JP2016038534A - 偏光子保護フィルム、偏光板、それを用いた液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄膜化に適した力学的強度を備えつつ、液晶表示装置に用いた際に虹斑の発生を抑制することが可能な偏光子保護フィルム、偏光板、これらを用いた液晶表示装置を提供することを課題とする。【解決手段】3000〜30000nmのリタデーションを有するポリエステルフィルムからなる偏光子保護フィルムであって、前記ポリエステルフィルムは、エチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルとエチレンナフタレートを主成分とするポリエステルとを含むブレンドポリエステルからなり、前記ブレンドポリエステルは、全酸成分を100モル%としたときに、テレフタル酸成分が97〜30モル%、ナフタレンジカルボン酸成分が3〜70モル%である、偏光子保護フィルム。【選択図】なし

Description

本発明は、視認性が良好で薄型化に適した偏光子保護フィルム、ならびに、これを用いた偏光板及び液晶表示装置に関するものである。
液晶表示装置は液晶セルの両面に偏光板を配し、一方の面に対して配された冷陰極蛍光ランプ(以下、CCFLと記す)や発光ダイオード(以下、LEDと記す)などの光源を有するバックライトによって、画像などを表示する装置である。
偏光板は、ポリビニルアルコール(PVA)を主体に、ヨウ素化合物分子を吸着配向させた偏光子と、この両面に配された偏光子保護フィルムからなり、一般に、偏光子保護フィルムはトリアセチルセルロース(以下、TACと記す)フィルムより構成されている。
近年、液晶表示装置の薄型化に伴い、偏光板の薄層化が求められている。これにより、偏光子保護フィルムの薄膜化が望まれていたが、偏光子保護フィルムがTACフィルムの場合、充分な力学強度が得られず、また、透湿しやすいなどの問題があり、更に、高価であるため、安価な代替素材が強く望まれていた。
上記の問題に対して、代替素材として、ポリエステルフィルムを用いることが提案されている(特許文献1〜4)。
ポリエステルフィルムは、TACフィルムに比べて、力学強度が高く、透湿性も低いことから、代替素材として有望であるが、薄化により光学的異方性の影響が発現し易くなり、液晶表示装置における表示面の垂直方向に対して斜め方向から観察した場合に虹斑などが認められやすくなるといった課題があった。
上記の課題に対して、特許文献1〜3では、ポリエステルとして共重合ポリエステルを用いることで、光学的異方性を小さくする対策がなされているが、虹斑を解消するには至っていない。
特許文献4には、ポリエステルフィルムの複屈折とバックライトの発光スペクトルに着目し、特定のバックライト光源と特定のリタデーションを有するポリエステルフィルムとを組み合せて用いることにより、上記の虹斑の問題を解消できることを開示している。
特開2002−116320号公報 特開2004−219620号公報 特開2004−205773号公報 特許4962661号公報
特許文献4には、3000nm以上のリタデーションを有するポリエステルフィルムを偏光子保護フィルムに用い、これと特定の光源とを組み合わせることにより、液晶表示装置における虹斑を解消できることが開示されている。一般に、偏光子保護フィルムを薄膜にするにつれ、リタデーションを高く保つことは困難になる傾向にある。リタデーションとは、フィルム面内の屈折率差に厚みをかけたものであるから、フィルムの厚さを小さくしていくとリタデーションが低くなる関係にあるからである。
そこで、フィルムの更なる薄膜化の要望に対しては、特許文献4の実施例で開示されるポリエチレンテレフタレートフィルムよりも、固有複屈折の大きいポリエチレンナフタれートフィルムを用いるほうが好ましいが、本発明者らが検討を行ったところ、ポリエチレンナフタレートフィルムでは、薄膜化に適した力学強度を十分に得ることができず、製膜工程において破断するといった問題があることがわかった。
本発明は、偏光子保護フィルムの薄膜化の要望に対して、薄膜化に適した力学的強度を備えつつ、液晶表示装置に用いた際に虹斑の発生を抑制することが可能な偏光子保護フィルム、偏光板、これらを用いた液晶表示装置を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討を行なった結果、以下の構成からなる偏光子保護フィルムであれば、上記課題を解決でき、更なる薄膜化に対応できるフィルムが得られることを見出した。
項1.
3000〜30000nmのリタデーションを有するポリエステルフィルムからなる偏光子保護フィルムであって、前記ポリエステルフィルムは、エチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルとエチレンナフタレートを主成分とするポリエステルとを含むブレンドポリエステルからなり、前記ブレンドポリエステルは、全酸成分を100モル%としたときに、テレフタル酸成分が97〜30モル%、ナフタレンジカルボン酸成分が3〜70モル%である、偏光子保護フィルム。
項2.
