JP2016022906A - 電子制御装置及び車載通信ネットワークシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】多量のデジタル信号を出力するセンサを既存の車載通信ネットワークシステムに接続する際の通信時間のロスをより削減できる電子制御装置及び車載通信ネットワークシステムを提供する。
【解決手段】建設機械の車体に搭載されたセンサ21R、21L、22、23及び建設機械の制御を行う車体制御装置110の間に接続される電子制御装置120であって、センサからローデータの入力を受ける入力インターフェース124、125と、ローデータに対して車体制御装置において用いられるデータ形式に変換する処理を実行し、加工データを生成するデータ変換部121,122,123と、車体制御装置110に対して、加工データを出力する出力インターフェース126と、を備える。
【選択図】図4
【解決手段】建設機械の車体に搭載されたセンサ21R、21L、22、23及び建設機械の制御を行う車体制御装置110の間に接続される電子制御装置120であって、センサからローデータの入力を受ける入力インターフェース124、125と、ローデータに対して車体制御装置において用いられるデータ形式に変換する処理を実行し、加工データを生成するデータ変換部121,122,123と、車体制御装置110に対して、加工データを出力する出力インターフェース126と、を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は電子制御装置及び車載通信ネットワークシステムに係り、特に建設機械の車体に設けられたセンサから車体の制御装置にデータを転送する際の通信量を削減する技術に関する。
ショベル、ダンプなどの建設機械では、多種多様なセンサにより車体内外の状態を把握している。各センサからの情報は車体に備えられた複数のコントローラ(制御装置)のいずれかに入力される。これら複数のコントローラ群は1つまたは複数の通信プロトコルに基づいて相互に接続され、車載通信ネットワークシステムを構成する。各センサから入力された情報は、各コントローラ上で処理・加工され、その結果を他のコントローラと送受信することで、車体アクチュエータ制御や車体状態監視に用いられる。
車体コントローラに関する先行技術として、特許文献1には、作業機械に設けられた複数のセンサと、センサの検出結果に基いて制御処理を行うコントローラとの間の配線を簡素化するため、車載通信ネットワークシステム上に、複数センサからのアナログ信号をデジタル信号に変換・フィルタリングしてCAN(Control Area Network)に出力するコンバータを備える構成が開示されている。
また特許文献2には、通信プロトコル仕様の異なるコントローラが混在している建設機械でも、各コントローラ相互間でシリアル通信を可能にするため、通信プロトコルAのコントローラ群と、通信プロトコルBのコントローラ群の間に、通信プロトコルA,B両方を備えた情報管理用コントローラを設け、データを収集・加工・記憶する構成が開示されている。
センサから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換してCANに出力するが、このデジタル信号を受信した車体コントローラは、センサから取得したデータを車体コントローラにおいて実行される制御処理に合ったデータ形式に変換する。この際、データ形式を変換するための処理負荷が車体コントローラにかかるが、特にセンサが複数あり、車体コントローラにおいて異なる制御処理を同時に実行する際には、処理負荷が大きくなるという課題がある。この点につき、特許文献1,2には何ら言及されていない。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、センサから出力されるデータを基に車体制御を行う車体制御装置の処理負荷を削減できる電子制御装置及び車載通信ネットワークシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は建設機械の車体に搭載されたセンサ及び前記建設機械の制御を行う車体制御装置の間に接続される電子制御装置であって、前記センサから、当該センサが生成したローデータの入力を受ける入力インターフェースと、前記ローデータに対して前記車体制御装置において用いられるデータ形式に変換する処理を実行し、加工データを生成するデータ変換部と、前記車体制御装置に対して、前記加工データを出力する出力インターフェースと、を備えることを特徴とする。
電子制御装置がセンサから出力されるローデータをよりデータ量が少ない加工データに変換することにより、電子制御装置から車体制御装置に加工データが送信される間の通信時間をより短くすることができる。また、加工データのデータ形式は車体制御装置に対応しているので、車体制御装置が制御処理を実行するに当たり、ローデータから加工データに変換する処理をする必要がなく、車体制御装置の処理負荷を下げることができる。
また本発明は、上記構成において、前記ローデータは、2次元または3次元座標の点群
からなるデジタルデータであって、前記データ変換部は、前記ローデータよりもデータ量が小さい前記加工データに変換する、ことを特徴とする。
