JP2016019302A - バッテリパック - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの増大を抑制しつつ、電力の浪費を抑制できるバッテリパックを提供する。
【解決手段】バッテリパック2は、充放電制御部48が各バッテリ制御部68を制御することで各ブロック10、20の放電状態を制御するため、接続点51と出力端子50との間に高価なスイッチング部を備えることなく、バッテリ12、22から出力端子50への電流経路を接続状態または遮断状態のいずれかに切り替えることができる。充放電制御部48は、メインSW6がオフ状態となった場合(換言すれば、省消費電力モードが選択された場合。S360でYES判定)には、各ブロック10、20のバッテリ制御部68をスリープ状態にする(S470)ことで、通常消費電力モードに比べて、バッテリパック2における全体としての消費電力を低減できる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、並列接続された複数のバッテリブロックを備えて、外部負荷に対して放電するバッテリパックに関する。
電動工具等の電動作業機器に電源供給を行うバッテリパックとして、背負い式のバッテリパックが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
このバッテリパックは、バッテリパック内に蓄電可能な電力量(換言すればバッテリ容量)を増加するため、ケース内に複数のバッテリブロックを収納できるようになっている。そして、ケースに複数のバッテリブロックが収納された際には、その収納されたバッテリブロック同士を並列接続することで、各バッテリブロックに対する充・放電を同時に実施できるようにされている。
また、このバッテリパックは、並列接続されたバッテリブロック同士の接続点と、外部負荷に接続される放電端子と、を接続する放電経路上にスイッチング部を備える構成である。このスイッチング部は、ON状態(接続状態)とOFF状態(遮断状態)とに切替可能に構成されている。
このような構成により、スイッチング部をON状態にすることで、バッテリパック内部の保護IC及び電池側マイコンへの電力供給を開始して、各種制御処理を開始するとともに、放電経路を通電状態(バッテリブロックと放電端子とが接続された状態)とすることができる。また、バッテリパックを長時間使用しない場合には、スイッチング部をOFF状態にしておくことで、保護IC及び電池側マイコンへの電力供給も遮断することが可能となり、電力の浪費や過放電等によるバッテリブロックの劣化を抑制することが可能な構成となっている。
また、バッテリブロックとしては、自身の内部に内部スイッチを備えて、外部への電流経路を通電状態または遮断状態に切り替えるものがある。このような内部スイッチを備えるバッテリブロックは、他のバッテリブロックと並列接続した際に、内部スイッチの状態を適切に制御することで、他のバッテリブロックとの間で不必要な充放電が行われることを抑制できるため、バッテリブロック間で無駄に電力消費されることを抑制できる。
特開2014−017951号公報
しかし、内部スイッチを内蔵するバッテリブロックを複数備えるバッテリパックにおいて、放電経路上(並列接続されたバッテリブロック同士の接続点と放電端子とを接続する放電経路上)にスイッチング部を設ける場合には、スイッチの個数が増大するため、バッテリパックとしての製造コストが増大するという問題がある。
とりわけ、複数のバッテリブロックから放電された電流が重畳される放電経路においては、大きな電流が流れる可能性があるため、大電流に耐えられる高価なスイッチング部を設ける必要があり、製造コストの増加がより大きくなる。
そこで、本発明は、製造コストの増大を抑制しつつ、電力の浪費を抑制できるバッテリパックを提供することを目的とする。
本発明の1つの局面のバッテリパックは、並列接続された複数のバッテリブロックと、複数のバッテリブロックにおけるそれぞれの放電状態を制御する放電制御部と、当該バッテリパックにおける複数の動作モードのうちいずれか1つを選択するために使用者が操作するモード設定部と、を備える。
複数のバッテリブロックは、それぞれ、充放電可能なバッテリセルと、経路状態切替部と、を備える。経路状態切替部は、バッテリセルから外部負荷への電流経路を接続状態または遮断状態のいずれかに切り替える。
バッテリパックにおける複数の動作モードには、通常消費電力モード、省消費電力モードが少なくとも含まれている。
放電制御部は、経路状態切替部を制御することでバッテリブロックの放電状態を制御する。
放電制御部が、複数のバッテリブロックのうち少なくとも1つについて、バッテリセルから外部負荷への電流経路が接続状態となるように、経路状態切替部を制御することで、外部負荷への放電が可能となる。また、放電制御部が、全てのバッテリブロックについて、バッテリセルから外部負荷への電流経路が遮断状態となるように、経路状態切替部を制御することで、バッテリパックでの電力浪費の抑制や、過放電等によるバッテリブロックの劣化の抑制が可能となる。
つまり、このバッテリパックは、放電制御部および各バッテリブロックの経路状態切替部を備えることで、上述したスイッチング部のような構成を備えることなく、バッテリセルから外部負荷への電流経路を接続状態または遮断状態のいずれかに切り替えることができる。
そして、放電制御部は、モード設定部において省消費電力モードが選択された場合には、モード設定部において通常消費電力モードが選択された場合よりも、経路状態切替部での消費電力を低減させる。