前記ポリエステルフィルムの幅方向の厚み変動率が5%以下である、項1に記載の偏光子保護フィルム。
項3.
前記ポリエステルフィルムの厚さが100μm以下である、項1又は2に記載の偏光子保護フィルム。
項4.
前記ポリエステルフィルムのリタデーション(Re)と厚さ方向リタデーション(Rth)の比(Re/Rth)が0.2以上1.2以下である、項1〜3のいずれかに記載の偏光子保護フィルム。
項5.
偏光子の少なくとも一方の面に項1〜4のいずれかに記載の偏光子保護フィルムを積層した偏光板。
項6.
バックライト光源と、2つの偏光板の間に配された液晶セルとを有する液晶表示装置であって、前記2つの偏光板のうち少なくとも一方が項5に記載の偏光板である、液晶表示装置。
本発明の偏光子保護フィルムであれば、偏光子保護フィルムを薄膜化した場合にも、それに適した力学強度を備えつつ、液晶表示装置の表示面における垂直方向に対する斜め方向からの観察した場合にも虹斑が観察されず、良好な視認性を確保することが可能である。また、本発明によれば、視認性に優れ、より薄型の偏光板及び液晶表示装置を提供することができる。
本発明の偏光子保護フィルムは、3000〜30000nmのリタデーションを有するポリエステルフィルムからなり、前記ポリエステルフィルムは、エチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルとエチレンナフタレートを主成分とするポリエステルとを十分混合して得られるブレンドポリエステルからなり、前記ブレンドポリエステルは、全酸成分を100モル%としたときに、テレフタル酸成分が97〜30モル%、ナフタレンジカルボン酸成分が3〜70モル%であることを特徴とする。
偏光子保護フィルムに用いられるポリエステルフィルムは、3000〜30000nmのリタデーションを有することが好ましい。リタデーションが3000nm未満では、偏光子保護フィルムとして用いた場合、斜め方向から観察した時に強い虹斑が発生し、良好な視認性を確保することができない。好ましいリタデーションの下限値は4500nm、次に好ましい下限値は5000nm、より好ましい下限値は6000nm、更に好ましい下限値は8000nm、より更に好ましい下限値は10000nmである。
一方、リタデーションの上限は30000nmである。それ以上のリタデーションを有するフィルムを用いたとしても更なる視認性の改善効果は実質的に得られない。
なお、上述のリタデーションは、フィルム面内において直交する2軸方向の屈折率差とフィルム厚みと掛け合わせたものとして求めることができ、また、KOBRA−21ADH(王子計測機器株式会社)といった市販の自動複屈折測定装置などを用いて求めることもできる。なお、屈折率の測定波長は589nmである。
本発明の偏光子保護フィルムはポリエステルフィルムからなり、ポリエステルフィルムを構成するポリエステルは、エチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルとエチレンナフタレートを主成分とするポリエステルとを十分混合して得られるブレンドポリエステルからなる。ブレンドポリエステルにおいて、エチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルとエチレンナフタレートを主成分とするポリエステルとの間でエステル交換反応が起こっていてもよい。固有複屈折の大きいエチレンナフタレートを主成分とするポリエステルを、エチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルにブレンドすることにより、フィルム厚みが薄くてもリタデーションを高く保つことが可能となる。
エチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルとは、具体的にはエチレンテレフタレートを繰り返し単位とする成分が80モル%以上のポリエステルを指し、好ましくは該成分が85モル%以上、より好ましくは90モル%以上、さらにより好ましくは95モル%以上のポリエステルである。特に好ましくは、ポリエチレンテレフタレート(ホモポリマー)である。
かかるエチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルを構成する主たるジカルボン酸成分はテレフタル酸であり、主たるグリコール成分はエチレングリコールであり、その他、共重合成分を含んでも良い。
