JP2016022006A - 内視鏡 - Google Patents

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勇 中嶋
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Abstract

【課題】送気送液用のノズルからの送気によって観察窓に残留する残液を除去する際の残液の除去性能を向上する。【解決手段】観察窓20の窓面20aを先端カバー31の平坦部60から所定高さ突出させると共に、観察窓20の窓面20a周縁と先端カバー31の平坦部60との間に傾斜部61を備える。先端カバー31の平坦部60の少なくとも一部と観察窓20の窓面20aとを親水性の表面特性として、傾斜部61は、表面特性が異なる複数の区画に分け、親水性の区画61aと疎水性の区画61bとを周方向に交互に配置している。これにより、ノズル24からの送気によって観察窓20に残留する残水を除去する際に、残水を迅速に観察窓20から移動させることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡、詳しくは、挿入部の先端部の構造に関する。
一般に、内視鏡の挿入部の先端に設けられる対物レンズからなる観察窓に付着した付着物は、観察窓に対向して配設されたノズルから水等の液体を送出することで除去することができる。
例えば、特許文献1には、挿入部先端に配設された先端カバーの平坦部から対物光学系の観察窓を所定高さ突出させると共に、観察窓の先端表面の円周縁部の周囲に、円周縁部から外方に向かってテーパー状に形成された傾斜部を設けることで、送気送水用ノズルからの流体を平坦部から傾斜部を通じて突出された観察窓の先端面の全面へ、そして、突出された観察窓の先端面から傾斜部を通じて平坦部へと移動させ、付着物及び残水を綺麗に除去することのできる内視鏡が開示されている。
特許第3845311号公報
しかしながら、観察窓に残留する残液の付着力が送気送液用のノズルから送気される流体によって残液を移動させようとする力よりも強い場合には、容易に残液を除去することが困難となり、残液の除去に時間を要することになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、送気送液用のノズルからの送気によって観察窓に残留する残液を除去する際の残液の除去性能を向上することのできる内視鏡を提供することを目的としている。
本発明の一態様による内視鏡は、挿入部の先端に、先端カバーと観察窓と送気送液用のノズルとを備えた内視鏡において、前記先端カバーは、前記ノズルから送出される液体に対する親和性が高い表面特性を少なくとも一部に有する平坦部を先端側に備え、前記観察窓は、前記先端カバーの前記平坦部から所定高さ突出して前記液体に対する親和性が高い表面特性を有する窓面を備え、前記観察窓の窓面周縁と前記先端カバーの前記平坦部との間に、前記液体に対する親和性が高い表面特性を少なくとも一部に有する傾斜部を備える。
本発明によれば、観察窓の窓面を先端カバーの平坦部から所定高さ突出させると共に、観察窓の窓面周縁と先端カバーの平坦部との間に傾斜部を備え、先端カバーの平坦部の少なくとも一部、観察窓の窓面、及び傾斜部の少なくとも一部を、送気送液用のノズルから送出される液体に対する親和性が高い表面特性とすることで、送気送液用のノズルからの送気によって観察窓に残留する残液を除去する際の残液の除去性能を向上することができる。
内視鏡装置の全体の構成を示す斜視図 内視鏡の挿入部先端側の正面図 図2のA−A線断面図 ノズルから送水している状況を示す観察窓の正面図 ノズルから送気している状況を示す観察窓の正面図 観察窓周囲の傾斜部の変形例1を示す正面図 観察窓周囲の傾斜部の変形例2を示す正面図 観察窓周囲の傾斜部の変形例3を示す正面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1は本発明が適用される内視鏡2を有する内視鏡装置を示している。本実施の形態においては、内視鏡装置1は、先端部に撮像素子を内蔵する内視鏡2と、内視鏡2に観察用の照明光を供給する光源装置3と、内視鏡2に空気等の気体や水等の液体を送出する送気送液装置4と、内視鏡2からの撮像信号をはじめとする各種信号を処理するビデオプロセッサ装置5と、ビデオプロセッサ装置5から出力される信号を受けて観察部位の画像等を表示するモニタ6とを備えている。
内視鏡2は、体腔内に挿入される長尺で細長な挿入部7と、挿入部7の基端側に連設されて把持部を兼用する操作部12と、操作部12の側部から延出されるユニバーサルコード17とを備えて構成されている。ユニバーサルコード17の先端には、光源装置3、送気送液装置4、ビデオプロセッサ装置5等の周辺装置と接続するための内視鏡コネクタ18が設けられている。
