JP2016022908A - 水中航走体及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】尾翼を制御することにより、水中航走体の制動距離を短縮することができる、水中航走体及びその制御方法を提供する。
【解決手段】略円筒形状の本体部と、本体部の後部に径方向に延伸するように配置された複数の尾翼と、尾翼の各々を径方向に延伸した軸を中心に回動させる尾翼駆動手段と、尾翼駆動手段に舵角指令値を送信する制御部と、を有し、制御部は、尾翼の各々について最大舵角rmaxと姿勢制御用舵角指令値の絶対値|rcontrol_i|との差分により余裕舵角rmargin_iを算出し、余裕舵角の最小値rmargin_minを算出し、姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iに余裕舵角の最小値rmargin_minを加算又は減算した最終舵角指令値rを決定するように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、水中航走体及びその制御方法に関し、特に、水中航走体の制動距離を短縮することができる水中航走体及び水中航走体の制御方法に関する。
海底資源や深海海洋生物の探査・調査には、無人の水中航走体が用いられることが多い。水中航走体は、例えば、特許文献1や特許文献2に示したように、略円筒形状の本体部と、該本体部の後部に配置された尾翼と、を有している。
かかる水中航走体の尾翼は、本体部の径方向に延伸された軸を中心に個別に回動可能に構成されており、水中航走体の姿勢制御に用いられる。また、特許文献2に記載されたように、主翼の仰角を個別に変更可能に構成することにより、急旋回、急減速、停止・後退等の尾翼のみでは不可能であった高度な運動制御を行うことができる。
特開平6−341852号公報 特開2007−276609号公報
上述した水中航走体を用いて、例えば、海底付近の探査・調査を行う場合、海底の地形(隆起部)や沈没船等の障害物との衝突を回避しなければならない。特許文献2に記載された水中航走体のように、主翼を有する場合には、主翼の仰角を制御することにより急旋回させたり、急停止させたりすることが可能である。
しかしながら、特許文献1に記載されたように、尾翼のみを有する水中航走体では、プロペラ等の推進器を逆回転させなければならず、制動距離が長くなりやすいという問題があった。また、制動距離を短縮するためには、モータやドライバの容量を大きくして応答速度を速くする必要があり、水中航走体の大型化や重量化を招いてしまうという問題があった。
本発明は、上述した問題点を鑑みて創案されたものであり、尾翼を制御することにより、水中航走体の制動距離を短縮することができる、水中航走体及び水中航走体の制御方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、略円筒形状の本体部と、該本体部の後部に径方向に延伸するように配置された複数の尾翼と、該尾翼の各々を径方向に延伸した軸を中心に回動させる尾翼駆動手段と、該尾翼駆動手段に舵角指令値を送信する制御部と、を有する水中航走体において、前記制御部は、前記尾翼の各々について最大舵角と姿勢制御用舵角指令値との差分により余裕舵角を算出し、該余裕舵角の最小値を算出し、前記姿勢制御用舵角指令値に前記余裕舵角の最小値を加算又は減算した最終舵角指令値を決定するように構成されている、ことを特徴とする水中航走体が提供される。
前記制御部は、前記本体部に回転モーメント及び前後軸垂直方向の力が生じないように前記最終舵角指令値を決定するようにしてもよい。また、前記制御部は、制動用最大舵角が設定されている場合に、前記余裕舵角の最小値が前記制動用最大舵角を超えない場合には、前記余裕舵角の最小値を用いて前記最終舵角指令値を決定し、前記余裕舵角の最小値が前記制動用最大舵角を超える場合には、前記余裕舵角の最小値に替えて前記制動用最大舵角を用いて前記最終舵角指令値を決定するようにしてもよい。
また、本発明によれば、略円筒形状の本体部と、該本体部の後部に径方向に延伸した軸を中心に回動可能に配置された複数の尾翼と、を有する水中航走体の制御方法において、前記尾翼の最大舵角を設定する工程と、前記尾翼の各々について姿勢制御用舵角指令値を取得する工程と、前記尾翼の各々について前記最大舵角と前記姿勢制御用舵角指令値との差分により余裕舵角を算出する工程と、前記余裕舵角の最小値を算出する工程と、前記姿勢制御用舵角指令値に前記余裕舵角の最小値を加算又は減算した最終舵角指令値を決定する工程と、を有することを特徴とする水中航走体の制御方法が提供される。
前記最終舵角指令は、前記本体部に回転モーメント及び前後軸垂直方向の力が生じないように決定されてもよい。また、制動用最大舵角を設定する工程と、前記余裕舵角の最小値が前記制動用最大舵角を超えているか否か判定する工程と、前記余裕舵角の最小値が前記制動用最大舵角を超える場合に前記余裕舵角の最小値に替えて前記制動用最大舵角を用いて前記最終舵角指令値を決定する工程と、を有していてもよい。
