JP2016036097A - 無線通信ネットワークおよび大電力無線基地局 - Google Patents

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Abstract

【課題】セルレンジエクスパンションが適用される無線通信ネットワークにおいて、多くの移動端末の受信品質を高く確保する。
【解決手段】無線通信ネットワークは、複数の移動端末における、大電力無線基地局からの無線信号の信号対雑音干渉比である複数の第1の信号対雑音干渉比の累積確率分布を計算し、累積確率分布上でのある累積確率値に対応する第1の信号対雑音干渉比を閾値として決定する。移動端末の第1の信号対雑音干渉比が閾値より大きい場合には、その移動端末における小電力無線基地局からの無線信号の信号対雑音干渉比である第2の信号対雑音干渉比をその移動端末のためのセルレンジエクスパンションのために増加させるオフセット値が第1のオフセット値に設定される。移動端末の第1の信号対雑音干渉比が閾値より小さい場合には、その移動端末のためのオフセット値が第1のオフセット値よりも大きい第2のオフセット値に設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信ネットワークおよび大電力無線基地局に関する。
近年、送信電力(送信能力)が相異なる複数種の無線基地局(マクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、リモートラジオヘッド(Remote Radio Head)等)を重層的に設置したヘテロジーニアスネットワーク(Heterogeneous Network、HetNet)が提案されている。
ヘテロジーニアスネットワークにおいては、送信電力(送信能力)の大きい基地局(例えばマクロ基地局)の方が、送信電力(送信能力)の小さい基地局(例えばピコ基地局)と比較して、セルサーチまたはハンドオーバの段階でユーザ端末(移動端末)の無線接続先として選択されやすいと想定される。したがって、ヘテロジーニアスネットワークにおいては、送信電力の大きい大電力無線基地局に移動端末からの接続が集中し、ひいては通信負荷が過大となる傾向があると想定される。
そこで、セルレンジエクスパンション(Cell Range Expansion)と呼ばれる技術が提案されている。セルレンジエクスパンションは、移動端末による接続先選択のための指標である小電力無線基地局からの受信品質(例えば、信号対雑音干渉比)または受信電力に、オフセット値(バイアス値)を付与する技術である。オフセット値が加算(またはデシベルで加算)された小電力無線基地局からの受信品質または受信電力は、大電力無線基地局からの受信品質または受信電力と比較される。セルレンジエクスパンションは、例えば、特許文献1に記載されている。セルレンジエクスパンションにより、小電力無線基地局からの受信品質または受信電力の方が大電力無線基地局からの受信品質または受信電力よりも良好になりやすくなる。結果的に、移動端末は大電力無線基地局よりも小電力無線基地局に接続することを選択するので、小電力無線基地局のセルエリアが拡大され、大電力無線基地局の通信負荷が軽減されると考えられる。
特開2013−236261号公報
セルレンジエクスパンションは、大電力無線基地局に接続する方が好ましいであろう移動端末を小電力無線基地局に接続させる技術である。小電力無線基地局からの受信品質が不良な移動端末が、セルレンジエクスパンションにより小電力無線基地局に接続されてしまうと、その移動端末の通信スループットは劣化し、ひいてはネットワーク全体の通信スループットも劣化してしまうことがある。
しかし、従来のセルレンジエクスパンションでは、小電力無線基地局からの受信品質または受信電力に付与されるオフセット値は、すべての移動端末に対して一定である。したがって、上記の問題が顕著になることがある。
そこで、本発明は、大電力無線基地局と小電力無線基地局とを備え、セルレンジエクスパンションが適用される無線通信ネットワークにおいて、多くの移動端末の受信品質を高く確保する技術を提供する。
本発明に係る無線通信ネットワークは、第1のセルエリアを形成し、複数の移動端末と通信する大電力無線基地局と、前記大電力無線基地局と接続するとともに、複数の移動端末と通信し、前記大電力無線基地局の送信電力よりも送信電力が小さく、前記第1のセルエリア内に前記第1のセルエリアよりも小さい第2のセルエリアを形成し、前記大電力無線基地局で使用される無線リソースと同じ無線リソースを使用して移動端末へ無線送信を行う少なくとも1つの小電力無線基地局と、移動端末の無線接続先である無線基地局を指示する接続先指示部と、前記第1のセルエリア内の複数の移動端末における、前記大電力無線基地局からの無線信号の信号対雑音干渉比である複数の第1の信号対雑音干渉比の累積確率分布を計算する累積確率分布計算部と、前記累積確率分布上でのある累積確率値に対応する第1の信号対雑音干渉比を閾値として決定する閾値決定部と、移動端末の第1の信号対雑音干渉比が前記閾値より大きい場合に、その移動端末における小電力無線基地局からの無線信号の信号対雑音干渉比である第2の信号対雑音干渉比をその移動端末のためのセルレンジエクスパンションのために増加させるオフセット値を第1のオフセット値に設定し、移動端末の第1の信号対雑音干渉比が前記閾値より小さい場合に、その移動端末のための前記オフセット値を前記第1のオフセット値よりも大きい第2のオフセット値に設定するオフセット値設定部とを備える。
