JP2015535574A - 周期的に異なる溝を備えるピストンリング - Google Patents

周期的に異なる溝を備えるピストンリング Download PDF

Info

Publication number
JP2015535574A
JP2015535574A JP2015541050A JP2015541050A JP2015535574A JP 2015535574 A JP2015535574 A JP 2015535574A JP 2015541050 A JP2015541050 A JP 2015541050A JP 2015541050 A JP2015541050 A JP 2015541050A JP 2015535574 A JP2015535574 A JP 2015535574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston ring
groove
sliding surface
width
depth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015541050A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6159410B2 (ja
Inventor
ミトラー リチャード
ミトラー リチャード
ナテム フランク
ナテム フランク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Federal Mogul Burscheid GmbH
Original Assignee
Federal Mogul Burscheid GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Federal Mogul Burscheid GmbH filed Critical Federal Mogul Burscheid GmbH
Publication of JP2015535574A publication Critical patent/JP2015535574A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6159410B2 publication Critical patent/JP6159410B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J9/00Piston-rings, e.g. non-metallic piston-rings, seats therefor; Ring sealings of similar construction
    • F16J9/12Details
    • F16J9/20Rings with special cross-section; Oil-scraping rings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

本発明は、外側の摺動面と、2つの側面と、内周面を備えるピストンリングに関する。ピストンリングの摺動面は、溝を含むプロファイルを有する。溝は、ピストンリングの断面において、2つの摺動面部分の間に配置されている。これら摺動面部分は、互いに対して離間した状態でほぼ凸状に湾曲すると共に、それぞれ頂点を有する。溝は、周期的に異なる深さ及び周期的に異なる幅を有し、深さ変化における周期数と、幅変化における周期数は等しい。【選択図】図2a

