JP2016025589A - Catvシステムおよび加入者光受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】CATVシステムの上り伝送においてOBIの発生が無く、下り伝送においてはBS−IF・CS−IF帯域周波数のパススルー伝送を可能とする。
【解決手段】CATVセンター局から光ノード装置まで第1の光ファイバー伝送路を敷設し、該光ノード装置から加入者宅までを同軸ケーブル伝送路で接続するHFC方式のシステムに加えて、CATVセンター局から加入者宅まで第2の光ファイバー伝送路を敷設する。同軸ケーブル伝送路と第2の光ファイバー伝送路とをそれぞれ収容し、CATVセンター局から送信される下り光信号を第2の光ファイバー伝送路から受信して光/電気変換して下り電気信号として加入者宅内の設置機器に出力し、加入者宅内の設置機器から送信される上り電気信号を同軸ケーブル伝送路に出力する加入者光受信装置を加入者宅内に設置する。
【選択図】 図1
【解決手段】CATVセンター局から光ノード装置まで第1の光ファイバー伝送路を敷設し、該光ノード装置から加入者宅までを同軸ケーブル伝送路で接続するHFC方式のシステムに加えて、CATVセンター局から加入者宅まで第2の光ファイバー伝送路を敷設する。同軸ケーブル伝送路と第2の光ファイバー伝送路とをそれぞれ収容し、CATVセンター局から送信される下り光信号を第2の光ファイバー伝送路から受信して光/電気変換して下り電気信号として加入者宅内の設置機器に出力し、加入者宅内の設置機器から送信される上り電気信号を同軸ケーブル伝送路に出力する加入者光受信装置を加入者宅内に設置する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、CATV(ケーブルテレビ)システムおよび加入者光受信装置に関し、特に、下り伝送回線に光ファイバーを用いたCATVシステムおよび加入者光受信装置に関する。
CATVシステムでは、CATVセンター局から伝送路の幹線部分を光ファイバーで配線し、幹線から各加入者までの支線部分を同軸ケーブルで配線するHFCと呼ばれる配線方式が一般的に用いられている。なお、HFCは「Hybrid Fiber-Coaxial」の略称である。また、HFC方式では、光ファイバーと同軸ケーブルを、光信号と電気信号を相互に変換する光ノード装置を用いて接続する。HFC方式によるCATVシステムの構成例を図5に示す。
また、HFC方式に代わる次世代システムとして、GE-PON(Gigabit Ethernet-Passive Optical Network)方式によるFTTHシステムが検討されている(Ethernetは登録商標)。GE-PONは増幅器などの能動部品を使わずに1Gbpsの高速通信光ネットワークを提供する。なお、FTTHは「Fiber To The Home」の略称で、光ファイバーを伝送路として一般家庭に引き込むアクセス系の網構成のことである。GE-PON方式によるFTTHシステムの構成例を図6に示す。
しかし、このGE-PON方式は、伝送路を光ファイバー化することが必須であって、CATVセンター局設備および加入者設備を全て変更する必要があり、莫大な投資が必要となることからあまり普及していない。
さらに、GE-PON方式のFTTHシステムよりもコストを抑えた、RF(Radio Frequency:高周波)信号を用いた光ネットワークであるRFoG(Radio Frequency over Glass)方式のFTTHシステムが検討されている。RFoG方式のFTTHシステムは、CATVセンター局から加入者宅へ伝送する下りのRF信号と、加入者宅からCATVセンター局へ伝送する上りのRF信号にそれぞれ異なる光波長を使用し、波長多重してRF信号を光ファイバーに乗せて伝送する。RFoG方式によるFTTHシステムの構成例を図7に示す。
