JP2016002616A - ホースバンド取付工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】1回の握り動作だけで1回のホースバンド取付作業を完結させることができると共に、工具を誤って落としても誤動作することがなく、而も空打ちを防止する。
【解決手段】2つの柄部2b、3bを閉じていくことにより2つの挟持部2a、3aでホースバンド10の2つの摘み部12、13を挟持して、本体11の径を所定の大きさまで拡張させると、レバー6を第1の回転方向に回転させる当該レバーの部位に当接される連結軸解放部材8を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、管の接続端外周部に装着するためのホースにホースバンドを装着する際、ホースバンドの径を拡張させてホースを挿通し易くするホースバンド取付工具に関する。
自動車のラジエータのアッパ・ホース取付口及びロア・ホース取付口にラジエータホースを締め付けて装着するためにホースバンドが使用されている。ホースバンドは図7(A)、(B)に示すように、弾性力を有する帯状部材が環状101に形成されると共に帯状部材の両端部を交差させて摘み部102、103が形成され、ラジエータホースHを環状部位101の弾性力によって外周から締め付けることで、当該ラジエータホースHがホース取付口から外れてしまうことや当該ホース取付口からの水漏れを防ぐことができる。
このホースバンド100は自然状態では図7(A)に示すように、径が縮小することでラジエータホースHを外周から締め付けることができるが、ホースバンド100をラジエータホースの端部外周に取り付けるためには図7(B)に示すように、摘み部102、103を挟持して環状部位101の径を拡張させて、その中にラジエータホースHを挿通させなければならない。このようにしてホースバンド100の環状部位101の径を拡張するために、下記のようなプライヤが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このプライヤは、一対の把持部と一対の挟持部とを交差する一対のアームによって形成され、一方のアームは第1把持部及び第1挟持部を有し、他方のアームは第2把持部及び第2挟持部を有している。一方のアームは、第1把持部から第1挟持部にかけて一部材で形成されている。
これに対して他方のアームは、第2挟持部に対して第2把持部が軸支され、第1挟持部及び第2挟持部で部品を挟み込んだときに、第2把持部に働くトルクが所定値以上になったところで、第2把持部を第1把持部側へ屈曲させるクランク機構と、第2把持部のクランク機構による屈曲動作を検出して信号を発信する発信機と、部品のない状態で第1挟持部及び第2挟持部同士が当たらないように第1把持部及び第2把持部間の内側への揺動を規制するストッパとを備えている。即ち、他方のアームは、第2把持部及び第2挟持部間にクランク機構を介在して形成されている。
このように構成されたプライヤは、ホースバンド100の2つの摘み部102、103を挟持することなく第1把持部及び第2把持部を握ってしまう、所謂空打ちの場合、クランク機構が屈曲することなく第1把持部及び第2把持部間の内側への揺動をストッパで規制することができる。したがって、作業者が空打ちした場合には、発信機は検出信号を発信せず、ホースバンド100を挟持したときには検出信号を発信するので、ホースバンド100を挟持したことを正確に検出することができる。
また、ホースバンド100の環状部位101の径を拡張するために、下記のようなホースバンド取付工具が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このホースバンド取付工具は図8(A)に示すように、挟持部112a、113a及び当該挟持部から延設されている柄部(図示せず。)から形成されている一対のプライヤ本体112、113と、一対のプライヤ本体112、113を交差させた状態で連結するために、当該一対のプライヤ本体112、113の相互対面する一方の対面部位には他方の対面部位に向かって突出する連結軸114が設けられると共に、他方の対面部位には連結軸114を回動自在に支持する貫通孔115、116が2ヶ所に形成され、2つの柄部の開閉に応じて連結軸114を支点にして2つの挟持部112a、113aを開閉させるプライヤ連結機構とを備えている。なお、連結軸114は円形を平行の2線で切り欠いた略楕円形状に形成され、円形部は貫通孔115、116内で摺動可能に嵌合される大きさに設定されている。
プライヤ連結機構は、連結軸114の切欠部が嵌合した状態でスライド可能なスライド孔117が2つの貫通孔115、116間に切り欠かれ、且つ2つの柄部を閉じていくことにより2つの挟持部112a、113aでホースバンド100の2つの摘み部102、103を挟持して、本体101の径が所定の大きさまで拡張すると、ホースバンド100の本体101の弾性力によって連結軸114が当該スライド孔117をスライドして第1の貫通孔115から第2の貫通孔116に移動するように構成され、連結軸114がスライド孔117をスライドするとその動きを検知するレバースイッチ(図示せず。)を備えている。
このように構成されたホースバンド取付工具111は、ラジエータホースHが挿通されたホースバンド100で当該ラジエータホースHを締め付けるには図8(A)に示すように、予めねじりコイルばね(図示せず。)の弾性力によって強制的に開いている、所謂初期状態の一対のプライヤ本体112、113でホースバンド100の2つの摘み部102、103を摘む。