Description

本発明は、内燃機関又はコンプレッサ用のピストンリング、特に、周方向に延在する摺動面に配置され、かつ軸線方向において周期的に異なる頂点ラインを有するピストンリングに関する。
船舶用の最新かつ大容量エンジンには、依然として2ストロークディーゼルエンジンが使用されている。なぜならこのタイプのエンジンにおいては、速度が通常は約50rpm〜250rpmの範囲(基本的には100rpm未満)にあり、また気筒数に応じて出力が約100MWまで達し得るからである。好適には、このような大容量かつ低速動作の2ストロークエンジンは、プロペラシャフトに直接に作用するものである。これは、エンジンの回転速度に起因し、回転速度を減速させるための減速ギアが不要だからである。
このような大容量の2ストロークエンジンは、基本的に2つの油回路を有する。この場合、一方はエンジン潤滑用であり、他方はシリンダ潤滑用である。シリンダの潤滑により、十分な潤滑油が適切なタイミングで供給され、シリンダ表面及びピストンリングへの必要な潤滑が保証される。
シリンダ潤滑油は、機械の負荷に応じて、ライナを介してピストンチャンバ内に注入される。ピストンリングはこの潤滑膜、即ち支持面上を摺動するものである。この場合、注入される潤滑油を可及的に僅かとすることによりコストを抑えると共に、過度な潤滑を回避することが特に重要である。シリンダの潤滑は、例えば行程における上部3分の1において、潤滑油ポンプを使用することにより、例えばシリンダ壁の平面に設けられる潤滑油入口を介して供給されることで行われる。これにより、ピストン及びピストンリングの潤滑が可及的に最適化された状態で保証される。シリンダへのオイルの供給は通常、ガス・カウンタープレッシャー法を利用して行われる。
例えばこの場合、ノズルを介して正確な量の潤滑油をシリンダ内に注入する潤滑油注入システムを使用することができる。コンピュータ制御システムにより、ピストンの位置が記録された後、潤滑油がピンポイントで供給される。この場合の供給は高圧で行われることにより、潤滑油が極めて微細に噴射されるから、シリンダライナを可及的に均一に濡らしながらも、ピストンリングが配置された箇所及び摩擦が実際に生じる箇所をピンポイントで濡らすことができる。
最新かつ大容量の船舶用2ストロークエンジンが、2500mmまで達する行程で約50rpm〜250rpmの速度で動作することを考慮すれば、潤滑油の供給及び分布に利用できる時間は限られており、潤滑の質を保証する上で大きな問題である。例えば、シリンダの(内径)直径が900mmであり、オイルを供給するための入口がシリンダ壁の周方向に亘って均一に8個設けられている場合、供給されたオイルは、それぞれの入口を起点として、所定の時間内において周方向に約350mmの長さに亘って分布させる必要がある。
これまでに判明したところによれば、従来の構成とした1個以上のピストンリングの場合、周方向における潤滑油の分布は、圧力勾配が不十分であるために、全く得られないか又は極めて僅かしか得られない(最大で約3%)。
本発明のピストンリングは、船舶だけでなく全ての内燃機関への使用を意図するものである。
本発明の課題は、十分な潤滑条件において、オイル消費量が少ないのみならずブローバイが少なく、しかも安価に製造可能なピストンリングを提供することである。
この課題は、請求項1の特徴を有するピストンリングによって解決される。
本発明によれば、ピストンリングの摺動面に関して、ほぼ凸状に湾曲した2つの摺動面部分に溝が配置されている。この溝は、周期的に異なる深さ変化及び周期的に異なる幅変化を周方向に有する。
このように形成されたピストンリングの摺動面は、溝及び対抗摺動面で形成されるキャビティ内に潤滑油を収容することができる。溝において周期的に異なる深さ変化及び周期的に異なる幅変化により、(特に、深さ変化及び幅変化に応じて周期的に異なる)流体力学的圧力が作動時に周方向に生じる。この流体学的圧力によって圧力勾配が生じ、潤滑油の流れ及び周方向における潤滑油の分布がもたらされる。周方向において、流体力学的にもたらされる潤滑油の分布により、必要な量が低減するだけでなく、周方向の溝に供給される潤滑油を更に均一に分布させることができる。
このようにして、均一な潤滑油による所望の支持面が周方向に得られる。これにより、十分な潤滑条件を保証してブローバイに対し可及的に均一な気密性を発揮する(又はブローバイを可及的に僅かにする)ことが可能になるだけでなく、潤滑油をピストンの作動方向に効果的に掻き落としてオーバーランが可能になる。
本発明の有利な実施形態は、従属請求項に記載したとおりである。
