JP2015535513A - 喫煙物品のパック及びその包装方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、好ましくは、喫煙物品に係る装填物（Ｇ）の表面、対向側面及び終端面にそれぞれ当接するように配置された主パネル（３）、サイドフラップ（４）、及びエンドフラップ（５）を有する、半硬質材料から成るフレーム（２）と、この装填物（Ｇ）及びフレーム（２）に巻き付いて、封止された容器を形成するフレキシブルバリアシート（１２）とを備え、少なくとも一つのサイドフラップ（４）は、当該少なくとも一つのサイドフラップ（４）が、喫煙物品（Ｃ）の装填物（Ｇ）の各向かい合う側面の長さ（Ｌ）上で非連続となる、切り取り領域（７）を有する。本発明はまた、そのようなパック（Ｐ）における、喫煙物品の包装方法を提供する。

Description

本発明は、紙巻きタバコ、細葉巻、葉巻などの喫煙物品（以下では、簡潔及び明瞭のために、これらを単に「喫煙物品」という。）の包装に関する。また、本発明は、特に、喫煙物品のパック（包装）、喫煙物品の包装用のブランク、喫煙物品の包装システム及び方法に関する。

一般的に、紙巻きタバコのパックは、大きく分けて２種類、即ち、硬質とソフトに分類される。ソフトパックは、その名前が示すように、本質的に、柔軟性又は可撓性を有するシート材料から形成される。対照的に、硬質パックは、紙巻きタバコの装填を含めるために、カード状の外殻を有し、典型的には、ユーザが喫煙物品を入手するための操作を必要とする、ヒンジ式の蓋を有する。

硬質タイプのパックは、喫煙物品及び、湿気の進入を防止するか、又は逃がすために設けられたバリア層などの内側の包装材を良好に保護するが、これらは、構造及び組み立てが比較的複雑であり、重大なコスト要因となり得る。ソフトパックは、構造が簡単で安価であるが、その搬送や取扱いの際に、内容物の損傷について高いリスクを伴う。

本発明は、喫煙物品（即ち、紙巻きタバコなど）を包装するための、半硬質と称する、ハイブリッド形式の包装に関する。現在まで、外側の包装と、紙巻きタバコの装填物との間に、様々な保護シートが設けられてきた。最近では、ボール紙からなる外側の硬質パックと、再封止可能なフラップを有する内側のソフトパックとを組み合わせた再封止可能なパックが提案されている。このようなパックは、喫煙物品の鮮度の改善を目的としている。しかしながら、再封止可能な内側のソフトパックの低い剛性は、特に、幾つかの喫煙物品が取り除かれたときに、再封止フラップが再封止するのを困難にする。

以上に鑑み、本発明の目的は、喫煙物品の改善されたパックを提供することである。本発明の他の目的は、そのような喫煙物品の改善された包装システム及び包装方法を提供することである。

本発明によれば、請求項１に記載された特徴を有する喫煙物品のパックが提供される。本発明の様々な利点及び／又は好ましい特徴は、従属する請求項に記載されている。

したがって、一態様によれば、本発明は、喫煙物品に係る装填物の表面と当接するように配置された主パネルを有する、半硬質材料から成るフレームと、前記フレーム及び前記装填物に巻き付いて、封止された容器を形成するフレキシブルバリアシートとを備え、前記フレームは、前記喫煙物品に係る装填物の表面を覆う、前記フレキシブルバリアシートを支持して、外圧が作用する下で、喫煙物品及び／又は前記フレキシブルバリアシートへの損傷を防止するように構成された、喫煙物品のパックを提供する。

有利には、前記半硬質材料から成るフレームは、喫煙物品に係る装填物と、ソフト又は可撓性を有する外側のバリアシートとの間に配置され、構造的な安定性が改善されたパックを提供する。そして、改善された構造的な安定性は、パック内の喫煙物品を外圧から保護する。加えて、このパックは、封止された可撓性を有するシート中の取出口を覆う、再封止可能なフラップを有し、フレームは、ユーザが、再封止可能なフラップを介して、効果的にパックを再封止することを可能にするのに十分なカウンターサポートを提供する。理解されるように、喫煙物品、したがって、フレームも、また、こられに対応するパック自体も、典型的には、一般的に矩形の角柱形又は直方体又は立方体の形状を有する。

