JP2016015755A - 車載装置および輻輳制御方法 - Google Patents

車載装置および輻輳制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信の混雑状況に応じた輻輳制御を実施可能な技術を提供する。
【解決手段】複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置は、無線信号を検出して輻輳レベルを測定する測定手段と、所定車載装置のそれぞれから、所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が大きくなる所定パラメータの値を受信する受信手段と、自装置の所定パラメータの値を設定する輻輳制御手段とを有し、輻輳制御手段は、輻輳レベルが上限閾値を超える値である場合、輻輳レベルの値が上限閾値より低い設定範囲内を維持するように、輻輳制御を開始し、輻輳レベルが下限閾値を下回る値である場合、輻輳制御を解除し、輻輳レベルの値が下限閾値を超えた場合、輻輳レベルの値が下限閾値より高い設定範囲内を維持するように輻輳制御を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載装置および輻輳制御方法に関する。
ITS(Intelligent Transport Systems)では、無線電波を利用して車と車との間で情報をやりとりするために車車間通信が行われる。所定帯域内の無線電波を利用して行う車車間通信では、一定の領域内に存在する車車間通信を行う車の数が増加してくると、無線電波が輻輳し、車同士で通信ができなくなる恐れがある。
基地局を介して行われる携帯電話機間の通信では、一般に、基地局が輻輳を回避する制御を行うが、車車間通信では、輻輳を回避する制御を行う基地局が存在しない。よって、一定の領域内に存在する車車間通信を行う車の数が増加してきたときには、車同士が輻輳を回避する制御を実施しなければならない。
特許文献1には、輻輳を回避する制御を行う車両用通信装置が記載されている。
特許文献1に記載の車両用通信装置は、チャネル利用率に基づき、輻輳の発生が近いか否かを示す輻輳状態レベルを推定する。なお、チャネル利用率は、送受信を行っているチャネルが使用中である割合を表す。
特許文献1に記載の車両用通信装置は、輻輳状態レベルが所定レベル以上である場合に、自車両の送信電力を、輻輳状態レベルが所定レベル未満のときの自車両の送信電力よりも小さくする。
よって、特許文献1に記載の車両用通信装置は、自車両の通信用のパラメータのうちの送信電力を小さくすることにより、輻輳を回避することが可能となる。
国際公開第2008/099716号
特許文献1に記載の車両用通信装置は、輻輳状態レベルが所定レベル以上である場合に、自車両の送信電力を、輻輳状態レベルが所定レベル未満のときの自車両の送信電力よりも小さくする。
このため、この車両用通信装置は、送信電力が自車両よりも大きい周辺車両から電波が送信されている状況で、輻輳状態レベルが所定レベル以上であるときには、自車両の送信電力を小さくする。よって、自車両の送信電力が周辺車両の送信電力と比較して極端に小さくなり、車両同士の送信電力のバラツキが大きくなってしまう場合がある。
したがって、輻輳を回避するために、複数の車両同士の通信用のパラメータの差が大きくなってしまう場合があるという課題があった。
本発明の目的は、車両同士の通信用のパラメータの差を低減しつつ、通信の混雑状況に応じた輻輳制御を実施可能な車載装置および輻輳制御方法を提供することにある。
本発明の車載装置は、複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置であって、
前記無線信号を検出して輻輳レベルを測定する測定手段と、
前記所定車載装置のそれぞれから、該所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が大きくなる所定パラメータの値を受信する受信手段と、
自装置の前記所定パラメータの値を設定する輻輳制御手段とを有し、
前記輻輳制御手段は、前記測定手段が測定した輻輳レベルが、設定された上限閾値を超える値である場合、前記輻輳レベルの値が前記上限閾値より低い設定範囲内を維持するように、輻輳制御を開始し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが、設定された下限閾値を下回る値である場合、輻輳制御を解除し、前記測定手段が測定した輻輳レベルの値が前記下限閾値を超えた場合、前記輻輳レベルの値が前記下限閾値より高い設定範囲内を維持するように輻輳制御を開始する。
本発明の車載装置は、複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置であって、
前記無線信号を検出して輻輳レベルを測定する測定手段と、
前記所定車載装置のそれぞれから、該所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が小さくなる特定パラメータの値を受信する受信手段と、
自装置の前記特定パラメータの値を設定する輻輳制御手段とを有し、
前記輻輳制御手段は、前記測定手段が測定した輻輳レベルが、設定された上限閾値を超える値である場合、前記輻輳レベルの値が前記上限閾値より低い設定範囲内を維持するように、輻輳制御を開始し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが、設定された下限閾値を下回る値である場合、輻輳制御を解除し、前記測定手段が測定した輻輳レベルの値が前記下限閾値を超えた場合、前記輻輳レベルの値が下限閾値より高い設定範囲内を維持するように輻輳制御を開始する。
本発明の車載装置は、複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置であって、
前記無線信号を検出して輻輳レベルを測定する測定手段と、
前記所定車載装置のそれぞれから、該所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が大きくなる所定パラメータの値と、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が小さくなる特定パラメータの値と、を受信する受信手段と、
自装置の前記所定パラメータの値もしくは/および前記特定パラメータの値を設定する輻輳制御手段とを有し、
前記輻輳制御手段は、前記測定手段が測定した輻輳レベルが、設定された上限閾値を超える値である場合、前記輻輳レベルの値が前記上限閾値より低い設定範囲内を維持するように、輻輳制御を開始し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが、設定された下限閾値を下回る値である場合、輻輳制御を解除し、前記測定手段が測定した輻輳レベルの値が前記下限閾値を超えた場合、前記輻輳レベルの値が下限閾値より高い設定範囲内を維持するように輻輳制御を開始する。
本発明の輻輳制御方法は、複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置の輻輳制御方法であって、
前記無線信号を検出して輻輳レベルを測定し、
前記所定車載装置のそれぞれから、該所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が大きくなる所定パラメータの値を受信し、
測定された輻輳レベルが、設定された上限閾値を超える値である場合、前記輻輳レベルの値が前記上限閾値より低い設定範囲内を維持するように、自装置の前記所定パラメータの値を変更する輻輳制御を開始し、測定された輻輳レベルが、設定された下限閾値を下回る値である場合、前記輻輳制御を解除し、測定された輻輳レベルの値が前記下限閾値を超えた場合、前記輻輳レベルの値が前記下限閾値より高い設定範囲内を維持するように、前記輻輳制御を開始する。
