JP2016022506A - 材料端垂れ止め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置のコンパクト化を可能としつつ、低コストで簡易な構造でも耐久性を確保し得る材料端垂れ止め装置を提供する。【解決手段】板状鋼板Wの材料幅方向における材料端W1を所定の形状に切断する送り抜き装置40に装着され、板状鋼板Wを材料送り方向Fへ移動させるときに材料端W1を支持する支持部材3と、板状鋼板Wを切断するときに支持部材3を材料端W1から離間する非支持位置(3B)へ移動させる移動部材10とを備えた材料端垂れ止め装置30である。移動部材10には、送り抜き装置40の上型4に固定された操作部材1と、支持部材3を保持し操作部材1と連動して送り抜き装置40の下型5に固定された支軸241を中心に材料幅方向へ揺動する揺動部材2とを備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、コイル材から巻き戻した板状鋼板を所定の外形形状に切断する送り抜き装置に使用され、送り抜き装置内を材料送り方向へ移動する材料端の垂れ下りを防止して下切断刃(下刃)との干渉を回避させる材料端垂れ止め装置に関する。
例えば、図7に示すように、コイル材101から巻き戻した板状鋼板102を所定の外形形状に切断する送り抜き装置100の下型103には、板状鋼板102の材料幅外方における材料端102Bを異形に切断する切断刃104、105が形成されている。当該切断刃104、105は、板状鋼板102の材料端102Bを様々な輪郭線で切断するので、材料送り方向(矢印Fの方向)の前側に位置する切断刃104A、105Aで切断された材料端102Bが、その切断刃104A、105Aを通過してから下方に垂れ下がり、材料送り方向の後側に位置する切断刃104B、105Bと干渉する恐れがあった。
そのため、図8に示すように、従来の送り抜き型の下型103には、材料端102Bを下方から支持する支持ガイド203を備え、材料送り方向と直交する方向へ移動できるカムユニット210からなる材料端垂れ止め装置200を装着していた。
図8、図9に示すように、この材料端垂れ止め装置200におけるカムユニット210は、下型103に固着するカム台2012と、カム台2012に規制されて水平移動するカムスライド2011と、カムスライド2011を型内方(矢印V1の方向)へ押圧する圧縮ばね2013とからなる受動カム201と、図示しない上型に固着するカムドライバ202とを備えている。支持ガイド203は、カムスライド2011に固定されている。
図9(a)に示すように、材料端垂れ止め装置200は、板状鋼板102を材料送り方向へ移動させるときには、カムスライド2011が圧縮ばね2013に押されて型内方(矢印V1の方向)へ移動して、支持ガイド203が材料端102Bを下方から支持する。また、図9(b)に示すように、板状鋼板102の材料端102Bを切断するときには、カムドライバ202がカムスライド2011を圧縮ばね203に抗して押圧して型外方(矢印V2の方向)へ移動させ、材料端102Bから支持ガイド203を離間させる。支持ガイド203が材料端102Bから離間することによって、切断された材料端102Bをスクラップ106、107(図7を参照)として型外へ排出させることができる。
このようなカムユニット210は、特許文献1に記載されているように、カムスライド2011の移動及びこれに基づく穴明け、せん断、曲げ加工で、カムスライド2011に種々の方向の力が加わっても、ガタの発生を少なくし得、長期に亘って所望の動作を行い得、保守工数の減少を図りうるカム装置として提供されている。
特開平8−19825号公報
しかしながら、上記カムユニットは、穴明け、せん断、曲げ加工等の各種加工に対する強度や繰り返し加工に対する耐久性を高める構造を採っているので、カムユニット自体の大型化や、高コスト化を招いている。
特に、一般に市販されている標準タイプのカムユニットを、送り抜き装置の材料端垂れ止め装置として用いると、材料端垂れ止め装置の強度や耐久性を必要以上に高めることとなり、送り抜き装置における下型の平面サイズを必要以上に拡大させることになって、型費が増大し、保管スペースが増大する問題があった。また、送り抜き装置における下型の平面サイズが拡大すると、プレス機械に装着できなくなる問題も生じ得る。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、装置のコンパクト化を可能としつつ、低コストで簡易な構造でも耐久性を確保し得る材料端垂れ止め装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る材料端垂れ止め装置は、次のような構成を有している。