内視鏡2の挿入部7は、その先端に形成される硬質の先端部8と、この先端部8の基端に形成される湾曲部9と、この湾曲部9の基端から操作部12まで形成される可撓性を備えた可撓管部10とを有して構成されている。挿入部7内には、図示しないライトガイド、信号ケーブル、湾曲操作ワイヤ、各種チャンネル(処置具チャンネル、送気送液用のチャンネル、吸引チャンネル)を形成するチューブ類が挿通されている。
操作部12には、挿入部7の湾曲部9を湾曲操作するための湾曲操作ノブ13、送気送液用の操作ボタン14a、吸引ボタン14b、各種内視鏡機能のスイッチ15等が設けられている。湾曲操作ノブ13は、湾曲部9を上下方向に湾曲操作するための上下湾曲操作ノブ13aと、湾曲部9を左右方向に湾曲操作するための左右湾曲操作ノブ13bとを備えて構成されている。また、操作部12の挿入部7側には、処置具挿通口16が設けられている。この処置具挿通口16は処置具チャンネルに連通する開口であり、各種処置具は、処置具挿通口16を介して処置具チャンネルに挿通される。
操作部12から延出されるユニバーサルコード17は、その端部に設けられた内視鏡コネクタ18を介して光源装置3に着脱自在な接続され、また、ユニバーサルコード17の送気送液用のチャンネルが内視鏡コネクタ18を介して送気送液装置4に接続される。更に、内視鏡コネクタ18には、映像用ケーブル19の映像用コネクタ19Bが着脱自在に接続され、この映像用ケーブル19が他端に設けられたプロセッサ用コネクタ19Aを介してビデオプロセッサ装置5に着脱自在に接続される。
ビデオプロセッサ装置5は、内視鏡画像を表示するモニタ6と電気的に接続される。ビデオプロセッサ装置5は、内視鏡2の撮像素子によって光電変換されて伝送された撮像信号を最適な映像信号に処理してモニタ6に出力する。
図2は、内視鏡2の先端部8を先端側から見た正面図である。先端部8の先端側には、図2において、一側方寄りに、対物レンズからなる観察窓20が、他側方寄りに吸引チャンネル21がそれぞれ配設され、また、上側方寄りに、大照明レンズからなる大照明窓22が、下側方寄りに、小照明レンズからなる小照明窓23がそれぞれ配設されている。また、観察窓20に隣接して、空気等の気体或いは水等の液体を送出するための送気送液用のノズル24が配設され、ノズル24の吐出口24aが観察窓20に向けて配置されている。観察窓20の斜め下方には、小照明窓23が隣接して設けられている。
図3は、図2中のA−A線に沿う断面図であり、ノズル24から観察窓20にかけての断面を示している。図3に示すように、先端部8には、先端硬質部材30が設けられ、この先端硬質部材30の先端側に先端カバー31が被せられている。また、先端硬質部材30の後端側には湾曲部材32が嵌合され、先端カバー31後端から湾曲部材32にかけて外皮となるカバー部材33が被せられている。
先端硬質部材30には、先端側にノズル支持枠34を介してノズル24が固設され、後端側にノズル24に連通する管路を形成するパイプ35が嵌合されている。パイプ35には、送気送液用のチャンネルを形成するチューブ36が嵌合されており、このチューブ36の後端に、接続パイプ37の先端側が嵌合されている。
接続パイプ37は、他端側が二股状に分岐され、送液用のチューブ38と、送気用のチューブ39とが嵌合されている。これらのチューブ38,39による送液用のチャンネルと送気用のチャンネルとが合流されてチューブ36による送気送液用のチャンネルが形成され、送気送液用のノズル24に連通されている。
また、先端硬質部材30には、対物レンズ支持筒40が固着されており、この対物レンズ支持筒40に、先端側から順に、観察窓20を形成する第1レンズ41等のレンズ群が配設されている。これらのレンズ群の後方には、撮像ユニット50が配設されている。撮像ユニット50は、CMOSやCCD等からなる固体撮像素子51に、コンデンサ、抵抗、トランジスタ等の複数の電子部品を実装した回路基板部54を電気的に接続してユニット化したものである。
固体撮像素子51の撮像面には、保護用のカバーガラス52が接合され、このカバーガラス52に、第4レンズ44と対向して固定される芯出し用のカバーガラス53が貼り合わされて接合されている。回路基板部54は、固体撮像素子51の背面側(撮像面の裏面側)に配置され、絶縁性の封止樹脂により固体撮像素子51と一体成形されている。
一方、先端カバー31の先端側には、基準面を形成する平坦部60があり、この平坦部60が先端部8の先端面の大半の部分を占めている。この平坦部60に対して、観察窓20の先端面となる窓面20aは、例えば、0.3mmほど突出しており、観察窓20の周囲の部位には、平坦部60から観察窓20の窓面20aに向かって傾斜部61が設けられている。要するに、先端カバー31の観察窓20の周囲の部位は、観察窓20の外周縁に向かってテーパー状になっている。尚、観察窓20の窓面20a周囲と傾斜部61との間に僅かな隙間が生じる場合には、接着剤等を充填して隙間を埋める。
