JP2016032176A - ミリ波無線通信機器 - Google Patents

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潤三 清水
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【課題】有線通信の一部をミリ波帯の無線通信で中継することができる小電力のミリ波無線通信機器を提供する。
【解決手段】ミリ波無線通信機器(100)は、適当な厚みの障害物(200)を両側から挟んで2個1組で使用される。ミリ波無線通信機器(100)は、自機器を障害物の表面に固着させる固着手段(11)と、ミリ波帯のキャリア信号をデータ信号でオンオフ変調してミリ波信号を生成するともに、受信したオンオフ変調されたミリ波信号を検波してデータ信号を復調するミリ波通信部(21)と、相手機器との間で、ミリ波通信部によってオンオフ変復調されるミリ波信号を送受信するミリ波アンテナ部(23T、23R)と、ミリ波無線通信部へ電力を供給する電源装置(30、31)とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ミリ波帯の無線通信を行う機器に関し、特に、ガラス窓などの適当な厚みの障害物を両側から挟んで2個1組で使用されるミリ波無線通信機器に関する。
一戸建ての住宅に新たにインターネットや監視カメラを導入する場合、屋外に設置した機器の信号ケーブルと電源ケーブルを屋内に引き込むための工事が必要である。エアコンのダクトが利用できる場合にはそれを利用してケーブルを引き込むことができるが、ダクトがない場合には、外壁に穴を開けてケーブルを引き込むことになる。しかし、外壁に穴を開けると建物の美観を損ない、また、建物の強度を低下させるおそれがあるため、できれば外壁に穴を開けずに配線したいという要望がある。
従来、集合住宅の屋上などにBS放送などの各種放送信号を伝送するミリ波送信機を設置して、各戸がミリ波送信機からの電波を受信することで、外壁に穴を開けることなく屋内の受信機において各種放送を受信できるようにした無線伝送システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004ー56457号公報
特許文献1の技術では、ミリ波送信機から比較的大電力の電波を放射する必要があり、ミリ波通信機の電源を確保することが難しくなる。また、小電力の無線LAN基地局を利用して建物の屋外と屋内とを無線通信により接続することが可能であるが、例えば、監視カメラなどは屋外に複数台設置されることがあるため、複数の無線LAN基地局どうしで電波が干渉し合って正しく通信できなくなるおそれがある。
上記問題に鑑み、有線通信の一部をミリ波帯の無線通信で中継することができる小電力のミリ波無線通信機器を提供することを課題とする。
本発明の一局面に従ったミリ波無線通信機器は、適当な厚みの障害物を両側から挟んで2個1組で使用されてミリ波帯の無線通信を行うミリ波無線通信機器であって、自機器を前記障害物の表面に固着させる固着手段と、ミリ波帯のキャリア信号をデータ信号でオンオフ変調してミリ波信号を生成するともに、受信したオンオフ変調されたミリ波信号を検波してデータ信号を復調するミリ波通信部と、相手機器との間で、前記ミリ波通信部によってオンオフ変復調されるミリ波信号を送受信するミリ波アンテナ部と、前記ミリ波無線通信部へ電力を供給する電源装置とを備えたものである。
この構成によると、2個のミリ波無線通信機器が障害物を挟んで対向して配置され、これらミリ波無線通信機器間でオンオフ変調されたミリ波信号が送受信されてデータ信号の送受信が行われる。したがって、小電力でデータ通信を行うことができ、また、相手機器以外のミリ波無線通信機器との混線することもない。
前記固着手段が磁石であってもよく、前記磁石が相手機器の磁石と引き合って、前記ミリ波アンテナ部が相手機器のミリ波アンテナ部に対向するように、自機器が前記障害物の表面に固着されてもよい。
この構成によると、磁石の極を適切に配置することで2個のミリ波無線通信機器間の位置合わせが容易になる。
