JP2016007402A - 歩行制御装置 - Google Patents

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泰次 永冨
Yasutsugu Nagatomi
泰次 永冨
鎌田 忠
Tadashi Kamata
忠 鎌田
川内 正明
Masaaki Kawauchi
正明 川内
丹羽 伸二
Shinji Niwa
伸二 丹羽
哲史 野呂
Tetsushi Noro
哲史 野呂
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Abstract

【課題】軽量化を図り、かつ、左右の重量バランスの良好な歩行制御装置を提供する。【解決手段】ユーザの歩行を制御する歩行制御部20と、衛星からの電波を受信して現在位置を特定するGNSS受信機10と、周辺車両から位置情報を取得し、周辺車両の位置情報と現在位置に基づいて歩行制御部20にユーザの歩行を制御させる制御部15と、を備え、歩行制御部20については、靴の一方に配置され、GNSS受信機10および制御部15については、靴の他方に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、一対の履物に備えられる歩行制御装置に関するものである。
従来、ランドセルに左右監視レーダ、左右光学表示器および音響装置を取り付け、監視レーダによって障害物が高速で近づいているか否かを判断し、障害物が高速で近づいていると判断すると、障害物の方向に対応した光学表示器や音響装置を作動させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−4285号公報
上記特許文献1に記載されたランドセルは、単に、障害物が高速で近づいていると判断すると、障害物の方向に対応した光学表示器や音響装置を作動させるものであり、周辺車両との衝突を防止するという点においては十分でない。
そこで、ユーザと周辺車両の衝突可能性が有ることを判定したときに、ユーザの身体に装着される装着部材(例えば、靴)の特性(例えば、硬さ)を変化させるようにして、ユーザの歩行性能を変化させて周辺車両との衝突を回避することが考えられる。
しかし、ユーザの左右両側の履物に、現在位置を特定するためのセンサ、周辺車両と通信する通信部、ユーザの歩行を制御する歩行制御部等を備えた場合、両側の履物の重量が重くなってしまうといった問題がある。
また、軽量化を図るため、片方の履物に、現在位置を特定するためのセンサ、周辺車両と通信する通信部、ユーザの歩行を制御する歩行制御部等を備えた場合、片方の履物だけ重くなり、左右のバランスが悪くなってしまうといった問題が生じる。
本発明は上記問題に鑑みたもので、軽量化を図り、かつ、左右の重量バランスの良好な歩行制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、一対の履物に備えられる歩行制御装置であって、ユーザの歩行を制御する歩行制御部(20)と、衛星からの電波を受信して現在位置を特定する現在位置特定部(10)と、周辺車両から位置情報を取得し、周辺車両の位置情報と現在位置に基づいて歩行制御部にユーザの歩行を制御させる制御部(15)と、を備え、歩行制御部については、履物の一方に配置され、現在位置特定部および制御部については、履物の他方に配置されていることを特徴としている。
このような構成によれば、ユーザの歩行を制御する歩行制御部(20)と、衛星からの電波を受信して現在位置を特定する現在位置特定部(10)と、周辺車両から位置情報を取得し、周辺車両の位置情報と現在位置に基づいて歩行制御部にユーザの歩行を制御させる制御部(15)と、を備え、歩行制御部については、履物の一方に配置され、現在位置特定部および制御部については、履物の他方に配置されているので、履物の両方に歩行制御部を備えた場合と比較して、軽量化を図ることができ、かつ、左右の重量バランスの良好な歩行制御装置を提供することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る歩行制御装置の全体構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る歩行制御装置の歩行制御部について説明するための図である。 有機アクチュエータについて説明するための図である。 有機アクチュエータについて説明するための図である。 第1実施形態における右側の靴に配置された制御部のフローチャートである。 図5に示した処理中の歩幅学習処理のフローチャートである。 図5に示した処理中の現在位置推定処理のフローチャートである。 第1実施形態における右側の靴に配置された制御部のフローチャートである。 第1実施形態における左側の靴に配置された制御部のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る歩行制御装置の全体構成を示す図である。 第2実施形態における右側の靴に配置された制御部の歩幅学習処理のフローチャートである。 第2実施形態における右側の靴に配置された制御部の現在位置推定処理のフローチャートである。 第3実施形態に係る歩行制御装置の全体構成を示す図である。 NFCタグについて説明するための図である。 第3実施形態における右側の靴に配置された制御部のフローチャートである。 第4実施形態に係る歩行制御装置の歩行制御部について説明するための図である。 第4実施形態における右側の靴に配置された制御部のフローチャートである。 第5実施形態における右側の靴に配置された制御部のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る歩行制御装置の全体構成を図1に示す。本歩行制御装置は、一対の靴に備えられる。本歩行制御装置は、右側の靴に、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機10、方位計測部11、接地センサ12、通信部13、記憶部14、制御部15およびバッテリ17を備え、左側の靴に、通信部21、制御部22、歩行制御部20およびバッテリ23を備えている。
GNSS受信機10は、測位衛星からの電波を受信して現在位置を特定し、現在位置を示す情報を制御部15へ出力する。GNSS受信機10は、捕捉衛星数やDOP(Dilution of Precision)等についても制御部15へ通知する。なお、DOPは、衛星の幾何学的配置により位置の精度の低下率を示すものである。DOP値が低いほど精度は高く、DOP値が高いほど精度は低いことを意味する。また、捕捉衛星数が多い場合の方が捕捉衛星数が少ない場合よりも位置の精度も高くなる。
方位計測部11は、地磁気を検出して方位を示す信号を出力する地磁気センサにより構成されている。
接地センサ12は、靴の底部の接地を検出するものである。本実施形態における接地センサ12は、右側の靴の底部に設けられた圧電センサにより構成されている。歩行に伴って底部が地面に接地すると、圧電センサより出力される電圧が大きくなり、底部が地面から離れると、圧電センサより出力される電圧は小さくなる。
通信部13は、左側の靴に設けられた通信部21との間で近距離無線通信を行うとともに、周辺車両に搭載された車載機(図示せず)との間で近距離無線通信を行う。本実施形態における通信部13は、DSRC(Dedicated Short Range Communication)通信規格に基づく狭域通信を行うように構成されている。
記憶部14は、各種データを記憶保持するものである。本実施形態における記憶部14は、フラッシュメモリにより構成されている。
制御部15は、CPU、RAM、ROM、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUはROMに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。また、バッテリ17は、右側の靴に設けられた各電子部品に電力を供給するものである。
通信部21は、右側の靴に設けられた通信部13との間で近距離無線通信を行うものである。本実施形態における通信部21は、DSRC通信規格に基づく狭域通信を行うように構成されている。