(1)板状鋼板の材料幅外方における材料端を所定の外形形状に切断する送り抜き装置に装着され、前記板状鋼板を材料送り方向へ移動させるときに前記材料端を支持する支持部材と、前記板状鋼板を切断するときに前記支持部材を前記材料端から離間する非支持位置へ移動させる移動部材とを備えた材料端垂れ止め装置であって、
前記移動部材には、前記送り抜き装置の上型に固定された操作部材と、前記支持部材を保持し前記操作部材と連動して前記送り抜き装置の下型に固定された支軸を中心に材料幅方向へ揺動する揺動部材とを備えたことを特徴とする。
本発明においては、移動部材には、送り抜き装置の上型に固定された操作部材と、支持部材を保持し操作部材と連動して送り抜き装置の下型に固定された支軸を中心に材料幅方向へ揺動する揺動部材とを備えたので、上型の上昇下降に応じて操作部材が揺動部材を材料幅方向へ揺動させ、板状鋼板を材料送り方向へ移動させるときに支持部材に材料端を支持させ、板状鋼板を切断するときに支持部材を材料端から離間させることができる。そのため、操作部材の直線運動を支持部材が保持された揺動部材の回転運動に変換する簡易な構造の材料端垂れ止め装置によって、板状鋼板の切断前には、支持部材が材料端を支持して材料送り方向へ移動する材料端の垂れ下りを防止し、板状鋼板の切断時には、支持部材が材料端から離間して切断した材料端の型外への排出を円滑に行うことができる。
また、揺動部材は、下型に固定された支軸を中心に材料幅方向へ揺動するだけであるので、耐久性に優れている。そのため、揺動部材を、従来のカムユニットのように高強度化や大型化させる必要もない。
よって、本発明によれば、装置のコンパクト化を可能としつつ、低コストで簡易な構造でも耐久性を確保し得る材料端垂れ止め装置を提供することができる。
(2)(1)に記載された材料端垂れ止め装置において、
前記操作部材には、前記揺動部材と接触する接触位置における接線と水平線とがなす傾斜角が前記操作部材の下降に従って徐々に減少するガイド面を形成したことを特徴とする。
本発明においては、操作部材には、揺動部材と接触する接触位置における接線と水平線とがなす傾斜角が操作部材の下降に従って徐々に減少するガイド面を形成したので、操作部材の揺動部材への衝撃力を緩和させつつ、揺動部材の回転運動を円滑に行わせることができる。また、操作部材のガイド面は、揺動部材と接触する接触位置における接線と水平線とがなす傾斜角が操作部材の下降に従って徐々に減少するので、支持部材が材料端から離間する方向へ移動する移動速度を最初は遅くさせ、その後、徐々に速くさせることができる。そのため、操作部材と揺動部材との間で作用する負荷を低減させつつ、板状鋼板を切断する直前まで、支持部材が材料端を支持することができる。
その結果、材料端垂れ止め装置は、よりコンパクトで簡易な構造に形成させることができる。
(3)(2)に記載された材料端垂れ止め装置において、
前記揺動部材には、前記操作部材のガイド面と接触する回転体を回動自在に形成したことを特徴とする。
本発明においては、揺動部材には、操作部材のガイド面と接触する回転体を回動自在に形成したので、操作部材と揺動部材とが接触する接触位置における摩耗をより一層低減させることができる。そのため、操作部材のガイド面の摩耗量及び揺動部材の回転体の摩耗量を低減でき、材料端垂れ止め装置の耐久性を更に向上させることができる。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載された材料端垂れ止め装置において、
前記揺動部材は、前記支持部材を固定するテーブル台と、当該テーブル台に一端が軸支され、かつ、前記下型に固定された支軸に他端が軸支された一対の平行リンク片とを備えた平行リンク機構であることを特徴とする。
本発明においては、揺動部材は、支持部材を固定するテーブル台と、当該テーブル台に一端が軸支され、かつ、下型に固定された支軸に他端が軸支された一対の平行リンク片とを備えた平行リンク機構であるので、支持部材が材料端を平行に支持しつつ揺動することができる。そのため、支持部材は、材料端を平行に支持することによって、材料端の垂れ下りをより一層確実に防止することができる。
(5)(1)乃至(4)のいずれか1つに記載された材料端垂れ止め装置において、