以下、本発明を添付図面の実施形態に基づいて詳述する。
本発明の実施形態に係るピストンリングにおける(半径方向への)第1断面図である。 本発明の実施形態に係るピストンリングにおける(半径方向への)第2断面図である。 図1におけるピストンリングの周方向に延在する摺動面の一部を示す平面図である。 図2aにおけるピストンリングの周方向に延在する摺動面の一部に関して、該摺動面に配置された溝の深さプロファイルの変化を示す説明図である。 図2aにおけるピストンリングの周方向に延在する摺動面の一部に関して、該摺動面に配置された溝の深さの変化を示す説明図である。 図2aにおけるピストンリングの周方向に延在する摺動面の一部に関して、該摺動面に配置された溝の幅の変化を示す説明図である。 図1におけるピストンリングの平面を示す説明図である。 本発明の他の実施形態に係るピストンリングの部分斜視図である。 図3aにおけるピストンリングの断面図である。 本発明の他の実施形態に係る溝の関数に従って描いた変化を例示する説明図である。 図4aにおける溝の深さ及び幅を示す説明図である。
図1は、本発明に係るピストンリング1を切断し、かつ周方向において互いに離間した2つの断面図を示す。好適にはコンプレッションリング及びオイルリングとして同時に機能すると共に、溝を備える図1に示す本発明に係るピストンリング1は、燃焼室に対して離間すると共にプロファイルが設けられた外側、換言すればプロファイルが設けられた摺動面3において、図1に略図で示す切り欠き又は溝2を備える。ピストンリング1は更に、燃焼室31に対向する側面5と、油室32に対向する側面6と、内周面7を備える。
上述した点及び以下に記載の点は、内燃機関、特に2ストローク内燃機関のピストンに使用するためのピストンリング1に関連するものだが、当業者にとって、本発明の実施形態に係るピストンリングがコンプレッサにも使用できることは自明である。
摺動面3は、2つの部分に分割されたプロファイルを有する。摺動面プロファイルの第1部分10はほぼ凸状に湾曲し、第2部分もやはりほぼ凸状に湾曲している。凸状に湾曲したこれら2つの部分10,12それぞれは、断面で見た場合に、外周に沿って延在する頂点B1,B2又は頂点ライン11,13を含む。
好適には、凸状に湾曲した2つの部分10,12における摺動面プロファイルは、図1a及び図1bに示すように、ピストンリング1の中心面に対して対称的(鏡面対称的)とする。ただし本発明は、凸状に湾曲した2つの部分10,12を対称的に構成することに限定されるものではなく、これら2つの部分10,12の摺動面プロファイルは、中心面に対して平行な面に関して、対称的(鏡面対称的)又は非対称的に構成できることに留意されたい。
摺動面プロファイルの凸状に湾曲した第1部分10は、ピストンリング1の摺動面3の軸線方向における広がりの0%〜33%の範囲に形成するのが好適であり、更に第1部分10の頂点B1は、基本的にはピストンリング1の摺動面3の軸線方向における広がりの約25%±5%に形成するのが好適である。
摺動面プロファイルの凸状に湾曲した第2部分12は、ピストンリング1の摺動面3の軸線方向における広がりの66%〜100%の範囲に形成するのが好適であり、更に第2部分12の頂点B2は、基本的にはピストンリング1の摺動面3の軸線方向における広がりの約75%±5%に形成するのが好適である。
周方向における頂点ライン11,13領域において、ピストンリング1は、シリンダライナなどの対抗摺動面30に対して、燃焼室31からのブローバイを回避するために気密性を発揮するものである。ピストン運動により、ピストンリング1及び対抗摺動面30の間に流体力学的油膜が生じ、これら部分間に十分な潤滑が保証される。断面図において、周方向に延在する頂点ライン11,13は、頂点B1,B2として表されている。
凸状に湾曲した部分10,12の間には、切り欠き又は溝2が延在している。この場合に溝2は、周方向に異なる幅B及び深さTを有する。図1aは、最大幅Bmax及び最小深さTminを有する溝2の(半径方向への)第1断面図を概略的に示し、図1bは、最小幅Bmin及び最大深さTmaxを有する溝2の(半径方向への)第2断面図を概略的に示す。
切り欠き又は溝2は、潤滑油を受け取るために設けるものである。異なる深さT及び幅Bは、ピストンの作動中に生じる流体力学的圧力に起因する圧力勾配により、周方向の溝における潤滑油に関して好適には均一な流れが生じる構成とされている。特に、周方向において、異なる深さ変化によって交互に形成されたピーク(小さい又は最小深さ)及びトラフ(大きな又は最大深さ)により、流体力学的圧力及び圧力勾配が生じることで潤滑油の均一な流れが保証される。
