JP2016031811A - 電池パック、電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末などにおいて高周波伝送線路を配線するスペースを削減する電池パックを提供する。【解決手段】携帯端末10の電子回路基板2とアンテナ3との間の信号を伝送する伝送線路5の一部が、電池パック1に内蔵されている保護回路基板4に配されている電池パック1。保護回路基板4は多層基板であり、伝送線路5配線層が保護回路基板配線層とグランドで電気的に分離されて重畳して設けられており、保護回路基板4はアンテナ3と伝送線路5配線層を電気的に接続する接続接点22や伝送線路5配線層で伝送される信号を整合する整合回路を備える電池パック1。【選択図】図1
Description
本発明は電子機器等に適用される電池パックに関する。
携帯電話、スマートフォン、およびタブレット端末などの携帯端末には、充電と放電とを繰り返し行うことが可能で、コンパクトな電池パックが利用されている。電池パックは、通常、電子回路基板、およびアンテナなどと共に、携帯端末の筐体内に格納される。
携帯端末の筐体内において電子回路基板とアンテナとの間で伝送される高周波信号を伝送する高周波信号線路には、例えば、同軸ケーブルなどを用いた伝送線路が用いられ、この高周波信号線路を配線するためのスペースが、携帯端末の筐体内において割り当てられる。このため、伝送線路の配置によっては携帯端末の筐体内の空間の活用度が低下してしまうという問題点がある。
このような問題点を解決する従来技術としては、特許文献1に開示された高周波信号線路が挙げられる。この高周波信号線路はトリプレート型のストリップラインであり、容易に曲げることができると共に、信号線の特性インピーダンスが所定の特性インピーダンスからずれることを抑制する。
しかしながら、上述のような従来技術では、依然として、携帯端末の筐体内において高周波信号線路を配線するためのスペースを割り当てる必要がある、という問題がある。
従来の電池パックを備える一般的な携帯端末900について、図8を用いて説明すれば以下である。図8に示すように、携帯端末900の筐体内には、電子回路基板96、電池パック90、およびアンテナ97が格納されており、電子回路基板96が電池パック90のy軸正方向に配され、アンテナ97が電池パック90のy軸負方向に配されている。そして、電子回路基板96とアンテナ97との間での高周波信号の伝送には、電子回路基板96側の給電コネクタ94とアンテナ基板98側のコネクタ95との間には同軸ケーブルなどの伝送線路93が用いられる。それゆえ、伝送線路93を配線するためのスペースを携帯端末900の筐体の内部空間に確保する必要がある。
特許文献1の高周波信号線路は、同軸ケーブルの直径よりも小さい厚みを有するトリプレート型のストリップラインであり、かつ、バッテリーパックに対して接触させて配線される構造である。しかし依然として、高周波信号線路を配線するためのスペースを、電池パック、電子回路基板、およびアンテナ用のスペースとは別に確保する必要がある。
本発明は、以上の問題点に鑑みて為されたものであって、その目的は、携帯端末などの電子機器の筐体の内部空間の活用度を向上させることが可能な電池パック等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電池パックは、第1基板および該第1基板と伝送線路により接続される装置とともに電子機器に収容され、該電子機器に電力を供給する電池パックであって、上記電池パック内に保護回路基板を備え、上記第1基板と上記装置を接続する伝送線路の一部が、上記保護回路基板に一体として配されている。
本発明の一態様によれば、携帯端末などの電子機器の筐体の内部空間の活用度を向上させて、それら電子機器のコンパクト化を達成することができるという効果を奏する。
以下では、本発明に係る電池パック1、および電池パック1を適用する携帯電話およびスマートフォンなどの携帯端末10(電子機器)を例に挙げて説明する。携帯端末10は、例えば、図2の(b)に示すような外観を有するスマートフォンであり、通信機能を備える携帯型の電子機器である。なお、本発明に係る電池パック1は、携帯端末10への適用に限定されず、充放電可能な電池パックを筐体内に格納しているさまざまな電子機器において適用することができる。なお、携帯端末10が備える通話機能および表示機能などについては、本発明の特徴点と直接関係が無いため、その説明を省略する。
なお、以下の特定の実施形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の実施形態で説明されている場合は、その構成と同様である。さらに、各図面に示された構成の形状、長さ、大きさ、幅、および厚さなどの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、図面の明瞭化および簡略化のために適宜変更している。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について、図1〜図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本発明の実施形態1に係る電池パック1の構造、および、この電池パック1を筐体内に格納した携帯端末10(電子機器)の構造について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態1に係る電池パック1を備える携帯端末10の概略構造の一例を概念的に示す模式図である。