そして、図8(B)に示すように、2つの柄部(図示せず。)を閉じていくことにより2つの挟持部112a、113aでホースバンド100の摘み部102、103を環状101の弾性力に抗して挟持していくと、連結軸114が第1の貫通孔115から徐々にスライド孔117に嵌まり込む方向に回転しながらスライドしていく。
さらに、2つの柄部を閉じてホースバンド100の環状101の径が所定の大きさまで拡張すると、連結軸114がスライド孔117に嵌まり込むので、図8(C)、(D)に示すように、ホースバンド100の環状101の弾性力によって連結軸114がスライド孔117をスライドして第2の貫通孔116に嵌合する。以下、この位置を、「ホースバンド復帰位置」という。この際、連結軸114がレバースイッチのレバーを傾動させることから、スイッチがオンされ送信器から検知信号が発信されるので、受信器が配置されている所でホースバンド100の環状101が確実にホースを外周から締め付けたことを確認することができる。
なお、図8においては(A)は符号を付して(B)〜(H)は符号を付していないが、(B)〜(H)は(A)と同様の部品しか示していないので、符号を省略してある。
特開2000−271873号公報 特開2011−152606号公報
しかしながら、背景技術に記載したプライヤでは、第2把持部のクランク機構による屈曲動作を検出して発信機から信号を発信する構造なので、プライヤを誤って落とした場合や、ホースバンド100以外の被挟持物を挟持した場合においてもホースバンド100の2つの摘み部102、103を挟持したものと判定してしまう虞があった。また、このような構造なので、ホースバンド100以外の被挟持物を挟持するための一般的なプライヤとして利用することができなかった。
また、背景技術に記載したホースバンド取付工具111では、一対のプライヤ本体112、113を初期状態に戻すために、図8(A)〜(D)に示すホースバンド100で当該ラジエータホースHを締め付けるための一対のプライヤ本体112、113を握る第1の握り動作とは別に、図8(E)〜(H)に示す一対のプライヤ本体112、113による第2の握り動作が必要になる難点があった。即ち、一対のプライヤ本体112、113を初期状態に戻すために、2つの挟持部112a、113aをホースバンド100の2つの摘み部102、103から外し(図8(E))、再度、一対のプライヤ本体112、113を握り締めていくことで、ねじりコイルばねの弾性力によって連結軸114を第2の貫通孔116からスライド孔117を介して第1の貫通孔115に移動させ(図8(F)、(G))、一対のプライヤ本体112、113を初期状態に戻さなければならなかった(図8(H))。したがって、1回のホースバンド取付作業において、2回の握り動作が必要になるので、作業者への作業負担が倍増することになる。
さらに、背景技術に記載したホースバンド取付工具111では、ホースバンド100をラジエータホースHに挿通して当該ラジエータホースHを締め付けるためのホースバンド復帰位置が、2つの貫通孔115、貫通孔116の直径及びスライド孔117の長さと、連結軸114の直径の大きさとで決まるので、異なるサイズのホースバンド100には流用できない難点があった。また、このような構造なので、ホースバンド100以外の被挟持物を挟持するための一般的なプライヤとして利用することができなかった。
また、背景技術に記載したホースバンド取付工具111では図9に示すように、連結軸114の角部(例えばBの位置)と、プライヤ本体113の2つの貫通孔115、貫通孔116及びスライド孔117が交差する角部(例えばAの位置)とが、連結軸114の回転運動やスライド運動により擦れて摩耗することになるので、その摩耗量によっては工具の空打ちの原因になっていた。
本発明は、このような従来の難点を解消するためになされたもので、1回の握り動作だけで1回のホースバンド取付作業を完結させることができると共に、工具を誤って落としても誤動作することがなく、而も空打ちを防止することができるホースバンド取付工具を提供することを目的とする。
また、本発明は、異なるサイズのホースバンドにも流用できるホースバンド取付工具を提供することを目的とする。
また、本発明は、一般的なプライヤとして利用することができるホースバンド取付工具を提供することを目的とする。
また、本発明は、誤動作によってホースバンドの2つの摘み部を挟持したものと判定することを防ぐことができるホースバンド取付工具を提供することを目的とする。
上述の目的を達成する本発明の第1の態様であるホースバンド取付工具は、弾性力を有する帯状部材が環状に形成された本体と、本体の両端部が交差してから当該本体の径の略放射方向に向かって屈曲した状態で当該両端部に延設されている2つの摘み部とから構成されているホースバンドを、2つの摘み部を本体の弾性力に抗して挟持することでホースに装着するものである。なお、本明細書において「延設」とは延びた状態で設けることを意味する。
