JP2016034487A - 掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】掛布団などの清掃の対象物から塵やほこりなどを良好に叩きだし、揺り動かしながら吸引し、吸引口が塞がれにくく優れた吸引性能を維持できる掃除機を提供する。
【解決手段】本体10とダストボックス30とを備え、該本体10が、ベース11と、上蓋14と、モーター13と、一対の叩き部20と、殺菌ライト座40と、第一吸引口121と、排気口115と、前方溝112と、底溝113と、を有し、ダストボックス30が、気道36と、開口341と、弁体34と、第二吸引口32とを有して構成される。一対の叩き部20は、支柱21bと、パッド部21aと、を各々備え、一対の叩き部20が並列に設けられた前方溝112は、ベース11の底部側面の端縁部に凹設され、底溝113は、ベース11の底部に前方溝112に貫通して設けられ、第一吸引口121を備えた底蓋12により被覆されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、掃除機であって、特に塵やほこりなどを吸い込む掃除機に関する。
掃除機は通常、塵やほこりを清掃する掃除用の家電製品として使用されている。掃除機は、その機能が相次いで新しく開発され、紫外線放射管等の殺菌灯を内蔵し、床やカーペット等から塵、ほこりなどを吸い込み、吸い込んだ塵を殺菌灯から放射したUVライトで殺菌し、比較的きれいな空気を排出する掃除機が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
また、掛布団、敷布団、ベッドマット、ベッドパッドなどの対象物を、内部に設けた叩き部で叩き、表面の塵、ほこりなどを叩き出すと同時に、掃除機の吸引力で吸い込み、吸い込んだ塵等を殺菌灯のUVライトで殺菌し、比較的きれいな空気を排出する機能を備えた掃除機も開発されている。
上述の掃除機は、図18に示すように、本体90を有し、該本体90は、底部端縁部に吸引口91を有している。本体90の内部は、吸引口91に隣接する端縁部から始まり、他端に向けて第一殺菌部92、第二殺菌部93、モーター94、第三殺菌部95の順に設けられ、第三殺菌部95の下方には排出口96が設けられている。また、本体90の底部の前方には、吸引口91と連通する前方溝97が設けられ、この前方溝97に叩き部98が設けられている。
このような掃除機では、叩き部98で叩き出された塵やほこりを吸引口91で吸い込み、第一殺菌部92、第二殺菌部93など二回UVライトで殺菌した後、モーター94の吸引力を通して、吸引物が排出口96から排出される。排出口96に送られると、第三殺菌部95で加熱ライトの加熱殺菌が実施され、最後の殺菌が行われる。
掛布団、ベッドマット、ベッドパッドなどの製品は、生地が比較的柔らかく、床のように硬質で固定された製品ではないため、掃除機を正常に作動すると、底部の吸引口91の強い吸引力で掛布団、ベッドマット、ベッドパッドなどの柔らかい製品が吸着し、甚だしくは吸引口91に吸い込まれ、吸引口91が塞がれて、塵などの吸引が困難となることがある。そのため、吸引口91と連通する前方溝97に複数のリブ99を設けることで、空気の流通路を確保している。
しかしながら、リブ99を設けた分、叩き部98の面積を大きくとることができないこと、リブ99で掛布団などの対象物を押さえつけているため、叩き部98の上下動による叩き力が規制されてしまうことなどから、リブ99によって対象物から塵やほこりを叩きだすのに十分な叩き力などを得にくかった。したがって、従来技術では、塵やほこりなどを叩き出すことの可能な優れた叩き力と、対象物の巻き込みを抑制して塵やほこりなどの優れた吸引性能とを両立することは困難であり、これらを両立することが可能な掃除機の開発が望まれている。
実用新案登録第3104086号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、掛布団、毛布類、敷布団、ベッドマット、ベッドパッドなどの対象物から塵やほこりなどを良好に叩きだし、揺り動かしながら吸引することができ、かつ、吸引口が塞がれにくく、優れた吸引性能を維持することが可能であるとともに機能性に優れた掃除機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本願に係る掃除機は、本体とダストボックスとを備え、本体は、ベースと、上蓋とを有し、ベースは、モーターと、複数の叩き部と、殺菌ライト座と、吸引口と、排気口と、前方溝と、底溝と、を有し、前方溝は、ベースの底部側面の端縁部に凹設され、前方溝内に、複数の叩き部が並列に設けられ、複数の叩き部は、上下方向に揺動する支柱と、対象物に突き当てるパッド部と、を各々備え、底溝は、ベースの底部に前方溝に貫通して設けられ、該底溝に、吸引口が設けられ、本体内には、モーターの外周に設けられた排気熱吸収板を介してモーターの排気熱を吸収した排気を排気口に導く排気路が設けられ、排気路内に、排気の排気熱を吸収する吸熱部と、ベースから露出し対象物に接触させて熱を伝える伝熱面とを有する熱吸収部材を配置したことを特徴とする。
本発明によれば、掛布団、毛布類、敷布団、ベッドマット、ベッドパッドなどの対象物から塵やほこりなどを良好に叩きだし、揺り動かしながら吸引することができ、かつ、吸引口が塞がれにくく、優れた吸引性能を維持することが可能であるとともに機能性に優れた掃除機を提供することができる。
本発明の実施例1に係る掃除機を示した斜視図である。 実施例1に係る掃除機の分解図である。 実施例1に係る掃除機の底蓋、殺菌ライト座、本体を示した説明図である。 実施例1に係る掃除機を長手方向に切断した状態を示した断面図である。 実施例1に係る掃除機のダストボックスを示した説明図である。 実施例1に係る掃除機の殺菌ライト保護部材付近の断面図である。 実施例1に係る掃除機の発光表示部付近の断面図である。 実施例1に係る掃除機の叩き部の動作を示した説明図である。 本発明の実施例2に係る掃除機を示した部分拡大図である。 本発明の実施例3に係る掃除機を示し、(a)は掃除機の斜視図であり、(b)はダストボックスの分解図である。 本発明の実施例4に係る掃除機の叩き部を示した斜視図である。 本発明の実施例5に係る掃除機の叩き部を示した斜視図である。 本発明の実施例6に係る掃除機の叩き部を示した斜視図である。 本発明の実施例7に係る掃除機を示した長手方向断面図である。 実施例7に係る掃除機の裏面側を示した斜視図である。 実施例7に係る掃除機の熱吸収部材と排気フィルターユニット部分を示した一部切り欠き図である。 実施例7に係る掃除機の熱吸収部材とベース部分との分解斜視図である。 従来の掃除機を示した長手方向断面図である。
