JP2016034456A - 意思表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マッサージを受ける被施術者が、施術中に十分な意思表示を行うことを可能にするためには、マッサージという施術の特質、およびその特質から生じる被施術者の心理について全く勘案することが必要であるにもかかわらず、なんら検討がなされていなかった。
【解決手段】マッサージの施術中に用いる被施術者の意思表示装置であって、行われている施術に対して、強弱および当該強弱の度合いについての希望を、指または手による動きにより入力する入力手段と、入力手段に入力された情報を表現する出力手段とを備えた意思表示装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、マッサージを受けている被施術者の意思を施術者に伝達するための装置に関するものである。
マッサージは、静脈系血液循環やリンパ循環の改善を目的にした手技療法である。筋肉の緊張をほぐし、筋肉痛を和らげる効果もある。また、精神的な緊張の緩和をもたらし、ストレスを軽減する効果もある。一種のリラクゼーション効果である。
このように多くの効能を持つマッサージであるが、現在はマッサージを行う施術者と、マッサージを受ける被施術者との間でのコミュニケーションが不十分であることにより、適切な施術が行われないことも多い。例えば、もみや指圧といった施術は、その力加減が重要であるものの、力加減は施術者の経験に委ねられるケースがほとんどである。最悪の場合においては、頚椎損傷や捻挫といった施術による後遺症が生じるケースもあり、マッサージや整体といった医療類似行為に関して、国民生活センターと消費者センターに寄せられた相談件数は2007年度の672件から年々増加傾向にあり、2012年度には1265件にのぼり、今のままではより一層増加して行くことが予想される。
このようなことが起こる一因は、被施術者が施術の力加減に関して、十分な意思表示をしないためである。被施術者が意思表示をしない理由としては、声を発することに対する躊躇いがある。マッサージの気持ち良さを感じている施術者は、声を発することにある種の羞恥心を持つ場合が多い。また、「痛気持ち良い」というマッサージ独特の感覚が、痛すぎる状態を異常と思わせない状況もあるであろう。あるいは、痛いからこそ効果があると思う場合もあり、被施術者が痛さを堪えて辛抱してしまうケースも多い。
このような重大な後遺症が生じるケースだけではなく、被施術者が施術の力加減に関して、意思表示をしない場合は多い。特に、現在施術を受けている部位である「そこ」が気持ちいいので「もっと」その部位の施術を継続してほしいと声に出して言うことや、施術中に施術者と被施術者間で会話をしている場合、会話を遮って強弱等の意思表示をすることを躊躇う人は多い。やはり、羞恥心が一因である。また、マッサージによりリラックスしている状況においては、その状態を変化させたくはないとい心理も働く。すなわち、静かにリラックスしている状態においては、声を発してその穏やかな状態を壊したくないという心理も働く。
以上のように、施術者と被施術者との間でのコミュニケーションが不十分であることは、適切な施術を行う上での大きな障害となっている。しかしながら、コミュニケーション向上のための努力はほとんど行われていないのが現状である。
他の分野ではあるが、歯科診療においては、患者が医師に苦痛または不快な事を知らせるための装置が提案されている。治療用の椅子のアームレストに押しボタンを設け、患者が押しボタンを押すとLEDが点灯する。これにより、治療中に痛いことを医師に伝達できる(例えば、特許文献1)。
特開2007−236615
特許文献1の0002段落においては、意思表示することを「恐怖と恥ずかしさから躊躇してしまう患者さんもおり」と記載されている。しかし、歯科治療における患者の恥ずかしさと、マッサージを受けている被施術者の恥ずかしさとは、その程度と質において全く異なるものである。そもそも歯科治療において激痛を感じた場合、防衛本能によりゼスチャーや表情等で、自然と「痛い」という意思表示をするであろう。そこには、恥ずかしさを遥かに越えた苦痛があるはずであり、「痛い」という意思表示を躊躇する要因は無いように思われる。あるいは、「うがいをしたい」といった不快感に伴う要求の意思表示であったとしても、必要に迫られた意思表示であり、それほど躊躇することは無い。
他方、マッサージを受けている被施術者の場合、「痛気持ち良い」というマッサージ独特の感覚と「痛い」という感覚の境界があいまいであり、「痛い」という意思表示を躊躇う要因となっている。また、マッサージを受けている被施術者は気持ち良さから極めてリラックスした状態にある。自らがリラックスした状態にあると、意思表示を行うことに羞恥心が伴いやすい。歯科治療を受ける多くの患者は緊張状態にあり、マッサージを受けている被施術者とは対極の心理状態にある。
以上に記した理由により、特許文献1に示された装置をマッサージを受けている被施術者に適用したとしても、被施術者が十分な意思表示を行うことはできない。
