JP2016034157A - 通信制御装置、通信制御方法及び端末装置 - Google Patents

通信制御装置、通信制御方法及び端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】TDDを採用する無線通信システムにおいて、スループットを向上させつつ、関連するセル間での干渉を抑制すること。
【解決手段】無線通信における時間の単位であるサブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネル上で、セル内の1つ以上の端末装置と通信する無線通信部と、サブフレームごとの特徴に基づいて、サブフレームごとの送信電力を制御する制御部と、を備える通信制御装置が提供される。
【選択図】図7

Description

本開示は、通信制御装置、通信制御方法及び端末装置に関する。
現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:Third Generation Partnership Project)により規格化されたLTE(Long Term Evolution)に準拠した無線通信システムが導入されている。さらに、第4世代の無線通信システムの規格として、LTE−Advancedが検討されている。LTE又はLTE−Advancedに準拠した無線通信システムでは、周波数分割複信(FDD:Frquency Division Duplex)又は時分割複信(TDD:Time Division Duplex)が採用され得る。
LTEに準拠した無線通信システムではFDDが採用されることが一般的であったが、TDDはFDDと比べていくつかのメリットがある。例えば、FDDでは、アップリンク用の周波数帯域とダウンリンク用の周波数帯域とのペアを確保しなければならないが、TDDでは、1つの周波数帯域を確保すればよい。また、FDDでは、アップリンク用の通信リソースとダウンリンク用の通信リソースとの比率が固定されるが、TDDでは、アップリンク用の通信リソースとダウンリンク用の通信リソースとの比率は変更可能である。即ち、TDDでは、無線フレーム内のサブフレームごとのリンク方向のコンフィギュレーション(Configuration)を変更することにより、アップリンク用の通信リソースとダウンリンク用の通信リソースとの比率を変更することが可能である。このようなメリットから、LTE又はLTE−Advancedに準拠した無線通信システムにおいてTDDが採用されることが、今後増えていくと予測される。そのため、LTE TDDに関連する様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームとの境界を移動させ、移動前後の境界間のサブフレームで他のHome NodeBと通信することで、Home eNodeB間の無線通信を実現する技術が開示されている。
特開2012−10310号公報
TDDでは、アップリンク用の通信リソースとダウンリンク用の通信リソースとの比率を変更できるので、ダウンリンク又はアップリンクのトラフィック量を考慮して、セルごとに別々のリンク方向のコンフィギュレーションを設定することも考えられる。しかし、セルごとに別々のリンク方向のコンフィギュレーションが設定される場合には、同一のサブフレームにおいて関連するセル間でリンク方向が異なることもあり、その結果、当該関連するセル間で干渉が発生し得る。例えば、あるセル内でeNodeBからのダウンリンク信号を受信しているユーザ機器(UE)が、当該セルに隣接する隣接セル内のUEのアップリンク信号を受信することで、当該アップリンク信号が上記ダウンリンク信号に干渉し得る。スループットのさらなる向上のために、各セルにおいてアップリンク又はダウンリンクのトラフィック量の増減に応じて上記リンク方向のコンフィギュレーションを動的に設定するような場合には、セル間で上記干渉を制御することは非常に難しい。
そこで、TDDを採用する無線通信システムにおいて、スループットを向上させつつ、関連するセル間での干渉を抑制することが望ましい。
本開示によれば、無線通信における時間の単位であるサブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネル上で、セル内の1つ以上の端末装置と通信する無線通信部と、サブフレームごとの特徴に基づいて、サブフレームごとの送信電力を制御する制御部と、を備える通信制御装置が提供される。
本開示によれば、無線通信における時間の単位であるサブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネル上で、セル内の1つ以上の端末装置と通信することと、サブフレームごとの特徴に基づいて、サブフレームごとの送信電力を制御することと、を含む通信制御方法が提供される。
本開示によれば、無線通信における時間の単位であるサブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネル上で、セル内の基地局と通信する無線通信部を備え、前記無線通信部は、サブフレームごとの特徴に基づく前記基地局によるサブフレームごとの送信電力の制御結果に従って、前記基地局と通信する、端末装置が提供される。
以上説明したように本開示によれば、通信制御装置、通信制御方法及び端末装置によれば、TDDを採用する無線通信システムにおいて、スループットを向上させつつ、関連するセル間での干渉を抑制することが可能となる。
TDDの無線フレームのフォーマットの一例を説明するための説明図である。 TDDの無線フレームに含まれるスペシャルサブフレームの一例を説明するための説明図である。 TDDの無線フレームにおけるサブフレームごとのリンク方向のコンフィギュレーションの例を説明するための説明図である。 隣接するセル間でリンク方向が異なるサブフレームにおける干渉の一例を説明するための説明図である。 マクロセルとスモールセルとの間でリンク方向が異なるサブフレームにおける干渉の第1の例を説明するための説明図である。 マクロセルとスモールセルとの間でリンク方向が異なるサブフレームにおける干渉の第2の例を説明するための説明図である。 第1の実施形態の概略を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係るeNodeBの構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るUEの構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の変形例の概略を説明するための説明図である。 スモールセルにおけるeNodeB及びUEの動作を説明するための説明図である。 スモールセル内の通信に使用するサブフレームの選択の例を説明するための説明図である。 第1の実施形態の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の概略を説明するための第1の説明図である。 第2の実施形態の概略を説明するための第2の説明図である。 第2の実施形態に係るeNodeBの構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 、第3の実施形態の概略を説明するための説明図である。 第3の実施形態に係るeNodeBの構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態の概略を説明するための説明図である。 第4の実施形態に係るeNodeBの構成の一例を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1.1.TDDに関する一般論
1.2.TDDに関する技術的課題
2.第1の実施形態
2.1.概略
2.2.eNodeBの構成
2.3.UEの構成
2.4.処理の流れ
2.5.変形例
3.第2の実施形態
3.1.概略
3.2.eNodeBの構成
3.3.処理の流れ
4.第3の実施形態
4.1.概略
4.2.eNodeBの構成
4.3.処理の流れ
5.第4の実施形態
5.1.概略
5.2.eNodeBの構成
5.3.処理の流れ
6.まとめ
<<1.はじめに>>
まず、TDDに関する一般論及びTDDに関する技術的課題を説明する。なお、本明細書では、LTE又はLTE−Advancedに準拠した無線通信システムを例として用いて、上記一般論、技術的課題、及び各実施形態を説明するが、当然のことながら、本開示は当該例に限定されない。
<1.1.TDDに関する一般論>
図1〜3を参照して、TDDに関する一般論を説明する。
(LTEにおけるTDD)
LTEでは、FDD又はTDDのいずれも採用可能である。FDDでは、周波数方向において、アップリンク専用の周波数帯域とダウンリンク専用の周波数帯域とが使用される。また、FDDでは、時間方向において、10個のサブフレームを含む無線フレームのフォーマットが使用される。一方、TDDでも、時間方向において、10個のサブフレームを含む無線フレームのフォーマットが使用される。しかし、TDDでは、アップリンク及びダウンリンクの両方の通信に同一の周波数帯域が使用される。以下、TDDの無線フレームのフォーマットを図1を参照してより具体的に説明する。
図1は、TDDの無線フレームのフォーマットの一例を説明するための説明図である。図1を参照すると、無線フレーム(Radio Frame)は、LTEにおける1つの時間の単位であり、その長さは10msである。さらに、1つの無線フレームは、10個のサブフレーム(Sub−Frame)を含む。サブフレームも、LTEにおける1つの時間の単位であり、その長さは、1msである。TDDでは、サブフレームごとのリンク方向が設定される。例えば、図1に示される無線フレームでは、♯0のサブフレームのリンク方向としてダウンリンク方向が設定され、♯3のサブフレームのリンク方向としてアップリンク方向が設定される。
ここで、アップリンクとは、UEからeNodeBへの通信のことであり、ダウンリンクとは、eNodeBからUEへの通信のことである。図1では、D、U、及びSが、それぞれ、ダウンリンクサブフレーム、アップリンクサブフレーム、及びスペシャルサブフレームを示す。スペシャルサブフレームについては、後に説明する。
LTEに準拠した無線通信システムではFDDが採用されることが一般的であった。しかし、TDDにはFDDと比べていくつかのメリットがある。
例えば、TDDには、周波数帯域の確保の観点からのメリットがある。FDDでは、アップリンク用の周波数帯域とダウンリンク用の周波数帯域とのペアを確保しなければならないが、TDDでは、1つの周波数帯域を確保すればよい。
また、例えば、TDDには、アップリンクとダウンリンクとの比率の観点からのメリットがある。一例として、FDDでは、アップリンク用の20MHzの周波数帯域とダウンリンク用の20MHzの周波数帯域とが確保された場合に、アップリンク用の通信リソースとダウンリンク用の通信リソースとの比率は1対1に固定される。一方、TDDでは、20MHzの周波数帯域が確保された場合に、アップリンク用の通信リソースとダウンリンク用の通信リソースとの比率は変更可能である。即ち、TDDでは、無線フレーム内のサブフレームごとのリンク方向のコンフィギュレーション(以下、「TDDコンフィギュレーション」と呼ぶ)を変更することにより、アップリンク用の通信リソースとダウンリンク用の通信リソースとの比率を変更することが可能である。
このようなメリットから、LTE又はLTE−Advancedに準拠した無線通信システムにおいてTDDが採用されることが、今後増えていくと予測される。
なお、TDDでは、上述したようなメリットがあるが一方、ダウンリンクとアップリンクとの切り替えのための時間を確保する必要がある。そのため、TDDでは、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームとの間に、スペシャルサブフレームが挿入される。以下、当該スペシャルサブフレームを、図2を参照してより具体的に説明する。
