JP2016009454A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の工程から構成され、かつ工程間に画像形成装置の再起動を含むような一連のソフトウェア設定作業を、少ない認証回数で効率的に実施するための技術を提供することを目的とする。
【解決手段】 可搬記憶媒体から取得した実行対象スクリプトの設置作業に関する複数の工程からなる処理のうち、最初の工程の処理が実行済みであるかを判定し、最初の工程の処理が実行済みでないと判定された場合は、ユーザー認証を行い、実行対象スクリプトの複数の工程からなる処理のうち、1つの工程の処理を実行し、前記処理を実行後、再起動を行う。最初の工程の処理が実行済みであると判定された場合は、ユーザー認証は行わない。
【選択図】 図10

Description

本発明は、画像形成装置におけるソフトウェアの初期設置作業の技術に関する。
画像形成装置を新規導入するにあたり、事前に画像形成装置の使用環境に応じた初期設置作業を行う必要がある。初期設置作業には、印刷物の仕上げ処理を行うフィニッシャーなどのハードウェアオプションの取り付けや、画像形成装置の制御プログラムのインストールや設定変更作業などのソフトウェアの初期設置作業が挙げられる。
上記のような初期設置作業を自動実施する方法として、スクリプトを用いてコンピューターの実行環境を設定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−224828号公報
特許文献1は、コンピューターに対するソフトウェアの自動設定を実施する前に、自動設定システムを利用するための認証を行う必要がある。しかしながら、特許文献1が開示する技術にはソフトウェアの自動設定中に再起動が発生した場合の処理が記載されていない。しかしながら、コンピューターの再起動後に処理を継続実行するためには、再起動後に再認証が必要になることが想定される。
複数の工程から構成される一連のソフトウェア初期設置作業においても、作業を開始する前に、認証処理を行うのが望ましい。しかしながら、複数の工程から構成される一連のソフトウェア初期設置作業は、作業開始後に、工程間で再起動が必要となり、それらの再起動の度に不要な認証作業が必要になってしまうという課題がある。
そこで本発明では、複数の工程から構成され、かつ工程間に画像形成装置の再起動を含むような一連のソフトウェア設定作業を、少ない認証回数で効率的に実施するための技術を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の画像形成装置は以下の構成を有する。すなわち、複数の工程から構成される一連の設置作業を行う画像形成装置であって、可搬記憶媒体から取得した実行対象スクリプトの設置作業に関する複数の工程からなる処理のうち、最初の工程の処理が実行済みであるかを判定する判定手段と、前記判定手段で、最初の工程の処理が実行済みでないと判定された場合は、ユーザー認証を行うユーザー認証手段と、前記実行対象スクリプトの複数の工程からなる処理のうち、1つの工程の処理を実行する実行手段と、前記実行手段で、前記処理を実行後、再起動を行う再起動手段を有し、前記判定手段で、最初の工程の処理が実行済みであると判定された場合は、ユーザー認証は行わないことを特徴とする。
本発明によれば、複数の工程から構成され、かつ工程間に画像形成装置の再起動を含むような一連のソフトウェア設定作業を、少ない認証回数で効率的に実施することができる。
本実施形態のシステム構成を示す図 画像形成装置の構成を示す図 画像形成装置のソフトウェア構成を示す図 拡張プログラムの設定情報を示す図 画像形成装置の機能構成の一例を示す図 初期設置作業サポート機能が使用するUSBストレージ内のフォルダー及びファイル構成の一例を示す図 スクリプトを示す図 スクリプトの実行順序のイメージを示す図 ソフトウェアの初期設置作業の実行状況ファイルの一例を示す図 実施例1のソフトウェアの初期設置作業を説明するフローチャート 実施例2のソフトウェアの初期設置作業を説明するフローチャート 実施例3のソフトウェアの初期設置作業を説明するフローチャート
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
<実施例1>
図1は、画像形成装置を含む初期設置作業システムを示しており、画像形成装置101、可搬記憶媒体102、クライアントコンピュータ103を備える。画像形成装置101は、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ、ファイル送信機能等の複数の機能を有する複合機である。また、画像形成装置101は、外部記憶装置である可搬記憶媒体102を接続するインタフェースを有している。可搬記憶媒体102を接続するインタフェースの種別は問わないが、本実施例ではUSB(Universal Serial Bus)インタフェースを用いることとする。USBインタフェースに可搬記憶媒体102を接続することで、画像形成装置101は、可搬記憶媒体102に対してデータの読み書きを行うことができる。
可搬記憶媒体102は、ホストとなる機器から容易に取り外せる記憶装置であれば種別を問わないが、本実施例では、可搬記憶媒体102として、USBマスストレージクラスを実装するUSBストレージ204(図2)を用いる。クライアントコンピュータ103は、パーソナルコンピュータであり、可搬記憶媒体102を接続するためのインタフェースを有している。可搬記憶媒体102を接続するインタフェースの種別は問わないが、本実施例では、USBインタフェースを用いる。USBインタフェースに可搬記憶媒体102を接続することで、クライアントコンピュータ103は、可搬記憶媒体102に対してデータの読み書きを行うことができる。また、クライアントコンピュータ103は、Webブラウザープログラムを有し、画像形成装置101が公開するWebサイトにアクセスすることで、画像形成装置101の各種設定を行うことができる。
図2は、画像形成装置の構成例を示す図である。画像形成装置101は、制御ユニット200、操作部201、スキャナ202、プリンタ203を備える。USBストレージ204は、データを格納するための外部記憶装置であり、画像形成装置101に対して着脱可能である。USBストレージ204は、USBホストI/F(Interface)214を介して制御ユニット200に接続される。制御ユニット200は、操作部関連の処理部として、CPU210、RAM211、操作部I/F212、ネットワークI/F213、USBホストI/F214、ROM215、HDD216、画像バスI/F217、システムバス218を備える。CPUは、Central Processing Unitの略称である。RAMは、Random Access Memoryの略称である。ROMは、Read Only Memoryの略称である。HDDは、Hard Disk Driveの略称である。また、制御ユニット200は、印刷、スキャン関連の処理部として、画像バス219、デバイスI/F220、スキャナ画像処理部221、プリンタ画像処理部222を備える。なお、制御ユニット200は、スキャナ202、及びスキャナ画像処理部221については必要に応じて備えることになる。また、USBストレージ204も必要に応じて画像形成装置101に着脱することになる。
