JP2016040490A - 廃熱利用装置 - Google Patents

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Fumihiko Ishiguro
文彦 石黒
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雅夫 井口
英文 森
Hidefumi Mori
英文 森
榎島 史修
Fuminobu Enoshima
史修 榎島
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Abstract

【課題】構成を簡素化しつつ、エネルギーの回収と、熱媒体を冷却すべき目標物理量に基づいた熱媒体の冷却とを実現可能な廃熱利用装置を提供する。【解決手段】本発明の廃熱利用装置は、駆動系1に用いられており、ランキンサイクル3と、可変絞り弁5と、コントローラ7とを備えている。駆動系1では、加圧空気をエンジン9に供給可能となっている。ランキンサイクル3は、ボイラ23や放熱器27等を有しており、作動流体が流通となっている。また、ランキンサイクル3には、可変絞り弁5等が設けられている。この廃熱利用装置では、例えば加圧空気に対する冷却要求量が大きい場合、コントローラ7は、開度が減少するように可変絞り弁5を制御する。これにより、放熱器27における放熱部275では、作動流体の凝縮圧力上昇に伴う温度上昇により、作動流体と周囲の空気との温度差が大きくなる。これにより、放熱器27における作動流体の冷却量が増大する。【選択図】図1

Description

本発明は廃熱利用装置に関する。
特許文献1に従来の廃熱量装置が開示されている。この廃熱利用装置は、駆動系に用いられ、作動流体を循環させるランキンサイクルと、設定手段と、制御手段とを備えており、車両に搭載されている。駆動系は、内燃機関であるエンジンと、エンジン用の冷却液が循環可能な冷却液回路とを有している。
ランキンサイクルは、作動流体流路、ポンプ、ボイラ、膨張機、放熱器、貯留器、回収路、供給路及び第1、2電磁弁を有している。作動流体流路には作動流体が流通可能となっている。また、貯留器には一定量の作動流体が貯留されている。
ポンプ、ボイラ、膨張機及び放熱器は作動流体流路によって接続されており、作動流体は、ポンプ、ボイラ、膨張機及び放熱器の順で循環可能である。また、膨張機には発電機が接続されている。
一方、貯留器には回収路及び供給路の各一端側が接続されている。回収路の他端側は、ポンプの上流かつボイラの下流において、作動流体路と接続されている。供給路の他端側は、膨張機の下流かつ放熱器の上流において、作動流体路と接続されている。また、第1電磁弁は回収路に設けられ、第2電磁弁は供給路に設けられている。
この廃熱利用装置では、ボイラにおいて冷却液と作動流体とが熱交換を行うことにより、冷却液の冷却と作動流体の加熱とを行うことが可能である。そして、高温の作動流体が膨張機で膨張及び減圧させる際の圧力エネルギーにより、発電機が作動される。こうして、廃熱利用装置では、ランキンサイクルにおいて、作動流体の圧力エネルギーを電力として回収することが可能となっている。
さらに、この廃熱利用装置では、車両のECUが冷却液に対する冷却要求量を設定する。ここで、冷却液に対する冷却要求量が大きい場合、ECUは、第1電磁弁を閉制御し、第2開閉弁を開制御する。このため、貯留器に貯留されている作動流体が供給路を経て作動流体流路に流入し、ランキンサイクルにおいて循環する作動流体の流量が増大する。これにより、この廃熱利用装置では、ボイラにおいて冷却液が作動流体に対して好適に放熱を行うことが可能となる。
一方、冷却液に対する冷却要求量が小さい場合、ECUは、第1電磁弁を開制御し、第2開閉弁を閉制御する。これにより、ランキンサイクルでは、ポンプから吐出された作動流体の一部が回収路を経て貯留器に貯留される。このため、この廃熱利用装置では、ランキンサイクルにおいて循環する作動流体の流量が減少し、ボイラにおいて冷却液が必要以上に冷却されることを抑制できる。
こうして、この廃熱利用装置では、電力の回収を行いつつ、設定した冷却要求量に応じた冷却液の冷却を行うことが可能である。
特開2008−231981号公報
しかし、上記従来の廃熱利用装置では、ポンプ、ボイラ、膨張機及び放熱器が接続された作動流体流路の回路に対し、貯留器、回収路、供給路及び第1、2電磁弁を別途設ける必要がある。このため、この廃熱利用装置では、構成の複雑化が不可避となっている。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、構成を簡素化しつつ、エネルギーの回収と、好適な熱媒体の冷却とを実現可能な廃熱利用装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の廃熱利用装置は、駆動系に用いられ、作動流体を循環させるランキンサイクルを備えた廃熱利用装置において、
前記駆動系は、内燃機関と、前記内燃機関に接続され、前記内燃機関に対する熱媒体が流通可能な熱媒体流路とを有し、
前記ランキンサイクルは、前記作動流体を流通可能な作動流体流路と、
前記作動流体流路に沿って前記作動流体を循環させるポンプと、
前記ポンプの下流で前記作動流体流路によって接続されるとともに前記熱媒体流路と接続され、前記作動流体と前記熱媒体とで熱交換を行い、前記熱媒体を冷却可能なボイラと、
前記ボイラの下流で前記作動流体流路によって接続され、前記作動流体を膨張させる膨張機と、
前記膨張機の下流かつ前記ポンプの上流で前記作動流体流路によって接続され、冷却媒体により前記作動流体の放熱を行う放熱器とを有し、
前記放熱器には、内部に前記作動流体を流入させる流入口と、前記内部から前記作動流体を流出させる流出口と、前記流入口と前記流出口との間に位置する放熱部とが設けられ、
前記流入口と前記ポンプとの間には、自身の上流と下流とで、前記作動流体の圧力差を調整可能な差圧調整手段が設けられ、
前記熱媒体を冷却すべき目標物理量を設定する設定手段と、
前記目標物理量に基づき、前記放熱器における前記作動流体の放熱量が不足する場合に、前記差圧調整手段の上流の前記作動流体の圧力が増加するように前記差圧調整手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする(請求項1)。
本発明の廃熱利用装置では、ボイラにおける熱媒体と作動流体との熱交換により、熱媒体の冷却が可能であるとともに、作動流体の加熱が可能である。そして、ランキンサイクルでは、高温の作動流体が膨張機で膨張及び減圧される際の圧力エネルギーを回収することが可能である。なお、回収可能なエネルギーとしては、例えば、作動流体の圧力エネルギーを基に発電した電力や内燃機関に回生される動力等が挙げられる。
