JP2016019172A - 通信制御装置,通信制御方法,プログラム - Google Patents

通信制御装置,通信制御方法,プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信端末と情報処理端末との間における無線通信を減少する。【解決手段】通信制御装置は,情報処理端末とネットワークとの無線通信を中継する通信端末の識別情報と,前記通信端末と前記情報処理端末との無線接続の設定に用いられた接続情報とを対応付けて記憶する記憶部と,無線通信装置の通信圏内に在圏する,前記記憶部の前記識別情報により識別される通信端末に,前記情報処理端末との無線通信を停止させ,前記通信端末の前記識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された前記接続情報を前記無線通信装置に送信し,前記無線通信装置と前記情報処理端末との無線接続を前記無線通信装置に確立させる処理部とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は,通信制御装置,通信制御方法,プログラムに関する。
通信端末の高機能化に伴い,2以上の無線通信機能を有する通信端末が提案されている。
かかる通信端末が有する第1の無線通信機能は,例えばLTE(Long Term Evolution)や,3G(Third Generation)などの無線通信方式を利用して基地局に無線接続し,無線通信する機能である。なお,基地局は大規模ネットワークに接続する。
さらに,かかる通信端末が有する第2の無線通信機能は,例えば無線LAN(Local Area Network)通信などの無線通信機能である。かかる通信端末は,第2の無線通信機能を利用して他の端末と接続する。
そして,かかる通信端末は,第2の無線通信機能を利用して接続した他の端末と,第1の無線通信機能を利用して接続した基地局との通信を中継するいわゆるテザリング機能を有する。他の端末は,このテザリングによる通信(以下,テザリング通信と適宜記す)により,通信端末,基地局を介して大規模ネットワークと通信する。
特開2013-219740号公報 特開2010-171592号公報
多数のユーザの各々が情報処理端末と通信端末とを所持し,この多数のユーザがある場所(例えば,イベント会場)に集まっている状況を想定する。ここで,ユーザの各々が所持する通信端末はテザリング機能を有し,同じユーザが所持する情報処理端末と無線通信している。例えば,第1のユーザは,第1の通信端末と第1の情報処理端末とを有し,第1の情報処理端末は,第1の通信端末のテザリング機能を利用して大規模ネットワークに接続している。また,例えば,第2のユーザは,第2の通信端末と第2の情報処理端末とを有し,第2の情報処理端末は,第2の通信端末のテザリング機能を利用して大規模ネットワークに接続している。
かかる想定において,かかる通信端末間で,前記した第2の無線通信機能(例えば,無線LAN)による無線通信の通信圏が重なることがある。すると,通信端末間で,例えば同一チャネルによる電波相互干渉が発生することがある。この電波相互干渉により,通信端末と情報処理端末との無線通信におけるスループットが低下する。
本実施の形態の一つの側面は,通信端末と情報処理端末との間における無線通信の減少を目的とする。
本実施の形態の第1の側面は,情報処理端末とネットワークとの無線通信を中継する通信端末の識別情報と,前記通信端末と前記情報処理端末との無線接続の設定に用いられた接続情報とを対応付けて記憶する記憶部と,無線通信装置の通信圏内に在圏する,前記記憶部の前記識別情報により識別される通信端末に,前記情報処理端末との無線通信を停止させ,前記通信端末の前記識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された前記接続情報を前記無線通信装置に送信し,前記無線通信装置と前記情報処理端末との無線接続を前記無線通信装置に確立させる処理部とを有することを特徴とする通信制御装置である。
第1の側面によれば,通信端末と情報処理端末との間における無線通信を減少することができる。
図1は,テザリング通信を説明する図である。 図2は,本実施の形態を説明する全体システム図である。 図3は,図2の無線通信装置5a〜5xの設置状態を示す図である。 図4は,図1において情報処理端末が無線通信装置の無線通信圏内に在圏している状態を模式的に示した図である。 図5は,図1の情報処理端末のハードウェア構成図である。 図6は,図1の通信端末のハードウェア構成図である。 図7は,図6の通信端末2のソフトウェア構成図である。 図8は,図1の通信制御装置4のハードウェア構成図である。 図9は,図8の通信制御装置4のソフトウェア構成図である 図10は,通信端末リストL1を示す図である。 図11は,登録AP情報リストL2を示す図である。 図12は,APリストL3を示す図である。 図13は,図1の無線通信装置のハードウェア構成図である。 図14は,図13の無線通信装置5のソフトウェア構成図である。 図15は,AP情報リストL4を示す図である。 図16は,第1の実施の形態における動作シーケンスを説明するフロー図である。 図17は,図16のS2における通信端末リスト更新処理を説明するフロー図である。 図18は,図16のS5における登録AP情報リスト更新処理を説明するフロー図である。 図19は,図16のS9における,図15のAP情報リストL4にAP情報を記憶,または,AP情報リストL4からAP情報を削除する処理を説明するフロー図である。 図20は,第2の実施の形態における通信端末のソフトウェア構成図である。 図21は,第2の実施の形態における通信制御装置のソフトウェア構成を説明する図である。 図22は,通信端末リストL1'を示す図である。 図23は,登録待機AP情報リストL5を示す図である。 図24は,第2の実施の形態における動作シーケンスを説明するフロー図である。 図25は,図24のS11における登録待機AP情報リスト更新処理を説明するフロー図である。 図26は,図24のS12における登録AP情報リスト更新処理を説明するフロー図である。
[テザリング通信]
図1は,テザリング通信を説明する図である。ユーザUmは,情報処理端末100mと通信端末200mとを所持しながら様々な場所(例えば,イベント会場)を自由に移動する。ここで,小文字のmは,1以上の整数である。以下,同機能の構成については,同じ符号を付して,この構成についての再度の説明を省略する。
情報処理端末100mは,例えばラップトップパソコンなどの移動可能な小型情報処理端末である。情報処理端末100mは,通信端末200mと無線通信(符号C100m参照)する。
通信端末200mは,例えば携帯電話機,スマートフォン(Smartphone),タブレット端末などの移動可能な小型通信端末である。通信端末200mは,情報処理端末100mと無線通信し(符号C100m参照),さらに,基地局3と無線通信する(符号C200m参照)。通信端末200mは,情報処理端末100mと基地局3との通信を中継(ルーティングとも呼ばれる)するテザリング通信を実行する機能を有する。
このように,通信端末200mは,情報処理端末100mが基地局3に接続するためのアクセスポイント(Access Point:AP)として機能する。なお,アクセスポイントは,端末や装置を相互に接続したり,端末や装置を基地局やネットワーク(例えば,有線LANやインターネット)に接続する機器の一般的名称である。
基地局3は,通信端末200mと無線通信し,大規模ネットワークNTと例えば有線通信する。大規模ネットワークNTは,例えばインターネットである。
情報処理端末100mと通信端末200mとの無線通信は,例えば,IEEE 802.11規格が適用される無線LAN(Local Area Network)通信である。なお,IEEE 802.11規格が適用される無線LANは,Wi-Fi(ワイファイ:登録商標)とも呼ばれる。
基地局3と通信端末200mとの無線通信においては,例えば,LTEや,3Gなどの無線通信方式が利用される。
基地局3と通信端末200mとの無線通信の通信距離は,情報処理端末100mと通信端末200mとの無線通信の通信距離よりも長い。
情報処理端末100mは,テザリング通信により,通信端末200mと基地局3とを介して大規模ネットワークNTに接続する。ユーザUmは,情報処理端末100mを操作して大規模ネットワークNTにアクセスし,検索や,ブラウジングを行う。
なお,ユーザU0が所持する情報処理端末1000および通信端末2000は,それぞれ,情報処理端末100mおよび通信端末200mと同機能を有する。例えば,通信端末2000は,通信端末200mと同じく,テザリング機能を有する。そして,情報処理端末1000と通信端末2000との間で無線通信が実行される(符号C1000参照)。
ここで,多数のユーザの各々が情報処理端末と通信端末とを所持し,この多数のユーザがある場所(例えば,イベント会場)に集まっている状況を想定する。さらに,多数のユーザの各々が所持する情報処理端末が通信端末のテザリング機能を利用して通信する状況を想定する。かかる状況では,無線通信圏が相互に重なる通信端末間で,例えば同一チャネルによる電波相互干渉が発生することがある。換言すれば,アクセスポイントが乱立し,このアクセスポイント間で同一チャネルによる電波相互干渉が発生することがある。
この電波相互干渉により,通信端末と情報処理端末との無線通信におけるスループットが低下する。そこで,通信端末と情報処理端末との無線通信を減少させ,電波相互干渉の発生の抑制を図る実施の形態を以下説明する。
[第1の実施の形態]
(全体システム)
図2は,本実施の形態を説明する全体システム図である。情報処理端末1aは,例えばラップトップパソコンなどの移動可能な小型情報処理端末である。情報処理端末1aは,通信端末2aと無線通信(符号C1参照)する。
通信端末2aは,例えば携帯電話機,スマートフォン,タブレット端末などの移動可能な小型通信端末であり,移動機とも呼ばれる。通信端末2aは,情報処理端末1aと無線通信し(符号C1参照),さらに,基地局3と無線通信する(符号C2参照)。すなわち,通信端末2aは,前記した第1,第2の無線通信機能を有する。そして,通信端末2aは,情報処理端末1aと基地局3との通信を中継するいわゆるテザリング機能を有する。通信端末2aは,このテザリング通信により,情報処理端末1aが基地局3に接続するためのアクセスポイントとして機能する。
図示しないユーザ(以下,ユーザaと記す)は,情報処理端末1aと通信端末2aとを所持しながら移動する。以下の説明において,情報処理端末と,この情報処理端末とテザリング通信する通信端末との関係をペアと適宜記す。つまり,情報処理端末1aと通信端末2aとはペアである。なお,このペアの関係にある,通信端末,情報処理端末は,それぞれ親機,子機とも呼ばれる。
ユーザb(図示しない)も情報処理端末1b(黒丸参照)と通信端末2b(黒丸参照)とを所持しながら移動する。そして,ユーザc(図示しない)も情報処理端末1c(黒丸参照)と通信端末2c(黒丸参照)とを所持しながら移動する。情報処理端末1b,1cは,情報処理端末1aと同機能であり,通信端末2b,2cは,通信端末2aと同機能である。
なお,情報処理端末1bと通信端末2bとが無線通信している状態を情報処理端末1bと通信端末2bとの間の矢印で示す。そして,情報処理端末1cと通信端末2cとが無線通信している状態を情報処理端末1cと通信端末2cとの間の矢印で示す。
基地局3は,通信端末2a〜2cと無線通信し,図示しないコアネットワークと例えば有線通信する。基地局3と通信端末2a〜2cとの無線通信においては,例えば,LTEや,3Gなどの無線通信方式が利用される。コアネットワークは,バックボーン回線,基幹回線網,キャリア網とも呼ばれ,基地局3と大規模ネットワークNTとを中継するネットワークである。大規模ネットワークNTは,例えばインターネットである。
以上説明したように,情報処理端末1aは,テザリング通信により,通信端末2aと基地局3とを介して大規模ネットワークNTに接続する。通信制御装置4は,通信端末2a,2b,2cの通信処理や,無線通信装置5a〜5xの通信処理を制御する。なお,小文字のxは,2以上の整数である。通信制御装置4は,情報収集サーバとも呼ばれる。
通信制御装置4は,コアネットワーク(図示しない)や,大規模ネットワークNTを介して無線通信装置5a〜5xと通信する。そして,通信制御装置4は,基地局3を介して通信端末2a,2b,2cと通信する。
無線通信装置5a〜5xは,いわゆる無線LANのアクセスポイント(環境側アクセスポイントとも呼ばれる)である。無線通信装置5a〜5xは,多数の人が集まるイベント会場や公共機関に設置されている。符号RN51aで示す円は,無線通信装置(図2では,無線通信装置5a)の電波有効圏,すなわち,無線通信装置の無線通信圏を示している。無線通信装置は,無線通信圏内に在圏する端末,装置と無線通信できる。
(無線通信装置の設置状態)
図3は,図2の無線通信装置5a〜5xの設置状態を示す図である。図3における符号5a,5bで示す黒丸は,無線通信装置5a,5bの配置位置を模式的に示している。無線通信圏RN51aは,無線通信装置5aを中心とする半径R51aの円で示される。符号RN52aで示す円は,無線通信装置5aを中心とする半径R52aの円である。なお,半径R52aは,半径R51aよりも大きい。
符号RN52aで示す円は,無線通信装置5aの無線通信圏R51aの延長部分を含む領域(以下,延長領域と適宜記す)を示している。この延長領域RN52aには,無線通信圏RN51aが含まれる。なお,半径R51a,R52aは,通信制御装置4の管理者が適宜設定可能である。
無線通信装置5bは,無線通信装置5aと同じように,無線通信圏RN51bに在圏する端末,装置と無線通信できる。符号RN52bで示す円は,無線通信装置5bの無線通信圏RN51bの延長部分を含む延長領域を示している。
図3に示したように,無線通信装置5a〜5xは,無線通信圏の延長領域が重複しないように設置されている。そのため,無線通信装置間において電波相互干渉の発生を抑制できる。