本発明の掃除機は、本体とダストボックスとを備え、
前記本体は、ベースと、上蓋とを有し、ベースは、モーターと、複数の叩き部と、殺菌ライト座と、吸引口と、排気口と、前方溝と、底溝と、を有し、前方溝は、ベースの底部側面の端縁部に凹設され、前方溝内に、複数の叩き部が並列に設けられ、複数の叩き部は、上下方向に揺動する支柱と、対象物に突き当てるパッド部と、を各々備え、底溝は、ベースの底部に前方溝に貫通して設けられ、該底溝に、前記吸引口が設けられ、本体内には、モーターの外周に設けられた排気熱吸収板を介してモーターの排気熱を吸収した排気を排気口に導く排気路が設けられ、排気路内に、排気の排気熱を吸収する吸熱部と、ベースから露出し対象物に接触させて熱を伝える伝熱面とを有する熱吸収部材を配置している。
この構成により、広面積の複数の叩き部によって、掛布団、毛布類、敷布団、ベッドマット、ベッドパッドなどから塵やほこりなどを良好に叩きだし、揺り動かしながら吸引することができる。また、広面積の複数の叩き部によって、対象物を押さえつけることで、吸引口に対象物が巻き込まれにくくなるとともに、吸引口が塞がれにくく、塵やほこりなどの吸引性能の低下を抑制することができる。その結果、優れた吸引性能を維持することが可能で機能性に優れたな掃除機を実現することができる。更に、モーターの排気熱を熱吸収部材で吸収し、伝熱面を介して対象物に伝熱することで、対象物内の水分等を効率的に乾燥させることができ。また、熱によって対象物内のダニやウィルス、微生物等を殺菌する効果も向上させることができ、機能性をより向上させることができる。
また、本発明の掃除機は、本体とダストボックスとを備え、本体は、ベースと、上蓋とを有し、ベースは、モーターと、複数の叩き部と、殺菌ライト座と、第一吸引口と、排気口と、前方溝と、底溝と、を有し、ダストボックスは、本体の上蓋に設けられ、該ダストボックス内に形成され排気口に貫通する気道と、該気道および第一吸引口の間に設けられた開口と、該開口に設けられた逆止弁と、ダストボックスの一端に設けられ気道に貫通する第二吸引口と、を有して構成される。複数の叩き部は、上下方向に揺動する支柱と、対象物に突き当てるパッド部と、を各々備え、前方溝は、ベースの底部側面の端縁部に凹設され、該前方溝内に、複数の叩き部が並列に設けられ、底溝は、ベースの底部に前方溝に貫通して設けられるとともに、前記第一吸引口を備えた底蓋により被覆されている。
この構成により、第一吸引口が掛布団などの掃除の対象物を吸い込んで塞がれた状態になっても、第二吸引口から気道内に空気を送ることが可能であるとともに、広面積の複数の叩き部によって対象物を押さえつけることができる。そのため、第一吸引口の吸引力が過度に大きくなるのを抑制し、第一吸引口から容易に対象物を引き剥がすことができるとともに、塵やほこりなどの吸引性能の低下を抑制することができる。その結果、掛布団、毛布類、敷布団、ベッドマット、ベッドパッドなどから塵やほこりなどを良好に叩きだし、揺り動かしながら吸引することができ、かつ、各吸引口が塞がれにくく、優れた吸引性能を維持することが可能であるとともに機能性に優れた掃除機を実現することができる。以下、本発明の具体的な実施例について、図面を参照して説明する。
<実施例1>
図1は、本発明の実施例1に係る掃除機を示した斜視図である。図1に示すように、本発明の実施例1に係る掃除機は、本体10と、該本体10に設けられたダストボックス30と、該ダストボックス30上に設けられた第二吸引口32とを備えて構成される。
図1から図3に示すように、本体10は、ベース11と、上蓋14と、ダストボックス30と、叩き部20と、殺菌ライト座40とを備えている。
ベース11と上蓋14とは、上下に対応して組み合わされ、螺子によって接続固定される。ベース11は、端縁部の側面に形成された凹溝111と、該凹溝111の下方に隣接して底部側面に凹設された前方溝112と、底溝113とを備えている。前方溝112や底溝113などを設けた領域以外のベース11の底部の表面は、塵などの吸引の際に、敷布団や掛布団などの対象物に接触させて該対象物を押さえつける押さえ部116となっている。
前方溝112は、一対(2つ)の叩き部20を設けるためのものである。前方溝112は、ベース11の底部側面の端縁部に扇状に凹設されて形成され、この前方溝112内に、一対の叩き部20を左右に並列に設けている。
底溝113は、ベース11の底部に前方溝112に貫通して設けられている。底溝113には、該底溝113の形状に対応して形成された底蓋12によって被覆されている。該底蓋12は、螺子によりベース11に接続固定されている。該底蓋12には、複数の孔が形成され、第一吸引口121を構成している。底溝113を底蓋12で被覆しているため、掛布団などの柔らかい対象物が底溝113内に巻き込まれるのを抑制することができる。また、底溝113に接続した状態で、底蓋12の表面と、押さえ部116とは段差がなくフラット(面一)となっているため、塵などの吸引時の対象物の押さえつけを、良好に行うことができる。
ベース11は、底部側面に回転自在のタイヤ114が設けられている。ベース11は、底蓋12が設けられた端縁部に対向する端縁部に、モーター13が接続されている。該モーター13の前方端縁部には、複数の流動槽132が設けられている。
また、ベース11は、モーター13の下方に排気口115が設けられている。ベース11に対応して、該ベース11を被覆するように設けられた上蓋14は、側面に傾斜を備えた組み合わせ口141が設けられている。該組み合わせ口141は、図2、図4に示すように、内側上方端縁部に、ダストボックス30を位置決めするための凸部142が設けられている。