本発明に係る大電力無線基地局は、第1のセルエリアを形成し、複数の移動端末と通信する大電力無線基地局であって、複数の移動端末と通信し、前記大電力無線基地局の送信電力よりも送信電力が小さく、前記第1のセルエリア内に前記第1のセルエリアよりも小さい第2のセルエリアを形成し、前記大電力無線基地局で使用される無線リソースと同じ無線リソースを使用して移動端末へ無線送信を行う少なくとも1つの小電力無線基地局と通信する基地局間通信部と、移動端末の無線接続先である無線基地局を指示する接続先指示部と、前記第1のセルエリア内の複数の移動端末における、前記大電力無線基地局からの無線信号の信号対雑音干渉比である複数の第1の信号対雑音干渉比の累積確率分布を計算する累積確率分布計算部と、前記累積確率分布上でのある累積確率値に対応する第1の信号対雑音干渉比を閾値として決定する閾値決定部と、移動端末の第1の信号対雑音干渉比が前記閾値より大きい場合に、その移動端末における小電力無線基地局からの無線信号の信号対雑音干渉比である第2の信号対雑音干渉比をその移動端末のためのセルレンジエクスパンションのために増加させるオフセット値を第1のオフセット値に設定し、移動端末の第1の信号対雑音干渉比が前記閾値より小さい場合に、その移動端末のための前記オフセット値を前記第1のオフセット値よりも大きい第2のオフセット値に設定するオフセット値設定部とを備える。
本発明によれば、セルレンジエクスパンションのために小電力無線基地局からの無線信号の第2の信号対雑音干渉比を増加させるオフセット値として、第1のオフセット値または第2のオフセット値が、各移動端末に対して設定される。大電力無線基地局からの無線信号の第1の信号対雑音干渉比が閾値より大きい移動端末には、より小さい第1のオフセット値が与えられ、第1の信号対雑音干渉比が閾値より小さい移動端末には、より大きい第2のオフセット値が与えられる。オフセット値を決定するための閾値は、第1のセルエリア内の複数の移動端末の第1の信号対雑音干渉比の累積確率分布に基づいて決定されるので、大電力無線基地局に接続する方が好ましい可能性が高い移動端末にはより小さいオフセット値が与えられ、小電力無線基地局に接続する方が好ましい可能性が高い移動端末にはより大きいオフセット値が与えられる。これにより、オフセット値がすべての移動端末に対して一定である場合と比較して、多くの移動端末の受信品質を高く確保することが可能である。

しかも、オフセット値を決定するための閾値は、第1のセルエリア内の複数の移動端末の第1の信号対雑音干渉比の累積確率分布に基づいて決定される。そのため、この閾値は、多くの移動端末の大電力無線基地局からの無線信号の受信品質に応じて可変である。したがって、各移動端末にいずれのオフセット値を設定するか、状況に応じて適切に決定することが可能である。
本発明の実施の形態に係る無線通信ネットワークの概略図である。 本発明の実施の形態に係る移動端末の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るマクロ基地局の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るピコ基地局の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る、セルレンジエクスパンションが適用されていないときの移動端末のハンドオーバの動作を示す情報フローダイアグラムである。 本発明の実施の形態に係る無線通信ネットワークにおける、セルレンジエクスパンションの発動およびセルレンジエクスパンションが適用されるときの移動端末のハンドオーバの動作を示す情報フローダイアグラムである。 第1の信号対雑音干渉比の累積確率分布を示すグラフである。 他の状況での第1の信号対雑音干渉比の累積確率分布を示すグラフである。 本発明の実施の形態の効果を確認するためのシステムレベルシミュレーションの結果を示すグラフである。 実施の形態のさらなる変形に係る無線通信ネットワークの概略図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る無線通信ネットワークの概略図である。この無線通信ネットワークは、マクロ基地局100と、ピコ基地局200とを備える。マクロ基地局100およびピコ基地局200の各々は移動端末300と無線通信可能である。マクロ基地局100、ピコ基地局200および移動端末300は、所定の無線アクセス技術(Radio Access Technology)、例えば3GPP(Third Generation Partnership Project)におけるLTE(Long Term Evolution)に従って無線通信を行う。本実施の形態では、無線通信ネットワークがLTEに従って動作するが、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない。本発明は、必要な設計上の変更を施した上で、他の無線アクセス技術(例えば、IEEE 802.16に規定されるWiMAX)にも適用可能である。
マクロ基地局(大電力無線基地局)100とピコ基地局(小電力無線基地局)200は有線または無線にて相互に接続される。マクロ基地局100はマクロセルエリア(第1のセルエリア)Cmを形成し、各ピコ基地局200はピコセルエリア(第2のセルエリア)Cpを形成する。ピコセルエリアCpは、そのピコセルエリアCpを形成するピコ基地局200に接続されたマクロ基地局100が形成するマクロセルエリアCm内に形成される。1つのマクロセルエリアCm内には、複数のピコセルエリアCpが形成され得る。