このようなホースバンド取付工具は、挟持部及び当該挟持部から延設されている柄部から形成されている一対のプライヤ本体と、一対のプライヤ本体を交差させた状態で連結するために、当該一対のプライヤ本体の相互対面する一方の対面部位には他方の対面部位に向かって突出するように連結軸が軸支されると共に、他方の対面部位には一方の対面部位から突出した連結軸がスライド可能に嵌合される長円孔が形成され、2つの柄部の開閉に応じて連結軸を支点にして2つの挟持部を開閉させる際、連結軸をスライドさせる長円孔の両端の円弧中心を変更することによって2つの挟持部の拡開量を変更させるプライヤ連結機構と、長円孔が形成されたプライヤ本体に第1のピンで回動自在に支持され、第1のピンを回動中心にして第1の回転方向に回転すると連結軸を長円孔内で2つの挟持部の拡開量を最小にする位置に固定させると共に、連結軸が長円孔内で2つの挟持部の拡開量を増加させる方向にスライドするとそのスライド量に応じて第1のピンを回動中心にして第1の回転方向とは逆方向となる第2の回転方向に回転していくように形成されたストッパと、長円孔が形成されたプライヤ本体に第2のピンで回動自在に支持されると共に、ストッパに第1のリンクピンを介して一端が回動自在に連結されるリンク部材の他端に第2のリンクピンを介して回動自在に連結され、第2のピン、第1のリンクピン及び第2のリンクピンが同一直線上に位置するデッドポイントの場合にはストッパで連結軸を長円孔内で2つの挟持部の拡開量を最小にする位置に固定させるレバーと、第2のピンに巻装され、一方の腕の端部が、連結軸が軸支されたプライヤ本体に固定され、他方の腕がリンク部材の他端に係合され、ストッパが第1の回転方向に回転するようにリンク部材の他端に対して弾性力を付与するねじりコイルばねと、連結軸が軸支されたプライヤ本体に固定され、2つの柄部を閉じていくことにより2つの挟持部でホースバンドの2つの摘み部を挟持して、本体の径を所定の大きさまで拡張させると、レバーを第1の回転方向に回転させる当該レバーの部位に当接される連結軸解放部材とを備えているものである。なお、本明細書において「挟持」とは挟んだ状態で支持することを意味する。また、「軸支」とは軸を回転可能に支持することを意味する。また、本明細書において「回動」とは正逆方向に円運動することを意味する。また、本明細書において「巻装」とは、外側を巻いた状態に装うことを意味する。
このような第1の態様であるホースバンド取付工具は、工具が初期状態、即ち、使用前においては、ねじりコイルばねの弾性力で第1の回転方向に強制的に回転するストッパによって、連結軸が長円孔内で2つの挟持部の拡開量を最小にする位置に固定されると共に、第2のピン、第1のリンクピン及び第2のリンクピンがデッドポイントで固定されている。
この初期状態の工具で、連結軸を長円孔内の2つの挟持部の拡開量を最小にする位置で回転させることで一対のプライヤ本体の2つの柄部で2つの挟持部を開いた状態からホースバンドの2つの摘み部を挟持するにあたり、連結軸開放部材は、2つの柄部を閉じていくことにより2つの挟持部でホースバンドの2つの摘み部を挟持して、本体の径が所定の大きさまで拡張すると、レバーを第1の回転方向に回転させる当該レバーの部位に当接する構造であることから、さらに、2つの柄部を閉じていくことで、レバーが第2のピンを回動中心にして第1の回転方向に回転するので、ストッパはリンク部材を介して第2の回転方向に回転していくことになる。これにより、連結軸が長円孔内で2つの挟持部の拡開量を増加させる方向にスライドするので、2つの挟持部が長円孔のスライド長さだけ開くことによりホースバンドの2つの摘み部を本体の弾性力により元の位置に戻すことができる。したがって、ホースバンドは本体の弾性力によってホースを締め付けることができるようになる。
また、この状態において、ホースバンドの2つの摘み部から2つの挟持部を外すと、ホースバンドの本体の弾性力が2つの挟持部に付与されなくなるので、ねじりコイルばねの弾性力によりストッパがリンク部材を介して第1の回転方向に強制的に回転することになる。これにより、連結軸が長円孔内の2つの挟持部の拡開量を最小にする位置にスライドするので、ホースバンドの2つの摘み部から2つの挟持部を外すだけで、工具を初期状態にすることができる。
本発明の第2の態様は第1の態様であるホースバンド取付工具において、第2のピン、第1のリンクピン及び第2のリンクピンが同一直線上に位置するデッドポイントの状態で、ストッパが第1の回転方向に回転しないようにリンク部材に当接するストッパピンが、長円孔が形成されたプライヤ本体に突設されているものである。
このような第2の態様であるホースバンド取付工具によれば、ねじりコイルばねにかかる負荷を軽減させることができるので、ねじりコイルばねの耐久性が向上する。
本発明の第3の態様は第1の態様又は第2の態様であるホースバンド取付工具において、連結軸解放部材は、レバーの部位に先端を当接させる調整ボルトと、調整ボルトが螺合され、連結軸が軸支されたプライヤ本体に固定される調整ボルト用支持部材と、調整ボルト用支持部材から予め設定された長さだけ突出した調整ボルトの位置を固定するために当該調整ボルトに螺合される締結ナットとから構成されているものである。
このような第3の態様であるホースバンド取付工具によれば、調整ボルトを調整ボルト用支持部材から予め設定された長さだけ突出させ、締結ナットでその突出状態で調整ボルトを固定させることができるので、サイズの異なる複数のホースバンドに1つのホースバンド取付工具で対応させることができる。
本発明の第4の態様は第3の態様であるホースバンド取付工具において、調整ボルトの先端がレバーの部位に当接しないように調整ボルト用支持部材を回転移動させる回転手段を備えているものである。
このような第4の態様であるホースバンド取付工具によれば、回転手段で調整ボルトの先端がレバーの部位に当接しないように調整ボルト用支持部材を回転移動させると、一般的なプライヤとして利用することができる。
本発明の第5の態様は第1の態様乃至第4の態様のうち何れか1つの態様であるホースバンド取付工具において、連結軸に一端が固定され、他端が、長円孔が形成されたプライヤ本体の所定位置に固定され、連結軸を長円孔内で2つの挟持部の拡開量を最小にする位置の方向に常時引っ張る引張りばねを備えているものである。
このような第5の態様であるホースバンド取付工具によれば、ねじりコイルばねの弾性力を引張りばねの弾性力で補強することができる。
