JP2016011561A - 自動ドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドする戸と回動する戸とを備えたドアを容易に開閉できる自動ドア装置を提供する。
【解決手段】本発明の自動ドア装置は、回動する折戸と、スライドする引戸と、を含むドアと、ドアを自動で開閉する開閉装置と、を備え、折戸は、躯体に連結された外側戸板と、外側戸板に連結された内側戸板と、を備え、引戸は、内側戸板に対して開閉方向に相対移動可能となるように、内側戸板に係合され、開閉装置は、引戸に接続される接続部材と、引戸に、接続部材を介して、開閉方向の駆動力を与える駆動部と、回動変換部と、を備え、駆動部は、引戸に開閉方向外向きの駆動力を与えて、引戸を開き、回動変換部は、引戸が開き切った状態から、さらに開閉方向外向きの駆動力が引戸に与えられた際に、開閉方向外向きの駆動力の少なくとも一部を回動方向の駆動力に変換して、折戸を回動させることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動ドア装置に関する。
例えば、特許文献1に示すように、通常は間口を必要なだけ開放し、非常時等には間口を更に広く開放することができるようにした扉開閉機構が提案されている。
特許文献1に記載されている扉開閉機構は、スライドする移動扉と、移動扉と重ね合わされた状態で共にスイングする固定扉と、を備えている。
実公平6−35105号公報
上記のような扉開閉機構においては、スライドする移動扉の開閉は自動で行われるものの、移動扉と共にスイング(回動)する固定扉の開閉は手動で行う必要があった。そのため、扉を全開するには手間がかかり、かつ、固定扉の開閉方法を知る者でなければ扉を全開できないという問題があった。
本発明の一つの態様は、上記問題点に鑑みて成されたものであって、スライドする戸と回動する戸とを備えたドアを容易に開閉できる自動ドア装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の自動ドア装置の一つの態様は、回動する折戸と、スライドする引戸と、を含むドアと、前記ドアを自動で開閉する開閉装置と、を備え、前記折戸は、躯体に連結された外側戸板と、前記外側戸板に連結された内側戸板と、を備え、前記引戸は、前記折戸より前記ドアの開閉方向の内側に設けられ、前記内側戸板に対して前記開閉方向に相対移動可能となるように、前記内側戸板に係合され、前記開閉装置は、前記引戸に接続される接続部材と、前記引戸に、前記接続部材を介して、前記開閉方向の駆動力を与える駆動部と、前記開閉方向の駆動力の少なくとも一部を前記折戸の回動方向の駆動力に変換する回動変換部と、を備え、前記駆動部は、前記引戸に前記開閉方向外向きの駆動力を与えて、前記引戸を開き、前記回動変換部は、前記引戸が開き切った状態から、さらに前記開閉方向外向きの駆動力が前記引戸に与えられた際に、前記開閉方向外向きの駆動力の少なくとも一部を前記回動方向の駆動力に変換して、前記折戸を回動させることを特徴とする。
前記開閉装置は、前記引戸を駆動させるための引戸駆動用リンク機構を備え、前記回動変換部は、前記開閉方向に対して傾いた方向に延びる回動変換用ガイド溝を有する部材であり、前記引戸駆動用リンク機構は、前記引戸に固定された引戸駆動レバーと、前記引戸駆動レバーと前記接続部材とを接続する引戸用接続リンクと、前記引戸駆動レバーに固定され、先端に回動変換ローラを備える回動変換レバーと、を備え、前記回動変換ローラは、前記ドアの開閉動作の少なくとも一部において、前記回動変換部の前記回動変換用ガイド溝の内部に挿入され、前記ドアは、前記回動変換ローラを介して、前記回動変換部から回動方向のモーメントを受ける構成としてもよい。
前記回動変換レバーの長さ方向は、前記引戸駆動レバーの長さ方向に対して傾いている構成としてもよい。
前記ドアは、一対設けられ、前記接続部材は、一対設けられ、前記一対のドアとそれぞれ接続され、前記開閉装置は、前記駆動部によって駆動される駆動プーリと、前記駆動プーリに対して、前記開閉方向の長さの半分以上の距離だけ前記開閉方向に離間した補助プーリと、前記駆動プーリと前記補助プーリとに巻き掛けられた環状の第1駆動部材と、前記開閉装置の前記開閉方向の両端部に設けられた一対の従動プーリと、前記一対の従動プーリに巻き掛けられた第2駆動部材と、を備え、前記第1駆動部材と前記第2駆動部材とは、連結され、前記一対の接続部材のうちの少なくとも一方は、前記第2駆動部材に固定されている構成としてもよい。
前記一対の接続部材のうちの一方は、前記第2駆動部材における前記従動プーリの前記ドア側を移動する部分に固定され、前記一対の接続部材のうちの他方は、前記第2駆動部材における前記従動プーリの前記ドア側と逆側を移動する部分に固定される構成としてもよい。
前記一対の接続部材のうち前記駆動部から遠い側に設けられた接続部材は、前記第1駆動部材と前記第2駆動部材とを連結する構成としてもよい。
前記第1駆動部材と前記第2駆動部材とを連結する接続部材は、前記第1駆動部材における前記駆動プーリの前記ドア側を移動する部分に固定されるとともに、前記第2駆動部材における前記従動プーリの前記ドア側と逆側を移動する部分に固定される構成としてもよい。
前記開閉装置は、前記ドアの姿勢を規制する姿勢規制機構を備え、前記姿勢規制機構は、一対の平行リンクによって平行移動可能に設けられた姿勢規制用切換リンクと、前記姿勢規制用切換リンクに接続された姿勢規制リンクと、を備え、前記折戸には、姿勢規制用レバーが固定され、前記接続部材には、押圧ローラが設けられ、前記押圧ローラは、前記折戸が閉じた状態に移行する際に、前記姿勢規制用切換リンクを押圧して平行移動させ、前記姿勢規制リンクは、前記姿勢規制用切換リンクの平行移動と連動して、前記姿勢規制用レバーを押圧し、前記姿勢規制用レバーを介して、前記折戸に閉じる向きの回動方向のモーメントを加える構成としてもよい。
係合用ガイド溝が形成された係合用ガイド部材と、前記引戸に固定された係合部材と、をさらに備え、前記係合用ガイド部材は、前記内側戸板に固定され、前記係合部材は、前記ドアが回動する際に、前記係合用ガイド部材の前記係合用ガイド溝と係合する構成としてもよい。
前記折戸に固定された回動規制部材をさらに備え、前記開閉装置は、回動規制機構を備え、前記回動規制機構は、一対の平行リンクによって平行移動可能に設けられた回動規制用切換リンクと、前記回動規制用切換リンクに接続された回動規制フックと、を備え、前記接続部材には、押圧ローラが設けられ、前記押圧ローラは、前記折戸が閉じた状態に移行する際に、前記回動規制用切換リンクを押圧して平行移動させ、前記回動規制フックは、前記回動規制用切換リンクの平行移動と連動して、前記回動規制部材と係合する構成としてもよい。
本発明の自動ドア装置の一つの態様は、回動する折戸を含む一対のドアと、前記一対のドアを開閉する開閉装置と、を備える自動ドア装置であって、前記開閉装置は、駆動部と、前記駆動部によって駆動される駆動プーリと、前記駆動プーリに対して、前記一対のドアの開閉方向の長さの半分以上の距離だけ前記開閉方向に離間した補助プーリと、前記駆動プーリと前記補助プーリとに巻き掛けられた環状の第1駆動部材と、前記開閉装置の前記開閉方向の両端部に設けられた一対の従動プーリと、前記一対の従動プーリに巻き掛けられた第2駆動部材と、前記一対のドアのそれぞれと接続される一対の接続部材と、を備え、前記第1駆動部材と前記第2駆動部材とは、連結され、前記一対の接続部材のうちの少なくとも一方は、前記第2駆動部材に固定されていることを特徴とする。
前記折戸は、躯体に連結された外側戸板と、前記外側戸板に連結された内側戸板と、を備え、前記開閉装置は、前記折戸を駆動させるための折戸駆動用リンク機構と、前記接続部材に固定された回動変換部と、を備え、前記折戸駆動用リンク機構は、前記内側戸板に固定された折戸駆動レバーと、前記折戸駆動レバーと前記接続部材とを接続する折戸用接続リンクと、を備え、前記回動変換部は、前記折戸が閉じた状態から開いた状態に移行する際に、前記折戸駆動レバーと前記折戸用接続リンクとの関節部を、前記開閉方向の内側から外側へ向けて押圧する構成としてもよい。
本発明の一つの態様によれば、スライドする戸と回動する戸とを備えたドアを容易に開閉できる自動ドア装置が提供される。
第1実施形態の自動ドア装置を示す斜視図である。 第1実施形態の自動ドア装置を示す正面図である。 第1実施形態の自動ドア装置を示す図であって、図2におけるIII−III断面図である。 第1実施形態の自動ドア装置を示す部分拡大正面図である。 第1実施形態の振れ止め部を示す図である。 第1実施形態の開閉装置の部分を示す断面図である。 第1実施形態の駆動装置を示す平面図である。 第1実施形態の開閉装置の部分を示す断面図である。 第1実施形態の折戸駆動用リンク機構及び引戸駆動用リンク機構の部分を示す図である。 第1実施形態の開閉装置の部分を示す平面図である。 第1実施形態の開閉装置の部分を示す平面図である。 第1実施形態の開閉装置の部分を示す平面図である。 第1実施形態の開閉装置の部分を示す平面図である。 第1実施形態の自動ドア装置の開閉動作を示す背面図である。 第1実施形態の自動ドア装置の開閉動作を示す斜視図である。 第1実施形態の自動ドア装置の開閉動作を示す斜視図である。 第1実施形態の自動ドア装置の他の一例を示す正面図である。 第1実施形態の両開き式ドアの他の一例を示す側断面図である。 第1実施形態の両開き式ドアの他の一例を示す側断面図である。 第1実施形態の振れ止め部の他の一例を示す図である。 第1実施形態の折戸駆動用リンク機構及び引戸駆動用リンク機構の他の一例の部分を示す図である。 第1実施形態の折戸駆動用リンク機構及び引戸駆動用リンク機構の他の一例の部分を示す側面図である。 第1実施形態の折戸駆動用リンク機構及び引戸駆動用リンク機構の他の一例の部分を示す側面図である。 第1実施形態の両開き式ドアの他の一例を示す正面図である。 第1実施形態の両開き式ドアの他の一例を示す平面図である。 第1実施形態の回動規制機構の他の一例の部分を示す平面図である。 第2実施形態の自動ドア装置を示す正面図である。 第2実施形態の自動ドア装置を示す図であって、図27におけるXXVIII−XXVIII断面図である。 第2実施形態の開閉装置の部分を示す平面図である。 第2実施形態の開閉装置の部分を示す断面図である。 第2実施形態の開閉装置の部分を示す断面図である。 第2実施形態の自動ドア装置の開閉動作を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る自動ドア装置について説明する。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示し、Z軸方向を鉛直方向とし、X軸方向を図1に示す両開き式ドア2の開閉方向とし、Y軸方向を閉じた状態の両開き式ドア2の主面に垂直な方向とする。
なお、本明細書において、両開き式ドア2の開閉方向とは、図1に示す引戸20及び引戸620のスライドする方向である。開閉方向(X軸方向)においては、+X側を左側、−X側を右側とする。
また、以下の説明においては、Y軸方向を前後方向と呼び、+Y側を前側、−Y側を後側と呼ぶ。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の自動ドア装置1を示す斜視図である。図2は、本実施形態の自動ドア装置1を示す正面図である。図3は、図1におけるIII−III断面図である。図4は、自動ドア装置1を示す部分拡大正面図である。なお、図1から図4においては、両開き式ドア2が閉じている状態を示している。
本実施形態の自動ドア装置1は、図1に示すように、例えば、建物等の内部に設けられた通路1000に設けられている。通路1000は、天面1001と、左壁面1002と、右壁面1003と、床面1004と、で囲まれて形成されている。天面1001には、横梁1005が設けられている。横梁1005は、天面1001から下側(−Z側)に突出している。横梁1005は、通路1000の幅方向(X軸方向)の全体に延びている。横梁1005の前側(+Y側)の前面1006には、凹部1007が形成されている。
自動ドア装置1は、図1から図3に示すように、両開き式ドア2と、両開き式ドア2の上側(+Z側)に設けられた開閉装置3と、両開き式ドア2の左側(+X側)に設けられた左側縦枠体(躯体)12と、両開き式ドア2の右側(−X側)に設けられた右側縦枠体(躯体)13と、両開き式ドア2の下側(−Z側)に設けられたレール16と、を備える。自動ドア装置1は、両開き式ドア2が通路1000の幅方向(X軸方向)に開閉するように設けられている。
開閉装置3は、後述するベース部55が横梁1005に形成された凹部1007の内部に嵌合されて、固定されている。開閉装置3は、通路1000の幅方向(X軸方向)の全体に亘って延びている。開閉装置3の詳細については後述する。
左側縦枠体12は、鉛直方向(Z軸方向)に延びた柱状の部材であり、左壁面1002に固定されている。左側縦枠体12の上側(+Z側)の端部は、開閉装置3の開閉方向左側(−X側)の端部に固定されている。左側縦枠体12の下側(−Z側)の端部は、床面1004に埋め込まれている。
右側縦枠体13は、鉛直方向(Z軸方向)に延びた柱状の部材であり、右壁面1003に固定されている。右側縦枠体13の上側(+Z側)の端部は、開閉装置3の開閉方向右側(+X側)の端部に固定されている。右側縦枠体13の下側(−Z側)の端部は、床面1004に埋め込まれている。
レール16は、開閉方向(X軸方向)に延び、上面に開口する溝状の凹部を有するレールであり、床面1004に埋設されている。レール16の左側(+X側)の端部は、左側縦枠体12の下側(−Z側)の端部に固定されている。レール16の左側(−X側)の端部は、右側縦枠体13の下側(−Z側)の端部に固定されている。
[両開き式ドア]
両開き式ドア2は、一対のドア、すなわち、左側ドア(ドア)2aと、右側ドア(ドア)2bと、を備える。両開き式ドア2は、開閉装置3と左側縦枠体12と右側縦枠体13とレール16とで囲まれた領域に設けられている。本実施形態の両開き式ドア2は、全面開放型の両開き式ドアである。
左側ドア2aは、図2に示すように、蝶番14a,14b,14cを介して、左側縦枠体12に連結されている。右側ドア2bは、蝶番614a,614b,614cを介して、右側縦枠体13に連結されている。
{左側ドア及び右側ドア}
左側ドア2aは、左向き(+X向き)に移動することで開き、右向き(−X向き)に移動することで閉じる。右側ドア2bは、左側ドア2aとは逆に、右向き(−X向き)に移動することで開き、左向き(+X向き)に移動することで閉じる。
なお、以下の説明においては、左側ドア2aと右側ドア2bとのそれぞれについて、開閉方向(X軸方向)においてドアが閉じる向きの側を内側、ドアが開く向きの側を外側、と呼ぶ場合がある。
左側ドア2aは、図2に示すように、折戸23と、折戸23の内側(−X側)に設けられた引戸20と、を備える。右側ドア2bは、折戸623と、折戸623の内側(+X側)に設けられた引戸620と、を備える。
また、左側ドア2aは、図3に示すように、上部ガイドレール27と、上部ガイドローラ26と、下部ガイド部120と、をさらに備える。右側ドア2bについても同様である。
