JP2016039379A - 歪み補償制御装置、歪み補償増幅システム、歪み補償制御方法及びプログラム - Google Patents

歪み補償制御装置、歪み補償増幅システム、歪み補償制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力の増加を抑制可能な歪み補償制御装置を提供する。【解決手段】歪み補償制御装置1は、フィードバック制御に基づいて、送信信号の増幅器による増幅後に生じる歪みを相殺するための歪み補償処理を当該送信信号に施して出力する歪み補償機能部の、フィードバック制御の収束速度を調整可能とし、かつ、歪み補償処理が施された送信信号を所定の増幅量だけ増幅させて出力する増幅器の、当該増幅量を調整可能とする調整部10を備えている。調整部10は、歪み補償機能部の収束速度の調整と、増幅器の増幅量の調整と、を交互に繰り返しながら送信信号の出力レベルを所望に変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、歪み補償制御装置、歪み補償増幅システム、歪み補償制御方法及びプログラムに関する。
携帯電話に代表されるモバイルブロードバンド通信においては、ピーク・アベレージ比の大きな信号を低歪みで送信することが望まれている。特に、基地局から送信されるダウンリンク信号に対しては、3GPP(Third Generation Partnership Project)規格に規定されている隣接チャネルへの漏えい電力の抑制条件を満足しつつ、送信増幅器の低消費電力化を進めるために、デジタルプリディストーション等の歪み補償機能を有する歪み補償増幅器(歪み補償増幅システム)が一般的である。
なお、特許文献1には、高周波増幅器の出力信号に基づいてA/D(Analog/Digital)変換部のサンプリング速度を制御する技術が開示されている。また、特許文献2には、歪み補償機能部が、送信信号への歪み補償処理に用いる補償係数の算出アルゴリズムを、当該歪み補償処理の処理速度重視と、当該歪み補償処理の精度重視とで、それぞれ異なるアルゴリズムに切り替える技術が開示されている。
特開2003−046343号公報 特開2010−147983号公報
一般に、歪み補償機能部は、フィードバック制御の収束速度を高める目的で動作速度を上昇させると、当該歪み補償機能部において消費される電力が増加する。また、歪み補償機能部の後段に配される増幅器は、出力する送信信号の出力レベルを増加させると、当該増幅器が出力する送信信号の歪みの度合いが高くなると同時に、当該増幅器で消費される電力も増加する。特に、送信システムの起動時や送信信号の出力レベルが低いレベルから高いレベルに変更された際には、これに伴って増幅器からの歪みの度合いが上昇するため、増幅器から出力される送信信号の歪みの度合いの変化に追従するように、歪み補償機能部における歪み補償性能(即ち、フィードバック制御の収束能力)を高くする必要がある。そうすると、歪み補償機能部の動作速度を上昇させる必要があり、その結果、歪み補償機能部の消費電力が増加すると同時に、増幅器自体の消費電力も増加するため、送信システム全体の消費電力が一挙に増加するという課題がある。
この発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであって、消費電力の増加を抑制可能な歪み補償制御装置、歪み補償増幅システム、歪み補償制御方法及びプログラムを提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様は、フィードバック制御に基づいて、送信信号の増幅器による増幅後に生じる歪みを相殺するための歪み補償処理を当該送信信号に施して出力する歪み補償機能部の、前記フィードバック制御の収束速度を調整可能とし、かつ、前記歪み補償処理が施された前記送信信号を所定の増幅量だけ増幅して出力する増幅器の、前記増幅量を調整可能とする調整部を備え、前記調整部は、前記歪み補償機能部の収束速度の調整と、前記増幅器の増幅量の調整と、を交互に繰り返しながら前記送信信号の出力レベルを所望に変更することを特徴とする歪み補償制御装置である。
また、本発明の一態様は、上述の歪み補償制御装置と、フィードバック制御に基づいて、送信信号の増幅器による増幅後に生じる歪みを相殺するための歪み補償処理を当該送信信号に施して出力する歪み補償機能部と、前記歪み補償処理が施された前記送信信号を所定の増幅量だけ増幅して出力する増幅器と、を備える歪み補償増幅システムである。
また、本発明の一態様は、フィードバック制御に基づいて、送信信号の増幅器による増幅後に生じる歪みを相殺するための歪み補償処理を当該送信信号に施して出力する歪み補償機能部の、前記フィードバック制御の収束速度の調整と、前記歪み補償処理が施された前記送信信号を所定の増幅量だけ増幅して出力する増幅器の、前記増幅量の調整と、を交互に繰り返しながら、前記送信信号の出力レベルを所望に変更することを特徴とする歪み補償制御方法である。
