JP2016034683A - ロケートクランプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロケートピンに設けられた格納部内へのゴミの侵入を防止することができるロケートクランプ装置を提供することを目的とする。【解決手段】ロケートクランプ装置1は、先端にワークパネルWPを載置させるワーク載置面2を有するワーク受け筒体3と、ワーク載置面2から先端部4aが突出するようにワーク受け筒体3に取り付けられ、ワークパネルWPに形成された位置決め孔Hに挿入するロケートピン4と、ロケートピン4に形成された格納部5に設けられるクランプアーム6と、を備える。クランプアーム6は、クランプアーム6がクランプ位置にあるクランプ状態のときに格納部5の開口部5aを先端部6aによって塞ぐ。【選択図】図3
Description
本発明は、ロケートクランプ装置に関する。
従来から、ワークパネルを所定の位置に位置決めしてクランプするロケートクランプ装置が公知である(例えば、特許文献1)。
この特許文献1に記載のロケートクランプ装置は、先端にワークパネルを載置させるワーク載置面を有するワーク受け筒体と、前記ワーク載置面から先端部が突出するように前記ワーク受け筒体に取り付けられ、前記ワークパネルに形成された位置決め孔に挿入するロケートピンと、を備える。前記ロケートピンに形成された格納部には、先端部が前記格納部に入り込む格納位置と、先端部が前記格納部から外に出るクランプ位置との間を移動可能なクランプアームが設けられている。このクランプアームの先端部により、前記ワーク載置面に載置された前記ワークパネルを位置決めしてクランプするようにしている。
前記特許文献1に記載のロケートクランプ装置では、ロケートピンに形成された格納部が外部に開口しているため、ゴミ(例えば、溶接に伴って発生したスパッター)が格納部の開口部からワーク受け筒体の内部空間に入り込み、作動不良を起こす可能性がある。
そこで、特許文献1に記載のロケートクランプ装置においては、前記格納部内にガード部材を配設し、このガード部材により、開口部から格納部内に入り込んだゴミがワーク受け筒体の内部空間に侵入しないようにガードしている。
しかしながら、前記特許文献1に記載のロケートクランプ装置では、ゴミは開口部から格納部内には入り込んでしまうので、格納部の内壁部とガード部材との隙間にゴミを噛みこむことがあるという問題があった。
そこで、本発明は、ロケートピンに設けられた格納部内へのゴミの侵入を防止することができるロケートクランプ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るロケートクランプ装置は、先端にワークパネルを載置させるワーク載置面を有するワーク受け筒体と、前記ワーク載置面から先端部が突出するように前記ワーク受け筒体に取り付けられるロケートピンと、を備える。前記ロケートピンに形成された格納部に設けられるクランプアームの先端部が、前記クランプアームがクランプ位置にあるクランプ状態のときに前記格納部の開口部を塞ぐ。
本発明に係るロケートクランプ装置においては、前記クランプアームの先端部が、前記クランプアームがクランプ位置にあるクランプ状態のときに前記格納部の開口部を塞ぐので、ロケートピンに設けられた格納部内へのゴミの侵入を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
〔第1実施形態〕
第1実施形態に係るロケートクランプ装置を図1から図4に基づいて説明する。
第1実施形態に係るロケートクランプ装置を図1から図4に基づいて説明する。
第1実施形態に係るロケートクランプ装置1Aは、図1から図4に示すように、例えば自動車車体を構成するパネル材であるワークパネルWPを位置決めしてクランプするための装置である。このロケートクランプ装置1Aは、先端にワークパネルWPを載置させるワーク載置面2を有するワーク受け筒体3と、ワーク載置面2から上方に先端部4aが突出するようにワーク受け筒体3に取り付けられ、ワークパネルWPに形成された位置決め孔Hに挿入するロケートピン4と、ロケートピン4に形成された格納部(スリット)5内に設けられ、ワーク載置面2に載置されるワークパネルWPをワーク載置面2に押し付ける先端部6aが、格納部5に入り込む格納位置と、格納部5から外に出るクランプ位置との間を移動可能なクランプアーム6と、を備える。さらに、ロケートクランプ装置1Aは、ロケートピン4を進退移動するロケートピン進退移動手段と、クランプアーム6を駆動するクランプアーム駆動手段と、ワーク載置面2にワークパネルWPが載置されているか否かを検出するワーク検出手段と、を備える。