前記揺動部材には、前記支持部材が前記材料端を支持する支持位置へ復帰させる弾性体を備えたことを特徴とする。
本発明においては、揺動部材には、支持部材が材料端を支持する支持位置へ復帰させる弾性体を備えたので、操作部材が揺動部材から離間すれば、揺動部材を弾性体によって支持位置へ簡単に復帰させることができる。揺動部材は、弾性体によって支持位置へ復帰できるので、特別の駆動装置を必要としない。そのため、材料端垂れ止め装置は、より一層コンパクトで簡易な構造に形成させることができる。
本発明によれば、装置のコンパクト化を可能としつつ、低コストで簡易な構造でも耐久性を確保し得る材料端垂れ止め装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る材料端垂れ止め装置の模式的断面図である。 図1に示すA−A断面を表す部分断面図である。 図1に示す操作部材のガイド面と揺動部材の回転体との接触部位の詳細断面図である。 本発明の第2実施形態に係る材料端垂れ止め装置の模式的断面図である。 図4に示すB−B断面を表す部分断面図である。 図4に示す操作部材のガイド面と揺動部材との接触部位の詳細断面図である。 送り抜き装置の模式的平面図である。 図7に示す送り抜き装置の下型に装着する従来の材料端垂れ止め装置の斜視図である。 図8に示す材料端垂れ止め装置の断面図である。図9(a)は、材料端を支持部材が支持している状態を示し、図9(b)は、材料端から支持部材が離間した状態を示す。
次に、本発明の実施形態に係る材料端垂れ止め装置について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、第1実施形態に係る材料端垂れ止め装置について、図1〜図3を用いて説明する。図1に、本発明の第1実施形態に係る材料端垂れ止め装置の模式的断面図示す。図2に、図1に示すA−A断面を表す部分断面図を示す。図3に、図1に示す操作部材のガイド面と揺動部材の回転体との接触部位の詳細断面図を示す。
<第1実施形態>
図1、図2、図3に示すように、第1実施形態に係る材料端垂れ止め装置30は、板状鋼板Wの材料幅外方における材料端W1を所定の外形形状に切断する送り抜き装置40に装着され、板状鋼板Wを材料送り方向(矢印Fの方向)へ移動させるときに、材料端W1を支持する支持部材3と、板状鋼板Wを切断するときに支持部材3を材料端W1から離間する非支持位置(3B)へ移動させる移動部材10とを備えている。
送り抜き装置40には、上型4と下型5とを備えている。上型4には、上切断刃41、42が形成され、上切断刃41、42に隣接してパッド6と、パッドを下方へ付勢する弾性体7とが装着されている。また。下型5には、上切断刃41、42に対向して下切断刃51、52が形成されている。
上切断刃41、42と下切断刃51、52とが噛合うことによって、板状鋼板Wの材料幅外方における材料端W1を異形に切断する。材料送り方向(矢印Fの方向)の前側に位置する上切断刃41と下切断刃51とで切断された材料端W1が、その下切断刃51を通過してから下方へ垂れ下がり、材料送り方向の後側に位置する下切断刃52に干渉するのを防止するため、材料端W1を下方から支持部材3が支持している。
支持部材3は、材料端W1を下方から当接して支持する支持板31と、材料端W1を側方から規制する規制板32とが、略L字状断面に交差するように形成されている。支持板31及び規制板32の材料送り方向(矢印Fの方向)における長さは、材料送り方向(矢印Fの方向)の前側に位置する下切断刃51と材料送り方向の後側に位置する下切断刃52との間に納まる程度の長さである。
移動部材10には、送り抜き装置40の上型4に固定された操作部材1と、支持部材3を保持し操作部材1と連動して送り抜き装置40の下型5に固定された支軸241を中心に材料幅方向(矢印Rの方向)へ揺動する揺動部材2とを備えている。
操作部材1は、略矩形体をなし、型外方の側壁15に湾曲状に形成したガイド面11が形成されている。ガイド面11は、型内方に移動した支持部材3を、型外方へ移動させる湾曲状の案内面である。ガイド面11は、揺動部材2と接触する接触位置Jにおける接線Kと水平線Vとがなす傾斜角θが操作部材1の下降に従って徐々に減少するように形成されている。なお、型内方の側壁14は、垂直面に形成され、上型4への締結部12とガイド面11下端と交差する先端部13は、水平面に形成されている。ガイド面11下端と先端部13との交差部は、R取り又は面取りされている。