また、本発明の一態様は、歪み補償制御装置のコンピュータを、フィードバック制御に基づいて、送信信号の増幅器による増幅後に生じる歪みを相殺するための歪み補償処理を当該送信信号に施して出力する歪み補償機能部の、前記フィードバック制御の収束速度の調整と、前記歪み補償処理が施された前記送信信号を所定の増幅量だけ増幅させて出力する増幅器の、前記増幅量の調整と、を交互に繰り返しながら、前記送信信号の出力レベルを所望に変更する調整手段として機能させるプログラムである。
歪み補償制御装置、歪み補償増幅システム、歪み補償制御方法及びプログラムによれば、消費電力の増加を抑制することができる。
第1の実施形態に係る歪み補償制御装置の機能構成を示す図である。 第1の実施形態に係る歪み補償増幅システムの機能構成を示す図である。 第1の実施形態に係る判定部の機能を説明する図である。 送信信号の出力レベルと歪みレベルとの関係を説明する図である。 第1の実施形態に係る歪み補償制御装置の処理フローを示す図である。 第2の実施形態に係る歪み補償制御装置の処理フローを示す図である。 他の実施形態に係る歪み補償増幅システムの機能構成を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態に係る歪み補償制御装置の機能構成を示す図である。
図1に示すように、歪み補償制御装置1は、調整部10を備えている。
第1の実施形態に係る調整部10は、歪み補償機能部(後述の歪み補償機能部21)の動作速度、即ち、フィードバック制御の収束速度を調整可能とする。また、調整部10は、増幅器(後述の増幅器24)の増幅量を調整可能とする。
更に、調整部10は、歪み補償機能部の動作速度の調整と、増幅器の増幅量の調整と、を交互に繰り返しながら、送信対象とする送信信号の出力レベルを所望の出力レベルに変更する制御を行う。
図2は、第1の実施形態に係る歪み補償増幅システムの機能構成を示す図である。
図2に示すように、歪み補償増幅システム2は、歪み補償制御装置1と、デジタル信号処理部20と、歪み補償機能部21と、アップコンバータ22と、減衰器23と、増幅器24と、結合器25と、ダウンコンバータ26と、監視部27と、アイソレータ28と、を備え、いわゆる歪み補償機能付き増幅器を構成する。
図2に示すように、歪み補償制御装置1は、上述した調整部10と、判定部11と、出力レベル目標値取得部12と、を備えている。
判定部11は、送信対象とする送信信号Qの増幅器24による増幅後に生じる歪みの度合いが所定の第1判定閾値Pth1及び当該第1判定閾値Pth1よりも大きい第2判定閾値Pth2を上回ったか否かを判定する。上述した調整部10は、判定部11による判定結果に基づきながら、歪み補償機能部21の動作速度の調整と、増幅器24の増幅量の調整と、を実行する。
出力レベル目標値取得部12は、送信信号Qの出力レベルの目標値を示す通知信号を受け付ける。送信信号Qの出力レベルは、送信信号Qの送信元(図2には図示せず)からの指示に基づいて適宜変更される。本実施形態においては、送信信号Qの出力レベルの目標値を示す通知信号は、デジタル信号処理部20を介して出力レベル目標値取得部12に入力される。
デジタル信号処理部20は、上記送信元から入力された送信信号Qに対し、波形成形等のデジタル信号処理を実行する。ここで、送信信号Qは、送信の対象とする情報を含んだデジタル信号である。デジタル信号処理部20は、デジタル信号処理を通じて、送信しようとする情報が重畳された高周波信号波形をデジタル値(サンプリング値)として算出し、これを歪み補償機能部21へ向けて出力する。
歪み補償機能部21は、フィードバック制御に基づいて、入力される送信信号Qに対し、送信信号Qの増幅器24による増幅後に生じる歪みを相殺するための歪み補償処理を施して出力する。具体的には、歪み補償機能部21は、後述のダウンコンバータ26からフィードバックされてくるフィードバック信号に基づいて、増幅器24で発生する歪み成分と逆位相の歪み補償信号を算出するとともに、当該歪み補償信号を送信信号Qに重畳して出力する。なお、歪み補償機能部21による歪み補償信号の算出は逐次連続的に実施されており、その動作速度は、歪み補償制御装置1によって制御されている。
ここで、歪み補償機能部21の「動作速度」とは、歪み補償機能部21におけるサンプリング周波数に関係する量である。即ち、歪み補償機能部21の動作速度が上昇するほどサンプリング周波数が増加してフィードバック制御の収束速度が上昇し、その結果、フィードバック制御が安定するまでの時間が短縮される。ただし、一般に、歪み補償機能部21の動作速度の上昇に伴って、当該歪み補償機能部21において消費される電力(消費電力)が増加することが知られている。
アップコンバータ22は、歪み補償機能部21から出力された歪み補償後の送信信号Qの周波数を、送信キャリア周波数f0に変換(アップコンバート)するとともに、当該送信信号Qをアナログ信号に変換して出力する。即ち、本実施形態に係るアップコンバータ22は、デジタル信号である送信信号Qを、アナログ信号に変換して出力するD/A変換器の機能も有している。ただし、他の実施形態に係る歪み補償増幅システム2においては、アナログ信号に対する周波数変換のみを行うアップコンバータ22の前段に別途のD/A変換器が配される態様であってもよい。
