JP2016031363A - 磁気風式酸素計 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定精度を向上することができる磁気風式酸素計を提供する。
【解決手段】本体1に形成された測定室11内に磁性体2が設けられており、当該磁性体2に磁力を付与することにより、測定室11内に磁界が形成される。測定室11内における磁界が形成される位置には加熱素子8が設けられ、測定室11内に導入される測定ガスが加熱される。加熱素子8の抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度が測定される。互いに強度が異なる第1磁力状態と第2磁力状態との間で磁性体2に付与する磁力を変化させることにより、測定室11内における磁気風の強度を変化させる。これにより、第1磁力状態と第2磁力状態とで、同一の測定室11内にある同一の加熱素子8の抵抗値を検出し、その抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁界が形成された測定室内に測定ガスを導入して、当該測定ガスに含まれる酸素の濃度に応じた磁気風を発生させることにより、磁界中に設けられた加熱素子の抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定する磁気風式酸素計に関するものである。
測定ガス中の酸素濃度を測定する酸素計の一例として、いわゆる磁気風を用いて測定を行う磁気風式酸素計が知られている(例えば、下記特許文献1〜3参照)。磁気風式酸素計には、永久磁石が備えられており、当該永久磁石により形成される磁界中に設けられた加熱素子の抵抗値の変化に基づいて、測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。
図10は、従来の磁気風式酸素計の構成例を示した概略側断面図である。また、図11は、図10の磁気風式酸素計の概略平断面図である。この磁気風式酸素計の本体101内には、測定室111及び比較室112が形成されている。測定室111及び比較室112は、連通路113を介して互いに連通している。
本体101には、導入口114及び導出口115が形成されている。導入口114から本体101内に導入された測定ガスは、連通路113を介して測定室111内及び比較室112内に流入した後、導出口115から本体101の外部に流出する。連通路113には、導入口114に対向し、当該導入口114から流入する測定ガスを測定室111内及び比較室112内に流入しやすくするための対向壁116が形成されている。
測定室111内には、互いに一定の空間を隔てて対向する1対の永久磁石102が設けられている。1対の永久磁石102の間の空間には、例えば金属線からなる加熱素子103が設けられている。当該加熱素子103は、1対の永久磁石102により測定室111内に形成された磁界中に配置されている。
測定ガスに酸素が含まれている場合、常磁性である酸素は、磁界が最も強い加熱素子103の周囲に引き込まれて、当該加熱素子103により加熱され、図10に矢印で示すように測定室111内に対流が発生する。このとき、対流により生じる磁気風で加熱素子103が冷却され、加熱素子103の温度変化に伴って、当該加熱素子103の抵抗値が変化する。磁気風の強さは、測定ガス中の酸素濃度に比例するため、加熱素子103の抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。
しかし、加熱素子103の温度変化は、磁気風だけでなく、測定ガスの熱伝導率、密度、比熱、粘性といった他の要因にも左右される。そこで、これらの磁気風以外の要因を排除するために、比較室112における測定結果が用いられる。比較室112には、加熱素子104が設けられており、当該加熱素子104は、測定室111に設けられている加熱素子103と同一の形状からなる。
比較室112は、測定室111とほぼ同一の形状からなり、比較室112内における加熱素子104の位置は、測定室111における加熱素子103の位置に対応している。したがって、図10に矢印で示すように、比較室112内には測定室111内と類似の態様で自然対流が発生し、加熱素子104が冷却される。
このとき、比較室112内の加熱素子104の温度変化に伴い、当該加熱素子104の抵抗値が変化する。したがって、各加熱素子103,104の抵抗値の変化に基づいて、磁気風以外の要因による冷却効果を排除し、磁気風による冷却効果のみに基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。具体的には、各加熱素子103,104を用いてホイートストンブリッジ(図示せず)を構成し、不平衡電圧を検出することにより、測定ガス中の酸素濃度の測定値を得ることができる。
