JP2016012818A - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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理斗 藤本
Masato Fujimoto
理斗 藤本
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Abstract

【課題】 他の無線通信装置との間で効果的に無線通信の帯域を融通可能な無線通信装置を提供する。【解決手段】 周囲の無線環境を検出可能に構成された無線環境検出部(120)と、前記無線環境検出部による検出結果に基づいて、無線通信を実行可能な他の無線通信装置に対して無線通信に利用するチャネルの変更を促すチャネル変更要請情報を生成可能に構成されたチャネル変更要請情報生成部(130)と、複数のチャネルのいずれかを選択的に用いて外部機器(情報処理端末)と無線通信によりデータの送受信を実行し、かつ、前記チャネル変更要請情報を前記他の無線通信装置に対して送信可能に構成された無線通信部(Wi−Fi通信部110)と、を備えることを特徴とする無線通信装置(アクセスポイント10)を提供する。【選択図】 図3

Description

本発明の一態様は、無線通信によりデータの送受信を実行可能な無線通信装置等に関する。
無線通信によりデータの送受信を実行可能な無線通信装置が広く流通している。このような無線通信装置では、無線通信装置の相互の電波干渉などにより、無線通信により通信速度(送受信可能なデータ量)が変化し、周囲の無線環境によっては所望の通信速度が得られないことがある。このような状況に対応するため、例えば、特許文献1には、自ネットワークの中で、マスター親局とスレーブ親局とがデータの優先順位に応じて互いに融通し合うシステムについて開示されている。特許文献2には、通信に使用されていない空きチャネルを自動的に設定する技術について開示されている。特許文献3には、使用する周波数チャネルが重複しないよう回避する技術について開示されている。
特開2002−158667号公報 特開2003−110572号公報 特開2004−166104号公報
しかしながら、上記従来の技術では、異なる無線ネットワークに接続された無線通信装置(アクセスポイント)間において、無線通信の帯域を融通し合うことはできなかった。
本発明は、上記課題を解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の手段1は、
周囲の無線環境を検出可能に構成された無線環境検出部(120)と、
前記無線環境検出部による検出結果に基づいて、無線通信を実行可能な他の無線通信装置に対して無線通信に利用するチャネルの変更を促すチャネル変更要請情報を生成可能に構成されたチャネル変更要請情報生成部(130)と、
複数のチャネルのいずれかを選択的に用いて外部機器(情報処理端末)と無線通信によりデータの送受信を実行し、かつ、前記チャネル変更要請情報を前記他の無線通信装置に対して送信可能に構成された無線通信部(Wi−Fi通信部110)と、を備える
ことを特徴とする無線通信装置(アクセスポイント10)である。
本発明の手段4は、
周囲の無線環境を検出する第1ステップ(S660)と、
前記第1ステップの検出結果に基づいて、無線通信を実行可能な他の無線通信装置に対して無線通信に利用するチャネルの変更を促すチャネル変更要請情報を生成する第2ステップ(S670〜S690)と、
前記チャネル変更要請情報を前記他の無線通信装置に対して送信する第3ステップ(S690)と、を備える
ことを特徴とする無線通信方法である。
上記構成の無線通信装置(アクセスポイント10)または無線通信方法によれば、周囲の他の無線通信装置との間で無線通信の帯域を融通しながら無線通信を行うことが可能となる。これによって、例えば、無線通信装置を介する外部機器においてストリーミングで再生されるコンテンツに必要な帯域を確保することなどが可能となる。
本発明の手段2は、
前記チャネル変更要請情報生成部(130)は、前記外部機器(情報処理端末)から受信した、該外部機器が要求する通信速度を示す要求通信速度情報に基づいて、要求される通信速度を実現するために必要と判定した場合に前記チャネル変更要請情報を生成する
ことを特徴とする手段1の無線通信装置(アクセスポイント10)である。
上記構成の無線通信装置(アクセスポイント10)によれば、外部機器で必要となる通信速度を自動的に確保することが可能となる。
本発明の手段3は、