被施術者が十分な意思表示を行うことを可能にするためには、マッサージという施術の特徴を十分に考慮した上で、マッサージを受けている被施術者に最も適した意思表示方法を提供する必要がある。
本発明に係る意思表示装置は、マッサージの施術中に用いる被施術者の意思表示装置であって、行われている施術に対して、強弱および当該強弱の度合いについての希望を、指または手による動きにより入力する入力手段と、当該入力手段に入力された情報を表現する出力手段とを備えたものである。
本発明に係る意思表示装置は、上記入力手段が、行われている施術に対して、当該施術を継続して欲しいという希望を、指または手による動きにより入力可能であることを特徴とするものである。
本発明に係る意思表示装置は、上記入力手段が、回転可動部を有し、当該回転可動部の回転方向により施術に対する強弱を入力し、上記回転可動部の回転角度または回転速度により施術に対する強弱の度合いを入力することを特徴とするものである。
本発明に係る意思表示装置は、上記入力手段が、並進可動部を有し、当該並進可動部の並進方向により施術に対する強弱を入力し、上記並進可動部の並進距離または並進速度により施術に対する強弱の度合いを入力することを特徴とするものである。
本発明に係る意思表示装置は、上記入力手段が、複数の指に装着するものであることを特徴とするものである。
本発明に係る意思表示装置は、上記出力手段が、上記入力手段に入力された情報を光または音、あるいはモニター画面上の表示により表現することを特徴とするものである。
本発明に係る意思表示装置は、歯科医師等の治療とは全く異なるマッサージという施術の特質、およびその特質から生じる被施術者の心理を十分に勘案した上で、上記のように構成されているので、被施術者が、施術時間中、常に気軽に意思表示できることを可能とするものである。その結果として、以下の多くのメリットが生じる。
第一に、施術者が、施術に対する被施術者の感じ方をリアルタイムでフィードバックできるので、被施術者に最適な施術を施すことができる。被施術者が常連であっても、日々の体調や疲労度合により、施術に対する感じ方は変化する。また施術を受けたい部位や各部位ごとに求める力加減も日々異なるであろうから、そういった被施術者の要望を知ることで、常に最高の施術を行うことが可能となる。
このように、施術者がより一層力加減を意識し、被施術者が施術に対する希望を躊躇なく施術者に伝えて行く双方向の意思伝達により、頸椎座礁や捻挫といった大きな事故を確実に減少させることができる。
第二に、施術者の技量向上に大きく貢献できる。施術者は、自分の施術に対する被施術者の反応をリアルタイムで知ることができるので、その反応を基に、どのような施術が良いのかを迅速に習得することができる。
近年、高齢者の増加および女性や若年層への普及により、マッサージを受ける人は年々増え続けており、施術者の人手不足という問題が生じている。そのため、経験不足の施術者が施術を行うケースも増加している。これら経験不足の施術者の育成という観点においても、本発明の貢献は大きい。また、重大事故を起こすほとんどが経験不足の施術者であり、そういった事故防止の観点でも本発明は重要な貢献ができる。
さらに、被施術者の求めている力加減に応じた施術を行えば良いので、施術者は余分な力を入れすぎることによる体力面における負担を軽減することができる。
なお、複数の施術の熟練者に施術において難しいことは何かと聞いたところ、「被施術者が痛がっていることは比較的容易に判断でき、力を緩めることができる。しかし、被施術者が気持ち良いと感じているかどうかの認識は難しい」との回答が得られた。したがって、熟練者であっても、強弱の微妙な度合いについての被施術者の希望をリアルタイムに知ることにより、より良い施術が可能となる。
第三に、被施術者が言語あるいは聴覚に障害を持つ人であっても、施術者と十分なコミュニケーションを行って、良好な施術を受けることができる。
逆に、施術者が言語あるいは聴覚に障害を持つ人であっても、被施術者と十分なコミュニケーションを行って、良好な施術を行うことができる。聴覚障害者であれば光により、視覚障害者であれば音により、被施術者の希望を把握し、施術を行うことができる。これまでは、マッサージの施術を行う視覚障害者の方々は多かったが、言語障害者や聴覚障害者の方々においてはマッサージの施術を行う人はほとんどいなかった。これは、言語障害者や聴覚障害者の方々が被施術者とコミュニケーションを取ることが困難だったことが一因である。しかし、本発明による意思表示装置を用いれば、言語障害者や聴覚障害者であってもマッサージの施術が可能となり、職業選択の範囲を広げることができる。
第四に、被施術者が日本語を話せない外国人であっても、施術者と十分なコミュニケーションを行って、良好な施術を受けることができる。図2あるいは図4に示したように、入力装置に多国語を表示すれば、外国人にも操作を理解することは容易である。必要であれば、簡単な多国語の操作手順書を用意しておけばよい。
逆に、施術者が日本語を話せない外国人であっても、被施術者と十分なコミュニケーションを行って、良好な施術を行うことができる。
