JP2016015248A - 蓄電装置ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】電極組立体での温度差を小さくすることができる蓄電装置ユニットを提供すること。
【解決手段】二次電池ユニット30は、負極電極21と正極電極24を、セパレータ27を介して積層した電極組立体14、及び電解液をケース11に収容した二次電池10と、電極組立体14を積層方向に挟んで対向する一対の長側壁12dの外表面に熱的に結合された放熱部材40と、を有する。放熱部材40の熱伝導率の値は、二次電池10の熱伝導率の値よりも小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電装置と、放熱部材とを有する蓄電装置ユニットに関する。
二次電池やキャパシタのような蓄電装置は再充電が可能であり、繰り返し使用することができるため、電源として広く利用されている。二次電池としては、異なる極性の電極を、両者の間を絶縁した状態で積層した電極組立体と、該電極組立体及び電解液を収容したケースと、を有する構成のものが一般的である。ところで、二次電池の充放電は、電極組立体の発熱を伴うことから、二次電池全体の温度が上昇し、電池性能の劣化を促進してしまう。
そこで、二次電池の熱を外気へ放出する技術として、ケースの外表面に放熱部材を接合することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。図5に示すように、特許文献1の単電池(二次電池)80は、電槽本体(ケース)81に、正極電極、負極電極及びセパレータを積層して構成された電極群(電極組立体)82を収容して有する。電槽本体81の側壁83のうち、電極群82を挟んで対向する一対の側壁83の外表面には、接着剤層84を介してアルミニウム等の金属製の放熱部材85が接合されている。そして、単電池80内部で電極群82から発生した熱は、電槽本体81の両方の側壁83、及び接着剤層84を介して両方の放熱部材85に伝わり、各放熱部材85の表面から外気へと放出され、単電池80の温度上昇が抑制される。
特開平9−199093号公報
ところが、特許文献1において、電極群82は、各放熱部材85に近い積層方向両端ほど放熱性に優れるが、電極群82において、積層方向の両端から中央に向かって放熱部材85から離れるほど放熱性が低下する。このため、電極群82の積層方向における中央と両端側とで温度差で大きく開いてしまう。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、電極組立体での温度差を小さくすることができる蓄電装置ユニットを提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置ユニットは、異なる極性の電極を、両者の間を絶縁した状態に積層した電極組立体、及び電解液をケースに収容した蓄電装置と、前記ケースの壁部のうち、前記電極組立体を挟んで対向する一対の壁部の外表面に熱的に結合された放熱部材と、を有する蓄電装置ユニットであって、前記放熱部材の熱伝導率の値は、前記蓄電装置の熱伝導率の値よりも小さいことを要旨とする。
これによれば、充放電に伴い電極組立体で発生した熱は、電極組立体から壁部に伝わる。そして、壁部に伝わった熱は、放熱部材に伝わり、放熱部材から外気へと放出される。このとき、熱伝導率の値が、蓄電装置よりも放熱部材の方が小さいため、蓄電装置から放熱部材へ熱が伝わっても、その熱は放熱部材の外表面へ移動しにくく、放熱部材から外気への熱の放出も効率良く行われにくい。よって、蓄電装置に放熱部材が熱的に結合されていても、蓄電装置の壁部の温度が大きく下がることが抑制される。したがって、蓄電装置の熱は、放熱部材を介して外気へ過度に放出されず、電極組立体では一対の放熱部材を結ぶ方向の両端での過度の温度低下が抑えられる。その結果として、電極組立体において、一対の放熱部材を結ぶ方向全体に亘って温度差が大きく開かず、該方向に沿った電極組立体での温度のばらつきを抑えることができる。
また、蓄電装置ユニットについて、前記放熱部材に設定される熱伝導率の最小値は、0.1W/m・kであるのが好ましい。
これによれば、放熱部材が断熱材として機能しにくく、放熱部材を設けたことで、蓄電装置に熱が篭もってしまうことを抑制できる。その結果、放熱部材による外気への熱の放出が過度に行われることを抑制しつつも、蓄電装置に熱が篭もって温度が過度に上昇してしまうことを抑制できる。
また、蓄電装置ユニットについて、前記蓄電装置は二次電池である。
本発明によれば、電極組立体での温度差を小さくすることができる。