からなるデジタルデータであって、前記データ変換部は、前記ローデータよりもデータ量が小さい前記加工データに変換する、ことを特徴とする。
これにより、加工データはローデータよりもデータ量が小さいので、電子制御装置から車体制御装置に加工データを転送する際に、より短い時間でデータを転送することができる。
また本発明は、上記構成において、前記車体に複数の前記センサを備え、前記データ変換部は、前記センサを固有に識別するセンサ識別情報、及び前記センサから生成されたローデータに対して実行する前記変換処理を対応付けて規定した変換処理情報を参照し、前記ローデータの生成元となるセンサに対応した変換処理を実行する、ことを特徴とする。
これによりデータ変換部は、変換処理情報を算出してセンサ毎に異なる変換処理を行うことができる。特に同種のセンサであっても、異なる変換処理を行い異なるデータ形式の加工データを生成することができる。
また本発明は、建設機械の車体に搭載されたセンサ、及び前記建設機械の制御を行う車体制御装置を通信接続した車載通信ネットワークシステムであって、前記センサと前記車体制御装置との間に電子制御装置を接続し、前記電子制御装置は、前記センサから、当該センサが生成したローデータの入力を受ける入力インターフェースと、前記ローデータに対して前記車体制御装置において用いられるデータ形式に変換する処理を実行し、変換後のローデータである加工データを生成するデータ変換部と、前記車体制御装置に対して、前記加工データを出力する出力インターフェースと、を備え、前記データ変換部は、前記車体制御装置から、前記建設機械における前記センサの取り付け位置及び前記センサの取り付け姿勢の少なくとも一つを示す座標系情報を取得し、当該座標系情報を用いて前記ローデータを前記加工データに変換する、ことを特徴とする。
電子制御装置がセンサから出力されるローデータをよりデータ量が少ない加工データに変換することにより、電子制御装置から車体制御装置に加工データが送信される間の通信時間をより短くすることができる。また、加工データのデータ形式は車体制御装置の座標系に変換されているので、車体制御装置が制御処理を実行するに当たり、ローデータから加工データに変換する処理をする必要がなく、車体制御装置の処理負荷を下げることができる。
また本発明は上記構成において、前記センサと前記電子制御装置とは汎用高速通信プロトコルを用いたネットワークにより接続し、前記電子制御装置と前記車体制御装置とは、前記汎用高速通信プロトコルを用いたネットワークよりも通信速度が遅い車載通信ネットワークシステムにより接続する、ことを特徴とする。
これにより、車載通信ネットワークシステムの規格にある通信速度では通信時間の遅延が発生する可能性があるローデータがセンサから出力される場合に、電子制御装置までは汎用高速通信プロトコルを用いたネットワークで受信し、その後加工データに変換してから車載通信ネットワークシステムに流すので、ローデータのデータ量が車載通信ネットワークシステムの規格に対して大きい場合にも、通信時間の遅延の発生を抑止できる。また、電子制御装置を介して汎用高速通信プロトコルを用いたネットワークと車載通信ネットワークシステムとを接続するので、ローデータと加工データとの通信プロトコルが異なっていても電子制御装置でプロトコル変換を行うことができる。そのため、センサの追加や変更時に、車載通信ネットワークシステムの通信プロトコルによる制約を受けずセンサの追加・変更が容易にできる。
本発明によれば、多量のデジタル信号を出力するセンサを既存の車載通信ネットワークシステムに接続する際の通信時間のロスをより削減できる電子制御装置及び車載通信ネットワークシステムを提供することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一または関連する符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
まず、図1及び図2を参照して本実施形態に係る車両の外観図について説明する。図1は、鉱山用運搬車両であるダンプトラックの外観図を示す。図2は本実施形態に係るダンプトラックに搭載される外界認識センサの検出エリアを示す図であって、(a)は側面図を示し、(b)は平面図を示す。本実施形態に係るダンプは、運転手が搭乗して操縦する、所謂有人ダンプでもよいし、運転手が搭乗することなく自律走行する自律走行ダンプトラックでもよい。以下では、有人ダンプを例に挙げて説明する。
図1に示すように、ダンプトラック(以下ダンプと略記する)10は、本体を形成するフレーム11と、前輪12R、12L及び後輪13L(右側後輪13Rは図1では不図示)と、フレーム11の後方部分に設けられたヒンジピン(図示せず)を回動中心として上下方向に回動可能な荷台14と、この荷台14を上下方向に回動させる左右一対のホイストシリンダ(図示せず)と、を含む。フレーム11の前方情報には、運転手が搭乗する運転室15が備えられる。そして運転席前方に、GPS(Global Positioning System)電波を受信するためのGPSアンテナ16R、16Lが備えられる。フレーム11の前面にはラジエターを収容する建屋17が備えられる。