本発明の輻輳制御方法は、複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置の輻輳制御方法であって、
前記無線信号を検出して輻輳レベルを測定し、
前記所定車載装置のそれぞれから、該所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が小さいほど輻輳への寄与度が大きくなる特定パラメータの値を受信し、
測定された輻輳レベルが、設定された上限閾値を超える値である場合、前記輻輳レベルの値が前記上限閾値より低い設定範囲内を維持するように、自装置の前記特定パラメータの値を変更する輻輳制御を開始し、測定された輻輳レベルが、設定された下限閾値を下回る値である場合、前記輻輳制御を解除し、測定された輻輳レベルの値が前記下限閾値を超えた場合、前記輻輳レベルの値が前記下限閾値より高い設定範囲内を維持するように、前記輻輳制御を開始する。
本発明の輻輳制御方法は、複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置の輻輳制御方法であって、
前記無線信号を検出して輻輳レベルを測定し、
前記所定車載装置のそれぞれから、該所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が大きくなる所定パラメータの値と、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が小さくなる特定パラメータの値と、を受信し、
測定された輻輳レベルが、設定された上限閾値を超える値である場合、前記輻輳レベルの値が前記上限閾値より低い設定範囲内を維持するように、自装置の前記所定パラメータの値もしくは/および前記特定パラメータの値を変更する輻輳制御を開始し、測定された輻輳レベルが、設定された下限閾値を下回る値である場合、前記輻輳制御を解除し、測定された輻輳レベルの値が前記下限閾値を超えた場合、前記輻輳レベルの値が前記下限閾値より高い設定範囲内を維持するように、前記輻輳制御を開始する。
本発明によれば、車両同士の通信用のパラメータの差を低減しつつ、通信の混雑状況に応じた輻輳制御を実施する車載装置および輻輳制御方法を提供することにある。また、車車間通信における輻輳制御の実施や解除するとき、急激にチャネル負荷が上昇、下降することを防ぐことが出来る。
本発明の一実施形態における車載装置の構成例を示すブロック図である。 輻輳制御および解除とチャネル負荷率との関係について示す図である。 輻輳制御に用いられる通信パラメータの一例を示す図である。 輻輳制御に用いられる通信パラメータの一例を示す図である。(図3の続き) 複数の車載装置300を有する通信システムを説明するための図である。 車載装置300の輻輳制御方法の処理手順例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における車載装置の構成例を示すブロック図である。
車載装置300は、車両に搭載される車載機である。車載装置300は、複数の車両のそれぞれに搭載された他の車載装置と無線信号により通信を行う。複数の車両のそれぞれに搭載された他の車載装置は、一般的に所定車載装置と呼ぶことができる。なお、他の車載装置は、車載装置300と同様の機能を有する。
車載装置300は、無線部310と、処理部320と、制御部330と、を備える。無線部310は、アンテナ311と、スイッチ312と、無線受信部313と、無線送信部314と、を備える。処理部320は、受信処理部321と、アプリケーション部322と、送信処理部323と、を備える。
無線部310は、一般的に測定手段と呼ぶことができる。
無線部310は、他の車載装置と通信を行うために使用される無線信号を検出して、輻輳レベルを測定する。他の車載装置と通信を行うために使用される無線信号は、以下、単に「無線信号」と称される。また、輻輳レベルは、本実施形態では、チャネル負荷率と称される。
アンテナ311は、パケットを無線信号として送信または受信するために用いられる。
スイッチ312は、無線受信部313および無線送信部314のいずれか一方とアンテナ311との間を接続する。スイッチ312は、無線送信部314がパケットを出力する出力期間だけ、無線送信部314とアンテナ311との間を接続する。スイッチ312は、出力期間以外の期間では、無線受信部313とアンテナ311との間を接続する。
無線受信部313は、アンテナ311を介して無線信号を受信する。無線受信部313は、無線信号を受信すると、無線信号に示されるパケットを取得する。
また、無線受信部313は、車載装置300と他の車載装置とから送信された無線信号を検出する。無線受信部313は、無線信号を検出すると、所定期間内に無線信号を検出した検出期間の割合を示すチャネル負荷率を測定する。また、無線受信部313は、取得したパケットと、測定したチャネル負荷率とを、受信処理部321に供給する。
処理部320は、一般的に受信手段と呼ぶことができる。
処理部320は、他の車載装置のそれぞれから、他の車載装置の通信に関するパラメータのうちの送信電力の値(dBm)を受信する。送信電力は、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が大きくなるパラメータである。送信電力は、一般的に所定パラメータと呼ぶことができる。
処理部320は、他の車載装置のそれぞれから、さらに、他の車載装置が測定したチャネル負荷率を受信する。
さらに、処理部320は、他の車載装置のそれぞれから、他の車載装置の通信に関するパラメータのうち、受信感度(dBm)と、送信通信レート(Mbps:Mega bit per second)と、送信間隔(ms:millisecond)と、のそれぞれの値を受信する。受信感度と送信通信レートと送信間隔とのそれぞれは、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が小さくなるパラメータである。受信感度と送信通信レートと送信間隔とのそれぞれは、一般的に特定パラメータと呼ぶことができる。
よって、処理部320は、他の車載装置のそれぞれから、他の車載装置の送信電力、受信感度、送信通信レートおよび送信間隔のそれぞれの値と、他の車載装置が測定したチャネル負荷率と、を受信する。
本実施形態では、受信処理部321は、無線受信部313からパケットを受け付けるたびに、パケットに示される情報のうち、他の車載装置を識別する装置識別子と、チャネル負荷率を示す輻輳情報と、送信電力の値、受信感度の値、送信通信レートの値、および送信間隔の値を示すパラメータ情報と、を抽出する。
受信処理部321は、装置識別子ごとに輻輳情報とパラメータ情報とを抽出すると、装置識別子と輻輳情報とパラメータ情報とを、制御部330に供給する。受信処理部321は、装置識別子、輻輳情報およびパラメータ情報以外のパケットに示される情報、例えば、他の車載装置の車両の位置または車種を示す車両情報を、アプリケーション部322に供給する。また、受信処理部321は、無線受信部313が測定したチャネル負荷率を受け付けると、そのチャネル負荷率を、制御部330に供給する。
制御部330は、一般的に制御手段と呼ぶことができる。
本実施形態では、制御部330は、受信処理部321から、無線受信部313が測定したチャネル負荷率と、他の車載装置ごとのパラメータ情報および輻輳情報と、を受け付ける。
