JP2016024822A - センサベース検出システムのためのセンサのグループ化 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のセンサからのデータの監視及び収集並びに該複数のセンサの効率的な管理を可能にする。【解決手段】センサベース検出システムにおいて、第1検出センサに関連するデータを受信するステップ1610と、第2検出センサに関連するデータを受信するステップ1620と、第1検出センサに関連するデータが第1条件を満足し、かつ、第2検出センサに関連するデータが第2条件を満足する場合に、第1検出センサ及び第2検出センサを一緒にグループ化するステップ1630と、を有する。【選択図】図16
Description
本出願は、2014年5月20日に出願されたJoseph L. Gallo他による“センサベース検出システム”なる名称の米国特許出願第14/281,896号(代理人整理番号:13-012-00-US)に関係するものであり、該米国特許出願は参照により全体として本明細書に組み込まれると共に、その利益及び優先権を主張する。
本出願は、2014年5月20日に出願されたJoseph L. Gallo他による“センサベース検出管理プラットフォーム”なる名称の米国特許出願第14/281,901号(代理人整理番号:13-013-00-US)に関係するものであり、該米国特許出願は参照により全体として本明細書に組み込まれると共に、その利益及び優先権を主張する。
本出願は、2014年6月25日に出願されたJoseph L. Gallo他による“センサ関連データを表すための方法及びシステム”なる名称の米国特許出願第14/315,286号(代理人整理番号:13-014-00-US)に関係するものであり、該米国特許出願は参照により全体として本明細書に組み込まれるとともに、その利益及び優先権を主張する。
本出願は、2014年6月26日に出願されたJoseph L. Gallo他による“センサ関連メッセージングのための方法及びシステム”なる名称の米国特許出願第14/315,289号(代理人整理番号:13-015-00-US)に関係するものであり、該米国特許出願は参照により全体として本明細書に組み込まれると共に、その利益及び優先権を主張する。
本出願は、2014年6月25日に出願されたJoseph L. Gallo他による“センサベース検出システムの経路決定”なる名称の米国特許出願第14/315,317号(代理人整理番号:13-016-00-US)に関係するものであり、該米国特許出願は参照により全体として本明細書に組み込まれると共に、その利益及び優先権を主張する。
本出願は、2014年6月25日に出願されたJoseph L. Gallo他による“センサベース検出システムのグラフィックユーザインターフェース”なる名称の米国特許出願第14/315,320号(代理人整理番号:13-017-00-US)に関係するものであり、該米国特許出願は参照により全体として本明細書に組み込まれると共に、その利益及び優先権を主張する。
本出願は、2014年6月25日に出願されたJoseph L. Gallo他による“センサベース検出システムの経路決定のためのグラフィックユーザインターフェース”なる名称の米国特許出願第14/315,322号(代理人整理番号:13-018-00-US)に関係するものであり、該米国特許出願は参照により全体として本明細書に組み込まれると共に、その利益及び優先権を主張する。
本出願は、2014年5月20日に出願されたJoseph L. Gallo他による“センサベース検出システムのためのイベント管理システム”なる名称の米国特許出願第14/281,904号(代理人整理番号:13-020-00-US)に関係するものであり、該米国特許出願は参照により全体として本明細書に組み込まれると共に、その利益及び優先権を主張する。
本出願は、2014年5月21日に出願されたJoseph L. Gallo他による“ユーザ質問及び計器の測定値の関係”なる名称の米国特許出願第14/284,009号(代理人整理番号:13-027-00-US)に関係するものであり、該米国特許出願は参照により全体として本明細書に組み込まれると共に、その利益及び優先権を主張する。
本出願は、2013年5月23日に出願されたJoseph L. Gallo他による“センサ測定値のキャプチャ、記憶及び分析のためのドメイン不可知方法及びシステム”なる名称のフィリピン国特許出願第1/2013/000136号(代理人整理番号:13-027-00-PH)に関係するものであり、該フィリピン国特許出願は参照により全体として本明細書に組み込まれると共に、その利益及び優先権を主張する。
本出願は、2014年7月21日に本出願と同時に出願されたJoseph L. Gallo他による“センサベース検出システムのためのデータ構造”なる名称の米国特許出願第14/337,012号(代理人整理番号:13-022-00-US)に関係するものであり、該米国特許出願は参照により本明細書に組み込まれるものとする。
技術が進歩するにつれ、計算(コンピュータ)技術は価格を低下させながら益々増加する数の分野にまで拡大した。結果として、スマートフォン、ラップトップ、GPS等の装置は我々の社会に広く普及するようになり、これにより、益々増加する数の場所において収集されるデータの量を益々増加させている。残念ながら、収集された情報の殆どはマーケティング及びユーザに対する宣伝のために使用されている(例えば、スマートフォンのユーザが最寄りのコーヒーショップへのクーポン券を受信する等)が、我々の社会のセキュリティは無防備のままであり、ボストンマラソン爆弾犯等のテロリスト攻撃の危険に曝さている。
従って、例えば放射線等を検出することにより我々の地域社会のセキュリティを改善するために複数のセンサからのデータの監視及び収集並びに該複数のセンサの管理を可能にする解決策に対する必要性が生じている。更に、セキュリティを向上させるためにセンサに基づく関連する情報を効率的に供給する必要性が存在する。例えば、センサの関連する情報は、センサを、条件、閾値又は経験則に関しセンサの測定値に基づいて一緒にグループ化することにより収集することができる。該センサのグループ化は、関心当事者によるセンサの効率的な監視を可能にし得る。
幾つかの実施態様によれば、複数のセンサに関連するデータが受信される。該センサのデータは特定の条件(例えば、閾値)と比較することができ、該比較に基づいて、これらセンサの2以上を一緒にグループ化することができる。幾つかの実施態様において、センサのグループ化は、当該センサのデータ及びメタデータをデータ構造へと組み合わせることを含むことができる。
幾つかの実施態様によれば、第1検出センサに関連するデータ及び第2検出センサに関連するデータが受信される。前記第1検出センサ及び前記第2検出センサは、第1検出センサに関連するデータが第1条件を満足し、且つ、第2検出センサに関連するデータが第2条件を満足する場合に一緒にグループ化される。
幾つかの実施態様によれば、データ記憶部は第1及び第2検出センサに関連するデータを記憶するように構成される。更に、状態変化マネージャは、前記第1検出センサのデータが第1条件を満足し、前記第2検出センサのデータが第2条件を満足するかを判定するように構成される。センサデータ表示モジュールは、前記第1検出センサ及び前記第2放射線検出センサを、前記第1及び第2検出センサのデータが前記第1及び第2条件を各々満足するとの判定に基づいて一緒にグループ化するように構成される。
幾つかの実施態様によれば、第1検出センサに関連するデータが受信され、第2検出センサが、該第2検出センサのデータが特定の条件を満足することに基づいて識別される。前記第1検出センサは前記識別された前記第2検出センサと一緒にグループ化される。
これら及び他のフィーチャ及び態様は、下記の図面、説明及び添付請求項を参照すれば、より一層理解されるであろう。
以下、種々の実施態様を詳細に参照するが、これら実施態様の例は添付図面に示されている。請求項に記載された実施態様を種々の実施態様に関連して説明するが、これらの種々の実施態様は当該範囲を限定しようとするものではないことが理解される。反対に、請求項に記載された実施態様は、添付請求項の範囲内に含まれ得る代替例、変形例及び均等例をカバーしようとするものである。更に、以下の詳細な説明においては、請求項に記載された実施態様の完全な理解を得るために多数の特定の細部が記載されている。しかしながら、当業者によれば、請求項に記載された実施態様は、これらの特定の細部なしでも実施することができることは明らかであろう。他の事例においては、請求項に記載された実施態様の特徴が不明瞭にならないように、良く知られた方法、手順、部品及び回路は詳細には説明されていない。
以下の詳細な説明における幾つかの部分は、手順、論理ブロック、処理及びコンピュータメモリ内のデータビットに対する演算の他の記号的表現に関して提示される。これらの記載及び表現は、データ処理分野の当業者により自身の作業の実体を他の当業者に対して最も効果的に伝達するために使用される手段である。本出願において、手順、論理ブロック又は処理等は、所望の結果につながる演算若しくはステップ又は命令の首尾一貫した系列であると考えられる。上記演算又はステップは、物理量の物理的操作を利用するものである。通常、これらの量は、必ずしもということではないが、コンピュータシステム又は計算装置において記憶され、伝送され、結合され、比較され又はそれ以外で操作されることが可能な電気的又は磁気的信号の形態である。主に慣用という理由で、これら信号は、時には、トランザクション(相互作用)、ビット、値、エレメント、シンボル、文字、サンプル又はピクセル等として参照することが便利であることが分かっている。
しかしながら、これら及び類似の用語の全ては、適切な物理量に関連付けられるべきであって、これら量に適用される便利なラベルに過ぎないことを心に留めるべきである。下記の説明から明らかなように、そうでないと特別に言及しない限り、本開示の全体を通して“受信する”、“識別する”、“グループ化する”、“グループ化を解除する”、“レンダリングする”又は“決定する”等の用語を使用した説明は、コンピュータシステム又は同様の電子計算装置若しくはプロセッサの動作及び処理を指すことが理解される。コンピュータシステム又は同様の電子計算装置は、コンピュータシステムメモリ、レジスタ又は他の斯様な情報記憶、伝送若しくは表示装置内で物理的(電子的)量として表されたデータを操作及び変換する。
本システム及び方法は、種々のアーキテクチャ及び構成で実施化することができることが分かる。例えば、本システム及び方法は、分散型計算環境、クラウド計算環境、クライアントサーバ環境等の一部として実施化することができる。本明細書に記載される実施態様は、1以上のコンピュータ、計算装置又は他の装置により実行されるプログラムモジュール等の、何らかの形態のコンピュータ読取可能な記憶媒体上に存在するコンピュータ実行可能な命令という一般的前後関係で説明され得る。限定ではなく、例示として、コンピュータ読取可能な媒体はコンピュータ記憶媒体及び通信媒体を有することができる。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか又は特定の抽象データ型を実施化するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含む。プログラムモジュールの機能は、種々の実施態様において所望に応じて組み合わせ又は分散させることができる。
コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読取可能な命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータ等の情報の記憶のための何らかの方法及び技術で実施化された揮発性及び不揮発性、取外し可能な及び取外し不能な媒体を含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、限定するものではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、コンパクトディスクROM(CD-ROM)、デジタル汎用ディスク(DVD)若しくは他の光記憶、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶若しくは他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用することができると共に該情報を取り出すためにアクセスすることが可能な如何なる他の媒体をも含むことができる。