更に留意すべきは、本発明に係るピストンリング1は一体的に構成されていることである。即ち、ピストンリング1の溝2は、半径方向における広がりに比べてより小さな最大深さTmaxを有し、従って潤滑油が内周面7方向に向けてピストンリング1を通過することはない。
ピストンリング1の断面図における重心Sは、ピストンリング1の摺動面3の軸線方向における広がりに関して、2つの頂点B1及びB2間の平面に位置している。これにより、静的状態にあるピストンリング1は、2つの頂点B1,B2により対抗摺動面30に当接し、場合によってはピストンリング1及び対抗摺動面30間の薄い油膜(図示せず)により、対抗摺動面30から最小限に離間することが保証される。
図2aは、本発明に係るピストンリング1の周方向に延在する摺動面3の一部を示す平面図である。図示の摺動面3の一部においては、溝2の幅変化及び2つの頂点ライン11,13が概略的に表されている。この場合に溝2の幅Bは、最大幅Bmax及び最小幅Bminの間で異なっている。溝2は、周方向位置A及びCにおいては最大幅Bmaxを有するのに対して、周方向位置Bにおいては最小幅Bminを有する。
図2aに示す溝2は、該溝を画定すると共に、幅を規定する2つの外側境界線15,16によって表されている。図2aは更に、切断位置A,B及びCを示す。図1aの断面図は、位置A又はCを切断することで得られるのに対して、図1bの断面図は、位置Bを切断することで得られる。
図2b及び図2cは、図2aに示す溝2を含む摺動面3の一部に関して、溝2の深さプロファイル又は深さT変化を示す。この場合に溝2の深さTは、最小深さTmin及び最大深さTmaxの間で異なっている。溝2の幅B変化及び溝2の深さプロファイルの変化は、関連している。即ち、溝2が最大幅Bmaxを有するときに該溝2は最小深さTminで形成され、溝2が最小幅Bminを有するときに該溝2は最大深さTmaxで形成されている。図2bに示す深さプロファイルの変化において、周方向位置A〜Cは対応するように示され、また溝2の互いに関連する幅及び深さプロファイルの変化が表されている。
図2eは、ピストンリング1の平面を示す。このピストンリングの平面には、図2a〜図2cにおける周方向位置及び切断位置A〜Cが表されている。ピストンリング1の摺動面3における溝2の幅及び深さは、ピストンリング1の外周に亘って周期的に異なっている。図2eは、例示的に6の周期性を示す。このことは即ち、図示の例示的な実施形態において、ピストンリングの周方向における周期角がφ=60°であることを意味する。好適には、溝2の幅B及び深さTにおける変動の周期は、4(φ=90°)〜36(φ=10°)を含む範囲とする。好適には、この場合の周期は整数とし、特に同数とする。
この点に関して、溝2の深さ及び幅に関する周期数は、例えばガス・カウンタープレッシャー法によって潤滑油がシリンダ内に注入される入口又はノズルの個数に一致させられることに留意されたい。例えば、周期数は、入口又はノズルの個数に等しくするか、又はその整数倍とすることができる。
図3a及び図3bは、ピストンリング1に関する本発明の他の例示的な実施形態を示す。この場合の周期角はφ=30°である。
図1及び図2に示すように、溝2は、対称的(鏡面対称的)に形成するか、又はピストンリング1の中心面に対して非対称的に形成することができる(図示せず)。図1及び図2(軸線方向における広がりのほぼ50%)に示すように、溝2は、ほぼ中心、即ちピストンリング1の軸線方向における広がり及び中心面のほぼ中心に延在する。代替的には、溝2は、ピストンリング1における中心面の外側に配置してもよい。
好適には、頂点ライン11,13は、ほぼ円上に位置し、該円の平面はピストンリング1の平面に対して平行である(図2a参照)。代替的には、頂点ライン11,13の少なくとも1つは、溝2から離間した状態で又は溝2に合わせた状態で、該溝2の幅変化に追随するように延在させてもよい。従って例えば、頂点ライン11,13は、溝2の外側境界線15,16に一致させることができる。即ちこの場合、溝2の幅は、2つの部分10,12の頂点ライン11,13によって画定される。
好適には、溝2の幅B及び深さTは一定であり、更に、それぞれ周期的かつ一定の関数で表すことができる。特に、溝2の幅B及び深さTは、それぞれ周期的かつ微分可能関数で表すことができる。このことは、例えば境界線15,16が角関数、例えば周方向角φ及び周期数kの関数として表すことができることを意味する。即ち、