図2で説明したユーザaは,情報処理端末1aと通信端末2aとを所持しながら様々な場所(例えば,イベント会場)を自由に移動する。情報処理端末1aは,テザリング通信により,通信端末2aと基地局3とを介して,大規模ネットワークNTに接続している。ユーザaは,情報処理端末1aを操作してインターネットにアクセスし,検索,ブラウジングを行う。
図1で説明したように,複数の通信端末においてテザリング通信が実行されると,通信端末間で,電波相互干渉が発生することがある。この電波相互干渉により,通信端末と情報処理端末とのテザリング通信におけるスループットが低下する。さらに,無線通信装置(例えば,無線通信装置5a)と,通信端末との間で,同一チャネルによる電波相互干渉が発生することがある。この電波相互干渉により,通信端末と無線通信装置との無線通信におけるスループットが低下する。そこで,通信制御装置4は,以下の制御を実行する。
まず,情報処理端末1aと通信端末2aとを所持するユーザa(図示しない)が,現在位置から無線通信装置5aの無線通信圏RN51a内に移動する(図2,図3の”移動”参照)。すなわち,情報処理端末1aと通信端末2aが無線通信装置5aの無線通信圏RN51a内に在圏する。なお,情報処理端末1aと通信端末2aとはテザリング通信している。
(テザリング通信の停止と無線通信装置との無線通信)
図4は,図1において情報処理端末が無線通信装置の無線通信圏内に在圏している状態を模式的に示した図である。通信制御装置4は,無線通信装置5aの通信圏RN51a内に在圏(位置)する,通信端末2aに,実行中のテザリング通信を停止させる。そして,通信制御装置4は,情報処理端末1aとの無線接続を無線通信装置5aに確立させる(符号C3参照)。
なお,情報処理端末1aの位置と通信端末2aの位置は,情報処理端末1aと通信端末2aとが同一ユーザにより所持されているため実質的に同一位置である。以後,無線通信装置5aは,情報処理端末1aと無線通信を行い,情報処理端末1aと大規模ネットワークNTとの通信を中継する。さらに,情報処理端末1b,1cと通信端末2b,2cが無線通信装置5aの無線通信圏RN51a内に在圏する。すると,通信制御装置4は,無線通信装置5aの通信圏RN51a内に在圏する,通信端末2b,2cに,実行中のテザリング通信を停止させる。そして,通信制御装置4は,情報処理端末1b,1cとの無線接続を無線通信装置5aに確立させる。
以上説明したように,テザリング通信を実行している通信端末にこのテザリング通信を停止させることにより,通信端末間や,通信端末と無線通信装置との間における,例えば同一チャネルによる電波相互干渉の発生を抑制することができる。
以下,情報処理端末,通信端末,通信制御装置,無線通信装置の構成を説明する。
[情報処理端末の構成]
まず,図5を参照して,図1の情報処理端末の構成を説明する。図5は,図1の情報処理端末のハードウェア構成図である。図5に示した情報処理端末1のハードウェア構成図は,図1の情報処理端末1a,1b,1cのハードウェア構成を示している。
情報処理端末1は,バスBに接続された,CPU101と,ストレージ装置102と,RAM103と,表示装置104と,入力装置105と,通信装置106と,外部接続インターフェイス装置107とを有する。なお,CPUは"Central Processing Unit"の略語,RAMは"Random Access Memory"の略語である。以下,ストレージ装置102をストレージ102と適宜記す。
CPU101は,情報処理端末1の全体を制御する中央演算処理装置である。ストレージ102は,例えばハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)や,ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)などの大容量記憶装置である。
ストレージ102は,AP(Access Point:アクセスポイント)情報記憶領域R11を有する。AP情報記憶領域R11は,通信端末,無線通信装置などのアクセスポイント(以下,APと適宜記す)に関する情報(以下,AP情報と適宜記す)を記憶する領域である。AP情報は,SSID(Service Set Identifier),アクセスポイントに対する認証に必要なパスワード(以下,認証パスワードと適宜記す),暗号化方式の種別などを含む。なお,AP情報は,テザリングAPとも呼ばれる。
RAM103は,CPU101が実行する処理や,処理ソフトSF1が実行する各ステップにおいて生成(算出)されたデータなどを一時的に記憶する。RAM103は,例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体メモリである。
CPU101は,情報処理端末1の起動時に,ストレージ102から処理ソフトSF1の実行ファイルを読み出し,RAM103に展開する。なお,この実行ファイルを外部記憶媒体MDに記憶してもよい。処理ソフトSF1は,ペアの通信端末2(図6,図7参照)との無線通信(テザリング通信)の制御処理などを実行する。
表示装置104は,画像,文字などの各種情報を表示面(図示しない)に表示する。表示装置104は,例えば液晶パネルである。
入力装置105は,情報処理端末1に操作情報を入力する。入力装置105は,例えばキーボードやマウスである。
通信装置106は,例えば,IEEE 802.11規格が適用される無線LAN通信を利用してペアの通信端末2と,アンテナ106aを介して,無線通信する。
外部接続インターフェイス装置107は,情報処理端末1と,外部記憶媒体MDとを接続するためのインターフェイスとして機能する装置である。外部接続インターフェイス装置107は,例えば,カードスロットや,USB(Universal Serial Bus)のポートである。
外部記憶媒体MDは,USBメモリなどの可搬型の不揮発性メモリである。なお,外部接続インターフェイス装置107を介して,記憶媒体に記憶されたデータを読み取る記憶媒体読み取り装置(図示しない)と接続する構成としても良い。この記憶媒体(記録媒体とも呼ばれる)は,例えば,CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)などの可搬型記憶媒体である。
[通信端末の構成]
図6,図7を参照して,図1の通信端末の構成を説明する。図6は,図1の通信端末のハードウェア構成図である。図6に示した通信端末2のハードウェア構成図は,図2の通信端末2a,2b,2cのハードウェア構成を示している。
通信端末2は,バスBに接続された,CPU(処理部)201と,ストレージ装置(記憶部)202と,RAM203と,表示装置204と,入力装置205と,第1の通信装置(第1の通信部)206と,第2の通信装置(第2の通信部)207と,外部接続インターフェイス装置208とを有する。
以下,CPU(処理部)201をCPU201,ストレージ装置(記憶部)202をストレージ202と適宜記す。そして,第1の通信装置(通信部)206を第1の通信装置206,第2の通信装置(通信部)207を第2の通信装置207と適宜記す。
CPU201は,通信端末2の全体を制御する中央演算処理装置(コンピュータ)である。ストレージ202は,例えばハードディスクドライブや,ソリッドステートドライブなどの大容量記憶装置である。
ストレージ202は,AP情報記憶領域R21と,位置情報記憶領域R22とを有する。AP情報記憶領域R21は,SSID,認証パスワード,暗号化方式の種別などを含むAP情報を記憶する領域である。
位置情報記憶領域R22は,通信端末2の位置を示す位置情報を記憶する領域である。位置情報は,例えば,緯度,経度,高度を含む。さらに,ストレージ202は,処理ソフトSF2の実行ファイル(プログラム)を記憶する。
RAM203は,CPU201が実行する処理や,処理ソフトSF2が実行する各ステップにおいて生成(算出)されたデータなどを一時的に記憶する。RAM203は,例えばDRAMなどの半導体メモリである。
CPU201は,通信端末2の起動時に,ストレージ202から処理ソフトSF2の実行ファイルを読み出し,RAM203に展開する。なお,この実行ファイルを外部記憶媒体MDに記憶してもよい。
表示装置204は,画像,文字などの各種情報を表示面(図示しない)に表示する。表示装置204は,例えば液晶パネルである。
入力装置205は,通信端末2に操作情報を入力する。入力装置205は,例えばタッチパネルであり,表示面に対する物体の接触位置を示す座標を検出する。
第1の通信装置206は,例えば,LTEや,3Gなどの無線通信方式を利用して,アンテナ206aを介して,基地局3と無線通信する。具体的には,第1の通信装置206は,他の端末と無線通信する無線通信装置(例えば,無線通信装置5a)を制御する通信制御装置4と通信する。第2の通信装置207は,例えば,IEEE 802.11規格が適用される無線LAN通信を利用して,アンテナ207aを介して,ペアの情報処理端末1と無線通信する。第2の通信装置207により,情報処理端末1とネットワーク(例えば,大規模ネットワークNT)との通信を中継するテザリング通信が実行される。
外部接続インターフェイス装置208は,通信端末2と,外部記憶媒体MDとを接続するためのインターフェイスとして機能する装置である。外部接続インターフェイス装置208は,例えば,カードスロットや,USBのポートである。
図7は,図6の通信端末2のソフトウェア構成図である。なお,図6において,ハードウェア構成であるストレージ202を一点鎖線で示している。以下のソフトウェア構成図の説明において,モジュール間の実線矢印は,データの送受信や,モジュールへの指示(制御とも呼ぶ)などを模式的に示す。また,モジュール(部とも呼ばれる)とストレージとの間の破線矢印は,ストレージへのデータの記憶や,ストレージが記憶するデータの参照,更新,消去,取得などを模式的に示す。
図7に示した通信端末2のソフトウェア構成図は,図2の通信端末2a,2b,2cのソフトウェア構成を示している。
処理ソフトSF2は,テザリング機能を有し,ペアの情報処理端末1とのテザリング通信の制御処理などを実行する。
処理ソフトSF2は,送信モジュール21と,位置情報検知モジュール22と,受信モジュール23と,テザリング情報設定モジュール24と,テザリング通信モジュール25とを有する。
送信モジュール21は,他の端末や装置(例えば,通信制御装置4)に各種データを送信する。位置情報検知モジュール22は,例えばGPS(Global Positioning System)を利用して現在位置を検出する。位置情報検知モジュール22は,現在位置が変化する度または定期的に,通信端末2の位置情報を位置情報記憶領域R22に記憶する。受信モジュール23は,他の端末や装置(例えば,通信制御装置4)から各種データを受信する。
テザリング情報設定モジュール24は,ペアである情報処理端末1との無線通信の実行をテザリング通信モジュール25に設定し,また,この無線通信の停止をテザリング通信モジュール25に設定する。テザリング通信モジュール25は,ペアである情報処理端末1とテザリング通信を実行する。例えば,テザリング通信モジュール25は,基地局3から送信された通信パケットを第1の通信装置206を介して受信し,第2の通信装置207を介してペアの情報処理端末1に転送する。また,テザリング通信モジュール25は,ペアの情報処理端末1から送信された通信パケットを第2の通信装置207を介して受信し,第1の通信装置206を介して基地局3に転送する。
[通信制御装置の構成]
図8〜図12を参照して,図2の通信制御装置4の構成を説明する。図8は,図2の通信制御装置4のハードウェア構成図である。
通信制御装置4は,バスBに接続された,CPU(処理部)401と,ストレージ装置(記憶部)402と,RAM403と,通信装置404と,外部接続インターフェイス装置405とを有する。以下,CPU(処理部)401をCPU401,ストレージ装置(記憶部)402をストレージ402と適宜記す。
CPU401は,通信制御装置4の全体を制御する中央演算処理装置である。ストレージ402は,例えばハードディスクドライブや,ソリッドステートドライブなどの大容量記憶装置である。
ストレージ402は,通信制御装置4の制御下にある無線通信装置の無線通信圏の範囲を示す情報(範囲情報とも呼ぶ)と,無線通信圏の延長部分を含む延長領域の範囲を示す情報とを記憶している。例えば,無線通信装置5aの場合,無線通信圏R51aの範囲を示す情報は,無線通信装置5aの位置,および,半径R51aであり,延長領域の範囲を示す情報は,無線通信装置5aの位置,および,半径R52aである。
ストレージ402は,通信端末リスト記憶領域R41と,登録AP情報リスト記憶領域R42と,APリスト記憶領域R43とを有する。
通信端末リスト記憶領域R41は,通信端末,通信端末とペアの情報処理端末に関する各種情報を含むリスト(図10参照)を記憶する領域である。なお,リストは,テーブルとも呼ばれる。
登録AP情報リスト記憶領域R42は,通信制御装置4が制御する無線通信装置と無線通信する情報処理端末とペアの通信端末を識別する識別情報などを含む登録AP情報リスト(図11参照)を記憶する領域である。
APリスト記憶領域R43は,通信制御装置4が制御する無線通信装置に関する情報を含むリスト(図12参照)を記憶する領域である。さらに,ストレージ402は,処理ソフトSF3の実行ファイル(プログラム)を記憶する。
RAM403は,CPU401が実行する処理や,処理ソフトSF3が実行する各ステップにおいて生成(算出)されたデータなどを一時的に記憶する。RAM403は,例えばDRAMなどの半導体メモリである。
CPU401は,通信制御装置4の起動時に,ストレージ402から処理ソフトSF3の実行ファイルを読み出し,RAM403に展開する。なお,この実行ファイルを外部記憶媒体MDに記憶してもよい。
通信装置404は,大規模ネットワークNTやコアネットワーク(図示しない)を介して基地局3や,無線通信装置5a〜5xと通信する。さらに,通信装置404は,基地局3を介して通信端末2と通信する。
