JP2016025782A - 容量均等化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容量均等化装置において、放電対象とする電池セルの組み合わせの自由度を向上させる。
【解決手段】電池セル11が直列接続されることで構成される組電池10に適用され、電池セル11の残存容量を均等化させる容量均等化装置20であって、組電池10は、各々隣り合う2以上の電池セル11からなる複数のブロックBLを有し、ブロックBLごとに設けられ、ブロックBLの各電池セル11と第1スイッチSWaを介して並列接続されることで充電されるとともに、第2スイッチSWbを介して互いに直列接続される第1コンデンサC11〜C13と、直列接続される第1コンデンサC11〜C13と第3スイッチSWc1p,SWc3nを介して並列接続されることで充電されるとともに、電池セル11と第1スイッチSWa及び第3スイッチSWcを介して並列接続されることでその電池セル11を充電する第2コンデンサC2と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、組電池を構成する二次電池の残存容量を均等化する容量均等化装置に関する。
ハイブリッド自動車や電気自動車では、複数の二次電池(電池セル)を直列に接続し、出力電圧を高電圧化した組電池が用いられている。このような組電池では、充放電を繰り返すと、各電池セルの残存容量にばらつきが生じる。組電池における充放電を実施する場合、各電池セルの過放電及び過充電を回避するため、複数の電池セルのそれぞれの残存容量のうち最小又は最大のものに応じて、組電池の充放電を停止しなければならない。各電池セルの残存容量のばらつきが大きいと使用可能な電池容量が低下するため、各電池セルの残存容量を均等化する必要がある。
各電池セルの残存容量を均等化する方法として、組電池の備える電池セルをブロックに区分けする方法が知られている。例えば、特許文献1に記載の技術では、各ブロックにおいて、残存容量の大きい電池セル(又はその電池セルを含みこれに隣接する適当数の電池セル)から残存容量の小さい電池セル(又はその電池セルを含みこれに隣接する適当数の電池セル)に対して充電を行うことで、そのブロックにおける残存容量のばらつきを低減する。さらに、最も残存容量の大きいブロックの最も残存容量の大きい電池セル(又はその電池セルを含みこれに隣接する適当数の電池セル)から、最も残存容量の小さいブロックの最も残存容量の小さい電池セル(又はその電池セルを含みこれに隣接する適当数の電池セル)に対する放電を実施することで、組電池全体での残存容量のばらつきを低減する。
特開2010−183766号公報
上記技術において、放電対象とされる電池セルは、残存容量の大きい電池セル(又はその電池セルを含みこれに隣接する適当数の電池セル)である。つまり、複数の電池セルから放電を行う場合、その電池セルは隣接している(直列接続されている)必要があり、放電対象とする電池セルの組み合わせに制限がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、容量均等化装置において、放電対象とする電池セルの組み合わせの自由度を向上させることを主たる目的とする。
本発明は、複数の電池セル(11)が直列接続されることで構成される組電池(10)に適用され、前記複数の電池セルの残存容量を均等化させる容量均等化装置(20)であって、前記組電池は、各々隣り合う2以上の電池セルからなる複数のブロック(BL)を有し、前記複数のブロックごとに設けられ、そのブロックの各電池セルと第1接続手段(SWa)を介してそれぞれ並列接続されることで充電されるとともに、第2接続手段(SWb)を介して互いに直列接続される複数の第1コンデンサ(C11〜C13)と、前記直列接続される複数の第1コンデンサと第3接続手段(SWc1p,SWc3n)を介して並列接続されることで充電されるとともに、前記電池セルと第4接続手段(SWa,SWc)を介して並列接続されることでその電池セルを充電する第2コンデンサ(C2)と、を備えることを特徴とする。
組電池の電池セルをブロックに区分けするとともに、そのブロックごとに第1コンデンサを設ける構成とした。第1コンデンサとそのブロックの電池セルとを並列接続し、そのブロックの電池セルから第1コンデンサに対し充電を行うことを可能にした。さらに、複数の第1コンデンサを直列接続し、その直列接続された複数の第1コンデンサと第2コンデンサとを並列接続する。このように接続を行うと、第1コンデンサに充電された各ブロックの電池セルの電荷が同時に第2コンデンサに充電されることになる。そして、第2コンデンサに充電された電荷を用いて電池セルを充電することで、高効率かつ高速に均等化放電を実施することが可能になる。