なお、図1では、携帯端末10の本体に、電子回路基板2(第1基板)、電池パック1、およびアンテナ3(装置)がy軸方向に順に格納されており、電子回路基板2とアンテナ3とが電池パック1を挟んで、互いに離れて配置されている例を挙げて説明する。携帯端末10の主面(面積が最大の面)に平行な面をxy平面として表し、携帯端末10の側面に平行な方向(厚さ方向)を、xy平面に垂直なz軸方向としている。なお、以下では、携帯端末10の本体の形状が略直方体である場合について図示しているが、携帯端末10の形状は直方体に限定されず、例えば、円板型、腕時計型、三角柱型、球形など様々な形状であってもよい。
本発明の一実施形態について、図1〜図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本発明の実施形態1に係る電池パック1の構造、および、この電池パック1を筐体内に格納した携帯端末10(電子機器)の構造について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態1に係る電池パック1を備える携帯端末10の概略構造の一例を概念的に示す模式図である。
なお、図1では、携帯端末10の本体に、電子回路基板2(第1基板)、電池パック1、およびアンテナ3(装置)がy軸方向に順に格納されており、電子回路基板2とアンテナ3とが電池パック1を挟んで、互いに離れて配置されている例を挙げて説明する。携帯端末10の主面(面積が最大の面)に平行な面をxy平面として表し、携帯端末10の側面に平行な方向(厚さ方向)を、xy平面に垂直なz軸方向としている。なお、以下では、携帯端末10の本体の形状が略直方体である場合について図示しているが、携帯端末10の形状は直方体に限定されず、例えば、円板型、腕時計型、三角柱型、球形など様々な形状であってもよい。
(携帯端末10の構成)
図1に示すように、携帯端末10はその筐体の内部に、電池パック1、電子回路基板2(第1基板)、アンテナ3(装置)、およびアンテナ基板20を備えている(格納している)。通常、携帯端末10などの電子機器に格納される電池では、電池(電池セル)と保護回路基板4とを一体とする電池パック1の形態で取り扱われていることが多い。なお、電池パック1は、携帯端末10に着脱可能に搭載されていてもよい。電池パック1は、ユーザが容易に、携帯端末10から取り外したり、携帯端末10に取り付けたりできるように構成することができる。例えば、電池パック1の同軸コネクタ(同軸コネクタ7aおよび7b、図1参照)を給電コネクタ(給電コネクタ9、図1参照)と一体化させるなどにより、電池パック1と携帯端末10の基板とを容易に接続することができるため、電池パック1を交換するなどの作業をユーザが行うことが可能となる。また、電池パック1は、携帯端末10に専用の電池パック1として使用されてもよいし、他の電子機器にも適用可能な電池パック1であってもよい。なお、電池パック1の構成については後に説明する。
図1に示すように、携帯端末10はその筐体の内部に、電池パック1、電子回路基板2(第1基板)、アンテナ3(装置)、およびアンテナ基板20を備えている(格納している)。通常、携帯端末10などの電子機器に格納される電池では、電池(電池セル)と保護回路基板4とを一体とする電池パック1の形態で取り扱われていることが多い。なお、電池パック1は、携帯端末10に着脱可能に搭載されていてもよい。電池パック1は、ユーザが容易に、携帯端末10から取り外したり、携帯端末10に取り付けたりできるように構成することができる。例えば、電池パック1の同軸コネクタ(同軸コネクタ7aおよび7b、図1参照)を給電コネクタ(給電コネクタ9、図1参照)と一体化させるなどにより、電池パック1と携帯端末10の基板とを容易に接続することができるため、電池パック1を交換するなどの作業をユーザが行うことが可能となる。また、電池パック1は、携帯端末10に専用の電池パック1として使用されてもよいし、他の電子機器にも適用可能な電池パック1であってもよい。なお、電池パック1の構成については後に説明する。
電池パック1は、携帯端末10に電力を供給するものであり、少なくとも保護回路基板4、伝送線路5(伝送線路)、同軸伝送線路6aおよび6b(伝送線路)、および電池セル(図示せず)を備えている。電池セルは、例えば、充電/放電が可能なニッケルカドミウム電池、ニッケル水素2次電池、リチウムイオン2次電池、および燃料電池などであってもよい。保護回路基板4は、2次電池を過充電/過放電から保護するための検出回路を内蔵した回路を備える基板である。なお、保護回路基板4は、温度センサを備えていてもよい。
保護回路基板4には、電子回路基板2とアンテナ3とを接続する伝送線路の一部が配されている。すなわち、保護回路基板4は、2次電池を過充電/過放電から保護するための検出回路を内蔵した回路に加えて、伝送線路5を備えている。なお、図1において、アンテナ3と電子回路基板2との間において信号を伝送する伝送線路は、電子回路基板2側の同軸コネクタ7aと伝送線路5とを繋ぐ同軸伝送線路6a、保護回路基板4に配された伝送線路である伝送線路5、およびアンテナ基板20側の同軸コネクタ7bと伝送線路5とを繋ぐ同軸伝送線路6bを含んでいる。
