JP2016004505A - 情報配信システム、情報配信方法、通信装置、及び、コンピュータ・プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信ネットワークに参加する他の通信装置との間で、各通信装置が保有する情報を効率的に共有可能な通信装置等を提供する。
【解決手段】第1の通信ネットワーク2301Aに接続された第1の通信装置2302Aは、自装置が保有する情報を表す第1の識別情報と、第2の通信装置2302B〜2302Mが保有する情報を表す第2の識別情報とを保持する識別情報記憶部と、第2の通信装置2302B〜2302Mから受信した第1の識別情報に基づいて第2の識別情報を更新し、第1の識別情報と、第2の識別情報とを比較した結果に基づいて、自装置が保有する情報と、第2の通信装置が保有する情報とを、第2の通信装置との間で送受信する保有情報管理部と、比較した結果に基づいて、第1の通信ネットワーク2301Aから離脱し、自装置が接続可能な第2の通信ネットワークに接続するネットワーク接続制御部と、を備える。
【選択図】図23

Description

本発明は、複数の通信装置間において情報を配信可能な情報配信システム及び通信装置等に関する。
複数の通信装置の間で情報(コンテンツ)を共有する方式の一種として、サーバ等の中央管理装置を介さずに、個々の通信装置同士が分散かつ直接的に情報を共有する方式がある。
このような方式に関連して、例えば、通信装置同士が接近した際に、Epidemic法を使用してお互いの情報を交換して保有情報の同期を行う技術が知られている(例えば、非特許文献1)。
Epidemic法においては、通信ネットワーク(以下、単に「ネットワーク」と称する場合がある)に通信可能に接続された通信装置は、他の通信装置を検知すると、自装置が保有しているコンテンツのリスト(SV:Summary Vector)を含む制御メッセージ(以下、「保有リスト」と称する)を他の通信装置との間で交換する。
これにより、それぞれの通信装置は、他の通信装置が保有しているコンテンツを把握する。そして、係る通信装置は、自通信装置が保有していないコンテンツを保有する他の通信装置が存在する場合、その通信装置に対して当該コンテンツの送信を要求する。コンテンツを受信した通信装置は、受信したコンテンツを記憶装置に記録する。係る通信装置は、他の通信装置を検知する度に、上記したような保有リストの交換を繰り返す。
ネットワーク内の各通信装置が上述した動作を行うことにより、コンテンツが次々と他の通信装置に伝播し、最終的にはネットワークに接続された全ての通信装置にコンテンツが伝播する。
上記したような、複数の通信装置等の情報処理装置間において情報を伝搬(共有)する技術に関連して、下記のような特許文献が開示されている。
特許文献1は、複数の通信装置が、通信ネットワークを介してそれぞれが保有する情報を通知する通知メッセージを相互に交換し、係る通知メッセージに基づいてそれぞれが保有する情報を同期する技術を開示する。特許文献1に開示された技術においては、通信装置が、他の通信装置と共通する情報の一部を意図的に欠落させた上記通知メッセージを他の通信装置に送信することにより、当該他の通信装置に対して、迅速に情報を転送させるよう制御する。
特許文献2は、複数の情報処理装置間において共有データを同期するネットワークシステムにおいて、係るネットワークに新たな情報処理装置が加入した場合に生じる同期処理に関する負荷を低減する技術を開示する。特許文献2においては、新たにネットワークに加入した情報処理装置が、同期すべき共有データを特定すると共に、共有データの数やサイズに基づいて係る共有データの取得先を適宜選択することにより、同期処理に要する負荷を低減する。
特許文献3は、複数のコンピュータ間におけるインタラクションを可能とする共有場をネットワーク上に設け、係る共有場に関するコンテキストを保存することにより、複数の共有場において保存したコンテキストを参照可能とする技術を開示する。特許文献3に開示された技術は、ユーザが特定の共有場において実行したインタラクションをコンテキストとして保存することにより、ユーザが係る共有場を離脱して他の共有場に参加した場合でも、過去の共有場におけるコンテキストを参照可能とする。
特許文献4は、ネットワークに接続される情報機器が一定ではない環境において、各情報機器に対して最も新しい共有情報を利用可能とする技術を開示する。特許文献4においては、各情報機器は、自機がネットワークに接続された際、当該ネットワークに接続された他の情報機器名と、係る他の情報機器が保持する共有情報の更新状態とを取得する。また、各情報機器は、自機が管理する共有情報の更新状態を他の情報機器に通知する。この際、各情報機器は、共有情報の差分のみを相互に伝達するが可能である。これにより、ある情報機器がネットワークに対する離脱及び参加を繰り返した場合、共有情報の差分に基づいて、自機の共有情報を最新状態に更新する。
特許文献5は、ネットワークを介して相互に接続された複数の情報処理装置により共同作業が実行される共同作業システムにおいて、一時的に共同作業を中断した情報処理装置が、共同作業の再開時に最新の共同ファイルを取得可能とする技術を開示する。特許文献5に開示された技術においては、共同作業を中断する情報処理装置が、他の情報処理装置に中断通知と、中断時の最新ファイルを識別可能な情報を通知する。係る情報処理装置は、共同作業を再開する際に、他の情報処理装置から中断時の最新ファイルに対する差分情報を取得することにより、最新の共同ファイルを取得する。
国際公開第2011/114584号 特開2009−230369号公報 特開2006−260547号公報 特開2002−158673号公報 特開2002−123498号公報
A. Vahdat, D. Becker, “Epidemic Routing for Partially−Connected Ad Hoc Networks”, Tech. Report CS−200006, Duke University, Apr. 2000
上記非特許文献1に開示された関連技術は、情報共有の対象となる全ての通信装置が同一のネットワークに接続する(参加する)場合、有効に機能し得る。しかしながら、例えば、情報共有の対象となる通信装置の数(通信装置の台数)が、1つのネットワークに対して同時に接続可能な通信装置の数(以下、「同時接続可能装置数」と称する場合がある)を超える場合等、これらの通信装置が複数のネットワークに分割されることがある。
このような場合、係る通信装置が接続可能(参加可能)なネットワークの数が十分多く、全ての通信装置がいずれかのネットワークに参加可能な状況が発生し得る。これに対して、参加可能なネットワークの数が限られ、一部の通信装置はいずれのネットワークにも参加できない状況も発生し得る。
複数の通信装置が異なるネットワークに分割して接続された場合、異なるネットワークに接続された通信装置同士は、お互いに通信できない場合がある。この場合、異なるネットワークに接続された通信装置同士は上記保有リストを交換できず、コンテンツを交換することができない。
また、いずれのネットワークにも参加できない通信装置は、他のいずれの通信装置と通信できず、コンテンツを交換することができない。
従って、上記非特許文献1に開示された関連技術のみでは、異なるネットワークに接続された通信装置の間で保有する情報(コンテンツ)の同期が取れない(共有できない)という問題がある。
このため、全ての通信装置においてコンテンツを共有可能とするには、異なるネットワークに接続された通信装置が、自機が接続されるネットワークを切り替えることにより、コンテンツを拡散する仕組みが求められる。即ち、通信装置が、自機が接続されたネットワークから切断(離脱)し、新たに他のネットワークに接続(参加)することにより、係る他のネットワークに接続された他の通信装置との間でコンテンツを交換する仕組みが求められる。
上記に関連して、ネットワークを離脱する通信装置を適切に選択することが求められる。また、通信装置があるネットワークを離脱して他のネットワークに参加するタイミングや、参加する他のネットワークを決定可能な、ネットワークの切替え技術が求められる。
このような技術として、例えば、ランダムに選択した第1の通信装置を第1のネットワークから離脱させて、新たに、第2のネットワークに接続させる方法が考えられる。この場合、第2のネットワークに接続された通信装置がランダムに選択され、係る通信装置が第2のネットワークから離脱してもよい。
上記のような方法においては、上記第1の通信装置は、離脱前に第1のネットワークにおいて共有され得る全てのコンテンツを保有していない場合がある。この場合、第1の通信装置は、第2のネットワークに接続された他の通信装置に対して、第1のネットワークにおいて共有され得る全てのコンテンツを提供することができない。ここで、第1のネットワークにおいて共有され得る全てのコンテンツは、第1のネットワークに接続された全ての通信装置において保有される全てのコンテンツである。
この場合、第2のネットワークに接続する通信装置に対して、第1のネットワークにおいて共有され得る全てのコンテンツが伝搬するまでに、第1の通信装置を各ネットワークに何度も離脱及び参加させる必要がある。このため、第1のネットワークに接続された全通信装置と、第2のネットワークに接続された全通信装置との間でコンテンツが共有される(同期される)までに、多くの時間を要する場合がある。
ここで、特許文献1は、単一のネットワークに接続する複数の装置間における情報の同期に関する技術であり、複数のネットワークにおける情報の拡散及び同期については十分考慮されていない。特許文献2は、相互に直接的に通信可能な情報処理装置間における、共有データの同期方法を開示するのみである。よって、特許文献2に開示された技術は、情報処理装置が直接的に通信可能ではない複数のネットワークに分割して接続された場合については十分考慮していない。特許文献3に開示された技術は、共有場におけるコンテキストを辿ることにより、コンテンツを参照可能とするが、各コンピュータ(コンソール)に対してコンテンツ自体を拡散させるものではない。特許文献4、及び、特許文献5に開示された技術は、情報機器が、特定のネットワークに対して参加及び離脱を繰り返す場合に、離脱している期間に更新された共有情報を同期するのみである。
即ち、上記各特許文献は、異なる複数のネットワークに分割して配置された通信装置における共有データの効率的な共有に関しては十分考慮しておらず、上記したような問題の解決には不十分である。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものである。即ち、本発明は、複数のネットワークのうち、いずれかのネットワークに参加(接続)可能な通信装置であって、各ネットワークに参加する他の通信装置との間で、それぞれの通信装置が保有する情報を効率的に共有可能な通信装置等を提供することを主たる目的とする。
上記の目的を達成すべく、本発明の一態様に係る通信装置は、以下の構成を備える。即ち、本発明の一態様に係る通信装置は、1以上の通信装置が通信可能に接続された複数の通信ネットワークのうち、第1の通信ネットワークに通信可能に接続された上記1以上の通信装置に含まれる第1の通信装置であって、自装置が保有する1以上の情報を識別可能な第1の識別情報と、上記第1の通信ネットワークに接続された、上記1以上の通信装置に含まれる他の上記通信装置である第2の通信装置が保有する1以上の情報を識別可能な第2の識別情報と、を保持する識別情報記憶部と、自装置に関する上記第1の識別情報を、上記第2の通信装置に対して送信し、上記第2の通信装置から送信された、当該第2の通信装置に関する上記第1の識別情報を受信し、その受信した上記第1の識別情報に基づいて、上記第2の識別情報を更新し、上記第1の識別情報と、上記第2の識別情報とを比較した結果に基づいて、上記第2の通信装置に対して当該第2の通信装置が保有する特定の情報を要求し、上記第2の通信装置からの要求に応じて、当該第2の通信装置に対して自装置が保有する情報を送信する、保有情報管理部と、上記第1の識別情報と、上記第2の識別情報とを比較した結果に基づいて、自装置が上記第1の通信ネットワークから離脱するか否かを制御し、自装置が上記第1の通信ネットワークから離脱した場合に、上記複数の通信ネットワークのうち、自装置が接続可能な他の上記通信ネットワークである第2の通信ネットワークに接続するよう制御するネットワーク接続制御部と、
を備える。
また、本発明の一態様に係る情報配信方法は、以下の構成を備える。即ち、本発明の一態様に係る情報配信方法は、1以上の通信装置が通信可能に接続された複数の通信ネットワークのうち、第1の通信ネットワークに通信可能に接続された、上記1以上の通信装置に含まれる第1の通信装置が、自装置が保有する1以上の情報を識別可能な第1の識別情報と、上記第1の通信ネットワークに接続された、上記1以上の通信装置に含まれる他の上記通信装置である第2の通信装置が保有する1以上の情報を識別可能な第2の識別情報と、を保持し、自装置に関する上記第1の識別情報を、上記第2の通信装置に対して送信し、上記第2の通信装置から送信された、当該第2の通信装置に関する上記第1の識別情報を受信し、その受信した上記第1の識別情報に基づいて、上記第2の識別情報を更新し、上記第1の識別情報と、上記第2の識別情報とを比較した結果に基づいて、上記第2の通信装置に対して当該第2の通信装置が保有する情報を要求し、上記第2の通信装置からの要求に応じて、当該第2の通信装置に対して自装置が保有する情報を送信し、上記第1の識別情報と、上記第2の識別情報とを比較した結果に基づいて、自装置が上記第1の通信ネットワークから離脱するか否かを制御し、自装置が上記第1の通信ネットワークから離脱した場合に、上記複数の通信ネットワークのうち、自装置が接続可能な他の上記通信ネットワークである第2の通信ネットワークに接続するよう制御する。