揺動部材2は、支持部材3を固定するテーブル台21と、材料送り方向で各一対の平行リンク片22とを備えた平行リンク機構である。各平行リンク片22の一端221は、テーブル台21の下端に形成した軸受部211に支持ピン212で軸支されている。また、各平行リンク片22の他端222は、下型5に固定された2本の支軸241に軸支されている。各支軸241は、略U字状のリンク台24に材料送り方向に平行に形成されている。平行リンク片22の他端222には、支軸241より下方に連結板23が支持ピン231で回動可能に連結されている。連結板23とリンク台24との間には、操作部材1が上方へ離間したとき、支持部材3が材料端W1を支持する支持位置(3A)へ復帰させる弾性体25が嵌装されている。弾性体25は、例えば、ウレタンゴムである。連結板23には、支持位置(3A)へ復帰したときリンク台24と当接する止め部27が形成されている。平行リンク片22は、支持部材3の移動量を確保すると同時に、弾性体25の撓み量を低減すべく、軸受部211から支軸241までの距離が連結板23から支軸241までの距離より大きく形成されている。
揺動部材2には、操作部材1のガイド面11と接触する回転体213が回動自在に形成されている。回転体213は、円筒状のローラ体であり、支持ピン212で軸受部211に軸支されている。テーブル台21には、回転体213の上方を開放する開口部214が形成されている。操作部材1は、開口部214の中に挿入され、ガイド面11と回転体213とが接触したとき、回転体213はころがり接触するので、衝撃力および摩擦抵抗力が大幅に緩和される。
<第2実施形態>
図4、図5、図6に示すように、第2実施形態に係る材料端垂れ止め装置30Bは、板状鋼板Wの材料幅外方における材料端W1を所定の外形形状に切断する送り抜き装置40に装着され、板状鋼板Wを材料送り方向(矢印Fの方向)へ移動させるときに、材料端W1を支持する支持部材3と、板状鋼板Wを切断するときに支持部材3を材料端W1から離間する非支持位置(3B)へ移動させる移動部材10Bとを備えている。
第2実施形態に係る材料端垂れ止め装置30Bでは、移動部材10Bの揺動部材2Bの構造が、第1実施形態と相違するのみで、支持部材3及び操作部材1は共通する。そのため、共通する支持部材3及び操作部材1は、第1実施形態と同一の符号を使用し、原則としてその説明を割愛する。
揺動部材2Bは、支持部材3を固定するテーブル台21Bと、材料送り方向で各一対の平行リンク片22とを備えた平行リンク機構である。各平行リンク片22の一端221は、テーブル台21Bの下端に形成した軸受部211に支持ピン212で軸支されている。また、各平行リンク片22の他端222は、下型5に固定された2つの支軸241に軸支されている。各支軸241は、略U字状のリンク台24に材料送り方向に平行に形成されている。各平行リンク片22の他端222には、支軸241より下方に連結板23が支持ピン231で回動可能に連結されている。
連結板23と支軸241との間には、操作部材1が上方へ離間したとき、支持部材3が材料端W1を支持する支持位置(3A)へ復帰させる弾性体26が装着されている。弾性体26は、例えば、引張りばねである。連結板23には、支持位置(3A)へ復帰したときリンク台24と当接する止め部27が形成されている。平行リンク片22は、支持部材3の移動量を確保すると同時に、弾性体26の撓み量を低減すべく、軸受部211から支軸241までの距離が連結板23から支軸241までの距離より大きく形成されている。
揺動部材2Bには、操作部材1のガイド面11と接触する摺接面215が形成されている。摺接面215は、円弧状の曲面である。テーブル台21Bには、摺接面215の反対側を開放する開口部214Bが形成されている。操作部材1は、開口部214Bの中に挿入され、ガイド面11と摺接面215とが接触したとき、線接触するので、衝撃力および摩擦抵抗力が緩和される。
第2実施形態では、操作部材1のガイド面11と接触する回転体213の代りに摺接面215が形成されているので、より簡易な構造とすることができる。
<材料端垂れ止め装置の動作方法>
次に、第1実施形態及び第2実施形態に係る材料端垂れ止め装置30、30Bの動作方法について、簡単に説明する。