RFoG方式のFTTHシステムは、加入者宅にRFoG方式用の光受信端末であるR−ONU(RFoG-Optical Network Unit)を設置し、加入者宅までのすべての伝送路を光ファイバー化する。その一方で、HFC方式で利用していたDOCSIS準拠の設備を流用する。なお、DOCSISは、CATV回線を利用して高速なデータ通信を行うための規格である「Data Over Cable Service Interface Specifications」の略称である。
RFoG方式のFTTHシステムは、HFC方式に対して、CATVセンター局から加入者宅に向かう下り伝送帯域が拡張でき、伝送路に能動装置がないため維持・管理が容易であって、DOCSIS準拠の設備流用による低投資コスト、といった特長がある。
RFoG方式のFTTHシステムでは、加入者宅からCATVセンター局に向かう上り伝送において、加入者宅から送信された上り光信号が光スプリッタ部で結合される。光スプリッタ部は、幹線からの光ファイバーと各加入者宅に引き込むための支線の光ファイバーを分岐/結合する装置である。そして、同じ光波長帯の上り光信号が各加入者で利用されているため、複数の加入者宅より上り信号が同時に送信されると、光スプリッタ部で光信号の衝突による干渉が発生し、通信エラーを起こす場合がある。この干渉はOBI(Optical Beat Interference)と呼ばれる。
RFoG方式のFTTHシステムの上り信号は、DOCSIS準拠の設備による制御に依存して送信される。そして、CATVセンター局に設置される集合型のケーブルモデム装置であるCMTS(Cable Modem Termination System)により、各加入者の上り電気信号の送信タイミングが時間的に重ならないように制御されている。CMTSは加入者宅内に設置される電話用データ通信接続装置のEMTA(embedded Multimedia Terminal Adapter)、データ通信接続装置のCM(Cable Modem)、デジタルテレビ放送用信号変換装置のSTB(Set Top Box)の制御装置として位置づけられる。
また、RFoG方式のFTTHシステムの上り伝送では、OBIを回避するために、通常は発光しない状態で待機し、上り電気信号の送信が発生した時にだけ、上り光信号をバースト的に発光する方式を取っている。
CATVシステムに関する発明が特許文献1乃至特許文献3に開示されている。
特許文献1は、HFC方式のCATVシステムにおいて、BS(Broadcast Satellite)/CS(Communication Satellite)デジタル放送をBS−IF(中間周波数)/CS−IF帯域周波数によるパススルー方式で伝送可能な技術を開示する。
特許文献1が開示する技術は、既設のシステムとは別に新たに光ファイバーによる伝送路を設けて、その伝送路を介してBS−IF/CS−IF(以降、BS/CS−IFと称す。)帯域周波数を伝送する。そして、保安器を拡張保安器に置き換え、該拡張保安器によりBS/CS−IF帯域周波数を増幅して、既存の同軸ケーブル伝送路をその伝送に用いる。
特許文献2は、既存のシステムを利用して、低コストで通信品質の向上ができるHFC方式のCATVシステムを開示する。
特許文献2が開示する技術は、下り光伝送路および上り光伝送路若しくは何れか一方の伝送路に波長分割多重化装置を備えた端子函(クロージャー)を介設し、CATVセンターとクロージャーとの間を波長分割多重された光信号を伝送する。これは、既設のHFC方式の光ファイバーを利用することで、新たに光ファイバーを増設することなくノードの細分化を行うことができる。
特許文献3は、加入者側の建造物に配線された同軸伝送路をそのまま利用して、高速な通信サービスを実現することができるHFC方式のCATVシステムを開示する。
特許文献3が開示する技術は、インターネット専用の光伝送路を別途設け、その光伝送路の末端を、同軸ケーブルを分岐するためのタップスイッチに接続する。そして、このタップスイッチ内に、インターネット専用の光伝送路を伝送するデータを、各加入者側と通信可能で上り信号および下り信号とは周波数が異なる高周波信号に双方向に変換するためのスイッチングハブ、およびRFモデムを設ける。このような構成により、加入者側の同軸ケーブルを介して高速なデータ通信が行える。
