JP2016011561A - 自動ドア装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の自動ドア装置は、回動する折戸と、スライドする引戸と、を含むドアと、ドアを自動で開閉する開閉装置と、を備え、折戸は、躯体に連結された外側戸板と、外側戸板に連結された内側戸板と、を備え、引戸は、内側戸板に対して開閉方向に相対移動可能となるように、内側戸板に係合され、開閉装置は、引戸に接続される接続部材と、引戸に、接続部材を介して、開閉方向の駆動力を与える駆動部と、回動変換部と、を備え、駆動部は、引戸に開閉方向外向きの駆動力を与えて、引戸を開き、回動変換部は、引戸が開き切った状態から、さらに開閉方向外向きの駆動力が引戸に与えられた際に、開閉方向外向きの駆動力の少なくとも一部を回動方向の駆動力に変換して、折戸を回動させることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
特許文献1に記載されている扉開閉機構は、スライドする移動扉と、移動扉と重ね合わされた状態で共にスイングする固定扉と、を備えている。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
また、以下の説明においては、Y軸方向を前後方向と呼び、+Y側を前側、−Y側を後側と呼ぶ。
図1は、本実施形態の自動ドア装置1を示す斜視図である。図2は、本実施形態の自動ドア装置1を示す正面図である。図3は、図1におけるIII−III断面図である。図4は、自動ドア装置1を示す部分拡大正面図である。なお、図1から図4においては、両開き式ドア2が閉じている状態を示している。
両開き式ドア2は、一対のドア、すなわち、左側ドア(ドア)2aと、右側ドア(ドア)2bと、を備える。両開き式ドア2は、開閉装置3と左側縦枠体12と右側縦枠体13とレール16とで囲まれた領域に設けられている。本実施形態の両開き式ドア2は、全面開放型の両開き式ドアである。
左側ドア2aは、左向き(+X向き)に移動することで開き、右向き(−X向き)に移動することで閉じる。右側ドア2bは、左側ドア2aとは逆に、右向き(−X向き)に移動することで開き、左向き(+X向き)に移動することで閉じる。
なお、以下の説明においては、左側ドア2aと右側ドア2bとのそれぞれについて、開閉方向(X軸方向)においてドアが閉じる向きの側を内側、ドアが開く向きの側を外側、と呼ぶ場合がある。
また、左側ドア2aは、図3に示すように、上部ガイドレール27と、上部ガイドローラ26と、下部ガイド部120と、をさらに備える。右側ドア2bについても同様である。
折戸23は、鉛直方向回り(θZ方向)に回動して開閉する。より詳細には、本実施形態において折戸23は、引戸20が開いた後に、引戸20とともに回動して開閉する。折戸23の正面視(ZX面視)形状は、閉じた状態において縦長の長方形状である。折戸23は、外側戸板22と、内側戸板21と、を備える。
内側戸板21は、外側戸板22の内側(−X側)に設けられている。内側戸板21は、蝶番24a,24b,24cによって、外側戸板22と鉛直方向回り(θZ方向)に回転可能に接続されている。内側戸板21は、本体板部21aと、上側突出板部21bと、下側突出板部21cと、を備える。
上側突出板部21bは、折戸23の全幅に対応する長さを有し、本体板部21aの上側(+Z側)の端部に設けられている。上側突出板部21bは、本体板部21aよりも外側(+X側)に延びた横長の長方形状である。図3及び図4に示すように、上側突出板部21bの引戸20側(−Y側)の面には、開閉方向(X軸方向)に延びる溝21dが形成されている。
下部ガイドローラ122は、支持部材121の延びた側(−Y側)の先端に、上側(+Z側)に突出して設けられている。
引戸20は、縦長の板状部材である。引戸20は、開閉方向(X軸方向)にスライド可能である。引戸20は、少なくとも一部が折戸23と正面視(ZX面視)で重なる状態でスライドする。
なお、本明細書において、折戸23と引戸20とが重なるとは、部分的に重なることも含む。
左側ドア2aは、図2に示すように、振れ止め部130をさらに備える。右側ドア2bは、振れ止め部730をさらに備える。
振れ止め部130は、引戸20の下側(−Z側)の端部に設けられている。振れ止め部130の引戸20の幅方向(図2では、X軸方向)における位置は、引戸20が折戸23と共に回動する際に、回転中心となる位置である。
振れ止め部130は、図5(A)及び図5(B)に示すように、引戸20の下側(−Z側)の面から突出する軸部130aと、軸部130aに鉛直方向回り(θZ方向)に回転可能に接続された本体部130bと、を備える。
本実施形態においては、本体部130bは、直方体形状である。本体部130bは、レール16内に挿入されている。