ダンプ10は、ダンプ10の周辺環境を認識するための外界認識センサや、車体情報を収集するためのセンサを複数備える。例えば、本実施形態では外界認識センサAとして右カメラ21R及び左カメラ21Lと、外界認識センサBとしてレーザーレンジファインダ(LRF)22と、外界認識センサCとしてのドップラ式レーダ(ミリ波レーダ)23を備える。右カメラ21R、及び左カメラ21Lはダンプ10の前面右側及び左側の運転室15よりも高い位置に備えられる(図2(a)参照)LRF22は建屋17の上側、ミリ波レーダ23は建屋17の下側に備えられる(図2(a)参照)。以下、右カメラ21R及び左カメラ21を総称してステレオカメラ21という。
図2(b)を参照して外界認識センサA、B、Cの認識範囲について説明する。まず、ミリ波レーダ23が最も遠方まで届く認識範囲を有する。次いでLRF22がよりダンプ10により近く、かつ車幅方向には最も広い認識範囲を有する。そして、ステレオカメラ21の認識範囲が最もダンプ10に近い位置にある。
また図1では図示を省略するものの、ダンプ10は、ダンプトラック10の速度センサ(車輪回転数検出センサ)、運転室15の内部にある走行ペダルの踏込量を検出するペダル操作量センサを備える。
更に、ダンプトラック10は、ダンプ10の車体・走行制御を行う車体制御コントローラ(電子制御装置)110を備える。車体制御コントローラ(電子制御装置)110は、車載通信ネットワークシステムを介して、各センサと通信接続される。
図3を参照して、ダンプトラック10に搭載される車載通信ネットワークシステムについて説明する。図3は、車載通信ネットワークシステム構成を示す概略構成図である。
図3に示すように車載通信ネットワークシステム100は、ダンプ10の主制御を行う車体制御コントローラ110、中継コントローラ120、情報表示コントローラ130、ポンプ制御コントローラ140、エンジン制御コントローラ150、及びブレーキ制御コントローラ160、センサ群20、モニタ30、ポンプ40、エンジン50、及びブレーキ60が互いに通信接続されて構成される。
センサ群20には、ステレオカメラ21、LRF22、ミリ波レーダ23、速度センサ24、及びペダル操作量センサ25が含まれる。
車体制御コントローラ110と、中継コントローラ120、情報表示コントローラ130、ポンプ制御コントローラ140、エンジン制御コントローラ150及びブレーキ制御コントローラ160の其々とは、車載ネットワーク通信ライン(例えば高速CAN:通信速度は1Mbps未満)170を介して接続されている。CANの通信速度の種類には、250kbps、500kbps、及び1Mbpsがあり、本実施形態では最速のCANを高速CAN、最も低速のCANを低速CANと称する。
センサ群20のうち、ステレオカメラ21及びLRF22は汎用高速通信プロトコル(例えばイーサネット(Ethernet(登録商標):通信速度は1Gbps未満)171を介して中継コントローラ120と接続され、各センサが生成するローデータが中継コントローラ120に出力される。
ミリ波レーダ23は、各コントローラ間の車載通信ネットワーク170とは異なる規格の車載通信ネットワークである低速CAN172(通信速度:250Kbps未満)を介して中継コントローラ120に接続され、そのローデータが送られる。
更に車体制御コントローラ110は、通信線173を介して速度センサ24と接続される。そして、速度センサ24の検出値がパルス信号として車体制御コントローラ110に入力される。
また、車体制御コントローラ110は、通信線174を介してペダル操作量センサ25と接続される。そしてペダル操作量センサ25が検出したペダル(不図示)の踏込量を示すアナログ信号が、車体制御コントローラ110に入力される。
情報コントローラ130は、通信線175を介して運転室15に設置されたモニタ30が接続される。そして、情報コントローラ130は、車体制御コントローラ110から高速CANを介して取得した警報表示信号や表示制御信号(デジタル信号)に基づいて、表示内容を示すアナログ信号(NTSC信号:National Television System Committeeの規格に準拠したコンポジット映像信号)を生成し、モニタ30に対して出力する。
ポンプ制御コントローラ140は、通信線176を介してポンプ40に接続される。そして、ポンプ制御コントローラ140は、車体制御コントローラ110から高速CANを介して取得したポンプ制御信号(デジタル信号)に基づいて、ポンプ40の傾転角を制御するための傾転角制御信号(アナログ信号)を生成し、ポンプ40に対して出力する。
エンジン制御コントローラ150は、通信線177を介してエンジン50に接続される。そして、エンジン制御コントローラ150は、車体制御コントローラ110から高速CANを介して取得したエンジン制御信号(デジタル信号)に基づいて、エンジン60の回転数を制御するための回転数制御信号(アナログ信号)を生成し、エンジン50に対して出力する。
ブレーキ制御コントローラ160は、通信線178を介してブレーキ60に接続される。そして、ブレーキ制御コントローラ160は、車体制御コントローラ110から高速CANを介して取得した制動信号(デジタル信号)に基づいて、ブレーキ60を駆動させるための駆動制御信号(アナログ信号)を生成し、ブレーキ60を駆動する。なお、ブレーキ60には、機械ブレーキ及びサービスブレーキの双方が含まれる。
