JP2016023723A - 逆止弁 - Google Patents

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充 宮田
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Abstract

【課題】弁軸部が移動する案内孔内への異物の侵入を防止するとともに、開弁時における弁体とホルダとの貼りつきを防止する。
【解決手段】逆止弁は、弁孔11が形成された弁座10と、弁座10に接離可能な弁体20と、弁体20を接離方向に移動可能に保持するホルダ50と、弁体20を上流側に付勢する付勢手段40とを備える。ホルダ50は、弁体20の弁軸部22が進退可能に移動する案内孔57と、開弁時に弁部21と当接し弁体20の下流側への移動を規制するストッパ部58とを有する。案内孔57の下流側を閉塞するとともに、開弁時に弁部21とストッパ部58との間に非接触部を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、逆止弁に関する。
従来、給水管などの配管内には、給水源からの水を供給先に供給するとともに、止水時には下流側からの逆流を防止するために逆止弁が配設されている。例えば、図6に示すような、開口を有する弁箱601と弁体602を保持するホルダ603との間にシール部材611を収容させ、スプリング604の流路方向への弾発力でシール部材611に弁体602を当接させるカートリッジ式の逆止弁600が提案されている(特許文献1)。
上記従来の逆止弁600では、弁体602には、弁部620から下流側に延びる弁軸部621が形成され、ホルダ603には、弁軸部621が進退可能に移動する案内孔631が形成される。従って、上流側の一次流路の流体圧が所定以上になると、図6(b)に示すように、弁軸部621が案内孔631内を下流側に移動して弁部620がシール部材611から離間することにより開弁する。また、流体圧がスプリング604の弾発力より低くなると、図6(a)に示すように、弁体602が上流側に移動することにより弁部620がシール部材611に当接して閉弁する。
特開2010−144788号公報
ところで、上記のように案内孔631内の弁軸部621の移動による開閉動作を円滑に行わせるとともに、開弁時の圧損を低減するためには、案内孔631を弁軸部621の径よりも大径で形成するとともに、案内孔631の上流側及び下流側の両端部に開口を形成して、開弁時には案内孔631内にも流路が形成することが望ましい。
しかしながら、貯湯タンクなどと接続されている給水管には、逆止弁と貯湯タンクとの間にフィルタや減圧弁などが介設される場合がある。このような部材が設けられていると、逆止弁600よりも下流側の流路に異物が滞留しやすくなる。それゆえ、上記従来の逆止弁600のように案内孔631の下流側が開口していると、止水時に案内孔631内に異物が侵入し、弁軸部621と案内孔631との隙間に侵入した異物によって、弁体602の円滑な摺動が妨げられたり、弁軸部621が開弁状態で固着したりして、逆止機能を損なう虞がある。特に、逆止弁600が設けられている配管が鉛直方向に敷設されている場合、止水時に異物が案内孔631内に落下しやすい。
上記のような下流側の流路から案内孔631への異物の侵入を防止するために、案内孔631の下流側を閉塞することも考えられるが、この種の逆止弁600では、開弁時に弁体602が所定の開弁位置で停止するように、ホルダ603に弁体602が当接するストッパ部632が形成される。このような弁体602とホルダ603とが当接して弁体602の下流側への移動が規制される逆止弁600で案内孔631の下流側を閉塞した場合、開弁時に案内孔631内部には流体は流れ込まず、また案内孔631の下流側も流路と連通していないため、逆止弁600を通過する流体の流体圧が案内孔631内に滞留する流体のそれよりも高くなり、案内孔631の内部が負圧となりやすい。その結果、流量が低下して流体圧が所定以下となっても、弁体602とホルダ603とが貼りついて開弁状態のままとなる閉弁異常が発生する虞がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、逆止弁の案内孔内への異物の侵入を防止するとともに、開弁時における弁体とホルダとの貼りつきを防止することにある。