共重合成分の例としては、2個のエステル形成性官能基を有する化合物、例えば、カルボン酸成分としては、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等が挙げられ、グリコール成分としては、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAなどを挙げることができ、これらは単独または二種以上を併用しても良い。なかでも、カルボン酸成分としては、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族系のカルボン酸が好ましく、グリコール成分としては、ブタンジオール、ヘキサンジオール等の直鎖脂肪族系のグリコールが好ましい。
エチレンナフタレートを主成分とするポリエステルとは、具体的にはエチレンナフタレートを繰り返し単位とする成分が80モル%以上のポリエステルを指し、好ましくは該成分が85モル%以上、より好ましくは90モル%以上、さらにより好ましくは95モル%以上のポリエステルである。特に好ましくは、ポリエチレンナフタレート(ホモポリマー)である。
かかるエチレンナフタレートを主成分とするポリエステルを構成する主たるジカルボン酸成分はナフタレンジカルボン酸であり、主たるグリコール成分はエチレングリコールであり、その他、共重合成分を含んでも良い。
共重合成分の例としては、2個のエステル形成性官能基を有する化合物、例えば、カルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等が挙げられ、グリコール成分としては、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAなどを挙げることができ、これらは単独または二種以上を併用しても良い。なかでも、カルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族系のカルボン酸が好ましく、グリコール成分としては、ブタンジオール、ヘキサンジオール等の直鎖脂肪族系のグリコールが好ましい。
エチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルとエチレンナフタレートを主成分とするポリエステルとを十分混合させることにより、ブレンドポリエステルを得ることができる。ブレンドポリエステルの全酸成分を100モル%としたとき、テレフタル酸成分とナフタレンジカルボン酸成分のモル比率は、好ましくはテレフタル酸成分97〜30モル%:ナフタレンジカルボン酸成分3〜70成分モル%、より好ましくはテレフタル酸成分95モル%〜30モル%:ナフタレンジカルボン酸成分5〜70モル%、さらに好ましくはテレフタル酸成分90モル%〜30モル%:ナフタレンジカルボン酸成分10〜70モル%である。
テレフタル酸成分、ナフタレンジカルボン酸成分のモル比率が上記範囲になるようにブレンドすることで、薄膜化に適した力学強度を備えつつ、液晶表示装置に用いた際に虹斑の発生を抑制することが可能な偏光子保護フィルムを得ることができる。ナフタレンジカルボン酸のモル比率が70モル%を超える場合には、薄膜化に適した力学強度を十分得られない。また、ナフタレンジカルボン酸のモル比率が3モル%未満の場合には、薄膜化の際にリタデーションが低くなり、虹斑抑制効果が十分得られない。
なお、本発明の効果を損なわない範囲において、エチレンテレフタレートを主成分とするポリエステル、エチレンナフタレートを主成分とするポリエステル以外に、他のポリエステル成分が含まれていてもよい。
また、フィルム原料となるポリエステルは、固有粘度が低いと製膜安定性、耐破断性などの点から問題が生じる恐れがあるため、固有粘度は0.55dl/g以上が好ましく、より好ましくは0.60dl/g以上である。一方、固有粘度が高いと押出性などの点から問題が生じる恐れがあるため、1.0dl/g以下が好ましく、より好ましくは0.90dl/g以下である。
加えて、透明性を損なわない範囲で、溶融押出性や製膜性の向上の観点から、ポリエステル系樹脂のモノマーの添加やポリエチレンナフタレートに対してジエチレングリコールなどを共重合することが可能である。
更に、ポリエステルフィルムは、波長380nmの光線透過率が20%以下であることが望ましい。380nmの光線透過率は15%以下がより好ましく、さらに好ましくは10%以下、特に好ましくは5%以下である。光線透過率を上記範囲にするため、フィルム中に紫外線吸収剤を添加することができる。また、無機粒子、耐熱性高分子粒子、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物、リン化合物、帯電防止剤、耐光剤、難燃剤、熱安定剤、酸化防止剤、ゲル化防止剤、界面活性剤等も本発明の効果を妨げず、かつ、透明性を損なわない範囲でこれらを適用することが可能である。
