JP2016032060A - 発光部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、発光部品を提供することにある。【解決手段】本発明の発光部品は、基板と、光線を発することができる半導体積層と、基板と半導体積層との間に位置しかつ光線を反射する第一反射構造と、基板と半導体積層との間に位置する第二反射構造とを含む。光線が第一入射角で半導体積層から第一反射構造に入射されるとき、最大の反射率を獲得し、かつ光線が第二入射角で半導体積層から第二反射構造に入射されるとき、最大の反射率を獲得することができる。第二入射角は第一入射角より大きい。【選択図】図1

Description

本発明は発光部品に関し、特に光線を反射する反射構造を含み、かつこの光線が所定の入射角で反射構造に入射されるとき、最大の反射率を獲得することができる発光部品に関する。
発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)は、固体半導体発光部品であり、エネルギー消耗が少なく、作動寿命が長く、熱の発生が少なく、防震性能がよく、体積が小さく、反応速度が速く、光電特性がよい(例えば、発光の波長が安定する)という利点を有する。したがって、発光ダイオードは、家庭用電気機器、設備の表示灯、光電製品などに広く応用されている。
本発明の目的は、発光部品を提供することにある。
本発明の発光部品は、基板と、光線を発することができる半導体積層と、基板と半導体積層との間に位置しかつ光線を反射する第一反射構造と、基板と半導体積層との間に位置する第二反射構造とを含む。光線が第一入射角で半導体積層から第一反射構造に入射されるとき、最大の反射率を獲得し、かつ光線が第二入射角で半導体積層から第二反射構造に入射されるとき、最大の反射率を獲得することができる。第二入射角は第一入射角より大きい。
上述した本発明の特徴、発明の効果などをより詳細に表現するため、以下本発明の好適な実施例と図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
本発明の実施例に係る発光部品を示す断面図である。 本発明の実施例に係る発光部品の局部を示す断面図である。 本発明の実施例に係る発光部品を示す断面図である。 本発明の実施例に係る発光部品を示す断面図である。
発明の事項をより詳細に表現するため、以下本発明の好適な実施例と図面に基づいて本発明を詳細に説明する。以下の実施例は、本発明の発光部品の一部分の例示にしか過ぎないものであるため、本発明は以下の実施例の構成に限定されるものではない。本明細書に記載される実施例において、部品のサイズ、材質、形状、配置方法などを限定する事項が記載されていない限り、本発明の特許請求の範囲はそれらに限定されるものではなく、それらはただ本発明を説明するものであるとみなすことができる。また、図面に記載されている部品のサイズ又は位置などをより詳しく説明するため、拡大して示す場合がある。また、以下の記載において詳細な説明を簡素化するため、同一又は同類の部品については、同一の名称、符号で示す。
図1は、本発明の実施例に係る発光部品1を示す断面図である。この発光部品1は、例えば発光ダイオードであり、基板10と、この基板10上に位置しかつ光線を発することができる半導体積層12とを含む。1つ又は複数の反射構造、例えば第一反射構造14、第二反射構造16又は第三反射構造18が、基板10と半導体積層12との間に位置し、かつ半導体積層12が発した光線を反射する。複数の反射構造は、波長が略同一である光線を反射する。光線が第一入射角θで第一反射構造14に入射されるとき、最大の反射率を獲得することができ、光線が第二入射角θで第二反射構造16に入射されるとき、最大の反射率を獲得することができる。第二入射角θと第一入射角θは相違している。具体的に、半導体積層12が発した光線は0〜20度の間の第一入射角θで半導体積層12から第一反射構造14に入射されるとき、最大の反射率を獲得することができる。例えば、50%以上の反射率を獲得することができるが、80%以上になることが好ましく、90%以上になることがより好ましい。本発明の第一入射角θの範囲は上述した範囲に限定されるものではない。半導体積層12が発した光線は20〜60度の間の第二入射角θで半導体積層12から第二反射構造16に入射されるとき、最大の反射率を獲得することができる。例えば、50%以上の反射率を獲得することができるが、80%以上になることが好ましく、90%以上になることがより好ましい。本発明の第二入射角θの範囲は上述した範囲に限定されるものではない。本発明の実施例において、第一入射角θ又は第二入射角θは、所定の角度であるか、或いは所定の範囲内の角度であることができる。
