〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図10を用いて、詳細に説明する。
(予約番組情報共有システム1の概要)
図2に、本実施形態に係る予約番組情報共有システム1の構成を示す。図2に示すように、予約番組情報共有システム1は、ペアリングされた2つの情報処理端末(情報処理端末Aおよび情報処理端末B)と共有番組情報サーバ30(中継装置)とで構成されている。以下では、情報処理端末AをA端末10と呼び、情報処理端末BをB端末20と呼ぶ。なお、予約番組情報共有システム1は、互いにペアリングされた3つ以上の情報処理端末を含んでいてもよい。
A端末10とB端末20とのペアリング方法は、特に限定されない。また、A端末10およびB端末20は、他の情報処理端末とのペアリングを解消したり、他の情報処理端末と新たにペアリングしたりすることができる。
A端末10およびB端末20は、デジタル放送波を受信し、受信したデジタル放送波からテレビ番組(以下、番組と略称する)の映像データおよび音声データ等を抽出し、抽出したデータを出力したり、録画したりすることができる。さらに、A端末10およびB端末20は、ユーザから、選局予約(視聴予約)および録画予約を含む番組予約を受け付けることができる。選局予約は、番組表の番組の中から、番組の放送開始時刻から視聴または聴取可能に該番組を出力することの予約である出力予約に含まれる。また、録画予約は、番組を記録することの予約である記録予約に含まれる。
ここで、番組の選局予約とは、その番組の放送開始時刻に、その番組の放送局を選局する番組予約のことである。情報処理端末において、ある予約番組が選局予約されている場合、該情報処理端末は、その予約番組の放送開始時刻になった時点で、予約番組の放送局を選局(チャンネル合わせ)し、予約番組の映像データ等の出力を開始する。
また、番組の録画予約とは、その番組を録画する番組予約のことである。情報処理端末において、ある番組が録画予約されている場合、該情報処理端末は、その予約番組の放送開始時刻になった時点で、その予約番組の録画を開始する。
なお、本実施形態では、番組をデジタル放送のテレビ番組として説明するが、これに限定されない。本発明における番組は、番組表に従って放送される番組であればよく、例えば、ラジオ番組であってもよい。
(情報処理端末の概要)
情報処理端末のユーザは、例えば、他の情報処理端末のユーザと、予め録画した同じ番組または、類似する番組を視聴しながら、電話またはインターネット等を用いて、番組を話題としたコミュニケーションをする。
しかし、一般的に、ユーザが電子番組表(EPG、以下「番組表」と記す)から所望の番組を探し出すことには、手間がかかる。また、ユーザは、番組の録画予約を忘れたり、誤って別の番組を予約したりした場合、その番組を見逃してしまう。
さらに、同じ番組であっても、地域によって、その番組の放送局(チャンネル)および放送日時が異なる場合がある。そのため、ユーザは、異なる地域における番組のチャンネルおよび放送日時が分からないので、他の地域にいるユーザに対して、自分が視聴しようと考えている番組の番組名を教えることはできるが、その番組のチャンネルおよび放送日時を教えることはできない。そのため、他の地域にいるユーザは、教えられた番組の番組名に基づいて、自分の番組表から、その番組を探さなければならない。
このように、ユーザが、他のユーザと同じ番組を視聴しようとするとき、ユーザ自身が番組の予約をすることには不便が多い。
そこで、本実施形態に係る情報処理端末は、自端末における予約番組を他端末と共有(シェア)することを実現する。
A端末10およびB端末20は、通信部11および21(後述)を用いて、共有番組情報サーバ30と通信することができる。共有番組情報サーバ30内には、予約番組情報共有システム1に含まれる各情報処理端末における予約番組に関する情報(共有番組情報)が記録された共有番組情報テーブル32が記憶されている。
図3の(a)は、共有番組情報サーバ30が保持する共有番組情報テーブル32の一例である。図3の(a)に示す共有番組情報テーブル32では、予約番組ごとに、端末情報(その予約番組の予約を受け付けた情報処理端末の端末名(「端末A」「端末B」)、上記情報処理端末に設定された地域(「東京」「大阪」)を含む)、番組情報(予約番組のID(例えば、デジタル放送のEID(Endpoint Identifier))、予約番組の予約日(予約が登録された日)、予約番組の番組名、および予約番組の放送日時を含む)が記録されている。これらの情報を共有番組情報と呼ぶ。共有番組情報テーブル32では、予約番組ごとに管理番号が付されている。共有予約番組情報は、図3の(a)に示す例に限られない。
図4の(a)〜(c)は、共有番組情報テーブル32の他の例である。図4の(a)に示す共有番組情報テーブル32には、予約種別に関する情報(視聴予約、録画予約)が含まれている。図4の(b)に示す共有番組情報テーブル32には、後述する「紐付け管理番号」が含まれている。また、図4の(c)に示す共有番組情報テーブル32には、予約種別に関する情報および「紐付け管理番号」の両者が含まれている。
4の(b)および(c)に示す例では、「紐付け管理番号」欄の記載は、管理番号No.2を付された予約番組、および、管理番号No.3を付された予約番組が、互いに紐付けて(関連付けて)予約された番組であることを示している。すなわち、同じ番組または類似する番組が互いに紐付けられている。
なお、図3または図4の(a)〜(c)に示す共有番組情報テーブル32は、以下の共有番組情報をさらに含んでいてもよい。
・予約方法(録画予約、視聴予約、または再生予約)
・画質(例えば、低画質、高画質。予約番組の予約方法として録画予約が選択されている場合に、その予約番組をどのような画質で録画するかを示す情報)
・繰り返し設定(例えば、1日単位、1週単位。予約番組の放送日時の1日後あるいは1周間後などの所定時間後に、予約番組のチャンネルで放送される番組を予約する)
・録画先(例えば、HDD、BD)
・ムーブ/コピー残回数(「ダビング10」のルールで制限される録画番組の転送回数またはコピー回数の残り回数)
また、本発明においては、図3または図4の(a)〜(c)に示す共有番組情報テーブル32に記載された情報の全てが必須というわけではない。より詳細には、共有番組情報テーブル32には、後述する番組検索部222が対応番組を検索する際に使用する情報のみが必須である。
以下では、A端末10において予約された予約番組をA端末側共有予約番組と呼び、B端末20において予約された予約番組をB端末側共有予約番組と呼ぶ。また、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32に記録された共有番組情報のうち、A端末側共有予約番組の共有番組情報をA端末側共有番組情報と呼び、B端末側共有予約番組の共有番組情報をB端末側共有番組情報と呼ぶ。
共有番組情報のうち、情報処理端末に設定された地域を示す情報(地域情報)は、デジタル放送波に含まれる番組案内情報から、該情報処理端末に設定された地域における番組の放送スケジュールを取得するために使用される。上記地域は、例えば、ユーザによって設定されてもよいし、情報処理端末がGPS(Global Positioning System)から取得する現在地に基づいて、情報処理端末自体によって設定されてもよい。以下では、A端末10に設定された地域の情報をA端末地域情報と呼び、B端末20に設定された地域の情報をB端末地域情報と呼ぶ。
予約番組情報共有システム1では、情報処理端末は、共有番組情報サーバ30にアクセスし、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32を参照することによって、ペアリングされた他端末(マッチング相手)において登録された予約番組の共有番組情報を取得する。そして、取得した共有番組情報を用いて、他端末において登録された予約番組と同じまたは類似する番組(対応番組)を検索し、検索した対応番組を自端末において予約する。
あるいは、情報処理端末は、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32をダウンロードしてもよい。この構成では、情報処理端末は、ダウンロードした共有番組情報テーブル32から、他端末において登録された予約番組の共有番組情報を取得する。そして、情報処理端末は、取得した共有番組情報を用いて、他端末において登録された予約番組と同じまたは類似する番組(対応番組)を検索し、検索した対応番組を自端末において予約する。
その後、情報処理端末は、対応番組の番組情報を共有番組情報サーバ30に送信する。共有番組情報サーバ30は、対応番組の番組情報を用いて、新たな共有番組情報を作成し、作成した共有番組情報を共有番組情報テーブル32に記録する。