図2は、TDDの無線フレームに含まれるスペシャルサブフレームの一例を説明するための説明図である。図2を参照すると、図1に示された無線フレームのうちの♯0〜♯2のサブフレームが示されている。ここで、♯0のサブフレームはダウンリンクサブフレームであり、♯1のサブフレームはスペシャルサブフレームであり、♯2のサブフレームはアップリンクサブフレームである。eNodeBの観点によれば、♯0のサブフレームのダウンリンク信号をUEが受信する時間は、空間での伝搬遅延及びUE内での処理遅延により、フォーマットにおける♯0のサブフレームの時間よりも遅延する。また、フォーマットにおける♯2のサブフレームの時間にeNodeBにデータが到着するためには、UEはアップリンク信号を前もって送信する必要がある。したがって、スペシャルサブフレームは、ダウンリンクについての遅延分の時間及びアップリンクについての前倒し分の時間を稼ぐための領域として定義される。即ち、スペシャルサブフレームは、ダウンリンクパイロットタイムスロット(DwPTS)及びアップリンクパイロットタイムスロット(UpPTS)を含む。また、スペシャルサブフレームは、さらに、ガード区間(Guard Period)を含む。このように、ダウンリンクとアップリンクとの切り替え時にスペシャルサブフレームが挿入されることが、TDDのデメリットである。
(具体的なTDDコンフィギュレーション)
LTE TDDは、3GPPのリリース8で定義された。TS 36.211 Table 4.2−2:Uplink−Downlink configurationsでは、TDDの無線フレームにおけるサブフレームごとのリンク方向のコンフィギュレーション(即ち、TDDコンフィギュレーション)が示されている。以下、当該TDDコンフィギュレーションを、図3を参照してより具体的に説明する。
図3は、TDDの無線フレームにおけるサブフレームごとのリンク方向のコンフィギュレーションの例を説明するための説明図である。図3を参照すると、3GPPでは、Configuration 0〜6の7つのTDDコンフィギュレーションが定義されている。上述したように、LTE TDDでは、無線フレームが10個のサブフレームを含み、サブフレームごとのリンク方向が設定される。10個のサブフレームのうちの♯0及び♯5のサブフレームではeNodeBからの同期信号が送信されるので、♯0及び♯5のサブフレームのリンク方向は常にダウンリンク方向に固定的に設定される。さらに、♯1のサブフレームは、いずれのTDDコンフィギュレーションにおいてもスペシャルサブフレームとなる。また、♯2のサブフレームのリンク方向は、アップリンク方向に固定的に設定される。一方、♯6のサブフレームは、スペシャルサブフレーム又はダウンリンクサブフレームのいずれかである。また、♯3、♯4、♯7、♯8及び♯9のサブフレームのリンク方向は、アップリンク方向又はダウンリンク方向のいずれかに設定される。
一般的に、各オペレータが7つのTDDコンフィギュレーションのうちのいずれか1つを選択して使用することが想定されている。したがって、各オペレータが、例えば隣接するセル間で別々のTDDコンフィギュレーションを設定することは、想定されていない。
<1.2.TDDに関する技術的課題>
次に、図4〜6を参照して、TDDに関する技術的課題を説明する。
(具体的な干渉の例)
3GPPの2011年3月にカンザスシティで開かれたPlenary Meetingにおいて、隣接するセル間で別々のTDDコンフィギュレーションを設定することにより干渉の問題を研究していくことが決定された。これにより、世の中の流れとして、LTE TDDは、関連するセル(例えば、隣接するセル)間で別々のTDDコンフィギュレーションを設定するという方向に動き出したといえる。以下、関連するセル間(例えば、隣接するセル間、マクロセルとスモールセルとの間)で別々のTDDコンフィギュレーションを設定する場合に発生する具体的な干渉を、図4〜6を参照してより具体的に説明する。
図4は、隣接するセル間でリンク方向が異なるサブフレームにおける干渉の一例を説明するための説明図である。図4を参照すると、セル10aと当該セル10aに隣接するセル10bとが示されている。また、セル10a内には、eNodeB11a及びUE21aが存在し、セル10b内には、eNodeB11b及びUE21bが存在している。ここでは、あるサブフレームにおいて、セル10a内でのリンク方向がダウンリンク方向であり、セル10b内でのリンク方向がアップリンク方向であるものとする。この場合に、セル10a内でeNodeB11aからのダウンリンク信号13を受信しているUE21aが、セル10b内のUE21bからのアップリンク信号23を受信することで、アップリンク信号23がダウンリンク信号13に干渉し得る。また、セル10b内でUE21bからのアップリンク信号23を受信しているeNodeB11bが、セル10a内のeNodeB11aからのダウンリンク信号13を受信することで、ダウンリンク信号13がアップリンク信号23に干渉し得る。即ち、図4において干渉信号は点線で示されている。
図5は、マクロセルとスモールセルとの間でリンク方向が異なるサブフレームにおける干渉の第1の例を説明するための説明図である。図5を参照すると、マクロセル30とスモールセル40とが示されている。マクロセル30は、スモールセル40の一部又は全体と重複する。また、マクロセル30内には、eNodeB31及びUE21cが存在し、スモールセル40内には、eNodeB41及びUE21dが存在している。ここでは、あるサブフレームにおいて、マクロセル30内でのリンク方向がダウンリンク方向であり、スモールセル40内でのリンク方向がアップリンク方向であるものとする。この場合に、マクロセル30内でeNodeB31からのダウンリンク信号33を受信しているUE21cが、スモールセル40b内のUE21dからのアップリンク信号25を受信することで、アップリンク信号25がダウンリンク信号33に干渉し得る。また、スモールセル40内でUE21dからのアップリンク信号25を受信しているeNodeB41が、マクロセル30内のeNodeB31からのダウンリンク信号33を受信することで、ダウンリンク信号33がアップリンク信号25に干渉し得る。即ち、図5においても干渉信号は点線で示されている。
図6は、マクロセルとスモールセルとの間でリンク方向が異なるサブフレームにおける干渉の第2の例を説明するための説明図である。図6を参照すると、図5と同様に、マクロセル30とスモールセル40とが示されている。また、eNodeB31、UE21c、eNodeB41及びUE21dも示されている。ここでは、あるサブフレームにおいて、マクロセル30内でのリンク方向がアップリンク方向であり、スモールセル40内でのリンク方向がダウンリンク方向であるものとする。この場合に、スモールセル40内でeNodeB41からのダウンリンク信号43を受信しているUE21dが、マクロセル30内のUE21cからのアップリンク信号27を受信することで、アップリンク信号27がダウンリンク信号43に干渉し得る。また、マクロセル30内でUE21cからのアップリンク信号27を受信しているeNodeB31が、スモールセル40内のeNodeB41からのダウンリンク信号43を受信することで、ダウンリンク信号43がアップリンク信号27に干渉し得る。即ち、図6においても干渉信号は点線で示されている。
なお、スモールセル40は、フェムトセル、ナノセル、ピコセル及びマイクロセル等を含む概念である。スモールセル40は、マクロセル30の通信容量を増加させるための補完的なセルであり、マクロセルのeNodeBと比べてより小さいeNodeBの設置により導入され得る。
(動的なTDDコンフィギュレーションの変更)
以上のように、関連するセル間で別々TDDコンフィギュレーションが設定されることで当該関連するセル間での干渉が発生し得る一方、TDDコンフィギュレーションをセルごとに動的に設定することが求められている。これは、各セル内でのアップリンク又はダウンリンクのトラフィック量に合わせて適当なTDDコンフィギュレーションを選択することにより、スループットの向上が見込めるからである。即ち、セル内でアップリンクのトラフィック量が増加した場合には、当該トラフィック量の増加に応じてより多くのアップリンクサブフレームを含むTDDコンフィギュレーションが選択されるべきである。また、セル内でダウンリンクのトラフィック量が増加した場合には、当該トラフィック量の増加に応じてより多くのダウンリンクサブフレームを含むTDDコンフィギュレーションが選択されるべきである。当該トラフィック量の特性はセルごとに異なるので、セルごとにTDDコンフィギュレーションを独立に動的に設定することが望ましい。例えば、無線フレームの長さが10msなので、10ms〜数10msごとにTDDコンフィギュレーションを設定することが考えられる。
(技術的課題)
上述したように、関連するセル間で別々のTDDコンフィギュレーションを設定することで干渉が発生し得る一方、スループットの向上のためにリンク方向のTDDコンフィギュレーションを動的に設定することが求められる。しかし、各セルにおいてTDDコンフィギュレーションを動的に(例えば、数10msごとに)設定するような場合には、セル間で上記干渉を制御することは非常に難しい。
そこで、本実施形態では、TDDを採用する無線通信システムにおいて、スループットを向上させつつ、関連するセル間(例えば、隣接するセル間、マクロセルとスモールセルとの間)での干渉を抑制することを可能にする。以降、<2.第1の実施形態>、<3.第2の実施形態>、<4.第3の実施形態>及び<5.第4の実施形態>において、その具体的な内容を説明する。
<<2.第1の実施形態>>
<2.1.概略>
まず、本開示の第1の実施形態を説明する。第1の実施形態では、第1の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向が動的に設定され、第2の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向が、隣接するセル間のリンク方向の相違が少なくなるように、即ち、リンク方向がなるべく共通になるように設定される。そして、セルの端部に位置する端末装置には、第1の周波数帯域の通信リソースが割り当てられない。以下、このような第1の実施形態の概略を、図7を参照してより具体的に説明する。
図7は、第1の実施形態の概略を説明するための説明図である。図7を参照すると、セル10aと当該セル10aに隣接するセル10bとが示されている。本実施形態では、セル10は、eNodeB100−1から遠い端部と、端部以外の中心部(即ち、eNodeB100−1に近い中心部)とに分けられる。そして、セル10の中心部では、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される一方、セル10の端部では、隣接セルのTDDコンフィギュレーションと同一の又は類似するTDDコンフィギュレーションが設定される。ここで、隣接セルのTDDコンフィギュレーションと類似するTDDコンフィギュレーションとは、隣接セルのコンフィギュレーションとの間でリンク方向が異なるサブフレームが少ないTDDコンフィギュレーションを意味する。例えば、図3に示されるConfiguration 3とConfiguration 4とは、♯4のサブフレームを除くサブフレームにおいて共通のリンク方向を有するので、互いに類似するTDDコンフィギュレーションであると言える。また、例えば、セル10の端部では、TDDコンフィギュレーションが静的又は準静的に設定される。
通常のLTEでは、1つの周波数帯域(即ち、1つの20MHzのコンポーネントキャリア(CC))の中で、異なるTDDコンフィギュレーションを使用することはできないので、キャリアアグリゲーションの仕組みが使用される。キャリアアグリゲーションは、複数のCCを束ねて使用することによりトータルのスループットを向上する技術である。例えば、当該複数のCCがCC1及びCC2を含む場合に、CC1は、セル10の中心部に位置するUE200のための通信リソースとして使用され、CC2は、セル10の端部(及び中心部)に位置するUE200のための通信リソースとして使用される。そして、CC1では、TDDコンフィギュレーションは、セル内のトラフィック量に応じて動的に設定される。また、CC2では、TDDコンフィギュレーションは、隣接セルのTDDコンフィギュレーションと同一の又は類似するTDDコンフィギュレーションに(例えば静的又は準静的に)設定される。