特開平3−225269号公報 実開平5−90361号公報 特開昭60−256047号公報
しかしながら、上記のような従来の磁気風式酸素計では、本体101に測定室111及び比較室112が備えられていることにより、以下のような問題が生じる。まず、測定室111及び比較室112を全く同じ形状にすることは困難であるため、測定室111と比較室112とで温度分布を等しくすることができない。また、測定室111及び比較室112にそれぞれ設けられた加熱素子103,104についても、全く同じ形状のものを準備することは困難であるため、各加熱素子103,104の特性を等しくすることができない。
そのため、磁気風式酸素計を長時間運転させた場合には、測定室111及び比較室112における温度分布のばらつきや、各加熱素子103,104の特性のばらつきなどに起因して、測定値のずれ(ドリフト)が生じ、測定精度が低下するおそれがある。また、本体101に測定室111及び比較室112を形成することにより、本体101が大型化してしまうという問題もある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、測定精度を向上することができる磁気風式酸素計を提供することを目的とする。また、本発明は、より小型化された磁気風式酸素計を提供することを目的とする。
本発明に係る磁気風式酸素計は、本体と、磁性体と、磁力付与機構と、加熱素子と、測定部とを備える。前記本体には、測定ガスが導入される測定室が形成されている。前記磁性体は、前記測定室内に設けられている。前記磁力付与機構は、前記磁性体に磁力を付与することにより、前記測定室内に磁界を形成するとともに、互いに強度が異なる第1磁力状態と第2磁力状態との間で前記磁性体に付与する磁力を変化させる。前記加熱素子は、前記測定室内における磁界が形成される位置に設けられ、前記測定室内に導入される測定ガスを加熱する。前記測定部は、前記加熱素子の抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定する。
このような構成によれば、磁性体に付与する磁力を第1磁力状態と第2磁力状態との間で変化させることにより、測定室内における磁気風の強度を変化させることができる。したがって、第1磁力状態における加熱素子の抵抗値と、第2磁力状態における加熱素子の抵抗値とに基づいて、磁気風以外の要因による冷却効果を排除し、磁気風による冷却効果のみに基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。
このとき、第1磁力状態と第2磁力状態とで、同一の測定室内にある同一の加熱素子の抵抗値を検出し、その抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。これにより、測定室及び比較室にそれぞれ設けられた加熱素子の抵抗値を検出するような構成とは異なり、測定室及び比較室における温度分布のばらつきや、各加熱素子の特性のばらつきなどに起因して、ドリフトが生じることがないため、測定精度を向上することができる。
また、測定室及び比較室の両方を本体に形成する必要がないため、本体を小型化することができる。その結果、より小型化された磁気風式酸素計を提供することができる。さらに、測定室及び比較室にそれぞれ設けられた加熱素子間のバランスを校正するための校正ガスが不要になるため、ランニングコストを低減することができるという効果もある。
前記磁力付与機構は、コイルを有していてもよい。この場合、前記磁力付与機構は、前記コイルへの通電状態を変化させることにより前記磁性体に付与する磁力を変化させてもよい。
このような構成によれば、磁性体及びコイルを用いて電磁石を構成し、当該電磁石により測定室内に磁界を形成することができる。これにより、コイルへの通電状態を変化させるだけの簡単な構成で、第1磁力状態と第2磁力状態とに変化させることができる。
前記磁力付与機構は、永久磁石を有していてもよい。この場合、前記磁力付与機構は、前記永久磁石を変位させることにより前記磁性体に付与する磁力を変化させてもよい。
このような構成によれば、永久磁石を変位させるだけの簡単な構成で、第1磁力状態と第2磁力状態とに変化させることができる。電磁石を用いた構成では、コイルに大電流を流す必要があるため、コイルの発熱が避けられず、その熱の影響により測定室内の温度が変化してしまうおそれがあるが、本発明のような永久磁石を変位させる構成であれば、そのような発熱による悪影響を防止することができる。
前記磁力付与機構は、前記第1磁力状態と前記第2磁力状態とに所定の周期で変化させてもよい。
