JP2014126344A - 熱交換システム - Google Patents

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真一朗 溝口
Hiroyuki Nagai
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Abstract

【課題】熱交換器のリークに伴う冷却対象のオーバーヒートを回避する。
【解決手段】熱交換システム1は、液体よりも圧力の高いガスまたは蒸気である冷媒が流れる冷媒通路32のまわりに液体を流して冷媒と液体との間で熱交換させる熱交換手段24と、冷媒が冷媒通路32から液体にリークした場合に、熱交換手段24の熱交換位置よりも下流で、リークした冷媒を液体から分離して放出させる放出手段71と、を含む。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両に搭載される熱交換システムに関する。
特許文献1では、エンジンの廃熱を利用して膨張機を駆動させる廃熱利用装置が開示されている。この廃熱利用装置は、膨張機に供給される作動流体と、エンジン冷却後の高温の冷却水とをそれぞれ熱交換器に流して作動流体を加熱させる。
特開2006−170185号公報
しかしながら、前述した廃熱利用装置では、車両の振動等が原因で、熱交換器から作動流体が冷却水にリークする可能性がある。この場合には、冷却水よりも比熱の小さな作動流体が冷却水路を循環することになるため、冷却水での冷却が不十分となり、冷却対象のエンジンがオーバーヒートするおそれがある。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた。本発明の目的は、熱交換器のリークに伴う冷却対象のオーバーヒートを回避することにある。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。
本発明は、液体よりも圧力の高いガスまたは蒸気である冷媒が流れる冷媒通路のまわりに液体を流して冷媒と液体との間で熱交換させる熱交換手段を有する熱交換システムである。熱交換システムは、冷媒が冷媒通路から液体にリークした場合に、熱交換手段の熱交換位置よりも下流で、リークした冷媒を液体から分離して放出させる放出手段を含むことを特徴とする。
この態様によれば、放出手段により、液体にリークした冷媒が外部に放出されるので、冷却対象のオーバーヒートを防ぐことができる。
本発明の実施形態、本発明の利点については、添付された図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る熱交換システムを示す構成図である。 図2は、ランキンサイクルの冷媒と冷却水の熱交換器を示す外観図である。 図3は、熱交換器内の冷却水通路を示す断面図である。 図4は、熱交換器内の冷媒通路を示す断面図である。 図5は、冷却水路に設けられる容積部及びリザーバータンクを示す図である。 図6は、第2実施形態に係る統合サイクルの熱交換装置を示す構成図である。 図7は、第3実施形態に係る熱交換装置を示す構成図である。 図8は、エアコンに用いられる熱交換システムの基本構成を示す構成図である。 図9は、第4実施形態に係る熱交換システムの要部を示す構成図である。 図10は、第5実施形態に係る熱交換システムの要部を示す構成図である。 図11は、第6実施形態に係る熱交換装置を示す構成図である。 図12は、第7実施形態に係る熱交換装置を示す構成図である。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る熱交換システムを示す図である。
熱交換システム1は、ランキンサイクル30を利用してエンジン10の廃熱エネルギーを回生するシステムである。
熱交換システム1は、エンジン10と、冷却水通路22と、蒸発器24と、冷媒通路32と、凝縮器34と、回転機40と、ベルト伝達機構14と、を含む。回転機40は、膨張機42と冷媒ポンプ44とを含む。
熱交換システム1は、蒸発器24を用いてエンジン10の廃熱をランキンサイクル30の冷媒に回収し、冷媒の膨張によって膨張機42を駆動させる。膨張機42の駆動力は、冷媒ポンプ44を回転させる動力として用いられると共に、ベルト伝達機構14を介してエンジン10をアシストする動力としても利用される。ランキンサイクル30の冷媒は、例えば液体よりも圧力の高いガスまたは蒸気である。
蒸発器24は、エンジン10の冷却水通路と、ランキンサイクル30の冷媒通路と、を有する熱交換器である。蒸発器24は、冷媒通路のまわりに液体である冷却水を流して冷媒と冷却水との間で熱交換させる。