複数のチャネルのいずれかを選択的に用いて外部機器(情報処理端末)と無線通信によりデータの送受信を実行し、かつ、無線通信に利用するチャネルの変更を促すチャネル変更要請情報を受信可能に構成された無線通信部(Wi−Fi通信部110)と、
受信した前記チャネル変更要請情報に応答して、無線通信に用いるチャネルを変更するよう制御可能に構成されたチャネル変更制御部(140)と、を含む
ことを特徴とする無線通信装置(アクセスポイント10)である。
上記構成の無線通信装置(アクセスポイント10)によれば、受信したチャネル変更要請情報に基づいて、他の無線通信装置において必要とされる無線通信の帯域を融通することが可能となる。
アクセスポイントの構成例を示す図。 情報処理端末における無線通信帯域確保処理を示すフローチャート。 チャネル移動要請情報を送信するアクセスポイントにおける無線通信帯域確保処理を示すフローチャート。 チャネル移動要請情報を送信するアクセスポイントにおける無線通信帯域確保処理を示すフローチャート。 チャネル移動要請情報を受信するアクセスポイントにおける無線通信帯域確保処理を示すフローチャート。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
(1)アクセスポイントの構成例
(2)無線通信帯域確保処理の具体例
2.補足事項
3.本発明の特徴
<1.実施形態>
本発明の実施形態について、図1乃至図5を参照しながら説明する。
本実施形態のアクセスポイントは、無線ネットワークに親機として接続されたアクセスポイントが、周囲の他の無線ネットワークに接続されたアクセスポイントとの間で、必要に応じて無線通信の帯域を融通し合うことができる機能を備えるものである。
<(1)アクセスポイントの構成例>
図1は、本実施形態のアクセスポイントの構成例を示す図である。アクセスポイント10は、CPU100、Wi−Fi通信部110、無線環境検出部120、チャネル変更要請情報生成部130、及びチャネル変更制御部140を含んで構成される。これらのCPU100、Wi−Fi通信部110、無線環境検出部120、チャネル変更要請情報生成部130、及びチャネル変更制御部140は、互いにバス160を介して信号(データを含む)を入出力可能に構成される。
<CPU100>
CPU100は、アクセスポイント10における種々の処理を実行可能に構成された中央処理装置であり、Wi−Fi通信部110、無線環境検出部120、チャネル変更要請情報生成部130、及びチャネル変更制御部140を、バス160を介して制御可能に構成される。
<Wi−Fi通信部110>
Wi−Fi通信部110は、アクセスポイント10を親機とする無線ネットワークに接続された情報処理端末との間で、複数(例えば13)のチャネルのいずれかを選択的に利用して、無線通信によりデータの送受信を実行可能に構成される。Wi−Fi通信部110は、無線標識(Beacon)に付加されて送受信されるチャネル変更要請情報を含む無線標識(Beacon)を送受信可能に構成される。すなわち、Wi−Fi通信部110は、チャネル変更要請情報生成部130によって生成されたチャネル変更要請情報を他のアクセスポイントに対して送信可能である。また、Wi−Fi通信部110は、他のアクセスポイントから受信したチャネル変更要請情報をチャネル変更制御部140に対して出力可能に構成される。
<無線環境検出部120>
無線環境検出部120は、アクセスポイント10の周囲の無線環境を、例えばパッシブスキャンにより検出可能に構成される。この無線環境検出部120による周囲の無線環境の検出には、他のアクセスポイントが発する無線標識(Beacon)を受信することで行われる。
<チャネル変更要請情報生成部130>
チャネル変更要請情報生成部130は、無線環境検出部120による周囲の無線環境の検出結果に基づいて、無線通信の帯域の融通を要求する相手となる他のアクセスポイントを特定し、このアクセスポイントに対してチャネルの変更を促すチャネル変更要請情報を生成可能に構成される。他のアクセスポイントに対して送信するチャネル変更要請情報の生成は、アクセスポイント10に無線で接続された情報処理端末から受信した、この情報処理端末が要求する通信速度を示す要求通信速度情報に基づいて、要求される通信速度を実現するために必要な場合に限り行われる。すなわち、他のアクセスポイントが無線通信に利用するチャネルを変更することなく、情報処理端末が要求する通信速度を実現可能な場合には、チャネル変更要請情報は生成される必要がない。この無線通信の帯域の融通を要求する相手となる他のアクセスポイントの特定の方法などの具体例については後述する。