このような構成によれば、前記第1磁力状態と前記第2磁力状態とに所定の周期で変化させることにより、各状態における加熱素子の抵抗値を交互に検出することができる。これにより、比較室が備えられていない構成であっても、交互に検出される各状態における加熱素子の抵抗値に基づいて、定期的に測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。
本発明によれば、第1磁力状態と第2磁力状態とで、同一の測定室内にある同一の加熱素子の抵抗値を検出し、その抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定することができるため、測定室及び比較室にそれぞれ設けられた加熱素子の抵抗値を検出するような構成と比べて、測定精度を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る磁気風式酸素計の構成例を示した概略側断面図である。 図1の磁気風式酸素計の概略正面図である。 図1の磁気風式酸素計の概略平断面図である。 永久磁石を回転させる際の態様について説明するためのタイムチャートである。 永久磁石を回転させる際の別の態様について説明するためのタイムチャートである。 本発明の第2実施形態に係る磁気風式酸素計の構成例を示した概略側断面図である。 図6の磁気風式酸素計の概略平断面図である。 コイルへの通電状態を切り替える際の態様について説明するためのタイムチャートである。 本体の変形例を示した概略平断面図である。 従来の磁気風式酸素計の構成例を示した概略側断面図である。 図10の磁気風式酸素計の概略平断面図である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る磁気風式酸素計の構成例を示した概略側断面図である。図2は、図1の磁気風式酸素計の概略正面図である。図3は、図1の磁気風式酸素計の概略平断面図である。この磁気風式酸素計には、中空状の本体1が備えられており、当該本体1内に測定室11が形成されている。本体1には、それぞれ測定室11に連通する導入口12及び導出口13が形成されている。
測定対象となるガス(測定ガス)は、図示しないポンプにより一定の流量で導入口12に供給される。測定ガスは、導入口12から測定室11内に導入された後、当該測定室11内を通って導出口13から本体1の外部に流出する。測定ガスとしては、道路、焼却炉又は火力発電所といった排ガスが排出される場所で採取された空気などを例示することができるが、これに限らず、任意のガスを測定ガスとして測定室11内に導入し、その測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。
測定室11内には、互いに一定の空間を隔てて対向する1対の磁性体2が設けられている。各磁性体2は、例えばステンレス鋼などのように、測定ガスに対する耐食性が高い材料により形成されている。これらの磁性体2には、それぞれ永久磁石15を介して別の磁性体16が連結されている。当該磁性体16は、例えば鉄により形成されている。ただし、各磁性体2,16の材料は、ステンレス鋼又は鉄に限らず、他の材料により形成されていてもよいし、各磁性体2,16が同一の材料で形成されていてもよい。
1対の永久磁石15のうち一方(図1では上側)の永久磁石15は、磁性体2側がN極、磁性体16側がS極となるように設けられており、他方(図1では下側)の永久磁石15は、磁性体2側がS極、磁性体16側がN極となるように設けられている。これにより、互いに一定の空間を隔てて対向する1対の磁性体2に磁力が付与され、測定室11内に磁界が形成されるようになっている。1対の永久磁石15は、1対の磁性体2に効率よく磁力を付与するという観点から、本実施形態のように1対の磁性体2に近接して設けられ、測定室11を挟んで対向するように配置されていることが好ましい。
磁性体16は、本体1の外部に設けられており、それぞれの一端部が永久磁石15に連結されるとともに、それぞれの他端部が互いに間隔を隔てて対向している。各磁性体16の他端部間には、永久磁石17が設けられている。これにより、1対の磁性体2、1対の永久磁石15、1対の磁性体16及び永久磁石17からなる磁気回路が構成されている。永久磁石15,17は、例えばサマリウムコバルト磁石又はネオジム磁石などの希土類磁石であれば、磁力が強いため好ましいが、希土類磁石以外の磁石により構成されていてもよい。
永久磁石17は、例えばモータ(図示せず)を含む回転駆動部18の駆動により、軸線Lを中心に回転可能となっている。図2に示すように、永久磁石17は軸線Lに対して対称な形状であり、軸線Lを挟んで両側の端部には、それぞれ円弧状の凸面171が形成されている。一方、各磁性体16における永久磁石17の凸面171に対向する位置には、凸面171よりも若干大きい曲率半径を有する円弧状の凹面161が形成されている。
