JP2016017831A - 翼列に作用する非定常流体力の計測方法及び翼列に作用する非定常流体力の計測方法に使用する加振装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は流体力の計測に圧力センサを使用せずに翼の高さ方向も含めて翼面全体にかかる流体力を精度よく計測する翼列に作用する非定常流体力の計測方法を提供する。【解決手段】翼列中の加振翼と静止翼に保持部が設けられ、加振翼の保持部に加振機が設けられ、加振翼の保持部に近接して加振翼の変位を検出するギャップセンサが設けられ、加振翼の保持部を支持するバネ部に加振翼の歪を検出する歪ゲージが設けられ、加振機を駆動して加振翼を加振すると共に加振する加振周波数を変化させて、歪ゲージで検出した加振翼の歪に基づいて加振翼の加振力を演算し、ギャップセンサで検出した加振翼の変位に基づいて加振翼が振動する振動数を演算し、検出した加振翼の変位と、演算した加振翼の加振力に基づいて変位/加振力の値を演算し、これらの演算値に基づいて加振翼および静止翼に作用する非定常流体力を演算するように構成した。【選択図】図9
Description
本発明は、発電プラントを構成するガスタービンや蒸気タービンなどに用いられる軸流圧縮機や軸流タービンの翼列に作用する非定常流体力を計測する、翼列に作用する非定常流体力の計測方法及び翼列に作用する非定常流体力の計測方法に使用する加振装置に関する。
軸流圧縮機又は軸流タービンの内部の翼列において、これらの軸流圧縮機又は軸流タービンの運用中に翼列にフラッタ問題が発生することがある。
フラッタとは、流体と構造の相互作用からなる一種の自励振動現象である。何らかのきっかけで軸流圧縮機又は軸流タービンの翼に微小な振動が生じたときに、翼の周りの流れ場に変動が生じる。
そのとき、翼にかかる流体力が翼振動を一層助長するように変動すれば、翼列にフラッタが発生する。そして、最悪の場合、翼の破損につながる可能性があるために、フラッタの確実な回避が強く求められている。
軸流圧縮機又は軸流タービンの翼列のフラッタを検討するためには、隣接する翼間の相対的な振動位相関係が、任意の状態で振動する翼列における任意の振動翼に作用する非定常流体力を求める必要がある。
振動翼に作用する非定常流体力を求める簡便な方法として、翼列中のただ1つの翼のみを加振し、この加振した翼および静止している翼の非定常流体力を計測するものがある。
この翼の非定常流体力の計測方法によれば、翼列を構成する各翼に作用する非定常流体力から隣接する翼間の相対的な振動位相関係が任意の状態で振動する翼列に働く非定常流体力を算出できる。
この翼の非定常流体力の計測方法を用いた試験方法として、特開昭59−141032号公報(特許文献1)に試験方法に関する技術が開示されている。
前記した特開昭59−141032号公報に関する技術では、振動翼に曲げ、またはねじりの周期的な変動を強制的に与え、振動翼、静止翼を保持する軸には夫々歪ゲージを貼付して夫々の翼に作用する流体力を求めているが、振動翼を加振する加振方法に関してはモーターを使用すると述べているにとどまり、詳細は記述されていない。
また、非特許文献1には、振動翼の保持部にばねとしての役割を持たせ、共振を利用して翼を加振する。そして流体力は翼面上の圧力分布を積分して求めている。翼面上の圧力分布を計測するために、ある翼高さ位置に翼のコード方向に並べて非定常圧力センサを翼に埋め込んで設置している技術を開示している。
H. Schoenenborn、V Chenaux、 P. Ott、"AEROELASTICITY AT REVERSED FLOW CONDITIONS -PART 1: NUMERICAL AND EXPERIMENTAL INVESTIGATIONS OF A COMPRESSOR CASCADE WITH CONTROLLED VIBRATION"、Proceeding of ASME Turbo Expo 2011、June. 2011、 Vancouver、GT2011-45034
例えば、前記特許文献の特開昭59−141032号公報に開示されているように、振動翼を加振する加振方法として、高い振動数で翼を加振する共振法は有効な加振方法である。
一般的に、翼を加振する振動数が高まるほど大きな加振力を要するので、振動翼となる翼の加振に困難を伴う。そこで、翼を加振する加振機構の固有振動数の近くで翼を加振することで、少ない加振力で振動翼を加振することができる。