前記固着手段が吸盤であってもよい。
この構成によると、障害物の表面にミリ波無線通信機器を容易に固着させることができる。
前記電源装置は、ワイヤレス給電装置を有していてもよく、前記ワイヤレス給電装置は、相手機器のワイヤレス給電装置からワイヤレスで電力を受電し、または、相手機器のワイヤレス給電装置へワイヤレスで電力を送電してもよい。
この構成によると、一方のミリ波無線通信機器から他方のミリ波無線通信機器へワイヤレスで電力を供給することができ、受電した電力をさらに外部機器にも供給することができる。
上記のミリ波無線通信機器は、相手機器から送信されるミリ波信号の受信強度を検出する受信強度検出器と、前記受信強度を表示するインジケータとを備えていてもよい。
この構成によると、障害物が不透明で相手のミリ波無線通信機器が見えない場合において、相手のミリ波無線通信機器からのミリ波信号の電波強度を頼りにミリ波無線通信機器を適当な位置に配置することができる。
本発明によれば、小電力で動作するミリ波無線通信機器を2個1組で用いて有線通信の一部をミリ波帯の無線通信で中継することができる。これにより、建物の外壁に穴を開けることなく、一戸建ての住宅にインターネットや監視カメラなどを導入することができる。
本発明の一実施形態に係るミリ波無線通信機器の外観斜視図 本発明の一実施形態に係るミリ波無線通信機器の底面図および断面図 図2に示したミリ波通信装置の基板の拡大図 ガラス窓を挟んで設置した2個のミリ波無線通信機器の断面図 1000BASE−TのLANケーブルを2個のミリ波無線通信機器で中継する場合のブロック図 一例に係るミリ波送信機のブロック図 一例に係るミリ波受信機のブロック図
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、図はあくまで説明用の便宜的なものであって、図示した各部材の寸法および配置位置は実際のものとは異なることがある。
本発明の一実施形態に係るミリ波無線通信機器は、有線LANや監視カメラなどの有線のデータ通信においてデータ信号の中継に用いられるものである。ミリ波無線通信機器を2個1組で使用することにより、有線ケーブルの一部を無線化してデータ信号を中継することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るミリ波無線通信機器の外観斜視図である。本実施形態に係るミリ波無線通信機器(以下、ミリ波通信機と略)100は、数cmの厚みで名刺大の大きさの機器である。ミリ波通信機100には信号ケーブル101と電源ケーブル102が接続される。ミリ波通信機100の表面には通信状況を示すインジケータ103が配置されている。
図2(a)は、ミリ波通信機100の底面図であり、図2(b)は、図2(a)中のI−I断面図である。ミリ波通信機100は、底面の中央部が開口したケース10を備えている。ケース10の底面の周囲4辺に磁石11が埋め込まれている。磁石11は、ガラス窓などの障害物の表面にミリ波通信機100を固着させるための固着手段の一例である。2個のミリ波通信機100を、底面が向かい合うようにして障害物の両面に配置することで、互いの磁石11が引き合って、各ミリ波通信機100を障害物の表面に固着させることができる。
ミリ波通信機10の底面から若干窪んだ位置に底面に平行に支持板12が設けられている。支持板12には、ミリ波通信装置とワイヤレス給電装置が取り付けられている。支持板12の底面には、ミリ波通信装置の基板20とワイヤレス給電アンテナ30が配置され、ミリ波通信機100の開口した底面からこれら基板20およびワイヤレス給電アンテナ30が覗けるようになっている。また、支持板12の反対側の面には、ワイヤレス給電回路31がレイアウトされている。
図3は、図2に示したミリ波通信装置の基板20を拡大した図である。基板20の表面には、ミリ波通信装置の主な部品として、ミリ波LSI21およびミリ波アンテナ部23Tおよび23Rがレイアウトされている。