本発明の第6の態様は第1の態様乃至第5の態様のうち何れか1つの態様であるホースバンド取付工具において、長円孔が形成されたプライヤ本体に第3のピンで回動自在に支持され、連結軸が長円孔内で2つの挟持部の拡開量を増加させる方向にスライドするとそのスライド量に応じて第3のピンを回動中心にして第2の回転方向に回転していくストライカーと、長円孔が形成されたプライヤ本体に設けられ、連結軸が長円孔内で2つの挟持部の拡開量を増加させる方向にスライドするスライド量に応じて第3のピンを回動中心にして第2の回転方向に回転していくストライカーの動きを検知する検知手段とを備えているものである。
このような第6の態様であるホースバンド取付工具によれば、第1の態様から明らかなように、確実にスライド動作する連結軸にストライカーを連動させることができるので、ホースバンドの本体が確実にホースを外周から締め付けたことを検出することができる。
本発明の第7の態様は第1の態様乃至第6の態様のうち何れか1つの態様であるホースバンド取付工具において、一対のプライヤ本体の柄部それぞれに連結され、連結軸を支点にして2つの柄部及び2つの挟持部を常時開かせている弾性手段を備えているものである。
このような第7の態様であるホースバンド取付工具によれば、一対のプライヤ本体の柄部を弾性手段によって強制的に開かせていることから、2つの挟持部の挟持間隔をホースバンドの2つの摘み部を摘み易い位置にセットすることができると共に、工具の作業性を向上させることができる。
本発明の第8の態様は第7の態様であるホースバンド取付工具において、前記弾性手段は、前記2つの柄部間に配置された圧縮コイルばねである。
このような第6の態様であるホースバンド取付工具によれば、ばね体の耐久性を向上させることができる。
本発明のホースバンド取付工具によれば、1回の握り動作だけで1回のホースバンド取付作業を完結させることができると共に、工具を誤って落としても誤動作することがなく、而も空打ちを防止することができる。
また、本発明のホースバンド取付工具によれば、異なるサイズのホースバンドにも流用できるようになる。
また、本発明のホースバンド取付工具によれば、一般的なプライヤとして利用することができるようになる。
また、本発明のホースバンド取付工具によれば、誤動作によってホースバンドの2つの摘み部を挟持したものと判定することを防ぐことができるようになる。
本発明のホースバンド取付工具における好ましい実施の形態例を示す平面図で、(A)は一対のプライヤ本体が閉じた状態を示す図、(B)はプライヤ連結機構の連結軸が引張りばねの弾性力に抗して長円孔をスライドした状態を示す図である。 本発明のホースバンド取付工具の構成要素である連結軸開放部材の作用を示す説明図で、(A)は調整ボルト用支持部材から突出した調整ボルトの長さが短い状態の図、(B)は調整ボルト用支持部材から突出した調整ボルトの長さが長い状態の図である。 本発明のホースバンド取付工具の構成要素である調整ボルト用支持部材を回転移動させる回転手段の作用を示す説明図で、(A)は調整ボルトの先端がレバーの部位に当接させる状態の図、(B)は調整ボルトの先端がレバーの部位に当接させない状態の図である。 本発明のホースバンド取付工具の構成要素であるストライカー及び検知手段の一対のプライヤ本体に対する配置状態を示す平面図である。 ホースバンドの具体例を示す全体斜視図で、(A)はホースバンドの2つの摘み部を係止させて本体の径を拡張させている図、(B)は2つの摘み部の係止状態を解除させて本体の径を縮小させている図である。 図1のホースバンド取付工具の動作説明図で、(A)は一対のプライヤ本体が開いた初期状態を示す図、(B)は一対のプライヤ本体が閉じた状態を示す図、(C)はプライヤ連結機構の連結軸が引張りばねの弾性力に抗して長円孔をスライドした状態を示す図である。 ホースバンドをホースに装着する動作説明図で、(A)はホースバンドが閉状態でホースを締め付けている図、(B)はホースバンドの2つの摘み部を把持した開状態のホースバンドにホースが挿入されている図である。 従来のホースバンド取付工具の動作を示す説明図である。 従来のホースバンド取付工具の2つの貫通孔及びスライド孔と、連結軸との関係を示す動作説明図である。
以下、本発明のホースバンド取付工具を実施するための形態例について図面を参照して説明する。本発明のホースバンド取付工具は図1(A)に示すように、弾性力を有する帯状部材が環状に形成された本体11と、本体11の両端部が交差してから当該本体11の径の略放射方向に向かって屈曲した状態で当該両端部に延設されている2つの摘み部12、13とから構成されているホースバンド10を、2つの摘み部12、13を本体11の弾性力に抗して挟持することでホースHに装着するものである。
このホースバンド取付工具1は、挟持部2a、3a及び当該挟持部2a、3aから延設されている柄部2b、3bから形成されている一対のプライヤ本体2、3と、一対のプライヤ本体2、3を交差させた状態で連結するために、当該一対のプライヤ本体2、3の相互対面する一方の対面部位には他方の対面部位に向かって突出するように連結軸41が軸支されると共に、他方の対面部位には一方の対面部位から突出した連結軸41がスライド可能に嵌合される長円孔42が形成されているプライヤ連結機構4と、長円孔42が形成されたプライヤ本体3に第1のピン51で回動自在に支持されるストッパ5と、長円孔42が形成されたプライヤ本体3に第2のピン61で回動自在に支持されるレバー6と、第2のピン61に巻装されるねじりコイルばね7と、連結軸41が軸支されたプライヤ本体2に固定される連結軸開放部材8とを備えている。