つまり、このバッテリパックにおいては、使用者によりモード設定部が操作されて省消費電力モードが選択されることで、通常消費電力モードに比べて、経路状態切替部での消費電力を低減させることで、バッテリパック全体としての消費電力を低減できる。
よって、本発明のバッテリパックによれば、高価なスイッチング部を必要としないため、製造コストの増大を抑制できるとともに、使用者によりモード設定部が操作されて省消費電力モードが選択されることで、バッテリパック全体としての消費電力を低減できるため、電力の浪費を抑制できる。
なお、経路状態切替部は、自身の動作状態として、バッテリセルから外部負荷への電流経路の切替を行う起動状態(通常消費電力モード)と、前記電流経路の切替を行わないスリープ状態(スリープモード)と、を少なくとも有していてもよい。そして、放電制御部は、バッテリパックの動作モードとして通常消費電力モードが選択された場合には、経路状態切替部を起動状態に制御し、バッテリパックの動作モードとして省消費電力モードが選択された場合には、経路状態切替部をスリープ状態に制御してもよい。なお、経路状態切替部は、起動状態における自身内部での消費電力に比べて、スリープ状態における自身内部での消費電力が小さくなるよう構成されている。
次に、上述のバッテリパックにおいては、放電制御部は、モード設定部において省消費電力モードが選択された場合には、経路状態切替部での消費電力を低減させた後に、モード設定部において通常消費電力モードが選択された場合よりも、自身の消費電力を低減してもよい。
つまり、モード設定部において省消費電力モードが選択された場合には、経路状態切替部に加えて、放電制御部についても、通常消費電力モードではなく、低消費電力モード(スリープモード)に移行して、消費電力を低減しても良い。
なお、放電制御部は、自身の動作状態として、経路状態切替部の制御を行う起動状態(通常消費電力モード)と、経路状態切替部の制御を行わないスリープ状態((スリープモード))と、を少なくとも有していてもよい。そして、放電制御部は、バッテリパックの動作モードとして通常消費電力モードが選択された場合には、自身の動作状態を起動状態に制御し、バッテリパックの動作モードとして省消費電力モードが選択された場合には、自身の動作状態をスリープ状態に制御してもよい。なお、放電制御部は、起動状態における自身内部での消費電力に比べて、スリープ状態における自身内部での消費電力が小さくなるよう構成されている。
次に、上述のバッテリパックにおいては、放電制御部は、モード設定部において通常消費電力モードが選択された場合には、電流経路の状態切替を行うための切替用電力を経路状態切替部へ供給することを許可し、モード設定部において省消費電力モードが選択された場合には、経路状態切替部への切替用電力の供給を停止する構成であっても良い。
このように、経路状態切替部に対する切替用電力の供給状態を切り替えることで、経路状態切替部での消費電力を変更することが可能となる。
そして、省消費電力モードが選択された場合には、経路状態切替部への切替用電力の供給を停止することで、通常消費電力モードが選択された場合に比べて、経路状態切替部での消費電力を低減できる。
次に、上述のバッテリパックにおいては、放電制御部は、複数のバッテリブロックの全てについて放電不可能となった場合には、モード設定部において通常消費電力モードが選択された場合よりも、経路状態切替部での消費電力を低減させてもよい。
つまり、複数のバッテリブロックの全てが放電不可能となった場合には、バッテリパックとして外部負荷に対する正常な放電が不可能な状態であり、通常消費電力モードで動作しても、電力を無駄に消費することになる。
そのため、複数のバッテリブロックの全てが放電不可能となった場合には、モード設定部の操作状態に関わらず、モード設定部において通常消費電力モードが選択された場合よりも、経路状態切替部での消費電力を低減させることで、電力の無駄な消費を抑制できる。
なお、バッテリブロックが放電不可能となるのは、例えば、バッテリセルが過放電状態、高温(過熱)状態、過負荷状態のいずれかである場合が挙げられる。
本発明のバッテリパックによれば、製造コストの増大を抑制できるとともに、バッテリパック全体としての消費電力を低減できるため、電力の浪費を抑制できる。
実施形態のバッテリパックの外観を表す斜視図である。 実施形態のバッテリパックの内部構成を表す斜視図である。 実施形態のバッテリパックの回路構成を表すブロック図である。 図3に示す第1、第2ブロックの構成を表す回路図である。 図3の充放電制御部にて実行される放電制御処理を表すフローチャートである。 放電制御処理のS350にて起動される過負荷検出処理を表すフローチャートである。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
本実施形態のバッテリパック2は、例えば、使用者が手に持って使用する電動工具や電動草刈機等の電動作業機に対し電源供給を行うためのものである。
図1、図2に示すように、バッテリパック2は、2つのブロック(第1ブロック10、第2ブロック20)に分けられたバッテリ12、22を、合成樹脂製のケース(筐体)4内に収納することにより構成されている。
各バッテリ12、22は、電動工具に装着して使用されるバッテリに比べて大容量(例えば、6Ah)であり、重量も体積も大きいことから、ケース4は、使用者がベルトを使って背負うことができるようになっている。
