JP2016023684A - 遮断弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】遮断弁の遮断時の衝撃を緩和して出力軸及び駆動機構の各ギヤの損傷を防止し、かつ、ブレーキ機構のワンウェークラッチの損傷を防止する。
【解決手段】ブレーキ機構の入力軸24に対して直角方向に伸縮可能で、かつ、縮小方向へ引っ張るスプリング27を備え、ワンウェークラッチ34を介して入力軸24に対して対称に設けられる制動部材25と、前記制動部材25の伸長時に接する摺動面37がリングの内周に形成され、前記ブレーキ機構の入力軸24を中心として設けられた摺動リング26を備える。そして、ゼンマイバネが解放されてブレーキ機構の入力軸24が回転すると、遠心力により制動部材25が伸長して、その先端が摺動リング26の摺動面37に接することで回転速度を規制してワンウェークラッチ34の損傷を防止し、かつ、ブレーキ機構とギヤ接続された出力軸の回転速度を規制して出力軸及び駆動機構の各ギヤの損傷を防止する。
【選択図】図2

Description

この発明は、遮断時の衝撃を緩和するブレーキ機構を備えた遮断弁に関するものである。
信頼性の高い機械式の遮断弁として、例えば、特許文献1に記載された「ゼンマイバネ」を用いたバネリーン式のものがある。この遮断弁は、例えば、図9(a)に示すように、ブレーキ機構1を備えた構造となっていて、緊急時にブレーキ機構1が解除されると巻き締められたゼンマイバネ2が解放されて弁体3を回動して遮断する。
すなわち、この遮断弁は、弁体3とその駆動機構4及びブレーキ機構1で構成されている。弁体3は、出力軸(弁軸)5を90度回転することにより開閉するボールバルブやバタフライ弁などである。駆動機構4は、モータ6の駆動により回転するインターナルギヤ7と、このインターナルギヤ7の内側の内周歯と噛みあう複数の遊星ギヤ8と、出力軸5の外周に回転自在に取り付けられて各遊星ギヤ8と噛みあう太陽ギヤ9と、その太陽ギヤ9と噛み合う各遊星ギヤ8を貫通する支軸10の一端を出力軸5の外周から張り出す鍔部11に接続し、かつ、出力軸5を通すスリーブ12で太陽ギヤ9を中継ギヤ13と連結した構造となっている。
一方、ブレーキ機構1は、弁体3の出力軸5に設けられた中継ギヤ13とギヤ接続された巻き上げギヤ14と、前記巻き上げギヤ14を取り付けた軸に設けたゼンマイバネ2と、そのゼンマイバネ2を取り付けた巻き上げギヤ14と噛みあう回転軸15を停止させるブレーキ手段16とで構成されており、ここでは、ブレーキ手段16に電磁クラッチブレーキ(例えば、回転軸として出力軸にギヤを取り付けたもの)を用いた構成となっている。
このような遮断弁では、弁体3の全閉位置において、図9(a)に示すものでは、出力軸5に設けたストッパ板17にストッパーボルト18を当てて、出力軸5の右回りの回転を阻止し、かつ、電磁クラッチブレーキ(ブレーキ手段)16をオフにした状態で、モータ6を作動してインターナルギヤ7を右回りに回転させる。すると、遊星ギヤ8は、出力軸5と一体の支軸10に右回りの公転を阻止されて自転することになり、太陽ギヤ9と連動する中継ギヤ13が回転する。その結果、中継(中間)ギヤ13とギヤ接続された巻き上げギヤ14が回転してゼンマイバネ2を巻き上げる。
そして、ゼンマイバネ2の巻き上げが完了すると、前記クラッチブレーキ16を作動してゼンマイバネ2を蓄圧(巻き締めた)状態で保持する。この状態では、巻き上げギヤ14、中継ギヤ13、太陽ギヤ9は回転しないように保持されるので、図9(b)のように、モータ6を逆転させてインターナルギヤ7を左回りに回転すると、各遊星ギヤ8は自転しながら左回りに公転して支軸10を押すので、出力軸5と弁体3が左回りに回転し遮断弁を図9(c)のように、開放することができる。また、モータ6を正転すると、出力軸5と弁体3が右回りに回転するので遮断弁を閉鎖することができる。このようにゼンマイバネ2を巻き締めた状態で、モータ6を回転して遮断弁の開閉ができる。