好ましい実施形態では、前記フレキシブルバリアシートは、前記パックの半硬質材料から成るフレームに、例えば、接着剤又は加熱活性化結合剤によって、取り付けられている。

本発明の好ましい実施形態では、前記パックのフレームは、前記喫煙物品に係る装填物の対向側面に当接するように配置されたサイドフラップを含む。サイドフラップは、好ましくは、この各サイドフラップが、喫煙物品に係る装填物の各対向側面の長さ上で不連続となるように、少なくとも一つの切り取り領域を有する。更に、サイドフラップは、互いに、及び／又は前記主パネルに対して実質的に左右対称となっている。

また、他の態様では、本発明は、半硬質材料から成り、前記喫煙物品に係る装填物の、それぞれ、表面、対向側面及び終端面に当接するように配置される、主パネル、サイドフラップ及び、選択的に一以上のエンドフラップを有するフレームと、前記装填物及びフレームの周りに配置されて、封止された容器を形成するフレキシブルバリアシートとを備え、少なくとも一つの前記サイドフラップは、前記喫煙物品に係る装填物の各対向側面の長さ上で不連続となるように、切り取り領域を有している。

サイドフラップの少なくとも一方、好ましくは両方に、切り取り領域を設けることにより、前記フレームが、上述したソフトパックと同様の「ソフト」感を、消費者に対して維持しながら、高められた構造的安定性を前記パックに提供することが見出される。切り取り領域によってもたらされるサイドフラップの不連続という意義は、サイドフラップの大きさが、パックの各側面の長さ上で中断しているか、又はサイドフラップが、パックの側面と同一の広がりを持っていないことを意味する。この点について、前記サイドフラップ中の切り取り領域は、好ましくは、喫煙物品に係る装填物の各側面の長さの実質的に中央領域か、又はエンドフラップから離れた側面の上部に設定される。この点について、フレームは、好ましくはパックの基部又は下方部に、選択的にエンドフラップを含んでいても良い。

好ましい実施形態において、半硬質材料から成るフレームは、非組立又はブランクの状態で、実質的に平坦又は平面形状を有する。即ち、フレームの主パネル、切り取り領域を有するサイドフラップ、及び選択的なエンドフラップは全て実質的に平坦又は平面状の構造を有し、典型的には、共通のエッジに沿って、互いにヒンジ形式で接続されている。前記半硬質材料は、好ましくは、カード、防撓紙、板紙、繊維板、樹脂シート材料などの半硬質シート材料である。半硬質シート材料は、それぞれ可撓性を有しているが、その組成に関わらず、喫煙物品に係るパックに構造的な安定性を付与し、これにより、輸送や保管中に、包装及び喫煙物品を損傷（例えば、不注意な圧縮や押しつぶし）から保護するために、寸法的に安定しているべきである。

好ましい実施形態において、フレームの主パネルは、フレームの他の部分よりも厚さが厚い補強領域を有する。例えば、この補強領域は、半硬質材料から成る、多層又は折り畳まれた部分を含んでいても良く、接着剤を用いて主パネルに選択的に接合される。特に好ましい実施形態では、前記半硬質材料から成る多層又は折り畳まれた部分は、前記少なくとも一つのサイドフラップの切り取り領域から形成される。この方法において、切り取り領域は、高められたソフトパックの感触を生成するために用いられるだけでなく、フレームの主パネルに接合される、補強されたフラップを創り出すために用いられる。