本実施形態の両開き式ドア2は、部分的に開いて使用する部分開閉と、全体を開閉する全体開閉と、を使用用途に応じて使い分けることができる。すなわち、例えば、人間が出入りするのがほとんどで、大きな開口幅が不要な場合には、折戸23,623を閉じた状態で固定して、内側に設けられた引戸20,620のみをスライド移動により開閉させて部分的に開閉する。そして、例えば、大型の物体を通過させる際等、開口幅を通常より大きくする必要がある場合においては、引戸20,620を開いた後に、折戸23,623を回動させて全体的に開く。すなわち、開口幅を通常より大きくする必要がある場合においては、両開き式ドア2を全面開放する。
なお、左側ドア2aと右側ドア2bとは、左右対称である点を除いて同様の構成であるため、以下の説明においては、代表して左側ドア2aについてのみ説明する場合がある。
(折戸)
折戸23は、鉛直方向回り(θ方向)に回動して開閉する。より詳細には、本実施形態において折戸23は、引戸20が開いた後に、引戸20とともに回動して開閉する。折戸23の正面視(ZX面視)形状は、閉じた状態において縦長の長方形状である。折戸23は、外側戸板22と、内側戸板21と、を備える。
外側戸板22は、蝶番14a〜14cによって、左側縦枠体12と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。外側戸板22は、縦長の板状部材である。
内側戸板21は、外側戸板22の内側(−X側)に設けられている。内側戸板21は、蝶番24a,24b,24cによって、外側戸板22と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。内側戸板21は、本体板部21aと、上側突出板部21bと、下側突出板部21cと、を備える。
本体板部21aは、蝶番24a〜24cを介して外側戸板22と接続される部分である。本体板部21aは、縦長の長方形状である。
上側突出板部21bは、折戸23の全幅に対応する長さを有し、本体板部21aの上側(+Z側)の端部に設けられている。上側突出板部21bは、本体板部21aよりも外側(+X側)に延びた横長の長方形状である。図3及び図4に示すように、上側突出板部21bの引戸20側(−Y側)の面には、開閉方向(X軸方向)に延びる溝21dが形成されている。
溝21dの下側(−Z側)の内壁面には、図3及び図4に示すように、上部ガイドレール27が設けられている。上部ガイドレール27は、溝21dの延びる方向(X軸方向)に沿って設けられている。
下側突出板部21cは、図2に示すように、本体板部21aの下側(−Z側)の端部に設けられている。下側突出板部21cは、本体板部21aよりも外側(+X側)に延びた横長の長方形状である。
下側突出板部21cの下側(−Z側)の端部には、図3に示すように、下部ガイド部120が設けられている。下部ガイド部120は、支持部材121と、下部ガイドローラ122と、を備える。
支持部材121は、下側突出板部21cの下側(−Z側)の端部から、引戸20側(−Y側)に延びている。
下部ガイドローラ122は、支持部材121の延びた側(−Y側)の先端に、上側(+Z側)に突出して設けられている。
本実施形態においては、外側戸板22は、本体板部21aと上側突出板部21bと下側突出板部21cとで囲まれた領域に収納されている。
(引戸)
引戸20は、縦長の板状部材である。引戸20は、開閉方向(X軸方向)にスライド可能である。引戸20は、少なくとも一部が折戸23と正面視(ZX面視)で重なる状態でスライドする。
なお、本明細書において、折戸23と引戸20とが重なるとは、部分的に重なることも含む。
図4に示すように、引戸20の上側(+Z側)の端部で、かつ、外側(+X側)の端部には、上部ガイドローラ26が設けられている。上部ガイドローラ26は、図2に示すように、引戸20の折戸23側(+Y側)の面から突出して設けられている。上部ガイドローラ26は、折戸23に形成された溝21d内に挿入され、上部ガイドレール27に係合している。
引戸20の下側(−Z側)の面には、図3に示すように、溝20aが形成されている。図示は省略するが、溝20aは開閉方向(X軸方向)に延びている。溝20aには、折戸23における内側戸板21の下側突出板部21cに設けられた下部ガイドローラ122が係合されている。
引戸20は、上部ガイドローラ26と下部ガイドローラ122とが、それぞれ溝21dと溝20aとに係合することで、折戸23の内側戸板21に対して開閉方向(X軸方向)に相対移動可能となっている。
右側ドア2bの折戸623は、図2に示すように、左側ドア2aの折戸23と同様に、外側戸板622と、内側戸板621と、を備える。外側戸板622は、蝶番614a〜614cによって、右側縦枠体13と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。内側戸板621は、蝶番624a,624b,624cによって、外側戸板622と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。
(振れ止め部)
左側ドア2aは、図2に示すように、振れ止め部130をさらに備える。右側ドア2bは、振れ止め部730をさらに備える。
振れ止め部130は、引戸20の下側(−Z側)の端部に設けられている。振れ止め部130の引戸20の幅方向(図2では、X軸方向)における位置は、引戸20が折戸23と共に回動する際に、回転中心となる位置である。
図5(A)及び図5(B)は、振れ止め部130を示す図である。図5(A)は、断面図である。図5(B)は、斜視図である。
振れ止め部130は、図5(A)及び図5(B)に示すように、引戸20の下側(−Z側)の面から突出する軸部130aと、軸部130aに鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続された本体部130bと、を備える。
本実施形態においては、本体部130bは、直方体形状である。本体部130bは、レール16内に挿入されている。
振れ止め部730は、左側ドア2aの振れ止め部130と同様である。
{係合用ガイド部材}
本実施形態の両開き式ドア2は、折戸23に設けられた係合用ガイド部材28と、折戸623に設けられた係合用ガイド部材628と、をさらに備える。
図6は、図3における部分拡大図である。
係合用ガイド部材28は、図4に示すように、左側ドア2aにおける内側戸板21の上側突出板部21bに設けられている。係合用ガイド部材28は、開閉方向(X軸方向)に延びた部材である。
係合用ガイド部材28は、図6に示すように、内側戸板21の上側(+Z側)の端部から引戸20側(−Y側)に延びる支持部28aと、支持部28aの延びた側(−Y側)の先端から下側(−Z側)に延びるガイド部28bと、を備える。
ガイド部28bには、図4及び図6に示すように、開閉方向内側(−X側)に開口する係合用ガイド溝28cが形成されている。係合用ガイド溝28cは、開閉方向(X軸方向)に延びている。
係合用ガイド部材628は、右側ドア2bの内側戸板621に設けられている点を除いて、係合用ガイド部材28と同様である。
{係合ピン}
本実施形態の両開き式ドア2は、引戸20に設けられた係合ピン(係合部材)25と、引戸620に設けられた係合ピン(係合部材)625と、をさらに備える。
係合ピン25は、図6に示すように、引戸20の上側(+Z側)の端部に固定されている。係合ピン25は、引戸20の折戸23側(+Y側)の面から突出して設けられている。係合ピン25は、図4に示すように、開閉方向(X軸方向)において、引戸20の内側(−X側)寄りに設けられている。係合ピン25は、引戸20が開いた状態において、係合用ガイド部材28の係合用ガイド溝28cと係合する。
係合ピン625は、右側ドア2bの引戸620に設けられている点を除いて、係合ピン25と同様である。
{回動規制ピン}
本実施形態の両開き式ドア2は、折戸23に設けられた回動規制ピン(回動規制部材)29と、折戸623に設けられた回動規制ピン(回動規制部材)629と、をさらに備える。
回動規制ピン29は、図6に示すように、折戸23に固定されている。より詳細には、回動規制ピン29は、折戸23における内側戸板21に固定されている。回動規制ピン29は、内側戸板21の上側(+Z側)の面から突出している。回動規制ピン29には、引戸20が閉じた状態において、後述する回動規制フック95が係合している。
回動規制ピン629は、右側ドア2bの折戸623における内側戸板621に設けられている点を除いて、回動規制ピン29と同様である。
[開閉装置]
本実施形態の開閉装置3は、図4及び図6に示すように、筐体4と、駆動装置80と、折戸駆動用リンク機構30,630と、引戸駆動用リンク機構40,640と、回動規制機構90,690と、姿勢規制機構100,700と、回動変換部50,650と、を備える。筐体4は、各機構を内部に収容する。
駆動装置80は、後述する筐体4のベース部55に取り付けられている。駆動装置80は、折戸駆動用リンク機構30,630と引戸駆動用リンク機構40,640とを介して、両開き式ドア2を開閉する。
折戸駆動用リンク機構30は、左側ドア2aの折戸23の上側(+Z側)の端部に取り付けられている。折戸駆動用リンク機構630は、右側ドア2bの折戸623の上側(+Z側)の端部に取り付けられている。
引戸駆動用リンク機構40は、左側ドア2aの引戸20の上側(+Z側)の端部に取り付けられている。引戸駆動用リンク機構640は、右側ドア2bの引戸620の上側(+Z側)の端部に取り付けられている。
回動規制機構90,690及び姿勢規制機構100,700は、図6に示すように、筐体4内の前後方向前側(+Y側)の端部に取り付けられている。
回動変換部50,650は、後述する筐体4のベース部55に取り付けられている。
図7は、開閉装置3の駆動装置80を示す平面図である。
図8は、図3における部分拡大断面図である。図8においては、左側ドア2a及び開閉装置3のうち左側ドア2aに接続される部分を適宜省略している。
図9(A)及び図9(B)は、折戸駆動用リンク機構30及び引戸駆動用リンク機構40の部分を示す図である。図9(A)は、正面図である。図9(B)は、底面図である。
図10は、開閉装置3の部分を示す平面図である。
なお、図7及び図10においては、両開き式ドア2が閉じている状態を示している。
{筐体}
筐体4は、カバー11と、ベース部55と、支持板51と、を備える。
カバー11は、開閉装置3の上側(+Z側)と、開閉装置3の前側(+Y側)と、を覆っている。
ベース部55は、基板55aと、上側差込部55bと、下側差込部55cと、を備える。
基板55aは、開閉方向(X軸方向)に延びる板状部材である。
上側差込部55bは、基板55aの上側(+Z側)の端部に固定されている。上側差込部55bは、基板55aの後側(−Y側)に突出している。
下側差込部55cは、基板55aの下側(−Z側)の端部に固定されている。下側差込部55cは、基板55aの後側(−Y側)に突出している。
支持板51は、基板55aの前側(+Y側)の面に下側差込部55cを介して固定されている。支持板51は、基板55aに固定される固定部51aと、固定部51aの下側(−Z側)の端部から基板55aと逆側(+Y側)に延びる底板部51bと、を備える。支持板51は、開閉装置3の開閉方向(X軸方向)の全体に沿って延びている。
底板部51bは、折戸23よりも前側(+Y側)に延びている。底板部51bには、開閉方向(X軸方向)に延びる貫通孔51c,51dが、前後方向(Y軸方向)に並んで2つ形成されている。貫通孔51cには、後述する折戸駆動用リンク機構30の軸部31が挿通される。貫通孔51dには、後述する引戸駆動用リンク機構40の軸部41が挿通される。
筐体4は、図4に示すように、固定金具110,111,112,113をさらに備える。固定金具110,111,112,113は、支持板51における底板部51bの開閉方向左側(+X側)に固定されている。固定金具110,111,112,113は、回動規制機構90及び姿勢規制機構100を支持する。すなわち、固定金具110,111,112,113は、左側ドア2aに対応して設けられている。
支持板51における底板部51bの開閉方向右側(−X側)には、右側ドア2bに対応して、固定金具110,111,112,113と同様の固定金具が左右対称に固定されている。右側ドア2bに対応して設けられた固定金具は、回動規制機構690及び姿勢規制機構700を支持する。
筐体4は、ベース部55の上側差込部55bと下側差込部55cとが、横梁1005の凹部1007の内部に差し込まれて、固定されている。これにより、開閉装置3が横梁1005に固定される。
{駆動装置}
駆動装置80は、図7に示すように、モータ(駆動部)81と、減速機82と、第1駆動ベルト(第1駆動部材)70と、第2駆動ベルト(第2駆動部材)71と、左側接続部材(接続部材)60と、右側接続部材(接続部材)660と、支持軸76と、支持軸77と、駆動プーリ73と、補助プーリ75と、従動プーリ72と、従動プーリ74と、を備える。
(モータ及び減速機)
モータ81と、減速機82とは、基板55aの前側(+Y側)の面における右側ドア2b側(−X側)に固定されている。減速機82の出力軸には、駆動プーリ73が設けられている。モータ81は、引戸20及び引戸620に、左側接続部材60及び右側接続部材660を介して、開閉方向(X軸方向)の駆動力を与える。
モータ81及び減速機82としては、特に限定されず、いかなる公知のモータ及び減速機を用いてもよい。
(第1駆動ベルト)
第1駆動ベルト70は、モータ81によって駆動される環状のタイミングベルトである。第1駆動ベルト70は、開閉方向(X軸方向)に沿って設けられている。第1駆動ベルト70は、駆動プーリ73と、補助プーリ75と、に巻き掛けられている。
補助プーリ75は、駆動プーリ73に対して、両開き式ドア2の開閉方向(X軸方向)の長さの半分以上の距離だけ開閉方向(X軸方向)に離間して設けられている。本実施形態においては、補助プーリ75は、開閉装置3の開閉方向(X軸方向)の左側(+X側)の端部に設けられている。補助プーリ75は、基板55aの前側(+Y側)の面から突出した支持軸76に設けられている。
(第2駆動ベルト)
第2駆動ベルト71は、第1駆動ベルト70と連結された環状のタイミングベルトである。第2駆動ベルト71は、開閉方向(X軸方向)に沿って設けられている。第2駆動ベルト71は、第1駆動ベルト70の前側(+Y側)に設けられている。本実施形態においては、第2駆動ベルト71は、左側接続部材60によって、第1駆動ベルト70と連結されている。
第2駆動ベルト71は、一対の従動プーリ72,74に巻き掛けられている。
従動プーリ72は、開閉装置3の開閉方向(X軸方向)の右側(−X側)の端部に設けられている。従動プーリ72は、基板55aの前側(+Y側)の面から突出する支持軸77に設けられている。従動プーリ72は、駆動プーリ73よりも外側(−X側)に設けられている。
従動プーリ74は、開閉装置3の開閉方向(X軸方向)の左側(+X側)の端部に設けられている。従動プーリ74は、補助プーリ75が設けられた支持軸76に設けられている。従動プーリ72は、補助プーリ75の前側(+Y側)に設けられている。
(左側接続部材)
左側接続部材60は、第2駆動ベルト71の開閉方向左側(+X側)に固定されている。左側接続部材60は、図6に示すように、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とを連結する。すなわち、一対の接続部材のうち駆動装置80から遠い側に設けられた左側接続部材60は、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とを連結する。左側接続部材60は、引戸駆動用リンク機構40を介して、左側ドア2aと接続されている。より詳細には、左側接続部材60は、引戸駆動用リンク機構40を介して、左側ドア2aの引戸20と接続されている。