本発明の実施例において、基板10は、半導体積層12を載置する載置基板であることができる。半導体積層12は、仮設基板(図示せず)上に形成した後、前記反射構造により基板10上に接着させることができる。発光部品1の光線出射効率に応じて、仮設基板は除去又は不除去することができる。
本発明の実施例において、基板10は、成長型基板であり、アルミニウムインジウムガリウムリン(AlGaInP)のヒ化ガリウム(GaAs)の成長に用いられるウェハー、或いは窒化ガリウムインジウム(InGaN)のサファイア(Al)結晶、窒化ガリウム(GaN)結晶又は炭化ケイ素(SiC)結晶の成長に用いられるウェハーを含む。有機金属気相成長法(MOCVD)、分子線エピタキシー法(MBE)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、蒸着法又はイオンプレーティングにより、その基板10上に光電特性を有する半導体積層12を形成することができる。例えば、発光(Light−Emitting)積層を形成することができる。
半導体積層12は、第一導電性半導体層121と、第二導電性半導体層123と、第一導電性半導体層121と第二導電性半導体層123との間に位置する活性層122とを含む。第一導電性半導体層121と第二導電性半導体層123は、例えばクラッド層(cladding layer)又は制限層(confinement layer)であり、かつ電子と正孔(Electron hole)をそれぞれ提供することができる。この電子と正孔は、電流によって活性層122中で反応するとともに発光する。半導体積層12の材料は、III−V族半導体材料を含むことができる。例えば、AlInGa(1−x−y)N又はAlInGa(1−x−y)Pであり、この化学式において、0≦x、y≦1、(x+y)≦1である。活性層122の材料により半導体積層12は、波長の範囲が610nm〜650nmの間に入っている赤光、波長の範囲が530nm〜570nmの間に入っている緑光、又は波長の範囲が450nm〜490nmの間に入っている藍光を発することができる。本発明の実施例において、基板10と半導体積層12は、単結晶エピタキシャル構造である。半導体積層12を形成した後、蒸着プロセスにより電極を形成する。例えば、第一電極20と第二電極19を形成する。外部から電流を入力するとき、それらの電極により半導体積層12と電気接続させることができる。
本発明の実施例において、反射構造、例えば第一反射構造14、第二反射構造16又は第三反射構造18の材料は、誘導材料、例えばSiN、Si、MgF又はNbを含むか、或いは半導体材料、例えばIII−V族半導体材料AlGa1−x(この式において、0≦x≦1)を含むことができる。反射構造は、有機金属気相成長法(MOCVD)、分子線エピタキシー法(MBE)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、蒸着法又はイオンプレーティングにより、基板10と半導体積層12との間を形成することができる。本発明の実施例において、反射構造は単結晶エピタキシャル構造である。第一反射構造14及び/又は第二反射構造16に不純物を添加してもよく、或いは不純物を添加しなくてもよい。具体的には、第一反射構造14及び/又は第二反射構造16が発光部品1の電流導電通路の一部分になるとき、第一反射構造14及び/又は第二反射構造16に不純物を添加することができる。第一反射構造14及び/又は第二反射構造16が発光部品1の電流導電通路の一部分にならないとき、第一反射構造14及び/又は第二反射構造16に不純物を添加しなくてもよい。例えば、図1に示すとおり、第一電極20と第二電極19は基板10の両側に形成され、第一反射構造14と第二反射構造16は導電性不純物、例えばn型不純物又はp型不純物を含むことができる。本発明の他の実施例において、第一電極20と第二電極19を基板10の同一側に形成するとき(図示せず)、第一反射構造14と第二反射構造16に不純物を添加してもよく、或いは不純物を添加しなくてもよい。