ミリ波LSI21は、ミリ波通信部に相当するものであり、ミリ波帯のキャリア信号をデータ信号でオンオフ変調(OOK:On-Off Keying)してミリ波信号を発生させ(RF出力)、また、受信したオンオフ変調されたミリ波信号(RF入力)を検波してデータ信号を復調する。ミリ波信号とは、60GHz帯(ミリ波帯)の電波信号である。ミリ波LSI13の詳細構成およびオンオフ変調については後述する。
ミリ波LSI21のRF出力は、伝送線路22Tを介して受信用のミリ波アンテナ部23Tに接続される。ミリ波LSI21のRF入力は、伝送線路22Rを介して受信用のミリ波アンテナ部17Rに接続される。伝送線路22Tおよび22Rは、例えば、マイクロストリップ線路で形成することができる。なお、基板20において伝送線路22Tおよび22Rの配線長がなるべく短くなるようにミリ波LSI21およびミリ波アンテナ部23Tおよび23Rのレイアウトを決定することが好ましい。
ミリ波アンテナ部23Tおよび23Rは、いずれも2個のパッチアンテナ24で構成されている。パッチアンテナ24はおよそ1mm四方の正方形状の金属膜である。また、パッチアンテナ24の配置ピッチは2〜3mmである。なお、パッチアンテナ24の大きさおよび配置ピッチは、送受信するミリ波信号の波長や基板20の誘電率に応じて適当に決定される。
ミリ波アンテナ部23Tおよび23Rの配置位置は図示した位置に限られず任意の位置にレイアウト可能である。特に、ミリ波アンテナ部23Tおよび23Rは、混信防止のため、できる限り互いに離隔してレイアウトすることが望ましい。
基板20において十分なスペースが確保できるようであれば、ミリ波アンテナ部23Tおよび23Rを構成するパッチアンテナ24の数を増やしてもよい。パッチアンテナ24の数を増やすことにより、送受信されるミリ波信号のビーム幅が狭まって直進性を向上させることができる。逆に、ミリ波アンテナ部23Tおよび23Rをいずれも1個のパッチアンテナ24で構成することも可能である。
図4は、ガラス窓を挟んで設置した2個のミリ波通信機100の断面を示す。ガラス窓200は、障害物の一例であり、図4に示したように、2個のミリ波通信機100を、適当な厚みのガラス窓200を両側から挟んでガラス窓200の表面に固着させることができる。このとき、ガラス窓200を挟んで、2個のミリ波通信機100のワイヤレス給電アンテナ30どうし、および基板20(より詳細にはミリ波アンテナ部22Tおよび22R)どうしが向かい合うように、2個のミリ波通信機100をガラス窓200の表面に固着させる。例えば、磁石11のS極とN極を適当に配置することにより、2個のミリ波通信機100のワイヤレス給電アンテナ30どうし、および基板20どうしが互いに向き合うように2個のミリ波通信機100をガラス窓200の表面に固着させることができる。
図4に示したように2個のミリ波通信機100がガラス窓200を挟んで対向して配置された状態において、一方のミリ波通信機100(ミリ波通信機Aとする)のワイヤレス給電アンテナ30が磁束を発生し、他方のミリ波通信機100(ミリ波通信機Bとする)のワイヤレス給電アンテナ30はその磁束を受けることで、電磁誘導によりミリ波通信機Aからミリ波通信機Bに電力を伝送することができる。したがって、ミリ波通信機Aを屋内に配置し、ミリ波通信機Bを屋外に配置することで、電源のない屋外においてもミリ波通信機Bはミリ波通信機Aから電極供給を受け、動作することができる。さらに、ミリ波通信機Bは、屋外に設置された監視カメラなどの外部機器に電力を供給することもできる。
なお、ミリ波通信機100は屋外に設置されることもあるため、ワイヤレス給電アンテナ30や基板20が実装された支持板12の表面を樹脂でコーティングして防水性を高めることが望ましい。あるいは、ケース10の底面側の周囲に防水のためのゴムパッキンを取り付けてもよい。
あるいは、ケース10の底面側全体を吸盤として形成してもよい。これにより、ミリ波通信機100内部への水滴の浸入を防ぐことができるとともに、磁石11なしでミリ波通信機100をガラス窓200の表面に固着させることができる。
次に、ミリ波通信機100を用いた有線通信の中継例について説明する。図5は、1000BASE−TのLANケーブルを2個のミリ波通信機100で中継する場合のブロック図である。