制御部22は、CPU、RAM、ROM、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUはROMに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
歩行制御部20は、靴の硬さを変化させてユーザの歩行を制御する硬度制御部と、靴底の接地面積を減少させてユーザの歩行を制御する接地面積制御部と、を有している。本実施形態における歩行制御部20は、靴の硬さを変化させてユーザの歩行を制御する歩行制御Aと、靴底の接地面積を減少させてユーザの歩行を制御する歩行制御Bを実施するようになっている。なお、歩行制御Aと歩行制御Bについては後で説明する。
硬度制御部は、図2に示すように、第1空気保持バッグ210、配管211、第2空気保持バッグ212、配管213および小型ポンプ214により構成されている。第1空気保持バッグ210は、靴の内部のユーザの足の甲と接触する部位に設けられ、第2空気保持バッグ212は、靴の内部のユーザの足の裏と接触する部位に設けられる。また、小型ポンプ214は、靴の踵部Kに設けられている。
小型ポンプ214と第1空気保持バッグ210の間には配管211が設けられ、小型ポンプ214と第2空気保持バッグ212の間には配管213が設けられている。
また、小型ポンプ214と配管211の間と、小型ポンプ214と配管213の間には、それぞれ制御部15からの指示に応じて動作する弁(いずれも図示せず)が設けられている。
第1、第2空気保持バッグ210、212は、それぞれ2枚の気密性を有するシートを重ね合わせて袋状にしたものとなっており、それぞれ袋状となった部分に空気が封入されている。なお、第1、第2空気保持バッグ210、212を構成している2枚のシートは、それぞれ表面の摩擦係数が大きく表面がざらざらした素材のものが用いられている。
通常は、第1、第2空気保持バッグ210、212に空気が封入されており、第1、第2空気保持バッグ210、212は、クッション性の高い柔らかな状態となる。
しかし、小型ポンプ214を駆動して、第1、第2空気保持バッグ210、212内の空気を抜くと、第1、第2空気保持バッグ210、212は、クッション性が低下して硬い状態となる。
また、小型ポンプ214の作動が停止した状態で、小型ポンプ214と配管211の間に設けられた弁と小型ポンプ214と配管213の間に設けられた弁を開状態にすると、復元力により第1、第2空気保持バッグ210、212はクッション性の高い柔らかな状態に戻る。
また、接地面積制御部は、電圧の印加に応じて有機膜を膨張または収縮させることが可能な有機アクチュエータ230を用いて構成されている。この有機アクチュエータ230は、左の靴の底面に設けられている。有機アクチュエータ230は、図3に示すように、カバー233、有機膜231および電極232を有している。カバー233は、複数の穴部が形成された金属製の板により構成されている。カバー233に設けられた複数の穴部には、それぞれ電極232と有機膜231が設けられている。なお、図3に示されている電極232は負極電極となっている。
通常時、負極電極232と正極電極(図示せず)の間の電圧は0Vとなっている。この場合、有機膜231は収縮した状態となり、カバー233の表面より突出することはない。
しかし、負極電極232と正極電極(図示せず)の間に印加する電圧が高くなるにつれて、図4に示すように、有機膜231が膨張してカバー233の表面より徐々に突出するようになる。このように、有機膜231がカバー233の表面より突出し、靴底の接地面積が減少すると、歩行が不安定となり、歩行速度が低下するようになる。
バッテリ23は、右側の靴に設けられた各電子部品に電力を供給するものである。
上記した構成において、右側の靴に配置されたGNSS受信機10、方位計測部11、接地センサ12、通信部13、記憶部14、制御部15およびバッテリ17の総重量は、右側の靴に配置された通信部21、制御部22、歩行制御部20およびバッテリ23の総重量とほぼ同じになっている。
すなわち、歩行制御部20は他の部品と比較して重いため、左右の靴の重量が揃うように、右側の靴に、GNSS受信機10、方位計測部11、接地センサ12、通信部13、記憶部14、制御部15およびバッテリ17を配置し、左側の靴に、通信部21、歩行制御部20およびバッテリ23を配置した構成となっている。
また、本実施形態において、右側の靴に配置された制御部15は、ユーザの歩幅を計測して歩幅情報を記憶部14に記憶させるとともに、GNSS受信機10が現在位置を特定するために必要な数の衛星を捕捉できないような場合、記憶部14に記憶させた歩幅情報を用いて現在位置を推定する処理を行う。
このフローチャートを図5に示す。本実施形態おける左右の靴の内部には、ユーザが靴を装着したときに生じる圧力を検出する圧力センサ(図示せず)が設けられている。制御部15は、右側の靴に設けられた圧力センサによりユーザが靴を装着したときに生じる圧力が検出されると、この圧力が検出されなくなるまで、図5に示す処理を実施する。
まず、靴の底部が接地したか否かを判定する(S100)。具体的には、接地センサ12により、靴の底部が地面に接触していない状態から地面に接触した状態になったことが検出されたか否かを判定する。
ここで、靴の底部が地面に接触したままの状態、あるいは、靴の底部が地面に接触していない場合には、S100の判定はNOとなり、S100の判定を繰り返し実施する。
また、ユーザの歩行に伴って、靴の底部が地面に接触していない状態から靴の底部が地面に接触した状態になると、S100の判定はYESとなり、次に、接地数をカウントアップする(S102)。制御部15は、接地数を計数する接地数カウンタを有しており、靴の底部が接地する度に、接地数カウンタの値をカウントアップするようになっている。
次に、衛星を捕捉したか否かを判定する(S104)。具体的には、GNSS受信機10が、現在位置を特定するのに必要な数の衛星を捕捉したか否かを判定する。
ここで、現在位置を特定することが可能な数の衛星が捕捉されている場合、位置情報を更新する(S106)。具体的には、GNSS受信機10により特定された現在位置を最新の現在位置として更新し、歩幅学習処理(S200)を実施する。
図6に、この歩幅学習処理のフローチャートを示す。この歩幅学習処理では、まず、前回の位置情報と今回の位置情報から進行方向へ進んだ距離を算出する(S202)。本実施形態では、図5に示す処理において、靴の底部が接地する度に、繰り返し現在位置を更新するようになっている。
ここでは、前回、靴の底部が接地したときに特定された現在位置と、今回、靴の底部が接地したときに特定された現在位置との距離を算出する。なお、このようにして算出された距離は歩幅に相当する。
次に、前回、靴の底部が接地してから、今回、靴の底部が接地するまでの期間が妥当か否かを判定する(S204)。すなわち、前回、靴の底部が接地してから今回、靴の底部が接地するまでの期間が所定期間よりも長い場合、通常の歩行ではないと考えられるため妥当でないと判定する。また、前回、靴の底部が接地してから、今回、靴の底部が接地するまでの期間が所定期間以下の場合には妥当であると判定する。
ここで、前回、靴の底部が接地してから、今回、靴の底部が接地するまでの期間が所定期間以下の場合、S204の判定はYESとなり、次に、算出距離を歩行データベース(DB)と照合して、算出距離が妥当であるか否かを判定する(S208)。記憶部14には、過去に算出した歩幅の統計データが歩行データベースとして記憶されるようになっている。ここでは、S202にて算出された距離、すなわち、ユーザの歩幅を歩行データベースと照合して歩幅が妥当であるか否かを判定する。本実施形態では、過去の歩幅の平均を算出し、この歩幅の平均値を基準とする一定範囲(例えば、平均値±1センチメートル)にS202にて算出された距離が含まれる場合には、算出された歩幅は妥当であると判定する。また、歩幅の平均値を基準とする一定範囲(例えば、平均値±1センチメートル)にS202にて算出された距離が含まれない場合には、算出された歩幅は妥当でないと判定する。
ここで、歩幅の平均値を基準とする一定範囲にS202にて算出された距離が含まれる場合、S208の判定はYESとなり、S202にて算出された距離、すなわち、S202にて算出された歩幅で歩幅情報を更新する(S210)。具体的には、S202にて算出された距離を最新の歩幅を示す歩幅情報として記憶部14に記憶させ、図5のS100へ戻る。