エンジン10は、車両を駆動する動力源である。エンジン10は、ガソリンを燃焼させて燃焼エネルギーをクランクシャフト11の回転力に変換する。
冷却水通路22は、蒸発器24とエンジン10とを結ぶ往路と、エンジン10と蒸発器24とを結ぶ復路と、を含む。
冷却水通路22は、ラジエーターで冷やされた冷却水が循環する。冷却水は、エンジン10を通ると80℃〜90℃程度まで昇温する。昇温した冷却水が蒸発器24を通ることで、冷媒通路32を流れる冷媒が加熱される。
冷媒通路32は、蒸発器24と膨張機42とを結ぶ通路と、膨張機42と凝縮器34とを結ぶ通路と、凝縮器34と冷媒ポンプ44とを結ぶ通路と、冷媒ポンプ44と蒸発器24とを結ぶ通路と、を含む。なお、本実施形態では、説明の便宜上、膨張機42をバイパスする通路や開閉バルブ等は省略している。
膨張機42は、蒸発器24で気化した冷媒を膨張させることで、冷媒の熱エネルギーを回転エネルギーに変換する。すなわち、膨張機42は、ランキンサイクル30の冷媒の膨張収縮により駆動力を発生する。膨張機42は、蒸気タービンである。
凝縮器34は、膨張機42から流れ出る冷媒を凝縮すると共に冷却して液化する。凝縮器34で液化した冷媒は、冷媒ポンプ44に流れる。
冷媒ポンプ44は、凝縮器34で液化した冷媒を蒸発器24の冷媒通路に供給する。冷媒ポンプ44の回転軸45は、膨張機42とベルト伝達機構14のプーリー46と同軸である。冷媒ポンプ44は、例えば、膨張機42とベルト伝達機構14と共に回転する。
ランキンサイクル30では、冷媒通路32を流れる冷媒が蒸発器24を通ると、エンジン10の廃熱で昇温した冷却水の熱によって冷媒が気化する。気化した冷媒が膨張機42に入ると、膨張機42で冷媒が膨張されて回転エネルギーに変換される。膨張機42の回転によって、ベルト伝達機構14が回転してクランクシャフト11の回転がアシストされる。
このように、エンジン10の廃熱エネルギーを膨張機42で回生するために、熱交換システム1には、ランキンサイクル30の蒸発器24として熱交換器が設けられる。ここで、熱交換器の構成例について図2〜図4を参照して説明する。
図2は、蒸発器24の外観を示す図である。図2(A)は、冷却水通路22の接続口241及び接続口242を正面から見た図である。図2(B)は、蒸発器24を側面から見た図である。図2(C)は、蒸発器24を背面から見た図である。
接続口241は、エンジン10の冷却水の入口である。接続口241は、冷却水通路22の復路と接続される。接続口242は、冷却水の出口である。接続口241は、冷却水通路22の往路と接続される。
接続口243は、ランキンサイクル30の冷媒の入口である。接続口243は、冷媒ポンプ44と蒸発器24とを結ぶ通路と接続される。接続口244は、冷媒の出口である。接続口244は、蒸発器24と膨張機42とを結ぶ通路と接続される。
図2(A)に示すように、接続口241、接続口242及び接続口243は、蒸発器24の同じ面に設けられる。また、図2(B)及び図2(C)に示すように、接続口244は、接続口243と反対の面に設けられる。
図3は、図2(A)のIII−III断面を示す図である。図3では、冷却水の流れ方向が実線で示され、冷媒の流れ方向が破線で示されている。
蒸発器24の冷却水通路には、多数の冷媒管245が横並びに等間隔で設けられる。接続口241から供給される冷却水は、冷媒管245の間を通り、接続口242へ流れ出る。一方、冷媒管245には冷却水と反対の向きに冷媒が流れている。
蒸発器24では、冷媒管245の厚さを薄くすると共に、冷却水通路の幅を狭くして通路長を長くすることで冷媒と冷却水とで熱交換される面積を広くしている。これにより、蒸発器24の熱交換効率を高めている。
図4は、図2(A)のIV−IV断面を示す図である。図4では、冷却水の流れ方向が実線で示され、冷媒の流れ方向が破線で示されている。
蒸発器24の冷媒通路には、多数の冷却水管246が横並びに等間隔で設けられる。接続口243から供給される冷媒は、冷却水管246の間を通り、接続口244へ流れ出る。また、冷却水管246には一定の方向に冷却水が流れている。
冷媒通路は、図3に示した冷却水通路と異なり、冷媒の流れる向きを変えるように形成されている。これにより、冷却水通路と比較して、通路長が長くなると共に冷媒の流速が遅くなるため、冷却水からの熱を受ける面積と時間が増えて冷媒は昇温しやすくなる。
このように蒸発器では、車両での搭載性等も考慮し、冷媒管及び冷却水管の厚さを薄くすると共に、冷却水通路及び冷媒通路を狭くして通路長を長くすることで熱交換効率を高めている。
