JP2016021213A - 確定料金提示による契約支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】顧客が自宅や職場のコンピュータから所定の情報を入力するだけで瞬時に確定的な引越料金を知ることができ、かつ引越業者においては配車を行うことが可能な業務支援システムを提供すること。【解決手段】 家財積み下ろし作業時間と移動時間を基に引越に係る確定料金を算出する確定料金算出手段と、顧客端末から入力された所定の顧客情報のうち、引っ越し元の住所、引っ越し先の住所、引越日時、前記家財積み下ろし時間算出手段から算出された家財積み下ろし時間、移動時間算出手段において算出された移動時間、及び運搬すべき家財の量を基に、必要な引越車両の配車を行う配車手段とを備え、顧客端末から入力された所定の顧客情報に基づいて、確定料金を顧客に提示するとともに、引っ越しに必要な引越車両の配車をおこなうことができるようにしたことを特徴とする引越業務支援システム。【選択図】図1
Description
本発明は、引っ越しの契約に関する確定料金の提示、引越車両の配車、および契約締結のためのシステムに関するものである。
従来から現在に至るまで、私たちが引っ越しをする際に家財等の運搬を所謂引っ越し業者に依頼しようとする場合には、次のような流れで引っ越し料金の見積もりが行われている。すなわち、引っ越し業者は、先ず顧客が希望する引っ越しの日時や、引っ越し元の住所および引っ越し先の住所を確認する。その後、当該引っ越し業者の営業担当者が、顧客の引っ越し元の住居等を訪問して、実際に運搬すべき家財等の荷物を目で見て、その種類や数量を把握し、これにより運搬すべき荷物の全体量を計算する。
そして、これら得た情報を基に引っ越しに係る料金を算出して、顧客に当該料金を提示し、この業者に引っ越し作業を依頼するかどうかの確認を求めることとなる。
このような従来の方法によれば、引っ越しの顧客側からすれば、引っ越し業者の営業担当者が自分の住居に入って荷物を確認する際に立ち会わなければならず、引っ越し前の忙しい時期に余計な時間を割かなければならなくなる。また、特に一人暮らしをしている女性の場合、例えば仕事を終えて帰宅した深夜に引っ越し業者を自宅内に招き入れることには、大きな不安を抱く場合が多い。
さらに、複数の業者から料金の見積もりを取ろうとする場合など、その都度異なった業者に見積もりに来てもらうということは、非常に面倒である。したがって、実際には多くの業者に見積もりを依頼し、それらを比較検討して、妥当な料金で納得のいくサービスを提供してくれる業者を選定するということができない。そして、更に時間がない場合には、引っ越しの見積もりを取得することなく、引っ越しを依頼しなければならない状況も生じていた。
一方、引っ越し業者からすれば、顧客から見積もりの依頼を受けるたび、営業担当者が顧客宅を訪問し、実際に運搬すべき家財等の荷物を目で見て、その種類や数量を把握し、これにより運搬すべき荷物の全体量を確認、計算しなければならなかった。深夜に帰宅するサラリーマンやOLから依頼を受けた場合には、顧客が帰宅する深夜に顧客宅を訪問せざるを得ず、営業担当者にとって大きな負担となっているばかりでなく、業者としても営業コストが非常に高くなるという問題があった。
また、営業コストが非常に高くなる結果、当該営業コストを引っ越しサービスの料金に転嫁せざるを得ず、結局のところ、引っ越しの料金が高くなるという事情が生じていた。
このような従来からの問題点に対しては、インターネットを利用して、顧客が自宅の或いは会社のコンピュータから引っ越し業者(或いは見積もり業者)のホームページにアクセスして、引っ越し業者からの見積もりを取得する方法、あるいはシステムが提案されている(下記特許文献1ないし2参照)。すなわち、これらの方法、あるいはシステムにおいては、顧客が引っ越し業者のホームページにアクセスし、顧客自身が引っ越し希望日や引っ越し元の住所、引っ越し先の住所、荷物の種類および量などの情報を入力することによって、これら情報に基づいて引っ越し料金の見積もり金額が算出され、顧客に見積もり金額が送信される。