他の態様によれば、本発明は、喫煙物品に係る装填物の表面、対向側面及び（選択的に）終端面にそれぞれ当接するように配置された主パネル、サイドフラップ、及び選択的にエンドフラップを有する、半硬質材料から成るフレームと、この装填物及びフレームに巻き付いて、封止された容器を形成するフレキシブルバリアシートとを備え、前記主パネルは、望ましくは、半硬質材料から成る多層部分又は折り畳み部分を含む補強領域を含んだ、喫煙物品のパックを提供する。そして、主パネルの各補強領域は、一般的には、フレームの他の部分よりも厚さが厚くなっている。

典型的には、パックのフレキシブルバリアシートは、前記装填物及びフレームに巻き付けられて、封止された継ぎ目の効果により、封止された容器を形成する。この実施形態において、少なくとも一つの封止された継ぎ目は、好ましくは、前記切り取り領域、及び／又は前記補強領域内に延びるように配置されている。そして、この実施形態におけるフレームは、包装工程の間、フレキシブルバリアシートの巻き付きと封止をより一層支持するように構成される。

特に好ましい実施形態では、前記フレームは、喫煙物品に係る装填物によって形成された直方体形状の、二つの小さな側面、少なくとも一方の終端、及び一つの主表面を包囲する。即ち、フレームは、好ましくは、一つの主パネルのみを含む。この主パネルは、喫煙物品に係る装填物の後面を覆うように配置されるが、より好ましくは、パックの前面を覆うように配置される。喫煙物品に係る装填物の一つの主面を覆うことのみによって、発明に係る半硬質パックは、消費者に対してソフトパックの感触をより一層与え、それにもかかわらず、内部に収納された喫煙物品を依然として保護する。典型的には、それぞれ切り取り領域を有するフレームの各サイドフラップは、それぞれのエッジに沿って主パネルにヒンジ形式で取り付けられ、各サイドフラップの反対側のエッジは、主パネルから離れた自由端となっている。同様に、少なくとも一つの選択的なエンドフラップが、共通のエッジに沿って、主パネルにヒンジ形式で取り付けられていても良い。

特に好ましい実施形態において、フレキシブルバリアシートは、金属箔、プラスチックラミネート、又は金属化プラスチックフィルムなどのフィルムから構成される。バリアシートは、望ましくは、パックの上端に配置される再封止可能な取出口又はフラップを有し、このバリアシートは、好ましくは、取出口の位置で連続的である。更に、バリアシートは、好ましくは、喫煙物品に係る装填物の少なくとも一端、好ましくはパックの下端部上に連続している。更に、パックは、可撓性を有するシート材料から成るソフト外部ラップを備えていても良い。

更に他の態様では、本発明は、喫煙物品に係るパック用のブランクを提供する。このブランクは、半硬質材料から成り、パックの表面に対応する少なくとも一つの主パネル、好ましくは、主パネルの横方向に向かい合う側部に沿って延びるサイドフラップ、並びに主パネルの一方の終端に配置される選択的なエンドフラップを備えており、少なくとも一つのサイドフラップは、主パネルの各側部の長さ上で不連となるように、切り取り領域を有している。更に、又は、代わりに、主パネルは、望ましくは、半硬質材料から成る多層又は折り畳まれた部分を有する補強領域を備えていても良い。上述のように、主パネルの補強領域は、サイドフラップの切り取り領域から形成される補強フラップから構成されても良い。このように、本発明のブランクは、本発明のパック中のフレームを形成するために、例えば、折り畳みによって、組み立てられるように設計されている。

更に別の態様によれば、本発明は、
半硬質材料から成り、少なくとも一つの主パネルを有するフレームを供給する工程と、
前記主パネルが前記喫煙物品に係る装填物の表面に当接するか、及び／又は覆うように、前記フレームを、前記喫煙物品に係る装填物の上、又はその周りに配置する工程と、
前記喫煙物品に係る装填物及びフレームを、フレキシブルバリアシートを用いて巻き付け、又は囲んで、前記装填物及びフレームの周りに封止された容器を形成する工程とを含む、紙巻きタバコのような喫煙物品の包装方法を提供する。