次に図4乃至図6を参照して、中継コントローラ120の内部構成について説明する。図4は、中継コントローラの機能構成を示すブロック図である。図5は、路肩検出点の算出処理を示す図である。図6は、路肩形状算出処理を示す図である。
図4に示すように中継コントローラ120は、ステレオカメラ21からのローデータから、検出対象物を抽出する画像処理ブロック121と、LRF22からのローデータを基に路肩の検出処理を行う路肩検出ブロック122と、ミリ波データ23からのローデータを基に移動障害物の検出を行う移動障害物検出部123と、イーサネットインターフェース(以下「I/F」)124、低速CANI/F125、及び高速CANI/F126を含み、これらがバス127を介して互いに接続されて構成される。イーサネットI/F124、低速CANI/F125が入力インターフェースに相当し高速CANI/F126が出力インターフェースに相当する。
画像処理ブロック121は、相関処理部121a、ノイズ処理部121b、対象画像抽出部121cを含む。
また、路肩検出ブロック122は、路肩検出点算出部122a及び路肩形状検出部122bを含む。
画像処理ブロック121、路肩検出ブロック122、及び移動障害物検出部123は、各ブロックの機能を実現する集積回路により構成される。また中継コントローラ120をCPU、RAM、ROM、HDDを含むハードウェアと、上記ブロックの機能を実現するソフトウェアとを含んで構成し、このソフトウェアがハードウェアにロード、実行されることにより、各機能が実現されるように構成されてもよい。
イーサネットI/F124、低速CANI/F125及び高速CANI/F126は、各通信規格に適合したコネクタ、及びドライバソフトを含んで構成される。
イーサネットI/F124にはステレオカメラ21及びLRF22が接続され、それぞれからローデータが入力される。低速CANI/F125には、ミリ波レーダ23が接続される。高速CANI/F126は、車載ネットワーク通信ライン170を介して車体制御コントローラ110及び情報表示コントローラ130に接続される。
相関処理部121aは、視差がある右カメラ21R及び左カメラ21Lのそれぞれから出力されるローデータ内の被写体の相関を基に、右カメラ21R及び左カメラ21Lのそれぞれから出力されるローデータを合成して1つの動画像(以下「合成画像データ」という)を生成する。
ノイズ処理部121bは、合成画像データを構成する各フレームに対し、時系列方向の相関処理を行い、合成画像データ内に相関値が予め定められた閾値以下の被写体が撮像されている場合に、これを前方障害物とは異なる物体である、すなわちノイズであると判定して削除する処理を行う。
対象画像抽出部121cは、ノイズ削除後の合成画像データから検出対象物が撮像された領域を対象画像データとして抽出する。例えば、検出対象物を、前方を走行するダンプと定義する場合、合成画像データ内のダンプと同色の色情報を基に輪郭抽出処理を行い、予め記憶したダンプの背面形状を示すデータとパターンマッチングを行ってダンプ領域であるかを判別して抽出してもよい。抽出したダンプ領域を示す画像データは、高速CANI/F126を経由して車体制御コントローラ110へ出力される。
また対象画像抽出部121cは、車体制御コントローラ110からステレオカメラ21の取付位置及び角度を取得し、撮像されたダンプの座標系を、車体の座標系に変換する処理を行ってもよい。更に、障害物として検出するダンプの大きさが既知である場合、予めダンプ10と検出対象のダンプとの相対位置(距離)、及びその位置におけるダンプ領域の面積やピクセル数とを測定しておき、更正データを生成・記憶しておいてもよい。そして、撮像されたダンプ領域と更正データとの比較を基に、ダンプ10と撮像されたダンプとの相対位置(距離)を算出してもよい。この場合、車体の座標系に合わせて変換した座標や、相対位置(距離)が、加工データとなる。これにより、後述する車体制御コントローラ110の前方障害物判定部111の処理の一部を対象画像抽出部121cが担うこととなり、車体制御コントローラ110の処理負荷を下げることができる。
また、対象画像抽出部121cは、ステレオカメラ21の取り付け位置及びセンサの取り付け姿勢(パン、チルト)の少なくとも一つを示す座標系情報を取得し、障害物のダンプ10に対する相対位置をダンプ10の座標系に変換した加工データを生成してもよい。
低速CANI/F126は、LRF22のそれぞれとイーサネット161を介して接続され、LRF22が生成したローデータ、より具体的には2次元ポイントクラウドにより定義されたデータが中継コントローラ120へ入力される。
路肩検出ブロック122は、路肩検出点算出部122a及び路肩形状検出部122bを含む。路肩検出点算出部122aは、2次元ポイントクラウドにより定義されたデータを基に、ダンプ10の左右両側に位置する路肩を検出する。また、路肩形状検出部122bは、路肩の形状を、ベクトルを用いて検出する。
路肩検出点算出部122aは、2次元座標(x、y)を路肩検出点として検出する。図5の例では、路肩検出点算出部122aは、LRF22の認識領域内R_LRFにおいて、ダンプ10の右側にある路肩のうちの最も近い点PRO(xRO,yRO)、最も遠いである点PRO(xRn,yRn)、左側にある路肩のうちの最も近い点PLO(xLO,yLO)、最も遠い点PLn(xLn,yLn)の合計4点を検出する。路肩検出点算出処理は、例えばLRF22から出力される光の反射点までの距離の変曲点を路肩検出点候補として検出し、それらの路肩検出点候補の内、左右各側において最も近い点及び最も遠い点を路肩検出点として決定してもよい。これら路肩検出点の2次元座標が加工データに相当し、高速CANI/F126を経由して車体制御コントローラ110へ出力される。