一方、遮断弁の使用中に事故などで通電が遮断されると、電磁クラッチブレーキ16がオフになって、巻き締められたゼンマイバネ2が解放される。そのため、ゼンマイバネ2の弾性復元力(伸縮力)により、巻き上げギヤ14、中継ギヤ13、太陽ギヤ9が巻き上げ時と逆方向へ回転する。このとき、停電で停止したモータ6と係合するインターナルギヤ7は固定された状態になるため、太陽ギヤ9の回転とともに、各遊星ギヤ8は自転しながら右回りに公転して支軸10を押す。その結果、出力軸5と弁体3も右回りに回動して出力軸5は、図9(a)に示すように、ストッパーボルト18に回転を阻止された位置で停止する。このように、通電が遮断されると自動的に弁体3を回動させて遮断する。
ところで、上記のように、遮断時、出力軸5及び駆動機構4の各ギヤ7、8、9は、回転速度が速すぎるとストッパーボルト18に回転を阻止された際、損傷を受ける問題がある。
この問題を解決する一つの方法として、例えば、図10のように、電磁クラッチブレーキ16の入力軸19にワンウェークラッチ20を介して錘20wを取り付け、回転速度を規制することが行われている。
これは、電磁クラッチブレーキ16の入力軸19が、巻き上げ14とギヤ接続された軸と内部で連結されていることを利用したものである。
特開2010−38238号公報
しかしながら、上記のように、錘を取り付けたことで回転速度を規制して出力軸や駆動機構の各ギヤの損傷を防止することはできるが、錘を取り付けた電磁クラッチブレーキに問題が生じた。これは、錘の重さで錘とクラッチブレーキの間に介在するワンウェークラッチの寿命が極端に短くなるというものである。
このため、錘の重さを軽くすることも考えられるが、錘の重さを軽くすると、出力軸の速度が速くなって出力軸や駆動機構の各ギヤが損傷する。
また、ワンウェークラッチを使わないで、錘を直接クラッチブレーキの入力軸に取り付けることも考えられるが、逆の回転が加わった場合クラッチブレーキの軸受けに負荷が加わって破損することが考えられる。
そこで、この発明の課題は、出力軸や駆動機構の各ギヤの損傷を防止し、かつ、ワンウェークラッチ(クラッチブレーキの軸受)の損傷も防止することである。
上記の課題を解決するため、この発明では、弁体を設けた出力軸にギヤ接続された巻き上げギヤと、前記ギヤを取り付けた軸に設けたゼンマイバネと、そのゼンマイバネを取り付けたギヤと噛みあう回転軸を停止させるブレーキ手段とで構成されるブレーキ機構を備え、ブレーキ機構を作動して巻き締められたゼンマイバネを保持するとともに、緊急時にブレーキ機構を解除して巻き締められたゼンマイバネを解放し、弁体を回動して遮断する遮断弁であって、前記ブレーキ機構の回転軸に対して直角方向に伸縮可能で、かつ、縮小方向へ引っ張る弾性部材を備え、ワンウェークラッチを介し軸に対して対称に設けられる制動部材と、前記制動部材の伸長時に先端の接触部と接する摺動面がリングの内周に形成され、前記ブレーキ機構の回転軸を中心として設けられた摺動リングを備えた構成を採用したのである。
このような構成を採用することにより、ゼンマイバネが解放されてブレーキ機構の回転軸が回転すると、回転による遠心力で軸に対して直角方向に伸縮可能に設けられた制動部材が伸長する。そして、その伸長した制動部材の先端が、摺動リングの内側の摺動面に接することで回転速度を規制する。その結果、ブレーキ機構の回転軸と噛み合う巻き上げギヤを介して遮断弁の出力軸の回転速度を規制する。その際、制動部材は、速度の規制により伸縮を繰り返すことで回転速度を一定に規制する。このとき、制動部材は軸に対して対称に設けられているため「ぶれる」ことは無い。また、制動部材の回転速度に対する伸長量は制動部材に備えた弾性部材を調節することで変更できる。そのため、規制する速度を錘の重さに関係なく調整できるため、軸に負荷をかけないようにできる。