である。
溝2の幅B及び深さTは、同様に例えば以下の角関数で表すこともできる。即ち、


である。
図4a及び図4bは、理解を容易にするために、上述した例示的な関数を示す。
本発明に係るピストンリングは、特に直径が400mmを超えるシステムにおけるピストンに使用されるものである。
好適には、本発明に従って構成されたピストンリングは、大容量の2ストロークエンジンなどの内燃機関又はコンプレッサ用のピストンにおけるピストンリング溝に使用することができる。本発明に関して判明したところによれば、既知の構成に比べて、オイル消費量のみならずブローバイも大幅に低減可能である。従って本発明により、構成及び製造に関して、十分な潤滑条件を保証しつつブローバイ及びオイル消費量の点に優れた、内燃機関又はコンプレッサ用のピストンにおけるピストンリングを得ることができる。
本発明の更なる態様によれば、溝の位置は周期的に異なる。
例示的な実施形態によれば、物理値は以下のとおりとする。即ち、リング600mm、溝幅1〜3mm(軸線方向高さ16mm)溝深さ0.2mm〜0.7mm(半径方向における壁厚19.5mm)である。
1 ピストンリング
2 切り欠き又は溝
3 ピストンリングの摺動面(燃焼室に対して離間している外側)又は外周面
5 燃焼室に対向する側面
6 油室に対向する側面
7 内周面
10 凸状に湾曲した摺動面プロファイルの第1部分
11 第1頂点ライン
B1 第1頂点ラインの頂点
12 凸状に湾曲した摺動面プロファイルの第2部分
13 第2頂点ライン
B2 第2頂点ラインの頂点
S 重心
20 第1頂点又は第1頂点ラインの当接点
21 第2頂点又は第2頂点ラインの当接点
15 溝の第1境界線
16 溝の第2境界線
30 対抗摺動面(例えばシリンダライナ)
31 燃焼室
32 油室
T (周期的に異なる)切り欠き又は溝の深さ
B (周期的に異なる)切り欠き又は溝の幅

Claims (12)

  1. 外側の摺動面(3)と、2つの側面(5,6)と、内周面(7)を備えるピストンリングであって、前記摺動面(3)は溝(2)を含むプロファイルを有し、前記溝(2)は、前記ピストンリング(1)の断面に関して、2つの摺動面部分(10,12)の間に配置され、前記摺動面部分(10,12)は、互いに対して離間した状態でほぼ凸状に湾曲すると共に、それぞれ頂点(B1,B2)を有しているピストンリングにおいて、
    前記溝(2)は、周期的に異なる深さ(T)及び周期的に異なる幅(B)を有し、深さ(T)変化における周期数と、幅(B)変化における周期数は等しいことを特徴とするピストンリング。
  2. 請求項1に記載のピストンリングであって、深さ変化の周期数及び幅変化の周期数は、整数であることを特徴とするピストンリング。
  3. 請求項1又は2に記載のピストンリングであって、前記溝(2)は、最小幅(Bmin)を有するときに最大深さ(Tmax)を有し、最大幅(Bmax)を有するときに最小深さ(Tmin)を有していることを特徴とするピストンリング。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のピストンリングであって、前記溝(2)の中心は、前記2つの摺動面部分(10,12)の頂点ライン(B1,B2,11,13)に関してほぼ中央に位置し、特に前記ピストンリング(1)の軸線方向における広がりに関して、中央部に延在していることを特徴とするピストンリング。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載のピストンリングであって、ほぼ凸状に湾曲した前記2つの摺動面領域は、前記ピストンリング(1)の軸線方向における広がりに関して、対称的に配置されていることを特徴とするピストンリング。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載のピストンリングであって、前記溝(2)は、前記ピストンリング(1)における前記摺動面(3)を平面図で見た場合に、ほぼ対称的に形成されていることを特徴とするピストンリング。
  7. 請求項1〜5の何れか一項に記載のピストンリングであって、前記溝(2)は、前記ピストンリング(1)における前記摺動面(3)を平面図で見た場合に、ほぼ非対称的に形成されていることを特徴とするピストンリング。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載のピストンリングであって、前記溝(2)の幅(B)は、前記ピストンリング(1)の軸線方向における広がりに対して、約x%〜y%の範囲にあることを特徴とするピストンリング。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載のピストンリングであって、前記溝(2)の深さ(T)は、半径方向における広がりに対して、約x%〜y%の範囲にあると共に、約x μm〜y μmの幅にあることを特徴とするピストンリング。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載のピストンリングであって、前記溝(2)は、前記ピストンリングにおける前記摺動面において、ほぼ凹状に形成されていることを特徴とするピストンリング。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載のピストンリングであって、前記2つの摺動面部分(10,12)の前記頂点(B1,B2)は、対抗摺動面(30)の平面に対して平行であると共に、半径方向における同一の平面内にほぼ位置していることを特徴とするピストンリング。
  12. 請求項1〜11の何れか一項に記載のピストンリングであって、深さ変化及び幅変化の周期数は、4〜36の範囲にあることを特徴とするピストンリング。
JP2015541050A 2012-11-09 2013-09-24 周期的に異なる溝を備えるピストンリング Expired - Fee Related JP6159410B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102012220471.7A DE102012220471B3 (de) 2012-11-09 2012-11-09 Kolbenring mit einer periodisch variierenden Nut
DE102012220471.7 2012-11-09
PCT/EP2013/069764 WO2014072115A1 (de) 2012-11-09 2013-09-24 Kolbenring mit einer periodisch variierenden nut