上述したRFoG方式のFTTHシステムには、主に2つの課題がある。
1つはOBI発生が完全に回避できないことである。
OBI発生が完全に回避できない理由は次のとおりである。
CATV事業者は、一般的に、デジタルテレビ放送用信号変換装置のSTB、電話用データ通信接続装置のEMTA、データ通信接続装置のCMの用途に応じた複数のCMTSを利用している。そして、各CMTSの制御動作が独立しているため、上り信号の送信タイミングも独立している。そのため、上り信号の送信タイミングが重なる場合があり、このときは複数の加入者宅から同時に上り信号が送信されてOBI発生となる可能性がある。
なお、DOCSIS3.0規格の場合、周波数軸上で分割された複数の信号チャンネルを利用することで、同時に複数の端末から上り信号を送信できる技術を用いている。これにより通信速度を向上させている。しかし、光スプリッタ部の結合により、電気信号の周波数上で干渉しない信号でも、光信号上では干渉するため、OBIが発生する場合がある。
2つ目の課題は、加入者宅までのすべての伝送路を光ファイバー化するために、加入者宅内にRFoG方式用の光受信端末であるR−ONUを設置する必要があることである。RFoG方式のFTTHシステムでは上り方向の伝送にも光信号を用いるため、図8にR−ONUの構成例を示すように、E(電気)/O(光)変換機能が必要となる。そのため、レーザーダイオードのような能動素子を用いて加入者宅内装置の価格が非常に高額になってしまう。
上述した2つの課題に起因して、RFoG方式のFTTHシステムの普及が妨げられている。
また、特許文献1および3が開示する発明は、HFC方式のCATVシステムであって、新たに光ファイバーによる伝送路を設けて高速で広帯域なデータ通信を可能とするものである。しかし、加入者宅に引き込まれるのは従来の同軸ケーブルであって、新たに設置する光ファイバーではない。そのため、下り方向の伝送においても高周波帯域の通過損失が大きい同軸ケーブルを使うための構成を必要としている。
特許文献2が開示する発明は、既存のシステムを利用して低コストで通信品質の向上を図ることを目的としており、高速で広帯域なデータ通信を可能にする技術ではない。
本発明の目的は、CATVシステムの上り伝送においてOBIの発生が無く、下り伝送においてはBS/CS−IF帯域周波数のパススルー伝送を可能としたCATVシステムおよび加入者光受信装置を提供することにある。
上記の目的を実現するために、本発明の一形態であるCATVシステムは、CATVセンター局から敷設された第1の光ファイバー伝送路を収容する光ノード装置と、加入者宅内に設置され、前記光ノード装置から下流側に向かって該加入者宅まで敷設された同軸ケーブル伝送路と前記CATVセンター局から該加入者宅まで敷設された第2の光ファイバー伝送路とをそれぞれ収容し、前記CATVセンター局から送信される下り光信号を前記第2の光ファイバー伝送路から受信して光/電気変換して下り電気信号として前記加入者宅内の設置機器に出力し、前記加入者宅内の設置機器から送信される上り電気信号を前記同軸ケーブル伝送路に出力する加入者光受信装置と、を含み、前記光ノード装置は、前記同軸ケーブル伝送路から受信した上り電気信号を、電気/光変換して前記第1の光ファイバー伝送路を介して前記CATVセンター局に送信することを特徴とする。
また、本発明の他の形態である加入者光受信装置は、CATVセンター局から敷設された第1の光ファイバー伝送路を収容する光ノード装置から下流側に向かって加入者宅まで敷設された同軸ケーブル伝送路を接続する第1の同軸端子と、前記CATVセンター局から敷設された第2の光ファイバー伝送路を接続する光端子と、加入者宅内の設置機器を接続する第2の同軸端子と、前記光端子に接続された前記第2の光ファイバー伝送路から入力する光信号を下り電気信号に変換する光/電気変換手段と、前記第2の同軸端子から入力する上り電気信号の周波数帯域と前記光/電気変換手段が変換した下り電気信号の周波数帯域を分割し、分波および結合する帯域フィルタ手段と、を備え、前記光端子から入力する下り伝送信号は前記光/電気変換手段、前記帯域フィルタ手段および前記第2の同軸端子を介して前記加入者宅内の設置機器に出力し、前記第2の同軸端子から入力する上り伝送信号は前記帯域フィルタ手段および前記第1の同軸端子を介して前記同軸ケーブル伝送路に出力することを特徴とする。
