JP2016023837A - サーバーシステム用の空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外気冷却方式の熱交換体と水冷式の熱交換体で空気調和を行って、空気調和装置のランニングコストを著しく削減する。外気温が高い場合でもサーバーラック内の冷却を確実に行えるサーバーシステム用の空気調和装置を提供する。
【解決手段】熱交換装置Cと、外気を熱交換装置Cへ送給する外気ダクト10と、熱排気を建屋3の外へ送給する排気ダクト11を備えている。熱交換装置Cは、ヒートパイプ37を伝熱要素とする外気冷却式の第1熱交換体20と、水冷式の第2熱交換体21と、空調ケース22と、送風ファン23および循環ファン24と、送水設備25などで構成する。通常は、外気を送風ファン23で熱交換装置Cへ送給して、第1熱交換体20でサーバーラック1内の空気調和を行う。また、外気温が高いときは、冷却水を送水設備25で第2熱交換体21に送給して、第1熱交換体20と第2熱交換体21でサーバーラック1内の空気調和を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、サーバーシステムにおいて、サーバーラック内の熱を、熱交換装置を介して放出することにより、サーバーラック内の温度を常に適温に維持するためのサーバーシステム用の空気調和装置に関する。
本出願人は、この種の空気調和装置を先に提案している(特許文献1)。この空気調和装置は、サーバー室の天井の内部に、空気調和機で生成された調和空気を送給する供給路と、熱交換後の排気を空気調和機へ戻す帰還路とを備えている。また、サーバーラックの上部には、内部に送風ファンが配置されたダクトベースと、ダクトベースと帰還路を接続する伸縮可能なダクトとが配置されている。さらに、サーバーラックのドアパネルを多孔板で形成して、サーバー室に吹出された調和空気をサーバーラック内へ効果的に取込めるようにしている。空気調和機で生成された冷気(調和空気)は、供給路と供給口を介してサーバー室へ吹出され、ラック列の間の通路の床面側へ沈降し、稼働中のサーバーの内部に配置された送風ファンによって、ドアパネルを介してサーバー内部に引込まれ、内部の発熱部品を冷却したのち、ラック内部の排気通路へと排出される。さらに、排出された熱気は、ダクトベースの内部の送風ファンに引込まれて、ダクトを介して帰還路へ強制的に送給され、再び空気調和機で冷却される。
本発明では、ヒートパイプと、その外面に固定されるフィン群とを熱交換体にして、サーバーラック内の熱気の熱を排出するが、この種の熱交換体は、例えば特許文献2のヒートパイプ式冷却器に公知である。そこでは、長尺のヒートパイプをU字状に折曲げたのち、矩形のフィンの一群をヒートパイプの上半部と下半部のそれぞれに固定する。さらに、上半側のフィン群と下半側のフィン群との間で、ヒートパイプを「く」字状に折曲げて熱交換体を構成する。さらに、四角箱状の熱交換ケースの内部に先の熱交換体を配置して、「く」字状の折曲部分に隔壁を配置し、ケース内部を上側の放熱室と下側の吸熱室とに区分している。放熱室および吸熱室の対向する側壁には、熱交換空気の通過を許すスリットと、熱交換空気を強制的に送給する電動ファンとがそれぞれ設けられている。
吸熱室に送給された高温の空気の熱は、吸熱室内のフィン群を介してヒートパイプに伝えられ、パイプ内部に封入された液状の熱媒を気化させる。また、気化した熱媒は「く」字状のヒートパイプに沿って放熱室側へ流動し、放熱室内を流動する低温の空気によって凝縮される間に熱を放出したのち、ヒートパイプに沿って吸熱室側のパイプ端部へと流下する。以後、熱媒の気化と凝縮を繰返し行うことにより、連続して熱交換を行うことができる。
ヒートパイプ式の熱交換体は、特許文献3の沸騰冷却装置にも開示されている。この沸騰冷却装置の熱交換原理は、特許文献2のヒートパイプと基本的に同じであるが、熱交換器を低温側熱交換器と高温側熱交換器とで構成し、低温側熱交換器の上下に低温側蒸気ヘッダーと低温側液ヘッダーを設け、さらに、高温側熱交換器の上下に高温側蒸気ヘッダーと高温側液ヘッダーを設ける点が異なっている。低温側蒸気ヘッダーと高温側蒸気ヘッダーとは、冷媒蒸気管で連通されており、低温側液ヘッダーと高温側液ヘッダーとは、冷媒液管で連通されている。低温側熱交換器と高温側熱交換器は、それぞれ冷媒導管(ヒートパイプに相当)と伝熱フィンを交互に積層して構成されており、冷媒導管の上下端は蒸気ヘッダーと液ヘッダーに連通してある。なお、沸騰冷却装置は外気冷却方式の冷却装置である。
特開2013−37665号公報(段落番号0046、図2) 実開昭63−142669号公報(第6頁第2〜18行、第1図) 特開2011−38734号公報(段落番号0047〜0050、図2)