CPU210は、制御ユニット200全体を制御するためのコントローラである。RAM211は、画像データやソフトウェアの動作に必要な処理を一時記憶するためのメモリーであり、保持部である。
操作部I/F212は、操作部201とのインタフェースであり、操作部201で表示する画像データを操作部201に対して出力する。また、操作部I/F212は、ユーザーが操作部201により入力した情報をCPU210へ伝達する。ネットワークI/F213は、ネットワークと接続しており、ネットワークを介して、外部の装置と情報のやり取りをするインタフェースである。外部の装置とは、例えばクライアントコンピュータ103を指す。USBホストI/F214は、HDD216に格納されているデータをUSBストレージ204に出力する。また、USBホストI/F214は、USBストレージ204に格納されているデータを読み出し、読み出したデータをCPU210に伝える。なお、USBホストI/F214には、USBストレージ204を含む複数のUSBデバイスが接続可能である。ROM215は、ブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD216は、システムソフトウェア、画像データ、設定情報などを格納する。
画像バスI/F217は、システムバス218と画像バス219とを接続し、データ変換を行うバスブリッジである。システムバス218は、制御ユニット200を構成する各コンポーネント同士の共通データ交換経路である。画像バス219は、PCIバス、またはIEEE1394で構成されており、画像データを高速に転送する経路である。デバイスI/F220は、画像入出力デバイスであるスキャナ202及びプリンタ203と制御ユニット200とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部221は、入力画像に対し、補正や加工、編集を行う。プリンタ画像処理部222は、プリント出力画像データに対して、プリンタの性能に応じた補正、解像度の変換などを行う。
図3は、ソフトウェアの初期設置作業を実行するための、画像形成装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。OS300上では、ネイティブプログラム301と拡張プログラム実行プラットフォーム302が動作している。ネイティブプログラム301は、プリンタやFAX、スキャナなどの、画像形成装置に元々備わっている機能の制御用プログラムである。拡張プログラム実行プラットフォーム302は、画像形成装置に機能を追加する拡張プログラムの実行プラットフォームである。ネイティブプログラム301上では、ファームウェア更新サービス303、オプション有効化サービス304、設定管理サービス305が動作している。また、拡張プログラム実行プラットフォーム302上では、拡張プログラムシステムサービス306と拡張プログラム307とが動作している。
ファームウェア更新サービス303は、ファームウェアを更新するための各種機能を提供するサービスである。例えば、ファームウェア更新サービス303は、ユーザーから指定されたファームウェアを参照し、該ファームウェアの更新が必要か否かを判断する。また、ファームウェア更新サービス303は、ネイティブプログラム301に対し、またはネイティブプログラム301を介して、ファームウェアを更新する。オプション有効化サービス304は、ネイティブプログラム301に予め組み込まれているオプション機能(以下、組み込みオプションプログラムとも表記する)を、有効化するためのプログラムである。オプション有効化サービス304は、ユーザーから指定されたオプションライセンスファイルにより特定されるオプション機能を識別し、有効化する。
設定管理サービス305は、プリンタやFAXなどの各種設定情報を管理するためのプログラムである。設定管理サービス305は、例えば、ユーザーから1つまたは複数の設定、または複数の設定情報を含むファイルを指定されると、ネイティブプログラム301の設定情報を書き換える機能を提供する。なお、設定管理サービス305は、ユーザインタフェース(以下、UIと記述)を持っており、ユーザーは画像形成装置101の操作部201に表示される設定メニュー画面(不図示)を介して設定変更の指示ができる。拡張プログラムシステムサービス306は、拡張プログラムに共通に有用なユーティリティライブラリであり、システムから提供される。拡張プログラム307から拡張プログラムシステムサービス306の機能を呼び出すことにより、拡張プログラムを開発する手間を省くことができる。
拡張プログラム307は、拡張プログラム実行プラットフォーム302または各サービス(303から306)を介してのみ、他の拡張プログラム307など、画像形成装置101の各モジュールへアクセスすることができる。また、UIを持つ拡張プログラム307は、画像形成装置101の操作部201に表示されるメインメニュー画面(不図示)にアイコン等を表示することもできる。操作部I/F212は、操作部201を通じて、メインメニュー画面上のアイコンがユーザーによって選択されたことを検知すると、その選択を示す情報をCPU210に送信する。上記選択を示す情報を受け取ったCPU210が、ユーザーに選択された拡張プログラムのUIを操作部201に表示する。
なお、図3に示すソフトウェア構成は、基本的な部分のみであり、実施環境によっては、画像形成装置101が他のサービス等を備えるようにしてもよい。また、設定を制限するなどの理由によって不要となるサービスについては、画像形成装置101が備えないようにしてもよい。
図4は、拡張プログラムの設定情報の一例を示す図である。拡張プログラム307の設定情報は、HDD216に格納され、拡張プログラム307が独自に管理する。dataフォルダー400は、拡張プログラム307の設定情報を格納するフォルダーである。dataフォルダー400は、拡張プログラム307がインストールされたときに拡張プログラム実行プラットフォーム302が作成する。dataフォルダー400の中には、Configフォルダー401、Logフォルダー403、Dataフォルダー405が存在する。Configフォルダー401の中には、Config.txtファイル402が格納されている。
