JP2016014768A - 画像表示装置および画像表示装置の表示制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】シースルー型の頭部装着型画像表示装置において、使い勝手を向上させつつ視認性を向上させることができる画像表示装置および画像表示装置の表示制御方法を提供すること。
【解決手段】画像表示装置1は、観察者の頭部に装着して使用される画像表示装置であって、前記観察者が視認可能な画像として虚像を形成する画像形成部と、前記観察者の視線の位置を検知する視線検知部と、前記視線検知部が検知した視線の位置から算出された前記観察者の視線の動きに基づいて、前記画像形成部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記視線の動きが前記虚像に近づく動きである場合に、前記虚像の表示位置を変更することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】画像表示装置1は、観察者の頭部に装着して使用される画像表示装置であって、前記観察者が視認可能な画像として虚像を形成する画像形成部と、前記観察者の視線の位置を検知する視線検知部と、前記視線検知部が検知した視線の位置から算出された前記観察者の視線の動きに基づいて、前記画像形成部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記視線の動きが前記虚像に近づく動きである場合に、前記虚像の表示位置を変更することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像表示装置および画像表示装置の表示制御方法に関する。
観察者の頭部に装着して使用され、観察者が視認する画像を虚像として表示するヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mount Display)が実用に供されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなヘッドマウントディスプレイとしては、観察者が外界像と虚像とを重畳して視認することができる、いわゆるシースルー型のヘッドマウントディスプレイが知られている。
特許文献1に記載の従来のヘッドマウントディスプレイ(表示装置)は、観察者の頭部の変化方向を検知し、その変化方向に表示されている表示要素を選択する構成となっている。
しかしながら、観察者が表示要素を選択するために頭部を動かしたのではなく、頭部を動かした先の外界像(実像)を見ようとしていた場合には、表示要素が邪魔になる。
本発明の目的は、シースルー型の頭部装着型画像表示装置において、使い勝手を向上させつつ視認性を向上させることができる画像表示装置および画像表示装置の表示制御方法を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の画像表示装置は、観察者の頭部に装着して使用される画像表示装置であって、
前記観察者が視認可能な画像として虚像を形成する画像形成部と、
前記観察者の視線の位置を検知する視線検知部と、
前記視線検知部が検知した視線の位置から算出された前記観察者の視線の動きに基づいて、前記画像形成部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記視線の動きが前記虚像に近づく動きである場合に、前記虚像の表示位置を変更することを特徴とする。
本発明の画像表示装置は、観察者の頭部に装着して使用される画像表示装置であって、
前記観察者が視認可能な画像として虚像を形成する画像形成部と、
前記観察者の視線の位置を検知する視線検知部と、
前記視線検知部が検知した視線の位置から算出された前記観察者の視線の動きに基づいて、前記画像形成部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記視線の動きが前記虚像に近づく動きである場合に、前記虚像の表示位置を変更することを特徴とする。
これにより、虚像を外界像と重畳させて観察者に視認させる画像表示装置において、観察者が注視しているものが虚像であるか、外界像であるかを把握することができる。すなわち、視線の動きが虚像に近づく動きである場合に虚像の表示位置を変更することにより、その後も視線の動きが虚像に近づく動きである場合は、観察者が注視しているものが虚像であり、また、視線の動きが虚像に近づく動きでない場合は、観察者が注視しているものが外界像であることが判る。これによって、観察者にとっての使い勝手を優れたものとすることができ、また、視認性を向上させることができる。
本発明の画像表示装置では、前記視線の動きが表示位置を変更した前記虚像に近づく動きである場合に、前記虚像を強調して表示することが好ましい。
これにより、虚像の視認性を向上させることができる。
これにより、虚像の視認性を向上させることができる。
本発明の画像表示装置では、前記制御部は、前記視線の位置と前記虚像の表示位置との間の距離が所定値以下になった場合に、前記視線の動きが前記虚像に近づく動きであると判定することが好ましい。
これにより、視線の動きが虚像に近づく動きであるか否かをより確実に判定することができる。
本発明の画像表示装置では、前記所定値は、画角の1/10の角度に相当する距離以下の範囲内の値に設定されることが好ましい。
これにより、視線の動きが虚像に近づく動きであるか否かをより確実に判定することができる。
本発明の画像表示装置では、前記虚像の表示位置を変更する際の前記虚像の移動方向は、前記視線が前記虚像に近づく方向と異なる方向であることが好ましい。