実施形態の二次電池ユニットを示す分解斜視図。 電極組立体の構成要素を示す分解斜視図。 二次電池ユニットの外観を示す斜視図。 二次電池ユニットを示す図3の4−4線断面図。 背景技術を示す図。
以下、蓄電装置ユニットを二次電池ユニットに具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、二次電池ユニット30は、蓄電装置としての二次電池10と、この二次電池10と熱的に結合された放熱部材40とを有する。
二次電池10は、ケース11を有し、ケース11には電極組立体14及び電解液が収容されている。ケース11は、有底四角筒状のケース本体12と、ケース本体12に電極組立体14を挿入するための開口部12aを閉塞する平板状の蓋体13とからなる。
ケース本体12は、矩形板状の底壁12bと、底壁12bの対向する一対の長側縁から立設された長側壁12dと、底壁12bの対向する一対の短側縁から立設された短側壁12cとを有する。短側壁12cの正面視形状は、底壁12bに繋がる辺が短辺となる矩形状であり、長側壁12dの正面視形状は、底壁12bに繋がる辺が長辺となる矩形状である。また、ケース本体12の内面は絶縁層15aによって覆われている。ケース本体12と蓋体13は、何れも金属製(本実施形態ではアルミニウム製)である。蓋体13は、ケース11(ケース本体12)内に電解液を注入するための注液孔13aを有する。注液孔13aは封止栓19によって閉塞されている。
図2に示すように、電極組立体14は、負極電極21、正極電極24、及び正極電極24と負極電極21とを絶縁するセパレータ27を有する。負極電極21は、負極金属箔22(銅箔)と、負極金属箔22の両面に負極活物質を塗工して構成された負極活物質層23と、を有する。負極電極21は、その一辺21aに沿って、負極金属箔22で構成された負極未塗工部22dを有する。負極電極21の一辺21aの一部には、負極タブ29が突出する状態で設けられている。
正極電極24は、矩形状の正極金属箔25(アルミニウム箔)と、正極金属箔25の両面に正極活物質を塗工して構成された正極活物質層26と、を有する。正極電極24は、その一辺24aに沿って、正極金属箔25で構成された正極未塗工部25dを有する。正極電極24の一辺24aの一部には、正極タブ28が突出する状態で設けられている。
電極組立体14は、複数の正極電極24と複数の負極電極21を交互に積層するとともに、両電極21,24の間にセパレータ27を介在した積層構造とされ、直方体状である。負極電極21、正極電極24、及びセパレータ27が積層された方向を電極組立体14の積層方向とする。
ここで、図1に示すように、ケース本体12において、積層方向に沿って電極組立体14を挟んで対向する一対の長側壁12dの内面間の最短距離を、ケース本体12の内寸とすると、電極組立体14の積層方向の長さは、ケース本体12の内寸より僅かに小さい。これは、負極電極21と正極電極24と、セパレータ27とを所定枚数積層する際に、各電極21,24及びセパレータ27の実際の厚みが製造公差の最大値を取っても、電極組立体14がケース本体12内に収まるように、各々の厚みが設定されていることによる。
電極組立体14は、積層方向の両側に偏平面14aを有する。また、電極組立体14は、偏平面14aに繋がる四つの端面のうち、各タブ28,29の突出する端面にタブ側端面36を有し、ケース本体12の底壁12bに支持される端面に底面37を有する。さらに、電極組立体14は、偏平面14aに繋がる四つの面のうち、タブ側端面36及び底面37を除く二つの端面に側面38を有する。
電極組立体14の一方の偏平面14aと、該偏平面14aに対向する壁部としての一方の長側壁12dとの間には、厚み調整部材50が介装されている。厚み調整部材50は、所定の厚みの樹脂製のフィルムであり、電極組立体14の積層方向の長さに対応し、1枚〜複数枚が重ねられ、本実施形態では1枚の厚み調整部材50が使用されている。
電極組立体14では、正極タブ28が積層方向に沿って列状に配置され、且つ正極タブ28と重ならない位置にて負極タブ29が積層方向に沿って列状に配置されるように、正極電極24及び負極電極21が積層される。正極タブ28及び負極タブ29は、電極組立体14における積層方向の一端から他端までの範囲内でそれぞれ集められた状態で折り曲げられている。
正極タブ28には正極端子16が電気的に接続されており、負極タブ29には負極端子15が電気的に接続されている。これら正極端子16及び負極端子15は、各一部分が蓋体13の孔部13cからケース11外に露出している。また、正極端子16及び負極端子15には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁リング17aがそれぞれ取り付けられている。