本発明によれば、
弁孔周囲に形成された弁座と、弁座に接離可能な弁体と、弁体を接離方向に移動可能に保持するホルダと、弁体を上流側に付勢する付勢手段とを備え、流体圧で弁体が下流側に移動することにより開弁し、付勢手段による付勢力で弁体が上流側に移動することにより閉弁する逆止弁であって、
弁体は、弁孔を閉鎖する弁部と、弁部から下流側に延在する弁軸部とを有し、
ホルダは、弁軸部が進退可能に移動するとともに、下流側が閉塞された案内孔と、開弁時に弁体と当接して弁体の下流側への移動を規制するストッパ部とを有しており、
開弁時に弁体とストッパ部との間に非接触部が形成されて、流路と案内孔とが連通する逆止弁が提供される。
上記逆止弁によれば、弁体の弁軸部が進退可能に移動する案内孔の下流側が閉塞されて、流路を形成していないから、止水時に逆止弁より下流側で異物が滞留しても、案内孔への異物の侵入を防止することができる。そして、上記逆止弁では、開弁時にガイド部に設けられたストッパ部に弁体が当接することにより下流側への弁体の移動が規制されるが、弁体とストッパ部との間に非接触部を形成して、流路と案内孔とを連通させるから、逆止弁を通過する流体の圧力と案内孔内部のそれとを同一にすることができる。
上記逆止弁において、好ましくは、
弁体とストッパ部との間の非接触部は、弁部及びストッパ部の少なくともいずれか一方に設けられた凹部または凸部によって形成される。
上記逆止弁によれば、弁部及びストッパ部の少なくともいずれか一方に凹部または凸部が設けられているから、開弁時に弁体が下流側に移動したとき、弁部とストッパ部との間に非接触部を形成することができる。
上記逆止弁において、より好ましくは、
ホルダは、中央部に案内孔を、案内孔よりも外方にストッパ部を有し、
弁体とストッパ部との間の非接触部は、ストッパ部に設けられたスリット状の凹部によって形成される。
上記逆止弁によれば、案内孔よりも外方にストッパ部が形成されているから、開弁時に非接触部を形成するスリット状の凹部を任意の箇所に設けることができる。
上記逆止弁において、さらに好ましくは、
ホルダは、中央部に案内孔を、案内孔よりも外方にストッパ部を、案内孔とストッパ部との間に下流側に凹陥する下流側凹陥部を有し、
弁部は、下流側背面部に下流側凹陥部と対向し、上流側に凹陥する上流側凹陥部を有しており、
開弁時に弁部の下流側背面部の外周部とストッパ部とが当接すると、下流側凹陥部と上流側凹陥部とによって内部空間が形成され、弁部の下流側背面部の外周部とストッパ部との間に形成される非接触部を介して流路と内部空間とが連通する。
上記逆止弁によれば、開弁時に弁部の下流側背面部の外周部とホルダのストッパ部とが当接しても、案内孔が設けられている内部空間と外部の流路とが非接触部を介して連通するから、案内孔の下流側が閉塞されていても、流体の圧力と案内孔内部のそれとを同一にすることができる。
以上のように、本発明によれば、弁軸部が移動する案内孔は下流側が閉塞されているから、止水時に下流側の流路から案内孔への異物の侵入を防止でき、異物によって案内孔内の弁軸部の円滑な移動が妨げられるのを防止できる。また、本発明によれば、開弁時に弁体とストッパ部とが当接することにより弁体の下流側への移動が規制されるが、弁体とストッパ部との間に形成される非接触部によって外部の流路と案内孔内部とを連通させることができるから、開弁時に案内孔内部が負圧になるのを防止できる。これにより、流量が減少して流体圧が低下すると、付勢手段の付勢力により容易に弁体を上流側に移動させることができ、弁体とホルダとの貼りつきを防止できる。