JP2016030051A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【課題】演出制御手段により遊技制御手段に所定制御を行わせる機能を有効に活用することができるスロットマシンを提供すること。【解決手段】AT中にGBが当選した場合であって、GB開始抽選においてGB確定報知の後に第1の条件を成立させるための促進制御を開始する旨が決定された場合には、GB確定報知の後、遊技者にGBへの移行が認識された後に押し順ベル当選時にナビ演出が実行されずに中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼすことで、GB開始を特定するための第1の条件を成立させる一方で、AT中にGBが当選した場合であって、GB開始抽選においてGB確定報知の前に第1の条件を成立させるための促進制御を開始する旨が決定された場合には、GB確定報知前の押し順ベル当選時にナビ演出が実行されずに中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼすことで、GB開始を特定するための第1の条件を成立させることがある。【選択図】図24
Description
本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
スロットマシンは、一般に、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が描かれた複数(通常は3つ)のリールを備えており、まず遊技者のBET操作により賭数を設定し、規定の賭数が設定された状態でスタート操作することによりリールの回転が開始し、各リールに対応して設けられたストップスイッチを操作することにより回転を停止する。そして、全てのリールの回転を停止したときに入賞ライン上に予め定められた入賞図柄の組合せ(例えば、7−7−7、以下図柄の組合せを役とも呼ぶ)が揃ったことによって入賞が発生する。すなわち遊技者の操作によってゲームが進行するようになっている。
この種のスロットマシンとして、遊技の制御を行う主制御手段と、遊技に関連する演出の制御を行う副制御手段と、を備え、主制御手段側において内部抽選で所定の役が当選し、所定の操作手順で操作された場合に、所定処理(遊技に関連する信号の外部出力)を行うとともに、副制御手段側で所定役の当選時に所定の操作手順を報知することにより、報知された所定の操作手順による操作を遊技者に対して促すことで、主制御手段に所定処理を行わせることができるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のスロットマシンでは、単に副制御手段側で所定の操作手順を報知することで、主制御手段に所定処理を行わせるだけであり、所定処理を行わせる以外の作用を及ぼすものではなく、有効に活用されていなかった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、演出制御手段により遊技制御手段に所定制御を行わせる機能を有効に活用することができるスロットマシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の手段1に記載のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部(リール2L、2C、2R)の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
遊技の制御を行う遊技制御手段(メイン制御部41)と、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)から送信された制御情報(コマンド)に基づいて演出の制御を行う演出制御手段(サブ制御部91)と、
遊技者が操作する操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
を備え、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)と前記演出制御手段(サブ制御部91)とは当該遊技制御手段(メイン制御部41)から当該演出制御手段(サブ制御部91)への一方向通信のみ可能に接続されており、
前記遊技制御手段は、前記操作手段の操作態様(中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼす停止順/中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)に応じて成立する第1の条件(中段ベルまたは右下がりベルの取りこぼし/中段ベルまたは右下がりベルの入賞)が成立した後、第2の条件(赤7リプレイの入賞/中段ベルまたは右下がりベルの入賞)が成立したことを条件に所定制御(GB信号をOFFからONに切り替える制御/AT信号をOFFからONに切り替える制御)を行う所定制御手段を含み、
前記演出制御手段は、
遊技者にとって有利な所定有利態様(GB/AT)に制御するか否かを決定する所定有利態様決定手段(GB抽選/ナビストック抽選)と、
前記所定有利態様決定手段により前記所定有利態様(GB/AT)に制御する旨が決定された後、前記所定有利態様(GB/AT)に制御する所定有利態様制御手段と、
前記所定有利態様(GB/AT)に制御する旨が決定された後、前記所定有利態様に制御される前に前記所定有利態様に制御する旨を告知する告知手段(GB確定報知/AT確定報知)と、
前記所定有利態様(GB/AT)に制御されるときに前記遊技制御手段に対して前記所定制御(GB信号をOFFからONに切り替える制御/AT信号をOFFからONに切り替える制御)を行わせるための操作態様での操作を促す促進制御を行う所定制御促進制御手段と、
を含み、
前記促進制御の制御パターンは、
前記所定有利態様(GB/AT)に制御する旨が決定され、前記所定有利態様に制御する旨が告知された後(GB確定報知後/AT確定報知後)に前記第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御(ナビ演出なし/ナビ演出)を行う第1パターンと、
前記所定有利態様(GB/AT)に制御する旨が決定された後、前記所定有利態様に制御する旨が告知される前(GB確定報知前/AT確定報知前)に前記第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御(ナビ演出なし/ナビ演出)を行う第2パターンと、
を含む
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技制御手段が操作手段の操作態様に応じて成立する第1の条件が成立した後、第2の条件が成立したことを条件に所定制御を行うとともに、演出制御手段は所定有利態様に制御されるときに遊技制御手段に対して所定制御を行わせるための操作態様での操作を促す促進制御を行うことにより、促進制御により促された操作態様で操作手段の操作が遊技者により行われることで、所定有利態様の制御に関連して遊技制御手段に対して所定制御を行わせることが可能となる。
また、促進制御の制御パターンとして、所定有利態様に制御する旨が告知された後に第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御を行う第1パターンと、所定有利態様に制御する旨が告知される前に第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御を行う第2パターンと、を含むことにより、促進制御が、所定有利態様に制御する旨が告知される前から行われることがあるため、告知前であっても、促進制御に伴う事象から所定有利態様に制御する旨を遊技者に対して認識させることができるとともに、この場合には、告知前に第1の条件を成立させることが可能となり、告知後は第1の条件を成立させることなく第2の条件を成立させれば済むため、告知後、所定有利態様の制御に伴う所定制御を早い段階で行わせることが可能となる。
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部(リール2L、2C、2R)の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(スロットマシン1)において、
遊技の制御を行う遊技制御手段(メイン制御部41)と、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)から送信された制御情報(コマンド)に基づいて演出の制御を行う演出制御手段(サブ制御部91)と、
遊技者が操作する操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)と、
を備え、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)と前記演出制御手段(サブ制御部91)とは当該遊技制御手段(メイン制御部41)から当該演出制御手段(サブ制御部91)への一方向通信のみ可能に接続されており、
前記遊技制御手段は、前記操作手段の操作態様(中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼす停止順/中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)に応じて成立する第1の条件(中段ベルまたは右下がりベルの取りこぼし/中段ベルまたは右下がりベルの入賞)が成立した後、第2の条件(赤7リプレイの入賞/中段ベルまたは右下がりベルの入賞)が成立したことを条件に所定制御(GB信号をOFFからONに切り替える制御/AT信号をOFFからONに切り替える制御)を行う所定制御手段を含み、
前記演出制御手段は、
遊技者にとって有利な所定有利態様(GB/AT)に制御するか否かを決定する所定有利態様決定手段(GB抽選/ナビストック抽選)と、
前記所定有利態様決定手段により前記所定有利態様(GB/AT)に制御する旨が決定された後、前記所定有利態様(GB/AT)に制御する所定有利態様制御手段と、
前記所定有利態様(GB/AT)に制御する旨が決定された後、前記所定有利態様に制御される前に前記所定有利態様に制御する旨を告知する告知手段(GB確定報知/AT確定報知)と、
前記所定有利態様(GB/AT)に制御されるときに前記遊技制御手段に対して前記所定制御(GB信号をOFFからONに切り替える制御/AT信号をOFFからONに切り替える制御)を行わせるための操作態様での操作を促す促進制御を行う所定制御促進制御手段と、
を含み、
前記促進制御の制御パターンは、
前記所定有利態様(GB/AT)に制御する旨が決定され、前記所定有利態様に制御する旨が告知された後(GB確定報知後/AT確定報知後)に前記第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御(ナビ演出なし/ナビ演出)を行う第1パターンと、
前記所定有利態様(GB/AT)に制御する旨が決定された後、前記所定有利態様に制御する旨が告知される前(GB確定報知前/AT確定報知前)に前記第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御(ナビ演出なし/ナビ演出)を行う第2パターンと、
を含む
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技制御手段が操作手段の操作態様に応じて成立する第1の条件が成立した後、第2の条件が成立したことを条件に所定制御を行うとともに、演出制御手段は所定有利態様に制御されるときに遊技制御手段に対して所定制御を行わせるための操作態様での操作を促す促進制御を行うことにより、促進制御により促された操作態様で操作手段の操作が遊技者により行われることで、所定有利態様の制御に関連して遊技制御手段に対して所定制御を行わせることが可能となる。
また、促進制御の制御パターンとして、所定有利態様に制御する旨が告知された後に第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御を行う第1パターンと、所定有利態様に制御する旨が告知される前に第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御を行う第2パターンと、を含むことにより、促進制御が、所定有利態様に制御する旨が告知される前から行われることがあるため、告知前であっても、促進制御に伴う事象から所定有利態様に制御する旨を遊技者に対して認識させることができるとともに、この場合には、告知前に第1の条件を成立させることが可能となり、告知後は第1の条件を成立させることなく第2の条件を成立させれば済むため、告知後、所定有利態様の制御に伴う所定制御を早い段階で行わせることが可能となる。
尚、操作手段は、遊技の進行に関与する操作手段でも良いし、遊技の進行に関与しない操作手段でも良い。また、遊技の進行に関与する操作手段の場合には、当該操作手段が遊技の進行に関与する状態での操作により第1の条件が成立し得るものでも良いし、当該操作手段が遊技の進行に関与しない状態での操作により第1の条件が成立し得るものでも良い。
また、操作手段の操作態様は、複数の異なる操作タイミングのうちいずれかの操作タイミングで操作する操作態様、複数の操作順のうちいずれかの操作順で操作する操作態様、これらの組合せによる操作態様等が該当する。
また、第1の条件を成立させる操作態様は、一律に固定された操作態様でも良いし、複数の操作態様からランダムに決定された操作態様でも良い。
また、第2の条件は、第1の条件と同様に操作手段の操作態様に応じて成立する条件でも良いし、操作手段の操作態様と関係なく成立する条件でも良い。
また、所定有利態様とは、遊技者にとって有利な操作態様が報知される演出態様、遊技者にとって有利な特典の付与について優遇される演出態様等である。ここで遊技者にとって有利な特典とは、遊技者にとって有利な有利状態へ移行させることが可能となる権利(有利状態を発生するか否かを決定する抽選に当選すること、有利状態へ移行する表示結果の導出が許容されることなど)、遊技者にとって有利な操作態様が報知される権利、遊技用価値が付与される期待値が高い遊技状態に制御される権利、現在の遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態か否かが報知される権利、有利状態に制御される期間(固定単位遊技数、終了条件によって変動する単位遊技数の平均値等)など、遊技者にとって直接的な有利な特典であっても良いし、遊技者にとって直接的に有利ではないが、例えば、インターネット上で特典を得るための条件となる等、遊技者にとって間接的に有利な特典であっても良い。
また、所定制御手段は、第1の条件が成立した後、第2の条件が成立したことを条件に所定制御を行うものであれば良く、第1の条件が成立した後、第2の条件が成立し、さらに他の条件が成立することで所定制御を行うものでも良い。
また、所定制御は、例えば、所定有利態様に制御されていることを特定可能な信号を外部出力する制御、遊技の進行を所定期間にわたり遅延させる遅延制御、遅延制御の実行中に可変表示部を特定の変動態様にて変動させる制御、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させる制御等が該当する。
また、促進制御は、通常では報知されない操作態様を報知することにより積極的に所定制御を行わせるための操作態様での操作を促す構成でも良いし、通常では報知されている操作態様を報知しないことにより消極的に所定制御を行わせるための操作態様での操作を促す構成でも良い。
また、操作手段の操作態様は、複数の異なる操作タイミングのうちいずれかの操作タイミングで操作する操作態様、複数の操作順のうちいずれかの操作順で操作する操作態様、これらの組合せによる操作態様等が該当する。
また、第1の条件を成立させる操作態様は、一律に固定された操作態様でも良いし、複数の操作態様からランダムに決定された操作態様でも良い。
また、第2の条件は、第1の条件と同様に操作手段の操作態様に応じて成立する条件でも良いし、操作手段の操作態様と関係なく成立する条件でも良い。
また、所定有利態様とは、遊技者にとって有利な操作態様が報知される演出態様、遊技者にとって有利な特典の付与について優遇される演出態様等である。ここで遊技者にとって有利な特典とは、遊技者にとって有利な有利状態へ移行させることが可能となる権利(有利状態を発生するか否かを決定する抽選に当選すること、有利状態へ移行する表示結果の導出が許容されることなど)、遊技者にとって有利な操作態様が報知される権利、遊技用価値が付与される期待値が高い遊技状態に制御される権利、現在の遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態か否かが報知される権利、有利状態に制御される期間(固定単位遊技数、終了条件によって変動する単位遊技数の平均値等)など、遊技者にとって直接的な有利な特典であっても良いし、遊技者にとって直接的に有利ではないが、例えば、インターネット上で特典を得るための条件となる等、遊技者にとって間接的に有利な特典であっても良い。
また、所定制御手段は、第1の条件が成立した後、第2の条件が成立したことを条件に所定制御を行うものであれば良く、第1の条件が成立した後、第2の条件が成立し、さらに他の条件が成立することで所定制御を行うものでも良い。
また、所定制御は、例えば、所定有利態様に制御されていることを特定可能な信号を外部出力する制御、遊技の進行を所定期間にわたり遅延させる遅延制御、遅延制御の実行中に可変表示部を特定の変動態様にて変動させる制御、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させる制御等が該当する。
また、促進制御は、通常では報知されない操作態様を報知することにより積極的に所定制御を行わせるための操作態様での操作を促す構成でも良いし、通常では報知されている操作態様を報知しないことにより消極的に所定制御を行わせるための操作態様での操作を促す構成でも良い。
本発明の手段2のスロットマシンは、手段1に記載のスロットマシンであって、
前記所定制御手段は、前記第1の条件(中段ベルまたは右下がりベルの取りこぼし)が成立した後、前記第2の条件(赤7リプレイの入賞)が成立し、さらに前記操作手段の操作態様に応じて成立する第3の条件(中段ベルまたは右下がりベルの入賞)が成立したことを条件に前記所定制御(GB信号をOFFからONに切り替える制御)を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の条件が成立した後、第2の条件が成立するだけでなく、さらに操作手段の操作態様に応じて成立する第3の条件が成立しなければ、所定制御が行われることがないため、促進制御が行われていないにも関わらず、偶然所定制御が行われてしまうことを極力防止することができる。
尚、第3の条件を成立させる操作態様は、一律に固定された操作態様でも良いし、複数の操作態様からランダムに決定された操作態様でも良い。また、第3の条件を成立させる操作態様は、第1の条件を成立させる操作態様は同一の操作態様であっても良い。
また、操作手段が遊技の進行に関与する操作手段の場合には、当該操作手段が遊技の進行に関与する状態での操作により第3の条件が成立し得るものでも良いし、当該操作手段が遊技の進行に関与しない状態での操作により第3の条件が成立し得るものでも良い。
前記所定制御手段は、前記第1の条件(中段ベルまたは右下がりベルの取りこぼし)が成立した後、前記第2の条件(赤7リプレイの入賞)が成立し、さらに前記操作手段の操作態様に応じて成立する第3の条件(中段ベルまたは右下がりベルの入賞)が成立したことを条件に前記所定制御(GB信号をOFFからONに切り替える制御)を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の条件が成立した後、第2の条件が成立するだけでなく、さらに操作手段の操作態様に応じて成立する第3の条件が成立しなければ、所定制御が行われることがないため、促進制御が行われていないにも関わらず、偶然所定制御が行われてしまうことを極力防止することができる。
尚、第3の条件を成立させる操作態様は、一律に固定された操作態様でも良いし、複数の操作態様からランダムに決定された操作態様でも良い。また、第3の条件を成立させる操作態様は、第1の条件を成立させる操作態様は同一の操作態様であっても良い。
また、操作手段が遊技の進行に関与する操作手段の場合には、当該操作手段が遊技の進行に関与する状態での操作により第3の条件が成立し得るものでも良いし、当該操作手段が遊技の進行に関与しない状態での操作により第3の条件が成立し得るものでも良い。
本発明の手段3のスロットマシンは、手段1または2に記載のスロットマシンであって、
前記操作手段は、遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)を含み、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)は、
表示結果が導出される前に、入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記事前決定手段の決定結果が所定結果(押し順ベル)となったときに、前記第1の条件を成立させる操作態様とは異なる有利操作態様(中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに有利表示結果(中段ベルまたは右下がりベルの入賞)を導出する制御を行い、前記第1の条件を成立させる操作態様(中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼす停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに前記有利表示結果よりも遊技者にとって不利な不利表示結果(副役の入賞またはハズレ)を導出する制御を行う所定結果導出制御手段と、
を含み、
前記演出制御手段(サブ制御部91)は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果(押し順ベル)となったときに前記有利操作態様(中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)を特定可能に報知する報知状態(AT)に制御する報知状態制御手段を含み、
前記第1の条件は、前記不利表示結果(副役の入賞またはハズレ)が導出されることであり、
前記所定制御促進制御手段は、前記第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御として前記報知状態(AT)に制御されている場合において前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果(押し順ベル)となったときに前記有利操作態様(中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)を特定可能に報知しない制御(ナビ演出なし)を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、報知状態に制御されている場合に、本来であれば有利操作態様を特定可能に報知され、その操作態様に従って操作すれば遊技者にとって有利な有利表示結果が導出されるにも関わらず、有利操作態様が特定可能に報知されず、不利表示結果が導出されることにより、告知前に特定有利態様に制御されることを遊技者に対して認識させることができる。また、相対的に不利な不利表示結果が導出されることを第1の条件としているため、所定制御を行わせる過程で遊技者にとって有利となりすぎることがない。
前記操作手段は、遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)を含み、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)は、
表示結果が導出される前に、入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記事前決定手段の決定結果が所定結果(押し順ベル)となったときに、前記第1の条件を成立させる操作態様とは異なる有利操作態様(中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに有利表示結果(中段ベルまたは右下がりベルの入賞)を導出する制御を行い、前記第1の条件を成立させる操作態様(中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼす停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに前記有利表示結果よりも遊技者にとって不利な不利表示結果(副役の入賞またはハズレ)を導出する制御を行う所定結果導出制御手段と、
を含み、
前記演出制御手段(サブ制御部91)は、前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果(押し順ベル)となったときに前記有利操作態様(中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)を特定可能に報知する報知状態(AT)に制御する報知状態制御手段を含み、
前記第1の条件は、前記不利表示結果(副役の入賞またはハズレ)が導出されることであり、
前記所定制御促進制御手段は、前記第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御として前記報知状態(AT)に制御されている場合において前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果(押し順ベル)となったときに前記有利操作態様(中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)を特定可能に報知しない制御(ナビ演出なし)を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、報知状態に制御されている場合に、本来であれば有利操作態様を特定可能に報知され、その操作態様に従って操作すれば遊技者にとって有利な有利表示結果が導出されるにも関わらず、有利操作態様が特定可能に報知されず、不利表示結果が導出されることにより、告知前に特定有利態様に制御されることを遊技者に対して認識させることができる。また、相対的に不利な不利表示結果が導出されることを第1の条件としているため、所定制御を行わせる過程で遊技者にとって有利となりすぎることがない。
本発明の手段4のスロットマシンは、手段1または2に記載のスロットマシンであって、
前記操作手段は、遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)を含み、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)は、
表示結果が導出される前に、入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記事前決定手段の決定結果が所定結果(押し順ベル)となったときに、前記第1の条件を成立させる操作態様(中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに有利表示結果(中段ベルまたは右下がりベルの入賞)を導出する制御を行い、前記第1の条件を成立させる操作態様以外の操作態様(中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼす停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに前記有利表示結果よりも遊技者にとって不利な不利表示結果(副役の入賞またはハズレ)を導出する制御を行う所定結果導出制御手段と、
を含み、
前記第1の条件は、前記有利表示結果(中段ベルまたは右下がりベルの入賞)が導出されることであり、
前記所定制御促進制御手段は、前記第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御として前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果(押し順ベル)となったときに前記第1の条件を成立させる操作態様(中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)を特定可能に報知する制御(ナビ演出)を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、通常であれば報知されることのない、相対的に有利な有利表示結果を導出させる操作態様が特定可能に報知されることにより、告知前に特定有利態様に制御されることを遊技者に対して認識させることができる。
前記操作手段は、遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)を含み、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)は、
表示結果が導出される前に、入賞について発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記事前決定手段の決定結果が所定結果(押し順ベル)となったときに、前記第1の条件を成立させる操作態様(中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに有利表示結果(中段ベルまたは右下がりベルの入賞)を導出する制御を行い、前記第1の条件を成立させる操作態様以外の操作態様(中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼす停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに前記有利表示結果よりも遊技者にとって不利な不利表示結果(副役の入賞またはハズレ)を導出する制御を行う所定結果導出制御手段と、
を含み、
前記第1の条件は、前記有利表示結果(中段ベルまたは右下がりベルの入賞)が導出されることであり、
前記所定制御促進制御手段は、前記第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御として前記事前決定手段の決定結果が前記所定結果(押し順ベル)となったときに前記第1の条件を成立させる操作態様(中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)を特定可能に報知する制御(ナビ演出)を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、通常であれば報知されることのない、相対的に有利な有利表示結果を導出させる操作態様が特定可能に報知されることにより、告知前に特定有利態様に制御されることを遊技者に対して認識させることができる。
本発明の手段5のスロットマシンは、手段1、2または4のいずれかに記載のスロットマシンであって、
前記演出制御手段(サブ制御部91)は、前記操作手段の操作態様を特定可能に報知する操作態様報知手段(ナビ演出)を含み、
前記所定制御促進制御手段は、前記第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御として前記報知態様報知手段による通常の報知態様とは異なる特別報知態様(通常の報知態様に比較して操作態様を示唆する画像が大きく表示されるもの、通常の報知態様の色彩とは異なる色彩で報知されるもの、通常の音声とは異なる音声にて報知されるもの、通常の報知態様とは異なる画像で報知されるもの等)にて前記第1の条件を成立させる操作態様(中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼす停止順/中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)を特定可能に報知する制御を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御として通常の報知態様とは異なる特別報知態様にて第1の条件を成立させる操作態様が特定可能に報知されるため、告知前であっても特定有利態様に制御されることを遊技者に対して効果的に認識させることができる。
尚、通常の報知態様とは異なる特別報知態様とは、音声、画像、点灯態様等が異なる報知態様、通常では特定可能に報知されることのない操作態様が特定可能に報知される報知態様等が該当する。
前記演出制御手段(サブ制御部91)は、前記操作手段の操作態様を特定可能に報知する操作態様報知手段(ナビ演出)を含み、
前記所定制御促進制御手段は、前記第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御として前記報知態様報知手段による通常の報知態様とは異なる特別報知態様(通常の報知態様に比較して操作態様を示唆する画像が大きく表示されるもの、通常の報知態様の色彩とは異なる色彩で報知されるもの、通常の音声とは異なる音声にて報知されるもの、通常の報知態様とは異なる画像で報知されるもの等)にて前記第1の条件を成立させる操作態様(中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼす停止順/中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順)を特定可能に報知する制御を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御として通常の報知態様とは異なる特別報知態様にて第1の条件を成立させる操作態様が特定可能に報知されるため、告知前であっても特定有利態様に制御されることを遊技者に対して効果的に認識させることができる。
尚、通常の報知態様とは異なる特別報知態様とは、音声、画像、点灯態様等が異なる報知態様、通常では特定可能に報知されることのない操作態様が特定可能に報知される報知態様等が該当する。
本発明の手段6のスロットマシンは、手段1〜5のいずれかに記載のスロットマシンであって、
前記操作手段は、遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)を含み、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)は、
表示結果が導出される前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記事前決定手段の決定結果及び前記導出操作手段の操作に応じて表示結果を導出する制御を行う導出制御手段(リールの停止制御)と、
を含む
ことを特徴としている。
前記操作手段は、遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段(ストップスイッチ8L、8C、8R)を含み、
前記遊技制御手段(メイン制御部41)は、
表示結果が導出される前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段(内部抽選)と、
前記事前決定手段の決定結果及び前記導出操作手段の操作に応じて表示結果を導出する制御を行う導出制御手段(リールの停止制御)と、
を含む
ことを特徴としている。
本発明の手段7のスロットマシンは、手段6に記載のスロットマシンであって、
前記導出制御手段(メイン制御部41)は、