図1〜図6に示すように、上型4が上昇しているときは、操作部材1が揺動部材2、2Bから上下方向(矢印Pの方向)で離間している。そのため、揺動部材2、2Bの平行リンク片22が、弾性体25、26の付勢力によって型内方へ傾斜回動し、テーブル台21、21Bが型内方へ平行移動する。テーブル台21、21Bに固定された支持部材3が、材料端W1を支持する支持位置(3A)に移動する。支持部材3が、材料端W1を支持した状態で、図示しない材料送り装置を介して板状鋼板Wを材料送り方向へ所定量だけ移動させる。板状鋼板Wの移動中、支持部材3が、材料端W1の垂れ下りを防止して、材料送り方向の後側に位置する下切断刃52と材料端W1との干渉を回避させる。
板状鋼板Wの移動完了後に、上型4が下降する。上型4が下降すると、操作部材1のガイド面11が、揺動部材2、2Bの回転体213又は摺接面215と接触して、支持部材3を型外方の非支持位置(3B)へ移動させる。このとき、揺動部材2、2Bの平行リンク片22は、略垂直状に起立する。支持部材3が、型外方の非支持位置(3B)へ移動するので、支持板31は材料端W1から離間する。支持板31は材料端W1から離間した状態で、材料端W1が切断される。切断された材料端W1は、スクラップとして型外へ落下する。なお、平行リンク片22は、倒伏状に傾斜した状態から、円弧軌跡を描いて略垂直上に起立するので、支持板31は、材料端W1から型外方へ離間すると同時に、型上方へ移動する。そのため、切断された材料端W1は、支持板31に引っ掛かることなく落下することができる。
以上のように、材料端垂れ止め装置30、30Bは、上型4の上下方向への移動に同期して、支持部材3が材料端W1の支持位置(3A)と非支持位置(3B)との間を移動し、切断前の材料端W1の垂れ止めと、切断後の材料端W1のスクラップ処理とが円滑に行われるように動作する。
<本実施形態の作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る材料端垂れ止め装置30、30Bによれば、移動部材10、10Bには、送り抜き装置40の上型4に固定された操作部材1と、支持部材3を保持し操作部材1と連動して送り抜き装置40の下型5に固定された支軸241を中心に材料幅方向(矢印Rの方向)へ揺動する揺動部材2、2Bとを備えたので、上型4の上昇下降に応じて操作部材1が揺動部材2、2Bを材料幅方向へ揺動させ、板状鋼板Wを材料送り方向(矢印Fの方向)へ移動させるときに支持部材3に材料端W1を支持させ、板状鋼板Wを切断するときに支持部材3を材料端W1から離間させることができる。そのため、操作部材1の直線運動を支持部材3が保持された揺動部材2、2Bの回転運動に変換する簡易な構造の材料端垂れ止め装置30、30Bによって、板状鋼板Wの切断前には、支持部材3が材料端W1を支持して材料送り方向へ移動する材料端W1の垂れ下りを防止し、板状鋼板Wの切断時には、支持部材3が材料端W1から離間して切断した材料端W1の型外への排出を円滑に行うことができる。
また、揺動部材2、2Bは、下型5に固定された支軸241を中心に材料幅方向へ揺動するだけであるので、耐久性に優れている。そのため、揺動部材2、2Bを、従来のカムユニットのように高強度化や大型化させる必要もない。
よって、装置のコンパクト化を可能としつつ、低コストで簡易な構造でも耐久性を確保し得る材料端垂れ止め装置30、30Bを提供することができる。
また、本実施形態によれば、操作部材1には、揺動部材2、2Bと接触する接触位置Jにおける接線Kと水平線Vとがなす傾斜角θが操作部材1の下降に従って徐々に減少するガイド面11を形成したので、操作部材1の揺動部材2、2Bへの衝撃力を緩和させつつ、揺動部材2、2Bの回転運動を円滑に行わせることができる。また、操作部材1のガイド面11は、揺動部材2、2Bと接触する接触位置Jにおける接線Kと水平線Vとがなす傾斜角θが操作部材1の下降に従って徐々に減少するので、支持部材3が材料端W1から離間する方向へ移動する移動速度を最初は遅くさせ、その後、徐々に速くさせることができる。そのため、操作部材1と揺動部材2、2Bとの間で作用する負荷を低減させつつ、板状鋼板Wを切断する直前まで、支持部材3が材料端W1を支持することができる。
その結果、材料端垂れ止め装置30、30Bは、よりコンパクトで簡易な構造に形成させることができる。
また、本第1実施形態によれば、揺動部材2には、操作部材1のガイド面11と接触する回転体213を回動自在に形成したので、操作部材1と揺動部材2とが接触する接触位置Jにおける摩耗をより一層低減させることができる。そのため、操作部材1のガイド面11の摩耗量及び揺動部材2の回転体213の摩耗量を低減でき、材料端垂れ止め装置30の耐久性を更に向上させることができる。
