JP2016009331A - 車両周辺監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
車両の周辺に存在する対象物を、当該対象物の画像部分の面積拡大率を有効に活用して、適切な精度で認識できる車両周辺監視装置を提供する。
【解決手段】
立体物検出部(14、15,16)は、異なる時点で撮像された第1撮像画像Im1及び第2撮像画像Im0間において同一の対象物の画像部分であると想定される画像部分31,30の面積拡大率Rを算出し(図2/STEP10)、当該算出された面積拡大率Rが所定の閾値Th以上の場合に、当該対象物を立体物として検出する(図2/STEP12‥YES、及び図2/STEP13A)。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両の周辺を監視する車両周辺監視装置に関する。
従来より、車載カメラにより得られる撮像画像から、自車両周辺に所在する監視対象物を検出して、自車両周辺を監視する車両周辺監視装置が知られている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1の技術では、時系列の撮像画像間における対象物の画像部分の面積拡大率k0に基づき、TTC(Time To Collision)を次式により算出して、当該TTCに基づいて自車両と対象物との衝突可能性を判断している。
TTC=1/(k0−1)
特開2012−98776号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、対象物の画像部分の面積拡大率k0の精度がTTCの精度に反映されるところ、対象の形状、観察角度、及び光環境などが逐次変化する一般道環境では、面積拡大率k0の精度は必ずしも確保されていない。特に、歩行者のようにその形状が時系列的に変化する場合には、面積拡大率k0の精度確保がより困難である。この結果、当該面積拡大率k0に基づいて算出されたTCCの精度も低くなってしまうおそれがある。すなわち、特許文献1の技術には、面積拡大率を有効に活用する観点から改良の余地がある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、車両の周辺に存在する対象物を、当該対象物の画像部分の面積拡大率を有効に活用して、適度な精度で認識できる車両周辺監視装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、カメラにより得られる複数時点の自車両周辺の撮像画像から、監視対象物を検出して、自車両周辺を監視する車両周辺監視装置、車両、及び車両周辺監視方法に関する。
そして、本発明の車両周辺監視装置は、
異なる時点で撮像された第1撮像画像及び第2撮像画像間において同一の対象物の画像部分であると想定される画像部分の面積拡大率を算出し、当該算出された面積拡大率が所定の閾値以上の場合に、当該対象物を立体物として検出する立体物検出部を備えることを特徴とする。
車両が走行中の場合、カメラからの実空間上の距離が遠い物体よりも、当該カメラからの実空間上の距離が近い物体のほうが、撮像画像における当該物体の画像部分の所定時間当たりの面積拡大率が大きい。
この点に鑑みて構成された本発明の車両周辺監視装置によれば、面積拡大率が所定の閾値以上である場合に対象物が立体物として検出される。対象物の面積拡大率が所定の閾値以上である場合は、当該対象物が実空間においてカメラから所定の距離以内にある蓋然性が高い。すなわち、本発明の車両周辺監視装置によれば、車両から近い地点に存在する立体物を遠方の背景と区別して精度よく検出することができる。
したがって、本発明の車両周辺監視装置によれば、車両の周辺に存在する対象物を、当該対象物の画像部分の面積拡大率を有効に活用して、適度な精度で認識することができる。
本発明の車両周辺監視装置において、
自車両の車速を検出する車速検出部を備え、
前記立体物検出部は、前記車速が高いほど、実空間上の前記検出の処理範囲を広範囲にするように構成されていることが好ましい。
車速が高い場合には、所定時間当たりに車両が進む距離も長くなるので、車速が低い場合よりも、実空間上の広範囲にわたって物体を検出する必要がある。