第五に、多くの施術者を雇用する大型のマッサージ店の経営者の立場においては、外国人等の顧客増加というメリットが生じるであろう。日本ほど数多くのマッサージ店がある国は例をみないが、残念ながら外国人の利用はまだまだ少ない。本発明に係る意思表示装置を利用することで、マッサージを我が国の観光資源として、外国に紹介していくことも可能となり、観光促進にも寄与できるものと考えられる。
また、施術者の技量によるサービスの質の差が減少し、安定したサービスを顧客に提供できる。あるいは、施術者が多忙時に手抜きを行いやすい傾向があったとしても、それを防止できるというメリットも生まれる。
さらに、上述したように、施術者の人手不足という問題を抱える業界においては、言語障害者、聴覚障害者の方々や外国人を新たに雇用できるということは大きなメリットである。
第六に、回転方向や並進方向で強弱を入力できる入力手段を有していることで、入力ミスを減少させることができる。被施術者は、施術中には入力手段を目視しないで入力操作を行う場合が多い。例えば、ボタンを押すことで入力する場合、どうしても押し間違えによる入力ミスが増加するが、回転方向や並進方向で強弱を入力できるのであれば、目視しないでも入力ミスが起こりにくい。
また、ボタンを押す操作は、筋肉に緊張が生じやすい。例えば、親指でボタンを押す場合、指先から腕までの筋肉が緊張するため、腕のマッサージ効果が減少してしまう。一方、本実施例で示した操作棒を指の腹や手のひら等で押す操作であれば、筋肉の緊張は最小限に抑えられる。マウスやトラックボールの操作においても同様である。
第七に、行われている施術に対して、当該施術を継続して欲しいという希望を、指または手による動きにより入力可能としたことで、被施術者が求める施術を、さらに施術者が適切に行うことが可能となる。すなわち、施術の強弱だけでは無く、身体のどの部位を長い時間を掛けて施術して欲しいかの意思表示を行えるようにしたことで、真に被施術者が求める施術が実現できるようになる。なお、被施術者にとっては、羞恥心を強く感じる要望であり、本発明に係る意思表示装置を用いることで、特に意思表示を容易にできるようにするものである。
本発明の実施の形態1に係る意思表示装置の構成図である。 本発明の実施の形態1に係る意思表示装置の入力手段の構成図である。 本発明の実施の形態1に係る意思表示装置の出力手段の構成図である。 本発明の実施の形態1に係る意思表示装置の別の入力手段の構成図である。 本発明の実施の形態2に係る意思表示装置の入力手段の構成図である。
実施の形態1.
本発明に係る意思表示装置の構成、その動作、および使用方法等に関して、以下において、図面を用いて説明する。なお、以下の説明は本発明に関する良好な一例を開示するものであり、本発明が当該実施の形態に限定されるものではない。
本発明に係る意思表示装置の全体構成について、図1を用いて説明する。意思表示装置は、図1に示すように、入力手段1と出力手段2とから構成される。
なお、図1はマッサージが行われる施術室を記載しており、3は被施術者が施術を受けるベッドである。近年、短時間で行うマッサージも普及しており、そこではベッドの代わりに椅子に被施術者が座ってマッサージを受ける。本発明は、このような椅子で行われる施術にももちろん適用可能である。ただし、本実施の形態においては、被施術者がベッドにおいて受ける施術を例に説明を進める。
入力手段1は、行われている施術に対して、強弱および当該強弱の度合いについての希望を、被施術者が指または手による操作により入力する装置である。例えば、微妙な強弱の度合いに関しても入力可能な装置である。ここで施術とは、もみや指圧といったマッサージにおいて行われる行為であり、施術者が力の入れ具合や体重の掛け方により、強弱を調整するものである。
図2に示すように、入力手段1は、ジョイスティックのような装置である。具体的には、回転可動部である操作棒1aを、図2において、向こう側および手前側に倒すことで入力が行われる。無負荷時には、操作棒1aは図2に示すように鉛直上向きの中立状態にある。そして、例えば、矢印Aで示す方向、すなわち、向こう側に操作棒1aを倒すことで、「より強く」施術を行って欲しいという希望を出すことができる。逆に、手前側に操作棒1aを倒すことで、「より弱く」施術を行って欲しいという希望を出すことができる。すなわち、回転可動部の回転方向により施術に対する強弱を入力できる。
また、回転可動部である操作棒1aを倒す角度で、強弱に関する度合いをさらに入力できる。少しだけ強く施術を行ってほしい場合には、操作棒1aを向こう側に少しの角度だけ倒せばよい。かなり弱く施術を行ってほしい場合には、操作棒1aを手前側に大きな角度倒せばよい。このように、回転可動部の回転角度により施術に対する強弱の度合いを入力する。
操作棒1aは、手を離して無負荷状態にしてやれば、元の中立位置に復帰する。
なお、強弱の度合いについては、回転可動部の回転角度ではなく、回転速度に対応して入力してやっても良い。すなわち、速い速度で向こう側に倒した時は、すごく強く施術を行って欲しいことを入力することになり、ゆっくりと手前に倒した時には、少しだけ弱く施術を行って欲しいことを入力することになるようにしても良い。