振れ止め部730は、左側ドア2aの振れ止め部130と同様である。
本実施形態の両開き式ドア2は、折戸23に設けられた係合用ガイド部材28と、折戸623に設けられた係合用ガイド部材628と、をさらに備える。
係合用ガイド部材28は、図4に示すように、左側ドア2aにおける内側戸板21の上側突出板部21bに設けられている。係合用ガイド部材28は、開閉方向(X軸方向)に延びた部材である。
ガイド部28bには、図4及び図6に示すように、開閉方向内側(−X側)に開口する係合用ガイド溝28cが形成されている。係合用ガイド溝28cは、開閉方向(X軸方向)に延びている。
本実施形態の両開き式ドア2は、引戸20に設けられた係合ピン(係合部材)25と、引戸620に設けられた係合ピン(係合部材)625と、をさらに備える。
本実施形態の両開き式ドア2は、折戸23に設けられた回動規制ピン(回動規制部材)29と、折戸623に設けられた回動規制ピン(回動規制部材)629と、をさらに備える。
本実施形態の開閉装置3は、図4及び図6に示すように、筐体4と、駆動装置80と、折戸駆動用リンク機構30,630と、引戸駆動用リンク機構40,640と、回動規制機構90,690と、姿勢規制機構100,700と、回動変換部50,650と、を備える。筐体4は、各機構を内部に収容する。
引戸駆動用リンク機構40は、左側ドア2aの引戸20の上側(+Z側)の端部に取り付けられている。引戸駆動用リンク機構640は、右側ドア2bの引戸620の上側(+Z側)の端部に取り付けられている。
回動変換部50,650は、後述する筐体4のベース部55に取り付けられている。
図8は、図3における部分拡大断面図である。図8においては、左側ドア2a及び開閉装置3のうち左側ドア2aに接続される部分を適宜省略している。
図9(A)及び図9(B)は、折戸駆動用リンク機構30及び引戸駆動用リンク機構40の部分を示す図である。図9(A)は、正面図である。図9(B)は、底面図である。
図10は、開閉装置3の部分を示す平面図である。
なお、図7及び図10においては、両開き式ドア2が閉じている状態を示している。
筐体4は、カバー11と、ベース部55と、支持板51と、を備える。
カバー11は、開閉装置3の上側(+Z側)と、開閉装置3の前側(+Y側)と、を覆っている。
ベース部55は、基板55aと、上側差込部55bと、下側差込部55cと、を備える。
上側差込部55bは、基板55aの上側(+Z側)の端部に固定されている。上側差込部55bは、基板55aの後側(−Y側)に突出している。
下側差込部55cは、基板55aの下側(−Z側)の端部に固定されている。下側差込部55cは、基板55aの後側(−Y側)に突出している。
駆動装置80は、図7に示すように、モータ(駆動部)81と、減速機82と、第1駆動ベルト(第1駆動部材)70と、第2駆動ベルト(第2駆動部材)71と、左側接続部材(接続部材)60と、右側接続部材(接続部材)660と、支持軸76と、支持軸77と、駆動プーリ73と、補助プーリ75と、従動プーリ72と、従動プーリ74と、を備える。
モータ81と、減速機82とは、基板55aの前側(+Y側)の面における右側ドア2b側(−X側)に固定されている。減速機82の出力軸には、駆動プーリ73が設けられている。モータ81は、引戸20及び引戸620に、左側接続部材60及び右側接続部材660を介して、開閉方向(X軸方向)の駆動力を与える。
モータ81及び減速機82としては、特に限定されず、いかなる公知のモータ及び減速機を用いてもよい。
第1駆動ベルト70は、モータ81によって駆動される環状のタイミングベルトである。第1駆動ベルト70は、開閉方向(X軸方向)に沿って設けられている。第1駆動ベルト70は、駆動プーリ73と、補助プーリ75と、に巻き掛けられている。
第2駆動ベルト71は、第1駆動ベルト70と連結された環状のタイミングベルトである。第2駆動ベルト71は、開閉方向(X軸方向)に沿って設けられている。第2駆動ベルト71は、第1駆動ベルト70の前側(+Y側)に設けられている。本実施形態においては、第2駆動ベルト71は、左側接続部材60によって、第1駆動ベルト70と連結されている。
従動プーリ72は、開閉装置3の開閉方向(X軸方向)の右側(−X側)の端部に設けられている。従動プーリ72は、基板55aの前側(+Y側)の面から突出する支持軸77に設けられている。従動プーリ72は、駆動プーリ73よりも外側(−X側)に設けられている。
左側接続部材60は、第2駆動ベルト71の開閉方向左側(+X側)に固定されている。左側接続部材60は、図6に示すように、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とを連結する。すなわち、一対の接続部材のうち駆動装置80から遠い側に設けられた左側接続部材60は、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とを連結する。左側接続部材60は、引戸駆動用リンク機構40を介して、左側ドア2aと接続されている。より詳細には、左側接続部材60は、引戸駆動用リンク機構40を介して、左側ドア2aの引戸20と接続されている。