永久磁石17は、各磁性体16と接触しない程度に近接して設けられている。すなわち、永久磁石の各凸面171と、各磁性体16の凹面161とが、互いに微小な間隔を隔てて対向しており、永久磁石17が軸線Lを中心に回転しても永久磁石17が各磁性体16に接触しないように構成されている。永久磁石17は、一方の凸面171側(図1及び図2では上側)がN極、他方の凸面171側(図1及び図2では下側)がS極となっている。
永久磁石17を回転駆動部18により回転させた場合には、永久磁石17から各磁性体16に作用する磁力が変化するため、各磁性体16から各永久磁石15を介して測定室11内の各磁性体2に作用する磁力も変化することとなる。例えば図1及び図2のように、永久磁石17のN極が上側にある状態では、測定室11内の各磁性体2に作用する磁力が永久磁石17により強められるため、1対の磁性体2の間に強い磁界が形成される。
一方、図1及び図2の状態から永久磁石17を180°回転させ、永久磁石17のS極を上側、N極を下側とした場合には、測定室11内の各磁性体2に作用する磁力が永久磁石17により弱められるため、1対の磁性体2の間に形成される磁界が弱くなる。永久磁石17の磁力を適切に設定すれば、永久磁石17のS極を上側としたときに1対の磁性体2の間に形成される磁界を解除させることも可能である。
1対の磁性体2の間の空間には、例えば金属線からなる加熱素子8が設けられている。加熱素子8は、通電時の電気抵抗により発熱する熱電素子であり、200〜300℃程度の温度で発熱する。測定室11内に導入される測定ガスは、当該加熱素子8によって加熱される。
このように、本実施形態では、1対の磁性体2により測定室11内に磁界が形成される位置に、加熱素子8が設けられている。したがって、測定ガスに酸素が含まれている場合、常磁性である酸素は、磁界が最も強い加熱素子8の周囲に引き込まれて、当該加熱素子8により加熱され、図1に矢印で示すように測定室11内に対流が発生する。
導入口12及び導出口13は、1対の磁性体2の一方を挟んで対向するように配置されている。この例では、1対の磁性体2が鉛直方向に対向するように配置されており、導入口12及び導出口13は、加熱素子8よりも下方において、下側の磁性体2を挟んで水平方向に対向している。
これにより、導入口12から測定室11内に導入される測定ガスは、下側の磁性体2を迂回して導出口13に導かれるとともに、一部が下側の磁性体2の側面に沿って加熱素子8側に導かれる。測定室11内に対流を良好に発生させるという観点から、1対の磁性体2の各側面は、加熱素子8側に向かって徐々に先細りした円錐面により形成されていることが好ましい。
加熱素子8は、対流により冷却され、加熱素子8の温度変化に伴って、当該加熱素子8の抵抗値が変化する。対流の強さは、測定ガス中の酸素濃度に比例するため、加熱素子8の抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。加熱素子8には、本体1の外部へと延びる配線91を介して、加熱素子8の抵抗を測定するための抵抗測定器9が接続されている。抵抗測定器9としては、加熱素子8を用いて構成されたホイートストンブリッジを例示することができるが、これに限られるものではない。
スイッチ7及び抵抗測定器9には、制御部10が接続されている。制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含む構成であり、CPUがプログラムを実行することにより、回転駆動部18や抵抗測定器9などの各部の動作を制御することができる。
永久磁石15、磁性体16、永久磁石17、回転駆動部18及び制御部10は、測定室11内の磁性体2に磁力を付与するための磁力付与機構を構成している。制御部10は、回転駆動部18を駆動させて永久磁石17を回転させることにより、互いに強度が異なる第1磁力状態と第2磁力状態との間で磁性体2に付与する磁力を変化させることができる。
具体的には、図1及び図2のように永久磁石17のN極を上側にすれば、磁性体2に付与する磁力が強い第1磁力状態となる。一方、図1及び図2の状態から永久磁石17を180°回転させ、永久磁石17のS極を上側にすれば、磁性体2に付与する磁力が第1磁力状態よりも弱い第2磁力状態となる。
抵抗測定器9及び制御部10は、加熱素子8の抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定する測定部を構成している。具体的には、第1磁力状態における加熱素子8の抵抗値(第1抵抗値)と、第2磁力状態における加熱素子8の抵抗値(第2抵抗値)とに基づいて、測定ガス中の酸素濃度が測定される。すなわち、第1抵抗値と第2抵抗値とを比較することにより、磁気風以外の要因による冷却効果を排除し、磁気風による冷却効果のみに基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。