減衰器23は、歪み補償信号が重畳された送信信号を所定の減衰量だけ減衰させて増幅器24に出力する。減衰器23における減衰量は可変とされており、歪み補償制御装置1によって制御されている。本実施形態に係る調整部10は、減衰器23の減衰量を調整することで、増幅器24の増幅量を間接的に調整するものとして説明する。即ち、調整部10は、増幅器24の増幅量を上昇させる場合は、減衰器23の減衰量を低下させる制御を行う。また、調整部10は、増幅器24の増幅量を低下させる場合は、減衰器23の減衰量を上昇させる制御を行う。なお、歪み補償制御装置1は、送信信号Qの出力レベルが、歪み補償制御装置1(出力レベル目標値取得部12)に通知された目標値と一致するように減衰器23の減衰量を調整する。
増幅器24は、送信信号Qを目標値とする出力レベルにまで増幅して出力する。増幅器24は、高周波信号の増幅に用いられる一般的な高周波増幅器であってよい。増幅器24は、入力信号の増幅に伴って、当該増幅後の出力信号に歪みを発生させ得る。なお、増幅器24で発生する歪み成分は、増幅器24の動作点(増幅器24を構成する半導体素子の動作の基準となる電圧)によって変化するため、歪み補償機能部21において生成される歪み補償信号も、増幅器24の動作点に応じて変化する。
上述したように、本実施形態に係る増幅器24は、その前段に配される減衰器23の減衰量を調整可能とすることで、間接的に増幅量が調整可能とされる。
結合器25は、増幅器24によって増幅された送信信号Qを、アイソレータ28を通じて送信信号Qの送信先(図2には図示せず)に向けて出力する。また、結合器25は、増幅された送信信号Qの一部を取り込んで、これをフィードバック信号としてダウンコンバータ26に向けて出力する。
ダウンコンバータ26は、フィードバック信号の周波数をアップコンバータ22によるアップコンバート前の周波数に変換(ダウンコンバート)するとともに、当該フィードバック信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して歪み補償機能部21に向けて出力する。ダウンコンバータ26を経て歪み補償機能部21に出力されたフィードバック信号は、歪み補償機能部21において、歪み補償信号を生成する際に使用される。なお、他の実施形態に係る歪み補償増幅システム2においては、周波数変換のみを行うダウンコンバータ26の後段に別途のA/D変換器が配される態様であってもよい。
監視部27は、ダウンコンバータ26によって各種変換がなされたフィードバック信号を入力して、増幅器24による増幅後の送信信号Qの出力レベル、及び、当該増幅後の送信信号Qの歪みレベル(歪みの度合い)を取得して、当該出力レベル及び歪みレベルを示す通知信号を歪み補償制御装置1(判定部11)に向けて出力する。
図3は、第1の実施形態に係る判定部の機能を説明する図である。
図3に示すグラフは、増幅器24により増幅された送信信号Qの周波数スペクトルを示している。具体的には、増幅器24により増幅された送信信号Qの出力レベルは、周波数スペクトル(図3)において、送信キャリア周波数f0における最も高いピークで表されている。また、図3に示すように、送信信号Qに発生した歪みである上側波帯3次歪み成分及び下側波帯3次歪み成分が、送信キャリア周波数f0の側波帯(周波数f0±f1)に生じている。ここで、周波数f1は、3次歪み成分の周波数である。同様に、上側波帯5次歪み成分及び下側波帯5次歪み成分が、送信キャリア周波数f0の側波帯(周波数f0±f2)に生じている。ここで、周波数f2は、5次歪み成分の周波数である。
監視部27は、結合器25及びダウンコンバータ26を介して入力されたフィードバック信号を通じて、増幅器24によって増幅された送信信号Qの出力レベルPqと歪みレベルPdとを取得して、当該出力レベルPq及び歪みレベルPdを示す通知信号を、判定部11に向けて出力する。なお、本実施形態において、歪みレベルPdは、3次歪み成分の歪みレベルであるものとして説明する。
判定部11は、歪みレベルの大きさを示す指標として、第1判定閾値Pth1、第2判定閾値Pth2及び静的安定レベルPth0を予め規定している。静的安定レベルPht0とは、増幅器24から出力された送信信号Qの出力レベルPqが安定し、かつ、歪み補償機能部21によるフィードバック制御が収束して安定した後の歪みレベルである。第1判定閾値Pth1及び第2判定閾値Pth2は、送信信号Qの出力レベルPqが変動し、増幅器24の動作点が変わって歪み補償機能部21におけるフィードバック制御が不安定になり、歪みレベルPdが上昇した場合に、調整部10が歪み補償処理の処理内容を決定するために設けられた閾値である。
なお、第1判定閾値Pth1及び第2判定閾値Pth2は、歪みレベルPdを静的安定レベルPth0まで低減させる際に要する歪み補償機能部21の消費電力が過大とならない歪みレベルの範囲を規定する。
図4は、送信信号の出力レベルと歪みレベルとの関係を説明する図である。
図4に示すグラフは、増幅器24により増幅された送信信号Qの出力レベルPqと、増幅器24で発生する歪みレベルPdの関係を模式的に示している。図4において、曲線α1は、何らの歪み補償処理が施されていない送信信号Qの出力レベルPqと、当該送信信号Qが増幅器24によって増幅された場合に生じる歪みレベルPdとの関係を示している。一方、曲線α2は、フィードバック制御により安定した歪み補償処理が施された送信信号Qの出力レベルPqと、当該送信信号Qが増幅器24によって増幅された場合に生じる歪みレベルPd(即ち、静的安定レベルPth0)との関係を示している。図4に示す通り、いずれの関係(曲線α1、α2)も、出力レベルPqが高くなるほど、歪みレベルPdが高くなる傾向を示している。