このようなTDDコンフィギュレーションの設定及び通信リソースの割当てにより、動的にリンク方向が設定される周波数帯域の通信リソースは、セル10の中心部に位置するUE200のみに割り当てられる。そのため、後述するように当該通信リソースの送信電力を小さくすることができる。その結果、当該通信リソース上でのアップリンク信号は、隣接セルのダウンリンク信号にほとんど干渉せず、当該通信リソース上でのダウンリンク信号は、隣接セルのアップリンク信号にほとんど干渉しない。即ち、動的にリンク方向が設定される周波数帯域では、図4に示されるような干渉はほとんど発生しない。なお、隣接セルとのリンク方向の相違が少ない周波数帯域の通信リソースのみが、セル10の端部に位置するUE200に割り当てられるので、当然ながら、当該周波数帯域では、図4に示されるような干渉はほとんど発生しない。したがって、TDDを採用する無線通信システムにおいて、動的なリンク方向の設定によりスループットを向上させつつ、隣接するセル間での干渉を抑制することが可能になる。
なお、eNodeB100−1は、CC1でのダウンリンクに小さい送信電力(例えば、Power 1)を割り当て、CC2でのダウンリンクに大きい送信電力(例えば、Power 2)を割り当てる。また、eNodeB100−1は、セル10の中心部に位置し、且つCC1の通信リソースをアップリンクのために割り当てられたUE200に、CC1でのアップリンクに小さい送信電力(例えば、Power 1)を割り当てさせる。また、eNodeB100−1は、セル10の端部に位置し、且つCC2の通信リソースをアップリンクのために割り当てられたUE200に、CC2でのアップリンクに大きい送信電力(例えば、Power 2)を割り当てさせる。これは、eNodeB100−1とUE200との間の距離が小さい場合には、送信電力が小さくてもよく、当該距離が大きい場合には、送信電力が大きくする必要があるからである。当該電力の割当てにより、セル10aの中心部のためのCC1のダウンリンク信号及びアップリンク信号は、隣接するセル10bの中心部には到達しにくくなる。よって、上述したように、セルごとに別々のTDDコンフィギュレーションが動的に設定されることに起因する干渉は抑制される。
<2.2.eNodeBの構成>
図8を参照して、第1の実施形態に係るeNodeB100−1の構成の一例について説明する。図8は、第1の実施形態に係るeNodeB100−1の構成の一例を示すブロック図である。図8を参照すると、eNodeB100−1は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び処理部140を備える。
(無線通信部110)
無線通信部110は、無線通信における時間の単位であるサブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネル上で、セル10内の1つ以上のUE200と通信する。上記チャネルは、例えば、少なくとも第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域を含む。また、上記第1の周波数帯域及び上記第2の周波数帯域の各々は、コンポーネントキャリアである。即ち、無線通信部110は、サブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能であるCC1及びCC2上で、セル10内のUE200と通信する。また、無線通信部110は、リソースの割当てに従って、セル10内のUE200へのダウンリンク信号を送信し、セル10内のUE200からのアップリンク信号を受信する。なお、無線通信部110は、例えばアンテナ及びRF回路を含む。
(ネットワーク通信部120)
ネットワーク通信部120は、他のeNodeBを含む通信ノードと通信する。例えば、eNodeB間のX2インターフェースは、ネットワーク通信部120を介して実現され得る。ネットワーク通信部120は、無線通信部110と共通化され得る無線通信モジュールを含んでもよく、又はLAN接続端子等の有線通信モジュールを含んでもよい。
(記憶部130)
記憶部130は、eNodeB100−1の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。記憶部130は、例えばハードディスク又は半導体メモリ等の記憶媒体を含む。
(処理部140)
処理部140は、eNodeB100−1の様々な機能を提供する。例えば、処理部140は、CPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサに相当し、記憶部130又は他の記憶媒体に記憶されるプログラムを実行することにより、上記様々な機能を提供する。処理部140は、端末位置測定部141、トラフィック量測定部143、リンク方向設定部145、リソース制御部147及び電力制御部149を含む。
(端末位置測定部141)
端末位置測定部141は、セル10内のUE200の位置を測定する。当該位置は、例えばeNodeB100−1とUE200との間の距離により示される。例えば、端末位置測定部141は、各UE200のためのタイミングアドバンス値から、eNodeB100−1とUE200との間の距離を測定する。
(トラフィック量測定部143)
トラフィック量測定部143は、セル10内のアップリンクのトラフィック量及びダウンリンクのトラフィック量を測定する。トラフィック量測定部143は、所定の期間内のトラフィック量の実績値を測定してもよく、又は、UE200からのスケジューリング要求等に基づいて、所定の期間に予測されるトラフィック量の推定値を測定してもよい。また、トラフィック量測定部143は、セル10の端部でのトラフィック量とセル10の中心部でのトラフィック量とを別々に測定してもよく、又は、両方のトラフィック量を区別せずに一括で測定してもよい。
(リンク方向設定部145)
リンク方向設定部145は、上記第1の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を動的に設定し、上記第2の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を、セル10と当該セル10に関連する関連セルとの間のリンク方向の相違が少なくなるように設定する。本実施形態では、上記関連セルは、セル10に隣接する隣接セルである。例えば、リンク方向設定部145は、アップリンク又はダウンリンクのトラフィック量に応じて、CC1のTDDコンフィギュレーションを動的に設定する。一例として、CC1のTDDコンフィギュレーションは、10ms〜数10msごとに設定される。また、リンク方向設定部145は、CC2のTDDコンフィギュレーションを、隣接セルのCC2のTDDコンフィギュレーションと同一又は類似のTDDコンフィギュレーションに設定する。一例として、リンク方向設定部145は、ネットワーク通信部120を介して、測定されたトラフィック量に基づいてCC2のリンク方向の設定について隣接セルのeNodeB100−1と交渉する。セル10のeNodeB100−1と隣接セルのeNodeB100−1との間のインターフェースは、X2インターフェースである。
また、リンク方向設定部145は、上記第2の周波数帯域のサブフレームごとの上記リンク方向を静的又は準静的に設定する。例えば、リンク方向設定部145は、CC2のTDDコンフィギュレーションを静的又は準静的に設定する。一例として、リンク方向設定部145は、所定の時間が経過する度にCC2のTDDコンフィギュレーションを設定する。当該所定の時間は、CC1の設定の周期よりも長い時間である。このような静的又は準静的な設定により、eNodeB間でのTDDコンフィギュレーションの調整のための通信及び処理を最小限に抑えることが可能となる。
(リソース制御部147)
リソース制御部147は、サブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能な上記チャネルのリンク方向の設定とセル10内のUE200の位置とに基づいて、UE200への通信リソースの割当てを制御する。とりわけ、本実施形態では、リソース制御部147は、セル10の端部に位置するUE200に上記第1の周波数帯域の通信リソースを割り当てない。例えば、リソース制御部147は、セル10の端部に位置するUE200にCC1の通信リソースを割り当てず、セル10の端部に位置しないUE200(即ち、セル10の中心部に位置するUE200)にCC1の通信リソースを割り当てる。また、例えば、リソース制御部147は、セル10の端部(及びセル10の中心部)に位置するUE200に、CC2の通信リソースを割り当てる。
(電力制御部149)
電力制御部149は、セル10における送信電力を制御する。例えば、電力制御部149は、無線通信部110による送信電力を制御する。例えば、電力制御部149は、上記第1の周波数帯域(例えば、CC1)でのダウンリンクに小さい送信電力を割り当て、上記第2の周波数帯域(例えば、CC2)でのダウンリンクに大きい送信電力を割り当てる。
また、例えば、eNodeB100−1は、セル10の中心部に位置し、且つ上記第1の周波数帯域(例えば、CC1)の通信リソースをアップリンクのために割り当てられたUE200に、上記第1の周波数帯域でのアップリンクに小さい送信電力を割り当てさせる。また、eNodeB100−1は、セル10の端部に位置し、且つ上記第2の周波数帯域(例えば、CC2)の通信リソースをアップリンクのために割り当てられたUE200に、上記第2の周波数帯域でのアップリンクに大きい送信電力を割り当てさせる。
<2.3.UEの構成>
図9を参照して、第1の実施形態に係るUE200の構成の一例について説明する。図9は、第1の実施形態に係るUE200の構成の一例を示すブロック図である。図9を参照すると、UE200は、無線通信部210、記憶部220及び処理部230を備える。
(無線通信部210)
無線通信部210は、無線通信における時間の単位であるサブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネル上で、セル10内のeNodeB100−1と通信する。また、無線通信部210は、上記チャネルのリンク方向の設定とセル10内の自装置の位置とに基づくeNodeB100−1による自装置への通信リソースの割当てに従って、eNodeB100−1と通信する。
例えば、上記チャネルは、少なくとも第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域を含む。そして、上記第1の周波数帯域及び上記第2の周波数帯域の各々は、コンポーネントキャリアである。即ち、無線通信部210は、サブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能であるCC1及びCC2上で、セル10内のeNodeB100−1と通信する。また、eNodeB100−1が、CC1及びCC2のTDDコンフィギュレーションの設定とセル10内のUE200の位置とに基づいてUE200への通信リソースの割当てを行うので、無線通信部210は、当該通信リソースの割当てに従って通信する。なお、無線通信部110は、例えばアンテナ及びRF回路を含む。
(記憶部220)
記憶部220は、UE200の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。記憶部220は、例えばハードディスク又は半導体メモリ等の記憶媒体を含む。
(処理部230)
処理部230は、UE200の様々な機能を提供する。例えば、処理部230は、CPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサに相当し、記憶部220又は他の記憶媒体に記憶されるプログラムを実行することにより、上記様々な機能を提供する。一例として、処理部230は、無線通信部210の通信を制御する。
例えば、処理部230は、無線通信部210により受信されたダウンリンク信号から、システム情報を取得する。また、処理部230は、当該システム情報から、設定されたTDDコンフィギュレーションを認識する。例えば、各CCのダウンリンク信号において、CCごとのシステム情報が取得され、当該CCごとのシステム情報から、CCごとのTDDコンフィギュレーションが認識される。そして、処理部230は、無線通信部210に、認識されたTDDコンフィギュレーションに基づいて通信させる。