なお、保護回路基板4の電池パック1内における配置は、該保護回路基板4に配された伝送線路5が伝送する信号の伝送元および伝送先の部材の位置に合わせて、適宜変更されてもよい。例えば、図8に示すように、従来の電池パック90に内蔵された保護回路基板91は、該保護回路基板91の長手方向が電子回路基板96に近い電池パック90の辺に沿った方向(x軸方向)となるように設けられている。すなわち、伝送線路93が配線される方向(y軸方向)とは関係なく保護回路基板91が配置されている。これに対し、本実施形態の保護回路基板4の長手方向は、電子回路基板2とアンテナ3(またはアンテナ基板20)を結ぶ方向(図示の例では、y軸方向)となるように設けられている。そして、図1に示すように、保護回路基板4には該長手方向に信号を伝送する伝送線路5が配されている。すなわち、本実施形態では、保護回路基板4の端部がそれぞれ、電子回路基板2とアンテナ3(または、アンテナ基板20)とに近づくように、保護回路基板4が配置されている。これにより、電子回路基板2およびアンテナ3(またはアンテナ基板20)と接続するための同軸伝送線路6aおよび6bの長さを短くして、同軸伝送線路6aおよび6bを配線するために必要なスペースを小さく抑えることができる。
伝送線路5は、アンテナ3が受信した高周波信号をアンテナ3から電子回路基板2へと伝送したり、アンテナ3から送信される高周波信号を電子回路基板2からアンテナ3へと伝送したりするための伝送線路の一部である伝送線路5を備えている。なお、図1では、保護回路基板4に配された伝送線路5に含まれる伝送線路用導体(図3および図4の伝送線路用導体55)を二重破線として表し、これを伝送線路5として示している(図2の(a)、図5、および6も同様)。伝送線路5を配された保護回路基板4の構造、および、保護回路基板4に配された伝送線路5と保護回路基板4外の同軸伝送線路6aおよび6bとを接続する構造については後に説明する。
電池パック1は、電子回路基板2へと供給される電力を、電池セルからの放電により得る。電池パック1から供給される電力は、給電線路8および給電コネクタ9を介して電子回路基板2に供給する。給電線路8は、電池セルから保護回路基板4に配された回路を経由した電力を給電コネクタ9へと導く。電池パック1からの電力は、給電コネクタ9を介して電子回路基板2に供給される。
電子回路基板2は、携帯端末10が備える各種機能の動作を制御する回路、アプリケーションソフトウェアの実行に関する処理を行うCPU、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、およびメモリなどが設けられている。
アンテナ3は、無線通信、ラジオ・テレビジョン等の送受信を行うため、電磁波エネルギーを空間に発信したり、または空間より受信したりする装置である。アンテナ3は、フレキシブルプリント基板を用いた板状のアンテナでもよいし、硬質基板にアンテナパターンを設けたアンテナであってもよい。アンテナ3が送信する高周波信号は、アンテナ基板20を経由して、電子回路基板2からアンテナ3へと伝送され、アンテナ3が受信した高周波信号は、アンテナ基板20を経由して、アンテナ3から電子回路基板2へと伝送される。
アンテナ基板20は、アンテナ3によって送受信される高周波信号などを整合する整合回路21、アンテナ3上に設けられた接点と接触してアンテナ3との導通を接続するためのアンテナ接点22、および同軸コネクタ7bとの接続のための端子(図示せず)を備えている。
上記のように、電池パック1は、電子回路基板2およびアンテナ3とともに携帯端末10に収容され、携帯端末10に電力を供給する電池パック1であって、電池パック1内に保護回路基板4を備え、電子回路基板2とアンテナ3とを接続する伝送線路の一部(伝送線路5)が、保護回路基板4に一体として配されている。
この構成によれば、電池パック1内の保護回路基板4に一体として配された伝送線路5を利用して、電子回路基板2とアンテナ3とを接続することができる。これにより、アンテナ3が送受信する信号などを伝送する伝送線路の全長のための配線スペースを、電池パック1の外側において確保する必要が無くなる。それゆえ、例えば、図1に示す幅W1を、図8に示す幅W3に比べて小さく構成することができる。よって、携帯端末10の筐体の内部空間の利用効率を向上させることができるため、例えば、携帯端末10のコンパクト化などを実現することができる。
なお、ここでは伝送線路5が、アンテナ3と電子回路基板2との間の信号の伝送を行う伝送線路の一部として用いられる例を示したが、伝送線路5が伝送する信号の送信先および送信元は電子回路基板2およびアンテナ3(アンテナ基板20)に限定されない。例えば、電池パック1を挟むように配置された基板および部品の間における信号の伝送に適用することができる。
(電池パック1の構成)
続いて、本実施形態に係る電池パック1の概略構造の一例について、図2の(a)を用いて説明する。図2の(a)は、上記電池パック1の概略構造の一例を概念的に示す模式図である。なお、説明の便宜上、図1において説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
続いて、本実施形態に係る電池パック1の概略構造の一例について、図2の(a)を用いて説明する。図2の(a)は、上記電池パック1の概略構造の一例を概念的に示す模式図である。なお、説明の便宜上、図1において説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図2の(a)に示すように、電池パック1は、保護回路基板4、伝送線路5、同軸伝送線路6aおよび6b、同軸伝送線路6aと電子回路基板2とを接続する同軸コネクタ7a、同軸伝送線路6bとアンテナ基板20とを接続する同軸コネクタ7b、電池パック1から供給する電力を電子回路基板2に給電する給電線路8、および電子回路基板2と給電線路8との接続のための給電コネクタ9および電池セル(図示せず)を備えている。