上述した本発明に係る水中航走体及びその制御方法によれば、各尾翼の姿勢制御用舵角指令値に余裕舵角を加算又は減算することによって最終舵角指令値を決定するようにしたことから、余裕舵角分だけ尾翼を回動させることができ、姿勢制御しつつ水中での抗力を増大させることができる。したがって、尾翼を制御することにより、水中航走体の制動距離を短縮することができる。
本発明の実施形態に係る水中航走体を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、を示している。 尾翼の舵角制御に関する説明図である。 本発明の第一実施形態に係る制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態に係る制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る水中航走体の制御方法により舵角制御された尾翼を示す図であり、(a)は第一例、(b)は第二例、(c)は第三例、を示している。
以下、本発明の実施形態に係る水中航走体及びその制御方法について、図1〜図5を用いて詳細に説明する。ここで、図1は、本発明の実施形態に係る水中航走体を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、を示している。図2は、尾翼の舵角制御に関する説明図である。
本発明の第一実施形態に係る水中航走体1は、図1(a)及び(b)に示したように、略円筒形状の本体部2と、本体部2の後部に径方向に延伸するように配置された複数の尾翼3と、尾翼3の各々を径方向に延伸した軸を中心に回動させる尾翼駆動手段4と、尾翼駆動手段4に舵角指令値を送信する制御部5と、を有し、制御部5は、尾翼3の各々について最大舵角rmaxと姿勢制御用舵角指令値の絶対値|rcontrol_i|との差分により余裕舵角rmargin_iを算出し、余裕舵角の最小値rmargin_minを算出し、姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iに余裕舵角の最小値rmargin_minを加算又は減算した最終舵角指令値riを決定するように構成されている。
水中航走体1は、海底資源や深海海洋生物の探査・調査に用いられる無人の水中航走体である。また、本体部2の後端には、モータ等の駆動手段により回転駆動されるプロペラを備えた推進器6が配置されており、自走できるように構成されている。かかる水中航走体は、自律型無人潜水機(AUV: Autonomous underwater vehicle)と称することもある。
本体部2の内部は空洞に形成されており、制御部5の他に、水中航走体1の運航やデータの取得に必要な制御・計測機器やバラスト等が配置されている。また、図示しないが、本体部2の外周面には、各種センサ、アンテナ、スラスタ等の機器が必要に応じて配置される。
尾翼3は、例えば、図示したように、十字形状に配置された四枚翼により構成される。ここで、図1(b)において、上から時計回りに、第一尾翼31、第二尾翼32、第三尾翼33、第四尾翼34、と定義すれば、第一尾翼31は上尾翼(上舵)に相当し、第二尾翼32は左尾翼(左舵)に相当し、第三尾翼33は下尾翼(下舵)に相当し、第四尾翼34は右尾翼(右舵)に相当する。
尾翼3の構成は、図示したものに限定されず、例えば、X字形状に配置された四枚翼、水平又は垂直方向に配置された二枚翼、均等な間隔に配置された三枚翼、均等な間隔に配置された五枚以上の枚数を有する翼であってもよい。ただし、尾翼3の回転モーメントを制御するには、偶数枚の翼により構成することが好ましい。
第一尾翼31〜第四尾翼34は、図1(a)に示したように、根元部分に形成された回動軸に尾翼駆動手段4が配置されており、個別に回動可能に構成されている。第一尾翼31〜第四尾翼34の舵角(回動角度)は、水中航走体1の姿勢制御(例えば、ロール、ピッチ、ヨーの制御)に適した角度に個別に制御される。尾翼駆動手段4は、電動モータにより構成されていてもよいし、その他のアクチュエータにより構成されていてもよいし、歯車機構を有していてもよい。
なお、水中航走体1は、図1(a)及び(b)に示したものに限定されず、例えば、後端部に推進器を有しない水中グライダーのような水中航走体であってもよい。また、本体部2には、浮袋に流体を注入又は排出したり減圧部を作り出したりすることにより体積を変化させ、比重を変化させることによって水中航走体1を浮上させたり沈降させたりする浮沈機構が配置されていてもよい。浮沈機構は、水中航走体1の重心を前後方向に移動可能な構成(例えば、錘を本体部2の前後方向に移動させる構成)を有するものであってもよい。