特許文献1の空気調和装置によれば、熱交換後の排気の全てをダクトと帰還路を介して空気調和機へ戻すので、熱交換後の排気がサーバー室へ放出されるのを解消して、サーバー室およびサーバーラック内の冷却を効果的に行うことができる。さらに、サーバー室の床を二重床構造にするなどの無駄なスペースを省いて、建屋の構築費用を削減できる。しかし、空気調和機が設置された部屋とサーバーラック内との間で空気調和を行うので、サーバーシステムを収容する建屋の外気温とは無関係に、年間を通して空気調和機を稼働する必要があり、そのランニングコストが嵩むのを避けられない。また、天井の供給口から吹出された冷気の全てが、サーバーラック内の発熱部品の冷却に寄与する訳ではなく、一部の冷気がサーバー室の床面や周囲壁の冷却に消費される分だけ無駄がある。天井の供給口から吹出された冷気の全てを、サーバーラック内へ直接送給すると、先の無駄を軽減できるが、そのためには冷気を供給するためのダクトや送風ファンを余分に設ける必要があり、空気調和システムの全体コストが嵩んでしまう。さらに、全体のダクト構造が複雑になるか、サーバー室におけるサーバーラックの設置台数が減少するかのいずれかの問題を抱込むことになる。
特許文献2のヒートパイプ式冷却器によれば、全高寸法および左右方向の全長寸法を小さくして冷却ユニットをコンパクトにまとめることができ、その設置空間を小さくできる。しかし、本発明が適用対象としているサーバーシステムに、特許文献2のヒートパイプ式冷却器を適用したとしても、サーバーラック内の発熱部品の冷却を十分に行えるか否かは定かではない。これは、ヒートパイプ式冷却器が、発熱部品を収容するケースの天井壁に設置されていて、放熱室に取込まれる熱交換空気が、先のケースの外面空間から取込まれ、熱交換後の空気が、先のケースの外面空間へ放出されるからである。つまり、発熱部品を収容するケースの内部温度を一定以下に冷却するとき、ケースの外面空間(例えばサーバー室)の温度が徐々に上昇するのを避けられず、やがては冷却不能となるので、これを防ぐ必要上、ケースの外面空間の空気を冷却するための空気調和装置が別途必要になるからである。
特許文献3の沸騰冷却装置は、低温側熱交換器の上下に低温側蒸気ヘッダーと低温側液ヘッダーを設け、さらに、高温側熱交換器の上下に高温側蒸気ヘッダーと高温側液ヘッダーを設けるので、冷媒の循環を効率よく行える。さらに、沸騰冷却装置をコンパクト化して、その設置場所を収納箱(例えばサーバーラック)の天面と側面のいずれにも設定できる。しかし、低温側蒸気ヘッダーと低温側液ヘッダーと、高温側蒸気ヘッダーと高温側液ヘッダーを設け、さらに各ヘッダーを冷媒蒸気管および冷媒液管で連通する必要があるので、熱交換器の構造が複雑になり、特許文献2のヒートパイプ式冷却器に比べて全体コストが嵩むのを避けられない。また、外気を低温側熱交換器に送給して、低温側熱交換器に流動してきた冷媒蒸気を凝縮させるので、外気温度が充分に低い季節においては、問題なく収納箱の内部を十分に冷却できる。しかし、例えば外気温度が30℃を超えるような場合に、冷却機能を確実に発揮するのが難しく、収納箱の内部を十分に冷却することが難しくなる。
本発明の目的は、外気冷却方式の熱交換体と水冷式の熱交換体を使用して空気調和を行うことにより、空気調和装置のランニングコストを著しく削減でき、たとえ外気温が高い場合でもサーバーラック内の発熱部品の冷却を確実にしかも効果的に行える、サーバーシステム用の空気調和装置を提供することにある。
本発明の目的は、従来装置に比べて、ヒートパイプを伝熱要素とする外気冷却方式の熱交換体の構造を簡素化して、空気調和のための機器の導入コストを削減でき、さらに熱交換装置をコンパクト化して、その設置スペースを節約することができるサーバーシステム用の空気調和装置を提供することにある。
本発明に係る空気調和装置は、密閉構造のサーバーラック1の上部に配置した熱交換装置Cと、建屋3の外気を熱交換装置Cへ送給する外気ダクト10と、熱交換装置Cから排出された熱排気を建屋3の外へ送給する排気ダクト11とを備えている。熱交換装置Cは、ヒートパイプ37を伝熱要素とする外気冷却式の第1熱交換体20と、第1熱交換体20より風上側に配置した水冷式の第2熱交換体21と、両熱交換体20・21のうち少なくとも第1熱交換体20を収容する空調ケース22と、空調ケース22に設けられる送風ファン23および循環ファン24と、低温の冷却水をタンク54から第2熱交換体21へ供給したのち回収する送水設備25を備えている。建屋3の外気温が低い状態では、外気ダクト10で送給された外気を送風ファン23で熱交換装置Cへ送給して、第1熱交換体20のみを作動させてサーバーラック1内の空気調和を行う。また、建屋3の外気温が高い状態では、冷却水を送水設備25で第2熱交換体21に送給して、第1熱交換体20と第2熱交換体21を作動させて、サーバーラック1内の空気調和を行うことを特徴とする。