支持金具61は、第1金具部61aと、第2金具部61bと、第3金具部61cと、第4金具部61dと、第5金具部61eと、第6金具部61fと、を備える。
第2金具部61bは、第1金具部61aの上側(+Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第2金具部61bは、第1駆動ベルト70の後側(−Y側)まで延びている。
第4金具部61dは、第3金具部61cの上側(+Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第4金具部61dは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)まで延びている。
第6金具部61fは、第1金具部61aの下側(−Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第6金具部61fの下側(−Z側)の面には、後述する引戸駆動用リンク機構40の引戸用接続リンク45が接続されている。
押圧ローラ64は、押圧ローラ保持金具63の前側(+Y側)の端部に、鉛直方向回り(θZ方向)に回転可能に保持される。押圧ローラ64は、折戸23を開閉しない状態において、後述する回動規制機構90の回動規制用切換リンク91と、後述する姿勢規制機構100の姿勢規制用切換リンク101と、を前後方向後側(−Y側)から押圧する。
接続部材用スライドレール54aは、図4に示すように、開閉方向(X軸方向)に延びている。接続部材用スライドレール54aは、開閉方向(X軸方向)において、左側ドア2aの全体に沿って設けられている。
右側接続部材660は、図7に示すように、第2駆動ベルト71の開閉方向右側(−X側)に固定されている。右側接続部材660は、図8に示すように、引戸駆動用リンク機構640を介して、右側ドア2bと接続されている。より詳細には、右側接続部材660は、引戸駆動用リンク機構640を介して、右側ドア2bの引戸620と接続されている。
支持金具661は、第1金具部661aと、第2金具部661bと、第3金具部661cと、第4金具部661dと、を備える。
第2金具部661bは、第1金具部661aの上側(+Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第2金具部661bは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)まで延びている。
第4金具部661dは、第1金具部661aの下側(−Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第4金具部661dの下側(−Z側)の面には、引戸駆動用リンク機構640が接続されている。
押圧ローラ664は、左側接続部材60の押圧ローラ64と同様に、折戸623を開閉しない状態において、後述する回動規制機構690の回動規制用切換リンク691と、後述する姿勢規制機構700の姿勢規制用切換リンク701と、を後側(−Y側)から押圧する。
折戸駆動用リンク機構30は、左側ドア2aの折戸23に固定されている。折戸駆動用リンク機構30は、図6、図9(A)及び図9(B)に示すように、本体部30aと、軸部31と、ガイドローラ32a,32b,32c,32d,32e,32fと、姿勢規制用レバー33と、を備える。
ガイドローラ32a〜32fが回転することで、折戸駆動用リンク機構30が、折戸用ガイドレール53の内部を開閉方向(X軸方向)に移動する。
リンク部33aの一端は、軸部31の上側(+Z側)の端部に固定されている。リンク部33aの他端には、接触部33bが設けられている。リンク部33aは、図10に示すように、軸部31から前側(+Y側)に延びている。リンク部33aは、内側戸板21の主面の法線方向(図10においては、Y軸方向)に対して傾いている。
引戸駆動用リンク機構40は、図10に示すように、左側ドア2aの引戸20を駆動するためのリンク機構である。引戸駆動用リンク機構40は、引戸20に固定されている。引戸駆動用リンク機構40は、図6、図9(A)及び図9(B)に示すように、本体部40aと、軸部41と、ガイドローラ42a,42b,42c,42d,42e,42fと、引戸駆動レバー43と、回動変換レバー44と、引戸用接続リンク45と、を備える。
ガイドローラ42a〜42fが回転することで、引戸駆動用リンク機構40が、引戸用ガイドレール52の内部を開閉方向(X軸方向)に移動する。