Config.txtファイル402は、拡張プログラム307が動作するために必要な情報を永続化したファイルである。拡張プログラム307が動作するために必要な情報は、例えば、接続先サーバーのIPアドレスが挙げられる。Logフォルダー403の中には、Log.txtファイル404が格納されている。Log.txtファイル404は、拡張プログラム307が実行した処理の記録を永続化したファイルである。Dataフォルダー405の中には、Data1.datファイル406、Data2.datファイル407が格納されている。Data.datファイル406及びData2.datファイル407は、拡張プログラム307が処理する情報(例えば、印刷データ)である。
以下に、画像形成装置の初期設置作業について説明する。画像形成装置の初期設置作業を行うにあたり、作業者は、他の画像形成装置に配信するための設定を事前に行った画像形成装置(以下、リファレンス画像形成装置)を用意する。作業者は、リファレンス画像形成装置の設定情報を、他の画像形成装置に適用するために、リファレンス画像形成装置の設定情報をエクスポートする。尚、設定情報のエクスポート方法については詳細に説明しないが、ネイティブプログラム301や設定管理サービス305などにエクスポート機能が用意されている場合は、それを用いてもUSBストレージ204などに設定情報をエクスポートしてもよい。また、画像形成装置にWebサービス(不図示)が用意されている場合は、USBストレージ204を用いずにクライアントコンピュータ103からWebUIにアクセスして設定情報をエクスポートしてもよい。
次に、作業者は、初期設置作業に必要なファームウェアやアプリケーション、ライセンス情報の記載されたファイルを用意する。初期設置作業に必要なUSBストレージ204内のフォルダー、及びファイル構成については、図6を参照して後述する。
作業者は、初期設置作業の対象となる画像形成装置(以下、配信対象画像形成装置)の初期設置作業に移る。まず、作業者は、配信対象画像形成装置の一機能である初期設置作業サポート機能を起動する。ここで初期設置作業サポート機能は、拡張プログラムの初期設置作業サポートプログラムとして用意し、初期設置作業を実施する前にインストールしても良い。また初期設置作業サポートプログラムは、画像形成装置が生産現場から出荷される段階でインストールされていてもよい。次に、作業者は、配信対象画像形成装置にUSBストレージ204を挿入することにより初期設置作業を実行する。尚、初期設置作業の実行は、USBストレージ204の挿入を検知したときに、初期設置作業を開始するためのUIを操作部201に表示しても良い。配信対象画像形成装置に対する初期設置作業が完了すると、作業者は、配信対象画像形成装置に接続されたUSBストレージ204を抜去し、次の配信対象画像形成装置の初期設置作業に移る。
図5は、初期設置作業を実施する画像形成装置101の機能構成の一例を示す図である。初期設置作業を実施する画像形成装置101は、画像形成装置101のHDD216に格納されており、CPU210によって実行されることで初期設置作業サポート機能を実現する。初期設置作業サポート機能は、UI制御部501と、ストレージ管理部502と、処理実行部503と、スクリプト解析部504とを有する。UI制御部501は、初期設置作業サポート機能を操作するためのUIを、操作部201を通じてユーザーに提供し、ユーザーの操作を受け付ける。ストレージ管理部502は、USBストレージ204に格納されたデータの読み書きを行う。また、ストレージ管理部502は、USBストレージ204の挿入及び抜去の状態変化を検知する。処理実行部503は、UI制御部501、ストレージ管理部502、及びスクリプト解析部504の指示に従い、各種初期設置作業の処理を行う。スクリプト解析部504は、USBストレージ204に格納されているスクリプトを解析し、処理実行部503が実行すべき初期設置作業とその順序を決定する。
図6は、初期設置作業サポート機能が使用するUSBストレージ内のフォルダー及びファイル構成の一例を示す図である。ルートフォルダ600の中には、Firmwareフォルダー601、EmbeddedFuncフォルダー603、DevConfigフォルダー605、Appフォルダー607、Logフォルダー610、Script.xmlファイル612が存在する。Firmwareフォルダー601は、画像形成装置101に対して更新したいファームウェアを格納するフォルダーである。Firmwareフォルダー601の中には、ファームウェア群をzip形式でアーカイブしたFirmware_v1.0.1.zipファイル602が存在する。EmbeddedFuncフォルダー603は、画像形成装置101にプリインストールされている機能、つまり組み込みオプションプログラムをアクティベートするためのライセンスファイルを格納するフォルダーである。EmbeddedFuncフォルダー603の中には、ライセンスファイルEmbeddedFunc−License.lic604が存在する。
DevConfigフォルダー605は、リファレンス画像形成装置にて事前に設定し、かつエクスポートした設定情報を格納するフォルダーである。DevConfigフォルダー605の中には、リファレンス画像形成装置からエクスポートした設定情報がzip形式でアーカイブされたファイルdeviceConfigurationFile.zip606が存在する。Appフォルダー607は、初期設置作業にて画像形成装置101に対してインストールすべき拡張プログラム、及び拡張プログラムのインストールに必要なライセンスファイルを格納するフォルダーである。Appフォルダー607の中には、拡張プログラムApplication001.jar608、及びライセンスファイルApp001−License.lic609が存在する。Logフォルダー610は、初期設置作業サポート機能が実行した結果のファイル(以降、ログ)を格納するためのフォルダーである。Logフォルダー610の中には、Log.txt611が存在する。
初期設置作業サポート機能を実行する前は、Logフォルダー610、及びLog.txt611は存在しない。これらのフォルダー及びファイルは、初期設置作業サポート機能を実行中または実行後に、初期設置作業サポート機能が作成したLogフォルダー403及びLog.txt404をUSBストレージにコピーすることによって作成される。または、初期設置サポートプログラムが、Logフォルダー610及びLog.txt611に直接書き込みを行っても良い。Script.xml612は、初期設置作業を自動的に処理するための作業手順を示すスクリプトである。スクリプトの詳細については、図7を参照して後述する。本スクリプトは初期設置作業手順を定義するファイルである。画像形成装置101が、スクリプトファイル612の存在の有無によって初期設置作業サポート機能の実行可否を決定してもよい。つまり、スクリプトファイル612が存在すること自体を、使用中のUSBストレージ204が初期設置作業サポート機能用のUSBストレージであることを示す識別子としてもよい。図6に示す初期設置作業サポート機能が使用するUSBストレージ内のフォルダー及びファイル構成は一例であり、これに限らず任意のフォルダー構成としてよい。