本発明は、CATVシステムの上り伝送においてOBIの発生が無く、下り伝送においてはBS/CS−IF帯域周波数のパススルー伝送を可能とすることができる。
本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態のCATVシステムの構成を示すブロック図である。
尚、実施の形態は例示であり、開示のシステム及び装置は、以下の実施の形態の構成には限定されない。
第1の実施形態のCATVシステム100は、主要な構成要素として光ノード装置3および加入者光受信装置1を含んで構成される。
光ノード装置3は、CATVセンター局2から敷設された第1の光ファイバー伝送路11を収容する。
加入者光受信装置1は、加入者宅内に設置され、光ノード装置3から下流側に向かって該加入者宅まで敷設された同軸ケーブル伝送路13とCATVセンター局2から該加入者宅まで敷設された第2の光ファイバー伝送路12とをそれぞれ収容する。
加入者光受信装置1は、CATVセンター局2から送信される下り光信号を第2の光ファイバー伝送路12から受信して光/電気変換して下り電気信号として加入者宅内の設置機器4に出力する。そして、加入者光受信装置1は、加入者宅内の設置機器4から送信される上り電気信号を同軸ケーブル伝送路13に出力する。
同軸ケーブル伝送路13に出力された上り電気信号は光ノード装置3で受信される。そして、光ノード装置3は、同軸ケーブル伝送路13から受信した該上り電気信号を、電気/光変換して第1の光ファイバー伝送路を介してCATVセンター局2に送信する。
上記のように、第1の実施形態のCATVシステム100は、下り信号の伝送には直接加入者宅に引き込んだ第2の光ファイバー伝送路12を使用する。そして、上り信号の伝送には同軸ケーブル伝送路13を使用して光ノード装置3まで電気信号を用いる。光ノード装置3で電気/光変換を行って、第1の光ファイバー伝送路11を使用してCATVセンター局2に上り光信号を伝送する。
同軸ケーブル伝送路13、光ノード装置3、第1の光ファイバー伝送路11は、HFC方式の伝送システムである。したがって、上り信号の伝送に当たってはOBIの発生を排除することができる。
また、第2の光ファイバー伝送路12を下り信号の伝送に使用することにより、同軸ケーブルでは信号レベル減衰が大きいBS/CS−IF帯域周波数のパススルー伝送を可能とすることができる。
図2は、本発明の第1の実施形態の加入者光受信装置の構成を示すブロック図である。
第1の実施形態の加入者光受信装置1は、第1の同軸端子22、光端子21、第2の同軸端子23、光/電気変換手段24および帯域フィルタ手段25を含んで構成される。
第1の同軸端子22には、CATVセンター局から敷設された第1の光ファイバー伝送路を収容する光ノード装置から下流側に向かって加入者宅まで敷設された同軸ケーブル伝送路を接続する。
光端子21には、CATVセンター局から敷設された第2の光ファイバー伝送路を接続する。
第2の同軸端子23には、加入者宅内の設置機器を接続する。
光/電気変換手段24は、光端子21に接続された第2の光ファイバー伝送路から入力する光信号を下り電気信号に変換する。
帯域フィルタ手段25は、第2の同軸端子23から入力する上り電気信号の周波数帯域と光/電気変換手段24が変換した下り電気信号の周波数帯域を分割し、分波および結合する。
光端子21から入力する下り伝送信号は光/電気変換手段24、帯域フィルタ手段25および第2の同軸端子23を介して加入者宅内の設置機器に出力する。そして、第2の同軸端子23から入力する上り伝送信号は帯域フィルタ手段25および第1の同軸端子22を介して同軸ケーブル伝送路に出力する。
上記のように構成した第1の実施形態の加入者光受信装置1は、第2の光ファイバー伝送路12を直接引き込んで、下り信号の伝送帯域を、CATV帯の信号に加えてBS/CS−IF帯の信号の伝送も可能なように拡張することができる。そのため、同軸ケーブルでは信号レベル減衰が大きいBS/CS−IF帯域周波数のパススルー伝送を可能とすることができる。