また、この廃熱利用装置では、設定手段が熱媒体を冷却すべき目標物理量を設定する。そして、この目標物理量に基づき、放熱器における作動流体の放熱量が不足、すなわち、放熱器での作動流体の冷却量が不足する場合に、制御手段は、差圧調整手段の上流の作動流体の圧力が増加するように差圧調整手段を制御する。つまり、差圧調整手段の上流の作動流体と、差圧調整手段の下流の作動流体とにおける圧力差が大きくなるように調整する。これにより、ランキンサイクルでは、膨張機の出口から差圧調整手段までの間において作動流体流路を流通する作動流体の圧力が上昇する。
そして、放熱器の放熱部では、気相の作動流体の放熱を行うコンデンサ領域の他、液相の作動流体の放熱を行うサブクール領域が形成され得る。具体的には、コンデンサ領域では、一定の凝縮温度で作動流体の凝縮潜熱が放熱されることで、気相の作動流体が液化される。こうして、コンデンサ領域における作動流体の放熱が行われる。一方、サブクール領域には、コンデンサ領域を経た液相の作動流体が流入する。そして、この作動流体は、サブクール領域において温度を低下させつつ顕熱が放熱される。こうして、サブクール領域における作動流体の放熱が行われる。
ここで、上記のように差圧調整手段によって作動流体の圧力が上昇、つまり、放熱器内を流通する作動流体の圧力が上昇すれば、作動流体の温度が高温となる。このため、上記のような放熱器での放熱形態においては、コンデンサ領域の凝縮温度と冷却媒体の温度との温度差及びサブクール領域の平均温度と冷却媒体の温度との温度差が大きくなる。このため、作動流体の圧力が高い場合は、作動流体の圧力が低い場合よりも、放熱器全体の作動流体の放熱量が増加する。これにより、サブクール領域の出口、すなわち、放熱器の流出口から流出する作動流体の温度が低下する。
このため、この廃熱利用装置では、設定された目標物理量に対し、放熱器における作動流体の冷却量が不足している場合、差圧調整手段の上流の作動流体の圧力が増加するように差圧調整手段を制御することで、放熱器において作動流体を十分に冷却することが可能となる。こうして、この廃熱利用装置では、目標物理量に対する放熱器での作動流体の冷却量の不足を解消することができ、ボイラでの熱交換によって熱媒体を好適に冷却することが可能となる。なお、この場合、膨張機の下流からポンプの上流までの作動流体の圧力である凝縮圧力が上昇するため、ランキンサイクルで回収可能となるエネルギーの量は減少する。
一方、目標物理量に対し、放熱器における作動流体の冷却量が超過している場合や、廃熱利用装置の始動直後等で、目標物理量に対し、作動流体の冷却量が問題とならない場合には、差圧調整手段の上流の作動流体の圧力が低下するように差圧調整手段の制御を行う。つまり、差圧調整手段の上流の作動流体と、差圧調整手段の下流の作動流体とにおける圧力差が小さくなる又は圧力差がゼロとなるように調整する。これにより、ランキンサイクルでは、膨張機の出口から差圧調整手段までの間において作動流体流路を流通する作動流体の圧力が低下する。この場合には、放熱器における作動流体の冷却量が小さい場合とは反対に、放熱部の作動流体と冷却媒体との温度差が小さくなり、放熱量が小さくなるため、放熱器において作動流体が必要以上に冷却されなくなる。この結果、この廃熱利用装置では、ボイラに流入する際の作動流体の温度が必要以上に低下せず、ボイラでの熱交換による熱媒体の冷却を抑制することが可能となる。
このように、この廃熱利用装置では、差圧調整手段の上流と下流とで作動流体の圧力差を調整するだけで、目標物理量に応じた放熱器での作動流体の冷却量の調整が可能である。このため、この廃熱利用装置では、ランキンサイクルの複雑化を好適に抑制することが可能である。
したがって、本発明の廃熱利用装置によれば、構成を簡素化しつつ、エネルギーの回収と、好適な熱媒体の冷却とを実現可能である。
内燃機関としては、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の他、種々の形式のエンジンを採用することができる。また、これらのエンジンはモータを組み合わせたハイブリッドエンジンでも良い。さらに、これらのエンジンは空冷式でも水冷式でも良い。
熱媒体としては、例えば、内燃機関へ吸入される吸気系流体を採用することができる。この吸気系流体とは、過給器によって圧縮された加圧空気や内燃機関に還流される還流排気等を指す。また、水やLLC(ロングライフクーラント)等の冷却液の他、潤滑油等を熱媒体として採用することもできる。
冷却媒体としては、例えば空気の他、熱媒体とは異なる水やLLC等を採用することができる。
差圧調整手段としては、例えば、作動流体路の開度を調整可能な開度調整手段等を採用することができる。このような開度調整手段としては、例えば、可変絞り弁等を採用することができる。
本発明の廃熱利用装置において、ランキンサイクルは、放熱器の下流かつポンプの上流で作動流体流路によって接続され、作動流体を気液分離可能な気液分離器を有し得る。そして、差圧調整手段は放熱器と気液分離器との間に設けられていることが好ましい(請求項2)。
この場合、ランキンサイクルでは、作動流体が液相の状態でポンプに流入することとなる。このため、ランキンサイクルにおいて、作動流体流路に沿って作動流体を好適に循環させることが可能となり、ボイラでの熱交換を好適に行うことが可能となる。このため、この廃熱利用装置では、ランキンサイクルにおける作動流体の圧力エネルギーの回収を好適に行うことが可能となる。
また、ランキンサイクルは、放熱器の下流かつポンプの上流で作動流体流路によって接続され、作動流体を過冷却可能な過冷却器を有し得る。そして、差圧調整手段は放熱器と過冷却器との間に設けられていることが好ましい(請求項3)。この場合、過冷却器によって過冷却状態まで冷却された作動流体がポンプに流入するため、ポンプでのキャビテーションの発生を抑制することが可能となる。
ここで、ランキンサイクルに気液分離器が設けられている場合、過冷却器は気液分離器の下流かつポンプの上流で作動流体流路によって接続されていることが好ましい(請求項4)。この場合、過冷却器において液相の作動流体を過冷却することが可能となる。このため、過冷却状態まで作動流体を好適に冷却することが可能となり、ポンプでのキャビテーションの発生をより好適に抑制することが可能となる。
本発明の廃熱利用装置において、目標物理量は、駆動系が要求する冷却要求量であり得る。そして、制御手段は、冷却要求量が大きい場合、差圧調整手段の上流の作動流体の圧力が増加するように差圧調整手段を制御することが好ましい(請求項5)。