従来の保護回路基板(例えば図8の保護回路基板91)は、両面基板として作成されるが、本実施形態に係る電池パック1の保護回路基板4は、複数の回路基板配線層を備える多層基板であり、保護回路基板4は保護回路基板配線層(例えば、図3の層L1および層L2)と重畳して設けられている伝送線路配線層(例えば、図3の層L4)を備えている。すなわち、保護回路基板4に配された伝送線路5は、該保護回路基板4が備える一部の層に設けられ得る。なお、多層基板として作成された保護回路基板4の構造については後に具体例を挙げて説明する。
保護回路基板4の長手方向をy軸方向とすれば、図2の(a)では、伝送線路5が該保護回路基板4の長手方向と同じ方向(y軸方向)に信号を伝送するように設けられている例を示しているが、これに限定されるものではない。すなわち、伝送線路5が信号を伝送する方向が、保護回路基板4の長手方向と必ずしも一致していなくてもよい。ただし、保護回路基板4および電池パック1の大きさを大きく変化させることなく、かつ、同軸伝送線路6a、6bの長さができるだけ短く抑えられるように構成することが望ましい。
同軸伝送線路6aおよび同軸伝送線路6bは、信号線およびグランド線を備える同軸ケーブルである。同軸伝送線路6aと電子回路基板2とを接続する同軸コネクタ7a、および同軸伝送線路6bとアンテナ基板20とを接続する同軸コネクタ7bは、電子回路基板2およびアンテナ基板20に設けられた接点との接触を確保できるコネクタであれば、如何なるものであってもよい。また、同軸コネクタ7a、7bではなく、同軸伝送線路6a、6bを直接電子回路基板2およびアンテナ基板20にハンダ等を用いて接続されてもよい。あるいは、上記の例示では、保護回路基板4から同軸伝送線路6a、6bを介して同軸コネクタ7a、7bに接続する構成であったが、同軸コネクタ7a、7bを保護回路基板4上に直接設けて、同軸伝送線路6a、6bを省略する構成としてもよい。
図2の(a)に示す接続部Pおよび接続部Qでは、保護回路基板4に配された伝送線路5と保護回路基板4外の同軸伝送線路6aおよび6bとを接続する部位である。なお、多層基板として作成された保護回路基板4に配された伝送線路5から、接続部Pおよび接続部Qの位置において、保護回路基板4外の同軸伝送線路6aおよび6bへと繋ぐための構造については後に具体例を挙げて説明する。
(保護回路基板4の構造)
次に、伝送線路5が配されている保護回路基板4の構造について図3および図4を用いて説明する。図3は、上記電池パック1の保護回路基板4の構造の一例を概念的に示す断面図であり、図2の(a)に示すA−A線における断面図である。なお、各構成の形状、長さ、大きさ、幅、および厚さなどの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、実際の電池パック1では適宜変更してもよい。また、ここでは各層がz軸に垂直な平面である場合を例に挙げて説明するがこれに限定されない。例えば、x軸に垂直な平面であってもよいし、y軸に垂直な平面であってもよい。さらに、各層が平面ではなく曲面であってもよい。
次に、伝送線路5が配されている保護回路基板4の構造について図3および図4を用いて説明する。図3は、上記電池パック1の保護回路基板4の構造の一例を概念的に示す断面図であり、図2の(a)に示すA−A線における断面図である。なお、各構成の形状、長さ、大きさ、幅、および厚さなどの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、実際の電池パック1では適宜変更してもよい。また、ここでは各層がz軸に垂直な平面である場合を例に挙げて説明するがこれに限定されない。例えば、x軸に垂直な平面であってもよいし、y軸に垂直な平面であってもよい。さらに、各層が平面ではなく曲面であってもよい。
保護回路基板4は、複数の回路基板配線層を備える多層基板であり、保護回路基板4に配された伝送線路5は、該保護回路基板4が備える一部の層に設けられている。例えば、図3に示す例では、保護回路基板4は層L1〜L5の5つの回路基板配線層を備えており、その中の層L1と層L2とが従来の保護回路基板(例えば図8の保護回路基板91)が備える保護回路の配線などに割り当てられた層であり、層L4が伝送線路用導体55、グランド用導体45a、および45bに割り当てられた層である。層L3および層L5は、グランド用導体45aおよび45bと同様に、伝送線路用導体55に外部のノイズの浸入を防ぐために設けられたグランド用導体44および46に割り当てられた層である。すなわち、層L1およびL2は保護回路基板配線層であり、層L4は伝送線路配線層である。このように、保護回路基板4を多層基板として形成し、その一部の層を伝送線路5に割り当てることにより、電池パック1内部の保護回路基板4のためのスペースを利用して、伝送線路5を配することができる。よって、電池パック1の大きさ、形状、および構成を大きく変更することなく、伝送線路5を電池パック1内に配することができる。
保護回路基板4は、層L1〜L5に加えて、レジスト41aおよびレジスト41b、絶縁体47、スルーホールthaおよびthbを備えている。レジスト41aおよび41bは、非伝導性の被覆材であり、電池パック1内において保護回路基板4および伝送線路5を保護する機能を有する。
層L1およびL2は、電池パック1が備える2次電池を過充電/過放電から保護するための検出回路を内蔵した回路、および温度センサなどを実装する基板42および基板43を含んでいる。