左側接続部材60は、支持金具61と、第1駆動ベルト固定金具62aと、第2駆動ベルト固定金具62bと、押圧ローラ保持金具63と、押圧ローラ64と、スライド部65と、を備える。
支持金具61は、第1金具部61aと、第2金具部61bと、第3金具部61cと、第4金具部61dと、第5金具部61eと、第6金具部61fと、を備える。
第1金具部61aは、上下に延びた部分である。第1金具部61aの後側(−Y側)の面には、スライド部65が固定されている。
第2金具部61bは、第1金具部61aの上側(+Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第2金具部61bは、第1駆動ベルト70の後側(−Y側)まで延びている。
第3金具部61cは、第2金具部61bの前側(+Y側)の端部から上側(+Z側)に延びた部分である。第3金具部61cは、第1駆動ベルト70の後側(−Y側)に設けられている。第3金具部61cには、第1駆動ベルト固定金具62aが固定されている。
第4金具部61dは、第3金具部61cの上側(+Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第4金具部61dは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)まで延びている。
第5金具部61eは、第4金具部61dの前側(+Y側)の端部から、上側(+Z側)に延びた部分である。第5金具部61eは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)に設けられている。第5金具部61eには、第2駆動ベルト固定金具62bが固定されている。
第6金具部61fは、第1金具部61aの下側(−Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第6金具部61fの下側(−Z側)の面には、後述する引戸駆動用リンク機構40の引戸用接続リンク45が接続されている。
第1駆動ベルト固定金具62aは、第1駆動ベルト70のうち駆動プーリ73の下側(−Z側)を移動する部分を鉛直方向(Z軸方向)に挟んで、第3金具部61cに固定されている。これにより、左側接続部材60が第1駆動ベルト70のうち駆動プーリ73の下側(−Z側)を移動する部分に固定される。
第2駆動ベルト固定金具62bは、第2駆動ベルト71のうち従動プーリ72の上側(+Z側)を移動する部分を鉛直方向(Z軸方向)に挟んで、第5金具部61eに固定されている。これにより、左側接続部材60が第2駆動ベルト71のうち従動プーリ72の上側(+Z側)を移動する部分に固定される。
第1駆動ベルト固定金具62aと第2駆動ベルト固定金具62bとによって、左側接続部材60は、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とに固定される。これにより、左側接続部材60によって、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とが連結される。
押圧ローラ保持金具63は、押圧ローラ64の回転軸を鉛直方向に挟んで支持する。押圧ローラ保持金具63は、第1金具部61aと第6金具部61fとに接触して、支持金具61に固定されている。
押圧ローラ64は、押圧ローラ保持金具63の前側(+Y側)の端部に、鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に保持される。押圧ローラ64は、折戸23を開閉しない状態において、後述する回動規制機構90の回動規制用切換リンク91と、後述する姿勢規制機構100の姿勢規制用切換リンク101と、を前後方向後側(−Y側)から押圧する。
なお、折戸23を開閉しない状態とは、上述した両開き式ドア2を、引戸20,620をスライド移動させることのみによって、部分的に開閉して用いる使用状態である。
スライド部65は、基板55aの前側(+Y側)の面に取り付けられた接続部材用ガイド部材54の接続部材用スライドレール54aとスライド可能に係合されている。スライド部65は、接続部材用スライドレール54aとスライド可能に係合できる範囲において特に限定されず、例えば、リニアボールベアリングを内蔵する走行車とできる。
接続部材用ガイド部材54は、図6に示すように、接続部材用スライドレール54aと、支持金具54bと、を備える。
接続部材用スライドレール54aは、図4に示すように、開閉方向(X軸方向)に延びている。接続部材用スライドレール54aは、開閉方向(X軸方向)において、左側ドア2aの全体に沿って設けられている。
支持金具54bは、接続部材用スライドレール54aを支持する金具である。支持金具54bは、図6に示すように、基板55aの前側(+Y側)の面に固定されている。支持金具54bは、基板55aの前側(+Y側)の面から突出しており、突出した先端において上側(+Z側)に折り曲げられている。支持金具54bの上側(+Z側)に折り曲げられた部分の前側(+Y側)の面には、接続部材用スライドレール54aが固定されている。
スライド部65が接続部材用スライドレール54aに係合されていることにより、左側接続部材60は、スライド部65を介して、接続部材用スライドレール54aに沿って、開閉方向(X軸方向)にスライド可能となっている。
(右側接続部材)
右側接続部材660は、図7に示すように、第2駆動ベルト71の開閉方向右側(−X側)に固定されている。右側接続部材660は、図8に示すように、引戸駆動用リンク機構640を介して、右側ドア2bと接続されている。より詳細には、右側接続部材660は、引戸駆動用リンク機構640を介して、右側ドア2bの引戸620と接続されている。
右側接続部材660は、支持金具661と、第2駆動ベルト固定金具662と、押圧ローラ保持金具663と、押圧ローラ664と、スライド部665と、を備える。
支持金具661は、第1金具部661aと、第2金具部661bと、第3金具部661cと、第4金具部661dと、を備える。
第1金具部661aは、上下に延びた部分である。第1金具部661aの後側(−Y側)の面には、スライド部665が固定されている。
第2金具部661bは、第1金具部661aの上側(+Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第2金具部661bは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)まで延びている。
第3金具部661cは、第2金具部661bの前側(+Y側)の端部から上側(+Z側)に延びた部分である。第3金具部661cは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)に設けられている。第3金具部661cには、第2駆動ベルト固定金具662が固定されている。
第4金具部661dは、第1金具部661aの下側(−Z側)の端部から、前側(+Y側)に延びた部分である。第4金具部661dの下側(−Z側)の面には、引戸駆動用リンク機構640が接続されている。
第2駆動ベルト固定金具662は、第2駆動ベルト71のうち従動プーリ72の下側(−Z側)を移動する部分を鉛直方向(Z軸方向)に挟んで、第3金具部661cに固定されている。これにより、右側接続部材660が第2駆動ベルト71のうち従動プーリ72の下側(−Z側)を移動する部分に固定される。
押圧ローラ保持金具663は、左側接続部材60の押圧ローラ保持金具63と同様に、押圧ローラ664を保持する。
押圧ローラ664は、左側接続部材60の押圧ローラ64と同様に、折戸623を開閉しない状態において、後述する回動規制機構690の回動規制用切換リンク691と、後述する姿勢規制機構700の姿勢規制用切換リンク701と、を後側(−Y側)から押圧する。
スライド部665は、基板55aの前側(+Y側)の面に取り付けられた接続部材用ガイド部材654の接続部材用スライドレール654aとスライド可能に係合されている。スライド部665の構成は、特に限定されず、例えば、スライド部65と同様である。
接続部材用ガイド部材654は、接続部材用スライドレール654aを備える。接続部材用スライドレール654aは、図4に示すように、開閉方向(X軸方向)において、右側ドア2bの全体に沿って設けられている。接続部材用ガイド部材654は、右側ドア2bに対応して設けられている点を除いて、接続部材用ガイド部材54と同様である。
スライド部665が接続部材用スライドレール654aに係合されていることにより、右側接続部材660は、スライド部665を介して、接続部材用スライドレール654aに沿って、開閉方向(X軸方向)にスライド可能となっている。
{折戸駆動用リンク機構}
折戸駆動用リンク機構30は、左側ドア2aの折戸23に固定されている。折戸駆動用リンク機構30は、図6、図9(A)及び図9(B)に示すように、本体部30aと、軸部31と、ガイドローラ32a,32b,32c,32d,32e,32fと、姿勢規制用レバー33と、を備える。
本体部30aは、本実施形態においては、図9(A)及び図9(B)に示すように、直方体形状である。本体部30aは、図6に示すように、折戸用ガイドレール53の内部に収容されている。
折戸用ガイドレール53は、底板部51bに固定されている。折戸用ガイドレール53は、図示は省略するが、開閉方向(X軸方向)に延びている。折戸用ガイドレール53の底部の中心には、開閉方向(X軸方向)に沿って延びる貫通孔53aが形成されている。
軸部31は、鉛直方向(Z軸方向)に延びている。軸部31は、本体部30aを貫通し、本体部30aに対して回転可能に接続されている。軸部31の下側(−Z側)の端部は、折戸用ガイドレール53の貫通孔53aと底板部51bの貫通孔51cとを介して、底板部51bの下側(−Z側)に突出し、折戸23の内側戸板21に固定されている。
ガイドローラ32a,32bは、図9(A)及び図9(B)に示すように、本体部30aの前側(+Y側)の面に設けられている。ガイドローラ32c,32dは、本体部30aの後側(−Y側)の面に設けられている。ガイドローラ32a,32cは、図6に示すように、折戸用ガイドレール53の底面に接触している。ガイドローラ32b,32dについても同様である。
ガイドローラ32e,32fは、図9(A)及び図9(B)に示すように、本体部30aの下側(−Z側)の面に設けられている。ガイドローラ32eは、図6に示すように、折戸用ガイドレール53の貫通孔53aに嵌め込まれている。ガイドローラ32fについても同様である。
ガイドローラ32a〜32fが回転することで、折戸駆動用リンク機構30が、折戸用ガイドレール53の内部を開閉方向(X軸方向)に移動する。
姿勢規制用レバー33は、図6に示すように、リンク部33aと、接触部33bと、を備える。
リンク部33aの一端は、軸部31の上側(+Z側)の端部に固定されている。リンク部33aの他端には、接触部33bが設けられている。リンク部33aは、図10に示すように、軸部31から前側(+Y側)に延びている。リンク部33aは、内側戸板21の主面の法線方向(図10においては、Y軸方向)に対して傾いている。
接触部33bは、図6に示すように、リンク部33aの先端から上側(+Z側)に突出している。接触部33bは、図10に示すように、折戸23を開閉しない状態において、後述する姿勢規制機構100の姿勢規制リンク103と接触している。
折戸駆動用リンク機構630は、図8に示すように、右側ドア2bの折戸623に設けられている点を除いて、折戸駆動用リンク機構30と同様である。
{引戸駆動用リンク機構}
引戸駆動用リンク機構40は、図10に示すように、左側ドア2aの引戸20を駆動するためのリンク機構である。引戸駆動用リンク機構40は、引戸20に固定されている。引戸駆動用リンク機構40は、図6、図9(A)及び図9(B)に示すように、本体部40aと、軸部41と、ガイドローラ42a,42b,42c,42d,42e,42fと、引戸駆動レバー43と、回動変換レバー44と、引戸用接続リンク45と、を備える。
本実施形態において本体部40aは、図9(A)及び図9(B)に示すように、折戸駆動用リンク機構30の本体部30aと同様である。本体部40aは、図6に示すように、引戸用ガイドレール52の内部に収容されている。
引戸用ガイドレール52は、底板部51bに固定されている。引戸用ガイドレール52は、折戸用ガイドレール53より後側(−Y側)に設けられている。引戸用ガイドレール52は、図10に示すように、開閉方向(X軸方向)に延びている。引戸用ガイドレール52の底部の中心には、図6に示すように、開閉方向(X軸方向)に沿って延びる貫通孔52aが形成されている。
軸部41は、鉛直方向(Z軸方向)に延びている。軸部41は、本体部40aを貫通し、本体部40aに対して回転可能に接続されている。軸部41の下側(−Z側)の端部は、引戸用ガイドレール52の貫通孔52aと底板部51bの貫通孔51dとを介して、底板部51bの下側(−Z側)に突出し、引戸20に固定されている。
ガイドローラ42a,42b,42c,42d,42e,42fは、図9(A)及び図9(B)に示すように、折戸駆動用リンク機構30のガイドローラ32a,32b,32c,32d,32e,32fと同様である。
ガイドローラ42a〜42fが回転することで、引戸駆動用リンク機構40が、引戸用ガイドレール52の内部を開閉方向(X軸方向)に移動する。
引戸駆動レバー43の一端は、図6に示すように、軸部41の上側(+Z側)の端部に固定されている。引戸駆動レバー43の他端には、引戸用接続リンク45が回転可能に接続されている。引戸駆動レバー43の平面視(XY面視)形状は、図10に示すように、略半楕円形状である。平面視(XY面視)において、引戸駆動レバー43と引戸用接続リンク45との接続箇所と、軸部41と、を結んだ線は、引戸20の主面に対して垂直である。
引戸用接続リンク45の一端は、引戸駆動レバー43と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。引戸用接続リンク45の他端は、左側接続部材60と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。より詳細には、図6に示すように、引戸用接続リンク45の他端は、左側接続部材60における支持金具61の第6金具部61fと鉛直方向回り(θ回り)に回転可能に接続されている。
回動変換レバー44は、図10に示すように、リンク部44aと、回動変換ローラ44bと、を備える。
リンク部44aの一端は、軸部41に固定されている。リンク部44aの他端には、回動変換ローラ44bが設けられている。リンク部44aは、引戸駆動レバー43に対して内側(−X側)に傾いた方向に延びている。すなわち、回動変換レバー44の長さ方向は、引戸駆動レバー43の長さ方向に対して傾いている。
回動変換ローラ44bは、図6に示すように、リンク部44aの先端から上側(+Z側)に突出している。
引戸駆動用リンク機構640は、図8に示すように、右側ドア2bの引戸620に設けられている点を除いて、引戸駆動用リンク機構40と同様である。
{回動規制機構}