そして、図1に示すように、ケース4の側壁には、電源コード5を介して外部機器に電源供給(放電)するのを許可する主電源スイッチ(以下、メインSWという)6、及び、充電用アダプタから充電用の直流電圧を取り込むための充電用コネクタ7が設けられている。
メインSW6は、バッテリパック2の動作モードを選択するために備えられており、使用者の操作によって動作モードが選択される。バッテリパック2の動作モードとしては、通常消費電力モードおよび省消費電力モードの2種類のモードがある。
メインSW6は、いわゆるプッシュ式スイッチであり、使用者による押下操作が繰り返される毎に、オン状態(押下部分がスイッチ内部に収容された収容状態)とオフ状態(押下部分がスイッチの外部に突出した突出状態)とが交互に切替わるよう構成されている。
メインSW6がオフ状態からオン状態に切り替えられると、後述する充放電制御部48は、バッテリパック2の動作モードとして通常消費電力モードが選択されたと判定する。また、メインSW6がオフ状態に設定されると、後述する充放電制御部48は、バッテリパック2の動作モードとして省消費電力モードが選択されたと判定する。
なお、充電用コネクタ7には、防水用のキャップが被されている。また、充電用コネクタ7に接続される充電用アダプタは、図3に例示するように、ACプラグ8を介して商用電源から電源電圧(交流)を取り込み、所定の直流電圧に変換して出力するAC/DC変換器9にて構成される。
次に、各ブロック10、20のバッテリ12、22は、図4に示すように多数のセル30にて構成されており、ケース4内には、各ブロック10、20毎にセル30を固定した支持部材14、24を介して、固定されている。
また、ケース4内には、これら各ブロック10、20のバッテリ12、22に加えて、各バッテリ12、22に対する充電及び放電を制御するための回路部品が実装された回路基板40が収納される。
この回路基板40は、図3,図4に示す充放電用回路の共通基板であり、ケース4内には、各ブロック10、20のバッテリ12、22を覆うように、各ブロック10、20の支持部材14、24に固定されている。
また、回路基板40のバッテリ12、22とは反対側には、所定の間隔を開けて放熱用のヒートシンク(図示せず)が配置される。そして、このヒートシンクは、回路基板40に実装されたFET等の発熱体が固定されて、発熱体からの熱を放熱する。
[1−2.充放電用回路]
次に、この回路基板40にて構成される充放電用回路について説明する。
図3に示すように、回路基板40には、充放電用回路として、上記各ブロック10、20のバッテリ12、22毎に設けられる充放電部16、26、DC/DCコンバータ42、自己溶断ヒューズ44、電源部46、及び、充放電制御部48が組み付けられている。
充放電部16、26は、各ブロック10、20のバッテリ12、22に対する充電及び放電の切り替え、及び、バッテリ状態の監視を行うためのものであり、回路基板40上の配線パターンにて構成されるポートP1〜P6を介して、他の回路に接続される。
ここで、ポートP1は、バッテリ12、22への充電電圧を入力するためのものであり、ポートP2は、電源コード5が接続される出力端子50へバッテリ電圧を出力するためのものであり、ポートP3は、ヒューズ88を介して回路基板40のグランドに接地するためのものである。
充放電部16、26のそれぞれのポートP2は、いずれも接続点51に接続されると共に、接続点51を介して出力端子50へ接続されている。
また、ポートP4は、充放電制御部48との間で通信を行うためのものであり、ポートP5は、バッテリ12、22への充電経路を遮断する遮断信号を出力するためのものであり、ポートP6は、電源部46にバッテリ電圧を出力するためのものである。
図4に示すように、各充放電部16、26において、バッテリ12、22の正極側は、充電スイッチとしてのFET(以下、充電FETという)52及び逆流防止ダイオード54を介して、ポートP1に接続されている。
なお、逆流防止ダイオード54は、アノードがポートP1側、カソードがバッテリ12、22の正極側、となるように配置されることで、バッテリ12、22の正極からポートP1側に電流が流れるのを防止するためのものである。
また、バッテリ12、22の正極側は、放電スイッチとしてのFET(以下、放電FETという)62、及び、逆流防止用のFET(以下、逆流防止FETという)64を介して、ポートP2に接続されている。
逆流防止FET64は、寄生ダイオード65にて、ポートP2側からバッテリ12、22の正極側に電流が流れるのを防止するためのものである。
そして、寄生ダイオード65の両端(つまり、逆流防止FET64のドレイン、ソース)には、その両端電圧から寄生ダイオード65の順方向に放電電流が流れたことを検出して、放電FET62をオンさせる放電検出部66が接続されている。
なお、バッテリ12、22の正極側は、ポートP6にも接続されている。
また、各充放電部16、26には、充電FET52及び放電FET62のオン・オフ状態を切り替えるバッテリ制御部68、及び、バッテリ12、22への充電時に各セル30の電圧を監視して、過電圧になると充電を停止させる過電圧保護部70が備えられている。
バッテリ制御部68は、ポートP4を介して充放電制御部48との間で通信を行い、充放電制御部48からの指令に従い充電FET52及び放電FET62をオン・オフさせる。
また、バッテリ制御部68には、バッテリ12、22を構成する各セル30の両端電圧、バッテリ温度を検出する温度センサ72からの検出信号、バッテリ12、22の充放電経路に設けられた抵抗74の両端電圧(換言すれば充放電電流)が入力される。