上蓋14は、モーター13を設けた一端に対応して、ハンドル15が螺子により固定されている。該ハンドル15には、モーター13のスイッチ151が電気的に接続されて設けられている。スイッチ151は、モーター13の開始、或いは停止を制御するために用いられる。
一対の叩き部20と該叩き部20の駆動部25とは、ベース11に設けられる。図2、図4、図8に示すように、各叩き部20は、掛布団などの清掃の対象物に突き当てるパッド部21aと、該パッド部21aの中央に突出した支柱21bとを有している。また、パッド部21aは、対象物へ接触する表面に複数の小さな突起21cを設けることで、叩き力を低下させることなく、対象物への不測の貼りつきを抑制している。このような叩き部20を一対、前方溝112内に、短手方向に並列となるように配置し、支柱21bをベース11の外側から内側に挿入している。よって、図3、図8に示すように、一対の叩き部20のパッド部21aがベース11の外側に露出された状態になる。
従来は、前方溝にリブなどを設けていたため、前方溝の表面積と比較して狭い面積のパッド部を設けるしかなく、掛布団などの上下動もリブで規制されるため、掛布団などの対象物に対する叩き力および対象物を揺り動かす揺すり量が十分ではなかった。しかし、本発明に係る実施例1では、前方溝112にリブなどの突起物を何ら設けていないため、パッド部21aをより広面積に形成することができるとともに、リブによる対象物の揺動に対する規制がない。そのため、パッド部21aをより自由に、かつ、より長い距離を揺動させることができる。なお、本実施例では、一対のパッド部21aは、前方溝112に並列に配置した状態で、該前方溝112の面積の半分以上を占めるような面積で形成している。
本実施例のようにパッド部21aを広面積で、しかも、一対並列に配置することで、掛布団などの対象物に対して、より強い叩き力および揺すり量を実現することができる。なお、パッド部21aの形状が略六角形に限定されることはなく、対象物に対する良好な叩き力および揺すり量が得られれば、四角形、五角形などの多角形、円形、楕円形など、様々な形状とすることができる。
上述のような構成の各叩き部20の支柱21bを、ベース11内に挿設し、長方形の片体22の両側にそれぞれ固定接続している。該片体22は、一端がベース11内の柱221に活動自在に設けられることで、該片体22が軸接して上下に揺動する。片体22の他端は、永久磁石222が固定されている。
片体22を介して叩き部20を駆動する駆動部25は、ベース11内部に隣接する前方溝112に位置決めされている。該駆動部25は、二つの電磁鉄、すなわち、電磁鉄N極26と電磁鉄S極27とを備えて構成される。電磁鉄N極26、電磁鉄S極27によって、永久磁石222は交互に電磁的な吸引力を発生し、永久磁石222及び片体22を上下に揺動させる。
このような片体22の上下の揺動および第一吸引口121の吸引力により、該片体22に固定された一対の叩き部20が、上下に揺動することで、掛布団などの対象物を叩くことと揺り動かすことが可能となる。このため、第一吸引口121に位置する対象物が反復して叩かれ、かつ、揺り動かされ、対象物内の塵やほこりが叩き出されるなどされ、塵やほこりを対象物から分離することができる。また、この作用により、掛布団などの柔らかい対象物であっても掃除機内に巻き込まれにくく、吸引力の低下を抑制することができる。
ダストボックス30は、上蓋14の組み合わせ口141に設けられる。図1、図2、図4、図5に示すように、ダストボックス30は、蓋体31と、中空体33と、弁座35とを有している。
蓋体31は、はじき部311を有している。該はじき部311の一端を手ではじき上げることで、上蓋14の組み合わせ口141からダストボックス30を容易に外すことができ、はじき部311を押さえることで、組み合わせ口141に対してダストボックス30を容易に位置決めすることができる。蓋体31の他端には、組み合わせ口141に設けられた凸部142と係合する係合溝312が設けられている。
はじき部311は、係合溝312に向けて上昇するように傾斜を備えて形成され、はじき部311に隣接する位置に、第二吸引口32が設けられている。互いに隣接する第二吸引口32と蓋体31との間の底部側面には、縦方向に延伸して片状に切断された複数のスリット状の流動口314を備えた柵片313が設けられている。
中空体33は中空であり、一端に第一接続口331が形成されている。該第一接続口331は、螺子により接続固定された蓋体31によって被覆されている。中空体33の他端には、中空の弁座35を装着するための第二接続口332が形成されている。該第二接続口332から、中空体33内に弁座35を挿入して接続する。
弁座35は、一端に内径が比較的小さい小径端縁部351を備え、他端に円錐状に拡大した大径端縁部352を備えている。該弁座35は、小径端縁部351を中空体33に挿入し、大径端縁部352が第二接続口332に貼着するように設けられている。弁座35には、袋状のフィルター353が接続され、モーター13の回転による吸引力で、中空体33内の塵などが排気口115側に流出して排気されるのを防止している。
中空体33は、弁座35の下方面に開口341が設けられている。該開口341は、本体10の下方に設けられた第一吸引口121に、底溝113を介して貫通している。該開口341には、中空体33の内部側に、該開口341よりも面積が大きい弁体34が設けられている。該弁体34は通常、平らな状態で開口341を被覆した状態に設けられ、ダストボックス30の蓋体31と中空体33、弁座35との間に気道36を形成している。
そして、中空体33の底部下から上方に流れた気流が弁体34を上方に押し上げることで、弁体34が翻り、開口341から離れると、気流が開口341から気道36に進入し、第二吸引口32、気道36、開口341を介して第一吸引口121に貫通した状態になる。