各無線基地局(マクロ基地局100、ピコ基地局200)は、その基地局自身のセルエリアに在圏する移動端末(UE、User Equipment)300と無線通信が可能である。逆に言うと、移動端末300は、移動端末300自身が在圏するセルエリア(マクロエリアCmまたはピコセルエリアCp)に対応する基地局(マクロ基地局100またはピコ基地局200)と無線通信が可能である。
マクロ基地局100はピコ基地局200と比較して無線送信能力(最大送信電力、平均送信電力等)が高いので、より遠くに位置する移動端末300と無線通信可能である。したがって、マクロセルエリアCmはピコセルエリアCpよりも面積が大きい。例えば、マクロセルエリアCmは半径数百メートルから数十キロメートル程度の大きさであり、ピコセルエリアCpは半径数メートルから数十メートル程度の大きさである。
以上の説明から理解されるように、無線通信ネットワーク内のマクロ基地局100およびピコ基地局200は、送信電力(送信能力)が相異なる複数種の無線基地局が重層的に設置されたヘテロジーニアスネットワーク(Heterogeneous Network、HetNet)を構成する。
ピコセルエリアCpがマクロセルエリアCmの内部に重層的に形成される(オーバレイされる)ため、移動端末300がピコセルエリアCp内に在圏する場合、その移動端末300は、そのピコセルエリアCpを形成するピコ基地局200と、そのピコセルエリアCpを包含するマクロセルエリアCmを形成するマクロ基地局100との少なくともいずれか一方と無線通信が可能である。
各基地局と移動端末300との間の無線通信の方式は任意である。例えば、下りリンクではOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用され、上りリンクではSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)が採用されてもよい。
この無線通信ネットワークでセルレンジエクスパンションが適用されると、ピコセルエリアCpは、その半径ひいては範囲が拡張させられる(図1に示すピコセルエリアCp’)。したがって、ピコセルエリアの端部に位置する移動端末300は、ピコセルエリアの拡張により、よりピコ基地局200に接続しやすくなる。後述するように、セルレンジエクスパンション(CRE)で拡張されるピコセルエリアの範囲は、移動端末300によって異なる。
図2は、本発明の実施の形態に係る移動端末300の構成を示すブロック図である。移動端末300は、少なくとも1つの送受信アンテナ312、無線通信部310、信号分離部320、制御信号復調部330、データ信号復調部332、SINR(Signal to Interference and Noise Ratio(信号対雑音干渉比))計算部334、SINR補正部335、ハンドオーバ判定部336、ハンドオーバ要求部337、およびオフセット値認識部338を備える。図2において、音声・映像等を出力する出力装置およびユーザからの指示を受け付ける入力装置等の図示は、便宜的に省略されている。図2に示すように、移動端末300は複数の送受信アンテナ312を有するが、少なくとも1つの受信専用のアンテナと少なくとも1つの送信専用のアンテナを有していてもよい。
無線通信部310は、無線基地局(マクロ基地局100、ピコ基地局200)と無線通信を実行するための要素であり、無線基地局から送受信アンテナ312で受信された電波を電気信号に変換する受信回路と、音声信号等の電気信号を電波に変換して送受信アンテナ312で送信する送信回路とを有する。無線通信部310は、移動端末300が在圏するマクロセルエリアCmを形成するマクロ基地局100またはピコセルエリアCpを形成するピコ基地局200から、接続先情報を受信する。接続先情報は、移動端末300が接続すべき無線基地局(マクロ基地局100またはピコ基地局200)を指定する情報である。接続先情報に従って、移動端末300はその接続先の無線基地局と通信する。
信号分離部320、制御信号復調部330、データ信号復調部332、SINR計算部334、SINR補正部335、ハンドオーバ判定部336、ハンドオーバ要求部337、およびオフセット値認識部338は、移動端末300内の図示しないCPU(Central Processing Unit)が、図示しない記憶部に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
信号分離部320は、無線通信部310で処理された信号から当該移動端末300宛の信号を選択し、さらにそれらの信号を制御信号、データ信号および参照信号に分離する。制御信号復調部330は制御信号を復調する。データ信号復調部332は、復調された制御信号を参照して、データ信号の送信に利用されたリソースを識別して、データ信号を復調する。
SINR計算部334は、信号分離部320によって分離されたマクロ基地局100からの参照信号から、その信号対雑音干渉比(第1の信号対雑音干渉比SINR1)を算出する。また、SINR計算部334は、ピコ基地局200からの参照信号から、その信号対雑音干渉比(第2の信号対雑音干渉比SINR2)を算出する。SINR計算部334は、当該移動端末300が接続されるサービング無線基地局からの参照信号の信号対雑音干渉比を測定するだけでなく、サービング無線基地局の周辺にある周辺無線基地局からの参照信号の信号対雑音干渉比も測定する。