通信媒体は、コンピュータ実行可能な命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータを搬送波等の変調されたデータ信号で若しくは他の伝送メカニズムで具現化することができ、如何なる情報伝達媒体をも含む。“変調されたデータ信号”なる用語は、自身の特性の1以上を、当該信号に情報をエンコードするように設定又は変化させる信号を意味する。限定としてではなく例示として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接配線接続等の有線媒体、並びに音響、ラジオ周波数(RF)、赤外線及び他の無線媒体等の無線媒体を含むことができる。上記における如何なるものの組み合わせも、コンピュータ読取可能な記憶媒体の範囲内に含まれ得る。
ここに示されるものは、センサベースシステムの複数のセンサをグループ化/グループ化を解除するための実施態様である。センサは、例えば放射線レベル、音響的閾値、水分又はイベントの再生等の特定の条件を監視するように構成される。例えば、当該センサベースシステムは、温度センサ(温度、熱等)、電磁センサ(例えば、金属検出器、光センサ、粒子センサ、ガイガーカウンタ、電荷結合装置(CCD)等)、機械式センサ(例えば、タコメータ、オドメータ等)、生物学的/化学的センサ(例えば、毒素、栄養素等)又はこれらの何れかの組み合わせ等を含む種々のセンサの何れかを含む。更に、該センサベースシステムは、これらに限定されるものではないが、音響、音、振動、自動車/輸送、化学、電気、磁気、無線電波、環境、気候、水分、湿度、流れ、流体速度、イオン化、原子、亜原子、航法、位置、角度、変位、距離、速度、加速、光学、光、画像、光子、圧力、力、密度、レベル、熱的、熱、温度、近接、存在、放射線、ガイガーカウンタ、結晶型ゲートセンサ(crystal based portal sensors)、生物学的、圧力、空気品質、水質、火事、洪水、侵入検知、動き検出、粒子計測、水位、監視カメラ等を含む種々のセンサ又はこれらの組み合わせの何れかを含むことができる。センサのグループ化は、例えば、センサの互いに対する近さ、センサの地理情報及び特定の位置、センサのタイプ、センサ検出の範囲、センサの物理的近さ、センサが位置する又は隣接する構造体の床配置等の種々の条件に基づくものとすることができる。幾つかの実施態様において、センサをグループ化するシステムは、イベント(事象)が生じた際に当該センサベースシステムにより捕捉されたイベントの状態を適切な主体又は個人にリアルタイムに又は記録されたセンサデータに基づいて警告する機能を提供することができる。
図1は、幾つかの実施態様による動作環境を示す。例示的な動作環境100は、センサベース検出システム102、ネットワーク104、ネットワーク106、メッセージングシステム108及びセンサ110〜114を含んでいる。センサベース検出システム102及びメッセージングシステム108はネットワーク104に結合されている。センサベース検出システム102及びメッセージングシステム108はネットワーク104を介して通信可能に結合されている。センサベース検出システム102及びセンサ110〜114は、ネットワーク106に結合されている。センサベース検出システム102及びセンサ110〜114は、ネットワーク106を介して通信可能に結合されている。ネットワーク104、106は、2以上のネットワーク(例えば、イントラネット、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)等)を含むことができ、インターネットを含む1以上のネットワークの組み合わせであり得る。幾つかの実施態様において、ネットワーク104及びネットワーク106は単一のネットワークであり得る。
センサ110〜114は、当該センサに関連する測定値(読み)、例えばガンマ放射線、振動等を検出し、該情報を分析のためにセンサベース検出システム102に送信する。センサベース検出システム102は、受信された情報を使用すると共に、該情報を閾値、例えば履歴値、ユーザ選択値等と比較して潜在的に危険なイベントが発生したかを判定することができる。上記判定に応答して、センサベース検出システム102は該情報を適切な行動(例えば、適切な人員にEメールする、アラームを鳴らす、警報をつぶやく(ツイートする)、警察部署に警告する、本土保安部署に警告する等)のためにメッセージングシステム108に送信することができる。それに従って、当該危険性に対処するために適切な行動がとられ得る。
センサ110〜114は、温度センサ(温度、熱等)、電磁センサ(例えば、金属検出器、光センサ、粒子センサ、ガイガーカウンタ、電荷結合装置(CCD)等)、機械式センサ(例えば、タコメータ、オドメータ等)、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)、生物学的/化学的センサ(例えば、毒素、栄養素等)等を含む種々のセンサの何れかとすることができる。更に、センサ110〜114は、これらに限定されるものではないが、音響、音、振動、自動車/輸送、化学(薬品)、電気、磁気、無線電波、環境、気候、水分、湿度、流れ、流体速度、イオン化、原子、亜原子、航法、位置、角度、変位、距離、速度、加速度、光学、光、画像、光子、圧力、力、密度、レベル、熱的、熱、温度、近接、存在、放射線、ガイガーカウンタ、結晶型ゲートセンサ(crystal based portal sensors)、生物学的、圧力、空気品質、水質、火事、洪水、侵入検知、動き検出、粒子計測、水位、監視カメラ等を含む種々のセンサの何れか又はこれらの組み合わせとすることができる。センサ110〜114はビデオカメラ(例えば、IPビデオカメラ)又は特設のセンサとすることもできる。
センサ110〜114は、定位置に固定し(例えば、監視カメラ又はセンサ)、半固定にし(例えば、自動車のセルタワー上のセンサ又は他の準携帯物体に取り付けられたセンサ)、又は移動型(例えば、モバイル装置、スマートフォン等の一部)とすることができる。センサ110〜114は、データをセンサベース検出システム102に斯かるセンサ110〜114のタイプに従って供給することができる。例えば、センサ110〜114は、ガンマ放射線を検出するように構成されたCMOSセンサであり得る。このように、ガンマ放射線はピクセルを照射することができ、該放射線は電気信号に変換されて、センサベース検出システム102に送信される。
センサベース検出システム102はセンサ110〜114からデータを受信し、これらセンサを管理するように構成される。センサベース検出システム102は、ユーザが1以上の場所におけるセンサの測定値及びレベルを監視し及び追跡することを補助するよう構成される。センサベース検出システム102は、ある場所における新たなセンサの容易な配備(管理者による)を可能にすると共に、これらセンサの、ユーザの優先度(好み)、経験則に基づいたイベントの検出ための監視を可能にする種々の構成要素を有している。上記イベントは、メッセージングシステム108により使用されて、センサに基づく警報(例えば、1つのセンサに関する閾値を超えたセンサ測定値に基づく、特定の近傍内の2つのセンサの測定値が閾値を超えることに基づく、等)を発生し、適切な人員が行動をとるようにする。センサベース検出システム102は、地理的に異なる場所に配置され得る如何なる数のセンサからもデータを受信し、これらセンサを管理することができる。幾つかの実施態様において、センサ110〜114及びセンサベース検出システム102の構成要素は、複数のシステム(例えば、更に仮想化された)及び大きな地理的領域にわたって分散させることができる。
センサベース検出システム102は、センサ又はセンサのグループに関して、位置情報(例えば、ボードルームB、フロア2、ターミナルA等)及び全地球測位システム(GPS)座標(例えば、緯度、経度等)を追跡及び記憶することができる。センサベース検出システム102は、定められたイベントが発生したか(例えば、検出された放射線レベルが特定の閾値を超えるか)を判定するために、センサを監視し、センサ値を追跡するように構成することができ、もし発生したなら、該センサベース検出システム102は、危険な又は禁制の物質が当該センサの周辺又は範囲内で移動したルート又は経路を決定することができる。例えば、固定されたセンサに対する放射性物質の進行経路を決定しグラフィックユーザインターフェースを介して表示することができる。移動するセンサ(例えば、スマートフォン等)に対する、又は固定された及び移動するセンサの混合に対する放射性物質の進行経路も同様に決定しグラフィックユーザインターフェースを介して表示することができることが分かる。分析値及び/又は感知された値は、リアルタイムに表示することができるか、又は後の取り出しのために記憶することができることが理解される。
センサベース検出システム102は、センサ110〜114を監視及び管理するためにグラフィックユーザインターフェース(GUI)を表示することができる。該GUIは、センサの測定値、センサの状態及びマップ上のセンサの位置を表示するように構成することができる。センサベース検出システム102は、過去のセンサの測定値及びセンサにより検出された物質又は状況の移動の見直しを、記憶されたセンサ値の停止、再生、一時停止、早送り及び巻き戻し機能に基づいて可能にすることができる。また、センサベース検出システム102は、閾値(例えば、所定の値に基づく又は周囲センサの測定値に基づく)を越えるセンサの測定値を有したセンサに対応する画像又はビデオ映像(例えば、動画又は静止画)の見直しも可能にすることができる。例えば、センサをGUIにおいて選択することができると共に、センサの検出範囲内の領域に関連するビデオ映像を表示することができ、これにより、ユーザが危険物質を運んでいる個人又は人を見ることを可能にする。一実施態様によれば、上記映像はユーザの選択に応答して表示され、又は該映像は特定のイベント(例えば、特定のセンサ又はセンサグループに関連するセンサの測定値が特定の閾値より高い)に応答して自動的に表示され得る。
幾つかの実施態様において、1以上のセンサのセンサ測定値は、見易いようにグラフ又はチャート上に表示することができる。センサを描く視覚的なマップ型表示を、該センサの測定値及び特定のイベントに従ったカラーコード化、形状、アイコン、点滅率等を含むセンサ表現及び/又は指示子と共に表示することができる。例えば、灰色は校正センサに関連付けることができ、緑色は当該センサからの正常な測定値に関連付けることができ、黄色は上昇したセンサの測定値に関連付けることができ、橙色は潜在的に危険なセンサの測定値に関連付けることができ、赤は危険な警告のセンサの測定値に関連付けることができる。
センサベース検出システム102は、警報又は特定の閾値(例えば、所定の、動的な又は周囲に基づく)より高い若しくは経験則に基づくセンサの測定値を決定し、斯かる警報をGUIに表示することができる。センサベース検出システム102は、ユーザ(例えば、操作者)が、複数のセンサからの複数の警報に関連するイベントを生成するために複数のセンサを一緒にグループ化することを可能にすることができる。例えば、互いに12フィート以内で且つ同一の物理的空間内にある3個のセンサ又はそれ以上が、過去の値より少なくとも40%以上高いセンサ測定値を有する場合、コードレッドのイベントが生成され得る。幾つかの実施態様において、センサベース検出システム102は、センサの地理的近さに基づいて斯かるセンサを自動的に一緒にグループ化することができる。例えば、LAX(ロサンゼルス)空港のターミナルA内のゲート1、2及び3のセンサは互いに対する近い位置(例えば、同じ物理的空間内の物理的近さ)により一緒にグループ化することができる一方、別のターミナルにおけるセンサはバラバラな位置によりグループ化することはできない。しかしながら、特定の状況では、ターミナル、ゲート等の一層細かなレベルにおいてではなく、当該空港におけるイベントを監視するために同一の空港内のセンサを一緒にグループ化することもできる。