これにより、観察者が注視しているものが虚像であるか、外界像であるかをより確実に把握することができる。
本発明の画像表示装置では、前記虚像の表示位置を変更する際は、前記虚像の初期位置から目的位置までの間は、前記虚像を連続的に移動させることが好ましい。
これにより、視線の動きが虚像に近づく動きであるか否かをより迅速に判定することができる。
本発明の画像表示装置では、前記虚像の表示位置を変更する際は、前記虚像の初期位置から目的位置までの間は、前記虚像を形成しないことが好ましい。
これにより、視線の動きが虚像に近づく動きであるか否かをより確実に判定することができる。
本発明の画像表示装置では、前記虚像の表示位置を変更するタイミングは、前記視線の位置と前記虚像の表示位置とが重なるよりも前であることが好ましい。
これにより、視線の動きが虚像に近づく動きであるか否かをより迅速に判定することができる。
本発明の画像表示装置では、前記虚像の表示位置を変更するタイミングは、前記視線の位置と前記虚像の表示位置とが重なったときであることが好ましい。
これにより、視線の動きが虚像に近づく動きであるか否かをより確実に判定することができる。
本発明の画像表示装置では、前記制御部は、前記視線の動きが表示位置を変更した前記虚像に近づく動きではない状態が継続する場合、前記虚像の表示位置を変更したときから所定時間経過後に、前記虚像の表示位置を変更前の位置に戻すことが好ましい。
これにより、視認性を向上させることができる。
これにより、視認性を向上させることができる。
本発明の画像表示装置の表示制御方法は、観察者の頭部に装着して使用される画像表示装置の表示制御方法であって、
前記観察者が視認可能な画像として虚像を形成する画像形成工程と、
前記観察者の視線の位置を検知する視線検知工程と、
前記視線検知工程で検知した視線の位置から前記視線の動きを算出し、前記視線の動きが前記虚像に近づく動きであるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で前記視線の動きが前記虚像に近づく動きであると判定した場合に、前記虚像の表示位置を変更する表示位置変更工程と、を有することを特徴とする。
前記観察者が視認可能な画像として虚像を形成する画像形成工程と、
前記観察者の視線の位置を検知する視線検知工程と、
前記視線検知工程で検知した視線の位置から前記視線の動きを算出し、前記視線の動きが前記虚像に近づく動きであるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で前記視線の動きが前記虚像に近づく動きであると判定した場合に、前記虚像の表示位置を変更する表示位置変更工程と、を有することを特徴とする。
これにより、虚像を外界像と重畳させて観察者に視認させる画像表示装置の表示制御方法において、観察者が注視しているものが虚像であるか、外界像であるかを把握することができる。すなわち、視線の動きが虚像に近づく動きである場合に虚像の表示位置を変更することにより、その後も視線の動きが虚像に近づく動きである場合は、観察者が注視しているものが虚像であり、また、視線の動きが虚像に近づく動きでない場合は、観察者が注視しているものが外界像であることが判る。これによって、観察者にとっての使い勝手を優れたものとすることができ、また、視認性を向上させることができる。
以下、本発明の画像表示装置および画像表示装置の表示制御方法の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す画像表示装置の画像形成部の近傍の概略構成を示す斜視図である。図3は、図1に示す画像表示装置のリンクの近傍の概略構成を示す図である。図4は、図1に示す画像表示装置のブロック図である。図5は、図1に示す画像表示装置の視線追従動作における制御部の制御動作を示すブロック図である。図6は、図1に示す画像表示装置の視線追従動作を説明するための図である。図7は、図1に示す画像表示装置の観察者が注視しているものを判別する動作における制御部の制御動作を示すブロック図である。図8〜図12は、それぞれ、図1に示す画像表示装置の観察者が注視しているものを判別する動作を説明するための図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す画像表示装置の画像形成部の近傍の概略構成を示す斜視図である。図3は、図1に示す画像表示装置のリンクの近傍の概略構成を示す図である。図4は、図1に示す画像表示装置のブロック図である。図5は、図1に示す画像表示装置の視線追従動作における制御部の制御動作を示すブロック図である。図6は、図1に示す画像表示装置の視線追従動作を説明するための図である。図7は、図1に示す画像表示装置の観察者が注視しているものを判別する動作における制御部の制御動作を示すブロック図である。図8〜図12は、それぞれ、図1に示す画像表示装置の観察者が注視しているものを判別する動作を説明するための図である。
なお、図1〜図3では、説明の便宜上、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸およびZ軸を図示しており、その図示した矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」とする。また、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」という。
図1に示すように、本実施形態の画像表示装置1は、眼鏡のような外観を有するヘッドマウントディスプレイ(頭部装着型画像表示装置)であって、観察者の頭部に装着して使用され、観察者に虚像による画像を外界像と重畳した状態で視認させるものである。