また、第1の同軸端子から出力する上り信号に対しては、同軸ケーブル伝送路、光ノード装置、第1の光ファイバー伝送路を介してCATVセンター局に伝達するHFC方式の伝送システムが使用される。したがって、上り信号の伝送に当たってはOBIの発生を排除することができる。
さらに、第1の実施形態の加入者光受信装置1は、光/電気変換手段24のような受動素子で構成され、電気/光変換で使用するレーザーダイオードのような能動素子は使用しない。そのため、安価で加入者光受信装置1を提供することができる。
次に、第2の実施形態を説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態のCATVシステムの構成を示すブロック図である。
第2の実施形態のCATVシステム200は、加入者宅20とCATVセンター局30を2系統の伝送路で接続する。
第1の系統は、CATVセンター局30から光ノード装置40、双方向増幅器50および分配器60を介して加入者宅20に接続する伝送路である。
第1の系統の伝送路は、CATVセンター局30から幹線となる光ファイバー伝送路を光ノード装置40まで敷設し、光ノード装置40から下流方向は同軸ケーブル伝送路が敷設される。つまり、第1の系統の伝送路は、HFC方式によるCATVシステムとなっている。
第2の系統は、CATVセンター局30から光スプリッタ70を介して加入者宅20に接続する伝送路である。
第2の系統の伝送路は、CATVセンター局30から幹線となる光ファイバー伝送路を光スプリッタ70まで敷設し、光スプリッタ70から加入者宅20まで支線となる光ファイバー伝送路を敷設する。つまり、第2の系統の伝送路はFTTHの形態となっている。
そして、第2の実施形態のCATVシステム200では、加入者宅20からCATVセンター局30に伝送される上り信号は第1の系統の伝送路を用いて伝送される。つまり、加入者宅20から送信された上り電気信号は、同軸ケーブル伝送路により、分配器60を介して双方向増幅器50に送られ、電気信号レベルの増幅が行われて光ノード装置40に送られる。光ノード装置40は、受信した上り電気信号を電気/光信号変換器で上り光信号に変換し、該光信号を光ファイバー伝送路によりCATVセンター局30に送信する。
一方、第2の実施形態のCATVシステム200では、CATVセンター局30から加入者宅20に伝送される下り信号は第2の系統の伝送路を用いて伝送される。つまり、CATVセンター局30から送信された下り光信号は、光ファイバー伝送路により、光スプリッタ70を介して光信号のまま加入者宅20に伝送される。
CATVセンター局30は、放送波送信装置、データ送信装置、データ受信装置および電気/光変換装置と光/電気変換装置を含む構成となっている。
放送波送信装置は、周波数多重されたデジタルテレビ放送波を出力する。データ送信装置は、加入者宅内に設置されたCM(ケーブルモデム)等への信号を送信する。データ受信装置は、加入者宅内に設置されたCM等からの信号を受信する。
デジタルテレビ放送波および加入者宅内に設置されたCM等への信号は、電気/光変換装置により光信号に変化され、下り信号として第2の系統の伝送路の光ファイバー伝送路を介して加入者宅20に送信される。
加入者宅内に設置されたCM等からの信号は、第1の系統の伝送路の光ファイバー伝送路を介して上り信号として入力し、光/電気変換装置により電気信号に変換されてからデータ受信装置で受信される。
加入者宅20には、上りバイパス型光受信機10を外部とのインターフェース装置として、分配器、STB、EMTAおよびCMが宅内機器として設置されている。
上りバイパス型光受信機10は第1の実施形態で説明した加入者光受信装置1に相当する機器である。「上りバイパス型光受信機」は、宅内機器から送信される上り信号を、光ファイバーではなく、同軸ケーブル伝送路にバイパスしてCATVセンター局30に送信するという意味から付けられた名称である。