外部接続インターフェイス装置405は,入力装置IPD,表示装置DP,および外部記憶媒体MDと,通信制御装置4とを接続するためのインターフェイスとして機能する装置である。外部接続インターフェイス装置405は,例えば,カードスロットや,USBのポートや,表示装置DP用のコネクタである。
図9は,図8の通信制御装置4のソフトウェア構成図である。なお,図6において,ハードウェア構成であるストレージ402を一点鎖線で示している。
処理ソフトSF3は,通信端末2や無線通信装置5a〜5xの制御処理を実行する。処理ソフトSF3は,受信モジュール41と,通信端末リスト更新モジュール42と,対象通信端末選択モジュール43と,テザリング機能遠隔設定モジュール44と,送信モジュール45とを有する。
受信モジュール41は,他の端末や装置(例えば,通信端末2)から各種データを受信する。通信端末リスト更新モジュール42は,ストレージ402の通信端末リスト記憶領域R41に記憶されている通信端末リストを更新する。
対象通信端末選択モジュール43は,通信端末リスト記憶領域R41に記憶されている通信端末リストの中から通信端末を選択する。テザリング機能遠隔設定モジュール44は,通信端末2に,通信端末2とペアの情報処理端末1とのテザリング通信の実行,停止を指示(制御とも呼ぶ)する。送信モジュール45は,他の端末や装置(例えば,通信端末2)に各種データを送信する。
(リスト)
図10は,通信端末リストL1を示す図である。通信端末リストL1は,ストレージ402の通信端末リスト記憶領域R41に記憶されている(図8,図9の符号L1参照)。
通信端末リストL1は,通信端末,通信端末とペアの情報処理端末に関する各種情報を記憶する。通信端末リストL1は,通信端末の識別子欄,登録先AP欄,テザリングAP情報欄,現在位置欄,前回位置欄とを有する。
通信端末の識別子欄は,通信制御装置4が制御する通信端末2の識別子(例えば,"090-xxxx-yyyy")を記憶する。登録先AP欄は,この識別子により識別される通信端末2とペアの情報処理端末1が無線通信する無線通信装置の識別子(例えば,"AP1")を記憶する。テザリングAP情報欄は,この通信端末2の識別子により識別される通信端末2のAP情報を記憶する。このAP情報は,例えば,SSIDが”SSID1”,パスワードが”PSWD1”,暗号化方式の種別が”WPA2(Wi-Fi Protected Access)”である。SSIDは,情報処理端末1と通信端末2との無線接続の設定に用いられた接続情報の一例である。換言すれば,SSIDは,情報処理端末1と,アクセスポイント(例えば,無線通信装置5a,通信端末2)との接続を確立するための,情報処理端末に関連する接続情報の一例である。
現在位置欄は,この識別子により識別される通信端末2の現在位置を記憶する。前回位置欄は,この識別子により識別される通信端末2の前回位置を記憶する。この前回位置は,通信制御装置4がこの識別子により識別される通信端末2の現在位置を記憶した記憶タイミングよりも1つ前の記憶タイミングで記憶した通信端末2の位置である。
通信端末リストL1においては,通信端末,通信端末とペアの情報処理端末に関する各種情報の記憶には制限がない。換言すれば,通信端末リストL1は,通信端末の識別子を含む行の数について制限がない。
ストレージ402は,情報処理端末1とネットワークとの無線通信を中継する通信端末2の識別情報(識別子とも呼ぶ)と,情報処理端末1と通信端末2との無線接続の設定に用いられた接続情報とを対応付けて記憶する。この接続情報は,無線通信装置と情報処理端末1との無線接続を確立するために使用される。なお,通信端末2は,情報処理端末1とネットワークとの通信を中継するテザリング通信を実行する。
さらに,ストレージ402は,通信端末2の識別子と,通信端末2の位置を示す情報とを対応付けて記憶する。
図11は,登録AP情報リストL2を示す図である。登録AP情報リストL2は,ストレージ402の登録AP情報リスト記憶領域R42に記憶されている(図8,図9の符号L2参照)。
通信制御装置4は,制御する無線通信装置の各々に対応して登録AP情報リストを記憶する。図11の登録AP情報リストL2は,無線通信装置5aに対応して記憶されている登録AP情報リストを示している。
登録AP情報リストL2は,通信端末の識別子欄を有する。通信端末の識別子欄は,登録AP情報リストに対応する無線通信装置(例えば,無線通信装置5a)と無線通信する情報処理端末1のペアの通信端末2を識別する識別子を記憶する。
登録AP情報リストL2は,通信端末の識別子を含む行の数について制限がある。この制限は,無線通信装置が同時に無線通信できる情報処理端末の数に相当する。
図12は,APリストL3を示す図である。APリストL3は,ストレージ402のAPリスト記憶領域R43に記憶されている(図8,図9の符号L3参照)。
APリストL3は,アクセスポイント識別子欄と,位置欄とを有する。アクセスポイント識別子欄は,通信制御装置4が制御する無線通信装置を識別する識別子を記憶する。位置欄は,この識別子により識別される無線通信装置の位置を記憶する。
[無線通信装置の構成]
図13〜図15を参照して,図1の無線通信装置の構成を説明する。図13は,図1の無線通信装置のハードウェア構成図である。図13に示した無線通信装置5のハードウェア構成図は,図1の無線通信装置5a〜5xのハードウェア構成を示している。
無線通信装置5は,バスBに接続された,CPU501と,ストレージ装置502と,RAM503と,第1の通信装置504と,第2の通信装置505と,外部接続インターフェイス装置506とを有する。
CPU501は,無線通信装置5の全体を制御する中央演算処理装置である。ストレージ502は,例えばハードディスクドライブや,ソリッドステートドライブなどの大容量記憶装置である。
ストレージ502は,AP情報記憶領域R51を有する。AP情報記憶領域R51は,AP情報を記憶する領域である。AP情報は,SSID,認証パスワード,暗号化方式の種別などを含む。
RAM503は,CPU501が実行する処理や,処理ソフトSF4が実行する各ステップにおいて生成(算出)されたデータなどを一時的に記憶する。RAM503は,例えばDRAMなどの半導体メモリである。
CPU501は,無線通信装置5の起動時に,ストレージ502から処理ソフトSF4の実行ファイルを読み出し,RAM503に展開する。なお,この実行ファイルを外部記憶媒体MDに記憶してもよい。
第1の通信装置504は,例えば,有線通信により,大規模ネットワークNTを介して通信制御装置4等と通信する。
第2の通信装置505は,例えば,IEEE 802.11規格が適用される無線LAN通信を利用して情報処理端末と無線通信する。
外部接続インターフェイス装置506は,無線通信装置5と,外部記憶媒体MDとを接続するためのインターフェイスとして機能する装置である。外部接続インターフェイス装置506は,例えば,カードスロットや,USBのポートである。
図14は,図13の無線通信装置5のソフトウェア構成図である。なお,図14において,ハードウェア構成であるストレージ502を一点鎖線で示している。図14に示した無線通信装置5のソフトウェア構成図は,図1の無線通信装置5a〜5xのソフトウェア構成を示している。
処理ソフトSF4は,無線通信装置5の無線通信圏内に在圏する情報処理端末1との無線通信の制御処理などを実行する。処理ソフトSF4は,受信モジュール51と,AP情報リスト更新モジュール52と,転送モジュール53と,認証モジュール54と,無線通信モジュール55とを有する。
受信モジュール51は,通信制御装置4から各種データを受信する。AP情報リスト更新モジュール52は,ストレージ502のAP情報記憶領域R51が記憶するAP情報を更新する。転送モジュール53は,大規模ネットワークNTに接続している他の装置(例えば,サーバ)から送信された通信パケットを無線通信モジュール55により無線通信している情報処理端末1に転送する。また,転送モジュール53は,無線通信モジュール55により無線通信している情報処理端末1から送信された通信パケットを大規模ネットワークNTに接続している他の装置に転送する。
認証モジュール54は,無線通信装置5の通信圏内に在圏している情報処理端末1を認証する。無線通信モジュール55は,無線通信装置5の通信圏内に在圏している情報処理端末1と第2の通信装置505を介して無線接続を確立し,確立後,情報処理端末1と無線通信する処理を制御する。
図15は,AP情報リストL4を示す図である。AP情報リストL4は,ストレージ502のAP情報リスト記憶領域R51に記憶されている(図13,図14の符号L4参照)。
AP情報リストL4は,通信端末の識別子欄,テザリングAP情報欄を有する。通信端末の識別子欄は,無線通信装置5と無線通信する情報処理端末1とペアの通信端末2を識別する識別子を記憶する。テザリングAP情報欄は,この識別子により識別される通信端末2のAP情報を記憶する。このAP情報は,例えば,SSIDが”SSID1”,パスワードが”PSWD1”,暗号化方式の種別が”WPA2”である。
[動作説明]
本実施の形態における通信制御装置4の動作を説明する。通信制御装置4の対象通信端末選択モジュール43は,無線通信装置5の通信圏内に在圏する,ストレージ402(図10の通信端末リストL1)の識別子により識別される通信端末2を判定(検知とも呼ぶ)する(図18のステップS53参照)。
具体的には,対象通信端末選択モジュール43は,無線通信装置5の通信圏の範囲を示す範囲情報と,通信端末2の位置情報とに基づき,ストレージ402の識別子により識別される通信端末2が無線通信装置5の通信圏内に在圏するか判定する(図18のステップS53参照)。
対象通信端末選択モジュール43は,この判定において,前記した範囲情報で示される範囲内に通信端末2の位置情報で示される位置が含まれる場合,ストレージ402の識別子により識別される通信端末2が通信圏内に在圏すると判定する(図18のステップS53参照)。
通信制御装置4のテザリング機能遠隔設定モジュール44は,無線通信装置5の通信圏内に在圏する,テザリング通信中の通信端末2にテザリング通信の停止を指示する(図16のステップS6参照)。
通信制御装置4は,送信モジュール45を介し,テザリング通信の停止を指示した通信端末2の識別子に対応付けてストレージ402に記憶された接続情報(例えばSSID)に基づき,接続情報に関連する情報処理端末1との無線接続を無線通信装置5に通知する(図16のステップS8参照)。
具体的には,通信制御装置4の送信モジュール45は,無線通信装置5の通信圏内に在圏する通信端末2の識別子に対応して記憶された接続情報を無線通信装置5に送信(通知)する。無線通信装置5は,受信した接続情報(例えば,SSID)をブロードキャストする。通信制御装置4は,この通知により,ブロードキャストされた接続情報に関連する情報処理端末1との無線接続を無線通信装置5に確立させている。
[全体シーケンス]
図16は,第1の実施の形態における動作シーケンスを説明するフロー図である。以下のフロー図の説明において,Ss(小文字sは1以上の整数)は,ステップSsを意味し,このステップという文字を適宜省略する。
(図16のS1,S2)
図16のS1,S2の処理は,通信制御装置4が,通信端末2に設定されている情報を自装置に事前登録する処理(事前登録処理)である。
ステップS1:通信端末2の送信モジュール21は,通信端末2の識別子(ID)とAP情報とを通信制御装置4に送信する。AP情報は,SSID,認証パスワード,暗号化方式の種別などを含む。通信端末2の識別子は,通信端末2を一意に識別できる情報であればよい。通信端末2の識別子は,例えば,通信端末2が電話機能を有する場合,電話番号である。他にも,通信端末2の識別子は,例えば,製造番号である。
ステップS2:通信制御装置4の通信端末リスト更新モジュール42は,受信した通信端末2の識別子とAP情報とに基づき,図10の通信端末リストL1を更新する。なお,S2の処理の詳細については,図17で説明する。
(図16のS3〜10)
図16のS3〜S10は,通信制御装置4が,通信端末2,無線通信装置5のテザリングを制御する処理(制御処理)である。
ステップS3:通信端末2の送信モジュール21は,通信端末2の識別子と位置情報とを通信制御装置4に送信する。通信端末2の送信モジュール21は,所定の送信間隔(例えば,5秒,10秒,30秒など)で,S3の処理を繰り返し実行する。なお,この所定の送信間隔は,変更可能である。
ステップS4:通信制御装置4の通信端末リスト更新モジュール42は,通信端末2から送信された,通信端末2の識別子と位置情報とをストレージ402に記憶する。
ステップS5:通信制御装置4の通信端末リスト更新モジュール42は,通信端末2の識別子と位置情報とに基づき,図11の登録AP情報リストL2を更新する。
ステップS6:通信制御装置4のテザリング機能遠隔設定モジュール44は,通信端末2にテザリング通信の停止または実行を指示する。具体的には,通信制御装置4のテザリング機能遠隔設定モジュール44は,制御下にある無線通信装置5の無線通信圏内に新たに在圏した通信端末2にペアの情報処理端末1とのテザリング通信の停止を指示する。一方,テザリング機能遠隔設定モジュール44は,制御下にある無線通信装置5の無線通信圏内から圏外に出た通信端末2に,ペアの情報処理端末1とのテザリング通信の実行を指示する。
ステップS7:通信端末2のテザリング情報設定モジュール24は,通信制御装置4からの指示に応答して,ペアの情報処理端末1とのテザリング通信を実行または停止する。
ステップS8:通信制御装置4の送信モジュール45は,更新された通信端末2のAP情報の記憶または削除を無線通信装置5に指示する。
ステップS9:記憶または削除を指示された無線通信装置5は,図15のAP情報リストL4にAP情報を記憶,または,AP情報リストL4からAP情報を削除する。なお,AP情報リストL4は,ストレージ502のAP情報記憶領域R51に記憶されている。
ステップS10:無線通信装置5の無線通信モジュール55は,図15のAP情報リストL4に記憶されたSSIDなどを所定の間隔でブロードキャストすることで情報処理端末との通信を確立する。
次に,図16で説明した事前記憶処理(S1,S2),制御処理(S3〜S10)を順次説明する。
(識別子,AP情報の送信)
