JP2016003846A - 発煙筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】一回の単純な動作だけで発煙筒内の発煙薬から発煙を起こすことができるよう操作性を向上させ、しかも不必要なときに発煙するといった事故を生じさせることがなくて安全な発煙筒を提供する。【解決手段】開口部2を有する有底筒状の容器本体3と、容器本体3の内部に収納された発煙薬7と、発煙薬7を発煙させる速火線8と、開口部2を覆蓋する覆蓋板4とを具備する発煙筒1において、覆蓋板4は、噴煙孔を備えると共に容器本体3の開口部2から脱離不能に容器本体3の開口部2に装着され、噴煙孔に装着された引抜栓体と、引抜栓体に結合されるとともに、容器本体3内に装填された発煙薬7に着火する速火線8に着火可能な位置に固定された点火薬を擦過することにより点火薬を発火させる摩擦線22と、引抜栓体を覆蓋するように容器本体3の開口部2側に装着されたキャップ6とを有する発煙筒1。【選択図】図2

Description

この発明は発煙筒に関し、さらに詳しくは、簡単な操作で確実に発煙させることができるとともに、不時の発煙を防止して安全性の高い発煙筒、更には簡単な操作で確実に発煙させることができ、しかも長期間の保存によっても発煙機能を失うことがなく、遭難地点が水域であっても確実に発煙機能を実現することのでき、不時の発煙を防止して安全性の高い発煙筒に関する。
発煙筒は、異常発生報知手段及び遭難救助用信号手段等として用いられている。特にダイバーやサーファーなどのマリンスポーツの愛好者が漂流事故に遭ったとき、及び海難事故若しくは航空機墜落事故で遭難者が海、河、湖等の水域で救助を求めるときには、人命救助のために前記愛好者又は遭難者の早期発見が要請されるので、前記水域において愛好者又は遭難者が迅速かつ正確に操作を行うことのできる発煙筒が必要となる。
このような状況下で用いられる発煙筒は、火薬の燃焼によって煙を視覚信号として発生させるものであり、容器本体内部に、発煙薬のほか、発煙薬を加熱するための加熱薬及び点火薬などの火薬を含んでいるのが一般的であり、点火の際には火薬と他の物とを摩擦させる必要がある。
従来、発煙筒を動作させるためには、容器本体と外蓋とを取り外したうえで、点火を開始させるための摩擦動作を別途行う必要があった。例えば、特許文献1には「このように構成された発煙筒1は、次のようにして使用する。すなわち、外蓋4を外し、点火星10を使用する場合、すり板等によって点火星10に点火すると、速火線11を介して着火薬13が着火する。」と記載されている(0041欄)。
また、特許文献2には「更に、発火薬の周囲を覆って装着された着脱自在なキャップと、キャップに設けた発炎筒用摺りつけ薬と、を備え、発炎筒として使用する際には、本体を前記本体ケースから抜き出して、キャップの発炎筒用摺りつけ薬と前記本体の発火薬を摩擦接触させて前記固形消火剤に点火する。」と記載されている(0009欄)。
特許文献1及び特許文献2に記載された従来の発煙筒では、着火操作として、本体と外蓋とを外した後に、それに加えて火薬と他の部品とを摩擦させる操作が必要であった。例えば、特許文献1に記載された発煙筒においては、プルトップ方式の外蓋4を筒体2から取り外す操作(特許文献1の段落番号0035、0041参照)、次いですり板等によって点火星10に点火する操作(特許文献1の段落番号0041参照)が必要である。
遭難者は通常の場合、遭難という非常事態に遭遇することにより気が動転していることがあり、そのように気が動転しているときには、平生は簡単な操作であるプルトップ方式の外蓋の開放操作やすり板等で点火星を発火させる操作を的確に行うことができないものである。また、遭難地点が水域であると、遭難者は例えば水しぶき、波濤等を受ける状況下で前記操作をすることを余儀なくされているから、例えば水しぶきを浴びるとすり板が湿ってしまったり、よしんば点火星に着火することができても水しぶきを浴びることにより点火星が消火してしまったりして、確実に速火線又は着火薬に火をつけることができない。したがって、特許文献1に開示された発煙筒は水域で使用する場合には確実に発煙筒を作動させることができないという問題点がある。
特許文献2に開示された発煙筒は、本体ケース14を外す操作、その後にキャップ26を外す操作、発煙筒擦り付け薬28と発火薬22とを擦り合わせるために、再び本体12に本体ケース14を被せるように装着する操作をすることにより、発火薬22の発火を実現している。
特許文献1に開示される発煙筒と同様に、遭難という非常事態に遭遇することにより気が動転している遭難者においては、複数の操作を手順よく実施するのは困難であり、まして本体ケース14に本体12を嵌め込む操作を一回で済ませることも困難である。