また、例えば、処理部230は、無線通信部210により受信されたダウンリンク信号から、アップリンク及びダウンリンクのスケジューリング情報を取得する。また、処理部230は、当該スケジューリング情報から、UE200への通信リソースの割当てを認識する。そして、処理部230は、当該通信リソースの割当てに従って、無線通信部210に通信させる。
<2.4.処理の流れ>
次に、図10を参照して、第1の実施形態に係る通信制御処理の一例について説明する。図10は、第1の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。なお、当該通信制御処理は、eNodeB100−1における処理である。
まず、ステップS501で、端末位置測定部141は、セル10内のUE200の位置を測定する。また、ステップS503で、トラフィック量測定部143は、セル10内のアップリンクのトラフィック量及びダウンリンクのトラフィック量を測定する。そして、ステップS505で、リンク方向設定部145は、測定されたトラフィック量に基づいてCC1のリンク方向(即ち、TDDコンフィギュレーション)を設定する。
また、ステップS507で、リンク方向設定部145は、所定の時間が経過したかを判定する。所定の時間が経過していれば、処理はステップS509へ進む。そうでなければ、処理はステップS513へ進む。
ステップS509で、リンク方向設定部145は、ネットワーク通信部120を介して、測定されたトラフィック量に基づいてCC2のリンク方向の設定について隣接セルのeNodeB100−1と交渉する。そして、ステップS511で、リンク方向設定部145は、隣接セルのeNodeB100−1との交渉の結果に基づいて、CC2のリンク方向(即ち、TDDコンフィギュレーション)を設定する。
ステップS513で、リソース制御部147は、セル10の端部(及びセル10の中心部)に位置するUE200に、CC2の通信リソースを割り当てる。また、ステップS515で、リソース制御部147は、セル10の端部に位置しないUE200(即ち、セル10の中心部に位置するUE200)にCC1の通信リソースを割り当てる。
ステップS517で、無線通信部110は、割り当てられた通信リソースを用いてUE200と通信する。
<2.5.変形例>
(1)概略
次に、第1の実施形態の変形例を説明する。本変形例では、セル10は、スモールセルの一部又は全体と重複するマクロセルである。そして、eNodeB100−1は、上記スモールセルでのサブフレームごとのリンク方向を、セル10と上記スモールセルとの間のリンク方向の相違が少なくなるように上記スモールセルの通信ノード(例えば、eNodeB)に設定させる。以下、このような第1の実施形態の変形例の概略を、図11を参照してより具体的に説明する。
図11は、第1の実施形態の変形例の概略を説明するための説明図である。図11を参照すると、マクロセルであるセル10と2つのスモールセル40とが示されている。セル10は、図7を参照して説明されたセル10と同様である。即ち、セル10では、CC1は、セル10の中心部に位置するUE200のための通信リソースとして使用され、CC2は、セル10の端部(及び中心部)に位置するUE200のための通信リソースとして使用される。また、スモールセル40aは、セル10の端部に位置し、スモールセル40bは、セル10の中心部に位置する。
このような場合に、例えば、eNodeB100−1は、eNodeB41aに、スモールセル40aのCC2のTDDコンフィギュレーションを、セル10のCC2のTDDコンフィギュレーションと同一又は類似のTDDコンフィギュレーションに設定させる。また、eNodeB100−1は、eNodeB41bに、スモールセル40bのCC1のTDDコンフィギュレーションを、セル10のCC1のTDDコンフィギュレーションと同一又は類似のTDDコンフィギュレーションに設定させる。
このようなTDDコンフィギュレーションの設定により、ほとんどのサブフレームにおいて、マクロセルであるセル10でのリンク方向とスモールセル40でのリンク方向とが一致する。よって、図5及び図6を参照して説明された干渉を抑制することができる。
(スモールセルのバリエーション)
なお、スモールセル40も、セル10と同様に、eNodeB41から遠い端部と、端部以外の中心部(即ち、eNodeB41に近い中心部)とに分けられてもよい。以下、この点について図12を参照してより具体的に説明する。
図12は、スモールセル40におけるeNodeB41及びUE200の動作を説明するための説明図である。図12を参照すると、図11にも示されているスモールセル40a、40bが示されている。この場合に、スモールセル40aのeNodeB41aは、CC2とは別のCCのサブフレームごとのリンク方向を動的に設定し、且つスモールセル40aの端部に位置するUE200eに当該別の周波数帯域の通信リソースを割り当てない。eNodeB41aは、スモールセル40aの中心部に位置するUE200fに当該別の周波数帯域の通信リソースを割り当てる。また、スモールセル40bのeNodeB41bは、CC1とは別のCCのサブフレームごとのリンク方向を動的に設定し、且つスモールセル40bの端部に位置するUE200gに当該別の周波数帯域の通信リソースを割り当てない。eNodeB41bは、スモールセル40bの中心部に位置するUE200hに当該別の周波数帯域の通信リソースを割り当てる。
このようなリソースの割り当てにより、動的にリンク方向が設定される周波数帯域(即ち、上記別の周波数帯)の通信リソースは、スモールセル40の中心部に位置するUE200のみに割り当てられる。そのため、スモールセルにおいて、当該通信リソースの送信電力を小さくすることができる。その結果、スモールセルの当該通信リソース上でのアップリンク信号は、セル10のダウンリンク信号にほとんど干渉せず、スモールセルの当該通信リソース上でのダウンリンク信号は、マクロセルのアップリンク信号にほとんど干渉しない。即ち、動的にリンク方向が設定される周波数帯域では、図5及び図6に示されるようなスモールセル側からマクロセル側への干渉はほとんど発生しない。
さらに、スモールセル40の中心部に位置するUE200とeNodeB41との距離は、eNodeB100−1とeNodeB41との距離と比べて小さいので、セル10のダウンリンク信号は、スモールセル40のアップリンク信号にほとんど干渉しない。また、スモールセル40の中心部に位置するUE200とeNodeB41との距離は、当該UE200とeNodeB100−1と通信するUE200との距離と比べて小さいので、セル10のアップリンク信号は、スモールセル40のダウンリンク信号にほとんど干渉しない。即ち、動的にリンク方向が設定される周波数帯域では、図5及び図6に示されるようなマクロセル側からスモールセル側への干渉はほとんど発生しない。
なお、スモールセル40では、セル10とのリンク方向の相違が少ない周波数帯域(CC1又はCC2)の通信リソースのみが、スモールセル40の端部に位置するUE200に割り当てられる。よって、当該周波数帯域では、図5及び図6に示されるような干渉はほとんど発生しない。
したがって、TDDを採用する無線通信システムにおいて、動的なリンク方向の設定によりスループットを向上させつつ、マクロセルとスモールセルとの間での干渉を抑制することが可能になる。
(2)eNodeBの構成
本変形例では、図8を参照して説明されたeNodeB100−1のリンク方向設定部145及び電力制御部149は、さらに、以下のように動作する。なお、上述したとおり、本変形例では、セル10は、スモールセル40の一部又は全体と重複するマクロセルである。
(リンク方向設定部145)
リンク方向設定部145は、スモールセル40でのサブフレームごとのリンク方向を、セル10とスモールセル40との間のリンク方向の相違が少なくなるようにスモールセル40のeNodeB41に設定させる。即ち、リンク方向設定部145は、eNodeB41に、スモールセル40のTDDコンフィギュレーションを、セル10のTDDコンフィギュレーションと同一の又は類似するTDDコンフィギュレーションに設定させる。
例えば、リンク方向設定部145は、スモールセル40がセル10の端部に位置する場合に、スモールセル40での上記第2の周波数帯域のリンク方向を、セル10とスモールセル40との間のリンク方向の相違が少なくなるようにeNodeB41に設定させる。即ち、リンク方向設定部145は、eNodeB41aに、スモールセル40aでのCC2のTDDコンフィギュレーションを、セル10のCC2のTDDコンフィギュレーションと同一の又は類似するTDDコンフィギュレーションに設定させる。この場合に、例えば、セル10のCC2のTDDコンフィギュレーションと同様に、スモールセル40aでのCC2のTDDコンフィギュレーションは、静的又は準静的に設定される。
また、例えば、リンク方向設定部145は、スモールセル40がセル10の端部に位置しない場合に、スモールセル40での上記第1の周波数帯域のリンク方向を、セル10とスモールセル40との間のリンク方向の相違が少なくなるようにeNodeB41に設定させる。即ち、リンク方向設定部145は、eNodeB41bに、スモールセル40bでのCC1のTDDコンフィギュレーションを、セル10のCC1のTDDコンフィギュレーションと同一の又は類似するTDDコンフィギュレーションに設定させる。この場合に、例えば、セル10のCC1のTDDコンフィギュレーションと同様に、スモールセル40bでのCC1のTDDコンフィギュレーションは、動的に設定される。
具体的なeNodeB41の制御の手法として、リンク方向設定部145は、リンク方向設定部145により設定される上記第1の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向又は上記第2の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向をeNodeB41に通知する。これにより、リンク方向設定部145は、スモールセル40でのサブフレームごとのリンク方向をeNodeB41に設定させる。リンク方向設定部145は、例えばネットワーク通信部120を介して、eNodeB41への上記通知を行う。
なお、図12を参照して説明したように、eNodeB41は、スモールセル40がセル10の端部に位置する場合に、上記第2の周波数帯域とは別の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を動的に設定し、且つスモールセル40の端部に位置するUE200に当該別の周波数帯域の通信リソースを割り当てないようにしてもよい。即ち、eNodeB41は、CC2とは別のCCのTDDコンフィギュレーションを動的に設定し、且つスモールセル40aの端部に位置するUE200eに当該別のCCの通信リソースを割り当てないようにしてもよい。
同様に、図12を参照して説明したように、eNodeB41は、スモールセル40がセル10の端部に位置しない場合に、上記第1の周波数帯域とは別の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を動的に設定し、且つスモールセル40の端部に位置する端末装置に当該別の周波数帯域の通信リソースを割り当てないようにしてもよい。即ち、eNodeB41は、CC1とは別のCCのTDDコンフィギュレーションを動的に設定し、且つスモールセル40bの端部に位置するUE200gに当該別のCCの通信リソースを割り当てないようにしてもよい。
(電力制御部149)
電力制御部149は、セル10でのリンク方向とスモールセル40でのリンク方向とが異なるサブフレームにおいてセル10での送信電力を減少させてもよい。例えば、電力制御部149は、セル10でのCC2のリンク方向とスモールセル40aでのCC2でのリンク方向とが異なるサブフレームにおいて、セル10でのCC2の送信電力を減少させる。また、例えば、電力制御部149は、セル10でのCC1のリンク方向とスモールセル40bでのCC1でのリンク方向とが異なるサブフレームにおいて、セル10でのCC1の送信電力を減少させる。この場合に、例えば、電力制御部149は、ネットワーク通信部120を介して、スモールセル40でのリンク方向(即ち、TDDコンフィギュレーション)をeNodeB41により通知される。
このように送信電力を減少させることで、セル10のダウンリンク信号によるスモールセル40のアップリンク信号への干渉、及びセル10のアップリンク信号によるスモールセル40のダウンリンク信号への干渉をより抑制することができる。