一対のプライヤ本体2、3は、市販されている一般的なプライヤと略同様の構成で、第1のプライヤ本体2の挟持部2aに形成された挟持面2cと、第2のプライヤ本体3の挟持部3aに形成された挟持面3cとが相対向するようにプライヤ連結機構4によって連結され、第1のプライヤ本体2の柄部2b及び第2のプライヤ本体3の柄部3bの開閉に応じて2つの挟持部2a、3aも開閉するので、相対向する2つの挟持部2a、3aの各挟持面2c、3cでホースバンド10の2つの摘み部12、13を挟持することができる。なお、2つの挟持面2c、3cには、被挟持物を挟持した時にずれてしまうことを防ぐことが可能な滑り止めとなる凹凸が形成されている。
プライヤ連結機構4は、2つの柄部2b、3bの開閉に応じて連結軸41を支点にして2つの挟持部2a、3aを開閉させる際、連結軸41をスライドさせる長円孔42の両端の円弧中心を変更することによって2つの挟持部2a、3aの拡開量を変更させるように構成されている。
ストッパ5は、第1のピン51を回動中心にして第1の回転方向に回転すると連結軸41を長円孔42内で2つの挟持部2a、3aの拡開量を最小にする位置に固定させると共に、連結軸41が長円孔42内で2つの挟持部2a、3aの拡開量を増加させる方向にスライドするとそのスライド量に応じて第1のピン51を回動中心にして第1の回転方向とは逆方向となる第2の回転方向に回転していくように形成されている。ここで、第1の回転方向とは図1(A)、(B)において反時計方向(左回転)で、第2の回転方向とは図1(A)、(B)において時計方向(右回転)である。なお、後述する図6(A)、(B)、(C)においても同様とする。
レバー6は、ストッパ5に第1のリンクピン52を介して一端が回動自在に連結されるリンク部材9の他端に第2のリンクピン62を介して回動自在に連結され、第2のピン61、第1のリンクピン52及び第2のリンクピン62が同一直線上に位置するデッドポイントの場合にはストッパ5で連結軸41を長円孔42内で2つの挟持部2a、3aの拡開量を最小にする位置に固定させることができる。
ねじりコイルばね7は、その軸線のまわりにねじり荷重を受け、一方の腕に伝達された荷重を他方の腕に伝達することができることから、一方の腕7aの端部が、連結軸41が軸支されたプライヤ本体3に固定され、他方の腕7bがリンク部材9の他端に係合され、ストッパ5が第1の回転方向に回転するようにリンク部材9の他端に対して弾性力を付与するように配置されている。
連結軸開放部材8は、2つの柄部2b、3bを閉じていくことにより2つの挟持部2a、3aでホースバンド10の2つの摘み部12、13を挟持して、本体11の径を所定の大きさまで拡張させると、レバー6を第1の回転方向に回転させる当該レバー6の部位6aに当接される。
なお、連結軸開放部材8は、例えば、レバー6の部位6aに先端を当接させる調整ボルト81と、調整ボルト81が螺合され、連結軸41が軸支されたプライヤ本体2に固定される調整ボルト用支持部材82と、調整ボルト用支持部材82から予め設定された長さだけ突出した調整ボルト81の位置を固定するために当該調整ボルト81に螺合される締結ナット83とから構成されている。
このように構成された連結軸開放部材8は図2に示すように、調整ボルト81を調整ボルト用支持部材82から予め設定された長さLだけ突出させ、締結ナット83でその突出状態で調整ボルト81を固定させることができるので、サイズの異なる複数のホースバンドに1つのホースバンド取付工具で対応させることができる。なお、図2(A)にはその突出長さLが短い場合、図2(B)にはその突出長さLが長い場合がそれぞれ示されている。
また、調整ボルト81の先端がレバー6の部位6aに当接しないように調整ボルト用支持部材82を回転移動させる回転手段(図示せず。)を備えているとよい。このような回転手段としては図3(A)、(B)に示すように、プライヤ本体2の表面部位に対して平行状態で調整ボルト81を回転移動することができれば、既存のどのような機構を用いてもよい。このように調整ボルト用支持部材82を回転移動させる回転手段を備えると図3に示すように、回転手段で調整ボルト81の先端がレバー6の部位6aに当接しないように調整ボルト用支持部材82を回転移動させると、一般的なプライヤとして利用することができる。
また、ホースバンド取付工具1は図1(A)、(B)に示すように、第2のピン61、第1のリンクピン52及び第2のリンクピン62が同一直線上に位置するデッドポイントの状態で、ストッパ5が第2の回転方向に回転しないようにリンク部材9に当接するストッパピン31、32が、長円孔42が形成されたプライヤ本体3に突設されている。なお、ストッパピン31はリンク部材9の一端に当接され、ストッパピン32はリンク部材9の他端に当接される。
このようにストッパピン31、32をプライヤ本体3に突設させることで、ねじりコイルばね7にかかる負荷を軽減させることができるので、ねじりコイルばね7の耐久性が向上する。
また、ホースバンド取付工具1は、連結軸41に一端が固定され、他端が、長円孔42が形成されたプライヤ本体3の所定位置に固定され、連結軸41を長円孔42内で2つの挟持部2a、3aの拡開量を最小にする位置の方向に常時引っ張る引張りばね70を備えている。
このように引張りばね70を連結軸41に一端を固定し、他端を長円孔42が形成されたプライヤ本体3の所定位置に固定することで、ねじりコイルばね7の弾性力を引張りばね70の弾性力で補強することができる。