このとき、上記制動部材に回転時に風を受ける風受けを設けた構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、風受けによるブレーキを併用すれば、その分だけ摺動リングによるブレーキの負担を軽減できる。その結果、制動部材及び摺動リングの寿命を延ばしたり、制動部材及び摺動リングの構造を簡単に軽量化して軸の負担を軽減したりできるため、ブレーキ機構の寿命を延ばすことができる。
また、このとき、上記ブレーキ機構が、電磁クラッチと電磁ブレーキを心出しして突き合わせてセットしたクラッチブレーキユニットである構成を採用することができる。
この発明は、上記のように構成したことにより、遮断弁の寿命を延ばすことができる。
実施形態の構造図 (a)ブレーキ機構の一部断面正面図、(b)同図(a)の平面図 実施形態の作用説明図 実施形態の作用説明図 実施形態の作用説明図 (a)、(b)実施形態の作用説明図 実施形態の作用説明図 (a)実施例1の平面図、(b)実施例1のブレーキ機構の一部断面正面図 (a)、(b)、(c)従来例の作用説明図 従来例のブレーキ機構の一部断面正面図
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1の遮断弁は、図9(a)〜(c)の従来の遮断弁と同様、弁体3とその駆動機構4及びブレーキ機構21で構成されており、ブレーキ機構21に本願の発明を適用したものである。そのため、同じ部材には同じ符号を使用する。
すなわち、弁体3は、出力軸(弁軸)5を90度回転することにより開閉するボールバルブやバタフライ弁などで、駆動機構4は遊星歯車機構を用いたものである。
そのため、駆動機構4は、モータ6の駆動により回転するインターナルギヤ7と、このインターナルギヤ7の内側の内周歯と噛みあう複数の遊星ギヤ8と、出力軸5の外周に回転自在に取り付けられて各遊星ギヤ8と噛みあう太陽ギヤ9を配置し、各遊星ギヤ8を貫通する支軸10の一端を出力軸5の外周から張り出す鍔部11に接続し、かつ、出力軸5を通すスリーブ12で太陽ギヤ9を中継(中間)ギヤ13と連結した構造となっている。
また、出力軸5には、鍔部11の下方にストッパ板17が設けられ、このストッパ板17がストッパーボルト18と当接して出力軸5の回転範囲を90度に規制するようになっている。
ブレーキ機構21は、中継ギヤ13にギヤ接続された巻き上げギヤ14と、前記巻き上げギヤ14を取り付けた軸に設けたゼンマイバネ2と、そのゼンマイバネ2を取り付けた巻き上げギヤ14とギヤ接続した回転軸15を停止させるブレーキ手段22で構成されている。
ブレーキ手段22は、ここでは、電磁クラッチブレーキを使用しており、図2(a)、(b)に示すように、電磁クラッチブレーキ(ブレーキ手段)22の出力軸23を回転軸15としてギヤを取り付けた構成としている。この電磁クラッチブレーキ22は、電磁クラッチと電磁ブレーキを心出しして突き合わせてセットしたクラッチブレーキユニットのことで、ここでは、電磁ブレーキのみを使用し、電磁クラッチに通電せずにオフ(クラッチを接続した状態)の状態で使用する。また、出力軸23には、先述のように、巻き上げギヤ14にギヤを介して接続されるギヤを取り付けてある。
そして、このようなブレーキ機構21に加えて、電磁クラッチブレーキの入力軸24に制動部材25を設けるとともに、前記入力軸24をリングの中心として設けられた摺動リング26を備えた構成となっている。