次に、尾翼3の舵角制御について説明する。図2は、尾翼3の一つを外側から見た拡大図である。ただし、説明の便宜上、尾翼3は概念的に流線形を有する翼形状で図示している。また、尾翼3の前後方向の中心線をLとし、回動軸をMとする。
尾翼3は、前縁3aが丸く後縁3bが尖った流線形の翼形状を有しており、回動軸Mを中心に図の上下方向に回動(揺動)可能に構成されている。図2に示したように、尾翼3の中心線Lが本体部2の前後軸と平行な状態である場合の舵角を0°とし、図の上側に尾翼3の前縁3aを回動させる場合をプラス(+)とし、図の下側に尾翼3の前縁3aを回動させる場合をマイナス(−)とする。
ここで、尾翼3をプラスに回動させることは、尾翼3を時計回りに回動させること又は尾翼3を右回りに回動させることと同義である。また、尾翼3をマイナスに回動させることは、尾翼3を反時計回りに回動させること又は尾翼3を左回りに回動させることと同義である。
尾翼3の舵角については、尾翼3同士の干渉、尾翼駆動手段4の回転トルク及び尾翼3の失速等を考慮して、最大舵角rmax(>0)が設定され、最大舵角rmaxを超えて尾翼3が回動されないように制御される。したがって、最大舵角rmaxを超えない範囲内で水中航走体1の姿勢制御するための姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iが制御される。ここで、「i」は、尾翼の番号を示す数字であり、例えば、第一尾翼31はi=1、第二尾翼32はi=2、第三尾翼33はi=3、第四尾翼34はi=4、に設定される。そして、図示したように、最大舵角rmaxと姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iとの差分が、余裕舵角rmargin_iとして算出される。余裕舵角rmargin_iは、姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iの符号が正負の場合を含めて、rmax−|rcontrol_i|で表される。
ここで、図3は、本発明の第一実施形態に係る制御方法を示すフローチャートである。水中航走体1の制御部5は、このフローチャートに従って、尾翼3の最終舵角指令値riを決定する。
本実施形態に係る水中航走体1の制御方法は、尾翼3の最大舵角rmaxを設定する工程S1と、尾翼3の各々について姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iを取得する工程S2と、尾翼3の各々について最大舵角rmaxと姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iとの差分により余裕舵角rmargin_iを算出する工程S3と、余裕舵角の最小値rmargin_minを算出する工程S4と、姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iに余裕舵角の最小値rmargin_minを加算又は減算した最終舵角指令値riを決定する工程S5と、を有している。
最大舵角rmaxは、通常、水中航走体1の設計時に設定されており、製造時に最大舵角rmaxのデータは、制御部5に接続されたメモリ等にインプットされる(工程S1)。水中航走体1は、尾翼3の舵角を調整することによって、ロール、ピッチ、ヨー等の回転運動が制御され、水中での姿勢制御及び位置制御がなされる。この姿勢制御に必要な尾翼3の舵角は、姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iとして制御部5により算出される。姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iは、本体部2に配置された各種センサ(例えば、慣性航法装置、深度計、傾度計、圧力センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等)の数値に基づいて算出され、制御部5は姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iをメモリ等に記憶する(工程S2)。
制御部5は、メモリ等に記憶された最大舵角rmaxから姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iの絶対値を減算することによって、各尾翼3について余裕舵角rmargin_iを算出する(工程S3)。ところで、本発明は、姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iに余裕舵角分だけ更に尾翼3を回動させることによって、水中における抗力を増大させ、水中航走体1の制動距離を短縮することを主たる特徴としている。