第1熱交換体20は、一群のヒートパイプ37と、一群のヒートパイプ37の外面に固定される伝熱フィン38の一群を備えていて全体がく字状に折曲げられ、折曲げ部の上下に放熱部39と吸熱部40とが設けてある。空調ケース22の内部は、ケース内部に配置した隔壁28で上側の放熱区画29と、下側の吸熱区画30に区分されていて、放熱区画29に第2熱交換体21と第1熱交換体20の放熱部39が収容され、吸熱区画30に第1熱交換体20の吸熱部40が収容してある。放熱区画29は外気ダクト10と排気ダクト11に連通され、吸熱区画30は熱気吸込口33と還流口34を介してサーバーラック1の内部に連通されている。外気ダクト10内の外気を送風ファン23で第2熱交換体21および放熱部39に向かって送給しながら、サーバーラック1の内の熱気を循環ファン24で吸熱部40に送給して、第1熱交換体20または第1熱交換体20と第2熱交換体21で、サーバーラック1内の空気調和を行うようにする。
第2熱交換体21の風下側に第1熱交換体20を隣接配置する。第1熱交換体20は、外気の送給方向に沿って重ねて隣接配置される複数個のヒートパイプ列43と、各ヒートパイプ列43に共通して固定される一群の伝熱フィン38とで構成する。各ヒートパイプ列43を構成する一群のヒートパイプ37は、外気の送給方向と直交する向きに千鳥状に配置する。
第1熱交換体20の折曲げ部を隔壁28に装着したシールを兼ねる保持体46で遊動不能に固定保持する。
サーバー室2に多数個のサーバーラック1を直線列状に配置した複数のラック列Lを設ける。外気ダクト10は、建屋3の外面から、隣接するラック列Lの間の通路の上方に配置されて、その両側に開口した外気供給口12を空調ケース22の放熱区画29に連通する。排気ダクト11は各空調ケース22を間に挟んで外気ダクト10と平行に配置されて、その一側に開口した排気入口13を放熱区画29に連通し、排気放出口14を建屋3の外面に向かって開口する。
送水設備25は、冷却水を貯留するタンク54と、給水源の冷却水をタンク54に送給する第1ポンプ55と、タンク54内の冷却水を各熱交換装置Cへ送給する第2ポンプ56を備えている。冷却水は地下水と、河川水と、海水のいずれかを使用できる。
本発明においては、サーバーラック1の上部に配置した熱交換装置Cと、外気を熱交換装置Cへ送給する外気ダクト10と、熱交換装置Cから排出された熱排気を建屋3の外へ送給する排気ダクト11などで空気調和装置を構成した。また、ヒートパイプ37を伝熱要素とする外気冷却式の第1熱交換体20と、水冷式の第2熱交換体21と、両熱交換体20・21のうち少なくとも第1熱交換体20を収容する空調ケース22と、送風ファン23および循環ファン24と、低温の冷却水を第2熱交換体21へ供給し回収する送水設備25などで熱交換装置Cを構成した。
上記の空気調和装置によれば、密閉構造のサーバーラック1の内部空間のみを空気調和すればよく、サーバーラック1の内部空間以外の無駄な部分を冷却する必要がないので、熱交換装置Cの熱負荷を小さくできる。また、建屋3の外気温が低い状態では、各ファン16・23・24を駆動して第1熱交換体20を作動させるだけで、外気のみによってサーバーラック1内の空気調和を行える。さらに、建屋3の外気温が高い状態では、第2熱交換体21に送水設備25で例えば地下水などの冷却水を送給し、第1熱交換体20と第2熱交換体21を作動させて、地下水などの冷熱を利用してサーバーラック1内の空気調和を行うことができる。従って、サーバー室の全体に空気調和機で生成した冷気を供給する必要があった従来の空気調和装置に比べて、空気調和のための電力消費量を著しく削減してランニングコストを削減できる。
一群のヒートパイプ37と、伝熱フィン38の一群で第1熱交換体20を構成し、全体を「く」字状に折曲げることにより、折曲げ部の上下に放熱部39と吸熱部40とを設け
た。また、空調ケース22の内部を隔壁28で上下に区分して、上側の放熱区画29に第2熱交換体21と第1熱交換体20の放熱部39を収容し、下側の吸熱区画30に第1熱交換体20の吸熱部40を収容した。さらに、放熱区画29を外気ダクト10と排気ダクト11に連通し、吸熱区画30は熱気吸込口33と還流口34を介してサーバーラック1の内部に連通した。こうした熱交換装置Cによれば、外気ダクト10内の外気を送風ファン23で第2熱交換体21および放熱部39に向かって送給することにより、一群のヒートパイプ37と伝熱フィン38の一群で構成された、熱交換容量の大きな放熱部39において、作動液の蒸気を効果的に凝縮させることができる。