図1〜図4に示すように、この画像表示装置1は、フレーム2と、フレーム2に支持された制御部3と、1対の画像形成部4と、視線検知部5と、1対の反射部44と、1対のモーター61と、1対のモーター62と、前記1対のモーター61に設けられた1対のエンコーダー63と、前記1対のモーター62に設けられた1対のエンコーダー64とを備えている。前記1対の各部は、それぞれ、その一方が右眼用のものであり、使用時に観察者から見て右側に位置するように配置され、他方が左眼用のものであり、使用時に観察者から見て左側に位置するように配置されている。また、視線検知部5は、その種類によって、1つでよい場合と、右眼用と左眼用とに1対必要な場合とがあるが、図示の構成では、1つ設けられている。
また、右眼用の各部と左眼用の各部とは、それぞれ、その形状、姿勢、配置等の構造が左右対称である点を除き、同様であるので、本実施形態では、その一方について説明する。なお、図4には、画像形成部4、モーター61、62、エンコーダー63、64は、それぞれ、代表的に、1つのみが図示されている。
このような画像表示装置1では、1対の画像形成部4および1対の反射部44により、観察者が視認し得る右眼用の虚像および左眼用の虚像を形成する。なお、画像形成部4をフレーム2の右側にのみ設け、右眼用の虚像のみを形成するようにしてもよいし、画像形成部4をフレーム2の左側にのみ設け、左眼用の虚像のみを形成するようにしてもよい。
以下、画像表示装置1の各部を順次詳細に説明する。
(フレーム)
図1に示すように、フレーム2は、眼鏡フレームのような形状をなし、制御部3と、1対の画像形成部4と、視線検知部5と、1対の反射部44と、1対のモーター61および1対のエンコーダー63と、1対のモーター62および1対のエンコーダー64とを支持する機能を有する。
(フレーム)
図1に示すように、フレーム2は、眼鏡フレームのような形状をなし、制御部3と、1対の画像形成部4と、視線検知部5と、1対の反射部44と、1対のモーター61および1対のエンコーダー63と、1対のモーター62および1対のエンコーダー64とを支持する機能を有する。
このフレーム2は、支柱21と、1対のクレードル22と、観察者の耳に当接する1対のテンプル部(つる部)23と、1対のリンク(連結部)24と、観察者の鼻に当接して、画像表示装置1を観察者の頭部に対して支持するノーズパッド部25とを有している。前述したように、前記1対の各部は、それぞれ、その一方が右眼用のものであり、使用時に観察者から見て右側に位置するように配置され、他方が左眼用のものであり、使用時に観察者から見て左側に位置するように配置されている。また、右眼用の各部と左眼用の各部とは、それぞれ、形状、姿勢、配置等の構造が左右対称である点を除き、同様であるので、本実施形態では、右眼用の各部について説明する。
まず、テンプル部23は、支柱21の端部に連結されており、ノーズパッド部25は、支柱21の中央部に連結されている。また、反射部44は、クレードル22に支持されており、使用時に観察者の眼の前方に位置する。
また、図1および図3に示すように、リンク24は、テンプル部23の支柱21側の端部に、そのテンプル部23に対して、回動軸(回動中心軸)O1の回りに回動可能に連結されている。また、クレードル22は、リンク24に対して、回動軸O1と直交する回動軸(回動中心軸)O2の回りに回動可能に連結されている。なお、回動軸O1は、X軸と平行であり、回動軸O2は、Y軸と平行である。また、反射部44は、クレードル22に固定されている。
これにより、反射部44およびクレードル22は、一体的に、回動軸O1の回りに回動し、かつ、回動軸O2の回りに回動することができる。
また、図2に示すように、画像形成部4は、クレードル22に設置されている。また、視線検知部5は、支柱21の中央部に設置されている。
(視線検知部)
視線検知部5は、観察者の視線の位置を検知する機能を有する。この視線検知部5の取り付け位置は、特に限定されないが、本実施形態では、視線検知部5は、クレードル22以外の部位、すなわち、図1に示すように、支柱21の中央部に取り付けられている。
視線検知部5は、観察者の視線の位置を検知する機能を有する。この視線検知部5の取り付け位置は、特に限定されないが、本実施形態では、視線検知部5は、クレードル22以外の部位、すなわち、図1に示すように、支柱21の中央部に取り付けられている。
なお、視線検知部5は、クレードル22以外の部位に取り付ける場合、支柱21以外の部位に取り付けてもよく、また、クレードル22に取り付けてもよい。
視線検知部5としては、観察者の視線の位置を検知することができるものでれば特に限定されず、例えば、可視光カメラ、赤外線カメラ、強膜反射法(Limbus Tracking:リンバストラッキング法)を用いた装置等が挙げられる。可視光カメラを使用する場合は、観察者の眼を撮像し、目頭の位置と眼球の虹彩の位置とに基づいて、視線の位置を求める。また、赤外線カメラを使用する場合は、赤外線を観察者の顔(眼)に照射し、眼を撮像し、角膜における赤外線の反射した部位と眼球の瞳孔の位置とに基づいて、視線の位置を求める。また、強膜反射法とは、眼球の角膜(黒目)と強膜(白目)との反射率の違いを利用する方法である。これらのうちでは、強膜反射法を用いた装置が好ましい。その理由は、構造が簡易であり、容易かつ迅速に視線の位置を検知することができるためである。なお、強膜反射法を用いた装置を使用する場合は、右眼用と左眼用とを設ける必要がある。