弁体34は、開口341の面積よりも広面積に形成されているため、弁体34が開口341の方向に移動して開弁することがなく、弁体34は上方(中空体33の内部方向)に翻るのみで、単一方向のみに開弁する単一弁(逆止弁)の働きを有する。そのため、第一吸引口121から吸い込まれた塵などが、開口341から中空体33内に流入するが、いったん中空体33内に吸い込まれた塵などが、開口341から第一吸引口121側に逆流することはない。
ダストボックス30は、上蓋14の組み合わせ口141を塞ぐように設けられ、柵片313の底端が組み合わせ口141の内面を跨ぐように設けられている。ダストボックス30を上蓋14の組み合わせ口141に装着すると、係合溝312が、凸部142と凸凹を利用して係合し、ダストボックス30が本体10に位置決めされる。同時に、弁座35も、気道36、流動槽132、モーター13、排気口115に貫通する空気の経路を形成する。
ダストボックス30の上蓋14への装着により、はじき部311と凹溝111との間には、適宜な空間が形成される。該空間に使用者が手を挿入してはじき部311を作動させることで、ダストボックス30の本体10への装着や、取り外しを制御することができる。
殺菌ライト座40は、ベース11の底溝113内に、第一吸引口121に隣接して設けられている。該殺菌ライト座40は、二組の殺菌ライト保護部材42に電気的に接続している。図2、3、6、7に示すように、殺菌ライト座40は、殺菌用のUVライトからなる。殺菌ライト保護部材42を介してスイッチ151を動かすと、該殺菌ライト保護部材42に電気的に接続した殺菌ライト座40が始動して、UVライトが発光する。
以下、図6を用いて、殺菌ライト座40の作動手段について説明する。図6に示すように、殺菌ライト保護部材42は、一端にフック421が設けられている。該フック421に対応してベース11に設けられた孔422に、該フック421を係合する。よって、殺菌ライト保護部材42が、それぞれフック421の外端でベース11から外側に露出して突出する。
殺菌ライト保護部材42のフック421をベース11の孔422の内部に挿入すると、フック421の端縁面が、ベース11内に設けたバネ43の一端に当接する。該バネ43の他端が微動スイッチ44の弾性片441に当接する。フック421には、逆さ溝フックが設けられているため、殺菌ライト保護部材42がベース11の孔422に挿入されると、抜け落ちることがなく、制限された空間を上下に移動する。
微動スイッチ44はスイッチ151に電気的に接続している。よって、殺菌ライト保護部材42を押圧すると、バネ43が圧縮されて、図6に点線で示すように、殺菌ライト保護部材42の位置が移動する。この移動により、弾性片441が微動スイッチ44を始動し、微動スイッチ44に電気的に接続したスイッチ151を始動することで、殺菌ライト座40が始動して発光する。
二組の殺菌ライト保護部材42はそれぞれベース11の両側に設けられ、どちらの殺菌ライト保護部材42も確実に柔らかい対象物に接触し、いずれも殺菌ライト座40に接触してこれを作動する。よって、形状の安定しない柔らかい対象物などへ接触しても、どちらかの殺菌ライト保護部材42が作動して、確実に殺菌ライト座40を作動させることができる。
本体10には、図7に示すように、二組の発光表示部46が設けられている。該発光表示部46はそれぞれ、上蓋14の組み合わせ口141の両側に設けられた長孔461(図1、図7参照)に、殺菌ライト座40に対応して嵌設されている。該発光表示部46は、センサーによって光る機能を備えてなり、殺菌ライト座40が発光すると、反応して点灯する。よって、殺菌ライト座40の始動、殺菌状態を表示して使用者に知らせることができる。
以上のような構成の実施例1の掃除機の動作を説明する。掛布団など対象物に、本体10のベース11の底面が接触すると、殺菌ライト保護部材42が該柔らかい対象物に接触し、微動スイッチ44が始動する。該微動スイッチ44の始動により、スイッチ151の経路が形成され、一対の叩き部20が上下に揺動して、パッド部21aによって対象物を叩き始めるとともに揺り動かし始めることで、対象物から塵やほこりが飛び上がり舞い上がる。このように、一対の叩き部20の広面積に形成されたパッド部21aが上下に揺動することによって、対象物をより強く広面積に叩き、かつ、揺り動かすことができ、該対象物からの塵やほこりの除去効果を高めることができる。
そして、モーター13が駆動して回転することにより、吸引力が発生し、舞い上がった塵やほこりが第一吸引口121から本体10内部に吸引される。また、この吸引力によって弁体34が中空体33の内部方向に翻り、開口341が開口し、塵やほこりを含んだ空気が気流となって中空体33内に流入する。また、本体10の周囲に舞い上がった塵やほこりは、第二吸引口32からも中空体33内に吸い込まれる。中空体33内に流入した空気は、弁座35、流動槽132を通過した後、排気口115から外部に排出されるが、塵やほこりはフィルター353によって吸着され、外部に排出されることはなく、中空体33内に蓄積される。
殺菌ライト座40は、UVライトによって、接触している対象物や第一吸引口121から吸引された塵やほこりに付着しているウィルスや微生物を殺菌する。そのため、排気口115からは、殺菌がされた比較的きれいな空気が排出される。
また、柔らかい対象物に接触させることで、第一吸引口121が塞がれた場合でも、第二吸引口32が設けられているため、第二吸引口32が気流を内部に取り入れる役目を果たす。さらに、第一吸引口121に貫通して設けた前方溝112からも気流が取り入れられるため、気道36の一部である第一吸引口121の吸引力が過度に大きくなるのを抑制することができる。そのため、使用者はスムーズに、比較的すばやく第一吸引口121を塞いでいる対象物を取り除くことができる。また、第二吸引口32による気流を取り入れる作用によって、室内の空気をろ過することができる。また、モーター13に過度の負荷がかかるのを良好に抑制して、モーター13の発熱を防止し、耐久性を向上させることもできる。