そして、バッテリ制御部68は、これら各入力データを、ポートP4を介して充放電制御部48に出力する。また、バッテリ制御部68は、バッテリ12、22への充電時や放電時に流れる充放電電流に基づき、バッテリ12、22の残容量を監視しており、その監視結果も、ポートP4を介して充放電制御部48に出力する。
過電圧保護部70は、バッテリ12、22を構成する各セル30の両端電圧を取り込み、その電圧が通常よりも高い過電圧になると、バッテリ12、22への充電経路を遮断させるための遮断信号を、ポートP5から出力させる。
なお、バッテリ制御部68及び過電圧保護部70は、上述した機能を有する集積回路(IC)にて構成されている。
次に、回路基板40において、DC/DCコンバータ42及び自己溶断ヒューズ44は、充電用コネクタ7から各充放電部16、26のポートP1に至る充電経路の内、各充放電部16、26共通の充電経路に設けられている。
DC/DCコンバータ42は、充電用コネクタ7に接続された充電用アダプタ(AC/DC変換器9等)から供給される直流電圧(例えば、DC12V)を、バッテリ12、22を充電するのに必要な直流電圧(例えば、DC42V)に昇圧するためのものである。
そして、DC/DCコンバータ42にて生成された直流電圧は、自己溶断ヒューズ44を介して、各充放電部16、26のポートP1へ、バッテリ12、22の充電電圧として入力される。
次に、自己溶断ヒューズ44は、DC/DCコンバータ42から充放電部16、26への充電経路上に設けられるヒューズ部44aと、通電により発熱してヒューズ部44aを溶断させる発熱抵抗体44bとを備える。
発熱抵抗体44bは、一端が充電経路に接続され、他端がNPNトランジスタからなるスイッチング素子82を介してグランドラインに接地されている。また、スイッチング素子82の制御端子(ベース)には、充放電部16、26のポートP5が接続されている。
このため、各充放電部16、26(詳しくは過電圧保護部70)は、ポートP5から遮断信号(ハイレベル)を出力することで、スイッチング素子82をオンさせ、これにより自己溶断ヒューズ44を溶断させて、バッテリ12、22への充電経路を遮断することができる。
次に、電源部46には、外部の充電用アダプタから充電用コネクタ7に入力された直流電圧、及び、充放電部16、26のポートP6から出力されるバッテリ電圧が、それぞれ、逆流防止用のダイオード84、85、86を介して入力される。
そして、電源部46は、その入力された直流電圧から、充放電制御部48や充放電部16、26を駆動するための電源電圧(直流定電圧)を生成して、これら各部に供給する。
また、電源部46は、充電用コネクタ7に外部の充電用アダプタから直流電圧が入力されているとき(つまりバッテリ12、22への充電時)には、その直流電圧を利用して電源電圧を生成し、そうでなければ、充放電部16、26から供給されるバッテリ電圧を利用して電源電圧を生成する。
さらに、電源部46は、充放電制御部48からの指令に基づいて、充放電部16、26の放電FET62に対する駆動用電力の出力状態を切替可能に構成されている。つまり、電源部46は、充放電制御部48から出力許可指令を受信すると、放電FET62に対して駆動用電力を出力し、充放電制御部48から出力停止指令を受信すると、放電FET62に対する駆動用電力の出力を停止する。
次に、充放電制御部48は、MCU(Micro Control Unit)にて構成されており、MCUは、CPUを搭載した集積回路であり、記憶している各種のプログラムに基づいて各種処理を実行する。充放電制御部48は、例えば、充放電部16、18内のバッテリ制御部68を介して、各ブロック10、20毎にバッテリ12、22への充電及び放電を制御する。
また、充放電制御部48は、バッテリ12、22への充電時には、DC/DCコンバータ42を動作させることで、充電用の高電圧を生成させる。
また、充放電制御部48及び各ブロック10、20のバッテリ制御部68は、消費電力を抑えるために、通常、スリープ状態になっている。
そして、充放電制御部48は、充電用コネクタ7に外部の充電用アダプタから直流電圧が入力されたとき、若しくは、外部操作によってメインSW6がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに起動(ウェイクアップ)し、充電制御処理若しくは放電制御処理を実行する。
また、バッテリ制御部68は、充放電制御部48の起動後、充放電制御部48から送信される起動指令に従い起動する。
[1−3.充放電制御部で実行される制御処理]
次に、充放電制御部48にて実行される充電制御処理及び放電制御処理について説明する。
まず、充電用アダプタからの直流電圧の入力により充放電制御部48が起動すると、充放電制御部48は充電制御処理を実行する。
充電制御処理について簡単に説明すると、充電制御処理では、第1ブロック10及び第2ブロック20のバッテリ12、22への充電を、ブロック10、20毎に交互に実施する。また、充電制御処理では、充電するバッテリ12、22の切り替えは、充電中のバッテリの相対容量が、他のバッテリの相対容量に比べて所定値以上大きくなった時点で行う。この結果、各ブロック10、20のバッテリ12、22は、交互にバランス良く充電されてゆき、略同タイミングで満充電となって、バッテリ12、22への充電が完了する。
次に、充電用コネクタ7が充電用アダプタとは接続されていない状態で、メインSW6がオフ状態からオン状態に切り替えられることにより、充放電制御部48が起動すると、充放電制御部48は放電制御処理を実行する。