また、サーバーラック1の内の熱気を循環ファン24で吸熱部40に送給することにより、一群のヒートパイプ37と伝熱フィン38の一群で構成された、熱交換容量の大きな吸熱部40において熱気の熱を作動液に伝えて効果的に気化させることができる。従って、サーバーラック1内の熱気の量や温度が高い場合であっても、吸熱部40とラック内空間とを循環する熱気を確実に冷却して、サーバーラック1内の空気調和を的確に行うことができ、年間を通じて常に安定した状態でサーバーシステムを稼働できる。空調ケース22の内部を隔壁28で上下に区分し、導入した外気と放熱部39との間で熱交換を行って作動液を凝縮させ、さらに吸熱部40とサーバーラック1内の熱気との間で熱交換を行って作動液を気化させるので、外気の湿度の影響を受けることなくサーバーラック1内の空気調和を行える。
第1熱交換体20は、一群のヒートパイプ37とその外面に固定される伝熱フィン38の一群を構成部材にして、全体が「く」字状に折曲げられている。そのため、従来の沸騰冷却装置と比べて、液ヘッダーや蒸気ヘッダーなどの余分な構造がなく、第1熱交換体20の構造を大幅に簡素化して低コスト化でき、全体としてサーバーシステム用の空気調和装置の導入コストを削減できる。また、第1熱交換体20を収容する熱交換装置Cをコンパクト化して、その設置スペースを節約することができる。
第2熱交換体21の風下側に第1熱交換体20を隣接配置した。また、外気の送給方向に沿って重ねて隣接配置される複数個のヒートパイプ列43と、各ヒートパイプ列43に共通して固定される一群の伝熱フィン38とで第1熱交換体20を構成した。このように、第1熱交換体20にヒートパイプ列43を高密度で配置し、さらに、外気の送給方向に沿って第1熱交換体20を隣接配置すると、熱交換装置Cの熱交換能力を大幅に向上できる。従って、より大量の作動液の気化作用と凝縮作用とによって、サーバーラック1内で発生した熱気の温度を効率よく速やかに低下させることができる。また、各ヒートパイプ列43を構成する一群のヒートパイプ37を、外気の送給方向と直交する向きに千鳥状に配置するので、第1熱交換体20の通風抵抗が増えるのを防止しながら、ヒートパイプ37および伝熱フィン38と外気の熱伝達効果(接触機会)を増加して、放熱部39における作動液の蒸気の凝縮をさらに促進できる。
第1熱交換体20の折曲げ部を隔壁28に装着したシールを兼ねる保持体46で固定保持すると、放熱区画29内の外気が吸熱区画30に進入し、あるいは吸熱区画30内の熱気が放熱区画29に漏出るのを防止できる。従って、湿度の高い外気が吸熱区画30を介してサーバーラック1内で結露し、あるいは、極端に湿度が低い乾燥した外気が吸熱区画30を介してサーバーラック1内へ進入して、静電気が発生しやすくなるのを防止できる。第1熱交換体20の折曲げ部を、保持体46で遊動不能に固定保持するので、長期使用時に、第1熱交換体20の隔壁28に対する取付け姿勢がずれることもない。
外気ダクト10を、建屋3の外面から、隣接するラック列Lの間の通路の上方に配置して、その両側に開口した外気供給口12を空調ケース22の放熱区画29に連通すると、外気ダクト10と空調ケース22とを、より短い距離で連通することができる。また、排気ダクト11を、各空調ケース22を間に挟んで外気ダクト10と平行に配置して、その一側に開口した排気入口13を放熱区画29に連通すると、排気ダクト11と空調ケース22とを、より短い距離で連通することができる。従って、外気ダクト10および排気ダクト11をシンプルな直線構造にし、さらに各ダクト10・11と空調ケース22の連通構造を簡素化して、全体として各ダクト10・11を構築するコストを削減できる。
タンク54と、給水源の冷却水をタンク54に送給する第1ポンプ55と、タンク54内の冷却水を各熱交換装置Cへ送給する第2ポンプ56などで送水設備25を構成すると、建屋3の外気温が高く第2熱交換体21を作動させる必要があるときに、冷却水を即座に熱交換装置Cへ送給することができる。従って、外気温度が急激に上昇するような場合であっても速やかに第2熱交換体21を作動させて、サーバーラック1内の空気調和を的確に行うことができる。冷却水としては、井戸水などの地下水と、河川水と、海水のいずれでも使用できるが、温度変化が小さく常に低温に維持されている地下水を冷却水として使用するのが好ましい。
本発明に係る空気調和装置の熱交換装置を示す縦断正面図である。 本発明に係る空気調和装置の概略を示す平面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 本発明に係る熱交換装置の詳細を示す縦断正面図である。 図4におけるB−B線断面図である。 本発明に係る熱交換体の制作例を示す説明図である。