図2は、本発明の実施例に係る発光部品1の局部を示す断面図である。図2に示すとおり、第一反射構造14と第二反射構造16は分布ブラッグ反射器(Distributed Bragg Reflector、DBR)であり、第一反射構造14と第二反射構造16は高屈折率層と低屈折率層を含むことができる。高屈折率層と低屈折率層を交替に積層することにより、1つ又は複数の積層構造を形成することができる。第一反射構造14と第二反射構造16は、同一又は相違する材料を含むことができる。具体的には、第一反射構造14と第二反射構造16が同一な材料を含むとき、第一反射構造14と第二反射構造16は同一又は相違する材料で構成されることができる。本実施例において、第一反射構造14は、第一屈折率を具備する第一層14aと第二屈折率を具備する第二層14bとで構成された第一積層を含む。第一屈折率と第二屈折率は相違している。第一屈折率と第二屈折率との間の差を調節することにより、第一反射構造14の反射率を調節することができる。具体的には、第一屈折率と第二屈折率との間の差を増加させることにより、第一反射構造14の反射率を増加させることができる。逆に、第一屈折率と第二屈折率との間の差を低減することにより、第一反射構造14の反射率を低減することができる。本発明の実施例において、第一屈折率と第二屈折率との間の差は0.4〜1の間に入っている。例えば、第一反射構造14が第一層14a(例えばAlx1Ga1−x1)と第二層14b(例えばAly1Ga1−y1)を含むとき、それらを交替に積層することにより、1つ又は複数の積層構造を形成することができる。その式において、x1≠y1である。Alx1Ga1−x1又はAly1Ga1−y1のx1又はy1を増加させることにより、すなわちA1の成分を増加させることにより、Alx1Ga1−x1又はAly1Ga1−y1の屈折率を低減することができる。逆に、A1の成分を低減することにより、Alx1Ga1−x1又はAly1Ga1−y1の屈折率を増加させることができる。第二反射構造16は、第三屈折率を具備する第三層16aと第四屈折率を具備する第四層16bとで構成された第二積層を含む。第三屈折率と第四屈折率は相違している。第三屈折率と第四屈折率との間の差を調節することにより、第二反射構造16の反射率を調節することができる。具体的には、第三屈折率と第四屈折率との間の差を増加させることにより、第二反射構造16の反射率を増加させることができる。逆に、第三屈折率と第四屈折率との間の差を低減することにより、第二反射構造16の反射率を低減することができる。本発明の実施例において、第三屈折率と第四屈折率との間の差は0.4〜1の間に入っている。例えば、第二反射構造16が第三層16a(例えばAlx2Ga1−x2)と第四層16b(例えばAly2Ga1−y2)を含むとき、それらを交替に積層することにより、1つ又は複数の積層構造を形成することができる。その式において、x2≠y2である。Alx2Ga1−x2又はAly2Ga1−y2のx2又はy2を増加させることにより、すなわちA1の成分を増加させることにより、Alx2Ga1−x2又はAly2Ga1−y2の屈折率を低減することができる。逆に、A1の成分を低減することにより、Alx2Ga1−x2又はAly2Ga1−y2の屈折率を増加させることができる。
発光部品1、例えば発光ダイオード1を色々な分野に応用するとき、色々な要求に応じて発光部品の光線分布を調節しなければならない。光線分布は遠視野角度(far field angle)により定義され、遠視野角度が小さければ小さいほど、発光ダイオードの指向性がよくなる。逆に、遠視野角度が大きければ大きいほど、発光ダイオードの指向性が悪くなる。本発明の実施例において、発光部品1は、第一反射構造14と第二反射構造16が異なる角度に設けられるとき、半導体積層12が発した光線に対して異なる反射率を有することにより、発光部品1の光線分布を調節することができる。例えば、第一反射構造14と第二反射構造16の構造を調節することにより、半導体積層12が発した光線を0〜20度の間の第一入射角θで半導体積層12から第一反射構造14に入射させ、かつ小さい反射率を獲得することができる。また、半導体積層12が発した光線を20〜60度の間の第二入射角θで半導体積層12から第二反射構造16に入射させ、大きい反射率を獲得することができる。上述したことにより、遠視野角度の大きい光線分布を得ることができる。本発明の他の実施例において、第一反射構造14は第一対数の第一積層を含み、第二反射構造16は第二対数の第二積層を含む。かつ、第一反射構造14が含む第一積層の第一対数と第二反射構造16が含む第二積層の第二対数とは相違している。例えば、第一反射構造14の第一積層の第一対数及び/又は第二反射構造16の第二積層の第二対数を低減することにより、発光部品1の光線分布を調節することができる。