センサベース検出システム102は、センサ110〜114から収集された情報から生成されるイベントの決定に基づいてメッセージングシステム108に情報を送信することができる。メッセージングシステム108は1以上のメッセージングシステム又はプラットフォームを含むことができ、これらはデータベース(例えば、メッセージング、SQL又は他のデータベース)、ショートメッセージサービス(SMS)、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)、インスタントメッセージングサービス、カリフォルニア州サンフランシスコのツイッタ社から利用可能なツイッタ、拡張可能マークアップ言語(XML)に基づくメッセージングサービス(例えば、フュージョンセンタとの通信のための)、ジャバスクリプトオブジェクト表記(JSON)メッセージングサービス等を含むことができる。例えば、国内情報交換モデル(NIEM)準拠のメッセージングを、化学的、生物学的、放射性物質及び核防衛(CBRN)疑惑行動レポート(SAR)を政府団体(例えば、地方、州又は連邦政府)に報告するために使用することができる。
図2は、幾つかの実施態様によるデータ流れ図を示す。図200は、センサベース検出システム(例えば、センサベース検出システム102)に関連するデータ(例えば、センサ測定値、生のセンサデータ、分析されたセンサデータ等)の流れを描いている。図200は、センサ210〜214、センサ分析処理202、センサ処理マネージャ204、データ記憶部206、状態変化マネージャ208及びセンサデータ表示モジュール216を含んでいる。幾つかの実施態様において、センサ分析処理202、センサ処理マネージャ204、状態変化マネージャ208及びセンサデータ表示モジュール216は、1以上の計算システム(例えば、仮想又は物理的計算システム)上で動作することができる。データ記憶部206は、データ保管部の一部とするか、又は該データ保管部に記憶することができる。センサ210〜214は、センサ110〜114と同様であり、これらセンサと実質的に同様に動作する。これらセンサは、自身の地理的位置に関連され得ることが理解される。センサ210〜214は、例えば、音響、音、振動、自動車/輸送、化学(薬品)、電気、磁気、無線電波、環境、気候、水分、湿度、流れ、流体速度、イオン化、原子、亜原子、航法、位置、角度、変位、距離、速度、加速度、光学、光、画像、光子、圧力、力、密度、レベル、熱的、熱、温度、近接、存在、放射線、ガイガーカウンタ、結晶型ゲートセンサ、生物学的、圧力、空気品質、水質、火事、洪水、侵入検知、動き検出、粒子計測、水位等の情報を収集するために使用することができる。センサ210〜214は、データ(カメラのストリームデータ、ビデオストリームデータ等のセンサ測定値)をセンサ分析処理202に供給することができる。
センサ処理マネージャ204はセンサ分析処理202から分析されたセンサデータを入力する。この場合、センサ処理マネージャ204は、上記分析されたセンサデータを記憶のためにデータ記憶部206に送出する。センサ処理マネージャ204は、更に、データ記憶部206に記憶するために、センサ210〜214に関連するメタデータを、関連する上記の分析されたセンサデータと共に送出する。幾つかの実施態様において、センサ処理マネージャ204は、上記の分析されたセンサデータ及びメタデータをセンサデータ表示モジュール216に送出することができる。センサ処理マネージャ204からセンサデータ表示モジュール216に送信される情報はメッセージ型フォーマットであり得ることが理解される。
センサ処理マネージャ204は、センサ分析処理202を始動又は起動するように構成される。センサ処理マネージャ204は、センサ分析処理202の各インスタンス又は処理を構成パラメータ(例えば、プリセットされる、ユーザにより構成される、等)に基づいて構成するように動作する。幾つかの実施態様において、センサ分析処理202は、センサ処理マネージャ204によりセンサ測定値を時間間隔(例えば、30秒、1分、1時間、1日、1週間、1年)にわたって編成(整理)するように構成することができる。特定の時間間隔を事前に設定することができるか、又は該時間間隔をユーザ設定可能なものとすることができることが理解される。更に、該特定の時間間隔は例えば実行時の間に動的に又は静的に変更することができることも理解される。幾つかの実施態様において、センサ分析処理202の処理は、各時間間隔に対して実行することができる。センサ処理マネージャ204は、センサ210〜214に関連するメタデータ(例えば、地理空間座標、ネットワーク設定、ユーザ入力情報等)にアクセスし又は該メタデータを入力するように構成することもできる。
幾つかの実施態様において、センサ分析処理202は、次いで、分析されたセンサデータをデータ記憶部206に送ることができる。センサ分析処理202は、更に、データ記憶部206に記憶するために、センサ210〜214に関連するメタデータを、関連する分析されたセンサデータと共に送出することができる。
状態変化マネージャ208は、データ記憶部206から分析されたセンサデータ及び関連するメタデータを入力し又はこれらデータにアクセスすることができる。状態変化マネージャ208は、センサ測定値を、該センサの可能性のある状態の変化に関して分析するよう構成することができる。一実施態様において、状態変化マネージャ208は、分析されたセンサデータ及び/又は関連するメタデータを、該情報をデータ記憶部206から取り込む必要性無しに、センサ分析処理202から直接入力することもできる(図示されず)ことが理解される。
状態変化マネージャ208は、センサの状態が変化したかを、現在のセンサデータと前のセンサデータとに基づいて判定することができる。閾値を超過した、範囲内又は外等のセンサ測定値に基づくセンサ状態の変化は、センサデータ表示モジュール216に送出することができる(例えば、センサ毎に、センサのグループ毎に、等)。例えば、センサ212の状態変化は、該センサ212が以前の正常な測定値から上昇した測定値(例えば、特定の閾値より高い、上昇した測定値内、危険な測定値内、等)へ変化することに基づいて決定することができる。他の例において、センサ212の状態は、該センサ212が前のセンサ測定値と同じ範囲内の上昇した測定値を有することに基づいて変化していないと判定することができる。
幾つかの実施態様において、センサ処理マネージャ204は種々のセンサの状態を構成することができ、関連する警告は、そこで構成することができる。例えば、センサ処理マネージャ204は閾値、範囲等を設定するために使用することができ、これらは警告が発生されるべきかを判定するためにセンサ測定値に対して比較される。例えば、センサ210〜214は、5つの可能性のある状態、即ち、校正の、公称の、上昇した、可能性がある(起こり得る)、及び警告的、を有することができる。センサ処理マネージャ204の構成処理は、ユーザ入力に応答するものであり得ることが理解される。例えば、ユーザは、閾値、範囲等、及び警告を発するために満たされるべき条件を設定することができる。幾つかの実施態様において、各状態には色(カラー)を関連付けることができる。例えば、暗いグレイは校正状態に関連付けられ、緑は公称状態に関連付けられ、黄色は上昇した(高められた)状態に関連付けられ、橙色は可能性のある(潜在的)状態に関連付けられ、赤は警告状態に関連付けられるようにすることができる。明るいグレイは、オフライン又は機能していないセンサを表すために使用することができる。如何なる数の状態も存在することができ、5つの可能性のある状態を説明することは、解説目的であって、当該実施態様の範囲を限定しようと意図するものではない。
幾つかの実施態様において、状態変化マネージャ208は、センサ210〜214の状態の新たな状態への変化が存在した場合に警報又は警報信号を発生するように構成される。例えば、警報は、公称状態から上昇した状態又は可能性のある状態へ進んだセンサに関して発生され得る。幾つかの実施態様において、状態変化マネージャ208は活性状態テーブルを含む。該活性状態テーブルは現在の状態/前の状態を記憶するために使用することができ、これにより、該活性状態テーブルはセンサ210〜214の状態変化を決定するために維持される。このように、状態変化マネージャ208はセンサ状態変化に基づくリアルタイムな感知情報を提供することができる。
幾つかの実施態様において、状態変化マネージャ208は、センサ測定値が環境源から正常なセンサ測定値を越えたかを決定し、又は当該センサの状態の変化が存在したかを決定し、警報を発生することができる。例えば、ガンマ放射線の場合、状態変化マネージャ208は、ガンマ放射線センサの測定値が自然源(例えば、太陽、他の天体源等)若しくは他の自然環境源からのものであるかを公称センサ状態から決定することができ、又は該測定値がセンサの範囲内で運ばれている放射性物質からのものであるかを上昇した、可能性のある若しくは警告的センサ状態に基づいて決定することができる。一実施態様においては、ガンマ放射線測定値が安全範囲内であるかが、公称のセンサ状態に基づいて、又は安全範囲外であるかが、上昇した、可能性のある若しくは警告するセンサ状態に基づいて決定される。
幾つかの実施態様において、個々の警報は外部システム(例えば、メッセージングシステム108)へ送信することができる。例えば、1分、2分又は10分のタイムスパン内に特定の建物内で発生する1以上の警報は、メッセージングシステムへ送信され得る。当該警報が送信されるタイムスパンは予め設定されるか又はシステム管理者により選択することができることが分かる。一実施態様において、当該警報が送信されるタイムスパンは動的に(例えば、リアルタイムに)又は静的に設定され得る。
センサデータ表示モジュール216は、センサ処理マネージャ204又はデータ記憶部206から分析されたセンサデータ及び関連するメタデータを入力し、又は斯かるデータにアクセスすることができる。センサデータ表示モジュール216は、更に、状態変化マネージャ208により決定されたセンサ状態変化に基づく警報(例えば、センサ毎の、位置毎の、等)を入力することができる。
センサデータ表示モジュール216は、センサ210〜214、センサ状態、警報、センサ測定値等を示すグラフィックユーザインターフェース(GUI)をレンダリングするように動作することができる。センサデータ表示モジュール216は、センサ測定値が特定の条件を満たす場合に発生する1以上の警報を、例えばセンサ測定値が閾値を超える、特定の範囲内に入る、特定の閾値より低い、等の場合に地図上に視覚的に表示することができる。このように、センサデータ表示モジュール216は、特定の条件がセンサにより満たされた(例えば、可能性のある生物学的有害物質が検出された、高いガンマ放射線が検出された、等)ことを、ユーザ(例えば、操作者、管理者等)に視覚的、可聴的、等により通知することができる。ユーザは、センサ分析処理202が発生した種々のデータ(例えば、mSv値、生物学的有害物質測定レベル値、等)を調査し、当該警報を起動した元のセンサ分析処理202のデータ(例えば、生のストリームデータ、変換されたストリームデータ、前処理されたセンサデータ等)を含む適切なイベント事件ファイルを生成する機会を有することができる。センサデータ表示モジュール216は、(例えば、操作者、管理者等により)監視される領域を移動する又は該領域内で発生する如何なる物質(例えば、放射性物質、生物学的有害物質等)又は他の状況にも気付くために使用することができる。
幾つかの実施態様において、センサデータ表示モジュール216は、センサ、警報及びイベントを地理的に示すよう動作する位置機能を含む。該位置機能は、種々のセンサをGUI内の地図上の対応する位置にプロットするために使用することができる。GUIは詳細な床配置を伴う視覚的地図を種々のズームレベルで可能にする。センサデータ表示モジュール216は、センサデータ、警報及びイベントを配信(例えば、他のユーザ、安全当局者等への)のためにメッセージングシステム(例えば、メッセージングシステム108)に送信することができる。