SINR計算部334は、第1の信号対雑音干渉比SINR1を算出すると、無線通信部310を介して、サービング無線基地局(マクロ基地局100またはピコ基地局200)に送信する。
オフセット値認識部338は、マクロ基地局100によって決定され、この移動端末300に送信されたこの移動端末のCREのためのオフセット値CSOを認識する。オフセット値CSOは移動端末300によって異なる。
SINR補正部335は、第2の信号対雑音干渉比SINR2を、オフセット値認識部338によって認識されたオフセット値(バイアス値)CSOを用いて増加させる。例えば、SINR2にオフセット値CSOを単純に加算してもよいし、第2の信号対雑音干渉比SINR2にオフセット値CSOをデシベルで加算してもよい。いずれにせよ、この処理により、ピコ基地局200からの参照信号の受信品質が見かけの上で向上させられ、ピコセルエリアがオフセット値CSOに応じて拡張させられる。オフセット値CSOは移動端末300によって異なるので、CREで拡張されるピコセルエリアの範囲は、移動端末300によって異なる。このように補正された第2の信号対雑音干渉比SINR2を補正された第2の信号対雑音干渉比(SINR2+CSO)と呼ぶ。CREが適用されていないときには、オフセット値CSOはゼロであり、SINR補正部335は、第2の信号対雑音干渉比SINR2を増加させない。
ハンドオーバ判定部336は、第1の信号対雑音干渉比SINR1と第2の信号対雑音干渉比SINR2を比較する。具体的には、ハンドオーバ判定部336は、CREが適用されていないときには、式1の条件が満たされるか否かを判定する。
SINR1>SINR2 ...(式1)
ハンドオーバ判定部336は、CREが適用されているときには、式2および式3の条件が満たされるか否かを判定する。
SINR2>Cth ...(式2)
SINR1<SINR2+CSO ...(式3)
ここで、Cthは所定の品質閾値である。
ハンドオーバ要求部337は、無線通信部310を介して、ハンドオーバ判定部336の判定に応じたハンドオーバ要求をサービング無線基地局(マクロ基地局100またはピコ基地局200)に送信する。
図3は、本発明の実施の形態に係るマクロ基地局100の構成を示すブロック図である。マクロ基地局100は、少なくとも1つの送受信アンテナ112、無線通信部110、基地局間通信部120、および制御部130を備える。図3に示すように、マクロ基地局100は複数の送受信アンテナ112を有するが、少なくとも1つの受信専用のアンテナと少なくとも1つの送信専用のアンテナを有していてもよい。
無線通信部110は、移動端末300と無線通信を実行するための要素であり、移動端末300から送受信アンテナ112で受信された電波を電気信号に変換する受信回路と、音声信号等の電気信号を電波に変換して送受信アンテナ112で送信する送信回路とを有する。無線通信部110は、マクロセルエリアCmに在圏する各移動端末300に接続先情報を示す無線信号を送信する。
基地局間通信部120は、他の無線基地局(マクロ基地局100およびピコ基地局200)と通信を実行するための要素であり、他の無線基地局と電気信号を送受信する。
制御部130は、トラヒック測定部134、CRE発動指示部135、累積確率分布計算部136、閾値決定部137、オフセット値設定部138、および接続先指示部139を有する。制御部130は、例えばCPUであり、その内部の要素は、CPUが図示しない記憶部に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。制御部130の内部の要素の動作の詳細は後述される。
図4は、本発明の実施の形態に係るピコ基地局200の構成を示すブロック図である。ピコ基地局200は、少なくとも1つの送受信アンテナ212、無線通信部210、基地局間通信部220および制御部230を備える。図4に示すように、ピコ基地局200は複数の送受信アンテナ212を有するが、少なくとも1つの受信専用のアンテナと少なくとも1つの送信専用のアンテナを有していてもよい。
無線通信部210は、移動端末300と無線通信を実行するための要素であり、移動端末300から送受信アンテナ212で受信された電波を電気信号に変換する受信回路と、電気信号を電波に変換して送受信アンテナ212で送信する送信回路とを有する。基地局間通信部220は、ピコ基地局200自身が接続されるマクロ基地局100および他の無線基地局と通信を実行するための要素であり、マクロ基地局100および他の無線基地局と電気信号を送受信する。制御部230は、例えばCPUである。
図5は、本発明の実施の形態に係る無線通信ネットワークにおける、CREが適用されていないときの移動端末100のハンドオーバの動作を示す情報フローダイアグラムである。図5に示す情報フローダイアグラムは、移動端末300がマクロ基地局100と接続していることを前提としている。
移動端末300は、マクロ基地局100およびピコ基地局200からの参照信号を受信し、移動端末300のSINR計算部334(図2参照)は、第1の信号対雑音干渉比SINR1と第2の信号対雑音干渉比SINR2を算出する。ハンドオーバ判定部336は、式1の条件が満たされるか否かを判定する。SINR1>SINR2の場合には、移動端末300のハンドオーバ要求部337はハンドオーバ要求を送信しない。移動端末300はマクロ基地局100に接続された状態を維持する。SINR1<SINR2の場合には、ハンドオーバ要求部337はハンドオーバ要求を送信する。