<チャネル変更制御部140>
チャネル変更制御部140は、アクセスポイント10が他のアクセスポイントから受信したチャネル変更要請情報に応答して、無線通信のチャネルを変更可能かどうか判定可能に構成される。そして、チャネル変更制御部140は、この判定結果に基づいて、チャネルを変更可能な場合には、自身が無線通信に利用しているチャネルを変更するよう、Wi−Fi通信部110を制御可能に構成される。一方で、アクセスポイント10が親機となる無線ネットワークで所定の通信速度を確保する必要があるなどの理由によりチャネルを変更不可能な場合には、チャネルの変更を拒否する情報を無線標識(Beacon)に付加して送信するよう、Wi−Fi通信部110を制御可能に構成される。
<バス160>
バス160は、アクセスポイント10に含まれるそれぞれの要素に接続され、これらのそれぞれの要素が互いにデータの送受信を実行するために利用される。
<(2)無線通信帯域確保処理の具体例>
次に、アクセスポイント10、情報処理端末、及び他のアクセスポイントを含む無線通信システムで実行される無線通信帯域確保処理の具体例について説明する。
図2は、情報処理端末(例えばPC(Personal Computer)、スマートフォン、またはSTBなど)で実行される無線通信帯域確保処理を示すフローチャートである。
<S500〜S540>
まず、情報処理端末において、ユーザにより映画コンテンツの動画ストリーミング再生などのサービス開始が選択されると(S500〜S510)、情報処理端末は、このサービスを安定的に動作させるために必要な通信速度(Rs)を算出する(S520)。そして、情報処理端末は、算出された必要な通信速度(Rs)に関する情報を、アクセスポイント10に対して無線で送信する(S530)。情報処理端末による無線通信帯域確保処理は、これらの処理で終了する(S540)。
すなわち、上記の具体例においては、情報処理端末側では、アクセスポイントに対して必要となる無線通信帯域の確保を要求するのみであり、その後の処理はアクセスポイントで処理される。また、情報処理端末は、後述のように、サービス開始が可能であることを示す通知を受信したら(S630)、上記のサービスを開始する。
図3は、アクセスポイント10で実行される無線通信帯域確保処理を示すフローチャートである。
<S600〜S610>
アクセスポイント10において、上記情報処理端末から送信された必要な通信速度(Rs)に関する情報をWi−Fi通信部110が受信したら(S600)、このRs情報はCPU100に出力される。CPU100は、このRs情報の受信に応答して、Wi−Fi通信部110と情報処理端末との間の通信速度(スループット)(Rn)を測定する(S610)。通信速度の測定は、アクセスポイント10と情報処理端末との間で所定のデータを送受信することなどの一般的な方法を採用可能である。
<S620〜S640>
ここで、必要となる通信速度(Rs)よりも、この時点での通信速度(Rn)が大きい場合は(S620でN)、このままの通信環境、すなわちこの時点でのチャネルを利用した無線通信により、情報処理端末におけるサービスを問題なく実行可能であるため、サービス開始可能である旨の情報を情報処理端末に送信する(S630)。そして、アクセスポイント10における無線通信帯域確保処理は終了する(S640)。
<S620、S650>
一方で、必要となる通信速度(Rs)よりも、この時点での通信速度(Rn)が小さい場合には(S620でY)、このままの通信環境、すなわちこの時点でのチャネルを利用した無線通信では、情報処理端末におけるサービスを問題なく実行することができないと判断される。そこで、アクセスポイント10では、以下の処理により、他のアクセスポイントに対してチャネル移動要請情報を送信する処理を行う。アクセスポイント10のCPU100は、無線環境検出部120を制御して周囲の無線環境の検出を行う(S650)。無線環境検出部120は、パッシブスキャンを行うことで周辺の他のアクセスポイントのBeacon信号を受信する。このとき、無線環境検出部120は、各アクセスポイントの電波強度を取得する。そして無線環境検出部120は、検出されたBeacon信号及び電波強度に関する情報を、チャネル変更要請情報生成部130に出力する。
<S660>
無線環境検出部120からBeacon信号及び各アクセスポイントの電波強度に関する情報を入力されたチャネル変更要請情報生成部130は、これらの情報に基づいて、無線通信における干渉が最も少ないチャネル(チャネルA、またはchAとする)を選定する(S660)。