前記事前決定手段の決定結果が第1表示結果(8枚の付与を伴う中段ベル)の導出を許容する旨を決定する第1決定結果(8枚押し順ベル)であるときに、所定操作態様(正解となる停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに前記第1表示結果(中段ベル)を導出する一方、前記所定操作態様以外の操作態様(不正解となる停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに前記第1表示結果(中段ベル)とも前記第2表示結果(右下がりベル)とも異なる特定表示結果(副役の入賞またはハズレ)を導出し、
前記事前決定手段の決定結果が前記第1表示結果が導出されたときと遊技者にとっての有利度が異なる第2表示結果(3枚の付与を伴う右下がりベル)の導出を許容する旨を決定する第2決定結果(3枚押し順ベル)であるときに、前記所定操作態様(正解となる停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに前記第2表示結果(右下がりベル)を導出する一方、前記所定操作態様以外の操作態様(不正解となる停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに前記特定表示結果(副役の入賞またはハズレ)を導出する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、事前決定手段の決定結果が第1特定決定結果であるときと第2特定決定結果であるときにおいて、所定操作態様で操作されたときの遊技者にとっての有利度が異なるため遊技の興趣を向上させることができる。さらに、事前決定手段の決定結果が第1決定結果及び第2決定結果のうちいずれであっても、所定操作態様以外の操作態様で操作されたときには特定表示結果が導出されるため、この場合には、事前決定手段の決定結果が、第1表示結果の導出を許容する旨を決定する第1決定結果及び第2表示結果の導出を許容する旨を決定する第2決定結果のうちいずれであるかを遊技者が判別不可能となり、特に、第1表示結果及び第2表示結果のうち有利度の高い方の表示結果が導出されなかったときの残念感を遊技者に与えることを防止することができる。
尚、有利度とは、例えば、付与される遊技用価値が異なることをいう。また、第1決定結果と第2決定結果とは導出を許容する旨の組合せが異なるものであれば良く、例えば、第1決定結果は、第2表示結果の導出を許容する旨を含むものであっても良く、第2決定結果は、第1表示結果の導出を許容する旨を含むものであっても良い。
また、特定表示結果は、複数種類の表示結果を含むものであっても良く、事前決定手段の決定結果が第1決定結果であるときと第2決定結果であるときとにおいて、所定操作態様以外の操作態様で操作されたときには、当該複数種類の表示結果のうちいずれかが導出されるということである。つまり、事前決定手段の決定結果が第1決定結果であるときと第2決定結果であるときとにおいて、操作手順が同じであれば全く同じ表示結果が導出されるものに限らず、操作手順が同じであっても、当該複数種類の表示結果のうち各々異なる表示結果が導出されるものであっても良い。
前記導出制御手段(メイン制御部41)は、
前記事前決定手段の決定結果が第1表示結果(8枚の付与を伴う中段ベル)の導出を許容する旨を決定する第1決定結果(8枚押し順ベル)であるときに、所定操作態様(正解となる停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに前記第1表示結果(中段ベル)を導出する一方、前記所定操作態様以外の操作態様(不正解となる停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに前記第1表示結果(中段ベル)とも前記第2表示結果(右下がりベル)とも異なる特定表示結果(副役の入賞またはハズレ)を導出し、
前記事前決定手段の決定結果が前記第1表示結果が導出されたときと遊技者にとっての有利度が異なる第2表示結果(3枚の付与を伴う右下がりベル)の導出を許容する旨を決定する第2決定結果(3枚押し順ベル)であるときに、前記所定操作態様(正解となる停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに前記第2表示結果(右下がりベル)を導出する一方、前記所定操作態様以外の操作態様(不正解となる停止順)で前記導出操作手段が操作されたときに前記特定表示結果(副役の入賞またはハズレ)を導出する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、事前決定手段の決定結果が第1特定決定結果であるときと第2特定決定結果であるときにおいて、所定操作態様で操作されたときの遊技者にとっての有利度が異なるため遊技の興趣を向上させることができる。さらに、事前決定手段の決定結果が第1決定結果及び第2決定結果のうちいずれであっても、所定操作態様以外の操作態様で操作されたときには特定表示結果が導出されるため、この場合には、事前決定手段の決定結果が、第1表示結果の導出を許容する旨を決定する第1決定結果及び第2表示結果の導出を許容する旨を決定する第2決定結果のうちいずれであるかを遊技者が判別不可能となり、特に、第1表示結果及び第2表示結果のうち有利度の高い方の表示結果が導出されなかったときの残念感を遊技者に与えることを防止することができる。
尚、有利度とは、例えば、付与される遊技用価値が異なることをいう。また、第1決定結果と第2決定結果とは導出を許容する旨の組合せが異なるものであれば良く、例えば、第1決定結果は、第2表示結果の導出を許容する旨を含むものであっても良く、第2決定結果は、第1表示結果の導出を許容する旨を含むものであっても良い。
また、特定表示結果は、複数種類の表示結果を含むものであっても良く、事前決定手段の決定結果が第1決定結果であるときと第2決定結果であるときとにおいて、所定操作態様以外の操作態様で操作されたときには、当該複数種類の表示結果のうちいずれかが導出されるということである。つまり、事前決定手段の決定結果が第1決定結果であるときと第2決定結果であるときとにおいて、操作手順が同じであれば全く同じ表示結果が導出されるものに限らず、操作手順が同じであっても、当該複数種類の表示結果のうち各々異なる表示結果が導出されるものであっても良い。
本発明の手段8に記載の遊技機は、手段1〜7のいずれかに記載の遊技機であって、
投入された遊技媒体(メダル)を検出する遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)と、
賭け操作(MAXBETスイッチ6の操作)に応じて賭数の設定に使用可能な遊技用価値(クレジット)を記憶する遊技用価値記憶手段(メイン制御部41)と、
1ゲームに対して設定されている賭数を記憶する賭数記憶手段(メイン制御部41)と、
前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)による検出結果に応じて、前記賭数記憶手段に記憶されている賭数及び前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値(クレジット)のうちいずれかを更新する遊技媒体検出時更新手段(メイン制御部41)と、
再遊技入賞(再遊技役)が発生することにより、前記遊技用価値(メダル、クレジット)を用いることなく次のゲームが開始可能となるように前記賭数記憶手段に記憶されている賭数を更新する再遊技導出時更新手段(メイン制御部41)と、
を備える
ことを特徴としている。
投入された遊技媒体(メダル)を検出する遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)と、
賭け操作(MAXBETスイッチ6の操作)に応じて賭数の設定に使用可能な遊技用価値(クレジット)を記憶する遊技用価値記憶手段(メイン制御部41)と、
1ゲームに対して設定されている賭数を記憶する賭数記憶手段(メイン制御部41)と、
前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)による検出結果に応じて、前記賭数記憶手段に記憶されている賭数及び前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値(クレジット)のうちいずれかを更新する遊技媒体検出時更新手段(メイン制御部41)と、
再遊技入賞(再遊技役)が発生することにより、前記遊技用価値(メダル、クレジット)を用いることなく次のゲームが開始可能となるように前記賭数記憶手段に記憶されている賭数を更新する再遊技導出時更新手段(メイン制御部41)と、
を備える
ことを特徴としている。
本発明の手段9に記載の遊技機は、手段8に記載の遊技機であって、
再遊技入賞(再遊技役)が発生した後において、次のゲームが開始可能となるタイミングを解除条件が成立するまで遅延させる遅延制御(リプフリーズ)を行う遅延制御手段(メイン制御部41)を備え、
前記解除条件は、前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)による検出結果が解除用結果となったこと(メダルの投入が検出されること)により成立し、
前記遊技媒体検出時更新手段は、
再遊技入賞(再遊技役)が発生せずにゲームが終了した後において前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)により遊技媒体(メダル)が検出されることにより、前記賭数記憶手段に記憶されている賭数が予め定められた上限数(3)未満であるときには前記賭数記憶手段に記憶されている賭数を更新し、当該上限数(3)に達しているときには前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値(クレジット)を更新する第1遊技媒体検出時更新手段と、
再遊技入賞(再遊技役)が発生した後において前記再遊技導出時更新手段により前記賭数記憶手段に記憶されている賭数が更新されて次のゲームが開始可能となった以降に前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)により遊技媒体(メダル)が検出されることにより、前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値(クレジット)を更新する第2遊技媒体検出時更新手段と、
を含む
ことを特徴としている。
この特徴によれば、再遊技入賞が発生した後であっても、投入された遊技媒体が、再遊技導出時更新手段により賭数が更新されて次のゲームが開始可能となった以降に検出された遊技媒体であることにより、当該遊技媒体に応じて遊技用価値を更新することができる。このため、再遊技入賞が発生した後における遊技用価値の更新が賭数の設定よりも先に行われることを防止できる。その結果、違和感を抱かせることなく、再遊技入賞が発生した後における遊技者の利便性を向上させることができる。また、再遊技入賞が発生した後において遅延制御が行われ、遊技媒体が投入されて遊技媒体検出手段による検出結果が解除用結果となることで遅延制御が解除される。これにより、遊技者に対して、再遊技入賞が発生したことにより賭数が更新される場合においても、遊技媒体を投入しなければ次のゲームを開始できず、遊技媒体が投入されたことにより次のゲームが開始できるようになったように思わせることができる。
再遊技入賞(再遊技役)が発生した後において、次のゲームが開始可能となるタイミングを解除条件が成立するまで遅延させる遅延制御(リプフリーズ)を行う遅延制御手段(メイン制御部41)を備え、
前記解除条件は、前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)による検出結果が解除用結果となったこと(メダルの投入が検出されること)により成立し、
前記遊技媒体検出時更新手段は、
再遊技入賞(再遊技役)が発生せずにゲームが終了した後において前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)により遊技媒体(メダル)が検出されることにより、前記賭数記憶手段に記憶されている賭数が予め定められた上限数(3)未満であるときには前記賭数記憶手段に記憶されている賭数を更新し、当該上限数(3)に達しているときには前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値(クレジット)を更新する第1遊技媒体検出時更新手段と、
再遊技入賞(再遊技役)が発生した後において前記再遊技導出時更新手段により前記賭数記憶手段に記憶されている賭数が更新されて次のゲームが開始可能となった以降に前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)により遊技媒体(メダル)が検出されることにより、前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値(クレジット)を更新する第2遊技媒体検出時更新手段と、
を含む
ことを特徴としている。
この特徴によれば、再遊技入賞が発生した後であっても、投入された遊技媒体が、再遊技導出時更新手段により賭数が更新されて次のゲームが開始可能となった以降に検出された遊技媒体であることにより、当該遊技媒体に応じて遊技用価値を更新することができる。このため、再遊技入賞が発生した後における遊技用価値の更新が賭数の設定よりも先に行われることを防止できる。その結果、違和感を抱かせることなく、再遊技入賞が発生した後における遊技者の利便性を向上させることができる。また、再遊技入賞が発生した後において遅延制御が行われ、遊技媒体が投入されて遊技媒体検出手段による検出結果が解除用結果となることで遅延制御が解除される。これにより、遊技者に対して、再遊技入賞が発生したことにより賭数が更新される場合においても、遊技媒体を投入しなければ次のゲームを開始できず、遊技媒体が投入されたことにより次のゲームが開始できるようになったように思わせることができる。
本発明の手段10に記載の遊技機は、手段8に記載の遊技機であって、
再遊技入賞(再遊技役)が発生した後において、次のゲームが開始可能となるタイミングを解除条件が成立するまで遅延させる遅延制御(リプフリーズ)を行う遅延制御手段(メイン制御部41)を備え、
前記解除条件は、前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)による検出結果が解除用結果となったこと(メダルの投入が検出されること)により成立し、
前記遊技媒体検出時更新手段は、
再遊技入賞(再遊技役)が発生せずにゲームが終了した後において前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)により遊技媒体(メダル)が検出されることにより、前記賭数記憶手段に記憶されている賭数が予め定められた上限数(3)未満であるときには前記賭数記憶手段に記憶されている賭数を更新し、当該上限数(3)に達しているときには前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値(クレジット)を更新する第1遊技媒体検出時更新手段と、
再遊技入賞(再遊技役)が発生した後において前記再遊技導出時更新手段により前記賭数記憶手段に記憶されている賭数の更新が開始された以降に前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)により遊技媒体(メダル)が検出されることにより、前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値(クレジット)を更新する第2遊技媒体検出時更新手段と、
を含む
ことを特徴としている。
この特徴によれば、再遊技入賞が発生した後であっても、投入された遊技媒体が、再遊技導出時更新手段による賭数の更新が開始された以降に検出された遊技媒体であることにより、当該遊技媒体に応じて遊技用価値を更新することができる。このため、再遊技入賞が発生した後における遊技用価値の更新が賭数の設定よりも先に行われることを防止できる。その結果、違和感を抱かせることなく、再遊技入賞が発生した後における遊技者の利便性を向上させることができる。また、再遊技入賞が発生した後において遅延制御が行われ、遊技媒体が投入されて遊技媒体検出手段による検出結果が解除用結果となることで遅延制御が解除される。これにより、遊技者に対して、再遊技入賞が発生したことにより賭数が更新される場合においても、遊技媒体を投入しなければ次のゲームを開始できず、遊技媒体が投入されたことにより次のゲームが開始できるようになったように思わせることができる。
再遊技入賞(再遊技役)が発生した後において、次のゲームが開始可能となるタイミングを解除条件が成立するまで遅延させる遅延制御(リプフリーズ)を行う遅延制御手段(メイン制御部41)を備え、
前記解除条件は、前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)による検出結果が解除用結果となったこと(メダルの投入が検出されること)により成立し、
前記遊技媒体検出時更新手段は、
再遊技入賞(再遊技役)が発生せずにゲームが終了した後において前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)により遊技媒体(メダル)が検出されることにより、前記賭数記憶手段に記憶されている賭数が予め定められた上限数(3)未満であるときには前記賭数記憶手段に記憶されている賭数を更新し、当該上限数(3)に達しているときには前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値(クレジット)を更新する第1遊技媒体検出時更新手段と、
再遊技入賞(再遊技役)が発生した後において前記再遊技導出時更新手段により前記賭数記憶手段に記憶されている賭数の更新が開始された以降に前記遊技媒体検出手段(投入メダルセンサ31)により遊技媒体(メダル)が検出されることにより、前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値(クレジット)を更新する第2遊技媒体検出時更新手段と、
を含む
ことを特徴としている。
この特徴によれば、再遊技入賞が発生した後であっても、投入された遊技媒体が、再遊技導出時更新手段による賭数の更新が開始された以降に検出された遊技媒体であることにより、当該遊技媒体に応じて遊技用価値を更新することができる。このため、再遊技入賞が発生した後における遊技用価値の更新が賭数の設定よりも先に行われることを防止できる。その結果、違和感を抱かせることなく、再遊技入賞が発生した後における遊技者の利便性を向上させることができる。また、再遊技入賞が発生した後において遅延制御が行われ、遊技媒体が投入されて遊技媒体検出手段による検出結果が解除用結果となることで遅延制御が解除される。これにより、遊技者に対して、再遊技入賞が発生したことにより賭数が更新される場合においても、遊技媒体を投入しなければ次のゲームを開始できず、遊技媒体が投入されたことにより次のゲームが開始できるようになったように思わせることができる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
本発明に係るスロットマシンを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例を図面を用いて説明すると、本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。
本実施例のスロットマシン1の筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、図3に示すように、それぞれ「赤7」、「青7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「チェリーa」、「チェリーb」、「ベル」、「リプレイ」、「プラム」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、前面扉1bの略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示される。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられリールモータ32L、32C、32R(図4参照)によって回転させることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
リール2L、2C、2Rの内側には、リール2L、2C、2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ33L、33C、33Rと、リール2L、2C、2Rを背面から照射するリールLED55と、が設けられている。また、リールLED55は、リール2L、2C、2Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)の位置には、液晶表示器51(図1参照)の表示領域51aが配置されている。液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液晶パネルを有しており、表示領域51aの透視窓3に対応する透過領域51b及び透視窓3を介して遊技者側から各リール2L、2C、2Rが視認できるようになっている。また、表示領域51aの裏面には、裏面側から表示領域51aを照射するための導光板(図示略)が設けられているとともに、さらにその裏面には、表示領域51aのうち透過領域51bを除く領域に内部を隠蔽する隠蔽部材(図示略)が設けられている。液晶表示器51は、液晶素子を、導光板により照射された光を通過させる状態と通過させない状態とのいずれかに制御することにより、表示態様を変化させることが可能な表示装置である。
前面扉1bには、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数(本実施例では後述する通常遊技状態、内部中の規定数として3、CBの規定数として2)を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
尚、本実施例では、回転を開始した3つのリール2L、2C、2Rのうち、最初に停止するリールを第1停止リールと称し、また、その停止を第1停止と称する。同様に、2番目に停止するリールを第2停止リールと称し、また、その停止を第2停止と称し、3番目に停止するリールを第3停止リールと称し、また、その停止を第3停止あるいは最終停止と称する。
また、前面扉1bには、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられた遊技用表示部13が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図4参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図4参照)がそれぞれ設けられている。
前面扉1bの内側には、図2に示すように、所定のキー操作により後述するエラー状態及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23(図4参照)、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、所定の契機(例えば後述の擬似ボーナスの終了が判定された時)に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、所定の契機(例えば後述の擬似ボーナスの終了が判定された時)に自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ36b、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1a内部に設けられた後述のホッパータンク34a側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30(図4参照)、メダル投入部4から投入され、ホッパータンク34a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31(図4参照)を有するメダルセレクタ29、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図4参照)が設けられている。
筐体1a内部には、図2に示すように、前述したリール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R(図4参照)、各リール2L、2C、2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33L、33C、33R(図4参照)からなるリールユニット2、外部出力信号を出力するための外部出力基板1000(図4参照)、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34a、ホッパータンク34aに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34b(図4参照)、ホッパーモータ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34c(図4参照)からなるホッパーユニット34、電源ボックス100が設けられている。
ホッパーユニット34の側部には、ホッパータンク34aから溢れたメダルが貯留されるオーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、メダルの貯留量が所定量以上となったこと、すなわちオーバーフロータンク35が満タン状態となったことを検出する満タンセンサ35aが設けられている。
電源ボックス100の前面には、図2に示すように、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
尚、電源ボックス100は、筐体1aの内部に設けられており、さらに前面扉1bは、店員等が所持する所定のキー操作により開放可能な構成であるため、これら電源ボックス100の前面に設けられた設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39は、キーを所持する店員等の者のみが操作可能とされ、遊技者による操作ができないようになっている。また、所定のキー操作により検出されるリセットスイッチ23も同様である。特に、設定キースイッチ37は、キー操作により前面扉1bを開放したうえで、さらにキー操作を要することから、遊技場の店員のなかでも、設定キースイッチ37の操作を行うキーを所持する店員のみ操作が可能とされている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では、後述する通常遊技状態、内部中における規定数の賭数として3枚が定められ、後述するCBにおける規定数の賭数として2枚が定められており、これら遊技状態に応じた規定数の賭数が設定されると入賞ラインLNが有効となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。尚、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用しても良い。
また、本実施例では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1〜4を設定している。無効ラインLM1〜4は、これら無効ラインLM1〜4に揃った図柄の組合せによって入賞が判定されるものではなく、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃った際に、無効ラインLM1〜4のいずれかに入賞ラインLNに揃った場合に入賞となる図柄の組合せ(例えば、ベル−ベル−ベル)が揃う構成とすることで、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするものである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの上段、リール2Cの上段、リール2Rの上段、すなわち上段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM1、リール2Lの下段、リール2Cの下段、リール2Rの下段、すなわち下段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM2、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM3、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM4の4種類が無効ラインLMとして定められている。
また、本実施例では、入賞役として、入賞ラインLNに役として定められた所定の図柄の組合せ(例えば、後述の図7では「ベル−スイカ−黒7」)が揃ったときに入賞するとともに、かつ所定の図柄組合せが揃うことにより無効ラインLM1〜LM4のいずれかに所定の図柄組合せよりも認識しやすい指標となる図柄の組合せ(例えば、後述の図7では「スイカ−スイカ−スイカ」)が揃うことにより、無効ラインLM1〜LM4のいずれかに揃った図柄の組合せによって入賞したように見せることが可能な役を含む。以下では、所定の図柄の組合せが入賞ラインLNに揃ったときに無効ラインLM1〜LM4のいずれかに揃う図柄の組合せを、指標となる図柄の組合せと呼び、指標となる図柄の組合せを構成する図柄を指標図柄と呼ぶ。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた図柄の組合せ(以下、役とも呼ぶ)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行するようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに終了する。
また、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良く、2以上のリールを用いた構成においては、2以上の全てのリールに導出された表示結果の組合せに基づいて入賞を判定する構成とすれば良い。また、本実施例では、物理的なリールにて可変表示装置が構成されているが、液晶表示器などの画像表示装置にて可変表示装置が構成されていても良い。
また、本実施例におけるスロットマシン1にあっては、ゲームが開始されて各リール2L、2C、2Rが回転して図柄の変動が開始した後、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに、当該ストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリールの回転が停止して図柄が停止表示される。ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作から対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止するまでの最大停止遅延時間は190ms(ミリ秒)である。
リール2L、2C、2Rは、1分間に80回転し、80×21(1リール当たりの図柄コマ数)=1680コマ分の図柄を変動させるので、190msの間では最大で4コマの図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止図柄として選択可能なのは、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分の図柄である。
このため、例えば、ストップスイッチ8L、8C、8Rのいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの下段に表示されている図柄を基準とした場合、当該図柄から4コマ先までの図柄を下段に表示させることができるため、リール2L、2C、2R各々において、ストップスイッチ8L、8Rのうちいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの中段に表示されている図柄を含めて5コマ以内に配置されている図柄を入賞ライン上に表示させることができる。
図4は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図4に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板101が設けられており、遊技制御基板40によって遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板101によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板101には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び遊技制御基板40を介して接続された演出制御基板90に供給されるようになっている。尚、演出制御基板に対して電源を供給する電源供給ラインが遊技制御基板40を介さず、電源基板101から演出制御基板90に直接接続され、電源基板101から演出制御基板90に対して直接電源が供給される構成としても良い。
また、電源基板101には、前述したホッパーモータ34b、払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、前述したMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、投入メダルセンサ31、ドア開放検出スイッチ25、リールセンサ33L、33C、33Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述した払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールモータ32L、32C、32Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述したホッパーモータ34bが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メイン制御部41、制御用クロック生成回路42、乱数用クロック生成回路43、スイッチ検出回路44、モータ駆動回路45、ソレノイド駆動回路46、LED駆動回路47、電断検出回路48、リセット回路49が搭載されている。
メイン制御部41は、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
制御用クロック生成回路42は、メイン制御部41の外部にて、所定周波数の発振信号となる制御用クロックCCLKを生成する。制御用クロック生成回路42により生成された制御用クロックCCLKは、図5に示すクロック回路502に供給される。乱数用クロック生成回路43は、メイン制御部41の外部にて、制御用クロックCCLKの発振周波数とは異なる所定周波数の発振信号となる乱数用クロックRCLKを生成する。乱数用クロック生成回路43により生成された乱数用クロックRCLKは、図5に示す乱数回路508a、508bに供給される。