次に、上記構成の二次電池10における熱伝導率について説明する。
まず、二次電池10の積層方向に存在する各部材の熱伝導率を以下の式(1)を用いて導出する。なお、λは熱伝導率(W/m・k)であり、αは熱拡散率(m/s)であり、Cpは比熱(J/kg・K)であり、ρは密度(kg/m)である。
λ=α・Cp・ρ…式(1)
例えば、長側壁12dの熱伝導率をλ1、絶縁層15aの熱伝導率をλ2とし、それらの熱伝導率を式(1)を用いて導出する。その他の部材である負極金属箔22の熱伝導率、負極活物質層23の熱伝導率、正極金属箔25の熱伝導率、正極活物質層26の熱伝導率、セパレータ27の熱伝導率、厚み調整部材50の熱伝導率も式(1)を用いて導出する。
なお、長側壁12dに関しては、積層方向に2枚分存在するため、各長側壁12dの熱伝導率λ1を測定する。絶縁層15aに関しては、積層方向に2箇所存在するため、2箇所それぞれの熱伝導率λ2を測定する。負極金属箔22、負極活物質層23、正極金属箔25、正極活物質層26、セパレータ27、及び厚み調整部材50に関しては、積層方向に存在する分だけ1枚ずつ熱伝導率を導出する。
次に、二次電池10の積層方向に存在する複数の部材それぞれの厚みを測定し、各部材の厚みを合成した二次電池10の厚みtを式(2)を使用して導出する。
t=t1+t2…+tn…式(2)
例えば、長側壁12dの厚みをt1、絶縁層15aの厚みをt2とし、それらの厚みを測定するとともに、その他の部材である負極金属箔22の厚み、負極活物質層23の厚み、正極金属箔25の厚み、正極活物質層26の厚み、セパレータ27の厚み、厚み調整部材50の厚みも測定する。そして、測定した各厚みを合成して二次電池10の厚みtを導出する。二次電池10の厚みtは、電極組立体14の積層方向に沿った厚みであり、一対の放熱部材40を結ぶ方向に沿った厚みである。なお、長側壁12dに関しては、積層方向に2枚分存在するため、各長側壁12dの厚みt1を測定する。絶縁層15aに関しては、積層方向に2箇所存在するため、2箇所それぞれの厚みt2を測定する。負極金属箔22、負極活物質層23、正極金属箔25、正極活物質層26、セパレータ27、及び厚み調整部材50に関しては、積層方向に存在する分だけ1枚ずつ厚みを測定する。
次に、導出された各部材の熱伝導率と、厚みとを利用して、二次電池10の熱伝導率λαを式(3)を使用して導出する。なお、電解液は、電極組立体14に含浸されているため、電解液の熱伝導率も鑑みて二次電池10の熱伝導率が導出される。
λα=(t1・λ1+t2・λ2…+tn・λn)/t…式(3)
そして、式(3)から、二次電池10の熱伝導率λαが導出される。
次に、放熱部材40について説明する。
放熱部材40はプラスチック製又はゴム製であり、プラスチック又はゴムとして、その熱伝導率の値が、上記のように導出された二次電池10の熱伝導率の値よりも小さいものが使用される。本実施形態では、放熱部材40は、熱伝導率の値が0.1〜0.5W/m・kのものが使用される。
放熱部材40の熱伝導率の値が0.1W/m・kより小さいと、放熱部材40による熱の放出性能が低下し、放熱部材40の熱伝導率の値が、断熱材の熱伝導率(例えば、ガラスウールの熱伝導率0.05W/m・k)に近付いてしまい好ましくない。このため、放熱部材40における熱伝導率の最小値は0.1W/m・kに設定される。
一方、放熱部材40の熱伝導率の値が0.5W/m・kより大きいと、放熱部材40における熱伝導率の値が、二次電池10での熱伝導率の値より大きくなりやすく、放熱部材40による二次電池10の放熱性能が過度に高まる結果、電極組立体14の積層方向両端側の温度が急激に低下しやすくなり、好ましくない。よって、放熱部材40における熱伝導率の最大値は0.5W/m・kに設定される。
なお、放熱部材40の材料は、電解液によって溶出しない材料であり、かつ電解液成分によってフッ化しない材料が選択される。なお、以下の材料の説明に関しては、熱伝導率の単位(W/m・k)の記載を省略する。