この点に鑑みて構成された当該構成の車両周辺監視装置によれば、車速が高くなるほど、実空間上の広範囲にわたって検出の処理がなされる。一方、車速が高くなるほど、カメラからみた実空間上の距離が遠い物体の画像部分の所定時間当たりの面積拡大率は大きくなるので、検出の処理範囲を広範囲にしたとしても、立体物は精度よく検出される。
したがって、当該構成の車両周辺監視装置によれば、対象物の画像部分の面積拡大率を有効に活用して、対象物を精度よく検出しながら、検出の処理範囲を車速に応じた適切な広さにすることができる。
本発明の車両周辺監視装置において、
前記立体物検出部は、前記対象物の画像部分のうち、当該対象物の上部の画像部分に基づいて前記面積拡大率を求めるように構成されていることが好ましい。
前述したように、カメラからの実空間上の距離が遠い物体の画像部分よりも、当該カメラからの実空間上の距離が近い物体の画像部分のほうが、所定時間当たりの面積拡大率が大きい。このため、実空間においてカメラからほぼ同距離に存在する物体の画像部分の面積拡大率を比較するよりも、実空間においてカメラから異なる距離に存在する物体の画像部分の面積拡大率を比較するほうが明確な違いが出やすい。
より詳しくは、物体の下部の画像部分の周辺の画像部分は、多くの場合、地面の画像部分である。したがって、カメラから当該物体の下部までの距離とカメラから当該地面までの距離との差は小さいため、物体の下部の画像部分の面積拡大率と当該画像部分の周辺の画像部分の面積拡大率との差は小さい。このため、物体の下部の画像部分と当該下部の画像部分の周辺の画像部分とを、当該下部の画像部分の面積拡大率によって区別することは困難である。
他方、物体の上部の画像部分の周辺の画像部分は、多くの場合、カメラからみて実空間上かなり遠方に存在する物体の画像部分である。したがって、カメラから当該物体の上部までの距離とカメラから当該遠方に存在する物体までの距離との差は大きいため、物体の上部の画像部分の面積拡大率と当該画像部分の周辺の画像部分の面積拡大率との差は大きい。この結果、物体の上部の画像部分と当該上部の画像部分の周辺の画像部分とを、当該上部の画像部分の面積拡大率によって区別することは、物体の下部の画像部分の場合と比べ、容易である。
この点に着目して構成された当該構成の車両周辺監視装置によれば、対象物の上部の画像部分に基づいて面積拡大率が求められる。対象物の上部の画像部分の周囲の画像部分は、前述したように、多くの場合、カメラからみて当該対象物よりも実空間上かなり遠方に存在する物体の画像部分(背景画像)である。このため、対象物がカメラからみて実空間上近距離に存在する場合、当該対象物の上部の画像部分の面積拡大率と、当該かなり遠方に存在する物体の画像部分の面積拡大率との差は大きくなる。
この結果、当該構成の車両周辺監視装置によれば、車両の周辺に存在する対象物をより精度よく認識できる。
本発明の車両周辺監視装置において、
自車両の車速を検出する車速検出部を備え、
前記立体物検出部は、前記所定の閾値を前記車速と前記対象物の実空間上の前記カメラからの距離とに応じて設定するように構成されていることが好ましい。
一般に、実空間上におけるカメラと対象物との距離及び車速のうちの少なくとも一方が異なれば、対象物の面積拡大率も異なる。この点に着目して構成された当該構成の車両周辺監視装置によれば、対象物の面積拡大率と比較される所定閾値が、車速と実空間上のカメラからの対象物との距離とに応じて設定されるので、立体物がより精度よく検出される。
本発明の車両は、異なる時点で撮像された第1撮像画像及び第2撮像画像間において同一の対象物の画像部分であると想定される画像部分の面積拡大率を算出し、当該算出された面積拡大率が所定の閾値以上の場合に、当該対象物を立体物として検出する立体物検出部を備えることを特徴とする。
本発明の車両によれば、上述した本発明の車両周辺監視装置と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の車両周辺監視方法は、異なる時点で撮像された第1撮像画像及び第2撮像画像間において同一の対象物の画像部分であると想定される画像部分の面積拡大率を算出し、当該算出された面積拡大率が所定の閾値以上の場合に、当該対象物を立体物として検出する立体物検出工程を含むことを特徴とする。