制御部330は、無線受信部313が測定したチャネル負荷率と、他の車載装置ごとの輻輳情報と、を受け付けると、輻輳情報のそれぞれが示すチャネル負荷率の平均値を算出し、他の車載装置ごとのチャネル負荷率の平均値と、無線受信部313が測定したチャネル負荷率と、のいずれかが、判定閾値を超えるか否かを判断する。
制御部330は、無線部310が測定したチャネル負荷率が、判定閾値を超えるか否かを判断する。判定閾値は、車載装置300が通信可能な領域で輻輳が発生する可能性が高いか否かを判定するための閾値である。判定閾値は、一般的に所定閾値と呼ぶことができる。
制御部330は、無線受信部313が測定したチャネル負荷率と、他の車載装置のチャネル負荷率の平均値と、のいずれかが、所定閾値を越えたときに輻輳制御を行う。
輻輳制御は送信電力、受信感度、送信通信レートおよび送信間隔のパラメータごとに、車載装置300のパラメータと、各パラメータ情報の示すパラメータとを比較し、チャネル負荷率の状況に応じて、制御部330でそれぞれの値を設定することで実施する。
なお、無線受信部313が測定したチャネル負荷率と、他の車載装置のチャネル負荷率の平均値と、のいずれもが、判定閾値を超えない場合には、制御部330は、車載装置300の送信電力、受信感度、送信通信レートおよび送信間隔のいずれの値も変更しない。
また、制御部330は、無線受信部313が測定したチャネル負荷率を示す自車両輻輳情報と、車載装置300の送信電力の値、受信感度の値、送信通信レートの値、および送信間隔の値を示す自車両パラメータ情報と、を無線送信部314に供給する。
アプリケーション部322は、受信処理部321から、輻輳情報およびパラメータ情報以外のパケットに示される情報(例えば、車両情報)を受け付ける。アプリケーション部322は、例えば、車両情報を受け付けると、所定の処理を実行する。アプリケーション部322は、所定の処理を実行して送信情報を生成する。アプリケーション部322は、送信情報を生成すると、その送信情報を送信処理部323に供給する。
送信処理部323は、アプリケーション部322から送信情報を受け付けると、その送信情報をパケットに変換する。無線処理部323は、変換後のパケットを無線送信部314に供給する。
無線送信部314は、自車両輻輳情報と自車両パラメータ情報とを、他の車載装置に送信する。
本実施形態では、無線送信部314は、制御部330から自車両輻輳情報と自車両パラメータ情報とを受け付けると、車載装置300を識別する装置識別子と自車両輻輳情報と自車両パラメータ情報とをパケットのヘッダ部に格納し、装置識別子と自車両輻輳情報と自車両パラメータ情報とが格納されたパケットを、アンテナ311を介して送信する。
例えば、無線送信部314は、送信処理部323からパケットを受け付けると、制御部330から受け付けた送信電力情報の示す値の送信電力で、装置識別子と自車両輻輳情報と自車両パラメータ情報とが格納されたパケットを出力する。
輻輳制御および解除のトリガーについて図2を用いて説明する。
輻輳制御開始時では、制御部330は混雑に寄与する車載装置300の送信電力(所定パラメータ)の値が、他の車載装置の送信電力(所定パラメータ)の平均値を下回るように車載装置300の送信電力の値を設定する制御を行う。対して、輻輳制御解除時では、制御部330は混雑に寄与する車載装置300の送信電力の値が、他の車載装置の送信電力の平均値を上回るように車載装置300の送信電力の値を設定する。チャネル負荷率が初期値の設定値に戻った時点では、車載装置300の送信電力の値を変更するような制御は行なわない。
チャネル負荷率に応じた制御部330での輻輳制御について、図2を用いて説明する。
無線帯域のチャネル負荷率の上限閾値をA、チャネル負荷率の下限閾値をDとする。
チャネル負荷率がラインA(上限閾値)以上になった時、制御部330は輻輳制御を開始する。チャネル負荷率が上限閾値Aよりも下がった場合、制御部330は、すぐ輻輳制御をやめるのではなく、チャネル負荷率が上限閾値Aより低い設定値BおよびCの間を維持するように輻輳制御する。このため、輻輳制御を実施してもチャネル負荷率が急に下降してしまうことがない。
チャネル負荷率がラインD(下限閾値)以下になった時、制御部330は輻輳制御を解除する。チャネル負荷率が下限閾値Dよりも上がった場合、制御部330は、チャネル負荷率が下限閾値Dより高い設定値CおよびBの間を維持するように輻輳制御する。このため、輻輳制御を解除してもチャネル負荷率が急に上昇してしまうことがない。
閾値を一つだけ設けて、そのライン(閾値)を越えると輻輳制御開始、そのラインを下回ると輻輳制御解除とすると、輻輳制御の状態が安定せずに、チャネル負荷率が閾値を行き来することを繰り返してしまう恐れがある。本実施形態では、チャネル負荷率に複数のライン(閾値)を準備し、輻輳制御を開始するためのラインA(上限閾値)とその状態を維持するためのラインB(設定値)、輻輳制御を解除するためのラインD(下限閾値)とその状態を維持するためのラインC(設定値)を用意して、頻繁に輻輳制御の状態が変わらないように制御している。
図2は、ラインAをチャネル負荷率50%、ラインBをチャネル負荷率40%、ラインCをチャネル負荷率30%、ラインDをチャネル負荷率20%と設定したものである。それぞれのラインのチャネル負荷率は、ラインA>ラインB、ラインC>ラインDになっている。ラインBとラインCは、どちらが上になってかまわないし、同じであっても良い。
S101の時点ではチャネル負荷率がラインDより低いため、輻輳制御は行われない。チャネル負荷率が上昇し、無線部310がS102の時点でチャネル負荷率がラインAを越えたことを検知すると、制御部330は輻輳制御を開始する。制御部330は、処理部320にて受信された混雑に寄与する送信電力の値の平均値を算出し、車載装置(自装置)300の混雑に寄与する送信電力の値が、その平均値よりも大きいか否かを確認する。
制御部330は、車載装置300の送信電力が、処理部320にて受信された他の車載装置の送信電力の平均値よりも大きい場合には、車載装置300の送信電力の値を平均値よりも少し小さくなるように設定する。なお、制御部330は、車載装置300の送信電力の値が、処理部320にて受信された他の車載装置の送信電力の値の平均値よりも小さい場合には、車載装置300の送信電力の値を変更しない。それぞれの車が混雑に寄与する値(送信電力の値)を変更することで、チャネル負荷率が下がっていく。
なお、車載装置300の送信電力の値を他の車載装置の送信電力の値の平均値よりも小さくしても、チャネル負荷率がラインAまたはBを越えている場合には、制御部330は、処理部320にて受信された混雑に寄与する特定パラメータ(例えば、受信感度、送信通信レートまたは送信間隔)の値の平均値を算出し、車載装置(自装置)300の特定パラメータの値が、その平均値よりも小さいか否かを確認する。
制御部330は、車載装置300の特定パラメータの値が、処理部320にて受信された他の車載装置の特定パラメータの値の平均値よりも小さい場合には、車載装置300の特定パラメータの値を他の車載装置の特定パラメータの平均値よりも少し大きくなるように設定する。
以上のような制御を一定時間毎に繰り返し、無線部310がS104の時点でチャネル負荷率がラインBを下回ったことを検知すると、それぞれの車(車載装置300)は現在のパラメータの設定値を維持する。
その後、車の台数が減るなどして、なおも混雑度が減り続け、チャネル負荷率がS105の時点でラインDを下回ると、制御部330は輻輳制御を解除する。
制御部330は、車載装置(自装置)300のパラメータのうち、混雑に寄与する所定パラメータ(送信電力)の値が、他の車載装置の所定パラメータ(送信電力)の値の平均値よりも少し大きくなるように設定する。それぞれの車が所定パラメータ(送信電力)の値を変更することで、チャネル負荷率が上がっていく。