制動部材25は、電磁クラッチブレーキ22の入力軸24に対して直角方向に伸縮可能で、かつ、縮小方向へ引っ張る弾性部材27を備えたもので、前記入力軸24に対して対称に設けられている。この形態では、制動部材25は図2(a)、(b)に示すように、内側ロッド28、外側部材29、弾性部材のスプリング27で構成される伸縮部材30と、伸縮部材30を支持するハブ31とで構成されている。
内側ロッド28は、先端にスプリング止め32が形成された断面T字型のもので、筒状(角筒も含む)の外側部材29に挿入されている。筒状の外側部材29は、先端が開放されており、開放された先端を接触部(ブレーキシュー)38とした構成となっている。
一方、外側部材29の後端部は閉じられていて中央に内側ロッド28を挿通する挿通孔が設けられた形状となっており、例えば、外側部材29の先端部の開口から、ロッドにスプリング27を通した内側ロッド28をロッド側から嵌入し、嵌入したロッドは挿通孔を通してハブ31に取り付ける。このため、ハブ31に取り付けられた伸縮部材30の外側部材29はスプリング27の伸長により縮小する方向へ引っ張られるのである。
ハブ31は円筒形で上部に伸縮部材30の取り付け穴が設けられている。また、取り付け穴は、180度対称に設けることで、一組の伸縮部材30をバランスさせて取り付けるようになっている。この円筒形のハブ31には、電磁クラッチブレーキ22の入力軸24を嵌入する貫通孔が形成されている。この貫通孔は、図2(a)に示すように、電磁クラッチブレーキ22の入力軸24よりも大径に形成された挿入口33が形成されている。この挿入口33は、挿入端から貫通孔の長さの半分程度まで形成してあって、ワンウェークラッチ34を嵌入するようになっている。
このように構成される制動部材25は、図2(a)のように、電磁クラッチブレーキ22の入力軸24にワンウェークラッチ34を嵌入しハブ31を挿入してC型止め輪35で取り付ける。すると、ワンウェークラッチ34により、制動部材25へは、後述のように、ゼンマイバネ2の巻き上げ時の回転が伝達されないようになっている。
なお、ここでは、一組の伸縮部材30を取り付けたものについて述べたが、伸縮部材30の組数は一組に限定されるものではない。組数は、制動の状況に合わせて適宜設定されるものである。
摺動リング26は、図2(b)のように、電磁クラッチブレーキ22の入力軸24がリング26の中心となるように電磁クラッチブレーキ22のケースに支柱36を設けて取り付けてある。また、摺動リング26の内周には、摺動面37が形成されており、摺動面37は制動部材25の伸長時に先端の接触部38と接するように摺動リング26の径と支柱36の高さが決められている。
この形態は、上記のように構成されており、この遮断弁では、使用に際してゼンマイバネ2の巻き込み(巻き上げ)を行う。
すなわち、図3のように、遮断弁の出力軸5のストッパ板17にストッパーボルト18を当接させて出力軸5の左回りを阻止する。次に、電磁クラッチブレーキ22をオフ(電磁ブレーキ)にした状態で、モータ6を作動してインターナルギヤ7を右回りに回転させる。すると、遊星ギヤ8は、出力軸5と一体の支軸10に左回りの公転を阻止されて自転することになる。この結果、太陽ギヤ9と連動する中継ギヤ13が回転し、中継ギヤ13とギヤ接続された巻き上げギヤ14が回転してゼンマイバネ2を巻き上げる。このとき、巻き上げギヤ14と噛み合う電磁クラッチブレーキ22の出力軸23も回転するが、電磁クラッチブレーキ22に取り付けられた制動部材25は、ワンウェークラッチ34により回転が伝えられないため回転しない。