さらに上記の構成によれば、複数の電池セルを放電対象とする場合に、その放電対象とされた電池セルが互いに隣接していなくとも異なるブロックに属していれば、その放電対象とされた電池セルから第1コンデンサに同時に充電することができる。つまり、複数の電池セルを放電対象としつつ、放電対象とする電池セルの組み合わせの自由度を向上させることができる。
第1実施形態の電気的構成図。 残存容量均等化処理におけるスイッチの状態を表す図。 残存容量均等化処理におけるスイッチの状態を表す図。 残存容量均等化処理におけるスイッチの状態を表す図。 第1実施形態の残存容量均等化処理を表すフローチャート。 第2実施形態の残存容量均等化処理を表すフローチャート。
(第1実施形態)
図1に本実施形態における組電池10及び組電池10に適用される容量均等化装置20の電気的構成図を示す。
組電池10は、電池セル11の直列接続体として構成されている。なお、本実施形態の各電池セル11は、リチウムイオン二次電池により構成されている。
組電池10は、各々隣り合う電池セル11ごとに区分された複数のブロックBL1〜BL3を構成する。ここで、電池セル11を、電池セルBij(i=1,2,3;j=1,2,3)とも記載する。指標iは、その電池セル11がどのブロックBL1〜BL3に属しているのかを表し、指標jは組電池10としての正極に近い側の電池セル11から1,2,3として表す。電池セルB11〜B13がブロックBL1に属し、電池セルB21〜B23がブロックBL2に属し、電池セルB31〜B33がブロックBL3に属する。
電池セル11の両端子にはそれぞれ電圧センサVが接続されている。容量均等化装置20の制御部21は、電池セル11に電流が流れていない状態での端子間電圧(開放端電圧)を電圧センサVから取得する。電池セル11の開放端電圧と残存容量との間には1対1の関係がある。そこで、制御部21は、電池セル11の開放端電圧と、開放端電圧−残存容量特性を表すマップとを用いて、電池セル11の残存容量をそれぞれ算出する。
本実施形態の容量均等化装置20は、ブロックBL1〜BL3ごとに第1コンデンサC11〜C13を備えている。第1コンデンサC11は、電池セルB11〜B13の正極と第1スイッチSWa11p〜SWa13pを介してそれぞれ接続され、電池セルB11〜B13の負極とSWa11n〜SWa13nを介してそれぞれ接続されている。同様に、第1コンデンサC12は、電池セルB21〜B23の正極と第1スイッチSWa21p〜SWa23pを介してそれぞれ接続され、電池セルB21〜23の負極と第1スイッチSWa21n〜SWa23nを介してそれぞれ接続されている。また、第1コンデンサC13は、電池セルB31〜B33の正極と第1スイッチSWa31p〜SWa33pを介してそれぞれ接続され、電池セルB31〜B33の負極と第1スイッチSWa31n〜SWa33nを介してそれぞれ接続されている。
また、第1コンデンサC11〜C13は、第2スイッチSWb1,SWb2を介して互いに接続されている。第2スイッチSWb1,SWb2を共にオン状態にすることで、第1コンデンサC11〜C13を直列接続することができる。
また、容量均等化装置20は、組電池10に対し1つの第2コンデンサC2を備えている。第2コンデンサC2は、第3スイッチSWc1p〜SWc3p,SWc1n〜SWc3nを介して第1コンデンサC11〜C13とそれぞれ接続されている。第2スイッチSWb1,SWb2をオン状態にした上で、第3スイッチのうち第1コンデンサC11〜C13の直列接続体の両端となるSWc1p,SWc3nを共にオン状態にすることで、第1コンデンサC11〜C13の直列接続体と第2コンデンサC2とを並列接続することができる。
また、例えば、第1スイッチSWa11p,SWa11nをそれぞれオン状態とし、第3スイッチSWc1p,SWc1nをそれぞれオン状態とすると、第2コンデンサC2と電池セルB11とを並列接続することができる。
以下、第1スイッチの任意のものを表す場合に第1スイッチSWaと記載し、第2スイッチの任意のものを表す場合に第2スイッチSWbと記載し、第3スイッチの任意のものを表す場合に第3スイッチSWcと記載する。
本実施形態における制御部21は、第1スイッチSWa、第2スイッチSWb、及び、第3スイッチSWcを制御することで、電池セル11の残存容量の均等化を実施する。以下、図2〜4を用いて、その具体的方法を述べる。