信号ケーブル101は、4組のツイストペアケーブルからなる1000BASE−Tケーブルである。1000BASE−Tでは、4D−PAM5という伝送方式でデータ通信が行われる。各ツイストペアケーブルは、1クロックサイクル(周波数:125MHz、サイクル周期:8nsec)で5レベルの電圧を用いて2ビット(4値)情報を伝送し、そのデータレートは250Mbpsである。各ツイストペアケーブルは、互いに独立に全二重通信を行う。したがって、理論上、1000BASE−Tケーブルは、1Gbpsのデータレートでデータ送受信が可能である。
ミリ波LSI21は、例えば、4個の4D−PAM5トランシーバ211、クロックデータリカバリ(CDR)およびPLL(Phase Locked Loop)回路(CDR/PLL)212、シリアライザ213、デシリアライザ214、ミリ波送信機215T、およびミリ波受信機215Rを備えている。
各4D−PAM5トランシーバ211は、各ツイストペアケーブルに接続され、ツイストペアケーブルで送受信される4値信号と2値信号とを相互に変換する。すなわち、4D−PAM5トランシーバ211は、ツイストペアケーブルから受信した4値信号を2値信号に変換してシリアライザ214へ供給し、また、デシリアライザ214から受信した2値信号を4値信号に変換してツイストペアケーブルへ供給する。
CDR/PLL212は、任意のツイストペアケーブルの信号から125MHzのクロック信号を再生し、さらに、PLL回路で250MHzおよび1GHzのクロック信号を生成する。125MHzおよび250MHzのクロック信号は各4D−PAM5トランシーバ211へ供給され、250MHzおよび1GHzのクロック信号はシリアライザ213およびデシリアライザ214へ供給される。
シリアライザ213は、4個の4D−PAM5トランシーバ211から250Mbpsの2値信号を受け、それらを一つにまとめて1Gbpsの2値信号に変換する。シリアライザ213が生成した2値信号はミリ波送信機215Tへ供給される。
デシリアライザ214は、ミリ波受信機215Rから1Gbpsの2値信号を受け、それを4つの250Mbpsの2値信号に変換する。デシリアライザ214が生成した4つの2値信号は4個の4D−PAM5トランシーバ211のそれぞれへ供給される。
ミリ波送信機215Tは、シリアライザ213からデータ信号を受け、ミリ波帯のキャリア信号を当該データ信号でオンオフ変調してミリ波信号25A(またはミリ波信号25B)を生成する。ミリ波LSI21から出力されたミリ波信号25A(またはミリ波信号25B)は伝送線路22Tを伝播してミリ波アンテナ部23Tから相手のミリ波通信機100へ向けて発信される。
ミリ波受信機215Rは、相手のミリ波通信機100から発信されガラス窓200を伝播してミリ波アンテナ部23Rが受信して伝送線路22Rを伝播したミリ波信号25B(またはミリ波信号25A)を受け、それを検波してデータ信号を復調する。ミリ波受信機215Rが生成したデータ信号はデシリアライザ214へ供給される。
図6は、一例に係るミリ波送信機215Tのブロック図である。ミリ波送信機215Tは、例えば、CML(Current Mode Logic)回路41、LPF(Low Pass Filter)42、OOK変調部43、およびキャリア発振器44を備えている。なお、図6には、理解を容易にするためにデータ信号およびミリ波信号の各波形を模式的に描画している。
CML回路41は、差動のデータ信号をCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)レベルの電圧に変換するとともに、シングルエンド信号に変換する。CML回路41として、周知のあらゆるCML回路を用いることができる。
LPF42は、CMOSレベルに変換されたデータ信号の高調波成分を除去して、低周波成分のみを通過させる。LPF42の働きによって、ミリ波の変調信号のサイドバンドレベルを抑えることができ、ミリ波の隣接チャネル(すなわち、ミリ波信号25Aに対するミリ波信号25Bおよびその逆)への妨害信号を抑制することが可能となる。これにより、高品質を維持した状態でデータ信号の無線通信が可能となる。