また、ホースバンド取付工具1は図4に示すように、長円孔42が形成されたプライヤ本体3に第3のピン201で回動自在に支持され、連結軸41が長円孔42内で2つの挟持部2a、3aの拡開量を増加させる方向にスライドするとそのスライド量に応じて第3のピン201を回動中心にして第2の回転方向に回転していくストライカー200と、長円孔42が形成されたプライヤ本体3に設けられ、連結軸41が長円孔42内で2つの挟持部2a、3aの拡開量を増加させる方向にスライドするスライド量に応じて第3のピン201を回動中心にして第2の回転方向に回転していくストライカー200の動きを検知する検知手段300とを備えている。
このように長円孔42が形成されたプライヤ本体3に設けられたストライカー200は、例えば、連結軸41、引張りばね70、ストッパ5、レバー6、リンク部材9、ねじりコイルばね7及び連結軸開放部材8がプライヤ本体3の表面部位に設けられているので、これら部品を保護するために覆うためにプライヤ本体3に固定されたブラケット202の表面に第3のピン201で設けることができる。
検知手段300としては、例えばレバースイッチが好ましい。レバースイッチはレバーを揺動動作や傾動動作させることでスライドさせてスイッチを制御することができるので、長円孔42をスライドしてくる連結軸41に連動させることができる。ここで、傾動とは一方に傾いて動くことを意味する。なお、検知手段300はレバースイッチに限らず、長円孔42をスライドしてくる連結軸41でボタンを押下動作させることでスイッチを制御するプッシュスイッチ、連結軸41のスライドによる接近によりコイルまたはコンデンサが変化して発振周波数、出力振幅が変化することを利用して検出を行う近接スイッチ、連結軸41のスライドによる加圧力を検知する加圧力センサ、又は加速度センサによって生じる移動軸の位置変化を計測する加速度センサ等の種々なスイッチ、センサで検知が可能である。
このような検知手段300は、スイッチ、センサの検知動作に応じて検知信号を発信する発信器(図示せず。)を備えている。この発信器からの検知信号を受信する受信器(図示せず。)が、例えば自動車の製造ラインにおける管理室に配置されている。この発信器と受信器とは配線を省略できる無線通信が好ましいが、有線通信でも構わない。
このようなストライカー200及び検知手段300を備えることで、確実にスライド動作する連結軸41にストライカー200を連動させることができるので、ホースバンド10の本体11が確実にホースHを外周から締め付けたことを検出することができる。
また、ホースバンド取付工具1は図1(A)、(B)に示すように、一対のプライヤ本体2、3の柄部2b、3bそれぞれに連結され、連結軸41を支点にして2つの柄部2b、3b及び2つの挟持部2a、3aを常時開かせている弾性手段400を備えている。
このように一対のプライヤ本体2、3の柄部2b、3bそれぞれに弾性手段400を備えることで、一対のプライヤ本体2、3の柄部2b、3bを弾性手段400によって強制的に開かせていることから、2つの挟持部2a、3aの挟持間隔をホースバンド10の2つの摘み部12、13を摘み易い位置にセットすることができると共に、工具の作業性を向上させることができる。
この弾性手段400としては圧縮コイルばね401が好ましい。即ち、2つの柄部2b、3bの相対する部位には、それぞれ相対するようにピン402、403が突設され、これらピン402、403に圧縮コイルばね401が巻装されている。ここで、「巻装」とは外側を巻いた状態に装うことを意味する。このように弾性手段400を圧縮コイルばねにすることで、ばね体の耐久性を向上させることができる。
なお、弾性手段400は圧縮コイルばねに限らず、ねじりコイルばね(図示せず。)でもよい。このねじりコイルばねの場合、一方の腕をプライヤ本体2の柄部2b、及び他方の腕をプライヤ本体3の柄部3bにそれぞれ連結して、2つの柄部2b、3bを、連結軸41を支点にして常時開かせることができるようにする。
このように構成されたホースバンド取付工具1でホースHを、例えばラジエータのアッパ・ホース取付口やロア・ホース取付口に装着するためのホースバンド10としては、例えば図5に示すように、本体11の摘み部12が延設されている第1の係止部14は当該本体11の基本幅より狭い板状に形成され、摘み部12から若干本体11側に位置する箇所の幅方向の一方の縁部に本体11の略放射方向に向かって屈曲した係止腕部14aが形成されている。また、摘み部13には摘み部12が挿通可能な係止孔15が設けられている。この係止孔15は階段状に形成されており、第1の階段部15aは係止腕部14aが挿通可能に形成され、第2の階段部15bは係止腕部14aが挿通できないように形成されている。なお、摘み部13の係止孔15における第2の階段部15bの上方は係止腕部14aが当接する壁部13aが形成されることになる。
このように形成されたホースバンド10は図5(A)に示すように、摘み部13の係止孔15に摘み部12の係止腕部14aが挿通され、且つ当該係止腕部14aは摘み部13の壁部13aに係止されるように係止孔15の第2の階段部15b側に位置させている。この状態ではホースバンド10の本体11は、当該本体11の径を縮小する方向の弾性力に抗してホースHを挿通可能な径に維持されている。
この本体11がホースHを挿通可能な径に維持されているホースバンド10をホースHに固定するには、摘み部12の係止腕部14aが摘み部13の係止孔15の第2の階段部15b側内に入り込むように、2つの摘み部12、13を一対のプライヤ本体2、3を使用して挟持した状態で摘み部13の壁部13aの表面上をずらして、係止腕部14aと壁部13aとの係止状態を解除させることで、ホースバンド10の本体11は、当該本体11の径を縮小する方向の弾性力によってホースHを締め付けることができる。なお、図5(A)、(B)に示すホースバンド10の本体11の径を拡張させる所定の大きさとは、この動作をさせるための大きさとなる。