このとき、第1磁力状態と第2磁力状態とで、同一の測定室11内にある同一の加熱素子8の抵抗値を検出し、その抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。これにより、図10及び図11に示した従来例のように測定室111及び比較室112にそれぞれ設けられた加熱素子103,104の抵抗値を検出するような構成とは異なり、測定室111及び比較室112における温度分布のばらつきや、各加熱素子103,104の特性のばらつきなどに起因して、ドリフトが生じることがないため、測定精度を向上することができる。
また、図10及び図11に示した従来例のように測定室111及び比較室112の両方を本体1に形成する必要がないため、本体1を小型化することができる。その結果、より小型化された磁気風式酸素計を提供することができる。さらに、測定室111及び比較室112にそれぞれ設けられた加熱素子103,104間のバランスを校正するための校正ガス(例えば、窒素ガス)が不要になるため、ランニングコストを低減することができるという効果もある。
特に、本実施形態では、永久磁石17を回転させるだけの簡単な構成で、第1磁力状態と第2磁力状態とに変化させることができる。永久磁石17を回転させるような構成では、第1磁力状態と第2磁力状態との間で変化させる際に発熱が生じないため、熱の影響により測定室11内の温度が変化してしまうといった悪影響を防止することができる。ただし、永久磁石17は、回転することによって磁性体2に付与する磁力を変化させるような構成に限らず、スライドなどの他の態様で変位するような構成であってもよい。
図4は、永久磁石17を回転させる際の態様について説明するためのタイムチャートである。本実施形態では、永久磁石17が180°回転されて、永久磁石17のN極の位置が図1及び図2における上側又は下側に交互に切り替えられることにより、第1磁力状態と第2磁力状態とに所定の周期で変化する。
すなわち、本実施形態に係る磁気風式酸素計の運転中は、永久磁石17のN極の位置が上側の期間(第1磁力期間T11)と、永久磁石17のN極の位置が下側の期間(第2磁力期間T12)とが交互に現れる。第1磁力期間T11及び第2磁力期間T12は、同じ長さであってもよいし、異なる長さであってもよい。また、第1磁力期間T11及び第2磁力期間T12は、それぞれ常に一定の長さであってもよいし、変化してもよい。第1磁力期間T11及び第2磁力期間T12の少なくとも一方を任意の時間に設定することができるような構成とすることも可能である。
このように、本実施形態では、第1磁力状態と第2磁力状態とに所定の周期で変化させることにより、各状態における加熱素子8の抵抗値を交互に検出することができる。これにより、図10及び図11に示すような比較室112が備えられていない構成であっても、交互に検出される各状態における加熱素子8の抵抗値に基づいて、定期的に測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。
図4では、永久磁石17のN極の位置を変化させたときの加熱素子8の温度の変化が二点鎖線で示されている。この図4に示すように、加熱素子8の温度は、永久磁石17のN極の位置が下側から上側に切り替わった後、徐々に低くなり、一定の温度で安定してから永久磁石17のN極の位置が上側から下側に切り替えられる。その後、加熱素子8の温度は徐々に高くなり、一定の温度で安定してから永久磁石17のN極の位置が下側から上側に切り替えられる。
この場合、永久磁石17のN極の位置を上側から下側に切り替えるタイミングP11(第1磁力状態)と、下側から上側に切り替えるタイミングP12(第2磁力状態)とで、それぞれ加熱素子8の抵抗値を測定し、それらの抵抗値の変化に基いて測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。酸素が加熱素子8の周囲に引き込まれる力は、1対の磁性体2の間に形成される磁界の強さの2乗に比例するため、第1磁力状態と第2磁力状態との間の磁力の差分は大きいことが好ましい。したがって、上記のようなタイミングP11,P12で測定した加熱素子8の抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定すれば、高い感度で測定を行うことができる。