この視線検知部5の検知結果、すなわち、視線検知部5から出力される信号は、制御部3に入力される。
(画像形成部、反射部)
画像形成部4は、観察者が視認可能な画像として虚像を形成する機能を有する。すなわち、画像形成部4は、映像信号(画像信号)に基づいて、虚像を形成する。
画像形成部4は、観察者が視認可能な画像として虚像を形成する機能を有する。すなわち、画像形成部4は、映像信号(画像信号)に基づいて、虚像を形成する。
この画像形成部4の取り付け位置は、特に限定されないが、本実施形態では、図2に示すように、画像形成部4は、クレードル22に取り付けられている。これにより、画像形成部4は、反射部44とともに変位するので、反射部44と画像形成部4との位置関係を常に一定にすることができる。これによって、反射部44を変位させた際に、画像形成部4から出射する光信号(光)の反射部44への入射角度が変化してしまうことを防止することができ、容易かつ確実に適正な画像を形成することができる。なお、画像形成部4と反射部44とを互いに独立させて変位させるように構成してもよい。但し、この場合は、画像形成部4から出射する光信号の反射部44への入射角度を調整する。
画像形成部4としては、虚像を形成し得るものであれば特に限定されず、例えば、走査型の装置、非走査型の装置等が挙げられる。
非走査型の装置としては、例えば、液晶等を用いたプロジェクター等の投射型表示装置等が挙げられる。
また、走査型の装置としては、例えば、光信号(光)を走査する光スキャナー等も光走査部と、その光走査部で走査される光信号を生成する生成部とを有する装置等が挙げられる。
このような画像形成部4から出射した光信号は、反射部44に照射される。
反射部44は、使用時に観察者の眼の前方に位置するように配置されている。この反射部44は、画像形成部4から出射した光信号を当該観察者の眼に向けて反射する機能を有する。
反射部44は、使用時に観察者の眼の前方に位置するように配置されている。この反射部44は、画像形成部4から出射した光信号を当該観察者の眼に向けて反射する機能を有する。
本実施形態では、反射部44は、ハーフミラーであり、外界光を透過させる機能(可視光に対する透光性)をも有する。すなわち、反射部44は、画像形成部4からの光を反射させるとともに、使用時において反射部44の外側から観察者の眼に向かう外界光を透過させる機能を有する。これにより、観察者は、外界像を視認しながら、信号光により形成された虚像(画像)を視認することができる。すなわち、シースルー型のヘッドマウントディスプレイを実現することができる。
この反射部44は、図示しないが、例えば、外界光を透過させる透明基板(透光部)と、透明基板に支持され、信号光を反射させる回折格子とを有する。これにより、回折格子に様々な光学特性をもたせ、光学系の部品点数を減らしたり、デザインの自由度を高めたりすることができる。例えば、回折格子としてホログラム素子を用いることにより、反射部44で反射する信号光の出射方向を調整することができる。また、回折格子にレンズ効果をもたせることによって、反射部44で反射する信号光の結像状態を調整することもできる。
なお、反射部44は、前述した構成に限定されず、例えば、透明基板上に金属薄膜や誘電体多層膜等で構成された半透過反射膜を形成したものであってもよい。
本実施形態では、反射部44は、湾曲した形状をなす。なお、反射部44の形状は、画像形成部4の配置や、反射部44の光学特性等に応じて決められるものであり、図示のものに限定されない。
(モーター、エンコーダー)
モーター61は、リンク24をテンプル部23に対して回動軸O1の回りに回動させる駆動力を出力する機能を有する。なお、モーター61とその駆動対象物との間には、例えば、歯車、ベルト等のモーター61の駆動力を駆動対象物に伝達する駆動力伝達機構が設けられていてもよい。このモーター61としては、例えば、ステッピングモーター、交流モーター、直流モーター等の各種のモーターを用いることができる。
モーター61は、リンク24をテンプル部23に対して回動軸O1の回りに回動させる駆動力を出力する機能を有する。なお、モーター61とその駆動対象物との間には、例えば、歯車、ベルト等のモーター61の駆動力を駆動対象物に伝達する駆動力伝達機構が設けられていてもよい。このモーター61としては、例えば、ステッピングモーター、交流モーター、直流モーター等の各種のモーターを用いることができる。
また、エンコーダー63は、モーター61の図示しないローターの回転角度を検出する機能を有する。このエンコーダー63の検出結果、すなわち、エンコーダー63から出力される信号は、制御部3に入力される。
なお、モーター61およびエンコーダー63の取り付け位置は、特に限定されないが、本実施形態では、モーター61およびエンコーダー63は、フレーム2内、例えば、テンプル部23内またはリンク24内に内蔵されている。
モーター62は、クレードル22をリンク24に対して回動軸O2の回りに回動させる駆動力を出力する機能を有する。なお、モーター62とその駆動対象物との間には、例えば、歯車、ベルト等のモーター62の駆動力を駆動対象物に伝達する駆動力伝達機構が設けられていてもよい。このモーター62としては、例えば、ステッピングモーター、交流モーター、直流モーター等の各種のモーターを用いることができる。
また、エンコーダー64は、モーター62の図示しないローターの回転角度を検出する機能を有する。このエンコーダー64の検出結果、すなわち、エンコーダー64から出力される信号は、制御部3に入力される。
なお、モーター62およびエンコーダー64の取り付け位置は、特に限定されないが、本実施形態では、モーター62およびエンコーダー64は、フレーム2内、例えば、リンク24内またはクレードル22内に内蔵されている。