回動規制機構90は、左側ドア2aの折戸23の回動を規制する。回動規制機構90は、図10に示すように、回動規制用切換リンク91と、回動規制用平行リンク(平行リンク)94a,94bと、回動規制用接続リンク92と、伝達用レバー93と、伝達軸96と、回動規制フック95と、引張バネ97a,97bと、を備える。
回動規制用切換リンク91は、開閉方向(X軸方向)に延びている。回動規制用切換リンク91は、平坦部91aと、傾斜部91bと、を備える。
平坦部91aは、開閉方向(X軸方向)と平行な部分である。
傾斜部91bは、回動規制用切換リンク91の外側(+X側)の端部に設けられた開閉方向(X軸方向)に対して傾いた部分である。傾斜部91bは、外側(+X側)に向かうにしたがって、回動規制用切換リンク91と引戸20との距離が連続的に大きくなるように傾斜している。
回動規制用切換リンク91の外側(+X側)の端部には、回動規制用接続リンク92が、鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。
回動規制用切換リンク91は、回動規制用平行リンク94a,94bに接続されている。これにより、回動規制用切換リンク91は、前後方向(Y軸方向)に平行移動可能となっている。
回動規制用切換リンク91の平坦部91aは、折戸23を開閉しない状態においては、左側接続部材60の押圧ローラ64から、前後方向前向き(+Y向き)に押圧されている。
回動規制用平行リンク94aの一端は、固定金具113に、鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。回動規制用平行リンク94aの他端は、回動規制用切換リンク91に、鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。回動規制用平行リンク94aは、前後方向(Y軸方向)に対して、内側(−X側)に傾いて設けられている。
回動規制用平行リンク94aには、引張バネ97aが接続されている。引張バネ97aは、回動規制用平行リンク94aに外側向き(+X向き)の付勢力を与える。
回動規制用平行リンク94bの一端は、固定金具112に、鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。回動規制用平行リンク94bの他端は、回動規制用切換リンク91に、鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。回動規制用平行リンク94bは、回動規制用平行リンク94aと平行に設けられている。
回動規制用接続リンク92は、開閉方向(X軸方向)に延びている。回動規制用接続リンク92の内側(−X側)の端部は、回動規制用切換リンク91と接続されている。回動規制用接続リンク92の外側(+X側)の端部は、伝達用レバー93と接続されている。回動規制用接続リンク92には、引張バネ97bが接続されている。引張バネ97bは、回動規制用接続リンク92に外側向き(+X向き)の付勢力を与える。
伝達用レバー93の一端は、回動規制用接続リンク92と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。伝達用レバー93の他端は、伝達軸96に固定されている。
伝達軸96は、図4に示すように、固定金具110に、軸回り(θ方向)に回転可能となるように保持されている。伝達軸96の下側(−Z側)の端部は、底板部51bを貫通して、底板部51bの下側(−Z側)に突出している。伝達軸96の下側(−Z側)の端部には、回動規制フック95が固定されている。
回動規制フック95は、図10に示すように、折戸23を開閉しない状態において、折戸23の内側戸板21に設けられた回動規制ピン29に係合している。回動規制フック95は、回動規制用切換リンク91の動きと連動して伝達軸96回りに回転する。回動規制フック95は、折戸23を開閉する際に回動規制ピン29から外れる。詳細については後述する。
回動規制機構690は、図8に示すように、回動規制用切換リンク691を備える。回動規制機構690は、右側ドア2bの折戸623の回動を規制する点を除いて、回動規制機構90と同様である。
{姿勢規制機構}
姿勢規制機構100は、左側ドア2aの姿勢を規制する。姿勢規制機構100は、図10に示すように、姿勢規制用切換リンク101と、姿勢規制用接続リンク102と、姿勢規制リンク103と、姿勢規制用平行リンク(平行リンク)104a,104bと、引張バネ107と、回転軸105と、を備える。
姿勢規制用切換リンク101は、本実施形態においては、回動規制用切換リンク91と同形状の部材である。すなわち、姿勢規制用切換リンク101は、開閉方向(X軸方向)に延びており、平坦部101aと、傾斜部101bと、を備える。
平坦部101aは、開閉方向(X軸方向)と平行な部分である。
傾斜部101bは、姿勢規制用切換リンク101の外側(+X側)の端部に設けられた開閉方向(X軸方向)に対して傾いた部分である。傾斜部101bは、回動規制用切換リンク91の傾斜部91bと同様である。
姿勢規制用切換リンク101は、外側(+X側)の端部を除いて、回動規制用切換リンク91と平面視(XY面視)で重なるように配置されている。姿勢規制用切換リンク101は、回動規制用切換リンク91に対して、わずかに外側(+X側)に位置している。姿勢規制用切換リンク101の外側(+X側)の端部には、姿勢規制用接続リンク102が、鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。
姿勢規制用切換リンク101は、姿勢規制用平行リンク104a,104bに接続されている。これにより、姿勢規制用切換リンク101は、前後方向(Y軸方向)に平行移動可能となっている。
姿勢規制用切換リンク101の平坦部101aは、折戸23を開閉しない状態においては、左側接続部材60の押圧ローラ64から、前後方向前向き(+Y向き)に押圧されている。
姿勢規制用平行リンク104aの一端は、固定金具113に、鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。姿勢規制用平行リンク104aは、図4に示すように、回動規制用平行リンク94aと同軸で、回動規制用平行リンク94aの下側(−Z側)に設けられている。姿勢規制用平行リンク104aの他端は、図10に示すように、姿勢規制用切換リンク101に、鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。姿勢規制用平行リンク104aは、折戸23を開閉しない状態においては、平面視(XY面視)で回動規制用平行リンク94aと重なる。
姿勢規制用平行リンク104aには、引張バネ107が接続されている。引張バネ107は、姿勢規制用平行リンク104aに外側向き(+X向き)の付勢力を与える。
姿勢規制用平行リンク104bの一端は、固定金具112と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。姿勢規制用平行リンク104bは、図4に示すように、回動規制用平行リンク94bと同軸で、回動規制用平行リンク94bの下側(−Z側)に設けられている。姿勢規制用平行リンク104bの他端は、姿勢規制用切換リンク101に、鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。姿勢規制用平行リンク104bは、姿勢規制用平行リンク104aと平行に設けられている。
姿勢規制用接続リンク102は、内側(−X側)の端部が姿勢規制用切換リンク101と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続され、外側(+X側)の端部が姿勢規制リンク103と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。姿勢規制用接続リンク102の長さ方向の中央の前後方向後側(−Y側)には、凹部102aが形成されている。
姿勢規制リンク103の一端は、回転軸105を介して、固定金具111と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。姿勢規制リンク103の長さ方向の中央には、姿勢規制用接続リンク102が接続されている。姿勢規制リンク103における姿勢規制用接続リンク102との接続部103aよりも先端側は、折戸23を開閉しない状態において、姿勢規制用レバー33の接触部33bを前後方向後側(−Y側)から押圧している。
姿勢規制機構700は、図8に示すように、姿勢規制用切換リンク701を備える。姿勢規制機構700は、右側ドア2bの姿勢を規制する点を除いて、姿勢規制機構700と同様である。
{回動変換部}
回動変換部50は、左側ドア2aを回動させる。回動変換部50は、図6に示すように、基板55aの前側(+Y側)の面に固定されている。回動変換部50は、基板55aの前側(+Y側)の面から突出して設けられている。回動変換部50の下側(−Z側)の面には、回動変換用ガイド溝50aが形成されている。
回動変換用ガイド溝50aは、図10に示すように、平面視(XY面視)で開閉方向(X軸方向)に対して、傾いている。回動変換用ガイド溝50aの傾斜は、開閉方向内側(−X側)から開閉方向外側(+X側)へと向かうにしたがって、回動変換用ガイド溝50aと折戸23の内側戸板21との距離が連続的に小さくなるような傾斜である。回動変換用ガイド溝50aの開閉方向内側(−X側)の端部には、面取り部50bが形成されている。回動変換用ガイド溝50aの開閉方向外側(+X側)の端部には、面取り部50cが形成されている。
回動変換部650は、図8に示すように、右側ドア2bを回動させる点を除いて、回動変換部50と同様である。
[自動ドア装置の開閉動作]
次に、本実施形態の自動ドア装置1の開閉動作について説明する。
図11及び図12は、両開き式ドア2の開いている途中の状態における開閉装置3の部分を示す平面図である。図11は、引戸20のみが開いた状態を示している。より詳細には、図11は、引戸20が開いた後から折戸23が開くまでの間の状態を示している。図12は、引戸20が開いた状態となった後、折戸23が開く途中の状態を示している。図13は、両開き式ドア2が完全に開いた状態における開閉装置3の部分を示す平面図である。
図14(A)〜図14(C)は、両開き式ドア2が開く様子を示す背面図である。図15及び図16(A),(B)は、両開き式ドア2が開く様子を示す斜視図である。図14(A)及び図15の開閉状態は、図11に対応する。図14(B)及び図16(A)の開閉状態は、図12に対応する。図14(C)及び図16(B)の開閉状態は、図13に対応する。
モータ81が駆動されると、図7に示すように、駆動プーリ73が回転され、第1駆動ベルト70が駆動される。第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とは、左側接続部材60によって連結されているため、第1駆動ベルト70の動きに連動して、第2駆動ベルト71が駆動される。
ここで、本実施形態においては、左側接続部材60は、第1駆動ベルト70の下側(−Z側)の部分と、第2駆動ベルト71の上側(+Z側)の部分とにそれぞれ固定されているため、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71との駆動方向は、逆向きとなる。
また、右側接続部材660は、第2駆動ベルト71の下側(−Z側)と固定されている。すなわち、右側接続部材660は、第2駆動ベルト71における左側接続部材60が固定された側と逆側に固定されている。そのため、第2駆動ベルト71が駆動されることで、左側接続部材60と右側接続部材660とは、互いに開閉方向(X軸方向)の逆向きに移動する。
{両開き式ドアを開く動作}
まず、閉じた両開き式ドア2を開く動作について説明する。
図1及び図2に示す両開き式ドア2が閉じた状態においては、図4に示す正面視(ZX面視)において、駆動プーリ73を時計回りに回転させることで、第1駆動ベルト70が時計回りに回転し、第2駆動ベルト71が反時計回りに回転する。すなわち、第2駆動ベルト71の上側(+Z側)は、左向き(+X向き)に移動し、第2駆動ベルト71の下側(−Z側)は、右向き(−X向き)に移動する。これにより、第2駆動ベルト71の上側(+Z側)と固定されている左側接続部材60は、接続部材用スライドレール54aに沿って、左向き(+X向き)に移動する。第2駆動ベルト71の下側(−Z側)と固定されている右側接続部材660は、接続部材用スライドレール654aに沿って、右向き(−X向き)に移動する。
図10に示すように、左側接続部材60が開く向き(+X向き)に移動すると、左側接続部材60によって、引戸用接続リンク45が開閉方向外側(+X側)に押される。これにより、引戸駆動レバー43を介して、引戸20にモータ81の駆動力が伝達され、引戸20が引戸用ガイドレール52に沿って、開閉方向外向き(+X向き)へ移動する。右側接続部材660についても同様である。このようにして、図14(A)及び図15に示すように、引戸20と引戸620とがそれぞれ開く方向にスライドして、開き切った状態となる。すなわち、モータ81は、引戸20に開閉方向外向き(+X向き)の駆動力を与えて、引戸20を開く。
図11に示すように、引戸20が開き切った状態においては、引戸20に設けられた係合ピン25が、折戸23の内側戸板21に設けられた係合用ガイド溝28cの内部に係合する。これにより、引戸20は、上部ガイドローラ26と係合ピン25とによって、折戸23の内側戸板21と係合される。
また、引戸20が開き切った状態においては、引戸駆動用リンク機構40における回動変換レバー44の回動変換ローラ44bが回動変換部50の回動変換用ガイド溝50aの内部に、開閉方向内側(−X側)から挿入される。すなわち、回動変換ローラ44bは、左側ドア2aの開閉動作の少なくとも一部において、回動変換部50の回動変換用ガイド溝50aの内部に挿入される。
引戸20が開き切った状態からさらに左側接続部材60が外側(+X側)に移動すると、左側接続部材60の押圧ローラ64が、回動規制用切換リンク91の平坦部91aから外れる。これにより、回動規制用切換リンク91が押圧ローラ64から解放されるため、引張バネ97aによって外側向き(+X向き)の付勢力を受けている回動規制用平行リンク94aと、対となる回動規制用平行リンク94bとは、固定金具113,112との接続部を中心として反時計回りに回転する。したがって、回動規制用切換リンク91は、前後方向後側(−Y側)に平行移動するとともに、開閉方向外側(+X側)に平行移動する。
回動規制用切換リンク91が開閉方向外側(+X側)に移動すると、回動規制用切換リンク91に接続された回動規制用接続リンク92が連動して開閉方向外側(+X側)に移動する。これにより、伝達用レバー93が伝達軸96を中心として反時計回りに回転する。伝達用レバー93と伝達軸96と回動規制フック95とは、互いに固定されているため、伝達用レバー93の動きに連動して、回動規制フック95が回転する。その結果、回動規制フック95が、回動規制ピン29から外れる。
ここで、両開き式ドア2を、折戸23を開閉しない状態で使用する際には、回動規制フック95が外れる直前の状態で、引戸20のスライドを停止する。すなわち、本明細書において、引戸20が開き切った状態とは、回動規制フック95が回動規制ピン29から外れる直前の状態を含む。