干渉が最も少ないチャネルの特定は、周囲の各アクセスポイントが利用しているチャネルに関する情報、及びそれぞれの電波強度に基づいて、最も他のアクセスポイントによる電波干渉が少なくなると推定されるチャネルを特定することにより行われる。より具体的には、例えば、利用するチャネル、またはこのチャネルの周辺のチャネルを利用するアクセスポイントが存在しないチャネルが、干渉が少ないチャネルとして選定される。このとき、例えば、5GHzを利用する無線通信においては、同一チャネルを利用するアクセスポイントが存在しないチャネルが、2.4Ghzを利用する無線通信においては、同一チャネルを含む5チャネル(すなわち+2チャネル及び−2チャネル)を利用するアクセスポイントが存在しないチャネルが優先的に選定される。次に、利用するチャネル、またはこのチャネルの周辺チャネルを利用するアクセスポイントが発するBeacon信号の電波強度が弱いチャネルが優先される。そして、利用するチャネル、またはこのチャネルの周辺チャネルを利用するアクセスポイントが多数あり、これらのアクセスポイントが発するBeacon信号の電波強度が強いチャネルは、優先度が低くなる。なお、これらのチャネルの選定は別の方法により行われてもよい。
<S670>
次に、チャネル変更要請情報生成部130は、選定された特定のチャネルを利用してアクセスポイント10が無線通信を行ったときに干渉する可能性のある他のアクセスポイントのうち、最も電波強度の強いアクセスポイント(APxとする)を選出する(S670)。
<S670>
次に、チャネル変更要請情報生成部130は、上記処理に基づいて特定されたアクセスポイント(APx)に対して送信する、無線通信に利用するチャネルを移動することを要求する信号である、チャネル変更要請情報を生成する。チャネル変更要請情報は、チャネルの変更を要求するアクセスポイント(APx)のSSID、及び移動先候補のチャネルの情報を含む。移動先候補のチャネルは、例えばアクセスポイント10が利用しようとするチャネルを含む周辺の5チャネル以外のチャネルが選択される。
<S680〜S690>
次に、チャネル変更要請情報生成部130は、生成したチャネル変更要請情報をWi−Fi通信部110に出力する。Wi−Fi通信部110は、入力されたチャネル変更要請情報を、発信しているBeacon信号に付加して送信する(S680)。そして、このBeacon信号の発信を開始したアクセスポイント10は、所定の期間(例えば10秒間)待機する。
<S700>
一定期間経過したら、アクセスポイント10のCPU100は、Wi−Fi通信部110を介して、チャネルの変更を要求した相手のアクセスポイント(APx)がチャネルを変更したかどうかを確認する(S700)。
<S710>
チャネルの変更を要求した相手のアクセスポイント(APx)がチャネルを変更していなかった場合(S700でN)、CPU100は、Wi−Fi通信部110を介して、チャネルの変更を要求した相手のアクセスポイント(APx)が、チャネルの変更を拒否する情報をBeacon信号に付加して発信しているか否かを確認する(S710)。
<S720>
チャネルの変更を要求した相手のアクセスポイント(APx)が、チャネルの変更を拒否する情報を発信していなかった場合(S710でN)、さらに一定期間経過しているか否かを確認する(S720)。すなわち、チャネル変更要請情報を送信してから、例えば30秒間(10秒×3)の時間が経過していなければ(S720でN)、S690以降の処理を繰り返す。一方で、30秒間が経過していれば(S720でN),S730の処理に移行する。
<S730>
CPU100が、チャネルの変更を要求したアクセスポイント(APx)について、チャネルの変更を拒否する情報を確認した場合(S710でY)、または一定時間以上チャネルの変更も上記拒否信号も確認できない場合(S720でY)、CPU100は、このアクセスポイント(APx)を移動不可アクセスポイント(AP)として登録し、(S730)、S670以降の処理を繰り返す。
<S800>
一方、S700の処理で、チャネルの変更を要求した相手のアクセスポイント(APx)がチャネルを変更したことが確認された場合(S700でY)、S800の処理に移行する。
図4は、アクセスポイント10で実行される無線通信帯域確保処理においてS800以降に処理されるサブフローを示すフローチャートである。
<S810>