(制御部)
制御部3は、例えば、画像形成部4、モーター61、62等の各部の作動、すなわち、画像表示装置1全体の作動を制御する機能を有する。具体的には、制御部3は、例えば、視線検知部5が検知した視線の位置から算出された観察者の視線の動きに基づいて、画像形成部4を制御する。
制御部3は、例えば、画像形成部4、モーター61、62等の各部の作動、すなわち、画像表示装置1全体の作動を制御する機能を有する。具体的には、制御部3は、例えば、視線検知部5が検知した視線の位置から算出された観察者の視線の動きに基づいて、画像形成部4を制御する。
制御部3の取り付け位置は、特に限定されないが、本実施形態では、制御部3は、フレーム2内、例えば、支柱21内に内蔵されている。
この制御部3としては、例えば、マイクロコンピューター、CPU等を用いることができる。
次に、画像表示装置1の視線追従動作およびその際の制御部3の制御動作について、その一例を示し、図5および図6に基づいて説明する。
視線追従とは、観察者の視線に応じて、光信号の方向を変え、その光信号が観察者の眼に適正に入射すようにすることである。この視線追従を行う理由および視線追従の際の動作は、下記の通りである。
まず、図6(a)に示すように、観察者の視線の位置(方向)が変わる、すなわち、図中矢印で示すように視線が視線84から視線85に変わると、反射部44で反射した光信号が観察者の眼に適正に入射せず、「視野のかけ」が生じることがある。なお、図6では、観察者の眼は、「EY」で示されている。
そこで、視線検知部5により観察者の視線の位置を検知し、観察者の視線の位置が変わると、その視線の位置の変位方向、変位量に応じて反射部44を変位させ、反射部44で反射した光信号が観察者の眼に適正に入射するようにする。この反射部44を変位させる動作は、前記視線の位置の変位方向、変位量に応じて、モーター61、62を作動して、クレードル22(反射部44)を回動軸O1の回り、回動軸O2の回りに回動させて行う。
なお、クレードル22の回動軸O1の回りの回動角度の上限値および下限値は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものである。
なお、クレードル22の回動軸O2の回りの回動角度の上限値および下限値は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものである。
なお、以上の制御方法は、視線検知部5を支柱21に取り付ける場合の制御方法であるが、視線検知部5をクレードル22に取り付ける場合は、視線検知部5の出力が常に所定の基準値になるように、モーター61、62を作動して、クレードル22を回動軸O1の回り、回動軸O2の回りに回動させる。そして、この場合は、観察者の視線の位置は、エンコーダー63、64を用いて検知する。したがって、この場合の視線検知部は、視線検知部5およびエンコーダー63、64により構成される。
また、前記までの動作では、図6(b)に示すように、反射部44が変位することで表示領域81が図中右側に移動してしまうので、視線85の位置の画像が、本来の正しい画像になっていない。
そこで、図6(c)に示すように、視線の位置の変位方向、変位量、すなわち、クレードル22(反射部44)の変位方向、変位量に応じて、画像形成部4が形成する画像の表示領域81を図中左側の正しい位置に移動させる。これにより、視線85の位置の画像が、本来の正しい画像になる。なお、クレードル22の変位方向、変位量は、制御部3が、エンコーダー63、64の検出結果に基づいて求める。
なお、反射部44を変位させる動作は、視線の位置が変わる度に行ってもよく、また、視線の位置の変位量が所定値を超えた場合に行うようにしてもよい。以下では、代表的に、反射部44を変位させる動作を視線の位置の変位量が所定値を超えたときに行う場合について説明する。
次に、画像表示装置1の視線追従動作の際の制御部3の制御動作を説明する。
まず、図5に示すように、視線検知部5により、観察者の視線の位置を検知し(ステップS1)、その結果に基づいて、観察者の視線の位置の変位量(ずれ量)が予め設定された許容範囲を超えているか否かを判断する(ステップS2)。
まず、図5に示すように、視線検知部5により、観察者の視線の位置を検知し(ステップS1)、その結果に基づいて、観察者の視線の位置の変位量(ずれ量)が予め設定された許容範囲を超えているか否かを判断する(ステップS2)。
ステップS2において、前記変位量が許容範囲を超えていないと判断した場合には、ステップS1に戻り、再度、ステップS1以降を実行する。
また、ステップS2において、前記変位量が許容範囲を超えていると判断した場合には、クレードルを変位させ(ステップS3)、クレードルの変位方向、変位量を検出する(ステップS4)。
次いで、前記クレードルの変位方向、変位量の検出結果に基づいて、表示領域81を移動し(ステップS5)、ステップS1に戻り、再度、ステップS1以降を実行する。
次に、画像表示装置1の表示制御方法(観察者が注視しているものを判別する動作における制御部3の制御動作)について、その一例を示し、図7〜図12に基づいて説明する。なお、この例では、画像表示装置1により形成される描画要素の虚像が1つのメニュー83のみとする。
まず、画像表示装置1の表示制御方法の概要を説明する。
この表示制御方法では、観察者が注視しているものが画像形成部4により形成された虚像であるか、外界像であるかを判定する。この判定では、観察者の視線の動きが虚像に近づく動きである場合に虚像の表示位置を変更することにより、その後も視線の動きが虚像に近づく動きである場合は、観察者が注視しているものが虚像であると判定する。また、視線の動きが虚像に近づく動きでない場合は、観察者が注視しているものが外界像であると判定する。