(実施例1) 図1ないし図6に、本発明に係るサーバーシステム用の空気調和装置の実施例を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2に示すサーバーシステムは、説明を単純化するために、5個のサーバーラック1を隣接配置して前後に長いラック列Lを構成し、2群のラック列Lをサーバー室2内に収容した最も規模が小さなサーバーシステムを模式的に例示している。符号3はサーバーシステムを収容する建屋であって、屋外に構築してある。なお、実際のサーバーシステムは、各ラック列Lが多数個の一群のサーバーラック1で構成され、ラック列Lの設置数は多数個となり、建屋3の大きさも格段に大きなものとなる。
建屋3の内部は、そのほとんどを占めるサーバー室2と、配電盤4などの電気設備や後述する送水設備25を収容する機械室5とに区分されており、サーバー室2および機械室5には、図示していないドアを介して出入りできる。建屋3の周囲壁や天井壁は、図示していない断熱材で覆われて密閉されており、外気や熱の出入りが遮断されている。図3に示すようにサーバーラック1は、中空の四角箱状に構成されて、その両側面に開閉可能なドア6が設けられており、ラック内に設置したシャーシに一群のサーバーSが多段状に収容されている。サーバーラック1の周囲壁およびドア6は、建屋3の周囲壁と同様に断熱材で断熱されている。必要時には、ドア6を開放することによりサーバーSの点検や交換などを行うことができ、ドア6を閉じることによりサーバーラック1の内部を密閉することができる。図3に示すように、サーバーラック1の左右側面に臨むラック底部には、2個の送風ファン7を備えた循環ファンユニット8が配置されており、各送風ファン7を駆動することにより、熱交換後の調和空気をラック底部の側へ循環させ、さらに各サーバーSから排出された熱気とともに熱気吸込口33へと循環できる。
サーバーラック1内の空気調和を行うために、密閉構造の個々のサーバーラック1の上部に熱交換装置Cを配置し、各熱交換装置Cに外気ダクト10と排気ダクト11を接続している。図2および図3に示すように、外気ダクト10は建屋3の後部外面から、隣接するラック列Lの間の通路の上方に配置されて、その両側に開口した外気供給口12が熱交換装置Cに連通されている。また、排気ダクト11は各熱交換装置Cを間に挟んで外気ダクト10と平行に配置されて、その一側に開口した排気入口13が熱交換装置Cに連通され、排気ダクト11の排気放出口14が建屋3の左右両側において外面に向かって開口してある。排気放出口14の外面は防滴ギャラリーで覆われている。図2に示すように、外気ダクト10の外気入口15の内部には、外気を吸込んで加圧送給するダクトファン16と、フィルター17が配置されている。
図1に示すように、熱交換装置Cは、外気冷却式の2個の第1熱交換体20と、第1熱交換体20より風上側に配置した水冷式の第2熱交換体21と、第1、第2の両熱交換体20・21を収容する空調ケース22と、空調ケース22に設けられる送風ファン23および循環ファン24と、低温の冷却水をタンク54から第2熱交換体21へ供給したのち回収する送水設備25(図2参照)などで構成される。空調ケース22は、平面視が長方形状の鋼板製の中空箱体からなり、その内部は隔壁28で上側の放熱区画29と、下側の吸熱区画30に区分されている。
放熱区画29は図1に向かって右側の入口31を介して、外気ダクト10の外気供給口12に連通されており、図1に向かって左側の出口32を介して、排気ダクト11の排気入口13に連通されている。入口31の内部に先の送風ファン23が配置されており、ダクトファン16で送給された外気を、送風ファン23で放熱区画29内の第2熱交換体21および第1熱交換体20へ向かって送給する。吸熱区画30は、その下半部がサーバーラック1の内部に入り込んでおり、傾斜する下面に開口した熱気吸込口33と、熱気吸込口33から遠く離れた位置に開口された還流口34を介して、吸熱区画30がサーバーラック1の内部に連通されている。熱気吸込口33の内部に循環ファン24が配置されており、循環ファン24でサーバーラック1内の熱気を強制的に循環させて、取込んだ熱気を吸熱区画30内の第1熱交換体20に向かって強制的に送給する。