通信端末2の送信モジュール21は,通信端末2の識別子(ID)とAP情報とを通信制御装置4に送信する(S1)。
例えば,通信端末2aのユーザが,通信端末2aを操作し,処理ソフトSF2に通信端末2aに設定されている情報を通信制御装置4に事前登録するように指示する。処理ソフトSF2の送信モジュール21は,この指示に応答して,ストレージ202に記憶されている通信端末2aの識別子と,ストレージ202のAP情報記憶領域R21に記憶されているAP情報とを読み出し,通信制御装置4に送信する。
例えば,通信端末2aの識別子は”090-xxxx-yyyy”であるとする。そして,AP情報は,SSIDが”SSID1”,パスワードが”PSWD1”,暗号化方式の種別が”WPA2”であるとする。
(通信端末リストの更新)
通信制御装置4の通信端末リスト更新モジュール42は,図10の通信端末リストL1を更新する(S2)。図17は,図16のS2における通信端末リスト更新処理を説明するフロー図である。
ステップS21:通信制御装置4の受信モジュール41は,通信端末2から送信された,通信端末2の識別子とAP情報とを受信し,通信端末リスト更新モジュール42に出力する。前記例では,受信モジュール41は,通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”,AP情報”SSID1,PSWD1,WPA2”を受信する。
ステップS22:通信端末リスト更新モジュール42は,受信した通信端末2の識別子が図10の通信端末リストL1に記憶されているか判定する。受信した通信端末2の識別子が図10の通信端末リストL1に記憶されていない場合(S22/NO),S23に移る。受信した通信端末2の識別子が図10の通信端末リストL1に記憶されている場合(S22/YES),S24に移る。
現時点では,図10の通信端末リストL1には,図面上から1番目の行の”通信端末の識別子”,”登録先AP”,”AP情報”,”現在位置”,”前回位置”で示される欄が示されているだけであるとする。この場合,通信端末リスト更新モジュール42は,S22でNOと判定し,S23に移る。
ステップS23:通信端末リスト更新モジュール42は,図10の通信端末リストL1に,受信した通信端末2の識別子,AP情報に関するエントリを作成する。なお,リストのエントリは,リストの最上段の行より下側の1行を示す。
前記例では,通信端末リスト更新モジュール42は,図面上から2番目の行を作成する。通信端末リスト更新モジュール42は,作成した2番目の行と通信端末の識別子欄とが交わるセルに,受信した通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”を記憶する。通信端末リスト更新モジュール42は,作成した2番目の行とテザリングAP情報欄とが交わるセルに,受信した通信端末2aのAP情報”SSID1,PSWD1,WPA2”を記憶する。
なお,作成した2番目の行と,登録先AP欄,現在位置欄,および前回位置欄とが交わるセルには,情報が何ら記憶されていない。
ステップS24:通信端末リスト更新モジュール42は,受信した通信端末2のAP情報を,図10の通信端末リストL1における該当するエントリに記憶する。
例えば,図10の通信端末リストL1の通信端末の識別子欄に既に,受信した通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”が記憶されているとする。すると,通信端末リスト更新モジュール42は,受信した通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”が記憶されている行と,テザリングAP情報欄とが交わるセルに,受信した通信端末2aのAP情報”SSID1,PSWD1,WPA2”を記憶する。
以上,図16のS1,S2(図17のS21〜S24)の処理により,事前登録処理が終了する。
(位置情報の送信)
通信端末2の送信モジュール21は,所定の送信間隔毎に,通信端末2の識別子と位置情報とを通信制御装置4に送信する(S3)。送信モジュール21は,ストレージ202に記憶されている通信端末2の識別子と,ストレージ202の位置情報記憶領域R22に記憶されている位置情報とを読み出し,通信制御装置4に送信する。例えば,通信端末2aの送信モジュール21は,通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”と位置情報とを通信制御装置4に送信する。ここで,位置情報は,緯度が(Y11°Y21' Y31”),経度が(X11°X21',X31”),高度が1メートルであるとする。位置情報は,例えば,時分秒で示される,緯度,経度を含む。
(位置情報の記憶)
通信制御装置4の通信端末リスト更新モジュール42は,通信端末2から送信された,通信端末2の識別子と位置情報とをストレージ402に記憶する(S4)。
前記の例では,通信端末リスト更新モジュール42は,図10の通信端末リストL1において,通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”が記憶されている行(図面上から2番目の行)を特定する。そして,通信端末リスト更新モジュール42は,特定した行と現在位置欄とが交わるセルに記憶された現在位置を,特定した行と前回位置欄とが交わるセルに上書き記憶する。さらに,通信端末リスト更新モジュール42は,特定した行と現在位置欄とが交わるセルに,受信した位置情報(緯度(Y11°Y21' Y31”),経度(X11°X21',X31”),高度1メートル)を記憶する。
(登録AP情報リストの更新,AP情報の登録,削除指示)
通信制御装置4は,図18で説明する処理により,無線通信装置の無線通信圏内に在圏する通信端末を検知すると共に,無線通信装置の無線通信圏内から無線通信圏外に出た通信端末を検知する。
通信制御装置4は,例えば,所定の送信間隔(例えば,5秒,10秒,30秒など)で通信端末から送信された,通信端末の識別子と位置情報との受信を契機として,前記した検知を実行する。
通信制御装置4の通信端末リスト更新モジュール42は,受信した通信端末2の識別子と位置情報とに基づき,図11の登録AP情報リストL2を更新する(S5)。図18は,図16のS5における登録AP情報リスト更新処理を説明するフロー図である。
ステップS51:通信制御装置4の対象通信端末選択モジュール43は,自装置の制御下にある1以上の無線通信装置の中から,未選択の無線通信装置を選択する。具体的には,対象通信端末選択モジュール43は,図12のAPリストL3の中から,未選択のアクセスポイント識別子を選択する。
ステップS52:対象通信端末選択モジュール43は,図10の通信端末リストL1の中から,S51で選択した無線通信装置の延長領域内に位置する未選択の通信端末を選択する。
例えば,対象通信端末選択モジュール43は,図12のAPリストL3の中から,未選択のアクセスポイント識別子”AP1”を選択する。アクセスポイント識別子”AP1”で識別される無線通信装置は,図2の無線通信装置5aである。対象通信端末選択モジュール43は,図12のAPリストL3の中から,無線通信装置5aの位置情報(緯度(Y15°Y25' Y35”),経度(X15°X25',X35”),高度1メートル)を抽出する。
そして,対象通信端末選択モジュール43は,無線通信装置5aの位置(緯度(Y15°Y25' Y35”),経度(X15°X25',X35”))を中心とする半径R52aの円内に位置する通信端末を識別する識別子を図10の通信端末リストL1の中から選択する。換言すれば,対象通信端末選択モジュール43は,図10の通信端末リストL1の”現在位置” 欄の中から,無線通信装置5aの位置を中心とする半径R52aの円内に含まれる位置情報が記憶されたセルを特定する。そして,対象通信端末選択モジュール43は,図10の通信端末リストL1における,特定したセルを含む行と,通信端末の識別子欄とが交わるセルに記憶された通信端末2の識別子を選択する。
例えば,無線通信装置5aの位置を中心とする半径R52aの円内に位置する通信端末は,通信端末2aであるとする。なお,通信端末2aの識別子は”090-xxxx-yyyy”である。
ステップS53:対象通信端末選択モジュール43は,S52で選択した通信端末が,S51で選択した無線通信装置5aの無線通信圏RN51a内に在圏するか判定する。この判定は,S52で選択した通信端末の現在位置と,S51で選択した無線通信装置5aの位置と,無線通信圏RN51aの距離(半径R51a)とに基づき実行される。具体的には,対象通信端末選択モジュール43は,S52で選択した通信端末の位置情報と,S51で選択した無線通信装置5aの無線通信圏RN51aの範囲を示す範囲情報とを照合する。そして,S52で選択した通信端末の位置情報で示される位置が,S51で選択した無線通信装置5aの無線通信圏RN51a内に含まれるか判定する。
前記の例では,対象通信端末選択モジュール43は,無線通信装置5aの位置(緯度(Y15°Y25' Y35”),経度(X15°X25',X35”)を中心とする半径R51aの円内に,S52で選択した通信端末2aが在圏するか判定する。在圏する場合(S53/YES),S54に移る。在圏しない場合(S53/NO),S57に移る。
ステップS54:対象通信端末選択モジュール43は,S52で選択した通信端末とペアの情報処理端末が,S51で選択した無線通信装置5aと既に無線通信しているか判定する。具体的には,対象通信端末選択モジュール43は,S52で選択した通信端末の識別子が,図11の登録AP情報リストL2における通信端末の識別子欄に記憶されているか判定する。S52で選択した通信端末の識別子が,登録AP情報リストL2における通信端末の識別子欄に記憶されている場合,S52で選択した通信端末とペアの情報処理端末が,S51で選択した無線通信装置5aと既に無線通信している。
S52で選択した通信端末の識別子が,登録AP情報リストL2における通信端末の識別子欄に記憶されていない場合,S52で選択した通信端末とペアの情報処理端末が,S51で選択した無線通信装置5aと無線通信していない。
前記例の場合,S52で選択した通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”が図11の登録AP情報リストL2における通信端末の識別子欄に記憶されていないとする。
S52で選択した通信端末とペアの情報処理端末が,S51で選択した無線通信装置と無線通信していない場合(S54/NO),S55に移る。S52で選択した通信端末とペアの情報処理端末が,S51で選択した無線通信装置と既に無線通信している場合(S54/YES),S56に移る。
ステップS55:通信端末リスト更新モジュール42は,図11の登録AP情報リストL2に新たにエントリ(1行)を作成し,作成した行と,通信端末の識別子欄とが交わるセルにS52で選択した通信端末の識別子を記憶する。
次いで,通信端末リスト更新モジュール42は,図10の通信端末リストL1において, S52で選択した通信端末の識別子が記憶された行と,登録先AP欄とが交わるセルに,S51で選択した無線通信装置5aの識別子を記憶する。
前記例の場合,通信端末リスト更新モジュール42は,S52で選択した通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”を図11の登録AP情報リストL2における通信端末の識別子欄に記憶する(図11の上から2行目参照)。次いで,通信端末リスト更新モジュール42は,図10の通信端末リストL1において,通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”が記憶された行(上から2行目)と,登録先AP欄とが交わるセルに,無線通信装置5aの識別子”AP1”を記憶する。
ステップS56:対象通信端末選択モジュール43は,図10の通信端末リストL1の中から,S51で選択した無線通信装置の延長領域内に位置する通信端末を全て選択したか判定する。全て選択した場合(S56/YES),S59に移る。全て選択していない場合(S56/NO),S52に戻る。
通信制御装置4は,以下のS57,S58によって,S51で選択した無線通信装置5aの無線通信圏RN51aから出た通信端末を検知している。
ステップS57:通信制御装置4の対象通信端末選択モジュール43は,S52で選択した通信端末とペアの情報処理端末が,S51で選択した無線通信装置5aと既に無線通信しているか判定する。なお,S57の処理は,S54の処理と同様である。
S52で選択した通信端末とペアの情報処理端末が,S51で選択した無線通信装置と無線通信していない場合(S57/NO),S56に移る。S52で選択した通信端末とペアの情報処理端末が,S51で選択した無線通信装置と既に無線通信している場合(S57/YES),S58に移る。
ステップS58:通信端末リスト更新モジュール42は,S52で選択した通信端末の識別子を図11の登録AP情報リストL2における通信端末の識別子欄から削除する。
例えば,S52で選択した通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”が図11の登録AP情報リストL2における通信端末の識別子欄に記憶されているとする。この場合,通信端末リスト更新モジュール42は,S57でYESと判定し,通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”を図11の登録AP情報リストL2における通信端末の識別子欄から削除する。
さらに,通信端末リスト更新モジュール42は,図10の通信端末リストL1において,S52で選択した通信端末の識別子を含む行と,登録先AP欄とが交わるセルに”未登録”を記憶する。
そして,通信端末リスト更新モジュール42は,図18のS51で選択された無線通信装置の識別子と対応付けて,この無線通信装置の無線通信圏内から無線通信圏外に出た通信端末の識別子,AP情報をストレージ402に記憶する。この識別子は,S58において削除された識別子である。以後,通信制御装置4は,図18のS51で選択された無線通信装置の識別子と対応付けて記憶された識別子を参照し,この無線通信装置の無線通信圏内から無線通信圏外に出た通信端末に対して,ペアの情報処理端末との無線通信を実行させる。