以上、実施例1の掃除機では、掛布団、毛布類、敷布団、ベッドマット、ベッドパッドなどの清掃の対象物を十分な叩き力で叩き、かつ、十分な揺すり量で揺り動かすことで、対象物から塵やほこりなどを良好に叩きだし、対象物を揺り動かしながら吸引することができる。また、柔らかい掛布団などを吸引した場合でも吸引口が塞がれにくく、吸引力の低下を抑制して、優れた吸引性能を維持し、機能性を高めることができる。
なお、本実施例では、構成を簡易とすることから、柱221に活動自在に設けられた一端を軸として上下に揺動する片体22に一対の叩き部20を並列に設けているため、一対の叩き部20が同期して上下に揺動する。しかし、本願がこれに限定されることはなく、例えば、片体22の中央を中心に、該片体22が振動し、一端と他端とが交互に上下に揺動するように構成し、片体22の一端と他端とにそれぞれ叩き部20を設けることもできる。この構成により、一対の叩き部20が異なる位相で上下に揺動し、一対の叩き部20で交互に対象物を叩くため、前方溝112内の気道を確保し易くなり、対象物によって第一吸引口121などが塞がれるのを、より防止することができる。また、叩き部20の揺動手段は、片体22やその駆動部25によるものに限定されることはなく、他の何れの手段でも用いることができる。また、叩き部20が一対(2つ)に限定されることもなく、3以上の叩き部20を設けることもできる。
<実施例2>
次に、本発明の実施例2に係る掃除機について、図9を参照して説明する。実施例2の掃除機は、ダストボックス30の蓋体31の構成が異なること以外は、図1等に示す実施例1の掃除機と同様の構成を有しているため、詳細な説明は省略する。以下、実施例1と異なる構成について説明する。図9に示すように、実施例2に係る掃除機のダストボックス30では、蓋体31の柵片313に溝51が設けられ、滑動自在の調整片50を構成している。
該調整片50は、一端にボタン52が設けられ、該ボタン52を作動して流動口314をすべて遮断するか、又は一部を遮断するか、或いは全開することができる。このように流動口314の開口量を調整することにより、第二吸引口32を調整して気道36に進入する気流量を調整する空気制御の役割を果たすことができる。したがって、例えば、敷布団などの比較的吸引口に巻き込まれにくい対象物を清掃する際には、流動口314を遮断して、第一吸引口121での吸引を重点的に行うことができる。また、掛布団などの柔らかい対象物を清掃する際には、流動口314を全開して、第二吸引口32から気道36に侵入する気流量を多くすることで、第一吸引口121が塞がれた際にも、気流を確保して、対象物を容易に取り除くことが可能となる。
<実施例3>
次に、本発明の実施例3に係る掃除機について、図10を参照して説明する。実施例3に係る掃除機は、外観およびダストボックス30の構成が異なること以外は、本体10の内部構造など、実施例1の掃除機と同様の基本構成を有している。そのため、詳細な説明は省略する。以下、実施例1と異なる構成について説明する。
図10(a)に示すように、実施例3の掃除機は、ベース11の底部側面に前方溝112を凹設しているが、側面に凹溝を設けていない点で、実施例1と異なる。実施例3のダストボックス30は、図10(b)に示すように、蓋体31と、中空体33と、弁座35とを有している。蓋体31には、第二吸引口32が設けられるとともに、両側にはじき部311が設けられている。このはじき部311に対応して、上蓋14に設けた組み合わせ口141の両端には、凹部143が設けられている。よって、ダストボックス30の上蓋14への装着により、はじき部311と凹部143との間には、適宜な空間が形成される。該空間に使用者が手を挿入してはじき部311を作動させることで、ダストボックス30の本体10への装着や、取り外しを容易に行うことができる。
組み合わせ口141には、突没自在な凸部(図示せず)が設けられている。一方、中空体33の上面には、該凸部を案内して係合する係合溝37が形成されている。この凸部と係合溝37との係合により、ダストボックス30の位置決めがされるとともに、該ダストボックス30が不測に脱落することのないように固定される。
また、中空体33の下方に設けられた開口341には、単一方向のみに開弁する単一弁(逆止弁)の働きを有する弁体34が接続されている。また、中空体33の他端に設けられた第二接続口332に、小径端縁部351と大径端縁部352とを有する弁座35が装着され、大径端縁部352が第二接続口332に貼着している。また、弁座35には、取り外して交換が可能なフィルター353が取り付けられている。
上蓋14に固定されたハンドル15には、押しボタン式のスイッチ151がモーター13と電気的に接続されて設けられている。スイッチ151の下方に、殺菌ライト座40の発光に反応して点灯する発光表示部46が設けられている。また、この発光表示部46に隣接して、掃除機の作動に対応して点灯する表示部や吸引に対応して点灯する表示部、叩き部20の揺動動作に対応して点灯する表示部を設けることができる。
以上のような構成の実施例3の掃除機でも、掛布団、ベッドマット、ベッドパッドなどの清掃の対象物を十分な叩き力で叩き、かつ、十分な揺すり量で揺り動かすことで、対象物から塵やほこりなどを良好に叩きだし、かつ、揺り動かしながら吸引することができる。また、柔らかい掛布団などを吸引した場合でも第一吸引口121が塞がれにくく、吸引力の低下を抑制して、優れた吸引性能を維持することができる。さらに、ダストボックス30の着脱やゴミの廃棄も容易であり、フィルター353を交換することが可能で、目詰まりなどによる吸引力の低下を抑制することができるとともに、より清潔な使用が可能となる。また、操作性やデザイン性、機能性にも優れた掃除機を実現することができる。
<実施例4>
次に、本発明の実施例4に係る掃除機で用いられる叩き部20について、図11を参照して説明する。実施例4に係る掃除機としては、叩き部20以外は、実施例1または実施例3と同様の基本構成の掃除機を用いることができる。