ワーク受け筒体3は、筒部3aと、この筒部3aの上端に形成される蓋面部3bと、筒部3aの下端に形成される底面部3cと、を有しており、自動車生産ラインにおける所定の組立ステージに例えば底面部3cをボルト止めするなどして配置される。これらの筒部3a、蓋面部3bおよび底面部3cにより区画形成された空間が、ワーク受け筒体3の内部空間3dを構成する。
ワーク受け筒体3の蓋面部3bの上面には、ワークパネルWPを載置させるワーク載置面2が形成されている。また、蓋面部3bの中央部分には貫通孔(本実施形態では円孔)3eが上下方向に貫通形成されており、この貫通孔3eに、ロケートピン4が挿入されている。つまり、ワーク載置面2は、蓋面部3bの上端部に形成され、環状をなす平坦面とされている。なお、ワーク受け筒体3は、全体として円筒状に形成されていてもよく、全体として角筒状に形成されていてもよい。
ロケートピン4は、ワーク載置面2より上方に突き出る円錐形状の先端部4aと、この先端部4aの基端に一体形成される円柱状のピン本体部4bと、を有している。このロケートピン4は、ピン本体部4bがボルトなどの締結手段で後述するクランプシリンダ11上に固定されている。なお、ロケートピン4は、本実施形態では全体として円柱状に形成されているが、全体として角柱状に形成されていてもよい。また、ロケートピン4の先端部4aは、円錐形状には限定されず、半球形状などの他の形状に形成されていてもよい。
そして、このロケートピン4には、その長手方向に沿ってピン本体部4bの基端(下端)から長手方向中間部に至る位置まで、クランプアーム6をその内部に格納するための格納部(スリット)5が形成されている。この格納部5は、ロケートピン4の周方向のうち一箇所のみで開口しており、クランプアーム6の厚み方向両側面をその内壁面でガイドするようになっている。つまり、クランプアーム6の厚み方向の幅W(図4(b)参照)は、格納部5を構成するスリットの幅と同じかそれよりも若干小さい。また、本実施形態では、図1から図3に示すように、格納部5の開口部5a近傍の上壁面5bは、上方(ロケートピン4の先端部4a側)に向けて凸となる円弧面に形成されている。
前記ロケートピン4は、格納部5の開口部5aがワーク受け筒体3の筒部3a外に位置する突出位置と、格納部5の開口部5aがワーク受け筒体3の筒部3a内に位置する没入位置との間を進退移動可能となっている。つまり、ロケートピン4は、後述するピンシフトシリンダ9に押されて上昇し格納部5の上端がワーク受け筒体3の上端よりも上方に位置した状態では、図2、図3および図4(b)に示すように、格納部5の少なくとも一部がワーク受け筒体3外に位置する突出位置となる。また、ロケートピン4は、ピンシフトシリンダ9に引き込まれて下降し格納部5の上端がワーク受け筒体3の上端よりも下方に位置した状態では、図1および図4(a)に示すように、格納部5のすべてがワーク受け筒体3内に位置する没入位置となる。
クランプアーム6は、ワークパネルWPをワーク載置面2に上から押し付けることでクランプする鉤形状の先端部6aと、クランプアーム駆動手段を構成するクランプシリンダ11に連結される連結部6bと、これらの先端部6aと連結部6bとを連結する中間部6cと、を有する。これらの先端部6a、連結部6bおよび中間部6c(クランプアーム6)は、比較的剛性の高い金属材料から構成される。このクランプアーム6は、中間部6cが格納部5内に固定された連結ピン7に回動可能に連結されており、連結部6bに形成されたカム溝6dには、クランプシリンダ11の可動部11bに固定されたカムピン8が挿通されている。このカムピン8が前進移動(図1から図3中の左側に移動)すると、クランプアーム6が連結ピン7を支点として先端部6aが格納部5の開口部5aに近接する方向に回動する。また、カムピン8が後退移動(図1から図3中の右側に移動)すると、クランプアーム6が連結ピン7を支点として先端部6aが格納部5の開口部5aから離間する方向に回動する。