マクロ基地局100の接続先指示部139(図3参照)は、移動端末300からのハンドオーバ要求を受信し、無線通信部110を介して、その移動端末300が接続すべき無線基地局すなわちピコ基地局200を示す接続先情報を移動端末300に送信する。また、接続先指示部139は、基地局間通信部120を介して、その移動端末300が接続すべきピコ基地局200に移動端末300との接続を指示する。こうして、移動端末300の接続先がピコ基地局200に変更される。
図示しないが、移動端末300がピコ基地局200に接続しているときに、SINR1>SINR2であれば、移動端末300のハンドオーバ要求部337はハンドオーバ要求を送信する。ハンドオーバ要求はピコ基地局200を経てマクロ基地局100にまたはマクロ基地局100に直接的に受信される。接続先指示部139は、無線通信部110を介して、その移動端末300が接続すべき無線基地局すなわちマクロ基地局100を示す接続先情報を送信する。移動端末300は、マクロ基地局100から直接またはピコ基地局200を介して、接続先情報を受信する。また、接続先指示部139は、基地局間通信部120を介して、その移動端末300が接続されていたピコ基地局200に移動端末300との接続を解放するよう指示する。こうして、移動端末300の接続先がマクロ基地局100に変更される。SINR1<SINR2の場合には、移動端末300のハンドオーバ要求部337はハンドオーバ要求を送信しない。移動端末300はピコ基地局200に接続された状態を維持する。
図6は、本発明の実施の形態に係る無線通信ネットワークにおける、CREの発動およびCREが適用されるときの移動端末100のハンドオーバの動作を示す情報フローダイアグラムである。
マクロ基地局100のトラヒック測定部134(図3参照)は、このマクロ基地局100がサービングしている複数の移動端末300に関する通信トラヒックを測定する。測定される通信トラヒックは、下りリンクのトラヒックでもよいし、上りリンクのトラヒックでもよいし、両方のトラヒックでもよい。マクロ基地局100のCRE発動指示部135は、トラヒック測定部134で測定されるトラヒックがある閾値を超えると、無線通信部110を介してCREの発動指示を送信する。CREの発動指示は移動端末300で受信される。通信トラヒックの代わりにマクロ基地局100がサービングしている移動端末300の数をCREの発動指示の基準にしてもよい。
CRE発動指示部135がCREの発動指示を送信すると、マクロ基地局100の累積確率分布計算部136は、複数の移動端末300で計算された複数の第1の信号対雑音干渉比SINR1の累積確率分布を計算する。累積確率分布を計算するための移動端末300は、マクロ基地局100がサービングしている移動端末300であってもよいし、マクロ基地局100がサービングしている移動端末300、およびマクロ基地局100のマクロセルエリアCmに位置するすべてのピコ基地局200がサービングしている移動端末300であってもよい。CREの発動指示の送信前に、累積確率分布計算部136は、これらの移動端末300から第1の信号対雑音干渉比SINR1を受信済みである。
マクロ基地局100の閾値決定部137は、累積確率分布計算部136によって計算された累積確率分布上で、ある累積確率値αに対応する第1の信号対雑音干渉比SINR1の値を、閾値SINR1thとして決定する。閾値SINR1thは、CREのためのオフセット値CSOの決定に用いられる。
マクロ基地局100のオフセット値設定部138は、各移動端末300にオフセット値CSOを設定する。図7および図8は、複数の移動端末から得られる第1の信号対雑音干渉比SINR1の累積確率分布の例を示すグラフである。閾値決定部137によって、ある累積確率値αに対応する閾値SINR1thが決定される。オフセット値設定部138は、第1の信号対雑音干渉比SINR1が閾値SINR1thより大きい移動端末300については、その移動端末300のためのCREで用いるオフセット値CSOを第1のオフセット値CSOlowに設定する。オフセット値設定部138は、第1の信号対雑音干渉比SINR1が閾値SINR1thより小さい移動端末300については、第1のオフセット値CSOlowよりも大きい第2のオフセット値CSOhighを、その移動端末300のためのCREで用いるオフセット値CSOとして設定する。第1の信号対雑音干渉比SINR1が閾値SINR1thと同じである移動端末300については、CREで用いるオフセット値CSOを第1のオフセット値CSOlowおよび第2のオフセット値CSOhighのいずれに決定してもよい。
図7および図8に示すように、、第1の信号対雑音干渉比SINR1の累積確率分布は各移動端末100の位置によって変化するので、累積確率値α(累積確率の基準値)が固定値であっても、閾値SINR1thは状況によって変化する。累積確率値αは、ピコ基地局200のピコセルエリアCpのサイズ、マクロ基地局100に接続されるピコ基地局200の数、マクロ基地局100の送信電力およびピコ基地局200の送信電力などのパラメータによって決定された固定値であってよい。但し、累積確率値αは可変値であってもよく、これらのパラメータに基づいてマクロ基地局100の制御部130が累積確率値αを決定してもよい。
図6に示すように、マクロ基地局100のオフセット値設定部138は、各移動端末300のオフセット値CSO(第1のオフセット値CSOlowまたは第2のオフセット値CSOhigh)を決定すると、そのオフセット値CSOを対応する移動端末300に通知する。