このような見積もり方法、あるいはシステムにより、顧客は迅速に引っ越し料金の見積もりを得ることが可能となった。
しかしながら、上記従来の引っ越し見積もり方法およびシステムは、あくまでも見積もりに過ぎなかった。
また、上記のとおり確定料金の見積もりができたとしても、引越に必要な引越車両の配車までは自動的に行うことができず、配車については別途管理する必要があった。
それゆえ、引っ越し料金の見積もりと引っ越し車両の配車が同時に行われるシステムが求められている。
本発明は上記のような問題点を克服するためのものであり、顧客が自宅や職場のコンピュータから所定の情報を入力するだけで瞬時に確定的な引越料金を知ることができ、かつ引越業者においては配車を行うことが可能な業務支援システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る業務支援システムは、顧客に引っ越し作業に係る確定料金を提示するとともに、引越業者の引越車両の配車を行うことができる業務支援システムであって、
通信ネットワークを介して顧客端末と双方向に通信可能な引っ越し業者側の管理サーバを備え、
該管理サーバは、前記通信ネットワークに接続され、顧客端末と双方向に通信可能な外部通信手段と、
顧客端末から入力された所定の顧客情報のうち、運搬すべき家財の量を基に当該家財を引越車両から積み下ろしする作業時間を算出する家財積み下ろし時間算出手段と、
引っ越し元の住所と引っ越し先の住所から引越に係る距離を算出する距離算出手段と
該距離算出手段において算出された距離から引越車両の移動に係る時間を算出する移動時間算出手段と、
前記家財積み下ろし作業時間と移動時間を基に引越に係る確定料金を算出する確定料金算出手段と、
顧客端末から入力された所定の顧客情報のうち、引っ越し元の住所、引っ越し先の住所、引越日時、前記家財積み下ろし時間算出手段から算出された家財積み下ろし時間、移動時間算出手段において算出された移動時間、及び運搬すべき家財の量を基に、必要な引越車両の配車を行う配車手段とを備え、
顧客端末から入力された所定の顧客情報に基づいて、入力された所定の顧客情報に記載の範囲における引越作業にかかる確定料金を顧客に提示するとともに、引っ越しに必要な引越車両の配車をおこなうことができるようにしたことを特徴とする。
通信ネットワークを介して顧客端末と双方向に通信可能な引っ越し業者側の管理サーバを備え、
該管理サーバは、前記通信ネットワークに接続され、顧客端末と双方向に通信可能な外部通信手段と、
顧客端末から入力された所定の顧客情報のうち、運搬すべき家財の量を基に当該家財を引越車両から積み下ろしする作業時間を算出する家財積み下ろし時間算出手段と、
引っ越し元の住所と引っ越し先の住所から引越に係る距離を算出する距離算出手段と
該距離算出手段において算出された距離から引越車両の移動に係る時間を算出する移動時間算出手段と、
前記家財積み下ろし作業時間と移動時間を基に引越に係る確定料金を算出する確定料金算出手段と、
顧客端末から入力された所定の顧客情報のうち、引っ越し元の住所、引っ越し先の住所、引越日時、前記家財積み下ろし時間算出手段から算出された家財積み下ろし時間、移動時間算出手段において算出された移動時間、及び運搬すべき家財の量を基に、必要な引越車両の配車を行う配車手段とを備え、
顧客端末から入力された所定の顧客情報に基づいて、入力された所定の顧客情報に記載の範囲における引越作業にかかる確定料金を顧客に提示するとともに、引っ越しに必要な引越車両の配車をおこなうことができるようにしたことを特徴とする。
本発明に係る業務支援システムによれば、顧客が自宅や職場のコンピュータから所定の情報を入力するだけで瞬時に確定的な引越料金を知ることができ、かつ引越業者においては配車を行うことができる。