また、前回、靴の底部が接地してから今回、靴の底部が接地するまでの期間が所定期間よりも長い場合、S204の判定はNOとなり、歩幅情報を更新することなく、図5のS100へ戻る。
また、歩幅の平均値を基準とする一定範囲にS202にて算出された距離が含まれない場合、S208の判定はNOとなり、歩幅情報を更新することなく、図5のS100へ戻る。
図5の説明に戻り、ユーザの歩行に伴って靴の底部が接地すると、S100にてYESと判定され、S102にて、接地数カウンタをカウントアップした後、現在位置を特定することが可能な数の衛星を捕捉できなくなると、S104の判定はNOとなり、次に、現在位置推定処理を実施する(S300)。
図7に、この現在位置推定処理のフローチャートを示す。この現在位置推定処理では、まず、進行方向を特定する(S302)。具体的には、方位計測部11の地磁気センサより出力される方位を示す信号に基づいて進行している方位を特定する。
次に、歩幅情報を読み出す(S304)。すなわち、S200の歩幅学習処理にて記憶部14に記憶された歩幅情報を読み出す。
次に、現在位置を推定する(S306)。具体的には、GNSS受信機10により最後に特定された現在位置を基準として現在位置を推定する。GNSS受信機10により最後に特定された現在位置を基準とし、この現在位置から、記憶部14から読み出した歩幅情報に基づいた歩幅分だけ、S302にて特定された進行方向に移動した地点を現在位置として推定し、図5のS100へ戻る。
なお、次回以降、S104の判定がNOとなった場合には、前回、推定した現在位置を基準とし、この現在位置から、記憶部14から読み出した歩幅情報に基づいた歩幅分だけ、S302にて特定された進行方向に移動した地点を現在位置として推定する。
このように、現在位置を特定することが可能な数の衛星を捕捉できなくなっても、記憶部14に記憶された歩幅情報と、方位計測部11の地磁気センサより出力される方位を示す信号に基づいて現在位置を推定することができる。
本実施形態において、右側の靴に配置された制御部15は、通信部13を介して周辺車両に搭載された車載機との通信が確立すると、周辺車両との通信を介して周辺車両との衝突の可能性の有無を判定し、周辺車両と衝突する可能性が有ると判定すると、反対側(左側)の靴に設けられた歩行制御部20にユーザの歩行を制御させる処理を実施する。
図8に、この処理のフローチャートを示す。制御部15は、ユーザが靴を装着したときに生じる圧力を検出する圧力センサ(図示せず)によりユーザが靴を装着したときに生じる圧力が検出されると、図5に示した処理と並行に図8に示す処理を実施する。
まず、周辺車両から車両情報を受信したか否かを判定する(S400)。具体的には、通信部13を介して通信することが可能な車載機を搭載した周辺車両から車両情報を受信したか否かを判定する。ここで、車両情報には、周辺車両に搭載されたGNSS受信により特定された位置情報、捕捉衛星数、DOP等の情報が含まれるようになっている。
ここで、周辺車両から車両情報が受信されない場合、S400の判定はNOとなり、S400の判定を繰り返し実施する。また、通信部13を介して周辺車両から車両情報を受信すると、S400の判定はYESとなり、次に、歩行制御の必要性があるか否かを判定する(S402)。本実施形態では、図5〜7のS106にて特定された現在位置またはS306にて推定された現在位置と、周辺車両から受信した車両情報に含まれる位置情報に基づいて靴を履いたユーザと周辺車両との距離を算出し、この距離が予め定められた判定閾値未満の場合、歩行制御の必要性があると判定する。また、靴を履いたユーザと周辺車両との距離が判定閾値より長い場合は、歩行制御の必要性がないと判定する。
ここで、靴を履いたユーザと周辺車両との距離が判定閾値より長い場合、S402の判定はNOとなり、左側の靴に歩行制御を指示することなく、S400へ戻る。
また、靴を履いたユーザに周辺車両が近づいて、靴を履いたユーザと周辺車両との距離が判定閾値未満になると、S402の判定はYESとなり、左側の靴に歩行制御を指示する(S404)。具体的には、右側の靴の底部が接地しているか否かを示す接地情報とともに、左側の靴に歩行制御を実施するコマンドを定期的(例えば、100ミリ秒毎)に送信する処理を開始し、S400へ戻る。なお、接地情報は、右側の靴の底部の接地状況に応じて変化する。
また、靴を履いたユーザから周辺車両が遠ざかり、靴を履いたユーザと周辺車両との距離が判定閾値より長くなると、S402の判定はNOとなり、左側の靴への歩行制御の指示は行われなくなる。
本実施形態において、左側の靴に配置された制御部22は、右側の靴に配置された制御部15からの歩行制御の指示があると、歩行制御部20を駆動させてユーザの歩行を制御する処理を行う。
図9に、この処理のフローチャートを示す。制御部15は、左側の靴に設けられた圧力センサによりユーザが靴を装着したときに生じる圧力が検出されると、この圧力が検出されなくなるまで、図9に示す処理を定期的に実施する。
まず、右側の靴から歩行制御指示が有るか否かを判定する(S500)。具体的には、通信部21を介して右側の靴から、接地情報および歩行制御を実施するコマンドを受信したか否かを判定する。
ここで、右側の靴から接地情報および歩行制御を実施するコマンドが受信されない場合、S500の判定はNOとなり、S500の判定を繰り返し実施する。また、右側の靴から接地情報および歩行制御を実施するコマンドを受信すると、S500の判定はYESとなり、次に、右側の靴からの接地情報に基づいて右側の靴が接地されているか否かを判定する(S502)。
ここで、右側の靴が接地していることを示す接地情報が受信されている場合、S502の判定はYESとなり、歩行制御Bを実施し(S506)、本処理を終了する。通常時、負極電極232と正極電極(図示せず)の間の電圧は0Vとなっている。この場合、図3に示したように、有機膜231は収縮した状態となり、カバー233の表面より突出することはない。
歩行制御Bでは、負極電極232と正極電極(図示せず)の間に所定の電圧を印加する。これにより、図4に示したように、有機膜231が膨張してカバー233の表面より突出するようになる。
左側の靴の底部が接地しているときに、靴の底部に設けられたカバー233の表面より有機膜231を突出させる場合、有機アクチュエータに比較的大きな負荷がかかるため、右側の靴の底部が接地しており、左側の靴の底部が接地していない可能性の高い場合に、カバー233の表面より有機膜231を突出させる。
このように、左側の靴の底部に設けられたカバー233の表面より有機膜231を突出させることで、左側の靴の底部が接地したときに、靴の底部と地面との接触面積が減少し、歩行が不安定となり、ユーザの歩行速度が低下するようになる。
次に、ユーザの歩行に伴って、右側の靴の底部が接地しなくなり、右側の靴から、右側の靴が接地していないことを示す接地情報が受信されると、S502の判定はNOとなり、次に、歩行制御Aを実施する。通常時、第1、第2空気保持バッグ210、212に空気が封入されており、第1、第2空気保持バッグ210、212は、クッション性の高い柔らかな状態となっている。
歩行制御Aでは、小型ポンプ214に一定期間動作するように指示するとともに、小型ポンプ214と配管211の間に設けられた弁と、小型ポンプ214と配管213の間に設けられた弁(いずれも図示せず)に対し、それぞれ一定期間、開弁状態とするように指示する。なお、この指示に応じて小型ポンプ214が動作を開始し、小型ポンプ214と配管211の間に設けられた弁と、小型ポンプ214と配管213の間に設けられた弁(いずれも図示せず)がそれぞれ開弁状態となると、第1、第2空気保持バッグ210、212の内部の空気は、それぞれ配管211、213およびポンプ214を通って靴の外部へ排出される。これにより、第1、第2空気保持バッグ210、212は、それぞれクッション性が低下して硬い状態となる。なお、小型ポンプ214が動作を開始してから一定期間が経過すると、小型ポンプ214は動作を停止し、第1空気保持バッグ210と配管211の間に設けられた弁と、第2空気保持バッグ212と配管213の間に設けられた弁はそれぞれ閉弁状態となる。