図7は、本実施例で用いられるスクリプト(実行対象スクリプト)を示す図である。スクリプトは、初期設置作業サポート機能が、画像形成装置101の初期設置作業を自動実施するための作業手順を示す指示書である。スクリプト700は、初期設置作業サポート機能のストレージ管理部502で読み込まれ、処理実行部503を介しスクリプト解析部504によって解析される。スクリプト解析部504によってスクリプト700が解析されると、処理実行部503が、解析結果に基づいて、スクリプト700に記載された初期設置作業を実行する。
図7に示すスクリプト700は、XML(Extensible Markup Language)で記載されており、画像形成装置識別部701と処理記載部702とを有する。なお、図7ではXMLによりスクリプトを表現しているが、スクリプトの表現形式は、XMLに限定されず、シェルスクリプトなどで書かれていてもよい。
画像形成装置識別部701には、初期設置作業の対象である画像形成装置101を識別するための情報が記載されている。画像形成装置識別部701は、画像形成装置101の識別子である<deviceId>と、本スクリプトの内容を任意の文字列で示す<comment>とを有する。<comment>は、本スクリプトの内容説明だけでなく、<deviceId>だけで識別不可能な場合の識別子として利用してもよい。例えば、1つの画像形成装置101に対し複数の設定を用意する必要がある場合に識別子として利用可能である。
処理記載部702には、初期設置作業を実施するために必要な工程(以降、処理とも記載する)群が記載される。図7では、処理記載部702は、ファームウェア更新処理703、組み込みオプションプログラムアクティベート処理704、設定情報インポート処理705を有する。また処理記載部702は、拡張プログラムインストール処理706、拡張プログラム開始処理707を有する。各初期設置作業の処理を示すタグの中には、Order属性が含まれており、本実施例ではOrderの値に応じて初期設置作業の順番が決定する。なお、処理の順番を特に指定しない場合は、Orderの値を同じにすることもできる。Orderの値が同じ場合は、処理実行部503は、処理記載部702に書かれている順番で実行しても良いし、スクリプト解析部504が読み取った順番で実行しても良い。
ファームウェア更新処理703は、ファームウェア更新サービス303を介してファームウェアを更新する処理である。ファームウェア更新処理703は、<updateFirmwareCommand>タグを記載することで処理を定義し、<relativeDirPath>タグと<FirmwareName>によって、使用するファイルを指定している。<relativeDirPath>タグには、USBストレージ204内のルートフォルダ600から更新したいファームウェアまでの相対パスが記載されている。<FirmwareName>タグには、更新したいファームウェアが指定されている。図7においてはZip形式でアーカイブされたファームウェアが指定されている。
組み込みオプションプログラムアクティベート処理704は、<activateEmbeddedFunctionCommand>タグの記載によって処理を定義している。そして、<relativeDirPath>タグ、及び<licenseFileName>タグによりアクティベートする組み込みオプションプログラムを指定している。<relativeDirPath>タグには、USBストレージ204内のルートフォルダ600からアクティベートする組み込みオプションプログラムのライセンスファイルまでの相対パスが記載されている。<licenseFileName>タグには、組み込みオプションプログラムを有効化するためのライセンスの実体が指定されている。図7においてはlic形式のライセンスファイルが指定されているが、ライセンスのファイル形式についてはこれに限定されない。なお、画像形成装置101にプリインストールされた組み込みオプションプログラムが存在しない場合、また、有効化しない場合には、この初期設置作業処理の記載は不要である。
設定情報インポート処理705は、<importDeviceConfigCommand>タグの記載により処理を定義している。<relativeDirPath>タグ、及び<configFileName>タグによって、インポートする設定情報ファイルが指定されている。<relativeDirPath>タグには、ルートフォルダ600からインポート対象の設定情報ファイルまでの相対パスが記載されている。<configFileName>タグには、インポート対象の設定情報ファイルが指定されている。図7では、Zip形式にアーカイブされた設定情報ファイルが指定されている。なお、設定情報ファイルの形式はZipファイル形式に限定されない。
拡張プログラムインストール処理706は、<installApplicationCommand>タグの記載により処理を定義している。<relativeDirPath>タグ、及び<AppFileName>タグによって、インストールする拡張プログラムが指定されている。<relativeDirPath>タグには、USBストレージ204のルートフォルダ600からインストール対象の拡張プログラムの実体までの相対パスが記載されている。<AppFileName>タグには、インストール対象の拡張プログラムの実体が指定されている。図7においてはJarファイル形式の拡張プログラムが指定されている。尚、拡張プログラムの形式はJarファイル形式に限定されない。また、インストール対象の拡張プログラムに対するライセンスは、<licenseRelativeDirPath>タグ、及び<licenseFileName>タグにより指定されている。<licenseRelativeDirPath>タグには、USBストレージ204のルートフォルダ600から拡張プログラムのライセンスファイルまでの相対パスが記載されている。<licenseFileName>タグには、拡張プログラムのライセンスの実体が指定されている。図7においては.licファイル形式のライセンスファイルが指定されているが、ライセンスのファイル形式についてはこれに限定されない。
拡張プログラム開始処理707は、<startApplicationCommand>タグの記載により処理を定義しており、<appId>タグにより開始対象の拡張プログラムを指定している。<appId>タグには、開始対象の拡張プログラムを唯一に識別するIDが指定されている。<appId>タグにおいて指定されているIDは、例えば図4のConfig.txt402に記載されていても良い。
スクリプトの初期設置作業の処理は、図7のスクリプト700に記載された処理に限定されない。例えば、スクリプト700に、画像形成装置101の再起動処理などを加えてもよい。また必要に応じて処理の重複、増減があってもよい。