CREの発動後、移動端末300のハンドオーバ判定部336はハンドオーバ判定を行う。すなわち、ハンドオーバ判定部336は式2および式3の条件が満たされるか否かを判定する。式2または式3の条件が満たされない場合には、移動端末300のハンドオーバ要求部337はハンドオーバ要求を送信しない。したがって、マクロ基地局100の接続先指示部139は移動端末300の接続先の変更を指示しない。移動端末300はマクロ基地局100に接続された状態を維持する。式2および式3の両方の条件が満たされる場合には、ハンドオーバ要求部337はハンドオーバ要求を送信する。
マクロ基地局100の接続先指示部139(図3参照)は、移動端末300からのハンドオーバ要求を受信し、無線通信部110を介して、その移動端末300が接続すべき無線基地局すなわちピコ基地局200を示す接続先情報を移動端末300に送信する。また、接続先指示部139は、基地局間通信部120を介して、その移動端末300が接続すべきピコ基地局200に移動端末300との接続を指示する。こうして、移動端末300の接続先がピコ基地局200に変更される。
図示しないが、移動端末300がピコ基地局200に接続しているときに、SINR2<Cthであれば、移動端末300のハンドオーバ要求部337はハンドオーバ要求を送信してもよい。あるいは、SINR1>SINR2+CSOであれば、移動端末300のハンドオーバ要求部337はハンドオーバ要求を送信してもよい。ハンドオーバ要求は、ピコ基地局200を経てマクロ基地局100に、あるいはマクロ基地局100に直接的に受信される。接続先指示部139は、無線通信部110を介して、その移動端末300が接続すべき無線基地局すなわちマクロ基地局100を示す接続先情報を送信する。移動端末300は、マクロ基地局100から直接またはピコ基地局200を介して、接続先情報を受信する。また、接続先指示部139は、基地局間通信部120を介して、その移動端末300が接続されていたピコ基地局200に移動端末300との接続を解放するよう指示する。こうして、移動端末300の接続先がマクロ基地局100に変更される。式2および式3の両方の条件が満たされる場合には、移動端末300のハンドオーバ要求部337はハンドオーバ要求を送信しない。移動端末300はピコ基地局200に接続された状態を維持する。
図示しないが、CREの発動指示の後、移動端末300は、第1の信号対雑音干渉比SINR1をマクロ基地局100に繰り返し報告する。したがって、マクロ基地局100の累積確率分布計算部136は、第1の信号対雑音干渉比SINR1の累積確率分布を更新し、閾値決定部137は閾値SINR1thを更新し、オフセット値設定部138は各移動端末300に与えるオフセット値CSO(第1のオフセット値CSOlowまたは第2のオフセット値CSOhigh)を更新し、各マクロ基地局100に伝達する。図7および図8を参照して上記したように、累積確率分布は各移動端末100の位置によって変化するので、その時々に応じた適切な第1のオフセット値CSOlowまたは第2のオフセット値CSOhighが移動端末300に指示される。移動端末300のハンドオーバ判定部336はハンドオーバ判定を繰り返し、上記のハンドオーバの条件が満たされれば、ハンドオーバ要求部337はハンドオーバ要求を送信する。
この実施の形態によれば、CREのためにピコ基地局200からの無線信号の第2の信号対雑音干渉比SINR2を増加させるオフセット値CSOとして、第1のオフセット値CSOlowまたは第2のオフセット値CSOhighが、各移動端末300に対して設定される。マクロ基地局100からの無線信号の第1の信号対雑音干渉比SINR1が閾値SINR1thより大きい移動端末300には、より小さい第1のオフセット値CSOlowが与えられ、第1の信号対雑音干渉比SINR1が閾値SINR1thより小さい移動端末300には、より大きい第2のオフセット値CSOhighが与えられる。オフセット値CSOを決定するための閾値SINR1thは、マクロセルエリアCmの複数の移動端末300の第1の信号対雑音干渉比SINR1の累積確率分布に基づいて決定されるため、マクロ基地局100に接続する方が好ましい可能性が高い移動端末300にはより小さいオフセット値CSOlowが与えられ、ピコ基地局200に接続する方が好ましい可能性が高い移動端末300にはより大きいオフセット値CSOhighが与えられる。これにより、オフセット値CSOがすべての移動端末300に対して一定である場合と比較して、多くの移動端末300の受信品質を高く確保することが可能である。移動端末300が適切な接続先に接続することにより、その移動端末の通信スループットが高く確保され、ひいてはネットワーク全体の通信スループットが向上する。
しかも、オフセット値CSOを決定するための閾値SINR1thは、マクロセルエリアCmの複数の移動端末300の第1の信号対雑音干渉比SINR1の累積確率分布に基づいて決定される。そのため、この閾値SINR1thは、多くの移動端末300のマクロ基地局100からの無線信号の受信品質に応じて可変である。したがって、各移動端末300にいずれのオフセット値を設定するか、状況に応じて適切に決定することが可能である。