しかしながら、前記非特許文献に記載されているように、共振法で加振された振動翼の非定常流体力の計測は難しい。非定常圧力センサは、比較的高価で入手が困難なうえ、振動翼の翼前縁ないし後縁付近などの翼厚みの薄い部分への設置が難しい。
その上、前記非定常圧力センサは、特定の翼高さにおける圧力分布しか計測できず、計測位置以外の翼の高さの圧力分布は考慮されていない。
一方、振動翼の保持部に貼付された歪ゲージで翼に作用する流体力を求めることも困難である。その理由は、振動翼の保持部は加振機構の固有振動モード形状にしたがった変形が主となり、流体力よって変形する量は小さいからである。
本発明の目的は、共振を利用して高い振動数での翼の加振を可能にして、流体力の計測に圧力センサを使用せずに翼の高さ方向も含めて翼面全体にかかる流体力を精度よく計測する翼列に作用する非定常流体力の計測方法、並びに、翼列に作用する非定常流体力の計測方法に使用する加振装置を提供することにある。
本発明の翼列に作用する非定常流体力の計測方法は、翼列中の1つの翼を加振翼として加振し、この加振翼および該加振翼に隣接する翼である静止翼の非定常流体力を計測する翼の非定常流体力の計測方法において、翼列中の前記加振翼に該加振翼を保持する加振翼の保持部が設けられ、翼列中の前記静止翼に該静止翼を保持する静止翼の保持部が設けられ、前記加振翼の保持部に該加振翼の保持部を支持するバネ部が設けられ、前記加振翼の保持部に該加振翼を加振する加振機が設けられ、前記加振翼の保持部に近接して加振翼の変位を検出するギャップセンサが設けられ、前記加振機を駆動して加振翼を加振し、該加振翼の保持部を支持するバネ部に設けた歪ゲージによって加振翼の歪を検出するように構成されており、前記翼の非定常流体力の測定方法として、前記加振機を駆動して加振翼を加振すると共に、加振翼を加振する加振周波数を変化させ、前記加振翼の保持部に設けた前記歪ゲージで検出した加振翼の歪に基づいて、変化させた加振周波数における加振翼の加振力を演算し、前記ギャップセンサで検出した加振翼の変位に基づいて加振翼が振動する振動数を演算し、前記ギャップセンサで検出した加振翼の変位と、演算した前記加振翼の加振力に基づいて、変位/加振力の値を演算し、これらの演算した前記加振翼の振動数及び前記加振翼の加振力に基づいて加振翼および静止翼に作用する非定常流体力を演算することを特徴とする。
また、本発明の翼列に作用する非定常流体力の計測方法に使用する加振装置は、上記した翼列に作用する非定常流体力の計測方法の発明に使用する加振装置であって、加振装置は、加振翼と、加振翼の保持部を支持する8枚の板バネと、加振翼を加振する加振機から加振翼の加振機構を構成し、加振翼を支持する加振翼の保持部は両持ち構造で構成し、加振翼の両端には8枚の板バネのうち、4枚の板バネをそれぞれ設置し、これら4枚の板バネのうち2枚の板バネは加振翼に対して加振翼の振動方向の一方側に設置し、残りの2枚の板バネは加振翼の振動方向の他方側に設置して構成した加振機構を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、共振を利用して高い振動数での翼の加振を可能にして、流体力の計測に圧力センサを使用せずに翼の高さ方向も含めて翼面全体にかかる流体力を精度よく計測できる翼列に作用する非定常流体力の計測方法、並びに、翼列に作用する非定常流体力の計測方法に使用する加振装置が実現できる。
本発明の実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法及び翼列に作用する非定常流体力の計測方法に使用する加振装置について図面を用いて以下に説明する。
本発明の第1実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法について図1〜図10を用いて説明する。
まず、本発明の第1実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法について、この翼列に作用する非定常流体力の計測方法を行う軸流圧縮機や軸流タービンの翼列試験装置の基本構成と、その全体動作を説明する。
図1〜図7に示したように、本発明の第1実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法を行う軸流圧縮機や軸流タービンの翼列は、1枚以上の翼が一定の間隔で設置されたものである。
翼列を構成する各翼は幾何学的形状を同じくしており、図1に示した風洞流路31の流路内に前記複数の翼が翼列方向に沿って同一の翼形状を保った状態で配列されている。
