JP2016012348A - 情報処理装置、ロボット及びプログラム - Google Patents
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Landscapes
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Abstract
【課題】作業者に手間をかけずに、ロボットが自律移動する。【解決手段】本発明の一態様にかかる情報処理装置は、ロボットの移動を制御する情報処理装置であって、畝と畝との間を検出する検出手段(106)と、検出手段(106)で検出した畝と畝との間の入り口にロボットを進入させるようにロボットの移動を制御する畝間進入制御手段(107)と、検出手段(106)で検出した畝と畝との間をロボットが移動するようにロボットの移動を制御する畝間移動制御手段(108)と、を有することを特徴とする。【選択図】図2
Description
本発明は、ロボットの移動を制御する技術に関する。
近年、農業従事者の高齢化に伴い、農作業の機械化が推進され、農作業支援用自律ロボットの開発が行われている。
例えば、特許文献1(特許第5346598号公報)には、農作業支援用自律走行ロボットの進行方向を制御したり、農作業支援用自律走行ロボットの現在位置を特定する技術について開示されている。
特許文献1では、防草シートに金属線を織り込み、その防草シートを、農作物の植えられている畝の間などのロボットの走行経路に沿って予め敷設する。また、金属線を検知する金属検知センサをロボットに搭載する。そして、金属検知センサで金属線を検知し、その検知結果を基にロボットの進行方向を制御したり、ロボットの現在位置を特定するようにしている。
しかし、特許文献1の発明は、防草シートに金属線を織り込み、その防草シートを、ロボットの走行経路に沿って予め敷設する作業を行う必要がある。また、防草シートを敷設する経路をロボットや作業者が移動するため、防草シートが正しく経路に敷設されているかを適宜メンテナンスする作業を行う必要がある。このため、特許文献1の発明は、ロボットが自律移動するために必要な各種作業を作業者に別途行わせる必要があり、結果的に、作業者に手間をかけてしまうことになる。
本発明の目的は、作業者に手間をかけずに、ロボットが自律移動することにある。
本発明の一態様にかかる情報処理装置は、
ロボットの移動を制御する情報処理装置であって、
畝と畝との間を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出した畝と畝との間の入り口に前記ロボットを進入させるように前記ロボットの移動を制御する畝間進入制御手段と、
前記検出手段で検出した畝と畝との間を前記ロボットが移動するように前記ロボットの移動を制御する畝間移動制御手段と、を有することを特徴とする。
ロボットの移動を制御する情報処理装置であって、
畝と畝との間を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出した畝と畝との間の入り口に前記ロボットを進入させるように前記ロボットの移動を制御する畝間進入制御手段と、
前記検出手段で検出した畝と畝との間を前記ロボットが移動するように前記ロボットの移動を制御する畝間移動制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、作業者に手間をかけずに、ロボットが自律移動することができる。
[第1実施形態]
(本発明の一態様にかかる情報処理装置の第1実施形態の概要)
まず、図1、図2を参照しながら、本発明の一態様にかかる情報処理装置の第1実施形態の概要について説明する。図1は、本発明の一態様にかかる情報処理装置が制御するロボット100の全体構成例を示す図である。図2は、本発明の一態様にかかる情報処理装置の構成例を示す図である。
(本発明の一態様にかかる情報処理装置の第1実施形態の概要)
まず、図1、図2を参照しながら、本発明の一態様にかかる情報処理装置の第1実施形態の概要について説明する。図1は、本発明の一態様にかかる情報処理装置が制御するロボット100の全体構成例を示す図である。図2は、本発明の一態様にかかる情報処理装置の構成例を示す図である。
本発明の一態様にかかる情報処理装置は、ロボット100の移動を制御する情報処理装置である。
本発明の一態様にかかる情報処理装置は、検出手段、畝間進入制御手段、畝間移動制御手段を有して構成する。
検出手段は、畝と畝との間を検出する処理を行う。検出手段は、畝間入り口検出部106が機能する。
畝間進入制御手段は、検出手段で検出した畝と畝との間の入り口にロボット100を進入させるようにロボット100の移動を制御する処理を行う。畝間進入制御手段は、畝間進入制御部107が機能する。
畝間移動制御手段は、検出手段で検出した畝と畝との間をロボット100が移動するようにロボット100の移動を制御する処理を行う。畝間移動制御手段は、畝間移動制御部108が機能する。