本発明では、フィルムの厚み変動率は、マクロ的な耐衝撃性に関連する特性値として用いている。フィルムの厚み変動率(厚みむら)は、一般的に、フィルムの外観の品位を示す特性値の1つとしてよく使われている。フィルムの厚み変動率が大きいということは、フィルムの厚さに影響する物性が変動することを意味する。フィルムの厚み変動率が大きくなると、厚みの薄い部分で耐衝撃性が低下する。そのため、フィルムを連続的に長時間製造する際、フィルムへの後加工時(印刷、金属膜や金属酸化物膜の積層など)、成型加工時、あるいは成型品の使用時に、厚みの薄い部分でフィルムの破れが発生しやすくなる。また、フィルムを成型する際に、フィルムの変形が不均一になり、成型性が不均一になるなど安定性が低下する。
フィルムの厚み変動率を、幅方向で5%以下とすることで、工程通過性を改善することができる。そのため、フィルムの連続製造時、後加工時、成型加工時、あるいは成型品の使用時に、フィルムが破れる頻度を少なくすることができる。長手方向の厚み変動率も同様に重要であるが、幅方向と連動するので、本発明では、幅方向のフィルム厚み変動率を代表として用いる。フィルム厚み変動率は、4.5%以下が好ましく、4.0%以下がより好ましい。エチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルとエチレンナフタレートを主成分とするポリエステルとを、前述の比率でブレンドすることにより、厚み変動率を5%以下とすることができる。これは、ポリエチレンナフタレートに比べ軟化点が低いエチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルがブレンドされたことにより、延伸開始点の増加したことに起因するものと考えられる。
本発明の偏光子保護フィルムのリタデーションと厚さ方向リタデーションの比(Re/Rth)は、光学的な観点から、好ましくは0.200以上、より好ましくは0.500以上、さらに好ましくは0.600以上である。上記のリタデーションと厚さ方向リタデーションの比(Re/Rth)が大きいほど、複屈折は等方性を増し、斜め方向からの観察による虹斑の発生が生じ難くなる。
一方、本発明の偏光子保護フィルムのリタデーションと厚さ方向リタデーションの比(Re/Rth)は、力学強度の観点から、好ましくは1.2以下、より好ましくは1.0以下である。なお、完全な一軸対称性を有するフィルムでは上記リタデーションと厚さ方向リタデーションの比(Re/Rth)は2.0であり、大きいほど、一軸対称性が強くなり、その軸に対して、直角方向の力学強度が低下する。
厚さ方向のリタデーションは、フィルムを厚さ方向断面から見たときの2つの複屈折△Nxz、△Nyzにそれぞれフィルム厚さdを掛けて得られる平均のリタデーション(Rth)である。ここで、zはフィルム厚さ方向を示し、これと直交すると共に相互にも直交するフィルム面内の2つの軸方向をx軸、y軸とする。
なお、ここまでに記載したリタデーションはフィルムの面方向から見たときのリタデーションであり、複屈折ΔNxyにフィルム厚さdを掛けて得られるリタデーション(Re)である。
複屈折ΔNxyが高いほど、フィルム厚みが薄い場合でも、得られるリタデーションが大きくすることができるが、高すぎると前述のリタデーションと厚さ方向リタデーションの比(Re/Rth)が高くなるため、力学強度の観点から、複屈折ΔNxyは0.25以下が好ましく、より好ましくは0.24以下である。
一方、複屈折ΔNxyの値が低いと、フィルムを薄膜にした際にリタデーションを十分大きくすることが難しくなるため、複屈折ΔNxyは0.10以上が好ましく、より好ましくは0.11以上、さらに好ましくは0.12以上、特に好ましくは0.13以上である。エチレンナフタレートを主成分とするポリエステルのブレンド比率を高くし、一方向に強く延伸することで、複屈折ΔNxyの値を大きくすることができる。
更に、本発明の偏光子保護フィルムは、偏光子との接着性を良好にするため、少なくとも片面に、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、または、ポリアクリル樹脂の少なくとも1種類を主成分とする易接着層を有することが好ましい。ここで、「主成分」とは易接着層を構成する固形成分のうち50質量%以上である成分をいう。