従って、本発明によれば、長期に渡って安定して逆止機能を保持可能な逆止弁を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る逆止弁が用いられる配管構造の一例を示す概略模式図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る逆止弁の概略分解斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る閉弁時の逆止弁を上流側からみた概略斜視図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る開弁時の逆止弁を下流側からみた概略斜視図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る逆止弁の概略縦断面図であり、(a)は閉弁時を、(b)は開弁時を示す。 図6は、従来の逆止弁の概略縦断面図であり、(a)は閉弁時を、(b)は開弁時を示す。
以下、図面を参照しながら本実施の形態に係る逆止弁を具体的に説明する。
図1は、本実施の形態に係る逆止弁が用いられる配管構造の一例を示す概略模式図である。図1に示すように、本実施の形態の逆止弁1は、例えば、水道管と家屋内に配置された貯湯タンク3とを連結する直線流路を有する配管L内に配置され、止水時に貯湯タンク3からの逆流を阻止するために設けられる。貯湯タンク3と逆止弁1との間には、一般に、貯湯タンク3内への異物の侵入を防止するためのフィルタ2や図示しない減圧弁などが配設される。
図2〜図5に示すように、本実施の形態の逆止弁1は、弁孔11を形成する弁座10と、弁座10に接離可能な弁体20と、弁体20を接離方向に移動可能に保持するホルダ50と、弁体20を上流側に向かって付勢する付勢手段としてのコイルばね40とを少なくとも備える。これらの弁座10、弁体20、及びホルダ50は、例えば、樹脂を所定形状に射出成形することにより形成できる。
弁座10は、中央部に流体が通過する弁孔11が形成された段付き円筒形状を有しており、上流側の鍔部12と下流側の結合部13とで外周部に段差が形成されている。この下流側の結合部13は、ホルダ50の上流側に形成されている円環状の取付部51に圧入内嵌固定される。
図5に示すように、弁孔11が形成されている弁座10の開口部内周縁は、上流側端部及び下流側端部に向かってそれぞれ開口径が大きくなるようにテーパ面で形成されている。従って、下流側のテーパ面が弁座面を構成し、閉弁時に弁部21のシール面21aの外周部が下流側のテーパ面に当接することによって、弁孔11が閉鎖される。
図2〜図4に示すように、ホルダ50は、上流側に位置し、弁座10の結合部13の外周縁側に嵌め合わされる円環状の取付部51と、取付部51と離間して下流側に位置する円錐台状のガイド部52と、取付部51とガイド部52の外周縁側を連結する4本のリブ部53とを備える。各リブ部53は、ガイド部52の外周テーパ面から外方に張出しているとともに、上流側の取付部51に向かって立設しており、周方向で等間隔に設けられている。従って、開弁時にはリブ部53間の隙間に流路が形成される。なお、本実施の形態では、周方向に90度ごとの等間隔で4本のリブ部53が形成されているが、リブ部53の間隔、及び本数は適宜設定される。
円環状の取付部51が有する取付開口54は、弁座10の弁孔11と同軸に形成されている。取付部51の外径は、弁座10の鍔部12の外径と略同一径で形成されており、取付開口54の内径は、弁座10の結合部13の外径と略同一径で形成されている。また、弁体20の接離方向における取付部51の長さは、弁座10の結合部13の長さと略同一に形成されている。さらに、取付部51の下流側には、弁座10の結合部13を内嵌させるための環状の段部55が内方に突設している。従って、図3〜図5に示すように、取付部51の取付開口54に弁座10の結合部13が内嵌すると、鍔部12と取付部51とにより連続した外周面が形成され、開弁時には内周側に弁孔11と連通した開口が形成される。