路肩形状検出部122bは、路肩の走行方向及び位置をベクトルにより表す。図6の例では、路肩形状検出部122bは、LRF22の認識領域内R_LRFにおいて、ダンプ10の右側にある路肩のうちの最も近い点PRO(xRO,yRO)、最も遠い点PRn(xRn,yRn)、及びその間の中継点PRi(xRi,yRi)を算出し、始点がPRO(xRO,yRO)、終点がPRi(xRi,yRi)のベクトルと、始点がPRi(xRi,yRi)、終点がPRn(xRn,yRn)のベクトルとの二つを算出する。
ベクトル数は二つに限らない。例えば図6の左側路肩の形状は、中継点を4つ設け、合計五つのベクトルを算出して路肩形状を特定する。これら路肩形状を特定するためのベクトルが加工データに相当し、高速CANI/F126を経由して車体制御コントローラ110へ出力される。
移動障害物検出部123は、ミリ波レーダ23のローデータを基に、ダンプ10と障害物との相対位置、及びドップラ効果を用いて障害物の相対速度を算出し、これらが加工データとなる。
次に、図7を参照して車体制御コントローラ110の内部構成について説明する。図7は、車体制御コントローラの機能構成を示すブロック図である。
図7に示すように車体制御コントローラは、前方障害物判定部111、側方障害物判定部112、走行制御部113、警報指示部114、アナログ・デジタル信号I/F115、及び高速CANI/F116を含み、これらがバス117を介して互いに接続されて構成される。アナログ・デジタル信号I/F116には速度センサ24及びペダル操作量センサ25が接続される。これらのセンサのローデータは、車速の算出に用いられる。そして、例えば前方障害物判定部111における衝突可能性の判定において、自車両の速度として算出値が用いられる。
前方障害物判定部111、側方障害物判定部112、走行制御部113、警報指示部114も、集積回路や既述のハードウェア及び上記ブロックの機能を実現するソフトウェアが協働することで構成されてよい。
前方障害物判定部111は、ステレオカメラ21のローデータから生成した加工データ(対象物の画像データ)に障害物が撮像されているかを判定する。障害物が撮像されている場合、前方障害物判定部111は検出対象物の位置(車体から見た相対的な座標値)及びサイズを算出し、前方障害物までの距離を測定し、衝突危険性を判定する。また、前方障害物判定部111は、ミリ波レーダ23のローデータから生成した加工データから検出対象物の位置(車体から見た相対的な座標値)と相対速度を取得し、衝突可能性を判定する。衝突可能性ありと判断された場合は、判定結果を警報指示部114に出力する。警報指示部114は、情報表示コントローラ130に対して警報信号を出力し、モニタ30に前方衝突警報メッセージを表示してオペレータに警報を発する。更に、走行制御部113に対して前方障害物までの距離を含む制動要求信号を出力してもよい。
側方障害物判定部112は、LRF22のローデータから生成した加工データを基に、ダンプ10側方に位置する路肩や壁への接近を検出するための側方障害物判定処理を行う。具体的には、側方障害物判定部112は、ダンプ10から最も近い検出点の位置(相対的な座標値)を算出し、これが側方障害物との最接近距離を規定した距離閾値以下であるかを判定する。検出点までの距離が距離閾値以下の場合に、警報指示部114は、情報表示コントローラ130に対して警報信号を出力する。情報表示コントローラ130は、警報信号を受け取ると、モニタ30に路肩逸脱警報メッセージを表示してオペレータに警報を発する。
走行制御部113は、制動要求信号に含まれる前方障害物まで距離に基いて必要な制動量を算出し、制動指示信号をブレーキ制御コントローラ160に対して出力する。ブレーキ制御コントローラ160は制動指示信号に従ってブレーキを作動させる。これにより、前方障害物との衝突を抑止する。
次に、外界認識センサが出力するローデータデータ量及び通信速度例について説明する。
まずカメラ21R、21Lの其々からのローデータについて説明する。このローデータは、3次元(x,y,z)のポイントクラウド(点群)により構成される。この場合に中継コントローラ120へローデータを送信するために必要な通信速度S1は、下式(1)により表せる。
S1=座標点(X,Y,Z)×(画像幅W×画像高さH)×fps・・・(1)
例えば、画像サイズが(W, H)=(640, 480)、座標値が各2byte、フレームレートが15fpsの場合、各値を式(1)に代入すると、
(X,Y,Z):6byte×640×480×30=210Mbps・・・(1)’
となり、210Mbps以上の通信速度が必要となる。そこで、イーサネットで各カメラ21R、21Lと中継コントローラ120とを接続し、ローデータを出力する。
(X,Y,Z):6byte×640×480×30=210Mbps・・・(1)’