STBはデジタルテレビ放送用信号変換装置、EMTAは電話用データ通信接続装置そしてCMはデータ通信接続装置で、テレビ受像機、電話機、パーソナルコンピュータ(PC)とそれぞれ接続する。
分配器は、上りバイパス型光受信機10が出力する下り電気信号を分割して、STB、EMTA、CMにそれぞれ入力する。また、分配器は、STB、EMTA、CMがそれぞれ出力する上り信号を結合して上りバイパス型光受信機10に出力する。
次に、上りバイパス型光受信機10について説明する。
図4は、上りバイパス型光受信機の構成を示すブロック図である。
上りバイパス型光受信機10は、加入者宅内に設置され、外部とのインターフェース装置として機能する。つまり、加入者宅20とCATVセンター局30を接続する2系統の伝送路をそれぞれ収容する。そして、加入者宅内に設置された機器(STB、EMTA、CM)から送信される上り信号を第1の系統の伝送路に出力し、第2の系統の伝送路から受信した下り信号を加入者宅内に設置された機器(STB、EMTA、CM)に出力する。
上りバイパス型光受信機10は、第1系統端子32、第2系統端子31、宅内機器端子33、光/電気変換部34および帯域フィルタ部35を含む構成となっている。
第1系統端子32は、第1の系統の伝送路である同軸ケーブルを接続する端子である。第2系統端子31は、第2の系統の伝送路である光ファイバーを接続する端子である。宅内機器端子33は、宅内設置機器の分配器と同軸ケーブルで接続する端子である。
光/電気変換部34は、第2系統端子から入力する下り光信号を下り電気信号に変換する。
帯域フィルタ部35は、上り電気信号の周波数帯域と下り電気信号の周波数帯域を分割し、分波および結合する。帯域フィルタ部35は、具体的には、高周波数帯域を通過させ、低周波数帯域を遮断するハイパスフィルタ部、低周波数帯域を通過させ、高周波数数帯域を遮断するローパスフィルタ部および結合部で構成される。結合部は、ハイパスフィルタ出力部の信号とローパスフィルタ入力部の信号を結合する機能を有する。
上り電気信号は低周波数帯域に割り当てられ、下り信号は高周波数帯域に割り当てられている。したがって、下り信号をハイパスフィルタ部に入力して高周波数帯域の信号を取り出し、上り信号をローパスフィルタ部に入力して低周波数帯域の信号を取り出す。そして、ハイパスフィルタ部の出力の高周波数帯域の信号をローパスフィルタ部の入力の上り信号と結合する。
上りバイパス型光受信機10は、次のように動作する。
CATVセンター局30は、下り信号としてCATV帯(70MHz乃至770MHz)の信号とBS/CS-IF帯(1GHz乃至2.6GHz)のパススルー信号を重畳した光信号を第2の系統の伝送路に送出する。
なお、CATV帯には、地上波デジタルテレビ放送信号を含むSTB、EMTA、CM向けのデータ信号が含まれている。
CATVセンター局30から第2の系統の伝送路に送出された光信号は、幹線となる光ファイバー、光スプリッタおよび支線となる光ファイバーを経由して、加入者宅内に設置された上りバイパス型光受信機10の第2系統端子31から入力する。
入力した光信号は、光/電気変換部34で電気信号に変換され、帯域フィルタ部35に送られる。電気信号に変換された下り信号は、帯域フィルタ部35で、ハイパスフィルタ部を通過した後に、上り信号と結合(周波数上分割された状態で結合)され、宅内機器端子33から出力される。
上りバイパス型光受信機10から出力された下り電気信号は、分配器で分割されて、テレビ受像機、電話機、パーソナルコンピュータとそれぞれ接続するSTB、EMTA、CMに入力する。
一方、加入者宅内の設置機器であるSTB、EMTA、CMからの上り電気信号(10MHz乃至55MHz)は、分配器で結合されて宅内機器端子33から上りバイパス型光受信機10に入力する。
入力した上り電気信号は、帯域フィルタ部35で、ハイパスフィルタ部を通過した下り電気信号(70MHz乃至770MHz、1GHz乃至2.6GHz)と結合(周波数上分割された状態で結合)される。その後、ローパスフィルタ部を通過して第1系統端子32から出力される。