歪み補償増幅システム2を具備する送信システム全体の起動直後や、送信信号Qの出力レベルPqが変動した直後は、歪み補償機能部21において生成される歪み補償信号が増幅器24で生じる送信信号Qの歪み成分に対して最適な状態に収束しきっていない不安定な状態にある。したがって、同時点における歪みレベルPdは、何らの歪み補償処理が施されていない場合歪みレベルPd(曲線α1)と、安定的な歪み補償後における静的安定レベル(曲線α2)の間の値をとる。歪み補償機能部21は、ダウンコンバータ26等を経て入力するフィードバック信号に基づいて、逐次連続的に歪み補償信号の最適化を行う(フィードバック制御)。これにより、増幅器24で発生する歪み成分の歪みレベルPdは、時間の経過とともに低下し、静的安定レベルに収束していく。
図5は、第1の実施形態に係る歪み補償制御装置の処理フローを示す図である。
以下、図5を参照しながら、歪み補償制御装置1の調整部10、判定部11及び出力レベル目標値取得部12各々の処理について順を追って説明する。なお、図5に示す処理フローは、例えば、オペレータの入力操作等に基づいて、送信信号Qの出力レベルの変更の指示があった場合に実行される。
まず、出力レベル目標値取得部12は、デジタル信号処理部20を通じて、送信信号Qの出力レベルの目標値を示す通知信号を受け付けるとともに、当該目標値が上昇したか否かを判定する(ステップS01)。なお、当該出力レベルの目標値は、上記変更の指示に応じた値である。
ここで、通知された出力レベルの目標値が以前よりも低下した場合(ステップS01:NO)、調整部10は、減衰器23の減衰量が目標値に対応する減衰量となるように所定量だけ上昇させる(ステップS02)。これにより、減衰器23及び増幅器24を経て出力される送信信号Qの出力レベルPqは、外部から通知された目標値に相当する出力レベルまで低下する。
この場合、歪みレベルPdは、目標値まで低下した出力レベルPqとともに低下するので、歪みレベルPdが上昇することはない。したがって、この場合、調整部10は、歪み補償機能部21の動作速度を変更せずに、通常の動作速度で歪み補償処理を実行させる。これにより、歪み補償機能部21による通常の動作速度に基づくフィードバック制御がなされ、歪みレベルPdが静的安定レベルPth0に収束して安定する(ステップS10)。送信信号Qの出力レベルが下がる方向に指示された場合は、以上で処理を終了する。
一方、通知された出力レベルの目標値が以前よりも上昇した場合(ステップS01:YES)、調整部10は、減衰器23の減衰量を低下させる(ステップS03)。これにより、減衰器23及び増幅器24を経て出力される送信信号Qの出力レベルPqは上昇する。
ステップS03で出力レベルPqが上昇した結果、歪みレベルPdも所定量だけ上昇する。ここで、判定部11は、歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2を上回ったか否かを判定する(ステップS04)。歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2以下となっている場合(ステップS04:NO)、調整部10は、ステップS09に移行する。そして、調整部10は、送信信号Qの出力レベルPqが目標値に達していない場合(ステップS09:NO)、ステップS06に移行する。なお、ステップS06以降の処理については後述する。
一方、歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2を上回った場合(ステップS04:YES)、調整部10は、以下の手順に沿って、歪み補償機能部21の動作速度の調整と、減衰器23の減衰量の調整と、を交互に繰り返しながら、送信信号Qの出力レベルが所望する値となるように変更する。
具体的には、まず、調整部10は、歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2以下となるまで減衰器23の減衰量を上昇させる(ステップS05)。これにより、送信信号Qの出力レベルは、Pd≦Pth2を満たすレベルまで一旦低下する。したがって、この時点では、送信信号Qの出力レベルは、通知された目標値には達していない。
ステップS05で、歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2以下となった後、調整部10は、歪み補償機能部21の動作速度を上昇させる(ステップS06)。これにより、歪み補償機能部21においてフィードバック制御に基づく歪み補償信号が高速で逐次算出されるため、歪みレベルPdは、急速に低下していく。
更に、ステップS06で歪みレベルPdが第1判定閾値Pth1以下まで低下した後、調整部10は、ステップS05で上昇させていた歪み補償機能部21の動作速度を低下させ、通常の動作速度とする(ステップS07)。これにより、歪み補償機能部21において、ステップS05で一時的に増加していた消費電力が低減される。