また、この特許文献2における発煙筒においては、固形消火剤20の燃焼による消火用のエアロゾル44を噴出させることができるように貫通孔として形成されたノズル部30を有するので、水域でこの発煙筒を使用する場合には、前記ノズル部30から発煙筒内部に水が浸入することにより消火器用摺り付け薬34、発火薬22、及び固形消火剤20のいずれか又は全てが湿ってしまって、その結果として発煙筒が確実に機能しない恐れが多分にある。
また、従来の発煙筒では、容器本体と外蓋との間の密封性が完全ではないという課題もある。例えば、1)陸上で長期間保存した場合、2)マリンスポーツの愛好者が水中で携帯した場合、3)雨天において携帯した場合、4)水中に誤って落とした場合、等の場合には、大気中の水分或いはしみ込んだ水分を火薬が吸収してしまったり、容器本体内部に水が侵入してしまったりすることによって、容器本体内部の火薬が失活してしまい、実際に発煙筒を使用する際に発煙動作不能に陥るという問題もある。発煙筒は、また、その発煙筒から発煙させる必要のないときには、不注意等によって不時の発煙がないようにしておかねばならない。そして発煙筒を作動させるときには、この発煙筒内部で発煙薬から煙を生じさせるための熱が発生するので、この熱によって操作者が発煙筒を持つことができない状態になってはならないという要請もある。
特許第4681282号公報 特開2011−167441号公報
この発明は、このような問題を解消し、一回の単純な動作だけで発煙筒内の発煙薬から発煙を起こすことができるよう操作性を向上させ、しかも不必要なときに発煙するといった事故を生じさせることがなくて安全な発煙筒を提供することをその課題とする。
また、この発明は、このような問題を解消し、簡単な一回の操作で発煙薬を発煙させることができ、また、水上等の水域であっても簡単な一回の操作で発煙機能を発揮させることのでき、しかも不必要なときに発煙するといった事故を生じさせることがなくて安全な発煙筒を提供することをその課題とする。
前記課題を解決するための手段は、
(1) 開口部を有する有底筒状の容器本体と、容器本体の内部に収納された発煙薬と、前記発煙薬を発煙させる速火線と、前記開口部を覆蓋する覆蓋板とを具備する発煙筒において、
前記覆蓋板は、噴煙孔を備えると共に前記容器本体の開口部から脱離不能に前記容器本体の開口部に装着され、
前記噴煙孔に装着された引抜栓体と、
前記引抜栓体に結合されるとともに、容器本体内に装填された発煙薬に着火する速火線に着火可能な位置に固定された点火薬を擦過することにより点火薬を発火させる摩擦線と、
前記引抜栓体を覆蓋するように容器本体の開口部側に装着されたキャップとを有する発煙筒であり、
(2) 前記引抜栓体は、割ピンで前記覆蓋板に固定されてなる前記(1)に記載の発煙筒であり、
(3) 前記引抜栓体は、前記割ピンに装着された引き環を備えてなる前記(2)に記載の発煙筒であり、
(4) 前記容器本体は、その外周面に摺動可能な把持用筒体を装着してなる前記(1)から(3)までのいずれか一項に記載の発煙筒であり、
(5) 前記摩擦線が長尺の芯線とその表面に設けられた擦り付け薬とを備え、前記摩擦線における前記擦り付け薬が点火薬に接触するように前記摩擦線が前記点火薬を貫通して成る前記(1)から(4)までのいずれか一項に記載の発煙筒であり、
(6) 前記速火線は、ケイ素40〜10質量%及び三酸化ビスマス60〜90質量%を含有し、点火薬は、塩素酸カリウム40〜60質量%、三硫化アンチモン20〜40質量%、デキストリン5〜25質量%及びセラック10〜20質量%の、硝酸塩無含有の組成物(但し、前記全成分の配合割合が100質量%になる様に前記含有量範囲から配合量が選択される。)であり、発煙薬は、塩素酸カリウム15〜30質量%、カラーチップ0〜20%、乳糖5〜25質量%、タルク0〜10質量%、みじん粉1〜5質量%、並びに煙着色料として赤色染料を含有するときには赤色染料45〜50質量%、煙着色料として緑色染料を含有するときには緑色染料45〜50質量%、煙着色料として黄色染料を含有するときには黄色染料45〜50質量%、煙着色料として青色染料を含有するときには青色染料45〜50質量%の組成物(但し、前記全成分の配合割合が100質量%になる様に前記含有量範囲から配合量が選択される。)である前記(1)から(5)までのいずれか一項に記載の発煙筒である。
この発明によれば、この発煙筒は引抜栓体を覆蓋するように容器本体の開口部側にキャップが装着されているので、この発煙筒を貯蔵、保管、運搬、装着等をしていて発煙筒を作動させる必要のない場合において、不時の発煙を生じさせることのない安全な発煙筒を提供することができる。つまり、キャップが装着されていると、引抜栓体を不注意等により引き抜いたりすることがなく、したがって、この発煙筒は、この発煙筒から発煙させて本来の発煙筒の使用時まで、発煙筒の性能を低下させることなく、この発煙筒を維持することができる。また、キャップが装着されていると、発煙筒を運搬し、発煙筒を移動させたりしているときに、不注意により引抜栓体を破損してしまうことがなく、したがって、この発明によると発煙筒を使用しなければならないとき、つまり発煙させる必要のあるときまで、発煙筒の機能を確実に保持乃至維持することができる。