また、図11の状態からさらに左側接続部材60が外側(+X側)に移動すると、左側接続部材60の押圧ローラ64が、姿勢規制用切換リンク101の平坦部101aから外れる。これにより、回動規制用切換リンク91と同様にして、姿勢規制用切換リンク101が、前後方向後側(−Y側)に平行移動するとともに、開閉方向外側(+X側)に平行移動する。
姿勢規制用切換リンク101の移動に連動して、図12に示すように、姿勢規制リンク103が回転軸105を中心として時計回りに回転する。これにより、姿勢規制リンク103が姿勢規制用レバー33の接触部33bから離間する。このとき、姿勢規制用接続リンク102の凹部102aの内部には、回転軸105が位置している。
姿勢規制用レバー33が解放された状態から、さらに左側接続部材60が外側(+X側)に移動すると、回動変換レバー44の回動変換ローラ44bが回動変換部50の傾斜する回動変換用ガイド溝50aに沿って移動することにより、回動変換用ガイド溝50aの内壁部から前後方向前向き(+Y向き)の力を受ける。ここで、回動変換レバー44のリンク部44aは、引戸駆動レバー43に対して、内側(+X側)に傾いて設けられているため、回動変換用ガイド溝50aから受ける力によって、引戸駆動レバー43に軸部41を中心とした時計回りの回転モーメントが生じる。すなわち、左側ドア2aは、回動変換ローラ44bを介して、回動変換部50から回動方向のモーメントを受ける。
言い換えると、回動変換部50は、引戸20が開き切った状態から、さらに開閉方向外向き(+X向き)の駆動力が引戸20に与えられた際に、開閉方向外向き(+X向き)の駆動力の少なくとも一部を回動方向の駆動力に変換する。
加えて、左側接続部材60が外側(+X側)に移動することによって、引戸用接続リンク45を介して、引戸用接続リンク45と引戸駆動レバー43との接続部に開閉方向外側向き(+X向き)の力が加えられる。この力により、引戸駆動レバー43に軸部41を中心とした時計回りの回転モーメントが生じる。
引戸駆動レバー43は、回動変換部50と左側接続部材60とによって加えられる回転モーメントによって時計回りに回転し、それに伴って、引戸駆動用リンク機構40に固定された引戸20が時計回りに回転する。また、引戸20と折戸23の内側戸板21とは係合されているため、引戸20とともに、内側戸板21も回転する。内側戸板21の回転と連動して、蝶番24a〜24cを介して外側戸板22が反時計回りに回転する。このようにして、図14(B)及び図16(A)に示すように、折戸23が回動する。
図12の状態から、さらに左側接続部材60を開閉方向外側(+X側)と移動させることにより、図13、図14(C)及び図16(B)に示すように、両開き式ドア2を開くことができる。
{両開き式ドアを閉じる動作}
次に、開いた両開き式ドア2を閉じる動作について説明する。
開いた状態の両開き式ドア2を閉じる際には、開く際とは逆に、図4に示す正面視(ZX面視)において、モータ81によって駆動プーリ73を反時計回りに回転させる。これにより、左側接続部材60は右向き(−X向き)に移動し、右側接続部材660は左向き(+X向き)に移動する。
左側接続部材60が開閉方向内側(−X側)に移動するのに伴って、折戸23及び引戸20は閉じる方向に回動する。そして、左側接続部材60が図12に示す位置まで来ると、回動変換レバー44の回動変換ローラ44bが回動変換部50の回動変換用ガイド溝50a内に挿入される。回動変換ローラ44bが回動変換用ガイド溝50aに沿って内側(−X側)に移動すると、回動変換ローラ44bは、回動変換用ガイド溝50aの前側(+Y側)の内壁部から前後方向後向き(−Y向き)の力を受け、引戸駆動レバー43に軸部41を中心とした反時計回りのモーメントが加えられる。
また、左側接続部材60が開閉方向内側(−X側)に移動することで、引戸用接続リンク45を介して、引戸駆動レバー43の引戸用接続リンク45との接続部に開閉方向内側向き(−X向き)の力が加えられる。これにより、引戸駆動レバー43に反時計回りのモーメントが加えられる。
引戸駆動レバー43は、回動変換部50と左側接続部材60によって加えられる回転モーメントにより回転し、その結果、折戸23及び引戸20が閉じる方向に回動する。
回動変換レバー44の回動変換ローラ44bが、回動変換部50の回動変換用ガイド溝50aの内側(−X側)の端部の位置となるまで、左側接続部材60が移動すると、引戸駆動用リンク機構40と左側接続部材60との幾何関係により、折戸23及び引戸20の姿勢が開閉方向(X軸方向)と平行になるように規制される。
また、回動変換レバー44の回動変換ローラ44bが、回動変換部50の回動変換用ガイド溝50aの内側(−X側)の端部の位置となるまで、左側接続部材60が移動すると、左側接続部材60の押圧ローラ64が、姿勢規制機構100の姿勢規制用切換リンク101の平坦部101aを押圧するようになる。これにより、姿勢規制用切換リンク101が前後方向前側(+Y側)に平行移動し、かつ、開閉方向内側(−X側)に平行移動する。姿勢規制リンク103の姿勢は、姿勢規制用切換リンク101の位置の変動と連動して変化する。
具体的には、姿勢規制リンク103は、回転軸105を中心として反時計回りに回転する。姿勢規制リンク103の先端側は、折戸23の内側戸板21の姿勢規制用レバー33の接触部33bに後側(−Y側)から接触し、姿勢規制用レバー33を押圧する。これにより、姿勢規制リンク103は、折戸23、より詳細には、内側戸板21に姿勢規制用レバー33を介して閉じる方向の回転モーメントを加える。したがって、内側戸板21の姿勢が開閉方向(X軸方向)と平行な姿勢に規制される。
左側接続部材60がさらに開閉方向内側(−X側)に移動すると、押圧ローラ64は、回動規制機構90の回動規制用切換リンク91の平坦部91aを押圧して回動規制用切換リンク91の位置を変動させる。これにより、回動規制フック95が、回動規制用切換リンク91の位置の変動と連動し、回動規制ピン29と係合する。その後、左側接続部材60を開閉方向内側(−X側)へと移動させることで、引戸20を開閉方向内側(−X側)へとスライド移動させることができ、両開き式ドア2を閉じることができる。
なお、両開き式ドア2には、例えば、図示しないスイッチが設けられ、使用者は、スイッチを切り換えることで、両開き式ドア2の引戸20のみを開閉する状態と、両開き式ドア2を全開する状態とを切り換える。
本実施形態によれば、スライドする引戸20と、回動する折戸23と、を開閉装置3によって自動で開閉することができる。そのため、折戸23を手動で開く必要がなく、スイッチ等によって開閉状態を切り換えることで、両開き式ドア2を容易に全開できる。したがって、本実施形態によれば、使用者によらず、スライドする引戸20と回動する折戸23とを備えた両開き式ドア2を容易に開閉できる自動ドア装置が得られる。
また、両開き式のドアにおいては、ドアを開閉する駆動装置がドアの上部に設けられているため、駆動装置が設けられた側の端においては、駆動装置が干渉し、ドアを壁に近づけて折り畳むことが困難であった。これにより、ドアが開いた状態において開放されるスペースを十分に大きくできない問題があった。
これに対して、本実施形態によれば、駆動装置80により駆動する第1駆動ベルト70と、第1駆動ベルト70と連結されることで駆動される第2駆動ベルト71とが設けられている。第2駆動ベルト71には、両開き式ドア2が接続されており、第2駆動ベルト71の駆動に伴って、両開き式ドア2が開閉される。
ここで、第2駆動ベルト71は、開閉装置3の開閉方向(X軸方向)の両端部に位置する一対の従動プーリ72,74に巻き掛けられている。そのため、両開き式ドア2の開閉方向(X軸方向)の長さの半分、すなわち、片方のドアの開閉方向(X軸方向)の長さの分だけ、第2駆動ベルト71を駆動することで、両開き式ドア2の左側ドア2aを左側縦枠体12に近づけて折り畳むことができるとともに、両開き式ドア2の右側ドア2bを右側縦枠体13に近づけて折り畳むことができる。
そして、本実施形態においては、第1駆動ベルト70が巻き掛けられた駆動プーリ73と補助プーリ75とは、両開き式ドア2の開閉方向(X軸方向)の長さの半分以上の距離だけ、開閉方向(X軸方向)に離間して設けられている。したがって、本実施形態によれば、両開き式ドア2を左側縦枠体12及び右側縦枠体13、すなわち、左壁面1002及び右壁面1003に近づけて折り畳むことが可能な自動ドア装置が得られる。
本実施形態は、両開き式ドア2を左壁面1002及び右壁面1003に近づけて折り畳めるため、両開き式ドア2の開口幅が通路1000の幅とほぼ同じとなるように両開き式ドア2を開くことができる。そのため、本実施形態の自動ドア装置1は、幅の狭い通路に設置した際に、特に有用である。
また、本実施形態によれば、両開き式ドア2は、引戸20,620と折戸23,623とを備えているため、状況に応じて使用する開閉方法を選択できる。すなわち、例えば、通常時は、折戸23を固定した状態で、引戸20だけを開閉して使用し、両開き式ドア2をより大きく開閉する必要がある際には、折戸23を開閉させて全開状態にすることができる。
また、本実施形態によれば、引戸20,620のスライド動作と、折戸23,623の回動動作と、を1つの駆動装置で行うことができる。そのため、引戸20,620と折戸23,623とで、別々の駆動装置を設ける必要がなく、製造コストを低減できる。
また、引戸20,620と折戸23,623との開閉を自動で行うことができるため、簡便である。
また、本実施形態によれば、左側接続部材60によって、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とを連結しているため、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とを連結する部材を別途設ける必要がなく、簡便である。
また、本実施形態においては、左側ドア2aと右側ドア2bとは、それぞれ左側接続部材60と右側接続部材660とを介して、第1駆動ベルト70及び第2駆動ベルト71の駆動力が伝達されて開閉される。このとき、各ドアと駆動ベルトとの距離が大きいとモーメントアームが大きくなり、駆動力を伝達しにくくなるため、各ドアと駆動ベルトとの距離は近い方が好ましい。
これに対して、本実施形態によれば、左側接続部材60は、第1駆動ベルト70の下側(−Z側)の部分と、第2駆動ベルト71の上側(+Z側)の部分とに固定され、右側接続部材660は、第2駆動ベルト71の下側(−Z側)の部分に固定されている。すなわち、左側接続部材60及び右側接続部材660は、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とのいずれか一方の両開き式ドア2に近い側(−Z側)に固定されている。そのため、本実施形態によれば、左側接続部材60及び右側接続部材660によって、両開き式ドア2に、第1駆動ベルト70及び第2駆動ベルト71の駆動力を伝達しやすい。
また、本実施形態によれば、回動規制機構90を備えるため、引戸20が閉じている状態や、引戸20のみを開閉させるような状態等の折戸23が回動しない状態においては、折戸23の内側戸板21に設けられた回動規制ピン29に回動規制フック95が係合している。これにより、折戸23を開閉しない状態において、例えば、風圧や気圧等によって折戸23が開くことを抑制できる。
また、折戸23の外側戸板22と内側戸板21とは、閉じた状態において、平面視で一直線上に設けられている。そのため、折戸23における、左側接続部材60を介して開閉方向(X軸方向)の力が加えられる点が死点となり、折戸23が回動し始めない虞がある。
これに対して、本実施形態によれば、回動変換部50が設けられているため、引戸20が開いた状態からさらに左側接続部材60を開閉方向外側(+X側)に移動させた際に、左側ドア2aに回動方向のモーメントが加えられる。これにより、本実施形態によれば、両開き式ドア2を開く際に、折戸23が回動し始めないことを抑制できる。
また、本実施形態によれば、回動変換部50は、折戸23が開いた状態から閉じた状態に移行する際に、幾何拘束によって、折戸23の姿勢を開閉方向(X軸方向)に平行な姿勢に規制する。したがって、本実施形態によれば、開いた状態から閉じた状態に移行する際に、折戸23が開閉方向(X軸方向)に平行な姿勢に戻らない等の動作不具合が生じることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、回動変換部50の回動変換用ガイド溝50aに挿入される回動変換レバー44は、引戸駆動レバー43に対して、内側(−X側)に傾いて設けられている。そのため、引戸駆動レバー43に回転モーメントを加えやすく、引戸20及び折戸23を回動させやすい。
また、本実施形態によれば、回動変換部50の回動変換用ガイド溝50aの開閉方向(X軸方向)の両端部には、面取り部50b,50cが形成されている。そのため、本実施形態によれば、回動変換ローラ44bが回動変換用ガイド溝50aの内部に挿入されやすい。
また、本実施形態によれば、姿勢規制機構100が設けられているため、折戸23が開いた状態から閉じた状態に移行する際に、姿勢規制機構100の姿勢規制リンク103が、内側戸板21の姿勢規制用レバー33を押圧する。これにより、内側戸板21に回動方向の閉じる向きにモーメントを加えることができ、折戸23を開閉方向(X軸方向)に平行な姿勢に規制できる。
また、本実施形態によれば、姿勢規制機構100は、引戸20が閉じている状態において、姿勢規制用レバー33を押圧しているため、折戸23が回動することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、引戸20と折戸23とが回動する際に、引戸20と折戸23の内側戸板21とは、上部ガイドローラ26と係合ピン25とによって係合されているため、回動している途中で、引戸20と内側戸板21とが分離することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、係合ピン25は、引戸20の内側(−X側)寄りに設けられており、上部ガイドローラ26は、引戸20の外側(+X側)の端部に設けられている。そのため、引戸20と折戸23とが回動する際に、引戸20と内側戸板21とをより安定に係合できる。
また、本実施形態によれば、回動規制用切換リンク91には傾斜部91bが設けられ、姿勢規制用切換リンク101には傾斜部101bが設けられている。そのため、左側ドア2aを開いた状態から閉じた状態に移行する際に、押圧ローラ64が各傾斜部91b,101bを介して、平坦部91a,101aと接触する位置に移動しやすい。これにより、本実施形態によれば、押圧ローラ64が回動規制用切換リンク91及び姿勢規制用切換リンク101に干渉して、左側接続部材60の移動を阻害することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、姿勢規制用接続リンク102には凹部102aが形成されており、姿勢規制リンク103が解放された状態において、姿勢規制リンク103の回転軸105が凹部102aの内部に位置する。そのため、姿勢規制リンク103の回転角度を大きくすることができる。
また、本実施形態によれば、両開き式ドア2には、振れ止め部130,730が設けられているため、両開き式ドア2が前後方向(Y軸方向)に、ガタつくことを抑制できる。