放電選択手段としての制御部21は、各ブロックBL1〜BL3において残存容量の最大の電池セル11を放電対象として選択する。また、充電選択手段としての制御部21は、組電池10を構成する全ての電池セル11のうち残存容量の最小の電池セル11を充電対象として選択する。以下の説明では、電池セルB11,B22,B33が放電対象として選択され、電池セルB31が充電対象として選択されたとする。
次に、放電実施手段としての制御部21は、図2に示すように、放電対象として選択した電池セルB11の両端に接続される第1スイッチSWa11p,SWa11n(第1接続手段)をオン状態(導通状態)にする。第1スイッチSWa11p,SWa11nをオン状態にすることで、電池セルB11から、電池セルB11の属するブロックBL1における第1コンデンサC11に対する放電を実施する。同様に、第1スイッチSWa22p,SWa22n(第1接続手段)をオン状態にすることで電池セルB22から第1コンデンサC12に対する放電を実施し、第1スイッチSWa33p,SWa33n(第1接続手段)をオン状態にすることで電池セルB33から第1コンデンサC13に対する放電を実施する。
次に、電荷移動手段としての制御部21は、図3に示すように、第2スイッチSWb1,SWb2(第2接続手段)をそれぞれオン状態にする。これにより、第1コンデンサC11〜C13に電荷が充電されている状態で直列接続される。そして、第3スイッチのうち、第1コンデンサC11〜C13の直列接続体の両端のものSWc1p,SWc3n(第3接続手段)をオン状態にする。これにより、第1コンデンサC11〜C13の直列接続体と第2コンデンサC2とが並列状態とされ、第1コンデンサC11〜C13の電荷が第2コンデンサC2に移動する。
次に、図4に示すように、充電実施手段としての制御部21は、第2コンデンサC2と充電対象の電池セルB31とを並列接続するために、第1スイッチSWa31p,SWa31n及び第3スイッチSWc3p,SWc3n(第4接続手段)をオン状態にする。これにより、第2コンデンサC2に充電された電荷によって電池セルB31が充電される。
このように制御部21が、第1スイッチSWa、第2スイッチSWb、及び、第3スイッチSWcを制御することで、放電対象として選択された電池セルB11,B22,B33の放電を実施し、その電荷を充電対象として選択された電池セルB31に対して充電することができる。
図5に残存容量の均等化処理を表すフローチャートを示す。本処理は、制御手段としての制御部21によって、組電池10と組電池10外部との充放電が実施されていないことを条件として実施される。
ステップS11において、電圧センサVから各電池セル11の開放端電圧を取得する。ステップS12において、取得した各電池セル11の開放端電圧と、開放端電圧−残存容量特性を表すマップとに基づいて、各電池セル11の残存容量を算出する。ステップS13において、各電池セル11の残存容量のばらつきが所定値以上か否かを判定する。ここで、電池セル11の残存容量のばらつきは、電池セル11の残存容量の最大値と最小値との差により算出される。なお、残存容量のばらつきとして、電池セル11の残存容量の分散や標準偏差などを用いてもよい。電池セル11の残存容量のばらつきが所定値未満である場合(S13:NO)、残存容量の均等化を行う必要がないと判定し、ステップS14以降の電池セル11の充放電処理を行うことなく処理を終了する。
電池セル11の残存容量のばらつきが所定値以上である場合(S13:YES)、ステップS14において、ブロックBL1〜BL3ごとに、残存容量が最大の電池セル11をそれぞれ放電対象として選択する。そして、ステップS15において、その放電対象として選択された各電池セル11の両極の第1スイッチSWaをそれぞれオン状態にすることで、放電対象として選択された各電池セル11から第1コンデンサC11〜C13に対する放電をそれぞれ実施する。
ステップS16において、第1コンデンサC11〜C13の充電が完了するまで待機する。この待機時間は、第1スイッチSWaのオン抵抗及び電池セル11の内部抵抗の大きさ、並びに、電池セル11の静電容量成分及び第1コンデンサC11〜C13の静電容量によって定まる時定数に基づき設定される。なお、第1コンデンサC11〜C13の充電の完了は、第1コンデンサC11〜C13の端子間電圧や、電池セル11から第1コンデンサC11〜C13に流れる電流に基づいて判定してもよい。