このように、ユーザの歩行性能を変化させるように靴の内部に設けられた第1、第2空気保持バッグ210、212の硬度を高くして、ユーザの歩行を難しくする。これにより、ユーザの歩行速度が低下し、周辺車両との衝突を防止することができる。
また、靴を履いたユーザから周辺車両が遠ざかり、右側の靴から接地情報および歩行制御を実施するコマンドが受信されなくなると、S500の判定はNOとなり、歩行制御Aおよび歩行制御Bを中止する。
具体的には、第1空気保持バッグ210と配管211の間に設けられた弁と、第2空気保持バッグ212と配管213の間に設けられた弁(いずれも図示せず)に対し、それぞれ一定期間、開弁状態となるように指示することで歩行制御Aを中止する。
なお、小型ポンプ214の作動が停止した状態で、第1空気保持バッグ310と配管211の間に設けられた弁と、第2空気保持バッグ212と配管213の間に設けられた弁を開状態にすると、第1空気保持バッグ210には、配管211を介して第1空気保持バッグ210へ空気が入り込み、第2空気保持バッグ212には、配管213を介して空気が入り込む。そして、一定期間が経過して、第1空気保持バッグ210と配管211の間に設けられた弁と、第2空気保持バッグ212と配管213の間に設けられた弁(いずれも図示せず)が、それぞれ閉弁状態になると、第1、第2空気保持バッグ210、212は、クッション性の高い柔らかい状態に戻る。
また、有機アクチュエータ230の負極電極232と正極電極(図示せず)の間の電圧を0Vとすることで歩行制御Bを中止する。この場合、図3に示したように、有機膜231は収縮し、カバー233の表面より突出しない状態に戻る。
上記した構成によれば、本歩行制御装置は、ユーザの歩行を制御する歩行制御部20と、衛星からの電波を受信して現在位置を特定するGNSS受信機10と、周辺車両から位置情報を取得し、周辺車両の位置情報と現在位置に基づいて歩行制御部20にユーザの歩行を制御させる制御部15と、を備え、歩行制御部20については、靴の一方に配置され、GNSS受信機10および制御部15については、靴の他方に配置されているので、靴の両方に歩行制御部20を備えた場合と比較して、軽量化を図ることができ、かつ、左右の重量バランスの良好な歩行制御装置を提供することができる。
また、靴の底部の接地を検出する接地センサ12を備え、衛星からの電波が受信可能なときにGNSS受信機10により特定された現在位置と接地センサ12により検出された接地の回数に基づいて歩幅を特定し、この特定した歩幅を歩幅情報として記憶部14に記憶させ、衛星からの電波が受信できなくなると、記憶部14に記憶された歩幅情報を用いて現在位置を推定するので、衛星からの電波が受信できない状況になっても現在位置を推定することができる。
また、接地センサ12により前回接地が検出されてから今回接地が検出されるまでの期間を計測し、該期間に基づいて歩幅特定手段により特定された歩幅が妥当であるか否かを判定し、特定された歩幅が妥当でないと判定された場合、歩幅特定手段により特定された歩幅情報の記憶手段への記憶を禁止するので、歩幅情報の精度の低下を防止することが可能である。
また、特定された歩幅が予め定められた範囲内にあるか否かに基づいて特定された歩幅が妥当であるか否かを判定し、特定された歩幅が妥当でないと判定された場合、特定された歩幅情報の記憶手段への記憶を禁止するので、歩幅情報の精度の低下を防止することが可能である。
本実施形態では、S208にて、過去に算出した歩幅の統計データを用いてS202にて算出された歩幅の妥当性を判定するようにしたが、例えば、一般的な人の歩幅を基準とした所定範囲に、S202にて算出された歩幅が含まれるか否かに基づいてS202にて算出された歩幅の妥当性を判定するようにしてもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る歩行制御装置の全体構成を図10に示す。本歩行制御装置は、図1に示した構成と比較して、更に、右側の靴にジャイロセンサ18と加速度センサ19を備えた点が異なる。
ジャイロセンサ18は、3軸方向の角速度を検出し、検出した角速度を示す信号を制御部15へ出力する。
加速度センサ19は、右側の靴にかかる加速度を検出し、この加速度を示す加速度信号を制御部15へ出力する。
本実施形態における右側の靴の制御部15の歩行学習処理のフローチャートを図11に示す。制御部15は、図6に示した、図5中の歩幅学習処理(S200)に代えて、図11に示す歩幅学習処理(S600)を実施する。
また、本実施形態における右側の靴の制御部15の現在位置推定処理フローチャートを図12に示す。制御部15は、図7に示した、図5中の現在位置推定処理(S300)に代えて、図12に示す現在位置推定処理(S700)を実施する。
まず、図5および図11を参照して歩幅学習処理(S600)について説明する。図5に示した処理において、右側の靴の底部が接地したと判定され、GNSS受信機10により特定された現在位置を最新の現在位置として更新すると(S106)、まず、前回の位置情報と今回の位置情報から進行方向へ進んだ距離を算出する(S602)。
次に、歩行中であるか走行中であるかを判定する(S604)。本実施形態では、ジャイロセンサ18から角速度を示す信号を取得するとともに、加速度センサ19から加速度信号を取得し、取得した各信号に基づいて歩行中であるか走行中であるかを判定する。具体的には、ジャイロセンサ18により一定期間内に検出された角速度の平均値が予め定められた閾値以上となっており、かつ、加速度センサ19により一定期間内に検出された加速度の平均値が予め定められた閾値以上となったか否かに基づいて歩行中であるか、走行中であるかを判定する。
ここで、ジャイロセンサ18により一定期間内に検出された角速度の平均値が予め定められた閾値以上となっており、かつ、加速度センサ19により一定期間内に検出された加速度の平均値が予め定められた閾値以上となっている場合、走行中であると判定し、次に、S602にて算出された距離(歩幅)を走行中の歩幅として更新する(S606)。具体的には、S602にて算出された距離(歩幅)を走行中の歩幅情報として記憶部14に記憶させ、図5のS100へ戻る。
また、ジャイロセンサ18により一定期間内に検出された角速度の平均値が予め定められた閾値未満の場合、あるいは、加速度センサ19により一定期間内に検出された加速度の平均値が予め定められた閾値未満となった場合、歩行中であると判定し、次に、S602にて算出された距離(歩幅)を歩行中の歩幅として更新する(S608)。具体的には、S602にて算出された距離(歩幅)を歩行中の歩幅情報として記憶部14に記憶させ、図5のS100へ戻る。
このように、本実施形態における制御部15は、走行中の歩幅情報と歩行中の歩幅情報を区別して記憶部14に記憶させる。
次に、図5、12を参照して現在位置推定処理(S700)について説明する。図5に示した処理において、現在位置を特定することが可能な数の衛星を捕捉できなくなると、S104の判定はNOとなり、現在位置推定処理(S600)を実施する。
この現在位置推定処理では、まず、進行方向を特定する(S702)。具体的には、方位計測部11の地磁気センサより出力される方位を示す信号に基づいて進行している方位を特定する。
次に、歩行中であるか走行中であるかを判定する(S704)。本実施形態では、ジャイロセンサ18から角速度を示す信号を取得するとともに、加速度センサ19から加速度信号を取得し、取得した各信号に基づいて歩行中であるか走行中であるかを判定する。具体的には、ジャイロセンサ18により一定期間内に検出された角速度の平均値が予め定められた閾値以上となっており、かつ、加速度センサ19により一定期間内に検出された加速度の平均値が予め定められた閾値以上となったか否かに基づいて歩行中であるか、走行中であるかを判定する。
ここで、ジャイロセンサ18により一定期間内に検出された角速度の平均値が予め定められた閾値以上となっており、かつ、加速度センサ19により一定期間内に検出された加速度の平均値が予め定められた閾値以上となっている場合、走行中であると判定し、次に、走行中の歩幅情報を読み出す(S706)。具体的には、S606にて記憶部14に記憶させた走行中の歩幅情報を読み出す。