円錐台状のガイド部52の中央部には、有底円筒状の筒部56が上流側に向かって突出するように形成されており、筒部56には、弁体20の弁軸部22が進退可能に移動する案内孔57が形成されている。筒部56の外方には、弁部21が当接してストッパ部となる環状の端面部58が形成されている。また、筒部56と端面部58との間には、コイルばね40を収容するための下流側に凹陥した環状の下流側凹陥部59が形成されている。案内孔57、端面部58、及び下流側凹陥部59は、弁孔11と同軸に形成されている。さらに、図5に示すように、端面部58は、弁体20の接離方向において案内孔57の開口部が設けられている筒部56の上流側端部よりも下流側に位置するように形成されている。
筒部56に形成されている案内孔57は、上流側に弁軸部22が挿入されるよう開口部を有しているが、下流側で閉塞している。従って、案内孔57には、上流側の開口部のみから流体が内部に流出入する。なお、本実施の形態では、案内孔57は円筒状に形成されているが、四角柱状や他の形状に形成されてもよい。
ストッパ部を構成する環状の端面部58は、後述する弁部21の下流側背面部21bの外周部と面接触するように平面に形成されているとともに、4つのスリット状の凹部60が形成されている。各凹部60は、径方向で環状の端面部58を横断する態様で形成されており、リブ部53と周方向で90度ずれた位置に等間隔で設けられている。従って、図4に示すように、開弁時に弁部21の下流側背面部21bの外周部が端面部58に当接すると、各凹部60によって弁部21と端面部58との間に非接触部90が形成される。凹部60の形状、間隔、数、及び大きさは適宜設定される。なお、本実施の形態では、非接触部90を形成するために端面部58に凹部60が形成されているが、非接触部90を形成できれば、端面部58に上流側に突出する凸部を設けてもよいし、端面部58と当接する弁部21の下流側背面部21bに凹部または凸部を設けてもよい。
ガイド部52の端面部58の外径は、弁孔11の下流側端部の内径よりも小径を有している。従って、開弁時に弁部21の下流側背面部21bの外周部が端面部58に当接すると、ガイド部52の外方であって、リブ部53間の隙間に流路が形成される。
弁体20は、上流側で弁孔11を閉鎖する弁部21と、弁部21の中央部から下流側に延在する弁軸部22とを有している。弁部21の上流側のシール面21aは、外周部から中央部に向かって凸状の湾曲面で形成されており、中央部には球状突起23が形成されている。この球状突起23は、閉弁時に弁体20の接離方向で鍔部12から上流側に突出する高さに形成されている。
既述したように、弁部21の下流側背面部21bの外周部は、開弁時にガイド部52の端面部58と面接触するように環状の平面に形成されている。また、弁軸部22周囲における弁部21の下流側背面部21bの中央部には、コイルばね40の上流側端部を収容するために外周部よりも上流側に凹陥した環状の上流側凹陥部29が形成されている。さらに、上流側凹陥部29は、開弁時に弁部21の下流側背面部21bの外周部がガイド部52の端面部58に当接したとき、弁体20の接離方向で筒部56の上流側端部が当接しない深さに形成されている。従って、図5(b)に示すように、開弁時に下流側背面部21bの外周部が端面部58に当接すると、弁部21とガイド部52との間には対向する上流側及び下流側凹陥部29,59によって囲まれる内部空間Sが形成され、案内孔57はこの内部空間Sと連通する。
弁部21の外径は、弁孔11を閉鎖可能な大きさであって、ガイド部52の環状の端面部58の外径と略同一径に形成されている。従って、図4に示すように、開弁時に弁部21の下流側背面部21bの外周部がガイド部52の端面部58に当接すると、弁部21とガイド部52とにより連続した外周面が形成される。