前記クランプアーム6は、クランプアーム6が格納位置にあるアンクランプ状態のときに格納部5の開口部5aを開口させ、クランプアーム6がクランプ位置にあるクランプ状態のときに格納部5の開口部5aを先端部6aによって塞ぐようになっている。つまり、クランプアーム6は、カムピン8が図1および図2に示す格納側限界位置に位置した状態では、図1および図2に示すように、ワークパネルWPを押さえ付ける先端部6aが、格納部5に入り込むとともに格納部5の開口部5aを開口させる格納位置となる。また、クランプアーム6は、カムピン8が図3に示すクランプ側限界位置に位置した状態では、図3に示すように、先端部6aが、格納部5から外に出てワークパネルWPをワーク載置面2に押し付けるとともに格納部5の開口部5aを塞ぐクランプ位置となる。なお、格納部5を構成するスリットおよびクランプアーム6の先端部6aの形状は、本実施形態に限定されず、クランプアーム6の先端部6aがクランプ位置において格納部5の開口部5aを塞ぐことが可能であれば、種々の形状を採用することができる。
なお、本明細書における「格納部の開口部を塞ぐ」とは、格納部5の開口部5aにおけるワーク受け筒体3外に突出する部分を塞ぐことを意図し、格納部5の開口部5aのすべてを塞ぐことまでを意図するものではない。また、「格納部の開口部を塞ぐ」とは、ゴミが格納部5内に侵入しない程度に格納部5の開口部5aを塞ぐことを意図し、格納部5の開口部5aを完全に隙間なく塞ぐことまでを意図するものではない。また、「格納部の開口部を開口させる」とは、ワークパネルWPをワーク載置面2に載置する際にクランプアーム6が邪魔にならないように退避した位置であればよいことを意図するものである。
ワーク受け筒体3の内部空間3d内には、前記ロケートピン進退移動手段を構成するピンシフトシリンダ(例えば、エアシリンダ)9が配設されている。このピンシフトシリンダ9は、本実施形態では、いわゆるロッドシリンダである。ピンシフトシリンダ9は、ワーク受け筒体3の底面部3cに接続(固定)されたシリンダチューブ9aと、シリンダチューブ9a内に軸方向(上下方向)に往復移動可能に配置されるピストン9bと、ピストン9bに取り付けられ、シリンダチューブ9aの上端に取り付けられたロッドカバー9cを貫通して前記内部空間3d内に延出するピストンロッド9dと、を有する。このピストンロッド9dが前進移動(上昇)すると、クランプシリンダ11、ロケートピン4およびクランプアーム6が前進移動(上昇)する。また、ピストンロッド9dが後退移動(下降)すると、クランプシリンダ11、ロケートピン4およびクランプアーム6が後退移動(下降)する。なお、図1から図3において、符号10は、ピストン9bに装着されるOリングなどのシール部材を示す。
また、ワーク受け筒体3の内部空間3d内に、前記クランプアーム駆動手段を構成するクランプシリンダ(例えば、エアシリンダ)11が配設されている。このクランプシリンダ11は、本実施形態では、いわゆるロッドレスシリンダである。クランプシリンダ11は、下端部がピンシフトシリンダ9のピストンロッド9d上端に接続(固定)されるとともに、上端部がロケートピン4の下端に接続(固定)された固定部11aと、固定部11aにピストンロッド9dの長手方向と直交する方向(左右方向)に往復移動可能に配置される可動部11bと、を有する。この可動部11bが図1および図2に示す格納側限界位置(図1から図3中の右側)に向けて移動すると、カムピン8も可動部11bとともに移動する。可動部11bが図3に示すクランプ側限界位置(図1から図3中の左側)に向けて移動すると、カムピン8も可動部11bとともに移動する。なお、図1から図3において、符号11cは、可動部11bの移動をガイドするガイドを示す。