本発明の一態様にかかる情報処理装置は、畝と畝との間を検出する。そして、その検出した畝と畝との間の入り口にロボット100を進入させるようにロボット100の移動を制御する。そして、その検出した畝と畝との間をロボット100が移動するようにロボット100の移動を制御する。これにより、作業者に手間をかけずに、ロボット100が自律移動することができる。以下、添付図面を参照しながら、本発明の一態様にかかる情報処理装置について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、情報処理装置を搭載したロボット100を例に説明する。
<ロボット100の構成例>
まず、図1を参照しながら、本実施形態のロボット100の構成例について説明する。図1は、本実態形態のロボット100の構成例を示す図である。(a)は、ロボット100を上方から見た状態を示し、(b)は、ロボット100を前方から見た状態を示す。
まず、図1を参照しながら、本実施形態のロボット100の構成例について説明する。図1は、本実態形態のロボット100の構成例を示す図である。(a)は、ロボット100を上方から見た状態を示し、(b)は、ロボット100を前方から見た状態を示す。
本実施形態のロボット100は、農作業支援用自律ロボットであり、ロボット本体1、アクチュエータ2、レーザレンジファインダ3、移動機構4を含んで構成する。
ロボット本体1は、ロボット100の本体部分を構成する部分であり、後述する各種制御部や記憶部を有して構成する。
アクチュエータ2は、ロボット本体1の左右に取り付けられ、所定の角度θでレーザレンジファインダ3の首振りを行う。レーザレンジファインダ3の首振りを行う所定の角度θは、任意に設定することが可能である。
レーザレンジファインダ3は、ロボット本体1の左右に取り付けられ、3次元点群データを取得する距離センサである。レーザレンジファインダ3は、レーザを照射して物体の表面を計測し、3次元点群データを取得する。本実施形態では、アクチュエータ2でレーザレンジファインダ3を所定の角度θで首振りを行い、3次元点群データを取得する。本実施形態は、3次元点群データを取得する距離センサであれば、任意のセンサを用いることが可能である。
移動機構4は、ロボット100を移動させるものである。移動機構4は、ロボット100を移動することが可能であれば任意の機構で構成することが可能である。移動機構4は、ロータリーエンコーダなどを利用してロボット100の移動距離を算出し、ロボット100の位置情報を得ることができる。
<ロボット100の内部構成例>
次に、図2を参照しながら、本実施形態のロボット100の内部構成例について説明する。図2は、本実施形態のロボット100の内部構成例を示す図である。
次に、図2を参照しながら、本実施形態のロボット100の内部構成例について説明する。図2は、本実施形態のロボット100の内部構成例を示す図である。
本実施形態のロボット100は、首ふり制御部103、点群取得部104、制御部105、畝間入り口検出部106、畝間進入制御部107、畝間移動制御部108、記憶部109を有して構成する。
首ふり制御部103は、アクチュエータ2を制御し、レーザレンジファインダ3の首振りを行う。
点群取得部104は、レーザレンジファインダ3から3次元点群データを取得する。
制御部105は、ロボット100を制御するためのメインとなる部分である。
畝間入り口検出部106は、点群取得部104が取得した3次元点群データを基に、畝と畝との間の畝間入り口を検出する。
畝間進入制御部107は、畝間入り口検出部106で検出した畝間入り口にロボット100を進入させるようにロボット100の移動を制御する。
畝間移動制御部108は、畝間入り口検出部106で検出した畝と畝との間をロボット100が移動するようにロボット100の移動を制御する。
記憶部109は、各種情報を制御する。例えば、点群取得部104がレーザレンジファインダ3から取得した3次元点群データを記憶する。また、畝間入り口検出部106、畝間進入制御部107、畝間移動制御部108で使用する各種情報を記憶する。
<ロボット100の自律移動例>
次に、図3を参照しながら、本実施形態のロボット100の自律移動例について説明する。図3は、本実施形態のロボット100の自律移動例を示した図である。矢印Aは、畝間入り口検出部106が畝間入り口を検出する際のロボット100の動きを示す。矢印Bは、畝間進入制御部107が畝間入り口にロボット100を進入させる際のロボット100の動きを示す。矢印Cは、畝間移動制御部108が畝と畝との間をロボット100に移動させる際のロボット100の動きを示す。
次に、図3を参照しながら、本実施形態のロボット100の自律移動例について説明する。図3は、本実施形態のロボット100の自律移動例を示した図である。矢印Aは、畝間入り口検出部106が畝間入り口を検出する際のロボット100の動きを示す。矢印Bは、畝間進入制御部107が畝間入り口にロボット100を進入させる際のロボット100の動きを示す。矢印Cは、畝間移動制御部108が畝と畝との間をロボット100に移動させる際のロボット100の動きを示す。