図5は、永久磁石17を回転させる際の別の態様について説明するためのタイムチャートである。この図5の例では、永久磁石17のN極の位置を図1及び図2における上側又は下側に交互に切り替える際の周期が、図4の例よりも短くなっている。そのため、図5に二点鎖線で示すように、加熱素子8の温度は、永久磁石17のN極の位置が下側から上側に切り替わった後、徐々に低くなり、一定の低い温度で安定するよりも前に永久磁石17のN極の位置が上側から下側に切り替えられる。その後、加熱素子8の温度は徐々に高くなり、一定の高い温度で安定するよりも前に永久磁石17のN極の位置が下側から上側に切り替えられる。
この場合、永久磁石17のN極の位置を上側から下側に切り替えるタイミングP21(第1磁力状態)と、下側から上側に切り替えるタイミングP22(第2磁力状態)とで、それぞれ加熱素子8の抵抗値を測定し、それらの抵抗値の変化に基いて測定ガス中の酸素濃度を測定すると、第1磁力状態と第2磁力状態との間の加熱素子8の温度の差分が図4の場合よりも小さくなる。そのため、酸素濃度の測定の感度は低下することとなるが、酸素濃度を短い周期で測定し、よりリアルタイムで測定結果を出力することが可能となる。なお、図4のような態様と、図5のような態様とで、モードを切り替えることができるような構成としてもよい。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に係る磁気風式酸素計の構成例を示した概略側断面図である。また、図7は、図6の磁気風式酸素計の概略平断面図である。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、図に同一符号を付している。この磁気風式酸素計には、中空状の本体1が備えられており、当該本体1内に測定室11が形成されている。本体1には、それぞれ測定室11に連通する導入口12及び導出口13が形成されている。
測定対象となるガス(測定ガス)は、図示しないポンプにより一定の流量で導入口12に供給される。測定ガスは、導入口12から測定室11内に導入された後、当該測定室11内を通って導出口13から本体1の外部に流出する。測定ガスとしては、道路、焼却炉又は火力発電所といった排ガスが排出される場所で採取された空気などを例示することができるが、これに限らず、任意のガスを測定ガスとして測定室11内に導入し、その測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。
測定室11内には、互いに一定の空間を隔てて対向する1対の磁性体2が設けられている。各磁性体2は、例えばステンレス鋼などのように、測定ガスに対する耐食性が高い材料により形成されている。これらの磁性体2は、本体1の外部において、別の磁性体3により連結されている。当該磁性体3は、例えば鉄により形成されている。ただし、各磁性体2,3の材料は、ステンレス鋼又は鉄に限らず、他の材料により形成されていてもよいし、各磁性体2,3が同一の材料で一体的に形成されていてもよい。
磁性体3には、コイル4が巻回されている。これらの磁性体3及びコイル4により電磁石5が構成されており、当該電磁石5に電源6から電力が供給される。電源6からコイル4への通電状態は、スイッチ7により切り替えることができる。すなわち、スイッチ7をオン状態とすれば、コイル4が通電状態となることにより磁性体2,3に磁力が付与され、スイッチ7をオフ状態とすれば、コイル4が非通電状態となることにより磁性体2,3への磁力の付与が解除される。
磁性体2に磁力が付与された場合には、測定室11内に磁界が形成される。本実施形態のように、互いに一定の空間を隔てて対向する1対の磁性体2に磁力を付与した場合には、1対の磁性体2の間に強い磁界が形成される。1対の磁性体2の間の空間には、例えば金属線からなる加熱素子8が設けられている。加熱素子8は、通電時の電気抵抗により発熱する熱電素子であり、200〜300℃程度の温度で発熱する。測定室11内に導入される測定ガスは、当該加熱素子8によって加熱される。
このように、本実施形態では、1対の磁性体2により測定室11内に磁界が形成される位置に、加熱素子8が設けられている。したがって、測定ガスに酸素が含まれている場合、常磁性である酸素は、磁界が最も強い加熱素子8の周囲に引き込まれて、当該加熱素子8により加熱され、図6に矢印で示すように測定室11内に対流が発生する。
導入口12及び導出口13は、1対の磁性体2の一方を挟んで対向するように配置されている。この例では、1対の磁性体2が鉛直方向に対向するように配置されており、導入口12及び導出口13は、加熱素子8よりも下方において、下側の磁性体2を挟んで水平方向に対向している。
これにより、導入口12から測定室11内に導入される測定ガスは、下側の磁性体2を迂回して導出口13に導かれるとともに、一部が下側の磁性体2の側面に沿って加熱素子8側に導かれる。測定室11内に対流を良好に発生させるという観点から、1対の磁性体2の各側面は、加熱素子8側に向かって徐々に先細りした円錐面により形成されていることが好ましい。