特に好ましい実施形態では、前記装填物及びフレームは、一以上の継ぎ目を形成するために、共にバリアシートの一部を封止することによって、フレキシブルバリアシートを用いて巻き付けられ、又は囲まれている。好ましい実施形態では、この方法は、更に、例えば、接着剤や熱接着によって、フレキシブルバリアシートにフレームを取り付ける工程を備えている。

特に好ましい実施形態では、前記フレームは、前記主パネルの横方向に向かい合う側部にサイドフラップを含むとともに、選択的に、主パネルの終端部に少なくとも部分的にエンドフラップを含み、前記各サイドフラップは、該各サイドフラップが前記主パネルの各側部上で不連続となるように、切り取り領域を有し、前記フレキシブルバリアシートに形成された少なくとも一つの継ぎ目は、前記サイドフラップの切り取り領域に延びている。

したがって、好ましい実施形態において、本発明は、
半硬質材料から構成されるとともに、主パネル、この主パネルの横方向に向かい合う側部に配置されるサイドフラップであって、少なくとも一つのサイドフラップは、主パネルの各側部上で不連続となるように切り取り領域を有するサイドフラップ、並びに前記主パネルの終端部に少なくとも部分的にエンドフラップを有し、パック中の喫煙物品に係る装填物を支持するフレームを供給する工程と、
前記主パネル、サイドフラップ及びエンドフラップが、それぞれ前記喫煙物品に係る装填物の表面、側面及び少なくとも一方の終端の一部に当接するように、前記フレームを、前記喫煙物品に係る装填物の周りに配置する工程と、
前記喫煙物品に係る装填物及びフレームを、フレキシブルバリアシートを用いて巻き付け、又は囲んで、前記装填物及びフレームの周りに封止された容器を形成する工程とを含む、紙巻きタバコのような喫煙物品の包装方法を提供する。

好ましい実施形態では、この方法は、更に、前記フレームを、前記喫煙物品に係る装填物の上、又はその周りに配置する工程の前に、好ましくは、各切り取り領域からの補強フラップを主パネルに接着することによって、前記フレームの主パネルに補強領域を形成する工程を備えている。そして、フレームの主パネルは、望ましくは、半硬質材料から成る多層又は折り畳まれた部分を有する補強領域を備えていても良く、この補強領域は、接着剤により主パネルに接着されていても良い。前述したように、特に好ましい実施形態では、半硬質材料から成る多層又は折り畳まれた部分は、これを、少なくとも一方、又は両方のサイドフラップの切り取り領域から形成することができる。この方法によれば、切り取り領域は、一方では、高められたソフトパック「感」を創出し、他方では、フレームの主パネルに接合されるべき補強フラップを生成する。

特に好ましい実施形態では、前記装填物及びフレームは、一以上の継ぎ目を形成するために、共にバリアシートの一部を封止することによって、フレキシブルバリアシートを用いて巻き付けられ、又は囲まれている。好ましくは、前記フレキシブルバリアシートに形成された少なくとも一つの継ぎ目は、前記切り取り領域及び／又はフレームの補強領域に延びている。この方法では、前記フレームの主パネルは、包装工程の間、フレキシブルバリアシートの巻き付きと封止を支持するように構成され得る。

本発明及びその利点についてのより完全な理解のために、以下の説明において、添付図面を参照しながら、発明の例示的な実施形態についてより詳細に説明する。参照符号は、対応する部品を示している。

一実施形態に係る、喫煙物品を包装するためのブランクを示した平面図である。 包装フレームに形成するために、折り曲げ又は組み立てて、紙巻きタバコの装填物の周りに配置した、図１に示したブランクの斜視図である。 他の実施形態に係る、喫煙物品を包装するためのブランクを示した平面図である。 包装フレームに形成するために、折り曲げ又は組み立てて、紙巻きタバコの装填物の周りに配置した、図３に示したブランクの斜視図である。 特定の実施形態に係る喫煙物品のパックを正面から視た斜視図である。 図５に示した喫煙物品のパックを後方から視た斜視図である。 更に他の実施形態に係る、喫煙物品を包装するためのブランクを示した平面図である。 包装フレームに形成するために、折り曲げ又は組み立てて、紙巻きタバコの装填物の周りに配置した、図７に示したブランクの斜視図である。 更に他の実施形態に係る、喫煙物品を包装するためのブランクを示した平面図である。 包装フレームに形成するために、折り曲げ又は組み立てた、図９に示したブランクの斜視図である。 実施形態に係る包装方法を実行するためのシステムを示した概要図である。