本実施形態のロボット100は、矢印Aの動きで、畝間入り口検出部106が畝21と畝21との間の畝間入り口を検出する。そして、矢印Bの動きで、畝間進入制御部107が畝21と畝21との間の畝間入り口にロボット100を進入させる。そして、矢印Cの動きで、畝間移動制御部108が畝21と畝21との間をロボット100に移動させるようにしている。これにより、本実施形態のロボット100は、畝21と畝21との間を自律移動することができる。
<畝間入り口検出部106の処理動作例>
次に、図4〜図6を参照しながら、畝間入り口検出部106の処理動作例について説明する。図4、図5は、畝間入り口の検出例を示す図である。図6は、畝間入り口検出部106の処理動作例を示す図である。
次に、図4〜図6を参照しながら、畝間入り口検出部106の処理動作例について説明する。図4、図5は、畝間入り口の検出例を示す図である。図6は、畝間入り口検出部106の処理動作例を示す図である。
図4(a)は、レーザレンジファインダ3から取得した3次元点群データをグリッドにした状態を上から見たときの図である。dは、グリッドの行番号であり、ロボット100の手前から奥に向かって番号をつけている。ロボット100の手前のグリッドを1番とし、奧に向かって番号を順次+1で加算している。グリッド数Dは、任意の値である。図4(b)は、3次元点群データをグリッドにした状態を側面から見たときの図である。地面20及び畝21に引いている線は、グリッドを表している。図4(b)の各矢印は、法線ベクトルを表している。グリッド毎に法線ベクトルを求めると、畝21が始まる部分において法線ベクトルの方向が大きく変化する。この法線ベクトルの方向が大きく変化する箇所を検出することで、地面20と畝21との境目を検出し、図3に示す畝21と畝21との間を検出することができる。
畝間入り口検出部106は、図5に示すように、地面20の部分のグリッドには、0のラベルが付与され、畝21の部分のグリッドには、1のラベルが付与される。0、1のラベルが各グリッドに付与されることで、畝21の位置を特定することができる。この図5に示す0、1のラベルが各グリッドに付与されたグリッド情報は、ロボット100の位置情報とともに記憶部109に記憶される。ロボット100の位置情報は、ロータリーエンコーダなどを利用して算出する。
図6は、畝間入り口検出部106の処理動作例を示す。
本実施形態のロボット100は、図3の矢印Aに示すように、畝21が延びている方向に対して垂直の方向を向いているとする。
畝間入り口検出部106は、まず、畝のカウント数Nを0にセットする(N=0)(ステップS1)。そして、レーザレンジファインダ3から3次元点群データを取得する。そして、図4(a)に示すように、レーザレンジファインダ3から取得した3次元点群データを、上方から見た平面上で任意の大きさでグリッドに分割する(ステップS2)。このとき分割されたグリッドの行数をDとする。そして、ロボット100に近いほうからグリッドを走査し、グリッド毎に法線ベクトルを算出し、d=1をセットする(ステップS3)。これにより、畝間入り口検出部106は、レーザレンジファインダ3から取得した3次元点群データから、一定間隔毎に法線ベクトルを算出することになる。
最初は、D=dではないため(ステップS4/No)、d行目とd+1行目とのグリッドの法線ベクトルの内積を計算する(ステップS5)。そして、法線ベクトルの内積が閾値T以下か否かを判定する(ステップS6)。
畝21の始まりは、図4(b)に示すように、地面20に対して垂直に盛り上がっていくと考えられるので、法線ベクトルの内積が0に近くなる。このため、閾値Tを設け、法線ベクトルの内積が閾値T以下か否かで畝21の始まりを検出することができる(ステップS6)。法線ベクトルの内積が閾値T以下にならない場合は(ステップS6/No)、グリッドに0を入力し、d=d+1をセットし(ステップS11)、ロボット100に近いほうから遠いほうにグリッドを走査していく。もし、ロボット100に近いほうから遠いほうにグリッドを走査してD=dとなり(ステップS4/Yes)、畝21の始まりを検出できなかった場合は、その方向には畝21がないと判断し、ロボット100を距離Lだけ進行方向に進める(ステップS12)。この距離Lは、次に作るグリッドが先ほど作ったグリッドに重ならないような距離Lに設定する。