更に、ステップS06で歪みレベルPdが第1判定閾値Pth1以下まで低下し、かつ、ステップS07で歪み補償機能部21の動作速度が低下した後、調整部10は、歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2以下を満たす限度で、減衰器23の減衰量を低下させる(ステップS08)。その結果、送信信号Qの出力レベルPqは、歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2に到達する出力レベルまで上昇する。
出力レベル目標値取得部12は、ステップS08で上昇した出力レベルPqが、通知されている目標値に到達しているか否かを判定する(ステップS09)。ここで、出力レベルPqが、通知されている目標値に到達していない場合(ステップS09:NO)、ステップS06の処理に戻り、調整部10は、再度、歪み補償機能部21の動作速度を上昇させる。これにより、ステップS08で一旦第2判定閾値Pth2まで上昇した歪みレベルPdが、再度、急速に低減する。以降、調整部10は、ステップS07〜ステップS09の処理を再度実行する。
ステップS06〜ステップS08を繰り返し実行する度に、送信信号Qの出力レベルPqは、徐々に上昇し、目標値に到達する(ステップS09:YES)。この間、歪みレベルPdは、少なくとも第2判定閾値Pth2以下の範囲に留められる。
送信信号Qの出力レベルPqが目標値に到達した後は、歪み補償制御装置1は、ステップS10の処理を経て、歪みレベルPdが静的安定レベルPth0まで収束する。歪み補償制御装置1は、以上の処理を経て、送信信号Qの出力レベルの変更、及び、当該出力レベルの変更に伴って発生する歪みに対する歪み補償処理を完了する。
次に、第1の実施形態に係る歪み補償制御装置1の効果について説明する。
上述したように、調整部10は、歪み補償機能部21の動作速度の調整(ステップS06、S07)と、減衰器23の減衰量の調整(ステップS08)と、を交互に繰り返しながら送信信号の出力レベルを所望に変更する(図5参照)。
これにより、歪み補償機能部21は、ステップS06〜S08の各サイクルにおいて、最大でも、第2判定閾値Pth2相当の歪みレベルPdを第1判定閾値Pth1以下にまで低減可能な動作速度で動作すればよいので、歪み補償機能部21の消費電力が大幅に上昇することを防止することができる。
また、調整部10は、歪みレベルPdが第1判定閾値Pth1以下となった場合に、歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2に到達するまで減衰器23の減衰量を低下させて、送信信号Qの出力レベルPqを上昇させる(ステップS08)。歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2に到達した場合には、調整部10は、一旦、出力レベルPqの上昇を停止するとともに、歪み補償機能部21の動作速度を上昇させ、高速な歪み補償処理を実行させる(ステップS06)。そして、調整部10は、歪みレベルPdが再度第1判定閾値Pth1以下となって歪み補償機能部21の動作速度を低下させてから(ステップS07)、改めて、送信信号Qの出力レベルPqを上昇させる(再度のステップS08)。
このようにすることで、送信信号Qの出力レベルPqを目標値まで上昇させる過程において、歪みレベルPdは、最大でも第1判定閾値Pth1をわずかに上回る程度に抑制される。したがって、歪みレベルPdの大幅な上昇を抑制することができる。
また、調整部10は、ステップS06〜S08の各サイクルにおいて、歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2に到達した場合に歪み補償機能部21の動作速度を上昇させるとともに、歪みレベルPdが第1判定閾値Pth1以下となった場合には、歪み補償機能部21の動作速度を直ちに低下させる。
このようにすることで、ステップS06〜S08の各サイクルにおいて、歪み補償機能部21の動作速度が上昇するので、歪みレベルPdの低減速度(フィードバック制御の収束速度)を高めることができる。したがって、ステップS06〜S08の各サイクルを経て、出力レベルPqを目標値に到達させるまでに要する時間を短縮することができる。また、ステップS06〜S08の各サイクルにおいて、歪みレベルPdが判定閾値Pth1以下まで低減された後は、直ちに歪み補償機能部21の動作速度が低下するので、歪み補償機能部21で生じる消費電力の増加を最小限に留めることができる。
また、上述のように、判定部11は、歪みレベルPdが第1判定閾値Pth1よりも高い第2判定閾値Pth2を上回ったか否かを判定する(ステップS04)。そして、調整部10は、歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2を上回っている場合に、当該歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2以下となるまで減衰器23の減衰量を上昇させる(ステップS05)。