なお、車載装置300の送信電力の値を他の車載装置の送信電力の値の平均値よりも大きくしても、チャネル負荷率がラインCを下回っている場合には、制御部330は、車載装置300の特定パラメータ(例えば、受信感度、送信通信レート、送信間隔)の値を、他の車載装置の特定パラメータの平均値よりも少し小さくする。
以上のような制御を一定時間毎に繰り返し、無線部310がS106の時点でチャネル負荷率がラインCを上回ったことを検知すると、それぞれの車は現在のパラメータの設定値を維持する。
その後、車の台数がさらに増えれば混雑率は上がるが、この状態で車の台数が減るなどしたばあい、混雑率が下がることになる。(S106→S107)
S107の時点でチャネル負荷率が再度ラインDを下回ると、輻輳制御はまた解除され、混雑に寄与する値(送信電力)が平均値よりも少し大きくなるように、それぞれの車が送信電力の値を設定する。
なお、混雑に寄与するパラメータは、送信電力値、受信感度、送信通信レート、送信間隔であり、制御部330は、1.送信電力、2.受信感度、3.送信通信レート、4.送信間隔の順番で優先的にパラメータの設定値を変更する。
なお、車載装置300が、自装置の送信電力の値を、他の車載装置の送信電力の平均値ではなく、その平均値よりもずれた値に設定するのは、他の車載装置の送信電力の初期値が同一であり、他の車載装置の送信電力の値が初期値から変更されていない状況を考慮したものである。この状況で、輻輳状態が発生し、車載装置300の送信電力の値が平均値に設定されると、車載装置300と他の車載装置との送信電力が全て同じ値になる。このため、いずれの車載装置も自装置の送信電力の値を小さくしなくなる。また、輻輳制御を実行して輻輳を解除したい場合においても、偶然、各パラメータが平均値に設定されていた場合、輻輳を制御することができなくなってしまう。よって、制御部330は、車載装置300の送信電力の値を他の車載装置の送信電力の値の平均値ではなく、その平均値よりもずれた値に設定する。
また、受信感度、送信通信レートおよび送信間隔のそれぞれのパラメータ(特定パラメータ)について、車載装置300が、自装置のパラメータの値を他の車載装置の特定パラメータの値の平均値ではなく、他の車載装置の特定パラメータの値の平均値よりもずれた値に設定するのも同様での状況を考慮したものである。
輻輳制御を実施する場合、制御部330は、例えば、車載装置300の送信電力の値が、パラメータ情報が示す送信電力の値の平均値よりも大きい場合には、車載装置300の送信電力の値を、その平均値よりも所定値だけ小さくする。具体的には、制御部330は、無線送信部314の送信電力の値が、パラメータ情報が示す送信電力の値の平均値よりも大きい場合には、その平均値よりも僅かに小さな値を示す送信電力情報を、無線送信部314に供給する。無線送信部314は、制御部330から、送信電力情報を受け付けると、送信電力情報が示す値に送信電力を設定する。
また、輻輳制御を実施する場合、制御部330は、例えば、車載装置300の受信感度の値が、パラメータ情報が示す受信感度の値の平均値よりも小さい場合には、車載装置300の受信感度の値を、その平均値よりも所定値だけ大きくする。具体的には、制御部330は、無線受信部313の受信感度の値が、パラメータ情報が示す受信感度の値の平均値よりも小さい場合には、その平均値よりも僅かに大きな値を示す受信感度情報を、無線受信部313に供給する。無線受信部313は、制御部330から、受信感度情報を受け付けると、受信感度情報が示す値に受信感度を設定する。
また、輻輳制御を実施する場合、制御部330は、例えば、車載装置300の送信通信レートの値が、パラメータ情報が示す送信通信レートの値の平均値よりも小さい場合には、車載装置300の送信通信レートの値を、その平均値よりも所定値だけ大きくする。
また、輻輳制御を実施する場合、制御部330は、例えば、車載装置300の送信間隔の値が、パラメータ情報が示す送信間隔の値の平均値よりも小さい場合には、車載装置300の送信間隔の値を、その平均値よりも所定値だけ大きくする。
なお、輻輳制御を実施する場合、制御部330は、車載装置300の送信電力の値が、パラメータ情報のそれぞれが示す送信電力の値の平均値と同じ場合にも、車載装置300の送信電力の値を、その平均値よりも小さくするようにしてもよい。よって、車載装置300と他の車載装置との各送信電力の初期値が同一であり、各送信電力の値が初期値から変更されていない状況でも、チャネル負荷率が判定閾値を超えると、いずれかの車載装置が自装置の送信電力を小さくすることが可能となる。また、輻輳制御を実施する場合、受信感度、送信通信レートおよび送信間隔のそれぞれのパラメータについて、制御部330は、車載装置300のパラメータの値が、パラメータ情報が示すパラメータの値の平均値と同じ場合にも、車載装置300のパラメータの値を、その平均値よりも大きくするようにしてもよい。
制御部330は、無線受信部313が測定したチャネル負荷率と、各輻輳情報の示すチャネル負荷率の平均値と、のいずれかが判定閾値(ラインA)を超え、車載装置300の送信電力の値を小さくした後、無線受信部313が測定したチャネル負荷率と、各輻輳情報の示すチャネル負荷率の平均値と、のいずれもが解除閾値(ラインB)を超えていないか否かを確認する。解除閾値(ラインB、ラインC)は、輻輳制御を解除するための値であって、判定閾値(ラインA、ラインD)の間に設定された閾値である。本実施形態において、ラインAを上限としラインDを下限とする範囲は、所定範囲の一例である。また、ラインBを上限としラインCを下限とする範囲は、特定範囲の一例である。
制御部330は、車載装置300の送信電力の値を小さくした後、無線受信部313が測定した輻輳レベルと、輻輳情報のそれぞれが示す輻輳レベルの平均値と、のいずれもが、解除閾値(ラインB)を超えておらずラインDを下回っていない場合には、車載装置300の送信電力を現在の値のままに維持し、輻輳制御しない。
制御部330は、車載装置300の送信電力の値を小さくした後、無線受信部313が測定した輻輳レベルと、輻輳情報のそれぞれが示す輻輳レベルの平均値と、のいずれもが、解除閾値(ラインC)を超えていない場合、そのいずれもが解除閾値ラインBと解除閾値ラインCとの間の範囲に達するように、車載装置300の送信電力を段階的に変更(大きく)してもよい。
また、車載装置300の受信感度の値を大きくした後、制御部330は、無線受信部313が測定したチャネル負荷率と、輻輳情報のそれぞれが示すチャネル負荷率の平均値と、のいずれもが解除閾値(ラインC)を超えていない場合には、車載装置300の受信感度の値を小さくしてもよい。例えば、制御部330は、車載装置300の受信感度の値を、段階的に受信感度の基準値まで小さくするようにしてもよい。
制御部330は、車載装置300の送信通信レートの値を大きくした後、無線受信部313が測定したチャネル負荷率と、輻輳情報のそれぞれが示すチャネル負荷率の平均値と、のいずれもが、解除閾値(ラインC)を超えていない場合には、車載装置300の送信通信レートの値を小さくしてもよい。例えば、制御部330は、車載装置300の送信通信レートの値を、段階的に送信通信レートの基準値まで小さくするようにしてもよい。
制御部330は、車載装置300の送信間隔の値を大きくした後、無線受信部313が測定したチャネル負荷率と、輻輳情報のそれぞれが示すチャネル負荷率の平均値と、のいずれもが、解除閾値(ラインC)を超えていない場合には、車載装置300の送信間隔の値を小さくしてもよい。例えば、制御部330は、車載装置300の送信間隔の値を、段階的に送信間隔の基準値まで小さくするようにしてもよい。