本発明の車両周辺監視方法を車両に適用して実施することによって、上述した本発明の車両周辺監視装置と同様の作用効果を得ることができる。
車両周辺監視装置の構成図。 車両周辺監視処理のフローチャート。 実空間上のカメラ及び対象物間の距離と画像上の対象物の画像部分の下端位置との関係を説明する図で、(a)は画像上の対象物の画像部分の下端位置を示す図、(b)はカメラと対象物間の距離を示す図。 面積拡大率の算出対象となる画像を説明するための図で、(a)は今回の撮像画像を示す図、(b)は前回の撮像画像を示す図。 車速と距離と面積拡大率と閾値との関係を説明する図で、(a)は車速と距離とから閾値を探索するためのマップ、(b)は車速が一定の場合における距離と面積拡大率との理論上の関係を示す図、(c)は距離が一定の場合における車速と面積拡大率との理論上の関係を示す図、(d)は面積拡大率が一定の場合における車速と距離との理論上の関係を示す図。
本発明の車両周辺監視装置の実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
(車両周辺監視装置の構成)
図1を参照して、車両周辺監視装置10は、カメラ2(RGB方式のカラーカメラ)、車速センサ3、スピーカ5、表示器6を備えた車両1(本発明の車両に相当する)に搭載されている。
車両周辺監視装置10は、図示しないCPU、メモリ、各種インターフェース回路等により構成された電子ユニットであり、メモリに保持された車両周辺監視用のプログラムをCPUで実行することにより、画像取得部11、エッジ画像生成部12、車速検出部13、対象画像部分抽出部14、面積拡大率算出部15、立体物推定部16、接触可能性判定部17及び通知処理部18として機能する。また、車両周辺監視装置10により、本発明の車両周辺監視方法が実施される。
なお、対象画像部分抽出部14、面積拡大率算出部15及び立体物推定部16により本発明の「立体物検出部」が構成される。
車両周辺監視装置10は、図示しないメモリまたはハードディスク等の記憶装置により構成された記憶部20を備える。記憶部20は、撮像画像記憶部21a、エッジ画像記憶部21b、車速記憶部22及び対象物情報記憶部23を備える。
(車両周辺監視処理)
以下、図2に示したフローチャートに従って、車両周辺監視装置10により、車両1の周辺に存在する監視対象物を検出し、運転者に対して車両周辺に監視対象物が存在することを報知する処理について説明する。車両周辺監視装置10は、所定の制御周期毎に図2に示したフローチャートによる処理を実行する。
図2/STEP1は画像取得部11による処理である。画像取得部11は、カメラ2から出力される車両1の前方(本発明の車両周囲に相当する)の映像信号を入力して、この映像信号のカラー成分(R値,G値,B値)をデモザイキングし、各画素のデータとしてR値,G値,B値を有するカラーの撮像画像を取得する。取得された撮像画像のデータは撮像画像記憶部21aに保持される。
続く図2/STEP2〜図2/STEP3はエッジ画像生成部12による処理である。エッジ画像生成部12は、撮像画像21の各画素のカラー成分を輝度に変換する処理を行って、グレースケール画像(多値画像)を生成する(図2/STEP2)。そして、エッジ画像生成部12は、グレースケール画像からエッジ点(周囲部の画素(画像部分)との輝度差(輝度の変化量)が所定値以上である画素。輝度が暗から明に変化する正のエッジ点、及び輝度が明から暗に変化する負のエッジ点を含む)を抽出して、エッジ画像を生成し、エッジ画像記憶部21bに保存する(図2/STEP3)。
なお、カメラ2がモノクロカメラであるときには、各画素の輝度からグレースケールの撮像画像が得られるので、上述したカラーの撮像画像からグレースケール画像を生成する処理は不要である。
続く図2/STEP4は、対象画像部分抽出部14による処理である。対象画像部分抽出部14は、エッジ画像記憶部21bに記憶されたエッジ画像に対して、ひとかたまりになっているエッジ点(以下、エッジ部分という)にラベルを付するラべリングと、近接したエッジ部分を同一物体の画像部分であるとして関連付けるクラスタリングを行う。