この場合、冷却要求量が大きく、放熱器での作動流体の冷却量が不足する状態になれば、制御手段が差圧調整手段の制御を行い、差圧調整手段の上流の作動流体の圧力を増加させる。これにより、放熱器内を流通する作動流体の圧力が上昇するため、放熱器での作動流体の冷却量が大きくなる。このため、ボイラにおいて熱媒体は作動流体に対して十分に放熱を行うことが可能となり、冷却要求量を満たすことが可能となる。一方、冷却要求量が小さい場合には、放熱器での作動流体の冷却量を抑制することで、回収可能なエネルギーを増大させることが可能となる。
本発明の廃熱利用装置において、設定手段は、駆動系が要求する冷却要求量について、種々の手段によって設定することが可能である。例えば、設定手段は、内燃機関の出力に基づき、冷却要求量を設定し得る(請求項6)。特に、内燃機関は車両用エンジンであり得る。そして、設定手段は、車両のアクセル開度又はアクセル開度及び車両用エンジンの回転数に基づき冷却要求量を設定し得る(請求項7)。
また、設定手段は、熱媒体流路又はボイラに設けられ、ボイラを流通する熱媒体の温度を検出可能な第1温度検出手段を有し得る。そして、設定手段は、第1温度検出手段が検出した検出値に基づき、冷却要求量を設定し得る(請求項8)。ここで、熱媒体流路に第1温度検出手段を設けた場合には、ボイラに流入する作動流体の温度を検出することが可能となる。一方、ボイラに第1温度検出手段を設けた場合には、ボイラを流通している作動流体の温度を検出することが可能となる。
また、設定手段は、熱媒体流路に設けられ、ボイラから流出した熱媒体の温度を検出可能な第2温度検出手段を有し得る。そして、設定手段は、第2温度検出手段が検出した検出値に基づき、冷却要求量を設定し得る(請求項9)。
また、設定手段は、熱媒体流路又はボイラに設けられ、ボイラを流通する熱媒体の圧力を検出可能な第1圧力検出手段を有し得る。そして、設定手段は、第1圧力検出手段が検出した検出値に基づき、冷却要求量を設定し得る(請求項10)。上記の第1温度検出手段と同様、熱媒体流路に第1圧力検出手段を設ければ、ボイラに流入する作動流体の圧力を検出でき、ボイラに第1圧力検出手段を設ければ、ボイラを流通している作動流体の圧力を検出できる。
これらの場合、設定手段は駆動系が要求する冷却要求量を正確に設定することが可能となる。
本発明の廃熱利用装置において、目標物理量は、作動流体が熱媒体を冷却可能な冷却可能量であり得る。そして、制御手段は、冷却可能量が小さい場合、差圧調整手段の上流の作動流体の圧力が増加するように差圧調整手段を制御することも好ましい(請求項11)。
この場合、ボイラでの熱交換において所定の温度まで熱媒体を冷却し得る程度に作動流体の温度が低下していない状態、すなわち、作動流体の熱媒体に対する冷却可能量が小さい場合に、制御手段は差圧調整手段の制御を行い、差圧調整手段の上流の作動流体の圧力を増加させる。これにより、放熱器での作動流体の冷却量が大きくなり、ボイラに流入する際の作動流体の温度が低下する。こうして、この廃熱利用装置では、熱媒体に対する冷却可能量を大きくすることが可能となり、ボイラにおける熱交換によって熱媒体を好適に冷却させることが可能となる。一方、作動流体の熱媒体に対する冷却可能量が大きい場合には、放熱器での作動流体の冷却量を抑制することで、回収可能なエネルギーを増大させることが可能となる。
設定手段は、作動流体が前記熱媒体を冷却可能な冷却可能量についても、種々の手段によって設定することが可能である。例えば、設定手段は、放熱器の流出口からボイラにおける作動流体の入口までの作動流体の温度に基づき、冷却可能量を設定し得る(請求項12)。特にこの場合には、設定手段は、作動流体路に設けられ、ボイラに流入する作動流体の温度を検出可能な第3温度検出手段を有し得る。そして、設定手段は、第3温度検出手段が検出した検出値に基づき、熱媒体に対する冷却可能量を設定することが好ましい(請求項13)。
また、設定手段は、作動流体路に設けられ、差圧調整手段の下流からポンプの上流までの作動流体の圧力を検出可能な第2圧力検出手段を有し得る。そして、設定手段は、第2圧力検出手段が検出した検出値に基づき、冷却可能量を設定し得る(請求項14)。
これらの場合、作動流体が前記熱媒体を冷却可能な冷却可能量について、設定手段は正確に設定することが可能となる。
本発明の廃熱利用装置によれば、構成を簡素化しつつ、エネルギーの回収と、好適な熱媒体の冷却とを実現可能である。
実施例1の廃熱利用装置を示す模式構造図である。 実施例1の廃熱利用装置に係り、放熱部においてコンデンサ領域が増大し、サブクール領域が減少している状態を示す断面図である。 実施例1の廃熱利用装置に係り、放熱部においてコンデンサ領域が増大し、サブクール領域が減少している状態での運転状態を示すモリエル線図である。 実施例1の廃熱利用装置に係り、放熱部においてサブクール領域が増大し、コンデンサ領域が減少している状態を示す断面図である。 実施例1の廃熱利用装置に係り、放熱部においてサブクール領域が増大し、コンデンサ領域が減少している状態での運転状態を示すモリエル線図である。 実施例2の廃熱利用装置を示す模式構造図である。 実施例2の廃熱利用装置に係り、放熱部においてコンデンサ領域が増大し、サブクール領域が減少している状態での運転状態を示すモリエル線図である。 実施例2の廃熱利用装置に係り、放熱部においてサブクール領域が増大し、コンデンサ領域が減少している状態での運転状態を示すモリエル線図である。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。実施例1、2の廃熱熱利用装置は、いずれも車両に搭載されている。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の廃熱利用装置は、駆動系1に用いられており、ランキンサイクル3と、可変絞り弁5と、コントローラ7とを備えている。この廃熱利用装置において、可変絞り弁5が本発明における差圧調整手段に相当しており、コントローラ7が設定手段及び制御手段に相当している。
駆動系1は、内燃機関としてのエンジン9と、ターボチャージャ11と、配管13〜17とを有している。エンジン9はディーゼルエンジンである。このエンジン9には、排気を排出する排気口9aと、後述する加圧空気を吸入する吸気口9bとが形成されている。この加圧空気は、吸気系流体であり、本発明における熱媒体に相当する。なお、ディーゼルエンジンに換えて、ガソリンエンジンをエンジン9として採用しても良い。
ターボチャージャ11は、エンジン9から排出された排気によって作動され、エンジン9に対し、車外の空気を加圧した加圧空気を供給する。
配管13は、一端側がエンジン9の排気口9aに接続されており、他端側がターボチャージャ11に接続されている。この配管13を流通させることで、エンジン9から排出された排気をターボチャージャ11まで導くことが可能となっている。