また、本実施形態によれば、両開き式ドア2の荷重は、折戸駆動用リンク機構30、630と引戸駆動用リンク機構40,640とを介して、支持板51の底板部51bに設置された折戸用ガイドレール53及び引戸用ガイドレール52で受けている。すなわち、本実施形態によれば、両開き式ドア2の荷重を両開き式ドア2に近い位置で受けることができるため、両開き式ドア2を安定して開閉することができる。
また、本実施形態によれば、振れ止め部130,730が設けられているため、両開き式ドア2が前後方向(Y軸方向)にガタつくことを抑制できる。
なお、本実施形態においては、以下の構成を採用してもよい。
上記説明においては、駆動部材としてタイミングベルトを用いたが、これに限られない。本実施形態においては、駆動部材として、例えば、Vベルト、ワイヤロープ、樹脂被覆付きワイヤロープ、チェーン、ステンレス平ベルト等を用いてもよい。
また、本実施形態においては、開閉装置3は、回動規制機構90,690と、姿勢規制機構100,700と、回動変換部50,650とのうちのいずれか1つ、または、2つ以上が設けられていない構成であってもよい。
また、本実施形態においては、左側接続部材60が第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とを連結していなくてもよい。この場合においては、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とに固定される部材を別途設けることで、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とを連結する。
また、この場合において左側接続部材60は、第1駆動ベルト70における駆動プーリ73の下側(−Z側)の部分とのみ固定されていてもよいし、第2駆動ベルト71における従動プーリ72の上側(+Z側)の部分とのみ固定されていてもよい。
また、本実施形態においては、左側接続部材60が、第1駆動ベルト70及び第2駆動ベルト71の上側(+Z側)の部分同士を連結していてもよいし、第1駆動ベルト70及び第2駆動ベルト71の下側(−Z側)の部分同士を連結していてもよい。この場合においては、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71との駆動する向きは同じとなる。
また、本実施形態においては、左側接続部材60が第2駆動ベルト71の下側(−Z側)の部分に固定され、右側接続部材660が第2駆動ベルト71の上側(+Z側)の部分に固定されていてもよい。
また、本実施形態においては、折戸23は、図17に示すような構成であってもよい。
図17は、本実施形態の他の一例である自動ドア装置201を示す正面図である。
なお、以下の説明においては、上記と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
自動ドア装置201は、図17に示すように、左側ドア(ドア)202aと右側ドア(ドア)202bとを備える両開き式ドア202を備える。
左側ドア202aは、左側縦枠体12に蝶番224a,224b,224cを介して、設けられている。左側ドア202aは、折戸223と、引戸20と、を備える。
折戸223は、外側戸板222と、内側戸板221と、を備える。外側戸板222は、蝶番214a,214b,214cによって、左側縦枠体12と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。外側戸板222は、上記説明した外側戸板22と同様である。
内側戸板221は、上記説明した内側戸板21に対して、下側突出板部が設けられていない点において異なる。内側戸板221は、本体板部221aと、上側突出板部221bと、を備える。本体板部221a及び上側突出板部221bは、上記説明した本体板部21a及び上側突出板部21bと同様である。
本体板部221aの下側(−Z側)の端部の位置と、外側戸板222の下側(−Z側)の端部の位置とは、同じである。
右側ドア202bは、左右対称である点を除いて、左側ドア202aと同様である。
この構成によれば、例えば、折戸223の下側(−Z側)の端部にレール16と係合されるガイドローラを取り付けるような場合において、内側戸板221と外側戸板222との両方に、それぞれガイドローラを取り付けることができる。そのため、この構成によれば、折戸223をより安定して、開閉することができる。
また、本実施形態においては、折戸23と引戸20とが図18及び図19のように係合される構成であってもよい。
図18は、本実施形態の左側ドアの他の一例を示す断面図である。
図18に示すように、左側ドア(ドア)302Aは、折戸323Aと、引戸320Aと、上部スライドレール327と、上部ガイドスライド326と、下部ガイド部330と、を備える。折戸323Aは、内側戸板321Aを備える。
内側戸板321Aの引戸320A側(−Y側)の面の上側(+Z側)の端部には、内側戸板321Aの厚さ(Y軸方向長さ)が、下側(−Z側)に比べて小さくなる段差部328が設けられている。段差部328は、内側戸板321Aの主面に対して垂直な段差面328aと、段差面328aの上側に設けられ、段差面328aと接続された設置面328bと、で構成されている。
設置面328bには、上部スライドレール327が固定されている。図示は省略するが、上部スライドレール327は、開閉方向(X軸方向)に延びている。上部スライドレール327は、段差面328aと設置面328bとの両方に接触している。
内側戸板321Aの下側(−Z側)の面には、溝331aが形成されている。図示は省略するが、溝331aは、開閉方向(X軸方向)に延びている。
引戸320Aの折戸323A側(+Y側)の面における上側(+Z側)には、上部ガイドスライド326が固定されている。上部ガイドスライド326は、上部スライドレール327に係合している。
引戸320Aの下側(−Z側)の端部には、下部ガイド部330が設けられている。下部ガイド部330は、支持部材331と、下部ガイドローラ332と、を備える。
支持部材331は、引戸320Aの下側(−Z側)の端部から、折戸323A側(+Y側)に延びている。
下部ガイドローラ332は、支持部材331の延びた側(+Y側)の先端に、上側(+Z側)に突出して設けられている。下部ガイドローラ332は、折戸323Aの溝331aと係合している。
この構成においては、下部ガイド部330は、上記説明した下部ガイド部120と異なり、引戸320Aに設けられ、引戸320Aと折戸323Aとを係合している。このように、本実施形態においては、左側ドアの下側(−Z側)の端部において引戸と折戸とを連結する下部ガイド部は、引戸に固定されていてもよいし、折戸に固定されていてもよい。右側ドアについても同様である。
また、本実施形態においては、下部ガイド部120,330が下部ガイドローラ122,332の代わりに、直方体のブロックを備える構成とし、その直方体のブロックが溝121a,331aに挿入されることで、引戸と折戸とを係合してもよい。
図19は、本実施形態の左側ドアの他の一例を示す断面図である。
図19に示すように、左側ドア(ドア)302Bは、折戸323Bと、引戸320Bと、上部ガイドレール27と、上部ガイドローラ26と、下部ガイド部330と、浮き上がり抑制ガイド329と、を備える。折戸323Bは、内側戸板321Bを備える。
内側戸板321Bの引戸320B側(−Y側)の面における上側(+Z側)の端部には、浮き上がり抑制ガイド329が固定されている。浮き上がり抑制ガイド329は、内側戸板321Bの上側(+Z側)の端部から下側(−Z側)に延びている。浮き上がり抑制ガイド329の下側(−Z側)の端部は、上部ガイドローラ26の上部ガイドレール27とは逆側(+Z側)において、上部ガイドローラ26と近接して設けられている。
この構成によれば、浮き上がり抑制ガイド329によって、上部ガイドローラ26の浮き上がりが抑制される。そのため、上部ガイドローラ26が上部ガイドレール27から外れることを抑制できる。
また、本実施形態においては、振れ止め部の構成は、図20(A)及び図20(B)に示すような構成であってもよい。
図20(A)及び図20(B)は、本実施形態の振れ止め部の他の一例を示す図である。図20(A)は、断面図である。図20(B)は、斜視図である。
図20(A)及び図20(B)に示すように、振れ止め部340は、引戸20の下側(−Z側)の端部に設けられている。振れ止め部340は、引戸20の下側(−Z側)の面から突出する軸部330aと、軸部330aに固定された本体部330bと、を備える。
軸部330aは、引戸20の下側(−Z側)の面に、鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。
本体部330bは、長方形状の板状部材である。本体部330bは、レール316内に挿入されている。レール316は、形成されている溝の幅(Y軸方向長さ)が狭い点を除いて、上記説明したレール16と同様である。
また、本実施形態においては、振れ止め部130,730は、設けられていなくてもよい。
また、本実施形態においては、折戸駆動用リンク機構に設けられるガイドローラは、図21(A)及び図21(B)に示すように4つであってもよい。
図21(A)及び図21(B)は、折戸駆動用リンク機構350の部分を示す図である。図21(A)は、正面図である。図21(B)は、底面図である。
図21(A)及び図21(B)に示すように、折戸駆動用リンク機構350は、本体部350aと、軸部351と、ガイドローラ352a,352b,352c,352dと、を備える。ガイドローラ352aは、本体部350aの前側(+Y側)の面における、開閉方向(X軸方向)の中心設けられている。ガイドローラ352bは、本体部350aの後側(−Y側)の面における、開閉方向(X軸方向)の中心設けられている。
ガイドローラ352c,352dは、上記説明したガイドローラ32e,32fと同様である。
また、本実施形態においては、引戸駆動用リンク機構を、図21(A)及び図21(B)に示す折戸駆動用リンク機構350と同様の構成としてもよい。
また、本実施形態の折戸駆動用リンク機構及び引戸駆動用リンク機構においては、図22及び図23に示すように、ガイドローラの代わりにスライド部が設けられる構成としてもよい。
図22は、本実施形態の他の一例である折戸駆動用リンク機構370及び引戸駆動用リンク機構360を示す側面図である。
図22に示すように、この構成においては、引戸用ガイドレール52の代わりに引戸用スライドレール363aが設けられ、折戸用ガイドレール53の代わりに折戸用スライドレール373aが設けられている。
引戸用スライドレール363aは、底板部51bの上側(+Z側)の面に固定されている。引戸用スライドレール363aは、後述する軸部363よりも後側(−Y側)に設けられている。図示は省略するが、引戸用スライドレール363aは、開閉方向(X軸方向)に延びている。
折戸用スライドレール373aは、底板部51bの上側(+Z側)の面に固定されている。折戸用スライドレール373aは、引戸用スライドレール363aより前側(+Y側)で、かつ、後述する軸部371よりも後側(−Y側)に設けられている。図示は省略するが、折戸用スライドレール373aは、開閉方向(X軸方向)に延びている。
図22に示すように、引戸駆動用リンク機構360は、軸部361と、接続部362と、スライド部363bと、を備える。軸部361は、上記説明した軸部41と同様である。
接続部362は、底板部51bの上側(+Z側)において、軸部361に対して軸回り(θ方向)に回転可能に接続されている。接続部362は、前後方向後側(−Y側)に延びている。接続部362の下側(−Z側)の面には、スライド部363bが固定されている。スライド部363bは、引戸用スライドレール363aに係合されている。
折戸駆動用リンク機構370は、軸部371と、接続部372と、スライド部373bと、を備える。軸部371は、上記説明した軸部31と同様である。
接続部372は、底板部51bの上側(+Z側)において、軸部371に固定されている。接続部372は、前後方向後側(−Y側)に延びている。接続部372の下側(−Z側)の面には、スライド部373bが固定されている。スライド部373bは、折戸用スライドレール373aに係合されている。
スライド部363b及びスライド部373bの構成は、特に限定されず、例えば、上述したスライド部65と同様にできる。
図23は、本実施形態の他の一例である折戸駆動用リンク機構390及び引戸駆動用リンク機構380を示す側面図である。
図23に示すように、この構成においては、底板部51bの上側(+Z側)の面に、支持部材394が設けられている。また、この構成においては、引戸用ガイドレール52の代わりに引戸用スライドレール383aが設けられ、折戸用ガイドレール53の代わりに折戸用スライドレール393aが設けられている。
支持部材394は、引戸駆動用リンク機構380よりも前側(+Y側)に設けられている。支持部材394は、底板部51bの上側(+Z側)の面に固定された底板固定部394bと、底板固定部394bの後側(−Y側)の端部から上側(+Z側)に延びたレール固定部394aと、を備える。
折戸用スライドレール393aは、レール固定部394aの前側(+Y側)の面に固定されている。図示は省略するが、折戸用スライドレール393aは、開閉方向(X軸方向)に延びている。
引戸用スライドレール383aは、固定部51aの前側(+Y側)の面に固定されている。図示は省略するが、引戸用スライドレール363aは、開閉方向(X軸方向)に延びている。
図23に示すように、引戸駆動用リンク機構380は、軸部381と、接続部382と、スライド部383bと、を備える。軸部381は、上記説明した軸部41と同様である。
接続部382は、底板部51bの上側(+Z側)において、軸部381に対して軸回り(θ方向)に回転可能に接続されている。接続部382は、前後方向後側(−Y側)に延び、延びた先端において上側(+Z側)に折り曲げられている。接続部382における上側(+Z側)に折り曲げられた部分の後側(−Y側)の面には、スライド部383bが固定されている。スライド部383bは、引戸用スライドレール383aに係合されている。
折戸駆動用リンク機構390は、軸部391と、接続部392と、スライド部393bと、を備える。軸部391は、上記説明した軸部31と同様である。
接続部392は、底板部51bの上側(+Z側)において、軸部371に固定されている。接続部372は、前後方向後側(−Y側)に延び、延びた先端において上側(+Z側)に折り曲げられている。接続部392における上側(+Z側)に折り曲げられた部分の後側(−Y側)の面には、スライド部393bが固定されている。スライド部393bは、折戸用スライドレール393aに係合されている。
スライド部383b及びスライド部393bの構成は、特に限定されず、例えば、上述したスライド部65と同様にできる。
また、本実施形態においては、外側戸板が図24及び図25に示すような構成であってもよい。
図24及び図25は、本実施形態の他の一例である左側ドア402aを示す図である。図24は、正面図である。図25は、平面図である。
左側ドア(ドア)402aは、折戸423を備える。折戸423は、外側戸板422と、内側戸板21と、を備える。
外側戸板422の上側(+Z側)の端部は、軸423aを介して、底板部51bと鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。軸423aは、図25に示すように、外側戸板422の厚さ方向の中心に固定されている。