本発明の偏光子保護フィルムに形成される易接着層の塗布液は、水溶性、または、水分散性の共重合ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、及び、ポリウレタン樹脂の内、少なくとも1種を含む水性塗布液が好ましく、これらの塗布液としては、特許第3567927号公報、特許第3589232号公報、特許第3589233号公報、特許第3900191号公報、特許第4150982号公報等に開示された水溶性、または、水分散性共重合ポリエステル樹脂溶液、アクリル樹脂溶液、ポリウレタン樹脂溶液等が例示される。
本発明の偏光子保護フィルムに形成される易接着層は、リバースロール・コート法、グラビア・コート法、キス・コート法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアナイフコート法、ワイヤーバーコート法、パイプドクター法、などの公知の方法を単独、あるいは、組み合わせて塗布することができる。
本発明の偏光子保護フィルムは、一般的な高分子フィルムの製造方法に準拠して得ることができる。例えば、フィルム原料を融点より高い温度で溶融押出を行ない、無配向のシート状物を得た後、該フィルム原料のガラス転移温度以上の温度で、ロールの速度差を利用した縦方向(以下、MDと記す)延伸、テンターによる横方向(以下、TDと記す)延伸を単独、あるいは、組み合わせて行なってから寸法安定性などを主な目的に熱処理を施す方法が例示できる
なお、溶融押出の際に、性能を損なわない範囲で、添加剤や粒子などを混入したフィルム原料をコンバイニングアダプタ法、マルチスロット法、マルチマニホールド法などの公知の方法で、例えば、A/Bの2種2層構成、B/A/B構成の2種3層構成、C/A/Bの3種3層構成、などの積層構造にすることもできる。
本発明の偏光子保護フィルムは、上述の製造方法に限定されないが、二軸に延伸したフィルムの場合、該偏光子保護フィルムの面に垂直な方向に対して、斜めから観察した場合に、虹斑が認められやすくなるので、虹斑を解消する観点からは、単純な一軸のTD延伸が好ましく、TD延伸と同時にMD方向にリラックスを行なうことがより好ましい。なお、単純な一軸のMD延伸も可能であるが、延伸ムラが生じやすいなどの課題があり、留意が必要である。
本発明で使用するポリエステルフィルムは、フィルム製造時の延伸条件を調整することにより、リタデーションを調整することができる。具体的には、樹脂の分子量やモノマー等によって調整することが好ましいが、延伸温度は、ガラス転移温度(Tg)を目安として、(Tg−10)℃〜(Tg+50)℃の範囲で設定を行ない、延伸の進行に伴って、延伸温度を高くしていくことが好ましい。延伸温度が低い場合は、破断が頻発し、高い場合は、厚みムラや白化などが発生することがある。
フィルムの全延伸倍率(=MD延伸倍率×TD延伸倍率)は3.0倍〜10.0倍の範囲が好ましい。多段階で延伸を行なう場合は、初期の段階で延伸倍率を高くすると破断しやすくなり初期の延伸倍率に対して、後半の延伸倍率が高くなるようにすることが好ましい。
リタデーションを高くするためには、MD方向、TD方向のどちらか一方に強く延伸することが好ましい。特に、TD方向に強く延伸することが好ましい。TD方向に強く延伸する場合には、MD延伸倍率は1.0〜2.5倍の範囲内に抑えることが好ましい。
TD延伸におけるTD延伸倍率は3.0〜6.0倍が好ましく、3.5〜5.0倍が、さらに好ましい。また、TD延伸と同時にMDリラックスを行なうことも可能で、TD延伸倍率にもよるが、リラックス倍率は0.5〜0.9倍が好ましく、0.65〜0.8倍がより好ましく、これらの方法で、リタデーションと厚さ方向のリタデーションとの比が特定の範囲に収まるように制御することが好ましい。
一方、MD方向に強く延伸することでリタデーションを高く保つことも可能であるが、ロールと擦れてフィルムに傷が発生する場合があり注意が必要である。その際のMD延伸倍率は3.5倍近傍とすることが好ましく、TD延伸倍率は1.0〜2.0倍程度が好ましい。
また、同時二軸延伸により製造することもできる。具体的には、一般に、同時二軸延伸機と呼称される設備を使用し、TD延伸とMD延伸を同時に実施してから熱処理を施す方法やTD延伸と同時にMD方向にリラックスを行なってから熱処理を施す方法が例示でき、この場合、膜厚ムラの状況などに留意し、MD方向のリラックス倍率を0.5〜0.9倍、更には0.65〜0.8倍にすることが好ましい。
熱処理は樹脂の分子量や添加した延伸助剤、ならびに、モノマー、および、延伸倍率などによって、調整を必要とするが、その処理温度は、ガラス転移温度(Tg)、ならびに、融点(Tm)を目安にTg+50℃以上〜Tm−30℃の範囲に設定し、特に、熱収縮率が大きくならないように、制御することが重要であり、MDとTDの何れにおいても、2%以下が好ましく、更には、1.5%以下が好ましく、0.5%以下がより好ましい。