上りバイパス型光受信機10から出力された上り電気信号は、第1の系統の伝送路の同軸ケーブル伝送路上の分配器60で結合され、双方向増幅器50で信号増幅されて、光ノード装置40に出力される。光ノード装置40では、入力した電気信号を電気/光変換して光ファイバー伝送路に出力する。光ファイバー伝送路に出力された光信号がCATVセンター局30に入力する。CATVセンター局30では、入力した上り光信号を光/電気変換してデータ受信装置で受信する。
なお、上述した上りバイパス型光受信機10の帯域フィルタ部35として、下り帯域用の入力端子と上り帯域用の出力端子が分離されており、帯域外の信号が伝送されない機能を具備した帯域フィルタを用いている。しかし、本システムでは上り帯域と下り帯域が区分されているため、帯域を分離する機能が不要である。このため、帯域フィルタ部35として、帯域を分離する機能を持たないカプラ(分岐器)を使用してもよい。つまり、カプラは、上述した帯域フィルタ部35のハイパスフィルタ部とローパスフィルタ部がなく、結合部のみで構成されている。ただしカプラは通過損失が帯域フィルタよりも大きくなる。
上記のように構成した第2の実施形態では、HFC方式によるCATVシステムとFTTHシステムの2系統の伝送路で加入者宅とCATVセンター局を接続する。そして、下り信号の伝送にのみFTTHシステムを使用する形態とした。
このことは、下り信号の伝送帯域をCATV帯の信号に加えてBS/CS−IF帯の信号の伝送も可能なように拡張することができる。そのため、同軸ケーブルでは1GHz以上の信号レベル減衰が大きくて課題となっていたBS/CS−IF帯域周波数のパススルー伝送を可能とした。
また、上り信号に対してはHFC方式によるCATVシステムを使用するので、複数の上り信号(電気信号)が同時に送信された場合でも、RFoG方式で課題となっていたOBIの発生を回避できる。
加入者宅に設置する上りバイパス型光受信機は、光/電気変換の機能を備えるだけでよく、電気/光変換で使用するレーザーダイオードのような能動素子は使用しない。そのため、安価で上りバイパス型光受信機を提供することができる。
さらに、本実施形態のCATVシステムにおいては、加入者単位で段階的にFTTHシステムの導入を可能とする。つまり、FTTHシステムを希望する加入者毎に光ファイバーを敷設し、上りバイパス型光受信機を設置するだけでよい。そして、上りバイパス型光受信機に新設した光ファイバーと既存のHFC方式による同軸ケーブルを接続し、宅内設備としては既存の機器を上りバイパス型光受信機に接続すればよい。そして、加入者宅まで光ファイバーを敷設するFTTHシステムの導入が容易に行えることは、CATV事業者にとっては「光」伝送をユーザにアピールすることができ、加入者獲得という効果に大きく寄与する。
1 加入者光受信装置
2、30 CATVセンター局
3、40 光ノード装置
4 設置機器
10 上りバイパス型光受信機
11 第1の光ファイバー伝送路
12 第2の光ファイバー伝送路
13 同軸ケーブル伝送路
20 加入者宅
21 光端子
22 第1の同軸端子
23 第2の同軸端子
24 光/電気変換手段
25 帯域フィルタ手段
31 第2系統端子
32 第1系統端子
33 宅内機器端子
34 光/電気変換部
35 帯域フィルタ部
50 双方向増幅器
60 分配器
70 光スプリッタ
100、200 CATVシステム
2、30 CATVセンター局
3、40 光ノード装置
4 設置機器
10 上りバイパス型光受信機
11 第1の光ファイバー伝送路
12 第2の光ファイバー伝送路
13 同軸ケーブル伝送路
20 加入者宅
21 光端子
22 第1の同軸端子
23 第2の同軸端子
24 光/電気変換手段
25 帯域フィルタ手段
31 第2系統端子
32 第1系統端子
33 宅内機器端子
34 光/電気変換部
35 帯域フィルタ部
50 双方向増幅器
60 分配器
70 光スプリッタ
100、200 CATVシステム
Claims (5)
- CATVセンター局から敷設された第1の光ファイバー伝送路を収容する光ノード装置と、