また、顧客としては、即時に確定料金を知ることができるので、引っ越し業者の営業担当者による訪問見積もりを受ける必要がなく、しかも提示された確定料金で安心して簡単に引っ越し作業依頼の契約を締結することが可能となる。
また、引っ越し業者としても、顧客の自宅等へ訪問見積もりする必要がなくなるので、大きな負担軽減となり、営業コストを大幅に減らすことができる。それゆえ、引っ越し作業料金を安く設定することが可能となり、顧客の利益にもなる。
以上のように、本発明に係る業務支援システムによれば、顧客が自宅や職場のコンピュータから所定の情報を入力するだけで瞬時に確定的な引越料金を知ることができ、かつ引越業者においては配車を行うことができる。
それゆえ、顧客としては、即時に確定料金を知ることができるので、引っ越し業者の営業担当者による訪問見積もりを受ける必要がなく、しかも提示された確定料金で安心して簡単に引っ越し作業依頼の契約を締結することが可能となる。
また、引っ越し業者としても、顧客の自宅等へ訪問見積もりする必要がなくなるので、大きな負担軽減となり、営業コストを大幅に減らすことができる。それゆえ、引っ越し作業料金を安く設定することが可能となり、顧客の利益にもなる。
よって、本発明に係る業務支援システムによって、顧客としては、訪問見積もり等の負担がなく確定料金に基づいて安心して引っ越し作業の依頼ができる一方、引っ越し業者としては、引っ越し車両の正確な配車およびその管理を行うことが可能になるという双方にとって非常に大きな利益をもたらすことが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すとおり、この実施形態における契約支援システム1は、インターネット9に接続された管理サーバ2を備えており、同じくインターネット9に接続された複数の顧客端末3と双方向に通信可能となっている。また、管理サーバ2には、引っ越し業者の各事業所に備えられたクライアント端末FがネットワークNを介して複数接続されている。
ネットワークNは、閉域のインターネットである。閉域のインターネットとは、アクセス権限のあるユーザがアクセス可能である一方、アクセス権限のないユーザはアクセス不可能なインターネットである。ネットワーク5は、閉域のネットワーク、すなわちアクセス権限のあるユーザのみがアクセス可能であるネットワークであれば、専用回線やWAN(Wide Area Network)などでもよく限定されない。したがって、閉域のネットワークを構成できれば、ネットワークNの上にソフトウェア、データをおくでクラウドコンピューティングでシステムを構築してもよい。すなわち、その実施態様は限定されない。
ネットワークNは、閉域のインターネットである。閉域のインターネットとは、アクセス権限のあるユーザがアクセス可能である一方、アクセス権限のないユーザはアクセス不可能なインターネットである。ネットワーク5は、閉域のネットワーク、すなわちアクセス権限のあるユーザのみがアクセス可能であるネットワークであれば、専用回線やWAN(Wide Area Network)などでもよく限定されない。したがって、閉域のネットワークを構成できれば、ネットワークNの上にソフトウェア、データをおくでクラウドコンピューティングでシステムを構築してもよい。すなわち、その実施態様は限定されない。
図2に示すとおり、管理サーバ2は、少なくともCPU21、RAM22、記憶装置(ハードディスク)23、およびモデム、LANボード等の外部通信装置24とを備え、また必要に応じて、液晶ディスプレイなどの表示装置25、およびキーボードやマウスなどの入力装置26を備えて構成されている。
記憶装置23には、引っ越し料金を算出するためのメインプログラムや、引っ越しの日にち、引っ越し業者が用意する所定の引越条件・プラン、引越元住所・引越先住所からまでの引越距離及びルートを算出するための情報、家財の一覧やそれに対応する所定の容積データなど、引越料金の算出に必要な様々なデータなどが格納されている。また、当該記憶装置には、顧客が顧客端末から入力・送信した顧客入力情報(引越元および引越先の住所、希望する日にち、家財の明細など)を一時的に格納する手段も備えるものである。