そして、各尾翼3について、個別に余裕舵角rmargin_i分だけ回動させた場合には、各尾翼3における余裕舵角rmargin_iの数値が異なることから、水中航走体1に回転モーメントが生じてしまう可能性がある。この回転モーメントは、姿勢制御用舵角指令値rcontrol_iに影響を与えたり、制動距離の短縮を阻害したりする要因となり得る。そこで、本実施形態では、各尾翼3の余裕舵角rmargin_iから舵角制御のための残量が最も少ない最小値rmargin_minを算出し、全ての尾翼3に対して、制動制御のために尾翼3を回動させる分量を均一にしている(工程S4)。ここで、舵角に対して尾翼3に発生する回転モーメント、抗力及び揚力は、線形に変化するものと考えられ、線形からのずれによる姿勢の乱れは姿勢制御系により適宜補正されるものとする。
また、尾翼3の回動方向は、本体部2に回転モーメント及び前後軸垂直方向の力が生じないように決定される。具体的には、例えば、偶数番の尾翼3(第二尾翼32、第四尾翼34)を+方向(右回り)に回動させ、奇数番の尾翼3(第一尾翼31、第三尾翼33)を−方向(左回り)に回動させるように、最終舵角指令riが決定される。この場合、偶数番の尾翼3では、最終舵角指令ri=rcontrol_i+rmargin_minと決定され、奇数番の尾翼3では、最終舵角指令ri=rcontrol_i−rmargin_minと決定される。
このように尾翼3の回動方向を+方向(右回り)と−方向(左回り)に均等に分配するとともに、尾翼3の回動量を均一にすることにより、制動制御により生じる本体部2(すなわち、水中航走体1)の回転モーメント及び前後軸垂直方向の力を抑制することができる。
ここで、図5は、本発明の実施形態に係る水中航走体の制御方法により舵角制御された尾翼を示す図であり、(a)は第一例、(b)は第二例、(c)は第三例、を示している。
図5(a)に示した第一例は、上述した第一実施形態に係る水中航走体1において、偶数番の尾翼3(第二尾翼32、第四尾翼34)を+方向(右回り)に回動させ、奇数番の尾翼3(第一尾翼31、第三尾翼33)を−方向(左回り)に回動させたものである。
図5(b)に示した第二例は、尾翼3をX字形状に配置した水中航走体1において、偶数番の尾翼3(第二尾翼32、第四尾翼34)を+方向(右回り)に回動させ、奇数番の尾翼3(第一尾翼31、第三尾翼33)を−方向(左回り)に回動させたものである。
図5(c)に示した第三例は、六枚の尾翼3を均等な間隔で配置した水中航走体1において、偶数番の尾翼3(第二尾翼32、第四尾翼34、第六尾翼36)を+方向(右回り)に回動させ、奇数番の尾翼3(第一尾翼31、第三尾翼33、第五尾翼35)を−方向(左回り)に回動させたものである。
なお、図5(a)〜(c)に示した尾翼3の舵角制御は、単なる一例であり、+方向(右回り)と−方向(左回り)の舵角方向の分配は、図示したものに限定されるものではない。
次に、本発明の第二実施形態に係る制御方法について、図4を参照しつつ説明する。ここで、図4は、本発明の第二実施形態に係る制御方法を示すフローチャートである。なお、図4に示した工程S1〜工程S4は、図3に示した工程S1〜工程S4と同じであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
図4に示した水中航走体1の制御方法は、制動用の舵角制御において最大舵角(制動用最大舵角rstop_max)を設定したものである。上述した第一実施形態に係る制御方法では、少なくとも一枚の尾翼3を最大舵角rmaxまで回動させることを前提としている。したがって、第一実施形態に係る水中航走体1の制御方法では、水中航走体1の重量や速度に関係なく最も制動距離が短くなるように制御される。
それに対して、第二実施形態に係る制御方法では、水中航走体1の重量や運航スケジュール等に応じて制動距離を任意に制御することができる。したがって、制動制御のブレーキの効き目を水中航走体1に合わせて適切に設定することができる。制動用最大舵角rstop_maxは、水中航走体1の重量や運航スケジュール等から予め設定しておいてもよいし、水中航走体1の速度を計測しつつ制動用最大舵角rstop_maxをその都度設定するようにしてもよい。
かかる第二実施形態に係る制御方法では、図4に示したように、制動用最大舵角rstop_maxを設定する工程S6と、余裕舵角の最小値rmargin_minが制動用最大舵角rstop_maxを超えているか否か判定する工程S7と、余裕舵角の最小値rmargin_minが制動用最大舵角rstop_maxを超えていない場合(No)に余裕舵角の最小値rmargin_minを用いて最終舵角指令値riを決定する工程S8と、余裕舵角の最小値rmargin_minが制動用最大舵角rstop_maxを超える場合(Yes)に余裕舵角の最小値rmargin_minに替えて制動用最大舵角rstop_maxを用いて最終舵角指令値riを決定する工程S9と、を有している。