そして、送気送液用のノズル24の吐出口24aは、平坦部60に乗るように設置されている。また、平坦部60には、図2に示すように吸引チャンネル21が開口されている。尚、大照明窓22及び小照明窓23も基準面を形成する平坦部60に対して観察窓20と同等の高さに突出され、平坦部60との境界には傾斜壁63が形成されている。
ここで、観察窓20の窓面20aに付着した付着物は、操作部12の送気送液用の操作ボタン14aを操作してノズル24から水等の液体を送出することで除去することができる。ノズル24からの液体は、平坦部60から傾斜部61を通じて突出された観察窓20の窓面20aへ送出され、付着物を押し流しながら観察窓20から傾斜部61を通じて平坦部60へと移動する。
このとき、観察窓20に付着して残留する液体は、ノズル24から送気することで除去することができる。しかしながら、観察窓20に残留する液体が観察窓20に付着する力が、ノズル24から送気される流体によって液体を移動させようとする力よりも強い場合、容易に残液を除去することが困難となり、残液の除去に時間を要することになる。
このため、先端部8の構成として、先端カバー31の平坦部60から観察窓20を突出させた形状にするばかりでなく、ノズル24から送出される液体に対する親和性が高い部位と低い部位とを適切に組み合わせる。送出液に対する親和性が高い部位では、液体が集まって比較的大きな液滴となり易く、むらなく排液することが可能となる。逆に、送出液に対する親和性が低い部位では、相対的に液体が小さな粒に分散され、送気によって排出し易くなる。従って、送出液に対する親和性が高い部位と低い部位とを適切に組み合わせることで、残液の排出を促進することができる。
具体的には、ノズル24からの送出液に対する親和性を、観察窓20の窓面20aで高くなるように設定すると共に、観察窓20の周囲の傾斜部61では少なくとも一部で送出液に対する親和性が高くなるように設定する。また、先端カバー31も、平坦部60の少なくともノズル24の吐出口24aと傾斜部61との間で、送出液に対する親和性が高くなるように設定する。
ここでは、ノズル24から水を送水するものとして、水に対する親和性が高い性状を、「親水性」と記載し、水に対する親和性が低い性状を、「疎水性」と記載する。先端カバー31は、例えば、ポリスルフォン(polysulfone;PSF)等の疎水性を有する樹脂材料を用いる場合、ポリビニルピロリドン(Polyvinylpyrrolidone;PVP)を配合して形成することにより、親水性を持たせることができる。また、観察窓20は、例えば水酸基を含むガラス材料で形成することにより、親水性を持たせることができる。
傾斜部61は、全体を親水性の表面特性としても良く、親水性の表面特性を有する部位と疎水性の表面特性を有する部位とを混在させても良い。傾斜部61全体を親水性とする場合には、傾斜部61を先端カバー31の一部として親水性を持たせる。本実施の形態においては、図2に示すように、傾斜部61は、親水性の部位と疎水性の部位とが混在する表面特性を有している。
具体的には、傾斜部61は、図2に示すように、表面特性が異なる複数の区画に分けられており、親水性の区画61aと疎水性の区画61bとが周方向に交互に配置されている。この場合、親水性の区画61aと疎水性の区画61bとは、ノズル24の吐出口24aに対向する位置の略中央で互いの境界が位置するように配置されている。
傾斜部61の親水性の区画61aは、例えばPVPを配合した樹脂材料で形成することができる。一方、疎水性の区画61bは、例えばPSF等の疎水性の高い樹脂材料を使用して形成することができる。尚、図2,図6〜図8においては、親水性の区画と疎水性の区画との識別を容易にするため、傾斜部61の疎水性の区画を相対的に濃度の高い領域として図示している。
また、ノズル24と、このノズル24に接続される管路を形成するチューブ36は、それぞれの内面が、疎水性、親水性を有するように組み合わされている。ノズル24は、例えばステンレス鋼等で形成することにより、疎水性を持たせることができる。また、ノズル24に接続されるチューブ36は、本体は疎水性の樹脂材で形成されている場合であっても、例えばプラズマ処理等による材料表面の改質処理を行うことで、親水性を持たせることができる。
次に、以上の構成の先端部8を有する内視鏡2における送気・送水作用について説明する。
図4は、送気送液用のノズル24から、水が噴出している状況を示している。この場合、送水Wfは、ノズル24の吐出口24aから出た直後に傾斜部61にぶつかり大きく広がり、観察窓20の窓面20a全体に水が当たる。そして、観察窓20を乗り越えた送水Wfは、傾斜部61を下ってくる途中で、ノズル24の吐出口24aの幅と同レベルの幅まで収束してくる。