第1コンデンサC11〜C13の充電が完了したと判定されると(S16:YES)、ステップS17において、放電対象として選択された各電池セル11の両極の第1スイッチSWaをオフ状態にすることで、放電対象として選択された各電池セル11から各第1コンデンサC11〜C13に対する放電を停止する。
ステップS18において、第2スイッチSWbを全てオン状態にすることで、第1コンデンサC11〜C13を直列接続させる。次にステップS19において、第3スイッチSWcのうち第1コンデンサC11〜C13の直列接続体の両端のもの(SWc1p,SWc3n)をオン状態にする。
ステップS20において、第1コンデンサC11〜C13の直列接続体から第2コンデンサC2への電荷の移動が完了するまで待機する。この待機時間は、第1コンデンサC11〜C13及び第2コンデンサC2の静電容量、並びに、第2スイッチSWb及び第3スイッチSWcのオン抵抗によって定まる時定数に基づき設定される。なお、第1コンデンサC11〜C13から第2コンデンサC2への電荷の移動の完了は、第2コンデンサC2の端子間電圧や、第1コンデンサC11〜C13から第2コンデンサC2に流れる電流に基づいて判定してもよい。
第1コンデンサC11〜C13から第2コンデンサC2への電荷の移動が完了したと判定されると(S20:YES)、ステップS21において、第2スイッチSWbの全て及び第3スイッチSWc1p,SWc3nをオフ状態にする。
次にステップS22において、全電池セル11のうち残存容量が最小のものを充電対象として選択する。そして、ステップS23において、充電対象として選択された電池セル11の両極の第1スイッチSWa、及び、充電対象として選択された電池セル11の属するブロックBLの両端の第3スイッチSWcをともにオン状態にする。これにより、第2コンデンサC2から充電対象の電池セル11に対して充電を実施する。
ステップS24において、第2コンデンサC2から充電対象の電池セル11への充電が完了するまで待機する。この待機時間は、第1スイッチSWa及び第3スイッチSWcのオン抵抗及び充電対象の電池セル11の内部抵抗の大きさ、並びに、第2コンデンサC2及び充電対象の電池セル11が属するブロックBLの第1コンデンサC11〜C13の静電容量、及び、充電対象の電池セル11の静電容量成分によって定まる時定数に基づき設定される。なお、充電対象の電池セル11への充電の完了は、その電池セル11の端子間電圧に基づいて判定してもよい。
第2コンデンサC2から充電対象の電池セル11に対する充電が完了したと判定されると(S24:YES)、ステップS25において、充電対象の電池セル11の両極の第1スイッチSWa、及び、充電対象の電池セル11の属するブロックBLの両端の第3スイッチSWcをともにオフ状態にする。これにより、第2コンデンサC2から充電対象の電池セル11への充電が停止される。
次に、ステップS26において、第3スイッチSWcを全てオン状態にすることで、第1コンデンサC11〜C13のそれぞれと第2コンデンサC2とを並列接続する。これにより、第2コンデンサC2から充電対象の電池セル11に充電を行う際に、充電対象の電池セル11の属するブロックBLの第1コンデンサに充電された電荷、及び、第2コンデンサC2に充電されている電荷が、第1コンデンサC11〜C13及び第2コンデンサC2へ分散される。
ステップS27において、第1コンデンサC11〜C13及び第2コンデンサC2間での電荷の分散が完了するまで待機する。第1コンデンサ及び第2コンデンサC2間での電荷の分散が完了したと判定されると(S27:YES)、ステップS28において、第3スイッチSWcを全てオフ状態にし、ステップS11以降の処理を再度実施する。
以下、本実施形態における効果を記載する。
組電池10の電池セル11をブロックBL1〜BL3に区分けするとともに、そのブロックBL1〜BL3ごとに第1コンデンサC11〜C13を設ける構成とした。第1コンデンサC11〜C13とそのブロックBLの電池セル11とを並列接続し、そのブロックBLの電池セル11から第1コンデンサC11〜C13に対し充電を行うことを可能にした。さらに、第1コンデンサC11〜C13を直列接続し、その直列接続された第1コンデンサC11〜C13と第2コンデンサC2とを並列接続する。このように接続を行うと、第1コンデンサC11〜C13に充電された各ブロックBL1〜BL3の電池セル11の電荷が同時に第2コンデンサC2に移動することになる。そして、第2コンデンサC2に充電された電荷を用いて電池セル11を充電することで、高効率かつ高速に均等化放電を実施することが可能になる。