実施例4の叩き部20は、図11に示すように、パッド部21aに、複数の貫通孔21dを設けている。なお、貫通孔21dは、少なくとも1つ設ければよい。この構成により、貫通孔21dを空気が流動するため、気流の圧力などが小さく、叩き部20の揺動をより円滑に行うことができ、対象物を十分な叩き力で叩き、かつ、十分な揺すり量で揺り動かして、対象物から塵やほこりを効率的に叩きだし、かつ、対象物を揺り動かすことができる。また、貫通孔21dを介して塵やほこりを前方溝112および第一吸引口121に吸引させることもでき、吸引性能を向上させることができる。さらに、吸引力により、柔らかい対象物を前方溝112内に吸い込んだ場合でも、貫通孔21dを空気が流動することで、前方溝112が対象物によって塞がれにくくなり、吸引性能の低下を抑制することができる。このように、叩き部20によって対象物から塵やほこりを良好に叩きだし、揺り動かしながら吸引することができ、吸引性能や機能性に優れた掃除機を実現することができる。
<実施例5>
次に、本発明の実施例5に係る掃除機で用いられる叩き部20について、図12を参照して説明する。実施例5に係る掃除機としては、叩き部20以外は、実施例1または実施例3と同様の基本構成の掃除機を用いることができる。
実施例5の叩き部20は、図12に示すように、パッド部21aの対象物に接触させる側の面に、複数のエア噴射口21eを設けている。該エア噴射口21eは、支柱21b内に挿通した、エア供給管21fと連通している。該エア供給管21fには、エア供給源(図示せず)から高圧エアが供給される。
以上、実施例5では、パッド部21aに、エア供給源(エア供給手段)から供給されるエアを、対象物に対して噴射するエア噴射口21eを少なくとも1つ設けている。この構成の叩き部20では、対象物を叩く際に、パッド部21aのエア噴射口21eから対象物に対して高圧エアを噴射することで、掛布団内の繊維などに絡んだ塵などを繊維から引き剥がし易くなり、パッド部21aによって叩きだすことや揺り動かすことを容易にすることができる。そのため、より多くの塵やほこりを叩き部20によって対象物から効率的に叩きだし、対象物を揺り動かしながら吸引することができ、吸引性能や機能性に優れた掃除機を実現することができる。
なお、実施例5では、叩き部20のパッド部21aには、エア噴射口21eを、単独で設け、上記実施例1等では、突起21cを単独で設け、上記実施例4では貫通孔21dを単独で設けているが、本発明がこれらに限定されることはない。エア噴射口21e、突起21c、貫通孔21dを適宜組み合せてパッド部21aに設けることもでき、上述した各性能を兼ね備えた製品を得ることができる。また、これらを何ら設けずに、フラットなパッド部21aとしてもよく、この場合は叩き部20をより簡易に形成することができる。
<実施例6>
次に、本発明の実施例6に係る掃除機について、図13を参照して説明する。実施例6の掃除機は、ダストボックス30の蓋体31の構成が異なること以外は、図1等に示す実施例1の掃除機と同様の構成を有しているため、詳細な説明は省略する。以下、実施例1と異なる構成について説明する。図13に示すように、実施例6に係る掃除機のダストボックス30では、蓋体31に、中空体33の底面方向に延伸し、第二吸引口32と中空体33内とを遮断する柵片313を設けている。該柵片313には、第二吸引口32と中空体33内とを貫通させる流動口314が設けられ、該流動口314には、中空体33方向のみに開弁する開閉弁38が設けられている。また、柵片313と中空体33の底面との間に、第二吸引口32と中空体33内とを貫通させ、流動口314と比較して開口面積の小さな隙間状のバイパス流路315が設けられている。
以上の構成により、掃除機の通常の使用による所定の吸引力では、開閉弁38が開弁することがなく、流動口314が閉じられており、第二吸引口32は、バイパス流路315を介して中空体33内の気道36と貫通した状態となっている。そして、第二吸引口32の周囲に舞い上がった塵などを含む気流は、吸引力の作用により第二吸引口32から吸引され、バイパス流路315を通過して中空体33内に吸い込まれる。また、第二吸引口32の作用により、第一吸引口121の吸引力が必要以上に大きくなるのを抑制し、良好な吸引性能を維持することができる。
一方、掛布団などの柔らかい対象物の吸引を行った場合などにおいて、第一吸引口121や前方溝112などに対象物が貼りついて塞がれ、モーター13による吸引力が所定以上に過度に大きくなることがある。この場合、大きな吸引力によって、開閉弁38が開弁し、流動口314が開口する。該流動口314の開口により、第二吸引口32から気道36に侵入する気流量が多くなるため、第一吸引口121が塞がれた際にも、気流を確保することができ、対象物を容易に取り除くことが可能となる。また、対象物を取り除くことで、第一吸引口121の吸引力が所定に戻ると、開閉弁38が閉弁し、流動口314が閉じられ、第二吸引口32はバイパス流路315を介して中空体33内と貫通する。
以上、実施例6では、掛布団、ベッドマット、ベッドパッドなどの清掃の対象物を十分な叩き力で叩き、かつ、十分な揺すり量で揺り動かすことで、対象物から塵やほこりなどを良好に叩きだし、対象物を揺り動かしながら吸引することができる。特に、掃除機内が所定の吸引力を超えたときに開閉弁38が開弁し、流動口314が開口して吸引力を所定に戻すことで、モーター13に過度の負荷がかかるのを良好に抑制して、モーター13の発熱を防止し、耐久性を向上させることができる。よって、柔らかい掛布団などを吸引した場合でも吸引口が塞がれにくく、吸引力の低下を抑制して、優れた吸引性能を維持し、機能性を向上させることができる。
<実施例7>
次に、本発明の実施例7に係る掃除機について、図14〜図17を参照して説明する。実施例7に係る掃除機は、実施例1等に係る掃除機と基本構成は同じであるため、実施例1と同様の構成部品については、実施例1と同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。以下では、実施例1等と異なる構成について主に説明する。実施例7に係る掃除機は、対象物からの塵等の除去を優れた吸引性能を維持しつつ行えることに加え、モーター13の排気熱を利用して、汗などがしみ込んだ対象物を乾燥すること等に特徴がある。