なお、車載装置300の受信感度、送信通信レートまたは送信間隔の値を基準値に戻す際、1回の変更で基準値に戻すと、変更後直ぐに、輻輳状態に戻ってしまう可能性がある。よって、制御部330は、車載装置300の受信感度、送信通信レートまたは送信間隔の値を、段階的に、チャネル負荷率が解除閾値(ラインB)になるまで小さくするようにしてもよい。
図3および図4は、車載装置300による輻輳制御の動作を説明するための図である。
図3、4には、輻輳制御に用いられるパラメータ(混雑に寄与する値)として、チャネル負荷率と、送信電力と、受信感度と、送信通信レートと、送信間隔と、が示されている。送信電力と、受信感度と、送信通信レートと、送信間隔とは、ETSI(the European Telecommunications Standards Institute)TS(Technical Specification)102 687に規定されている通信用のパラメータである。
図3、4では、自車に搭載された車載装置300は、他車のそれぞれに搭載された他の車載装置の各々から、他の車載装置の輻輳情報と、他の車載装置のパラメータ情報と、を定期的に受信する。図3、4には、自車のパラメータの値と、他車のそれぞれのパラメータの値と、他車のパラメータの値の平均値と、が示されている。
NO.1〜10がそれぞれの車を示しており、NO.1を自車、NO.2〜9を他車とする。最初は全車が初期状態である。S201で、同じエリアに車が10台存在するとき、チャネル負荷率が50%を越えたため、チャネル負荷率はS102(図2参照)の地点を越えたことになり、NO.1〜10の車の各車載装置は、まずは送信電力の値を平均値以下に設定する。これにより、電波が届く範囲が狭くなり、NO.1の車の車載装置300からは、NO.10の車が見えなくなり(通信できなくなり)、チャネル負荷率が下がる。
一定時間経過後、S202で、まだチャネル負荷率が40%を越えているため、NO.1〜9の車の各車載装置は、受信感度を平均値以上に設定する。受信感度は、値が大きくなるほど感度が悪くなり、通信距離が短くなる。これにより、電波が届く範囲が狭くなり、NO.1の車の車載装置300からは、NO.9の車が見えなくなり(通信できなくなり)、チャネル負荷率が下がる。
一定時間経過後、S203で、チャネル負荷率が40%を下回ったため、チャネル負荷率はS104(図2参照)の地点を越えたことになる。よって、NO.1〜8の車の各車載装置は、次にチャネル負荷率が50%を上回るか、20%を下回るまで、その設定値を維持する。
一定時間経過後、S204で、NO.6〜8の車がNO.1の車からの電波の届く範囲からいなくなることで、チャネル負荷率が下がっていく状態で、チャネル負荷率が20%を下回る。このため、チャネル負荷率がS105(図2参照)の地点を越えたことになる。よって、NO.1〜5の車の各車載装置は、輻輳制御で値を変更していった順と逆の順で、値を変更していく。NO.1〜5の車の各車載装置は、まずは、受信感度の値を小さくする。
一定時間経過後、S205で、受信感度を良くしたため、NO.1の車の車載装置300から、NO.11と12の車が見える(通信できる)ようになる。このため、チャネル負荷率が増加する。チャネル負荷率が30%を上回ったため、チャネル負荷率がS106(図2参照)の地点を越えたことになる。よって、NO.1〜5、11、12の車の各車載装置は、次にチャネル負荷率が50%を上回るか、20%を下回るまで、その設定値を維持する。
一定時間経過後、S206で、NO.5、11、12の車が、NO.1の車からの電波の届く範囲からいなくなることで、チャネル負荷率が下がっていく。この状態で、チャネル負荷率が20%を下回ったため、チャネル負荷率がS107(図2参照)の地点を越えたことになる。よって、NO.1〜4の車の各車載装置は、輻輳制御で値を変更していた順と逆の順で、値を変更していく。ここでは、NO.1〜4の車の各車載装置は、すでに受信感度を元に戻しているので、送信電力の値を大きくする。
一定時間経過後、S207で、送信電力が大きくなったことで電波が届く範囲が大きくなったものの、新たに車は見えず、さらにNO.4の車がいなくなった状態で、チャネル負荷はなおも下がり続けている。すでにそれぞれの車の設定値は元の設定値に戻っているので、各値は、これ以上変更されることはない。
これらの混雑に寄与する値の優先度の理由は以下のとおりである。
送信間隔を二倍にすることによって、無線帯域の利用率を半分に抑えることができるが、サービスの内容によっては、送信間隔を長くすることができない場合もある。そのため、送信間隔の優先順位は一番低い。送信通信レートを二倍にする事によって、無線帯域の利用率を半分に抑えることができる。しかしながら、通信レートを速くするとパケットエラー率が高くなるため、サービスの内容によっては、送信通信レートを変更することができない場合もある。そのため、送信通信レートの優先順位は送信間隔に次いで低い。
送信電力を小さくすると、自車の送信したパケットが届くエリアを狭めることになり、また、受信感度を悪くする(値を大きくする)と、他車の送信したパケットが届くエリアを狭めることになる。そのエリアに車が数多く存在するため、輻輳が発生する事を考えると、そのエリア自体を狭めることが輻輳制御に一番寄与すると考えられるため、これら(送信電力と受信感度)の優先順位は高い。
なお、図3、4は、これらの混雑に寄与する値の変化を例で示したもので簡易的にわかりやすくした表であり、台数とチャネル負荷との関係は正しく示しているものではない。以下に出てくる一定時間とは、初期値によって設定している値であり、数秒毎にチャネル負荷を確認する時間間隔である。
図5は、車載装置300による輻輳制御が必要な状況を示す図である。
図5には、複数の車載装置300を有する通信システム100と、輻輳制御を行う必要がある混雑エリアとが、示されている。
図5に示すように、車載装置300の搭載された車が混雑エリアに入ってくると、車車間通信に用いられる無線帯域が輻輳し、車車間通信ができなくなる恐れがある。混雑エリアに入ってきた車の車載装置(以下「混雑エリア内の車載装置」と称する。)300は、混雑エリア内の他の車載装置のそれぞれから、輻輳情報とパラメータ情報とを受信し、車載装置300が測定したチャネル負荷率と、輻輳情報が示すチャネル負荷率の平均値と、のいずれかが判定閾値Aを超えるか否かを判断する。
混雑エリア内の車載装置300は、車載装置300が測定したチャネル負荷率と、輻輳情報が示すチャネル負荷率の平均値と、のいずれかが、判定閾値Aを超えると、送信電力、受信感度、送信通信レートおよび送信間隔のパラメータごとに、自装置のパラメータの値と、他の車載装置のパラメータの値の平均値と、を比較する。
混雑エリア内の車載装置300は、自装置の送信電力の値が、他の車載装置の送信電力の値の平均値よりも大きい場合には、車載装置300の送信電力の値を、他の車載装置の送信電力の値の平均値よりも小さくする。送信電力の値を小さくすると、送信した無線信号が到達する送信領域が狭くなるので、通信可能な車の台数が減り、輻輳が軽減される。
混雑エリア内の車載装置300は、自装置の受信感度の値が、他の車載装置の受信感度の値の平均値よりも小さい場合には、車載装置300の受信感度の値を、他の車載装置の受信感度の値の平均値よりも大きくする。受信感度の値を大きくすると、無線信号の受信可能な受信領域が狭くなるので、通信可能な車の台数が減り、輻輳が軽減される。
混雑エリア内の車載装置300は、自装置の送信通信レートの値が、他の車載装置の送信通信レートの値の平均値よりも小さい場合には、車載装置300の送信通信レートの値を、他の車載装置の送信通信レートの値の平均値よりも大きくする。送信通信レートの値を大きくすると、1ビットあたりの無線信号の送信電力が小さくなるので、通信可能な車の台数が減り、輻輳が軽減される。