以下に説明するように、センサデータ表示モジュール216は、複数のセンサを一緒にグループ化するか、又は以前に作成されたグループ化(集団)から1以上のセンサをグループ化解除(ungroup)することができる。ここで、グループ化とは、複数のセンサ210〜214に関連するセンサ捕捉データ、メタデータ等の集合化を示す。更に、グループ化解除とは、センサ210〜214の先に形成された集団から1以上のセンサ210〜214を切り離すことを示す。一例として、センサデータ表示モジュール216は、センサ210〜214の集団からセンサ212を、該センサ212に対応するデータを該集団のデータ構造から削除することによりグループ化解除することができる。一例として、センサデータ表示モジュール216はセンサ(例えば、210〜214)の集団を、当該集団のセンサ210〜214からの測定値を集合させるデータ構造、センサからの測定値は集合させるが最も高い測定値を表示させるデータ構造、センサからの測定値は集合させるが該センサ集団の平均測定値を表示させるデータ構造、センサからの測定値を集合させると共に地理的位置情報等の関連するメタデータを表示させるデータ構造、等を作成することにより形成することができる。他の例として、センサデータ表示モジュール216はセンサ(例えば、210〜214)の集団を、例えば同様のセンサ、同様の状態を持つセンサ、同様のメタデータを持つセンサ、同様の測定値を持つセンサ等の同様の特徴を持つ集団のセンサ210〜214からの測定値を集合させるデータ構造を作成することにより形成することができる。
作成されたデータ構造は、データ記憶部206に記憶することができる。幾つかの実施態様において、センサデータ表示モジュール216はセンサ210〜214を、MapReducフレームワークを用いてデータ構造にグループ化することができる。データ構造はセンサ210〜214の集団を、該センサに関連する如何なるパラメータ(例えば、位置、センサデータ、タイプ等)に関しても記述することができる。一例として、集団のデータ構造はローカルに又はデータ記憶部206に関係データベースとして記憶することができる。データ構造は階層構造のエントリ(項目)とすることができ、各エントリは1以上の副エントリを有することができる。例えば、データ構造におけるエントリは個々のセンサに対応することができ、副エントリは該個々のセンサのメタデータであり得る。他の例として、副エントリは個々のセンサの感知されたデータであり得る。データ構造内のエントリは、属性/値の対を有するJSON又はXML文書として実施化することができる。センサの場合、例示的な属性は“位置”とすることができ、対応する値は“ターミナルA”とすることができる。
データ構造は、一定のタイムスケール(例えば、期間)にわたって捕捉されたセンサ210〜214のセンサ測定値を含むことができる。幾つかの実施態様において、センサ測定値は、当該集団のセンサ210〜214のセンサ測定値に基づいて決定される時点から開始して当該データ構造に追加することができる。一例として、データ構造に含まれるセンサ測定値は、センサ210〜214のうちの1以上が上昇した測定値を有する時点で開始することができる。他の例として、データ構造に含まれるセンサ測定値は、センサ210〜214のうちの1以上が閾値内の測定値を有する時点で開始することができる。他の実施態様において、グループ化されたセンサ210〜214のデータ構造は終わりのないものとすることができ、センサ210〜214からの測定値を、操作者がデータ収集を手動で閉じる又は経験則に基づいて自動的に閉じるまで、継続的に追加することができる。例えば、センサの集団のセンサ測定値は、該集団の全てのセンサ210〜214が、最早、高い測定値を有さない、センサの測定値が特定の範囲内である、等の場合に中止することができる。
データ構造は、如何なる時点においてもエントリを追加又は削除することができる。一例として、センサデータ表示モジュール216は、例えば操作者により入力されて、該センサデータ表示モジュール216を構成するために使用することができる1以上の条件、パラメータ又は経験則を、グラフィックユーザインターフェースを介して入力し又はアクセスすることができる。センサデータ表示モジュール216によりアクセスされた該ユーザ入力情報は、センサ210〜214をグループ化し又はグループ化解除するために使用することができる。上記条件、パラメータ又は経験則は、センサデータ表示モジュール216のグラフィックユーザインターフェース、センサ処理マネージャ204、状態変化マネージャ204等を介して入力することができる。以下に説明するように、センサデータ表示モジュール216は、センサ210〜214のグループ化又はグループ化解除をセンサデータ、センサメタデータ又は上記条件、パラメータ、経験則等の評価(例えば、比較、アルゴリズム等)に基づいて決定することができる。例えば、既存のセンサ集団には以前に含まれておらず、且つ、特定の条件を満たすセンサは、該センサに対応するエントリをデータ構造に追加することにより該既存のセンサ集団に追加することができる。更に、既存のセンサ集団における特定の条件を、最早、満たさないセンサは、該センサに対応するエントリを当該データ構造から削除することにより、該既存のセンサ集団から削除することができる。
更に、センサ集団に関連するデータは、メッセージを発生し、該センサ集団のセンサ210〜214からの測定値を監視し、該センサ集団のセンサ210〜214の状態又は位置を視覚化する、等のために使用することができる。幾つかの実施態様において、センサ210〜214のグループ化処理は、センサ210〜214の感知されたデータ(測定値)をデータ構造にグループ化することができる。この開示はデータ構造を用いたセンサのグループ化及びグループ化解除を説明しているが、この開示は何らかの好適なデータ構造を用いたセンサの如何なる好適なグループ化及びグループ化解除も想定している。
センサ210〜214のグループ化を決定することに基づいて、センサデータ表示モジュール216から指示情報(indicator)を出力することができる。幾つかの実施態様において、該指示情報は、視覚的に、可聴的に又は他のシステム(例えば、メッセージングシステム108)に対する信号を介して出力することができる。以下に説明するように、センサのグループは、手動で(例えば、GUI、コマンドラインインターフェース等を介して)、又は経験則に基づいて自動的に(例えば、センサベース検出システム102により決定される自動グループ化に基づいて)選択することができる。幾つかの実施態様において、上記指示情報(例えば、警報、イベント、メッセージ等)は、メッセージングシステム(例えば、メッセージングシステム108)に出力することができる。例えば、該指示情報は人(例えば、操作者、管理者、安全当局者)又は人のグループ(例えば、安全部署、警察署、消防署、本土保安部署等)に通知するために出力することができる。
図3A〜3Cは、幾つかの実施態様によるセンサの自動グループ化を示す。前述したように、センサデータ表示モジュール216はセンサのグループ化を決定することができる。幾つかの実施態様において、グループ化は、センサのデータ又は測定値、センサのメタデータ、1以上の条件、パラメータ、経験則等に基づくものとすることができる。例えば、センサは、これらセンサの測定値(これらの全ては上昇され得る)に基づいてグループ化され得る。一方、センサの他の集団は、これらセンサの測定値が高度に高められたことに基づいて一緒にグループ化され得る。他の例として、実質的に同様の値を持つメタデータを伴うセンサが一緒にグループ化され得る。他方、或る値の範囲内のメタデータを伴うセンサが一緒にグループ化され得る。センサのメタデータは、これらに限られるものではないが、建物名、フロアのレベル、部屋番号、所定の範囲(例えば、センサ間の距離、或る場所へのセンサの近さ、等)内の地理空間的(例えば、地理情報システム(GIS))座標、センサの供給元、センサのタイプ、センサの特性、センサの構成等を含むことができる。
幾つかの実施態様において、センサデータ表示モジュール216はセンサを、当該センサが例えば構造物、町、郡、地域等の地理的場所内に位置することを示すメタデータに基づいて一緒にグループ化することができる。図3Aに図示されるように、センサ310A〜Cは、これらセンサ310A〜Cの空港のターミナルビル330内のゲート1、2及び3における地理的近さに基づいて自動的に一緒にグループ化され得る。更に、別のターミナル332に位置するセンサ312A〜Cは、これらセンサの離れた位置故に、センサ310A〜Cとはグループ化されないであろう。他の例として、センサデータ表示モジュール216は、センサ312A〜Bがターミナルビル332の同じフロア上に位置すると判定し、センサ312A〜Bを、これらセンサの位置メタデータに基づいて一緒にグループ化することができるが、センサ312Cは例えば異なるフロア上の位置故に含めることができない。他の例として、センサデータ表示モジュール216は、例えばセンサ310A〜Cを、これらセンサ310A〜Cがターミナル330の物理的構造物内に位置すると判定することに基づいてグループ化することができるが、センサ310Dは該センサ310Dがターミナル330の物理的構造物外に位置すると判定することに基づいて選択しない。幾つかの実施態様において、特定の状況においては、同じ空港内のセンサを、イベントをターミナルビル、ゲート等の一層細かなレベルにおいてではなく、空港全体において監視するために一緒にグループ化することができる。如何なるレベルの細かさも達成することができ、ここで説明される細かさは解説目的のためだけのものであり、当該実施態様を限定するものと見なされるべきではないことが理解される。
上述したように、位置等を含むセンサ310A〜Cに関連するメタデータは、センサデータ表示モジュール216によりセンサのグループ化を決定するために使用することができる。図3Bに示されるように、センサデータ表示モジュール216は建物332の別のフロア上のセンサ312A〜Bを一緒にグループ化することができる。他の例として、センサ312A〜Bは、以前に侵入に対して脆弱であると判定された建物332の領域を戦略的に監視するために一緒にグループ化することもできる。更に他の例として、センサ314A及び314Bを、センサ314Aが建物334への地上階入口の静止画又はビデオ画像を記録するように構成された画像センサであり、センサ314Bが該建物334の最上階の階段吹抜をカバーする画像センサであり得る故に、一緒にグループ化することができる。言い換えると、センサは、センサ間の相互関係に基づいて一緒にグループ化することができる。例えば、建物334及び336内のセンサ314A〜Cを、これらセンサが同じ組織(例えば、民間セキュリティ会社)に属することに基づいて一緒にグループ化することができる。
幾つかの実施態様において、センサは状態変化マネージャ208からのデータに基づいて一緒に結合することができる。状態変化マネージャ208からのデータの例は、1以上のセンサから受信された上昇した測定値の警報を含み得る。幾つかの実施態様において、状態変化マネージャ208は、センサの状態が変化したかを現在のセンサデータ又は前のセンサデータに基づいて判定することができる。一例として、センサ310A〜Dは5つの可能性のある状態、即ち、校正、公称、上昇した、可能性のある(起こり得る)又は警告を有し得る。センサ310A〜Dの状態の変化は、センサ310A〜Dの測定値が閾値より高い、範囲内又は外である、等に基づいて決定することができる。図3Cに示されるように、状態変化マネージャ208はセンサ310A〜Dの状態の変化(例えば、公称値から上昇した値への)を検出するように構成することができ、センサデータ表示モジュール216はセンサ310A〜Dを一緒にグループ化することができる。幾つかの実施態様において、状態変化マネージャ208は、センサ310A〜Dの状態を監視するために維持される状態テーブルを含むことができる。このように、状態変化マネージャ208は、センサの状態変化に基づいてリアルタイムな感知情報を提供することができる。幾つかの実施態様において、センサデータ表示モジュール216はセンサ310A〜Dをセンサが状態の変化を持つことに基づいてグループ化することができ、グループ化されたセンサ310A〜Dのデータをデータ記憶部206からセンサデータ表示モジュール216に送ることができる(例えば、センサ毎に)。グループ化は、センサが特定の条件を維持する(例えば、上昇したセンサが、該上昇した状態に留まる)ことに基づくものとすることもできることが分かる。例えば、或る期間(例えば、2分)にわたって上昇された測定値を持つ熱センサは、火事の可能性を示す可能性があり、これらセンサは一緒にグループ化することができる。