実施例7に係る掃除機は、ベース11の底部側面に凹設された前方溝112内に、対象物内の塵等を叩き出す複数の叩き部20が設けられている。この前方溝112に貫通してベース11に設けられた底溝113は、モーター13の回転による吸引力で、塵等を本体10内部に吸引する第一吸引口121となっている。また、底溝113には、回転により掛布団などの対象物から塵等をかき出す回転ブラシ16が回転可能に取り付けられている。回転ブラシ16によってかき出された塵等は、第一吸引口121から本体10内部に吸引される。
また、ベース11の底部に凹設された第2底溝117内に、殺菌ライト座40が設けられている。殺菌ライト座40の上蓋14側は、ライトカバー41で被覆され、UVライトからの光の上方への漏れを抑制している。このライトカバー41は、実施例7のダストボックス30に対向する部位に開口部411を設けることで、UVライトの光の一部をダストボックス30の方向に照射可能となっている。第2底溝117は、押さえ部116とフラットとなるように底蓋12で被覆されている。
ダストボックス30は、蓋体31、中空体(集塵容器)33、気道36、及びフィルター353等を備えている。ダストボックス30を上蓋14の組み合わせ口141に取り付けると、中空体33の底部333が、ライトカバー41の開口部411に近接して配置される。中空体33の底部333の壁面には、UVライトからの光を透過可能なガラス板や樹脂板等をはめ込んだ光透過部334が設けられている。したがって、中空体33内に集められた塵等に、開口部411及び光透過部334を介してUVライトの光を照射することができ、中空体33内のダニやウィルス等の殺菌効果を向上させることができる。また、蓋体31等によってUVライトの光がユーザ側に漏れるのを抑制している。なお、開口部411は、図17では光透過部334に対応した大きさとしているが、ライトカバー41の耐久性や光の強度の調整等の観点から小孔を複数開口した構成等とすることもできる。
また、実施例7のダストボックス30は、モーター13の回転による吸引力で中空体33内に旋回気流を発生させ、中空体33内に吸引した塵等を旋回気流の遠心力によって分離し回収するサイクロン方式を採用している。なお、実施例7のダストボックス30がサイクロン方式に限定されることはなく、上記実施例1〜6の掃除機のダストボックス30を採用することもできる。また、実施例1〜6の掃除機でも、サイクロン方式のダストボックス30とすることもできる。ダストボックス30の中空体33内で塵等が分離された空気(排気)は、フィルター353によって埃等が濾過された後、モーター13側に流出する。
モーター13の前方端縁部には、排気熱吸収板としての複数の排気熱吸収フィン134が設けられている。モーター13は、モーターカバー131によって被覆され、このモーターカバー131内は排気が流動する排気路133となっている。ダストボックス30から排出された空気(排気)は、排気路133を通過する際に、排気熱吸収フィン134を介してモーター30の排気熱を吸収する。
モーター13の後方には、排気フィルターユニット60が設けられている。排気フィルターユニット60の内部空間61(この内部空間61も排気路の一部を構成する)内には、排気フィルター62が収納されている。この排気フィルター62によって、ダストボックス30のフィルター353で濾過された排気をさらに濾過することで、塵等がより除去された、よりきれいな排気を外部に排出することが可能となる。
モーター13及び排気フィルターユニット60の下方には、熱吸収部材70が設けられている。この熱吸収部材70は、ヒートシンク等の吸熱及び放熱性に優れた部材により形成されている。熱吸収部材70は、排気からの熱を吸収する吸熱部としての複数の板状のフィン71と、対象物に接触させる伝熱面72とを有している。熱吸収板70とモーターカバー131との間には、排気路133及び排気フィルターユニット60の内部空間61と連通し排気フィルターユニット60を通過した排気が流動する第2の排気路73が設けられている。この第2の排気路73内に、複数のフィン71が配置され、第2の排気路73内を流動する排気と熱交換を行って排気熱を吸収可能となっている。本実施例では、吸熱部を板状のフィン71で構成しているが、これに限定されることはなく、複数の棒状、針状のフィン、蛇腹状のフィン等で構成することもできる。また、排気熱の吸熱性に優れていれば、吸熱部を他の形状の部材で構成することもできる。
複数のフィン71によって効率的に吸収された熱は、伝熱面72に伝熱される。この伝熱面72は、ベース11の後方端部に開口した開口部118から外部に露出している。この露出した伝熱面72は、押さえ部116とフラットとなるように配置することで、掃除機の操作中に、熱吸収部材70を対象物に接触させ易い構成としている。また、図15に示すように、ベース11の熱吸収部材70の両側に、排気路73を流動した排気が外部に排気される排気口115が設けられている。
上述のような構成の実施例7の掃除機では、モーター13の吸引力により第一吸引口121から吸引された塵等を含む空気は、図14に矢印で示すように、ダストボックス30の中空体33内に吸引され、気道36を通過の際に旋回気流の遠心力によって埃等が分離され、さらにフィルター353によって濾過された後、図14、図16に示すように、モーターカバー131内の排気路133に排気として流入する。この排気路133内を排気が流動する際に、排気熱吸収フィン134を介して発熱したモーター13から排気熱を吸収し、排気が50〜51℃程度に加熱される。加熱された排気は、排気フィルターユニット60の内部空間61内に流動し、排気フィルター62によって塵等が濾過された後、熱吸収部材70側の排気路73に流出し、第2の排気路73を流動した後、排気口115から外部に排出される。
第2の排気路73を流動する際に、排気の熱がフィン71によって吸収され、伝熱面72に伝熱され、この伝熱面72から対象物に伝熱されることで、対象物が50℃程度に加熱される。この加熱により、汗等で湿った布団等の対象物を乾燥させることができる。また、平板状で比較的広面積の伝熱面72でアイロンのように対象物の表面を移動しながら加熱するため、乾燥を効率的に行うことができる。さらに、熱によって対象物内のダニやウィルス、微生物等を殺菌する効果も向上させることができる。