このように、送信信号Qの出力レベルPqを、目標値に相当する出力レベルから一旦低減させることで、増幅器24において生じる消費電力の増加を抑制することができる。また、ここでは、出力レベルPqとともに歪みレベルPdも下がっているので、歪み補償機能部21による歪み補償処理を容易にすることができる。
更に、増幅器24の消費電力が下がることで、増幅器24の温度が低下する。一般に、増幅器24は、増幅器24自身が低温であるほど歪み成分が生じにくくなる。よって、増幅器24における送信信号Qの出力レベルPqを、歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2以下となるレベルまで低減させておくことで、増幅器24の急激な温度上昇を抑制することができ、これにより、歪み補償機能部21による歪みレベルPdの低減速度を一層高めることができる。
以上、第1の実施形態に係る歪み補償制御装置1について詳細に説明したが、本実施形態に係る歪み補償制御装置1の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
例えば、第1の実施形態に係る歪み補償制御装置1は、出力レベルPqが目標値と一致するように減衰器23の減衰量を低下させ(ステップS03)、この際、歪みレベルPdが第2判定閾値Pth2を上回っている場合には、再度、減衰量を上昇させる(ステップS04、S05)ものとして説明した。しかし、他の実施形態に係る歪み補償制御装置1は、目標値の上昇を検知した場合(ステップS01:YES)には、ステップS03〜ステップS05の処理を行わずに、直ちに、ステップS06〜S08のサイクルを実行するようにしてもよい。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、第2の実施形態に係る歪み補償制御装置1及び歪み補償増幅システム2の機能構成は、第1の実施形態(図2)と同様であるため図示を省略する。また、第1の実施形態と同一の機能構成については、同一の符号を付して説明する。
第2の実施形態に係る歪み補償制御装置1は、監視部27を通じて歪みレベルPdを監視しながら各種調整を行うのではなく、出力レベルの変更の指示を受け付けた場合に、予め規定されたプロセスに従って送信信号Qの出力レベルPqを目標値に近づけていく。
図6は、第2の実施形態に係る歪み補償制御装置の処理フローを示す図である。
図6に示す処理フローは、第2の実施形態に係る歪み補償制御装置1が実行する処理フローである。
以下、図6を参照しながら、歪み補償制御装置1の調整部10、判定部11及び出力レベル目標値取得部12各々の処理について順を追って説明する。なお、図6に示す処理フローは、第1の実施形態(図5)と同様に、オペレータの入力操作等に基づいて、送信信号Qの出力レベルの変更の指示があった場合に実行される。
まず、出力レベル目標値取得部12は、デジタル信号処理部20を通じて、送信信号Qの出力レベルの目標値を示す通知信号を受け付けるとともに、当該目標値が上昇したか否かを判定する(ステップS21)。
ここで、通知された出力レベルの目標値が以前よりも低下した場合(ステップS21:NO)における処理は、第1の実施形態(図5)と同様であるため説明を省略する。
一方、通知された出力レベルの目標値が以前よりも上昇した場合(ステップS21:YES)、調整部10は、予め規定された微小幅ΔDだけ減衰器23の減衰量を低下させる(ステップS23)。これにより、増幅器24から出力される送信信号Qの出力レベルPqが当該微小幅ΔDに相当する微小幅だけ上昇する。そうすると、出力レベルPqの上昇に伴って、歪みレベルPdもわずかに上昇する。なお、微小幅ΔDは、例えば、歪みレベルPdが少なくとも第2判定閾値Pth2(図3)を上回らない程度の出力レベルPqの上昇幅に相当する値に規定される。
次に、調整部10は、歪み補償機能部21の動作速度を上昇させる(ステップS24)。これにより、ステップS23でわずかに上昇した歪みレベルPdは、歪み補償機能部21の高速な歪み補償処理によって急速に低減されていく。
調整部10は、ステップS24において予め規定された所定時間Δtが経過すると、歪み補償機能部21の動作速度を低下させる(ステップS25)。ここで、所定時間Δtは、ステップS23で上昇した歪みレベルPdを、例えば、第1判定閾値Pth1以下にまで低減するのに要する最低限の時間に規定される。
出力レベル目標値取得部12は、ステップS23で上昇した出力レベルPqが、通知されている目標値に到達しているか否かを判定する(ステップS26)。ここで、出力レベルPqが、通知されている目標値に到達していない場合(ステップS26:NO)、ステップS23の処理に戻り、調整部10は、更に、微小幅ΔDの減衰量の低下に相当する分だけ出力レベルPqを上昇させる。以降、調整部10は、ステップS24〜ステップS26の処理を再度実行する。
ステップS23〜ステップS25を繰り返し実行する度に、送信信号Qの出力レベルPqは、徐々に上昇し、目標値に到達する(ステップS26:YES)。この間、歪みレベルPdは、第1の実施形態と同様に、少なくとも第2判定閾値Pth2以下の範囲に留められる。