加振翼1と静止翼2とから構成される翼列は、図1に示したように、風洞流路31を区画する上壁6と下壁5、及び図示を省略した側壁に囲まれた風洞流路31内に設置されている。
図1に風洞流路31内に1個の複数の加振翼1と、複数個の静止翼2を設置した翼列を示す。
風洞流路31の上流には図示していない別の圧縮機が設置されており、この別の圧縮機の稼働によって風洞流路31内を流れる流体を昇圧する。
この別の圧縮機の稼働によって昇圧された流体は、風洞流路31内を図1に矢印で示した流入方向3に流れて加振翼1と複数の静止翼2を設置した翼列に流入し、これらの加振翼1と複数の静止翼2との間に形成された翼間流路を通過して、図1に矢印で示された流出方向4に流出する。
流出方向4に流出した流体は、そのまま大気中に排出されることもあれば、再度、前記した別の圧縮機に戻り、昇圧されて再度、風洞流路31内を循環して流下することもある。
翼の加振状態としては、図1に示した加振翼1と静止翼2の内、加振翼1のみが加振され、その他の複数の静止翼2は静止している状態である。
前記加振翼1に働く振動モードは、図2Aに示された振動モードのように並進振動することもあれば、図2Bに示された振動モードのようにピッチング振動することもある。
もしくは、前記加振翼1に働く振動モードは、図2Aの並進振動と、図2Bのピッチング振動を組み合わせた状態で振動することもある。
前記加振翼1が図2Aに示された振動モードである並進振動する場合の加振翼1の振動方向は、いずれの方向であってもよい。
前記加振翼1が図2Bに示された振動モードであるピッチング振動する場合は、ピッチング中心はいずれの位置であってもよい。
前記加振翼1は、図2A、図2Bに示したような翼振動に伴い、加振翼1に作用する流体力は時系列的に変化する。
図3に加振翼1に作用する流体力を示す。図3に示すように、前記加振翼1に作用する流体力は、ピッチング方向のモーメント7と、並進方向の8、9の力との3成分に分離することができる。
図1に示したような(風洞流路31内に配列された翼列の中の1枚の加振翼1が加振されると、この加振翼1の周りの流れ場に変動が生じ、静止翼2の各翼に働く流体力が変動する。
加振翼1の変位と、静止翼2のいずれかの翼に働くいずれかの方向の流体力の時間履歴を示すと、図4に示したような流体力の時間履歴となる。
即ち、図4において、実線で示した加振翼1の振動に対して、静止翼2に働く流体力は、破線で示したように位相差を伴った波形となる。
次に本発明の第1実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法を実施する翼列試験装置の詳細構成とその動作について図5を用いて説明する。
図5は本発明の第1実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法を実施する複数枚の静止翼10と、一枚の加振翼13とから翼列を構成する翼列試験装置の一例を示している。
図5に示したように、前記翼列試験装置において、複数枚の静止翼10の翼部は保持部11によってそれぞれ支持されている。
保持部11は円筒または円柱形状に形成されており、保持部11の外面上には歪ゲージ12が貼り付けされている。
静止翼10の流体力の計測にはこの歪ゲージ12を用いる。静止翼10に流体力が作用した場合、静止翼10の保持部11はたわむ。
この保持部11のたわみによる歪を前記保持部11に貼り付けた歪ゲージ12により計測することで、静止翼10に働く流体力を求めることができる。
この歪ゲージ12によって計測した歪の値から静止翼10に作用する流体力を求める方法については、後述する図15を用いて説明する。
加振翼13の翼部は保持部14に支持されており、この保持部14はバネ系15により支えられている。
加振翼13の保持部14は加振機25と接続されており、この加振機25を駆動することで加振翼13を加振する。
加振機25としては、電磁式加振機が考えられる。加振機25に電磁式加振機を採用する場合、一般的に安価で装置も小さくて済む点で、油圧式加振機と比べて有利である。
加振翼13の保持部14に近接してギャップセンサ26が設置されており、加振機25によって加振された加振翼13に働く振動を、このギャップセンサ26によって計測できるように構成されている。
加振翼13の保持部14の振動は、保持部14を支持する前記ばね部15に歪ゲージ16を貼付してこの歪ゲージ16で歪量を計測することにより加振翼13の保持部14が振動する振動数を同定する。