次に、走行中の歩幅情報を用いて現在位置を推定する(S708)。具体的には、GNSS受信機10により最後に特定された現在位置を基準として、走行中の歩幅情報を用いて現在位置を推定する。GNSS受信機10により最後に特定された現在位置を基準とし、この現在位置から、記憶部14から読み出した走行中の歩幅情報に基づいた歩幅分だけ、S302にて特定された進行方向に移動した地点を現在位置として推定し、図5のS100へ戻る。
なお、次回以降、S104の判定がNOとなった場合には、S708にて、前回、推定した現在位置を基準として現在位置を推定する。
また、ジャイロセンサ18により一定期間内に検出された角速度の平均値が予め定められた閾値未満の場合、あるいは、加速度センサ19により一定期間内に検出された加速度の平均値が予め定められた閾値未満となった場合、歩行中であると判定し、次に、歩行中の歩幅情報を読み出す(S710)。具体的には、S608にて記憶部14に記憶させた歩行中の歩幅情報を読み出す。
次に、歩行中の歩幅情報を用いて現在位置を推定する(S712)。具体的には、GNSS受信機10により最後に特定された現在位置を基準として、走行中の歩幅情報を用いて現在位置を推定する。GNSS受信機10により最後に特定された現在位置を基準とし、この現在位置から、記憶部14から読み出した歩行中の歩幅情報に基づいた歩幅分だけ、S702にて特定された進行方向に移動した地点を現在位置として推定し、図5のS100へ戻る。
なお、次回以降、S104の判定がNOとなった場合には、S712にて、前回、推定した現在位置を基準として現在位置を推定する。
上記したように、歩いているか走っているかを識別するための情報を取得し、該情報に基づいて歩いているか走っているかを判定し、歩いていると判定された場合と走っていると判定された場合を区別して特定された歩幅を記憶部14に記憶させることができる。
また、歩いているか走っているかを識別するための情報を取得し、該情報に基づいて歩いているか走っているかを判定し、歩いていると判定された場合には、歩いている場合の歩幅情報を用いて現在位置を推定し、走っていると判定された場合には、走っている場合の歩幅情報を用いて現在位置を推定するので、歩いているか走っているかを区別しないで現在位置を推定する場合と比較して、精度良く現在位置を推定することができる。
なお、図6に示した処理では、S204において、前回の接地から今回の設置までの期間が妥当か否かを判定するとともに、S208において、歩幅が妥当であるか否かを判定するようにしたが、本実施形態においても、S204およびS208と同様の判定を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、ジャイロセンサ18により一定期間内に検出された角速度の平均値が予め定められた閾値以上となっており、かつ、加速度センサ19により一定期間内に検出された加速度の平均値が予め定められた閾値以上となっている場合、走行中であると判定したが、走行中であるか歩行中であるかの判定は、このような条件に限定されるものではない。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る歩行制御装置の全体構成を図13に示す。本歩行制御装置は、図1に示した構成と比較して、更に、右側の靴に近距離無線通信部16を備えた点が異なる。
近距離無線通信部16は、地下道や地下通路等の路面に埋設されたNFC(Near Field Communication)タグ30と近距離無線通信を行う。
なお、図14に示すように、地下道や地下通路等の路面には、局所的に複数のNFCタグ30が埋設されており、各NFCタグ30は、それぞれ埋設された位置を示す位置情報(緯度緯度経度情報)を保持している。
NFCタグ30と近距離無線通信することが可能な機器は、近距離無線通信を介してNFCタグ30に保持されている位置情報を取得することが可能となっている。すなわち、路面に埋設された各NFCタグ30から、それぞれ異なる位置情報を取得することが可能となっている。
本実施形態において、右側の靴に配置された制御部15は、図14に示したように、地下道や地下通路等の路面に局所的に埋設された複数のNFCタグ30と近距離無線通信を行って歩幅を計測し、計測した歩幅を示す歩幅情報を記憶部14に記憶させるとともに、GNSS受信機10により現在位置を特定することが可能な数の衛星を捕捉できない場合、記憶部14に記憶させた歩幅情報を用いて現在位置を推定する処理を行う。
図15に、この処理のフローチャートを示す。右側の靴に配置された制御部15は、右側の靴に設けられた圧力センサによりユーザが靴を装着したときに生じる圧力が検出されると、この圧力が検出されなくなるまで、図15に示す処理を実施する。
ユーザの歩行に伴って靴の底部が接地すると、S100にてYESと判定され、接地数カウンタをカウントアップする(S102)。そして、現在位置を特定することが可能な数の衛星を捕捉できている場合、S104の判定はYESとなり、S106へ進む。なお、S106、S200については、図5に示した処理と同じであるので、ここでは説明を省略する。
また、現在位置を特定することが可能な数の衛星を捕捉できなくなると、S104の判定はNOとなり、次に、NFCタグ30と通信が可能か否かを判定する(S108)。すなわち、近距離無線通信部16を介して路面に埋設されたNFCタグ30と通信接続されたか否かを判定する。
ここで、複数のNFCタグ30が埋設された路面の上をユーザが歩行して、NFCタグ30と通信接続されると、S108の判定はYESとなり、次に、位置情報を更新する(S800)。具体的には、通信接続されたNFCタグ30から位置情報を取得し、この位置情報を最新の現在位置として更新する。
次に、現在の接地数をメモリに保持する(S802)。具体的には、現在の接地数カウンタのカウント値をRAMに記憶させる。
次に、現在の位置情報をメモリに保持する(S804)。具体的には、S800にてNFCタグ30から取得した位置情報をRAMに記憶させる。
次に、前回の現在位置と今回の現在位置との直線距離を算出する(S806)。本実施形態においては、路面に埋設されたNFCタグ30と通信接続される度に、S802にて、接地数カウンタのカウント値をRAMに記憶させ、S804にて、NFCタグ30から取得した位置情報をRAMに記憶させるようになっている。ここでは、前回、RAMに記憶させた位置と、今回、RAMに記憶させた位置との直線距離を算出する。
次に、今回の接地数と前回の接地数の差を算出する(S808)。すなわち、今回、RAMに記憶させた接地数カウンタのカウント値と、前回、RAMに記憶させた接地数カウンタのカウント値との差を算出する。
次に、歩幅を算出する(S810)。歩幅は、S806で算出した直線距離を、S808で算出した接地数カウンタのカウント値の差で除算することにより求めることができる。
次に、歩幅の妥当性を確認して歩幅情報を更新する(S812)。具体的には、S810にて算出された歩幅に対して、図6のS204およびS208に示した妥当性の判定を行い、妥当であると判定された場合、S810にて算出された歩幅を最新の歩幅情報として記憶部14に記憶させ、S100へ戻る。
このように、現在位置を特定することが可能な数の衛星を捕捉できない状況でも、地下道や地下通路等の路面に局所的に埋設された複数のNFCタグ30との近距離無線通信により歩幅を計測する。
また、地下道や地下通路等において、複数のNFCタグ30が埋設されていない路面の上をユーザが歩行して、NFCタグ30と通信接続できない状況になると、S108の判定はNOとなり、次に、進行方向を特定する(S814)。具体的には、方位計測部11の地磁気センサより出力される方位を示す信号に基づいて進行している方位を特定する。
次に、歩幅情報を読み出す(S816)。具体的には、記憶部14に記憶された最新の歩幅情報を読み出す。
次に、現在位置を推定する(S818)。具体的には、S800にて更新された現在位置を基準として現在位置を推定する。S800にて最後に更新された現在位置を基準とし、この現在位置から、記憶部14から読み出した歩幅情報に基づいた歩幅分だけ、S814にて特定された進行方向に移動した地点を現在位置として推定し、図5のS100へ戻る。