CPU21は、上記記憶装置23に格納されたプログラムや上記引越料金に必要な様々なデータ、および顧客端末3からインターネット9を介して送信され記憶装置23に格納された顧客入力情報を参照して引っ越しにかかる料金を算出し、顧客端末に当該料金を送信するようになっている。
一方、顧客端末も同様に少なくともCPU31、RAM32、記憶装置(ハードディスク)33、およびモデム、LANボード等の外部通信装置34とを備え、また必要に応じて、液晶ディスプレイなどの表示装置35、およびキーボードやマウスなどの入力装置36を備えている。そして、インターネット9を介して引越業者の管理サーバ2から送信されてくる料金算出に必要な情報入力画面データを表示装置35に表示し、その画面の指示に従って、入力装置36により、顧客入力情報を入力し、当該顧客入力データをインターネット9を介して引越業者の管理サーバ2へ送信するものである。
図3は、引越業者が有する管理サーバ2の機能を示しており、管理サーバ2は、インターネット9に接続された外部通信手段51と、制御処理手段52と、記憶手段53とを備えている。
外部通信手段51は、モデムやLANボード等により実現される手段であり、インターネット9を介して顧客端末3と双方向に通信可能にするものである。
制御処理手段52は、記憶手段53に格納されたプログラムやデータを参照して主にCPU21により実現される手段であり、引越料金算出のために必要な所定の顧客入力情報を入力してもらうための画面データを出力し、また顧客端末から入力・送信された顧客入力情報を受信するための顧客入力情報処理手段521と、顧客入力情報のうち所定の情報を元に基本料金を算出する基本料金算出手段522と、顧客入力情報のうち引越元住所と引越先住所から引っ越しの距離を算出する距離算出手段523と、当該距離から移動時間を算出する移動時間算出手段524と、顧客入力情報のうち家財の種類および数から運搬すべき家財の総量(容積)を算出する荷量算出手段525と、当該荷物量から家財の積み下ろしにかかる時間を算出する家財積み下ろし時間算出手段527と、前記各手段により算出された基本料金および移動時間、家財積み下ろし時間とに基づき引っ越しにかかる確定料金を算出する確定料金算出手段527とを備えている。
また、記憶手段53は、主に記憶装置23により実現される手段であり、引っ越しにかかる料金を算出するためのメインプログラム531と、引っ越しの料金算出に必要な情報に関する基本的な選択項目や引越業者側における引越車両情報やドライバー情報等が記憶されているマスターテーブル532と、マスターテーブル532に記憶されている各選択項目に対応する顧客入力情報を格納すべき顧客入力情報テーブル533と、顧客が入力する引越元の住所と引越先の住所から引っ越しをする距離およびルートを算出するための地図データ・距離算出用データ534と、車両・ドライバー情報535とを備えている。 車両・ドライバー情報535には、車両の識別情報、車両の位置情報、ドライバーの識別情報、ドライバーの出退勤及び位置情報、配車情報等を含む。
図4は、顧客端末3が備える機能を示しており、インターネット9に接続された外部通信手段61と、引越業者側の管理サーバ2からインターネット9を介して送信される顧客入力情報を入力するための画面データを受信する画面データ受信手段62と、顧客入力情報を入力するための顧客情報入力手段63と、入力した顧客入力情報を送信する顧客情報送信手段64と、送信された顧客入力情報に基づいて管理サーバ2で算出された確定料金情報、および当該確定料金に基づく引越業者からの契約申込の意思表示を受信する確定料金および契約申込情報受信手段65と、引越業者からの契約申込の意思表示に対する承諾の意思表示を引越業者の管理サーバ2に向けて出力するための契約申込に対する承諾の意思表示送信手段66とを備えている。