スイッチ検出回路44は、遊技制御基板40に直接または電源基板101を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を取り込んでメイン制御部41に伝送する。モータ駆動回路45は、メイン制御部41から出力されたモータ駆動信号(ステッピングモータの位相信号)をリールモータ32L、32C、32Rに伝送する。ソレノイド駆動回路46は、メイン制御部41から出力されたソレノイド駆動信号を流路切替ソレノイド30に伝送する。LED駆動回路47は、メイン制御部41から出力されたLED駆動信号を遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDに伝送する。電断検出回路48は、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をメイン制御部41に対して出力する。リセット回路49は、電源投入時または電源遮断時などの電源が不安定な状態においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与える。
図5は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41の構成例を示している。図5に示すメイン制御部41は、1チップマイクロコンピュータであり、外部バスインターフェイス501と、クロック回路502と、照合用ブロック503と、固有情報記憶回路504と、演算回路505と、リセット/割込コントローラ506と、CPU(Central Processing Unit)41aと、ROM(Read Only Memory)41bと、RAM(Random Access Memory)41cと、フリーランカウンタ回路507と、乱数回路508a、508bと、タイマ回路509と、割込コントローラ510と、パラレル入力ポート511と、シリアル通信回路512と、パラレル出力ポート513と、アドレスデコード回路514と、を備えて構成される。
リセット/割込コントローラ506は、メイン制御部41の内部や外部にて発生する各種リセット、割込み要求を制御するためのものである。
リセット/割込コントローラ506は、指定エリア外走行禁止(IAT)回路506aとウォッチドッグタイマ(WDT)506bとを備える。IAT回路506aは、ユーザプログラムが指定エリア内で正しく実行されているか否かを監視する回路であり、指定エリア外でユーザプログラムが実行されたことを検出するとIAT発生信号を出力する機能を備える。また、ウォッチドッグタイマ506bは、設定期間ごとにタイムアウト信号を発生させる機能を備える。
外部バスインターフェイス501は、メイン制御部41を構成するチップの外部バスと内部バスとのインターフェイス機能や、アドレスバス、データバス及び各制御信号の方向制御機能などを有するバスインターフェイスである。
クロック回路502は、制御用クロックCCLKを2分周することなどにより、内部システムクロックSCLKを生成する回路である。
照合用ブロック503は、外部の照合機と接続し、チップの照合を行う機能を備える。固有情報記憶回路504は、メイン制御部41の内部情報となる複数種類の固有情報を記憶する回路である。演算回路505は、乗算及び除算を行う回路である。
CPU41aは、ROM41bから読み出した制御コードに基づいてユーザプログラム(ゲーム制御用の遊技制御処理プログラム)を実行することにより、スロットマシン1における遊技制御を実行する制御用CPUである。こうした遊技制御が実行されるときには、CPU41aがROM41bから固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU41aがRAM41cに各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU41aがRAM41cに一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU41aが外部バスインターフェイス501やパラレル入力ポート511、シリアル通信回路512などを介してメイン制御部41の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU41aが外部バスインターフェイス501やシリアル通信回路512、パラレル出力ポート513などを介してメイン制御部41の外部へと各種信号を出力する送信動作等も行われる。
ROM41bには、ユーザプログラム(ゲーム制御用の遊技制御処理プログラム)を示す制御コードや固定データ等が記憶されている。
RAM41cは、ゲーム制御用のワークエリアを提供する。ここで、RAM41cの少なくとも一部は、バックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであれば良い。すなわち、スロットマシン1への電力供給が停止しても、所定期間はRAM41cの少なくとも一部の内容が保存される。
フリーランカウンタ回路507として、8ビットのフリーランカウンタを4チャネル搭載している。
乱数回路508a、508bは、8ビット乱数や16ビット乱数といった、所定の更新範囲を有する乱数値となる数値データを生成する回路である。本実施例では、乱数回路508a、508bのうち16ビット乱数回路508bが生成するハードウェア乱数は、後述する内部抽選用の乱数として用いられる。
タイマ回路509は、8ビットプログラマブルタイマであり、メイン制御部41は、タイマ回路509として、8ビットのカウンタを3チャネル備える。本実施例では、タイマ回路509を用いてユーザプログラムによる設定により、リアルタイム割込要求や時間計測を行うことが可能である。
割込コントローラ510は、PI5/XINT端子からの外部割込要求や、内蔵の周辺回路(例えば、シリアル通信回路512、乱数回路508a、508b、タイマ回路509)からの割込要求を制御する回路である。
パラレル入力ポート511は、8ビット幅の入力専用ポート(PIP)を内蔵する。また、図5に示すメイン制御部41が備えるパラレル出力ポート513は、11ビット幅の出力専用ポート(POP)を内蔵する。
シリアル通信回路512は、外部に対する入出力において非同期シリアル通信を行う回路である。尚、メイン制御部41は、シリアル通信回路512として、送受信両用の1チャネルの回路と、送信用のみの3チャネルの回路と、を備える。
アドレスデコード回路514は、メイン制御部41の内部における各機能ブロックのデコードや、外部装置用のデコード信号であるチップセレクト信号のデコードを行うための回路である。チップセレクト信号により、メイン制御部41の内部回路、あるいは、周辺デバイスとなる外部装置を、選択的に有効動作させて、CPU41aからのアクセスが可能となる。
本実施例においてメイン制御部41は、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部91に各種のコマンドを送信する。メイン制御部41からサブ制御部91へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、サブ制御部91からメイン制御部41へ向けてコマンドが送られることはない。また、本実施例では、パラレル出力ポート513を介してサブ制御部91に対してコマンドが送信される構成、すなわちコマンドがパラレル信号にて送信される構成であるが、シリアル通信回路512を介してサブ制御部91に対してコマンドを送信する構成、すなわちコマンドをシリアル信号にて送信する構成としても良い。
また、メイン制御部41は、遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態がパラレル入力ポート511から入力される。そしてメイン制御部41は、これらパラレル入力ポート511から入力される各種スイッチ類の検出状態に応じて段階的に移行する基本処理を実行する。
また、メイン制御部41は、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっている。本実施例では、タイマ回路509にてタイムアウトが発生したこと、すなわち一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎に後述するタイマ割込処理(メイン)を実行する。
また、メイン制御部41は、割込処理の実行中に他の割込を禁止するように設定されているとともに、複数の割込が同時に発生した場合には、予め定められた順位によって優先して実行する割込が設定されている。尚、割込処理の実行中に他の割込要因が発生し、割込処理が終了してもその割込要因が継続している状態であれば、その時点で新たな割込が発生することとなる。
メイン制御部41は、基本処理として遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態が変化するまでは制御状態に応じた処理を繰り返しループし、各種スイッチ類の検出状態の変化に応じて段階的に移行する処理を実行する。また、メイン制御部41は、一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎にタイマ割込処理(メイン)を実行する。尚、タイマ割込処理(メイン)の実行間隔は、基本処理において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理(メイン)の実行時間とを合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理(メイン)との間で必ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
演出制御基板90には、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置が接続されており、これら演出装置は、演出制御基板90に搭載された後述のサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
尚、本実施例では、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置の出力制御が行われる構成であるが、サブ制御部91とは別に演出装置の出力制御を直接的に行う出力制御部を演出制御基板90または他の基板に搭載し、サブ制御部91がメイン制御部41からのコマンドに基づいて演出装置の出力パターンを決定し、サブ制御部91が決定した出力パターンに基づいて出力制御部が演出装置の出力制御を行う構成としても良く、このような構成では、サブ制御部91及び出力制御部の双方によって演出装置の出力制御が行われることとなる。
また、本実施例では、演出装置として液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55を例示しているが、演出装置は、これらに限られず、例えば、機械的に駆動する表示装置や機械的に駆動する役モノなどを演出装置として適用しても良い。
演出制御基板90には、サブCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行うサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の表示制御を行う表示制御回路92、演出効果LED52、リールLED55の駆動制御を行うLED駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94、電源投入時またはサブCPU91aからの初期化命令が一定時間入力されないときにサブCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95、演出制御基板90に接続されたスイッチ類から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路96、日付情報及び時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置97、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をサブCPU91aに対して出力する電断検出回路98、その他の回路等、が搭載されており、サブCPU91aは、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
リセット回路95は、遊技制御基板40においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与えるリセット回路49よりもリセット信号を解除する電圧が低く定められており、電源投入時においてサブ制御部91は、メイン制御部41よりも早い段階で起動するようになっている。一方で、電断検出回路98は、遊技制御基板40においてメイン制御部41に電圧低下信号を出力する電断検出回路48よりも電圧低下信号を出力する電圧が低く定められており、電断時においてサブ制御部91は、メイン制御部41よりも遅い段階で停電を検知し、後述する電断処理(サブ)を行うこととなる。
サブ制御部91は、メイン制御部41と同様に、割込機能を備えており、メイン制御部41からのコマンド受信時に割込を発生させて、メイン制御部41から送信されたコマンドを取得し、バッファに格納するコマンド受信割込処理を実行する。また、サブ制御部91は、システムクロックの入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定時間間隔(約2ms)毎に割込を発生させて後述するタイマ割込処理(サブ)を実行する。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41とは異なり、コマンドの受信に基づいて割込が発生した場合には、タイマ割込処理(サブ)の実行中であっても、当該処理に割り込んでコマンド受信割込処理を実行し、タイマ割込処理(サブ)の契機となる割込が同時に発生してもコマンド受信割込処理を最優先で実行するようになっている。
また、サブ制御部91にも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM91cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選、GB抽選、ナビストック抽選、上乗せ抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をon状態としてからスロットマシン1の電源をonする必要がある。設定キースイッチ37をon状態として電源をonすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がoffされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
尚、設定キースイッチ37がon状態で電源投入された場合に、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定変更状態に移行する構成としても良く、このような構成とすることで、前面扉1bが開放されていない状態で不正に設定変更がされてしまうことを防止できる。また、前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定変更状態に移行する構成においては、設定変更状態に移行後、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1bの開放が検出されなくなっても、設定変更状態を維持することが好ましく、これにより、設定変更中に前面扉1bが一時的に閉じてしまっても、再度、設定変更状態に移行させるための操作を必要とせず、設定変更操作が煩雑となってしまうことがない。また、設定変更状態に移行後、スタートスイッチ7が操作されて設定値が確定した後、設定キースイッチ37がoffとなったときに、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定変更状態を終了して遊技の進行が可能な状態に移行する構成としても良く、このような構成においても、前面扉1bが開放されていない状態で不正に設定変更がされてしまうことを防止できる。
また、設定値を確認するためには、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ37をon状態とすれば良い。このような状況で設定キースイッチ37をon状態とすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示されることで設定値を確認可能な設定確認状態に移行する。設定確認状態においては、ゲームの進行が不能であり、設定キースイッチ37をoff状態とすることで、設定確認状態が終了し、ゲームの進行が可能な状態に復帰することとなる。
尚、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ37がon状態となったときに、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定確認状態に移行する構成としても良く、このような構成とすることで、前面扉1bが開放されていない状態で不正に設定値が確認されてしまうことを防止できる。また、前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定確認状態に移行する構成においては、設定確認状態に移行後、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1bの開放が検出されなくなっても、設定確認状態を維持することが好ましく、これにより、設定確認中に前面扉1bが一時的に閉じてしまっても、再度、設定確認状態に移行させるための操作を必要とせず、設定確認操作が煩雑となってしまうことがない。また、設定確認状態に移行後、スタートスイッチ7が操作されて設定値が確定した後、設定キースイッチ37がoffとなったときに、ドア開放検出スイッチ25により前面扉1bの開放が検出されていることを条件に、設定確認状態を終了して遊技の進行が可能な状態に復帰する構成としても良く、このような構成においても、前面扉1bが開放されていない状態で不正に設定値が確認されてしまうことを防止できる。
本実施例のスロットマシン1においては、メイン制御部41は、タイマ割込処理(メイン)を実行する毎に、電断検出回路48からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定する停電判定処理を行い、停電判定処理において電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、次回復帰時にRAM41cのデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(メイン)を実行する。
そして、メイン制御部41は、その起動時においてRAM41cのデータが正常であることを条件に、RAM41cに記憶されているデータに基づいてメイン制御部41の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAM41cデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをレジスタにセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。
また、サブ制御部91もタイマ割込処理(サブ)において電断検出回路98からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定し、電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、次回復帰時にRAM91cのデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(サブ)を実行する。
そして、サブ制御部91は、その起動時においてRAM91cのデータが正常であることを条件に、RAM91cに記憶されているデータに基づいてサブ制御部91の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAM91cのデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM91cを初期化するようになっている。この場合、メイン制御部41と異なり、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
また、サブ制御部91は、その起動時においてRAM91cのデータが正常であると判断された場合でも、メイン制御部41から設定変更状態に移行した旨を示す後述の設定コマンドを受信した場合、起動後一定時間が経過してもメイン制御部41の制御状態が復帰した旨を示す後述の復帰コマンドも設定コマンドも受信しない場合にも、RAM91cを初期化するようになっている。この場合も、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
次に、メイン制御部41のRAM41cの初期化について説明する。メイン制御部41のRAM41cの格納領域は、重要ワーク、非保存ワーク、一般ワーク、特別ワーク、未使用領域、スタック領域に区分されている。
本実施例においてメイン制御部41は、RAM異常エラー発生時、設定キースイッチ37がonの状態での起動時、CB終了時、設定キースイッチ37がoffの状態での起動時でRAM41cのデータが破壊されていないとき、1ゲーム終了時の5つからなる初期化条件が成立した際に、各初期化条件に応じて初期化される領域の異なる4種類の初期化を行う。
初期化1は起動時において設定キースイッチ37がonの状態であり、設定変更状態へ移行する場合において、その前に行う初期化、またはRAM異常エラー発生時に行う初期化であり、初期化1では、RAM41cの格納領域のうち重要ワーク及び特別ワーク以外の領域が初期化される。初期化2は、CB終了時に行う初期化であり、初期化2では、RAM41cの格納領域のうち一般ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化3は、起動時において設定キースイッチ37がoffの状態であり、かつRAM41cのデータが破壊されていない場合において行う初期化であり、初期化3では、非保存ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化4は、1ゲーム終了時に行う初期化であり、初期化4では、RAM41cの格納領域のうち、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。
尚、本実施例では、初期化1を設定変更状態の移行前に行っているが、設定変更状態の終了時に行ったり、設定変更状態移行前、設定変更状態終了時の双方で行ったりするようにしても良い。
本実施例のスロットマシン1は、遊技状態(通常、内部中、CB)に応じて設定可能な賭数の規定数(本実施例では通常遊技状態及び内部中においては3、CBにおいては2)が定められており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点で、入賞ラインLNが有効化される。
そして、本実施例では、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(本実施例の場合、常に全ての入賞ラインが有効化されるため、以下では、有効化された入賞ラインを単に入賞ラインという)上に役と呼ばれる図柄の組合せが揃うと入賞となる。役は、同一図柄の組合せであっても良いし、異なる図柄を含む組合せであっても良い。
入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。
遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、遊技状態がCBである場合を除き、後述する内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAM41cに設定されている必要がある。
尚、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
また、遊技状態がCB中のゲームでは、内部抽選を行わず、各ゲームにおいて全ての小役の当選フラグが有効となるように設定されるようになっており、必ずいずれかの小役の入賞が許容されることとなる。尚、CB中のゲームでも内部抽選を行うが、内部抽選の結果に関わらず、全ての小役の当選フラグを設定し、必ずいずれかの小役の入賞が許容されるようにしても良い。
以下、本実施例の内部抽選について説明する。内部抽選は、メイン制御部41が、上記した各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出表示される以前(実際には、スタートスイッチ7の検出時)に決定するものである。内部抽選では、まず、スタートスイッチ7の検出時に内部抽選用の乱数値(0〜65535の整数)を取得する。詳しくは、乱数回路508bにより生成され、乱数回路508bの乱数値レジスタに格納されている値をRAM41cに割り当てられた抽選用ワークに設定する。そして、遊技状態等に応じて定められた各役について、抽選用ワークに格納された数値データと、現在の遊技状態、賭数及び設定値に応じて定められた各役の判定値数に応じて入賞を許容するか否かの判定が行われる。
内部抽選では、内部抽選の対象となる役、現在の遊技状態等及び設定値に対応して定められた判定値数を、内部抽選用の乱数値(抽選用ワークに格納された数値データ)に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役に当選したものと判定される。このため、判定値数の大小に応じた確率(判定値数/65536)で役が当選することとなる。
そして、いずれかの役の当選が判定された場合には、当選が判定された役に対応する当選フラグをCPU41aに割り当てられた内部当選フラグ格納ワークに設定する。内部当選フラグ格納ワークは、2バイトの格納領域にて構成されており、そのうちの上位バイトが、特別役の当選フラグが設定される特別役格納ワークとして割り当てられ、下位バイトが、一般役の当選フラグが設定される一般役格納ワークとして割り当てられている。詳しくは、特別役が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、一般役格納ワークに設定されている当選フラグをクリアする。また、一般役が当選した場合には、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。尚、いずれの役及び役の組合せにも当選しなかった場合には、一般役格納ワークのみクリアする。
次に、リール2L、2C、2Rの停止制御について説明する。
メイン制御部41は、リールの回転が開始したとき、及びリールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、ROM41bに格納されているテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して、回転中のリール別に停止制御テーブルを作成する。そして、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、該当するリールの停止制御テーブルを参照し、参照した停止制御テーブルの滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御を行う。
テーブルインデックスには、内部抽選による当選フラグの設定状態(以下、内部当選状態と呼ぶ)別に、テーブルインデックスを参照する際の基準アドレスから、テーブル作成用データが格納された領域の先頭アドレスを示すインデックスデータが格納されているアドレスまでの差分が登録されている。これにより内部当選状態に応じた差分を取得し、基準アドレスに対してその差分を加算することで該当するインデックスデータを取得することが可能となる。尚、役の当選状況が異なる場合でも、同一の制御が適用される場合においては、インデックスデータとして同一のアドレスが格納されており、このような場合には、同一のテーブル作成用データを参照して、停止制御テーブルが作成されることとなる。
テーブル作成用データは、停止操作位置に応じた滑りコマ数を示す停止制御テーブルと、リールの停止状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスと、からなる。
リールの停止状況に応じて参照される停止制御テーブルは、全てのリールが回転しているか、左リールのみ停止しているか、中リールのみ停止しているか、右リールのみ停止しているか、左、中リールが停止しているか、左、右リールが停止しているか、中、右リールが停止しているか、によって異なる場合があり、更に、いずれかのリールが停止している状況においては、停止済みのリールの停止位置によっても異なる場合があるので、それぞれの状況について、参照すべき停止制御テーブルのアドレスが回転中のリール別に登録されており、テーブル作成用データの先頭アドレスに基づいて、それぞれの状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスが特定可能とされ、この特定されたアドレスから、それぞれの状況に応じて必要な停止制御テーブルを特定できるようになっている。尚、リールの停止状況や停止済みのリールの停止位置が異なる場合でも、同一の停止制御テーブルが適用される場合においては、停止制御テーブルのアドレスとして同一のアドレスが登録されているものもあり、このような場合には、同一の停止制御テーブルが参照されることとなる。
停止制御テーブルは、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能なデータである。本実施例では、リールモータ32L、32C、32Rに、336ステップ(0〜335)の周期で1周するステッピングモータを用いている。すなわちリールモータ32L、32C、32Rを336ステップ駆動させることでリール2L、2C、2Rが1周することとなる。そして、リール1周に対して16ステップ(1図柄が移動するステップ数)毎に分割した21の領域(コマ)が定められており、これらの領域には、リール基準位置から0〜20の領域番号が割り当てられている。一方、1リールに配列された図柄数も21であり、各リールの図柄に対して、リール基準位置から0〜20の図柄番号が割り当てられているので、0番図柄から20番図柄に対して、それぞれ0〜20の領域番号が順に割り当てられていることとなる。そして、停止制御テーブルには、領域番号別の滑りコマ数が所定のルールで圧縮して格納されており、停止制御テーブルを展開することによって領域番号別の滑りコマ数を取得できるようになっている。
前述のようにテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して作成される停止制御テーブルは、領域番号に対応して、各領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に位置するタイミング(リール基準位置からのステップ数が各領域番号のステップ数の範囲に含まれるタイミング)でストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された場合の滑りコマ数がそれぞれ設定されたテーブルである。
次に、停止制御テーブルの作成手順について説明すると、まず、リール回転開始時においては、そのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスを取得する。具体的には、まずテーブルインデックスを参照し、内部当選状態に対応するインデックスデータを取得し、そして取得したインデックスデータに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから全てのリールが回転中の状態に対応する各リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して全てのリールについて停止制御テーブルを作成する。
また、いずれか1つのリールが停止したとき、またはいずれか2つのリールが停止したときには、リール回転開始時に取得したインデックスデータ、すなわちそのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから停止済みのリール及び当該リールの停止位置の領域番号に対応する未停止リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して未停止のリールについて停止制御テーブルを作成する。
次に、メイン制御部41がストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出したときに、該当するリールに表示結果を導出させる際の制御について説明すると、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出すると、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの停止制御テーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして、取得した滑りコマ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。具体的には、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数から、取得した滑りコマ数引き込んで停止させるまでのステップ数を算出し、算出したステップ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。これにより、停止操作が検出された停止操作位置の領域番号に対応する領域から滑りコマ数分先の停止位置となる領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に停止することとなる。
本実施例のテーブルインデックスには、一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するインデックスデータとして1つのアドレスのみが格納されており、更に、一のテーブル作成用データには、一のリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルの格納領域のアドレスとして1つのアドレスのみが格納されている。すなわち一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するテーブル作成用データ、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルが一意的に定められており、これらを参照して作成される停止制御テーブルも、一の遊技状態における一の内部当選状態、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対して一意となる。このため、遊技状態、内部当選状態、リールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)の全てが同一条件となった際に、同一の停止制御テーブル、すなわち同一の制御パターンに基づいてリールの停止制御が行われることとなる。