配管14は一端側がターボチャージャ11に接続されており、他端側が後述するボイラ23の加圧空気流入口23aに接続されている。配管15は一端側がボイラ23の加圧空気流出口23bに接続されており、他端側がエンジン9の吸気口9bに接続されている。これらの配管14、15を流通させることで、ターボチャージャ11で圧縮された加圧空気をボイラ23、更にはエンジン9に導くことが可能となっている。つまり、これらの配管14、15が本発明における熱媒体流路に相当する。
また、ターボチャージャ11には、配管16、17の各一端側が接続されている。配管16の他端側は、図示しないマフラと接続されている。配管17の他端側は図示しない車両の外気導入部に開口している。配管16は、ターボチャージャ11を介して配管13と連通している。同様に、配管17は、ターボチャージャ11を介して配管14と連通している。
配管14には、第1温度センサ19及び第1圧力センサ21が設けられている。これらの第1温度センサ19及び第1圧力センサ21は、それぞれコントローラ7に電気的に接続されている。
第1温度センサ19は、配管14を流通する加圧空気の温度、すなわち、ボイラ23に流入する加圧空気の温度を検出し、その検出値をコントローラ7に向けて発信する。この第1温度センサ19が本発明における第1温度検出手段に相当する。
第1圧力センサ21は、配管14を流通する加圧空気の圧力を基にボイラ23に流入する熱媒体の圧力を検出し、その検出値をコントローラ7に向けて発信する。この第1圧力センサ21が本発明における第1圧力検出手段に相当する。
配管15には、第2温度センサ22が設けられている。この第2温度センサ22もコントローラ7に電気的に接続されている。第2温度センサ22は、配管15を流通する加圧空気の温度、すなわち、ボイラ23から流出した加圧空気の温度を検出し、その検出値をコントローラ7に向けて発信する。この第2温度センサ22が本発明における第2温度検出手段に相当する。
ランキンサイクル3は、電動ポンプP1と、ボイラ23と、膨張機25と、放熱器27と、気液分離器29と、作動流体路としての配管31〜35とを有している。配管31〜35には、作動流体としてのHFC134aが流通可能となっている。
電動ポンプP1は、コントローラ7に電気的に接続されている。この電動ポンプP1には、吐出口101と吸入口102とが形成されている。
ボイラ23には、加圧空気を流入させる加圧空気流入口23aと、加圧空気を流出させる加圧空気流出口23bと、作動流体を流入させる作動流体流入口23cと、作動流体を流出させる作動流体流出口23dとが形成されている。また、ボイラ23の内部には放熱板23eが設けられている。この放熱板23eにより、ボイラ23の内部は、第1通路23fと第2通路23gとに区画されている。
第1通路23fは、両端側でそれぞれ加圧空気流入口23aと加圧空気流出口23bとに連通しており、加圧空気が流通可能となっている。また、第2通路23gは、両端側でそれぞれ作動流体流入口23cと作動流体流出口23dとに連通しており、作動流体が流通可能となっている。このボイラ23では、第1通路23f内の加圧空気と、第2通路23g内の作動流体とが放熱板23eを介して熱交換を行うことで、加圧空気の冷却と作動流体の加熱とを行うことが可能となっている。つまり、このボイラ23は、加圧空気に対する冷却器としても機能する。
膨張機25には、その内部に作動流体を流入させる流入口25aと、作動流体を流出させる流出口25bとが形成されている。膨張機25では、ボイラ23を経て加熱された作動流体を膨張させることにより回転駆動力を発生させる。この膨張機25には図示しない公知の発電機が接続されている。発電機は膨張機25の回転駆動力によって発電を行い、図示しないバッテリに電力を充電する。
図2に示すように、放熱器27は、上下方向で垂直に延びる第1、2ヘッド271、273と、第1、2ヘッド271、273に対して水平に延びる放熱部275とを有している。この放熱部275は、第1ヘッド271と第2ヘッド273とに連通する複数のチューブによって構成されている。この放熱器27では、放熱部275を流通する際、作動流体に放熱器27を通過する空気に放熱させる。この放熱器27を通過する空気が本発明における冷却媒体に相当する。これにより、放熱器27では作動流体の冷却を行う。
放熱器27の第1ヘッド271には、第1ヘッド271の内部に作動流体を流入させる流入口27aが形成されている。第2ヘッド273には、第2ヘッド273の内部から作動流体を流出させる流出口27bが形成されている。また、図1に示すように、放熱器27の近傍には電動ファン27cが設けられている。この電動ファン27cはコントローラ7に電気的に接続されている。
気液分離器29は、自身に対して作動流体の循環方向の上流となる位置に流入口29aが形成されており、自身に対して作動流体の循環方向の下流となる位置に流出口29bが形成されている。また、気液分離器29の内部には受液室29cが形成されている。気液分離器29は、流入口29aから流入した作動流体を気体と液体とに分離させる。そして、気液分離器29は、液状体となった作動流体を受液室29c内に貯留するとともに、貯留した液体状の作動流体を流出口29bから順に流出させる。
これらの電動ポンプP1、ボイラ23、膨張機25、放熱器27及び気液分離器29は、配管31〜35によって接続されている。具体的には、電動ポンプP1の吐出口101とボイラ23の作動流体流入口23cとが配管31によって接続されている。ボイラ23の作動流体流出口23dと膨張機25の流入口25aとが配管32によって接続されている。膨張機25の流出口25bと放熱器27の流入口27aとが配管33によって接続されている。放熱器27の流出口27bと気液分離器29の流入口29aとが配管34によって接続されている。そして、気液分離器29の流出口29bと電動ポンプP1の吸入口102とが配管35によって接続されている。
このランキンサイクル3では、電動ポンプP1を作動させることにより、作動流体が配管31〜35内を循環する。具体的には、作動流体は、電動ポンプP1の吐出口101からボイラ23、膨張機25、放熱器27及び気液分離器29を経て、電動ポンプP1の吸入口102に至る順で循環する。
可変絞り弁5は配管34に設けられている。この可変絞り弁5はコントローラ7に電気的に接続されている。可変絞り弁5は、自身の開度を調整することにより、膨張機25の流出口25bから可変絞り弁5までの間を流通する作動流体の圧力を調整することが可能である。これにより、可変絞り弁5は、自身の上流と下流とで作動流体の圧力差を調整することが可能である。