この表示制御方法では、観察者が注視しているものが画像形成部4により形成された虚像であるか、外界像であるかを判定する。この判定では、観察者の視線の動きが虚像に近づく動きである場合に虚像の表示位置を変更することにより、その後も視線の動きが虚像に近づく動きである場合は、観察者が注視しているものが虚像であると判定する。また、視線の動きが虚像に近づく動きでない場合は、観察者が注視しているものが外界像であると判定する。
そして、観察者が注視しているものが虚像であると判定した場合は、その虚像を強調して表示する。また、観察者が注視しているものが外界像であると判定した場合は、外界像が見易いように、前記虚像の強調表示は行わない。
以下、具体例を挙げて説明する。
まず、図8に示すように、表示領域81の所定の位置にメニュー83が表示されるように、その虚像を形成する(画像形成工程)。なお、図8〜図12では、観察者の視線の位置を視点82として表示する。
まず、図8に示すように、表示領域81の所定の位置にメニュー83が表示されるように、その虚像を形成する(画像形成工程)。なお、図8〜図12では、観察者の視線の位置を視点82として表示する。
ここで、図9に示すように、観察者の視線の位置が、メニュー83の表示位置に向かって移動する場合があるが、その観察者が注視しているものが、メニュー83であるか、そのメニュー83の方向の外界像であるかは不明である。この表示制御方法では、このような場合、観察者が注視しているものが、メニュー83であるか、そのメニュー83の方向の外界像であるかを以下のようにして判定する。
まず、図7に示すように、視線検知部5により、観察者の視線の位置を検知し(視線検知工程)、その結果に基づいて、観察者の視線の位置とメニュー83の表示位置との間の距離Lを算出する(ステップS101)。なお、ステップS101では、この他、例えば、観察者の視線の移動方向等を求めてもよい。
次いで、メニュー83の表示位置を既に移動(変更)しているか否かを判断する(ステップS102)。
ステップS102において、メニュー83の表示位置を移動していないと判断した場合には、距離Lが所定値以下であるか否かを判断する(ステップS103)(判定工程)。距離Lが所定値以下である場合は、観察者の視線の動きがメニュー83に近づく動きであると判定され、所定値よりも長い場合は、観察者の視線の動きがメニュー83に近づく動きではない(視線が動いていない場合も含む)と判定される。
前記所定値は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、画角の1/10の角度に相当する距離以下の範囲内の値に設定されることが好ましい。
前記所定値が前記上限値よりも大きいと、他の条件によっては、視線の動きがメニュー83に近づく動きであるとする判定の信頼性が低下する。
なお、前記所定値の下限値は、0でもよく、その「0」は、観察者の視線の位置を視点82とメニュー83とが接触した状態である。
前記所定値を0に設定することにより、視線の動きがメニュー83に近づく動きであるか否かをより確実に判定することができる。また、前記所定値を0よりも大きく設定することにより、視線の動きがメニュー83に近づく動きであるか否をより迅速に判定することができる。
換言すれば、メニュー83の表示位置を変更するタイミングは、視線の位置とメニュー83の表示位置とが重なるよりも前であってもよく、また、重なったときであってもよい。なお、視線の位置とメニュー83の表示位置とが重なったときとは、距離Lが0のときである。
前記タイミングを視線の位置とメニュー83の表示位置とが重なるよりも前に設定することにより、視線の動きがメニュー83に近づく動きであるか否かをより迅速に判定することができる。また、前記タイミングを視線の位置とメニュー83の表示位置とが重なったときに設定することにより、視線の動きがメニュー83に近づく動きであるか否かをより確実に判定することができる。
ステップS103において、距離Lが所定値以下ではないと判断した場合には、ステップS101に戻り、再度、ステップS101以降を実行する。
また、ステップS103において、距離Lが所定値以下であると判断した場合には、図10に示すように、メニュー83の表示位置を移動(変更)し(ステップS104)(表示位置変更工程)、ステップS101に戻り、再度、ステップS101以降を実行する。これにより、次回のステップS102では、「YES」となり、ステップS105に移行する。
ここで、前記メニュー83の表示位置を変更する際のメニュー83の移動方向は、視線がメニュー83に近づく方向と同じ方向でもよく、異なる方向でもよいが、異なる方向であることが好ましい。
前記メニュー83の表示位置を変更する際のメニュー83の移動方向が、視線がメニュー83に近づく方向と異なる方向の場合は、観察者が注視しているものがメニュー83であるか、外界像であるかをより確実に判定することができる。
また、メニュー83の表示位置を変更する際は、メニュー83を初期位置(表示位置を変更する前の位置)から目的位置(表示位置を変更したときの位置)まで連続的に(徐々に)移動させてもよく、また、初期位置から目的位置までの間は、メニュー83を表示(形成)しなくてもよい。
前記メニュー83を連続的に移動させることにより、視線の動きがメニュー83に近づく動きであるか否かをより確実に判定することができる。また、初期位置から目的位置までの間は、メニュー83を表示しない場合は、視線の動きがメニュー83に近づく動きであるか否かをさらに確実に判定することができる。