また、本実施例では、通常遊技状態、内部中において適用される停止制御テーブルの滑りコマ数として0〜4の値が定められており、通常遊技状態、内部中においては、停止操作を検出してから最大4コマ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち通常遊技状態、内部中においては停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5コマの範囲から図柄の停止位置を指定できるようになっている。また、1図柄分リールを移動させるのに1コマの移動が必要であるので、停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できることとなる。
また、CB中において適用される中リール及び右リールの停止制御テーブルは、通常遊技状態、内部中において適用される停止制御テーブルと同様に滑りコマ数として0〜4の値が定められており、停止操作を検出してから最大4コマ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できることとなる。一方、CB中において適用される左リールの停止制御テーブルは、滑りコマ数として0、1の値が定められており、停止操作を検出してから最大1コマのみ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち停止操作を検出してから最大1図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大2図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できることとなる。
本実施例では、通常遊技状態、内部中においていずれかの役に当選している場合には、当選役を入賞ライン上に4コマの範囲で最大限に引き込み、当選していない役が入賞ライン上に揃わないように引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う一方、いずれの役にも当選していない場合には、いずれの役も揃わない滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、通常遊技状態、内部中においては、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、最大4コマの引込範囲で揃えずに停止させる制御が行われることとなる。
また、本実施例では、内部中に小役が当選した場合、すなわち特別役と小役が同時に当選している場合には、当選した小役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められているとともに、当選した小役を入賞ラインに最大4コマの範囲で引き込めない停止操作位置については、当選した特別役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、特別役と小役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を引き込めない場合には、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している特別役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、4コマの引込範囲で揃えずに停止させる制御が行われることとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも小役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、小役を引き込めない場合にのみ、特別役を入賞させることが可能となる。尚、特別役と小役を同時に引き込める場合には、小役のみを引き込み、特別役と同時に小役が入賞ライン上に揃わないようになる。
また、本実施例では、内部中に再遊技役が当選した場合、すなわち特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、当選した再遊技役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で再遊技役の図柄を揃えて停止させる制御を行う。尚、この場合、再遊技役を構成する図柄または同時当選する再遊技役を構成する図柄は、リール2L、2C、2Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができるので、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらずに、必ず再遊技役が揃って入賞することとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも再遊技役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、必ず再遊技役が入賞することとなる。尚、特別役と再遊技役を同時に引き込める場合には、再遊技役のみを引き込み、再遊技役と同時に特別役が入賞ライン上に揃わないようになる。
また、本実施例では、CB中の各ゲームにおいて、左リールについてはいずれかの小役を入賞ライン上に1コマの範囲で最大限引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行い、中リール及び右リールについてはいずれかの小役を入賞ライン上に4コマの範囲で最大限引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、左リールの停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大1コマの引込範囲で小役の図柄を揃えて停止させる制御が行われ、中リールまたは右リールの停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で小役の図柄を揃えて停止させる制御が行われる。
尚、本実施例では、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能な停止制御テーブルを用いてリールの停止制御を行う構成であるが、停止可能な位置を特定可能な停止位置テーブルから停止位置を特定し、特定した停止位置にリールを停止させる停止制御を行う構成、停止制御テーブルや停止位置テーブルを用いずに、停止操作がされたタイミングで停止可能な停止位置を検索・特定し、特定した停止位置にリールを停止させる停止制御を行う構成、停止制御テーブルを用いた停止制御、停止位置テーブルを用いた停止制御、停止制御テーブルや停止位置テーブルを用いずに停止可能な停止位置を検索・特定することによる停止制御を併用する構成、停止制御テーブルや停止位置テーブルを一部変更して停止制御を行う構成としても良い。
本実施例においてメイン制御部41は、リール2L、2C、2Rの回転が開始した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。尚、リール回転エラーの発生により、一時的にリールの回転が停止した場合でも、その後リール回転が再開した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっている。
尚、本実施例では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うようになっているが、リールの回転が開始してから、予め定められた自動停止時間が経過した場合に、リールの停止操作がなされない場合でも、停止操作がなされたものとみなして自動的に各リールを停止させる自動停止制御を行うようにしても良い。この場合には、遊技者の操作を介さずにリールが停止することとなるため、例え、いずれかの役が当選している場合でもいずれの役も構成しない表示結果を導出させることが好ましい。
本実施例においてメイン制御部41は、ゲームの開始後、リールの回転を開始させる毎にその時点、すなわちリールの回転を開始させた時点から経過した時間であるゲーム時間を計時するようになっており、1ゲームの終了後、メダルの投入等により規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態でゲームの開始操作がされたときに、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が規定時間(本実施例では4.1秒)以上であれば、すなわち前のゲームのリール回転開始時点から規定時間が経過していれば、ウェイトを発生させず、その時点で当該ゲームにおける遊技のためのリールの回転を開始させる。
一方、1ゲームの終了後、メダルの投入等により規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態でゲームの開始操作がされたときに、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が規定時間未満であれば、すなわち前のゲームのリール回転開始時点から規定時間が経過していなければ、ウェイトを発生させて、その時点ではリールの回転を開始させず、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が規定時間に到達するまで待機し、規定時間に到達した時点でリールの回転を開始させる。
次に、メイン制御部41がサブ制御部91に対して送信するコマンドについて説明する。
本実施例では、メイン制御部41は、サブ制御部91に対して、投入枚数コマンド、クレジットコマンド、内部当選コマンド、リール加速情報コマンド、停止操作時コマンド、滑りコマ数コマンド、停止コマンド、遊技終了コマンド、入賞枚数コマンド、払出開始コマンド、払出終了コマンド、待機コマンド、打止コマンド、エラーコマンド、復帰コマンド、設定コマンド、設定確認コマンド、ドアコマンド、操作検出コマンドを含む複数種類のコマンドを送信する。
これらコマンドは、コマンドの種類を示す1バイトの種類データとコマンドの内容を示す1バイトの拡張データとからなり、サブ制御部91は、種類データからコマンドの種類を判別できるようになっている。
投入枚数コマンドは、メダルの投入枚数、すなわち賭数の設定に使用されたメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、電断復帰時、または規定数の賭数が設定されていない状態においてメダルが投入されるか、MAXBETスイッチ6が操作されて賭数が設定されたときに送信される。また、投入枚数コマンドは、賭数の設定操作がなされたときに送信されるので、投入枚数コマンドを受信することで賭数の設定操作がなされたことを特定可能である。
クレジットコマンドは、クレジットとして記憶されているメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、規定数の賭数が設定されている状態において、メダルが投入されてクレジットが加算されたときに送信される。
内部当選コマンドは、内部抽選の結果を特定可能なコマンドであり、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したときに送信される。内部当選コマンドは、いずれもスタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したときに送信されるので、これらコマンドを受信することで、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したことを特定可能である。
リール加速情報コマンドは、遊技の進行に伴いリールの回転が開始する旨を特定可能なコマンドであり、遊技の進行に伴いリールの回転を開始するときに送信する。
停止操作時コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれのリールであるか、該当するリールの停止操作位置の領域番号を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に送信される。
滑りコマ数コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれのリールであるか、該当するリールの停止操作がされてから停止するまでに移動する滑りコマ数を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に、対応する停止操作時コマンドが送信された後に送信される。
停止コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれのリールであるか、該当するリールの停止位置の領域番号を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に、対応する滑りコマ数コマンドが送信された後に送信される。
停止操作時コマンド、滑りコマ数コマンド、停止コマンドは、いずれも停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれのリールであるか、を特定可能であり、かつ各リールの停止操作に伴う停止制御が行われる毎に送信されるので、これらコマンドを受信することで、いずれかのリールの停止操作がされたこと及び停止するリールを特定可能である。
遊技終了コマンドは、遊技が終了された旨及び次ゲームの遊技状態(通常、内部中、CB)を特定可能なコマンドであり、遊技者が第3停止リールを停止させるためにストップスイッチを押下して、そのストップスイッチを離したときに送信される。
入賞枚数コマンドは、入賞ラインLNに揃った図柄の組合せ、入賞の有無、並びに入賞の種類、入賞時のメダルの払出枚数を特定可能なコマンドであり、遊技者が第3停止リールを停止させるためにストップスイッチを押下して、そのストップスイッチを離したときであり、遊技終了コマンドの送信後に送信される。
遊技終了コマンド、入賞枚数コマンドは、いずれも遊技者が第3停止リールを停止させるためにストップスイッチを押下して、そのストップスイッチを離したときに送信されるので、これらコマンドを受信することで、1ゲームを進行させるのに必要な全ての操作が終了したことを特定可能である。
払出開始コマンドは、メダルの払出開始を通知するコマンドであり、入賞やクレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が開始されたときに送信される。また、払出終了コマンドは、メダルの払出終了を通知するコマンドであり、入賞及びクレジットの精算によるメダルの払出が終了したときに送信される。
待機コマンドは、待機状態へ移行する旨を示すコマンドであり、1ゲーム終了後、賭数が設定されずに終了推定時間(本実施例では60秒)経過して待機状態に移行するとき、クレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が終了し、払出終了コマンドが送信された後に送信される。
打止コマンドは、打止状態の発生または解除を示すコマンドであり、BB終了後、エンディング演出待ち時間が経過した時点で打止状態の発生を示す打止コマンドが送信され、リセット操作がなされて打止状態が解除された時点で、打止状態の解除を示す打止コマンドが送信される。
エラーコマンドは、エラー状態の発生または解除、エラー状態の種類を示すコマンドであり、エラーが判定され、エラー状態に制御された時点でエラー状態の発生及びその種類を示すエラーコマンドが送信され、リセット操作がなされてエラー状態が解除された時点で、エラー状態の解除を示すエラーコマンドが送信される。
復帰コマンドは、メイン制御部41が電断前の制御状態に復帰した旨を示すコマンドであり、メイン制御部41の起動時において電断前の制御状態に復帰した際に送信される。
設定コマンドは、設定変更状態の開始または終了、設定変更後設定値を示すコマンドであり、設定変更状態に移行する時点で設定変更状態の開始を示す設定コマンドが送信され、設定変更状態の終了時に設定変更状態の終了及び設定変更後の設定値を示す設定コマンドが送信される。また、設定変更状態への移行に伴ってメイン制御部41の制御状態が初期化されるため、設定開始を示す設定コマンドによりメイン制御部41の制御状態が初期化されたことを特定可能である。
設定確認コマンドは、設定確認状態の開始または終了を示すコマンドであり、設定確認状態に移行する際に設定確認開始を示す設定確認コマンドが送信され、設定確認状態の終了時に設定確認終了を示す設定確認コマンドが送信される。
ドアコマンドは、ドア開放検出スイッチ25の検出状態、すなわちon(開放状態)/off(閉状態)を示すコマンドであり、電源投入時、1ゲーム終了時(ゲーム終了後、次のゲームの賭数の設定が開始可能となる前までの時点)、ドア開放検出スイッチ25の検出状態が変化(onからoff、offからon)した時に送信される。
操作検出コマンドは、操作スイッチ類(MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R)の検出状態(on/off)を示すコマンドであり、一定時間毎に送信される。
これらコマンドのうちドアコマンド及び操作検出コマンド以外のコマンドは、基本処理において生成され、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
一方、ドアコマンドは、タイマ割込処理(メイン)のドア監視処理においてに生成され、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
また、操作検出コマンドは、タイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理が10回実行される毎に、スイッチの検出状態に基づいて生成されるとともに、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理おいて送信される。
次に、メイン制御部41が演出制御基板90に対して送信するコマンドに基づいてサブ制御部91が実行する演出の制御について説明する。
サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドを受信した際に、コマンド受信割込処理を実行する。コマンド受信割込処理では、RAM91cに設けられた受信用バッファに、コマンド伝送ラインから取得したコマンドを格納する。
受信用バッファには、最大で16個のコマンドを格納可能な領域が設けられており、複数のコマンドを蓄積できるようになっている。
サブ制御部91は、タイマ割込処理(サブ)において、受信用バッファに未処理のコマンドが格納されているか否かを判定し、未処理のコマンドが格納されている場合には、そのうち最も早い段階で受信したコマンドに基づいてROM91bに格納された制御パターンテーブルを参照し、制御パターンテーブルに登録された制御内容に基づいて液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の各種演出装置の出力制御を行う。
制御パターンテーブルには、複数種類の演出パターン毎に、コマンドの種類に対応する液晶表示器51の表示パターン、演出効果LED52の点灯態様、スピーカ53、54の出力態様、リールLED55の点灯態様等、これら演出装置の制御パターンが登録されており、サブ制御部91は、コマンドを受信した際に、制御パターンテーブルの当該ゲームにおいてRAM91cに設定されている演出パターンに対応して登録された制御パターンのうち、受信したコマンドの種類に対応する制御パターンを参照し、当該制御パターンに基づいて演出装置の出力制御を行う。これにより演出パターン及び遊技の進行状況に応じた演出が実行されることとなる。
尚、サブ制御部91は、あるコマンドの受信を契機とする演出の実行中に、新たにコマンドを受信した場合には、実行中の制御パターンに基づく演出を中止し、新たに受信したコマンドに対応する制御パターンに基づく演出を実行するようになっている。すなわち演出が最後まで終了していない状態でも、新たにコマンドを受信すると、受信した新たなコマンドが新たな演出の契機となるコマンドではない場合を除いて実行していた演出はキャンセルされて新たなコマンドに基づく演出が実行されることとなる。
演出パターンは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じた選択率にて選択され、RAM91cに設定される。演出パターンの選択率は、ROM91bに格納された演出テーブルに登録されており、サブ制御部91は、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じて演出テーブルに登録されている選択率を参照し、その選択率に応じて複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを選択し、選択した演出パターンを当該ゲームの演出パターンとしてRAM91cに設定するようになっており、同じコマンドを受信しても内部当選コマンドの受信時に選択された演出パターンによって異なる制御パターンが選択されるため、結果として演出パターンによって異なる演出が行われることがある。
図6〜図8は、入賞役の種類、入賞役の図柄組合せ、及び入賞役に関連する技術事項について説明するための図である。また、図9は、メイン制御部41により制御される遊技状態の遷移を説明するための図であり、図10は、遊技状態の概要を示す図である。
まず、図6を参照して特別役について説明する。特別役にはCBが含まれる。
CBは、通常遊技状態または内部中において入賞ラインLNに「白7−白7−青7」の組合せが揃ったときに入賞となり、遊技状態がCBに移行する。
CBは、全ての小役の入賞が許容される状態であり、CB中は、停止操作のタイミングに関わらず、必ずいずれかの小役が入賞することとなる。CBは、当該CB中において払い出されたメダルの総数が29枚を超えることで終了する。
次に、図7を参照して小役について説明する。小役には、副役A1、副役A2、副役A3、副役A4、副役A5、副役A6、副役B1、副役B2、制御役1、制御役2、制御役3、制御役4、中段ベル、右下がりベル、中段スイカ、右下がりスイカ、CBチェリーが含まれる。
尚、以下、副役A1、副役A2、副役A3、副役A4、副役A5、副役A6を区別する必要がない場合には、単に副役Aと呼び、副役B1、副役B2を区別する必要がない場合には、単に副役Bと呼ぶ。また、副役A、副役Bを区別する必要のない場合には、単に副役と呼ぶ。また、制御役1、制御役2、制御役3、制御役4を区別する必要がない場合には、単に制御役と呼ぶ。
副役A1は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−チェリーa」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において副役A1が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて副役A1が入賞したときには2枚のメダルが払い出される。副役A1を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーa」は、「BAR」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「チェリーa」は、「ベル」の1つ下に配置され、「リプレイ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−チェリーa」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役A1を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、副役A1を構成する中リールの「チェリーa」、右リールの「チェリーa」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において副役A1に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している副役A1に入賞することはない。
副役A2は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−プラム」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において副役A2が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて副役A2が入賞したときには2枚のメダルが払い出される。副役A2を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーa」は、「BAR」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「プラム」は、「ベル」の1つ下に配置され、「白7」または「青7」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−プラム」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役A2を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、副役A1を構成する中リールの「チェリーa」、右リールの「プラム」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において副役A2に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している副役A2に入賞することはない。
副役A3は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−チェリーa」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において副役A3が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて副役A3が入賞したときには2枚のメダルが払い出される。副役A3を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーb」は、「白7」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「チェリーa」は、「ベル」の1つ下に配置され、「リプレイ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−チェリーa」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役A3を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、副役A3を構成する中リールの「チェリーb」、右リールの「チェリーa」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において副役A3に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している副役A3に入賞することはない。
副役A4は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−プラム」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において副役A4が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて副役A4が入賞したときには2枚のメダルが払い出される。副役A4を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーb」は、「白7」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「プラム」は、「ベル」の1つ下に配置され、「白7」または「青7」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−プラム」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役A4を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、副役A4を構成する中リールの「チェリーb」、右リールの「プラム」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において副役A4に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している副役A4に入賞することはない。
副役A5は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−プラム−チェリーa」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において副役A5が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて副役A5が入賞したときには2枚のメダルが払い出される。副役A5を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「プラム」は、「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「チェリーa」は、「ベル」の1つ下に配置され、「リプレイ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−プラム−チェリーa」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役A5を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、副役A5を構成する中リールの「プラム」、右リールの「チェリーa」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において副役A5に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している副役A5に入賞することはない。
副役A6は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−プラム−プラム」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において副役A6が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて副役A6が入賞したときには2枚のメダルが払い出される。副役A6を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「プラム」は、「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「プラム」は、「ベル」の1つ下に配置され、「白7」または「青7」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−プラム−プラム」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役A6を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、副役A6を構成する中リールの「プラム」、右リールの「プラム」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において副役A6に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している副役A6に入賞することはない。
副役B1は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「青7−ベル−赤7」、「青7−ベル−リプレイ」、「スイカ−ベル−赤7」、「スイカ−ベル−リプレイ」のいずれかの組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において副役B1が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて副役B1が入賞したときには2枚のメダルが払い出される。副役B1の「青7−ベル−赤7」を構成する左リールの「青7」は、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、中リールの「ベル」は、「チェリーa」または、「プラム」「チェリーb」の1つ下に配置され、「青7」または「スイカ」、「リプレイ」の1つ上に配置されており、右リールの「赤7」は、「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されている。また、副役B1の「青7−ベル−リプレイ」を構成する左リールの「青7」は、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、中リールの「ベル」は、「チェリーa」または「プラム」、「チェリーb」の1つ下に配置され、「青7」または「スイカ」、「リプレイ」の1つ上に配置されており、右リールの「リプレイ」は、「青7」または「チェリーa」、「BAR」、「スイカ」の1つ下に配置され、「赤7」または「ベル」の1つ上に配置されている。また、副役B1の「スイカ−ベル−赤7」を構成する左リールの「スイカ」は、「リプレイ」または「白7」、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」または「白7」の1つ上に配置されており、中リールの「ベル」は、「チェリーa」または「プラム」、「チェリーb」の1つ下に配置され、「青7」または「スイカ」、「リプレイ」の1つ上に配置されており、右リールの「赤7」は、「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されている。また、副役B1の「スイカ−ベル−リプレイ」を構成する左リールの「スイカ」は、「リプレイ」または「白7」、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」または「白7」の1つ上に配置されており、中リールの「ベル」は、「チェリーa」または「プラム」、「チェリーb」の1つ下に配置され、「青7」または「スイカ」、「リプレイ」の1つ上に配置されており、右リールの「リプレイ」は、「青7」または「チェリーa」、「BAR」、「スイカ」の1つ下に配置され、「赤7」または「ベル」の1つ上に配置されている。このため、入賞ラインLNに「青7−ベル−赤7」、「青7−ベル−リプレイ」、「スイカ−ベル−赤7」、「スイカ−ベル−リプレイ」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役B1を構成する左リールの「青7」、「スイカ」のいずれか1の図柄、副役B1を構成する中リールの「ベル」、副役B1を構成する右リールの「赤7」、「リプレイ」のいずれか1の図柄は5コマ以内に配置されているため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において副役B1に当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