混雑エリア内の車載装置300は、自装置の送信間隔の値が、他の車載装置の送信間隔の値の平均値よりも小さい場合には、車載装置300の送信間隔の値を、他の車載装置の送信間隔の値の平均値よりも大きくする。送信間隔の値を大きくすると、単位時間あたりのパケットが占める時間が短くなるので、輻輳が緩和される。
混雑エリア内の車載装置300は、自装置の送信電力の値を小さくした後、または、自装置の受信感度、送信通信レートまたは送信間隔の値を大きくした後に、混雑エリアを出る。その後、混雑エリア外の車載装置300は、混雑エリア外の他の車載装置のそれぞれから、輻輳情報とパラメータ情報とを受信すると、自装置が測定したチャネル負荷率と、輻輳情報が示すチャネル負荷率の平均値と、のいずれもが解除閾値を超えていないか否かを判断する。
混雑エリア外の車載装置300は、車載装置300が測定したチャネル負荷率と、輻輳情報が示すチャネル負荷率の平均値と、のいずれかが、判定閾値Dを下回ると、送信電力、受信感度、送信通信レートおよび送信間隔のパラメータごとに、自装置のパラメータの値と、他の車載装置のパラメータの値の平均値と、を比較し、他の車載装置の送信電力の値の平均値よりも小さい場合には、車載装置300の送信電力の値を、他の車載装置の送信電力の値の平均値よりも大きくする。
よって、複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と、所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置と、を有する通信システム100は、所定車載装置のそれぞれは、所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が大きくなる所定パラメータの値を車載装置に送信し、車載装置は、無線信号を検出して輻輳レベルを測定する無線部と、所定車載装置のそれぞれから、所定車載装置の所定パラメータの値を受信する処理部と、無線部が測定した輻輳レベルが所定閾値を超えると、自装置の所定パラメータの値が、処理部にて受信された所定パラメータの値の平均値よりも大きい場合には、自装置の所定パラメータの値を小さくし、輻輳レベルが所定閾値を下回ると、自装置の所定パラメータの値が、処理部にて受信された所定パラメータの値の平均値よりも小さい場合には、自装置の所定パラメータの値を大きくする制御部を含む。
図6は、車載装置300の輻輳制御方法の処理手順の一例(他の例)を示すフローチャートである。
まず、無線部310が無線信号を検出してチャネル負荷率を測定し、処理部320が、他の車載装置ごとに、チャネル負荷率とパラメータ情報とを受信すると、制御部330は、無線部310が測定したチャネル負荷率と、他の車載装置ごとのチャネル負荷率の平均値と、のいずれかが、ラインAを超えたか否かを判断する(ステップS301)。
制御部330は、無線部310が測定したチャネル負荷率と、他の車載装置ごとのチャネル負荷率の平均値と、のいずれかが、ラインAを超えると、車載装置300の送信電力の値、受信感度の値、送信通信レートの値、および送信間隔の値が、それぞれ、輻輳に大きく寄与しているか否かを確認する(ステップS302)。
制御部330は、車載装置300の送信電力の値についての、他の車載装置の送信電力の値の平均値からのずれ量を確認する。また、受信感度、送信通信レートおよび送信間隔のそれぞれのパラメータについても、制御部330は、車載装置300のパラメータの値についての、他の車載装置のパラメータの値の平均値からのずれ量を確認する。
制御部330は、車載装置300の通信に関するパラメータのうち、輻輳に特に寄与しているパラメータがある場合には、そのパラメータの値を、チャネル負荷率が判定閾値内にはいる方向に変更する(ステップS303)。
チャネル負荷率が上限判定閾値を上回り、輻輳制御が必要な場合では、制御部330は、車載装置300の送信電力の値が、他の車載装置の送信電力の値の平均値よりも大きい場合には、車載装置300の送信電力の値を、その平均値よりも小さくする。受信感度、送信通信レートおよび送信間隔のそれぞれのパラメータについても、制御部330は、車載装置300のパラメータの値が、他の車載装置のパラメータの値の平均値よりも小さい場合には、車載装置300のパラメータの値を、その平均値よりも大きくする。
制御部330は、これらの値を平均値に近づくように一気に変更するのではなく、一つ値を変更したあとは、一定時間待機(S304)してもなお平均値と離れている場合は、最初に戻り、S301処理でチャネル負荷率がラインBを越えている時は同じ輻輳制御の処理を行う。
輻輳制御中でチャネル負荷率がラインBを下回った時(S305)、制御部330は、輻輳制御を終了する。このとき、各パラメータの値が初期値に戻っていなくてもかまわない。
逆に無線部310が無線信号を検出してチャネル負荷率を測定し、処理部320が、他の車載装置ごとに、チャネル負荷率とパラメータ情報とを受信すると、制御部330は、無線部310が測定したチャネル負荷率と、他の車載装置ごとのチャネル負荷率の平均値と、のいずれかが、ラインDを下回ったか否かを判断する(ステップS306)。
制御部330は、無線部310が測定したチャネル負荷率と、他の車載装置ごとのチャネル負荷率の平均値と、のいずれかが、ラインDを下回ると、車載装置300の送信電力の値、受信感度の値、送信通信レートの値、および送信間隔の値が、それぞれ、初期値から変更されているか否かを確認する(ステップS307)。
制御部330は、車載装置300の送信電力の値についての、他の車載装置の送信電力の値の平均値からのずれ量を確認する。また、受信感度、送信通信レートおよび送信間隔のそれぞれのパラメータについても、制御部330は、車載装置300のパラメータの値についての、他の車載装置のパラメータの値の平均値からのずれ量を確認する。
制御部330は、車載装置300の通信に関するパラメータのうち、初期値から変更されているパラメータがある場合には、そのパラメータの値を、チャネル負荷率が判定閾値内にはいる方向に変更する(ステップS308)。
チャネル負荷率が下限判定閾値を下回り、輻輳制御が不要な場合では、制御部330は、車載装置300の送信電力の値が、他の車載装置の送信電力の値の平均値よりも小さい場合には、車載装置300の送信電力の値を、その平均値よりも大きくする。受信感度、送信通信レートおよび送信間隔のそれぞれのパラメータについても、制御部330は、車載装置300のパラメータの値が、他の車載装置のパラメータの値の平均値よりも大きい場合には、車載装置300のパラメータの値を、その平均値よりも小さくする。
制御部330は、これらの値を平均値に近づくように一気に変更するのではなく、一つ値を変更したあとは、一定時間待機(S304)してもなお平均値と離れている場合は、最初に戻り、S306処理でチャネル負荷率がラインCを下回っている時は同じ輻輳制御解除の処理を行う。
輻輳制御解除中でチャネル負荷率がラインCを越えた時(S309)、制御部330は、輻輳制御を終了する。このとき、各パラメータの値が初期値に戻っていなくてもかまわない。
車載装置300では、ステップS201ないしS206の一連の処理手順が繰り返される。
なお、本実施形態では、車載装置300の通信に関するパラメータのうち、送信電力と、受信感度と、送信通信レートと、送信間隔と、が使用される例について説明したが、送信電力と、受信感度と、送信通信レートと、送信間隔と、のうちの少なくともいずれか1つが使用されるようにしてもよい。
以上説明した実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