ところで、加振翼13は加振機25を駆動して共振を利用することによって加振される。加振翼13の翼部、加振翼13を支持する保持部14、この保持部14を支えるバネ系15、加振翼13を加振させる加振機25から構成される系は、固有振動数を持っている。
ある一定の加振力のもとでは、前述した系を、その固有振動数付近で加振することで非常に大きな振幅を得ることができる。
振幅は、固有振動数で加振したとき最も大きくなり、加振振動数が固有振動数から離れれば離れるほど小さくなる。加振振動数に応じて、前述した系の固有振動数を調整する。
固有振動数は、バネ系15のばね定数を調整することにより任意に設定することが可能である。なお、バネ系15をねじりばねに変更すれば、ピッチング振動を実現することもできる。
次に、加振翼13に働く非定常流体力の評価方法について説明する。
振動数をω、時間をtとすると、振動変位は、振幅をhoとして、
h=hosinωtと表せる。
h=hosinωtと表せる。
非定常流体力は、位相差φ、振幅Foを用いて、F=Fosin(ωt+φ)と表せる。
ただし、非定常流体力は、定数Fore,Foimを用いて、F=Fore sinωt+Foim cosωtと表すこともできる。
本実施例の翼列試験装置の試験においては、定数Fore,Foimのうち、Foimを算出できればよい。
そして翼列試験装置において、加振機25を駆動して加振翼13を加振する振動数を徐々に変化させながら加振翼13と、加振翼13の保持部14を加振する。この翼列試験装置によって加振翼13を加振する翼列試験装置の試験は、通風時の試験と、無風時の試験についてそれぞれ実施する。
加振翼13に働く非定常流体力を評価するものとして、図6に加振翼の振動応答を表した特性図として示したように、変位の振幅(ho)を加振力の振幅(Fo)で除した変位/加振力である(ho/Fo)の値を縦軸に、加振する振動数(f)を横軸に示した。
図6に加振翼13の振動応答の特性図に示したように、得られた実線の曲線17を見ると、変位/加振力である(ho/Fo)の値は、加振翼の振動数(f)を上げていくと徐々に大きくなり、系の固有振動数(fo)で最大となった後は、振動数を更に上げていっても、変位/加振力である(ho/Fo)の値は再び小さくなっていくといった特性を有している。
図6に示した加振翼13の振動応答の特性図において、実線で示した曲線17は真空中で加振翼13を加振した場合に得られたものであり、短い破線で示した曲線17’及び、長い破線で示した曲線17”は、それぞれ通風中に加振翼13を加振した場合に得られたものである。
図6に示した加振翼の振動応答の特性図において、加振翼13に作用する非定常流体力は、通風中に加振翼13を加振して得られた短い破線で示した曲線17’乃至、長い破線で示した曲線17”と、真空中で加振翼13を加振して得られた実線で示した曲線17との差として現れる。
加振翼13に作用する非定常流体力は、流体力が翼振動に対して減衰力として作用すると、図6に示したように、短い破線で示した曲線17’の形状のように、実線で示した曲線17の形状に対して緩慢な形状となる。
一方、流体力が励振力として作用すると、図6に長い破線で示した曲線17”のように、実線で示した曲線17よりも急峻な形状となる。
次に、加振翼13に作用する非定常流体力による減衰力について図7A及び図7Bを用いて説明する。
加振翼13に作用する非定常流体力は、流体力が減衰力として作用する場合、加振翼13の速度が最大のときに、図7A及び図7Bにそれぞれ破線で示すように、振動方向と反対向きの流体力が働く。
その非定常流体力は、図7Aに示したような状態の場合では流体力が大きく、図7Bに示したような状態の場合では流体力が小さい。
つまり、図7Aに示したような状態の場合の流体力は、図7Bに示したような状態の場合の流体力よりも、流体力による減衰力が大きいと言える。
このように、図6に示した加振翼の振動応答の特性図において、加振翼13に作用する非定常流体力を表わした曲線17、曲線17’、及び曲線17”の形状の相違に基づいて、加振翼13に作用する非定常流体力を求めることができる。
次に、図8〜図10を用いて本実施例の翼列に作用する非定常流体力の計測方法で使用する翼列試験装置において、加振翼13に作用する非定常流体力を算出する演算フローを示す。