となり、210Mbps以上の通信速度が必要となる。そこで、イーサネットで各カメラ21R、21Lと中継コントローラ120とを接続し、ローデータを出力する。
次にLRF22からのローデータについて説明する。このローデータは、2次元(x,y)のポイントクラウド(点群)により構成される。この場合に中継コントローラ120へローデータを送信するために必要な通信速度S2は、下式(2)により表せる。
S2=座標点(X,Y)×角度範囲×角度分解能×スキャン頻度・・・(2)
S2=座標点(X,Y)×角度範囲×角度分解能×スキャン頻度・・・(2)
例えば、角度範囲が180度、角度分解能が0.25度、座標値が各4byte、頻度50Hzの場合、各値を式(2)に代入すると、
(X,Y):8byte×180/0.25×50=2.2Mbps・・・(2)’
となり、2.2Mbps以上の通信速度が必要となる。そこで、イーサネットで各カメラLRF22と中継コントローラ120とを接続し、データを出力する。
(X,Y):8byte×180/0.25×50=2.2Mbps・・・(2)’
となり、2.2Mbps以上の通信速度が必要となる。そこで、イーサネットで各カメラLRF22と中継コントローラ120とを接続し、データを出力する。
次にミリ波レーダ23からのローデータについて説明する。このローデータは、2次元の検出対象物の代表位置及び相対速度を含んで構成される。この場合に中継コントローラ120へローデータを送信するために必要な通信速度S3は、下式(3)により表せる。
S3=(検出対象物ID+座標点(X,Y)+相対速度V)×検出数×出力頻度・・・(3)
S3=(検出対象物ID+座標点(X,Y)+相対速度V)×検出数×出力頻度・・・(3)
例えば、検出対象物ID、座標値、相対速度が各2byte、検出数が最大64、出力頻度30Hzの場合、各値を式(3)に代入すると、
(ID,X,Y,V):8byte×64×30=130kbps=0.117Mbps・・・(3)’
となり、0.117Mbps以上の通信速度が必要となる。そこで、低速CAN(250kbps)でミリ波レーダ23と中継コントローラ120とを接続し、データを出力する。
(ID,X,Y,V):8byte×64×30=130kbps=0.117Mbps・・・(3)’
となり、0.117Mbps以上の通信速度が必要となる。そこで、低速CAN(250kbps)でミリ波レーダ23と中継コントローラ120とを接続し、データを出力する。
これらの各センサからのローデータは中継コントローラで受信される。中継コントローラは、各センサの出力値、用途に応じて、車体制御コントローラ110が用いることができるデータ(加工データ)を変換する。データの変換方法は、点群から一部を抽出したり、点群をグルーピングして算出した代表点を特定したり、点群の位置関係から算出したベクトル(次元を落としたもの:例えば空間から平面、平面から線分、線分から点に落とす)を算出したりする処理がある。また、これらのいずれかまたはこれらの任意の組み合わせがありうる。
次に中継コントローラ120におけるデータ変換処理及び加工データを送信するのに必要な通信速度について説明する。
カメラ21R、21Lの其々からのローデータは、検出対象物(障害物)の位置及びサイズを示す加工データに変換される。この場合の通信速度S4は、下式(4)により表せる。
S4=(検出対象物ID+座標点(X,Y,Z)+対象物サイズ(W,H))×検出数 ×出力頻度・・・(4)
S4=(検出対象物ID+座標点(X,Y,Z)+対象物サイズ(W,H))×検出数 ×出力頻度・・・(4)
例えば、検出対象物ID、座標値、サイズが各2byte、検出数が最大64、出力頻度15Hzの場合、各値を式(4)に代入すると、
(ID,X,Y,Z,W,H):12byte×64×15=90kbpss・・・(4)’
となる。式(1)’で求めた通信速度210Mbpsに比べて、式(4)’の通信速度は90kbpsであるので、より低速の通信速度で加工データを送信できる。なお、上記座標値は、点群をグルーピングして算出した代表点に相当する。
(ID,X,Y,Z,W,H):12byte×64×15=90kbpss・・・(4)’
となる。式(1)’で求めた通信速度210Mbpsに比べて、式(4)’の通信速度は90kbpsであるので、より低速の通信速度で加工データを送信できる。なお、上記座標値は、点群をグルーピングして算出した代表点に相当する。
LRF(2D LIDAR)のローデータは、路肩検出点を示す加工データに変換される。この場合の通信速度S5は下式(5)で示される。
S5=座標点(X,Y)×左右2点ずつ×出力頻度・・・(5)
S5=座標点(X,Y)×左右2点ずつ×出力頻度・・・(5)
例えば座標値が各4byte、頻度50Hzの場合、各値を式(5)に代入すると、
(X, Y):8byte×2×2×50=12.5kbps・・・(5)’
となる。式(2)’で求めた通信速度2.2Mbpsに比べて、式(5)’の通信速度は12.5kbps であるので、低速の通信速度で加工データを送信できる。なお、上記4つの路肩検出点の座標は、点群の一部を抽出したデジタルデータに相当する。
(X, Y):8byte×2×2×50=12.5kbps・・・(5)’
となる。式(2)’で求めた通信速度2.2Mbpsに比べて、式(5)’の通信速度は12.5kbps であるので、低速の通信速度で加工データを送信できる。なお、上記4つの路肩検出点の座標は、点群の一部を抽出したデジタルデータに相当する。