図8は、本実施例で用いられるスクリプト700の実行順序のイメージを示す図である。ファームウェア更新処理800は、処理記載部702に記載されたファームウェア更新処理703を示している。組み込みオプションプログラムアクティベート処理801は、処理記載部702に記載された組み込みオプションプログラムアクティベート処理704を示している。設定情報インポート処理802は、処理記載部702に記載された設定情報インポート処理705を示している。拡張プログラムインストール処理は、処理記載部702に記載された拡張プログラムインストール処理706を示している。拡張プログラム開始処理804は、処理記載部702に記載された拡張プログラム開始処理707を示している。再起動処理805は、処理記載部702には記載されていないが、各処理が完了すると自動で再起動することを示している。再起動処理805は、初期設置作業における各々の処理に依存関係がある場合に、処理実行部503が、画像形成装置101の再起動を実施する。各々の処理に依存関係がある場合として、例えば、画像形成装置の設定値の一部は、ファームウェアの更新や組み込みシステムアプリケーションの有効化を適用しないと表示されない項目が存在する。また、適用しないと設定できない項目も存在する。ファームウェアの更新や、組み込みシステムアプリケーションの有効化を適用するためには画像形成装置の再起動が必要な場合があり、その場合、画像形成装置を再起動した後で画像形成装置の設定を変更することになる。
尚、再起動処理805は、初期設置作業における特定の処理がスクリプト700の処理記載部702に記載されている場合に実施しても良いし、処理実行部503が必要か否かを判断しても良い。また再起動が不要であれば再起動処理805を実施しなくても良い。
図9(a)は、本実施例で用いられる初期設置作業の現在の実行状況が記載された実行状況ファイルの一例を示す図である。実行状況ファイルは、初期設置作業サポート機能が、画像形成装置101の初期設置作業に含まれる複数の工程のうち、どの工程の初期設置作業が完了しているかを示すための記録である。このファイルにより画像形成装置101が再起動されても初期設置作業を継続実行することができる。実行状況ファイル900は、初期設置作業サポート機能のストレージ管理部502で読み込まれ、処理実行部503を介しスクリプト解析部504によって解析される。スクリプト解析部504によって実行状況ファイル900が解析されると、処理実行部503が解析結果に基づいて、実行状況ファイル900に記載された初期設置作業を継続実行する。実行状況ファイル900は、拡張プログラムの設定情報の一部として、Configフォルダー401に新たにファイルとして生成され管理される。なお、実行状況ファイル900の格納先は、Configフォルダー401でなく、拡張プログラムが処理する情報としてDataフォルダー405の中に格納されていても良い。また、実行状況ファイルの格納先を画像形成装置101のHDD216内ではなく、USBストレージ204の中(不図示)にしても良い。
また実行状況ファイル900は、初期設置作業サポート機能をインストールした際には作成されておらず、ソフトウェアの初期設置作業を開始した後に生成される。実行状況ファイル900には、画像形成装置101を再起動した後でも初期設置作業を継続実行するために、USB Serial Number(以降、USBシリアル番号)901、及び実行状況902が記載されている。USBシリアル番号901は、初期設置作業サポート機能が初期設置作業を開始したときに挿入されているUSBストレージ204のシリアル番号が記載される。
実行状況902は、スクリプト700の処理記載部702に記載された処理群、及び各処理の実行状態が示されている。図9(a)では処理が実行済みであることを示すExecuted、まだ実行されていないことを示すUnexecutedが記載されている。また実行結果としてエラー終了を示すError(不図示)が記載されてもよい。尚、これら以外にも現在実行中であることを示すExecuting、一時停止中であるSuspendなどがあっても良く、記載の内容に限定されない。また実行状況に、スクリプト700の各処理の属性として記載されたOrderの値が記載されていても良い。実行状況ファイル900は、タブ区切りのテキスト形式で記載されているが、記載形式に限定されず、XML形式などで記載されていても良い。
図10は、実施例1のソフトウェア初期設置作業を説明するフローチャートである。図10では、画像形成装置に対する初期設置作業サポート機能の初期設置作業を例にとって説明する。まずストレージ管理部502が、画像形成装置101へのUSBストレージ204の挿入を検知したかを判断する(S1000)。ストレージ管理部502がUSBストレージ204の挿入を検知した場合は、処理がS1001に進む。ストレージ管理部502がUSBストレージ204の挿入を検知していない場合は、処理がS1000に戻る。
S1001において、ストレージ管理部502が、挿入されたUSBストレージ204の中にスクリプトファイル612が格納されているかを判断する。USBストレージ204の中にスクリプトファイル612が格納されている場合は、処理がS1002に進む。USBストレージ204の中にスクリプトファイル612が格納されていない場合は、ストレージ管理部502が、USBストレージ204が初期設置作業用のUSBストレージではないと判断し、S1000へ戻り、新たなUSBストレージ204の挿入を待つ。尚、USBストレージ204の中にスクリプトファイル612が格納されていない場合は、次のUSBストレージ204の挿入を待たずにプログラムを終了しても良い。その場合、次に初期設置作業を実施する前にプログラムの起動を行う必要がある。
次にS1002において、ストレージ管理部502が、画像形成装置101のdataフォルダー400の中に、実行状況ファイル900が格納されているかを判断する。dataフォルダー400の中に実行状況ファイル900が格納されている場合は、処理がS1003に進む。dataフォルダー400の中に実行状況ファイル900が格納されていない場合は、処理がS1006へ進む。尚、初期設置作業サポート機能の初回起動時は実行状況ファイル900が存在しないため、処理は必ずS1006へ進むことになる。
S1003において、スクリプト解析部504が実行状況ファイル900(図9)を読み込む。読み込まれた実行状況ファイル900の情報は、処理が終わるまでRAM211に一時的に記憶される。
S1004において、処理実行部503が、画像形成装置101に挿入されているUSBストレージ204のUSBシリアル番号を取得する。USBシリアル番号は、USBストレージ204を一意に識別するための識別子である。尚、S1004ではUSBストレージ204のUSBシリアル番号のみを取得しているが、USBストレージ204のベンダー情報やプロダクト情報を併せて取得しても良い。