第1熱交換体20は図6に示す手順で構成する。まず、毛細管構造が内蔵された長尺のヒートパイプ37を「U」字状に折曲げてパイプブランク42を形成する。次に、数十個のパイプブランク42を前後に長い直線列状に配置して3組のヒートパイプ列43を形成する。このとき、各ヒートパイプ列43におけるパイプブランク42の隣接ピッチPは、図6(a)に示すようにいずれも同じであるが、2列目のヒートパイプ列43は、第1、第3のヒートパイプ列43に対して隣接ピッチPの半分だけずらした状態で配置する。つまり、複数個の各パイプ列43を構成する一群のヒートパイプ37を、外気の送給方向と直交する向きに千鳥状に配置する。この状態のパイプブランク42に一群の伝熱フィン38を挿通して固定することにより、左右幅が小さく前後幅が大きなフィンとパイプの組立体44が得られる。この組立体44の全体を、図6(b)に示すように、前後軸を中心にして「く」字状に折曲げることにより、第1熱交換体20を構成することができる。折曲げ部は組立体44の上下方向のほぼ中央に位置しており、折曲げ部の上側が放熱部39として機能し、折曲げ部の下側が吸熱部40として機能する。なお、図示していないが、パイプブランク42の開口端どうしは、パイプ内を真空引きし、かつパイプ内に代替フロンなどの作動液を充填するための短い連通パイプを介して連通されている。以上のように、第1熱交換体20は、多数個の「U」字状のパイプブランク42と、一群の伝熱フィン38とを主な構成部品にして構成することができるので、従来のこの種の熱交換体に比べて、構造を簡素化できるうえ、より低コストで第1熱交換体20を製造することができる。
以上のように構成した第1熱交換体20は、一群のヒートパイプ37と、一群のヒートパイプ37の外面に固定される伝熱フィン38の一群を備えていて全体が「く」字状に折曲げられており、折曲げ部の上下に放熱部39と吸熱部40とが設けられている。また、第1熱交換体20は、外気の送給方向に沿って重ねて隣接配置される3個のヒートパイプ列43と、各ヒートパイプ列43に共通して固定される一群の伝熱フィン38とで構成されており、各ヒートパイプ列43を構成する一群のヒートパイプ37が、外気の送給方向と直交する向き(前後方向)へ千鳥状に配置されている。図4に示すように、空調ケース22内に配置した第1熱交換体20は、その前後端が横臥「V」字状の支持枠45で固定保持され、折曲げ部が隔壁28に装着したシールを兼ねる保持体46で遊動不能に固定保持されている。保持体46のシール機能によって、外気が吸熱区画30へ進入し、あるいは、熱気が放熱区画29へ漏出るのを防止できる。
図5において、第2熱交換体21は、繰返し反転状に折り曲げられた金属パイプ49と、金属パイプ49の外面に固定される一群の放熱フィン50とで構成されており、全体が第1熱交換体20の放熱部39と平行になる状態で、支持枠51で固定支持されている。送風ファン23から送給された外気は、第2熱交換体21が作動しているか否かとは無関係に、金属パイプ49および放熱フィン50の隙間を通過したのち、第1熱交換体20の放熱部39へと送給される。
図2において送水設備25は、冷却水を貯留するタンク54と、給水源の冷却水をタンク54に送給する第1ポンプ55と、タンク54内の冷却水を各熱交換装置Cへ送給する第2ポンプ56と、3方切換えバルブ57と、ポンプ56と各第2熱交換体21を接続する送水管路58と、熱交換後の冷却水を回収する回収管路59などを備えている。給水源としては、地下水と、河川水と、海水のいずれであってもよいが、年間を通じて温度が一定である井戸水などの地下水が好ましい。3方切換えバルブ57は、回収管路59で回収された熱交換後の冷却水を外部へ放出し、あるいはタンク54内の冷却水を外部へ放出するために設けてある。
次に、空気調和装置でサーバーラック1内の空気調和を行うときの外気および熱気の流れと、熱交換装置の熱交換動作を説明する。サーバーSの一群が稼働している状態では、サーバーSの筐体内部に設けた送風ファン(図示していない)によって、サーバーラック1の内部の空気が筐体内へ取込まれ、発熱部品の熱を奪ったのち、熱気吸込口33の下方のラック内通路へと排出される。この熱気(約40℃)は、循環ファンユニット8の送風作用と、循環ファン24の吸込み作用によって吸熱区画30内へ送給され、第1熱交換体20の吸熱部40において熱交換を行う。
ヒートパイプ37の内部の作動液は、傾斜する放熱部39および吸熱部40のパイプ内面の毛細管構造に沿って流下し、その多くは吸熱部40の側の毛細管構造に吸着保持されている。そのため、循環ファン24から送給された熱気の熱は、伝熱フィン38とヒートパイプ37のパイプ壁を介して作動液に伝えられ、作動液を気化させる。このとき、熱気の温度は、吸熱部40を通過する間に放出した熱(気化熱)の分だけ低下し(約10℃)、結果的に冷却される。熱交換後の調整空気は、還流口34からサーバーラック1の内部へと送給されて、再びサーバーSの筐体内部へと取込まれる。
吸熱部40で気化した作動液の蒸気は、ヒートパイプ37に沿って放熱部39側へ流動する。放熱部39には、外気ダクト10から送風ファン23で送給された低温の外気が、常に送給されている。そのため、外気と接触した伝熱フィン38とヒートパイプ37は外気によって冷却されて、冷却された熱を放熱部39内の作動液の蒸気に伝えて凝縮させることができる。熱交換後の熱排気は、伝熱フィン38とヒートパイプ37から奪った熱の分だけ温度が上昇した状態(約30℃)で放熱部39を通過し、排気ダクト11へと送給されて排気放出口14から屋外へ放出される。凝縮した作動液は、傾斜する放熱部39および吸熱部40のパイプ内面の毛細管構造に沿って吸熱部40へと流下する。以上のように、放熱区画29における送風ファン23の外気の送給方向と、吸熱区画30における循環ファン24の熱気の送給方向とは、互いに逆向きに設定されている。