OOK変調部43は、例えば、図示しないスイッチによって構成される。OOK変調部43は、キャリア発振器44から発振されるキャリア信号を、LPF42からのデジタル信号によってオンオフする。これにより、オンオフ変調されたミリ波帯の無線信号、すなわち、ミリ波信号25Aおよびミリ波信号25Bが生成される。
キャリア発振器44は、ミリ波通信機Aとミリ波通信機Bとで、互いに異なる発振周波数のキャリア信号を発振する。例えば、ミリ波通信機Aのミリ波送信機215Tのキャリア発振器44の発振周波数は60.5GHzであり、ミリ波通信機Bのミリ波送信機215Tのキャリア発振器44の発振周波数は64.5GHzである。
図7は、一例に係るミリ波受信機215Rのブロック図である。ミリ波受信機215Rは、例えば、LNA(Low Noise Amplifier)51、ローカル発振器52、ミキサ53、BPF(Band Pass Filter)54、VGA(Variable Gain Amplifier)55、検波回路56、リミッタ回路57、オフセットキャンセラ58、およびCLM回路59を備えている。なお、図7には、理解を容易にするためにデータ信号およびミリ波信号の各波形を模式的に描画している。
LNA51は、受信したミリ波信号を低雑音で増幅する。
ローカル発振器52は、ミリ波通信機Aとミリ波通信機Bとで、互いに異なる発振周波数のローカル信号を発振する。例えば、ミリ波通信機Aのミリ波受信機215Rのローカル発振器52の発振周波数は48.5GHzであり、ミリ波通信機Bのミリ波受信機215Rのローカル発振器52の発振周波数は44.5GHzである。
ミキサ53は、ローカル発振器52から発振されるローカル信号を用いて、LNA51から入力される信号をIF(Intermediate Frequency)信号にダウンコンバートする。
BPF54は、ミキサ53によってダウンコンバートされたIF信号において所望の帯域の信号のみを通過させる。
VGA55は、BPF54からのIF信号の強弱にかかわらず、最適な受信状態を維持するために、利得を調整して、増幅されたIF信号を出力する。VGA55の利得は、例えば、検波回路56の出力をフィードバックして調整される。
検波回路56は、VGA55から入力されるIF信号を包絡線検波または二乗検波によって復調する。
リミッタ回路57は、検波回路56から入力される信号に対して、所定の閾値を超える場合を”1”、超えない場合を”0”として、ベースバンドのデジタル信号を出力する。
オフセットキャンセラ58は、VGA55で発生するDCオフセットなどのミリ波受信機215R内で発生するDCオフセットを除去する。オンオフ変調では、振幅の強弱でデータを再生するので、適切にDCオフセットを除去しなければ、データが誤って再生されてしまう場合があるので、オフセットキャンセラ58を設けることが好ましい。
CML回路59は、リミッタ回路57から入力されるデジタル信号をCMOSレベルの電圧からデシリアライザ214で利用される信号の電圧に変換してデータ信号を出力する。
ミリ波受信機215Rの一部を利用して、相手のミリ波通信機100から送信されるミリ波信号の受信強度を検出する受信強度検出器60を構成してもよい。受信強度検出器60は、例えば、図示しないA/D変換器およびデジタル制御回路で構成することができる。A/D変換器は、検波回路56のアナログ出力をデジタル値に変換し、デジタル制御回路は、A/D変換器の出力値と閾値とを比較して受信強度を判定する。そして、相手のミリ波通信機100から送信されるミリ波信号の受信強度が十分に大きければ、受信強度検出器60は、インジケータ103(図1を参照)を発光させる。