このように構成された本発明のホースバンド取付工具1の作用について、図6(A)、(B)、(C)に基づき説明する。なお、ホースバンド10は図2(A)、(B)に示すものを使用する。また、検知手段300にはレバースイッチを使用する。また、ホースバンド10は予めホースHが挿通されているものとする。
このホースバンド取付工具1は図6(A)に示すように、工具が初期状態、即ち、使用前においては、ねじりコイルばね7の弾性力で第1の回転方向に強制的に回転するストッパ5によって、連結軸41が長円孔42内で2つの挟持部2a、3aの拡開量を最小にする位置に固定されると共に、第2のピン61、第1のリンクピン52及び第2のリンクピン62がデッドポイントで固定されている。
この初期状態の工具を使用してホースHが挿通されたホースバンド10で当該ホースHを締め付けるには図6(B)に示すように、予め弾性手段400の弾性力によって強制的に開いている一対のプライヤ本体2、3の柄部2b、3bでホースバンド10の摘み部12、13を摘む。この際、連結軸41はストライカー200には接触していない。
また、連結軸41を長円孔42内の2つの挟持部2a、3aの拡開量を最小にする位置で回転させることで一対のプライヤ本体2、3の2つの柄部2b、3bで2つの挟持部2a、3aを開いた状態からホースバンド10の2つの摘み部12、13を挟持するにあたり、ホースバンド10の摘み部12の係止腕部14aが摘み部13の係止孔15の第2の階段部15b側内に入り込むように、2つの摘み部12、13を一対のプライヤ本体2、3により把持した状態で、係止腕部14aを摘み部13の壁部13aの表面上をずらして、係止腕部14aと壁部13aとの係止状態を解除させる。
この際、連結軸開放部材8は図6(C)に示すように、2つの柄部2b、3bを閉じていくことにより2つの挟持部2a、3aでホースバンド10の2つの摘み部12、13を挟持して、本体11の径が所定の大きさまで拡張すると、レバー6を第1の回転方向に回転させる当該レバー6の部位6aに当接する構造であることから、さらに、2つの柄部2b、3bを閉じていくことで、レバー6が第2のピン61を回動中心にして第1の回転方向に回転するので、ストッパ5はリンク部材9を介して第2の回転方向に回転していくことになる。これにより、連結軸41が長円孔42内で2つの挟持部2a、3aの拡開量を増加させる方向にスライドするので、2つの挟持部2a、3aが長円孔42のスライド長さだけ開くことによりホースバンド10の2つの摘み部12、13を本体11の弾性力により元の位置に戻すことができる。したがって、ホースバンド10は本体11の弾性力によってホースHを締め付けることができるようになる。この際、連結軸41がレバースイッチのレバーを傾動させることから、スイッチがオンされ送信器から検知信号が発信されるので、受信器が配置されている所でホースバンドの本体が確実にホースを外周から締め付けたことを確認することができる。これにより、工具の誤動作によってホースバンド10の2つの摘み部12、13を挟持したものと判定することを防ぐことができるようになる。
また、この状態において、ホースバンド10の2つの摘み部12、13から2つの挟持部2a、3aを外すと、ホースバンド10の本体11の弾性力が2つの挟持部2a、3aに付与されなくなるので、ねじりコイルばね7の弾性力によりストッパ5がリンク部材9を介して第1の回転方向に強制的に回転することになる。これにより、連結軸41が長円孔42内の2つの挟持部2a、3aの拡開量を最小にする位置にスライドするので、ホースバンド10の2つの摘み部12、13から2つの挟持部2a、3aを外すだけで、工具を初期状態にすることができる。
このように、ホースバンド取付工具1によれば、1回の握り動作だけで1回のホースバンド取付作業を完結させることができると共に、工具を誤って落としても誤動作することがなく、而も空打ちを防止することができる。なお、このホースバンド取付工具1で空打ちを防止することができるのは、プライヤ連結機構4が、丸軸である連結軸41と、長円孔42との単純な形状の組み合わせなので、連結軸41の回転運動やスライド運動により擦れて摩耗することを大幅に減少させて耐久性を向上させることができるからである。
なお、ホースバンド10は図5に示すようなものに限らず、2つの摘み部12、13を本体11の弾性力に抗してホースバンド取付工具1で把持してホースHに装着することができれば、どのような構成のものでもよい。
また、本発明のホースバンド取付工具1は、自動車のラジエータのアッパ・ホース取付口及びロア・ホース取付口に限らず、ホースバンドをホースに締め付けるような自動車のヒータ、フューエルポンプ等や、エアコン、冷蔵庫等の家電製品にも利用することができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
1……ホースバンド取付工具
2、3……一対のプライヤ本体
2a、3a……挟持部
2b、3b……柄部
4……プライヤ連結機構
41……連結軸
42……長円孔
5……ストッパ
51……第1のピン
52……第1のリンクピン
6……レバー
61……第2のピン
62……第2のリンクピン
7……ねじりコイルばね
7a……一方の腕
7b……他方の腕
8……連結軸解放部材
81……調整ボルト
82……調整ボルト用支持部材
83……締結ナット
9……リンク部材
31、32……ストッパピン
70……引張りばね
200……ストライカー
201……第3のピン
300……検知手段
400……弾性手段
401……圧縮コイルばね

10……ホースバンド
11……本体
12、13……摘み部