センサのグループ化は、発生しているイベントの一層正確且つ明確な状況(光景)を提供するために使用することができることが分かる。例えば、或るセンサのセンサ状態の変化は、単一のセンサ測定値の生じた偶然又は一時的上昇であり得る。しかしながら、センサが複数の上昇した測定値を捕捉した場合又は複数のセンサが高い測定値を有する場合、イベントが生じている高い確率が存在する。複数のセンサのセンサ状態の変化は更なる注意の根拠となり得るイベントが生じたことを示すものであり得、センサデータ表示モジュール216は、上昇した測定値に応答してセンサ310A〜Dをグループ化することができる。一例として、公称値から上昇された値への状態の変化を伴う放射線センサ310A〜Dからの上昇された測定値は、放射線物質が存在することを示し得る。幾つかの実施態様において、センサデータ表示モジュール216は、センサ310A〜Dを自動的に識別すると共に一緒にグループ化することができ、センサ310A〜Dからのメタデータ及び感知されたデータがデータ記憶部206のデータ構造に記憶されるようにする。他の例として、同一の領域又は施設334内の温度センサ314A〜Bからの測定値を、公称値から上昇した値への状態の変化に基づいて一緒にグループ化することもできる。該センサ314A〜Bの状態の変化は、建物334内に火事又は発火の原因が存在することを示し得る。
図4A〜Cは、幾つかの実施態様による他の自動的グループ化を示す。幾つかの実施態様において、センサは、センサのデータ又は測定値が或る値の範囲内にあることに基づいてグループ化することができる。例えば、センサの集合は、互いから適切な距離内にあると共に各センサが上昇したセンサ測定値を有するセンサ410A〜Dから形成することができる。センサのグループ化を決定するために使用される経験則は、更に、センサの間の距離及び上昇した測定値の時間を含むことができる。例えば、センサ410A〜410Dは、隣接する放射線センサ(例えば、410Bに対する410A、410Cに対する410B、410Dに対する410C)は放射性物質が全てのセンサを同時に誘起させ得ないほど十分に互いから離れているが、これらセンサの各々が、ここにグループ化される他のセンサから特定の時間間隔内に(例えば、3分の期間内に)誘起された場合に、一緒にグループ化され得る。このことは、放射性物質がセンサ410Aの近傍から、410Bへ、更に410Cへ、最終的に410Dへ移送されたことの暗示であり得る。かくして、センサ410A〜Dは、上昇した測定値が特定の順序で(例えば、410Aから410Dへ)、上昇した測定値の間の或る期間(例えば、10分)内で生じたことに基づいて一緒にグループ化することができる。
幾つかの実施態様において、センサのグループ化は、移動する放射線源の推測される経路に対応し得る。経験則は、図4Aに示されるように、センサ(例えば、410C〜D)の間の推測される移動時間に基づくものであり得る。例えば、センサデータ表示モジュール216は、センサ410A〜Cにより捕捉された上昇した測定値に基づいて関心経路を推測し、センサ410A〜Cを含む初期集団を作成することができる。次いで、センサ410C〜Dの間の距離及びセンサ410A〜Cの上昇した測定値から推測される経路に基づいてセンサ410Dを上記集団に追加することができる。例えば、センサデータ表示モジュール216は、上記の推測された経路の概略方向及びセンサ410Cから或る距離内に一番最近に上昇した測定値を伴って位置することに基づいてセンサ410Dを識別し、当該センサ集団に追加することができる。
前述したように、センサはセンサのメタデータに基づいてグループ化することができる。幾つかの実施態様において、センサデータ表示モジュール216は、バラバラな位置におけるセンサ412A〜Dを、図4Bに示されるように、センサ412A〜Dのタイプに基づいてグループ化することができる。一事例において、建物430〜436におけるセンサ412A〜Dは一緒にグループ化される放射線検出器であり得る一方、例えば他のセンサ414A〜Dは当該集団から除外される他のタイプのセンサであり得る。幾つかの実施態様において、放射線センサ412は同じ組織(例えば、核規制当局)により監視され得る。
幾つかの実施態様において、センサベース検出システム102はグループ化されたセンサの測定値の監視を容易化するためにイベントを形成することができる。センサ処理マネージャ204は、図4Cに示されるように、集団が形成されるべきかを決定するためにセンサ測定値に対して比較される閾値、範囲等を設定することができる。一例として、コードレッド(緊急事態)イベントは、センサ420A〜Bが過去の値より少なくとも40%高いセンサ測定値を有する場合に形成することができる。地理的位置(例えば、432)が第三者団体に関連し得る場合、該イベントのデータはイベント監視のために該第三者団体に送信することができる。例えば、地理的位置432は民間セキュリティ会社により管理されている倉庫であり得、地理的位置432は当該場所における種々の活動を監視するセンサ420A〜Bを有し得る。センサベース検出システム102は、上述した様に上昇した測定値を有する地理的位置432のグループ化されたセンサ420A〜Bのうちの1以上に基づいてイベントを形成することができる。この場合、上記民間セキュリティ会社は、状況を評価するために、グループ化されたセンサ420A〜Bの測定値を監視することができる。
他の例として、地理的位置436は空港当局により管理される空港ターミナルであり得る。空港当局は、空港ターミナル436における活動を監視するために動きセンサ422A〜Cを一緒にグループ化することができる。幾つかの実施態様において、センサベース検出システム102は、地理的位置436のグループ化された動きセンサ422A〜Cが非営業時間の間に動きを検出することに基づいてイベントを形成することができ、該イベントは続いての監視のために空港当局に送信される。
図5A〜Bは、幾つかの実施態様によるセンサの他の自動的グループ化を示す。前述したように、センサデータ表示モジュール216はセンサをセンサ510A〜Dのメタデータに基づいてグループ化することができる。幾つかの実施態様において、センサ510A〜Dは、相補的データを捕捉するセンサ510A〜Dを識別し、グループ化することにより一緒にグループ化することができる。図5Aに示されるように、博物館建物502の責任を負う民間セキュリティ会社は、博物館建物502内の活動を監視するセンサ510A〜D及び512A〜Dを有することができる。センサ510Aは、514により示される範囲の領域内の動きを検出するように構成された動きセンサであり得る。幾つかの実施態様において、センサデータ表示モジュール216は、範囲514の領域内に位置する温度センサ510B〜Cを動きセンサ510Aと一緒にグループ化することができる。動きセンサ510Aの集団からの測定値は温度センサ510B〜Cからのデータと共に、博物館建物502における動きセンサ510Aによる侵入者の検出を確認することができる。加えて、センサデータ表示モジュール216は、当該侵入者を識別するためのビデオデータにアクセスするために画像センサ510Dを追加することもできる。更に、センサ510Aの範囲の領域の外側に位置するセンサ512A〜Dは、当該センサのグループ化から除外することができる。
図5Bに示されるように、建物504は、該建物504内の保管領域からの放射性物質の可能性のある移動を監視するように構成されたセンサ520A〜D及び522A〜Dを備えた核保管施設であり得る。センサデータ表示モジュール216は、関連する範囲領域524を有する動きセンサ520Aを放射線センサ520B〜Dと共にグループ化することができる。異なるタイプ(例えば、放射線及び動き)のセンサ520A〜Dをグループ化することにより、責任組織は、1つのタイプのデータ(例えば、放射線)を他のタイプのデータ(例えば、動き)からの上昇した測定値を確認するために使用し、誤った肯定的判断の尤度を低減することができる。一例として、動きセンサ520Aは建物504の保管領域の周囲の許可されていない動きを検出することができ、放射線センサ520B〜Dは、セキュリティ組織の注意を要するイベントの確認として、上記動きを建物504内の上昇した放射線測定値と相関させるために使用することができる。
図6は、幾つかの実施態様によるセンサの他の自動的グループ化を示す。前述したように、センサ610Aは車両上に装備された移動型センサであり得る。一例において、該移動型センサは、ガンマ放射線を検出することができるCMOSチップを備えた無線携帯電話であり得る。幾つかの実施態様において、センサデータ表示モジュール216はセンサを移動型センサ610Aの現在位置に基づいて動的にグループ化し及びグループ化解除することができる。一例として、移動型センサ610Aは上昇した測定値を捕捉することができ、固定位置におけるセンサ610B〜Dが該移動型センサ610Aと共にグループ化され得る。幾つかの実施態様において、固定センサ610B〜Dは、全て移動型センサ610Aから或る距離内であり得るか、又は該移動型センサ610Aの現在位置を含む可能範囲領域を有し得る。更に、移動型センサ610Aから上記距離より遠くに位置するセンサ(例えば、614A〜D)は、移動型センサ610Aと一緒にグループ化され得ない。移動型センサ610Aの位置が変化するにつれて、該移動型センサ610Aの現在位置から上記距離内にあるセンサ612A〜Cが当該集合に追加され得る。同時に、移動型センサ610Aの最早近傍ではなくなった固定センサ610B〜Dは該移動型センサ610Aからグループ化解除され得る。一例として、センサ610Aは携帯放射線センサであり得る一方、センサ610B〜D及び612A〜Cは放射性物質を運ぶ、可能性のある容疑者を識別するための画像センサであり得る。
図7は、幾つかの実施態様によるセンサの手動グループ化を示す。前述したように、センサはGUI上にグラフィック(図形)エレメント(例えば、アイコン、画像、形状等)により視覚的に表現することができる。幾つかの実施態様において、GUIはセンサを地図上に表示することができ、該GUIは手動選択によりセンサ710A〜Fを一緒にグループ化するように動作することができる。例えば、GUIの地図上に表示されたセンサ710A〜Fは、該センサ710A〜Fの周りにボックス720を形成するマウス又は他の入力デバイスを用いたクリック&ドラッグ選択によりグループ化することができる。更に、1以上のセンサ710A〜Fは、グループ化されたセンサ710A〜Fのうちの1以上を表す図形エレメントのクリック選択によりグループ化解除することができる。選択されなかったセンサ712A〜Dは、センサ710A〜Fの集団から除外される。一例として、センサ710A〜Fは操作者によりGUIを用いて(例えば、ラッソ(投げ縄)選択、クリック&ドラッグ選択、クリック選択、コマンドライン、フリーテキストボックス等を介して)グループ化することができる。グループ化は、当該グループ内のセンサに関連する情報を表示するために使用することができる。一例において、グループ化は空港の関心領域を監視するために使用することができる。他の例として、操作者は同様の過去の測定値(例えば、mSv値)を有するセンサ710A〜Fを手動でグループ化することができ、当該集団における各センサ710A〜Fに一様な条件(例えば、閾値)が適用され得るようにする。センサは、所望に応じて、操作者により該操作者の好みのセンサとしてグループ化することもできることが理解される。
上述した様に、手動でグループ化されたセンサ710A〜Fからの警報又は測定値は、責任組織に対してイベントとして表示し又は送信することができる。センサ710A〜Fの手動グループ化に対して或る条件を適用することができ、イベントがセンサ710A〜Fのグループにおける該条件を満たす(例えば、特定の測定値レベルに到達する、或る範囲の測定値レベルを越える、等)1以上に基づいて起動されるようにする。幾つかの実施態様によれば、上記条件は、ユーザによりGUIを介して手動で設定することができるか、又は経験則を介してのものであり得る。選択されたセンサ710A〜Fは、各々が当該集団のセンサ710A〜Fのタイプに適した自身の条件を持つ、種々のタイプのものであり得ることが分かる。