図5は、本発明に係る契約支援システムの動作の一例を示すフロー図である。当該フローズの流れに沿って説明すると、先ず引越料金を知りたい顧客が、引越業者の管理サーバ2にアクセスする(S101)。
顧客端末からの要求に応じて、管理サーバ2の顧客入力情報処理手段521から、引越料金算出のために必要な所定の顧客入力情報を入力してもらうための画面データがインターネット9を介して送信され(S102)、入力画面が顧客端末3の表示装置に表示される(S103)。
S103において表示された画面の指示に従って、顧客は順次引越料金の算出に必要な顧客入力情報、すなわち、引越元の住所や引越先の住所、引っ越しを希望する日にち、引越業者が用意する顧客側で選択可能な所定のプラン、運搬すべき家財の種類、数量などを入力してゆく。この入力順序は適宜変更可能であるが、図5に示す一例に沿って更に説明すると、先ずS102においては、顧客が引っ越しする引越元の住所と引越先の住所を入力するための画面データが送信され、当該画面が顧客端末3において表示される(S103)。
これに対し、顧客が引越元の住所および引越先の住所を画面の表示にしたがって入力し、引越業者側の管理サーバ2へ送信する(S104)。管理サーバ2は、S104において送信された情報を受信し、当該入力された情報と地図データ・距離算出用データ534とを参照して管理サーバ2の距離算出手段523により、引っ越しすべき距離およびルートが算出される(S105)。
尚、この距離算出手段523および地図データ・距離算出用データ534は、この実施形態においては管理サーバ2内に格納されているが、これらは必ずしも管理サーバ2内に格納されている必要はなく、当該距離算出手段523および地図データ・距離算出用データ534は、地図情報提供サービスおよび距離・ルート情報提供サービスを提供する外部のデータベースを利用するようにしてもよい。その場合、管理サーバは、引越元住所および引越先住所情報送信手段および前記サービスにより算出された距離情報・ルート情報を受信する距離情報受信手段とを備えるようにすればよい。また、上記距離算出手段523により算出される距離情報には、移動距離やルートのみならず有料道路の利用の有無およびその料金を含むようにするのが望ましい。
図6は、顧客端末において表示される上記引越元住所および引越先住所の入力画面の一例を示すものであり、当該画面71の左側に引越元住所入力欄711と、引越先住所入力欄712が設けられている。顧客が当該画面において引越元住所と引越先住所を入力し、当該情報を引越業者の管理サーバ2へ送信すると、管理サーバ2において引越元住所から引越先住所へ至るまでの距離およびルートが算出される。
次に、顧客が引っ越しを希望する日にちおよび希望するプランを選択するための画面データが顧客端末3に送信され(S106)、当該画面が顧客端末3において表示される(S107)。ここでいうプランは、荷物の積み込み作業時間帯や引越先での荷物の積み下ろし時間の条件選択など、予め引越業者側で用意された顧客が選択可能な複数のプランのことである。このプランは、引越業者が、引越作業にかかる料金に影響する様々な要因に基づいて様々な内容、料金で提示できるものである。
顧客はS107で表示された画面の指示に従って、希望する日にちやプランを入力し、引越業者の管理サーバ2へ送信する(S108)。
管理サーバ2は、S108で送信された情報と管理サーバ2内のマスターテーブル532に格納されたデータとを参照して、顧客入力情報に対応する基本プランの選定、当該基本プランの料金算出、および基本プランに含まれる移動距離料金を超過する距離料金を算出し(S109)する。
図7および図8は、顧客端末において上記引越を希望する日にちとプランを選択するための画面72、73であり、日にち希望選択欄721、731、およびプラン選択欄722、732が表示されている。当該各欄に顧客が引越を希望する日にち、プランを入力して当該情報を管理サーバ2へ送信すると、管理サーバ2において、顧客が入力した情報に対応する基本プランの選定が行われ、当該基本プランにおける基本料金が算出される。また、上記S105において算出した引越距離情報を参照して、前記基本プランに含まれる移動距離料金を超過する距離料金が算出され、料金表示欄723、733に表示されるようになされている。