なお、熱処理においても、この際に、MDリラックスを行なうことで、更に、熱収縮率を効率的に低減させることが可能である。
偏光子保護フィルムの厚みは、一般に15〜300μmの範囲が好ましく、この範囲より大きい場合は偏光板の厚さが大きくなり、小さい場合は破断などが発生しやすくなる傾向にある。本発明の偏光子保護フィルムは、特に厚さが小さい領域でその効果を発揮するものであり、好ましいフィルム厚みは15〜100μmであり、より好ましくは15〜60μm、さらにより好ましくは15〜30μmである。
本発明の偏光板は、偏光子の両面に偏光子保護フィルムを積層した構成からなり、少なくとも一方の偏光子保護フィルムが本発明のポリエステルフィルムからなる特定の偏光子保護フィルムである。偏光子は、ポリビニルアルコール(PVA)を主体に、ヨウ素化合物分子を吸着配向させたフィルムが通常使用される。
また、本発明の偏光板には、写り込み防止やギラツキ抑制、キズ抑制などを目的とした、種々のハードコートを表面に塗布した偏光子保護フィルムを用いることも好ましい。
本発明の液晶表示装置は、液晶セルの両面に偏光板を配し、一方の面に対して配されたCCFLやLEDなどを光源としたバックライトによって、画像などを表示する装置である。前記2つの偏光板のうち、少なくとも一方に本発明の偏光板が使用されることが好ましい。液晶表示装置は、これら以外の他の構成部材として、例えば、カラーフィルター、レンズフィルム、拡散シート、反射防止フィルムなどを適宜有しても構わない。
バックライトの構成としては、導光板や反射板などを構成部材とするエッジライト方式であっても、直下型方式であっても構わないが、液晶表示装置のバックライト光源として白色LEDを用いることが好ましい。
白色LEDとは、蛍光体方式、すなわち化合物半導体を使用した青色光、もしくは紫外光を発するLEDと蛍光体を組み合わせることにより白色を発する素子のことである。また、蛍光体としては、イットリウム・アルミニウム・ガーネット系の黄色蛍光体やテルビウム・アルミニウム・ガーネット系の黄色蛍光体等があり、中でも、化合物半導体を使用した青色LEDとイットリウム・アルミニウム・ガーネット系黄色蛍光体とを組み合わせた発光素子からなる白色LEDは、連続的で幅広い発光スペクトルを有しているとともに発光効率にも優れるため、省エネルギー化が期待できる。
なお、赤・緑・青の各色を発するLEDを組み合わせる方式(三色LED方式)も実用化されているが、この方式では発光スペクトルが狭くかつ不連続であり、また、従来のバックライト光源として広く用いられているCCFLなどの蛍光管も、特定波長にピークを有し、不連続な発光スペクトルであるため、本発明の効果が充分に得られない場合があるので注意が必要である。
液晶表示装置内における本発明の偏光子保護フィルムの配置は特に限定されないが、入射光側(光源側)に配される偏光板と、液晶セルと、出射光側(視認側)に配される偏光板とを有する液晶表示装置の場合、入射光側に配される偏光板の入射光側、もしくは、出射光側に配される偏光板の射出光側に配置されることが好ましく、特に、出射光側に配される偏光板の射出光側に配置されることがより好ましい。上記以外の位置に本発明の偏光子保護フィルムを配置した場合、液晶セルの偏光特性を変化させてしまう場合がある。一方、本発明の偏光子保護フィルムを使用しない面には、TACフィルムやアクリルフィルム、ノルボルネン系樹脂フィルムに代表されるようなリタデーションが無いフィルムを用いることが好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、下記の実施例によって制限を受けるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲で適宜変更を加えて実施することが可能であり、それらは、いずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
実施例における評価方法、ならびに、本文中に記載の物性の評価方法を記す。
(1)厚さ(d)
JIS K 7130「プラスチックフィルム及びシートの厚さ測定方法(A法)」に準拠して、厚さdを求めた。
(2)屈折率(Nx、Ny、Nz)
JIS K 7142「プラスチックの屈折率測定方法(A法)」に準拠して、MD方向の屈折率(Nx)、TD方向の屈折率(Ny)、厚み方向の屈折率(Nz)を求めた。測定波長は589nmで行った。
(3)複屈折率(ΔNxy)、リタデーション(Re)