図8は、幾つかの実施態様によるセンサの他の手動グループ化を示す。本開示は特定の方法を使用してセンサを手動でグループ化するように構成されたGUIを説明及び図示するが、本開示は何らかの好適な方法を用いてセンサを手動でグループ化するよう構成される如何なる好適なGUIも想定するものである。幾つかの実施態様において、操作者は、種々のセンサのリストを含むGUIを介してセンサの集団を形成することができる。GUIの例示的ワイヤフレーム800は、センサを備える位置のリスト802及びグループ化されたセンサを備える位置のリスト804を含むことができる。操作者は、当該GUIに掲載された1以上の利用可能な位置を選択する(例えば、クリック選択)することにより、利用可能位置のリスト802から選択された位置のリスト804へ1以上の位置を移動することができる。他の実施態様において、操作者は、掲載された選択された位置804の1以上を選択(例えば、クリック選択)することにより、該選択された位置804からセンサをグループ化解除することができる。GUIは、更に、設定可能な開始又は終了時間によりグループ化された位置804のセンサに関するイベントを作成するよう構成することができる。
図9〜11は、幾つかの実施態様によるセンサのための地図ビューを示す。前述したように、センサベース検出システム102は配備されたセンサの各々を監視及び管理するためにグラフィックユーザインターフェース(GUI)を提供することができる。該GUIは、各センサの地理的前後関係での監視を可能にする地図ビュー900を提供するように構成することができると共に、更に、一群のセンサ(例えば、地理的位置902のセンサ)のビューをズームイン及びアウト又は拡大若しくは縮小するために使用することができる。例えば、地図ビュー900は例えばスライダ等の図形エレメントを用いて拡大又は縮小することができ、該地図ビュー900が操作者により望まれる細かさで表示することができるようにする。地図ビュー900は、地理的位置902を含む最大ズームアウトにすることができることが分かる。例えば、地図ビュー900は空港902内のセンサに関連するデータを表示することができる。幾つかの実施態様において、地図ビュー900は、当該センサに関連するデータを表示する、例えばアイコン等の図形エレメント904を含むことができる。一例として、図形エレメント904は地理的位置902内のセンサの数を示すことができる。以下に示すように、例えばポップアップウインドウ等の追加の図形エレメントが、当該操作者が上記図形エレメント904と対話することに応答して当該センサに関する追加の情報を提供することができる。本開示は例示的構成の図形エレメントを有する地図ビューを図示及び説明しているが、本開示は何らかの適切な構成の図形エレメントを有する如何なる好適な地図ビューも想定するものである。
地理的位置902の地図ビュー900は、該地理的位置902の一層詳細な地図ビュー1000を表示するために拡大又はズームインすることができる。図10に示されるように、地理的位置902は建物1006A〜B(例えば、空港ターミナル)及び該地理的位置902の各建物(例えば、1006A〜B)におけるセンサに関する情報を表示する図形エレメント1004A〜Dを含むことができる。図形エレメント1004A〜Dは、センサの集団、各建物(例えば、1006A〜B)内に位置するセンサの数、センサの状態に関する情報、センサの状況、センサの測定値、センサに関連するメタデータ、センサの地理情報的位置等を示すことができる。例えば、図形エレメント1004B〜Dは関連するセンサが公称状態を有することを示すことができる一方、図形エレメント1004Aは関連するセンサが上昇した測定値を有するとの視覚的指示情報を提供することができる。前述したように、上昇した測定値と示された状況のセンサは、閾値より高い又は或る値の範囲外の測定値を含み得る。一例として、図形エレメント1004Aにより示されたセンサは一緒にグループ化することができる。他の例として、図形エレメント1004Bにより示されたセンサは、該図形エレメント1004Bを選択(例えば、クリック選択)することにより、図形エレメント1004Aのセンサと一緒にグループ化することができる。
地図ビュー1000は、図11に示されるように、該地理的位置の一層詳細な地図ビュー1100を表示するために拡大又はズームインすることができる。例えば空港ターミナル等の建物1106A〜Bの形状は、一層の細部を伴って表示することができ、図形エレメント1104A〜Eは各建物1106A〜B内のセンサの位置に対応し得る。前述したように、図形エレメント1104A〜Eは、各建物1106A〜B内に位置するセンサの数、センサの警報レベル、センサの状況、センサの測定値、センサのタイプ、センサの地理情報的位置、センサを所有する又は該センサの責任を負う組織等に関連する情報を表示することができる。例えば、図形エレメント1104A〜Eに関連する数は、これらの地理的座標(例えば、緯度及び経度)を持つセンサの数を示すことができる。他の例として、図形エレメント1104A〜Eに関連する数は、当該センサが高い測定値を有することを示すことができる。1より大きな数を持つ図形エレメント1104A〜Eは、同一の地理的座標を有するが、異なる測地高度(例えば、建物1106A〜Bの異なるフロア)を有する複数のセンサを示すことができる。地図ビュー1100は、図12に示されるように、当該地理的位置の追加の細部を伴う地図ビュー1200を表示するために拡大又はズームインすることができる。建物1206及びその周囲の領域は、より多くの細部を伴って表示することができ、図形エレメント1204A〜Cの配置は建物1206の位置及び各センサの状態に対応し得る。
前述したように、GUIはユーザの対話に応答して情報をレンダリングするために使用することもできる。図13に示されるように、建物1306に関連する情報は、ユーザ対話に応答して地図ビュー1300にレンダリング又は表示することができる。建物1306の例示的情報は、建物の名称、地理的座標、アドレス、フロア数、物理的大きさ、寸法、責任団体、建物のタイプ等を含むことができる。例えば、建物1306の情報を表示するポップアップウインドウ1302を、ユーザがカーソルを建物1306上に移動させたことを検出することに応答して、地図ビュー1300にレンダリングすることができる。ポップアップウインドウ1302は、建物1306の異なる部分(例えば、フロア)におけるセンサの位置を示すアイコン1304を表示するためのドロップダウンメニュを含むことができる。幾つかの実施態様において、ポップアップウインドウ1302は、操作者が建物1306の1以上のセンサをセンサの集合に手動でグループ化する又はグループ化解除することを可能にするよう構成されたメニュを含むことができる。幾つかの実施態様においては、追加の情報をユーザ選択に応答してレンダリングすることができる。例えば、ターミナルAにおけるセンサに関する情報を、該センサのユーザ選択に応答して表示することができる。同様に、或るグループのセンサに関する情報を、該グループのユーザ選択に応答して表示することができる。
図14に示されるように、建物1406のセンサ1404の情報を、ユーザ対話に応答して地図ビュー1400にレンダリング又は表示することができる。図形エレメント1404に関連するセンサに関する例示的情報は、センサのデータ(例えば、測定値)又はセンサのメタデータ(例えば、名称、センサのタイプ、製造者、位置名、地理的座標、等)を含むことができる。例えば、図形エレメント1404に関連するセンサに関する情報を表示するポップアップウインドウ1402は、ユーザがカーソルをアイコン1404上に移動させた又はユーザがアイコン1404を選択したことを検出することに応答して地図ビュー1400にレンダリングすることができる。更に、ポップアップウインドウ1402は,センサ1404とグループ化されたセンサのリストを含むことができる。
図15は、幾つかの実施態様によるセンサベース検出システム内のデータ相互作用を示す。幾つかの実施態様において、センサベース検出システム102のコントローラ1540はセンサ1510〜1512からデータを受信することができる。センサ1510〜1512からのデータは、記憶部1570に記憶することができる。一例として、記憶部1570はデータ記憶部206を含むことができる。幾つかの実施態様において、コントローラ1540はセンサ1510〜1512を自動的に一緒にグループ化することができる。一例として、センサ1510〜1512は経験則(例えば、特定の閾より高い測定値)に基づいて一緒にグループ化され得る。更に、グループ化されたセンサ1510〜1512のデータは記憶部1570上で動的データ構造に記憶され得る。操作者は、コントローラ1540と、表示器1580上にレンダリングされたGUIを介して及びセンサ1510〜1512のGUIリクエストデータを介して対話することができる。操作者の対話は、カーソルをセンサのグループ上に静止させること、グループを選択すること、センサ又はセンサのグループに関連する地理的位置を選択すること等であり得ることが理解される。センサ1510〜1512のデータを取り出すために、GUIを介してコマンドをコントローラ1540に送信することができる。コントローラ1540は記憶部1570上に記憶されたセンサ1510〜1512のデータにアクセスし、該センサデータを表示器1580に送信することができる。一事例において、センサ1510〜1512のデータはGUIによりレンダリングすることができる。
図16は、幾つかの実施態様によるセンサをグループ化するためのフローチャート1600を示す。ステップ1610において、第1検出センサに関連するデータが受信される。図1に示されたように、センサベース検出システム102はネットワーク106を介してセンサ110〜114からデータを受信することができる。ステップ1620においては、第2検出センサに関連するデータが受信される。前述したように、第1及び第2検出センサは、温度、電磁、光、画像、粒子、ガイガーカウンタ、機械式、生物学的、化学センサ又はこれらの何れかの組み合わせとすることができる。ステップ1630において、第1検出センサ及び第2検出センサは一緒にグループ化される。特別な実施態様において、上記グループ化は、特定の条件を満足する第1検出センサ及び第2検出センサに関連するデータに基づいて実行される。例えば、該特定の条件は、第1検出センサ及び第2検出センサが互いに特定の距離内にあることであり得る。他の例として、上記特定の条件は、第1検出センサに関連する測定値が第1の所定の閾値内であり、第2検出センサに関連する測定値が第2の所定の閾値内であるか、であり得る。
図17は、幾つかの実施態様によるセンサをグループ化するための他のフローチャート1700を示す。ステップ1710において、第1検出センサに関連するデータが受信される。図1に示されたように、センサベース検出システム102はネットワーク106を介してセンサ110〜114からデータを受信することができる。ステップ1720において、第2検出センサは、該第2センサが特定の条件を満たすというデータに基づいて識別される。例えば、センサデータ表示モジュール216は第2検出センサを、該第2検出センサの測定値が所定の値の範囲外であると判定することにより識別することができる。他の例として、センサデータ表示モジュール216は第2検出センサを、該第2検出センサが第1検出センサに対して特定の距離内にあると判定することにより識別することができる。他の例として、センサデータ表示モジュール216は第2検出センサを、図4に関連して説明したように、該第2検出センサが第1検出センサと同一のタイプの検出センサであると判定することにより識別することができる。他の例として、センサデータ表示モジュール216は第2検出センサを、図5で説明したように、該第2検出センサが第1検出センサの能力範囲の領域内にあると判定することにより識別することができる。ステップ1730において、第1検出センサは、識別された第2放射線検出センサと一緒にグループ化される。