添付図面は、本発明の更なる理解を提供するために含まれており、この明細書に組み込まれて、その一部を構成する。図は、本発明の特定の実施形態を示しており、記述と共に、発明の原理の説明に役立つものである。本発明の他の実施形態、及び本発明に付随する多くの利点は、以下の詳細な説明を参照することによってより良く理解されるので、容易に理解されるであろう。

一般的で良く知られた要素は、それが商業的に実行可能な実施形態において、有用であっても或いは必要性が無くても、実施形態のより抽象化された観点を容易にするために、必ずしも描写されていないことが理解されるであろう。図面の要素は、必ずしも、相互について、相対的に一定の縮尺で図示されていない。更に、方法における一定の動作及び／又は工程は、当業者が、順番についての特別性が実際には要求されないと理解する限り、発生する特定の順序で記述されるか、又は描写されていると理解される。また、本願明細書で使用される用語及び表現は、以下で特別な意味が記述される場合を除いて、それらに一致する調査及び研究の各分野に関連する用語及び表現に一致するものとして、通常の意味を有するものと理解される。

まず、図面の図１及び２を参照して、例えば、紙巻きタバコなどの喫煙物品のパックに使用されるブランク１は、図１に示されており、これは、図２に示すように、包装手順において、紙巻きタバコＣの一群又は装填物Ｇの周りに配置されるフレーム２を形成するために、組み立てられるか、及び／又は折り曲げられる前のものである。そして、ブランク１は、したがってフレーム２もまた、カード又は繊維板などの半硬質シート材料から形成される。この半硬質シート材料は確かに可撓性を有するが、それにもかかわらず、後に示すパック中の紙巻きタバコＣの装填物Ｇを支持し保護するための、寸法的に十分な安定性を有している。

ブランク１及びフレーム２は、主中央パネル３、この主パネル３の横方向に向かい合う側部にヒンジ形式で結合されるサイドフラップ４、及び主パネル３の一方の終端部にヒンジ形式で結合されるエンドフラップ５を備えている。この点について、主パネル３と、各サイドフラップ及びエンドフラップ４，５との間のヒンジ形式の結合は、図１において、破線で示されている。これに対して、実線は、分離又は切断を表す。ヒンジ又は折り曲げ線（破線）及び切断線（実線）は、当然、図２に示されるフレーム２を形成するためにブランク１がどのように組み立てられるかに影響する。この点について、ブランク１から組み立てられるフレーム２は、紙巻きタバコＣの装填物Ｇによって形成される矩形又は直方体形状の主面、二つの小さな側面、及び少なくとも一方の終端を包囲又は覆うように構成される。特に、フレーム２の主パネル３は、紙巻きタバコの装填物Ｇによって形成される直方体形状の主（例えば、前又は後）面を覆い、フレーム２のサイドフラップ４は、紙巻きタバコの装填物Ｇの二つの向き合う小さな側面に当接するように配置され、エンドフラップ５は、装填物Ｇ中の紙巻きタバコの終端を支持するために配置されたベースフラップに一致する。図１及び図２から明らかなように、主パネル３は、その上端部領域に、フレーム２によって覆われる装填物Ｇ中の紙巻きタバコＣの取り出し容易にする開口６を備えている。更に、主パネル３の横方向に相互に向き合う側部に設けられるサイドフラップ４は、中央の切り取り領域７を備えている。この結果、サイドフラップ４は、主パネル３及び／又は紙巻きタバコＣの装填物の長さＬ上で非連続となっている（即ち、長さＬ上の全てに伸びていない）。