この発明の発煙筒によると、キャップを外してから引抜栓体を引き抜くことにより、引抜栓体に結合された摩擦線も引き抜かれることになり、引き抜かれる摩擦線が点火薬を擦過することにより点火薬を発火させ、速火線近傍に配置されている点火薬の発火により確実に速火線が着火し、速火線の着火によって発煙薬に着火が及び、発煙薬の着火により発煙薬が発煙し、発煙した煙が噴煙孔を通じて発煙筒外に噴出する。したがって、引抜栓体の引抜動作という一回きりの簡単な操作により、発煙筒から確実に煙を噴出させることができる。
また、この発明によると、引抜栓体が割ピンで覆蓋板に固定されているので、割ピンを取り外さない限りこの発煙筒は動作しないから、不時の発煙を防止し、発煙の必要のあるときに確実に発煙させることのできる発煙筒を提供することができる。
この発明によると、引抜栓体が割ピンとこの割ピンに装着された引き環を備えているので、引き環を引っ張るだけで割ピンが引抜栓体の噴煙孔への固定を解除するとともに引抜栓体を噴煙孔から取り外すことができ、したがって、一回の引抜動作によって発煙を確実に行うことのできる発煙筒を提供することができる。
この発明の発煙筒は、容器本体がその外周面に摺動可能な把持用筒体を装着しているので、把持用筒体を容器本体から摺動させた後の発煙筒の軸線方向長さが、容器本体の底面から開口部までの軸線方向長さよりも長くなり、把持用筒体を把持する手に、容器本体の内部で煙を発生させるときの熱が、伝わりにくくなり、その結果として、この発煙筒から発煙させるという発煙筒の作動状態において操作者が把持する把持用筒体が熱くならない。また、把持用筒体を筒用本体から引き延ばすことにより発煙筒自体の軸線長さを長くすることができることにより、例えば救助者により発煙筒からの発煙状態を一層確実に視認することができるとともに、操作者が差し伸ばした手に持たれた発煙筒が波しぶきを被るという不都合な状態を避けることができる。したがって、この発明は、発煙状態を実現するこの発煙筒の作動時においても操作者は熱による妨げを受けることがなく、確実かつ安心して発煙操作をすることができ、更に遠方からでも発煙筒から噴出する発煙を容易に視認することができ、したがって、発煙筒を作動させて救援を待っている救難者をいち早く救助することができる発煙筒を提供することができる。
この発明の発煙筒は、前記摩擦線が長尺の芯線とその表面に設けられた擦り付け薬とを備え、前記摩擦線における前記擦り付け薬が点火薬に接触するように前記摩擦線が前記点火薬を貫通して成るので、摩擦線を結合する引抜栓体を噴煙孔から引き抜くことにより、摩擦線が点火薬を擦過して点火薬を着火させ、点火薬の着火により速火線が直ちに着火し、速火線の着火により発煙薬が着火して発煙薬から発煙が生じる。
よって、この発明は、引抜栓体を噴煙孔から引き抜くという動作だけで噴煙孔から発煙薬から生じた煙を確実に噴出させることのできる発煙筒を提供することができる。
この発明の発煙筒は、速火線が、ケイ素40〜10質量%及び三酸化ビスマス60〜90質量%を含有し、点火薬が、塩素酸カリウム40〜60質量%、三硫化アンチモン20〜40質量%、デキストリン5〜25質量%及びセラック10〜20質量%の、硝酸塩無含有の組成物(但し、前記全成分の配合割合が100質量%になる様に前記含有量範囲から配合量が選択される。)であり、発煙薬が、塩素酸カリウム15〜30質量%、カラーチップ0〜20%、乳糖5〜25質量%、タルク0〜10質量%、みじん粉1〜5質量%、並びに煙着色料として赤色染料を含有するときには赤色染料45〜50質量%、煙着色料として緑色染料を含有するときには緑色染料45〜50質量%、煙着色料として黄色染料を含有するときには黄色染料45〜50質量%、煙着色料として青色染料を含有するときには青色染料45〜50質量%の組成物(但し、前記全成分の配合割合が100質量%になる様に前記含有量範囲から配合量が選択される。)であるから、(1)発煙薬にミジン粉を含まない場合に比べて、発熱量が少なくなるので発煙している発煙筒による火傷の恐れを低減して安全に把持・操作することができ、発煙薬を水で混合乃至混練しやすくすることができ、(2)硝酸塩を含み、三硫化アンチモンを含まない点火薬に比べて発煙開始時間を例えば1分半以下に短縮することができる一方、発煙時間を長くするとともに発煙の勢いを増加させることができる。したがって、この発明は、例えば救難時に、短時間で鮮やかな煙を発出させることができるとともに発煙薬から煙を発するときの熱により火傷を心配することなく、安全に操作することができてしかも、長時間にわたって発煙を継続することができる発煙筒を提供することができる。