尚、小照明窓23周縁の傾斜壁63は、送水Wfの流れに沿うように形成されており、送水Wfの水流を全く妨げることがない形状となっている。ノズル24からの送水Wfは、観察窓20において広がった後、収束するので、照明窓22,23上に水滴が乗りにくくなり、照明ムラや照明光の揺らぎ現象が起こりにくく、安定した配光を得られる。
図5は、送水から送気に切り換え、ノズル24から送気している状況を示している。送気時には、ノズル24から出る送気は、送水Wfと同様に傾斜部61にぶつかり、一旦、観察窓20の窓面20aの全体に広がり、観察窓20の窓面20a上を通過すると、傾斜部61を下るときに収束する傾向にある。
このとき、ノズル24に接続されるチューブ36内の残水は、チューブ内面が親水性であるため、広がって粒が大きくなり易く、チューブ36内の残水がノズル24へ早期に到達する。ノズル24は、内面が疎水性であるため、残水が細かい粒となり易く、送気の力で飛び易くなる。このため、チューブ36からノズル24にかけての管路内の水分が管路内に残留することなく、観察窓20の窓面20aに移動する。
観察窓20は、親水性の表面特性を有しているため、窓面20aで残水Wzが広がって粒が大きくなり易く、傾斜部61へ移動し易くなる。傾斜部61は、親水性の区画61aと疎水性の区画61bとに分かれており、観察窓20が親水性であることから、残水Wzは傾斜部61の親水性の区画61aに集まって移動し易くなる。このため、傾斜部61では、親水性の区画61aにて残水が合流して更に粒が大きくなり、残水Wzが傾斜を下る速度が大きくなる。傾斜部61を下った残水Wzは、先端カバー31の平坦部60が親水性であることから広がって粒が大きくなり、観察窓20から早急に離れる方向へ移動する。
このように内視鏡2の挿入部7の先端側において、観察窓20の窓面20aを突出させ、その周囲に傾斜部61を形成しているため、ノズル24からの送水が観察窓20の窓面20a全体に広がりやすく、観察窓20の窓面20aへの水当たりが良好で、観察窓20の窓面20aに付着した体液や粘液の洗い残しを少なくできる。
更に、送水操作から送気操作に切り換えると、観察窓20の窓面20a上の残水が親水性の窓面20aから傾斜部61の親水性の区画61aに集中して移動し、先端カバー31の平坦部60に移動して観察窓20の窓面20aに残水が残り難くなる。これにより、観察窓20の窓面20aの水切れ性を向上することができる。
また、ノズル24やノズル24につながるチューブ36の管路に水が残っていても、親水性のチューブ内面で広がってノズル24内へ迅速に到達し、疎水性であるノズル24の内面で細かい粒となって送気され易くなる。このため、チューブ36からノズル24にかけての管路内の水分が管路内に残留して除去に時間を要することもない。
この場合、傾斜部61の親水性の区画61aと疎水性の区画61bの配置は、図2の配置に限定されることなく、図6〜図8に示す変形例1〜3のような配置としても良い。
図6に示す変形例1の傾斜部70は、ノズル24の吐出口24a側に疎水性の区画70aを配置し、吐出口24aと反対側に親水性の区画70bを配置している。疎水性の区画70aと親水性の区画70bとの間には、両隣が逆が特性となるように、親水性の区画70c及び疎水性の区画70dを配置する。
これにより、疎水性の区画70aでノズル24への残水の逆流を防止し、また、親水性の区画70b,70cにて残水を合流させて水滴の粒を大きくすることができる。結果、残水を迅速に移動させることが可能となる。
また、図7に示す変形例2の傾斜部80は、観察窓20の奥に配置される固体撮像素子51の撮像視野を考慮したものである。固体撮像素子51が横長の矩形状である場合、観察窓20における撮像視野Rは、観察光学系を構成するレンズ群の影響により、対角で画角が広くなる。このため、観察窓20の視野形状が広い箇所に対応する傾斜部80の部位に疎水性の区画80aを配置し、観察窓20の視野形状が狭い箇所に対応する傾斜部80の部位に親水性の区画80bを配置する。
図7の変形例2では、撮像の視野形状が広く、光軸中心から離れた位置まで映り込む箇所に対応する傾斜部80の部位を疎水性にすることで、残水を微粒化して撮像視野外へ移動させることができ、残水の映り込みを低減することができる。また、親水性の部位にて残水が合流することで粒が大きくなるため、迅速に残水を傾斜部80から移動させることができる。
更に、図8に示す変形例3の傾斜部90は、親水性の区画90aと疎水性の区画90bとを同心の環状の区画として設けたものであり、観察窓20に近い方を親水性として、観察窓20から遠い方を疎水性とする。変形例3では、親水性の部位と疎水性の部位とを径方向に交互に配置し、且つ観察窓20に近い方を親水性としており、観察窓20上の残水が傾斜部90の上部に集められて傾斜を下り、傾斜下部の疎水性の部位で粒が細かくされて送気の流れによって移動しやすくなる。