配管31には、第3温度センサ37が設けられている。この第3温度センサ37は、コントローラ7に電気的に接続されている。第3温度センサ37は、配管31を流通する作動流体の温度、すなわち、ボイラ23に流入する作動流体の温度を検出し、その検出値をコントローラ7に向けて発信する。この第3温度センサ37が本発明における第3温度検出手段に相当する。なお、第3温度センサ37は、配管34又は配管35に設けることもできる。
また、配管34において可変絞り弁5よりも下流となる位置には、第2圧力センサ39が設けられている。この第2圧力センサ39もコントローラ7に電気的に接続されている。第2圧力センサ39は、配管34において可変絞り弁5よりも下流を流通する作動流体の圧力を基に、可変絞り弁5の下流から電動ポンプP1の上流までの作動流体の圧力を検出し、その検出値をコントローラ7に向けて発信する。この第2圧力センサ39が本発明における第2圧力検出手段に相当する。なお、第2圧力センサ39は、配管31又は配管35に設けることもできる。
コントローラ7は、電動ポンプP1及び電動ファン27cの各作動制御を行う。また、コントローラ7は、車両のECU等(図示略)から受信した信号によって車両のアクセル開度を検知可能に構成されており、このアクセル開度に基づき、エンジン9の出力を検出することが可能となっている。なお、コントローラ7は、アクセル開度とエンジン9の回転数とによって、エンジン9の出力を検出しても良い。
さらに、コントローラ7は、可変絞り弁5の開度を調整するための制御マップを記憶している。また、コントローラ7は、エンジン9の出力における閾値の他、加圧空気及び作動流体の温度に対する閾値、加圧空気及び作動流体の圧力に対する閾値をそれぞれ記憶している。そして、コントローラ7は、検出したエンジン9の出力、第1〜3温度センサ19、22、37による検出値及び第1、2圧力センサ21、39による検出値と、予め記憶している各閾値との比較により、加圧空気を冷却すべき目標物理量を設定することが可能となっている。より具体的には、エンジン9の出力、第1、2温度センサ19、22による検出値及び第1圧力センサ21による検出値に基づくことで、コントーラ7は、駆動系1が要求する冷却要求量、つまり、加圧空気に対する冷却要求量を設定することが可能である。一方、第3温度センサ37による検出値及び第2圧力センサ39による検出値に基づくことで、コントーラ7は、作動流体の加圧空気に対する冷却可能量を設定することが可能である。
そして、コントローラ7は、設定した上記の目標物理量に基づき、放熱器27における作動流体の放熱量が不足する場合に、開度が減少するように可変絞り5の制御を行う。具体的には、エンジン9の出力の他、第1〜3温度センサ19、22、37及び第1、2圧力センサ21、39による各検出値について、コントローラ7が予め記憶している各閾値を上回れば、コントーラ7は、放熱器27における作動流体の放熱量が不足していると判断する。これにより、コントーラ7は、可変絞り弁5の開度が減少するように制御を行う。
このように構成された廃熱熱利用装置では、車両を駆動させることにより以下のように作動する。
車両が駆動されることにより、駆動系1ではエンジン9が作動し、排気口9aから排出された排気が配管13を流通してターボチャージャ11に至る。これにより、ターボチャージャ11が作動され、配管17から流入した車外の空気がターボチャージャ11に吸引されて圧縮される。この際、ターボチャージャ11に至った排気は、配管16からマフラを経て車外に排出される。ターボチャージャ11によって圧縮された空気は加圧空気として配管14を流通する。そして、加圧空気は加圧空気流入口23aよりボイラ23内に流入し、第1通路23fを流通する。この際、第1温度センサ19は、配管14を流通する作動流体の温度を検出して、その検出値をコントローラ7に向けて発信する。同様に、第1圧力センサ21は、配管14を流通する作動流体の圧力を検出して、その検出値をコントローラ7に向けて発信する。
また、車両の駆動開始とともに、コントローラ7は電動ポンプP1及び電動ファン27cを作動させる。ここで、車両の駆動直後は、廃熱熱利用装置において、加圧空気に対する冷却要求量や作動流体の加圧空気に対する冷却可能量に対し、作動動流体の温度が大きな問題とならないため、コントローラ7は、配管34を流通する作動流体の流量が最大となるように、すなわち、可変絞り弁5の上流の作動流体と、可変絞り弁5の下流の作動流体とにおける圧力差が小さくなるように可変絞り弁5の開度制御を行う。このため、放熱器27を通過する作動流体の凝縮圧力が最小となる。
これらにより、ランキンサイクル3では、電動ポンプP1の吐出口101から作動流体が吐出され、配管31を経て、ボイラ23の作動流体流入路23cから第2通路23gを流通する。第3温度センサ37は、配管31を流通する作動流体の温度を検出して、その検出値をコントローラ7に向けて発信する。
第2通路23g内を流通する作動流体は、第1通路23fを流通する加圧空気との間で熱交換を行う。これにより、加圧空気の冷却が行われるとともに、作動流体の加熱が行われる。加圧空気は、圧縮されることによって高温となっているため、作動流体は好適に加熱される。
ボイラ23において冷却された加圧空気は、その密度が高くなった状態で加圧空気流出口23bから流出し、配管15を流通する。この際、第2温度センサ22は、配管15を流通する作動流体の温度を検出して、その検出値をコントローラ7に向けて発信する。そして、配管15を流通する加圧空気は、エンジン9の吸気口9bからエンジン9に供給される。このように、この廃熱利用装置では、密度が高い状態で加圧空気をエンジン9に供給できるため、エンジン9の出力を高くすることができる。
一方、ボイラ23において加熱された作動流体は、高温高圧の状態で作動流体流出路23dから流出し、配管32を経て膨張機25の流入口25aから膨張機25内へ至る。そして、膨張機25内において、高温高圧の作動流体は膨張し、減圧される。この際の圧力エネルギーにより、膨張機25に接続された発電機は発電を行う。こうして、この熱利用装置におけるランキンサイクル3では、作動流体の圧力エネルギーを電力として回収することができる。
膨張機25内で減圧された作動流体は流出口25bから流出し、図2に示すように、配管33を経て放熱器27の流入口27aから第1ヘッド271内へ至る。そして、第1ヘッド271内の作動流体は、第2ヘッド273に向かって、放熱部275である各チューブ内を流通する。なお、第1ヘッド271内に流入した作動流体は気相である。