(その他)
なお、スモールセル40において通信に使用可能なサブフレームの数に制限がある場合には、スモールセル40内でのダウンリンク又はアップリンクのトラフィック量に合わせて、通信に使用するサブフレームが選択されてもよい。即ち、ダウンリンク又はアップリンクのトラフィック量に合わせて、無線フレームにおけるアップリンクサブフレームとダウンリンクサブフレームとの比率が変更されてもよい。以下、この点について図13を参照してより具体的に説明する。
図13は、スモールセル内の通信に使用するサブフレームの選択の例を説明するための説明図である。図13を参照すると、セル10の中心部に位置するUE200の通信リソースとして使用されるCC1には、図3のConfiguration 1に該当するTDDコンフィギュレーションが設定されている。また、セル10の端部に位置するUE200の通信リソースとして使用されるCC2には、図3のConfiguration 3に該当するTDDコンフィギュレーションが設定されている。
セル10の端部に位置するスモールセル40aでは、アップリンクのトラフィック量と比べてダウンリンクのトラフィック量が多いので、より多くのダウンリンクサブフレームが、通信に使用するサブフレームとして選択される。一方、セル10の端部に位置するスモールセル40cでは、ダウンリンクのトラフィック量と比べてアップリンクのトラフィック量が多いので、より多くのアップリンクサブフレームが、通信に使用するサブフレームとして選択される。
同様に、セル10の中心部に位置するスモールセル40bでは、アップリンクのトラフィック量と比べてダウンリンクのトラフィック量が多いので、より多くのダウンリンクサブフレームが、通信に使用するサブフレームとして選択される。一方、セル10の中心部に位置するスモールセル40dでは、ダウンリンクのトラフィック量と比べてアップリンクのトラフィック量が多いので、より多くのアップリンクサブフレームが、通信に使用するサブフレームとして選択される。
(3)処理の流れ
次に、図14を参照して、第1の実施形態の変形例に係る通信制御処理の一例について説明する。図14は、第1の実施形態の変形例に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該通信制御処理は、eNodeB100−1における処理である。ここでは、図10を参照して説明された第1の実施形態に係る通信制御処理の一例と、当該変形例に係る通信制御処理の一例との差分である、ステップS521のみを説明する。
ステップS521で、リンク方向設定部145は、リンク方向設定部145により設定されるCC1のサブフレームごとのリンク方向又はCC2のサブフレームごとのリンク方向をeNodeB41に通知する。これにより、リンク方向設定部145は、スモールセル40でのサブフレームごとのリンク方向をeNodeB41に設定させる。リンク方向設定部145は、例えばネットワーク通信部120を介して、eNodeB41への上記通知を行う。
<<3.第2の実施形態>>
<3.1.概略>
上述した第1の実施形態では、別のセルに隣接するセルのeNodeBの動作に着目した。さらに、当該第1の実施形態の変形例では、別のセルに隣接する上記セルがマクロセルである場合における、当該マクロセルのeNodeBの動作に着目した。次に説明する本開示の第2実施形態では、マクロセルと一部又は全体で重複するスモールセルのeNodeBの動作に着目する。当該第2の実施形態では、スモールセルにおいて、第1の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向が動的に設定され、第2の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向が、スモールセルとマクロセルとの間のリンク方向の相違が少なくなるように、即ち、リンク方向がなるべく共通になるように設定される。そして、スモールセルの端部に位置する端末装置には、第1の周波数帯域の通信リソースが割り当てられない。以下、このような第2の実施形態の概略を、図15及び図16を参照してより具体的に説明する。
図15及び図16は、第2の実施形態の概略を説明するための説明図である。図15を参照すると、マクロセル30とスモールセルであるセル10とが示されている。本実施形態に係るeNodeB100−2は、スモールセルのeNodeBである。図16を参照すると、スモールセルであるセル10がより詳細に示されている。本実施形態では、セル10は、eNodeB100−2から遠い端部と、端部以外の中心部(即ち、eNodeB100−2に近い中心部)とに分けられる。そして、セル10の中心部では、TDDコンフィギュレーションが動的に設定される一方、セル10の端部では、マクロセルのTDDコンフィギュレーションと同一の又は類似するTDDコンフィギュレーションが設定される。また、例えば、セル10の端部では、TDDコンフィギュレーションが静的又は準静的に設定される。
例えば、スモールセルであるセル10において、複数のセルを束ねて使用する技術であるキャリアアグリゲーションの仕組みが使用される。当該複数のCCがCC1及びCC2を含む場合に、CC1は、セル10の中心部に位置するUE200のための通信リソースとして使用され、CC2は、セル10の端部(及び中心部)に位置するUE200のための通信リソースとして使用される。そして、CC1では、TDDコンフィギュレーションは、トラフィックに応じて動的に設定される。また、CC2では、TDDコンフィギュレーションは、マクロセルのTDDコンフィギュレーションと同一の又は類似するTDDコンフィギュレーションとなるように、例えば静的又は準静的に設定される。
このようなTDDコンフィギュレーションの設定及び通信リソースの割当てにより、セル10において、動的にリンク方向が設定される周波数帯域の通信リソースは、スモールセルであるセル10の中心部に位置するUE200のみに割り当てられる。そのため、セル10において、当該通信リソースの送信電力を小さくすることができる。その結果、セル10の当該通信リソース上でのアップリンク信号は、マクロセル30のダウンリンク信号にほとんど干渉せず、セル10の当該通信リソース上でのダウンリンク信号は、マクロセル30のアップリンク信号にほとんど干渉しない。即ち、動的にリンク方向が設定される周波数帯域では、図5及び図6に示されるようなスモールセル側からマクロセル側への干渉はほとんど発生しない。
さらに、スモールセルであるセル10の中心部に位置するUE200とeNodeB100−2との距離は、eNodeB31とeNodeB100−2との距離と比べて小さいので、マクロセル30のダウンリンク信号は、セル10のアップリンク信号にほとんど干渉しない。また、セル10の中心部に位置するUE200とeNodeB100−2との距離は、当該UE200とeNodeB31と通信するUE200との距離と比べて小さいので、マクロセル30のアップリンク信号は、セル10のダウンリンク信号にほとんど干渉しない。即ち、動的にリンク方向が設定される周波数帯域では、図5及び図6に示されるようなマクロセル側からスモールセル側への干渉はほとんど発生しない。
なお、スモールセルであるセル10では、マクロセル30とのリンク方向の相違が少ない周波数帯域(CC2)の通信リソースのみが、セル10の端部に位置するUE200に割り当てられる。よって、当該周波数帯域では、図5及び図6に示されるような干渉はほとんど発生しない。
したがって、TDDを採用する無線通信システムにおいて、動的なリンク方向の設定によりスループットを向上させつつ、マクロセルとスモールセルとの間での干渉を抑制することが可能になる。
<3.2.eNodeBの構成>
図17を参照して、第2の実施形態に係るeNodeB100−2の構成の一例について説明する。図17は、第2の実施形態に係るeNodeB100−2の構成の一例を示すブロック図である。図17を参照すると、eNodeB100−2は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び処理部150を備える。
ここで、無線通信部110、ネットワーク通信部120及び記憶部130については、第1の実施形態と第2の実施形態との間で差異はない。また、処理部150の中でも、端末位置測定部141、トラフィック量測定部143及びリソース制御部147についても、第1の実施形態と第2の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは、リンク方向設定部155及び電力制御部159について説明する。
(リンク方向設定部155)
リンク方向設定部155は、上記第1の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を動的に設定し、上記第2の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を、セル10と当該セル10に関連する関連セルとの間のリンク方向の相違が少なくなるように設定する。本実施形態では、セル10は、スモールセルであり、上記関連セルは、セル10の一部又は全体と重複するマクロセル30である。例えば、リンク方向設定部155は、アップリンク又はダウンリンクのトラフィック量に応じて、CC1のTDDコンフィギュレーションを動的に設定する。一例として、CC1のTDDコンフィギュレーションは、10ms〜数10msごとに設定される。また、リンク方向設定部155は、CC2のTDDコンフィギュレーションを、マクロセル30のCC2のTDDコンフィギュレーションと同一の又は類似するTDDコンフィギュレーションに設定する。一例として、リンク方向設定部155は、ネットワーク通信部120を介して、マクロセル30のCC2のTDDコンフィギュレーションをeNodeB31により通知される。
なお、マクロセル30では、UE200の位置に応じた周波数帯域の通信リソースが当該UEに割り当てられてもよい。この場合に、セル10がマクロセル30の端部に位置するのであれば、上記第2の周波数帯域(例えば、CC2)は、マクロセル30の端部に位置するUE200に割り当てられる周波数帯域であってもよい。また、セル10がマクロセル30の端部に位置しない(即ち、中心部に位置する)のであれば、上記第2の周波数帯域は、マクロセル30の端部に位置しない(即ち、中心部に位置する)UE200に割り当てられる周波数帯域であってもよい。
(電力制御部159)
電力制御部159は、セル10における送信電力を制御する。例えば、電力制御部159は、無線通信部110による送信電力を制御する。例えば、電力制御部159は、上記第1の周波数帯域(例えば、CC1)でのダウンリンクに小さい送信電力を割り当て、上記第2の周波数帯域(例えば、CC2)でのダウンリンクに大きい送信電力を割り当てる。
また、例えば、eNodeB100−2は、セル10の中心部に位置し、且つ上記第1の周波数帯域(例えば、CC1)の通信リソースをアップリンクのために割り当てられたUE200に、上記第1の周波数帯域でのアップリンクに小さい送信電力を割り当てさせる。また、eNodeB100−1は、セル10の端部に位置し、且つ上記第2の周波数帯域(例えば、CC2)の通信リソースをアップリンクのために割り当てられたUE200に、上記第2の周波数帯域でのアップリンクに大きい送信電力を割り当てさせる。
なお、電力制御部159は、セル10での上記第2の周波数帯域のリンク方向とマクロセル30での上記第2の周波数帯域のリンク方向とが異なるサブフレームにおいてマクロセル30での送信電力を減少させるように、マクロセル30のeNodeB31に要求してもよい。例えば、電力制御部159は、ネットワーク通信部120を介して、セル10でのCC2のリンク方向とマクロセル30でのCC2のリンク方向とが異なるサブフレームを、eNodeB31に通知する。このようにマクロセル30における送信電力を減少させることで、マクロセル30のダウンリンク信号によるセル10のアップリンク信号への干渉、及びマクロセル30のアップリンク信号によるセル10のダウンリンク信号への干渉をより抑制することができる。
<3.3.処理の流れ>