また、図6を参照して上記したように、ハンドオーバ判定において式2または式3の条件が満たされない場合には、移動端末300のハンドオーバ要求部337は、マクロ基地局100からピコ基地局200へのハンドオーバの要求を送信しない。したがって、マクロ基地局100の接続先指示部139は移動端末300の接続先の変更を指示しない。移動端末300はマクロ基地局100に接続された状態を維持する。ハンドオーバ判定部336が、マクロ基地局100からピコ基地局200へのハンドオーバ要求を送信するのは、SINR1<SINR2+CSOかつSINR2>Cthの場合である。したがって、マクロ基地局100の接続先指示部139は、第1のオフセット値CSOlowまたは第2のオフセット値CSOhighで増加させられた第2の信号対雑音干渉比SINR2が第1の信号対雑音干渉比SINR1より大きく、かつ移動端末300がピコ基地局200に接続されたとしたらその移動端末300での受信品質(ここではSINR2)が品質閾値Cthよりも高い場合に、その移動端末300の無線接続先をマクロ基地局100からピコ基地局200に変更する。たとえオフセット値CSOで増加させられた第2の信号対雑音干渉比SINR2が第1の信号対雑音干渉比SINR1より大きくても、移動端末300がピコ基地局200に接続されたとしたらその移動端末300での受信品質が大きく低下する場合には、ピコ基地局200にハンドオーバされない。したがって、ピコ基地局200と接続することにより通信品質が劣化する移動端末300の確率を抑圧することができる。ハンドオーバ判定において、品質閾値と比較されるのは、第2の信号対雑音干渉比SINR2に限らず、ピコ基地局200からの無線信号の参照信号受信電力(RSRP(Reference Signal Received Power))、参照信号受信品質(RSRQ(Reference Signal Received Quality))、またはその他の品質指標であってもよい。
図9は、実施の形態の効果を確認するためのシステムレベルシミュレーションの結果を示すグラフである。このシミュレーションは、複数の基地局と多くの移動端末を含むサービスエリア全体のシミュレーションである。シミュレーションにおいて、サービスエリアには19のマクロ基地局が配置され、各マクロ基地局が3セクターを有すると想定されている。ヘテロジーニアスネットワークのシミュレーションでは、1セクターあたり4つのピコ基地局(したがって全部で228のピコ基地局)が配置されていると想定されている。ホモジーニアスネットワークのシミュレーションでは、ピコ基地局は配置されないと想定されている。シミュレーションで使用される詳細パラメータは、3GPPで用いられているものと同等であり、例えば、周波数帯域幅は10MHz、最大の変調方式は64QAMである。
ホモジーニアスネットワークと、異なるオフセット値CSO(固定値)を使用する6のヘテロジーニアスネットワークと、本発明の実施の形態のヘテロジーニアスネットワークの平均ユーザスループットおよびセル端ユーザスループットを調査した。平均ユーザスループットは、接続先がマクロ基地局かピコ基地局かに関わらないネットワーク全体のすべてのユーザ端末のスループットの平均である。セル端ユーザスループットは、接続先がマクロ基地局かピコ基地局かに関わらないネットワーク全体のすべてのユーザ端末のうち、スループットが下位5%に属するユーザ端末のスループットの平均である。図9において、横軸のCSOは、固定のオフセット値CSOを使用するヘテロジーニアスネットワークのオフセット値CSO(dB)を示す。CSO=0はCREを実施しないことを示す。
図9から明らかなように、ヘテロジーニアスネットワークでは、オフセット値CSOが大きいほど平均ユーザスループットは劣化した。セル端ユーザスループットはオフセット値CSOが0〜4の範囲ではCSOが大きいほど改善した。この結果は、CREの適用によるオフロード(offload)効果に起因すると考えられる。しかし、オフセット値CSOが4を超えるとCSOが大きいほど、セル端ユーザスループットは著しく劣化した。この結果は、オフセット値CSOが大きいほど、マクロ基地局に接続する方が好ましいがピコ基地局に接続する移動端末が増えることに起因すると考えられる。
本発明の実施の形態に係るネットワークでは、CSO=0または2のときの平均ユーザスループットと同等の平均ユーザスループットが達成され、さらにセル端ユーザスループットは他のどのネットワークと比較しても良好であった。したがって、実施の形態に係るネットワークによれば、すべての端末に対して固定のオフセット値CSOを与える他のネットワークと比べて、平均ユーザスループットを維持しながらセルエッジユーザスループットを改善できることが分かった。
上記の実施の形態において、マクロ基地局100またはピコ基地局200からの無線信号のSINRは、他の目的のオフセット値で補正してもよい。例えば、一旦ハンドオーバされた移動端末300が元の基地局にすぐにハンドオーバされることを防止するためのヒステリシス用のオフセット値を使用してもよい。
上記の実施の形態において、移動端末300はハンドオーバ判定結果に応じてハンドオーバ要求を送信し、マクロ基地局100がハンドオーバ要求に応答して移動端末300の無線接続先を指示する。しかし、移動端末300がピコ基地局200に接続されている場合には、ピコ基地局200がハンドオーバ要求に応答して移動端末300の無線接続先を指示してもよい。
上記の実施の形態では、マクロ基地局100よりも送信能力の低い基地局(小電力無線基地局)としてピコ基地局200が例示されるが、マイクロ基地局、ナノ基地局、フェムト基地局等が送信能力の低い小電力無線基地局として採用されてもよい。