層L3は、グランド用導体44を含み、層L5はグランド用導体46を含んでいる。また、層L4は、伝送線路用導体55および該伝送線路用導体55のx軸方向の両側に設けられたグランド用導体45aおよび45bを含んでいる。層L4は、層L1およびL2とグランド用導体44で電気的に分離されている。これにより、伝送線路用導体55(すなわち伝送線路5)が伝送する信号への、層L1およびL2からの電気的なノイズの混入を抑制することができる。さらに、ここで示す例では、伝送線路用導体55を含む層L4を挟んで設けられた互いに平行な層L3およびL5はそれぞれ、伝送線路用導体55が伝送する信号のグランドを取るためのグランド用導体44および46を含み、グランド用導体44および46は、グランド用導体45aおよび45bを介して、互いにスルーホールthaおよびthbで接続されている。これにより、伝送線路用導体55をグランド用導体44、45a、45b、46、スルーホールtha、およびthbによって囲むことができる。よって、伝送線路5のグランドを取ることを強化するとともに、伝送線路用導体55が伝送する信号に外部からのノイズが混入することを防ぐことができる。また、伝送線路用導体55が伝送する信号が外部に漏れることにより生じる輻射を防ぐことができる。
層L3〜L5に含まれるグランド用導体は、同軸伝送線路6aおよび6bのグランド線(図4のグランド線71)と接続される。一方、層L4の伝送線路用導体55は、同軸伝送線路6aおよび6bの信号線(図4の同軸信号線70)と接続される。なお、層L4の伝送線路用導体55および層L3〜L5に含まれるグランド用導体と、同軸伝送線路6aおよび6bとの接続については、後に具体例を挙げて説明する(図4参照)。
グランド用導体45aは、グランド用導体44およびグランド用導体45aとの間に設けられたスルーホールthaを介して導通しており、グランド用導体45bは、グランド用導体44およびグランド用導体45bとの間に設けられたスルーホールthbを介して導通している。このように、グランド用導体45aおよび45bをグランド用導体44および46と接続することによって、層L1および層L2に配された基板(基板42および基板43)と伝送線路用導体55とをグランド用導体により分離することが望ましい。これにより、伝送線路5のグランドを強化することができ、さらに、伝送線路用導体55が伝送する信号に外部からのノイズが混入することを防ぐことができる。
なお、ここでは、保護回路基板配線層を層L1および層L2とし、伝送線路配線層を層L4とする保護回路基板4を例に挙げて説明したが、保護回路基板配線層と伝送線路配線層とをどの順で積層するかは適宜変更可能であり、伝送線路5をどの層に設けるのかはこれに限定されない。例えば、保護回路基板4は、層L2を伝送線路配線層、として備える構成であってもよい。
なお、図3では保護回路基板4に1本の伝送線路用導体55を配する場合を例に挙げたが、これに限定されない。例えば、電池パック1の内部において、保護回路基板4を内蔵するための空間に余裕があれば、複数本の伝送線路用導体55を保護回路基板4に配することも可能である。ただし、上述のように、伝送線路用導体55が伝送する信号に外部からのノイズが混入しないように、各伝送線路用導体55の周囲にグランド用導体を配置した伝送線路配線層を形成することが望ましい。
(伝送線路用導体55と同軸伝送線路6bとの接続部Qの構造)
続いて、保護回路基板4に配された伝送線路5に含まれる伝送線路用導体55と、同軸伝送線路6bの信号線とが接続する接続部Qにおける構造について、図4を用いて説明する。図4は、上記電池パック1の保護回路基板4に配された伝送線路5と、保護回路基板4外の同軸伝送線路6bとを接続する接続部Qの構造の一例を示す断面図であり、図2の(a)に示すB−B線における断面図である。なお、電池パック1の保護回路基板4に配された伝送線路5と、保護回路基板4外の同軸伝送線路6aとが接続する接続部Pの構造も上述の構造と同様であるため、ここではその説明を省略する。また、図3と同様、各構成の形状、長さ、大きさ、幅、および厚さなどの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、実際の電池パック1では適宜変更してもよい。
続いて、保護回路基板4に配された伝送線路5に含まれる伝送線路用導体55と、同軸伝送線路6bの信号線とが接続する接続部Qにおける構造について、図4を用いて説明する。図4は、上記電池パック1の保護回路基板4に配された伝送線路5と、保護回路基板4外の同軸伝送線路6bとを接続する接続部Qの構造の一例を示す断面図であり、図2の(a)に示すB−B線における断面図である。なお、電池パック1の保護回路基板4に配された伝送線路5と、保護回路基板4外の同軸伝送線路6aとが接続する接続部Pの構造も上述の構造と同様であるため、ここではその説明を省略する。また、図3と同様、各構成の形状、長さ、大きさ、幅、および厚さなどの寸法は、実際の形状および寸法を反映させたものではなく、実際の電池パック1では適宜変更してもよい。
接続部Qにおける保護回路基板4では、層L4に配された伝送線路用導体55のz軸正方向に配された層L1〜L3に設けられた基板42、基板43、およびグランド用導体44に孔が設けられている。この孔は、基板42、基板43、およびグランド用導体44と、スルーホールth2とが接触しないように、基板42、基板43、およびグランド用導体44を、例えば円形にくり抜いた構造である。図4に示すように、この孔にはスルーホールth2が設けられており、伝送線路用導体55はL1に設けられた導体50と、該スルーホールth2を介して接続している。