ステップS59:通信制御装置4の対象通信端末選択モジュール43は,自装置の制御下にある1以上の無線通信装置の中から,全ての無線通信装置を選択したか判定する。具体的には,対象通信端末選択モジュール43は,図12のAPリストの中から,全てのアクセスポイント識別子を選択したか判定する。
全ての無線通信装置を選択しない場合(S59/NO),S51に移る。全ての無線通信装置を選択した場合(S59/YES),図16のS6に移る。
通信制御装置4は,図10の通信端末リストL1,図11の登録AP情報リストL2に示したように,図18のS51で選択された無線通信装置の識別子と対応付けて,この通信制御装置の無線通信圏内に新たに在圏した通信端末の識別子,AP情報をストレージ402に記憶する。この対応付けにより,通信制御装置4は,図18のS51で選択された無線通信装置の無線通信圏内に在圏する通信端末の識別子,AP情報を管理している。
(通信端末と情報処理端末とのテザリング通信の停止,開始)
通信制御装置4のテザリング機能遠隔設定モジュール44は,制御下にある無線通信装置の無線通信圏内に新たに在圏した通信端末2にテザリング通信の停止を指示する停止制御信号を送信する(S6)。
前記の例では,通信制御装置4のテザリング機能遠隔設定モジュール44は,図11の登録AP情報リストL2に新たに記憶された識別子で識別される通信端末2aにテザリング通信の停止を指示する停止制御信号を送信する。以上説明したように,テザリング機能遠隔設定モジュール44は,S52で選択した通信端末の位置情報と,S51で選択した無線通信装置5aの無線通信圏RN51aの範囲を示す範囲情報との照合に基づき抽出(生成)されたテザリング通信の停止を制御する制御信号を通信端末2aに送信する。
通信端末2の受信モジュール23は,停止制御信号を受信すると,テザリング情報設定モジュール24に出力する。テザリング情報設定モジュール24は,停止制御信号に応答して,ペアの情報処理端末1とのテザリング通信を停止する(S7)。
一方,通信制御装置4のテザリング機能遠隔設定モジュール44は,制御下にある無線通信装置の無線通信圏内から圏外に出た通信端末2にテザリング通信の実行を指示する。この通信端末2は,通信制御装置4によりテザリング通信を停止するように指示された通信端末である。
例えば,通信端末2aが,無線通信装置5aの無線通信圏内から圏外に出た場合を想定する。この想定の場合,通信制御装置4のテザリング機能遠隔設定モジュール44は,通信端末2aにテザリング通信の開始を指示する開始制御信号を送信する。
通信端末2aの受信モジュール23は,開始制御信号を受信すると,テザリング情報設定モジュール24に出力する。テザリング情報設定モジュール24は,開始制御信号の入力に応答して,ペアの情報処理端末1aとのテザリング通信を開始する。
(無線通信装置に対する記憶または削除指示)
通信制御装置4の送信モジュール45は,無線通信装置5に,無線通信装置5の無線通信圏内に新たに在圏した通信端末の識別子,AP情報をストレージ502に記憶するように指示する記憶制御信号を送信する(S8)。
前記の例において,無線通信装置5aの無線通信圏RN51a内に通信端末2aが新たに在圏したとする。送信モジュール45は,無線通信装置5aに通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”,AP情報(SSID1,PSWD1,WPA2)をストレージ502に記憶するように指示する記憶制御信号を送信する(S8)。
また,通信制御装置4の送信モジュール45は,無線通信装置5に,この無線通信装置5の無線通信圏内から無線通信圏外に出た通信端末の識別子,AP情報をストレージ502から削除するように指示する削除制御信号を送信する(S8)。
前記の例において,無線通信装置5aの無線通信圏RN51a内に在圏していた通信端末2aが無線通信圏RN51a外に出たとする。送信モジュール45は,無線通信装置5aに通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”,AP情報(SSID1,PSWD1,WPA2)をストレージ502から削除するように指示する削除制御信号を送信する。
図19は,図16のS9における,図15のAP情報リストL4にAP情報を記憶,または,AP情報リストL4からAP情報を削除する処理を説明するフロー図である。
ステップS91:無線通信装置5の受信モジュール51は,記憶指示または削除指示を受信する。具体的には,無線通信装置5の受信モジュール51は,通信制御装置4から送信された記憶制御信号または削除制御信号を受信する。
そして,受信モジュール51は,受信した記憶制御信号または削除制御信号をAP情報リスト更新モジュール52に出力する。
ステップS92:AP情報リスト更新モジュール52は,受信した指示が記憶指示か判定する。
具体的には,AP情報リスト更新モジュール52は,入力された制御信号が記憶制御信号か,削除制御信号か判定する。
受信した指示が記憶指示の場合,すなわち,入力された制御信号が記憶制御信号の場合(S92/YES),S93に移る。受信した指示が削除指示の場合,すなわち,入力された制御信号が削除制御信号の場合(S92/NO),S94に移る。
ステップS93:AP情報リスト更新モジュール52は,入力された記憶制御信号に応答して,記憶制御信号に含まれる通信端末2の識別子,AP情報に関するエントリを図15のAP情報リストL4に作成する。
前記の例では,無線通信装置5aのAP情報リスト更新モジュール52は,AP情報リストL4において,上から2番目の行を作成する。AP情報リスト更新モジュール52は,作成した2番目の行と通信端末の識別子欄とが交わるセルに,受信した記憶制御信号に含まれる通信端末2aの識別子”090-xxxx-yyyy”を記憶する。AP情報リスト更新モジュール52は,作成した2番目の行とテザリングAP情報欄とが交わるセルに,受信した記憶制御信号に含まれる通信端末2aのAP情報”SSID1,PSWD1,WPA2”を記憶する。
この記憶により,ペアの関係にある通信端末2aと情報処理端末1aとの間においてテザリング通信するために必要な接続情報(例えば,SSIDを含むAP情報)が,通信端末2aから無線通信装置5aに記憶されることになる。以後,無線通信装置5aは,この接続情報により,情報処理端末1との接続を確立する。
ステップS94:AP情報リスト更新モジュール52は,入力された削除制御信号に応答して,削除制御信号に含まれる通信端末2の識別子,AP情報に関するエントリを図15のAP情報リストL4から削除する。この削除により,無線通信装置5は,通信端末2とペアの情報処理端末1との無線通信を停止する。
(無線通信装置と情報処理端末との通信)
無線通信装置5の無線通信モジュール55は,図15のAP情報リストに記憶されたSSIDなどを所定の間隔でブロードキャストする(S10)。無線通信装置5の無線通信圏内に新たに在圏した情報処理端末1は,無線通信装置5と通信する。
例えば,無線通信装置5の無線通信モジュール55は,第2の通信装置505を介して,ビーコンと通常呼ばれるパケットを定期的にブロードキャストする。このビーコンは,前記の例では,図15のAP情報リストL4に記憶されたSSIDや,サポートしている伝送速度,暗号化種別などの通信に必要な各種情報を含む。
前記の例では,無線通信装置5aの無線通信モジュール55は,例えば,図15のAP情報リストL4に記憶された”SSID1”などを含むビーコン(以下,ビーコンaと適宜記す)を定期的にブロードキャストする。
無線通信装置5の無線通信圏内に新たに在圏した情報処理端末1は,無線通信装置5がブロードキャストしているビーコンを受信する。情報処理端末1は,ビーコンの受信に応答して,無線通信装置5に接続する。なお,情報処理端末1は,図16のS7により,ペアの通信端末2とのテザリング通信を停止している。
前記の例では,無線通信装置5aの無線通信圏内に新たに在圏した情報処理端末1aは,無線通信装置5aの無線通信モジュール55がブロードキャストしたビーコンaを受信する。情報処理端末1aは,受信したビーコンaに基づき,無線通信装置5aに認証要求を行う。ここで,情報処理端末1aは,自端末のストレージ102に,ペアの通信端末2aとの接続を確立する際に参照されたSSID(前記の例では,SSID1)とパスワード(前記の例では,PSWD1)とを対応付けて記憶している。
例えば,情報処理端末1aは,ビーコンaに含まれるSSIDと,ストレージ102に記憶されたSSIDが一致する場合,ビーコンaを送信している無線通信装置5aに認証要求を行う。
無線通信装置5aの無線通信モジュール55は,認証要求を受信すると,受信した認証要求を認証モジュール54に出力する。認証モジュール54は,認証要求の入力に応答して,無線通信モジュール55を介して,情報処理端末1aにパスワード送信要求を行う。
情報処理端末1aは,パスワード送信要求を受信すると,自端末のストレージ102に記憶されたSSID(前記の例では,SSID1)と,このSSIDに対応付けて記憶されたパスワード(前記の例では,PSWD1)を無線通信装置5aに送信する。
無線通信装置5aの無線通信モジュール55は,情報処理端末1aからSSIDとパスワードとを受信すると,受信したSSIDとパスワードとを認証モジュール54に出力する。認証モジュール54は,SSIDとパスワードの入力に応答して,入力されたSSIDとパスワードとが,図15のAP情報リストL4における同一行に記憶されているか判定する。入力されたSSIDとパスワードが同一行に記憶されている場合,無線通信装置5aの無線通信モジュール55は,情報処理端末1aとの接続を確立して,以後,無線通信を行う。
前記の例では,入力されたSSIDはSSID1であり,入力されたパスワードはPSWD1である。そして,入力されたSSIDと入力されたパスワードとは,図15のAP情報リストL4における同一行に記憶されている。従って,無線通信装置5aの無線通信モジュール55は,情報処理端末1aと接続して無線通信を行う。
一方,入力されたSSIDとパスワードが同一行に記憶されていない場合,無線通信装置5aの無線通信モジュール55は,情報処理端末1aとの接続を確立しない。
なお,パスワードによる認証がなくても,無線通信装置5aと情報処理端末1aとの接続は可能である。パスワードによる認証がない場合,情報処理端末1aは,受信したビーコンaに基づき,無線通信装置5aに接続要求を行う。無線通信装置5aの無線通信モジュール55は,この接続要求を受信すると,情報処理端末1aとの接続を確立して無線通信を行う。
以後,通信端末2bと,通信端末2bとペアの情報処理端末1b(図2,図3参照)が,無線通信装置5aの無線通信圏RN51a内に在圏する。さらに,通信端末2cと,通信端末2cとペアの情報処理端末1c(図2,図3参照)が,無線通信装置5aの無線通信圏RN51a内に在圏する。なお,通信端末2bは,情報処理端末1bとテザリング通信を実行し,通信端末2cは,情報処理端末1cとテザリング通信を実行している。
この在圏により,通信制御装置4は,図16で説明したように,通信端末2b,2cにペアの情報処理端末との無線通信を停止させる。そして,通信制御装置4は,無線通信装置5aに情報処理端末1b,1cとの無線通信を実行させる。
以上説明したように,テザリング通信を実行している複数の通信端末にこのテザリング通信を停止させることにより,例えば同一チャネルによる電波相互干渉の発生を抑制することができる。具体的には,テザリング通信を実行している複数の通信端末において,このテザリング通信の無線通信圏が相互に重なる場合,例えば同一チャネルによる電波相互干渉が発生することがある。
特に混雑している会場で,多数のユーザの各々が情報処理端末と通信端末とを所持している場合,かかる電波相互干渉が発生しやすい。なお,ユーザの各々が所持する通信端末はテザリング機能を有し,同じユーザが所持する情報処理端末と無線通信している。
しかし,本実施の形態によれば,通信制御装置が,前記した複数の通信端末にこのテザリング通信を停止させるので,前記した通信端末と情報処理端末との無線通信が減少する。そのため,前記した電波相互干渉の発生が抑制できる。その結果,電波相互干渉による,通信端末と情報処理端末との無線通信におけるスループットの低下を抑制できる。さらに,通信端末と無線通信装置との間における,前記した電波相互干渉の発生が抑制できる。その結果,電波相互干渉による,通信端末と無線通信装置との無線通信におけるスループットの低下を抑制できる。
また,通信制御装置が通信端末に対してテザリング通信を停止させても,この通信端末のペアの情報処理端末は,無線通信装置と無線通信する。この情報処理端末は,この無線通信により,テザリング通信の停止前と変わらずに大規模ネットワークに接続できる。
また,テザリング通信の停止,情報処理端末と無線通信装置との無線通信は,自動的に実行される。そのため,ユーザは,通信端末を操作してテザリング通信を手動で停止させ,情報処理端末を操作して無線通信装置との無線通信を手動で実行させるための操作が不要である。その結果,ユーザの利便性が向上する。
なお,無線通信装置の設置場所,または,この設置場所の近傍において,通信端末が実行するテザリング通信の際に出力される電波の状況を観測し,電波相互干渉の発生原因(干渉原因とも呼ぶ)となる通信端末を特定する技術がある。さらに,この技術を利用して,より強度な電波相互干渉を発生させる通信端末を特定する技術も考えられる。
かかる技術においては,複数のアンテナを設置し,この複数のアンテナにより測定した電波状況を組み合わせて,大量の計算により電波相互干渉の発生原因となる通信端末を特定する。なお,かかる技術は,アクセスポイントを設置する際の電波設計で用いる方法である。
しかし,観測地点が1カ所の無線通信装置,換言すれば,1つのアンテナを有する無線通信装置においては,かかる技術を適用することは困難である。そして,かかる技術においては,処理速度の関係上,電波の観測時間の間隔を短くして,電波相互干渉を発生させる通信端末を短い時間間隔で特定することは困難である。そのため,通信端末と情報処理端末とを所持するユーザが,高頻度に移動する環境下では,前記した大量の計算を実行して,電波相互干渉を発生させる通信端末を高頻度に特定することは困難である。