本実施例では、図8に示すように、本実施例の翼列に作用する非定常流体力の計測方法で使用する翼列試験装置において、加振翼13を支持する保持部14に近接して設置したギャップセンサ26によって前記保持部14とギャップセンサ26との間隙(ギャップ)である加振翼13の変位35を計測する。
そして、本実施例の翼列に作用する非定常流体力の計測方法で使用する翼列試験装置において、加振翼に作用する非定常流体力を算出する図9の演算フローで示したように、ギャップセンサ26によって保持部14とギャップセンサ26との間隙(ギャップ)である加振翼13の変位35を計測する。
そして、前記ギャップセンサ26によって計測した加振翼13の変位35の時間履歴を基に、振動数演算器37によって加振翼13が振動する振動数を演算によって算出する。
また、加振機25の稼働によって加振翼13を加振し、加振翼保持部14を支持するバネ部15に設けた歪ゲージ16で検出した加振翼の歪に基づいて加振力演算器32によって前記加振翼13を加振する加振力33を演算する。
そして、この加振力演算器32で演算した加振翼13を加振する加振力33と、ギャップセンサ26で検出した加振翼13の変位35とから、変位/加振力演算器36によって、(変位振幅/加振力振幅)の値を求めると、図10に示すような加振翼の振動応答の特性図のグラフを描くことができる。
この図10に示すような加振翼13の振動応答の特性図において、前記(変位振幅/加振力振幅)の値が最大となる振動数が固有振動数foである。
また、前記(変位振幅/加振力振幅)の値が最大値の1/√2となる振動数が固有振動数foの前後に存在し、その幅を半値幅Δfとする。
ここで、通風時の半値幅をΔfwindと、無風時の半値幅をΔfrefとすると、加振翼13に作用する非定常流体力は定数Aを用いてFoim=A(Δfwind−Δfref)/foと表わすことができる。
そこで、加振翼に作用する非定常流体力を算出する図9に示した演算フローにおいて、加振翼13の変位35の時間履歴を基に、振動数演算器37で演算した加振翼13が振動する振動数の値から固有振動数演算器41によって系の固有振動数foを演算する。
また、加振翼13を保持する加振翼保持部14を支持するバネ部15に設けた歪ゲージ16で検出した加振翼の歪に基づいて、加振力演算器32によって前記加振翼13を加振する加振力33を演算する。
加振力演算器32で演算した加振翼13を加振する加振力33と、ギャップセンサ26で検出した加振翼13の変位35とに基づいて、変位/加振力演算器36で演算した変位振幅/加振力振幅の値から、半値幅演算器42によって半値幅Δfを演算する。
そして、図10に表わしたように、前記固有振動数演算器41で演算した系の固有振動数foと、前記半値幅演算器42で演算した半値幅Δfとの双方の値に基づいて、図9の演算フローに示した非定常流体力演算器45によって、翼に作用する非定常流体力47を演算することができる。
上記したように本実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法では、翼列を構成する静止翼10及び振動翼13の非定常流体力の計測に使用する歪ゲージ12、16、及びギャップセンサ26は安価なために、翼列に作用する非定常流体力の試験を低コストで実施できる。
その上、振動翼13に作用する非定常流体力を直接計測するため、静止翼10及び振動翼13の翼の高さ方向の圧力分布の影響も考慮できる。
上記した本実施例によれば、共振を利用して高い振動数での翼の加振を可能にして、流体力の計測に圧力センサを使用せずに翼の高さ方向も含めて翼面全体にかかる流体力を精度よく計測できる翼列に作用する非定常流体力の計測方法が実現できる。
次に本発明の第2実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法について図11〜図14及び図15A〜図15Fを用いて説明する。
本実施例の翼列に作用する非定常流体力の計測方法は、図1〜図10に示した第1実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法と基本的な構成は類似しているので、両者に共通した構成の説明は省略し、相違する部分についてのみ以下に説明する。
図11〜図14及び図15A〜図15Fに示した本実施例の翼列に作用する非定常流体力の計測方法において、本実施例の翼列に作用する非定常流体力の計測方法を行う軸流圧縮機や軸流タービンの翼列試験装置の基本構成およびその全体動作を説明する。
静止翼10の保持部11に設置する歪ゲージ12の貼付位置や貼付方向の組み合わせは無数にある。