そして、ゼンマイバネ2の巻き上げが完了すると、電磁クラッチブレーキ22が作動して巻き上げギヤ14に噛み合うギヤの回転を止めるため、ゼンマイバネ2は蓄圧(巻き締めた)状態で保持される。このとき、巻き上げギヤ14に噛み合う中継ギヤ13、太陽ギヤ9も回転しないように保持される。そのため、図4のように、モータ6を逆転させてインターナルギヤ7を右回りに回転すると、各遊星ギヤ8は自転しながら左回りに公転して支軸10を押す。したがって、出力軸5及び弁体3が左回りに回転し、遮断弁を開放することができる。また、モータ6を正転すると、出力軸5及び弁体3が右回りに回転して遮断弁を閉鎖することができる。このように、モータ6を使って遮断弁の開閉ができる。
一方、遮断弁の使用中に事故などで通電が遮断されると、図5に示すように、電磁クラッチブレーキ22がオフとなって、巻き締められたゼンマイバネ2は解放される。そのため、ゼンマイバネ2の弾性復元力(伸縮力)により、巻き上げギヤ14、中継ギヤ13、太陽ギヤ9が巻き上げ時と逆方向へ回転する。このとき、巻き上げギヤ14と噛み合う電磁クラッチブレーキ22の出力軸23は巻き上げ時と逆向きに回転するため、回転はワンウェークラッチ34により伝達されて制動部材25を回転させる。
制動部材25は回転を開始すると、電磁クラッチブレーキ22の入力軸24に対して直角方向に設けた伸縮部材30に遠心力が作用する。このとき、制動部材25は入力軸24に対して対称に設けられているため「ぶれる」ことはなく、入力軸24に負荷をかけることは無い。
また、遠心力は、伸縮部材30の外側部材29を外向きに入力軸24から遠ざける方向へ働くため、外側部材29は弾性部材であるスプリング27に抗して伸長する。そのため、スプリング27≧遠心力では、図6(a)のように、外側部材29は、縮小状態である。一方、スプリング27<遠心力では、図6(b)のように伸長するのである。
すなわち、遠心力Tは、
T=mα=mRω=mR(2πn)=4πmRn
で示される。
ここで、スプリング(バネ)27の反発力Pは、
P=−κx
である。そのため、入力軸の回転数n>n1のとき、T>Pとなれば、外側部材29は入力軸24から遠ざかる方向へ移動し、摺動リング26に接触してブレーキとして作用する。
このときの摩擦力Fは、
F=−μ(T−P)=ブレーキ力
となる。
但し、m:外側部材の質量、
R: 入力軸から外側部材の質量中心(重心)まで距離、
ω:入力軸の角速度、n:入力軸の回転数、
n1:入力軸の最高回転数、α:遠心加速度、
P:スプリングの反発力、κ:バネ定数、
x:スプリングの圧縮距離、
μ:摩擦係数(外側部材の接触部と摺動リングの摺動面)
F:摩擦力(外側部材の接触部と摺動リングの摺動面間)
である。
このため、制動部材25の回転速度に対する伸長量は制動部材25に備えたスプリング27を変更するなどして調節すれば、重さに関係なく規制する速度を簡単に調整できる。
また、制動部材25の回転速度に対する伸長量は制動部材25に備えたスプリング27を変更するなどして調節すれば、重さに関係なく規制する速度を簡単に調整できる。
この動作を図7のグラフで説明する。
図7のグラフAに示すように、遮断弁が遮断を開始すると、解放されたゼンマイバネ2の弾性復元力(伸縮力)により、電磁クラッチブレーキ22の入力軸24の回転数は徐々に増加する。そして、回転数nがn1に達すると、遠心力により外側部材29はスプリング27の反発力に抗して伸長し、伸長した外側部材29は摺動リング26の内側の摺動面37と接触する。すると、摺動面37と外側部材29の接触部38と間に摩擦力Fが発生して回転にブレーキが掛かり、回転数nが低下する。このように、回転数nが低下すると遠心力も低下するため外側部材29は縮小する。また、外側部材29が縮小すると、外側部材29の接触部38と摺動リング26の摺動面37が離れ、ブレーキがかからなくなって遠心力が増加する。そのため、外側部材29はスプリング27の反発力に抗して伸長し、摺動リング26の内側の摺動面37と接触する。そして、摺動面37と外側部材29と間に摩擦力Fが発生して回転にブレーキがかかるため回転数nが低下し、外側部材29は縮小する。