マクロ基地局100、ピコ基地局200、移動端末300においてCPUが実行する各機能は、CPUの代わりに、ハードウェアで実行してもよいし、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルロジックデバイスで実行してもよい。
図10は、実施の形態のさらなる変形に係る無線通信ネットワークの概略図である。この無線通信ネットワークは、複数のマクロ基地局100に接続されたネットワーク制御装置400を備える。上記の実施の形態でのマクロ基地局100の機能の一部(例えば、トラヒック測定部134、CRE発動指示部135、累積確率分布計算部136、閾値決定部137、オフセット値設定部138および接続先指示部139に相当する機能の全部または一部)は、ネットワーク制御装置400が実行してもよい。
100 マクロ基地局(大電力無線基地局)、Cm マクロセルエリア(第1のセルエリア)、130 制御部、134 トラヒック測定部、135 CRE発動指示部、136 累積確率分布計算部、137 閾値決定部、138 オフセット値設定部、139 接続先指示部、200 ピコ基地局(小電力無線基地局)、Cp ピコセルエリア(第2のセルエリア)、230 制御部、300 移動端末、320 信号分離部、330 制御信号復調部、332 データ信号復調部、334 SINR計算部、335 SINR補正部、336 ハンドオーバ判定部、337 ハンドオーバ要求部、338 オフセット値認識部、400 ネットワーク制御装置。

Claims (4)

  1. 第1のセルエリアを形成し、複数の移動端末と通信する大電力無線基地局と、
    前記大電力無線基地局と接続するとともに、複数の移動端末と通信し、前記大電力無線基地局の送信電力よりも送信電力が小さく、前記第1のセルエリア内に前記第1のセルエリアよりも小さい第2のセルエリアを形成し、前記大電力無線基地局で使用される無線リソースと同じ無線リソースを使用して移動端末へ無線送信を行う少なくとも1つの小電力無線基地局と、
    移動端末の無線接続先である無線基地局を指示する接続先指示部と、
    前記第1のセルエリア内の複数の移動端末における、前記大電力無線基地局からの無線信号の信号対雑音干渉比である複数の第1の信号対雑音干渉比の累積確率分布を計算する累積確率分布計算部と、
    前記累積確率分布上でのある累積確率値に対応する第1の信号対雑音干渉比を閾値として決定する閾値決定部と、
    移動端末の第1の信号対雑音干渉比が前記閾値より大きい場合に、その移動端末における小電力無線基地局からの無線信号の信号対雑音干渉比である第2の信号対雑音干渉比をその移動端末のためのセルレンジエクスパンションのために増加させるオフセット値を第1のオフセット値に設定し、移動端末の第1の信号対雑音干渉比が前記閾値より小さい場合に、その移動端末のための前記オフセット値を前記第1のオフセット値よりも大きい第2のオフセット値に設定するオフセット値設定部とを備えることを特徴とする無線通信ネットワーク。
  2. 前記接続先指示部は、前記第1のオフセット値または前記第2のオフセット値で増加させられた前記第2の信号対雑音干渉比が前記第1の信号対雑音干渉比より大きく、かつ移動端末が前記小電力無線基地局に接続されたとしたらその移動端末での受信品質が品質閾値よりも高い場合に、その移動端末の無線接続先を前記大電力無線基地局から前記小電力無線基地局に変更することを特徴とする請求項1に記載の無線通信ネットワーク。
  3. 第1のセルエリアを形成し、複数の移動端末と通信する大電力無線基地局であって、
    複数の移動端末と通信し、前記大電力無線基地局の送信電力よりも送信電力が小さく、前記第1のセルエリア内に前記第1のセルエリアよりも小さい第2のセルエリアを形成し、前記大電力無線基地局で使用される無線リソースと同じ無線リソースを使用して移動端末へ無線送信を行う少なくとも1つの小電力無線基地局と通信する基地局間通信部と、
    移動端末の無線接続先である無線基地局を指示する接続先指示部と、
    前記第1のセルエリア内の複数の移動端末における、前記大電力無線基地局からの無線信号の信号対雑音干渉比である複数の第1の信号対雑音干渉比の累積確率分布を計算する累積確率分布計算部と、
    前記累積確率分布上でのある累積確率値に対応する第1の信号対雑音干渉比を閾値として決定する閾値決定部と、
    移動端末の第1の信号対雑音干渉比が前記閾値より大きい場合に、その移動端末における小電力無線基地局からの無線信号の信号対雑音干渉比である第2の信号対雑音干渉比をその移動端末のためのセルレンジエクスパンションのために増加させるオフセット値を第1のオフセット値に設定し、移動端末の第1の信号対雑音干渉比が前記閾値より小さい場合に、その移動端末のための前記オフセット値を前記第1のオフセット値よりも大きい第2のオフセット値に設定するオフセット値設定部とを備えることを特徴とする大電力無線基地局。
  4. 前記接続先指示部は、前記第1のオフセット値または前記第2のオフセット値で増加させられた前記第2の信号対雑音干渉比が前記第1の信号対雑音干渉比より大きく、かつ移動端末が前記小電力無線基地局に接続されたとしたらその移動端末での受信品質が品質閾値よりも高い場合に、その移動端末の無線接続先を前記大電力無線基地局から前記小電力無線基地局に変更することを特徴とする請求項3に記載の大電力無線基地局。
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