また、LRF22のローデータを、路肩形状ベクトル(点列)に変換した場合の通信速度S6は、下式(6)により示される。
S6=座標点(X,Y)×最大ベクトル数×左右×出力頻度・・・(6)
S6=座標点(X,Y)×最大ベクトル数×左右×出力頻度・・・(6)
例えば、座標値が各4byte、最大ベクトル数が10(始点〜終点=11点)、頻度50Hzの場合、各値を式(6)に代入すると、
(X,Y):8byte×11×2×50=69kbps・・・(6)’
となり、式(2)’で求めた通信速度2.2Mbpsに比べて、式(6)’の通信速度は69kbpsであるので、低速の通信速度で加工データを送信できる。
(X,Y):8byte×11×2×50=69kbps・・・(6)’
となり、式(2)’で求めた通信速度2.2Mbpsに比べて、式(6)’の通信速度は69kbpsであるので、低速の通信速度で加工データを送信できる。
本発明によれば、本発明によれば、センサから出力される多量のデジタル信号からなるローデータを、車体制御に適した内容、形式および数量に変換することで、車体制御コントローラにおける処理負荷を下げることができる。また、加工データはローデータよりもデータ量が一般に少なくなるので、通信速度についての制約が緩くなり、既存の車載通信ネットワークシステムに接続しやすくなるとともに、通信時間のロスがより削減できる。また、中継コントローラにおいて加工データに変換する際に、既存の車載通信ネットワークシステムのプロトコルに合った形式に変換することができるので、センサの追加・変更にも容易に対応が可能である。
<第二実施形態>
第二実施形態は、センサを固有に識別し、各センサに応じたローデータの変換処理を行う実施形態である。以下、図8及び図9を参照して第二実施形態について説明する。図8は、第二実施形態における中継コントローラ120の接続状態を示す図である。図9は、中継コントローラに格納される変換処理ルールを規定したテーブル例である。
第二実施形態は、センサを固有に識別し、各センサに応じたローデータの変換処理を行う実施形態である。以下、図8及び図9を参照して第二実施形態について説明する。図8は、第二実施形態における中継コントローラ120の接続状態を示す図である。図9は、中継コントローラに格納される変換処理ルールを規定したテーブル例である。
図8に示すように第二実施形態に係る中継コントローラ120aは、外界認識センサAとして、ダンプ10の車体後方を撮像するカメラ21Bがイーサネット1/F121に更に接続される。また、外界認識センサBとして、更なるLRF22aを含む。
また中継コントローラ120aは、センサごとに変換処理を規定した変換テーブル90(図9参照)を格納した変換処理ルール記憶部200を備える。変換テーブル90は、センサを固有に識別するセンサIDと、各センサのローデータに対して施す変換処理とを関連付けて記憶する。例えば、第二実施形態では、二つのLRF22、22aをダンプ10に搭載するが、LRF1(符号22)のローデータに対しては路肩検出点算出処理を行い、LRF2(符号22a)のローデータに対しては路肩形状検出処理を行う。また、後カメラ(不図示)は、車止め検出処理を行う。
また、中継コントローラ120aは、中継コントローラ120aの各機能ブロック、即ち画像処理ブロック121、路肩検出点算出部122、路肩形状検出部123、及び前方移動障害物検出処理部124の処理の実行/不実行を設定できるセレクタスイッチ210を備えてもよい。セレクタスイッチ210による実行/不実行の設定状態は、変換テーブル90の実行フラグの値として格納される。セレクタスイッチ210において実行に設定されていれば「1」を、不実行に設定されていれば「0」が実行フラグレコードに入力される。
また、変換テーブル90の出力先レコードには、ローデータ又は加工データの出力先が入力される。出力先レコードは、実行フラグの入力に連動して入力値が更新される。出力先は、実行フラグが「1」の場合、出力先は車体制御コントローラ110に出力することを示す値「110」、実行フラグが「0」の場合、出力先は情報表示コントローラ130に出力することを示す値「130」、または出力先がないことを示す「NULL」が入力される。
例えば、前方障害物を検出する処理として、ステレオカメラ21のローデータを用いた対象物画像抽出処理及びミリ波レーダのローデータを用いた移動障害物検出処理がある。有人ダンプの場合、運転手の死角を補うためにステレオカメラ21のローデータを用いてモニタ30にスルー画像を表示しつつ、前方障害物の検出はミリ波レーダだけで行うこともありうる。この場合、ステレオカメラ21のローデータを用いた対象物画像抽出処理の実行フラグの値を「0」にすると、出力先が「130」に変更される。その結果、中継コントローラ120から入力されたローデータを基に相関処理部121aが合成画像データを生成し、その合成画像データが情報表示コントローラ120へ出力され、モニタ30にステレオカメラの合成画像が表示されるように構成してもよい。また、中継コントローラ120aは、右カメラ21R、左カメラ21Lのローデータをそのまま情報表示コントローラ130に出力し、モニタ30に両カメラからのスルー画像がそれぞれ表示されるように構成してもよい。