このように本実施の形態においては、内視鏡2の観察窓20の窓面20aを先端カバー31の平坦部60から所定高さ突出させると共に、観察窓20の窓面20a周縁と先端カバー31の平坦部60との間に傾斜部61を備え、先端カバー31の平坦部60の少なくとも一部、観察窓20の窓面20a、及び傾斜部61の少なくとも一部を、送気送液用のノズル24から送出される液体に対する親和性が高い表面特性としている。
これにより、送気送液用のノズル24からの送気によって観察窓20に残留する残液を除去する際に、残液を迅速に観察窓20から移動させることができる。結果、観察窓20の残液除去性能を向上することができ、術者はストレスなく観察時に視界を素早くクリアにすることが可能となる。
1 内視鏡装置
2 内視鏡
3 光源装置
4 送気送液装置
5 ビデオプロセッサ装置
6 モニタ
7 挿入部
8 先端部
9 湾曲部
10 可撓管部
12 操作部
13 湾曲操作ノブ
13a 上下湾曲操作ノブ
13b 左右湾曲操作ノブ
14a 操作ボタン(送気送液用)
14b 吸引ボタン
15 スイッチ
16 処置具挿通口
17 ユニバーサルコード
18 内視鏡コネクタ
19 映像用ケーブル
19A プロセッサ用コネクタ
19B 映像用コネクタ
20 観察窓
20a 窓面
21 吸引チャンネル
22 大照明窓
23 小照明窓
24 ノズル(送気送液用)
24a 吐出口
30 先端硬質部材
31 先端カバー
32 湾曲部材
33 カバー部材
34 ノズル支持枠
35 パイプ
36 チューブ(送気送液用)
37 接続パイプ
38 チューブ(送液用)
39 チューブ(送気用)
40 対物レンズ支持筒
41 第1レンズ
50 撮像ユニット
51 固体撮像素子
52,53 カバーガラス
54 回路基板部
60 平坦部
61 傾斜部
61a 親水性の区画
61b 疎水性の区画
63 傾斜壁
70 傾斜部
70a,70d 疎水性の区画
70b,70c 親水性の区画
80 傾斜部
80a 疎水性の区画
80b 親水性の区画
90 傾斜部
90a 親水性の区画
90b 疎水性の区画

Claims (8)

  1. 挿入部の先端に、先端カバーと観察窓と送気送液用のノズルとを備えた内視鏡において、
    前記先端カバーは、前記ノズルから送出される液体に対する親和性が高い表面特性を少なくとも一部に有する平坦部を先端側に備え、
    前記観察窓は、前記先端カバーの前記平坦部から所定高さ突出して前記液体に対する親和性が高い表面特性を有する窓面を備え、
    前記観察窓の窓面周縁と前記先端カバーの前記平坦部との間に、前記液体に対する親和性が高い表面特性を少なくとも一部に有する傾斜部を備える
    ことを特徴とする内視鏡。
  2. 前記傾斜部は、前記液体に対する親和性が高い表面特性を有する部位と親和性が低い表面特性を有する部位とが混在していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記ノズルは、前記液体に対する親和性が低い表面特性を内面に有していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  4. 前記挿入部内に配置され、前記ノズルに接続される管路は、前記液体に対する親和性が高い表面特性を管路内面に有していることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
  5. 前記傾斜部は、前記液体に対する親和性が高い表面特性を有する部位と親和性が低い表面特性を有する部位とが周方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  6. 前記傾斜部は、前記液体に対する親和性が高い表面特性を有する部位と親和性が低い表面特性を有する部位とが径方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  7. 前記傾斜部は、前記液体に対する親和性が低い表面特性を有する部位が前記ノズルの吐出口に対向して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  8. 前記先端カバーは、少なくとも前記ノズルの吐出口と前記傾斜部との間の前記平坦部が前記液体に対する親和性が高い表面特性を有していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
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