もし、法線ベクトルの内積が閾値T以下になり(ステップS6/Yes)、畝21の始まりを検出できた場合は、畝21と地面20との境目を検出したと判断する。そして、該当するd+1行目のグリッドに1を入力し、それ以外のグリッドに0を入力し(ステップS7)、Nのカウントを1増やす(N=N+1)(ステップS8)。そして、N=2になるまで、ロボット100を距離Lだけ進行方向に進め、次の畝21を探す(ステップS9/No、S12)。そして、次の畝21の始まりを検出し、N=2になったとき(ステップS9/Yes)、すなわち、畝21が2つ見つかったとき、畝21と畝21との間の畝間入り口を検出したと判断する。そして、ロボット100の位置情報と、グリッド情報と、を記憶部109に紐付けて記憶する(ステップS10)。グリッド情報は、図5に示すように、0か1かのラベルがグリッドに付与されており、畝21の位置が特定できるようになっている。
<畝間進入制御部107の処理動作例>
次に、図7、図8を参照しながら、畝間進入制御部107の処理動作例について説明する。図7は、畝間入り口に進入する場合を説明する図である。図8は、畝間進入制御部107の処理動作例を示す図である。
次に、図7、図8を参照しながら、畝間進入制御部107の処理動作例について説明する。図7は、畝間入り口に進入する場合を説明する図である。図8は、畝間進入制御部107の処理動作例を示す図である。
畝間進入制御部107は、図7(a)に示すように、畝間入り口検出部106で作成したラベルつきグリッド情報を利用し、1が付与されているラベル間の距離を求め、その距離の中心座標Mを算出する。図7(a)に示すラベル情報は記憶部109に記憶されている。次に、畝間進入制御部107は、図7(b)に示すように、ロボット100の中心を中心座標Mにあわせるように、畝21と畝21との間の入り口にロボット100を進入させるようにロボット100の移動を制御する。これにより、畝間進入制御部107は、畝間入り口検出部106で検出した畝21と畝21との間の入り口にロボット100を進入させることができる。
図8は、畝間進入制御部107の処理動作例を示す。
畝間進入制御部107は、図7(a)に示す畝間入り口のグリッド情報を記憶部109から取得し(ステップS20)、その取得したグリッド情報を基に、畝間入り口の中心座標Mを算出する(ステップS21)。次に、畝間進入制御部107は、図7(b)に示すように、ロボット100の中心を中心座標Mにあわせるように、畝21と畝21との間の入り口にロボット100を進入させるようにロボット100の移動を制御する(ステップS22)。これにより、ロボット100を畝間入り口に進入させることができる。
<畝間移動制御部108の処理動作例>
次に、図9、図10を参照しながら、畝間移動制御部108の処理動作例について説明する。図9は、畝間を移動する場合を説明する図である。図10は、畝間移動制御部108の処理動作例を示す図である。
次に、図9、図10を参照しながら、畝間移動制御部108の処理動作例について説明する。図9は、畝間を移動する場合を説明する図である。図10は、畝間移動制御部108の処理動作例を示す図である。
図9(a)は、ロボット100の左右に取り付けたレーザレンジファインダ3から得られた3次元点群データを元に作成されるグリッドを示している。図4と同様にグリッドにはロボット100の手前から奥に向けて行番号が振られている。グリッド数v,hは、それぞれ任意の値である。hLは、ロボット100の左側を表し、hRは、ロボット100の右側を表している。図9(b)は、レーザレンジファインダ3から得られた3次元点群データから検出された畝21のグリッド(塗りつぶされた部分)の間を移動する部分を示している。図9(b)では、ロボット100の前半分(2/v)の左右のグリッドにおいて中間座標(M1,M2,M3)を順次求め、その順次求めた中間座標(M1,M2,M3)にロボット100の中心をあわせるようにロボット100の移動を制御するようにしている。これにより、畝間移動制御部108は、ロボット100と畝21との間の距離を一定に保ちながら、畝間入り口検出部106で検出した畝21と畝21との間をロボット100が移動することができる。
図10は、畝間移動制御部108の処理動作例を示す。
まず、ロボット100の左右に取り付けたレーザレンジファインダ3からロボット100の左右の3次元点群データを取得し、グリッドに分割する(ステップS30)。
そして、グリッド毎に法線ベクトルを算出し、hL=1をセットする(ステップS31)。
次に、hL行目とhL+1行目とのグリッドの法線ベクトルの内積を計算し(ステップS32)、法線ベクトルの内積が閾値T以下か否かを判定する(ステップS33)。法線ベクトルの内積が閾値T以下でない場合は(ステップS33/No)、グリッドに0を入力し、hL=hL+1とする(ステップS43)。
また、法線ベクトルの内積が閾値T以下である場合は(ステップS33/Yes)、畝21と地面20との境目を検出したと判断し、該当するhL+1行目のグリッドに1を入力し、それ以外のグリッドに0を入力する(ステップS34)。これにより、ロボット100の左側に存在する畝21の位置を把握することができる。
また、グリッド毎に法線ベクトルを算出し、hR=1をセットする(ステップS35)。