図5に示すように、この放電制御処理では、まずS310にて、電源部46に出力許可指令を送信して、放電FET62に対する駆動用電力の出力を許可するとともに、各ブロック10、20のバッテリ制御部68に起動指令を送信することにより、バッテリ制御部68を起動する。
続くS320にて、その起動した各バッテリ制御部68から、バッテリ電圧を取得する。
そして、続くS330では、S320で各バッテリ制御部68から取得したバッテリ電圧に基づき、最初に外部負荷への放電を開始すべき放電ブロックを選択する。
つまり、本実施形態では、充電時と同様、外部負荷への電源供給(つまり放電)についても、第1ブロック10のバッテリ12と、第2ブロック20のバッテリ22とを交互に切り替えながら実施する。このため、S330では、2つのブロック10、20の内、例えば、バッテリ電圧が高い方を、放電ブロックとして選択する。
次に、S340では、S330にて放電ブロックとして選択した選択ブロック10又は20のバッテリ制御部68に対し、放電FET62をオンさせる指令を送信することで、選択ブロック10又は20の放電FET62をオンさせる。
また、続くS350では、外部負荷への放電により各ブロック10、20のバッテリ12、22に加わる負荷を検出するための過負荷検出処理を起動する。
この過負荷検出処理は、当該放電制御処理実行時にバッテリ12、22から外部負荷に流れる負荷電流に基づき過負荷カウンタを更新することで、各バッテリ12、22の負荷状態を監視する処理であり、図6に示す手順で実行される。
すなわち、過負荷検出処理は、予め設定された設定時間毎に、各ブロック10、20のバッテリ12、22に対し実行される。そして、この過負荷検出処理では、まずS510にて、バッテリ制御部68から放電電流を取得し、S520にて、その取得した放電電流が予め設定されたしきい値以上であるか否かを判断する。
そして、放電電流がしきい値以上であれば、現在のバッテリ12又は22に加わっている負荷が大きいと判断して、S530にて、そのバッテリ12又は22の過負荷カウンタをインクリメント(+1)する。
また、放電電流がしきい値未満であれば、バッテリ12又は22からの放電は停止しているか、或いは、放電していてもバッテリ負荷は小さいので、S540にて、そのバッテリ12又は22の過負荷カウンタをデクリメント(−1)する。
この結果、各バッテリ12、22の過負荷カウンタは、外部負荷への放電電流が大きく、かつ、放電時間が長いほど、大きくなり、放電停止時や、放電電流が小さい場合には、減少するように、更新されることになる。
このように、S350にて過負荷検出処理を起動すると、S360に移行し、メインSW6が外部操作によってオフ状態に切り替えられたか否かを判断する。
そして、メインSW6がオフ状態に切り替えられていれば、S460に移行し、メインSW6がオフ状態に切り替えられていなければ、S370に移行して、現在放電中のバッテリ12又は22に対する保護動作が必要であるか否かを判断する。
この保護動作は、対象となるバッテリ12、22が、過放電状態、高温(過熱)状態、若しくは、過負荷状態にあるときに、放電を停止させるものである。
このため、S370では、現在放電ブロックとして選択されている選択ブロック10又は20のバッテリ制御部68から、バッテリ電圧を取得し、その取得したバッテリ電圧が所定値以下であるとき、バッテリ12又は22が過放電状態にあると判断する。
また、S370では、選択ブロック10又は20のバッテリ制御部68から、バッテリ温度を取得し、バッテリ温度が所定温度以上であるとき、バッテリ12又は22が高温(過熱)状態にあると判断する。
また、S370では、S350にて起動した過負荷検出処理にて更新される過負荷カウンタの内、現在放電中のバッテリ12又は22の過負荷カウンタを読み出し、過負荷カウンタの値が所定の過負荷判定値以上であるとき、バッテリ12又は22が過負荷状態にあると判断する。
このように、現在放電中のバッテリ12又は22が過放電状態、高温(過熱)状態、若しくは、過負荷状態であり、S370にて、そのバッテリに対する保護動作が必要であると判断されると、S440に移行し、保護動作が必要でなければ、S380に移行する。
S380では、外部負荷の運転状態が安定しているか否かを判断することにより、放電ブロックを切替可能であるか否かを判断する。
つまり、例えば、外部負荷としてのモータが加速状態若しくは高負荷状態にある場合、放電ブロックを現在放電中の選択ブロックから非選択ブロックに切り替えると、外部負荷への供給電力が変化して、外部負荷の運転に影響を与えることが考えられる。
そこで、S380では、現在放電中のバッテリからの放電電流の大きさ、及び、バッテリ電圧の変化に基づき、外部負荷が過渡運転状態若しくは高負荷運転状態にあるか否かを判断し、外部負荷が過渡運転状態及び高負荷運転状態にないときに、放電ブロックを切替可能であると判断する。
そして、S380にて、外部負荷が過渡運転状態若しくは高負荷運転状態にあり、放電ブロックを切り替えることはできないと判断されると、再度S370に移行し、S380にて、放電ブロックを切り替え可能であると判断されると、S390に移行する。
S390では、現在放電ブロックとして選択されている選択ブロックのバッテリ12又は22の残容量Cを算出する。そして、続くS400にて、その残容量Cが、非選択ブロックのバッテリ22又は12の残容量Dよりも所定値以上小さいか否か(換言すれば残容量の差(D−C)が所定値以上か否か)を判断する。
なお、この判断には、各バッテリ12、22の絶対容量が使用される。これは、各バッテリ12、22から外部負荷に供給可能な電力量を略同じにして、放電に使用するバッテリを切り替えることで、外部負荷を安定して駆動できるようにするためである。