続く図2/STEP5は、車速検出部13による処理である。車速検出部13は、車速センサ3により示される車速Vを取得し、車速記憶部22に記憶する。
図2/STEP6〜図2/STEP9は、対象画像部分抽出部14による処理である。対象画像部分抽出部14は、車速記憶部22に記憶された車速Vに応じて、監視対象物を抽出するための画像上の処理領域A(図4(a)参照)を決定する(図2/STEP6)。
図3及び図4を参照して、図2/STEP6の処理についてより詳しく説明する。
まず、図3を参照して、図2/STEP6の処理の前提となる事項について説明する。図3(b)に示されるように、実空間上において、車両1の前方であって、車両1から距離Dの位置に監視対象物W(たとえば歩行者)が存在する場合、この距離Dは、地面からのカメラ2の高さHと、カメラ2から無限遠点への方向(焦点方向)とカメラ2から監視対象物Wの下端部分(歩行者の足元)への方向とがなす角の角度θとを用いて、次式(1)により表すことができる。
そして、tanθは、撮像画像Imにおいては、図3(a)に示されるように、無限遠点の垂直座標位置を示す線Li及び監視対象物の画像部分WPの下端部分を通る線L間の距離Δyと、焦点距離focalとを用いて、次式(2)により表すことができる。
これらの式を変形すると、次式(3)が得られる。
ここで、地面からのカメラ2の高さHは、車両1におけるカメラ2の設置場所から求めることができる。焦点距離focalはカメラ2のレンズの屈折率、屈曲半径、レンズの厚さから求められる。
一方、車速Vに応じた監視すべき実空間上の距離D_sは、たとえば次式(4)で求められる。
ここで、Vは車速、intは撮像間隔、αは運転者に警告し、運転者がその警告を認知して対策をとるまでにかかる時間に相当する撮像回数である。
intはあらかじめ定められた値であり、αはあらかじめ定められた値又は車速Vに応じて定められる値である。
これらの事項を前提として、図2/STEP6において対象画像部分抽出部14が行う処理について説明する。
対象画像部分抽出部14は、車速V、間隔int、及びαに基づいて式(4)により監視すべき実空間上の距離D_sを求める。そして、対象画像部分抽出部14は、距離D_s、カメラ2の高さH、及び焦点距離focalに基づき、式(3)により、撮像時点t=tの撮像画像Im1(本発明の「第1撮像画像」に相当する。)において無限遠点の垂直座標位置を示す線Li及び当該距離D_sに対応する画像上の位置を通る線間の距離Δy_sを求める。
対象画像部分抽出部14は、図4(a)に示されるように、当該距離Δy_sを用いて、対象物を抽出するための画像上の処理領域Aを決定する。処理領域Aは、撮像画像Im1の下端から、距離D_sに対応する位置を通る線までの領域である。
続く図2/STEP7において、対象画像部分抽出部14は、処理領域Aに全体又は下端部が含まれている物体(対象物)の全体の画像部分31を抽出する。たとえば、図4(a)においては、処理領域Aに歩行者の画像部分31の下端部31aが含まれているので、対象画像部分抽出部14は、歩行者の全体の画像部分31を抽出する。
なお、対象物の画像部分は、エッジ画像における図2/STEP4におけるクラスタリングにより同一物と関連付けられたエッジ部分について、判別対象のパターン画像(歩行者の所定方向の向きの全身像等)と比較することにより抽出される。
続く図2/STEP8において、対象画像部分抽出部14は、抽出した画像部分31に対し、当該画像部分の重心(x1,y1)及び面積S1と、外接四角形の縦横比(ASPECT比)AS1と、カメラ2から当該画像部分31に対応する実空間上の対象物までの距離D1とを求める。
ここで、重心(x1,y1)は、撮像画像Im1において定義される座標により表される。
面積S1は、対象物の画像部分の上部の画像部分(図4(a)では範囲R1に含まれる画像部分31b)の面積である。範囲R1は、当該画像部分31の上端から、当該画像部分31の垂直方向において所定の割合の長さ(たとえば全体の4分の1までの長さ)までの所定幅の範囲として定義される。
カメラ2から対象物の画像部分31に対応する実空間上の対象物までの距離D1は、カメラ2の高さH、焦点距離focal並びに撮像画像Im1において無限遠点の垂直座標位置を示す線Li及び対象物の下端部を通る線L1間の距離Δy1に基づいて、次式(5)により求められる。
求められた当該画像部分31の重心、及び面積、カメラ2から当該画像部分31に対応する実空間上の物体までの距離D1、並びに外接四角形の縦横比AS1は、対象物情報記憶部23に保存される。
続く図2/STEP9〜図2/STEP10は、面積拡大率算出部15による処理である。
面積拡大率算出部15は、対象物情報記憶部23に記憶されている撮像時点t=t以前のt=tにおける撮像画像Im0(本発明の「第2画像部分」に相当する。)における前記対象物と同一の対象物に関する情報から、当該対象物の画像部分30の重心と、面積と、外接四角形の縦横比(ASPECT比)と、カメラ2から対象物までの距離とを読み込む(図2/STEP9)。
対象物と同一の対象物の画像部分であるか否かは、次の3条件(a)〜(c)をすべて満たすか否かにより判定される。
(a) 前回(撮像時点t=t0)の撮像画像Im0における画像部分30の重心位置座標を(x0,y0)とし、今回(撮像時点t=t1)の撮像画像における画像部分31の重心位置座標を(x1,y1)としたときに、以下の式(6)及び式(7)の関係を満たすこと。
但し、Px:x方向(水平方向)の画像上の移動量の許容値。
但し、Py:y方向(垂直方向)の画像上の移動量の許容値。
(b) 前回(撮像時点t=t0)の撮像画像Im0における画像部分30の面積をS0とし、今回(t1)の撮像画像Im1における画像部分31の面積をS1としたときに、以下の式(8)の関係を満たすこと。
但し、Ps:面積変化の許容値。
(c) 前回(撮像時点t=t0)の撮像画像Im0における画像部分30の縦横比をAS0とし、今回(撮像時点t=t1)の撮像画像Im1における画像部分31の縦横比をAS1としたときに、以下の式(9)の関係を満たすこと。
但し、Pas:縦横比変化の許容値。
続く図2/STEP10において、面積拡大率算出部15は、図2/STEP9において前回の対象物の画像部分(上部)30bの面積S0と、今回の対象物の画像部分(上部)31bの面積S1とに基づき、以下の式(10)により、面積拡大率Rを求める。
続く図2/STEP11〜図2/STEP13Bの処理は、立体物推定部16の処理である。立体物推定部16は、図2/STEP5で取得された車両1の車速Vと、対象物までの距離D1に基づき、車速Vと距離とから閾値を探索可能なマップ(たとえば図5(a)に示されるマップ)又は下記の車速Vと距離とから閾値を算出可能な式(たとえば式(11))を使用して、面積拡大率Rの閾値Thを求める(図2/STEP11)。
ただし、intは撮像間隔、βは調整値で、0より大きく1以下の数字である。なお、このように閾値Thを車速Vと距離とに応じて定めることにより、後述する図2/STEP12において、対象物と車速Vに応じて定まる距離D/β以上の位置に存在する物体とが区別して判定されうる。
図5(a)に示されるマップを使用する場合、たとえば、車速V=v3、距離D1=d5であった場合、立体物推定部16は、閾値th3_5を閾値として求める。
続く図2/STEP12において、立体物推定部16は、図2/STEP10において求めた面積拡大率Rが図2/STEP11において求めた閾値th以上であるか否かを判定する。
当該判定結果が否定的である場合(図2/STEP12‥NO)、立体物推定部16は、当該対象物の画像部分31を車両1の周辺に存在する立体物の画像部分ではない(当該対象物の画像部分は背景画像である)と認識する(図2/STEP13B)。
他方、当該判定結果が肯定的である場合(図2/STEP12‥YES)、立体物推定部16は、当該対象物の画像部分31を車両1の周辺に存在する立体物の画像部分であると認識する(図2/STEP13A)。なお、当該立体物である旨が対象物情報記憶部23に記憶され、次回以降の図2/STEP7〜図2/STEP13Aの処理において当該情報が参照されることにより、当該図2/STEP7〜図2/STEP13Aの処理が省略されてもよい。
この場合、続く図2/STEP14において、接触可能性判定部17が、車速V、対象物情報記憶部23に記憶されている当該対象物との距離D1、及び当該対象物の重心の過去の実空間上の軌跡等に基づき、車両1と当該対象物との接触する可能性があるか否かを判定する(図2/STEP14)。
当該判定結果が肯定的である場合(図2/STEP14‥YES)、通知処理部18は、スピーカ5及び表示器6の少なくとも一方を介して車両1と接触する可能性がある物体が車両1の周辺に存在する旨を運転者に報知する(図2/STEP15)。
図2/STEP13B、又は図2/STEP15の処理の後、又は図2/STEP14の判定結果が否定的である場合(図2/STEP14‥NO)、車両周辺監視装置10は、今回の処理を終了する。車両周辺監視装置10は、他の対象物に対し、図2/STEP7以下の処理を行ってもよい。
なお、本発明の図2/STEP4、図2/STEP6〜図2/STEP13Aが本発明の「立体物検出工程」に相当する。
(本実施形態の作用効果)
図5(b)に示されるように、車両1が走行中の場合、カメラ2からの実空間上の距離が遠い物体の画像部分よりも、当該カメラ2からの実空間上の距離が近い物体の画像部分のほうが、撮像画像における当該物体の画像部分の所定時間当たりの面積拡大率Rが大きい。
この点に鑑みて構成された本実施形態の車両周辺監視装置10によれば、面積拡大率Rが所定の閾値Th以上である場合に対象物が立体物として検出される(図2/STEP12及び図2/STEP13A参照)。対象物の面積拡大率Rが所定の閾値Th以上である場合は、当該対象物が実空間においてカメラ2から所定の距離以内にある蓋然性が高い。すなわち、本実施形態の車両周辺監視装置10によれば、車両1から近い地点に存在する立体物を遠方の背景と区別して精度よく検出することができる。
車速Vが高い場合には、所定時間当たりに車両1が進む距離も長くなるので、車速Vが低い場合よりも、実空間上の広範囲にわたって物体を検出する必要がある。
この点に鑑みて構成された当該構成の車両周辺監視装置10によれば、車速Vが高くなるほど、実空間上の広範囲にわたって検出の処理がなされる(図2/STEP6参照)。一方、図5(c)に示されるように、車速Vが高くなるほど、カメラ2からみた実空間上の距離が遠い物体の画像部分の所定時間当たりの面積拡大率は大きくなるので、検出の処理範囲を広範囲にしたとしても、立体物は精度よく検出される。
前述したように、カメラ2からの実空間上の距離が遠い物体よりも、当該カメラ2からの実空間上の距離が近い物体のほうが、所定時間当たりの面積拡大率が大きい。このため、実空間においてカメラ2からほぼ同距離に存在する物体の面積拡大率を比較するよりも、実空間においてカメラ2から異なる距離に存在する物体の面積拡大率を比較するほうが明確な違いが出やすい。
より詳しくは、物体の下部の画像部分31aの周辺の画像部分は、図4(a)に示されるように、多くの場合、地面の画像部分である。したがって、カメラ2から当該物体の下部までの距離とカメラ2から当該地面までの距離との差は小さいため、物体の下部の画像部分31aの面積拡大率と当該画像部分31aの周辺の画像部分の面積拡大率との差は小さい。このため、物体の下部の画像部分31aと当該下部の画像部分の周辺の画像部分とを、当該画像部分31aの面積拡大率Rによって区別することは困難である。
他方、物体の上部の画像部分31bの周辺の画像部分は、図4(a)に示されるように、多くの場合、カメラ2からみて実空間上かなり遠方に存在する物体の画像部分である。したがって、カメラ2から当該物体の上部までの距離とカメラ2から当該遠方に存在する物体までの距離との差は大きいため、物体の上部の画像部分31bの面積拡大率と当該画像部分31bの周辺の画像部分の面積拡大率との差は大きい。この結果、物体の上部の画像部分31bと当該上部の画像部分の周辺の画像部分とを、当該当該画像部分31bの面積拡大率Rによって区別することは、物体の下部の画像部分31aの場合と比べ、容易である。
この点に着目して構成された当該構成の車両周辺監視装置10によれば、対象物の上部の画像部分31bに基づいて面積拡大率Rが求められる(図2/STEP8〜図2/STEP10参照)。対象物の上部の画像部分31bの周囲の画像部分は、前述したように、多くの場合、カメラ2からみて当該対象物よりも実空間上かなり遠方に存在する物体の画像部分(背景画像)である。このため、対象物がカメラ2からみて実空間上近距離に存在する場合、当該対象物の上部の画像部分31bの面積拡大率Rと、当該かなり遠方に存在する物体の画像部分の面積拡大率との差は大きくなる。
この結果、当該構成の車両周辺監視装置10によれば、車両1の周辺に存在する対象物をより精度よく認識できる。
また、一般に、実空間上におけるカメラ2と対象物との距離及び車速Vのうちの少なくとも一方が異なれば、対象物の面積拡大率Rも異なる。この点に着目して構成された当該構成の車両周辺監視装置10によれば、対象物の面積拡大率Rと比較される所定の閾値Thが車速Vと実空間上のカメラ2からの対象物との距離とに応じて設定されるので(図2/STEP11参照)、立体物がより精度よく検出される。
(他の実施形態)
本実施形態では、図2/STEP11において、車速Vと対象物までの距離D1とに基づいて閾値Thが設定されたが、これに代えて、ある一定の値を閾値として採用してもよい。図5(d)に示されるように、ある一定の面積拡大率(理論値)となる車速Vと距離とは、理論上、正の比例関係にある。このため、一定の値を閾値としたとしても、車速Vに応じて立体物を検出できる距離は長くなる。この結果、車速Vが高くなるほどカメラ2から遠い位置にある立体物が精度よく検出されうる。
1…車両(自車両)、2‥カメラ、3‥車速センサ、10‥車両周辺監視装置、14‥対象画像部分抽出部、15‥面積拡大率算出部、16‥立体物推定部、R‥面積拡大率、V‥車速。

Claims (6)

  1. カメラにより得られる複数時点の自車両周辺の撮像画像から、監視対象物を検出して、自車両周辺を監視する車両周辺監視装置であって、
    異なる時点で撮像された第1撮像画像及び第2撮像画像間において同一の対象物の画像部分であると想定される画像部分の面積拡大率を算出し、当該算出された面積拡大率が所定の閾値以上の場合に、当該対象物を立体物として検出する立体物検出部を備えることを特徴とする車両周辺監視装置。
  2. 請求項1記載の車両周辺監視装置において、
    自車両の車速を検出する車速検出部を備え、
    前記立体物検出部は、前記車速が高いほど、実空間上の前記検出の処理範囲を広範囲にするように構成されていることを特徴とする車両周辺監視装置。
  3. 請求項1または2記載の車両周辺監視装置において、
    前記立体物検出部は、前記対象物の画像部分のうち、当該対象物の上部の画像部分に基づいて前記面積拡大率を求めるように構成されていることを特徴とする車両周辺監視装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1項記載の車両周辺監視装置において、
    自車両の車速を検出する車速検出部を備え、
    前記立体物検出部は、前記所定の閾値を前記車速と前記対象物の実空間上の前記カメラからの距離とに応じて設定するように構成されていることを特徴とする車両周辺監視装置。
  5. カメラにより得られる複数時点の自車両周辺の撮像画像から、監視対象物を検出して、自車両周辺を監視する車両であって、
    異なる時点で撮像された第1撮像画像及び第2撮像画像間において同一の対象物の画像部分であると想定される画像部分の面積拡大率を算出し、当該算出された面積拡大率が所定の閾値以上の場合に、当該対象物を立体物として検出する立体物検出部を備えることを特徴とする車両。
  6. カメラにより得られる複数時点の自車両周辺の撮像画像から、監視対象物を検出して、自車両周辺を監視する車両周辺監視方法であって、
    異なる時点で撮像された第1撮像画像及び第2撮像画像間において同一の対象物の画像部分であると想定される画像部分の面積拡大率を算出し、当該算出された面積拡大率が所定の閾値以上の場合に、当該対象物を立体物として検出する立体物検出工程を含むことを特徴とする車両周辺監視方法。
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