放熱部材40の材料のうち、プラスチックとしては、スチレン・アクリロニトル・ブタジエン(ABS、熱伝導率0.19〜0.36)、エポキシ樹脂(EP、熱伝導率0.3)、ポリアミド(PA、熱伝導率0.25)、ポリブチレンテレフタレート(PBTP、熱伝導率0.25)、ポリカーボネート(PC、熱伝導率0.19)、ポリエチレン(低密度)(PE、熱伝導率0.33)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK、熱伝導率0.26)、ポリエーテルサルホン(PESF、熱伝導率0.18〜0.24)、ポリエチレンテレフタレート(PETP、熱伝導率0.31)、フェノール樹脂(PF、熱伝導率0.13〜0.25)、ポリイミド(PI、熱伝導率0.28〜0.34)、ポリメチルメタクリレート(PMMA、熱伝導率0.17〜0.25)、ポリアセタール(POM、熱伝導率0.23)、ポリプロピレン(PP、熱伝導率0.125)、ポリフェニレンサルファイド(PPE、熱伝導率0.29)、ポリスチレン(PS、熱伝導率0.10〜0.14)、ポリサルホン(PSF、熱伝導率0.12〜0.16)、ポリ塩化ビニル(硬質)(PVC、熱伝導率0.13〜0.29)、ポリ塩化ビニル(軟質)(PVC、熱伝導率0.13〜0.17)、シリコーン樹脂(SI、熱伝導率0.15〜0.17)が挙げられる。
また、放熱部材40の材料として、ゴムでは、天然ゴム(熱伝導率0.13)、エチレン・プロピレンゴム(EPDM、熱伝導率0.36)、クロロプレンゴム(CR、熱伝導率0.25)、ブチルゴム(IIR、熱伝導率0.13)、ポリウレタンゴム(熱伝導率0.12〜0.18)、シリコーンゴム(熱伝導率0.2)が挙げられる。
放熱部材40は、長側壁12dの正面視形状と同じ正面視矩形状の板状であり、同じ大きさである。そして、放熱部材40は接着剤によって長側壁12dの外表面に接合され、放熱部材40は、二次電池10の長側壁12dと熱的に結合されている。すなわち、放熱部材40は、電極組立体14を積層方向に挟む一対の長側壁12dそれぞれと熱的に結合されている。そして、二次電池10と、一対の放熱部材40とが一体化されて、二次電池ユニット30が構成されている。二次電池ユニット30においては、二次電池10内の電極組立体14で発生した熱は、長側壁12dを介して放熱部材40に伝わり、放熱部材40から外気へ放出される。
次に、二次電池ユニット30の作用を記載する。
二次電池10の使用時、充電や放電により、電極組立体14が発熱する。電極組立体14で発生した熱のほとんどは、互いに面接触している負極電極21と、セパレータ27と、正極電極24へと積層方向に伝わり、積層方向両端の偏平面14aにまで伝わる。そして、電極組立体14の両偏平面14aの熱は、一方の偏平面14aからは厚み調整部材50を介して長側壁12dに伝わり、他方の偏平面14aの熱は、長側壁12dに直接伝わる。各長側壁12dに伝わった熱は、放熱部材40に伝わった後、放熱部材40の表面から外気へと放出される。また、電極組立体14で発生した熱は、偏平面14aの面に沿う方向にも伝わり、底壁12bや短側壁12cから外気へと放出される。このとき、図4のグラフに示すように、電極組立体14の積層方向に沿った二次電池10の温度分布にはばらつきがほとんどない。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)二次電池ユニット30は、二次電池10の各長側壁12dと熱的に結合された放熱部材40を有し、放熱部材40の熱伝導率の値は、二次電池10の熱伝導率の値より小さい。このため、二次電池10から放熱部材40に熱が伝わっても、放熱部材40から外気への熱の放出性能が過度に高くない。よって、放熱部材40を有していても、放熱部材40からの熱の放出が効率良く行われず、電極組立体14において、積層方向の両端側の温度が大きく下がることが抑制される。このため、電極組立体14において、積層方向全体に亘って温度差が大きく開かず、積層方向に沿った電極組立体14での温度のばらつきを抑えることができる。すなわち、電極組立体14の温度が積層方向のほぼ全体で同じになり、電池性能の劣化が抑えられる。
このような二次電池10においては、電極組立体14の温度が、セパレータ27のシャットダウン発生温度まで上昇したときは、電極組立体14の全体でほぼ同じタイミングでシャットダウンが発生する。したがって、シャットダウンの発生するタイミングのずれを原因とした電極組立体14の過度な温度上昇の発生を抑制できる。
(2)放熱部材40において、熱伝導率の最小値を0.1W/m・kとした。このため、放熱部材40が断熱材として機能してしまうことを抑制し、電極組立体14の熱がケース11内に篭もって、電極組立体14の温度が過度に高くなることを抑制できる。よって、放熱部材40の熱伝導率の最小値を0.1W/m・kとすることで、放熱部材40による放熱性を確保しながらも、電極組立体14の積層方向両端側での温度が過度に低くなることも抑制することができる。