また、同目的は、上記構成を有する情報配信システム、並びに対応する情報配信方法を、コンピュータによって実現するコンピュータ・プログラム、及び、そのコンピュータ・プログラムが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
本発明によれば、異なるネットワークが複数存在する場合に、各ネットワークに接続する(参加する)全ての通信装置の間で、各通信装置が保有する情報を効率的に共有可能である。
図1は、本願発明に関連する技術における、ネットワーク配信システムの構成を例示する図(1/3)である。 図2は、本願発明に関連する技術における、ネットワーク配信システムの構成を例示する図(2/3)である。 図3は、本願発明に関連する技術における、ネットワーク配信システムの構成を例示する図(3/3)である。 図4は、本願発明の第1の実施形態に係る情報配信システムの構成を例示する図である。 図5は、本願発明の第1の実施形態に係る通信装置の機能的な構成を例示するブロック図である。 図6は、本願発明の第1の実施形態におけるコンテンツ情報記憶部に記憶されるデータの具体的な構成を示す図である。 図7は、本願発明の第1の実施形態における保有リストの具体的な構成を示す図である。 図8は、本願発明の第1の実施形態におけるコンテンツリクエストの具体的な構成を示す図である。 図9は、本願発明の第1の実施形態に係る通信装置の動作(コンテンツに関するデータの送受信)を表すフローチャートである。 図10は、本願発明の第1の実施形態に係る通信装置の動作(通信ネットワークに対する参加及び離脱)を表すフローチャートである。 図11は、本願発明の第1の実施形態に係る通信装置の動作(保有リストの送信)を表すフローチャートである。 図12は、本願発明の第1の実施形態に係る情報配信システムの具体例(コンテンツの共有前)を示す図である。 図13は、本願発明の第1の実施形態に係るコンテンツ情報記憶部に記憶されるデータの具体例を示す図である。 図14は、本願発明の第1の実施形態に係るコンテンツ情報記憶部に記憶されるデータの具体例を示す図である。 図15は、本願発明の第1の実施形態に係る情報配信システムの具体例(コンテンツの共有後)を示す図である。 図16は、本願発明の第2の実施形態に係る通信装置の機能的な構成を例示するブロック図である。 図17は、本願発明の第2の実施形態における離脱通知の具体的な構成を例示する図である。 図18は、本願発明の第2の実施形態における参加装置リストの具体的な構成を例示する図である。 図19は、第2の実施形態に係る通信装置の動作(コンテンツに関するデータの送受信)を表すフローチャートである。 図20は、本願発明の第2の実施形態に係る通信装置の動作(通信ネットワークに対する参加及び離脱)を表すフローチャートである。 図21は、本願発明の第1の変形例に係る通信装置の動作(通信ネットワークに対する参加及び離脱)を表すフローチャートである。 図22は、本願発明の第2の変形例に係る通信装置の動作(通信ネットワークに対する参加及び離脱)を表すフローチャートである。 図23は、本願発明の第3の実施形態に係る通信装置の機能的な構成を例示するブロック図である。 図24は、本願発明の各実施形態に係る、通信装置の各構成要素を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成を例示したブロック図である。
次に、本発明を実施する形態について図面を参照して詳細に説明する。以下の実施の形態に記載されている構成は単なる例示であり、本願発明の技術範囲はそれらには限定されない。
はじめに、本発明の各実施形態に関する説明に先立って、本発明に関する技術的背景、及び、そこから本出願人が見出した技術的要求について図1乃至図3を参照して説明する。
まず、複数の無線通信ネットワークが存在する場合に、異なる通信ネットワークに接続された通信装置間においてコンテンツを共有する方法を検討する。ここで、係る通信ネットワークとして、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a/b/g/n等により規定された無線LAN(Local Area Network)を想定し、図1に示す具体例を用いて説明する。なお、以下係る通信ネットワークを、単に「ネットワーク」と称する場合がある。
図1に示す具体例においては、ネットワーク101と、ネットワーク102の、2つの通信ネットワークが存在する。ネットワーク101及びネットワーク102における同時接続可能装置数は、それぞれ4台とする。即ち、最大で4台の通信装置が1つのネットワークに接続可能である。
このようなネットワーク(101、102)に対して、7台の通信装置(通信装置A乃至通信装置F)が接続されることを想定する。これらの通信装置の接続先は、ネットワーク101と、ネットワーク102とに分割される。
更に、ネットワーク101及びネットワーク102は、それぞれアクセスポイント101aと、アクセスポイント102aとを有する。係るアクセスポイントは、周知の無線LAN用アクセスポイントであってもよい。
ネットワーク101の識別可能な識別子(ID)をNW1とし、ネットワーク102のIDをNW2とする。
ネットワーク101に接続する(参加する)通信装置は、通信装置A、通信装置B、通信装置C、及び、通信装置Dの4台とする。これら4台の通信装置は、アクセスポイント101aを介して相互に通信可能に接続される。
ネットワーク102に接続する(参加する)通信装置は、通信装置E、通信装置F、及び、通信装置Gの3台とする。これら3台の通信装置は、アクセスポイント102aを介して相互に通信可能に接続される。
初期状態において、通信装置Aは、3つのコンテンツ(コンテンツ1、コンテンツ2、コンテンツ4)を保有し、通信装置Bはコンテンツ1のみを保有し、通信装置Cはコンテンツ2のみを保有する。通信装置Dはコンテンツを保有しないことを想定する。
また、通信装置E及び通信装置Fはそれぞれコンテンツ3を保有し、通信装置Gはコンテンツを保有しないことを想定する。
以下、係るネットワークにおける、通信装置の離脱及び参加に伴う、コンテンツの伝搬(共有)について説明する。なお、以下において、通信装置における接続先ネットワークの切替えとは、通信装置が特定のネットワークから離脱して、他のネットワークに参加(接続)することを表す。
まず、通信装置Cがネットワーク101から離脱した後にネットワーク102に参加し、通信装置Cが離脱した直後に、通信装置Gがネットワーク102から離脱してネットワーク101に参加する場合を想定する。
この場合、通信装置Cはコンテンツ2のみ保有し、通信装置Gはコンテンツを保有していない。これらの通信装置がそれぞれ新たなネットワークに参加した際に、例えば上記非特許文献1に開示する関連技術等を用いて通信装置間の情報共有が行われた場合、図2に例示する状況となる。この場合、ネットワーク101に接続された全通信装置(通信装置A、通信装置B、通信装置D、通信装置G)はコンテンツ1、コンテンツ2、及び、コンテンツ4のみを共有する。また、ネットワーク102に接続された全通信装置(通信装置E、通信装置F、通信装置C)はコンテンツ2、及び、コンテンツ3のみを共有する。
この場合、通信装置C及び通信装置Gとが、それぞれの接続先ネットワークを切り替えるだけでは、全ての通信装置において全てのコンテンツを共有することができない。全ての通信装置が全てのコンテンツを共有するためには、ネットワーク101に接続された通信装置と、ネットワーク102に接続された通信装置とにおいて、更なる接続先ネットワークの切替えが必要となる。
別の具体例として、図1に例示する初期状態から、通信装置Aがネットワーク101を離脱した後にネットワーク102に参加し、通信装置Aが離脱した直後に、通信装置Eがネットワーク101に参加する場合を想定する。
この場合、通信装置Aがネットワーク101を離脱する直前の状態において、コンテンツ4を保有している通信装置は通信装置Aのみである。このため、通信装置Aがネットワーク101を離脱した後、ネットワーク101に接続された他の通信装置B、通信装置C、及び、通信装置Dはコンテンツ4を受信することができない。
このため、コンテンツ4を保有する他の通信装置がネットワーク101に参加しない限り、通信装置B、通信装置C、及び、通信装置Dはコンテンツ4を保有することができなくなる(図3)。この場合、全てのコンテンツを全ての通信装置が共有するためには、ネットワーク101に接続された通信装置と、ネットワーク102に接続された通信装置とにおいて、更なる接続先ネットワークの切替えが必要となる。
以上説明したように、ネットワークに対する離脱及び参加を実行する通信装置を適切に選択できない場合、全ての通信装置において全てのコンテンツが共有されるまでに、長い時間を要する場合がある。
例えば、図1に例示する具体例において、全ての通信装置(通信装置A乃至通信装置G)が、全てのコンテンツ(コンテンツ1乃至コンテンツ4)を効率的に共有するには、各通信装置が以下のように動作すればよい。
まず、通信装置Aが、ネットワーク101に接続されたいずれかの通信装置にコンテンツ4を送信してからネットワーク101から離脱する。ネットワーク101から離脱した通信装置Aは、ネットワーク102に参加する。通信装置Aがネットワーク101から離脱した後に、通信装置E又は通信装置Fのいずれかが、ネットワーク101に参加する。
各通信装置が上記のように動作した場合、通信装置Aによる、ネットワーク101からの離脱(1回)及びネットワーク102への参加(1回)により、コンテンツ1、コンテンツ2、コンテンツ4がネットワーク102に接続された他の通信装置に伝搬する。
同様に、通信装置E又は通信装置Fのいずれによる、ネットワーク102からの離脱(1回)及びネットワーク101への参加(1回)により、コンテンツ3が、ネットワーク101に接続された他の通信装置に伝搬する。
通信装置Aは、ネットワーク101を離脱する前にコンテンツ4を他の通信装置(通信装置B乃至通信装置D)に送信しているため、ネットワーク101に接続された全通信装置において、全てのコンテンツが共有される。
同様に、通信装置E又は通信装置Fがネットワーク102に残り、新たに通信装置Aがネットワーク102に接続されるため、ネットワーク102に接続された全通信装置において、全てのコンテンツが共有される。
以上説明したように、複数のネットワークにより構成される情報配信システムにおいては、接続先ネットワークを切り替える通信装置を適切に選択することが求められる。また、係る通信装置に対しては、接続先ネットワークを切り替えるタイミング等を適切に選択することが求められる。
以下、上記のような技術的な要求を踏まえて、本願発明の第1の実施形態に係る情報配信システムについて説明する。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して本願発明の第1の実施形態に係る情報配信システムについて説明する。
図4は、本実施形態における情報配信システムを実現可能な構成例を示す図である。なお、図4に示す具体例は、例示に過ぎず、本実施形態はこれには限定されない。
図4に示す具体例において、情報配信システム400は、2つの通信ネットワーク401、402を有する。これらの通信ネットワークは、例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11n等により規定された、無線LANにより構成されてもよい。
なお、本実施形態はこれには限定されず、係る通信ネットワークとして、有線あるいは無線接続による任意のネットワークを選択してよい。なお、以下においては、一具体例として、ネットワーク(401、402)は、上記所定の規格に対応した無線LANにより構成されることを想定する。
図4に示す具体例においては、情報配信システム400は、通信装置403、通信装置404、通信装置405、通信装置406、通信装置407、通信装置408、及び、通信装置409の7台の通信装置を含む。本実施形態においては、各通信装置(403乃至409)に対して、それぞれ、当該通信装置を識別可能な識別情報である通信装置ID(Identifier)”1−1”乃至”1−7”が付与される。なお、図4に示す具体例においては、通信装置の台数を7台としたが、2台以上であれば、何台であってもよい。
図4に示す具体例においては、各通信装置(403乃至409)は、それぞれ、無線LANの通信規格に対応し、他の通信装置、及び、後述するネットワーク制御装置(ネットワーク制御装置401a、ネットワーク制御装置402a)と通信可能に接続されている。)