なお、本実施形態の車載装置では、制御手段は、測定手段が測定した輻輳レベルが所定範囲を超える値である場合、輻輳レベル下がるように自装置の所定パラメータの値を設定する。
さらに本実施形態の車載装置では、制御手段は、前記測定手段が測定した輻輳レベルが前記所定範囲を下回る値である場合、輻輳レベルが上がるように自装置の前記所定パラメータの値を設定する。
さらに本実施形態の車載装置では、制御手段は、前記受信手段が受信した所定パラメータの値の平均値を算出し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが前記所定範囲を超える値である状況で、自装置の前記所定パラメータの値が、前記平均値よりも大きい場合には、自装置の前記所定パラメータの値を前記平均値より小さくする。
さらに本実施形態の車載装置では、制御手段は、前記受信手段が受信した所定パラメータの値の平均値を算出し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが前記所定範囲を下回る値である状況で、自装置の前記所定パラメータの値が、前記平均値よりも小さい場合には、自装置の前記所定パラメータの値を前記平均値より大きくする。
さらに本実施形態の車載装置では、前記受信手段は、前記所定車載装置のそれぞれから、さらに該所定車載装置が測定した輻輳レベルを受信し、前記制御手段は、前記受信手段が前記所定パラメータの値と前記輻輳レベルとを受信すると、前記測定手段が測定した輻輳レベルと、前記受信手段が受信した輻輳レベルの平均値と、のいずれかが前記所定範囲外にある場合、前記測定手段が測定した輻輳レベルと前記所定範囲内の値との大小関係、および、前記受信手段が受信した所定パラメータの値と自装置の前記所定パラメータの値との大小関係を考慮して、自装置の前記所定パラメータの値を、輻輳レベルが前記所定範囲内になるように設定する。
さらに本実施形態の車載装置では、制御手段は、自装置の所定パラメータの値を輻輳レベルが設定された所定範囲内になるよう変更した後、測定手段が測定した輻輳レベルと、受信手段が受信した輻輳レベルの平均値と、のいずれもが、範囲よりも小さな範囲の特定範囲に達した場合には、自装置の所定パラメータの値をそのまま維持し、特定範囲に達しない場合には、自装置の所定パラメータの値を段階的に算出した所定パラメータの値の平均値に近づけてもよい。
さらに本実施形態の車載装置では、前記制御手段は、前記測定手段が測定した輻輳レベルが前記所定範囲を超える値である場合、輻輳レベル下がるように自装置の前記特定パラメータの値を設定する。
さらに本実施形態の車載装置では、前記制御手段は、前記測定手段が測定した輻輳レベルが前記所定範囲を下回る値である場合、輻輳レベルが上がるように自装置の前記特定パラメータの値を設定する。
さらに本実施形態の車載装置では、前記制御手段は、前記受信手段が受信した特定パラメータの値の平均値を算出し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが前記所定範囲を超える値である状況で、自装置の前記特定パラメータの値が、前記平均値よりも小さい場合には、自装置の前記特定パラメータの値を前記平均値より大きくする。
さらに本実施形態の車載装置では、前記制御手段は、前記受信手段が受信した特定パラメータの値の平均値を算出し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが前記所定範囲を下回る値である状況で、自装置の前記特定パラメータの値が、前記平均値よりも大きい場合には、自装置の前記特定パラメータの値を前記平均値より小さくする。
さらに本実施形態の車載装置では、前記受信手段は、前記所定車載装置のそれぞれから、さらに該所定車載装置が測定した輻輳レベルを受信し、前記制御手段は、前記受信手段が前記特定パラメータの値と前記輻輳レベルとを受信すると、前記測定手段が測定した輻輳レベルと、前記受信手段が受信した輻輳レベルの平均値と、のいずれかが前記所定範囲外にある場合、前記測定手段が測定した輻輳レベルと前記所定範囲内の値との大小関係、および、前記受信手段が受信した特定パラメータの値と自装置の前記特定パラメータの値との大小関係を考慮して、自装置の前記特定パラメータの値を、輻輳レベルが前記所定範囲内になるように設定する。
さらに本実施形態の車載装置では、制御手段は、自装置の所定パラメータの値を輻輳レベルが設定された所定範囲内になるよう変更した後、測定手段が測定した輻輳レベルと、受信手段が受信した輻輳レベルの平均値と、のいずれもが、範囲よりも小さな範囲の特定範囲に達した場合には、自装置の特定パラメータの値をそのまま維持し、特定範囲に達しない場合には、自装置の特定パラメータの値を段階的に算出した特定パラメータの値の平均値に近づけてもよい。
さらに本実施形態の車載装置では、所定パラメータとしては、送信電力が使用される。
さらに本実施形態の車載装置では、特定パラメータとしては、受信感度と、送信通信レートと、送信間隔と、のうち少なくとも1つが使用される。
さらに本実施形態の車載装置では、前記所定パラメータとしては、送信電力が使用され、前記特定パラメータとしては、受信感度と、送信通信レートと、送信間隔とが使用され、前記制御手段は、自装置の前記所定パラメータの値および特定パラメータの値を、輻輳レベルが前記所定範囲内になるように設定する場合、送信電力、受信感度、送信通信レート、送信間隔の順番で値を変更する。
実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2012年2月20日に出願された日本出願特願2012−033836を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 通信システム
300 車載装置
310 無線部
311 アンテナ
312 スイッチ
313 無線受信部
314 無線送信部
320 処理部
321 受信処理部
322 アプリケーション部
323 送信処理部
330 制御部

Claims (13)

  1. 複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置であって、
    前記無線信号を検出して輻輳レベルを測定する測定手段と、
    前記所定車載装置のそれぞれから、該所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が大きくなる所定パラメータの値を受信する受信手段と、
    自装置の前記所定パラメータの値を設定する輻輳制御手段とを有し、
    前記輻輳制御手段は、前記測定手段が測定した輻輳レベルが、設定された上限閾値を超える値である場合、前記輻輳レベルの値が前記上限閾値より低い設定範囲内を維持するように、輻輳制御を開始し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが、設定された下限閾値を下回る値である場合、輻輳制御を解除し、前記測定手段が測定した輻輳レベルの値が前記下限閾値を超えた場合、前記輻輳レベルの値が前記下限閾値より高い設定範囲内を維持するように輻輳制御を開始する車載装置。
  2. 請求項1に記載の車載装置において、
    前記輻輳制御手段は、前記受信手段が受信した所定パラメータの値の平均値を算出し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが前記上限閾値を超える値である状況で、自装置の前記所定パラメータの値が、前記平均値よりも大きい場合には、自装置の前記所定パラメータの値を前記平均値より小さくする、車載装置。
  3. 請求項1または2に記載の車載装置において、