また、本実施形態によれば、揺動部材2、2Bは、支持部材3を固定するテーブル台21、21Bと、当該テーブル台に一端221が軸支され、かつ、下型5に固定された支軸241に他端222が軸支された一対の平行リンク片22とを備えた平行リンク機構であるので、支持部材3が材料端W1を平行に支持しつつ揺動することができる。そのため、支持部材3は、材料端W1を平行に支持することによって、材料端W1の垂れ下りをより一層確実に防止することができる。
また、本実施形態によれば、揺動部材2、2Bには、支持部材3が材料端W1を支持する支持位置(3A)へ復帰させる弾性体25、26を備えたので、操作部材1が揺動部材2、2Bから離間すれば、揺動部材2、2Bを弾性体25、26によって支持位置(3A)へ簡単に復帰させることができる。揺動部材2、2Bは、弾性体25、26によって支持位置(3A)へ復帰できるので、特別の駆動装置を必要としない。そのため、材料端垂れ止め装置30、30Bは、より一層コンパクトで簡易な構造に形成させることができる。
上述した実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更することができる。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、揺動部材2、2Bは、一対の平行リンク片22を用いて揺動させる構造としたが、必ずしも平行リンク片に限らなくてもよい。例えば、平行リンク片を板ばねに変更して、板バネの一端をテーブル台に固定し、他端を下型に固定する構造でも良い。板バネは、操作部材に連動して弾性的に揺動するので、支持部材3が材料端W1を支持する支持位置(3A)へ復帰させる弾性体25、26を省略することも可能である。
本発明は、例えば、コイル材から巻き戻した板状鋼板を所定の外形形状に切断する送り抜き装置に使用され、送り抜き装置内を材料送り方向へ移動する材料端の垂れ下りを防止して下切断刃(下刃)との干渉を回避させる材料端垂れ止め装置として利用できる。
1 操作部材
2、2B 揺動部材
3 支持部材
3A 支持位置
3B 非支持位置
4 上型
5 下型
6 パッド
10、10B 移動部材
11 ガイド面
21、21B テーブル台
22 平行リンク片
23 連結板
23B 連結棒
24 リンク台
25、26 弾性体
30、30B 材料端垂れ止め装置
40 送り抜き装置
41、42 上切断刃
51、52 下切断刃
213 回転体
221 一端
222 他端
241 支軸
F 材料送り方向
J 接触位置
K 接線
V 水平線
W 板状鋼板
W1 材料端
θ 傾斜角

Claims (5)

  1. 板状鋼板の材料幅外方における材料端を所定の外形形状に切断する送り抜き装置に装着され、前記板状鋼板を材料送り方向へ移動させるときに前記材料端を支持する支持部材と、前記板状鋼板を切断するときに前記支持部材を前記材料端から離間する非支持位置へ移動させる移動部材とを備えた材料端垂れ止め装置であって、
    前記移動部材には、前記送り抜き装置の上型に固定された操作部材と、前記支持部材を保持し前記操作部材と連動して前記送り抜き装置の下型に固定された支軸を中心に材料幅方向へ揺動する揺動部材とを備えたことを特徴とする材料端垂れ止め装置。
  2. 請求項1に記載された材料端垂れ止め装置において、
    前記操作部材には、前記揺動部材と接触する接触位置における接線と水平線とがなす傾斜角が前記操作部材の下降に従って徐々に減少するガイド面を形成したことを特徴とする材料端垂れ止め装置。
  3. 請求項2に記載された材料端垂れ止め装置において、
    前記揺動部材には、前記操作部材のガイド面と接触する回転体を回動自在に形成したことを特徴とする材料端垂れ止め装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された材料端垂れ止め装置において、
    前記揺動部材は、前記支持部材を固定するテーブル台と、当該テーブル台に一端が軸支され、かつ、前記下型に固定された支軸に他端が軸支された一対の平行リンク片とを備えた平行リンク機構であることを特徴とする材料端垂れ止め装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された材料端垂れ止め装置において、
    前記揺動部材には、前記支持部材が前記材料端を支持する支持位置へ復帰させる弾性体を備えたことを特徴とする材料端垂れ止め装置。
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