入力手段1は、図1に示すように、ベッド3の上部(被施術者の頭側)付近に設置されるのが良い。被施術者の手が容易に届く位置であり、指や手で操作を行いやすくするためである。入力手段1は、ベッド3の上部や、ややサイドの位置に固定しても良いし、単に置くだけでも良い。
出力手段2は、入力手段1に入力された情報を有線、無線、あるいは赤外線等による通信により取得する。そして、取得した情報に応じて、光または音で表現する出力を行う装置である。図3に示すように、出力手段2は、発光部2a、スピーカー2b、および切り替えスイッチ2cからなる。
発光部2aは、LEDや電球といった光源と、その発光を制御する制御回路からなる。入力手段1に入力された情報をどのように光で表現するかについては、いろいろな方法が考えられる。一例としては、「強く」に対しては赤色の発光を、「弱く」に対しては青色の発光を行う。そして、それらの度合いについては、輝度で表現する。あるいは、輝度の代わりに、パルス発光の周期で表現しても良い。
スピーカー2bは、入力手段1に入力された情報を音声として出力する。例えば、「強く」に対しては高音を、「弱く」に対しては低音を出力する。それらの度合いについては、音量で表現する。もちろん、その他の方法で表現しても良い。
また、スピーカー2bの代わりに、無線イヤーフォンであっても良い。施術者が無線イヤーフォンを装着し、音で情報を得ることができる。
切り替えスイッチ2cは、発光部2a、またはスピーカー2b、あるいはその両方をアクティブにするための選択スイッチである。例えば、施術者が視覚障害者の場合にはスピーカー2bを選択し、聴覚障害者の場合には発光部2aを選択すれば良い。
なお、出力手段2としては、必ずしも発光部2aとスピーカー2bの両方を設ける必要は無く、どちらか一方だけを設けても良い。その場合には、もちろん切り替えスイッチ2cは不要となる。
あるいは、発光部2aとスピーカー2bの両方を設けて、切り替えスイッチ2cを設けなくとも良い。発光部2aとスピーカー2bの両方が常にアクティブとして使用すれば良い。
また、発光部2aの輝度調整つまみやスピーカー2bの音量調整つまみを別途設けても良い。
出力手段2は、例えば、図1に示すように、ベッド3の近くの壁に固定する。施術者が見やすい、あるいは聞きやすい場所に設置すれば良い。ベッド3がヘッドボードを備えている時には、ヘッドボードに固定しても良い。また、カーテンやパーティションが装備されている場合には、それらにクリップ等を用いて固定しても良い。
次に意思表示装置の動作について説明する。
被施術者が入力手段1の回転可動部である操作棒1aを倒すと、倒した方向、および倒した角度(または回転速度)に応じた電気信号が発生する。この電気信号は出力手段2に送信され、電気信号に応じた光または音の表現が行われる。
次に意思表示装置の使用方法について説明する。
被施術者は施術を受けている際に、施術がやや強すぎると感じた際には、入力手段1の操作棒1aを、図2における手前側に少しだけ倒す。あるいは、施術がかなり弱すぎると感じた際には、入力手段1の操作棒1aを、図2における向こう側にかなり倒す。入力手段1の操作棒1aの操作は指の腹で軽く押しても良いし、手のひらや手の甲で軽く押しても良い。
施術が行われている間、被施術者は強すぎる、あるいは弱すぎると感じた際には、上記のような操作を繰り返して行えば良い。他方、施術の強さがちょうど良く、心地よく感じる場合には、何もしなければ良い。
以上のように、意思表示装置の構成等について述べてきたが、意思表示装置の構成はこの構成に限定されるものでは無い。
例えば、図2に示す入力手段1の代わりに、図4で示す入力手段4を用いても良い。入力手段1は上下2方向に倒せる操作棒1aを有していたが、入力手段4においては、上下左右の4方向に倒せる操作棒を有している。倒せる方向が増えたことで、さらに異なる意思表示を行うことも可能となる。例えば、右に倒すと「その部位の施術を長く続けて欲しい」ことを、左に倒すと「次の部位に進んで欲しい」ことを希望するといったことが可能となる。右に倒している時間が長ければ、「その部位の施術をさらに長く続けて欲しい」ことを意思表示しているとすれば、重点的に施術して欲しい部位を施術者に伝えることも可能となる。
あるいは、図2に示す入力手段1や図4で示す入力手段4の代わりに、マウスのような入力手段を用いても良い。マウスを前後に動かすことで強弱を、その移動距離や移動速度で強弱の度合いを入力しても良い。すなわち、並進可動部を持つ入力手段であり、並進可動部の並進方向により施術に対する強弱を入力し、並進可動部の並進距離または並進速度により施術に対する強弱の度合いを入力するようにしても良い。
さらに、入力手段としては、トラックボールを用いても良い。トラックボールは、ゲーム機やノートPCにも広く採用されている入力デバイスであり、上面に設けられた球体(ボール)を手で回転させて、回転方向や速さに応じたパルス信号を出す装置である。