また、ベース11の両側に設けた排気口115から排気が排出されることで、この排気によっても対象物の乾燥やダニ等の殺菌効果を高めることができる。また、モーター13の排気熱を排気が吸収することで、モーター13の高温化を抑制して、耐久性を向上させることも可能となる。
以上、実施例7の掃除機によっても、叩き部20で掛布団、毛布類、敷布団、ベッドマット、ベッドパッドなどの清掃の対象物を十分な叩き力で叩き、かつ、十分な揺すり量で揺り動かすことで、対象物から塵やほこりなどを良好に叩きだし、対象物を揺り動かしながら吸引して、塵等の除去効果を向上させることができる。また、第一吸引口121が塞がれにくく、吸引力の低下を抑制して、優れた吸引性能を維持することができる。また、熱吸収部材70の伝熱面72によって対象物を加熱することで、対象物を乾燥させることができ、より快適な仕上がり感が得られ、掃除機としての機能性も向上する。この乾燥のための熱は、加熱手段を別個に設けることなく、モーター13の排気熱を利用するため、使用電力や製造コストを抑えることができる。さらに、UVライトをダストボックス30内に照射可能とすることで、殺菌効果を向上させることができ、機能性をさらに向上させることができる。また、ダストボックス30のフィルター353や排気フィルターユニット60にて塵等を除去しているので、よりきれいな排気を外部に排出することができる。
なお、実施例1〜実施例6の掃除機においても、実施例7と同様に、モーターの外周に排気熱吸収板を設けたり、排気路中に熱吸収部材や排気フィルターユニットを設けたりする構成とすることもできるし、ダストボックスを殺菌ライト座の上面に近接して配置し、該殺菌ライト座と対向する壁面に、該殺菌ライト座からの光を透過させる透過部を設けた構成とすることもできる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、上記実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記実施例の構成にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲である限りは、設計の変更等は可能である。
10 本体 11 ベース 112 前方溝 113 底溝 115 排気口
12 底蓋 121 第一吸引口 13 モーター 14 上蓋
20 叩き部 21a パッド部 21b 支柱 30 ダストボックス
314 流動口 32 第二吸引口 333 底部(壁面)
334 光透過部 34 弁体(逆止弁) 341 開口 36 気道
38 開閉弁(第2の逆止弁) 40 殺菌ライト座
62 排気フィルター(フィルター部材) 70 熱吸収部材
71 フィン(吸熱部) 72 伝熱面 73,133 排気路
134 排気熱吸収フィン(排気熱吸収板)

Claims (6)

  1. 本体とダストボックスとを備え、
    前記本体は、ベースと、上蓋とを有し、
    前記ベースは、モーターと、複数の叩き部と、殺菌ライト座と、吸引口と、排気口と、前方溝と、底溝と、を有し、
    前記前方溝は、前記ベースの底部側面の端縁部に凹設され、
    前記前方溝内に、前記複数の叩き部が並列に設けられ、
    前記複数の叩き部は、上下方向に揺動する支柱と、対象物に突き当てるパッド部と、を各々備え、
    前記底溝は、前記ベースの底部に前記前方溝に貫通して設けられ、該底溝に、前記吸引口が設けられ、
    前記本体内には、前記モーターの外周に設けられた排気熱吸収板を介して前記モーターの排気熱を吸収した排気を前記排気口に導く排気路が設けられ、
    前記排気路内に、前記排気の排気熱を吸収する吸熱部と、前記ベースから露出し前記対象物に接触させて熱を伝える伝熱面とを有する熱吸収部材を配置したことを特徴とする掃除機。
  2. 前記排気路内であって、前記モーターと前記熱吸収部材との間に、フィルター部材を配置したことを特徴とする請求項1に記載の掃除機。
  3. 前記ダストボックスは、前記殺菌ライト座の上面に近接して配置され、該殺菌ライト座と対向する壁面に、該殺菌ライト座からの光を透過させる透過部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の掃除機。
  4. 本体とダストボックスとを備え、
    前記本体は、ベースと、上蓋とを有し、
    前記ベースは、モーターと、複数の叩き部と、殺菌ライト座と、第一吸引口と、排気口と、前方溝と、底溝と、を有し、
    前記ダストボックスは、前記本体の前記上蓋に設けられ、該ダストボックス内に形成され前記排気口に貫通する気道と、該気道および前記第一吸引口の間に設けられた開口と、該開口に設けられた逆止弁と、前記ダストボックスの一端に設けられ前記気道に貫通する第二吸引口と、を有して構成され、
    複数の前記叩き部は、上下方向に揺動する支柱と、対象物に突き当てるパッド部と、を各々備え、
    前記前方溝は、前記ベースの底部側面の端縁部に凹設され、該前方溝内に、複数の前記叩き部が並列に設けられ、
    前記底溝は、前記ベースの底部に前記前方溝に貫通して設けられるとともに、前記第一吸引口を備えた底蓋により被覆されていることを特徴とする掃除機。
  5. 前記ダストボックスには、前記第二吸引口と前記気道との間に、前記第二吸引口と前記気道とを貫通する流動口および該流動口よりも開口面積の小さなバイパス流路が設けられ、前記流動口には、所定の吸引力では閉じられ、所定の吸引力を超えたときに開弁する第2の逆止弁を設けたことを特徴とする請求項4に記載の掃除機。
  6. 複数の前記叩き部は、互いに異なる位相で上下方向に揺動し、複数の前記パッド部を前記対象物に対して交互に突き当てることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の掃除機。
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