このようにして、情報処理端末は、自端末における予約番組を他端末と共有(シェア)することができる。
ここで、予約番組情報共有システム1において、A端末10とB端末20とが、予約番組の番組情報をどのように共有するのかを、一例を用いて説明する。本例では、A端末10において、番組が新たに予約(選局予約または録画予約)された場合を説明する。
A端末10は、新たに予約された番組(追加予約番組)の番組情報(追加予約番組のID、番組名、放送日時、放送局、および、番組詳細(番組のジャンルやあらすじ等))を共有番組情報サーバ30に送信する。
共有番組情報サーバ30は、A端末10から受信した番組情報を用いて、新たなA端末側共有番組情報を生成し、作成したA端末側共有番組情報に管理番号を付して、共有番組情報テーブル32に記録する。また、共有番組情報サーバ30は、共有番組情報テーブル32に追加共有番組の番組情報(追加共有番組情報)が新たに追加された旨の通知をB端末20に送信する。具体的には、共有番組情報サーバ30は、追加共有番組情報に付した管理番号をB端末20に通知してもよい。
B端末20は、共有番組情報サーバ30から、共有番組情報テーブル32に追加共有番組情報を追加した旨の通知を受信したとき、共有番組情報サーバ30にアクセスし、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32から、追加共有番組情報を取得する。
B端末20は、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32から取得した追加共有番組情報を用いて、追加予約番組の対応番組を検索し、検索した対応番組を自端末において予約する。B端末20は、対応番組の番組情報を、追加予約番組の管理番号と紐付けて、予約番組データ243(後述。図3の(b)参照)に登録する。
なお、A端末10は、追加予約番組の番組情報を、共有番組情報サーバ30に送信する代わりに、P2P通信によって、B端末20に直接送信してもよい。例えば、A端末10は、追加予約番組の番組情報を、B端末20に送信してもよい。
以上では、共有番組情報サーバ30が共有番組情報テーブル32を保持する構成を説明したが、本発明は上記構成に限定されない。例えば、A端末10およびB端末20は、それぞれ、共有番組情報テーブル32を保持してもよい。この構成では、A端末10において、追加予約番組が予約されたとき、A端末10は、自端末(A端末10)の共有番組情報テーブル32に、追加予約番組の番組情報を記録することによって、A端末10の共有番組情報テーブル32を更新する。また、A端末10は、P2P通信等によって、A端末10の更新された共有番組情報テーブル32をB端末20に送信する。
また、A端末10の共有番組情報テーブル32の送信タイミングは限定されない。例えば、B端末20が、最新のA端末側共有番組情報を必要なときに、A端末10に対して、共有番組情報テーブル32に記載されたA端末側共有番組情報が更新されているか否かを問い合わせる。そして、B端末20は、A端末側共有番組情報が更新されているという回答を得た場合、A端末10に対して、最新のA端末側共有番組情報を含むA端末10の共有番組情報テーブル32を送信するように要求してもよい。この構成では、A端末10は、B端末20から、A端末10の共有番組情報テーブル32を送信することを要求された場合に、P2P通信によって、A端末10が保持する共有番組情報テーブル32をB端末20に送信する。
さらに、A端末10は、B端末20から、A端末10の共有番組情報テーブル32が更新されたか否かの問い合わせを受けたとき、B端末20から前回の問い合せを受けた時点から、A端末10の共有番組情報テーブル32が更新されているか否かを判定する。そして、A端末10は、B端末20から前回の問い合せを受けた時点よりも後に、A端末10の共有番組情報テーブル32が更新されていた場合、A端末10の共有番組情報テーブル32をB端末20に送信する。このとき、A端末10は、共有番組情報テーブル32の全部をB端末20に送信してもよいし、更新された共有番組情報テーブル32の部分のみをB端末20に送信してもよい。
B端末20は、A端末10から、共有番組情報テーブル32の全部を受信した場合、自端末の共有番組情報テーブル32を、A端末10から受信した共有番組情報テーブル32で上書きする。また、B端末20は、A端末10から、更新された共有番組情報テーブル32の部分のみを受信した場合、自端末の共有番組情報テーブル32に、更新された共有番組情報テーブル32の部分を追記する。これにより、B端末20の共有番組情報テーブル32にも、追加予約番組の番組情報が記録される。
あるいは、A端末10およびB端末20のうち一方が、共有番組情報テーブル32を保持してもよい。例えば、A端末10のみが共有番組情報テーブル32を保持してもよい。この構成では、共有番組情報テーブル32を保持するA端末10は、自端末において予約された番組の番組情報を、共有番組情報テーブル32に記録する。一方、共有番組情報テーブル32を保持しないB端末20は、自端末において予約された番組の番組情報をA端末10に送信するA端末10は、B端末20から受信した番組情報を共有番組情報テーブル32に記録する。
また、上記の構成において、B端末20は、共有番組情報テーブル32に記載された情報を必要とするときに、A端末10に対して、最新のA端末側共有番組情報を含むA端末10の共有番組情報テーブル32を送信するように要求する。A端末10は、B端末20から、B端末20の共有番組情報テーブル32を送信することを要求された場合に、P2P通信によって、A端末10が保持する共有番組情報テーブル32をB端末20に送信する。
なお、予約番組情報共有システム1が3つ以上の情報処理端末を備えている場合、全ての情報処理端末が共有番組情報テーブル32をそれぞれ保持していてもよいし、一部の情報処理端末のみが共有番組情報テーブル32を保持していてもよい。これらの構成でも、上述した構成(A端末10およびB端末20が共有番組情報テーブル32を備えている構成。A端末10およびB端末20のうち一方が、共有番組情報テーブル32を備えている構成。)と同様に、各情報処理端末において予約された番組の番組情報を共有番組情報テーブル32に記録して、記録された番組情報を共有番組情報として管理することができる。
また、B端末20は、共有番組情報サーバ30から、A端末側共有番組情報が更新された旨の通知を受信することを待つ代わりに、任意のタイミングで、共有番組情報サーバ30にアクセスして、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32に含まれるA端末側共有番組情報が更新されているか否かを確認してもよい。
例えば、B端末20は、所定の時間ごとに、共有番組情報サーバ30にアクセスして、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32に記録されているA端末側共有番組情報が更新されているか否かを確認してもよい。
ただし、この構成では、追加予約番組が放送されるまでの時間が上記所定時間よりも短い場合、B端末20が、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32から、追加共有番組情報を取得し、追加予約番組の対応番組を予約する前に、対応番組の放送が開始される可能性がある。そこで、A端末10は、上記の場合、共有番組情報サーバ30に、追加番組の番組情報を送信するとともに、B端末20にも、追加番組の番組情報を送信することが望ましい。
(情報処理端末の構成)
図1を用いて、前述した情報処理端末(A端末10およびB端末20)の構成を説明する。図1は、B端末20の構成を示すブロック図である。なお、A端末10も、図1に示すB端末20の構成と同じ構成を備えている。図1において、A端末10の通信部11はB端末20の通信部21に対応する。A端末10の制御部12がB端末20の制御部22に対応する。A端末10の表示部13がB端末20の表示部23に対応する。A端末10の記憶部14がB端末20の記憶部24に対応する。
図1に示すように、B端末20は、通信部21、制御部22、表示部23、および記憶部24を有している。ここで、B端末20の構成のうち、通信部21、制御部22、および記憶部24を番組予約装置20aと称する。同様に、A端末10の構成のうち、通信部11、制御部12、および記憶部14を番組予約装置10aと称する。
番組予約装置20aは、表示部23と一体になっており、表示部23とともにB端末20の筐体に搭載されていてもよい。あるいは、番組予約装置20aは、表示部23と別体になっていてもよい。換言すれば、B端末20は、番組予約装置20aが搭載された筐体と、表示部23が搭載された筐体とに分離されていてもよい。