CPU100は、この時点でWi−Fi通信部110での無線通信に利用されているチャネルが、干渉の少ないチャネルとして選出された(S660)チャネル(chA)であるかを確認し、このチャネル(chA)が利用されていない場合(S810でN)、CPU100はWi−Fi通信部110を制御して利用チャネルをこのチャネル(chA)に変更する。利用されているチャネルが既にこのチャネル(chA)である場合は(S710でY)、そのまま処理を終了する。これらの処理が終了したら、S601の処理に移行するが、その後はS610以降の処理を繰り返すこととなる。
以上の処理によって、アクセスポイント10は、情報処理端末から受信した、この情報処理端末で必要な通信速度(Rs)を確保するための無線通信帯域確保処理が実行され、情報処理端末で必要な無線通信帯域が確保される。
図5は、チャネル変更要請情報を受信したアクセスポイントにおける無線通信帯域確保処理を示すフローチャートである。この、チャネル変更要請情報を受信したアクセスポイントでは、以下の処理を行うことによって利用チャネルの変更を実行する。ここでは、チャネル変更要請情報を受信したアクセスポイントがアクセスポイント10と同様の構成を有するものとして説明する。
<S900>
アクセスポイント10のWi−Fi通信部110が他のアクセスポイントのBeacon信号に付加して送信されるチャネル変更要請情報を確認したら、Wi−Fi通信部110は、このチャネル変更要請情報をチャネル変更制御部140に送信する(S900)。
<S910>
チャネル変更制御部140は、CPU100及びWi−Fi通信部110を介して、このアクセスポイント10が親機となっている無線ネットワークにおける通信状況を確認する(S910)。例えば、CPU100は、無線で接続された情報処理端末で、一定以上の通信速度を要するサービスが実行中である場合には、この通信速度を確保する必要があることなどを確認する。
<S920>
次に、チャネル変更制御部140は、CPU100及びWi−Fi通信部110により、アクセスポイント10が無線通信に利用するチャネルを変更可能であるか否かを確認する(S920)。具体的には、無線ネットワークに接続された情報処理端末において一定以上の通信速度を要するサービスが実行されていない場合、またはこのようなサービスが実行中であるが別のチャネルを利用したとしても通信速度を確保可能である場合には、チャネル変更制御部140は利用チャネルを変更可能であると判定する。
<S930>
チャネル変更制御部140が利用チャネルを変更可能であると判定した場合(S920でY)、チャネル変更制御部140は、Wi−Fi通信部110で無線通信に利用しているチャネルを変更する(S930)。チャネルの変更先は、無線環境検出部120による周囲の環境の検出に基づいて、チャネル変更制御部140により決定される。
<S940>
一方、チャネル変更制御部140が利用チャネルを変更不可であると判定した場合(S920でN)、チャネル変更制御部140はWi−Fi通信部110から発信されるBeacon信号に、チャネルの変更を拒否する情報を追加する(S940)。
<S950>
以上の処理によって、チャネル変更要請情報を受信したアクセスポイントにおける、利用チャネルの変更の可否に基づく無線通信帯域確保処理が終了する(S950)。
<2.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
上記実施形態において、無線環境検出部120はパッシブスキャンによって周囲の無線環境を検出する例について説明したが、無線環境検出部120による無線環境の検出は他の方法であってもよい。すなわち、周辺の無線通信機器による通信状況を確認可能な別の方法を採用可能である。
また、上記実施形態においては、チャネル変更要請情報は無線標識(Beacon)に付加されて発信されている例について説明したが、チャネル変更要請情報は相手のアクセスポイントに対して送信されてもよい。ただし、無線標識(Beacon)に付加してチャネル変更要請情報を送信する方法であれば、現在広く利用されている無線通信システムにおいて容易に利用可能となるため好ましい。
<3.本発明の特徴>
以上、説明したような構成の無線通信装置(アクセスポイント10)、または無線通信方法は、以下のような特徴を持つ。