図18は、幾つかの実施態様によるセンサベース検出システム内の他の例示的データ相互作用を示す。幾つかの実施態様において、センサベース検出システム102のコントローラ1840はセンサ1810〜1812からデータを受信することができる。センサ1810〜1812からのデータは、記憶部1870に記憶することができる。一例として、記憶部1870はデータ記憶部206を含むことができる。操作者は、表示器1880上にレンダリングされたGUIを介してコントローラ1840と対話することができ、該GUIを介してセンサ1810〜1812を手動でグループ化することができる。一例として、操作者は、GUIとの対話、例えばクリック&ドラッグ選択を介してセンサ1810〜1812を一緒にグループ化することができる。更に、グループ化されたセンサ1810〜1812のデータは記憶部1870上でデータ構造に記憶され得る。センサ1810〜1812のデータを取り出すために、GUIを介して後続のコマンドをコントローラ1840に送信することができる。コントローラ1840は記憶部1870上に記憶されたセンサ1810〜1812のデータにアクセスし、該センサデータを表示器1880に送信することができる。一事例において、センサ1810〜1812のデータはGUIによりレンダリングすることができる。
図19は、幾つかの実施態様によるセンサを手動でグループ化するためのフローチャート1900を示す。ステップ1910において、第1及び第2検出センサを選択する入力が受信される。前述したように、該入力はグラフィックユーザインターフェースを介して受信される第1検出センサ及び第2検出センサのユーザ選択である。幾つかの実施態様において、該ユーザ選択は、グラフィックユーザインターフェースを介して受信される第1検出センサ及び第2検出センサのドラッグ&クリック選択を含む。ステップ1920において、第1検出センサ及び第2検出センサは上記入力を受信することに応答して一緒にグループ化される。ステップ1930においては、第1及び第2検出センサに関連するデータがデータ構造に記憶される。図1に図示したように、センサベース検出システム102はネットワーク106を介してセンサ110〜114からデータを受信することができる。前述したように、第1及び第2検出センサは、温度、電磁、光、画像、粒子、ガイガーカウンタ、機械式、生物学的、化学的センサ又はこれらの何れかの組み合わせであり得る。
図20は、幾つかの実施態様によるセンサを手動でグループ化するための他のフローチャート2000を示す。ステップ2010において、第1及び第2検出センサを選択する入力が受信される。前述したように、該入力はグラフィックユーザインターフェースを介して受信される第1検出センサ及び第2検出センサのユーザ選択である。幾つかの実施態様において、該ユーザ選択は、グラフィックユーザインターフェース上にレンダリングされた地図オーバーレイ上での第1検出センサ及び第2検出センサのクリック選択を含む。ステップ2020において、第1検出センサ及び第2検出センサは上記入力を受信することに応答して一緒にグループ化される。ステップ2030においては、第1及び第2検出センサに関連するデータが受信される。図1に図示したように、センサベース検出システム102はネットワーク106を介してセンサ110〜114からデータを受信することができる。前述したように、第1及び第2検出センサは、温度、電磁、光、画像、粒子、ガイガーカウンタ、機械式、生物学的、化学的センサ又はこれらの何れかの組み合わせであり得る。幾つかの実施態様において、第1及び第2センサのデータはデータ構造に記憶される。
図21は、幾つかの実施態様によるコンピュータシステムを示す。図21に示されるように、実施態様を構成するシステムモジュールは、計算システム環境2100等の汎用計算システム環境を含んでいる。計算システム環境2100は、これらに限定されるものではないが、サーバ、スイッチ、ルータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、タブレット、モバイル装置及びスマートフォンを含むことができる。最も基本的な構成において、計算システム環境2100は、典型的に、少なくとも1つの処理ユニット2102及びコンピュータ読取可能な記憶媒体2104を含む。計算システム環境の正確な構成及びタイプに依存して、コンピュータ読取可能な記憶媒体2104は揮発性(RAM等の)、不揮発性(ROM、フラッシュメモリ等の)又はこれら2つの何らかの組み合わせとすることができる。コンピュータ読取可能な記憶媒体2104の一部は、実行された場合に、イベントのチケット(例えば、処理1600、1700、1900及び2000)を管理する。
更に、種々の実施態様において、計算システム環境2100は他の特徴/機能も有することができる。例えば、計算システム環境2100は、これらに限定されるものではないが磁気又は光ディスク若しくはテープを含む追加の記憶部(取外し可能な又は取外し不能な)を含むこともできる。このような追加の記憶部は、取外し可能な記憶部2108及び取外し不能な記憶部2110により示されている。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読取可能な命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータ等の情報の記憶のための何らかの方法若しくは技術により実施化された揮発性及び不揮発性、取外し可能な及び取外し不能な媒体を含む。コンピュータ読取可能な媒体2104、取外し可能な記憶部2108及び取外し不能な記憶部2110は、全て、コンピュータ記憶媒体の例である。コンピュータ記憶媒体は、これらに限定されるものではないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、拡張可能なメモリ(例えば、USBスティック、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード、SDカード)、CD-ROM、デジタル汎用ディスク(DVD)若しくは他の光記憶部、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶部若しくは他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用することができると共に計算システム環境2100によりアクセスすることが可能な何らかの他の媒体を含む。如何なる斯様なコンピュータ記憶媒体も、計算システム環境2100の一部であり得る。
幾つかの実施態様において、計算システム環境2100は、他の装置と通信することを可能にする通信接続部(又は複数の通信接続部)2112も含むことができる。通信接続部2112は通信媒体の一例である。通信媒体は、典型的に、コンピュータ読取可能な命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータを、搬送波等の変調されたデータ信号又は他の伝送メカニズムで具現化すると共に、如何なる情報配信媒体も含む。“変調されたデータ信号”なる用語は、当該信号内に情報をコード化するような態様で自身の特性の1以上を設定又は変化させる信号を意味する。限定としてではなく例示として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接配線接続等の有線媒体、並びに音響、RF、赤外線及び他の無線媒体等の無線媒体を含む。本明細書で使用されるコンピュータ読取可能な媒体なる用語は、記憶媒体及び通信媒体の両方を含む。
通信接続部2112は、計算システム環境2100が、これらに限定されるものではないがファイバチャンネル、小型コンピュータシステムインターフェース(SCSI)、ブルートゥース、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi、赤外線データ協会(IrDA)方式、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、インターネット等の広域ネットワーク(WAN)、直列及び汎用直列バス(USB)を含む種々のネットワークタイプを介して通信することを可能にし得る。該通信接続部2112がつながる上記種々のネットワークタイプは、これらに限定されるものではないが、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、インターネットプロトコル(IP)、リアルタイム伝送プロトコル(RTP)、リアルタイム伝送制御プロトコル(RTCP)、ファイル伝送プロトコル(FTP)及びハイパーテキスト伝送プロトコル(HTTP)を含む複数のネットワークプロトコルを実行することができることが分かる。
他の実施態様において、計算システム環境2100は、キーボード、マウス、端末又は端末エミュレータ(テルネット、SSH、http、SSL等を介して接続されるか又は遠隔的にアクセス可能な)、ペン、音声入力装置、タッチ入力装置、リモートコントローラ等の入力装置(又は複数の入力装置)2114も有することができる。表示器(ディスプレイ)、端末又は端末エミュレータ(テルネット、SSH、http、SSL等を介して接続されるか又は遠隔的にアクセス可能な)、スピーカ、発光ダイオード(LED)等の出力装置(又は複数の出力装置)2116も含まれ得る。これらの全ての装置は当業技術において良く知られているので、長々とは説明しない。
一実施態様において、コンピュータ読取可能な記憶媒体2104は、データ記憶部2122、状態変化マネージャ2126、センサデータ表示器モジュール2128及び視覚化モジュール2130を含む。データ記憶部2122は、前述したデータ記憶部206と同様のものとすることができ、例えばフローチャート1600、1700、1900及び2000に従って第1及び第2検出センサに関連するデータを記憶するように動作する。状態変化マネージャ2126は、前述した状態変化マネージャ208と同様のものとすることができ、第1及び第2放射線検出センサのデータが特定の条件を満たすかを判定するために使用することができる。センサデータ表示モジュール2128は、前述したセンサデータ表示モジュール216と同様のものとすることができ、フローチャート1600、1700、1900及び2000に関して説明したように、第1及び第2放射線検出センサが特定の条件を満たすかの判定に基づいて第1放射線検出センサ及び第2放射線検出センサを一緒にグループ化するように動作することができる。視覚化モジュール2130は、フローチャート1600、1700、1900及び2000に関して説明したように、第1検出センサに関連するデータの一部をレンダリングするように動作する。
コンピュータシステムに関連して説明された本発明の実施態様による構成は、単なる例示であって、本発明の範囲を限定しようとするものではないことが理解される。例えば、本発明の実施態様は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等を含み得るスイッチ及びルータ等の装置上で構成することもできる。これらの装置は、フローチャート1600、1700、1900及び2000による方法を実施するための命令を記憶するためのコンピュータ読取可能な媒体を含むことができることが分かる。