同軸伝送線路6bの同軸信号線70と導体50とはハンダH1を用いて接続されている。それゆえ、スルーホールth2は伝送線路5に含まれる信号線としての役目を果たしている。なお、同軸信号線70および信号線と導体50との接続部分を非伝導性の被覆材で覆ってもよい。なお、同軸信号線70と導体50との接続方法は、ハンダH1などの利用に限定されず、例えばコネクタ(図示せず)を用いてもよい。
基板42、基板43、グランド用導体44、グランド用導体45a、グランド用導体46は隣の層との間にスルーホールthaを備え、基板42、基板43、グランド用導体44、グランド用導体45b、グランド用導体46は隣の層との間にスルーホールthbを備えている。
同軸伝送線路6bの同軸信号線70の外部導体であるグランド線71は、層L1の基板42とハンダH2を用いて接続されている。この層L1の基板42は、上述のように、スルーホールthbを介して基板43、グランド用導体44、グランド用導体45b、およびグランド用導体46と接続している。
このように、伝送線路用導体55およびスルーホールth2の周囲を、グランド用導体(例えば、グランド用導体44、グランド用導体45a、グランド用導体45b、およびグランド用導体46)および該グランド用導体とスルーホール(例えば、スルーホールthaおよびスルーホールthb)によって接続された基板(例えば、基板42および基板43)とで囲むことにより、伝送線路5のグランドを強化するとともに、伝送線路用導体55およびスルーホールth2が伝送する信号に外部からのノイズが混入することを防ぐことができる。また、伝送線路用導体55が伝送する信号が外部に漏れることにより生じる輻射を防ぐことができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図5〜図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図5は、本発明の実施形態2に係る電池パック1aの概略構造の一例を概念的に示す模式図である。
本発明の他の実施形態について、図5〜図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図5は、本発明の実施形態2に係る電池パック1aの概略構造の一例を概念的に示す模式図である。
電池パック1aは、携帯端末10aに電力を供給するものであり、少なくとも保護回路基板4a、伝送線路5(伝送線路)、同軸伝送線路6a(伝送線路)、および電池セル(図示せず)を備え、さらに、保護回路基板4aは、アンテナ3によって送受信される高周波信号などを整合する整合回路21a、およびアンテナ3a上に設けられた接点と接触してアンテナ3aとの導通を接続するためのアンテナ接点22a(接点)を備えている。
すなわち、保護回路基板4aは、さらに、アンテナ3aと伝送線路配線層を電気的に接続するアンテナ接点22a、および、伝送線路配線層で伝送される信号を整合する整合回路21aを備えている。これにより、図1に示す携帯端末10のように、整合回路21およびアンテナ接点22を備えるアンテナ基板20を、電池パック1a外に設ける必要が無い。また、携帯端末10aの製造の際に同軸ケーブルへの線処理作業、および整合回路21aと伝送線路5とを接続する作業が不要となるため、製造時のエラーの発生を低減させることができる。
続いて、電池パック1aを内蔵する携帯端末10aの筐体内の構造について図6を用いて説明する。図6は、図5に示す電池パック1aを備える携帯端末10aの概略構造の一例を概念的に示す模式図である。携帯端末10a(電子機器)は、電池パック1およびアンテナ3の代わりに、電池パック1aおよびアンテナ3a(装置)を備えている点で、図1に示す携帯端末10と異なっている。
携帯端末10aでは、図1に示す携帯端末10では必要であったアンテナ基板20、および伝送線路5とアンテナ基板20とを繋ぐ同軸伝送線路6bを設ける必要が無い。それゆえ、アンテナ基板20を配置するためのスペース、およびアンテナ基板20に信号を伝送する伝送線路(例えば、図1の同軸伝送線路6b)を配線するためのスペースを携帯端末10aの筐体内に確保する必要がなく、携帯端末10aの筐体の内部空間をより有効活用することができる。それゆえ、例えば、図6に示す幅W2を、図8に示す幅W3に比べて小さく構成することができる。
(アンテナ接点22aの構造)
次に、保護回路基板4aに設けられているアンテナ接点22aについて図7を用いて説明する。図7は、図5に示す電池パック1aの保護回路基板4aとアンテナ3aとの接点の構造例を示す図である。
次に、保護回路基板4aに設けられているアンテナ接点22aについて図7を用いて説明する。図7は、図5に示す電池パック1aの保護回路基板4aとアンテナ3aとの接点の構造例を示す図である。
図7の(a)に示すように、アンテナ接点22aは、先端部22bおよび土台部22cからなり、少なくとも先端部22bは導電性の材質で形成されている。アンテナ接点22aはその内部に、バネなどの弾性体を備えており、先端部22bが図7のz軸負方向へ押す力を受けたときに、z軸正方向へ押し返すように構成されている。
アンテナ接点22aは保護回路基板4a上に設けられており、先端部22bおよび土台部22cのうち少なくとも先端部22bの一部は、該保護回路基板4aを内蔵する電池パック1aの被覆に設けられた孔(図示せず)を貫通して、電池パック1aの外部に突出している。なお、保護回路基板4a上にアンテナ接点22aを配するために、保護回路基板4aの表面の当該部分のレジストは、保護回路基板4aの作製の際に予め除去されていてもよい。