さらに上記の構成によれば、複数の電池セル11を放電対象とする場合に、その放電対象とされた電池セル11が互いに隣接していなくとも異なるブロックBLに属していれば、その放電対象とされた電池セル11から第1コンデンサC11〜C13に同時に充電することができる。つまり、複数の電池セル11を放電対象としつつ、放電対象とする電池セル11の組み合わせの自由度を向上させることができる。
充電実施手段としての制御部21は、第2コンデンサC2から充電対象の電池セル11の充電を行う際に、第4接続手段としての第1スイッチSWa及び第3スイッチSWcをオン状態にすることで、第2コンデンサC2と充電対象の電池セル11とを並列接続する構成とした。このように、放電対象の電池セル11から第1コンデンサC11〜C13への接続手段(第1スイッチSWa)と、第2コンデンサC2から充電対象の電池セル11への接続手段の一部とを兼用することで、部品点数の増加を抑制することができる。
ここで、充電対象の電池セル11の充電時において、充電対象の電池セル11と、充電対象の電池セル11の属するブロックBLの第1コンデンサC11〜C13とは第1スイッチSWaを介して並列接続されることになる。このため、充電対象の電池セル11の属するブロックBLの第1コンデンサが充電されることになり、次回、放電対象の電池セル11から第1コンデンサC11〜C13に対する放電を実施する場合に、充分に放電が実施できないことになる。そこで、分散手段としての制御部21は、充電対象の電池セル11の充電後において、第3スイッチSWc(第5接続手段)を制御し、第1コンデンサC11〜C13と、第2コンデンサC2とをそれぞれ並列接続する。第1コンデンサC11〜C13及び第2コンデンサC2を並列接続することで、コンデンサC11〜C13,C2にそれぞれ充電されている電荷を均等化し、充電対象の電池セル11の属するブロックBLの第1コンデンサC11〜C13に充電された電荷を分散することができる。この電荷の分散により、次回、放電対象の電池セル11から第1コンデンサC11〜C13に対する放電を実施する場合に、充分に放電が実施できない状況を抑制することが可能になる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、ブロックBL1〜BL3ごとに1の電池セル11を放電対象として選択し、組電池10のうち1の電池セル11を充電対象として選択する構成とした。第2実施形態では、これを変更する。
具体的には、全電池セル11の残存容量の平均値を基準値とする。そして、その基準値より残存容量の大きい電池セル11が同一のブロックBLにおいて隣接している場合に、その隣接している電池セル11を一群の放電対象として選択する構成とする。これにより、第1コンデンサC11〜C13に対して複数個の電池セル11の電荷が印加されることになり、より多くの電荷を第1コンデンサC11〜C13に充電することができる。その第1コンデンサC11〜C13に充電された電荷を第2コンデンサC2を介して充電対象の電池セル11に充電することで、より高速に均等化処理を実施することが可能になる。
また、基準値より残存容量の大きい電池セル11がブロックBL内に存在しない場合、そのブロックBLにおいて放電対象の選択を行わない構成とする。基準値は、均等化処理における各電池セル11の残存容量の目標値に相当するため、残存容量が目標値より低い電池セル11から放電が行われることを抑制し、より適切に均等化処理を実施することが可能になる。
また、残存容量が最小の電池セル11と基準値より残存容量の小さい電池セル11とが同一のブロックBLにおいて隣接している場合に、残存容量が最小の電池セル11及びその隣接している電池セル11を一群の充電対象として選択する。これにより、複数個の電池セル11に対して同時に充電することが可能になり、より高速に均等化処理を実施することが可能になる。
図6に第2実施形態における残存容量の均等化処理を表すフローチャートを示す。本処理は、制御手段としての制御部21によって、組電池10と組電池10外部との充放電が実施されていないことを条件として実施される。以下、第1実施形態と異なる処理についての説明を行う。