加熱素子8は、対流により生じる磁気風で冷却され、加熱素子8の温度変化に伴って、当該加熱素子8の抵抗値が変化する。磁気風の強さは、測定ガス中の酸素濃度に比例するため、加熱素子8の抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。加熱素子8には、本体1の外部へと延びる配線91を介して、加熱素子8の抵抗を測定するための抵抗測定器9が接続されている。抵抗測定器9としては、加熱素子8を用いて構成されたホイートストンブリッジを例示することができるが、これに限られるものではない。
スイッチ7及び抵抗測定器9には、制御部10が接続されている。制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含む構成であり、CPUがプログラムを実行することにより、スイッチ7や抵抗測定器9などの各部の動作を制御することができる。
磁性体3、コイル4、電源6、スイッチ7及び制御部10は、測定室11内の磁性体2に磁力を付与するための磁力付与機構を構成している。制御部10は、スイッチ7をオン状態又はオフ状態に切り替えることにより、磁性体2に磁力を付与する状態(磁力付与状態)と、磁性体2に磁力を付与しない状態(磁力解除状態)とに切り替えることができる。すなわち、スイッチ7及び制御部10は、磁力付与状態と磁力解除状態とに切り替えることにより、測定室11内における磁気風の有無を切り替えるための切替部を構成している。上記磁力付与状態は、磁性体2に付与する磁力が強い第1磁力状態であり、上記磁力解除状態は、磁性体2に付与する磁力が第1磁力状態よりも弱い第2磁力状態である。
抵抗測定器9及び制御部10は、加熱素子8の抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定する測定部を構成している。具体的には、磁力付与状態における加熱素子8の抵抗値(第1抵抗値)と、磁力解除状態における加熱素子8の抵抗値(第2抵抗値)とに基づいて、測定ガス中の酸素濃度が測定される。すなわち、第1抵抗値と第2抵抗値とを比較することにより、磁気風以外の要因による冷却効果を排除し、磁気風による冷却効果のみに基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。
このとき、磁気風が発生する状態と、磁気風が発生しない状態とで、同一の測定室11内にある同一の加熱素子8の抵抗値を検出し、その抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。これにより、図10及び図11に示した従来例のように測定室111及び比較室112にそれぞれ設けられた加熱素子103,104の抵抗値を検出するような構成とは異なり、測定室111及び比較室112における温度分布のばらつきや、各加熱素子103,104の特性のばらつきなどに起因して、ドリフトが生じることがないため、測定精度を向上することができる。
また、図10及び図11に示した従来例のように測定室111及び比較室112の両方を本体1に形成する必要がないため、本体1を小型化することができる。その結果、より小型化された磁気風式酸素計を提供することができる。さらに、測定室111及び比較室112にそれぞれ設けられた加熱素子103,104間のバランスを校正するための校正ガス(例えば、窒素ガス)が不要になるため、ランニングコストを低減することができるという効果もある。
特に、本実施形態では、磁性体2,3及びコイル4を用いて電磁石5を構成し、当該電磁石5により測定室11内に磁界を形成することができる。これにより、コイル4への通電状態を切り替えるだけの簡単な構成で、磁力付与状態と磁力解除状態とに切り替えることができる。
図8は、コイル4への通電状態を切り替える際の態様について説明するためのタイムチャートである。本実施形態では、スイッチ7がオン状態又はオフ状態に交互に切り替えられることにより、磁力付与状態と磁力解除状態とに所定の周期で切り替えられる。
すなわち、本実施形態に係る磁気風式酸素計の運転中は、スイッチ7がオン状態の期間(磁力付与期間T31)と、スイッチ7がオフ状態の期間(磁力解除期間T32)とが交互に現れる。磁力付与期間T31及び磁力解除期間T32は、同じ長さであってもよいし、異なる長さであってもよいが、できるだけ短い時間であることが好ましい。また、磁力付与期間T31及び磁力解除期間T32は、それぞれ常に一定の長さであってもよいし、変化してもよい。磁力付与期間T31及び磁力解除期間T32の少なくとも一方を任意の時間に設定することができるような構成とすることも可能である。