また他例として、路肩形状検出処理の実行フラグが「0」に設定されると、中継コントローラ120aにLRF2(符号22a)のローデータが入力されても、変換処理をされることなく、かつどこにも出力されないように構成してもよい。セレクタスイッチ210により、センサのローデータを用いた変換処理の実行を任意に設定し、中継コントローラ120aの変換処理に係る負荷を下げたり、車載ネットワーク通信ライン170を流れるデータ量を削減したりすることができる。
セレクタスイッチ210の操作は、不図示のユーザインタフェース、例えばタッチパネルやモニタ上に表示されるソフトスイッチから受け付けてもよい。また、セレクタスイッチ210を搭載することなく、センサ毎に決められた変換処理を常に実行するように構成してもよい。この場合、変換テーブル90の実行フラグ及び出力先を規定するレコードは不要である。
本実施形態によれば、センサ毎にローデータの変換処理を変えることができるので、同種類のセンサが複数ある場合にも、ダンプ10の走行状態に応じた処理を選択的に実行させることができる。
上記各実施形態は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更態様がありうる。例えば外界認識センサCのように、ローデータのデータ量が少ないセンサは、図10に示すように直接車載ネットワーク通信ライン110に接続してもよい。
また本実施形態では、建設機械の例として鉱山用運搬車両を例に挙げて説明したが、油圧ショベルやホイールローダ等、車体に搭載したセンサ及び車体制御コントローラをCANで接続する車載通信ネットワークシステムであれば本発明を適用することができ、建設機械の種類は問わない。
また、上記実施形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。また上記実施形態に含まれる構成要素(処理ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須ではなく、適宜省略できる場合がある。
10 ダンプ
100 車載通信ネットワークシステム
110 車体制御コントローラ
120 中継コントローラ
100 車載通信ネットワークシステム
110 車体制御コントローラ
120 中継コントローラ
Claims (5)
- 建設機械の車体に搭載されたセンサ及び前記建設機械の制御を行う車体制御装置の間に接続される電子制御装置であって、
前記センサから、当該センサが生成したローデータの入力を受ける入力インターフェースと、
前記ローデータに対して前記車体制御装置において用いられるデータ形式に変換する処理を実行し、加工データを生成するデータ変換部と、
前記車体制御装置に対して、前記加工データを出力する出力インターフェースと、
を備えることを特徴とする電子制御装置。 - 前記ローデータは、2次元または3次元座標の点群からなるデジタルデータであって、前記データ変換部は、前記ローデータよりもデータ量が小さい前記加工データに変換する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。 - 前記車体に複数の前記センサを備え、
前記データ変換部は、前記センサを固有に識別するセンサ識別情報、及び前記センサから生成されたローデータに対して実行する前記変換処理を対応付けて規定した変換処理情報を参照し、前記ローデータの生成元となるセンサに対応した変換処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。 - 建設機械の車体に搭載されたセンサ、及び前記建設機械の制御を行う車体制御装置を通信接続した車載通信ネットワークシステムであって、
前記センサと前記車体制御装置との間に電子制御装置を接続し、
前記電子制御装置は、
前記センサから、当該センサが生成したローデータの入力を受ける入力インターフェースと、
前記ローデータに対して前記車体制御装置において用いられるデータ形式に変換する処理を実行し、変換後のローデータである加工データを生成するデータ変換部と、
前記車体制御装置に対して、前記加工データを出力する出力インターフェースと、を備え、
前記データ変換部は、前記車体制御装置から、前記建設機械における前記センサの取り付け位置及び前記センサの取り付け姿勢の少なくとも一つを示す座標系情報を取得し、当該座標系情報を用いて前記ローデータを前記加工データに変換する、
ことを特徴とする車載通信ネットワークシステム。 - 前記センサと前記電子制御装置とは汎用高速通信プロトコルを用いたネットワークにより接続し、前記電子制御装置と前記車体制御装置とは、前記汎用高速通信プロトコルを用いたネットワークよりも通信速度が遅い車載通信ネットワークシステムにより接続する、
ことを特徴とする請求項4に記載の車載通信ネットワークシステム。
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JP2014150180A JP2016022906A (ja) | 2014-07-23 | 2014-07-23 | 電子制御装置及び車載通信ネットワークシステム |
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