しかしながら、蒸発器が搭載される車両は、発進又は停止時や道路の状態などで振動するため、蒸発器内の接合部がズレたり、冷媒管又は冷却水管に亀裂が入りやすくなる。あるいは、走行状態に応じてランキンサイクルの運転状態が切り替えられるため、冷媒の循環の開始と停止が頻繁に繰り返され、蒸発器内の通路が損傷しやすくなる。このような理由によって、蒸発器でリークが生じる可能性があることを発明者らは知見した。
そして万一、蒸発器でリークが生じた場合には、冷却水通路内の圧力よりも冷媒通路内の圧力の方が高いため、蒸発器内の冷媒通路から高圧の冷媒が低圧の冷却水通路に漏洩し、冷却水通路に冷却水よりも比熱の低い冷媒が循環することになる。このため、冷却水による冷却能力が低下して、冷却対象のエンジンがオーバーヒートするおそれがある。
そこで、本発明では、冷却水で冷却されるエンジンや搭載機器のオーバーヒートを回避するため、冷媒通路から冷媒が冷却水にリークした場合に、冷却水通路にリークした冷媒を早期に放出する手段を熱交換システムに設ける。
本発明の第1実施形態では、図1に示した蒸発器24の熱交換位置よりも下流に容積部71とリザーバータンク72とが熱交換システム1に設けられる。
容積部71は、蒸発器24からエンジン10へ流れる冷却水を一時的に貯留する容器である。容積部71は、冷媒通路からリークした冷媒を放出するリリーフ弁を備える。仮に、蒸発器24で気化した冷媒のガスが冷却水にリークした場合、容積部71では、冷却水通路にリークしたガスが冷却水から分離され、リリーフ弁からリザーバータンク72へガスが放出されることになる。
リザーバータンク72は、容積部71と連通される。リザーバータンク72は、容積部71から放出される余分な冷却水を受け入れるタンクである。蒸発器24で冷媒が冷却水にリークした場合には、リザーバータンク72は、容積部71から冷却水にリークしたガスの冷媒を受け入れる。次に容積部71及びリザーバータンク72の詳細について図面を参照して説明する。
図5は、容積部71及びリザーバータンク72の機能を説明するための模式図である。図5(A)は、蒸発器24でリークが生じていないときの冷却水の流れを示す図である。図5(B)は、蒸発器24でリークが発生したときの冷却水の流れを示す図である。
図5(A)に示すように、蒸発器24と容積部71とが接続口242を介して接続される。そして容積部71の底部には冷却水通路22が接続される。容積部71には、重力方向の上方にリリーフ弁が設けられている。リザーバータンク72は、容積部71の下方に配置される。また、容積部71のリリーフ弁からリザーバータンク72の中に放出管711が挿入される。リザーバータンク72には、冷媒排出口721が設けられている。
図5(A)では、蒸発器24でリークが発生していないため、蒸発器24を通過した冷却水は、容積部71を通り、冷却水通路22を経てエンジン10へ循環される。容積部71の放出管711からは、余分な冷却水がリザーバータンク72へ放出される。
図5(B)に示すように、仮に冷媒通路から冷媒のガスが冷却水にリークした場合、ガスが混入した冷却水は、接続口242を通じて容積部71に流れる。容積部71では、冷却水の流速が遅くなるため、分離したガスが上方に集められ、集められたガスの圧力によってリリーフ弁が開く。そしてリリーフ弁から放出管711を通じてリザーバータンク72にガスが放出されると、リザーバータンク72では、冷却水から分離したガスが冷媒排出口721から自然に排出される。
このように、冷却水通路22に容積部71とリザーバータンク72を設けることで、車両の振動等によって蒸発器24でリークが発生して冷媒が冷却水に混入した場合には、冷却水に混入した冷媒を早期に回収して冷却水通路22から放出することが可能となる。
本発明の第1実施形態によれば、熱交換器24の冷媒通路から冷媒が冷却水にリークした場合に、容積部71によって蒸発器24の熱交換位置よりも下流で、リークした冷媒を冷却水から分離して放出する。
これにより、冷却水よりも比熱の低い冷媒が冷却水通路22を循環することを防ぐことができる。このため、蒸発器24でのリークに伴う冷却水による冷却性能の低下を軽減することが可能となり、冷却対象のオーバーヒートを回避することができる。
さらに容積部71を蒸発器24よりも下流に設けることで、蒸発器24でリークした冷媒を早期に放出することが可能となる。よって、冷却水通路22に設けられた冷媒検出センサーで冷媒が検出されてからランキンサイクル30の運転を停止するまでの間に、エンジン10がオーバーヒートしてしまうことをより安全に防ぐことができる。