情報配信システム400は、更に、ネットワーク制御装置401a、及び、ネットワーク制御装置402aを含む。図4に例示する具体例においては、ネットワーク制御装置(401a、402a)は所定の無線LAN規格に対応したアクセスポイントであることを想定する。以下、ネットワーク制御装置(401a、402a)を、「アクセスポイント(401a、402a)」と称する場合がある。
それぞれの通信装置(403乃至409)は、アクセスポイント(401a、402a)と直接通信可能な範囲内に配置される。なお、図4に示す具体例においては、アクセスポイントの台数を2台としたが、1台以上であれば、何台であってもよい。
次に、本実施形態における通信装置(403乃至409)、及び、アクセスポイント(401a、402a)の具体的な構成について説明する。
通信装置(403乃至409)は、演算装置(CPU:Central Processing Unit)、記憶装置(メモリ)、入出力装置、通信インタフェース等を備えた各種情報処理装置と、係る情報処理装置によって実行されるプログラム(コンピュータ・プログラム)とにより実現可能である。このような情報処理装置は、例えば、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Data Assistance,Personal Digital Assistants)、ゲーム機、デジタルカメラ、ノート型やタブレット型あるいは据置き型のパーソナルコンピュータ等であってもよい。通信装置(403乃至409)は、専用のハードウェア装置により実現してもよい。本実施形態に係る通信装置を実現可能なハードウェア及びソフトウェアの具体的な構成については、後述する。
アクセスポイント(401a、402a)は、例えば、所定の無線LANの規格に対応したアクセスポイントである。アクセスポイント(401a、402a)は、無線LAN規格に対応したアクセスポインと同等の機能を持つノート型やタブレット型あるいは据置き型のパーソナルコンピュータ等であってもよく、無線通信回線により複数の通信装置同士を相互に接続し、係る通信装置同士の通信を中継可能な任意の通信装置であってもよい。
次に、本実施形態における通信装置(403乃至409)の機能的な構成について説明する。
図5は、本実施形態における情報配信システム400を構成する通信装置(403乃至409)の機能的な構成を例示するブロック図である。なお、図5は、代表例として通信装置403の構成を例示する。他の通信装置(404乃至409)の構成は、図5に例示する通信装置403の構成と同様としてよい。
図5を参照すると、通信装置403は、コンテンツ管理部501と、ネットワーク接続制御部502と、コンテンツ情報記憶部503と、通信処理部504とを有する。
コンテンツ管理部501は、通信ネットワーク(401、402)に接続された他の通信装置(404乃至409)との間で、コンテンツに関連する情報の送受信を制御する機能を有する。コンテンツ管理部501は、後述するコンテンツリスト処理部501a、リクエスト処理部501b、及び、コンテンツ送受信部501cを備える。
ネットワーク接続制御部502は、ネットワーク(401、402)に対する参加及び離脱を制御する機能を有する。ネットワーク接続制御部502は、後述するネットワーク参加制御部502a、及び、ネットワーク離脱制御部502bを備える。
なお、以下の説明においては、各通信装置において保有され、各通信装置間で共有される対象となる情報を「コンテンツ」と称する。係る「コンテンツ」は、画像、音声、文書など、任意の情報であってよい。
コンテンツ情報記憶部503は、自通信装置において保有する情報(コンテンツ)を識別可能なID(以下、「コンテンツID」と称する場合がある)のリスト(第1の保有情報識別データ)を保持する。また、コンテンツ情報記憶部503は、他の通信装置において保有される情報(コンテンツ)を識別可能なID(コンテンツID)のリスト(第2の保有情報識別データ)を保持する。コンテンツ情報記憶部503は、自通信装置が参加しているネットワークに参加する他の全ての通信装置において保有される全てのコンテンツについて、そのコンテンツIDの和集合を保持してもよい。
以下、図6に示す具体例を用いて、コンテンツ情報記憶部503の具体的な構成について説明する。図6に示す具体例においては、コンテンツ情報記憶部503は、自通信装置において保有するコンテンツIDのリスト(第1の保有情報識別データ601)として{C1、C2、C3}を保持する。また、コンテンツ情報記憶部503は、他の通信装置において保有されるコンテンツIDのリスト(第2の保有情報識別データ602)として{C1、C3、C4}を保持する。この場合、自通信装置はコンテンツC1、C2、C3を保有し、自通信装置が参加しているネットワークに接続された他の通信装置は、コンテンツC1、C3、C4の全て又は一部を保有する。即ち、自通信装置が参加しているネットワークに接続された全ての他の通信装置が有するコンテンツはC1、C3、C4のいずれか1つ以上である。
コンテンツ情報記憶部503は、自通信装置において保有するコンテンツが変更される度に、第1の保有情報識別データを更新する。より具体的には、例えば、コンテンツ情報記憶部503は、後述するコンテンツ送受信部501cが他の通信装置からコンテンツを受信した際に、第1の保有情報識別データを更新してもよい。コンテンツ情報記憶部503は、自通信装置が、新たなネットワークに参加した際に、第2の保有情報識別データ602を初期化してもよい。
なお、上記図6に示した具体例は一例であり、コンテンツ情報記憶部503は、上記説明した第1の保有情報データと、第2の保有情報データとを、任意のデータ形式により保持してよい。第1の保有情報データ、及び、第2の保有情報データのデータ形式は、リスト形式には限定されない。
通信処理部504は、自通信装置が接続された通信ネットワークとの間で、各種データの送受信を実行する。より具体的には、通信処理部504は、コンテンツ管理部501、及び、ネットワーク接続制御部502からの要求に応じて、各種通信データの送受信を実行する。また、通信処理部504は、ネットワーク接続制御部502からの要求に応じて、特定の通信ネットワークに対する参加、あるいは、離脱に関する処理を実行してもよい。
通信処理部504における具体的な通信データの送受信処理や、ネットワークに対する参加及び離脱処理は、接続されるネットワークに応じて適宜選択してよい。例えば、通信データの送受信処理は、通信装置(403乃至409)に搭載されたOS(Operating System)に含まれるカーネルにより実現されてもよい。より具体的には、通信装置(403乃至409)は、例えば、カーネルに実装されたプロトコルスタックを用いて、特定の通信プロトコルに従って通信データを送受信してもよい。通信プロトコルがTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)である場合、プロトコルスタックはトランスポート層、IP層、MAC(Media Access Control)層、PHY(Physical)層(物理層)等により構成される。ネットワークプロトコルのトランスポート層、IP層、MAC層、PHY層等に従った処理は、周知の技術を採用してよいため、詳細な説明を省略する。
尚、本実施形態において、通信処理部504を設けるか否かは任意に選択してよい。通信処理部504を設けない場合、他の構成要素(コンテンツ管理部501、ネットワーク接続制御部502)が、それぞれ通信処理を実行してもよい。
次に本実施形態における各通信装置(403乃至409)の間で送受信される制御メッセージである、保有リスト、及び、コンテンツリクエストについて説明する。制御メッセージは、各通信装置(403乃至409)がコンテンツの共有処理に関連して送受信する、各種通知や制御情報等を含む通信メッセージである。
保有リストは、各通信装置(403乃至409)が、他の通信装置に対して、自通信装置が保有するコンテンツのリスト(コンテンツIDのリスト)を通知する際に送信する制御メッセージである。
保有リストの具体例について、図7を参照して説明する。図7に例示する保有リスト700は、例えば、送信元の通信装置を識別可能な情報である通信装置識別情報701と、係る送信元の通信装置において保有されるコンテンツIDのリストである保有コンテンツリスト702とを有する。
通信装置識別情報701は、保有リスト700の送信元の通信装置を識別可能な情報であり、例えば、係る通信装置のIP(Internet Protocol)アドレスや、通信装置の名称であってもよい。
保有コンテンツリスト702は、送信元の通信装置におけるコンテンツ情報記憶部503が保持する、第1の保有情報識別データであってもよい。なお、保有コンテンツリスト702のデータ形式はリスト形式には限定されず、任意のデータ形式であってよい。
係る保有リスト700は、例えば、後述するコンテンツリスト処理部501aにより、所定の時間間隔(期間)T1毎に、他の通信装置に対して送出される。各通信装置(403乃至409)における、保有リスト700の送信及び受信に関する具体的な動作については、後述する。
コンテンツリクエストは、あるコンテンツの取得を希望する通信装置が、当該コンテンツを保有する他の通信装置に対して、当該コンテンツの送信を要求する制御メッセージである。なお、以下においては、コンテンツリクエストの対象であるコンテンツを、リクエスト対象コンテンツと称する場合がある。
コンテンツリクエストの具体例について、図8を参照して説明する。図8に例示するコンテンツリクエスト800は、コンテンツリクエストの送信元の通信装置を識別可能な情報である通信装置識別情報801と、リクエスト対象コンテンツを識別可能な情報であるコンテンツ識別情報(コンテンツID)802とを含む。
コンテンツリクエスト800は、例えば、後述するリクエスト処理部501bにより、他の通信装置に対して送信される。各通信装置(403乃至409)における、コンテンツリクエスト800の送信及び受信に関する具体的な動作については、後述する。
次に、コンテンツ管理部501の構成要素について説明する。
コンテンツリスト処理部501aは、他の通信装置に対して上記説明した保有リスト700を送信する。コンテンツリスト処理部501aは、例えば、他の通信装置(404乃至409)に対して、所定の時間間隔T1毎に、保有リスト700を送信してもよい。なお、係る時間間隔T1は一定の値に限定されず、保有リスト700の送信の度に変更されてもよい。
より具体的には、コンテンツリスト処理部501aは、コンテンツ情報記憶部503を参照することにより、上記保有リスト700を生成する。そして、コンテンツリスト処理部501aは、生成した保有リスト700を通信処理部504に通知し、係る保有リスト700の送信を通信処理部504に要求してもよい。
リクエスト処理部501bは、自通信装置が保有するコンテンツと、他の通信装置が保有するコンテンツとを比較した結果に基づいて、他の通信装置に対してコンテンツリクエスト800を送信する。
より具体的には、リクエスト処理部501bは、他の通信装置から送信された上記保有リスト700を受信する。リクエスト処理部501bは、当該受信した保有リスト700に含まれる保有コンテンツリスト702と、コンテンツ情報記憶部503が保持する第1の保有情報識別データ601とを比較する。なお、リクエスト処理部501bは、他の通信装置から受信した上記保有リスト700により、上記第2の保有情報識別データ602を更新し、更新した上記第2の保有情報識別データ602と、上記第1の保有情報識別データ601とを比較してもよい。
リクエスト処理部501bは、上記比較した結果に基づいて、他の通信装置が保有し、自通信装置が保有していないコンテンツ(以下「未保有コンテンツ」と称する場合がある)が存在するか否かを判定する。
リクエスト処理部501bは、未保有コンテンツが存在する場合、自通信装置の通信装置識別情報(801)と、未保有コンテンツのコンテンツID(802)とを含んだコンテンツリクエスト800を生成し、保有リスト700の送信元である他の通信装置へ送信する。
リクエスト処理部501bは、他の通信装置から送信された保有リスト700を、受信処理部504を介して受信してもよい。また、リクエスト処理部501bは、生成したコンテンツリクエスト800を通信処理部504に通知し、係るコンテンツリクエスト800の送信を、通信処理部504に要求してもよい。
コンテンツ送受信部501cは、他の通信装置からコンテンツリクエスト800を受信する。そして、コンテンツ送受信部501cは、当該コンテンツリクエスト800の送信元である他の通信装置に対して、当該コンテンツリクエスト800により指定されたリクエスト対象コンテンツを送信する。即ち、コンテンツ送受信部504は、他の通信装置に対して、自装置が保有するコンテンツを配信する。
コンテンツ送受信部501cは、また、自装置から他の通信装置に対して送信したコンテンツリクエスト800に応じて当該他の通信装置から送信されたコンテンツ(リクエスト対象コンテンツ)を受信する。即ち、コンテンツ送受信部501cは、他の通信装置から配信されたコンテンツを受信する。