本発明の実施例において、第一反射構造14が含む第一積層の第一厚さと、第二反射構造16が含む第二積層の第二厚さとは相違している。第一反射構造14と第二反射構造16は、半導体積層12からの光線を異なる入射角θで入射させることにより最大の反射率を獲得することができ、かつその入射角θに基づいて反射構造の積層の厚さを調節することができる。すなわち、入射角θが増加するとき、反射構造の積層の厚さを増加させることができる。具体的には、第一反射構造14と第二反射構造16のうちいずれか一層の厚さ、例えば第一層14a、第二層14b、第三層16a及び第四層16bのうちいずれか一層の厚さを、半導体積層12が発した光線の波長の四分の一の整数倍にし、かつcosθに反比例にさせることができる。具体的には、第一反射構造14を構成する第一層14a及び第二層14b又は第二反射構造16を構成する第三層16a及び第四層16bがそれぞれ厚さdを有し、活性層122が発した光線の波長がλであるとき、厚さdは関係式d=(λ/4n)/cosθを満たす。
本発明の実施例において、発光部品1の出光率と出光角度を増加させるため、発光部品1は第一反射構造14と第二反射構造16との間に位置する第三反射構造18を更に含むことができる。半導体積層12が発した光線は第三入射角θで半導体積層12から第三反射構造18に入射されるとき、最大の反射率を獲得することができる。例えば、50%以上の反射率を獲得することができるが、80%以上になることが好ましく、90%以上になることがより好ましい。第三入射角θは第一入射角θと第二入射角θとの間に入るか、第三入射角θは第一入射角θ及び/又は第二入射角θより大きいか、或いは第三入射角θは第一入射角θ及び/又は第二入射角θより小さいことができる。第三反射構造18は第五屈折率を具備する第五層18aと第六屈折率を具備する第六層18bとで構成された第三積層を含む。第三入射角θが第一入射角θと第二入射角θとの間に入るとき、第三反射構造18の第三積層の第三厚さは、第一反射構造14の第一積層の第一厚さと第二反射構造16の第二積層の第二厚さとの間に入る。第三反射構造18を構造する第五層18aと第六層18bがそれぞれ厚さdを有し、活性層122が発した光線の波長がλであり、第三反射構造18のいずれか一層の屈折率がnであるとき、厚さdは関係式d=(λ/4n)/cosθを満たす。
半導体積層12が波長λが630nmである赤光を発することを例として、半導体積層12からの光線が各方向に伝播されることを説明する。発光部品1の光取出面の光線出射効率を増加させるため、基板10と半導体積層12との間に1つ又は複数の反射構造を形成することにより、例えば第一反射構造14と第二反射構造16を形成することにより、基板10に向かう光線を反射することができる。本発明の実施例において、第一反射構造14は、1つ又は複数の第一積層で形成され、第一積層は、高い屈性率を具備する第一層14aと低い屈折率を具備する第二層14bとが交替に積層されることにより形成される。反射しようとする反射光線の波長λに対して、いずれか一層14a又は14bの厚さdは、関係式d=(λ/4n)/cosθを満たす。この式において、nはいずれか一層14a又は14bの屈折率であり、θは光線が半導体積層12から第一反射構造14に入射される入射角である。例えば、AlAs/Al0.6Ga0.4Asで1つ又は複数の第一積層を形成し、第一反射構造14は波長630nmの光線を反射できるように設ける。光線が0〜20度の第一入射角θで半導体積層12から第一反射構造14に入射されるとき、第一反射構造14は、波長が630nmでありかつ第一入射角θで入射される光線に対して高い反射率を具備し、波長が630nmでありかつ第一入射角θ以外の入射角で入射される光線に対して低い反射率を具備する。第一入射角θ以外の入射角で入射され、かつ第一反射構造14に反射されていない波長630nmの光線は、第一反射構造14を透過した後、第一入射角θと異なる第二入射角θで半導体積層12から第二反射構造16に入射される。本発明の実施例において、第二反射構造16は、1つ又は複数の第二積層で形成され、第二積層は、高い屈性率を具備する第三層16aと低い屈折率を具備する第四層16bとが交替に積層されることにより形成される。反射しようとする反射光線の波長λに対して、いずれか一層16a又は16bの厚さdは、関係式d=(λ/4n)/cosθを満たす。この式において、nはいずれか一層16a又は16bの屈折率であり、θは光線が半導体積層12から第二反射構造16に入射される入射角である。例えば、AlAs/Al0.6Ga0.4Asで1つ又は複数の第二積層を形成し、第二反射構造16は波長630nmの光線を反射できるように設ける。波長630nmの光線が20〜29度の入射角で第二反射構造16に入射されるとき、第二反射構造16は、入射角が20〜29度でありかつ波長が630nmである光線に対して高い反射率を具備し、入射角20〜29度以外の入射角で入射される光線に対して低い反射率を具備する。発光部品1の光線出射効率を増加させるため、さらに反射構造の個数を増加させることにより、すべての入射角における反射率に対して最適化を行うことができる。