次に、処理実行部503が、S1003で読み込んだ実行状況ファイル900のUSBシリアル番号901と、S1004で取得した現在挿入されているUSBストレージ204のUSBシリアル番号を比較する。処理実行部503が各々のUSBシリアル番号比較した結果、同じUSBシリアル番号と判断した場合は、処理がS1009に進む。各々のUSBシリアル番号を比較した結果、異なるUSBシリアル番号であると判断した場合は、S1003で読み込んだ実行状況ファイル900の情報をRAM211から削除し、処理がS1006へ進む。尚、同じUSBシリアル番号と判断される場合は、現在挿入されているUSBストレージ204が以前に挿入されたことがあり、異なるUSBシリアル番号であると判断される場合は、以前に挿入されたことがない。S1006において、処理実行部503が、現在画像形成装置101にログインしているユーザーの権限を取得する。その後、処理実行部503が、S1007においてログインしているユーザーがどのような権限で実施しているかを確認する。
S1008において、処理実行部503は、S1007で確認したログインユーザーの権限がシステム管理者であるかを判断する。ログインユーザーの権限がシステム管理者権限である場合は、処理がS1009へ進む。ログインユーザーの権限がシステム管理者権限でない場合は、初期設置作業を実施すべきでないと判断して、処理がS1006へ戻る。尚、ログインユーザーの権限がシステム管理者でなく処理がS1006へ戻る際、ユーザーに対してシステム管理者でログインするように促すための通知をしても良い。またユーザーに対してログイン用の画面(不図示)を提示しても良い。
またS1007のログインユーザーの権限チェックを実施するタイミングとして、初期設置作業を開始するためのボタンを用意した開始画面(不図示)を提示しても良い。つまり処理実行部503が、ユーザーによる開始画面の開始ボタンの押下をトリガーに権限チェック(S1007)以降の処理を実施しても良い。更にS1008において、処理実行部503が、システム管理者か否かを判断しているが、システム管理者に限定されず、例えば初期設置作業者用の権限を用意し、初期設置作業用の権限であるかの判断をしても良い。
S1009において、スクリプト解析部504が、USBストレージ204に格納されているスクリプトファイル612(図6)を読み込む。読み込まれたスクリプトファイル612の情報は、処理が終わるまでRAM211に一時的に記憶される。尚、本処理において、スクリプト解析部504が、スクリプト700に記載された各初期設置作業に対し、何をどのような順番で実行するかの解析や、実行する初期設置作業で使用するファイルがUSBストレージ204に格納されているかの確認をしてもよい。この例では、スクリプトの読み込み処理(S1009)にて、初期設置作業の実行順序の解析や、ファイル確認が完了しているものとする。
次にS1010において、処理実行部503が、S1003でRAM211に一時的に記憶された実行状況ファイル900の情報と、S1010でRAM211に一時的に記憶されたスクリプト700の情報を照らし合わせる。そして次に実行すべき初期設置作業の処理を算出する。尚、本処理において、初期設置作業サポート機能の初回起動時は実行状況ファイル900が存在しないため、実行状況ファイル900の情報もRAM211に存在しない。そのため初回起動時は、次にやるべき処理としてスクリプト700の最初に記載された処理を実施する。また実行状況ファイル900の実行状況902の値がExecutedになっている場合は、次の処理を次に実行すべき処理とする。更に実行状況902の値がErrorになっている場合は、次に実行すべき処理が無いと判断する。
S1011において、処理実行部503が、S1010で算出した次に実行すべき処理が存在するか否かを判断する。次に実行すべき処理が存在する場合は、処理がS1012へ進む。次に実行すべき処理が存在しない場合は、初期設置作業の全ての工程(処理)が完了したと判断し、処理がS1016へ進む。S1012において、処理実行部503が、S1010で算出された次に実行すべき処理を実施する。本処理において、処理実行部503が実行すべき処理を完了すると、処理がS1013へ進む。尚、本処理の実行中にエラーが発生した場合は、処理実行部503は現在実行している処理をキャンセルし、処理がS1013へ進む。
次にS1013において、処理実行部503が画像形成装置101のdataフォルダー400内に実行状況ファイル900を作成する。また処理実行部503は、実行状況ファイル900の生成と同時に、RAM211に一時的に記憶されている実行状況ファイル900の情報も更新する。このとき実行状況ファイル900には、処理実行部503によって現在挿入されているUSBストレージ204のUSBシリアル番号と、S1012で実行した処理の結果が記載される。S1012で実行した処理が正常終了していると、処理実行部503は、実行した処理をExecutedとして実行状況ファイル900を作成する。またS1012で実行しておらず、かつ初期設置作業全体としても未実行の処理に対してはUnexecutedを実行状況902に書き込む。S1012で実行した処理が異常終了した場合つまりエラーが発生した場合は、処理実行部503は、実行状況902をErrorとして実行状況ファイル900を作成する。尚、本実施例ではS1012で実行した処理が異常終了した場合も、初期設置作業全体としての処理を継続しているが、処理が異常終了した場合は処理前提を終了しても良い(例えば、S1016に処理が進む)。尚、S1012において、処理実行部503が処理のたびに実行状況ファイル900を再作成しても良いし。実行状況902だけを更新しても良い。
S1014において、処理実行部503が、S1012で実行した処理を適用するために画像形成装置101の再起動が必要か否かを判断する。再起動が必要と判断した場合は、処理がS1015へ進む。再起動は不要と判断した場合は、処理がS1010へ進む。尚、再起動が必要か否かを判断する要素として、スクリプト700に再起動の有無を記載しても良い。また再起動が必要か否かの判断は、処理実行部503がS1012の処理を実行した結果、ネイティブプログラム301や拡張プログラム実行プラットフォーム302などからの再起動の指示の有無で決めても良い。
S1015において、処理実行部503は、画像形成装置101を再起動する。このとき別の作業(例えば、印刷ジョブ)が動いている場合は、その作業の完了を待ってから画像形成装置101を再起動しても良い。尚、S1012の処理を実行した結果、ネイティブプログラム301が自動的に再起動を実行してもよい。その場合、ネイティブプログラム301が自動的に再起動を実行する前に、S1013の処理は完了しているものとする。そして、S1015の処理が終わると、S1000へ戻る。
S1016において、処理実行部503が、UI制御部501を介し、初期設置作業全体の実行結果をユーザーへ通知する。このとき処理実行部503は、RAM211に一時的に記憶された実行状況ファイル900の情報を参照し、全ての初期設置作業の工程がExecuteで完了している場合は処理成功画面(不図示)を表示しても良い。また処理実行部503は、RAM211に一時的に記憶された実行状況ファイル900の情報を参照し、いずれかの初期設置作業の工程がErrorとなっている場合は処理失敗画面(不図示)を表示しても良い。