次に、図18を参照して、第2の実施形態に係る通信制御処理の一例について説明する。図18は、第2の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。当該通信制御処理は、eNodeB100−2における処理である。図10を参照して説明された第1の実施形態に係る通信制御処理のステップS501〜S505、S511〜S517は、それぞれ、第2の実施形態に係る通信制御処理のステップS601〜S605、S611〜S617に対応する。よって、ここでは、図10を参照して説明された第1の実施形態に係る通信制御処理の一例と、当該第2の実施形態に係る通信制御処理の一例との差分である、ステップS607のみを説明する。
ステップS607で、リンク方向設定部155は、ネットワーク通信部120を介して、マクロセル30のCC2のリンク方向(即ち、TDDコンフィギュレーション)をeNodeB31により通知されたかを判定する。当該リンク方向が通知されていれば、処理はステップS611へ進む。そうでなければ、処理はステップS613へ進む。
<<4.第3の実施形態>>
<4.1.概略>
次に、本開示の第3実施形態を説明する。第3の実施形態では、セルでのリンク方向と当該セルに隣接する隣接セルでのリンク方向とが異なるサブフレームにおける通信リソースは、上記セルの端部に位置する端末装置に割り当てられない。以下、このような第3の実施形態の概略を、図19を参照してより具体的に説明する。
図19は、第3の実施形態の概略を説明するための説明図である。図19を参照すると、セル10aと当該セル10aに隣接するセル10bとが示されている。セル10aとセル10bでは、サブフレームごとのリンク方向(即ち、TDDコンフィギュレーション)が動的に設定される。一例として、ある無線フレームにおいて、セル10aでは、各周波数帯域に、図3のConfiguration 0に該当するTDDコンフィギュレーションが設定されている。また、同一の無線フレームにおいて、セル10bでは、各周波数帯域に、図3のConfiguration 6に該当するTDDコンフィギュレーションが設定されている。この場合に、セル10aのリンク方向とセル10bのリンク方向とが異なるサブフレームは、♯9のサブフレームである。そのため、♯0〜♯8のサブフレームでは、図4に示されるような干渉は発生しない一方、♯9のサブフレームでは、図4に示されるような干渉が発生し得る。そこで、本実施形態では、♯0〜8のサブフレームにおける通信リソースは、いずれのUE200にも割り当てられ得るが、♯9のサブフレームにおける通信リソースは、セル10の端部に位置するUE200に割り当てられない。即ち、♯9のサブフレームにおける通信リソースは、セル10の中心部に位置するUE200のみに割り当てられる。
このような通信リソースの割当てにより、無線フレームのうちの、隣接するセル間でリンク方向が異なるサブフレームでは、通信リソースは、セル10の中心部に位置するUE200のみに割り当てられる。そのため、当該サブフレームにおける送信電力を小さくすることができる。その結果、当該サブフレームでは、セル10のアップリンク信号は、隣接セルのダウンリンク信号にほとんど干渉せず、セル10のダウンリンク信号は、隣接セルのアップリンク信号にほとんど干渉しない。即ち、隣接するセル間でリンク方向が異なるサブフレームでも、図4に示されるような干渉はほとんど発生しない。また、当然ながら、無線フレームのうちの、隣接するセル間でリンク方向が同一のサブフレームでも、図4に示されるような干渉はほとんど発生しない。したがって、TDDを採用する無線通信システムにおいて、動的なリンク方向の設定によりスループットを向上させつつ、隣接するセル間での干渉を抑制することが可能になる。
<4.2.eNodeBの構成>
図20を参照して、第3の実施形態に係るeNodeB100−3の構成の一例について説明する。図20は、第3の実施形態に係るeNodeB100−3の構成の一例を示すブロック図である。図20を参照すると、eNodeB100−3は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び処理部160を備える。
ここで、無線通信部110、ネットワーク通信部120及び記憶部130については、第1の実施形態と第3の実施形態との間で差異はない。また、処理部160の中でも、端末位置測定部141及びトラフィック量測定部143についても、第1の実施形態と第3の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは、リンク方向設定部165、リソース制御部167及び電力制御部169について説明する。
(リンク方向設定部165)
リンク方向設定部165は、1つ以上の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を動的に設定する。例えば、上記1つ以上の周波数帯域は、CC1及びCC2を含む。そして、リンク方向設定部165は、アップリンク又はダウンリンクのトラフィック量に応じて、CC1及びCC2に、図3に示されるTDDコンフィギュレーションのうちのいずれかを動的に設定する。一例として、TDDコンフィギュレーションは、10ms〜数10msごとに設定される。CC1及びCC2には、同一のTDDコンフィギュレーションが設定されてもよく、又は別々のTDDコンフィギュレーションが設定されてもよい。
また、リンク方向設定部165は、例えばネットワーク通信部120を介して、セル10でのリンク方向(即ち、TDDコンフィギュレーション)を隣接セルに通知する。
(リソース制御部167)
リソース制御部167は、サブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネルのリンク方向の設定とセル10内のUE200の位置とに基づいて、UE200への通信リソースの割当てを制御する。とりわけ、本実施形態では、リソース制御部167は、セル10でのリンク方向と当該セル10に関連する関連セルでのリンク方向とが異なるサブフレームにおける通信リソースを、セル10の端部に位置するUE200に割り当てない。当該関連セルは、セル10に隣接する隣接セルである。例えば、セル10と隣接セルとの間でリンク方向が異なるサブフレームが、♯9のサブフレームである場合に、リソース制御部167は、♯9のサブフレームにおける通信リソースを、セル10の端部に位置するUE200に割り当てない。即ち、リソース制御部167は、♯9のサブフレームにおける通信リソースを、セル10の中心部に位置するUE200のみに割り当てる。また、リソース制御部167は、♯0〜8のサブフレームにおける通信リソースを、セル10の端部に位置するUE200及びセル10の中心部に位置するUE200に割り当てる。
なお、リソース制御部167は、隣接セルでのリンク方向(即ち、TDDコンフィギュレーション)を隣接セルのeNodeB100−3により通知される。
(電力制御部169)
電力制御部169は、セル10における送信電力を制御する。例えば、電力制御部169は、セル10でのリンク方向と当該セル10に隣接する隣接セルでのリンク方向とが異なるサブフレームにおいて、セル10内の送信電力を小さくする。より具体的には、電力制御部169は、ダウンリンクに小さい送信電力を割り当てる。また、電力制御部169は、セル10の中心部に位置するUE200に、アップリンクに小さい送信電力を割り当てさせる。
<4.4.処理の流れ>
次に、図21を参照して、第3の実施形態に係る通信制御処理の一例について説明する。図21は、第3の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。なお、当該通信制御処理は、eNodeB100−3における処理である。
まず、ステップS701で、端末位置測定部141は、セル10内のUE200の位置を測定する。また、ステップS703で、トラフィック量測定部143は、セル10内のアップリンクのトラフィック量及びダウンリンクのトラフィック量を測定する。
ステップS705で、リンク方向設定部165は、測定されたトラフィック量に基づいてサブフレームごとのリンク方向(即ち、TDDコンフィギュレーション)を設定する。また、ステップS707で、リンク方向設定部165は、例えばネットワーク通信部120を介して、セル10でのリンク方向を隣接セルに通知する。また、ステップS709で、リソース制御部167は、隣接セルでのリンク方向(即ち、TDDコンフィギュレーション)を隣接セルにより通知される。
ステップS711で、リソース制御部167は、セル10でのリンク方向と当該セル10に隣接する隣接セルでのリンク方向とが異なるサブフレームにおける通信リソースを、セル10の端部に位置しない(即ち、セル10の中心部に位置する)UE200に割り当てる。また、ステップS713で、リソース制御部167は、セル10でのリンク方向と当該セル10に隣接する隣接セルでのリンク方向とが同一であるサブフレームにおける通信リソースを、セル10内に位置するUE200に割り当てる。
ステップS715で、無線通信部110は、割り当てられた通信リソースを用いてUE200と通信する。
<<5.第4の実施形態>>
<5.1.概略>
上述した第3の実施形態では、別のセルに隣接するセルのeNodeBの動作に着目した。次に説明する本開示の第4実施形態では、マクロセルに一部又は全体で重複するスモールセルのeNodeBの動作に着目する。当該第4の実施形態では、スモールセルでのリンク方向と当該スモールセルの一部又は全体と重複するマクロセルのリンク方向とが異なるサブフレームにおける通信リソースは、上記スモールセルにおいて、当該モールセルの端部に位置する端末装置に割り当てられない。以下、このような第4の実施形態の概略を、図22を参照してより具体的に説明する。
図22は、第4の実施形態の概略を説明するための説明図である。図22を参照すると、スモールセルであるセル10と、セル10の一部又は全体と重複するマクロセル30とが示されている。セル10では、サブフレームごとのリンク方向(即ち、TDDコンフィギュレーション)が動的に設定される。一方、マクロセル30では、サブフレームごとのリンク方向(即ち、TDDコンフィギュレーション)が、動的に設定されてもよく、又は静的若しくは準静的に設定されてもよい。一例として、ある無線フレームにおいて、セル10では、各周波数帯域に、図3のConfiguration 6に該当するTDDコンフィギュレーションが設定されている。また、同一の無線フレームにおいて、マクロセル30では、各周波数帯域に、図3のConfiguration 0に該当するTDDコンフィギュレーションが設定されている。この場合に、セル10のリンク方向とマクロセル30のリンク方向とが異なるサブフレームは、♯9のサブフレームである。そのため、♯0〜♯8のサブフレームでは、図5及び図6に示されるような干渉は発生しない一方、♯9のサブフレームでは、図5及び図6に示されるような干渉が発生し得る。そこで、本実施形態では、セル10において、♯0〜8のサブフレームにおける通信リソースは、いずれのUE200にも割り当てられ得るが、♯9のサブフレームにおける通信リソースは、セル10の端部に位置するUE200に割り当てられない。即ち、セル10において、♯9のサブフレームにおける通信リソースは、セル10の中心部に位置するUE200のみに割り当てられる。
このような通信リソースの割当てにより、無線フレームのうちの、スモールセルであるセル10とマクロセル30との間でリンク方向が異なるサブフレームでは、セル10において、通信リソースは、セル10の中心部に位置するUE200のみに割り当てられる。そのため、セル10において、当該サブフレームにおける送信電力を小さくすることができる。その結果、当該サブフレームでは、セル10のアップリンク信号は、マクロセル30のダウンリンク信号にほとんど干渉せず、セル10のダウンリンク信号は、マクロセル30のアップリンク信号にほとんど干渉しない。即ち、隣接するセル間でリンク方向が異なるサブフレームでも、図5及び図6に示されるようなスモールセル側からマクロセル側への干渉はほとんど発生しない。
さらに、スモールセルであるセル10の中心部に位置するUE200とeNodeB100−4との距離は、eNodeB31とeNodeB100−4との距離と比べて小さいので、マクロセル30のダウンリンク信号は、セル10のアップリンク信号にほとんど干渉しない。また、セル10の中心部に位置するUE200とeNodeB100−4との距離は、当該UE200とeNodeB31と通信するUE200との距離と比べて小さいので、マクロセル30のアップリンク信号は、セル10のダウンリンク信号にほとんど干渉しない。即ち、隣接するセル間でリンク方向が異なるサブフレームでも、図5及び図6に示されるようなマクロセル側からスモールセル側への干渉はほとんど発生しない。