本発明の第1実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法において、流体力の方向を模式的に示した図3に示したように、翼列を構成する翼に作用する3成分の力であるピッチング方向のモーメント7と、並進方向の8、9の力の大きさを得るためには、最低3ヶ所の歪を計測する必要がある。
ここで、3成分の力は、ピッチング方向の歪と、並進方向の8、9の各歪をそれぞれε1、ε2、ε3とすると次式のように表せる。
f7=aε1+bε2+cε3
f8=dε1+eε2+fε3
f9=gε1+hε2+iε3
ただしa、b、c、d、e、f、g、h、iは定数である。
f7=aε1+bε2+cε3
f8=dε1+eε2+fε3
f9=gε1+hε2+iε3
ただしa、b、c、d、e、f、g、h、iは定数である。
静止翼10の保持部11は円筒または円柱形状となっており、外面を周方向に展開した図を図12及び図14にそれぞれ示し、静止翼10の保持部11側から並進方向の力8、9を見た図を図11及び図13にそれぞれ示す。
次に、実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法として翼列の非定常流体力を計測する代表的な歪ゲージの貼付例を以下に2例示す。
静止翼10の保持部11に歪ゲージを設置する1つ目の貼付例では、歪ゲージ12a、12b、12cは、図11に示すように、静止翼10の保持部11に周方向90度おきに三ヶ所貼付されている。
そして、図12に示したように、歪ゲージ12aは静止翼10の保持部11の軸方向の歪を計測し、歪ゲージ12b及び歪ゲージ12cは静止翼10の保持部11の軸方向から45度となる方向の歪をそれぞれ計測する。
図11に示すピッチング方向7の力と、並進方向の8、9の各力が静止翼10に作用したときの流体力の大きさと各歪ゲージ12a、12b、12cで計測される歪量を図15A、図15C、及び図15Eにそれぞれ示す。
図15Aに示したように、図11に示すピッチング7の力が静止翼10に作用したとき、歪ゲージ12aに力の大きさに比例した歪が発生する。
そして図11に示すピッチング方向7の力が静止翼10に作用したとき、歪ゲージ12bと歪ゲージ12cには同符号の歪が発生する。
また、図15Cに示したように、図11に示す並進方向8の力が静止翼10に作用したとき、歪ゲージ12bと歪ゲージ12cの歪は異符号で、且つ、力の大きさに比例した歪が発生する。
また、図15Eに示したように、逆に図11に示す並進方向8の力が静止翼10に作用したとき、歪ゲージ12bと歪ゲージ12cには同符号で、且つ、力の大きさに比例した歪が発生する。
静止翼10の保持部11に歪ゲージを設置する2つ目の貼付例では、歪ゲージ12d、12e、12fは図11に示したように周方向90度おきに貼付されているものの、図13に示したように歪ゲージ12d、12eがそれぞれ軸方向に、歪ゲージ12fが軸方向から45度となる方向の歪を計測するように歪ゲージを貼付する。
図13に示すピッチング方向7の力、並進方向の力8、9の各力が静止翼10に作用したときの流体力の大きさと各歪ゲージで計測される歪量を図15B、図15D、及び図15Fに示す。
図15Bに示したように、図13に示すピッチング方向7の力が静止翼10に作用したとき、歪ゲージ12fに力の大きさに比例した歪が発生する。そして図13に示すピッチング方向7の力が静止翼10に作用したとき、歪ゲージ12dと歪ゲージ12eには同符号の歪が発生する。
また、図15Dに示したように、図13に示す並進方向8の力が静止翼10に作用したとき、歪ゲージ12dと歪ゲージ12fには同符号の歪が発生する。そして、歪ゲージ12eには力の大きさに比例した歪が発生する。
また、図15Fに示したように、逆に図13に示す並進方向9の力が静止翼10に作用したとき、歪ゲージ12eと歪ゲージ12fには同符号の歪が発生する。そして、歪ゲージ12dには力の大きさに比例した歪が発生する。
上記した説明から理解できるように、試験の要求に応じて歪ゲージ最も適切な貼付方法を選定する。前者の方法では、歪ゲージ12b、12cがピッチング方向7の力が作用したときに最も歪が大きくなる方向の歪を計測するために、ピッチング方向7の力に対して精度よく計測することができる。
また後者の方法では、並進方向8、9の力に対して歪ゲージ12d、12eがそれぞれ最も歪が大きくなる周方向位置で、最も歪が大きい方向の歪を計測しているため、並進方向8、9の力を精度よく計測することができる。