アンテナ3aは、アンテナ接点22aの先端部22bと接触して電気的に接続可能な接点31を備えており、接点31を先端部22bと接触させることにより信号が伝送可能となる。さらに、先端部22bがアンテナ3aの接点31と接触し、かつ、図7の(b)のようにz軸負方向へ押す力を受けた場合、図7の(b)に示すように、先端部22bは土台部22cの方(z軸負の方向)に押し込まれる。押し込まれた先端部22bはアンテナ接点22aの内部に設けられた弾性体の働きによって、z軸正方向にアンテナ3aを押し返す。
この構成によれば、アンテナ3aの接点31とアンテナ接点22aとの間の接触を安定的に維持することができる。また、アンテナ3aを伝送線路5と接続するための線処理作業および接続作業を省略することができるため、携帯端末10aを製造する際のエラーの発生を低減させることができる。
〔実施形態3〕
上述の実施形態に係る電池パック1および1aでは、保護回路基板4および4aに配された伝送線路5によって伝送された信号を電子回路基板2に伝送するために、同軸伝送線路6aを用いているが、これに限定されない。例えば、同軸伝送線路6aおよび6bの少なくとも一方を同軸ケーブルではなく、同軸ケーブルの直径よりも小さい厚みのトリプレート型の伝送線路として構成してもよい。この場合、図3に示す層L3〜L5と同様の構成を有するトリプレート型の伝送線路として、伝送線路5によって伝送された信号を電子回路基板2に伝送すればよい。
上述の実施形態に係る電池パック1および1aでは、保護回路基板4および4aに配された伝送線路5によって伝送された信号を電子回路基板2に伝送するために、同軸伝送線路6aを用いているが、これに限定されない。例えば、同軸伝送線路6aおよび6bの少なくとも一方を同軸ケーブルではなく、同軸ケーブルの直径よりも小さい厚みのトリプレート型の伝送線路として構成してもよい。この場合、図3に示す層L3〜L5と同様の構成を有するトリプレート型の伝送線路として、伝送線路5によって伝送された信号を電子回路基板2に伝送すればよい。
これにより、電子回路基板2とアンテナ3または3aとの間の信号を伝送する伝送線路のうち、電池パック1および1aの本体の外部に配される伝送線路(例えば、同軸伝送線路6aおよび6b)のための配線スペースを小さく抑えることができる。よって、携帯端末10および10aの筐体の内部空間の利用効率を向上させることができるため、携帯端末10および10aのコンパクト化などを実現することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電池パック1および1aは、第1基板(電子回路基板2)および該第1基板と伝送線路(伝送線路5、同軸伝送線路6aおよび6b)により接続される装置(アンテナ3、3a)とともに電子機器(携帯端末10および10a)に収容され、該電子機器に電力を供給する電池パックであって、上記電池パック内に保護回路基板4、4aを備え、上記第1基板と上記装置を接続する伝送線路の一部(伝送線路5)が、上記保護回路基板に一体として配されている。
本発明の態様1に係る電池パック1および1aは、第1基板(電子回路基板2)および該第1基板と伝送線路(伝送線路5、同軸伝送線路6aおよび6b)により接続される装置(アンテナ3、3a)とともに電子機器(携帯端末10および10a)に収容され、該電子機器に電力を供給する電池パックであって、上記電池パック内に保護回路基板4、4aを備え、上記第1基板と上記装置を接続する伝送線路の一部(伝送線路5)が、上記保護回路基板に一体として配されている。
上記の構成によれば、第1基板と装置とを接続する伝送線路の一部を電池パック内の保護回路基板に一体として配する。これにより、第1基板と装置との間の信号を伝送する伝送線路のための配線スペースを、電池パックの外側において確保する必要が無くなる。よって、電子機器の筐体の内部空間の利用効率を向上させることができるため、電子機器のコンパクト化などを実現することができる。
一般に、電池パックは電池セルおよび保護回路基板を内蔵している。上記の構成によれば、電池パック内の保護回路基板のためのスペースを利用して、伝送線路を配することができる。よって、電池パックの大きさ、形状、および構成を大きく変更することなく、伝送線路を電池パック内に配することができる。
本発明の態様2に係る電池パックは、上記態様1において、上記保護回路基板は、多層基板であり、上記伝送線路をなす伝送線路配線層(層L4)が、保護回路基板配線層(層L1、L2)と重畳して設けられていてもよい。
上記の構成によれば、伝送線路配線層は、保護回路基板の保護回路基板配線層に重畳して設けられる。このように、保護回路基板を多層基板として形成し、その一部の層を伝送線路配線層に割り当てることにより、電池パック内部の保護回路基板のスペースを利用して、伝送線路を配することができる。よって、電池パックの大きさ、形状、および構成を大きく変更することなく、伝送線路を電池パック内に配することができる。
本発明の態様3に係る電池パックは、上記態様2において、上記伝送線路配線層は、上記保護回路基板配線層とグランド(グランド用導体44、45a、45b、46)で電気的に分離されていてもよい。
これにより、伝送線路が伝送する信号への、保護回路基板配線層からの電気的なノイズの混入を抑制することができる。例えば、さらに、伝送線路配線層を挟んで設けられた互いに平行な層のグランド用導体はスルーホールによって接続してもよい。これにより、伝送線路をグランド用導体およびスルーホールによって囲むことができる。よって、伝送線路のグランドを取ることを強化するとともに、伝送線路用導体が伝送する信号に外部からのノイズが混入することを防ぐことができる。また、伝送線路が伝送する信号が外部に漏れることにより生じる輻射を防ぐことができる。