なお、次回以降、S104の判定がNOとなった場合には、前回、推定した現在位置を基準とし、この現在位置から、記憶部14から読み出した歩幅情報に基づいた歩幅分だけ、S814にて特定された進行方向に移動した地点を現在位置として推定する。
上記した構成によれば、右側の靴に、靴の底部の接地を検出する接地センサ12と、路側に設置されたNFCタグ30と近距離無線通信する近距離無線通信部16と、を備え、制御部15は、近距離無線通信部16を介してNFCタグ30から該NFCタグ30の位置情報を取得し、該NFCタグ30の位置情報と接地センサ12により検出された接地の回数に基づいて歩幅を特定し、該歩幅を示す歩幅情報を記憶部14に記憶させ、GNSS受信部による現在位置の特定ができなくなったことを判定した場合、記憶部14に記憶させた歩幅情報を用いて前記現在位置を推定するので、衛星からの電波が受信できない状況になっても現在位置を推定することができる。
本実施形態では、地下道や地下通路等の路面に埋設された複数のNFCタグ30と近距離無線通信するように構成したが、例えば、地下通路等の路面に埋設された複数のRFタグと近距離無線通信するように構成してもよい。
(第4実施形態)
本実施形態に係る歩行制御装置の全体構成は、図1に示した構成と同じである。しかし、第1実施形態に係る左側の靴に配置された歩行制御部20は、靴の硬さを変化させてユーザの歩行を制御する硬度制御部と、靴底の接地面積を減少させてユーザの歩行を制御する接地面積制御部と、を有していたが、本実施形態に係る歩行制御部20は、更に、靴を振動させてユーザの歩行を制御する振動発生部を有している点が異なる。
振動発生部は、図16に示すように、靴の内部におけるユーザの足の甲と接触する部分に設けられたバイブレーションモータ220により構成されている。このバイブレーションモータ220は、制御部15からの指示に応じて動作する。
本実施形態において、右側の靴に配置された制御部15は、通信部13を介して周辺車両に搭載された車載機との通信が確立すると、周辺車両との通信を介して周辺車両との衝突の可能性の有無を判定し、周辺車両と衝突する可能性が有ると判定すると、反対側(左側)の靴に設けられた歩行制御部20にユーザの歩行を制御させる処理を実施する。
図17に、この処理のフローチャートを示す。制御部15は、ユーザが靴を装着したときに生じる圧力を検出する圧力センサ(図示せず)によりユーザが靴を装着したときに生じる圧力が検出されると、図17に示す処理を実施する。なお、ここでは、GNSS受信機10が衛星からの電波を受信して現在位置を特定することが可能な状況となっているものとする。
まず、周辺車両から車両情報を受信したか否かを判定する(S400)。具体的には、通信部13を介して通信することが可能な車載機を搭載した周辺車両から車両情報を受信したか否かを判定する。ここで、車両情報には、周辺車両に搭載されたGNSS受信により特定された位置情報、捕捉衛星数、DOP等の情報が含まれるようになっている。
ここで、周辺車両から車両情報が受信されない場合、S400の判定はNOとなり、S400の判定を繰り返し実施する。また、通信部13を介して周辺車両から車両情報を受信すると、S400の判定はYESとなり、次に、歩行制御の必要性があるか否かを判定する(S402)。本実施形態では、図5〜7のS106にて特定された現在位置またはS306にて推定された現在位置と、周辺車両から受信した車両情報に含まれる位置情報に基づいて靴を履いたユーザと周辺車両との距離を算出し、この距離が予め定められた判定閾値未満の場合、歩行制御の必要性があると判定する。また、靴を履いたユーザと周辺車両との距離が判定閾値より長い場合は、歩行制御の必要性がないと判定する。
ここで、靴を履いたユーザと周辺車両との距離が判定閾値より長い場合、S402の判定はNOとなり、左側の靴に歩行制御を指示することなく、S400へ戻る。
また、靴を履いたユーザに周辺車両が近づいて、靴を履いたユーザと周辺車両との距離が判定閾値未満になると、S402の判定はYESとなり、次に、周辺車両の位置の確からしさが高いか否かを判定する(S900)。本実施形態においては、車両の位置の確からしさを、周辺車両から受信される車両情報に含まれる捕捉衛星数およびDOPに基づいて評価する。なお、捕捉衛星数が少ない場合よりも多い場合の方が車両の位置の確からしさは高くなる。また、DOPが大きい場合よりも小さい場合の方が車両の位置の確からしさは高くなる。ここでは、捕捉衛星数が閾値以上で、かつ、DOPが閾値以下の場合、車両の位置の確からしさが高いと評価する。
ここで、周辺車両から受信される車両情報に含まれる捕捉衛星数が閾値以上で、かつ、DOPが閾値以下の場合、S900の判定はYESとなり、次に、推定移動距離が閾値以下であるか否かを判定する(S902)。ここで、推定移動距離は、GNSS受信機10が現在位置を特定することが可能な数の衛星を捕捉できなくなった後、歩幅情報を用いた現在位置の推定を開始してからの移動距離のことをいう。
ここで、推定移動距離が閾値以下となっている場合、S902の判定はYESとなり、次に、GNSS受信機10により捕捉された捕捉衛星数が閾値以上であるか否かを判定する(S904)。
ここで、GNSS受信機10により捕捉された捕捉衛星数が閾値以上となっている場合、次に、GNSS受信機10より出力されるDOP値が閾値以下であるか否かを判定する(S906)。
ここで、GNSS受信機10より出力されるDOP値が閾値以下となっている場合、S906の判定はYESとなり、ユーザの歩行停止させるよう左側の靴の制御部22に歩行制御指示を行う(S908)。本実施形態では、歩行制御部20の小型ポンプを作動させて靴の硬さを硬くするとともに、歩行制御部20の有機アクチュエータ230の有機膜231をカバー233の表面より突出させて靴底の接地面積を減少させるように指示し、S400へ戻る。
なお、左側の靴の制御部22は、この歩行制御指示に応じて、歩行制御部20の小型ポンプを作動させて靴の硬さを硬くするとともに、歩行制御部20の有機アクチュエータ230の有機膜231をカバー233の表面より突出させて靴底の接地面積を減少させる。
また、周辺車両から受信される車両情報に含まれる捕捉衛星数が閾値以上、あるいは、かつ、DOPが閾値以下となった場合、S900の判定はNOとなり、ユーザの歩行を制限するよう左側の靴の制御部22に歩行制御指示を行う(S910)。本実施形態では、歩行制御部20のバイブレーションモータ220を動作させるよう指示し、S400へ戻る。なお、左側の靴の制御部22は、この歩行制御指示に応じて、歩行制御部20のバイブレーションモータ220を動作させ靴を振動させる。
なお、バイブレーションモータ220の動作による歩行制御は、靴の硬さを硬くするとともに靴底の接地面積を減少させる歩行制御よりも弱く作用する。本実施形態では、ユーザの歩行を制限することを目的としてバイブレーションモータ220の動作による歩行制御を実施し、ユーザの歩行を停止させることを目的として靴の硬さを硬くするとともに靴底の接地面積を減少させる歩行制御を実施するようにしている。
また、推定移動距離が閾値よりも大きくなっている場合、S902の判定はNOとなり、S910へ進む。
また、GNSS受信機10により捕捉された捕捉衛星数が閾値未満となった場合、S904の判定はNOとなり、S910へ進む。
また、GNSS受信機10より出力されるDOP値が閾値よりも大きくなっている場合、S906の判定はNOとなり、S910へ進む。
周辺車両から取得した位置情報の確からしさと関係なく、一律にユーザの歩行を制御するようにした場合、歩行制御の頻度が高くユーザに煩わしさを感じさせてしまうことが考えられる。しかし、上記した構成によれば、歩行制御部20は、異なる複数の方法でユーザの歩行を制御することが可能となっており、制御部15は、周辺車両から取得した位置情報の確からしさを評価し、確からしさの評価が高い場合、確からしさの評価が低い場合よりも、より強く作用する方法でユーザの歩行を制御するように歩行制御部20に指示するので、ユーザの煩わしさを低減することが可能である。