更に、管理サーバ2は、引っ越しにおいて顧客が運搬を希望する家財の種類、および各家財の数量を入力するための画面データを顧客端末3へ送信し(S110)、当該画面が顧客端末において表示される(S111)。
S111で表示された画面においては、通常考え得るあらゆる種類の家具、家電製品、寝具、書籍、照明器具、スポーツ用品その他の家財道具の一覧が表示される。これは、全ての家財を一度に表示するようにしてもよいし、例えば、リビング、寝室など部屋の種類毎に分けて、順次表示するようにしてもよい。
顧客は、この表示された画面の指示にしたがって、運搬を希望する家財の種類および数量を順次選択、入力し、当該情報を管理サーバへ送信する(S112)。
各家財には、所定の容積データが対応付けられ、この対応データが管理サーバ2のマスターテーブル532に格納されている。管理サーバ2の荷量算出手段は、顧客が選択、入力した家財の種類と数量、および各家財に対応する容積データとを参照して、運搬すべき家財の総量(総容積)を算出する。また、管理サーバ2は、S112までに得られた基本料金、距離料金および運搬すべき家財の総容積から、当該家財の積み下ろしにかかる時間を算出する。更に当該積み下ろしに係る時間に基づいて、引越作業にかかる確定料金を算出する(S113)。ここにおいて、家財の積み下ろしに係る「時間」をコストととらえ、単に時間あたりのコスト、すなわち料金を設定して、これにより積み下ろし時間と単に時間当たりの料金から、引っ越し作業にかかる料金を算出するようにすることができる。
尚、図9は、顧客端末において表示され運搬すべき家財の詳細を入力するための画面の一例を示す図であり、当該画面74には、家財一覧741と、選択家財表示欄742とが設けられている。顧客は、顧客端末において表示されているこの画面の家財一覧を見ながら、運搬を依頼する家財をチェックしてゆく。家財一覧としては、ベッド、書棚、ソファなどの家具、テレビ、電子レンジ、冷蔵庫などの家電製品、本、雑誌類などの書籍、ゴルフバッグやスキーセットなどのスポーツ用品等、想定しうる多くの種類の家財が表示される。この家財の表示は、全ての家財を一覧にして表示してもよいが、例えば家具、家電などの種類ごとに分けて表示するようにしてもよいし、リビング、キッチン、子供部屋などの部屋ごとに分けて表示してもよく、あるいはそれらの組み合わせにより表示するようにしてもよい。顧客はこの家財一覧を見ながら、該当する(運搬を希望する)家財をチェックしてゆくのであるが、この画面においては、該当する家財をクリックすることで、選択された(クリックされた)家財が選択家財表示欄742に表示される。また、家財一覧にある各家財には、それぞれ対応する容積が設定され、各家財とそれに対応する容積の数値が関連付けられてマスターテーブル532に格納されている。そして、顧客が選択した家財とそれに対応する容積の総和が演算され、運搬すべき家財の総容積として家財容積表示欄743に表示される。
続いて、管理サーバ3は、S113において算出された確定料金情報と、当該確定料金に基づき、S101〜S113までの間で顧客が入力した情報の範囲で間違いなく引越作業を行うという契約申込の意思表示を顧客端末3に送信し(S114)、当該確定料金情報および契約申込の意思表示が顧客端末3において表示される(S115)。
このようにして、顧客は、いつでも自分の端末から引っ越しにかかる料金、しかも確定料金を瞬時に知ることができる。顧客は、S115において表示された確定料金および契約申込の意思表示に対し、あくまでも顧客自身の自由意思に基づき、前記契約申込にかかる諸条件および確定料金を了承し、引越作業を依頼しようと考えれば、当該契約申込に対する承諾の意思表示を管理サーバ2へ向けて送信し(S116)、管理サーバ2がこれを受信して契約が成立する。