外側戸板422の下側(−Z側)の端部は、図24に示すように、軸423bを介して、左側縦枠体12の下側(−Z側)の端部に固定された突出部413と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。突出部413は、開閉方向内側(−X側)に突出している。軸423bは、軸423aと同心に設けられている。すなわち、図示は省略するが、軸423bは、外側戸板422の厚さ方向の中心に固定されている。
また、本実施形態の回動規制機構は、図26(A)及び図26(B)に示すような構成であってもよい。
図26(A)及び図26(B)は、本実施形態の他の一例である回動規制機構430を示す平面図である。図26(A)は、左側ドア2a(図示省略)を開く途中において、回動規制フック95(図示省略)による規制が解放された状態を示している。図26(B)は、左側ドア2aを閉じる途中において、回動規制フック95により回動が規制されている状態を示している。
図26(A)及び図26(B)に示すように、回動規制機構430は、回動規制用切換リンク91と、回動規制用平行リンク94a,94bと、中間リンク432と、回動規制用接続リンク433と、回動規制用平行リンク434a,434bと、を備える。この構成においては、回動規制用平行リンク94a,94bには、引張バネが接続されていない。
回動規制用接続リンク433は、中間リンク432を介して、回動規制用切換リンク91と接続されている。回動規制用接続リンク433は、開閉方向(X軸方向)に延びている。回動規制用接続リンク433は、固定金具110,111に設けられた回動規制用平行リンク434a,434bに接続され、前後方向(Y軸方向)に平行移動可能に設けられている。回動規制用平行リンク434a,434bは、固定金具110,111に設けられている。この構成においては、回動規制用接続リンク433には、引張バネが接続されていない。
中間リンク432の内側(−X側)の端部は、回動規制用切換リンク91と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。中間リンク432の外側(+X側)の端部は、回動規制用接続リンク433と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。
図26(A)に示すように、押圧ローラ64が回動規制用切換リンク91から外れて、外側(+X側)に移動すると、押圧ローラ64は、回動規制用接続リンク433を後側(−Y側)から押圧する。回動規制用接続リンク433は、押圧ローラ64に押圧されることで、前後方向前側(+Y側)に平行移動する。これにより、回動規制フック95(図示省略)が回動規制用接続リンク433に連動して、回動規制ピン29(図示省略)から外れる。
また、図26(B)に示すように、押圧ローラ64が回動規制用接続リンク433から外れて、内側(−X側)に移動すると、押圧ローラ64は、回動規制用切換リンク91を後側(−Y側)から押圧する。回動規制用切換リンク91は、押圧ローラ64に押圧されることで、前後方向前側(+Y側)に平行移動する。これにより、回動規制用接続リンク433が回動規制用切換リンク91に連動して、前後方向前側(−Y側)に平行移動する。これにより、回動規制フック95(図示省略)が、回動規制ピン29(図示省略)と係合する。
この構成によれば、引張バネを用いずに、回動規制機構430の規制の切換えが可能である。
また、本実施形態においては、図26(A)及び図26(B)において示した引張バネを用いない切換え機構を、姿勢規制機構に適用してもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態に対して、引戸が設けられていない点において異なる。
なお、以下の説明においては、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号付す等により説明を省略する場合がある。
図27は、本実施形態の自動ドア装置501を示す正面図である。図28は、図27におけるXXVIII−XXVIII断面図である。図29(A)及び図29(B)は、自動ドア装置1を示す平面図である。図30及び図31は、図28における部分拡大図である。図31においては、左側ドア502a及び開閉装置503のうち左側ドア502aに接続される部分を適宜省略している。図32(A)から図32(C)は、両開き式ドア502が開く様子を示す平面図である。
なお、図27から図29(B)、及び図32(A)においては、両開き式ドア502が閉じている状態を示している。図32(C)においては、両開き式ドア502が開いた状態を示している。
本実施形態の自動ドア装置501は、図28に示すように、第1実施形態の自動ドア装置1と同様にして、通路1000に設けられている。本実施形態においては、通路1000の天面1001から下側(−Z側)に突出する横梁1008が設けられている。横梁1008は、前側(+Y側)の前面1009に凹部が形成されていない点を除いて、第1実施形態の横梁1005と同様である。
自動ドア装置501は、図27に示すように、両開き式ドア502と、両開き式ドア502の上側(+Z側)に設けられた開閉装置503と、を備える。
開閉装置503は、図28に示すように、横梁1008の前面1009に固定されている。開閉装置503は、通路1000の幅方向(X軸方向)の全体に延びている。開閉装置503の詳細については後述する。
[両開き式ドア]
両開き式ドア502は、一対のドア、すなわち、左側ドア(ドア)502aと、右側ドア(ドア)502bと、を備える。左側ドア502aは、図27に示すように、折戸523を備える。右側ドア502bは、折戸823を備える。左側ドア502aと右側ドア502bとは、第1実施形態の左側ドア2aと右側ドア2bとに対して、引戸が設けられていない点において異なる。これにより、本実施形態の両開き式ドア502は、折戸523,823が回動してそれぞれ逆向きに開閉することによって全体開閉する。
左側ドア502aと右側ドア502bとは、第1実施形態と同様にして、左右対称であるため、以下の説明においては、代表して左側ドア502aについてのみ説明する場合がある。
(折戸)
折戸523は、外側戸板522と、内側戸板521と、を備える。
外側戸板522の上側(+Z側)の端部は、軸525aを介して、開閉装置503の後述する支持板551と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。軸525aは、図32(A)に示すように、外側戸板522の外側(+X側)の端部で、かつ、厚さ方向(図32(A)においては、Y軸方向)の中心に設けられている。
外側戸板522の下側(−Z側)の端部は、図27に示すように、軸525bを介して、左側縦枠体12に固定された突出部413と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。軸525bは、軸525aと同心に設けられている。外側戸板22は、縦長の板状部材である。
内側戸板521は、外側戸板522の内側(−X側)に設けられている。内側戸板521は、蝶番524a,524b,524cによって、外側戸板522と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。内側戸板521は、縦長の板状部材である。
右側ドア502bの折戸823は、外側戸板822と、内側戸板821と、を備える。外側戸板822及び内側戸板821は、左側ドア502aの外側戸板522及び内側戸板521と左右対称である点を除いて同様である。
(振れ止め部)
左側ドア502aは、図27に示すように、振れ止め部540をさらに備える。右側ドア502bは、振れ止め部840をさらに備える。
振れ止め部540は、折戸523における内側戸板521の下側(−Z側)の端部に設けられている点を除いて、第1実施形態の振れ止め部130と同様である。振れ止め部840についても同様である。
[開閉装置]
本実施形態の開閉装置503は、図27に示すように、筐体504と、駆動装置580と、折戸駆動用リンク機構530,830と、を備える。筐体504は、各機構を内部に収容する。
駆動装置580は、図28に示すように、後述する筐体504の基板555に取り付けられている。駆動装置580は、図27に示すように、折戸駆動用リンク機構530,830を介して、両開き式ドア502を開閉する。
折戸駆動用リンク機構530は、折戸523の内側戸板521の上側(+Z側)の端部に設けられている。折戸駆動用リンク機構830は、折戸823の内側戸板821の上側(+Z側)の端部に設けられている。
{筐体}
筐体504は、図27に示すように、基板555と、支持板551,851と、固定金具554,854と、を備える。
基板555は、開閉方向(X軸方向)に延びる板状部材である。基板555は、横梁1008の前面1009に固定されている。
支持板551は、図29(A)に示すように、基板555の前側(+Y側)の面に固定されている。支持板551は、基板555に固定される固定部551aと、固定部551aの下側(−Z側)の端部から基板555と逆側(+Y側)に延びる底板部551bと、を備える。支持板551は、図27に示すように、開閉方向(X軸方向)において、外側戸板522の外側(+X側)の端部の位置に設けられている。
支持板851は、図29(A)に示すように、基板555の前側(+Y側)の面に固定されている。支持板851は、基板555に固定される固定部851aと、固定部851aの下側(−Z側)の端部から基板555と逆側(+Y側)に延びる底板部851bと、を備える。支持板851は、図27に示すように、開閉方向(X軸方向)において、外側戸板822の外側(+X側)の端部の位置に設けられている。
底板部551bの上側(+Z側)の面における前側(+Y側)の端部には、図30に示すように、固定金具554が固定されている。底板部851bの上側(+Z側)の面における前側(+Y側)の端部には、図31に示すように、固定金具854が固定されている。固定金具554及び固定金具854は、上側(+Z側)に延びている。
{駆動装置}
駆動装置580は、図29(B)に示すように、左側接続部材(接続部材)560と、右側接続部材(接続部材)860と、を備える。
(左側接続部材)
左側接続部材560は、第2駆動ベルト71の開閉方向左側(+X側)に固定されている。左側接続部材560は、図30に示すように、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とを連結する。左側接続部材560は、図27に示すように、折戸駆動用リンク機構530を介して、左側ドア502aにおける折戸523の内側戸板521と接続されている。
左側接続部材560は、図30に示すように、支持金具561と、第1駆動ベルト固定金具562aと、第2駆動ベルト固定金具562bと、スライド部564と、回動変換部563と、を備える。
支持金具561は、第1金具部561aと、第2金具部561bと、第3金具部561cと、第4金具部561dと、を備える。
第1金具部561aは、前後(Y軸方向)に延びた部分である。第1金具部561aの下側(−Z側)の面には、スライド部564が固定されている。第1金具部561aの後側(−Y側)の端部は、第1駆動ベルト70の後側(−Y側)まで延びている。
第2金具部561bは、第1金具部561aの後側(−Y側)の端部から、上側(+Z側)に延びた部分である。第2金具部561bは、第1駆動ベルト70の後側(−Y側)に設けられている。第2金具部561bには、第1駆動ベルト固定金具562aが固定されている。
第3金具部561cは、第2金具部561bの上側(+Z側)の端部から前側(+Y側)に延びた部分である。第3金具部561cは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)まで延びている。
第4金具部561dは、第3金具部561cの前側(+Y側)の端部から、上側(+Z側)に延びた部分である。第4金具部561dは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)に設けられている。第4金具部561dには、第2駆動ベルト固定金具562bが固定されている。
第1駆動ベルト固定金具562aは、第1実施形態の第1駆動ベルト固定金具62aと同様である。第2駆動ベルト固定金具562bは、第1実施形態の第2駆動ベルト固定金具562bと同様である。第1駆動ベルト固定金具562aと第2駆動ベルト固定金具562bとによって、左側接続部材560は、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とに固定される。これにより、左側接続部材560によって、第1駆動ベルト70と第2駆動ベルト71とが連結される。
スライド部564は、接続部材用スライドレール553とスライド可能に係合されている。スライド部564の構成は、特に限定されず、例えば、上述したスライド部65と同様にできる。
接続部材用スライドレール553は、図27に示すように、開閉方向(X軸方向)に延びており、両端がそれぞれ固定金具554と固定金具854とに支持されている。図30に示すように、折戸駆動用リンク機構530よりも前側(+Y側)に設けられている。
スライド部564が接続部材用スライドレール553に係合されていることにより、左側接続部材560は、スライド部564を介して、接続部材用スライドレール553に沿って、開閉方向(X軸方向)にスライド可能となっている。
回動変換部563は、第1金具部561aの上側(+Z側)の面に固定されている。回動変換部563は、図29(B)に示すように、例えば、平面視で長方形の板状部材である。回動変換部563は、支持金具561よりも開閉方向外側(+X側)で、かつ、前後方向前側(+Y側)に突出している。回動変換部563は、図32(A)に示すように、左側ドア502aが閉じた状態において、後述する折戸駆動用リンク機構530の関節部535aと接触している。
(右側接続部材)
右側接続部材860は、図29(B)に示すように、第2駆動ベルト71の開閉方向右側(−X側)に固定されている。右側接続部材860は、図27に示すように、折戸駆動用リンク機構830を介して、右側ドア502bにおける折戸823の内側戸板821と接続されている。
右側接続部材860は、図31に示すように、支持金具861と、第2駆動ベルト固定金具862と、スライド部864と、回動変換部863と、を備える。
支持金具861は、第1金具部861aと、第2金具部861bと、を備える。
第1金具部861aは、前後(Y軸方向)に延びた部分である。第1金具部861aの下側(−Z側)の面には、スライド部864が固定されている。
第2金具部861bは、第1金具部861aから、上側(+Z側)に延びた部分である。第2金具部861bは、第2駆動ベルト71の後側(−Y側)に設けられている。第2金具部861bには、第2駆動ベルト固定金具862が固定されている。
第2駆動ベルト固定金具862は、第1実施形態の第2駆動ベルト固定金具662と同様である。これにより、右側接続部材860が第2駆動ベルト71のうち従動プーリ72の下側(−Z側)を移動する部分に固定される。