また、当然ながら、無線フレームのうちの、セル10とマクロセル30との間でリンク方向が同一のサブフレームでも、図5及び図6に示されるような干渉は発生しない。
したがって、TDDを採用する無線通信システムにおいて、動的なリンク方向の設定によりスループットを向上させつつ、隣接するセル間での干渉を抑制することが可能になる。
<5.2.eNodeBの構成>
図23を参照して、第4の実施形態に係るeNodeB100−4の構成の一例について説明する。図23は、第4の実施形態に係るeNodeB100−4の構成の一例を示すブロック図である。図23を参照すると、eNodeB100−4は、無線通信部110、ネットワーク通信部120、記憶部130及び処理部170を備える。
ここで、無線通信部110、ネットワーク通信部120及び記憶部130については、第3の実施形態と第4の実施形態との間で差異はない。また、処理部170の中でも、端末位置測定部141、トラフィック量測定部143及びリンク方向設定部165についても、第3の実施形態と第4の実施形態との間に差異はない。よって、ここでは、リソース制御部177及び電力制御部179について説明する。
(リソース制御部177)
リソース制御部177は、サブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネルのリンク方向の設定とセル10内のUE200の位置とに基づいて、UE200への通信リソースの割当てを制御する。とりわけ、本実施形態では、リソース制御部177は、セル10でのリンク方向と当該セル10に関連する関連セルでのリンク方向とが異なるサブフレームにおける通信リソースを、セル10の端部に位置するUE200に割り当てない。ここでは、セル10は、スモールセルであり、上記関連セルは、セル10の一部又は全体と重複するマクロセルである。例えば、セル10とマクロセル30との間でリンク方向が異なるサブフレームが、♯9のサブフレームである場合に、リソース制御部177は、♯9のサブフレームにおける通信リソースを、セル10の端部に位置するUE200に割り当てない。即ち、リソース制御部177は、♯9のサブフレームにおける通信リソースを、セル10の中心部に位置するUE200のみに割り当てる。また、リソース制御部167は、♯0〜8のサブフレームにおける通信リソースを、セル10の端部に位置するUE200及びセル10の中心部に位置するUE200に割り当てる。
なお、リソース制御部177は、マクロセル30でのリンク方向(即ち、TDDコンフィギュレーション)をマクロセル30のeNodeB31により通知される。
(電力制御部179)
電力制御部179は、セル10における送信電力を制御する。例えば、電力制御部179は、セル10でのリンク方向とマクロセル30でのリンク方向とが異なるサブフレームにおいて、セル10内の送信電力を小さくする。より具体的には、電力制御部179は、ダウンリンクに小さい送信電力を割り当てる。また、電力制御部179は、セル10の中心部に位置するUE200に、アップリンクに小さい送信電力を割り当てさせる。
なお、電力制御部179は、電力制御部179は、セル10でのリンク方向とマクロセル30でのリンク方向とが異なるサブフレームにおいてマクロセル30での送信電力を減少させるように、マクロセル30のeNodeB31に要求してもよい。例えば、電力制御部179は、ネットワーク通信部120を介して、セル10でのリンク方向とマクロセル30でのリンク方向とが異なるサブフレームを、eNodeB31に通知する。このようにマクロセル30における送信電力を減少させることで、マクロセル30のダウンリンク信号によるセル10のアップリンク信号への干渉、及びマクロセル30のアップリンク信号によるセル10のダウンリンク信号への干渉をより抑制することができる。
<5.3.処理の流れ>
次に、図24を参照して、第4の実施形態に係る通信制御処理の一例について説明する。図24は、第4の実施形態に係る通信制御処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。なお、当該通信制御処理は、eNodeB100−4における処理である。図21を参照して説明された第3の実施形態に係る通信制御処理のステップS701〜S705、S715は、それぞれ、第4の実施形態に係る通信制御処理のステップS801〜S805、S815に対応する。よって、ここでは、図21を参照して説明された第3の実施形態に係る通信制御処理の一例と、当該第4の実施形態に係る通信制御処理の一例との差分である、ステップS807、S811、S813のみを説明する。
ステップS807で、リソース制御部177は、マクロセル30でのリンク方向(即ち、TDDコンフィギュレーション)をマクロセル30のeNodeB31により通知される。
ステップS811で、リソース制御部177は、セル10でのリンク方向とマクロセル30でのリンク方向とが異なるサブフレームにおける通信リソースを、セル10の端部に位置しない(即ち、セル10の中心部に位置する)UE200に割り当てる。また、ステップS813で、リソース制御部177は、セル10でのリンク方向とマクロセル30でのリンク方向とが同一であるサブフレームにおける通信リソースを、セル10内に位置するUE200に割り当てる。
<<6.まとめ>>
ここまで、図1〜図24を用いて、本開示の実施形態に係るeNodeB100について説明した。本実施形態によれば、サブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネルのリンク方向の設定とセル10内のUE200の位置とに基づいて、UE200への通信リソースの割当てが制御される。
例えば、上記第1の実施形態及び第2の実施形態のように、第1の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向が動的に設定され、第2の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向が、セル10と当該セル10に関連する関連セル(隣接セル又はマクロセル)との間のリンク方向の相違が少なくなるように設定される。そして、セル10の端部に位置するUE200には、上記第1の周波数帯域の通信リソースは、割り当てられない。
このようなTDDコンフィギュレーションの設定及び通信リソースの割当てにより、動的にリンク方向が設定される周波数帯域の通信リソースは、セル10の中心部に位置するUE200のみに割り当てられる。そのため、当該通信リソースの送信電力を小さくすることができる。その結果、当該通信リソース上でのアップリンク信号は、関連セルのダウンリンク信号にほとんど干渉せず、当該通信リソース上でのダウンリンク信号は、関連セルのアップリンク信号にほとんど干渉しない。即ち、動的にリンク方向が設定される周波数帯域では、図4〜図6に示されるような干渉はほとんど発生しない。なお、関連セルとのリンク方向の相違が少ない周波数帯域の通信リソースのみが、セル10の端部に位置するUE200に割り当てられるので、当然ながら、当該周波数帯域では、図4〜図6に示されるような干渉はほとんど発生しない。したがって、TDDを採用する無線通信システムにおいて、動的なリンク方向の設定によりスループットを向上させつつ、隣接するセル間での干渉を抑制することが可能になる。
また、例えば、上記第3の実施形態及び第4の実施形態のように、セル10でのリンク方向と当該セル10に関連する関連セル(隣接セル又はマクロセル)でのリンク方向とが異なるサブフレームにおける通信リソースは、セル10の端部に位置するUE200に割り当てられない。
このような通信リソースの割当てにより、無線フレームのうちの、セル10と関連セルとの間でリンク方向が異なるサブフレームでは、通信リソースは、セル10の中心部に位置するUE200のみに割り当てられる。そのため、セル10において、当該サブフレームにおける送信電力を小さくすることができる。その結果、当該サブフレームでは、セル10のアップリンク信号は、関連セルのダウンリンク信号にほとんど干渉せず、セル10のダウンリンク信号は、関連セルのアップリンク信号にほとんど干渉しない。即ち、セル10と関連セルとの間でリンク方向が異なるサブフレームでも、図4〜図6に示されるような干渉はほとんど発生しない。また、当然ながら、無線フレームのうちの、隣接するセル間でリンク方向が同一のサブフレームでも、図4〜図6に示されるような干渉はほとんど発生しない。したがって、TDDを採用する無線通信システムにおいて、動的なリンク方向の設定によりスループットを向上させつつ、隣接するセル間での干渉を抑制することが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、前提となる無線通信システムは、LTE又はLTE−Advancedに準拠した無線通信システムであったが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、前提となる無線通信システムは、LTE又はLTE−Advancedに類似する無線通信システムであってもよく、又はLTE又はLTE−Advancedからさらに発展した規格に準拠した無線通信システムであってもよい。
また、上記実施形態では、セルの通信制御を行う通信制御装置は、LTE又はLTE−AdvancedのeNodeBであったが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、上記通信制御装置は、別の通信規格に準拠した基地局であってもよく、又は当該基地局の一部を構成する装置であってもよい。また、上記通信制御装置は、基地局を制御する別の装置であってもよい。
また、上記実施形態では、セル内で通信する端末装置は、LTE又はLTE−AdvancedのUEであったが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、上記端末装置は、別の通信規格に準拠した端末装置であってもよい。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
無線通信における時間の単位であるサブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネル上で、セル内の1つ以上の端末装置と通信する無線通信部と、
前記チャネルのリンク方向の設定と前記セル内の端末装置の位置とに基づいて、前記端末装置への通信リソースの割当てを制御する制御部と、
を備える通信制御装置。
(2)
前記チャネルは、少なくとも第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域を含み、
前記通信制御装置は、前記第1の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を動的に設定し、前記第2の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を、前記セルと当該セルに関連する関連セルとの間のリンク方向の相違が少なくなるように設定する設定部、をさらに備え、
前記制御部は、前記セルの端部に位置する端末装置に前記第1の周波数帯域の通信リソースを割り当てない、
前記(1)に記載の通信制御装置。
(3)
前記関連セルは、前記セルに隣接する隣接セルである、前記(2)に記載の通信制御装置。
(4)
前記セルは、スモールセルの一部又は全体と重複するマクロセルであり、
前記設定部は、前記スモールセルでのサブフレームごとのリンク方向を、前記セルと前記スモールセルとの間のリンク方向の相違が少なくなるように前記スモールセルの通信ノードに設定させる、
前記(3)に記載の通信制御装置。
(5)
前記設定部は、前記スモールセルが前記セルの端部に位置する場合に、前記スモールセルでの前記第2の周波数帯域のリンク方向を、前記セルと前記スモールセルとの間のリンク方向の相違が少なくなるように前記スモールセルの通信ノードに設定させる、
前記(4)に記載の通信制御装置。
(6)