上記したように、コンテンツ送受信部501cが、他の通信装置との間でコンテンツを送受信することにより、特定のネットワークに接続された通信装置の間で、コンテンツが共有(同期)される。
コンテンツ送受信部501cは、通信処理部504を介して、他の通信装置から送信されたコンテンツリクエスト800を受信してもよい。コンテンツ受信部501cは、通信処理部504を介して、他の通信装置との間でリクエスト対象コンテンツの送受信を実行してもよい。
次にネットワーク接続制御部502の構成要素について説明する。
ネットワーク参加制御部502aは、自装置が接続可能なネットワークを探索し、所定の条件に基づいて当該ネットワークに参加するよう制御する。
より具体的には、ネットワーク参加制御部502aは、例えば、自装置が参加可能なネットワークIDをスキャンし、自装置が参加可能なネットワークを検知した場合は、当該ネットワークのいずれかに参加する。係るネットワークIDは、ネットワーク(例えば401、402)を一意に識別可能な識別情報である。本実施形態においては、各通信装置(403乃至409)は、係るネットワークIDとして、例えば、無線LANにおけるSSID(Service Set Identifier)を採用してもよい。また、自装置が参加可能なネットワークを特定可能なネットワークIDが、予めネットワーク接続制御部501に設定されていてもよい。
ネットワーク参加制御部502aは、特定のネットワークIDにより識別されるネットワークに参加できない場合、他の参加可能なネットワークに対する接続を試みる。例えば、あるネットワークに接続された通信装置の数が当該ネットワークにおける同時接続可能装置数を超えている場合等には、ネットワーク参加制御部502aは、当該ネットワークに参加できないと判定してよい。
ネットワーク参加制御部502aは、例えば、通信制御部504に対して、特定のネットワークに対する参加に必要な処理を実行するよう要求してもよい。
ネットワーク離脱制御部502bは、コンテンツ情報記憶部503が記憶する第1の保有情報識別データ601と、第2の保有情報識別データ602とに基づいて、自通信装置が参加しているネットワークから離脱する否かを判定する。具体的な判定方法については、後述する。
また、ネットワーク離脱制御部502bは、上記判定された結果に基づいて、ネットワークから離脱するよう制御する。具体的には、ネットワーク離脱制御部502bは、例えば、通信処理部504に対して、自装置が接続しているネットワークからの離脱(切断)を要求してもよい。
なお、コンテンツリスト処理部501a、リクエスト処理部501b、コンテンツ送受信部501c、ネットワーク参加制御部502a、ネットワーク離脱制御部502bは、上記説明した通信装置(403乃至409)を実現可能な情報処理装置の一部として実装することが可能である。
この場合、例えば、上記説明したコンテンツリスト処理部501a、リクエスト処理部501b、コンテンツ送受信部501c、ネットワーク参加制御部502a、及び、ネットワーク離脱制御部502bの機能が実装されたコンピュータ・プログラムを用意し、係るコンピュータ・プログラムを、情報処理装置における演算装置を用いて実行すればよい。なお、係るコンピュータプログラムは、ハードディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に記録されてもよい。これらの構成要素を実現可能なハードウェア、及び、ソフトウェアの具体的な構成については、後述する。
次に、上記のように構成された本実施形態における通信装置403の動作について、図9乃至図11を参照して説明する。なお、以下、通信装置403の動作を代表例として説明する。他の通信装置(404乃至409)の動作は、通信装置403と同様としてよい。
各通信装置(403乃至409)において、図9に例示するフローチャートにより表される処理は、図10におけるステップS1001において各通信装置(403乃至409)がネットワークに参加した後に開始される。各通信装置(403乃至409)におけるステップS1001以降の動作は、図9に例示するフローチャートにより表される処理と並行して実行されてもよい。
まず、図9を参照して、各通信装置(403乃至409)におけるコンテンツの送受信に関する処理について説明する。
まず、各通信装置は(403乃至409)は、参加可能な特定のネットワークに参加する(後述する図10におけるステップS1001)。
そして、特定のネットワーク(401、402等)に参加している各通信装置(403乃至409)は、所定の時間間隔毎に当該通信装置自体が保有しているコンテンツを特定可能なコンテンツIDを含む保有リストを、ネットワークに参加している他の通信装置に送信する(後述する図11におけるステップS1101乃至S1105)。
各通信装置(403乃至409)は、他の通信装置から制御メッセージを受信する(ステップS901)。
次に、各通信装置(403乃至409)は、ステップS901において受信したメッセージの種類を確認する(ステップS902)。
次に、ステップS902における確認の結果、制御メッセージがコンテンツリクエストである場合(ステップS903においてYES)、各通信装置(403乃至409)は、当該制御メッセージの送信元である他の通信装置に、コンテンツリクエストにより指定されたコンテンツを送信する(ステップS905)。より具体的には、各通信装置(403乃至409)におけるコンテンツ送受信部501cが、上記受信したコンテンツリクエストに含まれるコンテンツ識別情報(図8おける符号802)により指定されたコンテンツを、他の通信装置に送信してもよい。
次に、ステップS903における確認の結果、受信した制御メッセージが保有リストである場合(ステップS903においてNO、ステップS904においてYES)、リクエスト処理部501bは、受信した保有リストに基づいて、コンテンツ情報記憶部503が保持する第2の保有情報識別データを更新する(ステップS906)。より具体的には、リクエスト処理部501bは、受信した保有リストに含まれる保有コンテンツリスト(図7における702)に基づいて、コンテンツ情報記憶部503が保持する第2の保有情報識別データを更新する。
また、この場合、リクエスト処理部501bがコンテンツ情報記憶部503に対して保有リストを通知し、コンテンツ情報記憶部503が、係る通知に基づいて第2の保有情報識別データを更新してもよい。
以下、具体例を用いて説明する。例えば、コンテンツ情報記憶部503における第2の保有情報識別データが「コンテンツ1」を記憶していることを想定する。この場合の第2の保有情報識別データを{コンテンツ1}と表す。ここで、他の通信装置から「コンテンツ2」を含む保有リストを受信した場合、リクエスト処理部501bにより更新された第2の保有情報識別データは{コンテンツ1、コンテンツ2}となる。
なお、ステップS904においてNOの場合、各通信装置(403乃至409)は、処理を終了してもよい。
次に、各通信装置(403乃至409)は、コンテンツ情報記憶部503が有する第1の保有情報識別データと、上記更新された第2の保有情報識別情報とを比較し、当該通信装置自体が保有していないコンテンツ(未保有コンテンツ)が存在するか確認する(ステップS907)。より具体的には、各通信装置(403乃至409)におけるリクエスト処理部501bが、上記未保有コンテンツが存在するか否かを確認してもよい。
ステップS907における確認の結果、未保有コンテンツが存在する場合(ステップS908においてYES)、係る未保有コンテンツを保有する他の通信装置に対してコンテンツリクエストを送信し、当該コンテンツを受信する(ステップS909)。
より具体的には、コンテンツ送受信部501cが、上記未保有コンテンツを保有する他の通信装置に対してコンテンツリクエストを送信する。そして、コンテンツ送受信部501cは、当該他の通信装置から送信されたコンテンツを受信する。ここで、上記未保有コンテンツを保有する他の通信装置は、例えば、ステップS901において受信した制御メッセージ(保有リスト)の送信元であってもよい。
次に、コンテンツ送受信部501cは、上記ステップS909において未保有コンテンツを受信した後、コンテンツ情報記憶部503が有する第1の保有情報識別データを更新する(ステップS910)。この場合、コンテンツ送受信部501cは、コンテンツ情報記憶部503に対して未保有コンテンツの受信を通知してもよい。そして、係る通知を受けたコンテンツ情報記憶部503が第1の保有情報識別データを更新してもよい。
なお、ステップS907において、未保有コンテンツが存在しない場合(ステップS908においてNOの場合)、各通信装置(403乃至409)は、処理を終了してもよい。
次に、各通信装置(403乃至409)において実行される、ネットワークに対する参加及び離脱に関する動作について、図10に例示するフローチャートを参照して説明する。なお、図10に例示するフローチャートにより表される通信装置(403乃至409)の動作は、上記図9に例示するフローチャートにより表される通信装置の動作と並行して実行されてもよい。
まず、各通信装置(403乃至409)は、特定のネットワーク(401、402等)に接続する(ステップS1001)。より具体的には、各通信装置(403乃至409)における、ネットワーク参加制御部502aが、例えば、自通信装置が参加可能なネットワークを検索し、検索結果に基づいて特定のネットワークに参加(接続)する。
ネットワークに参加している通信装置の数(以下、参加装置数)が、それぞれのネットワークにおける同時接続可能装置数の上限に達した場合、新たな通信装置は、係るネットワークに参加できない場合がある。どのネットワークにも参加できなかった場合には、各通信装置(403乃至409)は、一定時間待機した後、再度当該ネットワークに対する参加を試行してもよい。
ステップS1001において特定のネットワークに参加した通信装置は、所定の時間間隔T1毎に、他の通信装置に対して保有リストを送信してもよい。以下、図11を参照して係る処理について説明する。なお、図11に例示する処理は、図10に例示する処理と並行して実行してもよい。
ステップS1001において特定のネットワークに参加した各通信装置は、タイマを起動する(ステップS1102)。この際、各通信装置は、タイマを初期化してもよい。
次に、各通信装置は、タイマを起動してからの経過時間を確認する(ステップS1103)。
ステップS1103における確認の結果、所定の時間T1が経過している場合(ステップS1104においてYES)、各通信装置は、自装置が保有するコンテンツIDを、保有リストとして他の通信装置に送信する(ステップS1105)。
より具体的には、各通信装置は、自装置における第1の保有情報特定データに基づいて保有リストを生成し、係る保有リストを他の通信装置に送信する。保有リストの生成及び、生成した保有リストの送信は、各通信装置におけるコンテンツリスト処理部501aが実行してもよい。
なお、ステップS1103における確認の結果、所定の時間T1が経過していない場合(ステップS1104においてNO)、各通信装置は、ステップS1103に戻って処理を継続してもよい。
上記ステップS1102乃至S1105によって、コンテンツリスト処理部501aは、特定の時間間隔T1毎に、ネットワークに接続する他の通信装置に対して、保有リストを送信する。なお、保有リストの送信方法は、ユニキャスト、マルチキャスト、あるいは、ブロードキャストのいずれであってもよい。
再び、図10に例示するフローチャートに戻って説明を続ける。
特定のネットワークに参加した後、各通信装置(403乃至409)は、タイマを起動する(ステップS1002)。この際、各通信装置(403乃至409)は、タイマを初期化してもよい。
次に、各通信装置(403乃至409)は、タイマ起動後の経過時間を確認する(ステップS1003)。
ステップS1003における確認の結果、タイマ起動から一定の時間T2秒が経過した場合(S1004においてYES)、各通信装置(403乃至409)は、コンテンツ情報記憶部503が記憶する第1の保有情報識別データと、第2の保有情報識別データとを比較する(ステップS1005)。より具体的には、例えば、ネットワーク離脱制御部502bが、コンテンツ情報記憶部503を参照し、第1の保有情報識別データと、第2の保有情報識別データとを比較してもよい。
上記ステップS1005における確認の結果、第1の保有情報識別データと、第2の保有情報識別データとが一致しない場合(ステップS1006においてNO)、各通信装置(403乃至409)は、ステップS1002に戻って処理を継続する。
上記ステップS1005における確認の結果、第1の保有情報識別データと、第2の保有情報識別データとが一致した場合(ステップS1006においてYES)、各通信装置(403乃至409)は、参加中(接続中)のネットワークから離脱する(ステップS1007)。
この場合、より具体的には、各通信装置(403乃至409)におけるネットワーク離脱制御部502bは、自装置が参加しているネットワークから離脱するよう制御する。ネットワーク離脱制御部502bは、通信処理部504を制御することにより、自装置が参加しているネットワークから離脱(切断)してもよい。