確かに,無線通信装置に複数の電波観測用アンテナを設置し,高性能な演算装置を利用するなどハードウェアを増強すれば,かかる技術により電波相互干渉の発生原因となる通信端末を特定できると思われる。
しかし,ハードウェアを増強することは,増強用の費用が大きくなり,増強用の工数が増えることから現実的には困難である。また,例えば,前記した処理速度を向上させる場合において新たな計算手法を案出するなど様々な新規技術を開発する必要があり,かかる技術を適用することは現実的には困難である。
しかし,本実施の形態によれば,電波観測をするための新たなハードウェアの増強や,前記した新規技術の開発は不要である。
また,本実施の形態の通信制御装置は,所定の送信間隔(例えば,5秒,10秒,30秒など)で通信端末から送信された,通信端末の識別子と位置情報との受信を契機として,通信端末のテザリング通信を停止するかの判定を行う(図18参照)。換言すれば,本実施の形態の通信制御装置は,人の移動速度に対応できる粒度で,電波相互干渉を発生させる通信端末を検出できる。
そして,本実施の形態の通信制御装置は,検出した通信端末にテザリング通信の停止を指示できる。そのため,リアルタイムで電波相互干渉の発生を抑制できる。
また,テザリング通信の停止により,通信端末の電池消費量が減り,使用時間が伸びる。
ここで,第1の通信経路と,第2の通信経路を想定する。第1の通信経路は,情報処理端末1aと,情報処理端末1aとペアの通信端末2aと,基地局3と,大規模ネットワークNT(図2〜図4参照)との間の通信経路である。そして,第2の通信経路は,情報処理端末1aと,無線通信装置5aと,大規模ネットワークNT(図2〜図4参照)との間の通信経路である。さらに,第1の通信経路よりも第2の通信経路の方が,スループットがよいと想定する。前記した想定では,本実施の形態で説明したように,情報処理端末1aは,テザリング通信により大規模ネットワークNTと通信するよりも,無線通信装置5aとの無線通信により大規模ネットワークNTと通信した方が,スループットが良くなる。
また,本実施の形態によれば,情報処理端末は,ペアの通信端末との無線通信を実行せず,無線通信装置との無線通信を実行する。そのため,通信端末と大規模ネットワークとの間のトラッフィックが,無線通信装置の上流ネットワークに抜ける。その結果,基地局と大規模ネットワークとの間におけるコアネットワークのトラフィック量を下げることができる。
なお,通信端末2は,通信端末2の位置情報ではなく,情報処理端末1の位置情報を通信制御装置4に送信してもよい。通信端末2の位置と情報処理端末1の位置とは,情報処理端末1と通信端末2とが同一ユーザにより所持されているため実質的に同一位置だからである。
この場合,情報処理端末1は,GPS機能を有し,無線通信している通信端末2に情報処理端末1の位置を示す位置情報を送信する。通信端末2の処理ソフトSF2は,受信した位置情報をストレージ202の位置情報記憶領域R22に記憶する。通信端末2の送信モジュール22は,この位置情報を通信端末2の位置情報として,通信制御装置4に送信する。
[第2の実施の形態]
無線通信装置5は,同時に利用できるチャネル数には限りがあるため,同時に無線通信できる情報処理端末の数に限りがある。例えば,無線通信装置5が同時に無線通信できる情報処理端末の数は10台である。
また,通信端末間における同一チャネルによる電波相互干渉が発生した場合,電波相互干渉をより低減できる通信端末についてテザリング通信を停止させることが好ましい。
電波相互干渉をより低減できる通信端末は,例えば,テザリング通信時の電波強度が強く,無線通信圏が広い通信端末である。かかる通信端末が実行するテザリング通信を優先的に停止させれば,より電波相互干渉を抑制できる。
以下,例えば,以下の4つの状態を想定する。第1の状態は,通信端末2a〜2cが,それぞれペアの情報処理端末1a〜1cとテザリング通信を実行し,このテザリング通信の電波強度がそれぞれPa〜Pcである。第2の状態は,電波強度は,Pa,Pb,Pcの順に小さい(Pa>Pb>Pc)。すなわち,電波強度Paが最大,電波強度Pcが最小である。第3の状態は,最大電波強度Paでテザリング通信する通信端末2aの影響により,通信端末2aと,通信端末2bおよび通信端末2cとの間で,同一チャネルによる電波相互干渉が発生している。第4の状態は,通信端末2a〜2c,情報処理端末1a〜1cが,無線通信装置5の無線通信圏内に在圏している。
以上4つの状態において,テザリング通信時の電波強度が最も強い通信端末2aが実行するテザリング通信を優先的に停止させれば,通信端末2aと,通信端末2bおよび通信端末2cとの間での,同一チャネルによる電波相互干渉がなくなる。
また,電波相互干渉をより低減できる通信端末は,移動速度が低い通信端末である。移動速度が低いとは,例えば,移動速度が0(通信端末が停止)している場合,または,通信端末がゆっくり動いている(すなわち,通信端末の所持者がゆっくり歩く(例えば,時速2キロ程度))いる場合である。なお,この低い移動速度を第1の速度と適宜記す。
以下,通信端末が第1の速度で動く場合を想定(以下,第1の想定と適宜記す)する。第1の想定において,第1の速度で動く通信端末が実行するテザリング通信により,他の通信端末(例えば,停止中)との間で同一チャネルによる電波相互干渉が発生しているとする。ここで,電波相互干渉が発生している時間を第1の時間とする。なお,第1の速度で動く通信端末によるテザリング通信が,電波相互干渉の発生原因である。
一方,例えば,通信端末が,第1の速度よりも高速の第2の速度で動く場合を想定(以下,第2の想定と適宜記す)する。第2の速度は,例えば,通信端末の所持者が駆け足で動く(例えば,時速10キロ程度))場合である。第2の想定において,第2の速度で動く通信端末が実行するテザリング通信により,他の通信端末(例えば,停止中)との間で電波相互干渉が発生しているとする。この電波相互干渉が発生している場合において,この電波相互干渉が発生している時間(以下,第2の時間よりも)は,前記第1の時間よりも短くなる可能性が大きくなる。なお,第2の速度で動く通信端末によるテザリング通信が,電波相互干渉の発生原因である。
第2の時間が第1の時間よりも短くなる可能性が大きくなるのは,以下の理由である。すなわち,第2の速度で動いている通信端末の方が,第2の速度よりも低速な第1の速度で動いている通信端末よりも速く,他の通信端末(例えば,停止中)から離れる可能性が高くなるからである。
さらに,電波相互干渉の発生原因である通信端末を特定する処理や,この通信端末にテザリング通信の停止を指示するまでの処理時間が,必要である。そのため,電波相互干渉をより低減できる通信端末のテザリング通信を優先的に停止させ,電波相互干渉の発生を抑制することが好ましい。
そこで,第2の実施の形態の通信制御装置4は,以下の処理を実行する。すなわち,通信制御装置4は,無線通信装置の無線通信圏内に在圏する複数の通信端末の各々にテザリング通信の停止順番を示す優先度を設定する。そして,通信制御装置4は,優先度が高い通信端末に対して,ペアの情報処理端末とのテザリング通信を優先的に停止させる。
[通信端末の構成]
図20は,第2の実施の形態における通信端末のソフトウェア構成図である。なお,第2の実施の形態における通信端末のハードウェア構成については第1の実施の形態で説明したので,その説明を省略する。
図20に示した通信端末2の処理ソフトSF2は,図7の処理ソフトSF2に電波強度取得モジュール26を追加したソフトである。
図20のストレージ202は,AP情報記憶領域R21と,位置情報記憶領域R22とに加え,電波強度記憶領域R23を有する。
通信端末2の電波強度取得モジュール26は,第2の通信装置207から入力された無線通信実行時の電波強度(テザリング出力とも呼ぶ)をストレージ202の電波強度記憶領域R23に記憶する。通信端末2の第2の通信装置207は,ペアの情報処理端末1とテザリング通信を実行している通信装置であり,定期的または電波強度が変化する度に,電波強度取得モジュール26に電波強度を出力する。
[通信制御装置の構成]
図21は,第2の実施の形態における通信制御装置のソフトウェア構成を説明する図である。なお,第2の実施の形態における通信制御装置のハードウェア構成については第1の実施の形態で説明したので,その説明を省略する。
図21のストレージ402は,通信端末リスト記憶領域R41と,登録AP情報リスト記憶領域R42と,APリスト記憶領域R43とに加え,登録待機AP情報リスト記憶領域R44とを有する。
図21に示した通信制御装置4の処理ソフトSF3は,図9の処理ソフトに優先度計算モジュール46を追加したソフトである。
優先度計算モジュール46は,無線通信装置5の通信圏内に在圏する通信端末の各々に対して,通信端末の位置情報と電波強度とに基づき,テザリング通信の停止順番を示す優先度を計算する。テザリング機能遠隔設定モジュール44は,計算された優先度が高い順に,無線通信装置の通信圏内に在圏する通信端末の各々が実行するテザリング通信を停止させる。なお,優先度の計算については,図23の説明の次に説明する。
(リスト)
図22は,通信端末リストL1'を示す図である。通信端末リストL1'は,ストレージ402の通信端末リスト記憶領域R41に記憶されている(図21の符号L1'参照)。
通信端末リストL1'は,図10の通信端末リストL1に加えて電波強度欄を有する。電波強度欄は,通信端末の識別子欄に記憶された識別子により識別される通信端末によるテザリング通信の電波強度を記憶する。
図23は,登録待機AP情報リストL5を示す図である。登録待機AP情報リストL5は,テザリング通信が停止されるまで待機している通信端末の識別子を記憶する。登録待機AP情報リストL5は,ストレージ402の登録待機AP情報リスト記憶領域R44に記憶されている(図21の符号L5参照)。
通信制御装置4は,制御する無線通信装置の各々に対応して登録待機AP情報リストを記憶する。図23の登録待機AP情報リストL5は,無線通信装置5aに対応して記憶されている登録待機AP情報リストを示している。
登録待機AP情報リストL5は,通信端末の識別子欄と,優先度欄とを有する。通信端末の識別子欄は,登録待機AP情報リストに対応する無線通信装置(例えば,無線通信装置5a)と無線通信するために待機している情報処理端末1のペアの通信端末2を識別する識別子を記憶する。
優先度欄は,この識別子により識別される通信端末2に対して計算された優先度を記憶する。
なお,登録待機AP情報リストL5は,通信端末の識別子を含む行の数について制限がない。
(優先度の算出)
優先度計算モジュール46は,通信端末2の第1の位置情報と第1の位置情報で示される位置よりも過去の位置を示す第2の位置情報とに基づき,通信端末2の移動速度を計算する。第1の位置情報は,例えば,図22の通信端末リストL1'における現在位置欄に記憶された位置情報(現在位置)である。第2の位置情報は,例えば,図22の通信端末リストL1'における前回位置欄に記憶された位置情報(前回位置)である。
優先度計算モジュール46は,計算した通信端末の移動速度と通信端末の電波強度とに基づき,優先度を計算する。具体的には,優先度計算モジュール46は,通信端末2の電波強度が大きくなるに従って,さらに,通信端末2の移動速度が小さくなるに従って,優先度が大きくなるように優先度を計算する。
例えば,優先度計算モジュール46は,(式1)により優先度を計算する。
優先度=時間係数×T+出力係数×P…(式1)
(式1)の説明にあたり,無線通信装置5の無線通信圏内に通信端末2が在圏しているとする。なお,無線通信装置5は,例えば,図3の無線通信装置5aである。通信端末2は,例えば,図3の通信端末2bである。
前記Tは,無線通信装置5の無線通信圏内に通信端末2が在圏(滞留)すると予測される時間を示す。具体的には,前記Tは,通信端末2の移動速度の逆数である。すなわち,通信端末2の移動速度が小さければ,無線通信装置5の無線通信圏内に在圏する時間が長くなる。
前記Pは,通信端末2の電波強度である。
前記時間係数,前記出力係数は,いわゆる重み付け係数であり,変更可能である。優先度の計算に際して,前記時間係数,前記出力係数を調整することにより,それぞれ,在圏時間(滞留時間),電波強度の何れかを重視するかを決定することができる。
例えば,優先度の計算に際して,通信端末2の在圏時間を重視する場合,時間係数を大きくし,出力係数を小さくすればよい。
一方,優先度の計算に際して,通信端末2の電波強度を重視する場合,時間係数を小さくし,出力係数を大きくすればよい。
前記Tは,通信端末2の移動速度の逆数である。すなわち,通信端末2の移動速度が小さくなれば,前記Tが大きくなる。この移動速度の計算手法について説明する。
優先度計算モジュール46は,通信端末2の現在位置と前回位置とに基づき,通信端末2の移動距離を計算する。
具体的には,優先度計算モジュール46は,通信端末2の現在位置を受信した時間と,通信端末2の前回位置を受信した時間との差の時間を計算する。なお,この時間差は,図F5のS3'で説明した所定の送信間隔であってもよい。
優先度計算モジュール46は,計算した移動距離を,計算した差分時間で除算して,通信端末2の移動速度を計算する。
なお,通信端末2の現在位置と前回位置は,図22の通信端末リストL1'における現在位置欄と前回位置欄に記憶されている。
[全体シーケンス]
図24は,第2の実施の形態における動作シーケンスを説明するフロー図である。図24のフロー図は,図16のフロー図のS3,S4をそれぞれS3’,S4’に置き換え,さらに,図16のフロー図のS5を,S11とS12とに置き換えたフロー図である。
なお,図24のS3’の説明に当たり,図22の通信端末リストL1'における2行目のエントリが作成され,作成されたエントリの各セルにデータが記憶されている。なお,2行目のエントリは,通信端末の識別子”090-xxxx-yyyy”を含む行である。