本発明の実施例において、反射構造の高屈折率層と低屈折率層の差が0.4〜1の間に入っているとき、基板10と半導体積層12との間に6〜13個の反射構造を設けることにより、入射角0〜90度の光線における反射率に対して最適化を行うことができる。また、その6〜13個の反射構造は、異なる入射角の光線に対して最大の反射率を有し、各反射構造を構成する積層の厚さは、入射角の増加により増加する。本発明の実施例において、下記の表1において、13個の反射構造を設けることにより、入射角の範囲が0〜60度でありかつ波長が630nmである光線を反射する。13個の反射構造は、異なる入射角を有しかつ波長が630nmである光線に対して最大の反射率を有し、かつAlAs/Al0.6Ga0.4Asで構成される2つの積層をそれぞれ含む。各反射構造の積層の厚さは互いに相違しており、かつ各反射構造の積層の厚さは入射角の増加により増加する。AlAs/Al0.6Ga0.4Asで構成される積層を例にする場合、第一反射構造はAlAs/Al0.6Ga0.4Asで構成される第一積層を含み、この第一積層の膜厚さは99nmであり、第一反射構造は、入射角範囲が0〜20度でありかつ波長が630nmである光線に対して最大の反射率を具備する。第二反射構造はAlAs/Al0.6Ga0.4Asで構成される第二積層を含み、この第二積層の膜厚さは106.6nmであり、第一反射構造は、入射角範囲が20〜29度でありかつ波長が630nmである光線に対して最大の反射率を具備する。
Figure 2016032060
図3は、本発明の実施例に係る発光部品2の断面を示す図である。図3に示すとおり、第二反射構造28は基板10と第一反射構造14との間に位置している。発光部品2と上述した発光部品1との間の相違点は、第二反射構造28が相違することにある。すなわち、発光部品2と発光部品1が略同様な構造を有しているので、発光部品2と発光部品1の同一の符号について、ここでは再び説明しない。
本実施例において、第二反射構造28の材料は、誘電材料、例えばSiO、Si、MgF、Nb又はTaを含むか、或いは半導体材料、例えばAlGa1−xAsを含むことができる。この化学式において、0≦x≦1である。有機金属気相成長法(MOCVD)、分子線エピタキシー法(MBE)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、蒸着法又はイオン電着法により、第二反射構造28を基板10と半導体積層12との間に形成することができる。
第二反射構造28は不純物を含むか或いは含まないことができる。具体的に、第二反射構造28が発光部品2の電流導電通路の一部分になるとき、第二反射構造28は不純物を含み、第二反射構造28が発光部品2の電流導電通路の一部分にならないとき、第二反射構造28は不純物を含まない。例えば、図3に示すとおり、第一電極20と第二電極29が基板10の両側に形成されるとき、第二反射構造28はn型不純物又はp型不純物を含むことができる。本発明の他の実施例において、第一電極20と第二電極29は基板10の同一側(図示せず)に形成され、第二反射構造28は不純物を含むか或いは含まないことができる。
本発明の変形例において、第二反射構造28は単層構造であり、誘電材料、例えばSiO、Si、MgF、Nb又はTaを含むか、或いは半導体材料、例えばAlGa1−xAsを含むことができる。半導体材料、例えばAlGa1−xAsは、湿式酸化方法でAlGa1−xAsの外壁を環境に露出させることにより酸化させることができる。第一電極20と第二電極29が基板10の同一側(図示せず)に形成されるとき、すべてのAlGa1−xAsを酸化させることにより酸化アルミニウムを形成することができる。図3に示すとおり、第一電極20と第二電極29が基板10の両側に形成されるとき、一部分のAlGa1−xAsを酸化させることにより、酸化区域281とこの酸化区域281に囲まれる未酸化区域282とを形成することができる。酸化区域281は酸化アルミニウムを含み、未酸化区域282はAlGa1−xAsを含むことができる。この化学式において、0≦x≦0.8である。未酸化区域282は発光部品2の電流導電通路の一部分になる。