図面の図３及び図４を参照すると、若干修正した実施形態に係るブランク１、及びこのブランク１から組み立てられた包装フレーム２が図示されている。ここでも主パネル３とサイドフラップ４及びエンドフラップ５との間の折り曲げ又はヒンジによる接続部は破線で示され、これに対して、切り取り部又は分離部は実線で示されている。サイドフラップ４に関し、この実施形態における切り取り領域７は、２本の平行な切り取り線によって形成され、この切り取り線は、主パネル３のそれぞれ横方向に向かい合う側部で、中央補強フラップ８を創出する。図４に示されるフレーム２を形成するためのブランク１の組み立て時に、これら補強フラップ８は、サイドフラップ４中に切り取り領域７を形成するように内側に折り曲げられるが、また、同時に、主パネル３の補強領域９を形成する。具体的には、包装フレーム２がブランク１から組み立てられるように、補強フラップ８は、例えば、接着剤スポット１０を介して、主パネル３に接着剤で接合される。このように、主パネル３の補強領域９は、フレーム２において、より大きな厚さを有する、したがって、より高い剛性及び強度を有する二層又は折り重ね部である。この実施形態において、紙巻きタバコＣを取り出すための取出口６は、壊れやすい継ぎ目、例えば、ミシン目線によって形成されていても良く、この継ぎ目は、消費者が、取出口６を形成するために、主パネル３の上端領域の部分１１を取り除くことを可能にする。

今、図面の図５及び図６を参照すると、本発明の具体的な実施形態にしたがった紙巻きタバコＣのパックＰのそれぞれ前から視た図と、後ろから視た図が図示されている。この例の紙巻きタバコのパックＰは、図２又は図４に示されるフレーム２を備えている。この点に関し、この紙巻きタバコパックＰにおけるフレーム２のサイドフラップ４は、図面の図１及び図３に示されるブランク１に一致する中央切り取り領域７を有する。したがって、図５及び図６における紙巻きタバコＣのパックＰは、フレームの主パネル３が、矩形又は直方体形状をした紙巻きタバコの装填物Ｇの正面に当接するように配置された、カード材料から成る当該フレーム２、紙巻きタバコＣの装填物Ｇの横方向に向かい合う小さな側面に当接するサイドフラップ４、並びに、装填物Ｇ中の紙巻きタバコＣの終端部のためにそれぞれベースを形成する、フレーム２のエンドフラップ５を備えている。

更に、紙巻きタバコパックＰは、封止された容器を形成するために、フレーム２及び紙巻きタバコの装填物Ｇに巻き付けられる、フレキシブルバリアシート１２を備える。具体的には、フレキシブルバリアシート１２は、横方向継ぎ目１３及び横断継ぎ目１４に沿って閉じられ、封止されている。フレキシブルバリアシート１２は、再封止可能な取出フラップ又は開口１６を、少なくともフレーム２の主パネル３中に形成された取出口６に部分的に重なる、パックＰの上端に提供するために、ミシン目線１５を備えていることに留意されたい。フレーム２の主パネル３は、望ましくは、フレキシブルバリアシート１２に、当該フレキシブルバリアシート１２内の位置にフレーム２を固定し、パックＰの構造的な完全性及び剛性を高めるために、例えば、接着剤ポイント１７に供給された接着剤を介して取り付けられる。

図面の図１１を簡単に参照すると、本発明の一実施形態に係る、紙巻きタバコＣなどの、喫煙物品の包装用のシステム又は装置１００が図示されている。図１１から明らかなように、それぞれ紙巻きタバコの装填物Ｇに結合される一連の包装フレーム２は、装置１００による包装経路に沿って矢示Ａ方向に搬送される。装填された包装フレーム２は、供給ロール（図示せず）から供給される連続的なフレキシブルバリアシート１２（例えば、プラスチックラミネートフィルム）の下方に搬送される。バリアシート１２は、当該バリアシートの下方に搬送される各フレーム２の前主パネル３中の各取出口６との位置合わせのために、再封止可能な取出フラップ又は開口１６を予め形成している。