次に、ステップS1007の後、各通信装置(403乃至409)におけるネットワーク接続制御部502aは、他に参加対象となるネットワークが存在するか確認してもよい(ステップS1008)。
ステップS1008における確認の結果、他に参加対象となるネットワークが存在する場合(ステップS1009においてYES)、各通信装置(403乃至409)は、ステップS1001から処理を繰り返す。また、この際、他のネットワークに参加した各通信装置(403乃至409)は、図9に例示した処理を実行する。
なお、各通信装置(403乃至409)は、ステップS1007の後、必要に応じて一定の時間T3(≧0)か経過するのを待って、他のネットワークに接続してもよい。
上記説明したT1(各通信装置が参加中のネットワークに対して保有リストを送信する時間間隔)、T2(各通信装置がネットワークに参加してからの経過時間)は、必要に応じて、適切な値を設定してよい。
なお、ある通信装置が特定のネットワークに参加した後、当該特定のネットワークに参加する他の全通信装置から保有リストを受信できるように、T2はT1以上(T2≧T1)であることが望ましいが、本実施形態はこれには限定されない。
以下、具体例を用いて、図9乃至図11に例示した本実施形態における通信装置(403乃至409)の動作について説明する。
以下の具体例においては、図12に例示するように、初期状態において通信装置403は「コンテンツ1」、及び「コンテンツ2」を保有する。同様に、通信装置404は、「コンテンツ1」を保有する。同様に、通信装置405は「コンテンツ2」を保有する。同様に、通信装置407及び408は、「コンテンツ3」を保有する。通信装置406及び通信装置409はコンテンツを保有しない。
本具体例においては、ネットワーク制御装置(アクセスポイント)の数を2台(401a及び402a)とする。本具体例においては、ネットワーク制御装置(401a、402a)をアクセスポイント(401a、402a)と称する。
それぞれのアクセスポイント(401a、402a)は、異なるネットワークを構築する。1つのネットワークにおける、同時接続可能装置数の上限を4台とする。なお、ネットワーク401のIDを「NW1」とし、ネットワーク402のIDを「NW2」とする。
まず、各通信装置(403乃至409)は、図10におけるステップS1001を実行し、それぞれ参加可能なネットワーク(401または402)に参加する。
各ネットワーク(401、402)の同時接続装置数の上限が4台のため、全通信装置は2つネットワークに分割される。本具体例においては、図12に例示するように、ネットワーク401に、通信装置(403乃至406)の4台が参加し、ネットワーク402に、通信装置(407乃至409)の3台が参加することを想定する。
各通信装置(403乃至409)は、それぞれ特定のネットワーク(401、402)に参加した後、T1の時間間隔で、自装置と同じネットワークに参加する他の通信装置に対して、保有リストを送信する(図11におけるステップS1102乃至S1105)。
例えば、図12に例示する通信装置404は、他の通信装置(401、405、及び406)に対して保有リストを送信する。同様に、通信装置405は、他の通信装置(403、404、及び、406)に対して保有リストを送信する。
通信装置403は、通信装置404から制御メッセージである保有リストを受信する(図9におけるステップS901)。この場合、制御メッセージは、保有リスト(ステップS903においてNO、ステップS904においてYES)であるから、通信装置403は、コンテンツ情報記憶部503が保持する情報を更新する。より具体的には、通信装置403は、コンテンツ情報記憶部503が保持する第2の保有情報識別データを更新する(図9におけるステップS906)。係る更新の結果、通信装置403が保持する第2の保有情報識別データは、例えば、{コンテンツ2}となる。
通信装置403は、受信した保有リストと、自装置が保有する第1の保有情報識別データとを比較し、未保有のコンテンツがあるか確認する(ステップS907)。なお、通信装置403は、受信した保有リストに基づいて更新した第2の保有情報識別データと、自装置が保有する第1の保有情報識別データとを比較してもよい。この場合、通信装置403におけるリクエスト処理部501bが、他の通信装置から受信した保有リストを確認してもよい。
本具体例においては、通信装置404から送信された保有リストは「コンテンツ1」のIDを有する。これに対して、通信装置403は、係る「コンテンツ1」を既に保有しているため未保有コンテンツは存在しない(ステップS908においてNO)。よって、通信装置403におけるリクエスト処理部501bは、処理を終了してもよい。
通信装置405、及び、通信装置406から保有リストを受信した場合、通信装置403は上記と同様の処理を実行する。
通信装置403におけるコンテンツ情報記憶部503は、他の通信装置(404乃至406)から保有リストを受信する前、図13に例示するデータを保持していることを想定する。図12に例示するように、通信装置404は、「コンテンツ1」を保有し、通信装置405は「コンテンツ2」を保有する。よって通信装置404及び通信装置405から保有リストを受信した場合、通信装置403におけるコンテンツ情報記憶部503は、図14に例示するデータを保持する。
ネットワークに対する参加や離脱を制御するために各装置において実行される処理(図10に例示するフローチャート)について、具体例を用いて説明する。
各通信装置(403乃至409)は、ネットワーク(401、402)接続後(ステップS1001)、タイマを起動する(ステップS1002)。
例えば、通信装置403は、予め決められたT2の時間が経過すると(ステップS1004においてYES)、コンテンツ情報記憶部503に保持されたデータを確認する。具体的には、通信装置403は、自通信装置が保有するコンテンツのIDを含むリスト(第1の保有情報特定データ)と、他の通信装置が保有するコンテンツのIDの和集合を含むリスト(第2の保有情報特定データ)とが一致するかどうかを確認する(ステップS1005)。
ここで、図13に例示するように、通信装置403における第1の保有情報特定データと、第2の保有情報特定データとが一致した場合(ステップS1006においてYES)、通信装置403はネットワーク401から離脱する(ステップS1007)。そして、通信装置403は、参加可能な別のネットワーク(この場合はネットワーク402)に参加する。
ネットワーク402に接続した通信装置403は、図9、図11に例示する処理を実行し、ネットワーク402に接続している他の通信装置(407乃至409)との間で、コンテンツを共有(交換)する(ステップS901乃至S910)。
通信装置403と同様に、他の通信装置(404乃至409)は、図9乃至図11に例示する処理を実行することにより、それぞれの通信装置が接続されたネットワーク(401、402)においてコンテンツを共有可能である。そして、自通信装置における第1の保有情報特定データと、第2の保有情報特定データとが一致した場合に、自通信装置が参加しているネットワーク(401、402)から離脱し、他のネットワークに参加する。
図12に例示する具体例において、仮に、通信装置403がネットワーク401から離脱してネットワーク402に参加し、通信装置407がネットワーク402から離脱してネットワーク401に参加することを想定する。
通信装置403がネットワーク401を離脱する際、ネットワーク401に接続された全ての通信装置(403乃至406)は、全てのコンテンツを共有していることを想定する。同様に、通信装置407がネットワーク402を離脱する際、ネットワーク402に接続された全ての通信装置(407乃至409)は、全てのコンテンツを共有していることを想定する。この場合、各ネットワーク(401、402)は、図15に例示するような構成となる。
図15に例示するように、通信装置403と、通信装置407とがそれぞれ1回ネットワークを切り替えるだけで、全ての通信装置に対して、全てのコンテンツ(「コンテンツ1」、「コンテンツ2」、及び、「コンテンツ3」)が全ての通信装置において共有可能となる。即ち、全てのコンテンツが、全ての通信装置に対して拡散され得る。
通信装置403がネットワーク401から離脱することにより、ネットワーク401に参加する通信装置の数が4台から3台に減少する。これにより、他のネットワーク402に参加する通信装置(本具体例においては、407)ネットワーク401に参加することが可能となり、ネットワーク401に参加している通信装置(404乃至406)と、コンテンツを共有することができる。
また、通信装置403は、自装置における第1の保有情報特定データと、第2の保有情報特定データとが一致した際に、ネットワーク401を離脱する。この場合、通信装置403は、ネットワーク401に接続された他の通信装置(404乃至406)が保有する全てのコンテンツを保有している。更に、ネットワーク401に接続されたいずれかの他の通信装置(404乃至406)は、通信装置403が保有するコンテンツを保有している。より具体的には、ネットワーク401に接続されたいずれかの他の通信装置(404乃至406)が、「コンテンツ1」及び「コンテンツ2」の少なくとも一方を保有する。
以上より、通信装置403がネットワーク401を離脱した場合であっても、「コンテンツ1」あるいは「コンテンツ2」を保有する他の通信装置(404乃至406)が存在する。このため、ネットワーク401に参加する通信装置は、これらのコンテンツを共有可能である。
更に、通信装置403は、離脱するネットワーク401に参加している他の通信装置(404乃至406)が保有する全てのコンテンツを保有する。このため、係る通信装置403がネットワーク402に参加することにより、ネットワーク401において共有されているコンテンツが、ネットワーク402に参加している他の通信装置(407乃至409)に対して拡散され得る。この結果として、各ネットワーク(401、402)に接続された各通信装置(403乃至409)は、コンテンツを共有することができる。換言すると、各ネットワーク(401、402)に接続された各通信装置(403乃至409)の間で、保有するコンテンツが同期される。
以上説明した通り、本実施形態における情報配信システム400においては、各通信装置は、自装置が保有するコンテンツのリストと、他の通信装置が保有するコンテンツのリストの和集合とが一致する場合に、参加中のネットワークから離脱し、他のネットワークに参加する。
この場合、ネットワークから離脱する特定の通信装置(例えば403)は、参加中のネットワーク(例えば、401)において共有される全てのコンテンツ(「コンテンツ1」乃至「コンテンツ3」)を保有している。また、当該特定の通信装置が保有するコンテンツは、当該ネットワークに参加しているいずれかの他の通信装置(404乃至406)により一部又は全部が保有されている。
このため、当該特定の通信装置がネットワークから離脱した場合でも、当該ネットワークに参加する他の通信装置の間において、離脱した通信装置が保有するコンテンツを共有可能である。即ち、他の通信装置が、相互に当該コンテンツを拡散可能である。
また、離脱した特定の通信装置が他のネットワーク(例えば402)に参加することにより、係る他のネットワークに参加する通信装置との間で、コンテンツを共有可能である。
更に、特定の通信装置がネットワークから離脱することにより、離脱されたネットワークに参加する通信装置の数が減少する。これにより、他の通信装置が当該ネットワークに参加することが可能となり、新たに参加した他の通信装置との間で、コンテンツが共有される。
これより、本実施形態によれば、異なるネットワークが複数存在する場合に、各ネットワークに参加する全ての通信装置の間で、各通信装置が保有するコンテンツ(情報)を効率的に共有可能である。
なお、本実施形態における情報配信システム400を構成する各通信装置は、上記説明に限定されず、以下のような構成としてもよい。
即ち、上記説明においては、リクエスト処理部501bが、他の通信装置から送信された保有リスト700を受信する。これに対して、例えば、コンテンツリスト処理部501aが、他の通信装置から保有リスト700を受信し、当該受信した保有リスト700に基づいて、コンテンツ情報記憶部における第2の保有情報識別データを更新してもよい。そして、コンテンツリスト処理部501a、又は、コンテンツ情報記憶部503が、コンテンツ情報記憶部503が保持するデータが更新されたことを、リクエスト処理部501bに通知してもよい。係る通知を受け付けたリクエスト処理部501bは、コンテンツ情報記憶部503が有する第1の保有情報特定データと、第2の保有情報特定データとを比較することにより、未保有コンテンツが存在するか否かを判定してもよい。
また、上記説明においては、コンテンツ送受信部501cが、他の通信装置から送信されたコンテンツリクエスト800を受信する。これに対して、例えば、リクエスト処理部501bが、他の通信装置から送信されたコンテンツリクエスト800を受信してもよい。この場合リクエスト処理部501bは、受信したコンテンツリクエスト800を解析し、コンテンツ識別情報802をコンテンツ送受信部501cに通知してもよい。係る通知を受け付けたコンテンツ送受信部501cは、通知されたコンテンツ識別情報802に相当するコンテンツを、コンテンツリクエスト800の送信元である他の通信装置に対して送信してもよい。