図示はしないが、ワーク載置面2にワークパネルWPが載置されているか否かを検出するワーク検出手段を構成するワーク検出センサ(図示せず)がワーク受け筒体3に設けられ、このワーク検出センサの検出値は、設備制御コントローラ(図示せず)に入力される。
次に、第1実施形態に係るロケートクランプ装置1AによりワークパネルWPを位置決めしてクランプする方法について説明する。
まず、ワークパネルWPをロケートクランプ装置1Aが設けられる位置へと搬送させたのち、そのワークパネルWPに形成された位置決め孔Hに、ロケートピン4を挿入させる。このとき、ロケートピン4の先端部4aの形状は、円錐形状とされていることから挿入位置に誤差があっても、ロケートピン4は、位置決め孔Hに確実に挿入されることになる。
また、位置決め孔Hへのロケートピン4の挿入時には、ロケートピン4は、ピンシフトシリンダ9によって没入位置とされており、さらに、クランプアーム6の先端部6aは、クランプシリンダ11によって格納部5に入り込む格納位置とされている。
そして、図1に示すように、ロケートピン4が位置決め孔Hに挿入されると、ワークパネルWPは、ワーク載置面2の上に載置されることになる。ワークパネルWPがワーク載置面2に載置されると、ワーク受け筒体3に設けたワーク検出センサからの信号によって、ワークパネルWPが所定の位置に位置決めされたことが確認できる。
次に、ワークパネルWPをクランプするには、まず、ピンシフトシリンダ9のピストンロッド9dを前進移動(上昇)させる。すると、ロケートピン4およびクランプアーム6が、ピンシフトシリンダ9のピストンロッド9dの先端部に接続されたクランプシリンダ11とともに上方へと押し上げられ、図2に示すように、ロケートピン4が突出位置まで移動する。次いで、ロケートピン4が突出位置にある状態で、クランプシリンダ11の可動部11bを格納側限界位置からクランプ側限界位置に向けて移動させる。クランプアーム6が連結ピン7を支点として回動しクランプ位置まで移動すると、図3に示すように、ワークパネルWPがクランプアーム6の先端部6aによってワーク載置面2に押し付けられてクランプされる。
以下に、本実施形態による作用効果を説明する。
(1)本実施形態によるロケートクランプ装置1Aは、先端にワークパネルWPを載置させるワーク載置面2を有するワーク受け筒体3と、ワーク載置面2から先端部4aが突出するようにワーク受け筒体3に取り付けられ、ワークパネルWPに形成された位置決め孔Hに挿入するロケートピン4と、ロケートピン4に形成された格納部5に設けられ、ワーク載置面2に載置されるワークパネルWPをワーク載置面2に押し付ける先端部6aが、格納部5に入り込む格納位置と、格納部5から外に出るクランプ位置との間を移動可能なクランプアーム6と、を備えている。クランプアーム6は、クランプアーム6がクランプ位置にあるクランプ状態のときに格納部5の開口部5aを先端部6aによって塞ぐ。
本実施形態に係るロケートクランプ装置1Aによれば、クランプアーム6の先端部6aが、クランプアーム6がクランプ位置にあるクランプ状態のときに格納部5の開口部5aを塞ぐので、クランプアーム6によるワークパネルWPのクランプ時に、ロケートピン4に設けられた格納部5内へのゴミの侵入を防止することができる。また、クランプアーム6によるワークパネルWPのクランプ時に、ロケートピン4に設けられた格納部5内へのゴミの侵入を防止することができるので、ワーク受け筒体3の内部空間3d内のゴミによる噛み込みをなくすことができ、ゴミを除去するメンテナンスが不要となる。
(2)本実施形態に係るロケートクランプ装置1Aにおいては、ロケートピン4は、格納部5の開口部5aがワーク受け筒体3外に位置する突出位置と、格納部5の開口部5aがワーク受け筒体3内に位置する没入位置との間を進退移動可能なものである。
ワークパネルWPのアンクランプ時には、ロケートピン4を、格納部5の開口部5aがワーク受け筒体3内に位置する没入位置に保持することで、ロケートピン4に設けられた格納部内5へのゴミの侵入を防止することができる。よって、本実施形態に係るロケートクランプ装置1Aによれば、クランプアーム6によるワークパネルWPのクランプ時であるかワークパネルWPのアンクランプ時であるかに拘らず、ロケートピン4に設けられた格納部5内へのゴミの侵入を防止することができる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態に係るロケートクランプ装置を図5から図7に基づいて説明する。なお、図5から図7において、図1から図4と同一部材については同一符号を付しており、以下の説明では重複する説明を省略する。