弁軸部22は、横断面が十字形状に形成されており、4本の柱部22aを備えている。案内孔57の径方向における弁軸部22の幅は、弁軸部22が案内孔57内に挿入されたとき、柱部22aの端縁部と案内孔57の内周面との間に隙間が生じるように案内孔57の内径よりも若干小さく形成されている。従って、閉弁時には、弁軸部22の柱部22a間の切り欠き、及び柱部22aと案内孔57の内周面との隙間に流体が滞留する。また、弁体20の接離方向における弁軸部22の長さは、開弁時に弁部21の下流側背面部21bの外周部がガイド部52の端面部58と当接したとき、弁軸部22の下流側端部と案内孔57の閉塞された下流側端部(底面)との間に若干隙間が生じるように形成されている。従って、開弁時及び閉弁時に弁軸部22が案内孔57内を移動すると、柱部22a間の切り欠き、及び柱部22aと案内孔57の内周面との隙間を介して流体が開口部から流出入する。これにより、円滑に弁軸部22を案内孔57内で移動させることができる。
弁部21とガイド部52との間には、弁孔11と同軸で、筒部56を囲繞するコイルばね40が装着されている。既述したように、コイルばね40の上流側端部は、弁部21の下流側背面部21bに形成された上流側凹陥部29に係合しており、コイルばね40の下流側端部は、ガイド部52の上流側に形成された下流側凹陥部59に係合している。これにより、弁体20は上流側に移動するように付勢され、弁部21が弁座10に当接することによって弁孔11が閉鎖される。また、流体圧がコイルばね40の付勢力より大きくなると、弁体20が下流側に移動し、弁部21が弁座10から離間して、弁孔11が開放される。
本実施の形態の逆止弁1による動作について説明すると、例えば、図示しない止水栓が閉じられて、配管L内に流体が流れておらず流体圧が生じていない場合、図5(a)に示すように、弁体20はコイルばね40の付勢力により弁座10側に付勢され、弁部21のシール面21aが弁座10に当接して、弁孔11が閉鎖される。このため、逆止弁1が設けられている配管Lが鉛直方向に延在していると、逆止弁1より下流側で滞留している流体中の異物が逆止弁1側に流れてくるが、本実施の形態では、ホルダ50の筒部56に設けられている案内孔57は上流側のみに開口部を有しており、下流側が閉塞しているから、異物が案内孔57に入り込むのを防止できる。これにより、案内孔57で弁軸部22を円滑に摺動させることができる。
また、例えば、図示しない給湯栓等が開けられて、所定以上の流体圧が生じている場合、図5(b)に示すように、コイルばね40の付勢力に抗して弁体20が下流側に移動し、弁部21が弁座10から離間することにより、弁孔11が開放される。これにより、流体が弁孔11から逆止弁1内に流れ、さらに下流側に流れる流路が形成される。
流体圧の増加に伴って、弁軸部22は筒部56の案内孔57を下流側に移動し、弁部21の下流側背面部21bの外周部がガイド部52の環状の端面部58に当接すると、弁体20の下流側への移動が規制される。このとき、対向する弁部21の上流側凹陥部29とガイド部52の下流側凹陥部59とにより内部空間Sが形成されるが、案内孔57は下流側が閉塞されているから、ガイド部52の端面部58に凹部60が形成されていない場合、外部の流路の流体圧に比べて案内孔57を含む内部空間S内の流体の圧力が低くなり、内部空間S内が負圧となって、弁体20とホルダ50とが貼りつきやすくなる。特に、本実施の形態のように、上流側に向かって凸状に形成された弁部21と、下流側が小径となる円錐台状に形成されたガイド部52を有するホルダ50とを用いた場合、弁部21とガイド部52の端面部58とが当接する当接箇所で流路が最も狭くなる。その結果、当接箇所の周辺で流体の流速が速くなり、ベンチュリ効果によって弁部21と端面部58とが貼りつきやすくなる。