リタデーションとは、フィルム面に対して厚さ方向(z軸)とこれと直行すると共に相互にも直行する2つの軸方向(x軸、y軸)において、フィルムの各軸方向の屈折率(Nx、Ny、Nz)によって生じる複屈折とフィルム厚さdの積で示される位相差であり、ここでは、MD方向をx軸、TD方向をy軸としたフィルム面(x−y平面)に入射する光によって生じる複屈折率Nxyと厚さdとの積である面内リタデーションを云い、それぞれについて次式より求めた。なお、通例に従い、リタデーションの単位はnmである。
ΔNxy =|Nx−Ny|
Re =Nxy×d
(4)厚さ方向リタデーション(Rth)
厚さ方向リタデーションは、フィルム面に対して厚さ方向(z軸)とこれと直行すると共に相互にも直行する2つの軸方向(x軸、y軸)において、厚さ方向より入射する光よって生じるリタデーションを示すものであり、ここでは、x−z平面とy−z平面の2つの複屈折の平均とフィルム厚さdの積として、次式より求めた。なお、通例に従い、単位はnmである。
Rth =(|Nx−Nz|+|Ny−Nz|)/2×d
(5)固有粘度(IV)
JIS K 7367−5「プラスチック―毛細管形粘度計を用いた希釈溶液の粘度の求め方―第5部:熱可塑性ポリエステル(TP)ホモポリマー及びコポリマー」に準拠して得た粘度数に対して、下記の測定条件で、溶液の質量濃度c に対する粘度数の関係から質量濃度c=0としたときの値を固有粘度(IV)とした。
溶媒:フェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン=60/40(wt%)
管 :ウベローデ粘度管
温度:30±0.1(℃)
(6)虹斑観察
市販の偏光子の片側に後述する方法で作製した実施例、ならびに、比較例のフィルムを偏光子の吸収軸とフィルムの配向主軸(NxとNyの高い方)が垂直になるように貼り付け、その反対の面に市販のTACフィルムを貼り付けて偏光板を作製した。これを白色LEDがバックライトであり、2枚のTACフィルムを偏光子保護フィルムとする偏光板で挟まれた液晶セルを有する市販の液晶表示装置の射出光側の偏光板を取り外し、実施例、ならびに比較例のフィルムが射出光側になるように設置し、液晶表示装置の正面、及び、斜め方向から目視観察を行ない、虹斑の発生について、以下のように判定した。
○ :いずれの方向からも虹斑の発生無し
× :斜め方向から観察した時に、明確に虹斑が観察できる。
(7)衝撃強度
フィルムインパクトテスター(東洋精機製作所社製、製造番号T−84−3)を使用し、測定用フィルムをクランプで押さえ付け、1/2インチ径の半球衝撃ヘッドで突き刺し、サンプルの衝撃強度を測定した。サンプルは100mm×100mm以上に切り、サンプルを固定するリングは内径30mmであった。なお、測定は10回行い、その平均値を求めた。その平均値を厚さ1mmあたりに換算して、フィルムの衝撃強度(J/mm)として求め、以下の基準で判定した。
〇: 0.9J 以上
×: 0.9J 未満
(8)幅方向の厚み変動率
フィルムの幅方向に3m、長手方向に5cmの長さの連続したテープ状サンプルを巻き取り、フィルム厚み連続測定機(アンリツ株式会社製)にて、フィルムの厚みを測定し、レコーダーに記録する。チャートより、厚みの最大値(dmax)、最小値(dmin)、平均値(d)を求め、下記式にて厚み変動率(%)を算出した。なお、測定は3回行い、その平均値を求めた。また、幅方向の長さが3mに満たない場合は、つなぎ合せて行う。なお、つなぎの部分はデータから削除する。
厚み変動率(%)=((dmax−dmin)/d)×100
その平均値を幅方向の厚み変動率(%)として求め、以下の基準で判定した。
○ :幅方向の厚み変動率が5%以下
× :幅方向の厚み変動率が5%超
(9)熱収縮率(SH)
JIS C 2318「電気用ポリエチレンテレフタレートフィルム(寸法変化)」に準拠して、MD方向とTD方向に関して、150℃、30minの加熱前後の寸法変化率を収縮率として求めた。
(10)製膜性
工程温度が安定してから、フィルム長さ5、000mを製膜するまでの工程中におけるフィルム破断の有無を調べた。
○ :製膜工程で破断が発生しない
× :製膜工程で破断が発生する
(11)ポリエステル樹脂組成
樹脂を下記溶媒に溶解し、BRUKER製AVANCE500を用いて、H−NMR分析を行い、得られたスペクトルの積分比よりポリエチレンテレフタレート(PET)とポリエチレンナフタレート(PEN)のモル%比を決定した。
溶媒:重クロロホルム/トリフルオロ酢酸=85/15(体積比率)
(製造例1−樹脂A:ポリエチレンナフタレート)