通信部21は、共有番組情報サーバ30の通信部31との間で、データ通信することができるように構成されている。例えば、通信部21は、無線によって、共有番組情報サーバ30の通信部31と通信してもよい。あるいは、通信部21は、インターネットなどのネットワークを介して、通信部31と通信してもよい。
通信部21は、他端末(ここでは、A端末10)の通信部11ともデータ通信することができるように構成されていてもよい。この構成では、A端末10とB端末20とは、共有番組情報サーバ30を介さず、予約番組の番組情報をやり取することが可能である。
制御部22は、B端末20が備えた各ブロックを統合的に制御する。制御部22の少なくとも一部は、デジタル放送波に含まれる番組案内情報を用いて番組表gx(図5の(b)参照)を生成したり、番組表gxから番組を予約するユーザの操作を受け付けたりする番組表アプリケーションを構成する。制御部22の詳細については後述する。
表示部23は、液晶表示装置(LCD)または有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置等の表示装置である。表示部23の画面には、表示制御部226(後述)から入力される画像データが表示される。表示部23は、画面に対する接触(タッチ)を検出するタッチパネルを備えている。
記憶部24には、地域情報データ241、放送番組データ242、および予約番組データ243が記憶されている。
地域情報データ241は、B端末地域情報のデータである。
放送番組データ242は、これから放送される番組の番組情報を示すデータである。放送番組データ242は、B端末20が受信したデジタル放送波に含まれる番組案内情報を用いて作成される。
予約番組データ243は、自端末(ここでは、B端末20)における予約番組の番組情報のデータである。予約番組の番組情報は、ユーザによって登録されてもよいし、B端末20に予め設定された情報(例えば、ユーザが好む番組の種類を示す情報)に基づいて、B端末20自体によって登録されてもよい。
図3の(b)は、B端末20が保持する予約番組データ243のデータ構造の一例を示すテーブルである。図3の(b)に示すテーブルでは、予約番組のID、番組名、放送日時、および紐付け管理番号が関連付けられて記録されている。ここで、「紐付け管理番号」とは共有番組情報テーブル32に登録されている共有予約番組の管理番号である。前述したように、予約番組データ243には、共有番組情報テーブル32における共有予約番組の管理番号と紐付けられた予約番組の番組情報が含まれている。なお、前述したように、「紐付け管理番号」は、共有番組情報テーブル32に含まれていてもよい。
図3の(b)に示す予約番組データ243において、管理番号「1a」を付された予約番組は、図3の(a)に示す共有番組情報テーブル32において管理番号「3」を付された共有予約番組の共有番組情報(図3の(a)に示す)と紐付けられている。従って、図3の(b)に示すテーブルにおいて管理番号「1a」を付された予約番組は、図3の(a)に示す共有番組情報テーブル32において管理番号「3」を付された共有予約番組の対応番組である。
(制御部22の詳細)
図1を用いて、制御部22の詳細な構成を説明する。図1に示すように、制御部22は、地域判定部221、番組検索部222、開始時刻判定部223(放送開始時刻判定手段)、予約登録部224(予約登録手段)、番組表生成部225、表示制御部226(表示制御手段)、操作取得部227、およびダイアログ生成部228(関連付け情報画面生成手段)を備えている。
A端末10において新たな予約番組(追加予約番組)の予約が登録され、B端末20が、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32に追加共有番組情報が追加された旨の通知を共有番組情報サーバ30から受信した場合、B端末20の制御部22は、共有番組情報サーバ30にアクセスすることによって、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32から追加共有番組情報を取得する。そして、制御部22は、追加予約番組の対応番組を予約し、対応番組の欄に目印を付した番組表gx(図5の(b)参照)を表示する。
ここでは、B端末20が、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32に追加共有番組情報が追加された旨の通知を共有番組情報サーバ30から受信した後、制御部22の各ブロックが実行する処理をそれぞれ説明する。
(1.地域判定部221)
地域判定部221は、任意の方法で、A端末地域情報を取得する。例えば、地域判定部221は、共有番組情報サーバ30内に記憶された共有番組情報テーブル32(図3の(a)参照)から、A端末地域情報を取得してもよい。また、地域判定部221は、地域情報データ241から、B端末地域情報を取得する。
地域判定部221は、A端末地域情報と、B端末地域情報とを取得した後、A端末10に設定された地域と、B端末20に設定された地域とが、同じ地域であるか否かを判定する。地域判定部221は、A端末10に設定された地域と、B端末20に設定された地域とが同じ地域であるか否かを示す判定結果を、番組検索部222に出力する。
(2.番組検索部222)
番組検索部222は、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32から、追加共有番組情報を取得する。また、放送番組データ242から、これから放送される番組の情報を取得する。
そして、番組検索部222は、地域判定部221から入力された判定結果と、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32から取得した追加共有番組情報とに基づいて、放送番組データ242に含まれる番組の中から、追加予約番組と同じまたは類似する番組を、対応番組として検索する。
より詳細には、番組検索部222は、地域判定部221から、A端末10に設定された地域と、B端末20に設定された地域とが同じ地域であるという判定結果を取得した場合、これから放送される番組の中から、追加予約番組と同じ番組を、対応番組として検索する。例えば、番組検索部222は、追加予約番組と同じEIDを有する番組を検索してもよい。同じEIDを有する番組は、必ず同じ番組である。
一方、番組検索部222は、地域判定部221から、A端末10に設定された地域と、B端末20に設定された地域とが同じ地域でないという判定結果を取得した場合、追加予約番組と類似する番組(候補番組)を検索する。
番組検索部222は、例えば、いわゆるマッチングの方法を用いて、候補番組を検索することができる(マッチング処理)。この構成では、番組検索部222は、追加予約番組の番組名を検索キーとして用いて、放送番組データ242に含まれる番組の中から、追加予約番組の番組名との類似度が閾値よりも高い番組名を有する番組を、候補番組として抽出する。そして、番組検索部222は、所定の基準に基づいて、候補番組の中から、追加予約番組との類似度が最も高い番組を、対応番組として決定する。
例えば、番組検索部222は、候補番組のうち、追加予約番組の番組名との類似度が最も高い番組名を有する番組を、対応番組として決定してもよい。または、番組検索部222は、候補番組の中から、対応番組を選択するように、ユーザに求めてもよい。
あるいは、番組検索部222は、番組名、番組の放送局(チャンネル)、番組のジャンル、番組の詳細情報の記載、および放送日時の各類似度など、複数の類似度を設定して、それらの類似度の総和または積が最も高い候補番組が、対応番組であると判断してもよい。
なお、番組検索部222は、全ての候補番組の類似度が、閾値よりも低い場合、対応番組が見つからなかった旨を、ユーザに通知してもよい。あるいは、候補番組の中から、対応番組を選択するように、ユーザに求めてもよい。
番組検索部222は、検索した対応番組の番組情報を、開始時刻判定部223および予約登録部224に出力する。
(3.開始時刻判定部223)
開始時刻判定部223は、共有番組情報サーバ30にアクセスし、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32から、追加予約番組の放送開始時刻を示す情報を取得する。また、放送番組データ242から、対応番組の放送日時を示す情報を取得する。
そして、開始時刻判定部223は、対応番組の放送開始時刻が、追加予約番組の放送開始時刻と同じまたはそれよりも前であるか否かを判定する。
開始時刻判定部223は、対応番組の放送開始時刻が、追加予約番組の放送開始時刻と同じまたはそれよりも前であるか否かを示す判定結果を、予約登録部224に出力する。
(4.予約登録部224)