また、現在位置の推定が開始されてからの推定移動距離が長くなるにつれて推定される現在位置の確からしさも低くなるため、歩行制御の頻度が高くユーザに煩わしさを感じさせてしまうことが考えられる。しかし、上記した構成によれば、現在位置の推定が開始されてからの推定移動距離が閾値以下であるか否かを判定し、推定移動距離が閾値以下であると判定された場合、推定移動距離が閾値よりも大きいと判定された場合よりも、より強く作用する方法でユーザの歩行を制御するように歩行制御部に指示するので、ユーザの煩わしさを低減することが可能である。
また、歩幅情報を用いた現在位置の推定が開始されてからの推定移動距離が閾値以下であるか否かを判定し、推定移動距離が閾値以下であると判定された場合、推定移動距離が閾値よりも大きいと判定された場合よりも、より強く作用する方法でユーザの歩行を制御するように歩行制御部に指示するので、ユーザの煩わしさを低減することが可能である。
また、GNSS受信機10により捕捉された捕捉衛星数が閾値未満であると判定された場合、より強く作用する方法でユーザの歩行を制御するように歩行制御部に指示するので、ユーザの煩わしさを低減することが可能である。
本実施形態では、GNSS受信機10が衛星からの電波を受信して現在位置を特定することが可能となっている状況で、右側の靴の制御部15が図17に示す処理を実施する例を示したが、第3実施形態で示した地下道や地下通路等を通行するような状況においても、図17に示す処理を実施することもできる。この場合、S904および9026を省略すればよい。また、GNSS受信機10が現在位置を特定することが可能な数の衛星を捕捉できなくなった後、あるいは、NFCタグを用いて現在位置を更新した後、歩幅情報を用いた現在位置の推定を開始してからの移動距離を推定移動距離とすればよい。
(第5実施形態)
本実施形態に係る歩行制御装置の全体構成は、図1に示したものと同じである。上記第1実施形態では、判定閾値を変更することなくユーザと周辺車両との距離を判定するようにしたが、本実施形態においては、周辺車両の位置情報およびユーザの位置情報の確からしさに応じて判定閾値を変更してユーザと周辺車両との距離を判定する。
本実施形態における右側の靴の制御部15のフローチャートを図18に示す。制御部15は、図8に示した処理に代えて、図18に示す処理を実施する。
まず、周辺車両から車両情報を受信したか否かを判定し(S400)、車両情報を受信すると、S900〜S906の処理を実施する。なお、S900〜S906については、図17に示した処理と同じであるので。ここでは詳細な説明を省略する。
そして、S900〜S906の各判定が肯定判定となった場合、歩行制御の必要性があるか否かを判定する(S402)。すなわち、靴を履いたユーザと周辺車両との距離が判定閾値未満となり、衝突の可能性があるか否かを判定する。ここで、靴を履いたユーザに周辺車両が近づいて、靴を履いたユーザと周辺車両との距離が判定閾値未満になると、S402の判定はYESとなり、左側の靴に歩行制御を指示する(S404)。具体的には、右側の靴の底部が接地しているか否かを示す接地情報とともに、左側の靴に歩行制御を実施するコマンドを定期的(例えば、100ミリ秒毎)に送信する処理を開始し、S400へ戻る。なお、接地情報は、右側の靴の底部の接地状況に応じて変化する。
また、靴を履いたユーザから周辺車両が遠ざかり、靴を履いたユーザと周辺車両との距離が判定閾値より長くなると、S402の判定はNOとなり、左側の靴への歩行制御の指示は行われなくなる。
また、S900〜S906の各判定のいずれかが否定判定となった場合、ユーザと周辺車両との距離の判定閾値を初期値よりも長くする(S907)。すなわち、判定閾値を、初期値よりも所定距離分長くし、S402へ進む。これにより、周辺車両がより遠くに位置していても衝突の可能性があると判定されるようになる。
上記したように、周辺車両から取得した位置情報の確からしさを評価し、確からしさの評価が低い場合、確からしさの評価が高い場合よりも、判定閾値を長くするので、より確実にユーザと周辺車両の衝突を回避することができる。
また、歩幅情報を用いた現在位置の推定が開始されてからの推定移動距離が閾値以下であるか否かを判定し、推定移動距離が閾値以下であると判定された場合、推定移動距離が閾値よりも大きいと判定された場合よりも、判定閾値を長くするので、より確実にユーザと周辺車両の衝突を回避することができる。
また、GNSS受信機10により捕捉された捕捉衛星数が閾値未満であると判定された場合、判定閾値をより長くするので、より確実にユーザと周辺車両の衝突を回避することができる。
(他の実施形態)
上記第1〜第3実施形態では、右側の靴に、GNSS受信機10、方位計測部11、接地センサ12、記憶部14,通信部13、制御部15およびバッテリ17を配置し、左側の靴に、通信部21、制御部22、歩行制御部20およびバッテリ23を配置するようにしたが、右側の靴に搭載した部品と左側の靴に搭載した部品を入れ替えるように構成してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、右側の靴に、GNSS受信機10、方位計測部11、接地センサ12、記憶部14、通信部13、制御部15およびバッテリ17を配置し、左側の靴に、通信部21、制御部22、歩行制御部20およびバッテリ23を配置するようにしたが、必ずしも上記した全ての部品を搭載する必要はなく、また、歩行制御部20を一方の靴のみに配置した構成として、必要とされる他の部品を追加した構成としてもよい。また、歩行制御部20を一方の靴のみに配置した構成とし、軽い方の靴におもりを配置して左右の重量のバランスを揃えるようにしてもよい。
上記実施形態では、靴の底部に設けられた圧電センサにより底部の接地を検出する接地センサ12を構成したが、このような圧電センサに限定されるものではなく、例えば、靴に加速度センサを設け、この加速度センサにより底部の接地を検出するように構成することもできる。
また、上記第1〜第3実施形態では、右側の靴の底部が接地したことが検出される度に、現在位置を特定して歩幅を計測するようにしたが、例えば、所定回数、靴の底部が接地したことが検出される度に、現在位置を特定して歩幅を計測するようにしてもよい。
10 GNSS受信機
11 方位計測部
12 接地センサ
13 通信部
14 記憶部
15 制御部
16 バイブレーションモータ
17 バッテリ
18 ジャイロセンサ
19 加速度センサ
20 歩行制御部
21 通信部
22 制御部
23 バッテリ

Claims (15)

  1. 一対の履物に備えられる歩行制御装置であって、
    ユーザの歩行を制御する歩行制御部(20)と、衛星からの電波を受信して現在位置を特定する現在位置特定部(10)と、周辺車両から位置情報を取得し、前記周辺車両の位置情報と前記現在位置に基づいて前記歩行制御部にユーザの歩行を制御させる制御部(15)と、を備え、
    前記歩行制御部については、前記履物の一方に配置され、前記現在位置特定部および前記制御部については、前記履物の他方に配置されていることを特徴とする歩行制御装置。
  2. 前記履物の底部の接地を検出する接地検出部(12)を備え、
    前記制御部は、前記衛星からの電波が受信可能なときに前記現在位置特定部により特定された現在位置と前記接地検出部により検出された接地の回数に基づいて歩幅を特定し、該歩幅を示す歩幅情報を記憶手段に記憶させる第1の歩幅情報記憶手段(S202、S210)と、
    前記現在位置特定部により前記現在位置の特定ができなくなったか否かを判定する位置特定判定手段(S104)と、
    前記位置特定判定手段により前記現在位置の特定ができなくなったと判定された場合、前記記憶手段に記憶された前記歩幅情報を用いて前記現在位置を推定する現在位置推定手段(S300、S600)と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の歩行制御装置。
  3. 前記制御部は、前記接地検出手段により前回接地が検出されてから今回接地が検出されるまでの期間を計測し、該期間に基づいて前記歩幅特定手段により特定された前記歩幅が妥当であるか否かを判定する第1の妥当性判定手段(S204)を備え、
    前記歩幅情報記憶手段は、前記第1の妥当性判定手段により前記歩幅特定手段により特定された前記歩幅が妥当でないと判定された場合、前記歩幅特定手段により特定された前記歩幅情報の前記記憶手段への記憶を禁止することを特徴とする請求項2に記載の歩行制御装置。