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015535574A true JP2015535574A (ja) 2015-12-14
JP6159410B2 JP6159410B2 (ja) 2017-07-05

Family

ID=49231471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015541050A Expired - Fee Related JP6159410B2 (ja) 2012-11-09 2013-09-24 周期的に異なる溝を備えるピストンリング

Country Status (10)

Country Link
US (1) US9671019B2 (ja)
EP (1) EP2917614B1 (ja)
JP (1) JP6159410B2 (ja)
KR (1) KR20150082206A (ja)
CN (1) CN104718403B (ja)
BR (1) BR112015003588A2 (ja)
DE (1) DE102012220471B3 (ja)
PT (1) PT2917614T (ja)
RU (1) RU2614313C2 (ja)
WO (1) WO2014072115A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018080752A (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 株式会社リケン ピストンリング
KR20180114188A (ko) * 2016-06-01 2018-10-17 페데랄-모굴 부르샤이트 게엠베하 압축 오일 제어 피스톤 링 (compression oil control piston ring)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012220464A1 (de) * 2012-11-09 2014-05-28 Federal-Mogul Burscheid Gmbh Kolbenring mit einer periodisch variierenden Scheitelpunktlinie
DE102013206399A1 (de) * 2013-04-11 2014-10-16 Federal-Mogul Friedberg Gmbh Kolbenring mit periodisch variierender Laufflächenbreite
DE102014209391A1 (de) * 2014-05-19 2015-11-19 Federal-Mogul Friedberg Gmbh Kolbenring mit Nut in Umfangsrichtung
JP6533670B2 (ja) * 2015-03-12 2019-06-19 株式会社リケン サイドレール
DE102015111306B3 (de) * 2015-07-13 2016-07-14 Federal-Mogul Burscheid Gmbh Kompressionskolbenring mit Profilierung
DE102015116838B3 (de) * 2015-10-05 2017-02-02 Federal-Mogul Burscheid Gmbh Kolbenring
BR102016007169B1 (pt) * 2016-03-31 2023-01-10 Mahle International Gmbh Anel de pistão para motores de combustão interna, processo para obtenção de anel de pistão e motor de combustão interna
DE102017100173A1 (de) * 2017-01-05 2018-07-05 Federal-Mogul Burscheid Gmbh Kolbenring mit gestufter Lauffläche

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1755402A (en) * 1929-01-09 1930-04-22 Magee John Piston ring
JP2011075065A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Nippon Piston Ring Co Ltd 内燃機関用オイルリング