予約登録部224は、番組検索部222から入力された対応番組の番組情報を、追加予約番組の管理番号と紐付けて、予約番組データ243に登録する。あるいは、予約登録部224は、図4の(b)に示すように、共有番組情報テーブル32において、追加予約番組の管理番号(No.2)と対応番組の管理番号(No.3)とを紐付けてもよい。また、予約登録部224は、対応番組の番組情報を予約番組データ243に登録する際、以下のように、対応番組の予約方法(選局予約または録画予約)を決定する。
予約登録部224は、開始時刻判定部223から、対応番組(B端末側共有予約番組)の放送開始時刻が、追加予約番組(A端末側共有予約番組)の放送開始時刻と同じまたはそれよりも前であるという判定結果を取得した場合、対応番組を録画予約する。
一方、予約登録部224は、開始時刻判定部223から、対応番組の放送開始時刻が、追加予約番組の放送開始時刻と同じまたはそれよりも前でない(すなわち、対応番組の放送開始時刻は、追加予約番組の放送開始時刻よりも後である)という判定結果を取得した場合、対応番組を選局予約する。
なお、予約登録部224は、開始時刻判定部223から、対応番組の放送開始時刻が、追加予約番組の放送開始時刻と同じまたはそれよりも前であるという判定結果を取得した場合、対応番組を録画予約するとともに、追加予約番組の放送開始時刻から対応番組を再生する再生予約をさらに登録してもよい。
予約登録部224は、対応番組が選局予約された場合は対応番組の放送開始時刻に、また、対応番組が録画予約された場合は対応番組の再生開始時刻に、その時刻となった旨をユーザに通知してもよい。例えば、予約登録部224は、音をスピーカ(図示せず)に出力することによって、放送開始時刻または再生開始時刻が近付いていることをユーザに通知または予約番組してもよい。
予約登録部224は、対応番組の予約を登録する前に、その対応番組が追加予約番組と同じ番組であるか、ユーザに確認してもよい。この構成では、ユーザは、予約登録部224によって選択された対応番組が、追加予約番組と同じ番組ではない場合、対応番組の予約を消去することができる。あるいは、A端末10のユーザが、B端末20を遠隔操作することによって、対応番組の予約を、追加予約番組と同じ番組に変更してもよい。
また、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32に追加予約番組の予約方法(選局予約か録画予約か)を示す情報が含まれている場合(図4の(a)および(c)参照)、予約登録部224は、上記情報を共有番組情報サーバ30から取得してもよい。この構成では、予約登録部224は、対応番組の放送開始時刻が、追加予約番組の放送開始時刻よりも後である場合であって、追加予約番組が録画予約されている場合、A端末10の制御部12に対して、対応番組の放送開始時刻となった時点で、録画された追加放送番組の再生を開始する(連動する)ように要求してもよい。
上記の構成によれば、対応番組の放送開始時刻と、追加予約時刻の再生開始時刻とが同じになるので、A端末10のユーザとB端末20のユーザとが、同じ時間帯に、同じ番組を視聴することができる。
また、追加予約番組が選局予約されている場合であって、対応番組の放送開始時刻が、追加予約番組の放送開始時刻よりも後である場合、予約登録部224は、追加予約番組を選局予約から録画予約に切り替えるように、A端末10の制御部12に依頼してもよい(遠隔制御)。
また、対応番組が録画予約されている場合であって、対応番組の放送開始時刻が、追加予約番組の放送開始時刻よりも前である場合、予約登録部224は、録画された対応番組を追加予約番組の放送開始時刻から再生する再生予約を登録してもよい。例えば、図4の(c)に示す共有番組情報テーブル32では、A端末側共有予約番組(管理番号;No.3)の放送日時(2014.4.18)が、その予約番組に紐付けられたB端末側共有予約番組(管理番号;No.2)の放送日時(2014.4.11)よりも後である。また、管理番号No.2を付されたB端末側共有予約番組の予約方法は録画予約である。そのため、予約登録部224は、管理番号No.2を付されたB端末側共有予約番組が録画された後、管理番号No.3を付されたA端末側共有予約番組の放送開始時刻から、録画されたB端末側共有予約番組を再生する再生予約を共有番組情報テーブル32に登録する。
なお、上記の構成では、制御部12は、追加予約番組の予約方法を選局予約から録画予約に変更してもよいか、A端末10のユーザに確認することが望ましい。
一方、追加予約番組が選局予約されている場合であって、対応番組の放送開始時刻が、追加予約番組の放送開始時刻と同じまたはそれより前である場合、予約登録部224は、対応番組を録画予約するとともに、録画した対応番組を追加予約番組の放送開始時刻から再生する再生予約を登録してもよい。
なお、上述した各場合において、追加予約番組および対応番組の両者が録画予約されるとともに、両者を同じ時刻から再生する再生予約が登録されてもよい。なお、上記の構成では、追加予約番組が選局予約されていた場合、制御部12は、追加予約番組の予約方法を選局予約から録画予約に変更してもよいか、A端末10のユーザに確認することが望ましい。
上記の各構成では、A端末10のユーザとB端末20のユーザとが、同じ時間帯に、同じ番組を視聴することができる。
(5.番組表生成部225)
番組表生成部225は、予約番組特定部225a(予約番組特定手段)およびマーキング部225b(マーキング手段)を含んでいる。
予約番組特定部225aは、番組表gx(図5の(b)参照)から、番組の放送開始時刻から視聴または聴取可能に該番組を出力することの出力予約、または、該番組を記録することの記録予約が設定された番組であって、他の情報処理端末(ここでは、A端末10)において上記出力予約または上記記録予約が設定された他装置予約番組と関連付けられた番組である自装置予約番組を特定する。
マーキング部225bは、予約番組特定部225aによって特定された上記自装置予約番組に目印を付した、自装置の番組表gxを生成する。
より詳細には、番組表生成部225(予約番組特定部225aおよびマーキング部225b)は、記憶部24から、放送番組データ242を取得する。そして、取得した放送番組データ242を用いて、各放送局(チャンネル)による番組の放送スケジュールが記載された番組表gxを生成する。
また、以下に説明するように、番組表生成部225は、生成した番組表gxにマーキングをする。ここで、図5の(b)に示すように、番組表gxでは、各放送局を表す複数の列と、時間を表す列とが、配列されている。放送局を表す列には、その放送局が放送する番組の番組名が、番組の放送順に縦に並んで記載されている。
放送局の列において、各番組の番組名は、その番組の開始時刻を表す線と、その番組の終了時刻を表す線とで挟まれている。また、各番組の番組名の左右は、その番組の放送局の列と、その列の左右に隣接する放送局の列との境界を表す線で挟まれている。番組の番組名は、これらの線で囲まれており、これらの線は、番組ごとに1つの欄(いわゆる番組欄)を形成している。
番組表生成部225は、記憶部24から、予約番組データ243を取得し、取得した予約番組データ243から、A端末側共有予約番組の管理番号に紐付けられている予約番組を抽出する。そして、番組表gxにおいて、A端末側共有予約番組の管理番号に紐付けられている予約番組の欄を、それ以外の番組の欄とは異なる色またはアイコンで目印を付す。
また、番組表生成部225は、予約番組データ243から取得した管理番号を用いて、共有番組情報サーバ30から、その管理番号が付されたA端末側共有番組情報を検索する。そして、検索したA端末側共有番組情報から、A端末側共有予約番組の放送時間帯を示す情報を取得する。
番組表生成部225は、番組表gxにおいて、A端末側共有予約番組の放送時間帯に目印を付す。そして、番組表生成部225は、表示制御部226に対して、番組表gxのデータを出力する。
図5の(a)および(b)を用いて、番組表生成部225によって生成される番組表gxの例を説明する。図5の(a)は、番組表fx(他装置番組表)が表示された表示部13の画面を示す図であり、図5の(b)は、番組表gxが表示された表示部23の画面を示す図である。
番組表gxは、B端末20の番組表生成部225によって生成される番組表であり、B端末20に設定された地域における番組の放送スケジュールを示す番組表である。一方、番組表fxは、A端末10の同じ部材によって生成される番組表であり、A端末10に設定された地域における番組の放送スケジュールを示す番組表である。しかしながら、A端末10の構成とB端末20の構成とは同一である。そのため、番組表生成部225は、図5の(b)に示す番組表gxだけでなく、図5の(a)に示す番組表fxと同様の番組表も生成することができる。ただし、番組表生成部225が生成する上記番組表では、図5の(b)に示す番組表fxにおいて、A端末10に設定された地域における番組の放送スケジュールが、B端末20に設定された地域における番組の放送スケジュールに置換される。