受信強度を検出する場合、ミリ波通信機100をテストモードで動作させて、相手のミリ波通信機100からミリ波帯のキャリア信号のみを発信させる。一方、そのキャリア信号を受信するミリ波通信機100では、受信強度検出器60が、相手のミリ波通信機100からのキャリア信号の電波強度を検出し、それに応じてインジケータ103を発光させる。これは、障害物が不透明で相手のミリ波通信機100の配置位置が見えない場合において、相手のミリ波通信機100からのキャリア信号の電波強度を頼りにミリ波通信機100を適当な位置に配置することができる点で有利である。
以上のように、本実施形態によれば、小電力で動作するミリ波通信機100を2個1組で用いて有線通信の一部をミリ波帯の無線通信で中継することができる。これにより、建物の外壁に穴を開けることなく、一戸建ての住宅にインターネットや監視カメラなどを導入することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、ワイヤレス給電装置に代えて太陽電池および二次電池を用いてミリ波通信機100の電源装置を構成してもよい。また、ミリ波送信機215TにおけるCML回路41およびミリ波受信機215RにおけるCML回路59に代えてLVDS(Low Voltage Differential Signaling)回路を用いてもよい。また、ミリ波受信機215Rにおいて、ローカル発振器52、ミキサ53、およびBPF54を省略して、検波回路56がRF(Radio Frequency)信号を直接検波するようにしてもよい。
また、上記実施形態により示した構成は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成に限定する趣旨ではない。例えば、本発明は、監視カメラなどで用いられる同軸ケーブルによるデータ通信の中継にも適用可能である。また、障害物はガラス窓200に限られず、導電性材料を含まない壁やベニヤ板であってもよい。
本発明に係るミリ波無線通信機器は、有線通信の一部をミリ波帯の無線通信で中継することができるため、一戸建て住宅へのインターネットや監視カメラの導入に有用である。
100 ミリ波無線通信機器
200 ガラス窓(障害物)
11 磁石(固着手段)
21 ミリ波LSI(ミリ波通信部)
23T ミリ波アンテナ部
23R ミリ波アンテナ部
30 ワイヤレス給電アンテナ(電源装置)
31 ワイヤレス給電回路(電源装置)
60 受信強度検出器
103 インジケータ

Claims (5)

  1. 適当な厚みの障害物を両側から挟んで2個1組で使用されてミリ波帯の無線通信を行うミリ波無線通信機器であって、
    自機器を前記障害物の表面に固着させる固着手段と、
    ミリ波帯のキャリア信号をデータ信号でオンオフ変調してミリ波信号を生成するともに、受信したオンオフ変調されたミリ波信号を検波してデータ信号を復調するミリ波通信部と、
    相手機器との間で、前記ミリ波通信部によってオンオフ変復調されるミリ波信号を送受信するミリ波アンテナ部と、
    前記ミリ波無線通信部へ電力を供給する電源装置とを備えている
    ことを特徴とするミリ波無線通信機器。
  2. 前記固着手段が磁石であり、
    前記磁石が相手機器の磁石と引き合って、前記ミリ波アンテナ部が相手機器のミリ波アンテナ部に対向するように、自機器が前記障害物の表面に固着される
    ことを特徴とする請求項1に記載のミリ波無線通信機器。
  3. 前記固着手段が吸盤である
    ことを特徴とする請求項1に記載のミリ波無線通信機器。
  4. 前記電源装置は、ワイヤレス給電装置を有し、
    前記ワイヤレス給電装置は、相手機器のワイヤレス給電装置からワイヤレスで電力を受電し、または、相手機器のワイヤレス給電装置へワイヤレスで電力を送電する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のミリ波無線通信機器。
  5. 相手機器から送信されるミリ波信号の受信強度を検出する受信強度検出器と、
    前記受信強度を表示するインジケータとを備えている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のミリ波無線通信機器。
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