半導体積層12からの光線が各方向に伝播されるとき、基板10に入射される一部分の光線は第一入射角θで第一反射構造14に入射される。入射角が第一入射角θより小さい光線は、第一反射構造14に反射され、射角が第一入射角θより大きい光線は、第二反射構造28に反射される。具体的に、第二反射構造28は隣接する層より、例えば半導体積層12又は第一反射構造14より低い屈折率を有する。光線は、臨界角より大きい第二入射角θで高屈折率を有する層から隣接しかつ低屈折率を有する第二反射構造28に入射されるとき、光線は高屈折率を有する層内へ反射される。
本発明の変形例において、図3に示すとおり、第一反射構造14は半導体積層12と第二反射構造28との間に形成される。第一反射構造14の第二層14bは、屈折率nを有し、かつ第二反射構造28に隣接する。隣接する両者の屈折率の差はΔnであり、かつ1−sinθ<Δn/n<1−sinθである。
図4は、本発明の実施例に係る発光部品3の断面を示す図である。本発明の変形例において、第二反射構造28は多層構造であることができる。図4に示すとおり、第二反射構造28は分布ブラッグ反射器(Distributed Bragg Reflector、DBR)であることができる。第二反射構造28は少なくとも1つ高屈折率層と低屈折率層を含み、高屈折率層と低屈折率層を交替に積層することにより1つ又は複数の積層構造を形成する。本実施例において、第二反射構造28は、第三屈折率を具備する第三層28aと第四屈折率を具備する第四層28bとで構成された第二積層を含む。第三屈折率と第四屈折率は相違している。第三屈折率と第四屈折率との間の差を調節することにより、第二反射構造28の反射率を調節することができる。具体的には、第三屈折率と第四屈折率との間の差を増加させることにより、第二反射構造28の反射率を増加させることができる。逆に、第三屈折率と第四屈折率との間の差を低減することにより、第二反射構造28の反射率を低減することができる。本発明の実施例において、第三屈折率と第四屈折率との間の差は0.4〜1の間に入っている。具体的に、第二反射構造28は第三層28a、例えばAlx2Ga1−x2(0≦x2≦0.8)と、第四層28b、例えばAly2Ga1−y2(0.8≦y2≦1)とを含み、かつそれらを交替に積層することにより、1つ又は複数の積層構造を形成する。
本発明の変形例において、図4に示すとおり、反射しようとする反射光線の波長λに対して、第二反射構造28のいずれか一層28a又は28bの厚さdは、関係式d=(λ/4n)/cosθを満たす。この式において、nはいずれか一層28a又は28bの屈折率であり、θは光線が半導体積層12から第二反射構造28に入射される入射角である。波長がλであり、入射角がθであるとき、第二反射構造28は最大の反射率を具備する。
本発明の変形例において、半導体積層12の低屈折率層の材料は、モルパーセントが80%より大きいアルミニウム(A)、例えばAly2Ga1−y2を含む。この式において、0.8≦y2≦1である。第二反射構造28に湿式酸化プロセスを実施し、Aly2Ga1−y2の外壁を環境に露出させて酸化させることにより、図4に示すとおり、酸化区域281とこの酸化区域281に囲まれる未酸化区域282とを形成することができる。酸化区域281は酸化アルミニウムを含み、未酸化区域282はAly2Ga1−y2を含むことができる。この式において、0.8≦y2≦1である。発光部品3の平面図において、酸化区域281は所定の表面面積を有する。この表面面積が発光部品3の表面面積の30〜80%になるとき、第二反射構造28は活性層122が発した光線に対して好適な反射率を有することができる。
本発明の変形例において、半導体積層12が発した光線が酸化区域281の1つの表面に入射されるとき、酸化区域281の屈折率n2と隣接する層例えば第二反射構造28の第三層28a、半導体積層12又は第一反射構造14の屈折率n1との間の差により、光線は第二入射角θで第二反射構造28に入射される。第二入射角θが臨界角θ=sin−1(n2/n1)より大きいとき、半導体積層12が発した光線は酸化区域281の表面に全反射される。