図5の(a)に示す番組表fxでは、A端末側共有予約番組rf1(他装置予約番組)の欄が、それ以外の欄とは異なる色で表示されている。番組表fxを見たA端末10のユーザは、自端末におけるどの予約番組が、他端末における予約番組と紐付けされているのかを容易に確認することができる。
図5の(b)に示す番組表gxには、A端末側共有予約番組rf1の放送時間帯に帯refが付加されている。帯refを見たB端末20のユーザは、A端末10において、どの時間帯に放送される番組が予約されているのかを容易に知ることができる。なお、帯refは、番組表gxにおいて、A端末側共有予約番組rf1の放送局と同じ系列の放送局の列の端部に付加されてもよい。なお、図5の(b)では、A端末側共有予約番組rf1の同一番組であるB端末側共有予約番組rf2(自装置予約番組)が示されている。
番組表生成部225によって生成される番組表gxの帯refの位置は、図5の(a)および(b)に示す例に限定されない。帯refは、B端末20のユーザが、帯refを確認することによって、A端末側共有予約番組の放送時間帯を知ることができるならば、どのように表示されていてもよい。
図6に、番組表生成部225によって生成される他の番組表gxの例が表示された表示部13の画面を示す。図6では、番組表gxの右横に、バーsb(選局予約欄)が追加されている。そして、A端末側共有予約番組rf1の放送時間帯に対応するバーsbの部分には、それ以外の部分とは異なる色の帯refが付加されている。なお、バーsbの位置は、ユーザが、バーsbに付加された帯refを見て、A端末側共有予約番組rf1の放送時間帯を知ることができるような位置であれば、特に限定されない。
番組表生成部225は、A端末側共有予約番組rf1と紐付けられていないB端末側共有予約番組の欄に、A端末側共有予約番組rf1と紐付けられたB端末側共有予約番組の欄とは異なる色またはアイコンで、目印を付してもよい。この構成では、ユーザは、自端末における全ての予約番組を簡単に確認することができる。
また、予約番組情報共有システム1が、A端末10およびB端末20の他に、さらに情報処理端末Cを含んでいる場合であって、A端末側共有予約番組rf1と紐付けられているB端末側共有予約番組だけでなく、情報処理端末Cにおける予約番組(C端末側共有予約番組)と紐付けられているB端末側共有予約番組も存在する場合、番組表生成部225は、A端末側共有予約番組rf1と紐付けられているB端末側共有予約番組、および、C端末側共有予約番組に紐付けられているB端末側共有予約番組に、互いに異なる色または異なるアイコンの目印を付すことが望ましい。
(6.表示制御部226)
表示制御部226は、B端末20の各ブロックから入力される画像データを、表示部23に表示することが可能なデータ形式に変換して、表示部23に出力する。例えば、表示制御部226は、番組表生成部225によって生成される番組表gxを含む画面(図5の(b))を表示部23に表示する。
(7.操作取得部227)
操作取得部227は、表示部23のタッチパネルが検知したタッチの検出値を取得し、タッチ操作の内容を認識する。操作取得部227は、認識したタッチ操作の種類に応じて、そのタッチ操作に応じた処理を行うブロックを判断し、そのブロックに対して、タッチ操作の内容を通知する。
(8.ダイアログ生成部228)
ダイアログ生成部228は、番組表gxに含まれるB端末側共有予約番組rf2を選択する操作が実行されたとき、そのB端末側共有予約番組rf2と紐付けられたA端末側共有予約番組rf1の番組情報を示すダイアログを生成する。
図7の(a)〜(f)は、B端末側共有予約番組rf2を選択する操作が実行されたとき、ダイアログ生成部228によって生成されるダイアログth(関連付け情報画面)の例である。
図7の(a)〜(f)に示すダイアログthには、B端末側共有予約番組rf2の放送日時および番組名、A端末側共有予約番組rf1の予約を受け付けたA端末10のユーザ名および地域情報、および、A端末側共有予約番組rf1の放送日時が記載されている。
例えば、図7の(a)に示すダイアログthは、地域情報が東京に設定された端末を有するユーザが、B端末側共有予約番組と同じ番組を予約しており、その番組は、B端末側共有予約番組と同じ時間帯に放送されることを示している。
また、図7の(c)に示すダイアログthは、地域情報が愛知に設定された端末を有するユーザが、B端末側共有予約番組と同じ番組を予約しており、その番組は、B端末側共有予約番組とは異なる時間帯に放送されることを示している。
また、図7の(d)〜(f)に示すダイアログthは、二人のユーザが、B端末側共有予約番組と同じ番組を予約していることを示している。
例えば、ダイアログ生成部228は、表示部23に表示された番組表gxに含まれるB端末側共有予約番組がタッチされたとき、図7の(a)〜(f)に示すダイアログthを生成してもよい。
なお、ダイアログthには、さらに、B端末側共有予約番組rf2の放送日時および番組名以外の番組情報(例えば、B端末側共有予約番組rf2の放送局および番組詳細情報)、および、A端末側共有予約番組rf1の放送日時以外の番組情報(例えば、番組名)が記載されていてもよい。
図8の(a)および(b)を用いて、番組表gxに含まれるB端末側共有予約番組rf2がタッチされてから、タッチされたB端末側共有予約番組と紐付けられたA端末側共有予約番組の番組情報を示すダイアログthが表示されるまでの流れを詳細に説明する。
図8の(a)は、番組表gxが表示された表示部23の画面を示す図であり、図8の(b)は、ダイアログthが表示された表示部23の画面を示す図である。
図8の(a)に示すように、まず、ユーザが、番組表gxに含まれるB端末側共有予約番組rf2を選択する操作TA(タッチ操作)を行う。
すると、操作取得部227は、認識したタッチ操作TAの内容をダイアログ生成部228に通知する。
ダイアログ生成部228は、操作取得部227から、タッチ操作TAの内容を通知されたとき、記憶部24に記憶された予約番組データ243から、タッチ操作TAを受けたB端末側共有予約番組rf2と紐付けられたA端末側共有予約番組の番組情報を抽出する。
その後、ダイアログ生成部228は、抽出したA端末側共有予約番組の番組情報を用いて、ダイアログth(図7の(a)〜(f)参照)を生成する。そして、表示制御部226に対して、ダイアログthのデータを出力する。
図8の(b)に示すように、表示制御部226は、ダイアログ生成部228から入力されたダイアログthを含む画面を表示部23に表示する。
以上のように、B端末20では、番組表gxを含む画面が表示されているとき、マーキングされたB端末側共有予約番組rf2がタッチされると、そのB端末側共有予約番組rf2と同じ番組を予約しているユーザ名などが記載されたダイアログthが、同じ画面に表示される。
そのため、B端末20のユーザは、番組表gxが表示された画面から、それ以外の画面を経由することなく、B端末側共有予約番組rf2と同じ番組を予約している他のユーザを容易に知ることができる。
また、ダイアログ生成部228は、A端末側共有予約番組rf1の放送時間帯を示す帯ref(図6参照)を選択する操作(例えばタッチ)が実行されたとき、そのA端末側共有予約番組rf1の番組情報を示すダイアログthを生成してもよい。この構成では、ダイアログ生成部228は、A端末側共有予約番組rf1の番組情報を、共有番組情報サーバ30の共有番組情報テーブル32から抽出してもよいし、A端末10から取得してもよい。
図9の(a)および(b)は、帯refを選択する操作が実行されたとき、ダイアログ生成部228によって生成されるダイアログthの例である。
図9の(a)および(b)に示すダイアログthには、帯refに対応するA端末側共有予約番組rf1の放送日時および番組名、A端末10のユーザ名、A端末側共有予約番組rf1と紐付けられたB端末側共有予約番組rf2が、B端末20において録画済であるか否かを示す情報、および、B端末側共有予約番組rf2の放送日時が記載されている。
B端末20のユーザは、図9の(a)および(b)に示すダイアログthを確認することによって、他端末(ここでは、A端末10)における予約番組が、自端末におけるどの予約番組と紐付けられているかを知ることができる。
なお、ダイアログ生成部228は、他の情報処理端末と番組予約を共有する関係を解消する操作を受け付けるダイアログ(図示せず)を生成してもよい。この構成では、B端末20のユーザが、上記ダイアログから、ある特定の予約についてA端末10との共有関係を解消する操作を行った場合、予約登録部224は、予約番組データ243において、B端末側共有予約番組rf2が、A端末側共有予約番組rf1と紐付けられていることを示す情報(図3の(b)に示す「紐付け管理番号」)を削除するとともに、共有番組情報サーバ30に該当する情報の共有番組情報テーブル32からの削除を依頼する。また、B端末20は、A端末10に対して、番組予約の共有関係を解消する旨を通知する。なお、番組予約の共有関係の解消の操作は、番組予約ごとに行ってもよいし、複数の番組予約について一括して行ってもよい。