放熱部275を流通する作動流体は、放熱器27の周りの空気、つまり、電動ファン27cで送風されたに放熱を行うことで冷却される。これにより、図2中のドットハッチングで示すように、放熱部275を流通する作動流体の一部が気相から液相に変化し、液相の作動流体が冷却される。つまり、放熱部275には、気相の作動流体の放熱を行うコンデンサ領域275aと、液相の作動流体の放熱を行うサブクール領域275bとが形成され得る。このサブクール領域275bでは、作動流体の過冷却が行われる。そして、放熱器27を通過する作動流体の凝縮圧力が最小となる状態では、放熱部275において、気相の作動流体の放熱を行うコンデンサ領域275aが増大し、液相の作動流体の放熱を行うサブクール領域275bが減少した状態となる。放熱部275での放熱を終えた作動流体は流出口27bから流出して、配管34内を流通する。また、第2圧力センサ39は、配管34を流通する作動流体の圧力を検出して、その検出値をコントローラ7に向けて発信する。
配管34を流通する作動流体は、流入口29aから気液分離器29の受液室29c内に至る。この受液室29c内において作動流体は気液分離される。そして、液相の作動流体は流出口29bから流出し、配管35を経て、吸入口102から電動ポンプP1内に吸入される。そして、作動流体は、再び吐出口101から配管31へ吐出されることとなる。
このように、配管34を流通する作動流体の流量が最大となるように、可変絞り弁5の開度制御が行われている状態でのランキンサイクル3における作動流体は、おおよそ図3に示すモリエル線図のよう変化する。すなわち、電動ポンプP1によって吐出された作動流体は、A→B→C→D→D’→Aの順でその圧力及びエンタルピを変化させる。ここで、D点とD’点との間が放熱器27における凝縮領域X1となる。そして、D’点とA点との間が放熱器27における過冷却領域Y1となる。また、この状態でのランキンサイクル3は、作動流体におけるC点からD点への圧力変化、つまり、膨張機25における減圧及び膨張時の作動流体の圧力エネルギーが大きい。このため、ランキンサイクル3では、効率良く電力の回収を行うことが可能となっている。
この廃熱利用装置では、加圧空気を冷却すべき目標物理量に基づき、放熱器27における作動流体の放熱量、すなわち、放熱器27での作動流体の冷却量を調整することが可能である。この加圧空気を冷却すべき目標物理量とは、具体的には、加圧空気に対する冷却要求量と、作動流体の加圧空気に対する冷却可能量とを指す。以下、冷却要求量に基づいて作動流体の冷却量を調整する場合と、冷却可能量に応じて作動流体の冷却量を調整する場合とに分けて説明する。
<冷却要求量に基づいて作動流体の冷却量を調整する場合>
エンジン9に対する出力要求が大きく、車両のアクセルの開度が増大することで、コントローラ7が検出するエンジン9の出力が上昇する。また、エンジン9に対する出力要求が大きくなることで、ターボチャージャ11において空気がより高圧に圧縮される。このため、配管14を流通する加圧空気の温度と圧力とが上昇する。また、ボイラ23に流入する際の加圧空気の温度が高いため、ボイラ23から流出する際の加圧空気の温度も上昇する。この結果、配管15を流通する加圧空気の温度も上昇する。これらのため、エンジン9の出力の他、第1、2温度センサ19、22及び第1圧力センサ21による各検出値がコントローラ7に記憶されている各閾値を上回ることとなる。これにより、コントローラ7は、加圧空気に対する冷却要求量を所定の値に設定する。ここで、加圧空気に対する冷却要求量が大きく、放熱器27における作動流体の冷却量が不足している状態にあれば、コントローラ7は、設定した冷却要求量を満たすことが可能となるように、可変絞り5の開度を調整する。これにより、コントローラ7は、可変絞り弁5の上流の作動流体の圧力を増加させ、可変絞り弁5の上流の作動流体と、可変絞り弁5の下流の作動流体とにおける圧力差を大きくさせる。
具体的には、コントローラ7は、制御マップに基づき、可変絞り弁5の開度が減少するように制御を行い、膨張機25の流出口25bから可変絞り弁5までの間を流通する作動流体の凝縮圧力を上昇させる。ここで、コントローラ7は、設定された加圧空気に対する冷却要求量に合わせて可変絞り弁5の開度調整を行う。このため、設定された冷却要求量に合わせて作動流体の凝縮圧力の上昇量は適宜調整される。
このように、作動流体の圧力が上昇することで、図4に示すように、放熱器27では、放熱部275の約半分をサブクール領域275bが占めることとなる。つまり、可変絞り弁5の開度が最大の場合よりも、放熱部275においてサブクール領域275が増大してコンデンサ領域275aが減少することとなる。
このように、コントローラ7が可変絞り弁5の開度が減少するように制御を行うことで、ランキンサイクル3における作動流体は、おおよそ図5に示すモリエル線図のように変化することとなる。すなわち、電動ポンプP1によって吐出された作動流体は、A→B→C→E→E’→F→Aの順でその圧力及びエンタルピを変化させる。ここで、E点とE’点との間が可変絞り5の開度が減少した際の放熱器27における凝縮領域X2となる。そして、E’点とF点との間が可変絞り5の開度が減少した際の放熱器27における過冷却領域Y2となる。
この凝縮領域X2及び過冷却領域Y2の凝縮圧力は、図3に示す凝縮領域X1及び過冷却領域Y1の凝縮圧力よりも高い。このため、可変絞り弁5の開度が減少した状態では、可変絞り弁5の開度が最大の場合と比較して、放熱器27の冷却量を大きくすることが可能となる。これにより、可変絞り弁5の開度が減少した状態では、ボイラ23に流入する作動流体の温度が低下し、ボイラ23において、加圧空気は低温の作動流体に対して放熱を行うことが可能となる。つまり、設定された冷却要求量を満たすことが可能となる。こうして、この廃熱利用装置では、加圧空気に対する冷却要求量が大きい場合であっても、それを満たすように作動流体を冷却することが可能となり、エンジン9の出力を向上させることが可能となる。
ここで、可変絞り弁5の開度が減少した状態では、E点における圧力が図3に示すD点よりも高い値となる。つまり、ランキンサイクル3における作動流体の圧力が上昇した状態では、図5に示すように、作動流体におけるC点からE点への圧力変化が小さくなる。このため、可変絞り5の開度が最大の場合と比較して、ランキンサイクル3で回収可能となる電力の量は減少する。また、このように作動流体の凝縮圧力が高くなることで、放熱器27から流出した作動流体の圧力(図5におけるF点における圧力)についても、可変絞り弁5の開度が最大の場合より高い状態となる。しかし、このような場合であっても、気液分離器29を経ることにより、作動流体の圧力はF点からA点へまで低下する。このため、電動ポンプP1の吸入口102に吸入される際の作動流体の圧力は、可変絞り弁5の開度が最大の場合とほぼ同等となる。このように、電動ポンプP1の吸入口102に吸入される際の作動流体が可変絞り弁5の開度によって変化し難いため、この廃熱利用装置では、電動ポンプP1の筐体の薄肉化やシール圧力を低く抑えることが可能となっている。