リンク部44aの一端は、軸部41に固定されている。リンク部44aの他端には、回動変換ローラ44bが設けられている。リンク部44aは、引戸駆動レバー43に対して内側(−X側)に傾いた方向に延びている。すなわち、回動変換レバー44の長さ方向は、引戸駆動レバー43の長さ方向に対して傾いている。
回動変換ローラ44bは、図6に示すように、リンク部44aの先端から上側(+Z側)に突出している。
回動規制機構90は、左側ドア2aの折戸23の回動を規制する。回動規制機構90は、図10に示すように、回動規制用切換リンク91と、回動規制用平行リンク(平行リンク)94a,94bと、回動規制用接続リンク92と、伝達用レバー93と、伝達軸96と、回動規制フック95と、引張バネ97a,97bと、を備える。
平坦部91aは、開閉方向(X軸方向)と平行な部分である。
傾斜部91bは、回動規制用切換リンク91の外側(+X側)の端部に設けられた開閉方向(X軸方向)に対して傾いた部分である。傾斜部91bは、外側(+X側)に向かうにしたがって、回動規制用切換リンク91と引戸20との距離が連続的に大きくなるように傾斜している。
回動規制用切換リンク91は、回動規制用平行リンク94a,94bに接続されている。これにより、回動規制用切換リンク91は、前後方向(Y軸方向)に平行移動可能となっている。
回動規制用切換リンク91の平坦部91aは、折戸23を開閉しない状態においては、左側接続部材60の押圧ローラ64から、前後方向前向き(+Y向き)に押圧されている。
伝達軸96は、図4に示すように、固定金具110に、軸回り(θZ方向)に回転可能となるように保持されている。伝達軸96の下側(−Z側)の端部は、底板部51bを貫通して、底板部51bの下側(−Z側)に突出している。伝達軸96の下側(−Z側)の端部には、回動規制フック95が固定されている。
姿勢規制機構100は、左側ドア2aの姿勢を規制する。姿勢規制機構100は、図10に示すように、姿勢規制用切換リンク101と、姿勢規制用接続リンク102と、姿勢規制リンク103と、姿勢規制用平行リンク(平行リンク)104a,104bと、引張バネ107と、回転軸105と、を備える。
平坦部101aは、開閉方向(X軸方向)と平行な部分である。
傾斜部101bは、姿勢規制用切換リンク101の外側(+X側)の端部に設けられた開閉方向(X軸方向)に対して傾いた部分である。傾斜部101bは、回動規制用切換リンク91の傾斜部91bと同様である。
姿勢規制用切換リンク101の平坦部101aは、折戸23を開閉しない状態においては、左側接続部材60の押圧ローラ64から、前後方向前向き(+Y向き)に押圧されている。
回動変換部50は、左側ドア2aを回動させる。回動変換部50は、図6に示すように、基板55aの前側(+Y側)の面に固定されている。回動変換部50は、基板55aの前側(+Y側)の面から突出して設けられている。回動変換部50の下側(−Z側)の面には、回動変換用ガイド溝50aが形成されている。
次に、本実施形態の自動ドア装置1の開閉動作について説明する。
図11及び図12は、両開き式ドア2の開いている途中の状態における開閉装置3の部分を示す平面図である。図11は、引戸20のみが開いた状態を示している。より詳細には、図11は、引戸20が開いた後から折戸23が開くまでの間の状態を示している。図12は、引戸20が開いた状態となった後、折戸23が開く途中の状態を示している。図13は、両開き式ドア2が完全に開いた状態における開閉装置3の部分を示す平面図である。
また、右側接続部材660は、第2駆動ベルト71の下側(−Z側)と固定されている。すなわち、右側接続部材660は、第2駆動ベルト71における左側接続部材60が固定された側と逆側に固定されている。そのため、第2駆動ベルト71が駆動されることで、左側接続部材60と右側接続部材660とは、互いに開閉方向(X軸方向)の逆向きに移動する。
まず、閉じた両開き式ドア2を開く動作について説明する。
図1及び図2に示す両開き式ドア2が閉じた状態においては、図4に示す正面視(ZX面視)において、駆動プーリ73を時計回りに回転させることで、第1駆動ベルト70が時計回りに回転し、第2駆動ベルト71が反時計回りに回転する。すなわち、第2駆動ベルト71の上側(+Z側)は、左向き(+X向き)に移動し、第2駆動ベルト71の下側(−Z側)は、右向き(−X向き)に移動する。これにより、第2駆動ベルト71の上側(+Z側)と固定されている左側接続部材60は、接続部材用スライドレール54aに沿って、左向き(+X向き)に移動する。第2駆動ベルト71の下側(−Z側)と固定されている右側接続部材660は、接続部材用スライドレール654aに沿って、右向き(−X向き)に移動する。
次に、開いた両開き式ドア2を閉じる動作について説明する。