尚、図10において、dataフォルダー400に実行状況ファイル900が残ったまま処理を完了しているが、全ての処理が完了した後に実行状況ファイル900を削除しても良い。または初期設置作業サポート機能を画像形成装置101からアンインストールする過程において、実行状況ファイル900を削除しても良い。
また図10では、S1013において処理が完了するたびにdataフォルダー400内の実行状況ファイル900を作成、または更新しているが、S1013ではRAM211上の実行状況902のみが更新されていても良い。その場合はS1014において再起動が必要と判断された後にdataフォルダー400内の実行状況ファイル900を作成、または更新すれば良い。
本実施例では、S1008において、管理者権限であるかどうかを判定したが、管理者でなくとも、許可されたユーザーであるかどうかを判定するユーザー認証であってもよい。
実施例1の画像形成装置によれば、最初の認証を行った後に画像形成装置の再起動を行っても、再度認証せずとも処理を継続することが可能となる。つまり複数の工程から構成され、かつ初期設置作業の工程間に画像形成装置の再起動を含むような一連の初期設置作業を、少ない認証回数で効率的に継続実行することができる。
<実施例2>
実施例1の画像形成装置は、初期設置作業の一処理を実行した後、実行状況ファイルを作成し、そのファイルを利用することで、画像形成装置の再起動をしても認証することなく効率的に初期設置作業を実施することができる。しかし初期設置作業を実行中にUSBストレージを抜去してしまうと、実行中の処理、またはUSBストレージへアクセスしたときにエラーが発生し、処理がエラー終了してしまう。この場合、初期設置作業を一度開始すると、意図的にUSBストレージを抜去するなどの方法により、処理を中断することができない。そこで、実施例2の画像形成装置は、抜去された際にフラグを立てることで、USBストレージが抜去された場合でも処理をエラー終了とせず、再度USBストレージを挿入することで初期設置作業を再開できるようにする。尚、実施例2は、図10のフローチャートが示す処理以外は、実施例1と同様であるため、各図に対する説明を省略する。
図11は、実施例2のソフトウェア初期設置作業を説明するフローチャートである。図11のS1000乃至S1016は、図10のS1000乃至S1016の処理と同様であるので、説明を省略する。
まず画像形成装置101からUSBストレージ204が抜去された際の処理について説明する。画像形成装置101からUSBストレージ204が抜去されると、ストレージ管理部502は抜去されたことを検知し、その旨を処理実行部503に伝える。処理実行部503は、USBストレージ204の抜去されたことを受け取ると、RAM211上に作業を中断することを示す作業中断フラグを立てる(S1100)(以降、フラグが立っていることをON、フラグが立っていないことをOFFとする)。尚、本処理は、抜去されたイベントとして発生し、図11のS1000乃至S1016、及びS1101、S1102の処理とは別のスレッドとして実行される。つまりS1012を実行中にUSBが抜去された場合、処理実行部503が実行中の処理と同時、または実行中の処理より優先的に本処理を実行するものとする。
S1101において、処理実行部503は、RAM211上の作業中断フラグがONかOFFかを確認する。作業中断フラグがOFFの場合は処理がS1013へ進み、処理実行部503はS1013において実行状況を更新する。作業中断フラグがONの場合は、処理がS1102へ進み、処理実行部503がRAM211上の作業中断フラグをOFFにする(S1102)。その後、USBストレージが挿入されることを待つため、処理がS1000へ進む。尚、作業中断フラグがONの場合は、実行状況ファイル900の実行状況902が更新されない。つまりS1012において処理実行部503が実行した処理結果がエラーであっても、S1012における処理が実行していないことになる。そのため、USBストレージ204が再度挿入され、処理実行部503がS1010により次に実行すべき処理を算出する際には、実行状況902がUnexecutedの、USBストレージ204の抜去時の処理から開始される。尚。S1012において、処理実行部503が実行した処理がUSBストレージ204の抜去に影響されない処理であり、処理が正常終了した場合は、S1102で実行状況ファイル900の実行状況902を更新してもよい。そして、S1102の処理が終わると、S1000へ戻る。
実施例2の画像形成装置によれば、初期設置作業中にUSBストレージを抜去された場合に作業中断フラグを立てることで、初期設置作業全体の処理をエラー終了とせず、USBストレージを再度挿入することで初期設置作業を再開することができるようになる。つまり複数の工程から構成され、かつ初期設置作業の工程間に画像形成装置の再起動を含むような一連の初期設置作業を最初からやり直すことなく効率的に継続実行することができる。
<実施例3>
実施例1、及び実施例2の画像形成装置は、画像形成装置の再起動後でもUSBストレージ内に存在する実行対象のスクリプト及びその他のデータを信頼し、ファイルの存在チェックのみを実施していた。しかし、初期設置作業における再起動時、つまり画像形成装置のシャットダウンシーケンスから画像形成装置に起動までの間にUSBストレージを抜去され、スクリプトやデータを改竄されても気付くことなく実行してしまう。そこで、実施例3の画像形成装置は、USBストレージ内のデータに対する改竄チェックを入れることで、安全かつ効率的に初期設置作業を実施できるようにする。尚、実施例3は、図9の実行状況ファイル、及び図10、図11のフローチャートが示す処理以外については、実施例1、実施例2と同様であるため、各図に対する説明を省略する。
図9(b)は、本実施例で用いられる初期設置作業の現在の実行状況が記載された実行状況ファイルの一例を示す図である。尚、900乃至902は実施例1、及び実施例2と同様のため、説明を省略する。903は、USBストレージ内のデータのハッシュ値(以降、USBデータハッシュ値)が記載されており、本実施例においてはMD5(Message Digest Algorithm 5)により求められた値が記載されている。尚、本実施例ではMD5によるハッシュ値が記載されているが、これに限らず、SHA−1(Secure Hash Algorithm 1)やAES(Advanced Encryption Standard)などを用いた値であっても良い。