本発明の態様4に係る電池パック1aは、上記態様2から3において、上記装置がアンテナ3aであり、上記保護回路基板は、さらに、上記アンテナと上記伝送線路配線層を電気的に接続する接点(アンテナ接点22a)、および、上記伝送線路配線層で伝送される信号を整合する整合回路21aを備えていてもよい。
上記の構成によれば、保護回路基板は、アンテナと上記伝送線路配線層を電気的に接続する接点、および伝送線路配線層で伝送される信号を整合する整合回路を、さらに備えている。これにより、整合回路および接点を、電池パック外に設ける必要が無くなり、よって、さらに電子機器の筐体の内部空間を有効活用することができる。さらに、電子機器の製造の際に、整合回路と伝送線路とを接続する作業および線処理作業が不要となるため、製造時のエラーの発生を低減させることができる、という効果を奏する。
本発明の態様5に係るは、上記態様1から4のいずれかに記載の電池パックを搭載した電子機器も、本発明の技術的範囲に含まれる。
また、第1基板(電子回路基板2)と、該第1基板と伝送線路(伝送線路5、同軸伝送線路6aおよび6b)により接続される装置(アンテナ3、3a)とともに電子機器(携帯端末10および10a)に収容され、該電子機器に電力を供給する電池パック内の基板(保護回路基板4、4a)であって、上記第1基板と上記装置を接続する伝送線路の一部(伝送線路5)を備えている基板も、本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、携帯電話およびスマートフォンなどの携帯端末、またはその他の電子機器に広く利用することができる。
1、1a 電池パック
2 電子回路基板(第1基板)
3、3a アンテナ(装置)
4、4a 保護回路基板
5 伝送線路(伝送線路)
6a、6b 同軸伝送線路(伝送線路)
10、10a 携帯端末(電子機器)
22a アンテナ接点(接点)
L1、L2 層(保護回路基板配線層)
L4 層(伝送線路配線層)
44、45a、45b、46 グランド用導体(グランド)
2 電子回路基板(第1基板)
3、3a アンテナ(装置)
4、4a 保護回路基板
5 伝送線路(伝送線路)
6a、6b 同軸伝送線路(伝送線路)
10、10a 携帯端末(電子機器)
22a アンテナ接点(接点)
L1、L2 層(保護回路基板配線層)
L4 層(伝送線路配線層)
44、45a、45b、46 グランド用導体(グランド)
Claims (5)
- 第1基板および該第1基板と伝送線路により接続される装置とともに電子機器に収容され、該電子機器に電力を供給する電池パックであって、
上記電池パック内に保護回路基板を備え、
上記第1基板と上記装置を接続する伝送線路の一部が、上記保護回路基板に一体として配されている
ことを特徴とする電池パック。 - 上記保護回路基板は、多層基板であり、
上記伝送線路をなす伝送線路配線層が、保護回路基板配線層と重畳して設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の電池パック。 - 上記伝送線路配線層は、上記保護回路基板配線層とグランドで電気的に分離されている
ことを特徴とする請求項2に記載の電池パック。 - 上記装置がアンテナであり、
上記保護回路基板は、さらに、上記アンテナと上記伝送線路配線層を電気的に接続する接点、および、上記伝送線路配線層で伝送される信号を整合する整合回路を備える
ことを特徴とする請求項2または3のいずれか1項に記載の電池パック。 - 上記請求項1から4のいずれか1項に記載の電池パックを搭載した
ことを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014153059A JP2016031811A (ja) | 2014-07-28 | 2014-07-28 | 電池パック、電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2014153059A Pending JP2016031811A (ja) | 2014-07-28 | 2014-07-28 | 電池パック、電子機器 |
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JP (1) | JP2016031811A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107241471A (zh) * | 2017-07-24 | 2017-10-10 | 广东欧珀移动通信有限公司 | 一种中框组件及电子设备 |
TWI650634B (zh) * | 2017-03-30 | 2019-02-11 | 美商谷歌有限責任公司 | 電子裝置、電子裝置電池及製造一電子裝置之方法 |
JP2023501380A (ja) * | 2019-11-08 | 2023-01-18 | レイセオン カンパニー | スロット付き層を積み重ねることによりプリント回路基板内にチャネルを形成する方法 |
-
2014
- 2014-07-28 JP JP2014153059A patent/JP2016031811A/ja active Pending
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