第2実施形態では、第1実施形態のステップS14,S15の処理に代えて、下記のステップS31〜S33の処理を行うとともに、ステップS17に代えて下記のステップS34の処理を行う。電池セル11の残存容量のばらつきが所定値以上である場合(S13:YES)、ステップS31において、全電池セル11の残存容量の平均値を基準値として算出する。ステップS32において、ブロックBLごとに、残存容量が基準値を超える電池セル11であって隣接するものを一群の放電対象として選択する。また、同一のブロックBLにおいて、残存容量が基準値を超える電池セル11が隣接しない場合は、そのブロックBLにおいて残存容量が最大の電池セル11を一群の放電対象として選択する。また、残存容量が基準値を超える電池セル11が存在しないブロックBLにおいては放電対象の選択を行わない。
ステップS33において、一群の放電対象として選択された電池セル11の両端の第1スイッチSWaをオン状態にすることで、一群の放電対象として選択された電池セル11から第1コンデンサC11〜C13に対する放電を実施する。そして、ステップS16において、第1コンデンサC11〜C13の充電が完了するまで待機する。第1コンデンサC11〜C13の充電が完了したと判定されると(S16:YES)、ステップS34において、一群の放電対象として選択された電池セル11の両端の第1スイッチSWaをオフ状態にする。これにより、一群の放電対象として選択された各電池セル11から各第1コンデンサC11〜C13に対する放電を停止する。
また、第2実施形態では、第1実施形態のステップS22〜S25に代えて、下記のステップS35〜S38を行う。ステップS21の後、ステップS35において、残存容量が最小の電池セル11、及び、その電池セル11と同一のブロックBLにおいて、その電池セル11に隣接する基準値より残存容量の小さい電池セル11を一群の充電対象として選択する。また、同一のブロックBLにおいて、残存容量が最小の電池セル11と隣接する基準値より残存容量の小さい電池セル11が存在しない場合は、残存容量が最小の電池セル11のみを一群の充電対象として選択する。
ステップS36において、一群の充電対象として選択された電池セル11の両端の第1スイッチSWa、及び、一群の充電対象として選択された電池セル11の属するブロックBLの両端の第3スイッチSWcをともにオン状態にする。これにより、第2コンデンサC2から充電対象の一群の電池セル11に対して充電を実施する。ステップS37において、第2コンデンサC2から一群の充電対象の電池セル11への充電が完了するまで待機する。
第2コンデンサC2から一群の充電対象の電池セル11に対する充電が完了したと判定されると(S37:YES)、ステップS38において、一群の充電対象の電池セル11の両端の第1スイッチSWa、及び、充電対象の電池セル11の属するブロックBLの両端の第3スイッチSWcをともにオフ状態にする。これにより、第2コンデンサC2から一群の充電対象の電池セル11への充電が停止される。
(他の実施形態)
・上記実施形態では、第2コンデンサC2から充電対象として選択された電池セル11に対して充電を実施する際、その電池セル11に対応する第1スイッチSWa及び第3スイッチSWcをオン状態にすることで並列接続する構成としたがこれを変更してもよい。例えば、第2コンデンサC2と全電池セル11とをそれぞれ並列接続するように配線を設け、その配線上に第4接続手段としての第4スイッチを設ける構成としてもよい。
・上記実施形態では、組電池10は3つのブロックBLから構成され、また、各ブロックBL1〜BL3はそれぞれ3つの電池セル11から構成されるものとしたが、これを変更してもよい。組電池は少なくとも2以上のブロックから構成されるものであればよく、また、各ブロックは2以上の電池セルから構成されるものであればよい。
・電池セルは、リチウムイオン蓄電池以外の他の二次電池(例えば、ニッケル水素蓄電池)により構成されていてもよい。
・上記実施形態では、開放端電圧と、開放端電圧−残存容量特性を表すマップとを用いて各電池セル11の残存容量を算出する構成としたがこれを変更してもよい。例えば、開放端電圧から残存容量を算出することなく、残存容量を表す指標として開放端電圧を用いてもよい。また、開放端電圧から充電率(SOC:State of Charge)を算出し、充電率を残存容量として用いてもよい。また、各電池セル11に流れる電流を検出し、その検出値を積算することで各電池セル11の残存容量を算出する構成としてもよい。
また、組電池10を構成する電池セル11は、直列接続されているため、各電池セル11に流れる電流は等しい。そのため、電池セル11の内部抵抗を等しいとみなすと、電池セル11間における端子間電圧の差異が、電池セル11間における開放端電圧の差異に相当することになる。そこで、電池セル11の残存容量を表す指標として端子間電圧を用いてもよい。この場合、電池セル11に電流が流れている場合においても均等化処理が可能になる。