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(NDA)とエチレングリコール(EG)の混合物に、触媒として、酢酸マンガン・4水和物塩、三酸化アンチモン、ならびに、トリメチルリン酸を添加し、徐々に昇温しながらエステル交換反応を行ない、290℃で減圧下重縮合反応を引き続き行ない、撹拌トルクを目安に、重縮合反応を終了させた後、ストランド状態で冷却水において、冷却、固化したものをペレット状に切断し、更に、減圧乾燥を行なって、ポリエチレンナフタレート樹脂Aを得た。
(製造例2−樹脂B:ポリエチレンテレフタレート)
エステル化反応缶を昇温し200℃に到達した時点で、テレフタル酸を86.4質量部およびエチレングリコール64.6質量部を仕込み、撹拌しながら触媒として三酸化アンチモンを0.017質量部、酢酸マグネシウム4水和物を0.064質量部、トリエチルアミン0.16質量部を仕込んだ。ついで、加圧昇温を行いゲージ圧0.34MPa、240℃の条件で加圧エステル化反応を行った後、エステル化反応缶を常圧に戻し、リン酸0.014質量部を添加した。さらに、15分かけて260℃に昇温し、リン酸トリメチル0.012質量部を添加した。次いで15分後に、高圧分散機で分散処理を行い、15分後、得られたエステル化反応生成物を重縮合反応缶に移送し、280℃で減圧下重縮合反応を行った。撹拌トルクを目安に、重縮合反応を終了させた後、ストランド状態で冷却水において、冷却、固化したものをペレット状に切断し、更に、減圧乾燥を行なって、ポリエチレンテレフタレート樹脂Bを得た。
<実施例1〜4>
押出機を使用し、各ブレンド比の樹脂A、Bを約300℃で溶融し、スリットから溶融押出し、表面温度が約60℃のチルロール上に静電印加法で冷却固化させた未延伸シートを、表1に記載の延伸温度で、延伸倍率4.0倍のテンターでTD延伸を行なった後、180℃の熱処理を行ない、厚さが約30μmのフィルムを得た。製膜条件、評価結果に関する一覧を表1に示した。製膜性、視認性ともに良好なフィルムを得ることができた。
<比較例1>
樹脂Aのみを用い、延伸温度を145℃としたこと以外は実施例1と同様にして製膜した。製膜条件、評価結果は表1に示した。視認性は良好であったが、衝撃強度が十分でなく、連続して製膜することができなかった。
<比較例2>
押出機を使用し、樹脂Bを約280℃で溶融し、スリットから溶融押出した。表面温度が約25℃のチルロール上に静電印加法で冷却固化させた未延伸シートを、設定温度100℃、延伸倍率4.0倍のテンターでTD延伸を行なった後、180℃の熱処理を行ない、厚さが約30μmのフィルムを得た。製膜条件、評価結果に関する一覧を表1に示した。リタデーションが3000nm未満であるために、斜め方向から観察した時に虹斑が観察された。
<比較例3>
樹脂Aと樹脂Bのブレンド比率を表のように変更し、延伸温度を130℃にしたこと以外は、実施例1と同様にして製膜した。製膜条件、評価結果は表1に示した。視認性は良好であったが、衝撃強度が十分でなく、連続して製膜することができなかった。
本発明の液晶表示装置、偏光板、ならびに、偏光子保護フィルムを用いることで、虹斑による視認性を低下させることなく、表示装置の薄化、低コスト化に寄与することが可能であり、産業上の利用可能性は極めて高い。

Claims (6)

  1. 3000〜30000nmのリタデーションを有するポリエステルフィルムからなる偏光子保護フィルムであって、
    前記ポリエステルフィルムは、エチレンテレフタレートを主成分とするポリエステルとエチレンナフタレートを主成分とするポリエステルとを含むブレンドポリエステルからなり、
    前記ブレンドポリエステルは、全酸成分を100モル%としたときに、テレフタル酸成分が97〜30モル%、ナフタレンジカルボン酸成分が3〜70モル%である、
    偏光子保護フィルム。
  2. 前記ポリエステルフィルムの幅方向の厚み変動率が5%以下である、請求項1に記載の偏光子保護フィルム。
  3. 前記ポリエステルフィルムの厚さが100μm以下である、請求項1又は2に記載の偏光子保護フィルム。
  4. 前記ポリエステルフィルムのリタデーション(Re)と厚さ方向リタデーション(Rth)の比(Re/Rth)が0.2以上1.2以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の偏光子保護フィルム。
  5. 偏光子の少なくとも一方の面に請求項1〜4のいずれかに記載の偏光子保護フィルムを積層した偏光板。
  6. バックライト光源と、2つの偏光板の間に配された液晶セルとを有する液晶表示装置であって、前記2つの偏光板のうち少なくとも一方が請求項5に記載の偏光板である、液晶表示装置。
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