図3に示すとおり、本発明の実施例において、発光部品2の第二電極29は、ワイヤボンディング用電極291と、半導体積層12とワイヤボンディング用電極291との間に位置する電流切断層292と、半導体積層12上に位置する複数個の延伸電極293とを含む。図4に示すとおり、電流切断層292は未酸化区域282に形成されているが、発光部品2の平面図(図示せず)において、電流切断層292は酸化区域281から所定の距離離れている。電流を均等に分散させるため、電流切断層292はワイヤボンディング用電極291から半導体積層12の1つの表面上まで延伸し、かつ延伸電極293の位置は図4に示す酸化区域281に対応する。
以上、本発明の図面と明細書により本発明を詳述してきたが、各実施例に公開又は記載されている部品、実施方式、設計標準又は技術原理に、互いに衝突又は矛盾する事項、又は共に実施することができない事項がない場合、他の実施例の事項を参照、交換、組合せ、協力、合併させることができる。
以上、これらの発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても当然この発明に含まれる。
1、2、3 発光部品
10 基板
12 半導体積層
121 第一導電性半導体層
122 活性層
123 第二導電性半導体層
14 第一反射構造
14a 第一層
14b 第二層
16、28 第二反射構造
16a、28a 第三層
16b、28b 第四層
281 酸化区域
282 未酸化区域
18 第三反射構造
18a 第五層
18b 第六層
19、29第二電極
291 ワイヤボンディング用電極
292 電流切断層
293 延伸電極
20 第一電極
θ 入射角
θ 第一入射角
θ 第二入射角
θ 第三入射角
λ 波長
d、d1、d2 厚さ
n、n1、n2屈折率

Claims (10)

  1. 発光部品において、
    基板と、
    光線を発することができる半導体積層と、
    前記基板と前記半導体積層との間に位置し、前記光線を反射する第一反射構造と、
    前記基板と前記半導体積層との間に位置する第二反射構造と、を含み、
    前記光線が第一入射角で前記半導体積層から前記第一反射構造に入射されるとき、最大の反射率を獲得し、前記光線が第二入射角で前記半導体積層から前記第二反射構造に入射されるとき、最大の反射率を獲得することができ、該第二入射角は該第一入射角より大きい、発光部品。
  2. 前記第二反射構造は前記基板と前記第一反射構造との間に位置し、該第二反射構造の材料はAlGa1−xAsを含み、かつ0.8≦x≦1である請求項1に記載の発光部品。
  3. 前記第二反射構造は、酸化区域と該酸化区域に囲まれる未酸化区域とを含み、該未酸化区域はAlGa1−xAsを含み、該酸化区域は酸化アルミニウムを含む請求項2に記載の発光部品。
  4. 前記酸化区域は臨界角を有し、該臨界角は前記第二入射角より小さく、前記第一入射角は該臨界角より小さい請求項3に記載の発光部品。
  5. 電流切断層と、前記半導体積層上まで延伸する延伸電極とを更に含み、該電流切断層の位置は前記未酸化区域に対応し、該延伸電極の位置は前記酸化区域に対応する請求項3に記載の発光部品。
  6. 前記電流切断層と前記酸化区域は所定の距離離れている請求項5に記載の発光部品。
  7. 前記第一反射構造は、第一屈折率を具備する第一層と第二屈折率を具備する第二層とで構成された第一積層を含み、前記第二反射構造は、第三屈折率を具備する第三層と第四屈折率を具備する第四層とで構成された第二積層を含み、前記第一反射構造又は前記第二反射構造のうちいずれか一層の厚さは、前記光線の波長の四分の一の整数倍である請求項1に記載の発光部品。
  8. 前記第一反射構造は第一対数の第一積層を含み、前記第二反射構造は第二対数の第二積層を含み、該第一対数と該第二対数とは相違するか、或いは前記第一積層の第一厚さと前記第二積層の第二厚さとは相違している請求項7に記載の発光部品。
  9. 前記第一屈折率と前記第二屈折率との間の差は0.4〜1の間に入っており、前記第三屈折率と前記第四屈折率との間の差は0.4〜1の間に入っている請求項7に記載の発光部品。
  10. 前記第一反射構造と前記第二反射構造との間に位置する第三反射構造を更に含み、前記光線は第三入射角で該第三反射構造に入射されるとき、最大の反射率を獲得することができ、前記第三入射角は前記第一入射角と前記第二入射角との間に入っており、該第三反射構造は第五屈折率を具備する第五層と第六屈折率を具備する第六層とで構成された第三積層を含み、該第三積層の第三厚さは前記第一厚さと前記第二厚さとの間に入っている請求項7に記載の発光部品。
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