さらに,図22の通信端末リストL1'における3行目のエントリが作成されている。そして,3行目のエントリと通信端末の識別子欄とが交わるセルに”080-zzzz-aaaa”が記憶され,3行目のエントリと登録先AP欄とが交わるセルに”未登録”が記憶されている。ただし,3行目のエントリと,現在位置欄と前回位置欄と電波強度欄とが交わるセルにはデータが記憶されていない。
ステップS3’:通信端末2の送信モジュール21は,通信端末2の識別子と位置情報と電波強度とを通信制御装置4に送信する。通信端末2の送信モジュール21は,所定の送信間隔で,S3’の処理を繰り返し実行する。なお,この所定の送信間隔は,変更可能である。
ステップS4’:通信制御装置4の通信端末リスト更新モジュール42は,通信端末2から送信された,通信端末2の識別子と位置情報と電波強度とをストレージ402に記憶する。
具体的には,通信端末リスト更新モジュール42は,通信端末の各々から,通信端末の各々の識別子と通信端末の各々の位置を示す位置情報と通信端末の各々のテザリング通信における電波強度と,通信端末の各々によりテザリング通信する情報処理端末の各々の接続情報を受信する。
そして,通信端末リスト更新モジュール42は,通信端末の各々の識別子と通信端末の各々の位置情報と通信端末の各々の電波強度と,通信端末の各々によりテザリング通信する情報処理端末の各々の接続情報とを対応付けてストレージ402に記憶する。
ステップS11:通信制御装置4の通信端末リスト更新モジュール42は,通信端末2の位置情報と電波強度とに基づき優先度を計算し,図23の登録待機AP情報リストL5を更新する。
ステップS12:通信制御装置4の通信端末リスト更新モジュール42は,通信端末2の位置情報と優先度とに基づき,図11の登録AP情報リストL2を更新する。
(位置情報,電波強度の送信)
通信端末2の送信モジュール21は,所定の送信間隔毎に,通信端末2の識別子と位置情報と電波強度とを通信制御装置4に送信する(S3')。送信モジュール21は,ストレージ202に記憶されている通信端末2の識別子と,ストレージ202の位置情報記憶領域R22に記憶されている位置情報とを読み出す。さらに,送信モジュール21は,ストレージ202の電波強度記憶領域R23に記憶された電波強度を読み出す。
送信モジュール21は,通信端末2の識別子と,位置情報と,電波強度とを通信制御装置4に送信する。例えば,通信端末2bの送信モジュール21は,通信端末2bの識別子と,位置情報と,電波強度とを通信制御装置4に送信する。この識別子は,”080-zzzzz-aaaa”である。位置情報は,緯度が(Y13°Y23' Y33”),経度が(X13°X23',X33”),高度が1メートルである。電波強度は,5(mW)である。
(位置情報,電波強度の記憶)
通信制御装置4の通信端末リスト更新モジュール42は,通信端末2から送信された,通信端末2の識別子と位置情報と電波強度とをストレージ402に記憶する(S4')。なお,位置情報の記憶処理については,第1の実施の形態で説明したのでその説明を省略する。
電波強度の記憶について説明する。前記の例では,通信端末リスト更新モジュール42は,図22の通信端末リストL1'において,通信端末2bの識別子”080-zzzz-aaaa”が記憶されている行(図面上から3番目の行)を特定する。そして,通信端末リスト更新モジュール42は,特定した行と電波強度欄とが交わるセルに電波強度”5(mW)”を記憶する。
(優先度の計算と,登録AP情報リストの更新,登録待機AP情報リストの更新)
通信制御装置4の優先度計算モジュール46は,図25で説明する処理により,図23の登録待機AP情報リストL5を更新する(S11)。具体的には,優先度計算モジュール46は,図25で説明する処理により,無線通信装置5の無線通信圏内に在圏する通信端末の優先度を随時計算する。
図25は,図24のS11における登録待機AP情報リスト更新処理を説明するフロー図である。図25のS1111〜S1113,S1118,S1121は,それぞれ,図18のS51〜S53,S56,S59と同じであるので,その説明を省略する。
S1112で選択した通信端末が,S1111で選択した無線通信装置の無線通信圏内に在圏する場合(S1113/YES),S1114に移る。在圏しない場合(S1113/NO),S1117に移る。
S1114:優先度計算モジュール46は,S1112で選択された通信端末の現在位置と前回位置と電波強度とに基づいて,前記した(式1)により,S1112で選択された通信端末の優先度を計算する。
ステップS1115:対象通信端末選択モジュール43は,S1112で選択した通信端末が,S1111で選択した無線通信装置の無線通信圏内に過去に在圏していたか判定する。換言すれば,対象通信端末選択モジュール43は,S1112で選択した通信端末が,S1111で選択した無線通信装置の無線通信圏内に新たに在圏したか判定する。
具体的には,対象通信端末選択モジュール43は,S1112で選択した通信端末の識別子が,図23の登録待機AP情報リストL5における通信端末の識別子欄に記憶されているか判定する。S1112で選択した通信端末の識別子が,登録待機AP情報リストL5における通信端末の識別子欄に記憶されている場合は,前記通信端末が前記無線通信装置内に過去に在圏している。
S1112で選択した通信端末が,S1111で選択した無線通信装置の無線通信圏内に過去に在圏していない場合(S1115/NO),S1116に移る。S1112で選択した通信端末が,S1111で選択した無線通信装置の無線通信圏内に既に在圏していた場合(S1115/YES),S1117に移る。
前記例の場合,S1112で選択した通信端末2bの識別子”080-zzzz-aaaa”が図23の登録待機AP情報リストL5における通信端末の識別子欄に記憶されていないとする。
ステップS1116:通信端末リスト更新モジュール42は,図23の登録待機AP情報リストL5に新たにエントリ(1行)を作成し,作成した行と通信端末の識別子欄とが交わるセルにS1112で選択した通信端末の識別子を記憶する。次いで,通信端末リスト更新モジュール42は,作成した行と優先度欄とが交わるセルに,S1114で計算された,この通信端末の優先度を記憶する。
前記例の場合,通信端末リスト更新モジュール42は,S1112で選択した通信端末2bの識別子”080-zzzz-aaaa”を図23の登録待機AP情報リストL5における通信端末の識別子欄に記憶する(図23の上から2行目参照)。次いで,通信端末リスト更新モジュール42は,作成した行と優先度欄とが交わるセルに,S1114で計算された,この通信端末の優先度例えば”4.0”を記憶する。
ステップS1117:対象通信端末選択モジュール43は,図23の登録待機AP情報リストL5に記憶された優先度を更新する。
例えば,図23の登録待機AP情報リストL5において,S1112で選択した通信端末2bの識別子が記憶されている場合を想定する。この場合,対象通信端末選択モジュール43は,図23の登録待機AP情報リストL5において,S1112で選択した通信端末2bの識別子が記憶された行と,優先度欄とが交わるセルに,S1114で計算された通信端末2bの優先度を記憶する。
S1117の優先度の更新により,優先度の変化をリアルタイムに図23の登録待機AP情報リストL5に反映することができる。
S1116,S1117の処理が終了すると,S1118に移る。S1113でNOと判定された場合,前記したように,S1119に移る。
ステップS1118:対象通信端末選択モジュール43は,図22の通信端末リストL1’の中から,S1111で選択した無線通信装置の延長領域内に位置する通信端末を全て選択したか判定する。全て選択した場合(S1118/YES),S1121に移る。全て選択していない場合(S1118/NO),S1112に戻る。
ステップS1119:対象通信端末選択モジュール43は,S1112で選択した通信端末が,S1111で選択した無線通信装置の無線通信圏内に過去に在圏していたか判定する。S1119の処理は,S1115の処理と同様である。
前記例の場合,S1112で選択した通信端末2bの識別子”080-zzzz-aaaa”が図23の登録待機AP情報リストL5における通信端末の識別子欄に記憶されているとする。
S1112で選択した通信端末が,S1111で選択した無線通信装置の無線通信圏内に過去に在圏していない場合(S1119/NO),S1118に移る。S1112で選択した通信端末が,S1111で選択した無線通信装置の無線通信圏内に過去に在圏していた場合(S1119/YES),S1120に移る。
以上説明した,S1113,S1119により,通信制御装置4は,S1111で選択した無線通信装置の無線通信圏から出た通信端末を検知している。
ステップS1120:通信端末リスト更新モジュール42は,図23の登録待機AP情報リストL5のエントリ(1行)の中から,S1112で選択した通信端末の識別子を含む行を特定し,特定した行を削除する。図25の処理の終了後(S1121/YES),図24のS12に移る。
通信端末リスト更新モジュール42は,図25の処理により,図23の登録待機AP情報リストL5を作成する。
(登録AP情報リストの更新,AP情報の登録,削除指示)
通信制御装置4の通信端末リスト更新モジュール42は,通信端末2の位置情報と優先度とに基づき,図11の登録AP情報リストL2を更新する(S12)。
通信制御装置4は,図26で説明する処理により,図11の登録AP情報リストL2を更新する。具体的には,通信制御装置4は,図26で説明する処理により,優先度が高い通信端末のテザリング通信を停止させ,この優先度が高い通信端末のペアの情報処理端末と無線通信装置とを無線通信させる。
図26は,図24のS12における登録AP情報リスト更新処理を説明するフロー図である。図26のS1211,S1220は,それぞれ,図18のS51,図18のS59と同じであるので,その説明を省略する。
ステップS1212:通信制御装置4の対象通信端末選択モジュール43は,S1211で選択した無線通信装置5と通信している情報処理端末の数が最大端末数未満か判定する。換言すれば,対象通信端末選択モジュール43は,S1211で選択した無線通信装置5に対応付けて記憶されている登録AP情報リストに空きエントリがあるか判定する。この登録AP情報リストのエントリ数は,有限であり最大端末数に該当する。
S1211で選択した無線通信装置5は,例えば無線通信装置5aである。この最大端末数は,無線通信装置5が同時に無線通信できる情報処理端末の数である。この最大端末数は,通信制御装置4のストレージ402に無線通信装置5の識別子と対応付けて予め記憶されている。
S1211で選択した無線通信装置5と通信している情報処理端末の数が最大端末数以上の場合(S1211/NO),S1216に移る。S1211で選択した無線通信装置5と通信している情報処理端末の数が最大端末数未満の場合(S1211/YES),S1213に移る。なお,S1211で選択した無線通信装置5は,例えば無線通信装置5aである。
ステップS1213:通信制御装置4の通信端末リスト更新モジュール42は,S1211で選択した無線通信装置5の登録待機AP情報リストL5(図23参照)の中から最も高い優先度が記憶されているエントリ(行)を選択する。図23の登録待機AP情報リストL5の例では,上から2番目の行(優先度”4.0”が記憶されている行)を選択する。
ステップS1214:通信端末リスト更新モジュール42は,図11の登録AP情報リストL2に新たにエントリ(1行)を作成し,作成した行と,通信端末の識別子欄とが交わるセルにS1213で選択したエントリ(行)に含まれる通信端末の識別子を記憶する。
次いで,通信端末リスト更新モジュール42は,図22の通信端末リストL1’において,S1213で選択した行に含まれる通信端末の識別子が記憶された行と,登録先AP欄とが交わるセルに,S1211で選択した無線通信装置の識別子を記憶する。
前記例の場合,通信端末リスト更新モジュール42は,S1213で選択した行に含まれる通信端末2bの識別子”080-zzzz-aaaa”を図11の登録AP情報リストL2における通信端末の識別子欄に記憶する(図11の上から3行目参照)。次いで,通信端末リスト更新モジュール42は,図22の通信端末リストL1’において,通信端末2bの識別子”080-zzzz-aaaa”が記憶された行と,登録先AP欄とが交わるセルに”AP1”を記憶する(図示しない)。なお,この行は,通信端末リストL1において上から3行目の行である。そして,”AP1”は,無線通信装置5aの識別子である。
S1214の処理により,無線通信装置5aに在圏している通信端末の中で,電波相互干渉を発生させる可能性の高い通信端末を選択している。
ステップS1215:通信端末リスト更新モジュール42は,無線通信装置5の登録待機AP情報リストL5の行の中からS1213で選択した行を削除する。S1215の処理により,テザリング通信が停止されるまで待機していた通信端末の識別子が削除される。S1215の終了後,S1220に移る。
以下のS1216〜S1219により,通信制御装置4は,制御下にある無線通信装置5と無線通信していた情報処理端末1が無線通信装置5の通信圏外に出た場合,情報処理端末1とペアの通信端末2を検知する。
ステップS1216:対象通信端末選択モジュール43は,S1211で選択した無線通信装置5と無線通信している情報処理端末とペアの通信端末の中から未選択の通信端末を選択する。具体的には,対象通信端末選択モジュール43は,S1211で選択した無線通信装置5aの登録AP情報リストL2(図11参照)に登録されている通信端末の識別子の中から,未選択の識別子を1つ選択する。
ステップS1217:対象通信端末選択モジュール43は,S1216で選択した通信端末が,S1211で選択した無線通信装置5aの無線通信圏外に出たか判定する。前記の例では,対象通信端末選択モジュール43は,S1211で選択した無線通信装置5aの位置(例えば,(緯度(Y15°Y25' Y35”),経度(X15°X25',X35”))を中心とする半径R51aの円外に,S1216で選択した通信端末2が在圏するか判定する。