S400にて、各ブロック10、20のバッテリ12、22の絶対容量の差は所定値以上になったと判断されると、S410に移行して、放電ブロックを、現在選択中の選択ブロックから非選択ブロックに切り替え、S360に移行する。
なお、S410での放電ブロックの切り替えは、まず、非選択ブロックの放電FET62をオン状態に切り換え、その後、所定時間が経過して非選択ブロックからの放電が安定してから、選択ブロックの放電FET62をオフ状態に切り替える、といった手順で実行される。
これは、放電ブロックの切り替えにより外部負荷への電力供給が瞬断したり、不安定になったりするのを防止するためである。
次に、S400にて、各ブロック10、20のバッテリ12、22の絶対容量の差は所定値以上になっていないと判断された場合には、S420に移行し、選択ブロックのバッテリ12又は22の無負荷電圧を推定する。
具体的には、現在放電ブロックとして選択されているブロック10又は20のバッテリ制御部68から、バッテリ電圧及び放電電流を取得し、予め設定された計算式『バッテリ電圧+放電電流×係数1+係数2』を用いて、対応するバッテリの無負荷電圧を推定する。
なお、係数2は、実際の無負荷電圧に比べて推定した無負荷電圧が所定のオフセット電圧分(例えば、1V未満の値)だけ大きくなるようにするための、オフセット値である。
そして、続くS430では、非選択ブロックのバッテリ制御部68から、バッテリ電圧(つまり無負荷電圧)を取得し、S420にて推定した選択ブロックのバッテリの無負荷電圧は非選択ブロックのバッテリの無負荷電圧よりも小さいか否かを判断する。
S430にて、選択ブロックのバッテリの無負荷電圧は非選択ブロックのバッテリの無負荷電圧よりも小さいと判断されなければ、再度S370に移行する。逆に、S430にて、選択ブロックの無負荷電圧は非選択ブロックの無負荷電圧よりも小さいと判断されると、S410に移行して、放電ブロックを切り替える。
これは、バッテリ12、22の残容量が少なくなると、放電に伴うバッテリ電圧の低下率が大きくなり、放電ブロックを切り替えた直後に、出力端子50からの出力電圧が外部負荷を駆動できない低電圧まで急峻に低下することがあるためである。
つまり、本実施形態では、S420、S430の処理により、バッテリ12、22間での無負荷電圧の差を監視して、その差が大きくならないように放電ブロックを切り替えることで、各バッテリ12、22からの電力供給によって外部負荷を動作させることのできる期間を、延ばすようにしているのである。
次に、S370にて保護動作が必要であると判断されたときに実行されるS440においては、現在放電ブロックとして選択されているブロックとは異なる他ブロックからの放電が可能であるか否かを判断する。
そして、他ブロックからの放電が可能であれば、S410に移行して、放電ブロックを切り替えた後、再度S370に移行する。また、他ブロックからの放電が可能でなければ、S450にて、現在放電ブロックとして選択されている選択ブロック10又は20のバッテリ制御部68に対し、放電FET62をオフさせる指令を送信することで、放電FET62をオフさせ、S460に移行する。
S460では、全ブロック10、20の放電FET62をオフさせることで、各バッテリ12、22から外部負荷への放電を停止させる。
また、続くS470では、電源部46に出力停止指令を送信して、放電FET62に対する駆動用電力の出力を停止するとともに、各ブロック10、20のバッテリ制御部68に対しスリープ状態への移行指令を送信することで、各バッテリ制御部68をスリープ状態にする。
S470での処理が完了すると、当該放電制御処理を終了する。なお、放電制御処理終了後は、充放電制御部48は、スリープ状態へ移行する。
このように放電制御処理では、各ブロック10、20のバッテリ12、22を放電ブロックとして交互に切り替えながら、出力端子50に接続された外部負荷への放電(電力供給)を実施する。また、放電ブロックの切り替えは、放電中のバッテリの残量量(絶対容量)が、他のバッテリの残容量(絶対容量)に比べて所定値以上小さくなった時点で行う。この結果、バッテリパック2から外部負荷への出力電圧は、放電ブロックの切り替えによって大きく変化することがなく、外部負荷に対し電源電圧を安定して供給することができる。
上述したように、充放電制御部48は、外部操作によってメインSW6がオフ状態からオン状態に切り替えられたときに起動(ウェイクアップ)し、放電制御処理を開始して、電源部46から放電FET62に対する駆動用電力の出力を許可するとともに、各ブロック10、20のバッテリ制御部68を起動する(S310)。
また、放電制御処理では、メインSW6がオフ状態に設定されると(S360でYES判定)、全ブロック10、20の放電FET62をオフさせ(S460)、さらに、電源部46から放電FET62に対する駆動用電力の出力を停止させ、各ブロック10、20のバッテリ制御部68をスリープ状態にする(S470)。
そして、充放電制御部48は、放電制御処理のS470の処理を完了すると、自身の動作状態を、起動状態(通常消費電力モード)からスリープ状態(低消費電力モード)に移行する。
なお、充放電制御部48は、自身の動作状態として、各ブロック10、20のバッテリ制御部68の制御を行う起動状態と、各ブロック10、20のバッテリ制御部68の制御を行わないスリープ状態と、を少なくとも有している。充放電制御部48は、起動状態における自身内部での消費電力に比べて、スリープ状態における自身内部での消費電力が小さくなるよう構成されている。