制動用最大舵角rstop_maxを設定する工程S6は、工程S1と同一の工程であってもよいし、別工程であってもよい。工程S7では、余裕舵角の最小値rmargin_minと制動用最大舵角rstop_maxとを比較し、rmargin_min>rstop_maxの条件を満たしているか否かで、最終舵角指令値riの算出方法を工程S8と工程S9とに振り分けている。工程S8では、余裕舵角の最小値rmargin_minが制動用最大舵角rstop_maxを超えていないことから、最終舵角指令値riの算出に余裕舵角の最小値rmargin_minが用いられる。この工程S8の内容は、上述した工程S5と実質的に同じである。工程S9では、余裕舵角の最小値rmargin_minが制動用最大舵角rstop_maxを超えていることから、最終舵角指令値riの算出に制動用最大舵角rstop_maxが用いられる。
かかる第二実施形態に係る制御方法においても、上述した第一実施形態に係る制御方法と同様に、最終舵角指令riは、本体部2に回転モーメント及び前後軸垂直方向の力が生じないように決定され、例えば、図5に示したように、尾翼3の回動方向が制御される。
上述した本実施形態に係る水中航走体1によれば、例えば、海底探査中の水中航走体1が、超音波センサ等により前方に障害物を発見した場合に、制御部5は、各尾翼3の余裕舵角rmargin_iを算出し、上述した第一実施形態又は第二実施形態に係るフローチャートに従って、最終舵角指令値riの数値(絶対値)を算出し、本体部2(水中航走体1)に回転モーメント及び前後軸垂直方向の力が生じないように各尾翼の舵角方向を分配し、各尾翼3に舵角方向を含む最終舵角指令値riを出力する。かかる処理により、水中航走体1に生じる回転モーメント及び前後軸垂直方向の力を抑制しつつ、水中航走体1の水中における抗力を増大させて制動力を生じさせ、制動距離を短縮することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 水中航走体
2 本体部
3 尾翼
3a 前縁
3b 後縁
4 尾翼駆動手段
5 制御部
6 推進器
31 第一尾翼
32 第二尾翼
33 第三尾翼
34 第四尾翼
35 第五尾翼
36 第六尾翼

Claims (6)

  1. 略円筒形状の本体部と、該本体部の後部に径方向に延伸するように配置された複数の尾翼と、該尾翼の各々を径方向に延伸した軸を中心に回動させる尾翼駆動手段と、該尾翼駆動手段に舵角指令値を送信する制御部と、を有する水中航走体において、
    前記制御部は、前記尾翼の各々について最大舵角と姿勢制御用舵角指令値との差分により余裕舵角を算出し、該余裕舵角の最小値を算出し、前記姿勢制御用舵角指令値に前記余裕舵角の最小値を加算又は減算した最終舵角指令値を決定するように構成されている、
    ことを特徴とする水中航走体。
  2. 前記制御部は、前記本体部に回転モーメント及び前後軸垂直方向の力が生じないように前記最終舵角指令値を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載の水中航走体。
  3. 前記制御部は、制動用最大舵角が設定されている場合に、前記余裕舵角の最小値が前記制動用最大舵角を超えない場合には、前記余裕舵角の最小値を用いて前記最終舵角指令値を決定し、前記余裕舵角の最小値が前記制動用最大舵角を超える場合には、前記余裕舵角の最小値に替えて前記制動用最大舵角を用いて前記最終舵角指令値を決定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の水中航走体。
  4. 略円筒形状の本体部と、該本体部の後部に径方向に延伸した軸を中心に回動可能に配置された複数の尾翼と、を有する水中航走体の制御方法において、
    前記尾翼の最大舵角を設定する工程と、
    前記尾翼の各々について姿勢制御用舵角指令値を取得する工程と、
    前記尾翼の各々について前記最大舵角と前記姿勢制御用舵角指令値との差分により余裕舵角を算出する工程と、
    前記余裕舵角の最小値を算出する工程と、
    前記姿勢制御用舵角指令値に前記余裕舵角の最小値を加算又は減算した最終舵角指令値を決定する工程と、
    を有することを特徴とする水中航走体の制御方法。
  5. 前記最終舵角指令は、前記本体部に回転モーメント及び前後軸垂直方向の力が生じないように決定される、ことを特徴とする請求項4に記載の水中航走体の制御方法。
  6. 制動用最大舵角を設定する工程と、前記余裕舵角の最小値が前記制動用最大舵角を超えているか否か判定する工程と、前記余裕舵角の最小値が前記制動用最大舵角を超える場合に前記余裕舵角の最小値に替えて前記制動用最大舵角を用いて前記最終舵角指令値を決定する工程と、有することを特徴とする請求項4又は5に記載の水中航走体の制御方法。

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