しかしながら、本実施の形態では、開弁時に弁部21と当接するホルダ50のガイド部52の端面部58に凹部60が形成されているから、内部空間Sは凹部60によって形成される非接触部90を介して外部の流路と連通した状態となる。そして、案内孔57が形成されている筒部56は、開弁時にこの内部空間S内に位置するから、開弁時に形成されている流路を流れる流体の流体圧と、案内孔57を含む内部空間S内の流体の圧力を同一とすることができる。このため、案内孔57の下流側が閉塞され、開弁時にガイド部52内を流体が流れない状態で弁部21の下流側背面部21bの外周部とガイド部52の端面部58とが面接触していても、案内孔57内よりも大きな一定体積を有する内部空間S内が負圧とならず、弁部21とガイド部52の端面部58とが貼りつくのを防止できる。これにより、流量が減少して流体圧が低下すると、コイルばね40の付勢力によって弁部21がガイド部52の端面部58から容易に離間するから、逆止弁1が開弁状態のままとなる閉弁異常が生じるのを防止できる。しかも、開弁時に弁部21とガイド部52とは非接触部90以外で当接し、連続した外周面が形成されているから、狭い流路が形成される当接箇所の周辺での流体の乱れも少なく、非接触部90を設けることによる圧損も抑えられる。従って、上記逆止弁1によれば、逆止機能を長期に渡って安定に発揮させることができる。
(その他の実施の形態)
(1)上記実施の形態では、樹脂製の弁座が用いられているが、逆止機能を高めるため、弁座とホルダとの間にゴム等からなるシール部材を介設してもよい。
(2)上記実施の形態では、開弁時、弁部の下流側背面部とガイド部の上流側の端面部との間に非接触部が形成されるが、弁体にガイド部と当接する当接部を別途設けてもよい。
(3)上記実施の形態では、案内孔が形成されている筒部とは別にストッパ部が形成されているが、開弁時に弁部の下流側背面部と筒部の上流側端部とを当接させる構造とすることにより、筒部をストッパ部として機能させてもよい。
1 逆止弁
10 弁座
11 弁孔
20 弁体
21 弁部
21b 下流側背面部
40 コイルばね(付勢手段)
50 ホルダ
52 ガイド部
56 筒部
57 案内孔
58 端面部(ストッパ部)
60 凹部
90 非接触部


Claims (4)

  1. 弁孔周囲に形成された弁座と、弁座に接離可能な弁体と、弁体を接離方向に移動可能に保持するホルダと、弁体を上流側に付勢する付勢手段とを備え、流体圧で弁体が下流側に移動することにより開弁し、付勢手段による付勢力で弁体が上流側に移動することにより閉弁する逆止弁であって、
    弁体は、弁孔を閉鎖する弁部と、弁部から下流側に延在する弁軸部とを有し、
    ホルダは、弁軸部が進退可能に移動するとともに、下流側が閉塞された案内孔と、開弁時に弁体と当接して弁体の下流側への移動を規制するストッパ部とを有しており、
    開弁時に弁体とストッパ部との間に非接触部が形成されて、流路と案内孔とが連通する逆止弁。
  2. 請求項1に記載の逆止弁であって、
    弁体とストッパ部との間の非接触部は、弁部及びストッパ部の少なくともいずれか一方に設けられた凹部または凸部によって形成される逆止弁。
  3. 請求項1または2に記載の逆止弁であって、
    ホルダは、中央部に案内孔を、案内孔よりも外方にストッパ部を有し、
    弁体とストッパ部との間の非接触部は、ストッパ部に設けられたスリット状の凹部によって形成される逆止弁。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の逆止弁であって、
    ホルダは、中央部に案内孔を、案内孔よりも外方にストッパ部を、案内孔とストッパ部との間に下流側に凹陥する下流側凹陥部を有し、
    弁部は、下流側背面部に下流側凹陥部と対向し、上流側に凹陥する上流側凹陥部を有しており、
    開弁時に弁部の下流側背面部の外周部とストッパ部とが当接すると、下流側凹陥部と上流側凹陥部とによって内部空間が形成され、弁部の下流側背面部の外周部とストッパ部との間に形成される非接触部を介して流路と内部空間とが連通する逆止弁。
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