ステップS102において、メニュー83の表示位置を移動していると判断した場合には、予め設定された所定時間を経過したか否かを判断する(ステップS105)。この時間の計測は、すなわち、ステップS104においてメニュー83の表示位置を変更したときに開始される。
ステップS105において、所定時間を経過していないと判断した場合には、距離Lが所定値以下であるか否かを判断する(ステップS106)。距離Lが所定値以下である場合は、観察者の視線の動きがメニュー83に近づく動きであると判定し、所定値よりも長い場合は、観察者の視線の動きがメニュー83に近づく動きではない(視線が動いていない場合も含む)と判定する。
前記所定値は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、画角の1/100の角度に相当する距離以上、画角の1/10の角度に相当する距離以下の範囲内の値に設定されることが好ましい。
前記所定値が前記上限値よりも大きいと、他の条件によっては、視線の動きがメニュー83に近づく動きであるとする判定の信頼性が低下する。
なお、前記所定値の下限値は、0でもよく、その「0」は、観察者の視線の位置を視点82とメニュー83とが接触した状態である。
前記所定値を0に設定することにより、視線の動きがメニュー83に近づく動きであるか否かをより確実に判定することができる。また、前記所定値を0よりも大きく設定することにより、視線の動きがメニュー83に近づく動きであるか否をより迅速に判定することができる。
換言すれば、メニュー83の表示位置を変更するタイミングは、視線の位置とメニュー83の表示位置とが重なるよりも前であってもよく、また、重なったときであってもよい。なお、視線の位置とメニュー83の表示位置とが重なったときとは、距離Lが0のときである。
前記タイミングを視線の位置とメニュー83の表示位置とが重なるよりも前に設定することにより、視線の動きがメニュー83に近づく動きであるか否かをより迅速に判定することができる。また、前記タイミングを視線の位置とメニュー83の表示位置とが重なったときに設定することにより、視線の動きがメニュー83に近づく動きであるか否かをより確実に判定することができる。
ステップS106において、距離Lが所定値以下ではないと判断した場合は、ステップS101に戻り、再度、ステップS101以降を実行する。この場合は、図12に示すように、メニュー83の表示は変更しない。
また、ステップS106において、距離Lが所定値以下であると判断した場合は、予め設定された所定時間を経過したか否かを判断する(ステップS107)。この時間の計測は、距離Lが所定値以下になったとき、すなわち、ステップS106において「YES」になったときに開始される。
ステップS107において、所定時間を経過していないと判断した場合には、ステップS106に戻り、再度、ステップS106以降を実行する。
また、ステップS107において、所定時間を経過したと判断した場合には、観察者が注視しているものがメニュー83であると認定し、メニュー83を強調して表示する(ステップS108)。強調表示としては、例えば、図11に示すように、輝度を高くする、大きく表示する等が挙げられる。
次いで、メニュー83を実行し(ステップS109)、終了処理を行う(ステップS110)。終了処理としては、例えば、メニュー83を初期(元)の位置(変更前の位置)に戻す、メニュー83を強調して表示している場合は、初期(元)の表示に戻す等が挙げられる。
また、ステップS105において、所定時間を経過したと判断した場合には、観察者が注視しているものがメニュー83ではない、すなわち、外界像であると認定し、終了処理を行う(ステップS110)。
なお、ステップS105において所定時間を経過したと判断した場合は、視線の動きが表示位置を変更したメニュー83に近づく動きではない状態がその所定時間継続したことと等価である。
以上説明したような画像表示装置1およびその表示制御方法によれば、観察者が注視しているものが虚像であるか、外界像であるかを把握することができ、これにより、観察者にとっての使い勝手を優れたものとすることができ、また、視認性を向上させることができる。
以上、本発明の画像表示装置およびその表示制御方法について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の画像表示装置では、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができ、また、他の任意の構成を付加することもできる。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、眼鏡型の頭部装着型画像表示装置に本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明は、観察者が視認する画像として虚像を形成するものであれば、これに限定されず、例えば、ヘルメット型またはヘッドセット型の頭部装着型画像表示装置や、観察者の首や肩等の身体で支持される形態の画像表示装置にも適用可能である。
また、前述した実施形態では、画像表示装置全体が観察者の頭部に装着される場合を例に説明したが、本発明では、画像表示装置は、観察者の頭部に装着される部分と、観察者の頭部以外の部分に装着または携帯される部分とを有していてもよい。