また、いずれも場合も歪ゲージの貼付は3枚分しか必要としないため、歪ゲージで計測した歪の計測値を伝送する配線等も少なくて済む。
上記した本実施例によれば、共振を利用して高い振動数での翼の加振を可能にして、流体力の計測に圧力センサを使用せずに翼の高さ方向も含めて翼面全体にかかる流体力を精度よく計測できる翼列に作用する非定常流体力の計測方法が実現できる。
次に本発明の第3実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法に使用する加振試験装置ついて図16を用いて説明する。
本実施例の翼列に作用する非定常流体力の計測方法は、図1〜図10に示した第1実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法、並びに、図11〜図15に示した第2実施例である翼列に作用する非定常流体力の計測方法と基本的な構成は類似しているので、前記実施例と共通した構成の説明は省略し、相違する部分についてのみ以下に説明する。
図16に示した本実施例の翼列に作用する非定常流体力の計測方法に使用する加振試験装置である並進加振装置において、加振翼13は2つの加振翼支持部14によって支持される両持ち構造となっており、この加振翼13及び加振翼支持部14は8枚の板バネ15aにより支持されている。
図16に示した方向47は加振機25で加振翼13を加振する加振方向を表している。加振翼13は、これらの加振機25により、方向47の方向に振動する。
2つの加振翼支持部14を支持する8枚の板バネ15aのうち、4枚の板バネ15aは、加振翼13に対して方向47側に設置され、残りの4枚の板バネ15aは方向47と反対側に置かれている。
次に、系の固有振動数の調整方法を説明する。固有振動数を変更するためには、加振翼13を支持する加振翼支持部14を支持するばね部15を構成する板バネ15aのばね定数を調整すればよい。
図16に示した本実施例の並進加振装置の場合、ばね定数は板ばね15aを交換することで容易に調整可能である。最も調整が容易なのは板ばね15aの厚みである。
板ばね15aの厚みを増せば固有振動数は高まる。更に固有振動数を高めたければ、板ばね15aの長さを短くすればよい。
もちろん、板ばね15aの幅も固有振動数を変化させることができる。ただし、あまりにも幅が狭めると板ばね15aにねじりが生じ問題となるため、そうならない範囲で調整することが必要である。
次に図16に示した並進加振装置の効果を説明する。図16に示したように、本実施例の並進加振装置においては、前記した様に板バネ15aを配置することで、加振翼13に対して加振方向以外の方向、即ち、ねじり方向46や加振方向47と直交する方向48の振動の発生を抑制できる。
その上、加振翼13に対して振動方向47に流体力以外で作用する主な力を、必要最低限とすることができるため、流体力を精度よく計測できる。加振機25による加振力と板バネ15aによる力である。
上記した本実施例によれば、共振を利用して高い振動数での翼の加振を可能にして、流体力の計測に圧力センサを使用せずに翼の高さ方向も含めて翼面全体にかかる流体力を精度よく計測できる翼列に作用する非定常流体力の計測方法に使用する加振装置が実現できる。
1、13:加振翼、2:静止翼、3:流入方向、4:流出方向、5:上壁、6:下壁、10:静止翼、11:静止翼保持部、12:歪ゲージ、13:加振翼、14:加振翼保持部、15:ばね部、15a:板バネ、16:歪ゲージ、12a〜12c:歪ゲージ、12d〜12f:歪ゲージ、22:加振翼支持構造、25:加振機、26:ギャップセンサ、31:風洞流路、32:加振力演算器、33:加振力、35:変位、36:変位/加振力演算器、37:振動数演算器、41:固有振動数演算器、42:半値幅演算器、45:非定常流体力演算器、47:非定常流体力。
Claims (8)
- 翼列中の1つの翼を加振翼として加振し、この加振翼および該加振翼に隣接する翼である静止翼の非定常流体力を計測する翼の非定常流体力の計測方法において、
翼列中の前記加振翼に該加振翼を保持する加振翼の保持部が設けられ、
翼列中の前記静止翼に該静止翼を保持する静止翼の保持部が設けられ、
前記加振翼の保持部に該加振翼の保持部を支持するバネ部が設けられ、
前記加振翼の保持部に該加振翼を加振する加振機が設けられ、
前記加振翼の保持部に近接して加振翼の変位を検出するギャップセンサが設けられ、