また、タブレットPCやスマートフォンのようなタッチパネルとデータ処理機能を有する機器を用いて入力手段を構成しても良い。すなわち、タッチパネルを指で触れることで、上述した入力手段の代わりをすることができる。例えば、タッチパネル上で指を上方向に動かせば「強くして欲しい」、下方向に動かせば「弱くして欲しい」という被施術者の意思を入力できるにしても良い。そして、指の移動距離あるいは移動速度で強弱の度合いを入力できるようにしても良い。あるいは、2本の指を閉じた場合は「弱く」、開いた場合は「強く」というように強弱を表し、さらに2本の指の開く間隔で強弱の度合いを表すことも可能であり、基本的には、指や手の微妙な動作で入力を行えるのであれば、特に上述した動作に限定するものでは無い。
また、出力手段2においては、被施術者の意思を光や音で施術者に伝達しているが、これ以外の方法であっても良い。例えば、出力手段としてPCとモニターを用い、モニター画面上で矢印や文字、あるいは画像等を用いて、被施術者の意思を表示し、施術者に伝達しても良い。
さて、以上のような構成よりなる本発明である意思表示装置の特長について、詳細に説明する。
本発明は、マッサージという施術の特質を考慮し、さらに、マッサージを受ける被施術者の心理状態をも十分に勘案した上で、被施術者が意思表示をできるだけ気軽に行いやすいようにするための装置である。
マッサージという施術は、例えば、歯科医師等が行う診療とは全く異なる特質を持っている。
歯科医師等が行う診療との第一の相違点について説明する。
マッサージとは、血液循環やリンパ循環の改善を目的にした療法である。筋肉の緊張をほぐし、筋肉痛を和らげるための療法でもある。一方で、精神的な緊張を開放するリラクゼーション行為でもある。そして、これらは互いに相関を有している。精神的な緊張を開放することで、身体全体の緊張を緩和できる。そのため、療法としての効果を一層高めることができる。また、療法としての効果が高まることで、気持ち良さが増し、さらに精神的な緊張を緩和できる。これにより、大きなストレス緩和効果も生じる。
このように、医師による一般的な診療とは異なり、マッサージという施術は、リラクゼーション効果を伴うことで療法としての効果をさらに高めるものである。
次に、このリラクゼーション効果を伴うマッサージを受けている被施術者の心理状態に関して考察を行った。マッサージを受けて、十分にリラックスしている被施術者には、主に3つの心理状態が働く。
第一の被施術者の心理状態は、リラックスしている状態をそのまま長く維持したいという心理状態である。したがって、施術を少し強いと感じたとしても、それに対して不満を述べるようなことは避けたいと考えるのが普通である。なぜなら、不満を相手に表明することは、それなりのストレスを伴う行為であり、リラックスした状態を維持することが困難になるためである。例えば、施術場所によっては音楽やアロマテラピーを用いて精神的な緊張をさらに開放することで、心身共に緊張を緩和できるようにしている。そういった繊細な状況下においては、施術の強弱についての要求を言おうかどうか考えたりすることは、リラックスの大きな妨げとなる。したがって、そういった要求を行なうかどうかを考えることにすら抵抗感を持つ心理状態にある。
第二の被施術者の心理状態は、被施術者は極めてリラックスしているため、施術者に不満を敢えて述べるモチベーションが働かないという状態である。精神的に不安定で喜怒哀楽が激しい状況においては、他人に対して攻撃的になりやすいが、被施術者はリラックスし、満たされた精神状態にあるため、施術に多少の不満があったとしても、敢えて声に出して改善を求めるといったことは行わないのが普通である。
さらに、施術により心地よさを感じている被施術者は、それ以上気持ちが良くなるような要求を行うことに、強い羞恥心を抱くものである。これが、第三の被施術者の心理状態である。
以上のように、十分にリラックスしている被施術者は、施術の改善を求めることに、極めて大きな抵抗感を持つ状態にある。この抵抗感は、歯の治療を受ける患者が意思表示する抵抗感とは、比較できないほど大きなものである。
一方、施術者の立場においては、被施術者が施術に対して満足しているかどうかを常に気にしているものの、それを口頭で頻繁に質問することは難しい。なぜなら、質問することより、被施術者にその質問に応えなければならないという義務感を感じさせ、結果として、被施術者にある種の緊張を強いることになり、リラクゼーションの妨げとなるからである。上述したように、マッサージ店においては音楽を流したり、アロマテラピーを行ったりして施術環境に留意しており、施術者も、被施術者に対して繊細な気遣いをしている。
このように、マッサージがリラクゼーション効果を伴う療法であるため、被施術者に施術の改善についての意思表示をさせるためには、被施術者の持つ大きな抵抗感を可能な限り低減させるための、心理的な特別な配慮が必要となる。
本発明における第一の配慮は、単に施術の強弱だけでは無く、強弱の度合いについても被施術者が意思表示できるようにしたことである。