副役B2は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「青7−BAR−ベル」、「青7−リプレイ−ベル」、「スイカ−BAR−ベル」、「スイカ−リプレイ−ベル」のいずれかの組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において副役B2が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて副役B2が入賞したときには2枚のメダルが払い出される。副役B2の「青7−BAR−ベル」を構成する左リールの「青7」は、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、中リールの「BAR」は、「リプレイ」の1つ下に配置され、「チェリーa」の1つ上に配置されており、右リールの「ベル」は、「赤7」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「チェリーa」または「チェリーb」、「BAR」、「プラム」の1つ上に配置されている。また、副役B2の「青7−リプレイ−ベル」を構成する左リールの「青7」は、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、中リールの「リプレイ」は、「赤7」または「スイカ」、「ベル」の1つ下に配置され、「プラム」または「白7」、「BAR」、「チェリーa」の1つ上に配置されており、右リールの「ベル」は、「赤7」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「チェリーa」または「チェリーb」、「BAR」、「プラム」の1つ上に配置されている。また、副役B2の「スイカ−BAR−ベル」を構成する左リールの「スイカ」は、「リプレイ」または「白7」、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」または「白7」の1つ上に配置されており、中リールの「BAR」は、「リプレイ」の1つ下に配置され、「チェリーa」の1つ上に配置されており、右リールの「ベル」は、「赤7」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「チェリーa」または「チェリーb」、「BAR」、「プラム」の1つ上に配置されている。また、副役B2の「スイカ−リプレイ−ベル」を構成する左リールの「スイカ」は、「リプレイ」または「白7」、「チェリーa」の1つ下の位置に配置され、「ベル」または「白7」の1つ上に配置されており、中リールの「リプレイ」は、「赤7」または「スイカ」、「ベル」の1つ下に配置され、「プラム」または「白7」、「BAR」、「チェリーa」の1つ上に配置されており、右リールの「ベル」は、「赤7」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「チェリーa」または「チェリーb」、「BAR」、「プラム」の1つ上に配置されている。このため、入賞ラインLNに「青7−BAR−ベル」、「青7−リプレイ−ベル」、「スイカ−BAR−ベル」、「スイカ−リプレイ−ベル」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、副役B2を構成する左リールの「青7」、「スイカ」のいずれか1の図柄、副役B1を構成する中リールの「BAR」、「リプレイ」のいずれか1の図柄、副役B1を構成する右リールの「ベル」は5コマ以内に配置されているため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において副役B2に当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
制御役1は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−チェリーb」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において制御役1が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて制御役1が入賞したときには2枚のメダルが払い出される。制御役1を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーa」は、「BAR」または「リプレイ」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「チェリーb」は、「ベル」の1つ下に配置され、「スイカ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−チェリーb」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、制御役1を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、制御役1を構成する中リールの「チェリーa」、右リールの「チェリーb」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において制御役1に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している制御役1に入賞することはない。
制御役2は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−チェリーb」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において制御役2が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて制御役2が入賞したときには2枚のメダルが払い出される。制御役2を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーb」は、「白7」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「チェリーb」は、「ベル」の1つ下に配置され、「スイカ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−チェリーb」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにも同一の図柄または互いに類似する図柄が揃うことはない。また、制御役2を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、制御役2を構成する中リールの「チェリーb」、右リールの「チェリーb」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において制御役2に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している制御役2に入賞することはない。
制御役3は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−白7」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において制御役3が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて制御役2が入賞したときには8枚のメダルが払い出される。制御役2を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーb」は、「白7」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「チェリーb」は、「ベル」の1つ下に配置され、「スイカ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−白7」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにもまたは互いに類似する図柄が揃うことはない。また、制御役3を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、制御役3を構成する中リールの「チェリーa」、右リールの「白7」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において制御役3に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している制御役3に入賞することはない。
制御役4は、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−白7」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において制御役4が入賞したときには1枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて制御役4が入賞したときには2枚のメダルが払い出される。制御役4を構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置され、「赤7」、「スイカ」または「BAR」の1つ上に配置されており、中リールの「チェリーb」は、「白7」の1つ下に配置され、「ベル」の1つ上に配置されており、右リールの「白7」は、「プラム」の1つ下に配置され、「スイカ」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーb−白7」の組合せが揃う場合に、無効ラインLM1〜LM4のいずれにもまたは互いに類似する図柄が揃うことはない。また、制御役4を構成する左リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているが、制御役4を構成する中リールの「チェリーb」、右リールの「白7」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において制御役4に当選していても、中リール、右リールの停止操作を適正なタイミングで行わなければ、当選している制御役4に入賞することはない。
中段ベルは、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「ベル−ベル−ベル」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において中段ベルが入賞したときには8枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて中段ベルが入賞したときには2枚のメダルが払い出される。中段ベルを構成する左リールの「ベル」、中リールの「ベル」、右リールの「ベル」は5コマ以内に配置されているため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において中段ベルに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
右下がりベルは、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「リプレイ−ベル−赤7」または「リプレイ−ベル−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において右下がりベルが入賞したときには3枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて右下がりベルが入賞したときには2枚のメダルが払い出される。右下がりベルを構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置されており、右リールの「赤7」及び「リプレイ」は、「ベル」の1つ上の位置に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−ベル−赤7」または「リプレイ−ベル−リプレイ」の組合せが揃うと、「ベル−ベル−ベル」の組合せが右下がり、すなわち無効ラインLM3に揃うこととなる。また、右下がりベルを構成する左リールの「リプレイ」、中リールの「ベル」、右リールの「赤7」、「リプレイ」のいずれか1の図柄は5コマ以内に配置されているため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において右下がりベルに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
中段スイカは、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「スイカ−スイカ−スイカ」または「スイカ−スイカ−青7」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において中段スイカが入賞したときには5枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて中段スイカが入賞したときには2枚のメダルが払い出される。中段スイカを構成する左中右リールの「スイカ」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において中段スイカに当選していても、左中右リールの各停止操作が適正なタイミングで行われなければ、当選している中段スイカに入賞することはない。
右下がりスイカは、いずれの遊技状態においても入賞ラインLNに「ベル−スイカ−チェリーb」または「ベル−スイカ−白7」の組合せが揃ったときに入賞となり、通常遊技状態、内部中において右下がりスイカが入賞したときには5枚のメダルが払い出される。また、CBにおいて右下がりスイカが入賞したときには2枚のメダルが払い出される。右下がりスイカを構成する左リールの「ベル」は、「スイカ」または「青7」の1つ下の位置に配置されているとともに、右下がりスイカを構成する右リールの「チェリーb」、「白7」は、「スイカ」の1つ上の位置に配置されているので、入賞ラインLNに「ベル−スイカ−チェリーb」または「ベル−スイカ−白7」の組合せが揃うと、「スイカ−スイカ−スイカ」または「青7−スイカ−スイカ」の組合せが右下がり、すなわち無効ラインLM3に揃うこととなる。また、右下がりスイカを構成する左リールの「ベル」は5コマ以内に配置されているが、右下がりスイカを構成する中リールの「スイカ」、右リールの「チェリーb」、「白7」のいずれか1の図柄は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において右下がりスイカに当選していても、中リール、右リールの停止操作が適正なタイミングで行われなければ、当選している右下がりスイカに入賞することはない。
CBチェリーは、CBにおいて入賞ラインLNに「チェリー−ベル−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、CBにおいてCBチェリーが入賞したときには2枚のメダルが払い出される。
次に、図8を参照して再遊技役について説明する。再遊技役には、中段リプレイ、右上がりリプレイ、ベルリプレイ、赤7リプレイが含まれる。
中段リプレイは、通常遊技状態、内部中において入賞ラインLNに「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。中段リプレイを構成する左リールの「リプレイ」、中リールの「リプレイ」、右リールの「リプレイ」は5コマ以内に配置されているため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において中段リプレイに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
右上がりリプレイは、通常遊技状態、内部中において入賞ラインLNに「ベル−リプレイ−赤7」または「ベル−リプレイ−ベル」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。右上がりリプレイを構成する左リールの「ベル」は、「リプレイ」の1つ上の位置に配置されており、右リールの「赤7」及び「ベル」は、「リプレイ」の1つ下の位置に配置されているので、入賞ラインLNに「ベル−リプレイ−赤7」または「ベル−リプレイ−ベル」の組合せが揃うと、右上がり、すなわち無効ラインLM4に「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが揃うこととなる。また、右上がりリプレイを構成する左リールの「ベル」、中リールの「リプレイ」、右リールの「赤7」、「ベル」のいずれか1の図柄は5コマ以内に配置されているため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において右上がりリプレイに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
ベルリプレイは、通常遊技状態、内部中において入賞ラインLNに「リプレイ−青7−チェリーa」、「リプレイ−青7−チェリーb」、「リプレイ−青7−BAR」、「リプレイ−青7−プラム」、「リプレイ−スイカ−チェリーa」、「リプレイ−スイカ−チェリーb」、「リプレイ−スイカ−BAR」、「リプレイ−スイカ−プラム」、「リプレイ−リプレイ−チェリーa」、「リプレイ−リプレイ−チェリーb」、「リプレイ−リプレイ−BAR」または「リプレイ−リプレイ−プラム」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。ベルリプレイを構成する左リールの「リプレイ」は、「ベル」の1つ下の位置に配置されており、中リールの「青7」、「スイカ」、「リプレイ」(17番除く)は、「ベル」の1つ下の位置に配置されており、右リールの「チェリーa」、「チェリーb」、「BAR」、「プラム」は、「ベル」の1つ下の位置に配置されているので、入賞ラインLNに「リプレイ−青7−チェリーa」、「リプレイ−青7−チェリーb」、「リプレイ−青7−BAR」、「リプレイ−青7−プラム」、「リプレイ−スイカ−チェリーa」、「リプレイ−スイカ−チェリーb」、「リプレイ−スイカ−BAR」、「リプレイ−スイカ−プラム」、「リプレイ−リプレイ−チェリーa」、「リプレイ−リプレイ−チェリーb」、「リプレイ−リプレイ−BAR」または「リプレイ−リプレイ−プラム」の組合せが揃うと、上段、すなわち無効ラインLM1に「ベル−ベル−ベル」の組合せが揃うこととなる。また、ベルリプレイを構成する左リールの「リプレイ」、中リールの「青7」、「スイカ」、「リプレイ」のいずれか1の図柄、右リールの「チェリーa」、「チェリーb」、「BAR」、「プラム」のいずれか1の図柄は5コマ以内に配置されているため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選においてベルリプレイに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
赤7リプレイは、通常遊技状態、内部中において入賞ラインLNに「赤7−赤7−赤7」、「リプレイ−リプレイ−赤7」、「リプレイ−赤7−赤7」または「リプレイ−リプレイ−ベル」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。赤7リプレイを構成する左リール及び中リールの「赤7」、「リプレイ」のいずれか1の図柄、右リールの「赤7」、「リプレイ」のいずれか1の図柄は5コマ以内に配置されているため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において赤7リプレイに当選しているときには、原則として、停止操作のタイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
中段チェリーは、内部中において入賞ラインLNに「チェリーa−リプレイ−チェリーa」、「チェリーa−リプレイ−BAR」、「チェリーa−リプレイ−プラム」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。中段チェリーを構成する中リールの「リプレイ」、右リールの「チェリーa」、「BAR」、「プラム」のいずれかの図柄は5コマ以内に配置されているが、中段チェリーを構成する左リールの「チェリーa」は5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において中段チェリーに当選していても、左リールの停止操作が適正なタイミングで行われなければ、当選している中段チェリーに入賞することはない。
強チェリーは、内部中において入賞ラインLNに「赤7−リプレイ−チェリーa」、「赤7−リプレイ−BAR」、「赤7−リプレイ−プラム」、「BAR−リプレイ−チェリーa」、「BAR−リプレイ−BAR」、「BAR−リプレイ−プラム」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。強チェリーを構成する左リールの「赤7」、「BAR」は、「チェリー」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「赤7−リプレイ−チェリーa」、「赤7−リプレイ−BAR」、「赤7−リプレイ−プラム」、「BAR−リプレイ−チェリーa」、「BAR−リプレイ−BAR」、「BAR−リプレイ−プラム」の組合せが揃うと、「チェリーa−any−any(anyはいずれの図柄でも可)」の組合せが下段及び右上がり、すなわち無効ラインLM2及びLM4に揃うこととなる。強チェリーを構成する中リールの「リプレイ」、右リールの「チェリーa」、「BAR」、「プラム」のいずれかの図柄は5コマ以内に配置されているが、強チェリーを構成する左リールの「赤7」、「BAR」のいずれの図柄も5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において強チェリーに当選していても、左リールの停止操作が適正なタイミングで行われなければ、当選している強チェリーに入賞することはない。
弱チェリーは、内部中において入賞ラインLNに「赤7−リプレイ−ベル」、「BAR−リプレイ−ベル」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。弱チェリーを構成する左リールの「赤7」、「BAR」は、「チェリー」の1つ上に配置されているので、入賞ラインLNに「赤7−リプレイ−ベル」、「BAR−リプレイ−ベル」の組合せが揃うと、「チェリーa−any−any(anyはいずれの図柄でも可)」の組合せが下段及び右上がり、すなわち無効ラインLM2及びLM4に揃うこととなる。弱チェリーを構成する中リールの「リプレイ」、右リールの「ベル」は5コマ以内に配置されているが、弱チェリーを構成する左リールの「赤7」、「BAR」のいずれの図柄も5コマ以内に配置されていない箇所があるため、通常遊技状態または内部中において後述する内部抽選において弱チェリーに当選していても、左リールの停止操作が適正なタイミングで行われなければ、当選している強チェリーに入賞することはない。
次に、図11〜図15を参照して、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組合せについて説明する。本実施例では、前述のように遊技状態が通常遊技状態または内部中のみ内部抽選を行うようになっており、通常遊技状態であるか内部中であるかによって内部抽選の対象となる役及びその当選確率が異なる。尚、抽選対象役として後述するように、複数の入賞役が同時に読出されて、重複して当選し得る。図14及び図15は、抽選対象役毎に読み出される役、すなわち同時当選役を構成する役の組合せを示しており、入賞役の間に“+”を表記することにより、内部抽選において同時に抽選対象役として読み出されることを示す。
図11〜図13においては、縦の欄に抽選対象役を示し、横の欄に遊技状態を示す。また、遊技状態と抽選対象役とが交差する欄の○印は、当該遊技状態であるときに当該抽選対象役が読み出されることを示し、×印は、当該遊技状態であるときに当該抽選対象役が読み出されないことを示している。
また、○印の下に示す数値は、所定の設定値(例えば設定値1)の判定値数を示す。当該判定値数を用いて内部抽選が行われる。尚、判定値数の分母は、内部抽選用の乱数(0〜65535の整数)に対応させて、「65536」に設定されている。このため、例えば、判定値数として「300」が設定されている抽選対象役の当選確率は、300/65536となる。
通常遊技状態であるときには、CB、中左ベル1、中左ベル2、中左ベル3、中左ベル4、中左ベル5、中左ベル6、中左ベル7、中左ベル8、中左ベル9、中左ベル10、中左ベル11、中左ベル12、中右ベル1、中右ベル2、中右ベル3、中右ベル4、中右ベル5、中右ベル6、中右ベル7、中右ベル8、中右ベル9、中右ベル10、中右ベル11、中右ベル12、右左ベル1、右左ベル2、右左ベル3、右左ベル4、右左ベル5、右左ベル6、右左ベル7、右左ベル8、右左ベル9、右左ベル10、右左ベル11、右左ベル12、右中ベル1、右中ベル2、右中ベル3、右中ベル4、右中ベル5、右中ベル6、右中ベル7、右中ベル8、右中ベル9、右中ベル10、右中ベル11、右中ベル12、スイカ、共通ベル、通常リプレイが内部抽選の対象役となる。
内部中であるときには、中左ベル1、中左ベル2、中左ベル3、中左ベル4、中左ベル5、中左ベル6、中左ベル7、中左ベル8、中左ベル9、中左ベル10、中左ベル11、中左ベル12、中右ベル1、中右ベル2、中右ベル3、中右ベル4、中右ベル5、中右ベル6、中右ベル7、中右ベル8、中右ベル9、中右ベル10、中右ベル11、中右ベル12、右左ベル1、右左ベル2、右左ベル3、右左ベル4、右左ベル5、右左ベル6、右左ベル7、右左ベル8、右左ベル9、右左ベル10、右左ベル11、右左ベル12、右中ベル1、右中ベル2、右中ベル3、右中ベル4、右中ベル5、右中ベル6、右中ベル7、右中ベル8、右中ベル9、右中ベル10、右中ベル11、右中ベル12、中段チェリー、強チェリー、弱チェリー、スイカ、共通ベル、通常リプレイ、ベルリプレイが内部抽選の対象役となる。
図14に示すように、中左ベル1とは、副役A1+副役A3+副役B1+中段ベルの組合せであり、中左ベル2とは、副役A2+副役A4+副役B1+中段ベルの組合せ、中左ベル3とは、副役A3+副役A5+副役B1+中段ベルの組合せ、中左ベル4とは、副役A4+副役A6+副役B1+中段ベルの組合せ、中左ベル5とは、副役A1+副役A5+副役B1+中段ベルの組合せ、中左ベル6とは、副役A2+副役A6+副役B1+中段ベルの組合せである。また、中左ベル7とは、副役A1+副役A3+副役B1+右下がりベルの組合せであり、中左ベル8とは、副役A2+副役A4+副役B1+右下がりベルの組合せ、中左ベル9とは、副役A3+副役A5+副役B1+右下がりベルの組合せ、中左ベル10とは、副役A4+副役A6+副役B1+右下がりベルの組合せ、中左ベル11とは、副役A1+副役A5+副役B1+右下がりベルの組合せ、中左ベル12とは、副役A2+副役A6+副役B1+右下がりベルの組合せである。
また、中右ベル1とは、副役A1+副役A3+副役B1+制御役1+中段ベルの組合せであり、中右ベル2とは、副役A2+副役A4+副役B1+制御役3+中段ベルの組合せ、中右ベル3とは、副役A3+副役A5+副役B1+制御役2+中段ベルの組合せ、中右ベル4とは、副役A4+副役A6+副役B1+制御役4+中段ベルの組合せ、中右ベル5とは、副役A1+副役A5+副役B1+制御役1+中段ベルの組合せ、中右ベル6とは、副役A2+副役A6+副役B1+制御役3+中段ベルの組合せである。また、中右ベル7とは、副役A1+副役A3+副役B1+制御役1+右下がりベルの組合せであり、中右ベル8とは、副役A2+副役A4+副役B1+制御役3+右下がりベルの組合せ、中右ベル9とは、副役A3+副役A5+副役B1+制御役2+右下がりベルの組合せ、中右ベル10とは、副役A4+副役A6+副役B1+制御役4+右下がりベルの組合せ、中右ベル11とは、副役A1+副役A5+副役B1+制御役1+右下がりベルの組合せ、中右ベル12とは、副役A2+副役A6+副役B1+制御役3+右下がりベルの組合せである。
また、右左ベル1とは、副役A1+副役A3+副役B2+中段ベルの組合せ、右左ベル2とは、副役A2+副役A4+副役B2+中段ベルの組合せ、右左ベル3とは、副役A3+副役A5+副役B2+中段ベルの組合せ、右左ベル4とは、副役A4+副役A6+副役B2+中段ベルの組合せ、右左ベル5とは、副役A1+副役A5+副役B2+中段ベルの組合せ、右左ベル6とは、副役A2+副役A6+副役B2+中段ベルの組合せである。また、右左ベル7とは、副役A1+副役A3+副役B2+右下がりベルの組合せ、右左ベル8とは、副役A2+副役A4+副役B2+右下がりベルの組合せ、右左ベル9とは、副役A3+副役A5+副役B2+右下がりベルの組合せ、右左ベル10とは、副役A4+副役A6+副役B2+右下がりベルの組合せ、右左ベル11とは、副役A1+副役A5+副役B2+右下がりベルの組合せ、右左ベル12とは、副役A2+副役A6+副役B2+右下がりベルの組合せである。
また、右中ベル1とは、副役A1+副役A3+副役B2+制御役1+中段ベルの組合せ、右中ベル2とは、副役A2+副役A4+副役B2+制御役3+中段ベルの組合せ、右中ベル3とは、副役A3+副役A5+副役B2+制御役2+中段ベルの組合せ、右中ベル4とは、副役A4+副役A6+副役B2+制御役4+中段ベルの組合せ、右中ベル5とは、副役A1+副役A5+副役B2+制御役1+中段ベルの組合せ、右中ベル6とは、副役A2+副役A6+副役B2+制御役3+中段ベルの組合せである。また、右中ベル7とは、副役A1+副役A3+副役B2+制御役1+右下がりベルの組合せ、右中ベル8とは、副役A2+副役A4+副役B2+制御役3+右下がりベルの組合せ、右中ベル9とは、副役A3+副役A5+副役B2+制御役2+右下がりベルの組合せ、右中ベル10とは、副役A4+副役A6+副役B2+制御役4+右下がりベルの組合せ、右中ベル11とは、副役A1+副役A5+副役B2+制御役1+右下がりベルの組合せ、右中ベル12とは、副役A2+副役A6+副役B2+制御役3+右下がりベルの組合せである。
尚、以下、特に区別する必要のない場合には、中左ベル1〜6を単に8枚中左ベルと呼び、中右ベル1〜6を単に8枚中右ベルと呼び、右左ベル1〜6を単に8枚右左ベルと呼び、右中ベル1〜6を単に8枚右中ベルと呼ぶ場合があり、中左ベル7〜12を単に3枚中左ベルと呼び、中右ベル7〜12を単に3枚中右ベルと呼び、右左ベル7〜12を単に3枚右左ベルと呼び、右中ベル7〜12を単に3枚右中ベルと呼ぶ場合がある。また、特に区別する必要のない場合には、中左ベル1〜12を単に中左ベルと呼び、中右ベル1〜12を単に中右ベルと呼び、右左ベル1〜12を単に右左ベルと呼び、右中ベル1〜12を単に右中ベルと呼ぶ場合がある。また、中左ベル1〜6、中右ベル1〜6、右左ベル1〜6、右中ベル1〜6をいずれも区別する必要のない場合には、単に8枚押し順ベルと呼ぶ場合があり、中左ベル7〜12、中右ベル7〜12、右左ベル7〜12、右中ベル7〜12をいずれも区別する必要のない場合には、単に3枚押し順ベルと呼ぶ場合がある。また、中左ベル1〜12、中右ベル1〜12、右左ベル1〜12、右中ベル1〜12をいずれも区別する必要のない場合には、単に押し順ベルと呼ぶ場合がある。
8枚中左ベルの当選時には、図16に示すように、中左右の停止順で停止操作を行うことで、中段ベルが入賞することとなり、中右左、右左中、右中左の停止順で停止操作を行うことで、副役B1が入賞することとなり、左中右、左右中の停止順で停止操作を行うことで、中リール及び右リールにおいて当選している副役Aの構成図柄の引込範囲で停止操作が行われた場合には、当選している副役Aが入賞することとなり、中リールまたは右リールのいずれか一方でも当選している副役Aの構成図柄の引込範囲外で停止操作が行われた場合には、いずれの役も揃わない。すなわち中左右の停止順で停止操作を行った場合には、8枚のメダルを獲得できるのに対して、中左右以外の停止順で停止操作を行った場合には、1枚のメダルを獲得できる場合もあるが、1枚のメダルも獲得できない場合もある。
3枚中左ベルの当選時には、図16に示すように、中左右の停止順で停止操作を行うことで、右下がりベルが入賞することとなり、中右左、右左中、右中左の停止順で停止操作を行うことで、副役B1が入賞することとなり、左中右、左右中の停止順で停止操作を行うことで、中リール及び右リールにおいて当選している副役Aの構成図柄の引込範囲で停止操作が行われた場合には、当選している副役Aが入賞することとなり、中リールまたは右リールのいずれか一方でも当選している副役Aの構成図柄の引込範囲外で停止操作が行われた場合には、いずれの役も揃わない。すなわち中左右の停止順で停止操作を行った場合には、3枚のメダルを獲得できるのに対して、中左右以外の停止順で停止操作を行った場合には、1枚のメダルを獲得できる場合もあるが、1枚のメダルも獲得できない場合もある。
8枚中右ベル当選時には、図16に示すように、中右左の停止順で停止操作を行うことで、中段ベルが入賞することとなり、中左右、右左中、右中左の停止順で停止操作を行うことで、副役B1が入賞することとなり、左中右、左右中の停止順で停止操作を行うことで、中リール及び右リールにおいて当選している副役Aの構成図柄の引込範囲で停止操作が行われた場合には、当選している副役Aが入賞することとなり、中リールまたは右リールのいずれか一方でも当選している副役Aの構成図柄の引込範囲外で停止操作が行われた場合には、いずれの役も揃わない。すなわち中右左の停止順で停止操作を行った場合には、8枚のメダルを獲得できるのに対して、中右左以外の停止順で停止操作を行った場合には、1枚のメダルを獲得できる場合もあるが、1枚のメダルも獲得できない場合もある。
3枚中右ベル当選時には、図16に示すように、中右左の停止順で停止操作を行うことで、右下がりベルが入賞することとなり、中左右、右左中、右中左の停止順で停止操作を行うことで、副役B1が入賞することとなり、左中右、左右中の停止順で停止操作を行うことで、中リール及び右リールにおいて当選している副役Aの構成図柄の引込範囲で停止操作が行われた場合には、当選している副役Aが入賞することとなり、中リールまたは右リールのいずれか一方でも当選している副役Aの構成図柄の引込範囲外で停止操作が行われた場合には、いずれの役も揃わない。すなわち中右左の停止順で停止操作を行った場合には、3枚のメダルを獲得できるのに対して、中右左以外の停止順で停止操作を行った場合には、1枚のメダルを獲得できる場合もあるが、1枚のメダルも獲得できない場合もある。
8枚右左ベル当選時には、図17に示すように、右左中の停止順で停止操作を行うことで、中段ベルが入賞することとなり、右中左、中左右、中右左の停止順で停止操作を行うことで、副役B2が入賞することとなり、左中右、左右中の停止順で停止操作を行うことで、中リール及び右リールにおいて当選している副役Aの構成図柄の引込範囲で停止操作が行われた場合には、当選している副役Aが入賞することとなり、中リールまたは右リールのいずれか一方でも当選している副役Aの構成図柄の引込範囲外で停止操作が行われた場合には、いずれの役も揃わない。すなわち右左中の停止順で停止操作を行った場合には、8枚のメダルを獲得できるのに対して、右左中以外の停止順で停止操作を行った場合には、1枚のメダルを獲得できる場合もあるが、1枚のメダルも獲得できない場合もある。