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1251906A (en) * 1917-01-15 1918-01-01 Mathew Moratta Piston packing-ring.
US1401930A (en) * 1919-08-13 1921-12-27 Wainwright Engineering Corp Piston-ring
US1406763A (en) * 1920-12-11 1922-02-14 John L Schoen Piston ring
US1403008A (en) * 1921-07-20 1922-01-10 Carl F P Carrier Piston packing ring
US1613410A (en) * 1922-10-14 1927-01-04 Claude L Post Piston ring
US1636027A (en) * 1923-08-16 1927-07-19 Unico Motor Products Corp Piston ring
US1623710A (en) * 1926-02-25 1927-04-05 Daniel C Teetor Piston ring
US2131970A (en) * 1936-03-09 1938-10-04 Fairbanks Morse & Co Piston ring construction
US2554289A (en) * 1948-12-20 1951-05-22 Hastings Mfg Co Piston ring
US3770286A (en) * 1971-03-11 1973-11-06 Dana Corp Piston ring
US3811691A (en) * 1971-09-03 1974-05-21 Nippon Piston Ring Co Ltd Piston ring having peripheral groove
US3735992A (en) * 1972-03-14 1973-05-29 I S Prostorov Piston ring
SU1348554A1 (ru) * 1985-12-24 1987-10-30 Кишиневский политехнический институт им.С.Лазо Поршневое кольцо
DE102009036240B4 (de) * 2009-08-05 2014-11-13 Federal-Mogul Burscheid Gmbh Kompressionskolbenring
CN201513553U (zh) * 2009-08-21 2010-06-23 南车戚墅堰机车车辆工艺研究所有限公司 强化油环

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1755402A (en) * 1929-01-09 1930-04-22 Magee John Piston ring
JP2011075065A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Nippon Piston Ring Co Ltd 内燃機関用オイルリング

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180114188A (ko) * 2016-06-01 2018-10-17 페데랄-모굴 부르샤이트 게엠베하 압축 오일 제어 피스톤 링 (compression oil control piston ring)
JP2019518174A (ja) * 2016-06-01 2019-06-27 フェデラル−モーグル ブルシェイド ゲーエムベーハーFederal−Mogul Burscheid Gmbh オイル制御効果を有するコンプレッションリング
KR102068244B1 (ko) 2016-06-01 2020-01-20 페데랄-모굴 부르샤이트 게엠베하 압축 오일 제어 피스톤 링 (compression oil control piston ring)
JP2018080752A (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 株式会社リケン ピストンリング

Also Published As

Publication number Publication date
KR20150082206A (ko) 2015-07-15
CN104718403A (zh) 2015-06-17
RU2614313C2 (ru) 2017-03-24
US9671019B2 (en) 2017-06-06
RU2015118751A (ru) 2016-12-27
PT2917614T (pt) 2016-12-20
CN104718403B (zh) 2016-09-28
JP6159410B2 (ja) 2017-07-05
BR112015003588A2 (pt) 2017-07-04
EP2917614A1 (de) 2015-09-16
WO2014072115A1 (de) 2014-05-15
DE102012220471B3 (de) 2014-02-27
US20150300492A1 (en) 2015-10-22
EP2917614B1 (de) 2016-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6159410B2 (ja) 周期的に異なる溝を備えるピストンリング
JP6443759B2 (ja) 内燃機関のピストン
JP6246898B2 (ja) 属性を周期的に変化させたピストンリング
JP6394485B2 (ja) 内燃機関のピストン
EP3115653B1 (en) Machine with reduced cylinder friction
JP6275151B2 (ja) 異なる頂点ラインを有するピストンリング
JP6116548B2 (ja) 2ストロークエンジン用のピストンリング
CN110418883B (zh) 汽缸衬套
JP4749399B2 (ja) 内燃機関のピストン
JP6458327B2 (ja) 周方向に溝を備えるピストンリング
CN106337755A (zh) 经配置以减少摩擦的活塞环
JP2017203408A (ja) ピストン
JP2008231972A (ja) エンジンのピストン
JP6398934B2 (ja) 内燃機関のクランクシャフト支持構造
JP6914291B2 (ja) 内燃機関のシリンダ
JP2006009768A (ja) 内燃機関用ピストン
JP2010275882A (ja) ピストン、レシプロエンジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6159410

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees