JP2016008901A - 形状測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の安価な構成で、被測定物の三次元形状を測定する。【解決手段】形状測定装置1は、少なくとも3つの光源2と、撮像部と、形状測定部とを備える。光源2は、載置面上の被測定物Aに対して、異なる方向から異なる色の光を同時に出射することにより、被測定物Aおよび載置面を照明する。撮像部は、各光源2によって照明される載置面上の照明領域Mを撮影し、画像を取得する。照明領域Mは、単色領域と、混色領域とを含む。形状測定部は、照明領域Mの画像から、単色領域および混色領域をそれぞれ認識し、照明領域Mから単色領域および混色領域を差し引くことにより、載置面上で被測定物Aの三次元形状を特定する特定領域SSを認識し、認識した特定領域SSの形状に基づいて、被測定物Aの三次元形状を求める。【選択図】図12

Description

本発明は、被測定物の三次元形状を測定する形状測定装置に関するものである。
医療分野での三次元計測には、CT(Computed Tomography;コンピュータ断層撮影)やMRI(Magnetic Resonance Imaging;磁気共鳴イメージング)等の医療機器が用いられる。これらの機器では、被測定物にX線や電磁波を照射して、被測定物の内部を撮影する。これに対して、被測定物の外形を計測する三次元計測においては、近年、画像処理による測定が盛んに行われており、中でも、ステレオビジョン、レーザープロジェクション、三次元デジタイザ、白色光干渉等、様々な方式が用いられている。
また、位相シフト法を用いて三次元計測を行う装置も提案されている。例えば特許文献1の装置では、被測定物(検査対象物)に対して位相変化光を照射して撮像することで、被測定物の外観(例えば半田の印刷状態)の検査が可能となっている。また、この装置では、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色光を被測定物に順次照射して撮像し、各色の画像を合算することで、カラー画像での三次元計測結果の表示が可能となっている。
特開2012−117920号公報(請求項1、段落〔0005〕、〔0006〕、〔0009〕、〔0013〕〜〔0022〕、図1等参照)
ところが、特許文献1では、被測定物の三次元形状を測定するにあたり、被測定物に対して位相変化光を照射する特殊な光源が必要であり、装置のコスト上昇を招く。このため、特殊な光源を用いることなく安価な構成で、被測定物の三次元形状を測定できるようにすることが望まれる。
なお、特許文献1では、光源として、RGBの光を順次出射するリング照明が用いられているが、これは単にカラー画像を取得する目的で用いられているものであり、取得されるRGBの画像のデータを、被測定物の三次元形状の測定に利用するものではない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、光源の安価な構成で、被測定物の三次元形状を測定することができる形状測定装置を提供することにある。
本発明の一側面に係る形状測定装置は、載置面上の被測定物に対して、異なる方向から異なる色の光を同時に出射することにより、前記被測定物および前記載置面を照明する少なくとも3つの光源と、前記各光源によって照明される前記載置面上の照明領域を撮影し、画像を取得する撮像部と、前記撮像部にて取得された前記照明領域の画像から、前記被測定物の三次元形状を求める形状測定部とを備え、前記照明領域は、単色の照明領域である単色領域と、混色の照明領域である混色領域とを含み、前記形状測定部は、前記照明領域の画像から、前記単色領域および前記混色領域をそれぞれ認識し、前記照明領域から前記単色領域および前記混色領域を差し引くことにより、前記載置面上で前記被測定物の三次元形状を特定する特定領域を認識し、認識した前記特定領域の形状に基づいて、前記被測定物の三次元形状を求める。
少なくとも3つの光源から光が同時に出射されることにより、載置面上の被測定物および載置面が照明される。載置面上の照明領域が撮像部にて撮像されると、形状測定部は、撮像部にて取得された照明領域の画像から単色領域および混色領域をそれぞれ認識し、照明領域から単色領域および混色領域を差し引くことにより、載置面上で被測定物の三次元形状を特定する特定領域を認識し、認識した特定領域の形状に基づいて、被測定物の三次元形状を求める。
このように、載置面上の単色領域および混色領域を認識して特定領域を認識し、その特定領域の形状に基づいて被測定物の三次元形状を求めるため、用いる光源としては、載置面上に単色領域および混色領域を生じさせることができる光源であればよく、例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の光を出射するLED(発光ダイオード)のように、互いに異なる色の光を出射する一般的な光源を用いることができる。したがって、従来のように位相変化光を出射する特殊な光源を用いることなく、光源の安価な構成で、被測定物の三次元形状を測定することができる。
前記形状測定部は、前記特定領域を、前記各光源による個々の照明に対応して複数認識してもよい。この場合、複数の特定領域の形状に基づいて、被測定物の三次元形状を求めることができるため、三次元形状の測定の精度を向上させることができる。
前記形状測定部は、前記複数の特定領域を、前記被測定物の側面に対応する第1の領域と、前記被測定物の上面に対応する第2の領域とにそれぞれ分け、各特定領域ごとに、前記第1の領域を前記載置面に垂直な平面に逆投影してその上端位置で前記第2の領域とつなげ、各特定領域ごとに得られた形状を結合することにより、前記被測定物の三次元形状を求めてもよい。このようにすることで、形状測定部は、被測定物の三次元形状を確実に求めることができ、特に、被測定物が柱状(角柱)の場合に、その三次元形状を確実に求めることができる。
前記各光源は、前記載置面に平行な面内に位置する円周上であって、前記被測定物を通る前記載置面に垂直な軸上に中心が位置する円周上に位置していてもよい。この場合、被測定物の周囲の異なる方向から異なる色の光で被測定物を確実に照明して、単色領域および混色領域を含む照明領域を載置面上に確実に形成することができる。
前記各光源は、赤、緑、青の各色の光をそれぞれ出射するR光源、G光源、B光源を含んでいてもよい。RGBの各色光を出射する光源は容易にかつ安価に入手可能なので、これらの光源をR光源、G光源、B光源として用いて、形状測定装置を容易にかつ安価に構成することができる。
前記R光源、前記G光源および前記B光源は、前記円周上で、周方向に3等分した位置に配置されていてもよい。
この場合、被測定物が切り欠きを有するなどの特殊な形状である場合を除き、被測定物の外表面(載置面との接触面を除く)のどの位置についても、R光源、G光源およびB光源のいずれかで照明することができ、被測定物の外表面上で照明されない部分が生じることはない。これにより、被測定物の外表面の形状の情報を、被測定物の照明によって載置面上に形成される特定領域の形状に確実に反映させて、被測定物の三次元形状を確実に測定することができる。
前記各光源は、赤、緑、青以外の色の光を出射する別光源をさらに含んでいてもよい。この場合、4色以上の照明光で被測定物および載置面が照明されるため、3色の照明光を用いる場合に比べて、照明光の混色のバリエーションが増大する。これにより、載置面上の照明領域に含まれる混色領域の数、すなわち、特定領域を求める際に必要な情報量が増大する。その結果、特定領域の形状を精度よく求めて、被測定物の三次元形状の測定を精度よく行うことができる。
上記の形状測定装置は、前記円周上での前記各光源の位置を変更する光源位置変更機構をさらに備えていてもよい。
光源位置変更機構により、被測定物の形状に応じて各光源の位置を変更することができるため、被測定物の異なる形状ごとに、被測定物を効率よく照明できる位置に各光源を配置して、三次元形状の測定を行うことができる。
前記撮像部は、前記被測定物を通る前記載置面に垂直な軸上に位置していてもよい。この場合、載置面上に形成される照明領域を、1個の撮像部によって撮影することができ、撮像部の最も少ない数の構成で、上述の効果を得ることができる。
前記撮像部は、前記各光源のそれぞれと対応して設けられており、該形状測定装置は、前記載置面に垂直な方向に、前記各光源および前記各撮像部の位置を一体的に変更する高さ位置変更機構をさらに備えており、前記形状測定部は、前記高さ位置変更機構によって変更される高さごとに、前記各撮像部にて取得される前記照明領域の画像から前記特定領域を認識して、前記被測定物の高さ方向の複数の区間での三次元形状を求め、各区間の三次元形状を結合することにより、前記被測定物の全体の三次元形状を求めてもよい。
高さ位置変更機構によって、載置面に垂直な方向における各光源の位置(高さ位置)が変更されるため、被測定物が切り欠きを有するなどの複雑な形状である場合でも、被測定物を高さ方向の全体にわたって確実に照明することができる(各光源のいずれによっても照明できない部分が生じるということがない)。しかも、高さ位置変更機構によって変更される高さごとに、各光源と対応して設けられる撮像部にて、載置面上の照明領域の画像が取得される。これにより、形状測定部は、高さごとの上記画像から、単色領域、混色領域および特定領域を高さごとに認識して、被測定物の高さ方向の各区間の三次元形状を求めて、被測定物全体の三次元形状を求めることができる。したがって、被測定物が切り欠きを有するなどの特殊な形状であっても、被測定物の三次元形状を確実に測定することができる。
前記各光源から出射される光は、コリメート光であることが望ましい。各光源から被測定物にコリメート光(平行光)を照射することで、被測定物に対する光の照射角度を、被測定物の高さに関係なく一定とすることができる。これにより、上記照射角度と、特定領域の長さとから、被測定物の高さを容易に求めることができ、被測定物の三次元形状の特定が容易となる。
上記の構成によれば、位相変化光を出射する特殊な光源を用いることなく、光源の安価な構成で、被測定物の三次元形状を測定することができる。
本発明の実施の一形態に係る形状測定装置の概略の構成を示す平面図である。 上記形状測定装置の側面図である。 上記形状測定装置の構成を示すブロック図である。 載置面上の照明領域の内訳を示す説明図である。 光の三原色を模式的に示す説明図である。 上面が水平な被測定物の側面図である。 上面が傾いた被測定物の側面図である。 被測定物の三次元形状を測定する流れを示すフローチャートである。 上記載置面上に形成される上記照明領域を、光源ごとに分離して示した説明図である。 2つの照明領域が上記載置面上で一部重なっている状態を示す説明図である。 3つの照明領域が上記載置面上で一部重なっている状態を示す説明図である。 上記載置面上で特定領域の周囲の色領域を示す説明図である。 G光源の照明によって形成される特定領域のうち、被測定物の側面に対応する領域を示す説明図である。 上記特定領域の一部を載置面に垂直な平面に逆投影した状態を示す斜視図である。 上記特定領域のうち、被測定物の上面に対応する領域を示す説明図である。 上記被測定物の斜視図である。 上記形状測定装置の他の構成を示す平面図である。 上記形状測定装置のさらに他の構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施の形態に係る形状測定装置によって三次元形状を求める対象となる被測定物の形状を示す斜視図である。 上記形状測定装置の平面図である。 上記形状測定装置の側面図である。 上記形状測定装置のブロック図である。 上記被測定物の三次元形状を測定する流れを示すフローチャートである。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施形態の形状測定装置は、被測定物の三次元形状を測定するものである。測定によって得られる三次元形状のデータは、例えば3Dプリンタによる積層造形に利用することができる。つまり、3Dプリンタでは、三次元の形状データから層ごとのデータ(スライスデータ)を得て積層造形法により立体造形物を製造するが、このとき用いられる三次元の形状データは、本実施形態の形状測定装置によって取得することができる。以下、本実施形態の形状測定装置について説明する。
(装置の構成)
図1は、本実施形態の形状測定装置1の概略の構成を示す平面図であり、図2は、図1の形状測定装置1の側面図であり、図3は、形状測定装置1の構成を示すブロック図である。形状測定装置1は、複数の光源2と、撮像部3と、形状測定部4と、制御部5とを備えている。制御部5は、形状測定装置1の各部の動作を制御するものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)で構成されている。
各光源2は、載置面P上の被測定物Aに対して、異なる方向から異なる色の光を同時に出射することにより、被測定物Aおよび載置面Pを照明するものであり、被測定物Aの上方に配置される少なくとも3つの光源で構成されている。すなわち、各光源2は、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色の光をそれぞれ出射する光源2R(R光源)・2G(G光源)・2B(B光源)で構成されている。なお、各光源2が出射する光の色は、上記のRGBに限定されるわけではない。例えば、RGBのいずれかが黄色(Y)であってもよく(例えばRBYの組み合わせでもよく)、3色ともRGB以外の色であってもよい。
各光源2は、所定の色の光を発光する発光部(例えばLED)と、発光部から出射される光をコリメート光(平行光)に変換するコリメート光学系とを有して構成されている。したがって、各光源2から出射される光は、コリメート光となっている。また、各光源2は、水平方向から下向きに例えば45°の角度でコリメート光を出射し、被測定物Aを照明する。各光源2から光の出射方向(照明角度)は、図示しない角度調整機構によって調整可能である。
各光源2は、載置面Pに平行な面内に位置する円周Q上に位置している。この円周Qの中心は、被測定物Aを通る載置面Pに垂直な軸X上に位置している。なお、上記の軸Xは、被測定物Aの重心を通ることが望ましいが、被測定物Aを通るのであれば、被測定物Aの重心からずれていてもよい。本実施形態では、光源2R・2G・2Bは、円周Q上で、周方向に3等分した位置に配置されている。
撮像部3は、各光源2によって照明される載置面P上の照明領域Mを撮影し、画像を取得するものであり、例えば各画素ごとにRGBの色を検出可能な3板式のCCD(Charge Coupled Device)で構成されている。撮像部3では、A/D変換等の処理が施され、撮影画像のデータとして、RGBのそれぞれについて、例えば8ビットで0〜255のデータが取得される。この撮像部3は、被測定物Aの上方、つまり、被測定物Aを通る載置面Pに垂直な上記の軸X上に位置している。
ここで、図4は、載置面P上の照明領域Mの内訳を示している。照明領域Mは、単色領域M1と、混色領域M2とを含む。単色領域M1は、単色で照明される領域であり、具体的には、R単色で照明されるR領域、G単色で照明されるG領域、B単色で照明されるB領域を含む。これに対して、混色領域M2は、混色で照明される領域であり、具体的には、RとGとの混色で照明される(R+G)領域、GとBとの混色で照明される(G+B)領域、BとRとの混色で照明される(B+R)領域、RとGとBとの混色で照明される(R+G+B)領域を含む。図1では、照明領域Mの詳細を、R、G、B、(R+G)、(G+B)、(B+R)の記号のみで示している。
図5は、光の三原色を模式的に示している。光が混色する場合、RとGとの混色は黄色(Y)となり、GとBとの混色はシアン(C)となり、BとRとの混色はマゼンタ(M)となり、RとGとBとの混色は白(W)となる。上記した(R+G)領域、(G+B)領域、(B+R)領域、(R+G+B)領域は、それぞれ、Y、C、M、Wで照明される領域に対応する。
形状測定部4は、撮像部3にて取得された照明領域Mの画像(データ)から、単色領域M1および混色領域M2をそれぞれ認識し、照明領域Mから単色領域M1および混色領域M2を差し引くことにより、載置面P上で被測定物Aの三次元形状を特定する特定領域SS(図10、図11参照)を認識し、認識した特定領域SSの形状に基づいて、被測定物Aの三次元形状を求める。特に、形状測定部4は、上記の特定領域SSを、各光源2による個々の照明に対応して複数認識する(図11参照)。このような形状測定部4は、例えばASIC(application specific integrated circuit )などの特定の集積回路で構成することができる。なお、上記の特定領域SSは、各光源2の照明によって載置面P上に形成される被測定物Aの影の領域SAに含まれる。
このような形状測定部4は、図3に示すように、各色領域分離部11と、領域形状認識部12と、特徴量演算部13と、逆投影部14と、結合部15とを有している。
各色領域分離部11は、撮像部3にて取得される照明領域Mを複数の色領域に分離する。複数の色領域は、上述したR領域、G領域、B領域の3つの単色領域M1と、(R+G)領域、(G+B)領域、(B+R)領域、(R+G+B)領域の4つの混色領域M2とを含む。ここで、R領域とは、RGBのうち、Rについてのみ0以外の画素値(画像データの値)を有し、GおよびBについては画素値が0の領域である。同様に、G領域とは、Gについてのみ0以外の画素値を有し、BおよびRについては画素値が0の領域である。B領域とは、Bについてのみ0以外の画素値を有し、RおよびGについては画素値が0の領域である。また、(R+G)領域とは、RおよびGについて0以外の画素値を有し、Bについては画素値が0の領域である。(G+B)領域とは、GおよびBについて0以外の画素値を有し、Rについては画素値が0の領域である。(B+R)領域とは、BおよびRについて0以外の画素値を有し、Gについては画素値が0の領域である。(R+G+B)領域とは、R、G、Bの全てについて0以外の画素値を有する領域である。
領域形状認識部12は、各色領域分離部11にて分離された各色領域(単色領域M1、混色領域M2)に含まれる画素の数を数え、面積としてデータ化し、これによって各色領域の形状を認識する。また、領域形状認識部12は、照明領域Mから各色領域を差し引いて被測定物Aの影の領域SAを求めるとともに、さらにこの領域SAに含まれる上述した特定領域SSの形状を認識するが、その詳細については後述する。
特徴量演算部13は、領域形状認識部12にて認識された特定領域SSの形状から、特徴量を演算する。上記の特徴量としては、例えば、特定領域SSの幅、長さ、頂点の位置、頂点を挟む2辺のなす角度などがある。また、特定領域SSの長さから被測定物Aの高さも特徴量として求めることができるが、この点については後述する。
逆投影部14は、特徴量演算部13にて得られた特徴量をもとに、特定領域SSを載置面Pに垂直な平面に逆投影し、立体形状の面とする。結合部15は、逆投影部14にて逆投影された面を結合し、被測定物Aの立体形状として構築する。
以上、色領域分離部11から結合部15までの処理を、画像・立体形状変換アルゴリズムと呼ぶ。
(高さ測定について)
次に、上記した形状測定部4により、載置面P上の影の領域の形状から、被測定物Aの高さを求める原理について説明する。
図6は、上面が水平な被測定物Aの側面図である。なお、ここでは、各光源2(光源2R・2G)は、水平方向から下向きに30°の角度で被測定物Aを照明しているものとする。
光源2R・2Gからのコリメート光による照明により、被測定物Aの載置面P上には、被測定物Aの影の領域S1・S2が形成される。光源2Gの照明によって載置面P上に形成される影の領域S1の長さをL1(mm)とし、光源2Rの照明によって載置面P上に形成される影の領域S2の長さをL2(mm)とすると、図6より、被測定物Aにおける領域S1側の高さT1(mm)は、L1・tan30°となり、被測定物Aにおける領域S2側の高さT2(mm)は、L2・tan30°となる。図6のように、被測定物Aの上面が水平である場合(載置面Pと平行な場合)、T1=T2、すなわち、L1=L2となる。
L1およびL2は、被測定物Aの上方に位置する撮像部3による照明領域Mの撮影画像から求めることができる。したがって、形状測定部4(特徴量演算部13)は、上記画像から、L1およびL2の長さを求めることにより、被測定物Aの両端の高さT1およびT2を求めることができ、さらに、被測定物Aの上面が水平であるか否かを判断することができる。
図7は、上面が傾いた被測定物Aの側面図である。上面が傾いている場合、L1≠L2となり、T1≠T2となる。すなわち、形状測定部4は、上記画像から、L1およびL2の長さを求めて、被測定物Aの両端の高さT1およびT2を求めることができ、さらに、ΔT=T1−T2だけ、被測定物Aの上面が傾いていることを認識できる。
(三次元形状測定)
次に、上記の高さ測定も踏まえて、被測定物Aの三次元形状を測定する具体的な手法について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。なお、各光源2は、図1および図2のように、水平方向から下向きに45°の角度で被測定物Aを照明しているものとする。
まず、被測定物Aを載置面P上に載置し、各光源2を同時に点灯して、被測定物Aおよび載置面Pを同時に照明する(#1)。この照明により、載置面P上には、RGBの少なくともいずれかの色を含む照明領域Mが形成される。また、この照明領域Mの内側には、被測定物Aの影に相当する領域SA(図1、図2の斜線部参照)も形成される。
次に、撮像部3は、被測定物Aの上方から、載置面P上の照明領域Mを撮影し、照明領域Mのカラー画像を取得する(#2)。その後、形状測定部4の各色領域分離部11は、照明領域MのRGBの画像データに基づいて、照明領域Mを複数の色領域(単色領域M1、混色領域M2)に分離する(#3)。
次に、領域形状認識部12は、各色領域分離部11にて分離された各色領域の形状を認識するとともに、被測定物Aの形状の特定に必要な特定領域SSおよびその形状を認識する(#4)。以下、この点についてより具体的に説明する。
図9は、図1で示した各光源2の配置による被測定物Aの照明によって、載置面P(図2参照)上に形成される照明領域Ma・Mb・Mcを、光源2ごとに分離して示したものである。同図のように、照明領域Ma・Mb・Mcが重なっておらず、それぞれ単色のみの領域で構成される場合、照明領域Ma・Mb・Mcの内側に形成される、被測定物Aの影の領域S11〜S13をさらに細かく分離する情報がないため、影の領域S11〜S13から被測定物Aを構成する面の情報を取得することができず、影の領域S11〜S13に基づいて被測定物の形状を測定することはできない。
一方、図10は、図1の構成において、光源2Bの照明によって形成される照明領域Maと、光源2Rの照明によって形成される照明領域Mbとが、載置面P上で一部重なっている状態を示している。同図のように、載置面P上で照明領域Ma・Mbを重ねることにより、光源2Rによる照明領域Mbとその内側の被測定物の影の領域S12との境界に、破線で示す境界線Dが現れ、これによって、被測定物Aの側面の端部位置がわかる。そして、この境界線Dが通る被測定物Aの頂点Eを通り、光源2Bからの照明方向に垂直な方向に伸びる破線Fが、被測定物Aの下端位置を示すことになる。したがって、この例では、光源2Bの照明によって形成される被測定物Aの影の領域S11のうち、破線で囲まれたホームベース型の領域が、被測定物Aの形状を特定するのに必要な特定領域SSとなる。
図11に示すように、光源2Bの照明によって形成される照明領域Maと、光源2Rの照明によって形成される照明領域Mbと、光源2Gの照明によって形成される照明領域Mcとを全て重ね合わせた場合、図10と同様の考察により、破線で囲まれたホームベース形状の3つの領域が、被測定物Aの形状を特定するのに必要な特定領域SSとなる。
特定領域SSの形状は、照明領域Ma・Mb・Mcから、特定領域SSの周囲の各色領域(単色領域M1および混色領域M2)を差し引くことによって認識することができる。例えば、照明領域Maの内側に形成される特定領域SSの形状については、図12に示すように、照明領域Maから、特定領域SSの周囲のR領域、G領域、B領域、(R+G)領域、(G+B)領域、(B+R)領域、(R+G+B)領域を差し引くことにより、認識することができる。
次に、特徴量演算部13は、領域形状認識部12にて認識された特定領域SSの形状から、特定領域SSの幅(照明方向と垂直な方向の長さ)、照明方向の長さ、頂点の位置、頂点を挟む2辺のなす角度を特徴量として求める(#5)。例えば、図13に示すように、光源2Gの照明による被測定物Aの影の領域S13に含まれる特定領域SSを考えた場合、特徴量演算部13は、特定領域SSの各頂点a1〜a5の位置、線分a1・a5と線分a1・a2とのなす角度などを求める。なお、上記の角度は、後述する特定領域SSの逆投影を行ったときに、被測定物Aの上面の1内角に相当する。
また、後述するように、特定領域SSの頂点a5は、逆投影によって被測定物Aの上面の頂点A1の位置にくるため、特徴量演算部13は、上述した高さ位置の算出方法に従って、頂点A1と頂点a5との長さから、被測定物Aの頂点A1の高さを求める。同様に、特定領域SSの頂点a1およびa2は、それぞれ逆投影によって被測定物Aの上面の頂点A2およびA3の位置にくるため、特徴量演算部13は、頂点A2と頂点a1との長さから、被測定物Aの頂点A2の高さを求め、頂点A3と頂点a2との長さから、被測定物Aの頂点A3の高さを求める。
特定領域SSに含まれる長方形の頂点a3・a4は、被測定物Aの下端の頂点を示すため、次に、上述した逆投影部14は、頂点A2を通って光源2Gの照明方向に沿った破線b1で、頂点a2・a3・a4・a5で囲まれる面を谷折して、載置面Pに垂直な平面に特定領域SSを逆投影する(#6)。これにより、図13に示した特定領域SSのA面とB面は、図14に示したA面とB面に逆投影されることとなる。なお、このときの逆投影によって、図13に示した特定領域SSのA面とB面のサイズは若干拡大される。
また、図15で示した特定領域SSの頂点a1・a2・a5で囲まれる領域は、図16に示すように、被測定物Aの上面に相当する。
最後に、結合部15は、図14で示したA面およびB面の上端位置に、図16で示した上面を結合するとともに、各照明領域Ma・Mb・Mcに含まれる特定領域SSごとに得られる上記の形状同士を、同一の頂点についてはその位置座標が一致するように結合する(#7)。これにより、被測定物Aの三次元形状が決定される。本実施形態の手法によると、被測定物Aの形状は、一辺が2.3mm、高さが3mmの三角柱であることが測定できた。また、被測定物Aの三次元形状が特定されることで、被測定物Aの外表面上の複数の点の位置座標が3Dデータとして最終的に取得される(#8)。
以上のように、形状測定部4は、少なくとも3つの光源2によって被測定物Aを照明することによって載置面P上に形成される照明領域Mの撮影画像から、各色領域、すなわち単色領域M1および混色領域M2を認識し、照明領域Mから単色領域M1および混色領域M2を差し引いて、載置面P上で被測定物Aの三次元形状を特定する特定領域SSを認識し、認識した特定領域SSの形状に基づいて、被測定物Aの三次元形状を求める。したがって、用いる光源2としては、載置面P上に単色領域M1および混色領域M2を生じさせることができるものであればよく、本実施形態のように、RGBを出射する一般的な光源を用いることができる。つまり、従来のように位相変化光を出射する特殊な光源を用いることなく、被測定物Aの三次元形状を測定することができる。よって、光源2の安価な構成で、被測定物Aの三次元形状を測定することができる。
特に、3つの光源2を同時に点灯させて被測定物Aおよび載置面Pを照明するため、載置面P上に、単色領域M1および混色領域M2を同時に生じさせることができる。これにより、照明領域Mから単色領域M1および混色領域M2を差し引いて上記の特定領域SSを確実に認識でき、認識した特定領域SSの形状に基づいて被測定物Aの三次元形状を確実に測定することができる。
また、例えば文化財を三次元スキャンして調査や複製を行う場合に、レーザーを使う方法が知られている。しかし、レーザーを使う場合は、その出力にもよるが、管理区域を設けるなどして安全面に配慮する必要がある。つまり、レーザーが外部に漏れて第三者の眼に入射すると、網膜を損傷させるおそれがあるため、レーザが外部に漏れないように安全管理を十分に行う必要がある。これに対して、本実施形態では、RGBの各色の光を出射する一般的な光源を用いるため、安価、安全で取り扱いが簡単であり、レーザーを使用する場合のように管理区域を設ける必要はない。
また、形状測定部4は、特定領域SSを、各光源2による個々のRGBの照明に対応して複数認識するため、載置面P上の複数の特定領域SSの形状に基づいて、被測定物Aの三次元形状を求めることができ、三次元形状の測定の精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、形状測定部4は、図13で示したように、特定領域SSに含まれる、頂点a2・a3・a4・a5からなる長方形の領域(第1の領域)と、図14で示したように、頂点a1・a2・a5からなる三角形の領域(第2の領域)とを認識し、第1の領域を載置面Pに垂直な平面に逆投影して被測定物Aの側面の形状を求め、その側面の上端位置で被測定物Aの上面となる第2の領域とつなげ、各特定領域SSごとに得られるこれらの形状を結合することにより、被測定物Aの三次元形状を求めている。このようにすることで、被測定物が特に柱状(角柱)の場合に、被測定物Aの三次元形状を確実に求めることができる。
このことから、形状測定部4は、複数の特定領域SSを、被測定物Aの側面に対応する第1の領域(例えば頂点a2・a3・a4・a5からなる長方形の領域)と、被測定物Aの上面に対応する第2の領域(例えば頂点a1・a2・a5からなる三角形の領域)とにそれぞれ分け、各特定領域SSごとに、第1の領域を載置面Pに垂直な平面に逆投影してその上端位置で第2の領域とつなげ、各特定領域SSごとに得られた形状を結合することにより、被測定物Aの三次元形状を求めているとも言うことができる。
また、各光源2は、載置面Pに平行な面内に位置する円周Q上で、被測定物Aを通る載置面Pに垂直な軸X上に中心が位置する円周Q上に位置しているので、被測定物Aの周囲の異なる方向から、異なる色の光で被測定物Aを確実に照明して、載置面P上に照明領域Mを確実に形成することができる。
さらに、各光源2が上記の円周Q上に位置することにより、各光源2の載置面Pからの高さが同一となる。各光源2の高さが異なると、載置面P上に形成される照明領域Mおよび被測定物Aの影の領域SAの形状が煩雑になり、特定領域SSの形状も煩雑になるため、特定領域SSの形状に基づく三次元形状の測定の処理が煩雑となる。しかし、各光源2の高さが同一であるため、特定領域SSの形状の煩雑化およびその形状に基づく三次元形状の測定の煩雑化を回避することができる。
また、各光源2は、RGBの各色の光をそれぞれ出射する光源2R・2G・2Bを含んでいる。これらはRGB光を出射するLED等の一般的な光源で構成可能であるため、形状測定装置1を容易にかつ安価に構成することができる。
また、光源2R・2G・2Bは、円周Q上で、周方向に3等分した位置に配置されているので、被測定物Aが後述する特殊な形状である場合を除き、被測定物Aの外表面(載置面Pと接触する面を除く)のどの位置についても、光源2R・2G・2Bのいずれかで照明することができる。これにより、被測定物Aの外表面の形状の情報を、被測定物Aの照明によって載置面P上に形成される特定領域SSの形状に確実に反映させて、被測定物Aの三次元形状を確実に測定することができる。
また、撮像部3は、被測定物Aを通る載置面Pに垂直な軸X上に位置しているので、載置面P上に形成される照明領域Mを、1個の撮像部3によって撮影することができ、撮像部3の最も少ない数の構成で、上述の効果を得ることができる。
また、各光源2から出射される光は、コリメート光であり、被測定物Aに対する光の照射角度が被測定物Aの高さに関係なく一定となるため、上記の照射角度と特定領域SSの長さとから、被測定物Aの高さを容易に求めることができ、被測定物の三次元形状の特定が容易となる。
なお、本実施形態では、RGBの各色の光を出射する光源2として、LEDを用いているが、このほか、カラーフィルターを用いた光源(白熱電球、ハロゲンランプ等)を用いてもよい。各光源2に蛍光灯を用いることも可能であるが、蛍光灯は駆動周波数で点滅しており、撮像部3での画像の撮影と同期させる必要があるため、制御の煩雑化を回避する観点では、上述したLED等を用いることが好ましい。
なお、本実施形態では、RGBの各色の光を出射する光源2(光源2R・2G・2B)を1組用いているが、2組(計6個)以上用いてもよい。また、光源2の数はRGB間で同数でなくてもよく、例えば光源2Rを2個、光源2Gを1個、光源2Bを1個用いてもよい。
(装置の他の構成)
図17は、本実施形態の形状測定装置1の他の構成を示す平面図である。形状測定装置1は、上述したRGBの各色の光を出射する光源2R・2G・2Bに加えて、Y(イエロー)の光を出射する光源2Yを備えていてもよい。光源2Yは、RGB以外の色の光を出射する別光源である。なお、形状測定装置1は、さらに他の色の光を出射する光源を備えていてもよい。
この構成では、4色以上の照明光で被測定物Aおよび載置面Pが照明されるため、3色の照明光を用いる場合に比べて、照明光の混色のバリエーションが増大する。これにより、載置面P上の照明領域Mに含まれる混色領域M2の数が増大し、照明領域Mから特定領域SSを求める際に必要な情報量が増大する。したがって、特定領域SSの形状を精度よく求めることが可能となり、特定領域SSの形状に基づく被測定物の三次元形状の計測を精度よく行うことが可能となる。
また、図18は、形状測定装置1のさらに他の構成を示すブロック図である。形状測定装置1は、図3の構成に加えて、光源位置変更機構6と、入力部7とをさらに備えていてもよい。光源位置変更機構6は、上述した円周Q上で、各光源2の位置を変更する駆動機構である。
入力部7は、操作者の入力を受け付けるキーボードやタッチパネルなどの操作部で構成されている。例えば、上記の光源位置変更機構6は、入力部7によって指定された位置に各光源2の位置を変更することになる。
光源位置変更機構6を設けることにより、被測定物Aの形状に応じて各光源2の位置を円周Q上で変更することができるため、被測定物Aの異なる形状ごとに、被測定物Aを効率よく照明できる位置に各光源2を配置して、三次元形状の測定を行うことができる。また、光源位置変更機構6により各光源2の位置を容易に変更できるため、光源2の数の増減(例えば上記した光源2Yの追加や削除の場合)にも容易に対応することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、以下では、実施の形態1と共通する部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図19は、本実施形態において、三次元形状を求める対象となる被測定物Aの形状を示す斜視図であり、図20は、本実施形態の形状測定装置1の平面図であり、図21は、上記形状測定装置1の側面図である。また、図22は、本実施形態の形状測定装置1のブロック図である。
被測定物Aは、側面から見てコの字型(横Uの字型)の形状となっている。被測定物Aが直方体の一部を切り欠いた形状である場合、各光源2で被測定物Aを上方から照明しても、被測定物Aの切り欠き部分の情報が影(特に特定領域SS)に反映されない可能性がある。そのため、本実施形態では、以下の構成を採用している。
まず、本実施形態では、図20に示すように、同一の円周Q上で、光源2Rと光源2Gとを中心角90度となる位置に配置し、光源2Rおよび光源2Gの両者から中心角135度をなす位置に光源2Bを配置し、水平から下向きに30度の角度で被測定物Aに光を照射する構成とした。このように、各光源2の配置位置を実施の形態1の配置から変更することにより、被測定物Aの周方向において、いずれの光源2でも被測定物Aが照明されない領域が生じるのを回避することができる。
また、撮像部3は、各光源2のそれぞれと対応して、各光源と一体的に設けられている。このように撮像部3が複数台設けられているため、形状測定部4は、各撮像部3にて取得される画像ごとに、実施の形態1と同様にして照明領域Mに含まれる単色領域M1および混色領域M2を認識することになる。
そして、本実施形態の形状測定装置1は、高さ位置変更機構8をさらに備えている。高さ位置変更機構8は、載置面Pに垂直な方向(高さ方向)に、各光源2および各撮像部3の位置を一体的に変更する機構である。各光源2と各撮像部3とが一体的に設けられているため、高さ位置変更機構8によってこれらの位置を高さ方向に変更しても、異なる高さごとに、各光源2の照明によって形成される載置面P上の照明領域Mの画像を、各撮像部3によって取りこぼしなく撮影することができる。
次に、高さ位置変更機構8によって各光源2および各撮像部3の高さ位置を変更しながら、被測定物Aの三次元形状を測定する具体的な手法について、図23のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、高さ位置変更機構8により、各光源2および各撮像部3の位置を下限の位置にセットし、実施の形態1で示した#1〜#7までの処理を行う。この処理により、被測定物Aの最下面から、各光源2および各撮像部3の最初の高さに対応する高さ位置までの区間の三次元形状が求まる。なお、#3の工程、すなわち、照明領域Mを複数の色領域に分離する工程では、各撮像部3にて取得される個々の画像を平面的につなぎ合わせることで、各光源2のある高さ位置における1つの照明領域Mの画像とし、その後、この照明領域Mを複数の色領域に分離すればよい。
続いて、制御部5は、高さ位置変更機構8による高さ位置の変更が終了したか否かを判断する(#7−11)。この制御部5の判断は、形状測定部4による影の領域SAの認識結果に基づいて行うことができる。すなわち、形状測定部4が、各撮像部3で取得された画像から照明領域Mを認識するとともに、単色領域M1および混色領域M2を認識し、照明領域Mから単色領域M1および混色領域M2を差し引いた、被測定物Aの影の領域SAが載置面P上に存在すると認識した場合、制御部5は、高さ位置の変更が終了していないと判断する。逆に、影の領域SAが存在しないと形状測定部4が認識した場合、制御部5は、高さ位置の変更が終了したと判断する。
#7−11にて、高さ位置の変更が終了していなければ、制御部5は高さ位置変更機構8を制御して、各光源2および各撮像部3を上方に移動させる(#7−12)。そして、#1〜#7までの処理を再度行う。この処理により、被測定物Aの第1の高さ位置から、各光源2および各撮像部3の次の高さに対応する第2の高さ位置までの区間の三次元形状が求まる。
以降、高さ位置の変更が終了するまで上記の処理を繰り返し、高さ位置の変更が終了したと制御部5が判断すると、形状測定部4は、高さ方向の各区間ごとに得られた被測定物Aの形状を、高さ方向に結合する(#7−13)。これにより、被測定物Aの全体の三次元形状が決定される。本実施形態の手法によると、被測定物Aの形状は、側面から見てコの字型の立体物であることが測定できた。また、被測定物Aの三次元形状が特定されることで、被測定物Aの3Dデータが最終的に取得される(#8)。なお、高さ位置変更機構8によって各光源2および各撮像部4を一定速度(例えば3mm/秒)で連続的に移動させることにより、各区間の三次元形状を高さ方向に連続的につなげることができる。
以上のように、形状測定部4は、高さ位置変更機構8によって変更される高さごとに、#1〜#7の処理を行う。#1〜#7の処理には、各撮像部3にて取得される照明領域の画像から、単色領域および混色領域をそれぞれ認識し、照明領域から単色領域および混色領域を差し引くことにより特定領域を認識し、特定領域の形状に基づいて、被測定物Aの高さ方向の一区間での三次元形状を求める処理が含まれる。そして、形状測定部4は、被測定物Aの高さ方向の各区間の三次元形状を結合することにより、被測定物Aの全体の三次元形状を求める。
被測定物Aは、各光源2によって高さ方向の区間ごとに照明されるため、本実施形態のように被測定物Aが高さ方向の途中に切り欠きを有する形状であっても、その切り欠き部分を照明して、載置面P上に切り欠き部分を反映させた照明領域を形成することができる。そして、高さ位置変更機構8によって変更される高さごとに、各光源2と対応して設けられる各撮像部3によって、載置面P上の照明領域の画像が取得される。これにより、形状測定部4は、高さごとの上記画像から、単色領域、混色領域および特定領域を高さごとに認識して、被測定物Aの高さ方向の各区間の三次元形状を求め、これによって被測定物Aの全体の三次元形状を求めることができる。したがって、被測定物Aが切り欠きを有する特殊な形状であっても、被測定物Aの三次元形状を確実に測定することができる。
また、高さ位置変更機構8により、各撮像部3を上方に移動させながら画像を取得し、高さ方向において画像と画像との間を補間することにより、被測定物Aが一度に測定できない高さを有する場合でも、その三次元形状を測定することが可能となる。
本発明の形状測定装置は、被測定物の三次元形状を測定する装置に利用可能であり、例えば近年普及してきた3Dプリンタのデータ入力装置として利用することが可能である。
1 形状測定装置
2 光源
2R 光源(R光源)
2G 光源(G光源)
2B 光源(B光源)
2Y 光源(別光源)
3 撮像部
4 形状測定部
6 光源位置変更機構
8 高さ位置変更機構
A 被測定物
M 照明領域
Ma 照明領域
Mb 照明領域
Mc 照明領域
M1 単色領域
M2 混色領域
P 載置面
Q 円周
SS 特定領域

Claims (11)

  1. 載置面上の被測定物に対して、異なる方向から異なる色の光を同時に出射することにより、前記被測定物および前記載置面を照明する少なくとも3つの光源と、
    前記各光源によって照明される前記載置面上の照明領域を撮影し、画像を取得する撮像部と、
    前記撮像部にて取得された前記照明領域の画像から、前記被測定物の三次元形状を求める形状測定部とを備え、
    前記照明領域は、単色の照明領域である単色領域と、混色の照明領域である混色領域とを含み、
    前記形状測定部は、前記照明領域の画像から、前記単色領域および前記混色領域をそれぞれ認識し、前記照明領域から前記単色領域および前記混色領域を差し引くことにより、前記載置面上で前記被測定物の三次元形状を特定する特定領域を認識し、認識した前記特定領域の形状に基づいて、前記被測定物の三次元形状を求めることを特徴とする形状測定装置。
  2. 前記形状測定部は、前記特定領域を、前記各光源による個々の照明に対応して複数認識することを特徴とする請求項1に記載の形状測定装置。
  3. 前記形状測定部は、前記複数の特定領域を、前記被測定物の側面に対応する第1の領域と、前記被測定物の上面に対応する第2の領域とにそれぞれ分け、各特定領域ごとに、前記第1の領域を前記載置面に垂直な平面に逆投影してその上端位置で前記第2の領域とつなげ、各特定領域ごとに得られた形状を結合することにより、前記被測定物の三次元形状を求めることを特徴とする請求項2に記載の形状測定装置。
  4. 前記各光源は、前記載置面に平行な面内に位置する円周上であって、前記被測定物を通る前記載置面に垂直な軸上に中心が位置する円周上に位置していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の形状測定装置。
  5. 前記各光源は、赤、緑、青の各色の光をそれぞれ出射するR光源、G光源、B光源を含んでいることを特徴とする請求項4に記載の形状測定装置。
  6. 前記R光源、前記G光源および前記B光源は、前記円周上で、周方向に3等分した位置に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の形状測定装置。
  7. 前記各光源は、赤、緑、青以外の色の光を出射する別光源をさらに含んでいることを特徴とする請求項5に記載の形状測定装置。
  8. 前記円周上での前記各光源の位置を変更する光源位置変更機構をさらに備えていることを特徴とする請求項4、5または7に記載の形状測定装置。
  9. 前記撮像部は、前記被測定物を通る前記載置面に垂直な軸上に位置していることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の形状測定装置。
  10. 前記撮像部は、前記各光源のそれぞれと対応して設けられており、
    該形状測定装置は、前記載置面に垂直な方向に、前記各光源および前記各撮像部の位置を一体的に変更する高さ位置変更機構をさらに備えており、
    前記形状測定部は、前記高さ位置変更機構によって変更される高さごとに、前記各撮像部にて取得される前記照明領域の画像から前記特定領域を認識して、前記被測定物の高さ方向の複数の区間での三次元形状を求め、各区間の三次元形状を結合することにより、前記被測定物の全体の三次元形状を求めることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の形状測定装置。
  11. 前記各光源から出射される光は、コリメート光であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の形状測定装置。
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