半径R51aの円外に,S1216で選択した通信端末2が在圏する場合,S1216で選択した通信端末2がS1211で選択した無線通信装置5aの無線通信圏外に出たと判定され(S1217/YES),S1218に移る。半径R51aの円内に,S1216で選択した通信端末2が在圏する場合,S1216で選択した通信端末2がS1211で選択した無線通信装置5aの無線通信圏外に出ないと判定され(S1217/YES),S1219に移る。
ステップS1218:通信端末リスト更新モジュール42は,S1216で選択した通信端末の識別子を図11の登録AP情報リストL2における通信端末の識別子欄から削除する。
ステップS1219:対象通信端末選択モジュール43は,S1211で選択した無線通信装置5と無線通信している情報処理端末とペアの通信端末の中から全ての通信端末を選択したか判定する。具体的には,対象通信端末選択モジュール43は,S1211で選択した無線通信装置5の登録AP情報リストL2(図11参照)に登録されている全ての通信端末の識別子を選択したか判定する。
S1211で選択した無線通信装置5と無線通信している情報処理端末とペアの通信端末の中から全ての通信端末を選択した場合(S1219/YES),S1220に移る。S1211で選択した無線通信装置5と無線通信している情報処理端末とペアの通信端末の中から全ての通信端末を選択しない場合(S1219/NO),S1216に戻る。
通信制御装置4の対象通信端末選択モジュール43は,自装置の制御下にある1以上の無線通信装置の中から,全ての無線通信装置を選択した場合(S1220/YES),図24のS6に移る。なお,S6については,第1の実施の形態で詳細に説明したので,その説明を省略する。全ての無線通信装置を選択しない場合(S1220/NO),S1211に移る。
以上説明したように,通信制御装置4は,無線通信装置5に在圏する通信端末2について優先度を設定する。具体的には,通信制御装置4は,電波相互干渉をより低減できる通信端末に対して高い優先度を設定する。そして,通信制御装置4は,優先度が高い順に通信端末のテザリング通信を停止させる。そして,通信制御装置4は,無線通信装置に,テザリング通信を停止させた通信端末とペアの情報処理端末との無線通信を実行させる。
本実施の形態によれば,この優先度設定により,電波相互干渉をより低減できる通信端末のテザリング通信を優先的に停止させることができる。そのため,優先度設定を行わない場合に比べて,電波相互干渉をより抑制し,通信端末と情報処理端末との無線通信におけるスループットの低下をより抑制できる。
特に,多数の通信端末が密集している環境(換言すれば,ユーザが混雑している環境)では,電波相互干渉が発生しやすい。そして,無線通信装置が無線通信できる情報処理端末の数には上限がある。そのため,通信制御装置は,無線通信装置の無線通信圏内に在圏する全ての情報処理端末とそれぞれペアの全ての通信端末にテザリング通信を停止させることができない場合がある。
かかる場合においても,電波相互干渉をより低減できる通信端末のテザリング通信を優先的に停止できるので,電波相互干渉の低減を図ることができる。
以上の実施の形態をまとめると,次の付記のとおりである。
(付記1)
情報処理端末とネットワークとの無線通信を中継する通信端末の識別情報と,前記通信端末と前記情報処理端末との無線接続の設定に用いられた接続情報とを対応付けて記憶する記憶部と,
無線通信装置の通信圏内に在圏する,前記記憶部の前記識別情報により識別される通信端末に,前記情報処理端末との無線通信を停止させ,前記通信端末の前記識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された前記接続情報を前記無線通信装置に送信し,前記無線通信装置と前記情報処理端末との無線接続を前記無線通信装置に確立させる処理部とを有する
ことを特徴とする通信制御装置。
(付記2)
付記1において,
前記記憶部は,さらに,前記無線通信装置の通信圏の範囲を示す範囲情報を記憶し,
前記処理部は,前記通信端末から受信した,前記通信端末の識別情報と,前記通信端末または前記情報処理端末の位置を示す位置情報と,前記情報処理端末の前記接続情報とを対応付けて前記記憶部に記憶し,前記範囲情報と前記位置情報とに基づき,前記識別情報により識別される通信端末が前記通信圏内に在圏するか判定する
ことを特徴とする通信制御装置。
(付記3)
付記2において,
前記処理部は,前記判定において,前記範囲情報で示される範囲内に前記位置情報で示される前記位置が含まれる場合,前記記憶部の前記識別情報により識別される通信端末が前記通信圏内に在圏すると判定する
ことを特徴とする通信制御装置。
(付記4)
付記1において,
前記処理部は,前記通信圏内に在圏する前記通信端末の前記識別子に対応して記憶された前記接続情報を前記無線通信装置にブロードキャストさせて,ブロードキャストされた前記接続情報に関連する前記情報処理端末との無線接続を前記無線通信装置に確立させる
ことを特徴とする通信制御装置。
(付記5)
付記1において,
前記処理部は,さらに,前記通信端末の各々から受信した,前記通信端末の各々の前記識別情報と前記通信端末の各々の位置を示す位置情報と前記通信端末の各々の前記無線通信における電波強度と,前記通信端末の各々により前記無線通信する前記情報処理端末の各々の接続情報とを対応付けて前記記憶部に記憶し,
前記無線通信装置の前記通信圏内に在圏する通信端末に対して,前記通信端末の位置情報と前記電波強度とに基づき,前記無線通信の停止順番を示す優先度を計算し,計算した前記優先度が高い順に,前記無線通信装置の前記通信圏内に在圏する通信端末が実行する無線通信を停止させる
ことを特徴とする通信制御装置。
(付記6)
付記5において,
前記処理部は,前記通信端末の第1の前記位置情報と前記第1の位置情報で示される位置よりも過去の位置を示す第2の前記位置情報とに基づき,前記通信端末の移動速度を計算し,計算した前記通信端末の前記移動速度と前記通信端末の前記電波強度とに基づき,前記優先度を計算する
ことを特徴とする通信制御装置。
(付記7)
付記6において,
前記処理部は,前記通信端末の前記電波強度が大きくなるに従って,さらに,前記通信端末の前記移動速度が小さくなるに従って,前記優先度が大きくなるように前記優先度を計算する
ことを特徴とする通信制御装置。
(付記8)
付記1において,
前記処理部は,前記無線通信を停止させた前記通信端末が,前記無線通信装置の前記通信圏内から出ると,前記通信端末に前記無線通信を実行させる
ことを特徴とする通信制御装置。
(付記9)
他の端末と第1の無線通信を実行する無線通信装置を制御する通信制御装置と通信する第1の通信部と,
情報処理端末と第2の無線通信を実行してネットワークと通信する第2の通信部と,
前記第2の無線通信の停止を制御する処理部とを有し,
前記処理部は,自端末の位置情報または前記情報処理端末の位置情報を前記通信制御装置に送信し,前記位置情報と前記無線通信装置の通信圏の範囲を示す範囲情報との照合に基づき前記通信制御装置により生成された,前記第2の無線通信の停止を制御する制御情報を受信し,受信した制御情報に応答して,前記第2の無線通信を停止する
ことを特徴とする通信端末。
(付記10)
情報処理端末とネットワークとの無線通信を中継する通信端末の識別情報と,前記通信端末と前記情報処理端末との無線接続の設定に用いられた接続情報とを対応付けて記憶部に記憶し,
無線通信装置の通信圏内に在圏する,前記記憶部の前記識別情報により識別される通信端末に,前記情報処理端末との無線通信を停止させ,
前記通信端末の前記識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された前記接続情報を前記無線通信装置に送信し,前記無線通信装置と前記情報処理端末との無線接続を前記無線通信装置に確立させる
ことを特徴とする通信制御方法。
(付記11)
コンピュータに,
情報処理端末とネットワークとの無線通信を中継する通信端末の識別情報と,前記通信端末と前記情報処理端末との無線接続の設定に用いられた接続情報とを対応付けて記憶部に記憶し,
無線通信装置の通信圏内に在圏する,前記記憶部の前記識別情報により識別される通信端末に,前記情報処理端末との無線通信を停止させ,
前記通信端末の前記識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された前記接続情報を前記無線通信装置に送信し,前記無線通信装置と前記情報処理端末との無線接続を前記無線通信装置に確立させる
ことを特徴とするプログラム。
1,1a,1b,1c…情報処理端末,101…CPU,102…ストレージ装置,103…RAM,104…表示装置,105…入力装置,106…通信装置,107…外部接続インターフェイス装置,SF1…処理ソフト,2,2a,2b,2c…通信端末,201…CPU(処理部),202…ストレージ装置(記憶部),203…RAM,204…表示装置,205…入力装置,206…第1の通信装置,207…第2の通信装置,208…外部接続インターフェイス装置,SF2…処理ソフト,21…送信モジュール,22…位置情報検知モジュール,23…受信モジュール,24…テザリング情報設定モジュール,25…テザリング通信モジュール,26…電波強度取得モジュール,3…基地局,4…通信制御装置,401…CPU(処理部),402…ストレージ装置(記憶部),403…RAM,404…通信装置,405…外部接続インターフェイス装置,SF2…処理ソフト,41…受信モジュール,42…通信端末リスト更新モジュール,43…対象通信端末選択モジュール,44…テザリング機能遠隔設定モジュール,45…送信モジュール,46…優先度計算モジュール,5,5a,5b,5x…無線通信装置(通信装置),501…CPU,502…ストレージ装置,503…RAM,504…第1の通信装置,505…第2の通信装置,506…外部接続インターフェイス装置,SF4…処理ソフト,51…受信モジュール,52…AP情報リスト更新モジュール,53…転送モジュール,54…認証モジュール。

Claims (7)

  1. 情報処理端末とネットワークとの無線通信を中継する通信端末の識別情報と,前記通信端末と前記情報処理端末との無線接続の設定に用いられた接続情報とを対応付けて記憶する記憶部と,
    無線通信装置の通信圏内に在圏する,前記記憶部の前記識別情報により識別される通信端末に,前記情報処理端末との無線通信を停止させ,前記通信端末の前記識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された前記接続情報を前記無線通信装置に送信し,前記無線通信装置と前記情報処理端末との無線接続を前記無線通信装置に確立させる処理部とを有する
    ことを特徴とする通信制御装置。
  2. 請求項1において,
    前記記憶部は,さらに,前記無線通信装置の通信圏の範囲を示す範囲情報を記憶し,
    前記処理部は,前記通信端末から受信した,前記通信端末の識別情報と,前記通信端末または前記情報処理端末の位置を示す位置情報と,前記情報処理端末の前記接続情報とを対応付けて前記記憶部に記憶し,前記範囲情報と前記位置情報とに基づき,前記識別情報により識別される通信端末が前記通信圏内に在圏するか判定する
    ことを特徴とする通信制御装置。
  3. 請求項2において,
    前記処理部は,前記判定において,前記範囲情報で示される範囲内に前記位置情報で示される前記位置が含まれる場合,前記記憶部の前記識別情報により識別される通信端末が前記通信圏内に在圏すると判定する
    ことを特徴とする通信制御装置。
  4. 請求項1において,
    前記処理部は,前記通信圏内に在圏する前記通信端末の前記識別子に対応して記憶された前記接続情報を前記無線通信装置にブロードキャストさせて,ブロードキャストされた前記接続情報に関連する前記情報処理端末との無線接続を前記無線通信装置に確立させる
    ことを特徴とする通信制御装置。
  5. 請求項1において,
    前記処理部は,さらに,前記通信端末の各々から受信した,前記通信端末の各々の前記識別情報と前記通信端末の各々の位置を示す位置情報と前記通信端末の各々の前記無線通信における電波強度と,前記通信端末の各々により前記無線通信する前記情報処理端末の各々の接続情報とを対応付けて前記記憶部に記憶し,
    前記無線通信装置の前記通信圏内に在圏する通信端末に対して,前記通信端末の位置情報と前記電波強度とに基づき,前記無線通信の停止順番を示す優先度を計算し,計算した前記優先度が高い順に,前記無線通信装置の前記通信圏内に在圏する通信端末が実行する無線通信を停止させる
    ことを特徴とする通信制御装置。
  6. 情報処理端末とネットワークとの無線通信を中継する通信端末の識別情報と,前記通信端末と前記情報処理端末との無線接続の設定に用いられた接続情報とを対応付けて記憶部に記憶し,
    無線通信装置の通信圏内に在圏する,前記記憶部の前記識別情報により識別される通信端末に,前記情報処理端末との無線通信を停止させ,
    前記通信端末の前記識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された前記接続情報を前記無線通信装置に送信し,前記無線通信装置と前記情報処理端末との無線接続を前記無線通信装置に確立させる
    ことを特徴とする通信制御方法。
  7. コンピュータに,
    情報処理端末とネットワークとの無線通信を中継する通信端末の識別情報と,前記通信端末と前記情報処理端末との無線接続の設定に用いられた接続情報とを対応付けて記憶部に記憶し,
    無線通信装置の通信圏内に在圏する,前記記憶部の前記識別情報により識別される通信端末に,前記情報処理端末との無線通信を停止させ,
    前記通信端末の前記識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された前記接続情報を前記無線通信装置に送信し,前記無線通信装置と前記情報処理端末との無線接続を前記無線通信装置に確立させる
    ことを特徴とするプログラム。
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