単に「強くしろ」とか「弱くしろ」という意思表示は、施術者に対する批判や不満になるのではないかと、被施術者は考えやすい。しかし、「ほんの少しだけ強くして欲しい」という要求は、サービスを受ける側として普通の要求であり、意思表示しやすい。すなわち、強弱の度合いを意思表示できるようにしたことで、被施術者の意思表示の抵抗感は大きく低減する。
本発明における第二の配慮は、口頭では無く、指や手のわずかな動きで意思表示できるようにしたことである。
施術の改善を口頭で意思表示する場合、施術者を傷つけないように、言葉使いや語調を考慮して発言する必要がある。リラックス状態にある被施術者にとっては、これは大きな抵抗感を感じる行為であり、したがって、結果として意思表示できないことになってしまう。特に施術者が年長者あるいはベテランである場合には遠慮してしまう場合が多くなる。一方、わずかな指や手の動きで意思表示できるのであれば、抵抗感はほとんど無くなり、意思表示しやすい。特に、「ほんの少しだけ強くして欲しい」という要求は、さらにわずかな指や手の動きで意思表示できるので、抵抗感は非常に低減される。被施術者の羞恥心という観点からも、指等のわずかな動きであれば、口頭で伝えることに比べて、恥ずかしさや煩わしさは軽減され、結果として、抵抗感は大きく低減される。
そして、意思表示を被施術者が一度行えば、それ以降の意思表示を行う際の抵抗感は大きく減少し、もっと強い改善要求であっても、意思表示しやすくなる。もっと強い改善要求であっても、指の動きをすこし大きくすれば良いだけなので、被施術者は実行しやすい。あるいは、「ほんの少しだけ強くして欲しい」という指のわずかな動作を行い、施術者が少し強く指圧すると、もう一度「ほんの少しだけ強くして欲しい」という指のわずかな動作を繰り返すことでも、結果的に「かなり強くして欲しい」という要求をできるので、抵抗感はさらに小さくなる。これは、まさに強弱の度合いを意思表示できるようにした効果である。
マッサージという施術と歯科医師等が行う診療との大きな相違点がもう一つある。この第二の相違点について説明する。
マッサージは、一定時間、例えば、30分とか60分という施術時間中、常に被施術者が意思表示する機会が与えられている。他方、歯の治療だと、虫歯の部分を掘り進む時や、麻酔の注射をする時等といった、一定の治療の際にしか、普通は意思表示の機会は無い。
前記したように、意思表示を被施術者が一度行えば、それ以降の意思表示を行う際の抵抗感は大きく下がる。しかし、被施術者が一度意思表示を行った後に、意思表示を行う機会がしばらく無ければ、時間の経過とともに、抵抗感は大きくなってしまう。マッサージの施術中は、いつでも意思表示の機会があるので、被施術者は時間を置かずに次々と意思表示を行うことで、意思表示を行う抵抗感をどんどん低下させることができる。
以上に述べたように、マッサージという施術と歯科医師等が行う診療には二つの大きな相違点があり、第一の相違点によって生じる被施術者の心理状況を十分に勘案した結果、上述した2つの配慮を行うことで、被施術者が意思表示を行う際の抵抗感を十分に減少させることが可能となり、その抵抗感減少効果は、第二の相違点を活用することによって、さらに顕著なものとなることが分かった。
このような工夫により、被施術者が、施術時間中、常に気軽に意思表示できることを可能とすることで、多くのメリットが生じる。
第一に、施術者が、施術に対する被施術者の感じ方をリアルタイムでフィードバックできるので、被施術者に最適な施術を施すことができる。被施術者が常連であっても、日々の体調や疲労度合により、施術に対する感じ方は変化する。また施術を受けたい部位や各部位ごとに求める力加減も日々異なるであろうから、そういった被施術者の要望を知ることで、常に最高の施術を行うことが可能となる。
このように、施術者がより一層力加減を意識し、被施術者が施術に対する希望を躊躇なく施術者に伝えて行く双方向の意思伝達により、頸椎座礁や捻挫といった大きな事故を確実に減少させることができる。
第二に、施術者の技量向上に大きく貢献できる。施術者は、自分の施術に対する被施術者の反応をリアルタイムで知ることができるので、その反応を基に、どのような施術が良いのかを迅速に習得することができる。
近年、高齢者の増加および女性や若年層への普及により、マッサージを受ける人は年々増え続けており、施術者の人手不足という問題が生じている。そのため、経験不足の施術者が施術を行うケースも増加している。これら経験不足の施術者の育成という観点においても、本発明の貢献は大きい。また、重大事故を起こすほとんどが経験不足の施術者であり、そういった事故防止の観点でも本発明は重要な貢献ができる。
さらに、被施術者の求めている力加減に応じた施術を行えば良いので、施術者は余分な力を入れすぎることによる体力面における負担を軽減することができる。
なお、複数の施術の熟練者に施術において難しいことは何かと聞いたところ、「被施術者が痛がっていることは比較的容易に判断でき、力を緩めることができる。しかし、被施術者が気持ち良いと感じているかどうかの認識は難しい」との回答が得られた。したがって、熟練者であっても、強弱の微妙な度合いについての被施術者の希望をリアルタイムに知ることにより、より良い施術が可能となる。