・図5,6に示す残像容量均等化処理において、ステップS26〜S28の処理は省略してもよい。
10…組電池、11…電池セル、20…容量均等化装置、BL…ブロック、C11〜C13…第1コンデンサ、C2…第2コンデンサ、SWa…第1スイッチ(第1接続手段、第4接続手段)、SWb…第2スイッチ(第2接続手段)、SWc…第3スイッチ(第3接続手段、第4接続手段)。

Claims (6)

  1. 複数の電池セル(11)が直列接続されることで構成される組電池(10)に適用され、前記複数の電池セルの残存容量を均等化させる容量均等化装置(20)であって、
    前記組電池は、各々隣り合う2以上の電池セルからなる複数のブロック(BL)を有し、
    前記複数のブロックごとに設けられ、そのブロックの各電池セルと第1接続手段(SWa)を介してそれぞれ並列接続されることで充電されるとともに、第2接続手段(SWb)を介して互いに直列接続される複数の第1コンデンサ(C11〜C13)と、
    前記直列接続される複数の第1コンデンサと第3接続手段(SWc1p,SWc3n)を介して並列接続されることで充電されるとともに、前記電池セルと第4接続手段(SWa,SWc)を介して並列接続されることでその電池セルを充電する第2コンデンサ(C2)と、
    を備えることを特徴とする容量均等化装置。
  2. 前記第1〜第4接続手段を制御する制御手段(21)を備え、
    前記制御手段は、
    放電対象となる前記電池セルを前記ブロックごとに選択する放電選択手段と、
    充電対象となる前記電池セルを選択する充電選択手段と、
    前記放電選択手段により放電対象として選択された電池セルと前記第1コンデンサとが導通状態となるように前記第1接続手段を制御し、その放電対象として選択された電池セルからその第1コンデンサに対して放電を実施する放電実施手段と、
    前記複数の第1コンデンサが互いに直列接続されるように前記第2接続手段を制御するとともに、その直列接続された複数の第1コンデンサと前記第2コンデンサとが導通状態となるように前記第3接続手段を制御し、前記放電実施手段により前記放電対象の電池セルから前記複数の第1コンデンサに充電された電荷を前記第2コンデンサに移動させる電荷移動手段と、
    前記充電選択手段により充電対象として選択された電池セルと前記第2コンデンサとが導通状態となるように前記第4接続手段を制御し、前記電荷移動手段により前記第1コンデンサから移動された電荷を用いて前記第2コンデンサからその充電対象として選択された電池セルに対して充電を実施する充電実施手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の容量均等化装置。
  3. 前記第4接続手段は、前記複数の第1コンデンサと前記第2コンデンサとをそれぞれ並列接続する第5接続手段(SWc)、及び、前記第1接続手段が直列接続されることによって構成され、
    前記充電実施手段による充電を実施した後に、前記複数の第1コンデンサと前記第2コンデンサとがそれぞれ並列接続されるように前記第5接続手段を制御することで、前記複数の第1コンデンサ及び前記第2コンデンサに充電された電荷を分散させる分散手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の容量均等化装置。
  4. 前記放電選択手段は、前記複数の電池セルそれぞれの残存容量に基づいて、放電対象となる前記電池セルを選択し、
    前記充電選択手段は、前記複数の電池セルそれぞれの残存容量に基づいて、充電対象となる前記電池セルを選択することを特徴とする請求項2又は3に記載の容量均等化装置。
  5. 前記放電選択手段は、前記複数の電池セルそれぞれの残存容量に基づいて、所定の基準値を定め、その基準値より残存容量が高く、かつ、同一の前記ブロックに属し、かつ、隣接する2以上の前記電池セルを放電対象として選択することを特徴とする請求項4に記載の容量均等化装置。
  6. 前記放電選択手段は、前記複数の電池セルそれぞれの残存容量に基づいて、所定の基準値を定め、前記ブロックに属する前記電池セルの残存容量のいずれもがその基準値より低い場合に、そのブロックについて放電対象の選択を行わないことを特徴とする請求項4又は5に記載の容量均等化装置。
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