その結果、B端末側共有予約番組rf2には、紐付けられた共有予約番組が存在しなくなるので、マーキング部225bは、番組表gxにおけるB端末側共有予約番組rf2の欄のマーキングを消去する。
(予約番組共有処理の流れ)
図10を用いて、A端末10に追加予約番組が登録されたときに、B端末20の制御部22によって実行される予約番組共有処理の流れを説明する。図10は、予約番組共有処理の流れを示すフローチャートである。予約番組共有処理では、制御部22は、追加予約番組と同じ番組または同じである蓋然性が高い番組の予約をB端末20に登録する。また、番組表gxにおいて、追加予約番組と紐付けられた予約番組の欄の表示を、それ以外の欄の表示とは異ならせる。
制御部22は、共有番組情報サーバ30を介して、またはA端末10から直接、追加共有番組情報を取得する(S1)。
次に、地域判定部221は、A端末地域情報およびB端末地域情報を取得する。そして、A端末10に設定された地域と、B端末20に設定された地域とが同一であるか否かを判定する(S2)。
地域判定部221が、A端末10に設定された地域と、B端末20に設定された地域とが同一であると判定した場合(S2でYES)、番組検索部222は、追加共有番組情報を用いて、放送番組データ242に含まれる番組(換言すれば、番組表gxに記載される番組)の中から、追加予約番組と同じ番組を検索する(S3)。
その後、予約登録部224は、地域判定部221によって検索された同じ番組の選局予約を登録する(S4)。
最後に、番組表生成部225は、番組表gxを生成するとともに、番組表gxにおいて、予約登録部224によって予約された番組の欄にマーキングする(S5)。予約登録部224によって予約された番組の欄にマーキングされた番組表gxは、表示制御部226によって表示部23に表示される。以上で、予約番組共有処理は終了する。
S2において、地域判定部221が、A端末10に設定された地域と、B端末20に設定された地域とが同一でないと判定した場合(S2でNO)、番組検索部222は、マッチングの方法を用いて、放送番組データ242に含まれる番組(換言すれば、番組表gxに記載された番組)の中から、追加予約番組と同じ番組である蓋然性が高い番組(対応番組、すなわち、追加番組との類似度が高い番組)を検索する(S6)。
次に、開始時刻判定部223は、対応番組の放送開始時刻が、追加予約番組の放送開始時刻と同じまたはそれよりも前であるか否かを判定する(S7)。
開始時刻判定部223が、対応番組の放送開始時刻は、追加予約番組の放送開始時刻と同じまたはそれよりも前ではないと判定した場合(S7でNO)、追加予約番組は録画予約されているか否かを判定する(S71)。
追加予約番組が録画予約されている場合(S71でYES)、予約登録部224は、対応番組の選局予約を登録する(S8)。一方、追加予約番組が録画予約されていない場合(すなわち、追加予約番組が視聴予約されている場合)(S71でNO)、追加予約番組の予約方法を録画予約に変更するように、A端末10の制御部12に依頼する(S72)。その後、予約登録部224は、対応番組の選局予約を登録する(S8)。
S7において、開始時刻判定部223が、対応番組の放送開始時刻は、追加予約番組の放送開始時刻と同じまたはそれよりも前であると判定した場合(S7でYES)、予約登録部224は、対応番組の録画予約を登録する(S9)。
S8またはS9の後、番組表生成部225は、番組表gxを生成する(S5)。番組表生成部225によって生成された番組表gxは、表示制御部226によって表示部23に表示される。以上で、予約番組共有処理は終了する。
なお、上述した予約番組共有処理において、S71〜S72の処理は、追加予約番組と対応番組とが紐付けられた後であるならば、どのタイミングで実施されてもかまわない。
(変形例)
本実施形態では、A端末10とB端末20とが共有する共有番組情報サーバ30内に、共有番組情報テーブル32が記憶される構成(サーバ共有型の構成)を説明した。しかしながら、A端末10およびB端末20の各々が、共有番組情報テーブル32を保持してもよい(端末内管理型の構成)。この構成では、A端末10およびB端末20の各々が、自端末の保持する共有番組情報テーブル32を管理する。
例えば、A端末10において、追加予約番組が登録されたとき、A端末10は、自端末が保持する共有番組情報テーブル32に含まれるA端末側共有番組情報に、追加予約番組の番組情報を追加する。また、A端末10は、追加予約番組の番組情報を、共有番組情報サーバ30を介して、または直接、B端末20に送信する。
B端末20は、追加予約番組の番組情報を受信したとき、自端末が保持する共有番組情報テーブル32に含まれるA端末側共有番組情報に、追加予約番組の番組情報を追加する。また、B端末20は、自端末が保持する共有番組情報テーブル32に、追加予約番組の対応番組を登録してもよい。
この構成では、B端末20は、自端末が保持する共有番組情報テーブル32において、対応番組の番組情報と、追加予約番組の番組情報とを紐付ける。例えば、B端末20は、自端末が保持する共有番組情報テーブル32において、対応番組の番組情報に、追加予約番組を特定する管理番号(図3の(a)の「NO」に相当)を紐付けてもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図11〜図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
前記実施形態1では、B端末20に設定された地域における番組の放送スケジュールを示す番組表gxとともに、A端末側共有予約番組rf1(図5の(a)参照)の放送時間帯を示す帯ref(図5の(b)および図6参照)が表示される構成を説明した。
しかしながら、B端末20のユーザは、A端末側共有予約番組rf1の放送時間帯だけでなく、A端末10に設定された地域における放送スケジュールを確認したい場合がある。例えば、B端末20のユーザは、A端末10のユーザと、どの番組を一緒に視聴するかを打ち合わせる場合、および、A端末側共有予約番組rf1の放送時間帯の近傍の時間帯に放送される番組を知りたい場合などに、A端末10に設定された地域における放送スケジュールを確認したいと考えられる。
そこで、本実施形態では、表示制御部226が、A端末10から、A端末10に設定された地域における放送スケジュールを示す番組表fxを、画像情報として取得する。そして、表示制御部226は、番組表生成部225によって生成された番組表gxと、A端末10から取得した番組表fxとを、同じ画面に表示する。なお、表示制御部226は、3つ以上の情報処理端末が生成する3つ以上の番組表を表示することもできる。
図11は、本実施形態に係る表示制御部226によって表示される表示部23の画面の例である。図11に示す画面では、A端末10に設定された地域における放送スケジュールを示す番組表fxと、B端末20に設定された地域における放送スケジュールを示す番組表gxとが、並んで表示されている。
なお、番組表生成部225は、図11に示す番組表gxに、前記実施形態1で説明した帯refを付加してもよい。また、本実施形態に係るB端末20が備えた制御部22の構成のうち、表示制御部226以外の構成は、前記実施形態で説明したように動作する。
B端末20のユーザは、図11に示す画面に表示された番組表fxを確認することによって、A端末10に設定された地域における放送スケジュールを知ることができる。
なお、制御部22は、A端末10の制御部12に対して、番組表fxを更新する処理を実行することを依頼してもよい。この構成では、制御部12は、制御部22からの依頼に従って番組表fxを更新した後、更新した番組表fxを表示制御部226に送信する。以下に、A端末10の制御部12が、制御部22からの依頼に従って番組表fxを更新する例を、図12の(a)および(b)を用いて説明する。
図12の(a)および(b)は、番組表fxおよび番組表gxが表示された表示部23の画面を示す図であり、制御部12が番組表fxを更新する例を説明する図である。
まず、図12の(a)に示すように、ユーザは、番組表gxに含まれるB端末側共有予約番組rf2を選択する操作TA(タップまたはダブルタップ)を行う。制御部22は、タップ操作されたB端末側共有予約番組rf2に紐付けられたA端末側共有予約番組rf1の番組情報を、予約番組データ243から抽出する。
制御部22は、制御部12に対して、抽出したA端末側共有予約番組rf1の番組情報を通知するとともに、番組表fxにおける上記A端末側共有予約番組rf1の欄を、通常とは異なる色でマーキングするように依頼する。あるいは、制御部22は、上記A端末側共有予約番組rf1の欄の色を点滅するように依頼してもよい。