  4. 前記制御部は、前記歩幅特定手段により特定された歩幅が予め定められた範囲内にあるか否かに基づいて前記歩幅特定手段により特定された前記歩幅が妥当であるか否かを判定する第2の妥当性判定手段(S208)を備え、
    前記歩幅情報記憶手段は、前記第2の妥当性判定手段により前記歩幅特定手段により特定された前記歩幅が妥当でないと判定された場合、前記歩幅特定手段により特定された前記歩幅情報の前記記憶手段への記憶を禁止することを特徴とする請求項2に記載の歩行制御装置。
  5. 前記制御部は、歩行中であるか走行中であるかを識別するための情報を取得し、該情報に基づいて歩行中であるか走行中であるかを判定する第1の歩行状況判定手段(S604)を備え、
    前記歩幅情報記憶手段は、前記第1の歩行状況判定手段により歩行中と判定された場合と走行中と判定された場合を区別して前記歩幅特定手段により特定された歩幅を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の歩行制御装置。
  6. 前記制御部は、前記位置特定判定手段により前記現在位置の特定ができなくなったと判定された場合、歩行中であるか走行中であるかを識別するための情報を取得し、該情報に基づいて歩行中であるか走行中であるかを判定する第2の歩行状況判定手段(S704)を備え、
    前記現在位置推定手段は、前記第2の歩行状況判定手段により歩行中と判定された場合には、前記記憶手段から歩行中の前記歩幅情報を読み出し、該歩行中の前記歩幅情報を用いて前記現在位置を推定し、前記第2の歩行状況判定手段により走行中と判定された場合には、前記記憶手段から走行中の前記歩幅情報を読み出し、該走行中の前記歩幅情報を用いて前記現在位置を推定することを特徴とする請求項5に記載の歩行制御装置。
  7. 前記歩行制御部は、異なる複数の方法でユーザの歩行を制御することが可能となっており、
    前記制御部は、前記周辺車両から取得した位置情報の確からしさを評価する評価手段と、
    前記評価手段による前記確からしさの評価が高い場合、前記確からしさの評価が低い場合よりも、より強く作用する方法でユーザの歩行を制御するように前記歩行制御部に指示する歩行制御指示手段(S908、S910)と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の歩行制御装置。
  8. 前記制御部は、前記現在位置特定部により特定された現在位置または前記現在位置推定手段により推定された現在位置と前記周辺車両との距離が判定閾値未満となった場合に、前記歩行制御部にユーザの歩行を制御させる歩行制御手段(S404)と、
    前記周辺車両から取得した位置情報の確からしさを評価する評価手段(S900)と、
    前記評価手段による前記確からしさの評価が低い場合、前記確からしさの評価が高い場合よりも、前記判定閾値を長くする判定閾値変更手段(S907)と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の歩行制御装置。
  9. 前記歩行制御部は、異なる複数の方法でユーザの歩行を制御することが可能となっており、
    前記制御部は、前記現在位置推定手段による前記歩幅情報を用いた前記現在位置の推定が開始されてからの推定移動距離が閾値以下であるか否かを判定する推定移動距離判定手段(S902)と、
    前記推定移動距離判定手段により前記推定移動距離が閾値以下であると判定された場合、前記推定移動距離が閾値よりも大きいと判定された場合よりも、より強く作用する方法でユーザの歩行を制御するように前記歩行制御部に指示する歩行制御指示手段(S908、S910)と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の歩行制御装置。
  10. 前記制御部は、前記現在位置特定部により特定された現在位置または前記現在位置推定手段により推定された現在位置と前記周辺車両との距離が判定閾値未満となった場合に、前記歩行制御部にユーザの歩行を制御させる歩行制御手段(S404)と、
    前記現在位置推定手段による前記歩幅情報を用いた前記現在位置の推定が開始されてからの推定移動距離が閾値以下であるか否かを判定する推定移動距離判定手段(S904)と、
    前記推定移動距離判定手段により前記推定移動距離が閾値以下でないと判定された場合、前記判定閾値を長くする判定閾値変更手段(S907)と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の歩行制御装置。
  11. 前記履物の底部の接地を検出する接地検出部(12)と、
    路側に設置された路側通信部(30)と近距離無線通信する近距離無線通信手段(16)と、を備え、
    前記制御部は、前記近距離無線通信手段を介して前記路側通信部から該路側通信部の位置情報を取得し、該路側通信部の位置情報と前記接地検出部により検出された接地の回数に基づいて歩幅を特定し、該歩幅を示す歩幅情報を記憶手段に記憶させる第2の歩幅情報記憶手段(S800〜S812)と、
    前記現在位置特定部により前記現在位置の特定ができなくなったか否かを判定する位置特定判定手段(S104)と、
    前記位置特定判定手段により前記現在位置の特定ができなくなったと判定された場合、前記第2の歩幅情報記憶手段により前記記憶手段に記憶された前記歩幅情報を用いて前記現在位置を推定する現在位置推定手段(S814〜S818)と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の歩行制御装置。
  12. 前記歩行制御部は、異なる複数の方法でユーザの歩行を制御することが可能となっており、
    前記制御部は、前記周辺車両から取得した位置情報の確からしさを評価する評価手段と、
    前記評価手段による前記確からしさの評価が高い場合、前記確からしさの評価が低い場合よりも、より強く作用する方法でユーザの歩行を制御するように前記歩行制御部に指示する歩行制御指示手段(S908、S910)と、を備えたことを特徴とする請求項11に記載の歩行制御装置。
  13. 前記制御部は、前記現在位置特定部により特定された現在位置または前記現在位置推定手段により推定された現在位置と前記周辺車両との距離が判定閾値未満となった場合に、前記歩行制御部にユーザの歩行を制御させる歩行制御手段(S404)と、
    前記周辺車両から取得した位置情報の確からしさを評価する評価手段(S900)と、
    前記評価手段による前記確からしさの評価が低い場合、前記確からしさの評価が高い場合よりも、前記判定閾値を長くする判定閾値変更手段(S907)と、を備えたことを特徴とする請求項11に記載の歩行制御装置。
  14. 前記歩行制御部は、異なる複数の方法でユーザの歩行を制御することが可能となっており、
    前記制御部は、前記現在位置推定手段による前記歩幅情報を用いた前記現在位置の推定が開始されてからの推定移動距離が閾値以下であるか否かを判定する推定移動距離判定手段(S904)と、
    前記推定移動距離判定手段により前記推定移動距離が閾値以下であると判定された場合、前記推定移動距離が閾値よりも大きいと判定された場合よりも、より強く作用する方法でユーザの歩行を制御するように前記歩行制御部に指示する歩行制御指示手段(S908、S910)と、を備えたことを特徴とする請求項11に記載の歩行制御装置。
  15. 前記制御部は、前記現在位置特定部により特定された現在位置または前記現在位置推定手段により推定された現在位置と前記周辺車両との距離が判定閾値未満となった場合に、前記歩行制御部にユーザの歩行を制御させる歩行制御手段(S404)と、
    前記現在位置推定手段による前記歩幅情報を用いた前記現在位置の推定が開始されてからの推定移動距離が閾値以下であるか否かを判定する推定移動距離判定手段(S904)と、
    前記推定移動距離判定手段により前記推定移動距離が閾値以下でないと判定された場合、前記判定閾値を長くする判定閾値変更手段(S907)と、を備えたことを特徴とする請求項11に記載の歩行制御装置。
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