(3)放熱部材40は、電極組立体14の積層方向両端から挟むように長側壁12dの外表面に接合されている。電極組立体14で発生した熱は、負極電極21、正極電極24及びセパレータ27が面接触する積層方向に伝わりやすい。このため、放熱部材40を、電極組立体14の積層方向両端と対向する長側壁12dに接合することで、放熱部材40の熱伝導率の低さを利用して、放熱性能が過度に高くならないようにしつつも、電極組立体14の熱を適度に外気へ放出することができる。
(4)放熱部材40は、長側壁12dの最も面積の大きくなる面全体に接合されている。このため、電極組立体14の偏平面14aに伝わった熱を、偏平面14aの面に沿った全方位において、ばらつきなく放熱することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 放熱部材40は、電極組立体14を積層方向に挟む長側壁12dではなく、壁部としての短側壁12cと熱的に結合するように設けられていてもよい。
○ 放熱部材40の正面視での大きさは、長側壁12dの正面視での大きさより小さくてもよいし、大きくてもよい。
○ 実施形態の二次電池10では、厚み調整部材50を積層方向一方の偏平面14a側だけに用いたが、厚み調整部材50は、積層方向他方の偏平面14a側だけに用いてもよいし、複数枚の厚み調整部材50を使用する場合は、積層方向の両側に用いてもよい。
○ 厚み調整部材50及び絶縁層15aの少なくとも一方は無くてもよい。この場合は、二次電池10の熱伝導率は、用いない厚み調整部材50や絶縁層15aの熱伝導率を合成しないで導出される。
○ 実施形態では、放熱部材40を接着剤によって長側壁12dの外表面に接合し、接着剤を介して長側壁12dの外表面と放熱部材40を熱的に結合したが、放熱部材40と壁部との熱的な結合方法は接着剤だけに限らない。例えば、複数の二次電池10を長側壁12d同士が対向するように並設するとともに、隣り合う二次電池10の長側壁12d同士の間に放熱部材40を介装する。そして、複数の二次電池10を並設方向に拘束し、放熱部材40を長側壁12dの外表面に押し付けて熱的に結合させてもよい。
○ 電極組立体14は積層型としたが、帯状の負極電極と正極電極の間に、帯状のセパレータを挟んでこれらを層状に捲回した捲回型としてもよい。
○ 負極電極21と正極電極24との絶縁は、負極電極21及び正極電極24の少なくとも一方に形成された絶縁保護層によって行ってもよい。
○ 電極組立体14を構成する負極電極21及び正極電極24の枚数は適宜変更してもよい。
○ 実施形態では、負極電極21は、負極金属箔22の両面に負極活物質層23を有するとしたが、負極金属箔22の片面のみに負極活物質層23を有していてもよい。同様に、正極電極24は、正極金属箔25の両面に正極活物質層26を有するとしたが、正極金属箔25の片面のみに正極活物質層26を有していてもよい。
○ 二次電池10は、ニッケル水素電池でもよいし、他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。また、蓄電装置としてキャパシタでもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記放熱部材は、前記電極組立体を積層方向に挟む壁部と熱的に結合されている蓄電装置ユニット。
(ロ)前記放熱部材の熱伝導率の最大値は0.5W/m・kである蓄電装置ユニット。
10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、12d…壁部としての長側壁、14…電極組立体、21…負極電極、24…正極電極、30…蓄電装置ユニットとしての二次電池ユニット、40…放熱部材。

Claims (3)

  1. 異なる極性の電極を、両者の間を絶縁した状態に積層した電極組立体、及び電解液をケースに収容した蓄電装置と、
    前記ケースの壁部のうち、前記電極組立体を挟んで対向する一対の壁部の外表面に熱的に結合された放熱部材と、を有する蓄電装置ユニットであって、
    前記放熱部材の熱伝導率の値は、前記蓄電装置の熱伝導率の値よりも小さいことを特徴とする蓄電装置ユニット。
  2. 前記放熱部材に設定される熱伝導率の最小値は、0.1W/m・kである請求項1に記載の蓄電装置ユニット。
  3. 前記蓄電装置は二次電池である請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置ユニット。
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