第三に、被施術者が言語あるいは聴覚に障害を持つ人であっても、施術者と十分なコミュニケーションを行って、良好な施術を受けることができる。
逆に、施術者が言語あるいは聴覚に障害を持つ人であっても、被施術者と十分なコミュニケーションを行って、良好な施術を行うことができる。聴覚障害者であれば光により、視覚障害者であれば音により、被施術者の希望を把握し、施術を行うことができる。これまでは、マッサージの施術を行う視覚障害者の方々は多かったが、言語障害者や聴覚障害者の方々においてはマッサージの施術を行う人はほとんどいなかった。これは、言語障害者や聴覚障害者の方々が被施術者とコミュニケーションを取ることが困難だったことが一因である。しかし、本発明による意思表示装置を用いれば、言語障害者や聴覚障害者であってもマッサージの施術が可能となり、職業選択の範囲を広げることができる。
第四に、被施術者が日本語を話せない外国人であっても、施術者と十分なコミュニケーションを行って、良好な施術を受けることができる。図2あるいは図4に示したように、入力装置に多国語を表示すれば、外国人にも操作を理解することは容易である。必要であれば、簡単な多国語の操作手順書を用意しておけばよい。
逆に、施術者が日本語を話せない外国人であっても、被施術者と十分なコミュニケーションを行って、良好な施術を行うことができる。
第五に、多くの施術者を雇用する大型のマッサージ店の経営者の立場においては、外国人等の顧客増加というメリットが生じるであろう。日本ほど数多くのマッサージ店がある国は例をみないが、残念ながら外国人の利用はまだまだ少ない。本発明に係る意思表示装置を利用することで、マッサージを我が国の観光資源として、外国に紹介していくことも可能となり、観光促進にも寄与できるものと考えられる。
また、施術者の技量によるサービスの質の差が減少し、安定したサービスを顧客に提供できる。あるいは、施術者が多忙時に手抜きを行いやすい傾向があったとしても、それを防止できるというメリットも生まれる。
さらに、上述したように、施術者の人手不足という問題を抱える業界においては、言語障害者、聴覚障害者の方々や外国人を新たに雇用できるということは大きなメリットである。
第六に、回転方向や並進方向で強弱を入力できる入力手段を有していることで、入力ミスを減少させることができる。被施術者は、施術中には入力手段を目視しないで入力操作を行う場合が多い。例えば、ボタンを押すことで入力する場合、どうしても押し間違えによる入力ミスが増加するが、回転方向や並進方向で強弱を入力できるのであれば、目視しないでも入力ミスが起こりにくい。
また、ボタンを押す操作は、筋肉に緊張が生じやすい。例えば、親指でボタンを押す場合、指先から腕までの筋肉が緊張するため、腕のマッサージ効果が減少してしまう。一方、本実施例で示した操作棒を指の腹や手のひら等で押す操作であれば、筋肉の緊張は最小限に抑えられる。マウスやトラックボールの操作においても同様である。
第七に、行われている施術に対して、当該施術を継続して欲しいという希望を、指または手による動きにより入力可能としたことで、被施術者が求める施術を、さらに施術者が適切に行うことが可能となる。すなわち、施術の強弱だけでは無く、身体のどの部位を長い時間を掛けて施術して欲しいかの意思表示を行えるようにしたことで、真に被施術者が求める施術が実現できるようになる。なお、被施術者にとっては、羞恥心を強く感じる要望であり、本発明に係る意思表示装置を用いることで、特に意思表示を容易にできるようにするものである。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る意思表示装置について、以下に説明する。
実施の形態1に係る意思表示装置と異なる点は、図1や図4に示した入力手段の代わりに、図5で示す入力手段5を用いた点である。
この入力手段5は、複数の指に装着するものである。
図5は、手のひら側の構成図であり、入力手段5は、リスト部に付けるリスト止め5a、4本の指に付ける指止め5b、5c、5d、5e、そして、リスト止め5aとそれぞれの指止めを接続する電線5b1、5c1、5d1、5e1からなる。点線で示した電線5b1、5c1、5d1、5e1は、手の甲側にある。
この入力手段5は、指止め5b、5c、5d、5e間の電気的接触を検知して、どの指とどの指が触れたかを検知できるようにしたものである。
そして、例えば、親指と人差し指が接触した時には「強く」を表し、親指と中指が接触した時には「弱く」を表す。そして、接触時間で強または弱の度合いを表すようにする。また、親指と薬指が接触した時には「ちょうど良い」を表す。
このように、被施術者が指と指を接触させることで、強弱やその度合いを意思表示できる。
また、小指にも指止めをし、親指と小指とを接触させた場合には、「次の施術に進んで欲しい」という希望を、さらに意思表示できるようにしても良い。