<冷却可能量に基づいて作動流体の冷却量を調整する場合>
ボイラ23での熱交換において所定の温度まで加圧空気を冷却し得る程度に作動流体の温度が低下していない状態、すなわち、作動流体の温度が高く、作動流体の加圧空気に対する冷却可能量が小さい場合、第3温度センサ37及び第2圧力センサ39による各検出値がコントローラに記憶されている各閾値を上回ることとなる。これにより、コントローラ7は、作動流体の加圧空気に対する冷却可能量を所定の値に設定する。ここで、放熱器27における作動流体の冷却量が不足していることで、作動流体の加圧空気に対する冷却可能量が不足している状態にあれば、コントローラ7は、不足している冷却可能量について、所定の大きさとなるまで増大すべきと判断する。すなわち、作動流体の加圧空気に対する冷却可能量が小さい場合、コントローラ7は、可変絞り弁5の開度が減少するように制御を行う。
可変絞り弁5の開度が減少するようにコントローラ7が制御を行うことで、上記の加圧空気に対する冷却要求量が大きい場合と同様、放熱器27における凝縮圧力が増大し、作動流体の冷却量が大きくなる。これにより、ボイラ23における熱交換で加圧空気を所定の温度まで冷却可能な程度にまで、作動流体の温度を低下させる。このため、作動流体の加圧空気に対する冷却可能量を増大させることが可能となる。こうして、この廃熱利用装置では、ボイラ23における熱交換によって加圧空気を好適に冷却させることが可能となる。
これらのように、この廃熱利用装置では、コントローラ7が可変絞り弁5によって配管34の開度を調整し、可変絞り弁5の上流と下流とで作動流体の圧力差を調整するだけで、冷却要求量や冷却可能量に応じた放熱器27での作動流体の冷却量の調整が可能である。このため、この廃熱利用装置では、ランキンサイクル3の複雑化を好適に抑制することが可能となっている。
となる。
したがって、実施例1の廃熱利用装置によれば、構成を簡素化しつつ、電力の回収と、好適な加圧空気の冷却とを実現可能である。
また、この廃熱利用装置では、気液分離器29により、液相の状態で作動流体を電動ポンプP1に流入させることが可能となっている。このため、この廃熱利用装置では、ランキンサイクル5において、配管31〜35に沿って作動流体を好適に循環させることが可能となり、ボイラ23での熱交換を好適に行うことが可能となっている。
さらに、この廃熱利用装置では、エンジン9の出力の他、第1〜3温度センサ19、22、37及び第1、2圧力センサ21、39による各検出値に基づくことで、コントローラ7は、冷却要求量や冷却可能量を正確に設定することが可能となっている。
(実施例2)
実施例2の廃熱利用装置は、実施例1の廃熱利用装置におけるランキンサイクル3に換えて、図6に示すように、ランキンサイクル3aを備えている。
ランキンサイクル3aは、ランキンサイクル3の各構成に加えて、過冷却器43と、作動流体路としての配管36とを更に有している。過冷却器43は、放熱器27と同様の構成であり、流入口43aと流出口43bと放熱部43cとを有している。また、図示を省略するものの、過冷却器43も第1ヘッド及び第2ヘッドを有している。流入口43aは第1ヘッドに形成されており、流出口43bは第2ヘッドに形成されている。そして、放熱部43cは第1ヘッドと第2ヘッドとの間に設けられており、第1、2ヘッドと連通している。また、過冷却器43の近傍には電動ファン43dが設けられている。この電動ファン43dはコントローラ7に電気的に接続されている。
このランキンサイクル3aでは、気液分離器29の流出口29bと過冷却器43の流入口43aとが配管35によって接続されている。また、過冷却器43の流出口43bと電動ポンプP1の吸入口102とが配管36によって接続されている。つまり、このランキンサイクル3aにおいて、過冷却器43は、作動流体の循環方向で気液分離器29の下流かつ電動ポンプP1の上流となる位置に設けられている。
コントローラ7は、実施例1の廃熱利用装置における各制御に加えて、電動ファン43dの作動制御を行う。この廃熱利用装置における他の構成は実施例1の廃熱利用装置と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
この廃熱利用装置では、放熱器27によって冷却された作動流体を過冷却器43によって過冷却することが可能である。ここで、ランキンサイクル3aにおいて、過冷却器43は気液分離器29の下流に位置しているため、過冷却器43に流入する作動流体は液相となる。このため、過冷却器43において作動流体を過冷却状態まで好適に冷却することが可能となる。
具体的には、図7に示すように、配管34を流通する作動流体の流量が最大となるように、可変絞り5の開度制御が行われている状態でのD’点とAとの間隔が実施例1の廃熱利用装置におけるランキンサイクル3よりも大きくなる。つまり、ランキンサイクル3aでは過冷却領域Y3について、図3に示すランキンサイクル3における過冷却領域Y1よりも、多く確保することが可能となっている。なお、作動流体の凝縮領域X1については、ランキンサイクル3もランキンサイクル3aも同様である。
また、このランキンサイクル3aでは、コントローラ7が可変絞り5の開度が減少するように制御を行うことで、作動流体は、おおよそ図8に示すモリエル線図のように変化することとなる。つまり、過冷却器43による過冷却が行われることで、このランキンサイクル3aにおいて作動流体は、A→B→C→E→E’→F→G→Aの順でその圧力及びエンタルピを変化させる。ここで、作動流体が過冷却器43で過冷却されることにより、G点からA点までの間において、作動流体のエンタルピの変化が生じることとなる。
これらのように、この廃熱利用装置におけるランキンサイクル3aでは、作動流体の温度を好適に低下させることが可能となる。これにより、この廃熱利用装置では、電動ポンプP1でのキャビテーションの発生を好適に抑制することが可能となっている。この廃熱利用装置における他の作用は、実施例1の廃熱利用装置と同様である。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、コントローラ7は、冷却要求量や冷却可能量に基づいて作動流体の冷却量を調整しているが、これに換えて、冷却要求量又は冷却可能量のいずれか一方のみに基づいて作動流体の冷却量を調整しても良い。
また、ボイラ23の第1通路23fに対して第1温度センサ19や第1圧力センサ21を設けても良い。この場合、第1温度センサ19は第1通路23f内を流通する加圧空気の温度を検出することが可能となる。また、第1圧力センサ21は第1通路23f内を流通する加圧空気の圧力を検出することが可能となる。