前記加振機を駆動して加振翼を加振し、該加振翼の保持部を支持するバネ部に設けた歪ゲージによって加振翼の歪を検出するように構成されており、
前記翼の非定常流体力の測定方法として、前記加振機を駆動して加振翼を加振すると共に、加振翼を加振する加振周波数を変化させ、
前記加振翼の保持部に設けた前記歪ゲージで検出した加振翼の歪に基づいて、変化させた加振周波数における加振翼の加振力を演算し、
前記ギャップセンサで検出した加振翼の変位に基づいて加振翼が振動する振動数を演算し、
前記ギャップセンサで検出した加振翼の変位と、演算した前記加振翼の加振力に基づいて、変位/加振力の値を演算し、
これらの演算した前記加振翼の振動数及び前記加振翼の加振力に基づいて加振翼および静止翼に作用する非定常流体力を演算することを特徴とする翼列に作用する非定常流体力の計測方法。 - 請求項1に記載した翼列に作用する非定常流体力の計測方法において、
前記加振翼の非定常流体力の測定方法として、演算によって求めた前記加振翼が振動する振動数に基づいて固有振動数を演算し、
演算によって求めた前記変位/加振力に基づいて変位振幅/加振力振幅の値が最大値の1/√2となる半値幅を演算し、
これらの演算した前記固有振動数と前記半値幅に基づいて、加振翼および静止翼に作用する非定常流体力を求めるようにしたことを特徴とする翼列に作用する非定常流体力の計測方法。 - 請求項1又は2に記載した翼列に作用する非定常流体力の計測方法において、
静止翼と、静止翼を保持する保持部からなる静止翼の非定常流体力を計測する非定常流体力の計測系であって、前記静止翼の保持部を円筒または円柱形状に形成し、この静止翼の保持部の外面上の任意の周方向位置の3ヶ所に、3枚の歪ゲージをそれぞれ設け、これらの歪ゲージの出力の組合せから静止翼に作用する曲げ2方向の流体力と、ねじり方向の流体力を算出することを特徴とする翼列に作用する非定常流体力の計測方法。 - 請求項3に記載した翼列に作用する非定常流体力の計測方法において、
歪ゲージは静止翼の保持部の外面上の周方向位置に約90度おきに3ヶ所設けられていることを特徴とする翼列に作用する非定常流体力の計測方法。 - 請求項4に記載した翼列に作用する非定常流体力の計測方法において、
静止翼の保持部の外面上の周方向位置に約90度おきに3ヶ所に設けられた歪ゲージは、静止翼の保持部の軸方向ないし軸方向と45度をなす方向の歪を計測するように設けられていることを特徴とする翼列に作用する非定常流体力の計測方法。 - 請求項5に記載した翼列に作用する非定常流体力の計測方法において、
静止翼の保持部の3ヶ所に設けられた歪ゲージのうち、中央の1ヵ所の歪ゲージは静止翼を保持する前記保持部の軸方向の歪を計測し、この前記保持部と両隣の残り2枚の歪ゲージは、前記保持部の軸方向と45度をなす方向の歪を計測するように設けられていることを特徴とする翼列に作用する非定常流体力の計測方法。 - 請求項5に記載した翼列に作用する非定常流体力の計測方法において、
静止翼の保持部の3ヶ所に設けられた歪ゲージのうち、隣り合う2ヵ所の歪ゲージは前記保持部の軸方向の歪を計測し、残り1枚の歪ゲージは前記保持部の軸方向と45度なす方向の歪を計測するように設けられていることを特徴とする翼列に作用する非定常流体力の計測方法。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の翼列に作用する非定常流体力の計測方法に使用する加振装置であって、
加振装置は、加振翼と、加振翼の保持部を支持する8枚の板バネと、加振翼を加振する加振機から加振翼の加振機構を構成し、
加振翼を支持する加振翼の保持部は両持ち構造で構成し、
加振翼の両端には8枚の板バネのうち、4枚の板バネをそれぞれ設置し、これら4枚の板バネのうち2枚の板バネは加振翼に対して加振翼の振動方向の一方側に設置し、残りの2枚の板バネは加振翼の振動方向の他方側に設置して構成した加振機構を備えていることを特徴とする翼列に作用する非定常流体力の計測方法に使用する加振装置。
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CN108303231A (zh) * | 2018-01-25 | 2018-07-20 | 广州大学 | 一种用于风能收集器单向振动风洞试验的测试系统 |
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2014
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