また、本実施形態では、容積部71で分離された冷媒のガスをリザーバータンク72に放出する。これにより、リリーフ弁の故障などで、容積部71から冷媒と共に冷却水が放出された場合に、容積部71から漏れた冷却水によって例えば、外部機器の動作不良を引き起こすことを防止できる。また、容積部71にリリーフ弁が設けられていない状況でも、冷却水を外部に漏らさずに容積部71で分離されたガスだけを確実に外部に排出することができる。したがって、容積部71から漏れた冷却水によって車両の搭載機器に影響を与えることなく、冷媒のガスを排出することが可能となる。
さらに容積部71には、リリーフ弁が重力方向の上方に設けられる。本実施形態では、蒸発器24で冷媒が気化されるため、冷却水にリークした冷媒のガスは、容積部71内の上方に分離される。このため、リリーフ弁を重力方向の上方に設けることで、容積部71で分離された冷媒を、確実かつ早くリザーバータンク72へ放出することが可能となる。したがって、蒸発器24の冷媒通路から冷媒が冷却水にリークしている状態において、容積部71に冷媒が滞留しにくくなり、冷却水の減少による冷却性能の低下速度を遅らせることができる。
また、熱交換システム1では、蒸発器24に、エンジン10を通過した後の高温の冷却水を流して、膨張機42に供給される冷媒を加熱している。このため、ランキンサイクル30の冷媒が蒸発器24の冷却水通路にリークした場合に、エンジン10のオーバーヒートを回避することができる。なお、本発明は、ランキンサイクル30の蒸発器以外の熱交換器にも適用することが可能である。以下、他の適用例について簡単に説明する。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る熱交換システム2を示す図である。
熱交換システム2は、熱交換システム1の凝縮器34として熱交換器が用いられている。以下、熱交換システム1と同一の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
熱交換システム2は、凝縮器34と、容積部71と、リザーバータンク72と、インタークーラー81と、インバーター82と、電動モーター83と、冷却水通路84と、冷却水ポンプ85と、ラジエーター86と、を含む。
凝縮器34は、図1で述べた蒸発器24と同様、冷媒通路と冷却水通路とを有する。凝縮器34は、冷却水通路84を流れる冷却水によって、膨張機42に供給される冷媒を冷やす。
インタークーラー81は、過吸機の出口と吸気マニホールドとの間に設けられ、空気を冷却する冷却装置である。インタークーラー81は、一定の温度範囲内で駆動する電動機器である。
インバーター82は、バッテリーの直流電圧を交流電圧に変換して交流電圧を電動モーター83に供給する。インバーター82は、一定の温度範囲内で駆動する電動機器である。
電動モーター83は、エンジン10に加えて、車両を駆動する電動機である。電動モーター83は、一定の温度範囲内で駆動する電気機器である。
冷却水ポンプ85は、インタークーラー81、インバーター82及び電動モーター83を通る冷却水通路84に冷却水を供給する。
ラジエーター86は、冷却水通路84を循環した冷却水を低温に冷やす。
このように、熱交換システム2では、インタークーラー81、インバーター82及び電動モーター83を冷却した液体の冷却水で、さらにランキンサイクル30の冷媒を冷やすために、凝縮器34として熱交換器が設けられている。このため、熱交換システム2では、凝縮器34よりも下流の冷却水通路84に容積部71及びリザーバータンク72が設けられる。
第2実施形態によれば、膨張機42に供給される冷媒が凝縮器34の冷媒通路からリークした場合に、第1実施形態と同じように、早期にランキンサイクル30の冷媒を冷却水通路84から放出することが可能となる。したがって、冷却水の減少に伴うインタークーラー81、インバーター82及び電動モーター83のオーバーヒートを回避することができる。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係る熱交換システム3を示す図である。
熱交換システム3は、図6に示した熱交換システム2の構成に加え、図1に示した容積部71及びリザーバータンク72と、空冷コンデンサー95と、を備える。
空冷コンデンサー95は、凝縮器34と冷媒ポンプ44を結ぶ冷媒通路32に設けられる。空冷コンデンサー95は、冷媒通路32を流れる冷媒を空気で冷やすものである。
熱交換システム3では、蒸発器24の冷却水通路22と凝縮器34の冷却水通路84のそれぞれについて、熱交換位置の近傍に容積部71及びリザーバータンク72が設けられている。
このため、仮に車両の衝突などによって、蒸発器24と凝縮器34で同時に冷媒がリークした場合に、冷却水通路22及び冷却水通路84のそれぞれからランキンサイクル30の冷媒を早期に放出することが可能となる。したがって、インタークーラー81、インバーター82及び電動モーター83のオーバーヒートの回避と共に、エンジン10のオーバーヒートも回避することが可能となる。