第2実施形態に係るロケートクランプ装置を図5から図7に基づいて説明する。なお、図5から図7において、図1から図4と同一部材については同一符号を付しており、以下の説明では重複する説明を省略する。
第2実施形態に係るロケートクランプ装置1Bにおいては、ロケートピン4は、支持体12を間に挟んで、後述するシリンダ15上に固定される。
クランプアーム6の連結部6bには、カムピン13が固定されており、このカムピン13がワーク受け筒体3に形成されたカム溝14に係合されている。このカムピン13が第1方向側(図5から図7中の左側)に移動すると、クランプアーム6が連結ピン7を支点として先端部6aが格納部5の開口部5aに近接する方向に回動する。また、カムピン13が第2方向側(図5から図7中の右側)に移動すると、クランプアーム6が連結ピン7を支点として先端部6aが格納部5の開口部5aから離間する方向に回動する。また、カム溝14は、ワーク受け筒体3の長手方向(上下方向)と平行に延在するストレートカム溝14aと、このストレートカム溝14aの先端部(上端部)に連続して斜め上方に傾斜する傾斜カム溝14bと、から構成される。
クランプアーム6は、カムピン13が図5および図6に示す格納側限界位置に位置した状態では、図5および図6に示すように、ワークパネルWPを押さえ付ける先端部6aが、格納部5に入り込むとともに格納部5の開口部5aを開口させる格納位置となる。また、クランプアーム6は、カムピン13が図7に示すクランプ側限界位置に位置した状態では、図7に示すように、先端部6aが、格納部5から外に出てワークパネルWPをワーク載置面2に押し付けるとともに格納部5の開口部5aを塞ぐクランプ位置となる。なお、格納部5を構成するスリットおよびクランプアーム6の先端部6aの形状は、この実施形態に限定されず、クランプアーム6の先端部6aがクランプ位置において格納部5の開口部5aを塞ぐことが可能であれば、種々の形状を採用することができる。
ワーク受け筒体3の内部空間3d内に、前記ロケートピン進退移動手段および前記クランプ駆動手段を構成するシリンダ(例えば、エアシリンダ)15が配設されている。このシリンダ15は、本実施形態では、いわゆるロッドシリンダである。シリンダ15は、ワーク受け筒体3の底面部3cに接続(固定)されたシリンダチューブ15aと、シリンダチューブ15a内に軸方向(上下方向)に往復移動可能に配置されるピストン15bと、ピストン15bに取り付けられ、シリンダチューブ15aの上端に取り付けられたロッドカバー15cを貫通して前記内部空間3d内に延出するピストンロッド15dと、を有する。このピストンロッド15dが前進移動(上昇)すると、支持体12、ロケートピン4およびクランプアーム6が前進移動(上昇)する。また、ピストンロッド15dが後退移動(下降)すると、支持体12、ロケートピン4およびクランプアーム6が後退移動(下降)する。なお、図5から図7において、符号16は、ピストン15bに装着されるOリングなどのシール部材を示す。
次に、第2実施形態に係るロケートクランプ装置1BによりワークパネルWPを位置決めしてクランプする方法について説明する。
まず、ワークパネルWPをロケートクランプ装置1Bが設けられる位置へと搬送させたのち、そのワークパネルWPに形成された位置決め孔Hに、ロケートピン4を挿入させる。このとき、ロケートピン4の先端部4aの形状は、円錐形状とされていることから挿入位置に誤差があっても、ロケートピン4は、位置決め孔Hに確実に挿入されることになる。
また、位置決め孔Hへのロケートピン4の挿入時には、ロケートピン4は、シリンダ15によって没入位置とされており、さらに、クランプアーム6の先端部6aは、シリンダ15によって格納部5に入り込む格納位置とされている。