3枚右左ベル当選時には、図17に示すように、右左中の停止順で停止操作を行うことで、右下がりベルが入賞することとなり、右中左、中左右、中右左の停止順で停止操作を行うことで、副役B2が入賞することとなり、左中右、左右中の停止順で停止操作を行うことで、中リール及び右リールにおいて当選している副役Aの構成図柄の引込範囲で停止操作が行われた場合には、当選している副役Aが入賞することとなり、中リールまたは右リールのいずれか一方でも当選している副役Aの構成図柄の引込範囲外で停止操作が行われた場合には、いずれの役も揃わない。すなわち右左中の停止順で停止操作を行った場合には、3枚のメダルを獲得できるのに対して、右左中以外の停止順で停止操作を行った場合には、1枚のメダルを獲得できる場合もあるが、1枚のメダルも獲得できない場合もある。
8枚右中ベル当選時には、図17に示すように、右中左の停止順で停止操作を行うことで、中段ベルが入賞することとなり、右左中、中左右、中右左の停止順で停止操作を行うことで、副役B2が入賞することとなり、左中右、左右中の停止順で停止操作を行うことで、中リール及び右リールにおいて当選している副役Aの構成図柄の引込範囲で停止操作が行われた場合には、当選している副役Aが入賞することとなり、中リールまたは右リールのいずれか一方でも当選している副役Aの構成図柄の引込範囲外で停止操作が行われた場合には、いずれの役も揃わない。すなわち右中左の停止順で停止操作を行った場合には、8枚のメダルを獲得できるのに対して、右中左以外の停止順で停止操作を行った場合には、1枚のメダルを獲得できる場合もあるが、1枚のメダルも獲得できない場合もある。
3枚右中ベル当選時には、図17に示すように、右中左の停止順で停止操作を行うことで、右下がりベルが入賞することとなり、右左中、中左右、中右左の停止順で停止操作を行うことで、副役B2が入賞することとなり、左中右、左右中の停止順で停止操作を行うことで、中リール及び右リールにおいて当選している副役Aの構成図柄の引込範囲で停止操作が行われた場合には、当選している副役Aが入賞することとなり、中リールまたは右リールのいずれか一方でも当選している副役Aの構成図柄の引込範囲外で停止操作が行われた場合には、いずれの役も揃わない。すなわち右中左の停止順で停止操作を行った場合には、3枚のメダルを獲得できるのに対して、右中左以外の停止順で停止操作を行った場合には、1枚のメダルを獲得できる場合もあるが、1枚のメダルも獲得できない場合もある。
このように本実施例では、中左ベル、中右ベル、右左ベル、右中ベル、すなわち押し順ベルのいずれかが当選した場合には、当選役の種類に応じた操作態様で停止操作を行うことで、中段ベルまたは右下がりベルが必ず入賞し、8枚または3枚のメダルを獲得できる一方で、当選役の種類に応じた操作態様以外の操作態様で停止操作を行うことで、副役Aまたは副役Bが入賞し、1枚のメダルを獲得できるか、1枚もメダルを獲得できない。
このため、押し順ベルの当選時には、当選役の種類に応じた操作態様で操作されたか否かによって払い出されるメダル数の期待値を変えることができる。すなわち、押し順ベルのいずれかが当選しても、その種類が分からなければ意図的に特定の操作態様を選択することはできず、停止順が一致すれば、8枚または3枚のメダルを確実に獲得できるものの、停止順が一致しなければメダルが獲得できても1枚のみであり、メダルを1枚も獲得できないこともある。
また、押し順ベルの当選時において、後述する推奨停止順(左リールを第1停止とする停止順)で停止操作がされた場合に、副役Aが入賞することはあるが、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することはない。
また、本実施例では、押し順ベルとして、停止順が正解した場合に8枚の払出を伴う中段ベルが入賞する8枚押し順ベルと、停止順が正解した場合に3枚の払出を伴う右下がりベルが入賞する3枚押し順ベルと、を含み、8枚押し順ベルの当選時と、3枚押し順ベル当選時と、で停止順が正解したときの遊技者にとっての有利度が異なるため遊技の興趣を向上させることができる。さらに、内部抽選結果が8枚押し順ベルであっても、3枚押し順ベルであっても、不正解の停止順で停止操作されたときにはいずれも副役が入賞するか、いずれの役も入賞しないため、この場合には、内部抽選結果が、中段ベルの入賞が許容される8枚押し順ベル及び右下がりベルの入賞が許容される3枚押し順ベルのうちいずれであるかを遊技者が判別不可能となり、特に、有利度の高い方の中段ベルが入賞しなかったときの残念感を遊技者に与えることを防止することができる。
スイカは、中段スイカ+右下がりスイカの組合せであり、共通ベルは、中段ベルの単独当選である。
また、共通ベルの当選時においては、後述する推奨停止順(左リールを第1停止とする停止順)で停止操作がされた場合に、中段ベルが入賞する。一方、押し順ベルの当選時には、前述のように推奨停止順で停止操作がされた場合に中段ベルが入賞することはない。このため、左リールを第1停止として停止操作を行った結果、中段ベルが入賞することで、遊技者は共通ベルが当選したことを認識することができる。
また、CBにおいては、左リールの引込範囲が1コマに制限されるが、全ての小役が許容される。そして、左リールを第1停止とした場合には、1コマの引込範囲で「リプレイ」、「ベル」、「青7」、「スイカ」、「チェリーa」のいずれかを左リールの中段に停止させ、その後、左リールの中段に「リプレイ」が停止した場合には右下がりベルを入賞ラインLNに揃える制御を行い、左リールの中段に「ベル」が停止した場合には中段ベルを入賞ラインLNに揃える制御を行い、左リールの中段に「青7」または「スイカ」が停止した場合には副役B1または副役B2を入賞ラインLNに揃える制御を行い、左リールの中段に「チェリーa」が停止した場合にはCBチェリーを入賞ラインLNに揃える制御を行う。また、中リールを第1停止とした場合には、4コマの引込範囲で「ベル」を中リールの中段に停止させ、その後、副役B1、右下がりベル、CBベルのいずれかを入賞ラインLNに揃える制御を行う。また、右リールを第1停止とした場合には、4コマの引込範囲で「リプレイ」を右リールの中段に停止させ、その後、副役B1、右下がりベル、CBベルのいずれかを入賞ラインLNに揃える制御を行う。このため、CB中においては、必ずいずれかの小役が入賞する。
図15に示すように、通常リプレイとは、中段リプレイ+右上がりリプレイ+赤7リプレイの組合せである。中段チェリーとは、中段チェリー+中段リプレイの組合せである。強チェリーとは、強チェリー+中段リプレイの組合せである。弱チェリーとは、弱チェリー+中段リプレイの組合せである。
通常リプレイ当選時には、図15に示すように、左リールまたは中リールを第1停止とする停止順、すなわち左中右、左右中、中左右、中右左の停止順で停止操作がなされた場合に、中段リプレイまたは右上がりリプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。また、右リールを第1停止とする停止順、すなわち右左中、右中左の停止順で停止操作がなされた場合に、赤7リプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。この際、右リールにおいて「赤7」を中段、すなわち入賞ラインLNに引込可能なタイミングで停止操作が行われた場合には、赤7リプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。さらに全てのリールにおいて「赤7」を中段、すなわち入賞ラインLNに引込可能なタイミングで停止操作が行われた場合には、赤7リプレイの組合せのうち「赤7−赤7−赤7」の組合せを中段、すなわち入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
中段チェリー当選時には、図15に示すように、左リールを第1停止とする停止順で停止操作がなされた場合に、左リールの「チェリーa」を中段に停止可能なタイミングで左リールの停止操作がなされた場合には、中段チェリーを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左リールの「チェリーa」を中段に停止可能なタイミング以外のタイミングで左リールの停止操作がなされた場合には、中段リプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。また、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順で停止操作がなされた場合には、中段リプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
強チェリー当選時には、図15に示すように、左リールを第1停止とする停止順で停止操作がなされた場合に、左リールの「赤7」または「BAR」を中段に停止可能なタイミングで左リールの停止操作がなされた場合には、強チェリーを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左リールの「赤7」または「BAR」を中段に停止可能なタイミング以外のタイミングで左リールの停止操作がなされた場合には、中段リプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。また、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順で停止操作がなされた場合には、中段リプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
弱チェリー当選時には、図15に示すように、左リールを第1停止とする停止順で停止操作がなされた場合に、左リールの「赤7」または「BAR」を中段に停止可能なタイミングで左リールの停止操作がなされた場合には、弱チェリーを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行い、左リールの「赤7」または「BAR」を中段に停止可能なタイミング以外のタイミングで左リールの停止操作がなされた場合には、中段リプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。また、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順で停止操作がなされた場合には、中段リプレイを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行う。
このように、中段チェリー当選時に、左リールを第1停止とする停止順で停止操作がなされた場合に、左リールの中段に「チェリーa」が停止する可能性がある一方で、中段チェリー当選時以外は、左リールを第1停止とする停止順で停止操作がなされても左リールの中段に「チェリーa」が停止することはない。このため、左リールを第1停止として停止操作を行った結果、左リールの中段に「チェリーa」が停止することで、遊技者は中段チェリーが当選したことを認識することができる。
また、強チェリー当選時及び弱チェリー当選時には、左リールを第1停止とする停止順で停止操作がなされた場合に、左リールの「赤7」または「BAR」を中段に停止可能なタイミングで左リールの停止操作がなされることで、左リールの下段に「チェリーa」が停止することとなるが、左リールの下段に「チェリーa」が停止した場合に、強チェリーの当選時には、右リールの中段に「チェリーa」、「BAR」、「プラム」のいずれかが停止するのに対して、弱チェリーの当選時には、右リールの中段に「ベル」が停止することとなる。このため、左リールを第1停止として停止操作を行った結果、左リールの下段に「チェリーa」が停止し、かつ右リールの中段に「チェリーa」、「BAR」、「プラム」のいずれかが停止したか、「ベル」が停止したか、によって、遊技者は強チェリーが当選したか、弱チェリーが当選したか、を認識することができる。
本実施例では、図9及び図10に示すように、通常遊技状態、内部中、CBのいずれかに制御される。
通常遊技状態は、CBの当選フラグが持ち越されていない状態であり、CBの終了後のゲームから移行する。そして、通常遊技状態は、通常遊技状態に移行してからのゲーム数に関わらず、CBが当選することにより内部中に移行することで終了する。
通常遊技状態における規定数の賭数は3であり、再遊技役の当選確率は、約1/7.3であり、後述する擬似ボーナスまたはATに制御されるか否かに関わらず1ゲームあたりのメダルの払出率は100%未満となる。
内部中は、CBの当選フラグが持ち越されている状態であり、通常遊技状態においてCBが当選したゲームの次のゲームから移行する。そして、内部中は、CBが入賞することでCBに移行することで終了する。
内部中における規定数の賭数は3であり、再遊技役の当選確率は、約1/2.3であり、後述する擬似ボーナスまたはATに制御されていない場合には、1ゲームあたりのメダルの払出率は100%未満となるが、後述する擬似ボーナスまたはATに制御されている場合には、1ゲームあたりのメダルの払出率は100%を超える。
CBは、いずれのゲームにおいても全ての小役の入賞が許容される遊技状態であり、通常遊技状態または内部中においてCBが入賞したときに次ゲームから移行する。そして、CBは、CB中に払い出されたメダルの総数が29枚を超えることで終了し、次ゲームから通常遊技状態に移行する。尚、CB中は、リールの停止順、停止タイミングに関わらず、必ずいずれかの小役が入賞し、2枚のメダルの払出を伴うようになっており、CBの開始後、15ゲームで終了することとなる。尚、CBでは、内部抽選を行わず、いずれのゲームにおいても全ての小役の入賞が許容される構成であるが、内部抽選を行ったうえで、内部抽選の結果に関わらず、いずれのゲームにおいても全ての小役の入賞が許容される構成でも良い。
CBにおける規定数の賭数は2であり、前述のように必ず小役が入賞して2枚のメダルの払出を伴うことから、1ゲームあたりのメダルの払出率は100%となる。尚、前述のようにCB中は内部抽選を行わず、再遊技役が入賞することはない。
本実施例では、通常遊技状態において約1/3.4の確率でCBが当選し、内部中に移行するとともに、内部中、すなわちCBの当選フラグが持ち越されている状態において、後述する擬似ボーナスまたはATに制御されていない場合には、1ゲームあたりのメダルの払出率が100%未満となる一方、擬似ボーナスまたはATに制御されている場合には、1ゲームあたりのメダルの払出率が1を超えるようになっている。
また、前述のように特別役と小役が同時に当選している場合には、小役を優先して揃える制御を行うようになっており、さらに内部中において内部抽選の対象となる全ての小役においてCBの構成図柄の引込範囲と小役の構成図柄の引込範囲とが重複しており、押し順ベル、スイカ、共通ベルのいずれが当選した場合でもこれらの抽選結果により許容される小役の構成図柄が入賞ラインLNに停止することとなる。すなわち内部中においていずれかの小役が当選している場合には、CBに入賞することがない。
また、前述のように特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、再遊技役を必ず揃える制御を行うようになっており、内部中においていずれかの再遊技役が当選している場合にはCBに入賞することがない。
また、内部中では、内部抽選の結果が1/65536のハズレとなる場合を除いて必ずいずれかの小役またはいずれかの再遊技役が当選するので、一度内部中に移行すると、内部抽選の結果が1/65536のハズレとなる場合を除いてCBが入賞しない構成であり、内部中移行後は、ほぼ内部中が維持されることとなる。
また、仮にCBが入賞しても15ゲームで終了し、その後、通常遊技状態に移行しても再び約1/3.4の確率でCBが当選し、内部中に移行するようになっている。また、設定変更がされた場合でも、遊技状態、内部当選フラグは設定変更前の状態が維持されるようになっている。
このように本実施例では、遊技の大半において内部中に制御されることとなるので、内部中に制御されていることを前提とし、設定値1〜6に応じたメダルの払出率がそれぞれの設定値に応じて定められた値となるように、内部中において擬似ボーナスまたはATに制御するか否か、具体的には後述の擬似ボーナス抽選の当選確率、ナビストック抽選の当選確率、上乗せ抽選の当選確率等を設定することにより、設定値1〜6に応じたメダルの払出率が設定されるようになっている。
サブ制御部91は、内部抽選による当選役を示唆する当選役示唆演出を行うことが可能である。当選役示唆演出は、演出内容(色、キャラクタ等)の違いにより当選している可能性の高い当選役を示唆する演出である。当選役示唆演出は、中段チェリー、強チェリーまたは弱チェリーの当選を示唆するチェリー示唆演出、スイカの当選を示唆するスイカ示唆演出、共通ベル、ベルリプレイの当選を示唆するベル示唆演出、通常リプレイの当選を示唆するリプレイ示唆演出を含む。
また、サブ制御部91は、後述の擬似ボーナスまたはATに制御されている場合には、ナビ対象役に当選することにより、ナビ演出を実行する。擬似ボーナスまたはATに制御されることによるナビ対象役とは、押し順ベルである。また、サブ制御部91は、擬似ボーナスまたはATに制御されていない場合にも、ナビ対象役に当選することにより、ナビ演出を実行可能である。擬似ボーナスまたはATに制御されていない場合のナビ対象役とは、押し順ベルである。
本実施例のナビ演出は、液晶表示器51からのナビ画像の表示と、スピーカ53、54からのナビ音声の出力とによって行われる。ナビ画像として、ストップスイッチ8L、8C、8Rの押下順序を示す押下順序画像を表示する。また、ナビ音声として、ストップスイッチの押下順序を示す音声を出力する。例えば、中左ベルに当選したときには、「213」(中リールが第1停止、左リールが第2停止、右リールが第3停止であることを示す)といったストップスイッチ8L、8C、8Rの押下順序を示す押下順序画像を表示する。また、ナビ音声として、例えば、「中左右!」(中リールが第1停止、左リールが第2停止、右リールが第3停止であることを示す)といったストップスイッチ8L、8C、8Rの押下順序を示す音声を出力する。尚、ナビ音声は、遊技者が最初あるいは次に押下すべきストップスイッチのみが出力される。したがって、全リールの回転中であれば、例えば最初に「中!」と出力され、中リールを停止させると次に「左!」と出力され、中リール及び左リールを停止させると次に「右!」といった音声が出力される。
押し順ベルのいずれかに当選したときのナビ演出としては、中段ベルまたは右下がりベルを確実に入賞させるための押し順(図16及び図17参照)が報知される。このため、ナビ演出が実行されることにより、押し順ベル当選時に意図的に中段ベルまたは右下がりベルを入賞させることができる。
尚、ナビ演出の態様は、このような態様に限らず、遊技者が当選状況に応じて区別可能な態様であればどのようなものであっても良い。また、ナビ演出は、液晶表示器51に表示するものに限らず、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等を用いて実行するものであっても良い。
本実施例においてサブ制御部91は、中段チェリー、強チェリー、弱チェリー、スイカ、共通ベルが当選したとき、及び、継続して擬似ボーナスにもATにも制御されずに消化されたゲーム数が規定ゲーム数(例えば、1000ゲーム)に到達したときに、遊技者にとって有利な特典として擬似ボーナス(以下GBと呼ぶ)に制御するか否かを決定する擬似ボーナス抽選(GB抽選)を行う。本実施例では、中段チェリー、強チェリー、スイカ、共通ベル、弱チェリーの順で前者の方が後者よりもGBの当選確率が高くなるように当選確率が定められており、継続して擬似ボーナスにもATにも制御されずに消化されたゲーム数が規定ゲーム数に到達したときには、必ずGBに当選する。尚、継続して擬似ボーナスにもATにも制御されずに消化されたゲーム数が規定ゲーム数に到達したことに伴うGBを天井GBとも呼ぶ。
サブ制御部91は、GB抽選においてGBに当選したときに、GB当選フラグをRAM91cに設定する。サブ制御部91は、RAM91cのGB当選フラグの有無に基づき、GBに制御するか否かを特定する。
そして、GB当選フラグが当選した場合には、潜伏期間及び所定の導入演出を経てGB当選を示すGB確定報知を行った後、通常リプレイ当選時に、「321」(右リールが第1停止、中リールが第2停止、左リールが第3停止であることを示す)といったストップスイッチ8L、8C、8Rの押下順序を示す押下順序画像と、「赤7−赤7−赤7」の組合せを示す画像と、を表示し、「右から赤7を狙え!」という音声を出力することで、右リールを第1停止とし、かつ「赤7」を狙ったタイミングでの各リールの停止操作を促す赤7ナビを実行する。
そして、通常リプレイ当選時に、赤7リプレイが入賞したことを契機にGB当選フラグをクリアし、GB中フラグをRAM91cに設定し、GBの制御を開始する。
サブ制御部91は、GBの開始に伴い、GBの終了条件となる8枚押し順ベルの残り当選回数(本実施例では8回)をRAM91cに格納する。そして、8枚押し順ベルが当選する毎にRAM91cの残り当選回数を1ずつ減算し、残り当選回数が0となるまでの期間においてGBに制御する。残り当選回数が残っているときに、押し順ベルが当選した場合には、ナビ演出を実行する。このため、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、確実に8枚または3枚のメダルを獲得することが可能となり、メダルを増加させることができる。その後、残り当選数が0となった場合にはGBを終了する。
尚、サブ制御部91は、後述するAT中においてもGB抽選を行っており、AT中にGBに当選した場合には、ATを一度中断してGBに制御し、GBの終了後、中断したATを再開するようになっている。
本実施例においてサブ制御部91は、GB中以外では、中段チェリー、強チェリーの当選時に、GB中においては1ゲーム毎に、遊技者にとって有利な特典としてATに制御する権利であるナビストックを付与するか否かを決定するナビストック抽選を行う。ナビストック抽選では、0を含むナビストック数を決定することにより、ナビストック数を付与するか否か及び付与する場合にはその個数が決定される。本実施例では、GB以外では、中段チェリー、強チェリーの順で前者の方が後者よりもナビストックの当選確率が高く、また前者の方が後者よりも当選する平均個数も高くなるように当選確率が定められており、GB中においては、中段チェリー、強チェリー、スイカ、共通ベル、弱チェリー、3枚押し順ベル、8枚押し順ベル、通常リプレイの順で前者の方が後者よりもナビストックの当選確率が高く、また前者の方が後者よりも当選する平均個数も高くなるように当選確率が定められており、特に、GB中以外でも抽選対象となる中段チェリー、強チェリーの当選時には、GB中以外での中段チェリー、強チェリーの当選時よりも、GB中での中段チェリー、強チェリーの当選時の方が、当選確率及び平均個数が優遇されるように設定されている。
ナビストック数とは、所定ゲーム数(本実施例では50ゲーム)にわたりATに制御される権利の数を示す。ナビストック数を1消費(減算)することにより、所定ゲーム数の間、ATに制御され、その間ナビ演出が実行される。このため、決定されたナビストック数が多い程、遊技者にとって有利度合いが高いといえる。
サブ制御部91は、ナビストック抽選において1以上のナビストック数が決定されたときに、ナビストック数をRAM91cのナビストック数格納領域に格納する。サブ制御部91は、RAM91cのナビストック数の有無に基づき、ATに制御するか否かを特定する。以下では、ナビストックの当選をATの当選とも呼ぶことがある。
そして、擬似ボーナス中でもなくAT中でもない状態で1以上のナビストックが当選した場合には、潜伏期間及び所定の導入演出を経てATの当選を示すAT確定報知を行った後、ナビストックを1消費し、ATの制御を開始する。また、AT中以外のGB中に1以上のナビストックが当選した場合には、当該GBの終了時にAT確定報知を行い、ナビストックを1消費し、ATの制御を開始する。
サブ制御部91は、ナビストックを1消費したときに、当該ナビストックにより実行されるATの残りゲーム数(本実施例では50ゲーム)をRAM91cに格納する。そして、1ゲーム消化する毎にRAM91cの残りゲーム数を1ずつ減算し、残りゲーム数が0となるまでの期間においてATに制御する。ゲーム数が残っているときに、押し順ベルが当選した場合には、ナビ演出を実行する。このため、報知された停止順に従って停止操作を行うことにより、確実に8枚または3枚のメダルを獲得することが可能となり、メダルを増加させることができる。
また、AT残りゲーム数が0となる前に上乗せ抽選対象役(中段チェリー、強チェリー、弱チェリー、スイカ、共通ベル)に当選した場合には、遊技者にとって有利な特典としてATのゲーム数を上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選を行う。上乗せ抽選では、0を含む複数のゲーム数からいずれかのゲーム数を決定し、0以上のゲーム数が当選した場合には、当選したゲーム数をATの残りゲーム数に加算する。
その後、ATの残りゲーム数が0となり、ナビストックが残っていない場合にはATを終了する。また、ナビストックが残っている場合には、ナビストック数を1消費(減算)して、新たに所定ゲーム数を設定し、その後ATの残りゲーム数が0となるまでの期間においてATに制御する。これにより、ナビストック数が0となるまで、ATに継続して制御されることとなる。
本実施例では、左リールを第1停止とする停止順で停止操作を行った場合に、中段ベル、右下がりベルが入賞することがないのに対して、中リールを第1停止とする停止順または右リールを第1停止とする停止順で停止操作を行った場合には、中段ベル、右下がりベルが入賞し得るが、後述のペナルティが付与されることから、左リールを第1停止とする停止順で停止操作するほうが、中リールを第1停止とする停止順または右リールを第1停止とする停止順で操作したときよりも、遊技者が遊技において獲得できる遊技価値の期待値が高くなるように設計されている。ここで規定する期待値とは、1ゲームだけの期待値ではなく、当該1ゲームによりその後に得られるGB抽選、ナビストック抽選についても考慮した遊技を継続して行うことを前提とした期待値を示す。従って、遊技者は左リールを第1停止とする停止順で停止操作したほうが良いことになる。
このように本実施例では、左リールを第1停止とする停止順にて停止操作を行った場合において、ペナルティが付与されることがなく、遊技者にとって最も有利となることから、左リールを第1停止とする停止順が遊技者に対して推奨する推奨停止順として設定されている。
尚、本実施例では、推奨停止順以外の停止順にて停止操作を行った場合に、GB、ATの制御に関連するペナルティが付与される構成であるが、例えば、GB、AT以外の遊技者にとって有利な特典の付与に関連するペナルティが付与されることで、遊技者にとって不利益となる構成でも良い。ここで遊技者にとって有利な特典とは、遊技者にとって有利な有利状態へ移行させることが可能となる権利(有利状態を発生するか否かを決定する抽選に当選すること、有利状態へ移行する入賞が許容されることなど)、遊技者にとって有利な操作態様が報知される権利、遊技用価値が付与される期待値が高い遊技状態に制御される権利、現在の遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態か否かが報知される権利、有利状態に制御される期間(固定ゲーム数、終了条件によって変動するゲーム数の平均値等)などが該当する。
本実施例においてメイン制御部41は、図16及び図17に示すように、押し順ベルとして、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順にて中段ベルを確実に入賞させることが可能となる中左ベル、中右ベル、右左ベル、右中ベルのみが抽選対象となる。すなわち押し順ベルの当選時に、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順で停止操作がされたときのみ、中段ベルを入賞させることが可能となる。
一方サブ制御部91は、GBにもATにも制御していない通常状態で、かつ通常状態におけるナビ演出も実行されていない状況において、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順、すなわち推奨停止順以外の停止順にて停止操作が行われた場合に、遊技者にとって不利益となるペナルティを付与する。尚、サブ制御部91は、GBやATに制御していない通常状態でもナビ演出を実行することがあり、中リールまたは右リールを第1停止とする停止順を報知するナビ演出が実行され、それに従って中リールまたは右リールを第1停止とする停止順にて停止操作を行った場合には、ペナルティが付与されることはない。
ペナルティは、所定ゲーム数(本実施例では10ゲーム)にわたり、ペナルティ期間に制御するとともに、天井GBが発動するまでの規定ゲーム数を所定ゲーム数(本実施例では10ゲーム)加算するペナルティである。また、ペナルティ期間では、抽選条件が成立してもGB抽選及びナビストック抽選が行われない。また、既にGBまたはナビストックが当選しており、GBまたはATの発動待ちの状態でペナルティが付与された場合であれば、所定ゲーム数(本実施例では10ゲーム)、GBまたはATの発動を遅延させる。
次に、ゲーム終了後においてメダルの投入あるいは精算が許容されるタイミングについて説明する。
小役入賞していない場合には、図18(a)に示すように、払出が行われることなくゲームが終了し、その後、メダルの投入あるいは精算が許容される。小役入賞している場合には、図18(b)に示すように、メダルの払出が行われた後にゲームが終了し、その後、メダルの投入あるいは精算が許容される。ベルリプレイ、中段チェリー、強チェリー及び弱チェリー以外の再遊技役(中段リプレイ、右上がりリプレイ、赤7リプレイ)が入賞している場合には、図18(c)に示すように、払出が行われることなくゲームが終了し、その後、自動BETを行い、自動BETが完了した後において、メダルの投入あるいは精算が許容される。ベルリプレイ、中段チェリー、強チェリーまたは弱チェリーが入賞している場合には、図18(d)に示すように、払出が行われることなくゲームが終了し、その後、遊技の進行が遅延させるリプフリーズに制御されて、リプフリーズ解除条件が成立するまでリプフリーズに制御される。この間においては、流路切替ソレノイド30がon状態にされて、フリーズ解除のためのメダル投入が許可されるとともに、フリーズ解除のためのクレジット精算操作やMAXBET操作も許可される。リプフリーズ解除条件が成立すると、自動BETを行い、自動BETが完了した後に、通常のメダルの投入あるいは精算が許容される。
リプフリーズ中においては、フリーズ解除のためのメダル投入(投入メダルセンサ31によるメダルの検出)やクレジット精算操作が許容されており、リプフリーズ中におけるメダル投入やクレジット精算操作に連動してリプフリーズが解除されて、賭数設定された後に通常のメダルの投入あるいは精算が行われる。尚、リプフリーズ中であっても、クレジットの値がすでに50に達している場合のメダルの投入については、リプフリーズ終了後から許容されることとなる。
このように本実施例では、再遊技役が入賞した後であってリプレイゲームが開始(リール回転開始)されるまでの間に投入されたメダルであっても、当該再遊技役の入賞による賭数設定(自動BET)がされて次のリプレイゲームが開始可能な状態となってから後に検出されたメダルである場合には、当該メダルの検出に応じてクレジットに加算させることができる。このため、再遊技役が入賞した後におけるクレジット加算が賭数設定よりも先に行われてしまうことを防止できる。その結果、違和感を抱かせることなく、再遊技役が入賞した後における遊技者の利便性を向上させることができる。
また、再遊技役のうちベルリプレイ、中段チェリー、強チェリー及び弱チェリーに入賞した後においては、リプフリーズが発生し、メダルの投入(投入メダルセンサ31によるメダルの検出)により成立する条件を含む複数種類のフリーズ解除条件のうちいずれかが成立することにより終了する。これにより、小役入賞時やはずれ時と同様に、メダルの投入など所定の操作を行わなければ、次のゲームが開始されないように思わせるとともに、これらの所定の操作が行われることで次のゲームを開始できるようになったかのように思わせることができる。
また、本実施例では、精算スイッチ10への操作に応じて、賭数が設定されている場合には当該賭数を精算する賭数精算処理を実行し、賭数が設定されていない場合にはクレジットを精算するクレジット精算処理を実行可能としつつ、設定されている賭数が再遊技役の入賞により自動BETされた賭数である場合には、賭数精算処理を実行せずにクレジット精算処理を実行する。これにより、メダルを払い出すのではなくリプレイゲーム(1ゲーム)を付与するという再遊技役の機能そのものを残して再遊技役の存在意義を維持する一方、クレジットについては再遊技役の入賞後であっても精算操作に応じて払出可能としたことにより、再遊技役の入賞後における遊技者の利便性をさらに向上せることができる。また、ベルリプレイ、中段チェリー、強チェリー及び弱チェリーの入賞後におけるリプフリーズ中に精算操作がされた場合も同様に、クレジット精算が行われるため、遊技者の利便性を向上させることができる。
また、本実施例では、ベルリプレイのように小役と類似する停止態様となる再遊技役、中段チェリー、強チェリー、弱チェリーのように一般的には小役として認識される再遊技役の入賞時に、再遊技役の入賞と気付かずにメダルを投入してしまう可能性が高まるが、検出されたメダルに応じてクレジット加算させることができるために、投入したメダルが受け入れられないなどといった煩わしさを遊技者に感じさせることなく遊技を進行させることができる。また、ベルリプレイ、中段チェリー、強チェリー、弱チェリーの入賞時には、遊技者に対して小役が入賞したと思わせることができるため、メダルの投入あるいはMAXBET操作させることができ、当該投入あるいは操作により次のゲームを開始できるようになったかのように思わせることができ、違和感を抱かせないようにすることができる。
また、本実施例では、サブ制御部91が、中段リプレイ、右上がりリプレイ、赤7リプレイが入賞した後においては、BET音を出力する一方、ベルリプレイ、中段チェリー、強チェリー、弱チェリーが入賞した後においては、BET音を出力しないようになっており、ベルリプレイ、中段チェリー、強チェリー、弱チェリーが入賞して賭数設定が完了していることに気付かずにメダルを投入してしまう可能性がより一層高まるが、検出されたメダルに応じてクレジット加算させることができるために、投入したメダルが受け入れられないなどといった煩わしさを遊技者に感じさせることなく遊技を進行させることができる。
また、本実施例では、BET音を出力させないベルリプレイ、中段チェリー、強チェリー、弱チェリーが入賞して賭数設定が完了していることに気付かずにメダルを投入してクレジット加算された場合でも、サブ制御部91が、賭数の上限数に相当する3回まではBET音と同じ音を出力するようになっており、遊技者の勘違いでメダルを投入して賭数を設定しているつもりであるにも関わらずBET音が出力されないことにより、不信感や違和感を抱かせてしまうことを防止することができる。
尚、本実施例では、ベルリプレイ、中段チェリー、強チェリー及び弱チェリー以外の再遊技役(中段リプレイ、右上がりリプレイ、赤7リプレイ)が入賞している場合に、自動BETの完了後に、メダルの投入あるいは精算を許容するようになっているが、図19(a)に示すように、自動BETを開始するときにメダルの投入あるいは精算を許容するようにしても良い。