図22は、幾つかの実施態様による他のコンピュータシステムのブロック図を示す。図22は、本開示を実施するのに適したコンピュータシステム2200のブロック図を示している。該コンピュータシステム2200はバス2212を含み、該バスは、中央プロセッサ2214、システムメモリ2217(典型的にはRAMであるが、ROM又はフラッシュRAM等を含むこともできる)、入力/出力コントローラ2218、オーディオ出力インターフェース2222を介するスピーカシステム2220等の外部オーディオ装置、ディスプレイアダプタ2226を介する表示スクリーン2224等の外部装置、直列ポート2228及び2230、キーボード2232(キーボードコントローラ2233によりインターフェースされた)、記憶部インターフェース2234、フロッピー(登録商標)ディスク2238を受け入れるように動作するフロッピー(登録商標)ディスクユニット2237、ファイバチャンネルネットワーク2290と接続するように動作するホストバスアダプタ(HBA)インターフェースカード2235A、SCSIバス2239に接続するように動作するホストバスアダプタ(HBA)インターフェースカード2235B、並びに光ディスク2242を受け入れるように動作する光ディスクドライブ2240等の当該コンピュータシステム2200の主要なサブシステムを相互接続する。マウス2246(又は、直列ポート2228を介してバス2212に結合される他のポイント&クリック装置)、モデム2247(直列ポート2230を介してバス2212に結合された)、及びネットワークインターフェース2248(バス2212に直接結合される)も含まれている。ネットワークインターフェース2248は、1以上のイーサネット(登録商標)ポート、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)インターフェース等を含むことができるが、これらに限定されるものではない。システムメモリ2217は、センサ測定値を或る条件と比較することに基づいてセンサをグループ化するように動作するセンサグループ化モジュール2250を含む。一実施態様によれば、センサグループ化モジュール2250は、種々のタスクを実行するための他のモジュールを含むことができる。例えば、センサグループ化管理モジュール2250は、図21を参照して前述したデータ記憶部2122、状態変化マネージャ2126、センサデータ表示モジュール2128及び視覚化モジュール2130を含むことができる。センサグループ化モジュール2250は、当該システムの何処かに配置することができ、システムメモリ2217に限定されるものではないことが理解される。かくして、該センサグループ化モジュール2250のシステムメモリ2217内の存在は、例示的なものに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではない。例えば、センサグループ化モジュール2250の一部は、中央プロセッサ2214及び/又はネットワークインターフェース2248内に存在することもできるが、これに限られるものではない。
バス2212は中央プロセッサ2214とシステムメモリ2217との間の通信を可能にし、上記システムメモリは、前述したように、読出専用メモリ(ROM)又はフラッシュメモリ(共に、図示略)及びランダムアクセスメモリ(RAM)(図示略)を含むことができる。上記RAMは、通常、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムがロードされる主メモリである。上記ROM又はフラッシュメモリは、他のコードのなかでも、周辺機器との相互作用等の基本的ハードウェア処理を制御する基本入力/出力システム(BIOS)を格納することができる。コンピュータシステム2200に常駐するアプリケーションは、通常、ハードディスクドライブ(例えば、固定ディスク2244)、光ドライブ(例えば、光ディスクドライブ2240)、フロッピー(登録商標)ディスクユニット2237又は他の記憶媒体等のコンピュータ読取可能な媒体上に記憶され、斯かる媒体を介してアクセスされる。更に、アプリケーションは、ネットワークモデム2247又はネットワークインターフェース2248を介してアクセスされた場合に当該アプリケーション及びデータ通信技術に従って変調される電気信号の形態でもあり得る。
記憶部インターフェース2234は、当該コンピュータシステム2200の他の記憶部インターフェースと同様に、固定ディスクドライブ2244等の情報の記憶及び/又は取り出しのための標準的コンピュータ読取可能な媒体に接続することができる。固定ディスクドライブ2244は、当該コンピュータシステム2200の一部とすることができるか、又は別体とし、他のインターフェースシステムを介してアクセスされるものとすることができる。ネットワークインターフェース2248は他の装置に対する複数の接続を提供することができる。更に、モデム2247は、電話回線を介して遠隔サーバへの、又はインターネットサービスプロバイダ(ISP)を介してインターネットへの直接接続を提供することができる。ネットワークインターフェース2248は、データネットワークに対する1以上の接続を提供することができ、該データネットワークは如何なる数のネットワーク化装置も含むことができる。ネットワークインターフェース2248を介しての接続は、POP(ポイント・オブ・プレゼンス)を介するインターネットへの直接ネットワークリンクを介しての遠隔サーバへの直接接続を介してのものとすることができることが理解される。ネットワークインターフェース2248は、斯様な接続を、デジタルセルラ電話接続、セルラデジタルパケットデータ(CDPD)接続又はデジタル衛星データ接続等を含む無線技術を用いて提供することができる。
多数の他の装置又はサブシステム(図示略)を同様の態様で接続することができる(例えば、ドキュメントスキャナ、デジタルカメラ等)。逆に、本開示を実施するために図22に示された装置の全てが存在する必要もない。これら装置及びサブシステムは、図22に示されたものとは異なる方法で相互接続することもできる。図22に示されたもののようなコンピュータシステムの動作は、当業分野において良く知られており、本出願では詳細に説明しない。本開示を実施するためのコードは、システムメモリ2217、固定ディスク2244、光ディスク2242又はフロッピー(登録商標)ディスク2238の1以上等のコンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶することができる。コンピュータシステム2200上に設けられるオペレーティングシステムは、MS−DOS(登録商標)、MS−WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、Linux(登録商標)又は如何なる他のオペレーティングシステムとすることもできる。
更に、本明細書に記載された信号に関して、当業者であれば、信号は第1ブロックから第2ブロックへ直接送信することができ、又は信号はブロック間で変化させることができる(例えば、増幅される、減衰される、遅延される、ラッチ(一時保持)される、バッファリングされる、反転される、フィルタリングされる、又はそれ以外で変化される)ことを理解するであろう。上述した実施態様の信号は或るブロックから次のブロックへ送信されることを特徴としているが、本開示の他の実施態様は、当該信号の情報的及び/又は機能的側面がブロック間で送信される限りにおいて、斯様な直接的に送信される信号の代わりに変更された信号を含むこともできる。或る程度、第2ブロックにおける信号入力は、関連する回路の物理的制限(例えば、不可避的に幾らかの減衰及び遅延が存在する)により、第1ブロックから出力される第1信号から導出される第2信号として概念化することができる。従って、本明細書で使用される場合、第1信号から導出される第2信号は、回路の制限によるか又は当該第1信号の情報的及び/又は最終の機能的側面を変化させない他の回路要素を通過することによるかに拘わらず、上記第1信号又は該第1信号に対する如何なる修正も含む。
上述した記載は、説明の目的で、特定の実施態様を参照して説明された。しかしながら、上記解説的説明は、網羅的であることを又は本発明を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。上述した教示を考慮すれば、多くの修正例及び変更例が可能である。
Claims (22)
- 第1検出センサに関連するデータを受信するステップと、
第2検出センサに関連するデータを受信するステップと、
前記第1検出センサに関連するデータが第1条件を満足し、且つ、前記第2検出センサに関連するデータが第2条件を満足する場合に、前記第1検出センサ及び前記第2検出センサを一緒にグループ化するステップと、
を有する方法。 - 前記第1検出センサに関連するデータが該第1検出センサの地理情報位置を有し、前記第2検出センサに関連するデータが該第2検出センサの地理情報位置を有する請求項1に記載の方法。
- 前記第1検出センサに関連するデータが該第1検出センサの測定値を有し、前記第2検出センサに関連するデータが該第2検出センサの測定値を有する請求項1に記載の方法。
- 前記グループ化するステップが、前記第1検出センサ及び前記第2検出センサが互いに対して特定の距離内にあることに更に基づくものである請求項1に記載の方法。
- 前記第1条件は前記第1検出センサに関連する測定値が第1の所定の閾値内であるかであり、前記第2条件は前記第2検出センサに関連する測定値が第2の所定の閾値内であるかである請求項1に記載の方法。
- 前記第1の所定の閾値が前記第2の所定の閾値と同一である請求項5に記載の方法。
- 前記第1検出センサに関連するデータが前記第1条件を満足する、又は前記第2検出センサに関連するデータが前記第2条件を満足することに応答して通知を送信するステップを更に有する請求項1に記載の方法。
- 前記第1検出センサに関連するメタデータの一部をレンダリングするステップを更に有する請求項1に記載の方法。
- 前記レンダリングするステップが、グラフィックユーザインターフェースを介してのユーザ操作に応答するものである請求項8に記載の方法。
- 前記条件がグラフィックユーザインターフェースを介して受信されるユーザ入力である請求項1に記載の方法。
- 第1及び第2検出センサに関連するデータを記憶するデータ記憶部と、
前記第1検出センサのデータが第1条件を満足し、前記第2検出センサのデータが第2条件を満足するかを判定する状態変化マネージャと、
前記第1検出センサ及び前記第2検出センサを、前記第1検出センサのデータが前記第1条件を満足し、前記第2検出センサのデータが前記第2条件を満足するとの判定に基づいて一緒にグループ化するセンサデータ表示モジュールと、
を有するシステム。 - 前記センサデータ表示モジュールが更に、前記第2検出センサを、該第2検出センサが前記第1検出センサに対して特定の距離内にあると判定することに基づいて識別する請求項11に記載のシステム。
- 前記センサデータ表示モジュールが更に、前記第1検出センサに関連する測定値が第1の所定の閾値内であるか、及び前記第2検出センサに関連する測定値が第2の所定の閾値内であるかを判定する請求項11に記載のシステム。
- 前記センサデータ表示モジュールが更に、前記第1及び第2検出センサを、前記第1検出センサ及び前記第2検出センサにより決定された危険物質が進行した経路を決定することに基づいてグループ化する請求項11に記載のシステム。
- 前記センサデータ表示モジュールが更に、前記第1検出センサを前記第2検出センサから、前記第1検出センサのデータが前記第1条件を満足しないことを検出することに基づいてグループ化解除する請求項11に記載のシステム。
- 前記センサデータ表示モジュールが更に、グラフィックユーザインターフェースを介して受信される前記第1検出センサ及び前記第2検出センサのユーザ選択を検出する請求項11に記載のシステム。
- 第1検出センサに関連するデータを受信するステップと、
第2検出センサを、該第2検出センサのデータが特定の条件を満足することに基づいて識別するステップと、
前記第1検出センサを前記識別された前記第2検出センサと一緒にグループ化するステップと、
を有する方法。 - 前記特定の条件が、前記第2検出センサの測定値が所定の値の範囲外であることである請求項17に記載の方法。
- 前記特定の条件が、前記第2検出センサが前記第1検出センサに対して所定の距離内にあることである請求項17に記載の方法。
- 前記特定の条件が、前記第2検出センサが前記第1検出センサと同一のタイプの検出センサであることである請求項17に記載の方法。
- 前記特定の条件が、前記第2検出センサが前記第1検出センサの能力範囲領域内にあることである請求項17に記載の方法。
- 前記第2検出センサを前記第1検出センサから、前記第2検出センサのデータが前記特定の条件を満足しないことを検出することに基づいてグループ化解除するステップを更に有する請求項17に記載の方法。
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