次に、hR行目とhR+1行目とのグリッドの法線ベクトルの内積を計算し(ステップS36)、法線ベクトルの内積が閾値T以下か否かを判定する(ステップS37)。法線ベクトルの内積が閾値T以下でない場合は(ステップS37/No)、グリッドに0を入力し、hR=hR+1とする(ステップS44)。
また、法線ベクトルの内積が閾値T以下である場合は(ステップS37/Yes)、畝21と地面20との境目を検出したと判断し、該当するhR+1行目のグリッドに1を入力し、それ以外のグリッドに0を入力する(ステップS38)。これにより、ロボット100の右側に存在する畝21の位置を把握することができる。
次に、ロボット100の半分より前方(v/2以上)のグリッドを抽出し(ステップS39)、1が入力された左右のグリッド間の中間座標(M1,M2,M3)を順次求める(ステップS40)。
そして、ロボット100の中心を各中間座標(M1,M2,M3)にあわせるようにロボット100の移動を制御する(ステップS41)。
次に、ロボット100の半分より前方のグリッドに1のグリッドが存在しない場合は、畝21を抜けたと判断し(ステップS42)、ロボット100の移動を終了する。
本実施形態の畝間移動制御部108は、ロボット100の中心を、畝21間の各中間座標(M1,M2,M3)にあわせるようにロボット100の移動を制御する。これにより、図9(b)に示すように、畝21が真っ直ぐでなかったとしても、ロボット100の中心を常に畝21間の中間(M1,M2,M3)に位置させることができ、安定した移動を実現することができる。
<第1実施形態のロボット100の作用・効果>
このように、第1実施形態のロボット100は、畝間入り口検出部106は、畝21と畝21との間の畝間入り口を検出する。そして、畝間進入制御部107は、畝間入り口検出部106で検出した畝21と畝21との間の畝間入り口にロボット100を進入させるようにロボット100の移動を制御する。そして、畝間移動制御部108は、畝間入り口検出部106で検出した畝21と畝21との間をロボット100が移動するようにロボット100の移動を制御する。これにより、特許文献1のように作業者に手間をかけずに、ロボット100が自律移動することができる。
このように、第1実施形態のロボット100は、畝間入り口検出部106は、畝21と畝21との間の畝間入り口を検出する。そして、畝間進入制御部107は、畝間入り口検出部106で検出した畝21と畝21との間の畝間入り口にロボット100を進入させるようにロボット100の移動を制御する。そして、畝間移動制御部108は、畝間入り口検出部106で検出した畝21と畝21との間をロボット100が移動するようにロボット100の移動を制御する。これにより、特許文献1のように作業者に手間をかけずに、ロボット100が自律移動することができる。
[第2実施形態]
(本発明の一態様にかかる情報処理装置の第2実施形態の概要)
次に、図11を参照しながら、本発明の一態様にかかる情報処理装置の第2実施形態の概要について説明する。第2実施形態のロボット100'は移動しながら例えば土壌の酸度などの土壌の状態を測定する手段を持ち、測定した土壌の状態の情報に基づき土壌の改良を行うための肥料などを適量散布する手段を持つことを特徴とする。
(本発明の一態様にかかる情報処理装置の第2実施形態の概要)
次に、図11を参照しながら、本発明の一態様にかかる情報処理装置の第2実施形態の概要について説明する。第2実施形態のロボット100'は移動しながら例えば土壌の酸度などの土壌の状態を測定する手段を持ち、測定した土壌の状態の情報に基づき土壌の改良を行うための肥料などを適量散布する手段を持つことを特徴とする。
図11は、第2実施形態のロボット100'とその概略動作例を示す図である。なお、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。また、ロボット100'も第1実施形態と同様に、アクチュエータ2、レーザレンジファインダ3、移動機構4を含んで構成されるが、図11から図14を用いた本実施形態においては、説明の便宜上これらの記載を省略している。
第2実施形態のロボット100'は、第1実施形態のロボット100の畝間移動に伴う各動作に加え、さらに畝間の走行に際し土壌を測定し、その土壌の測定結果に応じて肥料の散布を行うロボットである。図11に示す通り、第2実施形態のロボット100'はその左右にそれぞれ土壌測定部5R、5L、肥料散布部6R、6Lを備え、畝21同士の間を矢印G方向に走行しながら畝21に対しての土壌測定と肥料散布を行う。
<ロボット100'の内部構成例>
次に、図12を参照しながら、本実施形態のロボット100'の内部構成例について説明する。図12は、本実施形態のロボット100'の内部構成例を示す図である。なお、第1実施形態のロボット100と重複する構成についての説明は省略する。
次に、図12を参照しながら、本実施形態のロボット100'の内部構成例について説明する。図12は、本実施形態のロボット100'の内部構成例を示す図である。なお、第1実施形態のロボット100と重複する構成についての説明は省略する。