    前記輻輳制御手段は、前記受信手段が受信した所定パラメータの値の平均値を算出し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが前記下限閾値を下回る値である状況で、自装置の前記所定パラメータの値が、前記平均値よりも小さい場合には、自装置の前記所定パラメータの値を前記平均値より大きくする、車載装置。
  4. 複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置であって、
    前記無線信号を検出して輻輳レベルを測定する測定手段と、
    前記所定車載装置のそれぞれから、該所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が小さくなる特定パラメータの値を受信する受信手段と、
    自装置の前記特定パラメータの値を設定する輻輳制御手段とを有し、
    前記輻輳制御手段は、前記測定手段が測定した輻輳レベルが、設定された上限閾値を超える値である場合、前記輻輳レベルの値が前記上限閾値より低い設定範囲内を維持するように、輻輳制御を開始し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが、設定された下限閾値を下回る値である場合、輻輳制御を解除し、前記測定手段が測定した輻輳レベルの値が前記下限閾値を超えた場合、前記輻輳レベルの値が下限閾値より高い設定範囲内を維持するように輻輳制御を開始する車載装置。
  5. 請求項4に記載の車載装置において、
    前記輻輳制御手段は、前記受信手段が受信した特定パラメータの値の平均値を算出し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが前記上限閾値を超える値である状況で、自装置の前記特定パラメータの値が、前記平均値よりも小さい場合には、自装置の前記特定パラメータの値を前記平均値より大きくする、車載装置。
  6. 請求項4または5に記載の車載装置において、
    前記輻輳制御手段は、前記受信手段が受信した特定パラメータの値の平均値を算出し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが前記下限閾値を下回る値である状況で、自装置の前記特定パラメータの値が、前記平均値よりも大きい場合には、自装置の前記特定パラメータの値を前記平均値より小さくする、車載装置。
  7. 複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置であって、
    前記無線信号を検出して輻輳レベルを測定する測定手段と、
    前記所定車載装置のそれぞれから、該所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が大きくなる所定パラメータの値と、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が小さくなる特定パラメータの値と、を受信する受信手段と、
    自装置の前記所定パラメータの値もしくは/および前記特定パラメータの値を設定する輻輳制御手段とを有し、
    前記輻輳制御手段は、前記測定手段が測定した輻輳レベルが、設定された上限閾値を超える値である場合、前記輻輳レベルの値が前記上限閾値より低い設定範囲内を維持するように、輻輳制御を開始し、前記測定手段が測定した輻輳レベルが、設定された下限閾値を下回る値である場合、輻輳制御を解除し、前記測定手段が測定した輻輳レベルの値が前記下限閾値を超えた場合、前記輻輳レベルの値が下限閾値より高い設定範囲内を維持するように輻輳制御を開始する車載装置。
  8. 請求項1から3のいずれか、または、請求項7に記載の車載装置において、
    前記所定パラメータとしては、送信電力が使用される、車載装置。
  9. 請求項4から7のいずれか1項に記載の車載装置において、
    前記特定パラメータとしては、受信感度と、送信通信レートと、送信間隔と、のうち少なくとも1つが使用される車載装置。
  10. 請求項7に記載の車載装置において、
    前記所定パラメータとしては、送信電力が使用され、
    前記特定パラメータとしては、受信感度と、送信通信レートと、送信間隔とが使用され、
    前記輻輳制御手段は、自装置の前記所定パラメータの値および特定パラメータの値を、輻輳レベルが前記上限閾値と前記下限閾値の間の範囲内になるように設定する場合、送信電力、受信感度、送信通信レート、送信間隔の順番で値を変更する、車載装置。
  11. 複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置の輻輳制御方法であって、
    前記無線信号を検出して輻輳レベルを測定し、
    前記所定車載装置のそれぞれから、該所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が大きくなる所定パラメータの値を受信し、
    測定された輻輳レベルが、設定された上限閾値を超える値である場合、前記輻輳レベルの値が前記上限閾値より低い設定範囲内を維持するように、自装置の前記所定パラメータの値を変更する輻輳制御を開始し、測定された輻輳レベルが、設定された下限閾値を下回る値である場合、前記輻輳制御を解除し、測定された輻輳レベルの値が前記下限閾値を超えた場合、前記輻輳レベルの値が前記下限閾値より高い設定範囲内を維持するように、前記輻輳制御を開始する、輻輳制御方法。
  12. 複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置の輻輳制御方法であって、
    前記無線信号を検出して輻輳レベルを測定し、
    前記所定車載装置のそれぞれから、該所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が小さいほど輻輳への寄与度が大きくなる特定パラメータの値を受信し、
    測定された輻輳レベルが、設定された上限閾値を超える値である場合、前記輻輳レベルの値が前記上限閾値より低い設定範囲内を維持するように、自装置の前記特定パラメータの値を変更する輻輳制御を開始し、測定された輻輳レベルが、設定された下限閾値を下回る値である場合、前記輻輳制御を解除し、測定された輻輳レベルの値が前記下限閾値を超えた場合、前記輻輳レベルの値が前記下限閾値より高い設定範囲内を維持するように、前記輻輳制御を開始する、輻輳制御方法。
  13. 複数の車両のそれぞれに搭載される所定車載装置と無線信号により通信を行う車載装置の輻輳制御方法であって、
    前記無線信号を検出して輻輳レベルを測定し、
    前記所定車載装置のそれぞれから、該所定車載装置の通信に関するパラメータのうち、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が大きくなる所定パラメータの値と、パラメータの値が大きいほど輻輳への寄与度が小さくなる特定パラメータの値と、を受信し、
    測定された輻輳レベルが、設定された上限閾値を超える値である場合、前記輻輳レベルの値が前記上限閾値より低い設定範囲内を維持するように、自装置の前記所定パラメータの値もしくは/および前記特定パラメータの値を変更する輻輳制御を開始し、測定された輻輳レベルが、設定された下限閾値を下回る値である場合、前記輻輳制御を解除し、測定された輻輳レベルの値が前記下限閾値を超えた場合、前記輻輳レベルの値が前記下限閾値より高い設定範囲内を維持するように、前記輻輳制御を開始する、輻輳制御方法。
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