制御部12は、制御部22からの依頼に従って、番組表fxにおける上記A端末側共有予約番組rf1の欄の色を変更する。そして、上記A端末側共有予約番組rf1の欄の色が変更された番組表fxを、表示画像データとして、表示制御部226に送信する。
こうして、図12の(b)に示すように、表示制御部226が、A端末側共有予約番組rf1の欄の色が変更された番組表fxを、表示部23に表示する。
なお、図12の(a)に示す画面では、番組表fxに、A端末側共有予約番組rf1が表示されており、番組表gxに、A端末側共有予約番組rf1と紐付けられたB端末側共有予約番組rf2が表示されている。しかしながら、番組表fx、gxの1ページには、所定の時間範囲における放送スケジュールしか表示されない。そのため、表示部23の画面には、A端末側共有予約番組rf1およびB端末側共有予約番組rf2の一方のみが表示されている場合もある。例えば、表示されている番組表gxのページには、B端末側共有予約番組rf2が含まれている一方、表示されている番組表fxのページには、B端末側共有予約番組rf2に紐付けられたA端末側共有予約番組rf1が含まれていない場合がある。
上記の場合、ユーザが、B端末側共有予約番組rf2を選択するタッチ操作TAを行ったとき、制御部22は、A端末側共有予約番組rf1を含むページまで、番組表fxをスクロールするように、制御部12に依頼してもよい。上記の構成によれば、B端末20のユーザは、B端末側共有予約番組rf2にタッチすることによって、そのB端末側共有予約番組rf2と紐付けられたA端末側共有予約番組rf1を探すことができる。
なお、B端末20とA端末10との間で、予約番組の共有関係が解消された場合、予約登録部224は、予約番組データ243において、B端末側共有予約番組rf2が、A端末側共有予約番組rf1と紐付けられていることを示す情報(図3の(b)の紐付け管理番号に相当)を削除する。また、B端末20は、A端末10に対して、予約番組の共有関係を解消する旨を通知する。
上記の場合、B端末側共有予約番組rf2には、紐付けられた共有予約番組が存在しなくなるので、マーキング部225bは、番組表gxにおけるB端末側共有予約番組rf2の欄のマーキングを消去する。
同様に、A端末側共有予約番組rf1にも、紐付けられた共有予約番組が存在しなくなるので、A端末10において、制御部12は、番組表fxにおけるA端末側共有予約番組rf1の欄のマーキングを消去する。その結果、制御部12から表示制御部226に送信される番組表fxからも、A端末側共有予約番組rf1の欄のマーキングは消去される。
従って、表示部23には、B端末側共有予約番組rf2の欄のマーキングが消えた番組表gx、および、A端末側共有予約番組rf1の欄のマーキングが消えた番組表fxが表示される。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図13〜図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
前記実施形態2では、A端末10が、生成した番組表fxをB端末20に送信し、B端末20が、受信した番組表fxを表示部23に表示する例を説明した。本実施形態では、A端末10が、番組表fxを生成するために、後述する「サービス情報」および「イベント情報」を放送波から取得して、取得した「サービス情報」および「イベント情報」をB端末20へ送信する。B端末20は、A端末10から受信した「サービス情報」および「イベント情報」を用いて、番組表fxを生成し、制御する。
「サービス情報」および「イベント情報」は、例えば、A端末10から共有番組情報サーバ30に送信され、共有番組情報サーバ30内に記憶されてもよい。この構成では、B端末20は、共有番組情報サーバ30から、上記「サービス情報」および上記「イベント情報」を取得する。または、A端末10とB端末20とが、P2P通信等によって、直接に情報をやり取りすることができる場合、A端末10が、B端末20に直接、上記「サービス情報」および上記「イベント情報」を送信してもよい。
図13は、A端末10からB端末20へ送信される「サービス情報」および「イベント情報」の一例を示す図であり、「サービス情報」および「イベント情報」を含んだ情報テーブル33を示す図である。図13に示すように、情報テーブル33には、サービス情報およびイベント情報が含まれる。図13に示すように、「サービス情報」は、チャンネルに関する情報(例えば、放送局名)、および、ネットワークの種類に関する情報(例えば、地上デジタル、BS、CS)等を含む。また、「イベント情報」は、Epg_service_listを識別するためのID(すなわち、番組表fxの種類を示すID)の他、イベントID(すなわち、番組のID)、および番組情報(例えば、番組の放送開始時刻、放送終了時刻、放送時間の長さ、番組詳細情報)等を含む。なお、A端末10からB端末20へ送信されるデータは、図13に示す情報テーブル33に限られない。A端末10は、B端末20が番組表fxを生成するために必要なデータをB端末20に送信すれば十分である。
図14の(a)を用いて、A端末10が、放送波から、サービス情報およびイベント情報を取得してから、B端末20が、上記サービス情報および上記イベント情報を用いて、番組表fxを生成するまでの流れを説明する。図14の(a)は、A端末10からB端末20へとサービス情報およびイベント情報が転送される流れを示すシーケンスである。
図14の(a)に示すように、まず、A端末10は、放送波に含まれる番組案内情報を取得し、取得した番組案内情報から、番組表fxに関するサービス情報およびイベント情報を抽出する。あるいは、A端末10は、インターネット経由で、番組表fxのEPG情報を取得して、取得したEPG情報から、番組表fxに関するサービス情報およびイベント情報を抽出してもよい。
次に、A端末10は、抽出したサービス情報およびイベント情報を含む情報テーブル33を生成する。そして、生成した情報テーブル33を共有番組情報サーバ30に送信する。
共有番組情報サーバ30は、受信した情報テーブル33を、共有番組情報サーバ30内の情報テーブル記憶装置(図示せず)に記憶するとともに、B端末20に送信する。
B端末20の番組表生成部225は、受信した情報テーブル33に含まれるサービス情報およびイベント情報を用いて、番組表fxを生成する。
あるいは、B端末20は、共有番組情報サーバ30から情報テーブル33が送信されることを待つ代わりに、任意のタイミング(例えば、所定時間ごと)で、情報テーブル記憶装置に記憶された情報テーブル33が更新されたか否かを共有番組情報サーバ30に問い合わせてもよい。
図14の(b)は、A端末10からB端末20へとサービス情報およびイベント情報が転送される流れを示すシーケンスの他の例を示す図である。図14の(b)に示すように、本例では、B端末20は、任意のタイミングで、情報テーブル記憶装置に記憶された情報テーブル33が更新されたか否かを共有番組情報サーバ30に問い合わせる。
問い合わせを受けた共有番組情報サーバ30は、B端末20から前回の問い合わせを受けた時点より後に、情報テーブル33が更新されたか否かを確認する。
B端末20から前回の問い合わせを受けた時点より後に、情報テーブル33が更新されていない場合、共有番組情報サーバ30は、情報テーブル33が更新されていない旨を、B端末20に通知する。一方、B端末20から前回の問い合わせを受けた時点より後に、情報テーブル33が更新されていた場合、共有番組情報サーバ30は、B端末20に対して、情報テーブル33を送信する。B端末20の番組表生成部225は、受信した情報テーブル33を用いて、番組表fxを生成する。
以上のように、本実施形態では、B端末20が番組表fxを生成し、制御するので、B端末20は、番組表fxに対する操作(例えば、表示される番組表fxのページを送る操作)を受け付けることができる。また、番組表fxを変更する操作に対する応答を、リアルタイムで番組表fxに反映することができる。
例えば、表示部23に表示されたB端末側共有予約番組rf2が選択されたとき(図12の(a)参照)、番組表生成部225のマーキング部225bは、番組表fxに含まれるA端末側共有予約番組rf1(選択されたB端末側共有番組rf2の対応番組)にマーキングしてもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