そして、図5に示すように、ロケートピン4が位置決め孔Hに挿入されると、ワークパネルWPは、ワーク載置面2の上に載置されることになる。ワークパネルWPがワーク載置面2に載置されると、ワーク受け筒体3に設けたワーク検出センサからの信号によって、ワークパネルWPが所定の位置に位置決めされたことが確認できる。
次に、ワークパネルWPをクランプするには、シリンダ15のピストンロッド15dを前進移動(上昇)させる。すると、ロケートピン4およびクランプアーム6が、シリンダ15のピストンロッド15dの先端部に接続された支持体12とともに上方へと押し上げられ、図6に示すように、ロケートピン4が突出位置まで移動する。そして、シリンダ15のピストンロッド15dを図6に示す状態からさらに前進移動(上昇)させる。すると、支持体12、ロケートピン4およびクランプアーム6が、上方へとさらに押し上げられるとともに、前述のカムピン13とカム溝14との係合によってクランプアーム6が連結ピン7を支点として回動する。クランプアーム6が連結ピン7を支点として回動しクランプ位置まで移動すると、図7に示すように、ワークパネルWPがクランプアーム6の先端部6aによってワーク載置面2に押し付けられてクランプされる。
この第2実施形態に係るロケートクランプ装置1Bによれば、クランプアーム6の先端部6aが、クランプアーム6がクランプ位置にあるクランプ状態のときに格納部5の開口部5aを塞ぐので、前述の第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
ところで、本発明のロケートクランプ装置は上述の実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
1 ロケートクランプ装置
2 ワーク載置面
3 ワーク受け筒体
4 ロケートピン
4a 先端部
5 格納部
5a 開口部
6 クランプアーム
6a 先端部
H 位置決め孔
WP ワークパネル
2 ワーク載置面
3 ワーク受け筒体
4 ロケートピン
4a 先端部
5 格納部
5a 開口部
6 クランプアーム
6a 先端部
H 位置決め孔
WP ワークパネル
Claims (2)
- 先端にワークパネルを載置させるワーク載置面を有するワーク受け筒体と、
前記ワーク載置面から先端部が突出するように前記ワーク受け筒体に取り付けられ、前記ワークパネルに形成された位置決め孔に挿入するロケートピンと、
前記ロケートピンに形成された格納部に設けられ、前記ワーク載置面に載置される前記ワークパネルをこのワーク載置面に押し付ける先端部が、前記格納部に入り込む格納位置と、前記格納部から外に出るクランプ位置との間を移動可能なクランプアームと、を備え、
前記クランプアームは、前記クランプアームがクランプ位置にあるクランプ状態のときに前記格納部の開口部を前記先端部によって塞ぐことを特徴とするロケートクランプ装置。 - 前記ロケートピンは、前記格納部の開口部が前記ワーク受け筒体外に位置する突出位置と、前記格納部の開口部が前記ワーク受け筒体内に位置する没入位置との間を進退移動可能なものであることを特徴とする請求項1に記載のロケートクランプ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106111815A (zh) * | 2016-08-17 | 2016-11-16 | 合肥亿翔自动化装备有限公司 | 一种钩爪销机构 |
JP2018020383A (ja) * | 2016-08-01 | 2018-02-08 | 株式会社Taiyo | ピンクランプ装置 |
JP2019089090A (ja) * | 2017-11-14 | 2019-06-13 | Smc株式会社 | クランプ装置 |
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2014
- 2014-08-04 JP JP2014158334A patent/JP2016034683A/ja active Pending
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