開いた状態の両開き式ドア2を閉じる際には、開く際とは逆に、図4に示す正面視(ZX面視)において、モータ81によって駆動プーリ73を反時計回りに回転させる。これにより、左側接続部材60は右向き(−X向き)に移動し、右側接続部材660は左向き(+X向き)に移動する。
引戸駆動レバー43は、回動変換部50と左側接続部材60によって加えられる回転モーメントにより回転し、その結果、折戸23及び引戸20が閉じる方向に回動する。
また、引戸20,620と折戸23,623との開閉を自動で行うことができるため、簡便である。
これに対して、本実施形態によれば、回動変換部50が設けられているため、引戸20が開いた状態からさらに左側接続部材60を開閉方向外側(+X側)に移動させた際に、左側ドア2aに回動方向のモーメントが加えられる。これにより、本実施形態によれば、両開き式ドア2を開く際に、折戸23が回動し始めないことを抑制できる。
また、この場合において左側接続部材60は、第1駆動ベルト70における駆動プーリ73の下側(−Z側)の部分とのみ固定されていてもよいし、第2駆動ベルト71における従動プーリ72の上側(+Z側)の部分とのみ固定されていてもよい。
図17は、本実施形態の他の一例である自動ドア装置201を示す正面図である。
なお、以下の説明においては、上記と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
左側ドア202aは、左側縦枠体12に蝶番224a,224b,224cを介して、設けられている。左側ドア202aは、折戸223と、引戸20と、を備える。
右側ドア202bは、左右対称である点を除いて、左側ドア202aと同様である。
図18に示すように、左側ドア(ドア)302Aは、折戸323Aと、引戸320Aと、上部スライドレール327と、上部ガイドスライド326と、下部ガイド部330と、を備える。折戸323Aは、内側戸板321Aを備える。
下部ガイドローラ332は、支持部材331の延びた側(+Y側)の先端に、上側(+Z側)に突出して設けられている。下部ガイドローラ332は、折戸323Aの溝331aと係合している。
図19に示すように、左側ドア(ドア)302Bは、折戸323Bと、引戸320Bと、上部ガイドレール27と、上部ガイドローラ26と、下部ガイド部330と、浮き上がり抑制ガイド329と、を備える。折戸323Bは、内側戸板321Bを備える。
図20(A)及び図20(B)は、本実施形態の振れ止め部の他の一例を示す図である。図20(A)は、断面図である。図20(B)は、斜視図である。
本体部330bは、長方形状の板状部材である。本体部330bは、レール316内に挿入されている。レール316は、形成されている溝の幅(Y軸方向長さ)が狭い点を除いて、上記説明したレール16と同様である。
図21(A)及び図21(B)は、折戸駆動用リンク機構350の部分を示す図である。図21(A)は、正面図である。図21(B)は、底面図である。
また、本実施形態においては、引戸駆動用リンク機構を、図21(A)及び図21(B)に示す折戸駆動用リンク機構350と同様の構成としてもよい。
図22は、本実施形態の他の一例である折戸駆動用リンク機構370及び引戸駆動用リンク機構360を示す側面図である。
図22に示すように、この構成においては、引戸用ガイドレール52の代わりに引戸用スライドレール363aが設けられ、折戸用ガイドレール53の代わりに折戸用スライドレール373aが設けられている。
接続部362は、底板部51bの上側(+Z側)において、軸部361に対して軸回り(θZ方向)に回転可能に接続されている。接続部362は、前後方向後側(−Y側)に延びている。接続部362の下側(−Z側)の面には、スライド部363bが固定されている。スライド部363bは、引戸用スライドレール363aに係合されている。
接続部372は、底板部51bの上側(+Z側)において、軸部371に固定されている。接続部372は、前後方向後側(−Y側)に延びている。接続部372の下側(−Z側)の面には、スライド部373bが固定されている。スライド部373bは、折戸用スライドレール373aに係合されている。
図23に示すように、この構成においては、底板部51bの上側(+Z側)の面に、支持部材394が設けられている。また、この構成においては、引戸用ガイドレール52の代わりに引戸用スライドレール383aが設けられ、折戸用ガイドレール53の代わりに折戸用スライドレール393aが設けられている。
折戸用スライドレール393aは、レール固定部394aの前側(+Y側)の面に固定されている。図示は省略するが、折戸用スライドレール393aは、開閉方向(X軸方向)に延びている。