図12は、実施例3のソフトウェア初期設置作業を説明するフローチャートである。図12のS1000乃至S1016は、図10のS1000乃至S1016の処理と同様であるので、説明を省略する。S1200において、処理実行部503が、ストレージ管理部502を介し、現在挿入されているUSBストレージ204内のデータのハッシュ値を計算する。本処理において計算されたハッシュ値は、処理が終わるまでRAM211に一時的に記憶される。
S1201において、処理実行部503が、S1003で読み込んだ実行結果ファイルのUSBデータハッシュ値903と、S1200で計算したUSBデータハッシュ値を照らし合わせる。照らし合わせた結果、前回のUSBデータハッシュ値903と、今回のUSBデータハッシュ値が一致する場合は、処理がS1004へ進む。USBデータハッシュ値が異なる場合は、初期設置作業の途中でデータが改竄された、もしくは修正されたと判断し、S1003で読み込んだ実行状況ファイル900の情報をRAM211から削除し、処理がS1006へ進む。
S1202において、処理実行部503が、初期設置作業が初回実行されたとして、開始直後のUSBストレージ204内のデータのハッシュ値を計算する。本処理により計算されたUSBデータハッシュ値は、処理が終わるまでRAM211に一時的に記憶される。その後S1013において、処理実行部503が、USBデータハッシュ値を含めて実行状況ファイル900を生成、または更新する。
図12では、実施例2における作業中断のための処理が記載されていないが、図11で説明された処理を図12に加えても良い。また実施例3において説明されたデータは全て平文で記載されているが、更に安全な処理を実施するために各データが暗号化されていても良い。
実施例3の画像形成装置によれば、画像形成装置の再起動中などにUSBストレージ内のデータが改竄、または変更されたことを検知することができるため、安全かつ効率的に初期設置作業を実施できるようになる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能をソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピューター(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (10)

  1. 複数の工程から構成される一連の設置作業を行う画像形成装置であって、
    可搬記憶媒体から取得した実行対象スクリプトの設置作業に関する複数の工程からなる処理のうち、最初の工程の処理が実行済みであるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段で、最初の工程の処理が実行済みでないと判定された場合は、ユーザー認証を行うユーザー認証手段と、
    前記実行対象スクリプトの複数の工程からなる処理のうち、1つの工程の処理を実行する実行手段と、
    前記実行手段で、前記処理を実行後、再起動を行う再起動手段を有し、
    前記判定手段で、最初の工程の処理が実行済みであると判定された場合は、ユーザー認証は行わないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記実行手段で実行済みの工程を示す情報を保持する保持手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記再起動手段で再起動後、前記実行手段は、前記保持手段で保持された情報が示す工程の次の工程の処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記可搬記憶媒体の挿入を検知する検知手段を有し、
    前記保持手段は、さらに、前記検知手段で挿入が検知された可搬記憶媒体を一意に特定する情報を保持し、
    前記保持手段で保持された可搬記憶媒体を一意に特定する情報を用いて、前記検知手段で挿入が検知された可搬記憶媒体が、以前に挿入されたことがあるかを判定し、以前に挿入されたことがあると判定された場合、前記実行手段は、前記保持手段で保持された情報が示す工程の次の工程の処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 複数の工程から構成される一連の設置作業を行う画像形成装置の制御方法であって、
    判定手段が、可搬記憶媒体から取得した実行対象スクリプトの設置作業に関する複数の工程からなる処理のうち、最初の工程の処理が実行済みであるかを判定する判定工程と、
    認証手段が、前記判定工程で最初の工程の処理が実行済みでないと判定された場合は、ユーザー認証を行うユーザー認証工程と、
    実行手段が、前記実行対象スクリプトの複数の工程からなる処理のうち、1つの工程の処理を実行する実行工程と、
    再起動手段が、前記実行工程で前記処理を実行後、再起動を行う再起動工程を有し、
    前記判定工程で最初の工程の処理が実行済みであると判定された場合は、ユーザー認証は行わないことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  6. 第1の保持手段が、前記実行工程で実行済みの工程を示す情報を保持する第1の保持工程を有することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置の制御方法。
  7. 前記再起動工程で再起動後、前記実行工程は、前記保持工程で保持された情報が示す工程の次の工程の処理を実行することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 検知手段が、前記可搬記憶媒体の挿入を検知する検知工程と、
    第2の保持手段が、前記検知工程で挿入が検知された可搬記憶媒体を一意に特定する情報を保持する第2の保持工程を有し、
    前記第2の保持工程で保持された可搬記憶媒体を一意に特定する情報を用いて、前記検知工程で挿入が検知された可搬記憶媒体が、以前に挿入されたことがあるかを判定し、以前に挿入されたことがあると判定された場合、前記実行工程は、前記第1の保持工程で保持された情報が示す工程の次の工程の処理を実行することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置の制御方法。
  9. コンピューターを、請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置が有する各手段と
    して機能させるためのプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを格納した、コンピューターが読み取り可能な記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114329420A (zh) * 2021-12-02 2022-04-12 杭州立思辰安科科技有限公司 一种可移动存储设备的访问控制方法、装置、系统和存储介质

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