スライド部864は、接続部材用スライドレール553と係合され、接続部材用スライドレール553上をスライド可能に設けられている。すなわち、右側接続部材860は、スライド部864を介して、接続部材用スライドレール553に沿って、開閉方向(X軸方向)にスライド可能に設けられている。スライド部864の構成は、特に限定されず、例えば、上述したスライド部65と同様にできる。
回動変換部863は、第1金具部861aの上側(+Z側)の面に固定されている。回動変換部863は、右側接続部材860に設けられている点を除いて、左側接続部材560の回動変換部563と同様である。
{折戸駆動用リンク機構}
折戸駆動用リンク機構530は、図27に示すように、左側ドア502aにおける折戸523の内側戸板521に固定されている。折戸駆動用リンク機構530は、図29(A)及び図30に示すように、軸部531と、接続部532と、折戸駆動レバー533と、折戸用接続リンク534と、スライド部536と、を備える。
軸部531は、鉛直方向(Z軸方向)に延びている。軸部531は、軸部531の下側(−Z側)の端部は、底板部551bの下側(−Z側)に突出し、折戸523の内側戸板521に固定されている。
接続部532は、底板部551bの上側(+Z側)において、軸部531に対して軸回り(θ方向)に回転可能に接続されている。接続部532は、平面視で略5角形状である。接続部532の下側(−Z側)の面には、スライド部536が固定されている。
スライド部536は、折戸用スライドレール552と係合している。スライド部536の構成は、特に限定されず、例えば、上述したスライド部65と同様にできる。
折戸用スライドレール552は、図27に示すように、開閉方向(X軸方向)に延びており、両端が支持板551と支持板851とに支持されている。折戸用スライドレール552の左側(+X側)の端部は、図30に示すように、底板部551bの上側(+Z側)の面と固定されている。折戸用スライドレール552の右側(−X側)の端部は、図31に示すように、底板部851bの上側(+Z側)の面に固定されている。折戸用スライドレール552は、折戸駆動用リンク機構530の軸部531よりも後側(−Y側)に設けられている。
折戸駆動レバー533の一端は、軸部531の上側(+Z側)の端部に固定されている。折戸駆動レバー533の他端には、折戸用接続リンク534が回転可能に接続されている。折戸駆動レバー533の平面視(XY面視)形状は、図32(A)に示すように、略半楕円形状である。平面視(XY面視)において、折戸駆動レバー533と折戸用接続リンク534との関節部535aと、軸部531と、を結んだ線は、折戸523における内側戸板521の主面に対して垂直である。
折戸用接続リンク534の一端は、折戸駆動レバー533と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。折戸用接続リンク534の他端は、左側接続部材560と鉛直方向回り(θ方向)に回転可能に接続されている。より詳細には、図30に示すように、折戸用接続リンク534の他端は、左側接続部材60における支持金具561の第1金具部561aと鉛直方向回り(θ回り)に回転可能に接続されている。折戸用接続リンク534は、回動変換部563よりも後側(−Y側)に設けられている。
折戸駆動用リンク機構830は、図27に示すように、右側ドア502bの折戸823に設けられている点を除いて、折戸駆動用リンク機構530と同様である。
[自動ドア装置の開閉動作]
第1実施形態と同様にして、駆動装置580を駆動することによって、本実施形態の両開き式ドア502を開閉できる。図32(A)に示す両開き式ドア502が閉じた状態において、駆動装置580が開く向きに駆動すると、折戸駆動用リンク機構530を介して、折戸523に駆動力が伝達される。
ここで、両開き式ドア502が閉じた状態においては、回動変換部563の外側(+X側)の端部が折戸駆動用リンク機構530の関節部535aと接触している。そのため、左側接続部材560が開く向き(+X向き)に移動し始めると、回動変換部563は、関節部535aを内側(−X側)から外側(+X側)へ向けて押圧する。すなわち、回動変換部563は、折戸523が閉じた状態から開いた状態に移行する際に、関節部523aを内側(−X側)から外側(+X側)へ向けて押圧する。
これにより、図32(B)に示すように、折戸駆動レバー533には、平面視で時計回りの回転モーメントが加えられ、時計回りに回転する。折戸駆動レバー533の回転に伴って、折戸523が回動する。折戸823についても同様である。折戸523,823がある程度回動すると、回動変換部563と関節部535aとは離間する。
さらに駆動装置580を開く向きに駆動することで、折戸523,823が折り畳まれ、図32(C)に示すように、両開き式ドア502を開くことができる。
一方、図32(C)に示す両開き式ドア502が閉じた状態において、駆動装置580を閉じる向きに駆動すると、折戸523,823が閉じる向きに回動し、両開き式ドア502を閉じることができる。
これにより、本実施形態の両開き式ドア502を開閉できる。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様にして、壁に近づけて折り畳むことが容易な自動ドア装置が得られる。
また、本実施形態によれば、回動変換部563,863が設けられているため、両開き式ドア502を開く際に、折戸523,823が回動しないことを抑制できる。
なお、本実施形態においては、振れ止め部540,840は、設けられていなくてもよい。
なお、上記説明した第1実施形態及び第2実施形態においては、左側縦枠体12及び右側縦枠体13が設けられない構成であってもよい。この場合においては、折戸の外側戸板は、例えば、左壁面1002及び右壁面1003に連結される。すなわち、この場合においては、左壁面1002及び右壁面1003が特許請求の範囲における躯体に相当する。
また、第1実施形態及び第2実施形態においては、開閉装置が横梁1005,1008に取り付けられなくてもよい。例えば、第1実施形態及び第2実施形態においては、開閉装置を天面1001に取り付ける構成としてもよい。
また、本発明は、通路1000に設けられる両開き式ドアのみに適用されるものではなく、壁に設けられる両開き式ドア等、いかなる両開き式ドアにも適用できることは言うまでもない。
また、本発明が適用されるドアは、両開き式のドアに限られるものではなく、片開き式のドアにも適用できる。
1,201,501…自動ドア装置、2a,202a,302A,302B,402a,502a…左側ドア(ドア)、2b,202b,502b…右側ドア(ドア)、3,503…開閉装置、20,320,620…引戸、21,221,321A,321B,521,621,821…内側戸板、22,222,422,522,622,822…外側戸板、23,223,323A,323B,423,523,623,823…折戸、28,628…係合用ガイド部材、28c…係合用ガイド溝、30,350,370,390,530,630,830…折戸駆動用リンク機構、33…姿勢規制用レバー、40,360,380,640…引戸駆動用リンク機構、43…引戸駆動レバー、44…回動変換レバー、44b…回動変換ローラ、45…引戸用接続リンク、50,563,650,863…回動変換部、50a…回動変換用ガイド溝、64,664…押圧ローラ、72,74…従動プーリ、73…駆動プーリ、75…補助プーリ、90,430,690…回動規制機構、91,691…回動規制用切換リンク、94a,94b…回動規制用平行リンク(平行リンク)、95…回動規制フック、100,700…姿勢規制機構、101,701…姿勢規制用切換リンク、103…姿勢規制リンク、104a,104b…姿勢規制用平行リンク(平行リンク)、533…折戸駆動レバー、534…折戸用接続リンク、535a…関節部、25,625…係合ピン(係合部材)、29,629…回動規制ピン(回動規制部材)、60,560…左側接続部材(接続部材)、70…第1駆動ベルト(第1駆動部材)、71…第2駆動ベルト(第2駆動部材)、81…モータ(駆動部)、660,860…右側接続部材(接続部材)

Claims (12)

  1. 回動する折戸と、スライドする引戸と、を含むドアと、
    前記ドアを自動で開閉する開閉装置と、
    を備え、
    前記折戸は、躯体に連結された外側戸板と、前記外側戸板に連結された内側戸板と、を備え、
    前記引戸は、前記折戸より前記ドアの開閉方向の内側に設けられ、前記内側戸板に対して前記開閉方向に相対移動可能となるように、前記内側戸板に係合され、
    前記開閉装置は、
    前記引戸に接続される接続部材と、
    前記引戸に、前記接続部材を介して、前記開閉方向の駆動力を与える駆動部と、
    前記開閉方向の駆動力の少なくとも一部を前記折戸の回動方向の駆動力に変換する回動変換部と、
    を備え、
    前記駆動部は、前記引戸に前記開閉方向外向きの駆動力を与えて、前記引戸を開き、
    前記回動変換部は、前記引戸が開き切った状態から、さらに前記開閉方向外向きの駆動力が前記引戸に与えられた際に、前記開閉方向外向きの駆動力の少なくとも一部を前記回動方向の駆動力に変換して、前記折戸を回動させることを特徴とする自動ドア装置。
  2. 前記開閉装置は、前記引戸を駆動させるための引戸駆動用リンク機構を備え、
    前記回動変換部は、前記開閉方向に対して傾いた方向に延びる回動変換用ガイド溝を有する部材であり、
    前記引戸駆動用リンク機構は、
    前記引戸に固定された引戸駆動レバーと、
    前記引戸駆動レバーと前記接続部材とを接続する引戸用接続リンクと、
    前記引戸駆動レバーに固定され、先端に回動変換ローラを備える回動変換レバーと、
    を備え、
    前記回動変換ローラは、前記ドアの開閉動作の少なくとも一部において、前記回動変換部の前記回動変換用ガイド溝の内部に挿入され、
    前記ドアは、前記回動変換ローラを介して、前記回動変換部から回動方向のモーメントを受ける、請求項1に記載の自動ドア装置。
  3. 前記回動変換レバーの長さ方向は、前記引戸駆動レバーの長さ方向に対して傾いている、請求項2に記載の自動ドア装置。
  4. 前記ドアは、一対設けられ、
    前記接続部材は、一対設けられ、前記一対のドアとそれぞれ接続され、
    前記開閉装置は、
    前記駆動部によって駆動される駆動プーリと、
    前記駆動プーリに対して、前記開閉方向の長さの半分以上の距離だけ前記開閉方向に離間した補助プーリと、
    前記駆動プーリと前記補助プーリとに巻き掛けられた環状の第1駆動部材と、
    前記開閉装置の前記開閉方向の両端部に設けられた一対の従動プーリと、
    前記一対の従動プーリに巻き掛けられた第2駆動部材と、
    を備え、
    前記第1駆動部材と前記第2駆動部材とは、連結され、
    前記一対の接続部材のうちの少なくとも一方は、前記第2駆動部材に固定されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の自動ドア装置。
  5. 前記一対の接続部材のうちの一方は、前記第2駆動部材における前記従動プーリの前記ドア側を移動する部分に固定され、
    前記一対の接続部材のうちの他方は、前記第2駆動部材における前記従動プーリの前記ドア側と逆側を移動する部分に固定される、請求項4に記載の自動ドア装置。
  6. 前記一対の接続部材のうち前記駆動部から遠い側に設けられた接続部材は、前記第1駆動部材と前記第2駆動部材とを連結する、請求項5に記載の自動ドア装置。
  7. 前記第1駆動部材と前記第2駆動部材とを連結する接続部材は、前記第1駆動部材における前記駆動プーリの前記ドア側を移動する部分に固定されるとともに、前記第2駆動部材における前記従動プーリの前記ドア側と逆側を移動する部分に固定される、請求項6に記載の自動ドア装置。
  8. 前記開閉装置は、前記ドアの姿勢を規制する姿勢規制機構を備え、
    前記姿勢規制機構は、
    一対の平行リンクによって平行移動可能に設けられた姿勢規制用切換リンクと、
    前記姿勢規制用切換リンクに接続された姿勢規制リンクと、
    を備え、
    前記折戸には、姿勢規制用レバーが固定され、
    前記接続部材には、押圧ローラが設けられ、
    前記押圧ローラは、前記折戸が閉じた状態に移行する際に、前記姿勢規制用切換リンクを押圧して平行移動させ、
    前記姿勢規制リンクは、前記姿勢規制用切換リンクの平行移動と連動して、前記姿勢規制用レバーを押圧し、前記姿勢規制用レバーを介して、前記折戸に閉じる向きの回動方向のモーメントを加える、請求項1から7のいずれか一項に記載の自動ドア装置。
  9. 係合用ガイド溝が形成された係合用ガイド部材と、
    前記引戸に固定された係合部材と、
    をさらに備え、
    前記係合用ガイド部材は、前記内側戸板に固定され、
    前記係合部材は、前記ドアが回動する際に、前記係合用ガイド部材の前記係合用ガイド溝と係合する、請求項1から8のいずれか一項に記載の自動ドア装置。
  10. 前記折戸に固定された回動規制部材をさらに備え、
    前記開閉装置は、回動規制機構を備え、
    前記回動規制機構は、
    一対の平行リンクによって平行移動可能に設けられた回動規制用切換リンクと、
    前記回動規制用切換リンクに接続された回動規制フックと、
    を備え、
    前記接続部材には、押圧ローラが設けられ、
    前記押圧ローラは、前記折戸が閉じた状態に移行する際に、前記回動規制用切換リンクを押圧して平行移動させ、
    前記回動規制フックは、前記回動規制用切換リンクの平行移動と連動して、前記回動規制部材と係合する、請求項1から9のいずれか一項に記載の自動ドア装置。
  11. 回動する折戸を含む一対のドアと、前記一対のドアを開閉する開閉装置と、を備える自動ドア装置であって、
    前記開閉装置は、
    駆動部と、
    前記駆動部によって駆動される駆動プーリと、
    前記駆動プーリに対して、前記一対のドアの開閉方向の長さの半分以上の距離だけ前記開閉方向に離間した補助プーリと、
    前記駆動プーリと前記補助プーリとに巻き掛けられた環状の第1駆動部材と、
    前記開閉装置の前記開閉方向の両端部に設けられた一対の従動プーリと、
    前記一対の従動プーリに巻き掛けられた第2駆動部材と、
    前記一対のドアのそれぞれと接続される一対の接続部材と、
    を備え、
    前記第1駆動部材と前記第2駆動部材とは、連結され、
    前記一対の接続部材のうちの少なくとも一方は、前記第2駆動部材に固定されていることを特徴とする自動ドア装置。
  12. 前記折戸は、躯体に連結された外側戸板と、前記外側戸板に連結された内側戸板と、を備え、
    前記開閉装置は、
    前記折戸を駆動させるための折戸駆動用リンク機構と、
    前記接続部材に固定された回動変換部と、
    を備え、
    前記折戸駆動用リンク機構は、
    前記内側戸板に固定された折戸駆動レバーと、
    前記折戸駆動レバーと前記接続部材とを接続する折戸用接続リンクと、
    を備え、
    前記回動変換部は、前記折戸が閉じた状態から開いた状態に移行する際に、前記折戸駆動レバーと前記折戸用接続リンクとの関節部を、前記開閉方向の内側から外側へ向けて押圧する、請求項11に記載の自動ドア装置。
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