1‥‥画像表示装置 2‥‥フレーム 3‥‥制御部 4‥‥画像形成部 5‥‥視線検知部 61、62‥‥モーター 63、64‥‥エンコーダー 81‥‥表示領域 82‥‥視点 83‥‥メニュー 84、85‥‥視線 21‥‥支柱 22‥‥クレードル 23‥‥テンプル部 24‥‥リンク 25‥‥ノーズパッド部 44‥‥反射部 S1〜S5‥‥ステップ S101〜S110‥‥ステップ EY‥‥眼 O1、O2‥‥回動軸
Claims (11)
- 観察者の頭部に装着して使用される画像表示装置であって、
前記観察者が視認可能な画像として虚像を形成する画像形成部と、
前記観察者の視線の位置を検知する視線検知部と、
前記視線検知部が検知した視線の位置から算出された前記観察者の視線の動きに基づいて、前記画像形成部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記視線の動きが前記虚像に近づく動きである場合に、前記虚像の表示位置を変更することを特徴とする画像表示装置。 - 前記視線の動きが表示位置を変更した前記虚像に近づく動きである場合に、前記虚像を強調して表示する請求項1に記載の画像表示装置。
- 前記制御部は、前記視線の位置と前記虚像の表示位置との間の距離が所定値以下になった場合に、前記視線の動きが前記虚像に近づく動きであると判定する請求項1または2に記載の画像表示装置。
- 前記所定値は、画角の1/10の角度に相当する距離以下の範囲内の値に設定される請求項3に記載の画像表示装置。
- 前記虚像の表示位置を変更する際の前記虚像の移動方向は、前記視線が前記虚像に近づく方向と異なる方向である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 前記虚像の表示位置を変更する際は、前記虚像の初期位置から目的位置までの間は、前記虚像を連続的に移動させる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 前記虚像の表示位置を変更する際は、前記虚像の初期位置から目的位置までの間は、前記虚像を形成しない請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 前記虚像の表示位置を変更するタイミングは、前記視線の位置と前記虚像の表示位置とが重なるよりも前である請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 前記虚像の表示位置を変更するタイミングは、前記視線の位置と前記虚像の表示位置とが重なったときである請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 前記制御部は、前記視線の動きが表示位置を変更した前記虚像に近づく動きではない状態が継続する場合、前記虚像の表示位置を変更したときから所定時間経過後に、前記虚像の表示位置を変更前の位置に戻す請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- 観察者の頭部に装着して使用される画像表示装置の表示制御方法であって、
前記観察者が視認可能な画像として虚像を形成する画像形成工程と、
前記観察者の視線の位置を検知する視線検知工程と、
前記視線検知工程で検知した視線の位置から前記視線の動きを算出し、前記視線の動きが前記虚像に近づく動きであるか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で前記視線の動きが前記虚像に近づく動きであると判定した場合に、前記虚像の表示位置を変更する表示位置変更工程と、を有することを特徴とする画像表示装置の表示制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014136739A JP2016014768A (ja) | 2014-07-02 | 2014-07-02 | 画像表示装置および画像表示装置の表示制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=55230993
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JP2014136739A Pending JP2016014768A (ja) | 2014-07-02 | 2014-07-02 | 画像表示装置および画像表示装置の表示制御方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017110370A1 (ja) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 株式会社Qdレーザ | 画像投影装置 |
KR102149608B1 (ko) * | 2019-07-25 | 2020-08-31 | 티팟스튜디오 주식회사 | 가상 현실 및 증강 현실을 이용한 혼합 렌더링 콘텐츠 제공 방법 및 이를 이용한 시스템 |
-
2014
- 2014-07-02 JP JP2014136739A patent/JP2016014768A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017110370A1 (ja) * | 2015-12-22 | 2017-06-29 | 株式会社Qdレーザ | 画像投影装置 |
US10634904B2 (en) | 2015-12-22 | 2020-04-28 | Qd Laser, Inc. | Image projection device |
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