さらに、コントローラ7は、エンジン9の出力、第1、2温度センサ19、22による検出値及び第1圧力センサ21による検出値のいずれか一つに基づいて、冷却要求量を設定するように構成しても良い。さらに、これらのうちで任意に選択した検出値に基づいて、冷却要求量を設定するようにコントローラ7を構成しても良い。
同様に、コントローラ7は、第3温度センサ37による検出値又は第2圧力センサ39による検出値のいずれかに基づいて、冷却可能量を設定するように構成しても良い。
また、駆動系1について、エンジン9から排出された排気の一部を還流排気としてエンジン9に還流させる構成とし、ボイラ23において、還流排気と作動流体とで熱交換させても良い。
本発明は、トラックやバス等の運送車両や乗用自動車等の車両に搭載される廃熱利用装置の他、定置式の廃熱利用装置等に利用可能である。
1…駆動系
3、3a…ランキンサイクル
5…可変絞り弁(差圧調整手段)
7…コントローラ(設定手段、制御手段)
14、15…配管(熱媒体流路)
19…第1温度センサ(第1温度検出手段)
21…第1圧力センサ(第1圧力検出手段)
22…第2温度センサ(第2温度検出手段)
23…ボイラ
25…膨張機
27…放熱器
27a…流入口
27b…流出口
29…気液分離器
31〜36…配管(作動流体流路)
37…第3温度センサ(第3温度検出手段)
39…第2圧力センサ(第2圧力検出手段)
43…過冷却器
275…放熱部
P1…電動ポンプ(ポンプ)

Claims (14)

  1. 駆動系に用いられ、作動流体を循環させるランキンサイクルを備えた廃熱利用装置において、
    前記駆動系は、内燃機関と、前記内燃機関に接続され、前記内燃機関に対する熱媒体が流通可能な熱媒体流路とを有し、
    前記ランキンサイクルは、前記作動流体を流通可能な作動流体流路と、
    前記作動流体流路に沿って前記作動流体を循環させるポンプと、
    前記ポンプの下流で前記作動流体流路によって接続されるとともに前記熱媒体流路と接続され、前記作動流体と前記熱媒体とで熱交換を行い、前記熱媒体を冷却可能なボイラと、
    前記ボイラの下流で前記作動流体流路によって接続され、前記作動流体を膨張させる膨張機と、
    前記膨張機の下流かつ前記ポンプの上流で前記作動流体流路によって接続され、冷却媒体により前記作動流体の放熱を行う放熱器とを有し、
    前記放熱器には、内部に前記作動流体を流入させる流入口と、前記内部から前記作動流体を流出させる流出口と、前記流入口と前記流出口との間に位置する放熱部とが設けられ、
    前記流入口と前記ポンプとの間には、自身の上流と下流とで、前記作動流体の圧力差を調整可能な差圧調整手段が設けられ、
    前記熱媒体を冷却すべき目標物理量を設定する設定手段と、
    前記目標物理量に基づき、前記放熱器における前記作動流体の放熱量が不足する場合に、前記差圧調整手段の上流の前記作動流体の圧力が増加するように前記差圧調整手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする廃熱利用装置。
  2. 前記ランキンサイクルは、前記放熱器の下流かつ前記ポンプの上流で前記作動流体流路によって接続され、前記作動流体を気液分離可能な気液分離器を有し、
    前記差圧調整手段は前記放熱器と前記気液分離器との間に設けられている請求項1記載の廃熱利用装置。
  3. 前記ランキンサイクルは、前記放熱器の下流かつ前記ポンプの上流で前記作動流体流路によって接続され、前記作動流体を過冷却可能な過冷却器を有し、
    前記差圧調整手段は前記放熱器と前記過冷却器との間に設けられている請求項1又は2記載の廃熱利用装置。
  4. 前記ランキンサイクルは、前記気液分離器の下流かつ前記ポンプの上流で前記作動流体流路によって接続され、前記作動流体を過冷却可能な過冷却器を有する請求項2記載の廃熱利用装置。
  5. 前記目標物理量は、前記駆動系が要求する冷却要求量であり、
    前記制御手段は、前記冷却要求量が大きい場合、前記差圧調整手段の上流の前記作動流体の圧力が増加するように前記差圧調整手段を制御する請求項1乃至4のいずれか1項記載の廃熱利用装置。
  6. 前記設定手段は、前記内燃機関の出力に基づき、前記冷却要求量を設定する請求項5記載の廃熱利用装置。
  7. 前記内燃機関は車両用エンジンであり、
    前記設定手段は、車両のアクセル開度又は前記アクセル開度及び前記車両用エンジンの回転数に基づき前記冷却要求量を設定する請求項6記載の廃熱利用装置
  8. 前記設定手段は、前記熱媒体流路又は前記ボイラに設けられ、前記ボイラを流通する前記熱媒体の温度を検出可能な第1温度検出手段を有し、
    前記設定手段は、前記第1温度検出手段が検出した検出値に基づき、前記冷却要求量を設定する請求項5記載の廃熱利用装置。
  9. 前記設定手段は、前記熱媒体流路に設けられ、前記ボイラから流出した前記熱媒体の温度を検出可能な第2温度検出手段を有し、
    前記設定手段は、前記第2温度検出手段が検出した検出値に基づき、前記冷却要求量を設定する請求項5記載の廃熱利用装置。
  10. 前記設定手段は、前記熱媒体流路又は前記ボイラに設けられ、前記ボイラを流通する前記熱媒体の圧力を検出可能な第1圧力検出手段を有し、
    前記設定手段は、前記第1圧力検出手段が検出した検出値に基づき、前記冷却要求量を設定する請求項5記載の廃熱利用装置。
  11. 前記目標物理量は、前記作動流体が前記熱媒体を冷却可能な冷却可能量であり、
    前記制御手段は、前記冷却可能量が小さい場合、前記差圧調整手段の上流の前記作動流体の圧力が増加するように前記差圧調整手段を制御する請求項1乃至4のいずれか1項記載の廃熱利用装置。
  12. 前記設定手段は、前記放熱器の前記流出口から前記ボイラにおける前記作動流体の入口までの前記作動流体の温度に基づき、前記冷却可能量を設定する請求項11記載の廃熱利用装置。
  13. 前記設定手段は、前記作動流体路に設けられ、前記ボイラに流入する前記作動流体の温度を検出可能な第3温度検出手段を有し、
    前記設定手段は、前記第3温度検出手段が検出した検出値に基づき、前記冷却可能量を設定する請求項12記載の廃熱利用装置。
  14. 前記設定手段は、前記作動流体路に設けられ、前記差圧調整手段の下流から前記ポンプの上流までの前記作動流体の圧力を検出可能な第2圧力検出手段を有し、
    前記設定手段は、前記第2圧力検出手段が検出した検出値に基づき、前記冷却可能量を設定する請求項11記載の廃熱利用装置。
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