実施の形態2に係る意思表示装置は上記のように構成されているので、実施の形態1において述べた多くの特長に加えて、被施術者が姿勢を変えた時であっても、入力手段の位置を変えたりすることなく、被施術者の意思表示をしっかりと行えるという特長をさらに有している。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る意思表示装置について、以下に説明する。
実施の形態1に係る意思表示装置と異なる点は、図1や図4、あるいは図5に示した入力手段の代わりに、NUI(Natural User Interface)を用いていることである。具体的には、モーションセンサーを用いて、被施術者の身体の動きを捉える手段が入力手段である。
被施術者の身体の動きを捉える手段としては大きく分けて2つの方法があり、第一の方法は動きを検出できるセンサーを用いる方法である。
例えば、加速度センサーや角速度センサーといった動きを検出できるセンサーを、実施の形態2で示したのと同様に複数の指に装着し、センサー信号を解析してそれぞれの指の動きを認識し、その結果を無線通信等によって出力手段2に送信する。このようにすることで、実施の形態2で示した入力手段5に比べて、多様な指の動きを意思表示に用いることができる。すなわち、NUIの基本的な特徴である、人間にとって直感的に理解しやすい動作で入力を行うことが可能となる。
第二の方法は撮像装置により指や手の動きを撮像し、画像認識あるいは画像処理技術を用いて、指や手の動きを認識する方法である。撮像装置としてはCCDカメラやCMOSイメージセンサーで良く、2次元画像を撮像できるものであれば良い。あるいは、3次元カメラを用いて、さらに詳しく指や手の動きを捉えられるようにしても良い。3次元カメラとしては、CMOSイメージセンサーに赤外パルス発光部を設け、被撮像物からの赤外パルス光の反射光をイメージセンサーで捉える方式のものが適している。高速で動作の3次元画像を撮像できるので、リアルタイムの処理が容易となる。
なお、マッサージの施術においては、被施術者が様々な姿勢を取るため、被施術者の指や手の動きが身体に隠れてしまい、撮像できない場合も生じる。そこで、様々な角度から被施術者を撮像できるように複数の撮像装置を設けても良い。
あるいは、被施術者の手首付近に小型の撮像装置を装着し、被施術者がどのような姿勢を取った場合においても、常に指や手の動きを撮ることができるようにしても良い。
人にとって、もっとも器用に動かすことができる部位は指や手である。また、指や手を動かすことは、他の多くの身体の部位を動かすよりも負担が少ない。そのため、本発明においては、指や手のわずかな動きによって、被施術者の意思を入力できるような、様々な入力手段を提示した。ただし、まぶたの動きや微妙な口の動きといった、手や指と同様に負担の少ない動きもあり、NUIを用いればそういった動きを捉えることは可能であり、必ずしも入力手段として、指や手の動きに限定するものでは無い。もっとも、手や指のように微妙な動きをできる部位を他には無く、被施術者の微妙な感情を、できるだけ気軽に表現するためには、手や指の動きを用いることが最適と考えられる。
1 入力手段
2 出力手段
3 ベッド
4 入力手段
5 入力手段

Claims (6)

  1. マッサージの施術中に用いる被施術者の意思表示装置であって、
    行われている施術に対して、強弱および当該強弱の度合いについての希望を、指または手による動きにより入力する入力手段と、
    当該入力手段に入力された情報を表現する出力手段と
    を備えた意思表示装置。
  2. 上記入力手段は、
    行われている施術に対して、当該施術を継続して欲しいという希望を、指または手による動きにより入力可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の意思表示装置。
  3. 上記入力手段は、
    回転可動部を有し、
    当該回転可動部の回転方向により施術に対する強弱を入力し、
    上記回転可動部の回転角度または回転速度により施術に対する強弱の度合いを入力する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の意思表示装置。
  4. 上記入力手段は、
    並進可動部を有し、
    当該並進可動部の並進方向により施術に対する強弱を入力し、
    上記並進可動部の並進距離または並進速度により施術に対する強弱の度合いを入力する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の意思表示装置。
  5. 上記入力手段は、
    複数の指に装着するものである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の意思表示装置。
  6. 上記出力手段は、上記入力手段に入力された情報を光または音、あるいはモニター画面上の表示により表現する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の意思表示装置。

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