H……ホース

Claims (8)

  1. 弾性力を有する帯状部材が環状に形成された本体と、前記本体の両端部が交差してから当該本体の径の略放射方向に向かって屈曲した状態で当該両端部に延設されている2つの摘み部とから構成されているホースバンドを、前記2つの摘み部を前記本体の前記弾性力に抗して挟持することでホースに装着するホースバンド取付工具において、
    挟持部及び当該挟持部から延設されている柄部から形成されている一対のプライヤ本体と、
    前記一対のプライヤ本体を交差させた状態で連結するために、当該一対のプライヤ本体の相互対面する一方の対面部位には他方の対面部位に向かって突出するように連結軸が軸支されると共に、前記他方の対面部位には前記一方の対面部位から突出した前記連結軸がスライド可能に嵌合される長円孔が形成され、前記2つの柄部の開閉に応じて前記連結軸を支点にして前記2つの挟持部を開閉させる際、前記連結軸をスライドさせる前記長円孔の両端の円弧中心を変更することによって前記2つの挟持部の拡開量を変更させるプライヤ連結機構と、
    前記長円孔が形成されたプライヤ本体に第1のピンで回動自在に支持され、前記第1のピンを回動中心にして第1の回転方向に回転すると前記連結軸を前記長円孔内で前記2つの挟持部の拡開量を最小にする位置に固定させると共に、前記連結軸が前記長円孔内で前記2つの挟持部の拡開量を増加させる方向にスライドするとそのスライド量に応じて前記第1のピンを回動中心にして前記第1の回転方向とは逆方向となる第2の回転方向に回転していくように形成されたストッパと、
    前記長円孔が形成されたプライヤ本体に第2のピンで回動自在に支持されると共に、前記ストッパに第1のリンクピンを介して一端が回動自在に連結されるリンク部材の他端に第2のリンクピンを介して回動自在に連結され、前記第2のピン、前記第1のリンクピン及び前記第2のリンクピンが同一直線上に位置するデッドポイントの場合には前記ストッパで前記連結軸を前記長円孔内で前記2つの挟持部の拡開量を最小にする位置に固定させるレバーと、
    前記第2のピンに巻装され、一方の腕の端部が、前記連結軸が軸支されたプライヤ本体に固定され、他方の腕が前記リンク部材の前記他端に係合され、前記ストッパが前記第1の回転方向に回転するように前記リンク部材の前記他端に対して弾性力を付与するねじりコイルばねと、
    前記連結軸が軸支されたプライヤ本体に固定され、前記2つの柄部を閉じていくことにより前記2つの挟持部で前記ホースバンドの前記2つの摘み部を挟持して、前記本体の前記径を所定の大きさまで拡張させると、前記レバーを前記第1の回転方向に回転させる当該レバーの部位に当接される連結軸解放部材とを備えていることを特徴とするホースバンド取付工具。
  2. 前記第2のピン、前記第1のリンクピン及び前記第2のリンクピンが同一直線上に位置する前記デッドポイントの状態で、前記ストッパが前記第1の回転方向に回転しないように前記リンク部材に当接するストッパピンが、前記長円孔が形成されたプライヤ本体に突設されていることを特徴とする請求項1記載のホースバンド取付工具。
  3. 前記連結軸解放部材は、
    前記レバーの前記部位に先端を当接させる調整ボルトと、
    前記調整ボルトが螺合され、前記連結軸が軸支されたプライヤ本体に固定される調整ボルト用支持部材と、
    前記調整ボルト用支持部材から予め設定された長さだけ突出した前記調整ボルトの位置を固定するために当該調整ボルトに螺合される締結ナットとから構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のホースバンド取付工具。
  4. 前記調整ボルトの前記先端が前記レバーの前記部位に当接しないように前記調整ボルト用支持部材を回転移動させる回転手段を備えていることを特徴とする請求項3記載のホースバンド取付工具。
  5. 前記連結軸に一端が固定され、他端が、前記長円孔が形成されたプライヤ本体の所定位置に固定され、前記連結軸を前記長円孔内で前記2つの挟持部の拡開量を最小にする位置の方向に常時引っ張る引張りばねを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち何れか1項に記載のホースバンド取付工具。
  6. 前記長円孔が形成されたプライヤ本体に第3のピンで回動自在に支持され、前記連結軸が前記長円孔内で前記2つの挟持部の拡開量を増加させる方向にスライドするとそのスライド量に応じて前記第3のピンを回動中心にして前記第2の回転方向に回転していくストライカーと、
    前記長円孔が形成されたプライヤ本体に設けられ、前記連結軸が前記長円孔内で前記2つの挟持部の拡開量を増加させる方向にスライドするスライド量に応じて前記第3のピンを回動中心にして前記第1の回転方向に回転していく前記ストライカーの動きを検知する検知手段とを備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち何れか1項に記載のホースバンド取付工具。
  7. 前記一対のプライヤ本体の柄部それぞれに連結され、前記連結軸を前記支点にして前記2つの柄部及び前記2つの挟持部を常時開かせている弾性手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち何れか1項に記載のホースバンド取付工具。
  8. 前記弾性手段は、前記2つの柄部間に配置された圧縮コイルばねであることを特徴とする請求項7記載のホースバンド取付工具。
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