[1−4.第1実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態のバッテリパック2においては、動作モードとして、通常消費電力モードおよび省消費電力モードの2種類のモードが設けられており、使用者によるメインSW6の操作によって動作モードを選択可能に構成されている。
また、このバッテリパック2は、充放電制御部48および各ブロック10、20のバッテリ制御部68を備えており、充放電制御部48は、各バッテリ制御部68を制御することで各ブロック10、20の放電状態を制御する。つまり、バッテリパック2においては、充放電制御部48からの指令に従いバッテリ制御部68が放電FET62をオン・オフさせることで、バッテリ12、22から出力端子50への電流経路を接続状態または遮断状態のいずれかに切り替えることができる。
具体的には、充放電制御部48が、複数のブロック10、20のうち少なくとも1つについて、バッテリ12、22から出力端子50への電流経路が接続状態となるように、各バッテリ制御部68を制御することで、出力端子50から外部負荷への放電が可能となる。また、充放電制御部48が、全てのブロック10、20について、バッテリ12、22から出力端子50への電流経路が遮断状態となるように、各バッテリ制御部68を制御することで、バッテリパック2での電力浪費の抑制や、過放電等によるバッテリ12、22の劣化の抑制が可能となる。
このため、バッテリパック2は、接続点51と出力端子50との間に高価なスイッチング部を備えることなく、バッテリ12、22から出力端子50への電流経路を接続状態または遮断状態のいずれかに切り替えることができる。
次に、充放電制御部48は、メインSW6がオフ状態となった場合(換言すれば、省消費電力モードが選択された場合)には、各ブロック10、20のバッテリ制御部68をスリープ状態にする(S470)。バッテリ制御部68は、起動状態に比べて、スリープ状態の方が自身の内部での電力消費量は小さくなる。
これにより、充放電制御部48は、メインSW6がオフ状態となった場合(換言すれば、省消費電力モードが選択された場合)には、メインSW6がオフ状態からオン状態に切り替えられた場合(換言すれば、通常消費電力モードが選択された場合)よりも、バッテリ制御部68での消費電力が小さくなるように、バッテリ制御部68を制御する。
つまり、バッテリパック2においては、使用者によりメインSW6が操作されて省消費電力モードが選択されることで、通常消費電力モードに比べて、バッテリ制御部68での消費電力を低減することで、バッテリパック2における全体としての消費電力を低減できる。
よって、バッテリパック2によれば、接続点51と出力端子50との放電経路上に高価なスイッチング部を必要としないため、製造コストの増大を抑制できるとともに、使用者によりメインSW6が操作されて省消費電力モードが選択されることで、バッテリパック全体としての消費電力を低減できるため、電力の浪費を抑制できる。
なお、バッテリパック2は、メインSW6において省消費電力モードが選択された場合には、バッテリ制御部68に加えて、充放電制御部48についても、起動状態(通常消費電力モード)からスリープ状態(低消費電力モード)に移行するよう構成されている。
これにより、省消費電力モードが選択された場合には、通常消費電力モードが選択された場合よりも、充放電制御部48での電力消費量を低減できるため、より一層、バッテリパック全体としての消費電力を低減でき、電力の浪費を抑制できる。
次に、充放電制御部48は、メインSW6がオフ状態からオン状態に切り替えられた場合(換言すれば、通常消費電力モードが選択された場合)には、自身が起動して、各ブロック10、20のバッテリ制御部68を起動させることに加えて、電源部46から放電FET62に対する駆動用電力の出力を許可する(S310)。
また、充放電制御部48は、メインSW6がオフ状態となった場合(換言すれば、省消費電力モードが選択された場合)には、各ブロック10、20のバッテリ制御部68をスリープ状態にすることに加えて、電源部46から放電FET62に対する駆動用電力の出力を停止させている(S470)。このように、電源部46からの駆動用電力の出力を停止させることで、放電FET62での電力消費量を低減できる。
つまり、充放電制御部48は、省消費電力モードが選択された場合には、通常消費電力モードが選択された場合よりも、放電FET62での消費電力が小さくなるように、電源部46での電力供給状態を切替制御している。
よって、バッテリパック2によれば、使用者によりメインSW6が操作されて省消費電力モードが選択されることで、放電FET62での消費電力を低減できるため、より一層、バッテリパック全体としての消費電力を低減でき、電力の浪費を抑制できる。
次に、充放電制御部48は、各ブロック10、20の全てが放電不可能な状態になると(S440でNO判定)、メインSW6の操作状態に関わらず、各ブロック10、20のバッテリ制御部68をスリープ状態にする(S470)。
つまり、充放電制御部48は、各ブロック10、20の全てが放電不可能な状態になると(S440でNO判定)、現在放電ブロックとして選択されている選択ブロック10又は20の放電FET62をオフさせ(S450)、全ブロック10、20の放電FET62をオフさせ(S460)て、外部負荷への電力供給を停止する。また、充放電制御部48は、各ブロック10、20の全てが放電不可能な状態になると(S440でNO判定)、電源部46から放電FET62に対する駆動用電力の出力を停止するとともに、各ブロック10、20のバッテリ制御部68をスリープ状態にする(S470)。
つまり、各ブロック10、20の全てが放電不可能な状態となった場合には、バッテリパック2として外部負荷に対する正常な放電が不可能な状態であり、通常消費電力モードで動作しても、電力を無駄に消費することになる。
そのため、各ブロック10、20の全てが放電不可能な状態となった場合には、メインSW6の操作状態に関わらず、各ブロック10、20におけるバッテリ制御部68での消費電力を低減することで、電力の無駄な消費を抑制できる。
[1−5.特許請求の範囲との対応関係]
ここで、特許請求の範囲と本実施形態とにおける文言の対応関係について説明する。
第1ブロック10および第2ブロック20が複数のバッテリブロックの一例に相当し、充放電制御部48が放電制御部の一例に相当し、主電源スイッチ6(メインSW6)がモード設定部の一例に相当し、バッテリ12,22がそれぞれバッテリセルの一例に相当している。
また、放電FET62およびバッテリ制御部68が経路状態切替部の一例に相当し、電源部46から放電FET62および逆流防止FET64に対して出力される駆動用電力が切替用電力の一例に相当している。
[2.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記の実施形態は、2個のバッテリブロック(第1ブロック10および第2ブロック20)を備える構成について説明したが、バッテリブロックは2個に限られることはなく、3個以上であってもよい。
また、モード設定部としての主電源スイッチ6(メインSW6)は、プッシュ式スイッチに限られることはなく、スライド式スイッチや、複数の押下ボタンからなる操作部など、複数の動作モードを選択可能な構成であれば、任意の構成を採用することができる。
また、上記実施形態では、充放電制御部がCPUを搭載した集積回路で構成されているが、充放電制御部は、個別の各種電子部品を組み合わせて構成されていてもよいし、ASIC(Application Specified Integrated Circuit)であってもよいし、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)などのプログラマブル・ロジック・デバイスであってもよいし、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。
また、上記実施形態におけるバッテリパックは、充電可能な二次電池として構成されていたが、充電不能な一次電池として構成されていてもよい。
2…バッテリパック、4…ケース、6…主電源スイッチ(メインSW)、7…充電用コネクタ、9…AC/DC変換器、10…第1ブロック、12…バッテリ、14…支持部材、16…充放電部、20…第2ブロック、22…バッテリ、30…セル、40…回路基板、46…電源部、48…充放電制御部、50…出力端子、51…接続点、52…充電FET、54…逆流防止ダイオード、62…放電FET、64…逆流防止FET、65…寄生ダイオード、66…放電検出部、68…バッテリ制御部。

Claims (4)

  1. 並列接続された複数のバッテリブロックと、
    前記複数のバッテリブロックにおけるそれぞれの放電状態を制御する放電制御部と、
    当該バッテリパックにおける複数の動作モードのうちいずれか1つを選択するために使用者が操作するモード設定部と、
    を備えており、
    前記複数のバッテリブロックは、それぞれ、
    充放電可能なバッテリセルと、
    前記バッテリセルから外部負荷への電流経路を接続状態または遮断状態のいずれかに切り替える経路状態切替部と、を備え、
    前記複数の動作モードには、通常消費電力モード、省消費電力モードが少なくとも含まれており、
    前記放電制御部は、前記経路状態切替部を制御することで前記バッテリブロックの放電状態を制御しており、前記モード設定部において前記省消費電力モードが選択された場合には、前記モード設定部において前記通常消費電力モードが選択された場合よりも、前記経路状態切替部での消費電力を低減させること、
    を特徴とするバッテリパック。
  2. 前記放電制御部は、前記モード設定部において前記省消費電力モードが選択された場合には、前記経路状態切替部での消費電力を低減させた後に、前記モード設定部において前記通常消費電力モードが選択された場合よりも、自身の消費電力を低減すること、
    を特徴とする請求項1に記載のバッテリパック。
  3. 前記放電制御部は、前記モード設定部において前記通常消費電力モードが選択された場合には、前記電流経路の状態切替を行うための切替用電力を前記経路状態切替部へ供給することを許可し、前記モード設定部において前記省消費電力モードが選択された場合には、前記経路状態切替部への前記切替用電力の供給を停止すること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のバッテリパック。
  4. 前記放電制御部は、前記複数のバッテリブロックの全てについて放電不可能となった場合には、前記モード設定部において前記通常消費電力モードが選択された場合よりも、前記経路状態切替部での消費電力を低減させること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のバッテリパック。
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