このように外側部材29が、伸長と縮小の動作を繰り返すことで、電磁クラッチブレーキ22の入力軸24の回転速度を一定に保つことができる。
その結果、電磁クラッチブレーキ22の出力軸23と噛み合う巻き上げギヤ14を介して遮断弁の出力軸5の回転速度を一定に規制するため、遮断完了時に遮断弁の出力軸5のストッパ板17がストッパーボルト18に当たる衝撃を緩和することができる。
ちなみに、従来の錘20wを用いた場合は、図7に一点鎖線でプロットしたグラフBのように、回転数が遮断完了時まで増加し、場合によっては最高回転数n2まで増加する。そのため、遮断弁の出力軸5のストッパ板17が遮断完了時にストッパーボルト18に当たる際の衝撃を緩和することができない。しかも、n2>n1となるため、本願に比べて重い錘20wを使用する電磁クラッチブレーキ22は、軸受けやワンウェークラッチ34などに大きな慣性によるダメージを与える。
この実施例1は、図8(a)、(b)のように、制動部材25に風受け40を設けたものについて説明する。
風受け40は、例えば、ダリウス風車のような垂直な翼を移動部材25の下方に設けたもので、伸縮部材30と同様に180度対称に設けている。このような風受け40を設けて、回転時の風を受けることでブレーキをかける。
したがって、風受け40によるブレーキを併用すれば、その分だけ制動部材25のブレーキの負担を軽減できる。その結果、制動部材25及び摺動リング26の寿命を延ばしたり、制動部材25及び摺動リング26の構造を簡単に軽量化して軸の負担を軽減してブレーキ機構の寿命を延ばしたりできる。
なお、実施形態では、弾性部材27にスプリングを用いたが、弾性部材27はこれに限定されるものではない。例えば、ゴムや樹脂などの弾性部材27を用いることもできる。また、実施形態では、伸長方向のスプリングを用いたが、逆に、縮小方向のスプリングを用いた機構とすることができる。
なお、図中符号50は、マイクロスイッチとカムとで構成され、遮断弁の開閉を検出するためのセンサ機構である。
1 ブレーキ機構
2 ゼンマイバネ
3 弁体
5 出力軸
14 巻き上げギヤ
15 回転軸
16 ブレーキ手段
19 入力軸
21 ブレーキ機構
22 電磁クラッチブレーキ
23 出力軸
24 入力軸
25 制動部材
26 摺動リング
27 スプリング
30 伸縮部材
34 ワンウェークラッチ
37 摺動面

Claims (3)

  1. 弁体を設けた出力軸にギヤ接続された巻き上げギヤと、前記巻き上げギヤを取り付けた軸に設けたゼンマイバネと、そのゼンマイバネを取り付けたギヤと噛みあう回転軸を停止させるブレーキ手段とで構成されるブレーキ機構を備え、ブレーキ機構を作動して巻き締められたゼンマイバネを保持するとともに、緊急時にブレーキ機構を解除して巻き締められたゼンマイバネを解放し、弁体を回動して遮断する遮断弁であって、
    前記ブレーキ機構の回転軸に対して直角方向に伸縮可能で、かつ、縮小方向へ引っ張る弾性部材を備え、ワンウェークラッチを介し軸に対して対称に設けられる制動部材と、
    前記制動部材の伸長時に先端の接触部と接する摺動面がリングの内周に形成され、前記ブレーキ機構の回転軸を中心として設けられた摺動リングを備えたことを特徴とする遮断弁。
  2. 上記制動部材に回転時に風を受ける風受けを設けた請求項1に記載の遮断弁。
  3. 上記ブレーキ機構が、電磁クラッチと電磁ブレーキを突き合わせてセットしたクラッチブレーキユニットであることを特徴とする請求項1または2に記載の遮断弁。
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