このように、本実施形態では、磁力付与状態と磁力解除状態とに所定の周期で切り替えることにより、各状態における加熱素子8の抵抗値を交互に検出することができる。これにより、図10及び図11に示すような比較室112が備えられていない構成であっても、交互に検出される各状態における加熱素子8の抵抗値に基づいて、定期的に測定ガス中の酸素濃度を測定することができる。
ただし、第2磁力状態は、第1磁力状態よりも磁性体2に付与する磁力が弱ければよく、本実施形態のような磁力解除状態に限られるものではない。すなわち、第1実施形態と同様に、第2磁力状態において磁性体2に磁力が全く付与されないような構成に限らず、第1磁力状態のときよりも弱い磁力が付与されるような構成であってもよい。この場合、スイッチ7によりコイル4への通電状態を切り替えるような構成に限らず、コイル4に流れる電流を変化させるような構成であってもよい。
図9は、本体1の変形例を示した概略平断面図である。この例では、導入口12及び導出口13が、磁性体2を挟まずに互いに対向している。すなわち、導入口12と導出口13とを結ぶ直線からずれた位置に、磁性体2が配置されている。また、導入口12と導出口13とを結ぶ直線上には、対向壁14が配置されている。これらの構成を除き、他の構成については上記実施形態と同様であるため、同様の構成については、図に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
対向壁14は、導入口12に対向する面が、例えば導入口12と導出口13とを結ぶ直線に対して直交しない角度で傾斜している。これにより、導入口12から流入する測定ガスを測定室11内の磁性体2側に導き、対流を良好に生じさせることができる。測定ガスは、測定室11内で対流を生じさせた後、導出口13から本体1の外部に流出する。
このように、導入口12及び導出口13は、本体1における任意の位置に形成することができる。したがって、導入口12及び導出口13は、互いに対向する位置に限らず、互いに対向しない位置に形成されていてもよい。また、対向壁14に例示されるような流路部材を用いて、導入口12から導出口13へと任意の経路で測定ガスを導くことができる。
以上の実施形態では、永久磁石17の回転位置又はコイル4への通電状態を変化させることにより、第1磁力状態と第2磁力状態とに変化させるような構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、永久磁石17又はコイル4以外の部材を用いて、第1磁力状態と第2磁力状態とに変化させるような構成であってもよい。すなわち、互いに強度が異なる第1磁力状態と第2磁力状態との間で磁性体2に付与する磁力を変化させることができるような構成であれば、永久磁石17又は電磁石5を用いた構成に限らず、他の任意の構成を採用することができる。
また、磁性体2は、1対に限らず複数対設けられていてもよいし、1つだけ設けられた構成であってもよい。すなわち、磁性体2によって測定室11内に磁界を形成することができ、その磁界が形成される位置に加熱素子8が設けられた構成であれば、1対の磁性体2を用いた構成に限らず、他の任意の構成を採用することができる。
1 本体
2 磁性体
3 磁性体
4 コイル
5 電磁石
6 電源
7 スイッチ
8 加熱素子
9 抵抗測定器
10 制御部
11 測定室
12 導入口
13 導出口
14 対向壁
15 永久磁石
16 磁性体
17 永久磁石
18 回転駆動部
91 配線

Claims (4)

  1. 測定ガスが導入される測定室が形成された本体と、
    前記測定室内に設けられた磁性体と、
    前記磁性体に磁力を付与することにより、前記測定室内に磁界を形成するとともに、互いに強度が異なる第1磁力状態と第2磁力状態との間で前記磁性体に付与する磁力を変化させる磁力付与機構と、
    前記測定室内における磁界が形成される位置に設けられ、前記測定室内に導入される測定ガスを加熱する加熱素子と、
    前記加熱素子の抵抗値の変化に基づいて測定ガス中の酸素濃度を測定する測定部とを備えたことを特徴とする磁気風式酸素計。
  2. 前記磁力付与機構は、コイルを有しており、前記コイルへの通電状態を変化させることにより前記磁性体に付与する磁力を変化させることを特徴とする請求項1に記載の磁気風式酸素計。
  3. 前記磁力付与機構は、永久磁石を有しており、前記永久磁石を変位させることにより前記磁性体に付与する磁力を変化させることを特徴とする請求項1に記載の磁気風式酸素計。
  4. 前記磁力付与機構は、前記第1磁力状態と前記第2磁力状態とに所定の周期で変化させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁気風式酸素計。
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