サーバーラック1内の熱気の温度は約40℃であるため、外気温度が30℃に達する場合であっても、各ファン16・23・24を駆動して第1熱交換体20で熱交換を行う限り、サーバーラック1内の熱気を効果的に放出して、サーバーSを適正に稼働させることができる。しかし、建屋3の外気温がサーバーラック1内の熱気の温度を越えると、放熱部39における凝縮作用が低下し、第1熱交換体20による冷却作用が不足するため、サーバーSを十分に冷却できなくなる。このように建屋3の外気温が高い状態においては、第1熱交換体20と第2熱交換体21を用いて熱交換を行うことにより、サーバーラック1内の空気調和を行う。
第2熱交換体21を併用する場合には、送水設備25を起動して、外気より十分に低温(約15℃)の冷却水を第2熱交換体21に供給し、第2熱交換体21で冷却された外気を第1熱交換体20に送給する。このように、高温の外気を第2熱交換体21で一旦冷却したのち、第1熱交換体20に送給して熱交換を行うと、放熱部39における作動液の蒸気の凝縮作用を促進できるので、サーバーラック1内の温度を十分に低下させて、サーバーSを適正に稼働させることができる。なお、第2熱交換体21で熱交換したのちの冷却水は、建屋3の外へ放出される。
以上説明したように、第1熱交換体20と第2熱交換体21を備えた熱交換装置Cを用いる空気調和装置によれば、サーバーラック1の内部空気のみを空気調和すればよいので、熱交換装置Cの熱負荷を小さくできるうえ、無駄のない状態で空気調和を行うことができる。また、建屋3の外気温が低い状態では、各ファン16・23・24を駆動して第1熱交換体20を作動させるだけでよい。従って、サーバー室2の全体に空気調和機で生成した冷気を供給する必要があった従来の空気調和システムに比べて、空気調和のための電力消費量を著しく削減して、ランニングコストを削減できる。さらに、建屋3の外気温が高い状態では、第2熱交換体21に送水設備25で地下水などの冷却水を送給することで、サーバーラック1内の空気調和を低コストで的確に行うことができる。従って、1年を通じて常に安定した状態でサーバーシステムを稼働できる。
第1熱交換体20は、長尺のヒートパイプ37とその外面に固定される伝熱フィン38を構成部材にして、両者37・38の組立体44を「く」字状に折曲げて構成してある。そのため、従来の沸騰冷却装置と比べて、無駄な構造をそぎ取って第1熱交換体20の構造を大幅に簡素化することができ、全体としてサーバーシステム用の空気調和装置の導入コストを削減できる。また、第1熱交換体20が「く」字状に折曲げられているので、熱交換装置Cをコンパクト化して、その設置スペースを節約することができる。
上記の実施例では、外気の送給方向に沿って3組のヒートパイプ列43を配置して第1熱交換体20を構成し、さらに第1熱交換体20を2組隣接配置して、サーバーラック1内の熱気の熱を放出したが、その必要はなく、サーバーラック1における熱負荷に応じてヒートパイプ列43の配置個数や、第1熱交換体20の設置個数を変更するとよい。送風ファン23は、第1熱交換体20より風下側に配置してあってもよい。同様に循環ファン24は、第1熱交換体20の吸熱部40と還流口34との間に配置してあってもよい。さらに、上記の実施例では第1熱交換体20と水冷式の第2熱交換体21の両者を空調ケース22に収容したが、その必要はない。例えば、フィルター17と、フィルター17に最も近い位置にある外気供給口12との間の外気ダクト10の内部に第2熱交換体21を配置して、外気ダクト10内に取込んだ外気の全てを第2熱交換体21で冷却したのち、冷気を各空調ケース11内へ送給することができる。その場合には、外気ダクト10の内部に複数個の第2熱交換体21が配置してあってもよい。
第1熱交換体20の吸熱部40において冷却されたラック内の空気の一部は、ラック列Lの間の通路へ放出することができる。その場合には、通路空間へ放出された冷却空気を、各サーバーラック1のドア6からラック内空間へ取込むことにより、各サーバーラック1内の発熱温度に違いがある場合でも、隣接するサーバーラック1の内部温度を概ね均等にすることができる。この場合のドア6には、外部空気を取込むための一群の開口や穴が形成してある。
1 サーバーラック
2 サーバー室
3 建屋
10 外気ダクト
11 排気ダクト
16 ダクトファン
20 第1熱交換体
21 第2熱交換体
22 空調ケース