情報処理端末(A端末10、B端末20)の制御ブロック(特に、地域判定部221、番組検索部222、開始時刻判定部223、予約登録部224、番組表生成部225、表示制御部226、操作取得部227、およびダイアログ生成部228)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、情報処理端末は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る番組予約装置(番組予約装置20a)は、番組表の番組の中から、番組の放送開始時刻から視聴または聴取可能に該番組を出力することの出力予約、または、該番組を記録することの記録予約が設定された番組であって、他の番組予約装置において上記出力予約または上記記録予約が設定された他装置予約番組と関連付けられた番組である自装置予約番組を特定する予約番組特定手段(予約番組特定部225a)と、上記予約番組特定手段によって特定された上記自装置予約番組に目印を付した、自装置の番組表を生成するマーキング手段(マーキング部225b)と、上記マーキング手段によって上記目印が付された、自装置の上記番組表を表示部(表示部23)に表示させる表示制御手段(表示制御部226)と、を備えている。
上記の構成によれば、他の番組予約装置において番組予約された番組(他装置予約番組)と関連付けられた番組である自装置予約番組が特定され、番組表における自装置予約番組に、(他の番組と区別するための)目印が付される。
そのため、ユーザは、番組表を見ることによって、自装置予約番組、すなわち、他装置予約番組と関連付けられた番組を簡単に確認することができる。
ここで、自装置予約番組は、他装置予約番組と関連付けられていればよいが、同じ番組であることが望ましい。自装置予約番組と他装置予約番組とが互いに同じ番組であるか否かは、番組情報等に基づいて判定することができる。例えば、デジタル放送のテレビ番組は、それぞれ固有のEID(Endpoint Identifier)を有している。従って、同じEIDを有するテレビ番組は、必ず同じ番組であるから、互いに同じ番組である。また、ジャンル、放送局、放送日時、および番組名等の類似度が高い番組は、同じ番組である可能性が高いので、そのような番組を関連付けてもよい。
本発明の態様2に係る番組予約装置(番組予約装置20a)は、上記態様1において、上記マーキング手段(マーキング部225b)は、上記自装置予約番組と関連付けられた上記他装置予約番組の放送時間帯を示す目印を付した、自装置の番組表を生成してもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、自装置の番組表を見ることによって、他装置予約番組の放送時間帯を簡単に知ることができる。他装置予約番組の放送時間帯を知ったユーザは、例えば、他装置予約番組の番組予約を受け付けた他の番組予約装置のユーザと、番組を視聴する時刻を打ち合わせることができる。
本発明の態様3に係る番組予約装置(番組予約装置20a)は、上記態様1または2において、上記表示制御手段(表示制御部226)は、上記自装置予約番組と関連付けられた上記他装置予約番組に目印を付した、上記他の番組予約装置の番組表を上記表示部に表示させてもよい。
上記の構成によれば、他の番組予約装置の番組表(他装置番組表)における他装置予約番組に目印が付される。そして、他装置予約番組に目印が付された他装置番組表が表示される。そのため、ユーザは、他装置番組表を見ることによって、自装置予約番組と関連付けられた番組である他装置予約番組を知ることができる。また、ユーザは、他装置番組表を見ながら、他の番組予約装置のユーザと、どの番組を視聴するかを相談することができる。
本発明の態様4に係る番組予約装置(番組予約装置20a)は、上記態様1〜3のいずれかにおいて、上記表示制御手段(表示制御部226)が上記表示部に表示した自装置の上記番組表において上記自装置予約番組を選択する操作が検知されたとき、選択された上記自装置予約番組と該自装置予約番組と関連付けられた上記他装置予約番組との関連付けに関する情報を示す関連付け情報画面を生成する関連付け情報画面生成手段(ダイアログ生成部228)をさらに備え、上記表示制御手段は、上記関連付け情報画面生成手段によって生成された上記関連付け情報画面を上記表示部に表示させてもよい。
上記の構成によれば、自装置の番組表において、自装置予約番組を選択する操作が検知されたとき、自装置予約番組と他装置予約番組との関連付けに関する情報を示す関連付け情報画面が生成される。
そのため、ユーザは、表示された関連付け情報画面を見ることによって、自装置予約番組と関連付けられた他装置予約番組に関する情報(例えば、他装置予約番組の番組情報、他装置予約番組の番組予約を受け付けた他の番組予約装置のユーザ情報)を簡単に得ることができる。
本発明の態様5に係る番組予約装置(番組予約装置20a)は、上記態様1〜4のいずれかにおいて、上記他装置予約番組と関連付けられる上記自装置予約番組の放送開始時刻が、上記他装置予約番組の放送開始時刻と同じまたはそれよりも前か否かを判定する放送開始時刻判定手段(開始時刻判定部223)と、上記放送開始時刻判定手段によって、上記自装置予約番組の放送開始時刻が上記他装置予約番組の放送開始時刻と同じまたはそれよりも前であると判定された場合、上記自装置予約番組の記録予約を設定する一方、上記自装置予約番組の放送開始時刻が上記他装置予約番組の放送開始時刻と同じまたはそれよりも前であると判定されなかった場合、上記自装置予約番組の出力予約を設定する予約登録手段(予約登録部224)と、を備えていてもよい。
上記の構成によれば、自装置予約番組の放送開始時刻が、他装置予約番組の放送開始時刻と同じまたはそれよりも前である場合、自装置予約番組は記録予約される。一方、自装置予約番組の放送開始時刻が、他装置予約番組の放送開始時刻と同じまたはそれよりも前である場合、自装置予約番組は出力予約される。
そのため、ユーザは、他の番組予約装置のユーザが番組予約した他装置予約番組と関連付けられた番組を、見逃すことなく視聴することができる。
特に、前者の場合、ユーザは、他装置予約番組の放送開始時刻以降に、記録(録画)された自装置予約番組を再生する。また、他装置予約番組の番組予約を受け付けた番組予約装置のユーザは、放送中の他装置予約番組を視聴する。これにより、2人のユーザは、互いに関連付けられた番組を視聴することができる。
なお、ユーザが、他の番組予約装置のユーザとともに、同じ時刻から、互いに関連付けられた番組を視聴することができるように、番組予約装置および他の番組予約装置は、自装置予約番組および他装置予約番組の再生を開始する時刻を打ち合わせてもよい。あるいは、番組予約装置は、音やメッセージなどによって、他装置予約番組の放送開始時刻または再生開始時刻が近付いている旨を、ユーザに通知してもよい。
本発明の態様6に係る番組予約装置(番組予約装置20a)は、上記態様3において、上記表示制御手段(表示制御部226)が上記表示部(表示部23)に表示させた自装置の上記番組表において上記自装置予約番組を選択する操作が検知されたとき、上記マーキング手段(マーキング部225b)は、上記他の番組予約装置の番組表において、上記自装置予約番組と関連付けられた上記他装置予約番組に目印を付してもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、他の番組予約装置の番組表を見て、自装置予約番組と関連付けられた他装置予約番組がどれかを確認することができる。それゆえ、ユーザは、他の番組予約装置の番組表における他装置予約番組の周辺の番組(他装置予約番組と放送日時が近い番組)を確認することもできる。
本発明の態様7に係る予約番組情報共有システム(予約番組情報共有システム1)は、上記態様1〜6のいずれかに記載の番組予約装置(番組予約装置20a)を複数含み、自装置において上記出力予約または上記記録予約が設定された番組の情報を、他の番組予約装置へ提供するとともに、他の番組予約装置において上記出力予約または上記記録予約が設定された番組の情報を、自装置に取得することを、上記番組予約装置の間で直接行う、または、中継装置(共有番組情報サーバ30)を介して行ってもよい。
上記の構成によれば、上記態様1〜6のいずれかに記載の番組予約装置と同様の効果を奏することができる。
本発明の態様8に係る番組予約装置(番組予約装置20a)は、上記態様1または2において、上記マーキング手段(マーキング部225b)は、上記自装置予約番組と関連付けられた上記他装置予約番組に目印を付した、上記他の番組予約装置の番組表を生成し、上記表示制御手段(表示制御部226)は、上記マーキング手段によって上記目印が付された、上記他の番組予約装置の上記番組表を上記表示部に表示させてもよい。
本発明の各態様に係る番組予約装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記番組予約装置が備える各手段として動作させることにより上記番組予約装置をコンピュータにて実現させる番組予約装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。