また、本実施例では、ベルリプレイ、中段チェリー、強チェリーまたは弱チェリーが入賞している場合に、ゲームが終了してリプフリーズに制御され、リプフリーズが解除されることで自動BETを行い、自動BETの完了後に、メダルの投入あるいは精算を許容うるようになっているが、図19(b)に示すように、リプフリーズが解除されて自動BETを開始するときにメダルの投入あるいは精算を許容するようにしても良いし、図19(c)に示すように、ゲームが終了したときに、まず自動BETを行い、その後リプフリーズに制御し、リプフリーズが解除されたときにメダルの投入あるいは精算を許容するようにしても良い。
本実施例においてメイン制御部41は、押し順ベル当選時の停止態様、通常リプレイ当選時の停止態様に応じてサブ制御部91の制御状態(GB開始、GB終了、AT開始、AT終了)を特定し、特定したサブ制御部91の制御状態に応じた所定制御(GB信号出力、AT信号出力)を行う。所定制御は、GB中を示すGB信号、AT中を示すAT中信号を外部出力信号としてスロットマシン外部の機器に対して出力する制御であり、これらGB信号、AT信号の出力態様により外部機器にてGBの開始及び終了、ATの開始及び終了が外部機器にて特定可能とされている。
一方、サブ制御部91は、GB当選後、メイン制御部41がGB開始を特定するためのGB開始判定期間に制御する。GB開始判定期間では、押し順ベル当選時、通常リプレイ当選時に、メイン制御部41がGB開始を判定するための停止態様となる停止順での操作を促す促進制御を行う。また、サブ制御部91は、AT当選後、メイン制御部41がAT開始を特定するためのAT開始判定期間に制御する。AT開始判定期間では、押し順ベル当選時に、メイン制御部41がAT開始を判定するための停止態様となる停止順での操作を促す促進制御を行う。
図20は、メイン制御部41がサブ制御部91の制御状態を特定し、特定した制御状態により所定制御を行う制御の流れを示すフローチャートである。
メイン制御部41は、1ゲーム毎に、押し順ベルが当選しているか否かを判定し(Sa01)、押し順ベルが当選していると判定した場合には、外部出力信号としてGB中である旨を示すGB信号がONの状態か否かを判定する(Sa02)。
Sa02のステップでGB信号がONの状態でないと判定した場合は、全てのリールの停止操作が行われるまで待機し、全てのリールの停止操作が行われたときに、中段ベルまたは右下がりベルのいずれかが入賞したか否かを判定する(Sa03)。
Sa03のステップで中段ベルまたは右下がりベルのいずれかが入賞したと判定した場合には、RAM91cに割り当てられたゲーム数カウンタ(Sa04)、ATカウンタ(Sa05)にそれぞれ1を加算するとともに、RAM91cに割り当てられた非ATカウンタを0にリセットする(Sa06)。
本実施例のゲーム数カウンタは、押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞しなかった場合に0にリセットされる一方で、中段ベルまたは右下がりベルが入賞しなかった場合以外の各ゲームにおいて1加算されるようになっており、押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞せずに、中段ベルまたは右下がりベルが取りこぼされたゲームからのゲーム数を計数するカウンタである。また、ATカウンタは、押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞しなかった場合に0にリセットされる一方で、押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞した場合に1加算されるようになっており、押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが連続して入賞したゲーム数を計数するカウンタである。また、非ATカウンタは、押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞した場合に0にリセットされる一方で、押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞しなかった場合に1加算されるようになっており、押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが連続して入賞していないゲーム数を計数するカウンタである。
Sa04〜Sa06のステップでゲーム数カウンタ、ATカウンタ、非ATカウンタを設定した後、後述するGB開始設定フラグがRAM91cに設定されているか否かを判定する(Sa07)。
Sa07のステップにおいてGB開始設定フラグが設定されていないと判定した場合には、AT信号がONの状態であるか否かを判定して(Sa09)、AT信号がONの状態でない場合には、ATカウンタの値が2であるか、すなわち、押し順ベルの当選時に中段ベルまたは右下がりベルが2回連続して入賞しているか否かを判定し(Sa09)、ATカウンタの値が2であるときには、AT信号をONに制御するように設定して(Sa10)、Sa01のステップに戻る。一方で、ATカウンタの値が2でないときには、AT信号の制御状態を変更することなく、Sa01のステップに戻る。
また、Sa07のステップにおいてGB開始設定フラグが設定されていると判定した場合には、GB開始設定フラグを解除したうえで(Sa11)、GB信号をONに制御するように設定する(Sa12)。そして、8枚押し順ベルが当選していた場合には、RAM91cに割り当てられたGBカウンタを1減算して(Sa13、Sa14)、Sa01のステップに戻る一方で、8枚押し順ベルが当選していなかった場合には、GBカウンタを変更することなくSa01のステップに戻る。
本実施例のGBカウンタは、後述するように赤7リプレイが入賞してGBの制御が開始される際に、リセットされて8に設定される一方で、8枚押し順ベルが当選した際に1ずつ減算されるようになっており、GB中の8枚押し順ベルの残り当選回数を計数するカウンタである。
Sa03のステップで中段ベルまたは右下がりベルのいずれも入賞していないと判定した場合には、ゲーム数カウンタ(Sa15)及びATカウンタ(Sa16)を0にリセットするとともに、非ATカウンタに1を加算する(Sa17)。
Sa15〜Sa17のステップでゲーム数カウンタ、ATカウンタ、非ATカウンタを設定した後、GB開始設定フラグがRAM91cに設定されているか否かを判定する(Sa18)。
Sa18のステップにおいてGB開始設定フラグが設定されていないと判定した場合には、AT信号がONの状態であるか否かを判定して(Sa19)、AT信号がONの状態である場合には、非ATカウンタの値が2であるか、すなわち、押し順ベルの当選時に中段ベルまたは右下がりベルが2回連続して非入賞となっているか否かを判定し(Sa20)、非ATカウンタの値が2であるときには、AT信号をOFFに制御するように設定して(Sa21)、Sa01のステップに戻る。一方で、非ATカウンタの値が2でないときには、AT信号の制御状態を変更することなく、Sa01のステップに戻る。
また、Sa18のステップにおいてGB開始設定フラグが設定されていると判定した場合には、GB開始設定フラグを解除したうえで(Sa22)、Sa01のステップに戻る。
また、Sa02のステップにおいてGB信号がONの状態であると判定した場合、すなわち、GB中である場合には、ゲーム数カウンタに1を加算し(Sa23)、全てのリールの停止操作が行われるまで待機する。そして、全てのリールの停止操作が行われたときに、8枚押し順ベルが当選していたか否かを判定し(Sa24)、8枚押し順ベルが当選していた場合には、GBカウンタを1減算したうえで(Sa25)、GBカウンタの値が0であるか否かを判定する(Sa26)。また、全てのリールの停止操作が行われたときに、8枚押し順ベルが当選していなかった場合には、GBカウンタを変更することなく、Sa01のステップに戻る。Sa26のステップにおいてGBカウンタの値が0であるときには、GB信号をOFFに制御するように設定して、Sa01のステップに戻る一方で、GBカウンタの値が0でないときには、GB信号の制御状態を変更することなくSa01のステップに戻る。
また、Sa01のステップにおいて押し順ベルが当選していないと判定した場合は、ゲーム数カウンタに1加算したうえで(Sa28)、通常リプレイが当選して赤7リプレイが入賞したか否かを判定する(Sa29)。赤7リプレイが入賞した場合には、ゲーム数カウンタの値が10以下であるか否かを判定し(Sa30)、ゲーム数カウンタの値が10以下であるときには、GB開始設定フラグをRAM91cに設定するとともに(Sa21)、RAM91cに設けられたGBカウンタの値を8にリセットし(Sa32)、Sa01のステップに戻る。一方で、Sa29のステップにおいて赤7リプレイが入賞していないと判定した場合、Sa30のステップでゲーム数カウンタの値が10以下でないと判定した場合には、GB開始設定フラグの設定及びGBカウンタのリセットを行うことなくSa01のステップに戻る。
このようにメイン制御部41は、GB信号がOFFの状態で押し順ベルを取りこぼすことにより成立する第1の条件が成立した後、10ゲーム以内に赤7リプレイが入賞することで成立する第2の条件が成立し、その後最初の押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞することで成立する第3の条件が成立することで、サブ制御部91側のGB開始を特定し、GB信号をONの状態に切り替える。そして、メイン制御部41は、サブ制御部91側のGB開始を特定した後、8枚押し順ベルの当選回数を計数し、終了条件となる8回に到達することでGB信号をOFFの状態に切り替える。
また、メイン制御部41は、GB信号及びAT信号がともにOFFの状態で押し順ベルの当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞することで成立する第1の条件が成立した後、次の押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞することで成立する第2の条件が成立すること、すなわち押し順ベル当選時に2回連続して中段ベルまたは右下がりベルが入賞することで、サブ制御部91側のAT開始を特定し、AT信号をONの状態に切り替える。そして、メイン制御部41は、サブ制御部91側のAT開始を特定した後、押し順ベルの当選次に2回連続して中段ベルも右下がりベルも入賞しないことで、サブ制御部91側のAT終了を特定し、AT信号をOFFの状態に切り替える。
図21は、GB開始を判定させるGB開始判定期間及びAT開始を判定させるAT開始判定期間と、促進制御に伴う押し順ベル当選時及び通常リプレイ当選時のナビ演出の実行状況の関係を示す図である。
サブ制御部91は、前述のようにGB当選後、GB開始判定期間に制御する。GB開始判定期間は、GB開始を特定させるための第1の条件及び第2の条件を成立させるための促進制御が行われる第1期間と、第2の条件が成立した後、第3の条件を成立させるための促進制御が行われる第2期間とから構成され、GB当選後はまず第1期間に制御される。
非AT中にGBに当選した場合には、図21(a)に示すように、第1期間において、5ゲーム以内に中段ベルまたは右下がりベルのとりこぼし、すなわち、押し順ベルの当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞しなかったゲームがあるか否かに関わらず、GB開始を特定させるための第1の条件を成立させるべく、押し順ベルの当選時にナビ演出を実行しない。この場合には、左リール以外のリールを第1停止とする停止順で停止操作を行うことによりペナルティが付与されることとなるため、左リールを第1停止とする停止順、すなわち押し順ベルの当選時に中段ベルまたは右下がりを取りこぼす停止順での停止操作が促される。
AT中にGBに当選した場合には、図21(a)に示すように、第1期間において、5ゲーム以内に中段ベルまたは右下がりベルのとりこぼし、すなわち、押し順ベルの当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞しなかったゲームがない場合には、GB開始を特定させるための第1の条件を成立させるべく、押し順ベルの当選時にナビ演出を実行しない。この場合には、左リール以外のリールを第1停止とする停止順で停止操作を行ってもペナルティが付与されることはないが、中段ベルまたは右下がりベルを確実に入賞させる停止順を特定できないこととなり、中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼす停止順での停止操作が促される。一方、第1期間において、5ゲーム以内に中段ベルまたは右下がりベルのとりこぼし、すなわち、押し順ベルの当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞しなかったゲームがある場合、すなわちGB開始を特定させるための第1の条件が成立している場合には、押し順ベルの当選時にナビ演出を実行する。これにより、ナビ演出に従って停止操作を行うことで中段ベルまたは右下がりベルを入賞させることが可能となる。
また、図21(a)に示すように、非AT中にGBに当選したか、AT中にGBに当選したか、に関わらず、第1期間において、5ゲーム以内に中段ベルまたは右下がりベルのとりこぼしがある場合、すなわちGB開始を特定させるための第1の条件が成立している場合には、さらに第2の条件を成立させるべく、通常リプレイの当選時に赤7ナビを実行する。これにより、右リールを第1停止とする停止順、すなわち赤7リプレイを入賞させる停止順での停止操作が促される。一方、第1期間において、5ゲーム以内に中段ベルまたは右下がりベルの取りこぼしがない場合には、GB開始を特定させるための第1の条件が未成立のため、通常リプレイの当選時に赤7ナビを実行しない。これにより、GB開始を特定させるための第1の条件が成立する前に、赤7リプレイが入賞してしまうことが回避される。
また、図21(a)に示すように、非AT中にGBに当選したか、AT中にGBに当選したか、に関わらず、第2期間においては、GB開始を特定させるための第3の条件を成立させるべく、押し順ベルの当選時にナビ演出を実行する。これにより、ナビ演出に従って停止操作を行うことで中段ベルまたは右下がりベルを入賞させる停止順での停止操作が促される。
そして、サブ制御部91が、上記のような促進制御を行う結果、遊技者に対してGB開始を特定させるための第1〜第3の条件を成立させるための停止順での停止操作が促され、促された停止順での停止操作がされることで、メイン制御部41に対してGB信号をOFFからONの状態に切り替えさせることが可能となる。
また、サブ制御部91は、前述のようにAT当選後、AT開始判定期間に制御する。AT開始判定期間においては、AT開始を特定させるための第1の条件及び第2の条件を成立させるための促進制御が行われる。
非AT中にATが当選した場合には、図21(b)に示すように、AT開始判定期間において、AT開始を判定させるための第1の条件及び第2の条件を成立させるべく、押し順ベルの当選時にナビ演出を実行する。これにより、ナビ演出に従って停止操作を行うことで中段ベルまたは右下がりベルを入賞させる停止順での停止操作が促される。
そして、サブ制御部91が、上記のような促進制御を行う結果、遊技者に対してAT開始を特定させるための第1〜第2の条件を成立させるための停止順での停止操作が促され、促された停止順での停止操作がされることで、メイン制御部41に対してAT信号をOFFからONの状態に切り替えさせることが可能となる。
また、サブ制御部91は、前述のようにGBが当選した場合には、潜伏期間及び所定の導入演出を経てGB当選を示すGB確定報知を行った後、赤7ナビを行い、赤7リプレイが入賞することでGBに制御するようになっているが、非AT中にGBが当選した場合には、GB開始判定期間における第1の条件を成立させるための促進制御及び第2の条件を成立させるための促進制御をともにGB確定報知後に行うのに対して、AT中にGBが当選した場合には、GBの当選後、GB開始判定期間における第1の条件を成立させるための促進制御をGB確定報知の前に行い、その後、第2の条件を成立させるための促進制御を行う場合と、GB開始判定期間における第1の条件を成立させるための促進制御及び第2の条件を成立させるための促進制御をともにGB確定報知後に行う場合と、がある。
第1の条件を成立させるための促進制御をGB確定報知の前に行うか否かは、GBの当選に伴いGB開始抽選により決定する。本実施例では、50%の確率で第1の条件を成立させるための促進制御をGB確定報知の前に行う旨を決定し、50%の確率で第1の条件を成立させるための促進制御をGB確定報知の後に行う旨を決定する。尚、第1の条件を成立させるための促進制御をGB確定報知の前に行うか否かの確率は、必ずしも上記の確率である必要はない。
また、サブ制御部91は、前述のように擬似ボーナス中でもなくAT中でもない状態でATが当選した場合には、潜伏期間及び所定の導入演出を経てATの当選を示すAT確定報知を行った後、ATの制御を開始するようになっているが、GB中にATが当選した場合には、AT開始判定期間における第1の条件を成立させるための促進制御及び第2の条件を成立させるための促進制御をともにAT確定報知後に行うのに対して、GB中にATが当選した場合には、ATの当選後、AT開始判定期間における第1の条件を成立させるための促進制御をAT確定報知の前に行い、その後、第2の条件を成立させるための促進制御を行う場合と、AT開始判定期間における第1の条件を成立させるための促進制御及び第2の条件を成立させるための促進制御をともにAT確定報知後に行う場合と、がある。
第1の条件を成立させるための促進制御をAT確定報知の前に行うか否かは、ATの当選に伴いAT開始抽選により決定する。本実施例では、10%の確率で第1の条件を成立させるための促進制御をAT確定報知の前に行う旨を決定し、90%の確率で第1の条件を成立させるための促進制御をAT確定報知の後に行う旨を決定する。尚、第1の条件を成立させるための促進制御をAT確定報知の前に行うか否かの確率は、必ずしも上記の確率である必要はない。
次に、サブ制御部91によるナビ演出及び赤7ナビの実行状況と、メイン制御部41によるGB信号及びAT信号の制御状況について、図22〜図27に基づいて説明する。
GBにもATにも制御されていない状態(通常の状態)においてGBが当選した場合に、サブ制御部91は、図22(a)に示すように、GB確定報知後にGB開始判定期間(第1期間)に制御することとなる。
図22(a)に示すように、サブ制御部91は、GB開始判定期間(第1期間)では、5ゲーム以内に押し順ベルの取りこぼしがない場合であれば、押し順ベル当選時にナビ演出を実行せず、左リールを第1停止とする停止順、すなわち中段ベルまたは右下がりベルの入賞を回避する停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者がペナルティを回避すべく、左リールを第1停止とする停止順で停止操作を行うことで、中段ベルも右下がりベルも入賞しないことから、メイン制御部41側で、押し順ベル当選時の取りこぼしが発生してGB開始を特定するための第1の条件が成立することになる。
そして、サブ制御部91は、押し順ベルが取りこぼされた後から5ゲーム以内の通常リプレイ当選時に赤7ナビを実行して、赤7リプレイを入賞させる停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者が赤7ナビに従った停止順で停止操作を行うことで、赤7リプレイが入賞することから、メイン制御部41側で、押し順ベル当選時の取りこぼし後、5ゲーム以内に赤7リプレイが入賞してGB開始を特定するための第2の条件が成立することとなる。
その後、サブ制御部91は、GBの制御を開始するとともに、GB開始判定期間(第2期間)に移行して、最初の押し順ベル当選時にナビ演出を実行し、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者がナビ演出に従った停止順で停止操作を行うことで、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することから、メイン制御部41側で、赤7リプレイの入賞後、最初の押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞してGB開始を特定するための第3の条件が成立することとなる。
そして、第1〜第3の条件が成立することにより、図22(b)に示すように、メイン制御部41側では、サブ制御部91側のGB開始が特定されて、GB信号をONの状態に切り替えられる。また、メイン制御部41側では、赤7リプレイ入賞後、8枚押し順ベルが当選した回数が計数され、8枚押し順ベルの当選回数がGBの終了条件となる8回に到達することでGBの終了が特定され、GB信号がOFFの状態に切り替えられる。
また、AT中においてGBが当選した場合に、サブ制御部91は、GB開始抽選を行い、第1の条件を成立させるための促進制御をGB確定報知の後に行う旨を決定した場合には、図23(a)に示すように、GB確定報知後にGB開始判定期間(第1期間)に制御することとなり、第1の条件を成立させるための促進制御をGB確定報知の前に行う旨を決定した場合には、図24(a)に示すように、GB確定報知前にGB開始判定期間(第1期間)に制御することとなる。
図23(a)に示すように、サブ制御部91は、第1の条件を成立させるための促進制御をGB確定報知の後に行う旨を決定した場合に、GB確定報知後に、GB開始判定期間(第1期間)に移行し、GB開始判定期間(第1期間)では、5ゲーム以内に押し順ベルの取りこぼしがない場合であれば、押し順ベル当選時にナビ演出を実行せず、左リールを第1停止とする停止順、すなわち中段ベルまたは右下がりベルの入賞を回避する停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者がペナルティを回避すべく、左リールを第1停止とする停止順で停止操作を行うことで、中段ベルも右下がりベルも入賞しないことから、メイン制御部41側で、GB確定報知後に、押し順ベル当選時の取りこぼしが発生してGB開始を特定するための第1の条件が成立することになる。
そして、サブ制御部91は、GB確定報知後、押し順ベルが取りこぼされた後から5ゲーム以内の通常リプレイ当選時に赤7ナビを実行して、赤7リプレイを入賞させる停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者が赤7ナビに従った停止順で停止操作を行うことで、赤7リプレイが入賞することから、メイン制御部41側で、押し順ベル当選時の取りこぼし後、5ゲーム以内に赤7リプレイが入賞してGB開始を特定するための第2の条件が成立することとなる。
その後、サブ制御部91は、GBの制御を開始するとともに、GB開始判定期間(第2期間)に移行して、最初の押し順ベル当選時にナビ演出を実行し、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者がナビ演出に従った停止順で停止操作を行うことで、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することから、メイン制御部41側で、赤7リプレイの入賞後、最初の押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞してGB開始を特定するための第3の条件が成立することとなる。
そして、第1〜第3の条件が成立することにより、図23(b)に示すように、メイン制御部41側では、サブ制御部91側のGB開始が特定されて、GB信号をONの状態に切り替えられる。
図24(a)に示すように、サブ制御部91は、第1の条件を成立させるための促進制御をGB確定報知の前に行う旨を決定した場合に、GB確定報知前に、GB開始判定期間(第1期間)に移行し、GB開始判定期間(第1期間)では、5ゲーム以内に押し順ベルの取りこぼしがない場合であれば、押し順ベル当選時にナビ演出を実行せず、左リールを第1停止とする停止順、すなわち中段ベルまたは右下がりベルの入賞を回避する停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者がペナルティを回避すべく、左リールを第1停止とする停止順で停止操作を行うことで、中段ベルも右下がりベルも入賞しないことから、メイン制御部41側で、GB確定報知前に、押し順ベル当選時の取りこぼしが発生してGB開始を特定するための第1の条件が成立することになる。
そして、サブ制御部91は、GB確定報知がされるまで待機し、GB確定報知がされた後、押し順ベルが取りこぼされた後から5ゲーム以内の通常リプレイ当選時に赤7ナビを実行して、赤7リプレイを入賞させる停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者が赤7ナビに従った停止順で停止操作を行うことで、赤7リプレイが入賞することから、メイン制御部41側で、GB確定報知前に押し順ベル当選時の取りこぼし後、5ゲーム以内であり、かつGB確定報知後に赤7リプレイが入賞してGB開始を特定するための第2の条件が成立することとなる。
その後、サブ制御部91は、GBの制御を開始するとともに、GB開始判定期間(第2期間)に移行して、最初の押し順ベル当選時にナビ演出を実行し、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者がナビ演出に従った停止順で停止操作を行うことで、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することから、メイン制御部41側で、赤7リプレイ入賞後、最初の押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞してGB開始を特定するための第3の条件が成立することとなる。
そして、第1〜第3の条件が成立することにより、図24(b)に示すように、メイン制御部41側では、サブ制御部91側のGB開始が特定されて、GB信号をONの状態に切り替えられる。
また、AT中においてGBが当選してGBに制御された場合にも、メイン制御部41側では、赤7リプレイ入賞後、8枚押し順ベルが当選した回数が計数され、8枚押し順ベルの当選回数がGBの終了条件となる8回に到達することでGBの終了が特定され、GB信号がOFFの状態に切り替えられる。
このように、本実施例では、AT中にGBが当選した場合であって、GB開始抽選においてGB確定報知の後に第1の条件を成立させるための促進制御を開始する旨が決定された場合には、GB確定報知の後、遊技者にGBへの移行が認識された後に押し順ベル当選時にナビ演出が実行されずに中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼすことで、GB開始を特定するための第1の条件を成立させる一方で、AT中にGBが当選した場合であって、GB開始抽選においてGB確定報知の前に第1の条件を成立させるための促進制御を開始する旨が決定された場合には、GB確定報知前の押し順ベル当選時にナビ演出が実行されずに中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼすことで、GB開始を特定するための第1の条件を成立させることがある。これにより、遊技者がATの制御が行われており押し順ベルの当選時に取りこぼすことがないと認識している状況において、ナビ演出が実行されずに押し順ベル当選時に取りこぼしが生じることにより、その後GBに制御されることが示唆されるようになっている。
尚、サブ制御部91は、上述したようにGB開始抽選において第1の条件を成立させるための促進制御をGB確定報知よりも先行して制御する場合であっても、GB確定報知前のGB開始判定期間において押し順ベルが当選しなかったときは、図23に示すように、GB確定報知の後にナビ演出を実行しないことにより、中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼすことで、GB開始を特定するための第1の条件を成立させることとなる。
また、GBにもATにも制御されていない状態(通常の状態)においてATが当選した場合に、サブ制御部91は、AT開始抽選を行い、第1の条件を成立させるための促進制御をAT確定報知の後に行う旨を決定した場合には、図25(a)に示すように、AT確定報知後にAT開始判定期間に制御することとなり、第1の条件を成立させるための促進制御をAT確定報知の前に行う旨を決定した場合には、図26(a)に示すように、AT確定報知前にAT開始判定期間に制御することとなる。
図25(a)に示すように、サブ制御部91は、第1の条件を成立させるための促進制御をAT確定報知の後に行う旨を決定した場合に、AT確定報知後に、AT開始判定期間に移行し、AT開始判定期間では、押し順ベル当選時にナビ演出を実行し、中段ベルまたは右下がりベルを入賞させる停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者がナビ演出により報知された停止順で停止操作を行うことで、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することから、メイン制御部41側で、AT確定報知後に、押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞してAT開始を特定するための第1の条件が成立することになる。
そして、サブ制御部91は、AT確定報知後、ATの制御を開始するとともに、中段ベルまたは右下がりベルが入賞した後、次回押し順ベル当選時に、さらにナビ演出を実行して、中段ベルまたは右下がりベルを入賞させる停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者がナビ演出により報知された停止順で停止操作を行うことで、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することから、メイン制御部41側で、中段ベルまたは右下がりベルが入賞した後、次回押し順ベル当選時にさらに中段ベルまたは右下がりベルが入賞してAT開始を特定するための第2の条件が成立することとなる。
そして、第1〜第2の条件が成立することにより、図25(b)に示すように、メイン制御部41側では、GB中信号がOFFの状態であるため、サブ制御部91側のAT開始が特定されて、AT信号をONの状態に切り替えられる。
図26(a)に示すように、サブ制御部91は、第1の条件を成立させるための促進制御をAT確定報知の前に行う旨を決定した場合に、AT確定報知前に、AT開始判定期間に移行し、AT開始判定期間では、押し順ベル当選時にナビ演出を実行し、中段ベルまたは右下がりベルを入賞させる停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者がナビ演出により報知された停止順で停止操作を行うことで、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することから、メイン制御部41側で、AT確定報知前に、押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞してAT開始を特定するための第1の条件が成立することになる。
そして、サブ制御部91は、AT確定報知がされるまで待機し、AT確定報知後、ATの制御を開始するとともに、中段ベルまたは右下がりベルが入賞した後、次回押し順ベル当選時に、さらにナビ演出を実行して、中段ベルまたは右下がりベルを入賞させる停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者がナビ演出により報知された停止順で停止操作を行うことで、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することから、メイン制御部41側で、AT確定報知前に中段ベルまたは右下がりベルが入賞した後、次回押し順ベル当選時であり、かつAT確定報知後にさらに中段ベルまたは右下がりベルが入賞してAT開始を特定するための第2の条件が成立することとなる。
そして、第1〜第2の条件が成立することにより、図26(b)に示すように、メイン制御部41側では、サブ制御部91側のAT開始が特定されて、AT信号をONの状態に切り替えられる。
また、AT終了後、サブ制御部91は、押し順ベル当選時にナビ演出を実行しなくなり、メイン制御部41側では、押し順ベル当選時に2回連続して中段ベルも右下がりベルも入賞しなかった場合に、ATの終了が特定され、AT信号がOFFの状態に切り替えられる。
また、GB中においてATが当選した場合に、サブ制御部91は、図27(a)に示すように、GB終了時にAT確定報知を行うようになっており、AT確定報知後にAT開始判定期間に制御することとなる。
GB中も押し順ベル当選時にナビ演出が実行され、押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが連続して入賞することとなるが、図27(b)に示すように、GB中は、GB信号がONの状態であるため、メイン制御部41側では、AT開始が判定されることはない。そして、図27(a)に示すように、サブ制御部91は、GB中においてATが当選した場合に、GBの終了時にAT確定報知を行い、ATの制御を開始するとともに、その後、AT開始判定期間に移行する。AT開始判定期間では、押し順ベル当選時にナビ演出を実行し、中段ベルまたは右下がりベルを入賞させる停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者がナビ演出により報知された停止順で停止操作を行うことで、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することから、メイン制御部41側で、AT確定報知後に、押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞してAT開始を特定するための第1の条件が成立することになる。
そして、サブ制御部91は、AT確定報知後、中段ベルまたは右下がりベルが入賞した後、次回押し順ベル当選時に、さらにナビ演出を実行して、中段ベルまたは右下がりベルを入賞させる停止順での停止操作を促す。これにより、遊技者がナビ演出により報知された停止順で停止操作を行うことで、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することから、メイン制御部41側で、中段ベルまたは右下がりベルが入賞した後、次回押し順ベル当選時にさらに中段ベルまたは右下がりベルが入賞してAT開始を特定するための第2の条件が成立することとなる。
そして、図27(b)に示すように、メイン制御部41側では、GB終了が特定されてからGB中信号がOFFの状態となった後、第1〜第2の条件が成立することにより、サブ制御部91側のAT開始が特定されて、AT信号をONの状態に切り替えられる。