本実施形態のロボット100'は、第1実施形態の構成に加え、さらに土壌測定位置制御部110、土壌測定深度制御部111、肥料散布位置制御部112、肥料散布深度制御部113を有して構成される。なお、図12では、土壌測定部5R、5Lをまとめて土壌測定部5とし、肥料散布部6R、6Lをまとめて肥料散布部6としている。
土壌測定位置制御部110は、制御部105から得た畝21間の距離情報に従って土壌測定部5が土壌を測定する位置を設定し、その距離を制御する。これにより畝の適切な位置を保ちながら土壌の測定を行うことができる。
また、土壌測定深度制御部111は、予め設定した土の深度の設定値に従って土壌測定部5が土壌を測定する土の深度を制御する。これにより対象とする作物により変わる、肥料散布部6が肥料を与えるべき土の深度を適切な深度に保つことができる。
肥料散布位置制御部112は、制御部105から得た畝21間の距離の情報に従って肥料散布部6が肥料の散布を行う位置を設定し、その距離を制御する。これにより畝の適切な位置を保ちながら肥料の散布を行うことができる。
肥料散布深度制御部113は、予め設定した土の深度の設定値に従い、肥料散布部6が肥料の散布を行う土の深度の制御を行う。これにより対象とする作物により変わる、肥料散布部6が肥料を与えるべき土の深度を適切な深度に保ちながら肥料の散布を行うことができる。
土壌測定部5及び肥料散布部6は、それぞれ、土壌測定位置制御部110、土壌測定深度制御部111、肥料散布位置制御部112、肥料散布深度制御部113により、土壌の測定位置及び測定深度並びに肥料の散布位置及び散布深度を調整された上で、畝21に対して土壌の状態の測定と肥料の散布を行う。また、肥料散布部6は、土壌測定部5の測定結果に応じて、肥料の散布量を調節する。なお、土壌測定位置制御部110、土壌測定深度制御部111、肥料散布位置制御部112、肥料散布深度制御部113により土壌をどのような状態になるように調節するかの設定は制御部105が行う。
<土壌測定及び肥料散布の停止制御例>
次に、ロボット100'が畝21の無い場所や隣の畝21の間に移動する際に、土壌測定及び肥料散布を停止する制御例について図13を参照して説明する。
次に、ロボット100'が畝21の無い場所や隣の畝21の間に移動する際に、土壌測定及び肥料散布を停止する制御例について図13を参照して説明する。
例えば、ロボット100'が畝21の間を移動する際に進行方向の左側に畝21が無いような場所を走行する場合は、制御部105の制御により左側の土壌測定部5Lと肥料散布部6Lを停止するようことで、肥料を無駄に散布することを防ぐことができる。なお、本図ではロボット100'の移動方向に対して左側に畝21が無い場合について例示しているが、ロボット100'の移動方向に対して右側に畝21が無い場合について、右側の土壌測定部5Rと肥料散布部6Rを停止するよう制御できることは言うまでもない。
なお、土壌測定部5と肥料散布部6は、任意のタイミングで動作と停止を行うことができるものとする。これにより隣の畝間に移動する場合などにきめ細かく、肥料散布のON/OFFを切り替えることができる。
[変形例1]
次に、第2実施形態のロボット100'の変形例1について図14を参照して説明する。図14は、図11に示したロボット100'の肥料散布部6を多重化したロボット100"を示す構成図である。
次に、第2実施形態のロボット100'の変形例1について図14を参照して説明する。図14は、図11に示したロボット100'の肥料散布部6を多重化したロボット100"を示す構成図である。
例えば複数種類の肥料を散布する必要がある場合、図14に示すように散布する肥料の種類の数だけ肥料散布部を多重化することが好ましい。多重化とは、複数の肥料散布手段を備えることと略同義であるものとする。ここでは肥料散布部6R[1]〜6R[n]、6L[1]〜6L[n]分、多重化を施しているが一例であることは言うまでもない。
土壌測定部5で測定した土壌の状態に従い、これら複数の肥料散布部6による複数の肥料の散布量を、同時に又は個別に調節して、予め設定した目的の土壌の状態に近づくように複数の肥料を複合して散布することで、土壌を調整することができる。
[変形例2]
次に、ロボット100'の変形例2にかかる内部構成例について図15を参照して説明する。なお、図2における内部構成と重複する構成についての説明は省略する。図15は、畝21間を移動する経路情報、土壌の測定値、肥料散布量のログを残すため、ログ記録部114を備えた構成を示す。
次に、ロボット100'の変形例2にかかる内部構成例について図15を参照して説明する。なお、図2における内部構成と重複する構成についての説明は省略する。図15は、畝21間を移動する経路情報、土壌の測定値、肥料散布量のログを残すため、ログ記録部114を備えた構成を示す。