接続部382は、底板部51bの上側(+Z側)において、軸部381に対して軸回り(θZ方向)に回転可能に接続されている。接続部382は、前後方向後側(−Y側)に延び、延びた先端において上側(+Z側)に折り曲げられている。接続部382における上側(+Z側)に折り曲げられた部分の後側(−Y側)の面には、スライド部383bが固定されている。スライド部383bは、引戸用スライドレール383aに係合されている。
接続部392は、底板部51bの上側(+Z側)において、軸部371に固定されている。接続部372は、前後方向後側(−Y側)に延び、延びた先端において上側(+Z側)に折り曲げられている。接続部392における上側(+Z側)に折り曲げられた部分の後側(−Y側)の面には、スライド部393bが固定されている。スライド部393bは、折戸用スライドレール393aに係合されている。
図24及び図25は、本実施形態の他の一例である左側ドア402aを示す図である。図24は、正面図である。図25は、平面図である。
左側ドア(ドア)402aは、折戸423を備える。折戸423は、外側戸板422と、内側戸板21と、を備える。
図26(A)及び図26(B)は、本実施形態の他の一例である回動規制機構430を示す平面図である。図26(A)は、左側ドア2a(図示省略)を開く途中において、回動規制フック95(図示省略)による規制が解放された状態を示している。図26(B)は、左側ドア2aを閉じる途中において、回動規制フック95により回動が規制されている状態を示している。
また、本実施形態においては、図26(A)及び図26(B)において示した引張バネを用いない切換え機構を、姿勢規制機構に適用してもよい。
第2実施形態は、第1実施形態に対して、引戸が設けられていない点において異なる。
なお、以下の説明においては、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号付す等により説明を省略する場合がある。
開閉装置503は、図28に示すように、横梁1008の前面1009に固定されている。開閉装置503は、通路1000の幅方向(X軸方向)の全体に延びている。開閉装置503の詳細については後述する。
両開き式ドア502は、一対のドア、すなわち、左側ドア(ドア)502aと、右側ドア(ドア)502bと、を備える。左側ドア502aは、図27に示すように、折戸523を備える。右側ドア502bは、折戸823を備える。左側ドア502aと右側ドア502bとは、第1実施形態の左側ドア2aと右側ドア2bとに対して、引戸が設けられていない点において異なる。これにより、本実施形態の両開き式ドア502は、折戸523,823が回動してそれぞれ逆向きに開閉することによって全体開閉する。
折戸523は、外側戸板522と、内側戸板521と、を備える。
外側戸板522の上側(+Z側)の端部は、軸525aを介して、開閉装置503の後述する支持板551と鉛直方向回り(θZ方向)に回転可能に接続されている。軸525aは、図32(A)に示すように、外側戸板522の外側(+X側)の端部で、かつ、厚さ方向(図32(A)においては、Y軸方向)の中心に設けられている。
左側ドア502aは、図27に示すように、振れ止め部540をさらに備える。右側ドア502bは、振れ止め部840をさらに備える。
振れ止め部540は、折戸523における内側戸板521の下側(−Z側)の端部に設けられている点を除いて、第1実施形態の振れ止め部130と同様である。振れ止め部840についても同様である。
本実施形態の開閉装置503は、図27に示すように、筐体504と、駆動装置580と、折戸駆動用リンク機構530,830と、を備える。筐体504は、各機構を内部に収容する。
折戸駆動用リンク機構530は、折戸523の内側戸板521の上側(+Z側)の端部に設けられている。折戸駆動用リンク機構830は、折戸823の内側戸板821の上側(+Z側)の端部に設けられている。
筐体504は、図27に示すように、基板555と、支持板551,851と、固定金具554,854と、を備える。
基板555は、開閉方向(X軸方向)に延びる板状部材である。基板555は、横梁1008の前面1009に固定されている。
駆動装置580は、図29(B)に示すように、左側接続部材(接続部材)560と、右側接続部材(接続部材)860と、を備える。
左側接続部材560は、第2駆動ベルト71の開閉方向左側(+X側)に固定されている。左側接続部材560は、図30に示すように、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とを連結する。左側接続部材560は、図27に示すように、折戸駆動用リンク機構530を介して、左側ドア502aにおける折戸523の内側戸板521と接続されている。
支持金具561は、第1金具部561aと、第2金具部561bと、第3金具部561cと、第4金具部561dと、を備える。