なお、上述の実施形態は、ランキンサイクル30で使用される熱交換器に本発明を適用する例について説明したが、エアコンの冷凍サイクルで使用される熱交換器にも本発明を適用することが可能である。
図8は、エアコンに用いられる熱交換システム4の基本構成を示す図である。
熱交換システム4は、水冷コンデンサー91に熱交換器を用いて冷却水で冷凍サイクル90の冷媒を冷却する。
熱交換システム4は、インバーター82と、電動モーター83と、冷却水ポンプ85と、ラジエーター86と、電気ヒーター87と、ヒーターコア88と、ファン89と、水冷コンデンサー91と、エバポレーター92と、コンプレッサー93と、を含む。
ファン89は、ラジエーター86に風を送り、ラジエーター86を冷やす。
ラジエーター86は、ファン89による風力によって冷却水を冷却する。
冷却水ポンプ85は、ラジエーター86で冷却された冷却水を、インバーター82及び電動モーター83を通る冷却水通路84に供給する。また、冷却水ポンプ85は、冷却水を、水冷コンデンサー91、電気ヒーター87及びヒートコア88を通る冷却水通路84に供給する。
水冷コンデンサー91は、冷却水通路84の冷却水と冷凍サイクル90の冷媒との間で熱交換させる。水冷コンデンサー91には、図3及び図4と同様、冷媒通路のまわりを冷却水が流れるように冷却水通路が形成される。ラジエーター86で冷却した冷却水が、水冷コンデンサー91の冷却水通路を通過することで、冷却水通路のまわりを流れる冷媒が冷えて液化する。
エバポレーター92は、水冷コンデンサー91で液化した冷媒を気化させる。膨張弁からエバポレーター92に冷媒が霧状に噴射されると、エバポレーター92で冷媒が気化する。気化した冷媒によって冷媒通路上の熱が奪われ、エバポレーター全体が冷やされる。このため、ブロアファンの風をエバポレーター92の間に通すことで車内に冷風が流れる。
コンプレッサー93は、エバポレーター92で気化した冷媒を圧縮する。そして圧縮された冷媒は、水冷コンデンサー91に循環される。
このように、熱交換システム4では、エアコンの水冷コンデンサー91として、ラジエーター86で冷却した液体の冷却水によりエアコンの冷媒を冷却する熱交換器が用いられる。そこで、熱交換システム4に本発明を適用した実施形態を次に説明する。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態に係る熱交換システムの要部を示す図である。図9には、水冷コンデンサー91と、エバポレーター92と、コンプレッサー93と、膨張弁94と、が示されている。
第4実施形態では、水冷コンデンサー91の熱交換位置よりも下流の冷却水通路84に、図5に示した容積部71及びリザーバータンク72が設けられる。
これにより、水冷コンデンサー91で冷媒通路から冷媒が冷却水にリークした場合に、早期に冷凍サイクル90の冷媒を冷却水通路84から放出することが可能となる。したがって、水冷コンデンサー91でのリークに伴う冷却水の減少量を抑えつつ、インバーター82、電動モーター83、電気ヒーター87及びヒートコア88の電動機のオーバーヒートを回避することが可能となる。
(第5実施形態)
図10は、本発明の第5実施形態に係る熱交換システムの要部を示す図である。
本実施形態では、図9に示した熱交換システムの構成に加え、水冷コンデンサー91と膨張弁94とを結ぶ冷媒通路に空冷コンデンサー95が設けられる。
このように、冷媒の冷却性能を高めるために空冷コンデンサー95を冷凍サイクル90に追加しても、第4実施形態と同様の効果が得られる。
(第6実施形態)
図6は、本発明の第6実施形態に係る熱交換システム5を示す図である。
熱交換システム5は、第5実施形態の水冷コンデンサー91に代えて、エバポレーター99及び車両バッテリー100を備える。
エバポレーター99は、コンプレッサー93によって圧送される冷媒と、車両バッテリー100に流れる冷却水との間で熱交換させる熱交換器である。エバポレーター99には、膨張弁94から噴射された冷媒が流れる冷媒通路と、冷媒通路のまわりに冷却水が流れる冷却水通路と、が形成される。
エバポレーター99で冷媒が気化することで冷媒通路が冷やされ、冷媒通路のまわりを通過する冷却水が冷却される。エバポレーター99で冷却された冷却水は、車両バッテリー100へ循環される。
本実施形態では、エバポレーター99の熱交換位置よりも下流の冷却水通路に容積部71及びリザーバータンク72が設けられる。