ログ記録部114は、制御部105から走行した経路の情報、土壌の測定結果の情報、肥料の散布量の情報を得ると、走行経路の情報に同期して、土壌測定結果と肥料散布量を記録する。これによりロボット100'を走行させることでユーザは畑の状態を逐一知ることが出来る。また、この情報を次回の肥料散布量の計画を行う参考データとして活用することができる。
なお、上述する各実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、上述した本実施形態のロボット100は、農作業支援用自律ロボットを例とし、農地などに作られる畝21と畝21との間を検出し、その畝21と畝21との間を自律移動する場合について説明した。しかし、農地などに作られる山型や台型等の畝に限定せず、高低のある状態が水平に続く畝と畝との間を検出し、その畝と畝との間を自律移動することも可能である。
また、上述した本実施形態のロボット100を構成する各部の制御動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実行することも可能である。
なお、ソフトウェアを用いて処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、リムーバブル記録媒体に一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。リムーバブル記録媒体は、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種記録媒体があげられる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールすることになる。また、ダウンロードサイトからコンピュータに無線転送することになる。また、ネットワークを介してコンピュータに有線で転送することになる。
また、上記実施形態のロボット100を構成する各部は、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に処理を実行するだけに限定するものでない。例えば、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に処理を実行するように構築することも可能である。
また、上記実施形態のロボット100は、ロボット100に各種制御部、記憶部を有し、ロボット100を制御することにしている。しかし、ネットワークを介してロボット100を遠隔制御することが可能なサーバ等の情報処理装置に上述した各種制御部、記憶部の機能を実装し、上述した処理を遠隔操作で行うようにすることも可能である。
100 ロボット
1 ロボット本体
2 アクチュエータ
3 レーザレンジファインダ
4 移動機構
5 土壌測定部
6 肥料散布部
103 首ふり制御部
104 点群取得部
105 制御部
106 畝間入り口検出部
107 畝間進入制御部
108 畝間移動制御部
109 記憶部
110 土壌測定位置制御部
111 土壌測定深度制御部
112 肥料散布位置制御部
113 肥料散布深度制御部
114 ログ記録部
1 ロボット本体
2 アクチュエータ
3 レーザレンジファインダ
4 移動機構
5 土壌測定部
6 肥料散布部
103 首ふり制御部
104 点群取得部
105 制御部
106 畝間入り口検出部
107 畝間進入制御部
108 畝間移動制御部
109 記憶部
110 土壌測定位置制御部
111 土壌測定深度制御部
112 肥料散布位置制御部
113 肥料散布深度制御部
114 ログ記録部
Claims (14)
- ロボットの移動を制御する情報処理装置であって、
畝と畝との間を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出した畝と畝との間の入り口に前記ロボットを進入させるように前記ロボットの移動を制御する畝間進入制御手段と、
前記検出手段で検出した畝と畝との間を前記ロボットが移動するように前記ロボットの移動を制御する畝間移動制御手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記検出手段は、
前記ロボットに搭載された距離センサから取得した点群データから、一定間隔毎に法線ベクトルを算出し、前記法線ベクトルの方向の変化から、畝と地面との境目を検出し、畝と畝との間を検出することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記畝間進入制御手段は、
前記検出手段で検出した畝と畝との間の中心座標を算出し、前記ロボットの中心を前記中心座標に合わせるように前記ロボットの移動を制御することを特徴とする請求項1または請求項2記載の情報処理装置。 - 前記畝間移動制御手段は、
前記検出手段で検出した畝と畝との間の中間座標を順次算出し、前記ロボットの中心を前記中間座標に合わせるように前記ロボットの移動を制御することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 畝の土壌を測定する土壌測定手段と、