23 送風ファン
24 循環ファン
25 送水設備
28 隔壁
29 放熱区画
30 吸熱区画
37 ヒートパイプ
38 伝熱フィン
39 放熱部
40 吸熱部
L ラック列
S サーバー
C 熱交換装置

Claims (6)

  1. 密閉構造のサーバーラック(1)の上部に配置した熱交換装置(C)と、建屋(3)の外気を熱交換装置(C)へ送給する外気ダクト(10)と、熱交換装置(C)から排出された熱排気を建屋(3)の外へ送給する排気ダクト(11)とを備えている空気調和装置であって、
    熱交換装置(C)は、ヒートパイプ(37)を伝熱要素とする外気冷却式の第1熱交換体(20)と、第1熱交換体(20)より風上側に配置した水冷式の第2熱交換体(21)と、両熱交換体(20・21)のうち少なくとも第1熱交換体(20)を収容する空調ケース(22)と、空調ケース(22)に設けられる送風ファン(23)および循環ファン(24)と、低温の冷却水をタンク(54)から第2熱交換体(21)へ供給したのち回収する送水設備(25)を備えており、
    建屋(3)の外気温が低い状態では、外気ダクト(10)で送給された外気を送風ファン(23)で熱交換装置(C)へ送給して、第1熱交換体(20)のみを作動させてサーバーラック(1)内の空気調和を行い、
    建屋(3)の外気温が高い状態では、冷却水を送水設備(25)で第2熱交換体(21)に送給して、第1熱交換体(20)と第2熱交換体(21)を作動させて、サーバーラック(1)内の空気調和を行うことを特徴とするサーバーシステム用の空気調和装置。
  2. 第1熱交換体(20)は、一群のヒートパイプ(37)と、一群のヒートパイプ(37)の外面に固定される伝熱フィン(38)の一群を備えていて全体がく字状に折曲げられ、折曲げ部の上下に放熱部(39)と吸熱部(40)とが設けられており、
    空調ケース(22)の内部は、ケース内部に配置した隔壁(28)で上側の放熱区画(29)と、下側の吸熱区画(30)に区分されていて、放熱区画(29)に第2熱交換体(21)と第1熱交換体(20)の放熱部(39)が収容され、吸熱区画(30)に第1熱交換体(20)の吸熱部(40)が収容されており、
    放熱区画(29)は外気ダクト(10)と排気ダクト(11)に連通され、吸熱区画(30)は熱気吸込口(33)と還流口(34)を介してサーバーラック(1)の内部に連通されており、
    外気ダクト(10)内の外気を送風ファン(23)で第2熱交換体(21)および放熱部(39)に向かって送給しながら、サーバーラック(1)の内の熱気を循環ファン(24)で吸熱部(40)に送給して、第1熱交換体(20)または第1熱交換体(20)と第2熱交換体(21)でサーバーラック(1)内の空気調和を行う請求項1に記載のサーバーシステム用の空気調和装置。
  3. 第2熱交換体(21)の風下側に第1熱交換体(20)が隣接配置されており、
    第1熱交換体(20)が、外気の送給方向に沿って重ねて隣接配置される複数個のヒートパイプ列(43)と、各ヒートパイプ列(43)に共通して固定される一群の伝熱フィン(38)とで構成されており、
    各ヒートパイプ列(43)を構成する一群のヒートパイプ(37)が、外気の送給方向と直交する向きに千鳥状に配置してある請求項1または2に記載のサーバーシステム用の空気調和装置。
  4. 第1熱交換体(20)の折曲げ部が隔壁(28)に装着したシールを兼ねる保持体(46)で遊動不能に固定保持してある請求項1から3のいずれかひとつに記載のサーバーシステム用の空気調和装置。
  5. サーバー室(2)に多数個のサーバーラック(1)を直線列状に配置した複数のラック列(L)が設けられており、
    外気ダクト(10)は、建屋(3)の外面から、隣接するラック列(L)の間の通路の上方に配置されて、その両側に開口した外気供給口(12)が空調ケース(22)の放熱区画(29)に連通されており、
    排気ダクト(11)は各空調ケース(22)を間に挟んで外気ダクト(10)と平行に配置されて、その一側に開口した排気入口(13)が放熱区画(29)に連通され、排気放出口(14)が建屋(3)の外面に向かって開口してある請求項1から4のいずれかひとつに記載のサーバーシステム用の空気調和装置。
  6. 送水設備(25)が冷却水を貯留するタンク(54)と、給水源の冷却水をタンク(54)に送給する第1ポンプ(55)と、タンク(54)内の冷却水を各熱交換装置(C)へ送給する第2ポンプ(56)を備えており、
    冷却水が地下水と、河川水と、海水のいずれかである請求項1から5のいずれかひとつに記載のサーバーシステム用の空気調和装置。
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