これにより、エバポレーター99で冷媒通路から冷媒が冷却水にリークした場合に、早期に冷凍サイクル90の冷媒を冷却水通路から放出することが可能となる。したがって、エバポレーター99でのリークに伴う冷却水の減少量を抑えつつ、バッテリーのオーバーヒートを回避することが可能となる。
なお、上述の実施形態では、熱交換器と容積部とを独立して設けているが、熱交換器と容積部を一体にした熱交換器が用いられてもよい。
(第7実施形態)
図12は、本発明の第7実施形態に係る熱交換器101を示す図である。
熱交換器101は、図5に示した熱交換器24と容積部71を一体にしたものである。熱交換器101には、冷媒通路のまわりに冷却水が流れるように冷却水通路が形成される。また、熱交換器101の底部には冷却水通路22が接続される。
熱交換器101では、熱交換器101に冷却水が供給されると、熱交換器全体に冷却水が満たされた状態で冷却水が冷却水通路22へ流れる。
仮に、熱交換器101において冷媒通路から冷媒が冷却水にリークした場合には、冷却水よりも高圧のガスが上方に分離され、ガスの圧力によってリリーフ弁が開いて、リリーフ弁から放出管711を通じてリザーバータンク72に放出される。
このように、熱交換器24を容積部71と一体化することでも、第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに、図5と異なり、熱交換器24と容積部71を結ぶ冷却水通路242が不要となる。このため、冷却水通路242が車両の振動等で接続不良となって冷却水が漏洩することはないので、冷却水の減少に伴う冷却対象のオーバーヒートの発生を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。例えば、熱交換手段を流れる冷却水は、液体の流体物であればよく、熱交換手段を流れる冷媒は、液体よりも圧力の高いガスまたは蒸気の流体であればよい。
なお、上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
1、2、3、4、5 熱交換システム
10 エンジン
24 蒸発器(熱交換器)
34 凝縮器(熱交換器)
42 膨張機(ランキンサイクル膨張機)
71 容積部(放出手段)
72 リザーバータンク
83 電動モーター(電動機)
91 水冷コンデンサー(熱交換器)
93 コンプレッサー(エアコンコンプレッサー)
99 エバポレーター(熱交換器)
100 車両バッテリー(バッテリー)

Claims (7)

  1. 液体よりも圧力の高いガスまたは蒸気である冷媒が流れる冷媒通路のまわりに液体を流して冷媒と液体との間で熱交換させる熱交換手段と、
    冷媒が冷媒通路から液体にリークした場合に、熱交換手段の熱交換位置よりも下流で、リークした冷媒を液体から分離して放出させる放出手段と、
    を含む熱交換システム。
  2. 請求項1に記載の熱交換システムにおいて、
    前記放出手段から放出されるガスまたは蒸気を受け入れるリザーバータンクをさらに含む、
    熱交換システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の熱交換システムにおいて、
    前記放出手段は、重力方向の上方にリリーフ弁を備える、
    熱交換システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の熱交換システムにおいて、
    前記熱交換手段は、ランキンサイクル膨張機に供給される冷媒が流れる蒸発器であって、冷媒とエンジンに流れる冷却水との間で熱交換させる、
    熱交換システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の熱交換システムにおいて、
    前記熱交換手段は、ランキンサイクル膨張機に供給される冷媒が流れる凝縮器であって、冷媒と電動機に流れる冷却水との間で熱交換させる、
    熱交換システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の熱交換システムにおいて、
    前記熱交換手段は、エアコンコンプレッサーによって圧送される冷媒が流れる水冷コンデンサーであって、冷媒と電動機に流れる冷却水との間で熱交換させる、
    熱交換システム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の熱交換システムにおいて、
    前記熱交換手段は、エアコンコンプレッサーによって圧送される冷媒が流れるエバポレーターであって、冷媒とバッテリーに流れる冷却水との間で熱交換させる、
    熱交換システム。
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