前記土壌測定手段により測定された畝の土壌の状態に基づいて肥料を散布する肥料散布手段と
を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 前記検出手段により畝が検出されないとき、土壌の測定と肥料の散布を停止するように前記土壌測定手段と前記肥料散布手段を制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
- 前記制御手段から取得した畝と畝との間の距離に基づいて前記土壌測定手段により土壌を測定する位置を制御する土壌測定位置制御手段を備えることを特徴とする請求項5又は6記載の情報処理装置。
- 前記制御手段から取得した畝と畝との間の距離に基づいて前記肥料散布手段により肥料を散布する位置を制御する肥料散布位置制御手段を備えることを特徴とする請求項5から7の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 予め設定した畝の土壌の深度に応じて前記土壌測定手段が測定する土壌の深度を制御する土壌測定深度制御手段を備えることを特徴とする請求項5から8の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 予め設定した畝の土壌の深度に応じて前記肥料散布手段が肥料を散布する土壌の深度を制御する肥料散布深度制御手段を備えることを特徴とする請求項5から9の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 複数の前記肥料散布手段を備え、
前記制御手段は複数の前記肥料散布手段それぞれの肥料の散布量を、前記土壌測定手段による測定された畝の状態に基づいて同時又は個別に調節することを特徴とする請求項6から10の何れか1項に記載の情報処理装置。 - 前記土壌測定手段により測定される土壌の測定値、前記肥料散布手段により散布される肥料の散布量を、前記ロボットが畝と畝との間を移動する経路情報と共に記録する記録手段を備えることを特徴とする請求項5から請求項11の何れか1項に記載の情報処理装置。
- 畝と畝との間を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出した畝と畝との間の入り口にロボットを進入させるように前記ロボットの移動を制御する畝間進入制御手段と、
前記検出手段で検出した畝と畝との間を前記ロボットが移動するように前記ロボットの移動を制御する畝間移動制御手段と、を有することを特徴とするロボット。 - ロボットの移動を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
畝と畝との間を検出する検出処理と、
前記検出処理で検出した畝と畝との間の入り口に前記ロボットを進入させるように前記ロボットの移動を制御する畝間進入制御処理と、
前記検出処理で検出した畝と畝との間を前記ロボットが移動するように前記ロボットの移動を制御する畝間移動制御処理と、を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015112526A JP2016012348A (ja) | 2014-06-04 | 2015-06-02 | 情報処理装置、ロボット及びプログラム |
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JP2014115572 | 2014-06-04 | ||
JP2014115572 | 2014-06-04 | ||
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ID=55228987
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021024019A (ja) * | 2019-08-02 | 2021-02-22 | 国立大学法人信州大学 | 軌道生成装置 |
WO2021192624A1 (ja) * | 2020-03-26 | 2021-09-30 | 株式会社レグミン | 農作業用走行車、制御装置及びプログラム |
JP2022029733A (ja) * | 2020-08-05 | 2022-02-18 | ヤンマーホールディングス株式会社 | 農作業車両の自律走行システム |
JP7545933B2 (ja) | 2021-06-03 | 2024-09-05 | 日立チャネルソリューションズ株式会社 | 農業支援システム及び移動体 |
-
2015
- 2015-06-02 JP JP2015112526A patent/JP2016012348A/ja active Pending
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