このように、本実施例では、非AT中であり、かつGBにも制御されていない状態でATが当選した場合であって、AT開始抽選においてAT確定報知の後に第1の条件を成立させるための促進制御を開始する旨が決定された場合には、AT確定報知の後、遊技者にATへの移行が認識された後に押し順ベル当選時にナビ演出が実行されて中段ベルまたは右下がりベルを入賞させることで、AT開始を特定するための第1の条件を成立させる一方で、非AT中であり、かつGBにも制御されていない状態でATが当選した場合であって、AT開始抽選においてAT確定報知の前に第1の条件を成立させるための促進制御を開始する旨が決定された場合には、AT確定報知前の押し順ベル当選時にナビ演出が実行されて中段ベルまたは右下がりベルを入賞させることで、AT開始を特定するための第1の条件を成立させることがある。これにより、遊技者が非AT中であり、かつCBに制御されていない状態でナビ演出が実行されることがないと認識している状況において、ナビ演出が実行されて中段ベルまたは右下がりベルを入賞させることが可能となることにより、その後ATに制御されることが示唆されるようになっている。
尚、サブ制御部91は、上述したようにAT開始抽選において第1の条件を成立させるための促進制御をAT確定報知よりも先行して制御する場合であっても、AT確定報知前のAT開始判定期間において押し順ベルが当選しなかったときは、図25に示すように、AT確定報知の後にナビ演出を実行することにより、中段ベルまたは右下がりベルを入賞させることで、AT開始を特定するための第1の条件を成立させることとなる。
本実施例においてメイン制御部41は、押し順ベル当選時に、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順以外の停止順で停止操作がされ、中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼすことで成立する第1の条件が成立した後、5ゲーム以内に通常リプレイが当選し、赤7リプレイが入賞する停止順で停止操作がされ、赤7リプレイが入賞することで成立する第2の条件が成立したことを条件に外部にてGB中か否かを特定可能なGB信号をONに切り替える制御を行う。
一方、サブ制御部91は、GBが当選した場合に、メイン制御部41に対してGB信号をONに切り替える制御を行わせるための操作、すなわちGB開始を特定するための条件が成立する操作を促す促進制御を行う。具体的には、押し順ベルの当選時に、ナビ演出を行わないことにより、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順以外の停止順、すなわち第1の条件を成立させるための停止順での停止操作を促す第1促進制御と、第1の条件の成立後、5ゲーム以内に通常リプレイが当選したときに、赤7ナビを行うことにより、赤7リプレイが入賞する停止順、すなわち第2の条件を成立させるための停止順での停止操作を促す第2促進制御と、を行うことにより、これら促進制御により促された停止順で停止操作が行われることで、GB信号をONに切り替える制御を行わせることが可能となる。
また、サブ制御部91は、GBが当選した場合に、GB確定報知の後、GBに制御することとなるが、特にAT中、すなわち押し順ベルの当選時にナビ演出が実行されることで中段ベルまたは右下がりベルを入賞させることが可能となる状態における促進制御のパターンとして、GBが当選したときに、GB確定報知後にナビ演出を実行しないことによる第1促進制御及び赤7ナビを実行することによる第2促進制御を行うパターンと、GBが当選したときに、GB確定報知前にナビ演出を実行しないことによる第1促進制御を行い、GB確定報知後に赤7ナビを実行することによる第2促進制御を行うパターンと、を含む。
これにより、第1促進制御がGB確定報知前から実行されることがあり、GB確定報知前であっても、押し順ベルの取りこぼし、すなわちAT中であれば押し順ベルの当選時に実行されるはずのナビ演出が実行されず、中段ベルまたは右下がりベルを入賞させることができないことによりGBに制御されることを遊技者に対して認識させることができる。すなわちGB信号をONに切り替えるための促進制御を利用してGBに制御されることを遊技者に対して示唆することができる。
また、第1促進制御をGB確定報知前から実行する場合には、GB確定報知前に第1の条件を成立させることが可能となるため、GB確定報知後は、第1の条件を成立させることなく、第2の条件を成立させれば済むため、GBの開始後、極力早い段階でGB信号をONに切り替えさせることが可能となる。
また、本実施例では、メイン制御部41がGB開始を特定するための第1の条件として、押し順ベルの当選時に、中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼすことを適用しており、サブ制御部91は、第1促進制御として、押し順ベルの当選時に、ナビ演出を実行しないことにより、中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼす停止順での停止操作を促すようになっている。このため、押し順ベルの当選時にナビ演出が実行されるATに制御されている場合にGBが当選した場合には、本来であれば押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルを入賞させる停止順を報知するナビ演出が実行され、そのナビ演出に従った停止順で停止操作すれば中段ベルまたは右下がりベルが入賞するにも関わらず、GB確定報知が行われる前にナビ演出が実行されず、中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼすことにより、GB確定報知前にGBに制御されることを遊技者に対して認識させることができる。また、ナビ演出が実行されず、押し順ベルの当選時に中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼすことを第1の条件としているため、GB信号をONに切り替えさせる過程で遊技者にとって有利となりすぎることがない。
また、本実施例では、メイン制御部41は、GB開始を特定するための第1の条件が成立した後、GB開始を特定するための第2の条件が成立し、さらに押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順で停止操作がされることで成立する第3の条件が成立したことを条件にGB信号をONに切り替える制御を行う。一方、サブ制御部91は、第1の条件を成立させるための第1促進制御、第2の条件を成立させるための第2促進制御の後、さらに押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順での停止操作を促すナビ演出を実行する。
これにより、第1の条件が成立した後、第2の条件が成立するだけでなく、さらに遊技者が押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順で停止操作をすることで成立する第3の条件が成立しなければ、GB信号をONに切り替える制御が行われることがないため、促進制御が行われていないにも関わらず、偶然GB信号の外部出力が行われてしまうことを極力防止することができる。
尚、本実施例では、メイン制御部41がGB開始を特定するための条件として、押し順ベル当選時に、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順以外の停止順で停止操作がされ、中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼすことで成立する第1の条件が成立した後、5ゲーム以内に通常リプレイが当選し、赤7リプレイが入賞する停止順で停止操作がされ、赤7リプレイが入賞することで成立する第2の条件、さらに押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順で停止操作がされることで成立する第3の条件が成立することとしているが、少なくとも第1の条件が成立した後、第2の条件が成立することでメイン制御部41がGB開始を特定する構成であれば良く、第1の条件及び第2の条件のみ成立することでメイン制御部41がGB開始を特定する構成でも良いし、4種類以上の条件が成立することでメイン制御部41がGB開始を特定する構成でも良い。
また、本実施例では、GB開始を特定するための第1の条件として、押し順ベルの当選時に、中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼすこと、すなわち相対的に不利な表示結果を導出させる操作態様で操作されることで成立する条件を適用しているが、例えば、押し順ベルの当選時に、中段ベルまたは右下がりベルが入賞すること、すなわち相対的に有利な表示結果を導出させる操作態様で操作されることで成立する条件を適用しても良い。また、複数の操作態様のうち一の操作態様で操作された場合と他の操作態様で操作された場合とで異なる表示結果が導出される構成において、一の操作態様で操作されることで成立し、他の操作態様で操作されることで成立しない条件を適用しても良い。
また、本実施例では、GB開始を特定するための第2の条件として、5ゲーム以内に赤7リプレイが入賞すること、すなわち有利度は同等の複数の表示結果のうち特定の表示結果が導出される操作態様で操作されることで成立する条件を適用しているが、上記のように相対的に不利な表示結果を導出させる操作態様で操作されることで成立する条件、相対的に有利な表示結果を導出させる操作態様で操作されることで成立する条件を適用しても良い。
また、本実施例では、GB開始を特定するための第3の条件として、押し順ベル当選時に中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順で停止操作がされること、すなわち相対的に有利な表示結果を導出させる操作態様で操作されることで成立する条件を適用しているが、上記のように相対的に不利な表示結果を導出させる操作態様で操作されることで成立する条件を適用しても良い。また、複数の操作態様のうち一の操作態様で操作された場合と他の操作態様で操作された場合とで異なる表示結果が導出される構成において、一の操作態様で操作されることで成立し、他の操作態様で操作されることで成立しない条件を適用しても良い。
また、本実施例では、GB開始を特定するための第1の条件、第2の条件、第3の条件を成立させる操作態様として停止順を適用しているが、複数の異なる操作タイミングのうちいずれかの操作タイミングで操作する操作態様、停止順と操作タイミングとの組合せからなる操作態様を適用しても良い。
また、本実施例では、GB開始を特定するための第1の条件、第2の条件、第3の条件として、操作態様に応じて導出される表示結果の異なる押し順ベル、通常リプレイの当選時において表示結果が異なることにより成立し得る条件を適用しているが、例えば、通常リプレイ当選において中左右、中右左の停止順で停止操作がされた場合、ベルリプレイ等、いずれの操作態様であっても、共通の表示結果(中段リプレイ、ベルリプレイ)が導出される場合において、いずれか一の操作態様で操作された場合に成立し、他の操作態様で操作された場合には成立しない条件を適用しても良い。この場合、条件が成立こととなる操作態様がランダムに変化する構成としても良く、このような構成とすることで、意図的に条件を成立させることを困難にできる。
また、本実施例では、GB開始を特定するための第1の条件及び第2の条件を成立させる操作態様として、押し順ベルの当選時または通常リプレイ当選時において一律に固定された操作態様(左リールを第1停止とする停止順)を適用しており、第3の条件を成立させる操作態様として、押し順ベル当選時において複数の操作態様からランダムに決定される操作態様を適用しているが、GB開始を特定するための第1の条件、第2の条件を成立させる操作態様として、複数の操作態様からランダムに決定される操作態様を適用しても良く、また、GB開始を特定するための第3の条件を成立させる操作態様として、一律に固定された操作態様を適用しても良い。
また、本実施例では、GB開始を特定するための第1の条件、第2の条件、第3の条件として、リールの停止操作の操作態様、すなわちストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様に応じて成立する条件を適用しているが、ストップスイッチ8L、8C、8R以外の操作手段の操作態様に応じて成立する条件を適用しても良い。この場合に、操作手段は、遊技の進行に関与する操作手段(MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7等)でも良いし、遊技の進行に関与しない操作手段(演出用の操作スイッチ)でも良い。また、遊技の進行に関与する操作手段の場合には、当該操作手段が遊技の進行に関与する状態(MAXBETスイッチ6であれば賭数の設定が可能な状態、スタートスイッチ7であればゲームが開始可能な状態)での操作により第1の条件、第2の条件、第3の条件が成立し得るものでも良いし、当該操作手段が遊技の進行に関与しない状態(MAXBETスイッチ6であれば賭数の設定が可能ではない状態、スタートスイッチ7であればゲームが開始が可能ではない状態)での操作により第1の条件、第2の条件、第3の条件が成立し得るものでも良い。
また、本実施例では、GB開始を特定するための第2の条件として、操作手段の操作態様に応じて成立する条件を適用しているが、例えば、ゲーム数の消化、内部抽選の結果等、操作手段の操作態様に関連せずに成立する条件を適用しても良い。
また、本実施例では、GB開始を特定するための第1の条件を成立させる操作態様を促す促進制御として、操作態様を特定可能に報知しないことにより、中段ベルまたは右下がりベルが入賞しない操作態様を消極的に促す制御を適用しているが、積極的に第1の条件を成立させる操作態様を特定可能に報知することで、中段ベルまたは右下がりベルが入賞しない操作態様を消極的に促す制御を適用しても良い。例えば、本実施例では、中段チェリー、強チェリー、弱チェリーの当選時に左リール以外を第1停止とする停止順で停止操作がされたときに、中段チェリー、強チェリー、弱チェリーが入賞し得る構成であるため、チェリーの当選を示唆するチェリー示唆演出を行うことで、左リールを第1停止とする停止順での停止操作を促し、結果として中段ベルまたは右下がりベルが入賞しない操作態様が促される構成でも良い。また、一般的な遊技者は、停止順に関係なく入賞し得る役の当選が示唆された場合に、左リールを第1停止とする停止順での停止操作を行うことが多いため、上記のようなチェリー示唆演出以外でも、スイカの当選を示唆するスイカ示唆演出、共通ベル、ベルリプレイの当選を示唆するベル示唆演出、通常リプレイの当選を示唆するリプレイ示唆演出を行うことで、左リールを第1停止とする停止順での停止操作を促し、結果として中段ベルまたは右下がりベルが入賞しない操作態様が促される構成としても良い。また、これらチェリー示唆演出、スイカ示唆演出、ベル示唆演出、リプレイ示唆演出を行うことにより中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼす停止順での停止操作を促すことにより、演出により示唆された結果と、実際の停止順(ハズレまたは副役の入賞)と、が矛盾することとなるため、GB確定報知前であってもGBに制御されることを遊技者に対して効果的に認識させることができる。
また、GB開始を特定するための第1の条件を成立させる操作態様を積極的に促す制御として、通常は実施される可能性の低いまたは通常では実施されることのない特別な報知態様でGB開始を特定するための第1の条件を成立させる操作態様を特定可能に報知するようにしても良く、このような構成とすることで、第1の条件を成立させるための第1促進制御として通常の報知態様とは異なる特別な報知態様にて操作態様が特定可能に報知されるため、GB確定報知前であってもGBに制御されることを遊技者に対して効果的に認識させることができる。
尚、特別な報知態様とは、例えば、通常の報知態様に比較して操作態様を示唆する画像が大きく表示されるもの、通常の報知態様の色彩とは異なる色彩で報知されるもの、通常の音声とは異なる音声にて報知されるもの、通常の報知態様とは異なる画像で報知されるものなどが該当する。また、本実施例では、押し順ベルの当選時において左リールを第1停止とする停止順では中段ベルも右下がりベルも取りこぼすこととなるため、左リールを第1停止とする停止順がナビ演出によって報知されることはないことから、左リールを第1停止とする停止順を報知するナビ演出、すなわち通常では実行されることのないナビ演出を特別な報知態様として適用しても良い。
また、本実施例においてメイン制御部41は、押し順ベル当選時に、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順で停止操作がされ、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することで成立する第1の条件が成立した後、次の押し順ベル当選時にも、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順で停止操作がされ、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することで成立する第2の条件が成立したことを条件に外部にてAT中か否かを特定可能なAT信号をONに切り替える制御を行う。
一方、サブ制御部91は、ATが当選した場合に、メイン制御部41に対してAT信号をONに切り替える制御を行わせるための操作を促す促進制御を行う。具体的には、押し順ベルの当選時に、ナビ演出を行うことにより、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順、すなわち第1の条件を成立させるための停止順での停止操作を促す第1促進制御と、第1の条件の成立後、次に押し順ベル当選時にもナビ演出を行うことにより、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順、すなわち第2の条件を成立させるための停止順での停止操作を促す第2促進制御と、を行うことにより、これら促進制御により促された停止順で停止操作が行われることで、AT信号をONに切り替える制御を行わせることが可能となる。
また、サブ制御部91は、ATが当選した場合に、AT確定報知の後、ATに制御することとなるが、促進制御のパターンとして、ATが当選したときに、AT確定報知後にナビ演出を実行することによる第1促進制御及び第2促進制御を行うパターンと、ATが当選したときに、AT確定報知前にナビ演出を実行することによる第1促進制御を行い、AT確定報知後にナビ演出を実行することによる第2促進制御を行うパターンと、を含む。
これにより、第1促進制御がAT確定報知前から実行されることがあり、AT確定報知前であっても、ナビ演出が実行され、中段ベルまたは右下がりベルを入賞させることができることによりATに制御されることを遊技者に対して認識させることができる。すなわちAT信号をONに切り替えるための促進制御を利用してATに制御されることを遊技者に対して示唆することができる。
また、第1促進制御をAT確定報知前から実行する場合には、AT確定報知前に第1の条件を成立させることが可能となるため、AT確定報知後は、第1の条件を成立させることなく、第2の条件を成立させれば済むため、ATの開始後、極力早い段階でAT信号をONに切り替えさせることが可能となる。
また、本実施例では、メイン制御部41がAT開始を特定するための第1の条件として、押し順ベルの当選時に、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することを適用しており、サブ制御部91は、第1促進制御として、押し順ベルの当選時に、ナビ演出を実行することにより、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順での停止操作を促すようになっている。このため、ATが当選した場合には、本来であれば押し順ベル当選時に実行されることのないナビ演出が実行され、そのナビ演出に従った停止順で停止操作すれば中段ベルまたは右下がりベルが入賞すること、すなわち押し順ベルの当選時に相対的に有利な中段ベルまたは右下がりベルを停止させる停止順が報知されることにより、GB確定報知前にGBに制御されることを遊技者に対して認識させることができる。
尚、本実施例では、メイン制御部41がAT開始を特定するための条件として、押し順ベル当選時に、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順で停止操作がされ、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することで成立する第1の条件が成立した後、次の押し順ベル当選時に、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する停止順で停止操作がされ、中段ベルまたは右下がりベルが入賞することで成立する第2の条件が成立することとしているが、少なくとも第1の条件が成立した後、第2の条件が成立することでメイン制御部41がAT開始を特定する構成であれば良く、3種類以上の条件が成立することでメイン制御部41がGB開始を特定する構成でも良く、このような構成とすることで、促進制御が行われていないにも関わらず、偶然AT信号の外部出力が行われてしまうことを極力防止することができる。
また、本実施例では、AT開始を特定するための第1の条件及び第2の条件として、押し順ベルの当選時に、中段ベルまたは右下がりベルが入賞すること、すなわち相対的に有利な表示結果を導出させる操作態様で操作されることで成立する条件を適用しているが、例えば、押し順ベルの当選時に、中段ベルまたは右下がりベルを取りこぼすこと、すなわち相対的に不利な表示結果を導出させる操作態様で操作されることで成立する条件を適用しても良い。また、複数の操作態様のうち一の操作態様で操作された場合と他の操作態様で操作された場合とで異なる表示結果が導出される構成において、一の操作態様で操作されることで成立し、他の操作態様で操作されることで成立しない条件を適用しても良い。
また、本実施例では、AT開始を特定するための第1の条件、第2の条件を成立させる操作態様として停止順を適用しているが、複数の異なる操作タイミングのうちいずれかの操作タイミングで操作する操作態様、停止順と操作タイミングとの組合せからなる操作態様を適用しても良い。
また、本実施例では、AT開始を特定するための第1の条件、第2の条件として、操作態様に応じて導出される表示結果の異なる押し順ベルの当選時において表示結果が異なることにより成立し得る条件を適用しているが、例えば、通常リプレイ当選において中左右、中右左の停止順で停止操作がされた場合、ベルリプレイ等、いずれの操作態様であっても、共通の表示結果(中段リプレイ、ベルリプレイ)が導出される場合において、いずれか一の操作態様で操作された場合に成立し、他の操作態様で操作された場合には成立しない条件を適用しても良い。この場合、条件が成立こととなる操作態様がランダムに変化する構成としても良く、このような構成とすることで、意図的に条件を成立させることを困難にできる。
また、本実施例では、AT開始を特定するための第1の条件及び第2の条件を成立させる操作態様として、押し順ベル当選時において複数の操作態様からランダムに決定される操作態様を適用しているが、AT開始を特定するための第1の条件、第2の条件を成立させる操作態様として、一律に固定された操作態様を適用しても良い。
また、本実施例では、AT開始を特定するための第1の条件、第2の条件として、リールの停止操作の操作態様、すなわちストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様に応じて成立する条件を適用しているが、ストップスイッチ8L、8C、8R以外の操作手段の操作態様に応じて成立する条件を適用しても良い。この場合に、操作手段は、遊技の進行に関与する操作手段(MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7等)でも良いし、遊技の進行に関与しない操作手段(演出用の操作スイッチ)でも良い。また、遊技の進行に関与する操作手段の場合には、当該操作手段が遊技の進行に関与する状態(MAXBETスイッチ6であれば賭数の設定が可能な状態、スタートスイッチ7であればゲームが開始可能な状態)での操作により第1の条件、第2の条件が成立し得るものでも良いし、当該操作手段が遊技の進行に関与しない状態(MAXBETスイッチ6であれば賭数の設定が可能ではない状態、スタートスイッチ7であればゲームが開始可能ではない状態)での操作により第1の条件、第2の条件が成立し得るものでも良い。
また、本実施例では、AT開始を特定するための第2の条件として、操作手段の操作態様に応じて成立する条件を適用しているが、例えば、ゲーム数の消化、内部抽選の結果等、操作手段の操作態様に関連せずに成立する条件を適用しても良い。
また、本実施例では、AT開始を特定するための第1の条件を成立させる操作態様を促す促進制御として、ナビ演出を実行することにより、中段ベルまたは右下がりベルが入賞する操作態様を積極的に促す制御を適用しているが、例えば、GB開始を特定するための第1の条件と同様に左リールを第1停止とすることで第1の条件が成立する場合など、操作態様を特定可能に報知しないことにより当該操作態様での操作が促される場合であれば、操作態様を特定可能に報知しないことにより消極的に当該操作態様での操作を促す制御を適用しても良い。
また、AT開始を特定するための第1の条件を成立させる操作態様を積極的に促す制御として、通常は実施される可能性の低いまたは通常では実施されることのない特別な報知態様でAT開始を特定するための第1の条件を成立させる操作態様を特定可能に報知するようにしても良く、このような構成とすることで、第1の条件を成立させるための第1促進制御として通常の報知態様とは異なる特別な報知態様にて操作態様が特定可能に報知されるため、AT確定報知前であってもATに制御されることを遊技者に対して効果的に認識させることができる。
尚、特別な報知態様とは、例えば、通常の報知態様に比較して操作態様を示唆する画像が大きく表示されるもの、通常の報知態様の色彩とは異なる色彩で報知されるもの、通常の音声とは異なる音声にて報知されるもの、通常の報知態様とは異なる画像で報知されるものなどが該当する。また、本実施例では、押し順ベルの当選時において左リールを第1停止とする停止順では中段ベルも右下がりベルも取りこぼすこととなるため、左リールを第1停止とする停止順がナビ演出によって報知されることはないことから、左リールを第1停止とする停止順を報知するナビ演出、すなわち通常では実行されることのないナビ演出を特別な報知態様として適用しても良い。
また、本実施例では、第1の条件、第2の条件が成立することでメイン制御部41が実行する所定制御として、所定有利態様としてのGB中を示すGB信号をOFFからONに切り替える制御、所定有利態様としてのAT中を示すAT信号をOFFからONに切り替える制御を適用しているが、例えば、所定有利態様としてのGB、ATに関連して遊技の進行を所定期間にわたり遅延させるフリーズ状態に制御すること、当該フリーズ状態においてリールを特殊変動態様にて変動させる特殊変動制御、当該フリーズ状態において特殊な停止態様にて停止させる特殊停止制御等を所定制御として適用しても良い。
また、本実施例では、所定有利態様として遊技者にとって有利な操作態様として押し順ベルの当選時において中段ベルまたは右下がりベルを入賞させる停止順が報知されるGB、ATを適用しているが、少なくともサブ制御部91側が遊技者にとって有利な演出態様に制御されるものであれば良く、所定有利態様として、ATやGB等の遊技者にとって有利な特典の付与が優遇される演出態様を適用しても良い。ここで遊技者にとって有利な特典とは、遊技者にとって有利な有利遊技状態(再遊技役や小役の当選確率が通常よりも高まる遊技状態)へ移行させることが可能となる権利(有利遊技状態を発生するか否かを決定する抽選に当選すること、有利遊技状態へ移行する表示結果の導出が許容されることなど)、遊技者にとって有利な操作態様が報知される権利、遊技用価値が付与される期待値が高い遊技状態に制御される権利、現在の遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態か否かが報知される権利、有利状態に制御される期間(固定単位遊技数、終了条件によって変動する単位遊技数の平均値等)など、遊技者にとって直接的な有利な特典であっても良いし、遊技者にとって直接的に有利ではないが、例えば、インターネット上で特典を得るための条件となる等、遊技者にとって間接的に有利な特典であっても良い。
また、所定有利態様として、例えば、遊技者にとって有利な有利遊技状態(再遊技役や小役の当選確率が通常よりも高まる遊技状態(リプレイタイム、ボーナス等のメイン制御部41が制御する遊技状態)へ移行させるための操作態様を報知する演出態様を適用しても良い。さらに、有利遊技状態において当該有利遊技状態を維持するための操作態様が報知される権利、有利遊技状態において当該有利遊技状態を維持するための操作態様が報知される期間等の特典の付与が優遇される演出態様を適用しても良く、この場合には、有利遊技状態の制御が維持されたまま、所定有利態様に制御されることとなる。
また、通常遊技状態と、通常遊技状態において第1の移行条件が成立することで移行する準備遊技状態と、準備遊技状態において第2の移行条件が成立することで移行する遊技状態であり、通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な有利遊技状態と、を備える構成において、第1の移行条件を成立させて準備遊技状態へ移行させることを第1の条件として適用し、第2の移行条件を成立させて有利遊技状態へ移行する操作態様を報知することを所定有利態様として適用し、第2の移行条件を成立させて準備遊技状態から有利遊技状態へ移行させることを第2の条件として適用するとともに、第2の条件が成立すること、すなわち有利遊技状態へ移行することで、外部出力信号の出力や前述のフリーズ状態の制御等の所定制御を行う構成としても良く、このような構成においても、有利遊技状態へ移行する操作態様が報知される旨を告知した後に、第1の条件を成立させるための操作態様での操作を促す促進制御を行うパターンと、有利遊技状態へ移行する操作態様が報知される旨を告知する前に、第1の条件を成立させるための操作態様での操作を促す促進制御を行うパターンと、を備えることにより、所定有利態様に制御されることを告知する前から促進制御が実行されることがあり、告知前であっても促進制御により所定有利態様に制御されることを遊技者に対して認識させることができる。すなわち所定制御を行わせるための促進制御を利用して所定有利態様に制御されることを遊技者に対して示唆することができる。また、促進制御を所定有利態様に制御される前から実行する場合には、告知前に第1の条件を成立させることが可能となるため、告知後は、第1の条件を成立させることなく、第2の条件を成立させれば済むため、極力早い段階で所定制御を行わせることが可能となる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
前記実施例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例ついて説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記実施例で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンを適用しても良い。
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
6 MAXBETスイッチ
7 スタートスイッチ
8L、8C、8R ストップスイッチ
41 メイン制御部
91 サブ制御部
2L、2C、2R リール
6 MAXBETスイッチ
7 スタートスイッチ
8L、8C、8R ストップスイッチ
41 メイン制御部
91 サブ制御部
Claims (3)
- 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
遊技の制御を行う遊技制御手段と、
前記遊技制御手段から送信された制御情報に基づいて演出の制御を行う演出制御手段と、
遊技者が操作する操作手段と、
を備え、
前記遊技制御手段と前記演出制御手段とは当該遊技制御手段から当該演出制御手段への一方向通信のみ可能に接続されており、
前記遊技制御手段は、前記操作手段の操作態様に応じて成立する第1の条件が成立した後、第2の条件が成立したことを条件に所定制御を行う所定制御手段を含み、
前記演出制御手段は、
遊技者にとって有利な所定有利態様に制御するか否かを決定する所定有利態様決定手段と、
前記所定有利態様決定手段により前記所定有利態様に制御する旨が決定された後、前記所定有利態様に制御する所定有利態様制御手段と、
前記所定有利態様に制御する旨が決定された後、前記所定有利態様に制御される前に前記所定有利態様に制御する旨を告知する告知手段と、
前記所定有利態様に制御されるときに前記遊技制御手段に対して前記所定制御を行わせるための操作態様での操作を促す促進制御を行う所定制御促進制御手段と、
を含み、
前記促進制御の制御パターンは、
前記所定有利態様に制御する旨が決定され、前記所定有利態様に制御する旨が告知された後に前記第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御を行う第1パターンと、
前記所定有利態様に制御する旨が決定された後、前記所定有利態様に制御する旨が告知される前に前記第1の条件を成立させる操作態様での操作を促す促進制御を行う第2パターンと、
を含む
ことを特徴とするスロットマシン。 - 前記操作手段は、遊技者が表示結果を導出させるために操作する導出操作手段を含み、
前記遊技制御手段は、
表示結果が導出される前に、導出が許容される表示結果を決定する事前決定手段と、
前記事前決定手段の決定結果及び前記導出操作手段の操作に応じて表示結果を導出する制御を行う導出制御手段と、
を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。 - 投入された遊技媒体を検出する遊技媒体検出手段と、
賭け操作に応じて賭数の設定に使用可能な遊技用価値を記憶する遊技用価値記憶手段と、
1ゲームに対して設定されている賭数を記憶する賭数記憶手段と、
前記遊技媒体検出手段による検出結果に応じて、前記賭数記憶手段に記憶されている賭数及び前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値のうちいずれかを更新する遊技媒体検出時更新手段と、
再遊技入賞が発生することにより、前記遊技用価値を用いることなく次のゲームが開始可能となるように前記賭数記憶手段に記憶されている賭数を更新する再遊技導出時更新手段と、
を備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載のスロットマシン。
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Cited By (1)
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-
2014
- 2014-07-29 JP JP2014153494A patent/JP2016030051A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020081237A (ja) * | 2018-11-21 | 2020-06-04 | 株式会社三共 | スロットマシン |
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