第2金具部561bは、第1金具部561aの後側(−Y側)の端部から、上側(+Z側)に延びた部分である。第2金具部561bは、第1駆動ベルト70の後側(−Y側)に設けられている。第2金具部561bには、第1駆動ベルト固定金具562aが固定されている。
第4金具部561dは、第3金具部561cの前側(+Y側)の端部から、上側(+Z側)に延びた部分である。第4金具部561dは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)に設けられている。第4金具部561dには、第2駆動ベルト固定金具562bが固定されている。
右側接続部材860は、図29(B)に示すように、第2駆動ベルト71の開閉方向右側(−X側)に固定されている。右側接続部材860は、図27に示すように、折戸駆動用リンク機構830を介して、右側ドア502bにおける折戸823の内側戸板821と接続されている。
支持金具861は、第1金具部861aと、第2金具部861bと、を備える。
第2金具部861bは、第1金具部861aから、上側(+Z側)に延びた部分である。第2金具部861bは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)に設けられている。第2金具部861bには、第2駆動ベルト固定金具862が固定されている。
折戸駆動用リンク機構530は、図27に示すように、左側ドア502aにおける折戸523の内側戸板521に固定されている。折戸駆動用リンク機構530は、図29(A)及び図30に示すように、軸部531と、接続部532と、折戸駆動レバー533と、折戸用接続リンク534と、スライド部536と、を備える。
接続部532は、底板部551bの上側(+Z側)において、軸部531に対して軸回り(θZ方向)に回転可能に接続されている。接続部532は、平面視で略5角形状である。接続部532の下側(−Z側)の面には、スライド部536が固定されている。
スライド部536は、折戸用スライドレール552と係合している。スライド部536の構成は、特に限定されず、例えば、上述したスライド部65と同様にできる。
第1実施形態と同様にして、駆動装置580を駆動することによって、本実施形態の両開き式ドア502を開閉できる。図32(A)に示す両開き式ドア502が閉じた状態において、駆動装置580が開く向きに駆動すると、折戸駆動用リンク機構530を介して、折戸523に駆動力が伝達される。
一方、図32(C)に示す両開き式ドア502が閉じた状態において、駆動装置580を閉じる向きに駆動すると、折戸523,823が閉じる向きに回動し、両開き式ドア502を閉じることができる。
これにより、本実施形態の両開き式ドア502を開閉できる。
また、本実施形態によれば、回動変換部563,863が設けられているため、両開き式ドア502を開く際に、折戸523,823が回動しないことを抑制できる。
Claims (12)
- 回動する折戸と、スライドする引戸と、を含むドアと、
前記ドアを自動で開閉する開閉装置と、
を備え、
前記折戸は、躯体に連結された外側戸板と、前記外側戸板に連結された内側戸板と、を備え、
前記引戸は、前記折戸より前記ドアの開閉方向の内側に設けられ、前記内側戸板に対して前記開閉方向に相対移動可能となるように、前記内側戸板に係合され、
前記開閉装置は、
前記引戸に接続される接続部材と、
前記引戸に、前記接続部材を介して、前記開閉方向の駆動力を与える駆動部と、
前記開閉方向の駆動力の少なくとも一部を前記折戸の回動方向の駆動力に変換する回動変換部と、
を備え、
前記駆動部は、前記引戸に前記開閉方向外向きの駆動力を与えて、前記引戸を開き、
前記回動変換部は、前記引戸が開き切った状態から、さらに前記開閉方向外向きの駆動力が前記引戸に与えられた際に、前記開閉方向外向きの駆動力の少なくとも一部を前記回動方向の駆動力に変換して、前記折戸を回動させることを特徴とする自動ドア装置。 - 前記開閉装置は、前記引戸を駆動させるための引戸駆動用リンク機構を備え、
前記回動変換部は、前記開閉方向に対して傾いた方向に延びる回動変換用ガイド溝を有する部材であり、
前記引戸駆動用リンク機構は、
前記引戸に固定された引戸駆動レバーと、
前記引戸駆動レバーと前記接続部材とを接続する引戸用接続リンクと、
前記引戸駆動レバーに固定され、先端に回動変換ローラを備える回動変換レバーと、
を備え、
前記回動変換ローラは、前記ドアの開閉動作の少なくとも一部において、前記回動変換部の前記回動変換用ガイド溝の内部に挿入され、
前記ドアは、前記回動変換ローラを介して、前記回動変換部から回動方向のモーメントを受ける、請求項1に記載の自動ドア装置。 - 前記回動変換レバーの長さ方向は、前記引戸駆動レバーの長さ方向に対して傾いている、請求項2に記載の自動ドア装置。
- 前記ドアは、一対設けられ、