前記通信ノードは、前記スモールセルが前記セルの端部に位置する場合に、前記第2の周波数帯域とは別の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を動的に設定し、且つ前記スモールセルの端部に位置する端末装置に当該別の周波数帯域の通信リソースを割り当てない、前記(5)に記載の通信制御装置。
(7)
前記設定部は、前記スモールセルが前記セルの端部に位置しない場合に、前記スモールセルでの前記第1の周波数帯域のリンク方向を、前記セルと前記スモールセルとの間のリンク方向の相違が少なくなるように前記スモールセルの通信ノードに設定させる、前記(4)〜(6)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(8)
前記通信ノードは、前記スモールセルが前記セルの端部に位置しない場合に、前記第1の周波数帯域とは別の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を動的に設定し、且つ前記スモールセルの端部に位置する端末装置に当該別の周波数帯域の通信リソースを割り当てない、前記(7)に記載の通信制御装置。
(9)
前記設定部は、当該設定部により設定される前記第1の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向又は前記第2の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を前記通信ノードに通知することにより、前記スモールセルでのサブフレームごとのリンク方向を前記通信ノードに設定させる、前記(4)〜(8)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(10)
前記制御部は、前記セルでのリンク方向と前記スモールセルでのリンク方向とが異なるサブフレームにおいて前記セルでの送信電力を減少させる、前記(4)〜(9)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(11)
前記セルは、スモールセルであり、
前記関連セルは、前記セルの一部又は全体と重複するマクロセルである、
前記(2)に記載の通信制御装置。
(12)
前記関連セルでは、端末装置の位置に応じた周波数帯域の通信リソースが当該端末装置に割り当てられ、
前記第2の周波数帯域は、前記セルが前記関連セルの端部に位置する場合に、前記関連セルの端部に位置する端末装置に割り当てられる周波数帯域であり、前記セルが前記関連セルの端部に位置しない場合に、前記関連セルの端部に位置しない端末装置に割り当てられる周波数帯域である、
前記(11)に記載の通信制御装置。
(13)
前記制御部は、前記セルでの前記第2の周波数帯域のリンク方向と前記関連セルでの前記第2の周波数帯域のリンク方向とが異なるサブフレームにおいて前記関連セルでの送信電力を減少させるように、前記関連セルの通信ノードに要求する、前記(11)又は(12)に記載の通信制御装置。
(14)
前記設定部は、前記第2の周波数帯域のサブフレームごとの前記リンク方向を静的又は準静的に設定する、前記(2)〜(13)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(15)
前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域の各々はコンポーネントキャリアである、前記(2)〜(14)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(16)
前記制御部は、前記セルでのリンク方向と当該セルに関連する関連セルでのリンク方向とが異なるサブフレームにおける通信リソースを、前記セルの端部に位置する端末装置に割り当てない、前記(1)に記載の通信制御装置。
(17)
前記関連セルは、前記セルに隣接する隣接セルである、前記(16)に記載の通信制御装置。
(18)
前記セルは、スモールセルであり、
前記関連セルは、前記セルの一部又は全体と重複するマクロセルである、
前記(16)に記載の通信制御装置。
(19)
無線通信における時間の単位であるサブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネル上で、セル内の1つ以上の端末装置と通信することと、
前記チャネルのリンク方向の設定と前記セル内の端末装置の位置とに基づいて、前記端末装置への通信リソースの割当てを制御することと、
を含む通信制御方法。
(20)
無線通信における時間の単位であるサブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネル上で、セル内の基地局と通信する無線通信部
を備え、
前記無線通信部は、前記チャネルのリンク方向の設定と前記セル内の自装置の位置とに基づく前記基地局による自装置への通信リソースの割当てに従って、前記基地局と通信する、
端末装置。
10 セル
11、31、41 eNodeB
13、33、43 ダウンリンク信号
23、25、27 アップリンク信号
21 UE
30 マクロセル
40 スモールセル
100 eNodeB
110 無線通信部
120 ネットワーク通信部
130 記憶部
140、150、160、170 処理部
141 端末位置測定部
143 トラフィック量測定部
145、155、165 リンク方向設定部
147、167、177 リソース制御部
149、159、169、179 電力制御部
200 ユーザ機器(UE)
210 無線通信部
220 記憶部
230 処理部

Claims (21)

  1. 無線通信における時間の単位であるサブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネル上で、セル内の1つ以上の端末装置と通信する無線通信部と、
    サブフレームごとの特徴に基づいて、サブフレームごとの送信電力を制御する制御部と、
    を備える通信制御装置。
  2. 前記制御部は、前記チャネルのリンク方向の設定と前記セル内の端末装置の位置とに基づいて、前記端末装置への通信リソースの割当てを制御する、請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記チャネルは、少なくとも第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域を含み、
    前記通信制御装置は、前記第1の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を動的に設定し、前記第2の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を、前記セルと当該セルに関連する関連セルとの間のリンク方向の相違が少なくなるように設定する設定部、をさらに備え、
    前記制御部は、前記セルの端部に位置する端末装置に前記第1の周波数帯域の通信リソースを割り当てない、
    請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 前記関連セルは、前記セルに隣接する隣接セルである、請求項3に記載の通信制御装置。
  5. 前記セルは、スモールセルの一部又は全体と重複するマクロセルであり、
    前記設定部は、前記スモールセルでのサブフレームごとのリンク方向を、前記セルと前記スモールセルとの間のリンク方向の相違が少なくなるように前記スモールセルの通信ノードに設定させる、
    請求項4に記載の通信制御装置。
  6. 前記設定部は、前記スモールセルが前記セルの端部に位置する場合に、前記スモールセルでの前記第2の周波数帯域のリンク方向を、前記セルと前記スモールセルとの間のリンク方向の相違が少なくなるように前記スモールセルの通信ノードに設定させる、
    請求項5に記載の通信制御装置。
  7. 前記通信ノードは、前記スモールセルが前記セルの端部に位置する場合に、前記第2の周波数帯域とは別の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を動的に設定し、且つ前記スモールセルの端部に位置する端末装置に当該別の周波数帯域の通信リソースを割り当てない、請求項6に記載の通信制御装置。
  8. 前記設定部は、前記スモールセルが前記セルの端部に位置しない場合に、前記スモールセルでの前記第1の周波数帯域のリンク方向を、前記セルと前記スモールセルとの間のリンク方向の相違が少なくなるように前記スモールセルの通信ノードに設定させる、請求項5〜7のいずれか1項に記載の通信制御装置。
  9. 前記通信ノードは、前記スモールセルが前記セルの端部に位置しない場合に、前記第1の周波数帯域とは別の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を動的に設定し、且つ前記スモールセルの端部に位置する端末装置に当該別の周波数帯域の通信リソースを割り当てない、請求項8に記載の通信制御装置。
  10. 前記設定部は、当該設定部により設定される前記第1の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向又は前記第2の周波数帯域のサブフレームごとのリンク方向を前記通信ノードに通知することにより、前記スモールセルでのサブフレームごとのリンク方向を前記通信ノードに設定させる、請求項5〜9のいずれか1項に記載の通信制御装置。
  11. 前記制御部は、前記セルでのリンク方向と前記スモールセルでのリンク方向とが異なるサブフレームにおいて前記セルでの送信電力を減少させる、請求項5〜10のいずれか1項に記載の通信制御装置。
  12. 前記セルは、スモールセルであり、
    前記関連セルは、前記セルの一部又は全体と重複するマクロセルである、
    請求項3に記載の通信制御装置。
  13. 前記関連セルでは、端末装置の位置に応じた周波数帯域の通信リソースが当該端末装置に割り当てられ、
    前記第2の周波数帯域は、前記セルが前記関連セルの端部に位置する場合に、前記関連セルの端部に位置する端末装置に割り当てられる周波数帯域であり、前記セルが前記関連セルの端部に位置しない場合に、前記関連セルの端部に位置しない端末装置に割り当てられる周波数帯域である、
    請求項12に記載の通信制御装置。
  14. 前記制御部は、前記セルでの前記第2の周波数帯域のリンク方向と前記関連セルでの前記第2の周波数帯域のリンク方向とが異なるサブフレームにおいて前記関連セルでの送信電力を減少させるように、前記関連セルの通信ノードに要求する、請求項12又は13に記載の通信制御装置。
  15. 前記設定部は、前記第2の周波数帯域のサブフレームごとの前記リンク方向を静的又は準静的に設定する、請求項3〜14のいずれか1項に記載の通信制御装置。
  16. 前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域の各々はコンポーネントキャリアである、請求項3〜15のいずれか1項に記載の通信制御装置。
  17. 前記制御部は、前記セルでのリンク方向と当該セルに関連する関連セルでのリンク方向とが異なるサブフレームにおける通信リソースを、前記セルの端部に位置する端末装置に割り当てない、請求項2に記載の通信制御装置。
  18. 前記関連セルは、前記セルに隣接する隣接セルである、請求項17に記載の通信制御装置。
  19. 前記セルは、スモールセルであり、
    前記関連セルは、前記セルの一部又は全体と重複するマクロセルである、
    請求項17に記載の通信制御装置。
  20. 無線通信における時間の単位であるサブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネル上で、セル内の1つ以上の端末装置と通信することと、
    サブフレームごとの特徴に基づいて、サブフレームごとの送信電力を制御することと、
    を含む通信制御方法。
  21. 無線通信における時間の単位であるサブフレームごとのリンク方向を動的に設定可能なチャネル上で、セル内の基地局と通信する無線通信部
    を備え、
    前記無線通信部は、サブフレームごとの特徴に基づく前記基地局によるサブフレームごとの送信電力の制御結果に従って、前記基地局と通信する、端末装置。
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