図1は、この発明の発煙筒の一例を示す正面図である。 図2は、この発明の発煙筒の一例を示す縦断面図である。 図3は、この発明の発煙筒の一例における覆蓋板に装填された引抜栓体を示す縦断面図である。 図4は、この発明の発煙筒の一例における支持体に装填された点火薬及び点火薬中を挿通する摩擦線を示す縦断面図である。 図5は、この発明の発煙筒の一例である上部筒体の上部を斜めから見た斜視図である。 図6は、この発明の発煙筒の一例としての操作手順を示す操作説明図である。
図1及び図2に示されるように、この発明の一例である発煙筒1は、開口部2を有する有底筒状の容器本体3と、前記容器本体3の開口部2を覆蓋閉鎖する覆蓋板4と、その覆蓋板4の装着部分より更に前記容器本体3の内部であってこの容器本体3の軸線方向に直交する面で容器本体3を閉鎖する支持板5と、前記容器本体3の開口部2及び前記覆蓋板4を覆うようにこの容器本体3に装着されたキャップ6と、前記容器本体3の内部に装填された発煙薬7と、前記発煙薬7を発煙させる速火線8と、前記容器本体3の底部側から容器本体3に装着された把持用筒体9とを有する。
前記容器本体3は、前記容器本体3の軸線方向における一端を開口する開口部2と、底部10と、底部10の縁辺からこの容器本体3の例えば中央部迄に形成される下部筒体11と、容器本体3の開口部2から前記下部筒体11までに至る上部筒体12とを有する有底の筒状体である。なお、下部筒体11の軸線方向長さは、発煙薬の装填量その他の要因により適宜に決定される。
また、前記下部筒体11には、把持用筒体9が挿入される。
この把持用筒体9は有底円筒体に形成され、把持用筒体9の外周面には、把持用筒体9の軸線を中心とする環状に形成された環状凹部9a及び環状凸部9bが交互に形成される。この環状凹部9a及び環状凸部9bはこの発煙筒を操作者が握り易く、また、しっかりと握ることができるように作用する。
上部筒体12の外周面には、把持用筒体9の外周面に設けられたのと同様の、上部筒体12の軸線を中心とする環状に形成された環状凹部12a及び環状凸部12bが交互に形成される。この環状凹部12a及び環状凸部12bはこの発煙筒を操作者が握り易く、また、しっかりと握ることができるように作用する。
下部筒体11の上部筒体12に近接する外周面には、上部係合用凹部11aが下部筒体11の中心軸線を中心にして一巡するように環状に形成される。下部筒体11の底部近傍の外周面には、下部係合用凹部11bが下部筒体11の中心軸線を中心にして一巡するように環状に形成される。
また、把持用筒体9の上部開口部近傍の内周面には上部係止用凸部9cが把持用筒体9の中心軸線を中心にして一巡するように環状に形成される。把持用筒体9の底部近傍の内周面には下部係止用凸部9dが把持用筒体9の中心軸線を中心にして一巡するように環状に形成される。
下部筒体11の上部係合用凹部11a及び下部係合用凹部11b、並びに把持用筒体9の上部係止用凸部9c及び下部係止用凸部9dが形成される位置は、下部筒体11に把持用筒体9を嵌合装着したときに、上部係合用凹部11aに上部係止用凸部9cが嵌り込み、また下部係合用凹部11bに下部係止用凸部9dが嵌まり込むように、適宜に決定され、また、下部筒体11の上部係合用凹部11a及び下部係合用凹部11b、並びに把持用筒体9の上部係止用凸部9c及び下部係止用凸部9dそれぞれの凹形状及び凸形状は、互いに相補して嵌まり込むように適宜の形状に設計される。
その結果として、下部筒体11に把持用筒体9を嵌合してなる発煙筒1を開口部2が上になるように立てた場合、上部係合用凹部11aに上部係止用凸部9cが嵌り込み、また下部係合用凹部11bに下部係止用凸部9dが嵌まり込むので、下部筒体11から把持用筒体9が脱落落下することがない。また、下部筒体11に嵌合している把持用筒体9を下部筒体11から引き抜くように把持用筒体9を下部筒体11の底部10に向かって引き下げると、下部係合用凹部11bに上部係止用凸部9cが嵌り込むことにより、把持用筒体9が下部筒体11から完全に引き抜くことができなくなる。その結果、把持用筒体9は、発煙薬7が装填されている下部筒体11から離れた位置にあることになる。下部係合用凹部11bに上部係止用凸部9cが嵌まり込んだ状態で、発煙薬7から煙が発生しても、煙が発生する際に生じる熱によって把持用筒体9が熱せられることがない。
なお、この例においては把持用筒体9は上部を開口する一個の有底円筒体で形成されているが、複数の有底円筒体を入れ子状態にして組み合わせることにより、例えば3個の有底円筒体を入れ子状態に組み合わせてなる把持用筒体とすると、外側の第1有底円筒体を引き出し、次いで第1有底円筒体の中に装填されていた第2有底円筒体の底部近傍を第1の有底円筒体の上部開口端近傍の適宜の手段により係合したまま第2有底円筒体を引き出し、次いで更に第2有底円筒体の中に装填されていた第3有底円筒体の底部近傍を第2の有底円筒体の上部開口端近傍の適宜の手段により係合したまま第2有底円筒体、及び第1有底円筒体からなる長尺の棒体となる。その結果、例えば遭難者が把持する発煙筒の発煙する先端を高い位置にすることができることになり、救助者による発煙視認が一層容易になるとともに、発煙筒の発煙噴出部位が波を受けることが少なくなる。
一方、この上部筒体12の下端部と下部筒体11の上端部とは段差が形成される。この段差は、下部筒体11に把持用筒体9を装着すると、把持用筒体9の上端縁が上部筒体12の下端縁と当接することになり、下部筒体11に把持用筒体9を挿入した場合に、把持用筒体9が更にそれ以上に軸線方向に沿って移動することができなくなる。
両端を開口する円筒状に形成された把持用筒体9の下端近傍の外周面には、装着リング13が取り付けられる。この装着リングは操作者例えばダイバーの適宜の部位に装着することができるので、この装着リングを介して操作者の身体に取付けれた発煙筒1は、ダイバーの活動中にダイバーの身辺から脱落することがない。
以上に説明した容器本体3等は一例であって、この発明における容器本体は、筒状体である限り様々の形状を有することができ、例えば有底の円筒形や有底の角筒形を有することができる。様々な形状を有することができる容器本体の中でも好適な形状は円筒形である。容器本体の形状はこの発煙筒を使用する状況、発煙筒を保管する状況等に応じて適宜に設計変更することができる。
容器本体3及び把持用筒体9の素材としては、耐水性を有し、かつ使用状況下で適度の強度を有する限り様々の素材を採用することができ、通常は、軽量化を達成するとともにコスト低減を図るために、合成樹脂若しくは厚紙等を採用することができる。
図3に示されるように、容器本体3の開口部2に取付けられた覆蓋板4は、開口部2における内周面に嵌着することのできる直径を有する円盤体に形成され、円盤体には円盤体の一方の面から他方の面へと貫通する噴煙孔14が形成され、その噴煙孔14の縁辺には筒状装着部15が立設するように設けられている。また、覆蓋板4である円盤体の周側面にはOリング16eが装着されている。この覆蓋板4を容器本体3の開口部2に、円盤体が容器本体3の軸線に直交するように、取り付けると、前記Oリング16eが覆蓋板4、容器本体3の内周面及び容器本体3の底部10により形成される内部空間と外部とが液密に遮断される。
覆蓋板4における筒状装着部15には、割ピン27を挿通するための貫通装着孔17a,17bが開設される。この貫通装着孔17a,17bそれぞれの中心軸線は共通であり、しかも覆蓋板4の中心軸線に直交する方向に開設されている。
覆蓋板4の噴煙孔14には引抜栓体16が液密に嵌着されている。つまり、引抜栓体16の中央胴部16aの外周面が前記筒状装着部15の内周面に密着するように、中央道部16aの直径が決定される。また、この引抜栓体16の中央胴部16aには段差が設けられていて、中央胴部16aの段差が、筒状装着部15の内周面に形成された段差に当接することにより、筒状装着部15に中央胴部16aを嵌め込んだときに、中央胴部16aの段差と筒状装着部15の内周面に形成された段差とが当接することにより、中央胴部16aが噴煙孔14の一方の面から他方の面へと通り抜けることができないようになっている。中央胴部16aの外周面にはOリング16eが装着されており、このOリング16eにより筒状装着部15の内周面と中央胴部16aの外周面との液密性が達成される。
引抜栓体16における中央胴部16aには、引抜栓体16の中心軸線に直交する直径方向に沿って貫通装着孔16cが開設される。貫通装着孔16cの開設位置及び貫通装着孔16cの口径は、中央胴部16aを筒状装着部15に嵌着した場合に、筒状装着部15における貫通装着孔17a,17bと中央胴部16aの貫通装着孔16cとがそれらの中心軸線が一直線状に共通となるように、適宜に決定される。別言すると、貫通装着孔17a,17bと中央胴部16aの貫通装着孔16cとに割ピン27を挿入することができるように、筒状装着部15の貫通装着孔17a,17bと中央胴部16aの貫通装着孔16cとのそれぞれの開設位置、及び口径等が適宜に決定される。
中央胴部16aの一方の端面、つまり筒状装着部15に中央胴部16aを嵌着した場合に筒状装着部15の一端開口部と一致する端面には突出部18が立設形成される。突出部18には、引抜紐19が取り付けられる。引抜紐19を突出部18に取付ける手段は、引抜紐19を引っ張ったときに、引抜紐19が突出部18から外れることがないように仕組まれている限り特に制限がない。図5に示される例にあっては、突出部18の外周面に設けた溝、及び突出部18の中心軸線に直交する方向に開設した貫通孔16dに引抜紐19を取付けている。
この引抜紐19には、引抜紐19の操作性を良好にするためのリング状の引き環20が取り付けられ、また引き環20は割ピン27に結合されている。つまり、引き環20を指にひっかけて引き環20を引っ張ると引抜紐19が引っ張られると同時に割ピン27が貫通装着孔16c,17a,17bから抜き出されるようになっている。この割ピン27は、発煙筒1を作動させない状況下で、不注意等により引き抜き栓体16を筒状装着部15から不意に引き抜かせないようにしている。したがって、この割ピン27を有する発煙筒は、発煙筒1を動作させる状況以外の状況で、不意若しくは不時に発煙することがなくて安全であり、確実に発煙動作をさせることができる。
また、この中央胴部16aの前記突出部18の形成面とは反対側の面、つまり図4においては下面に、取り付け孔21が開設される。図4に示されるように、この取り付け孔21には摩擦線22が取り付けられる。
前記キャップ6は、図1及び図2に示されるように、前記引抜栓体16を覆蓋するように、容器本体3の開口部、即ち上部筒体12の開口部に装着される。キャップ6を容器本体3の開口部に装着することができるのであれば、キャップ6と容器本体3の開口部との装着形態に特に制限がなく、Oリングの利用等を採用することができる。キャップ6の構造を簡単にするのであれば、キャップ6を弾性のあるゴム製にするのが良い。
図2に示されるように、容器本体3の開口部2よりも更に内側に位置する容器本体3の内部には、支持板5が装着される。この例では、支持板5は円盤体に形成される。
図4に示されるように、支持板5の例えば中心部には点火薬23を装填するための装填孔24が開設されるとともに、支持板5の適宜の位置に煙を通過させるための一つ以上の適宜の数の通過孔25が開設される。なお、点火薬23を装填するための装填孔24は円形であるに限らず、点火薬23を支持板5に装填することができる限り適宜の形状を採用することができる。また、通過孔25の形状も円形であるに限らず、煙を通過させることができる限り適宜の形状を採用することができる。なお、点火薬23の支持板5への装填位置は中心部に限定されることがなく、設計上の適宜の位置であってよい。
図4に示されるように、前記点火薬23には摩擦線22が貫通している。摩擦線22の一端が、図3に示される取り付け孔21に結合されている。したがって、引抜栓体16を引っ張って中央胴部16aを筒状装着部15から引き抜くと、摩擦線22も引っ張られて点火薬23内を摩擦線22が移動することにより点火薬23と摩擦線22との接触部分で摩擦が生じる。
ここで、図4に示されるように、摩擦線22は芯線とこの芯線の表面に形成された擦り薬層とで形成される。前記芯線は、引抜栓体16を筒状装着部15から勢いよく引き抜く動作によっても破断乃至切断しない程度の強度を有する部材であればよく、例えば、麻、木綿等の天然繊維で形成された撚り紐、金属細線、金属製の鎖等で形成することができる。擦り薬層は擦り薬を含有する被覆層又は例えば撚り紐等に含浸された含浸層として形成することができる。擦り薬は、例えば赤燐、ガラス粉及びデキストリンの混合物として形成することができ、それらの配合割合は点火薬との組合せで適宜に決定することができる。擦り薬の一例として赤燐50質量%、ガラス粉30質量%及びデキストリン20質量%を挙げることができるが、このような配合に限定されるものではない。
摩擦線22の長さは、点火薬23を通過して支持板5の、発煙薬7に向かう面から更に延在することにより摩擦線22と点火薬23との摩擦により点火薬23が着火するに十分な長さに調節される。
前記点火薬23は、後述する摩擦線との摩擦により発火して速火線8を着火する。点火薬23は、例えば塩素酸カリウム40〜60質量%、三硫化アンチモン20〜40質量%、デキストリン5〜25質量%及びセラック10〜20質量%の、硝酸塩無含有の組成物(但し、前記全成分の配合割合が100質量%になる様に前記含有量範囲から配合量が選択される。)が好ましい。硝酸塩を含有しない点火薬23は、火薬類取締法で規定する火薬ではない。したがって、この発煙筒を製造するに当たって、製品として販売届による販売及び貯蔵等の規制を受けることがない。
もっとも、火薬類取締法の規制を受けてもよい状況下にあっては、点火薬を、塩素酸カリウム55〜65質量%、硝酸バリウム10〜20質量%、セラック10〜12質量%、木炭末7〜10質量%、及びデキストリン5〜10質量%の火薬組成物(但し、前記全成分の配合割合が100質量%になる様に前記含有量範囲から配合量が選択される。)として形成することができる。この発明における点火薬は、前記火薬組成物に限られずに、発煙筒の技術分野、及び信号発煙筒の技術分野における点火薬も使用することができる。
点火薬23の装填量は、発煙筒の規模及び発煙筒の使用状況等に応じて変わるので一概に決定することができないが、速火線8に着火することができる必要な量として適宜に決定することができる。
容器本体3の内部には、例えば1個以上、例えば3個の発煙薬7が積み重ねるようにして配置される。3個の発煙薬7は中心部を空洞にしたドーナツ状又は円環盤状体に形成されている。尚、この発煙薬7の形状については、発煙筒1の内部空間の形状、発煙筒1の大きさ等に応じて適宜に決定することができる。
発煙薬7は、加熱により燃焼することなく染料等が蒸発し、その蒸気が発煙筒外に噴出したときに外気によって冷却されて液滴化し、白色又は着色した煙を発出することができるように調製される限り特に制限がない。好適な発煙薬7は、塩素酸カリウム15〜30質量%、カラーチップ0〜20%、乳糖5〜25質量%、タルク0〜10質量%、みじん粉1〜5質量%、並びに煙着色料として赤色染料を含有するときには赤色染料45〜50質量%、煙着色料として緑色染料を含有するときには緑色染料45〜50質量%、煙着色料として黄色染料を含有するときには黄色染料45〜50質量%、及び、煙着色料として青色染料を含有するときには青色染料45〜50質量%の組成物(但し、前記全成分の配合割合が100質量%になる様に前記含有量範囲から配合量が選択される。)である。また、煙着色としてその他の染料を含有するときには上記染料の組み合わせの組成物として発煙薬を構成することができる。この組成物を発煙薬として採用すると、発煙の色味と噴出の勢いを強くすることができ、発煙開始時間を1分半以下に短縮することができるとともに発煙継続時間を長期化することができ、発熱量を比較的に少なく抑制することができるので安全な発煙筒とすることができ、またみじん粉を使用するので水で混練乃至混合することによって均一な配合となった発煙薬とすることができる。
発煙薬から赤色、緑色、及び紫色等の発煙を生じさせる染料としては、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイド染料、硫化染料、トリフェニルメタン染料、ピラゾロン染料、スチルベン染料、ジフェニルメタン染料、キサンテン染料、アリザリン染料、アクリジン染料、キノンイミン染料(アジン染料、オキサジン染料、チアジン染料)、チアゾール染料、メチン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料などの多種多様のものから適宜に選択することができる。代表例として、赤色染料としてN−メチルアミノアントラキノン等、黄色染料としてソルベントイエロー等を挙げることができる。特許文献1の段落番号0046欄に記載された発煙薬(固形パラフィン55質量%及び重炭酸ナトリウム45質量%)もこの発明の発煙筒における白色発煙可能な発煙薬として使用することができる。
容器本体3の内部に3個の発煙薬7を積み重ねるようにして配置された3個の発煙薬7の積み重ね体の中心部に形成された空間には、速火線8が配置される。
速火線は、速火線自体の燃焼により発煙薬を加熱させることができればよく、好ましくは燃焼速度が2cm/秒以上である。好適な速火線は、ケイ素40〜10質量%及び三酸化ビスマス60〜90質量%を含有する組成物である。ケイ素と三酸化ビスマスとからなる組成物の速火線は、火薬類取締り法で規定する火薬ではない。したがって、前記組成物からなる点火薬は、火薬類取締法によって各種の規制を受けることなく製造されることができるという利点がある。また火薬類取締り法による規制を受けることを厭わないときには、市販品として「速火線」の商品名で販売されている火薬類を使用することができる。例えば、速火線として、木綿糸や麻糸の芯線に黒色火薬が塗布されたものを使用することができる。
次にこの発明の発煙筒の作用について説明する。
例えばこの発煙筒を所持する人が遭難して海上に浮遊しているとする。遭難者がこの発煙筒を例えば腰や胸に装着するとすれば、海上に浮遊する遭難者の腰や胸は水没しているので、遭難者に装着されている発煙筒は水面下にあり得る。
この発煙筒1が水面下にあっても、覆蓋板4はOリング16eで上部筒体12の開口部2の内周面に装着され、支持板5の外周縁が固定リング26(図2参照)で上部筒体12の内周面に装着されている。
遭難者がこの発煙筒1を取り出し、水面上にこの発煙筒1を取り上げ、例えば左手で発煙筒1の容器本体3における上部筒体12をグリップし、右手で把持用筒体9を下部筒体11に沿って引き下げる。把持用筒体9を下部筒体11に沿って引き下げ切った状態が、図6の(c)に示される。遭難者は次いでキャップ6を上部筒体12の開口部2から取り外す。そうすると、図6の(c)に示される状態となり、発煙筒1自体の軸線方向長さが長くなる。なお、把持用筒体9を引き下げる動作とキャップ6と取り外す動作とは、いずれが先であってもよい。
次いで図5及び図6の(d)に示すように、引き環20を引き起こし、引き環20を引っ張ることにより割ピン27を貫通装着孔17a、16c、17bから引き抜く。そして更に引き環20を、図6の(d)(e)に示すように、上方に引っ張る。引き環20の引っ張りと共に引抜紐19も引っ張る。
図6の(e)に示すように、引抜紐19に結合されている引き環20を勢いよく引っ張ると、摩擦線22も引っ張られて、点火薬23内を移動して点火薬23と摩擦線22とで摩擦が生じて点火薬23が着火する。
点火薬23が発火すると点火薬23の近傍に配設されている速火線8の先端部8Aが発火する。速火線8の先端部8Aが着火すると速火線8の先端から末端へと着火が進行する。
速火線8の着火により発煙薬7に熱エネルギーが伝達されて発煙薬7中の成分が蒸発する。点火薬23の着火、速火線8の着火及び発煙薬7の加熱により、容器本体3が加熱されるが、遭難者は把持用筒体9を把持することにより、容器本体3の加熱による発煙筒1を保持するのが困難になることもなく、また、容器本体3の加熱により火傷等を負う危険性を低減することができる。つまり、発煙筒1に把持用筒体9が備わっていることにより、この発煙筒1は安全に発煙操作をすることができる。発煙薬7中の成分の蒸発による膨張による蒸発物の圧力により支持板5における通過孔25及び筒状装着部15の噴煙孔14を通じて、図6の(f)に示されるように、発煙筒1から勢いよく煙28が空中を上昇していく。
発煙薬中に含まれる染料の種類に応じて空中を上昇する煙は着色されており、赤の発煙、緑の発煙、黄色の発煙等が空中を上昇する。
したがって、この遭難者を救助するために遭難現場に到着する航空機又は船舶は、空中に立ち上がる発煙、あるいは着色された発煙を視認することにより、遭難者の所在位置を確実に認識することができ、迅速な救助活動を実施することができるようになる。
1 発煙筒
2 開口部
3 容器本体
4 覆蓋板
5 支持板
6 キャップ
7 発煙薬
8 速火線
8A 先端部
9 把持用筒体
9a 環状凹部
9b 環状凸部
9c 上部係止用凸部
9d 下部係止用凸部
10 底部
11 下部筒体
11a 上部係合用凹部
11b 下部係合用凹部
12 上部筒体
12a 環状凹部
12b 環状凸部
13 装着リング
14 噴煙孔
15 筒状装着部
16 引抜栓体
16a 中央胴部
16c 装着貫通孔
16e Oリング
16d 貫通孔
17a 装着貫通孔
17b 装着貫通孔
18 突出部
19 引抜紐
20 引き環
21 取り付け孔
22 摩擦線
23 点火薬
24 装填孔
25 通過孔
26 固定リング
27 割ピン
28 煙

Claims (6)

  1. 開口部を有する有底筒状の容器本体と、容器本体の内部に収納された発煙薬と、前記発煙薬を発煙させる速火線と、前記開口部を覆蓋する覆蓋板とを具備する発煙筒において、
    前記覆蓋板は、噴煙孔を備えると共に前記容器本体の開口部から脱離不能に前記容器本体の開口部に装着され、
    前記噴煙孔に装着された引抜栓体と、
    前記引抜栓体に結合されるとともに、容器本体内に装填された発煙薬に着火する速火線に着火可能な位置に固定された点火薬を擦過することにより点火薬を発火させる摩擦線と、
    前記引抜栓体を覆蓋するように容器本体の開口部側に装着されたキャップとを有する発煙筒。
  2. 前記引抜栓体は、割ピンで前記覆蓋板に固定されてなる前記請求項1に記載の発煙筒。
  3. 前記引抜栓体は、前記割ピンに装着された引き環を備えてなる前記請求項2に記載の発煙筒。
  4. 前記容器本体は、その外周面に摺動可能な把持用筒体を装着してなる前記請求項1から3までのいずれか一項に記載の発煙筒。
  5. 前記摩擦線が長尺の芯線とその表面に設けられた擦り付け薬とを備え、前記摩擦線における前記擦り付け薬が点火薬に接触するように前記摩擦線が前記点火薬を貫通して成る請求項1から4までのいずれか一項に記載の発煙筒。
  6. 前記速火線は、ケイ素40〜10質量%及び三酸化ビスマス60〜90質量%を含有し、点火薬は、塩素酸カリウム40〜60質量%、三硫化アンチモン20〜40質量%、デキストリン5〜25質量%及びセラック10〜20質量%の、硝酸塩無含有の組成物(但し、前記全成分の配合割合が100質量%になる様に前記含有量範囲から配合量が選択される。)であり、発煙薬は、塩素酸カリウム15〜30質量%、カラーチップ0〜20%、乳糖5〜25質量%、タルク0〜10質量%、みじん粉1〜5質量%、並びに煙着色料として赤色染料を含有するときには赤色染料45〜50質量%、煙着色料として緑色染料を含有するときには緑色染料45〜50質量%、煙着色料として黄色染料を含有するときには黄色染料45〜50質量%、煙着色料として青色染料を含有するときには青色染料45〜50質量%の組成物(但し、前記全成分の配合割合が100質量%になる様に前記含有量範囲から配合量が選択される。)である前記請求項1から5までのいずれか一項に記載の発煙筒。
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