前記接続部材は、一対設けられ、前記一対のドアとそれぞれ接続され、
前記開閉装置は、
前記駆動部によって駆動される駆動プーリと、
前記駆動プーリに対して、前記開閉方向の長さの半分以上の距離だけ前記開閉方向に離間した補助プーリと、
前記駆動プーリと前記補助プーリとに巻き掛けられた環状の第1駆動部材と、
前記開閉装置の前記開閉方向の両端部に設けられた一対の従動プーリと、
前記一対の従動プーリに巻き掛けられた第2駆動部材と、
を備え、
前記第1駆動部材と前記第2駆動部材とは、連結され、
前記一対の接続部材のうちの少なくとも一方は、前記第2駆動部材に固定されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の自動ドア装置。 - 前記一対の接続部材のうちの一方は、前記第2駆動部材における前記従動プーリの前記ドア側を移動する部分に固定され、
前記一対の接続部材のうちの他方は、前記第2駆動部材における前記従動プーリの前記ドア側と逆側を移動する部分に固定される、請求項4に記載の自動ドア装置。 - 前記一対の接続部材のうち前記駆動部から遠い側に設けられた接続部材は、前記第1駆動部材と前記第2駆動部材とを連結する、請求項5に記載の自動ドア装置。
- 前記第1駆動部材と前記第2駆動部材とを連結する接続部材は、前記第1駆動部材における前記駆動プーリの前記ドア側を移動する部分に固定されるとともに、前記第2駆動部材における前記従動プーリの前記ドア側と逆側を移動する部分に固定される、請求項6に記載の自動ドア装置。
- 前記開閉装置は、前記ドアの姿勢を規制する姿勢規制機構を備え、
前記姿勢規制機構は、
一対の平行リンクによって平行移動可能に設けられた姿勢規制用切換リンクと、
前記姿勢規制用切換リンクに接続された姿勢規制リンクと、
を備え、
前記折戸には、姿勢規制用レバーが固定され、
前記接続部材には、押圧ローラが設けられ、
前記押圧ローラは、前記折戸が閉じた状態に移行する際に、前記姿勢規制用切換リンクを押圧して平行移動させ、
前記姿勢規制リンクは、前記姿勢規制用切換リンクの平行移動と連動して、前記姿勢規制用レバーを押圧し、前記姿勢規制用レバーを介して、前記折戸に閉じる向きの回動方向のモーメントを加える、請求項1から7のいずれか一項に記載の自動ドア装置。 - 係合用ガイド溝が形成された係合用ガイド部材と、
前記引戸に固定された係合部材と、
をさらに備え、
前記係合用ガイド部材は、前記内側戸板に固定され、
前記係合部材は、前記ドアが回動する際に、前記係合用ガイド部材の前記係合用ガイド溝と係合する、請求項1から8のいずれか一項に記載の自動ドア装置。 - 前記折戸に固定された回動規制部材をさらに備え、
前記開閉装置は、回動規制機構を備え、
前記回動規制機構は、
一対の平行リンクによって平行移動可能に設けられた回動規制用切換リンクと、
前記回動規制用切換リンクに接続された回動規制フックと、
を備え、
前記接続部材には、押圧ローラが設けられ、
前記押圧ローラは、前記折戸が閉じた状態に移行する際に、前記回動規制用切換リンクを押圧して平行移動させ、
前記回動規制フックは、前記回動規制用切換リンクの平行移動と連動して、前記回動規制部材と係合する、請求項1から9のいずれか一項に記載の自動ドア装置。 - 回動する折戸を含む一対のドアと、前記一対のドアを開閉する開閉装置と、を備える自動ドア装置であって、
前記開閉装置は、
駆動部と、
前記駆動部によって駆動される駆動プーリと、
前記駆動プーリに対して、前記一対のドアの開閉方向の長さの半分以上の距離だけ前記開閉方向に離間した補助プーリと、
前記駆動プーリと前記補助プーリとに巻き掛けられた環状の第1駆動部材と、
前記開閉装置の前記開閉方向の両端部に設けられた一対の従動プーリと、
前記一対の従動プーリに巻き掛けられた第2駆動部材と、
前記一対のドアのそれぞれと接続される一対の接続部材と、
を備え、
前記第1駆動部材と前記第2駆動部材とは、連結され、
前記一対の接続部材のうちの少なくとも一方は、前記第2駆動部材に固定されていることを特徴とする自動ドア装置。 - 前記折戸は、躯体に連結された外側戸板と、前記外側戸板に連結された内側戸板と、を備え、
前記開閉装置は、
前記折戸を駆動させるための折戸駆動用リンク機構と、
前記接続部材に固定された回動変換部と、
を備え、
前記折戸駆動用リンク機構は、
前記内側戸板に固定された折戸駆動レバーと、
前記折戸駆動レバーと前記接続部材とを接続する折戸用接続リンクと、
を備え、
前記回動変換部は、前記折戸が閉じた状態から開いた状態に移行する際に、前記折戸駆動レバーと前記折戸用接続リンクとの関節部を、前記開閉方向の内側から外側へ向けて押圧する、請求項11に記載の自動ドア装置。
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