送信信号Qの出力レベルPqが目標値に到達した後は、歪み補償制御装置1は、ステップS27の処理(歪み補償機能部21による通常速度の歪み補償)を経て、歪みレベルPdが静的安定レベルPth0まで収束する。歪み補償制御装置1は、以上の処理を経て、送信信号Qの出力レベルの変更、及び、当該出力レベルの変更に伴って発生する歪みに対する歪み補償処理を完了する。
次に、第2の実施形態に係る歪み補償制御装置1の効果について説明する。
上述したように、調整部10は、歪み補償機能部21の動作速度の調整(ステップS24、S25)と、減衰器23の減衰量の調整(ステップS23)と、を交互に繰り返しながら送信信号の出力レベルを所望に変更する(図6参照)。
これにより、歪み補償機能部21は、ステップS23〜S25の各サイクルにおいて、最大でも、第2判定閾値Pth2相当の歪みレベルPdを第1判定閾値Pth1以下にまで低減可能な動作速度で動作すればよいので、歪み補償機能部21の消費電力が大幅に上昇することを防止することができる。
また、第2の実施形態に係る歪み補償機能部21は、予め規定された微小幅ΔDだけ減衰器23の減衰量を低下させる処理(ステップS23)と、予め規定された所定時間Δtだけ歪み補償機能部21の動作速度を上昇させる処理(ステップS24、S25)と、を繰り返し実行しながら送信信号Qの出力レベルPqを上げていく。
このようにすることで、監視部27による歪みレベルPdと複数の判定閾値(第1判定閾値Pth1、第2判定閾値Pth2)との比較を行う処理を排することができるので、歪み補償制御装置1全体の処理の高速化及び簡素化を図ることができる。
以上、第2の実施形態に係る歪み補償制御装置1について詳細に説明したが、本実施形態に係る歪み補償制御装置1の具体的な態様は、上述のものに限定されることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を加えることは可能である。
例えば、第2の実施形態に係る歪み補償制御装置1は、減衰器23の減衰量の微小幅ΔDが一定値であるものとして説明したが、微小幅ΔDは一定値とする必要はない。即ち、他の実施形態に係る歪み補償制御装置1は、出力レベルPqが低い段階においては、1回の変更で出力レベルを上げる量(即ち、減衰量の微小幅ΔD)を大きく規定し、出力レベルPqが通知された目標値に近づくほど、1回の変更で出力レベルを上げる量(微小幅ΔD)を小さくするようにしてもよい。
このように、出力レベルPqが低く、歪みレベルPdの大幅な上昇が見込まれない段階においては、1回の変更で上昇する出力レベルの量を大きくすることで、歪みレベルPdの大幅な上昇を抑制しつつ、出力レベルPqが目標値に到達するまでに要する時間を短縮することができる。
また、上述した第1、第2の実施形態に係る歪み補償制御装置1は、以下のようにも変更可能である。
例えば、各実施形態に係る歪み補償制御装置1は、デジタル信号処理部20を介して外部より入力される通知信号に基づいて、送信信号Qの出力レベルの目標値を取得するものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されず、他の異なる専用の通信経路を通じて目標値を示す通知信号を受け付ける態様であってもよい。
また、上述の各実施形態に係る歪み補償制御装置1においては、送信信号Qの出力レベルの変更指示を受け付けたことを前提として各種処理フローを説明したが、歪み補償制御装置1における処理フローは、出力レベルの変更指示を受け付けた場合以外の状況においても適用可能である。
例えば、歪み補償制御装置1の各処理フローは、当該歪み補償制御装置1及び歪み補償増幅システム2を具備する送信システム全体の起動時にも活用可能である。つまり、送信システム全体の起動時において、送信信号Qが所望の出力レベルとなり、歪みレベルPdが静的な安定レベルに至るまでに、図5または図6に示す処理フローに従って、歪み補償機能部21の動作速度と減衰器23の減衰量とを制御すれば、当該送信システム全体の消費電力と歪みレベルとを低く維持しながら起動することができる。
また、上述の各実施形態に係る歪み補償機能部21は、送信信号Qがデジタル信号として伝送される段階において歪み補償処理を施すデジタルプリディストーションを実行するものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
図7は、他の実施形態に係る歪み補償増幅システムの機能構成を示す図である。
例えば、他の実施形態に係る歪み補償機能部21は、図7に示すように、動作速度を変更可能な機能部(歪み成分計算部210)を有するデジタル−アナログ混在の機能部であってもよい。即ち、歪み補償機能部21は、デジタル信号を扱う領域において歪み補償信号の算出を行うとともに、当該算出の動作速度を変更可能な歪み成分計算部210と、アナログ信号を扱う領域において、歪み成分計算部210によって算出された歪み補償信号のアナログ波形を生成して送信信号Qに重畳する歪み成分生成重畳部211と、を有し、更に、ダウンコンバータ26を含む構成としてもよい。