一方、配車手段においては、上記における引っ越しの開始日時と、移動時間および家財の積み下ろし時間、及び引越車両の識別情報・位置情報、ドライバーの識別情報・出退勤情報・位置情報から、最適な引越車両を選定して配車を行う。
このようにして、本発明にかかる契約支援システムによれば、インターネットを介して顧客が容易にかつ迅速に引っ越しにかかる確定料金を知ることができる。したがって、引越業者を自宅へ呼んで訪問見積もり依頼する必要がなく、時間や心理的な負担などを大幅に軽減することができるし、確定料金に基づき安心して引越作業を依頼できる。また、引越業者としても、訪問見積もりによる営業コストを削減でき、引越作業にかかる料金を低く設定することが可能となる。また、最適な配車を行うことができるので、業務の効率化及びコストの低減を図ることが可能となる。
尚、上記では、本発明に掛かる契約支援システムの一実施形態を示したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の様々な実施態様を含むものである。
1 契約支援システム
2 管理サーバ
3 顧客端末
2 管理サーバ
3 顧客端末
Claims (3)
- 顧客に引っ越し作業に係る確定料金を提示するとともに、引越業者の引越車両の配車を行うことができる業務支援システムであって、
通信ネットワークを介して顧客端末と双方向に通信可能な引っ越し業者側の管理サーバを備え、
該管理サーバは、前記通信ネットワークに接続され、顧客端末と双方向に通信可能な外部通信手段と、
顧客端末から入力された所定の顧客情報のうち、運搬すべき家財の量を基に当該家財を引越車両から積み下ろしする作業時間を算出する家財積み下ろし時間算出手段と、
引っ越し元の住所と引っ越し先の住所から引越に係る距離を算出する距離算出手段と
該距離算出手段において算出された距離から引越車両の移動に係る時間を算出する移動時間算出手段と、
前記家財積み下ろし作業時間と移動時間を基に引越に係る確定料金を算出する確定料金算出手段と、
顧客端末から入力された所定の顧客情報のうち、引っ越し元の住所、引っ越し先の住所、引越日時、前記家財積み下ろし時間算出手段から算出された家財積み下ろし時間、移動時間算出手段において算出された移動時間、及び運搬すべき家財の量を基に、必要な引越車両の配車を行う配車手段とを備え、
顧客端末から入力された所定の顧客情報に基づいて、入力された所定の顧客情報に記載の範囲における引越作業にかかる確定料金を顧客に提示するとともに、引っ越しに必要な引越車両の配車をおこなうことができるようにしたことを特徴とする引越業務支援システム。 - 管理サーバは、引越業者が保有する引越車両の識別情報及び各引越車両の現在地及び書的期間内の位置情報を有し、配車手段は、顧客情報に加え前記識別情報並びに位置情報を基に引越車両の配車を行うことを特徴とする請求項1に記載の引越業務支援システム。
- 顧客に引っ越し作業に係る確定料金を提示するとともに、引越業者の引越車両の配車を行うことができる見積もり・配車方法であって、
通信ネットワークを介して顧客端末から管理サーバに入力された所定の顧客情報のうち、運搬すべき家財の量を基に当該家財を引越車両から積み下ろしする作業時間を算出するステップと、
引っ越し元の住所と引っ越し先の住所から引越に係る距離を算出するステップと、
算出された引越に係る距離から引越車両の移動に係る移動時間を算出するステップと、
前記家財積み下ろし作業時間と移動時間を基に引越に係る確定料金を算出するステップと、
顧客端末から入力された所定の顧客情報のうち、引っ越し元の住所、引っ越し先の住所、引越日時、家財積み下ろし時間、移動時間、及び運搬すべき家財の量を基に、必要な引越車両の配車を行うステップとを含むことを特徴とする見積もり・配車方法。
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2014
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