<第2の実施形態>
次に、本願発明の第2の実施形態について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明すると共に、上述した第1の実施形態と同様な構成についての重複する説明は省略する。
上記第1の実施形態においては、あるネットワークに参加する全ての通信装置の間で保有するコンテンツが完全に共有された場合、全ての通信装置が同時に係るネットワークを離脱してしまう可能性がある。換言すると、あるネットワークに参加する全ての通信装置の間で保有するコンテンツが同期された場合、全ての通信装置が当該ネットワークを離脱してしまうため、係るネットワークにおいてコンテンツの配信元となる通信装置が残存しない可能性がある。
本実施形態においては、上記したような状況を防止するべく、各通信装置は、ネットワークから離脱する際、自通信装置の離脱を表す制御メッセージである離脱通知を送信する。係る離脱通知を導入することにより、あるネットワークに所定の数(台数)以上の通信装置が残存するように、各通信装置のネットワークからの離脱が制御される。
以下、本実施形態における通信装置について、図16を参照して説明する。本実施形態における通信装置1600の基本的な構成は、上記第1の実施形態における通信装置(例えば、403乃至409)と同様である。
通信装置1600におけるコンテンツ管理部1601を構成するコンテンツリスト処理部1601aは、第1の実施形態におけるコンテンツリスト処理部501aに対して、更に、上記離脱通知を送信する機能を有する。
図17に、離脱通知の具体例を示す。図17に例示するように、離脱通知1700は、当該離脱通知の送信元である通信装置を特定可能な通信装置識別情報1701と、当該通信装置がネットワークを離脱するという情報を表す離脱情報1702とを含む。ここで、離脱情報1702は、通信装置識別情報1701により特定される通信装置がネットワークを離脱するか否かを表すフラグであってもよい。
また、通信装置1600におけるコンテンツ管理部1601は、上記第1の実施形態におけるコンテンツ管理部501に対して、参加装置管理部1601dを更に有する。
参加装置管理部1601dは、自装置が参加する特定のネットワークに参加している他の通信装置の数をカウントして記憶する。
参加装置管理部1601dは、また、自装置が参加する特定のネットワーク(自装置と同じネットワーク)に参加している他の通信装置を特定可能な参加装置リストを保持する。係る参加装置リストは、図18に例示するように、あるネットワークに参加している通信装置を特定可能な識別情報(ID)である参加通信装置識別情報1801を有してもよい。また、参加装置リストは、参加通信装置識別情報1801により識別される他の通信装置ごとに、寿命期間(有効期間)1802を有してもよい。
より具体的には、参加装置管理部1601dは、他の通信装置から保有リスト受信した際に、当該保有リストにおける通信装置識別情報(図7に例示する701)を、参加装置リストの参加通信装置識別情報1801に設定する。なお、既に参加装置リストに登録されている他の通信装置から保有リストを受信した場合、参加装置管理部1601dは、係る通信装置に関する通信装置識別情報を重複して登録せずともよい。
参加装置管理部1601dは、参加装置リストに登録された他の通信装置から、所定の有効期間内に保有リストを再度受信しない場合には、当該通信装置がネットワークから離脱したと判断する。係る判断の結果に応じて、参加装置管理部1601dは、当該他の通信装置を参加装置リストから削除する。
より具体的には、参加装置管理部1601dは、例えば、他の通信装置から保有リストを受信した受信時刻を記憶しておいてもよい。そして、参加装置管理部1601dは、その受信時刻から所定の有効期間が経過する前に他の通信装置から再度保有リストを受信できない場合、当該他の通信装置はネットワークを離脱したと判断してもよい。
上記に限定されず、参加装置管理部1601は、例えば、参加装置リストに登録された他の通信装置ごとに有効期限の残期間をカウントしてもよい。そして、参加装置管理部1601は、係る残期間が無くなる前に、他の通信装置から保有リストを再受信できない場合、当該他の通信装置はネットワークを離脱したと判断してもよい。
参加装置リストに登録された他の通信装置に対する有効期間は、一定の値であってもよく、他の通信装置毎に異なる値であってもよい。
参加装置管理部1601dは、また、他の通信装置から離脱通知(1700)を受信した場合、当該離脱通知に含まれる通信装置識別情報1701により特定される他の通信装置を、上記参加装置リストから削除する。
参加装置管理部1601dは、また、参加装置リストに登録された通信装置の数をカウントすることにより、自装置が参加する特定のネットワークに参加している他の通信装置の数を把握する。
通信装置1600を構成する他の構成要素については、上記第1の実施形態と同様としてよいため、詳細な説明を省略する。
次に、上記のように構成された本実施形態における通信装置1600の動作について説明する。
まず、本実施形態に係る通信装置1600における、コンテンツの送受信に関する動作について、図19に例示するフローチャートを参照して説明する。図19に例示するフローチャートは、図9に例示するフローチャートに対して、ステップS1901乃至ステップS1903が追加されている点のみ相違し、その他は同様である。
先ず、ステップS901乃至ステップS903については、上記第1の実施形態と同様としてよいため、説明を省略する。
通信装置1600は、ステップS902において、受信した制御メッセージの種類を確認する。係る制御メッセージが離脱通知である場合(ステップS903においてNO、ステップS1901においてYES)、参加装置管理部1601dは、参加装置リストを更新する(ステップS1902)。より具体的には、参加装置管理部1601dは、参加装置リストから、当該離脱メッセージの送信元である通信装置を削除する。参加装置管理部1601dは、離脱通知1700に含まれる送信装置識別情報1701を参照し、当該送信装置識別情報1701に相当する通信装置を参加装置リストから削除してもよい。
例えば、通信装置AのIDをA、通信装置BのIDをBとし、通信装置Aからの離脱通知を受信する前の、通信装置Bにおける参加装置リストを{A、B}とする。通信装置Aからの離脱通知を受信した後の、通信装置Bにおける参加装置リストは{B}となる。
なお、上記説明した寿命期間(有効期間)の経過などにより、既に参加装置リストから削除された通信装置から離脱通知を受信した場合、参加装置管理部1601dは、参加装置リストを更新せずともよい。
更に、制御メッセージが保有リストである場合(ステップS904においてYES)、参加装置管理部1601dは、参加装置リストを更新する(ステップS1903)。より具体的には、参加装置管理部1601dは、保有リストに含まれる通信装置識別情報(図7における701)を参加リストに追加し、追加された他の通信装置に関する有効期限の管理を開始する。
以下、ステップS906乃至ステップS910については、上記第1の実施形態と同様としてよいため、詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態に係る通信装置1600における、特定のネットワークに対する参加及び離脱に関する動作について、図20に例示するフローチャートを参照して説明する。図20に例示するフローチャートは、上記第1の実施形態において説明した図10に例示するフローチャートに対して、ステップS2001及びステップS2003が追加されており、その他は同様である。
まず、S1001乃至ステップS1006については、上記第1の実施形態と同様としてよいため、詳細な説明は省略する。
通信装置1600における第1の保有情報特定データと、第2の保有情報特定データとが一致した場合(ステップS1006においてYES)、参加装置管理部1601dは、自装置が参加しているネットワークに参加している他の通信装置の数(台数)が所定の基準値以上か確認する(ステップS2001)。
より具体的には、参加装置管理部1601dは、参加装置リストにおける参加通信装置識別情報1801に登録された識別情報の数を計数することにより、自装置と同じネットワークに参加している他の通信装置の数を計数する。そして、参加装置管理部1601dは、計数した他の通信装置の数が、所定の基準値K(台)以上か否かを確認する。
係る確認の結果、他の通信装置の数が、所定の基準値K(台)以上である場合(ステップSにおいてYES)、通信装置1600は、他の通信装置に対して離脱通知(1700)を送信する(ステップS2003)。
より具体的には、この場合、コンテンツリスト処理部1601aが、自装置と同じネットワークに参加している他の通信装置に対して、離脱通知を送信する。離脱通知の送信方法はユニキャストでもよく、マルチキャスト又はブロードキャストであってもよい。
ステップS1007乃至S1009の動作は、上記第1の実施形態と同様としてよいため、詳細な説明を省略する。
以上のように構成された、本実施形態における通信装置1600は、自通信装置と同じネットワークに参加する他の通信装置の数が所定の基準値以上である場合に、当該ネットワークを離脱可能と判断する。このため、本実施形態における情報配信システムは、各ネットワークに対して参加する通信装置の数を一定以上に保つことが可能である。
これにより、本実施形態における情報配信システムは、全ての通信装置が特定のネットワークを離脱してしまい、係るネットワークにおいてコンテンツの配信元となる通信装置が残存しないという状況を回避することが可能である。
また、本実施形態における通信装置1600は、上記第1の実施形態における通信装置(403等)と同様の構成を有することから、本実施形態における情報配信システムは、上記第1の実施形態における情報配信システム400と同様の効果を奏する。
なお、本実施形態における通信装置1600は、上記説明に限定されず、以下のような構成としてもよい。
即ち、上記説明においては、コンテンツリスト処理部1601aが、自装置と同じネットワークに参加する他の通信装置に対して離脱通知を送信する。これに対して、例えば、参加装置管理部1601dが、自装置と同じネットワークに参加する他の通信装置に対して離脱通知を送信してもよい。
<上記第1及び第2の実施形態に対する変形例>
以下、上記各実施形態の変形例について説明する。以下の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明すると共に、上述した各実施形態と同様な構成についての重複する説明は省略する。
上記各実施形態においては、各通信装置(例えば403乃至409)はアクセスポイント又はアクセスポイントと同等の機能を持つ通信装置(例えば、401a、402a等)を介して相互に接続される構成について説明した。
係る構成に対する変形例として、各通信装置がアクセスポイントを経由せず、アドホックモードあるいはIBSS(Independent Basic Service Set)によって直接接続されてもよい。
また、それぞれの通信装置は、周知技術であるWiFi(登録商標)(Wifi Direct(登録商法))のように、親となる通信装置(Group Owner)を介して、各通信装置間においてリンクを形成することにより、相互に通信可能に接続されてもよい。
さらに、各通信装置同士の接続手段は周知の無線LANに限定されず、例えば、Bluetooth(登録商標)であってもよい。本願発明は特定の無線接続方式には限定されない。
また、上記各実施形態においては、特定のコンテンツを保有していない通信装置がコンテンツリクエストを送信し、当該コンテンツを保有する他の通信装置から当該コンテンツを受信する構成について説明した。
このような構成に対する変形例として、例えば、特定のコンテンツを保有する通信装置が、他の通信装置から保有リストを受信した際に、当該特定のコンテンツを保有しない他の通信装置の存在を検知してもよい。この場合、当該特定のコンテンツを保有する通信装置が、他の通信装置からコンテンツリクエストを受信しなくても、上記検知した他の通信装置に対して当該特定のコンテンツを送信してもよい。
上記第1の実施形態においては、ある通信装置は、当該通信装置が保持する第1の保有情報特定データと、第2の保有情報特定データとが一致した場合(図10におけるステップS1005においてYES)、当該ネットワークを離脱する。そして、係る通信装置は、離脱したネットワーク(第1のネットワーク)とは異なる他の参加可能なネットワーク(第2のネットワーク)に参加する。
しかしながら、上記第2のネットワークにおいて共有されるコンテンツが、上記第1のネットワークにおいて共有されるコンテンツと同一である場合、係る第2のネットワークに対する参加は効果が無い(意味が無い)可能性がある。以下、係る場合に対応可能な、上記各実施形態に対する変形例(第1の変形例)について図21を参照して説明する。
第1の変形例においては、各通信装置は、図21に例示するように、上記第1、第2の実施形態におけるステップS1005の処理の後、自通信装置が保有していないコンテンツが共有されているネットワーク(以下、第3のネットワークと称する)が存在するか確認する(ステップS2101)。より具体的には、各通信装置は、自装置における第1の保有情報特定データに存在しないコンテンツが共有されている他のネットワークが存在するか確認する。又は、各通信装置は、自装置における第1の保有情報特定データに存在するコンテンツが共有されていない他のネットワークが存在するか確認する。
そして、係る確認の結果、ステップS2102においてYESの場合、各通信装置は参加中のネットワーク(第1のネットワーク)から離脱し、係る第3のネットワークに参加する。
上記のような動作を実現するため、第1の変形例におけるアクセスポイント(401a、402a等)は、例えば、当該アクセスポイントが接続されたネットワークに参加する他の通信装置が保有する全てのコンテンツのリスト(コンテンツIDのリスト)を、定期的に発信してもよい。以下、係るコンテンツIDのリストを、第3の保有情報特定データと称する場合がある。
アクセスポイント(401a、402a等)が周知の無線LANの規格に対応したアクセスポイントである場合、例えば、係る第3の保有情報特定データを含むビーコン信号を発信してもよい。
この場合、無線LAN規格に対応した各通信装置は、例えば、定期的に全てのチャンネルをスキャンすることにより、上記ビーコンを受信してもよい。そして、各通信装置は、受信したビーコンに含まれる第3の保有情報特定データと、自装置における第1の保有情報特定データとを比較することにより、当該ネットワークに参加するか否かを判定してもよい。
また、この場合、アクセスポイント(401a、402a等)は、自装置が接続されたネットワークに参加する各通信装置から送信された保有リストを受信することにより、どの通信装置がどのコンテンツを保有しているかを保持してもよい。即ち、この場合、アクセスポイント(401a、402a等)は、自装置が接続されたネットワークに参加する各通信装置を識別可能なIDの和集合と、各通信装置において保有されるコンテンツに対するコンテンツIDの和集合とを保持する。
上記第1の変形例のような構成により、各通信装置は、ネットワークに対する効果の無い(無駄な)離脱及び参加を抑制可能である。
更に、上記第1の変形例において、アクセスポイント(401a、402a等)は、自装置が接続されるネットワークにおける同時接続可能装置数と、参加中(接続中)の通信装置の数とを、上記ビーコン信号に追加して送信してもよい。以下、係る構成を第2の変形例とし、図22を参照して説明する。
第2の変形例においては、図22に例示するように、上記第1の変形例におけるステップS2102の判定においてYESとなるネットワーク(第3のネットワーク)が存在する場合に、更に、当該第3のネットワークに参加している通信装置の数が、同時接続可能装置数より少ないか否かを確認する(ステップS2201)。係る確認の結果、ステップS2203においてYESであれば、各通信装置は、第1のネットワークから離脱し(ステップS1007)、当該第3のネットワークに参加する(ステップS1001)。
上記のような構成とすることにより、各通信装置は、他のネットワークに参加している通信装置の数が上限(同時接続可能装置数)に達している否かを把握することが可能である。これにより、各通信装置は、接続可能なネットワークを事前に把握することが可能であることから、無駄無く第3のネットワークに参加することが可能である。
なお、上記各実施形態においては、第1の保有情報特定データ、及び第2の保有情報特定データとして、コンテンツIDが用いられる。しかしながら、第1の保有情報特定データ、及び第2の保有情報特定データはこれには限定されず、例えば、コンテンツを識別可能な任意の情報を保持してもよい。コンテンツを識別可能な情報は、例えば、コンテンツの固有名称や、コンテンツが配置されたURI(Uniform Resource Identifier)であってもよい。
<第3の実施形態>
次に、本願発明の第3の実施形態について図23を参照して説明する。
図23に例示するように、本実施形態における通信装置2302Aは、1以上の通信装置(2302A乃至2302Z)が通信可能に接続された複数のネットワーク(2301A乃至2301N)の内、第1の通信ネットワーク(2301A)に通信可能に接続された通信装置(第1の通信装置)である。
複数の通信ネットワーク(2301A乃至2301N)は、無線又は有線あるいはそれらが組合せられた接続による任意の通信ネットワークであってよい。
図23に例示する構成においては通信ネットワーク2301Aに対して、通信装置2303A乃至通信装置2303Mが接続されている。また、通信ネットワーク2301Bに対して、通信装置2303N乃至通信装置2303Pが接続されている。また、通信ネットワーク2301Nに対して、通信装置2303Q乃至通信装置2303Zが接続されている。本実施形態はこれには限定されず、任意の通信装置が各通信ネットワークに接続されてよい。
なお、各通信ネットワーク(2301A乃至2301N)に接続可能な通信装置の数(台数)は、各通信ネットワークの規格や構成等に応じて、適宜選択してよい。
以下、1以上の通信装置(2302A乃至2302Z)のうち、2302Aを代表例として説明する。なお、各通信装置(2302A乃至2302Z)は全て同じ構成としてもよく、異なる構成としてもよい。また、各通信装置(2302A乃至2302Z)は、下記2302Aを代表として説明する基本的な構成以外は任意の構成を採用してよい。
本実施形態における通信装置2302Aは、保有情報特定データ記憶部2303と、保有情報管理部2304と、ネットワーク接続制御部2305とを有する。これらの構成要素の間は、任意の方法により、相互に通信可能に接続されていてもよい。
保有情報識別データ記憶部2303は、自装置が保有する1以上の情報(コンテンツ)を識別可能な第1の識別情報を有する。係る第1の識別情報は、上記各実施形態において説明した、第1の保有情報識別データと同様としてもよい。
保有情報識別データ記憶部2303は、また、上記第1の通信ネットワーク(2301A)に接続された、上記1以上の通信装置(2302A乃至2302Z)に含まれる他の通信装置である第2の通信装置(2302B乃至2302M)が保有する1以上の情報(コンテンツ)を識別可能な第2の識別情報を保持する。この場合、上記第2の識別情報は、上記第1の通信ネットワーク(2301A)に参加する他の通信装置(2302B乃至2303M)が保有する情報を特定可能な識別情報の和集合であってもよい。係る第2の識別情報は、上記各実施形態において説明した、第2の保有情報識別データと同様としてもよい。
ここで、各通信装置が保有する情報は任意の情報であってよく、例えば、上記各実施形態において説明した「コンテンツ」であってもよい。
なお、本実施形態における保有情報特定データ記憶部2303は、上記各実施形態におけるコンテンツ情報記憶部503と同様としてもよい。
本実施形態における保有情報管理部2304は、自装置(2302A)に関する上記第1の識別情報を、第2の通信装置(2302B乃至2302M)に対して送信する。
また、本実施形態における保有情報管理部2304は、第2の通信装置(2302B乃至2302M)から送信された、当該第2の通信装置に関する上記第1の識別情報を受信し、その受信した第1の識別情報に基づいて、上記第2の識別情報を更新する。
また、本実施形態における保有情報管理部2304は、上記第1の識別情報と、上記第2の識別情報とを比較した結果に基づいて、第2の通信装置(2302B乃至2302M)に対して当該第2の通信装置が保有する特定の情報を要求する。
また、本実施形態における保有情報管理部2304は、第2の通信装置(2302B乃至2302M)からの要求に応じて、当該第2の通信装置に対して自装置(2302A)が保有する情報を送信する。
即ち、本実施形態においては、保有情報管理部2304が、他の通信装置(2302B乃至2302M)との間における、各通信装置が保有する情報の送受信を制御することにより、自装置(2302A)と、他の通信装置(2302B乃至2302M)とが保有する情報が共有(同期)される。
本実施形態における保有情報管理部2304は、上記各実施形態におけるコンテンツ情報管理部(501、1601)と同様としてもよい。
本実施形態におけるネットワーク接続制御部2305は、上記第1の識別情報と、上記第2の識別情報とを比較した結果に基づいて、自装置(2302A)が第1の通信ネットワーク(2301A)から離脱するか否かを制御する。
また、本実施形態におけるネットワーク接続制御部2305は、自装置(2302A)が第1の通信ネットワーク(2301A)から離脱した場合に、複数の通信ネットワーク(2301B乃至2301N)のうち、自装置(2302A)が接続可能な他の通信ネットワークである第2の通信ネットワークに接続するよう制御する。
本実施形態におけるネットワーク接続制御部2305は、上記各実施形態におけるネットワーク接続制御部502と同様としてもよい。
上記したような構成を有する本実施形態における各通信装置(2303A乃至2303Z)は、自装置(例えば2302A)が保有する情報(コンテンツ)と、他の通信装置(例えば、2303B乃至2302Z)が保有する情報(コンテンツ)とを比較した結果に基づいて、参加中のネットワーク(例えば、2301A)から離脱する。
例えば、本実施形態において、特定の通信装置(例えば2302A)が、自装置が保有する情報と他の通信装置(例えば2302B乃至2302M)が保有する情報とが一致した場合に、参加中のネットワーク(例えば2301A)から離脱し、他のネットワークに接続することを想定する。この場合、特定の通信装置が当該ネットワークから離脱しても、当該ネットワークに参加する他の通信装置の間において、離脱した通信装置が保有するコンテンツを共有可能である。即ち、他の通信装置が、相互に当該コンテンツを拡散可能である。
また、離脱した特定の通信装置が他のネットワーク(例えば、2301B乃至2301Nのいずれか)に参加することにより、係る他のネットワークに参加する通信装置との間で、情報(コンテンツ)を共有可能である。
更に、特定の通信装置がネットワークから離脱することにより、離脱されたネットワークに参加する通信装置の数が減少する。これにより、他の通信装置が当該ネットワークに参加することが可能となり、新たに参加した他の通信装置との間で、コンテンツが共有される。
以上より、本実施形態における通信装置は、異なるネットワークが複数存在する場合に、各ネットワークに参加する他の通信装置との間で、各通信装置が保有するコンテンツ(情報)を効率的に共有可能である。
<ハードウェア及びソフトウェア・プログラム(コンピュータ・プログラム)の構成>
以下、上記説明した各実施形態を実現可能なハードウェア構成について説明する。以下においては、特に、上記各実施形態における通信装置(403乃至409、1600、2302A乃至2302Z)の構成について説明する。以下、これらをまとめて「通信装置」と称する場合がある。
上記各実施形態において説明した通信装置は、専用のハードウェア装置により構成してもよい。その場合、上記各図に示した各部は、一部又は全部を統合したハードウェア(処理ロジックを実装した集積回路等)として実現してもよい。
また、上記通信装置は、図24に例示するようなハードウェアと、係るハードウェアによって実行される各種ソフトウェア・プログラム(コンピュータ・プログラム)とによって構成してもよい。
図24における演算装置2401は、汎用のCPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置である。演算装置2401は、例えば後述する不揮発性記憶装置2403に記憶された各種ソフトウェア・プログラムを記憶装置2402に読み出し、係るソフトウェア・プログラムに従って処理を実行してもよい。
記憶装置2402は、演算装置2401から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、ソフトウェア・プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置2402は、揮発性のメモリ装置であってもよい。
不揮発性記憶装置2403は、例えば半導体記憶装置によるROM(Read Only Memory)や、フラッシュメモリのような、不揮発性の記憶装置であり、各種ソフトウェア・プログラムやデータ等を記録してもよい。
外部記憶装置2404は、例えば、後述する外部記憶媒体2405に対するデータの読み込みや書き込みを処理する装置である。
外部記録媒体2405は、例えば光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
ネットワークインタフェース2406は、ある通信装置と、各種通信ネットワークとの間を通信可能に接続するインタフェース装置である。本実施形態における通信装置は、係るネットワークインタフェース2406を介して通信ネットワークに接続し、他の通信装置との間で各種データを送受信する。
上述した各実施形態を例に説明した本発明は、例えば、図24に例示したハードウェア装置により通信装置を構成し、係る通信装置に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なソフトウェア・プログラムを供給することにより実現してもよい。この場合、係る通信装置に対して供給したソフトウェア・プログラムを、演算装置2401が実行することによって、本願発明が達成されてもよい。
上述した各実施形態において、上記各図に示した各部は、上述したハードウェアにより実行されるソフトウェア・プログラムの機能(処理)単位である、ソフトウェアモジュールとして実現することができる。但し、これらの図面に示した各ソフトウェアモジュールの区分けは、説明の便宜上の構成であり、実装に際しては、様々な構成が想定され得る。
例えば、図5、図16、及び、図23に例示した通信装置をソフトウェアモジュールとして実現する場合、これらのソフトウェアモジュールを不揮発性記憶装置2403に記憶しておき、演算装置2401がそれぞれの処理を実行する際に、これらのソフトウェアモジュールを記憶装置2402に読み出すよう構成してもよい。
また、これらのソフトウェアモジュール間は、共有メモリやプロセス間通信等の適宜の方法により、相互に各種データを伝達できるように構成してもよい。このような構成により、これらのソフトウェアモジュール間は、相互に通信可能に接続可能である。
更に、上記各ソフトウェア・プログラムを外部記憶媒体2405に記録しておき、上記通信装置の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜外部記憶装置2404を通じて当該ソフトウェア・プログラムが不揮発性メモリ2403に格納されるよう構成してもよい。
なお、上記の場合において、通信装置への各種ソフトウェア・プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは出荷後のメンテナンス段階等において、適当な治具を利用して当該通信装置内にインストールする方法を採用してもよい。また、各種ソフトウェア・プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等のように、現在では一般的な手順を採用してもよい。
そして、このような場合において、本発明は、係るソフトウェア・プログラムを構成するコード、あるいは係るコードが記録されたところの、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によって構成されると捉えることができる。
以上、本発明を、上述した模範的な実施形態に適用した例として説明した。しかしながら、本発明の技術的範囲は、上述した各実施形態に記載した範囲には限定されない。当業者には、係る実施形態に対して多様な変更又は改良を加えることが可能であることは明らかである。そのような場合、係る変更又は改良を加えた新たな実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれ得る。そしてこのことは、特許請求の範囲に記載した事項から明らかである。
本発明は、例えば、通信ネットワークに接続された通信装置から他の通信装置へ情報を配信する、情報配信システム等に適用可能である。
400 情報配信システム
401、402 通信ネットワーク
401a、402a ネットワーク制御装置
403、404、405、406、407、408、409 通信装置
501 コンテンツ管理部
502 ネットワーク接続制御部
503 コンテンツ情報記憶部
504 通信処理部
1600 通信装置
1601 コンテンツ管理部
2300 情報配信システム
2301A、2301B、2301N 通信ネットワーク
2302A 通信装置
2303 保有情報特定データ記憶部
2304 保有情報管理部
2305 ネットワーク接続制御部
2401 演算装置
2402 記憶装置
2403 不揮発性記憶装置
2404 外部記憶装置
2405 外部記録媒体
2406 ネットワークインタフェース

Claims (10)

  1. 1以上の通信装置が通信可能に接続された複数の通信ネットワークのうち、第1の通信ネットワークに通信可能に接続された前記1以上の通信装置に含まれる第1の通信装置であって、
    自装置が保有する1以上の情報を識別可能な第1の識別情報と、
    前記第1の通信ネットワークに接続された、前記1以上の通信装置に含まれる他の前記通信装置である第2の通信装置が保有する1以上の情報を識別可能な第2の識別情報と、を保持する
    識別情報記憶手段と、
    自装置に関する前記第1の識別情報を、前記第2の通信装置に対して送信し、
    前記第2の通信装置から送信された、当該第2の通信装置に関する前記第1の識別情報を受信し、その受信した前記第1の識別情報に基づいて、前記第2の識別情報を更新し、
    前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報とを比較した結果に基づいて、前記第2の通信装置に対して当該第2の通信装置が保有する特定の情報を要求し、
    前記第2の通信装置からの要求に応じて、当該第2の通信装置に対して自装置が保有する情報を送信する、
    保有情報管理手段と、
    前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報とを比較した結果に基づいて、自装置が前記第1の通信ネットワークから離脱するか否かを制御し、
    自装置が前記第1の通信ネットワークから離脱した場合に、前記複数の通信ネットワークのうち、自装置が接続可能な他の前記通信ネットワークである第2の通信ネットワークに接続するよう制御する
    ネットワーク接続制御手段と、
    を備えることを特徴とする、通信装置。
  2. 前記ネットワーク接続制御手段は、
    前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報とが一致した場合に、前記第1の通信ネットワークから離脱するよう自装置を制御することを特徴とする、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記ネットワーク接続制御手段は、
    自装置に対して前記第1の識別情報を送信した前記第2の通信装置の台数に基づいて、前記第1の通信ネットワークに接続された前記第2の通信装置の台数を計数し、
    当該計数した前記第2の通信装置の台数が、所定の基準値よりも大きい場合に、前記第1の通信ネットワークから離脱するよう自装置を制御することを特徴とする、
    請求項1又は請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記ネットワーク接続制御手段は、
    前記第1の通信ネットワークから離脱した後、所定の経過時間が経過した場合に前記第2の通信ネットワークに接続するよう自装置を制御することを特徴とする、
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信装置。
  5. 前記ネットワーク接続制御手段は、
    自装置が前記第1の通信ネットワークから離脱する際に、前記第2の通信装置に対して、自装置の離脱を通知することを特徴とする、
    請求項1乃至請求項4のいずれか通信装置。
  6. 上記保有情報管理手段は、前記第2の通信装置に対して、前記第1の識別情報を上記所定の経過時間よりも短い時間間隔で送信することを特徴とする
    請求項4に記載の通信装置。
  7. 第1の通信ネットワークと、
    第2の通信ネットワークと、
    当該第1の通信ネットワークに通信可能に接続された、少なくとも1以上の請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の第1の通信装置と、
    前記第2の通信ネットワークに通信可能に接続され、
    前記第2の通信ネットワークに接続された前記1以上の通信装置に含まれる他の前記通信装置である第3の通信装置から受信した前記第1の識別情報に基づいて、当該第2の通信ネットワークに接続された全ての前記第3の通信装置において保有される情報を識別可能な第3の識別情報を生成し、
    当該生成した第3の識別情報を配信する
    ネットワーク制御装置と、を有し、
    前記第1の通信装置において、前記ネットワーク接続制御手段は、
    前記ネットワーク制御装置から受信した前記第3の識別情報と、自装置に関する前記第1の識別情報との間に差分が存在する場合に、前記第1の通信ネットワークから離脱して、当該ネットワーク制御装置が接続された前記第2の通信ネットワークに接続するよう自装置を制御することを特徴とする、
    情報配信システム。
  8. 前記ネットワーク制御装置は、
    当該ネットワーク制御装置が接続された前記第2の通信ネットワークに、前記第1の通信装置が接続可能か否かを判定可能な接続可否情報を生成し、当該生成した接続可否情報を配信し、
    前記第1の通信装置における、前記ネットワーク接続制御手段は、
    前記ネットワーク制御装置から受信した前記接続可否情報に基づいて、前記第2の通信ネットワークに接続可能であると判断した場合に、自装置が前記第1の通信ネットワークから離脱して当該ネットワーク制御装置が接続された前記第2の通信ネットワークに接続するよう制御することを特徴とする、
    請求項7に記載の情報配信システム。
  9. 1以上の通信装置が通信可能に接続された複数の通信ネットワークのうち、第1の通信ネットワークに通信可能に接続された、前記1以上の通信装置に含まれる第1の通信装置が、
    自装置が保有する1以上の情報を識別可能な第1の識別情報と、前記第1の通信ネットワークに接続された、前記1以上の通信装置に含まれる他の前記通信装置である第2の通信装置が保有する1以上の情報を識別可能な第2の識別情報と、を保持し、
    自装置に関する前記第1の識別情報を、前記第2の通信装置に対して送信し、
    前記第2の通信装置から送信された、当該第2の通信装置に関する前記第1の識別情報を受信し、その受信した前記第1の識別情報に基づいて、前記第2の識別情報を更新し、
    前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報とを比較した結果に基づいて、前記第2の通信装置に対して当該第2の通信装置が保有する情報を要求し、
    前記第2の通信装置からの要求に応じて、当該第2の通信装置に対して自装置が保有する情報を送信し、
    前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報とを比較した結果に基づいて、自装置が前記第1の通信ネットワークから離脱するか否かを制御し、
    自装置が前記第1の通信ネットワークから離脱した場合に、前記複数の通信ネットワークのうち、自装置が接続可能な他の前記通信ネットワークである第2の通信ネットワークに接続するよう制御する、ことを特徴とする、情報配信方法。
  10. 1以上の通信装置が通信可能に接続された複数の通信ネットワークのうち、第1の通信ネットワークに通信可能に接続された、前記1以上の通信装置に含まれる第1の通信装置としてを制御するコンピュータに、
    前記第1の通信装置が保有する1以上の情報を識別可能な第1の識別情報と、前記第1の通信ネットワークに接続された、前記1以上の通信装置に含まれる他の前記通信装置である第2の通信装置が保有する1以上の情報を識別可能な第2の識別情報と、を保持する処理と、
    前記第1の通信装置に関する前記第1の識別情報を、前記第2の通信装置に対して送信し、
    前記第2の通信装置から送信された、当該第2の通信装置に関する前記第1の識別情報を受信し、その受信した前記第1の識別情報に基づいて、前記第2の識別情報を更新し、
    前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報とを比較した結果に基づいて、前記第2の通信装置に対して当該第2の通信装置が保有する情報を要求し、
    前記第2の通信装置からの要求に応じて、当該第2の通信装置に対して前記第1の通信装置が保有する情報を送信する処理と、
    前記第1の識別情報と、前記第2の識別情報とを比較した結果に基づいて、前記第1の通信装置が前記第1の通信ネットワークから離脱するか否かを制御し、
    前記第1の通信装置が前記第1の通信ネットワークから離脱した場合に、前記複数の通信ネットワークのうち、前記第1の通信装置が接続可能な他の前記通信ネットワークである第2の通信ネットワークに接続するよう制御する処理と、を実行させることを特徴とする、
    コンピュータプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017217379A1 (ja) * 2016-06-15 2017-12-21 日本電気株式会社 無線通信端末、無線通信システム、無線通信方法およびプログラムが記録された記録媒体

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