また、上述の各実施形態に係る歪み補償増幅システム2は、図4に示したように、増幅器24で増幅された送信信号Qの出力レベルPqが高くなるほど、歪みレベルPdも高くなる場合について述べてきたが、増幅器24を構成する半導体素子の性能や動作点の設定によっては、出力レベルPqが高くなる方が歪みレベルPdが低くなる場合もあり得る。したがって、他の実施形態に係る歪み補償制御装置1は、例えば、ステップS05、ステップS02(又は、ステップS22)で減衰器23の減衰量を上昇させて出力レベルPqを低下させた直後において、歪み補償機能部21の動作速度を上昇させてもよい。
また、上述の各実施形態においては、歪み補償制御装置1の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各手順を行うものとしている。ここで、上述した歪み補償制御装置1の各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、歪み補償制御装置1の各機能構成が、ネットワークで接続される複数の装置に渡って具備される態様であってもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。
1 歪み補償制御装置
10 調整部
11 判定部
12 出力レベル目標値取得部
2 歪み補償増幅システム
20 デジタル信号処理部
21 歪み補償機能部
22 アップコンバータ
23 減衰器
24 増幅器
25 結合器
26 ダウンコンバータ
27 監視部
Q 送信信号

Claims (8)

  1. フィードバック制御に基づいて、送信信号の増幅器による増幅後に生じる歪みを相殺するための歪み補償処理を当該送信信号に施して出力する歪み補償機能部の、前記フィードバック制御の収束速度を調整可能とし、かつ、前記歪み補償処理が施された前記送信信号を所定の増幅量だけ増幅して出力する増幅器の、前記増幅量を調整可能とする調整部を備え、
    前記調整部は、前記歪み補償機能部の収束速度の調整と、前記増幅器の増幅量の調整と、を交互に繰り返しながら前記送信信号の出力レベルを所望に変更する
    ことを特徴とする歪み補償制御装置。
  2. 前記送信信号の前記増幅器による増幅後に生じる歪みの度合いが所定の第1判定閾値及び当該第1判定閾値よりも大きい第2判定閾値を上回ったか否かを判定する判定部を更に備え、
    前記調整部は、前記歪みの度合いが前記第2判定閾値に到達した場合に前記歪み補償機能部の収束速度を上昇させるとともに、前記歪みの度合いが前記第1判定閾値以下となった場合に前記収束速度を低下させ、
    前記調整部は、前記歪みの度合いが前記第1判定閾値以下となった場合に、当該歪みの度合いが前記第2判定閾値に到達するまで前記増幅器の増幅量を上昇させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の歪み補償制御装置。
  3. 前記調整部は、前記歪みの度合いが前記第2判定閾値を上回った場合に、当該歪みの度合いが前記第2判定閾値以下となるまで前記増幅器の増幅量を低下させる
    ことを特徴とする
    請求項2に記載の歪み補償制御装置。
  4. 前記出力レベルの目標値を示す情報を受け付ける出力レベル目標値取得部を更に備え、
    前記調整部は、前記目標値が上昇した場合において、前記出力レベルが前記目標値に到達するまで、予め規定された微小幅だけ前記増幅器の増幅量を上昇させる処理と、予め規定された所定時間だけ前記歪み補償機能部の収束速度を上昇させる処理と、を交互に繰り返し実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の歪み補償制御装置。
  5. 前記調整部は、前記出力レベルが前記目標値に近づくほど、前記微小幅を小さくする
    ことを特徴とする請求項4に記載の歪み補償制御装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の歪み補償制御装置と、
    フィードバック制御に基づいて、送信信号の増幅器による増幅後に生じる歪みを相殺するための歪み補償処理を当該送信信号に施して出力する歪み補償機能部と、
    前記歪み補償処理が施された前記送信信号を所定の増幅量だけ増幅して出力する増幅器と、
    を備える歪み補償増幅システム。
  7. フィードバック制御に基づいて、送信信号の増幅器による増幅後に生じる歪みを相殺するための歪み補償処理を当該送信信号に施して出力する歪み補償機能部の、前記フィードバック制御の収束速度の調整と、
    前記歪み補償処理が施された前記送信信号を所定の増幅量だけ増幅して出力する増幅器の、前記増幅量の調整と、
    を交互に繰り返しながら、前記送信信号の出力レベルを所望に変更する
    ことを特徴とする歪み補償制御方法。
  8. 歪み補償制御装置のコンピュータを、
    フィードバック制御に基づいて、送信信号の増幅器による増幅後に生じる歪みを相殺するための歪み補償処理を当該送信信号に施して出力する歪み補償機能部の、前記フィードバック制御の収束速度の調整と、前記歪み補償処理が施された前記送信信号を所定の増幅量だけ増幅させて出力する増幅器の、前記増幅量の調整と、を交互に繰り返しながら、前記送信信号の出力レベルを所望に変更する調整手段として機能させるプログラム。
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