加入者宅内に設置され、前記光ノード装置から下流側に向かって該加入者宅まで敷設された同軸ケーブル伝送路と前記CATVセンター局から該加入者宅まで敷設された第2の光ファイバー伝送路とをそれぞれ収容し、前記CATVセンター局から送信される下り光信号を前記第2の光ファイバー伝送路から受信して光/電気変換して下り電気信号として前記加入者宅内の設置機器に出力し、前記加入者宅内の設置機器から送信される上り電気信号を前記同軸ケーブル伝送路に出力する加入者光受信装置と、
を備え、
前記光ノード装置は、前記同軸ケーブル伝送路から受信した上り電気信号を、電気/光変換して前記第1の光ファイバー伝送路を介して前記CATVセンター局に送信することを特徴とするCATVシステム。 - 前記加入者受信装置は、前記上り電気信号の周波数帯域と前記下り電気信号周波数帯域を分割し、分波および結合する帯域フィルタ手段を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のCATVシステム。 - 前記加入者受信装置の前記帯域フィルタ手段は、前記下り電気信号に相当する帯域の信号を前記加入者宅内の設置機器に出力し、前記上り電気信号に相当する帯域の信号を前記同軸ケーブル伝送路に出力する分岐器である
ことを特徴とする請求項2に記載のCATVシステム。 - CATVセンター局から敷設された第1の光ファイバー伝送路を収容する光ノード装置から下流側に向かって加入者宅まで敷設された同軸ケーブル伝送路を接続する第1の同軸端子と、
前記CATVセンター局から敷設された第2の光ファイバー伝送路を接続する光端子と、
加入者宅内の設置機器を接続する第2の同軸端子と、
前記光端子に接続された前記第2の光ファイバー伝送路から入力する光信号を下り電気信号に変換する光/電気変換手段と、
前記第2の同軸端子から入力する上り電気信号の周波数帯域と前記光/電気変換手段が変換した下り電気信号の周波数帯域を分割し、分波および結合する帯域フィルタ手段と、
を備え、
前記光端子から入力する下り伝送信号は前記光/電気変換手段、前記帯域フィルタ手段および前記第2の同軸端子を介して前記加入者宅内の設置機器に出力し、前記第2の同軸端子から入力する上り伝送信号は前記帯域フィルタ手段および前記第1の同軸端子を介して前記同軸ケーブル伝送路に出力する
ことを特徴とする加入者光受信装置。 - 前記帯域フィルタ手段は、前記光/電気変換手段から入力する前記下り電気信号に相当する帯域の信号を前記第2の同軸端子に出力し、前記第2の同軸端子から入力する前記上り電気信号に相当する帯域の信号を前記第1の同軸端子に出力する分岐器である
ことを特徴とする請求項4に記載の加入者光受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014150075A JP2016025589A (ja) | 2014-07-23 | 2014-07-23 | Catvシステムおよび加入者光受信装置 |
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JP2014150075A JP2016025589A (ja) | 2014-07-23 | 2014-07-23 | Catvシステムおよび加入者光受信装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020165605A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和システム |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011004008A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Synclayer Inc | Catvシステム |
-
2014
- 2014-07-23 JP JP2014150075A patent/JP2016025589A/ja active Pending
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