本発明の無線通信装置(アクセスポイント10)は、周囲の無線環境を検出可能に構成された無線環境検出部120と、無線環境検出部120による検出結果に基づいて、無線通信を実行可能な他の無線通信装置に対して無線通信に利用するチャネルの変更を促すチャネル変更要請情報を生成可能に構成されたチャネル変更要請情報生成部130と、複数のチャネルのいずれかを選択的に用いて外部機器(情報処理端末)と無線通信によりデータの送受信を実行し、かつ、前記チャネル変更要請情報を他の無線通信装置に対して送信可能に構成された無線通信部(Wi−Fi通信部110)と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の無線通信方法は、周囲の無線環境を検出する第1ステップ(S660)と、第1ステップの検出結果に基づいて、無線通信を実行可能な他の無線通信装置に対して無線通信に利用するチャネルの変更を促すチャネル変更要請情報を生成する第2ステップ(S670〜S690)と、チャネル変更要請情報を他の無線通信装置に対して送信する第3ステップ(S690)と、を備えることを特徴とする。
上記構成の無線通信装置(アクセスポイント10)または無線通信方法によれば、周囲の他の無線通信装置(アクセスポイント)との間で無線通信の帯域を融通しながら無線通信を行うことが可能となる。これによって、例えば、無線通信装置を介する外部機器においてストリーミングで再生されるコンテンツに必要な帯域を確保することなどが可能となる。
また、本発明の無線通信装置(アクセスポイント10)では、チャネル変更要請情報生成部130は、外部機器(情報処理端末)から受信した、該外部機器が要求する通信速度を示す要求通信速度情報に基づいて、要求される通信速度を実現するために必要と判定した場合にチャネル変更要請情報を生成することを特徴とする。
上記構成の無線通信装置(アクセスポイント10)によれば、外部機器で必要となる通信速度を自動的に確保することが可能となる。
また、本発明の別の観点の無線通信装置(アクセスポイント10)は、複数のチャネルのいずれかを選択的に用いて外部機器(情報処理端末)と無線通信によりデータの送受信を実行し、かつ、無線通信に利用するチャネルの変更を促すチャネル変更要請情報を受信可能に構成された無線通信部(Wi−Fi通信部110)と、受信したチャネル変更要請情報に応答して、無線通信に用いるチャネルを変更するよう制御可能に構成されたチャネル変更制御部140と、を含むことを特徴とする。
上記構成の無線通信装置(アクセスポイント10)によれば、受信したチャネル変更要請情報に基づいて、他の無線通信装置において必要とされる無線通信の帯域を融通することが可能となる。
本発明は、無線ネットワークを形成する無線通信装置の間で効果的に無線通信の帯域を融通可能な無線通信装置などとして好適に適用される。
10…アクセスポイント
110…通信部
120…無線環境検出部
130…チャネル変更要請情報生成部
140…チャネル変更制御部
160…バス

Claims (4)

  1. 周囲の無線環境を検出可能に構成された無線環境検出部と、
    前記無線環境検出部による検出結果に基づいて、無線通信を実行可能な他の無線通信装置に対して無線通信に利用するチャネルの変更を促すチャネル変更要請情報を生成可能に構成されたチャネル変更要請情報生成部と、
    複数のチャネルのいずれかを選択的に用いて外部機器と無線通信によりデータの送受信を実行し、かつ、前記チャネル変更要請情報を前記他の無線通信装置に対して送信可能に構成された無線通信部と、を備える
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記チャネル変更要請情報生成部は、前記外部機器から受信した、該外部機器が要求する通信速度を示す要求通信速度情報に基づいて、要求される通信速度を実現するために必要と判定した場合に前記チャネル変更要請情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 複数のチャネルのいずれかを選択的に用いて外部機器と無線通信によりデータの送受信を実行し、かつ、無線通信に利用するチャネルの変更を促すチャネル変更要請情報を受信可能に構成された無線通信部と、
    受信した前記チャネル変更要請情報に応答して、無線通信に用いるチャネルを変更するよう制御可能に構成されたチャネル変更制御部と、を含む
    ことを特徴とする無線通信装置。
  4. 周囲の無線環境を検出する第1ステップと、
    前記第1ステップの検出結果に基づいて、無線通信を実行可能な他の無線通信装置に対して無線通信に利用するチャネルの変更を促すチャネル変更要請情報を生成する第2ステップと、
    前記チャネル変更要請情報を前記他の無線通信装置に対して送信する第3ステップと、を備える
    ことを特徴とする無線通信方法。
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