連続的に進行するフレーム２の下方に配置されたローラ１０１は、フレーム２の前面及び後面、並びにフレーム２及び各紙巻きタバコの装填物Ｇの両端を、ぴんと張った状態で覆うようにフレキシブルバリアシート１２を引っ張り、それによってこれらを包む。ローラ１０１は、シールヘッド１０２と協働して、図示されたバリアシート１２を、横断継ぎ目１３に沿って、融合又は封止する。ローラ１０１に続く、より細長いシールヘッド１０３（又はその一組）は、個々のパックＰを形成するために、それぞれ紙巻きタバコ装填物Ｇを有する各フレーム２間で、バリアシート１２中の横方向継ぎ目１４（例えば、「フィンシール」など）をクランプし、融合させるように動作する。トリマ１０４及びローラ１０５は、個々のパックＰを完成するために、継ぎ目１３，１４（対向側部に沿った横方向継ぎ目）を刈り整え、平らにする。更に、パックＰは、必要に応じて、硬質の箱など、追加の包装に挿入されても良く、又は、ポリプロピレンなどの他のフレキシブル外部ラップで、追加的に包まれていても良い。

今、図面の図７及び図８を参照すると、紙巻きタバコＣ又は他の喫煙物品を包装するためのブランク１の更なる実施形態が、平坦な状態（図７）、及び紙巻きタバコの装填物Ｇを覆う包装フレーム２を形成する組み立て又は折り曲げ状態（図８）の両方で図示されている。この実施形態において、先の実施形態との主な相違は、ブランク１のサイドフラップ４中の切り取り領域７の構造及び位置に関する。特に、この切り取り領域７は、図１〜４の実施形態の場合である中央部分に代えて、サイドフラップ４の上部に設けられている。したがって、サイドフラップ４は、この上方の切り取り領域７において、明確に、主パネル及び／又はパックＰの長さＬ上で、非連続となっている。しかしながら、図３及び図４の実施形態と同様に、切り取り領域７は、補強フラップ８を形成し、この補強フラップ８は、この場合も、補強領域９を形成するために、例えば、接着材ポイント１０での接着剤による接合を介して、主パネル３に折り重ねられた状態で接着される。

最後に、図面の図９及び図１０は、本発明に係る紙巻きタバコ又は他の喫煙物品のパックＰに用いる包装フレームを形成するための、ブランク１の更に他の実施形態を図示している。この実施形態において、フレーム２は、単に、主パネル３、並びに、図１０に示されるように、喫煙物品の装填物Ｇを覆うフレーム２を位置決めするための当接脚を形成するエンドパネル５から構成される。この実施形態において、フレーム２は、改善された構造的な剛性を有する、本発明に係るパックＰを形成するために、外部のフレキシブルバリアシート１２に取り付けられていても良い。

ここに、本発明の特定の実施形態について図示し、説明したが、それは、様々な代替又は均等な手段が存在する分野の当業者によって理解される。例示的な実施形態は、単なる例示であり、決して、範囲、適用性又は構成を限定する意図ではないと理解されるべきである。むしろ、前述の概要及び詳細な説明は、少なくとも一つの例示的な実施形態を実行するための便利なロードマップを当業者に提供するものであり、添付された特許請求の範囲に記載された範囲及びそれらの法律的な均等物から逸脱することなく、例示的な実施形態で述べられた要素の機能及び配置において、様々な変更がなされると理解される。一般的に、本願は、本明細書で論じた特定の実施形態の任意の適応又は変更を網羅することを意図している。

例えば、本発明に係るパックのブランク１及び包装フレーム２における「切り取り領域」７については、この領域７が、必ず「切り取り」によって形成されるとの意であると意図するものではない、と理解される。むしろ、用語「切り取り領域」は、単に、凹部又はギャップ又は材料の欠落を説明する意図であり、それは、任意の適当なプロセスによって形成されることを含むが、切り取りには限定されない。

また、本明細書において、用語「構成する」、「構成している」、「備える」、「備えている」、「含む」、「含んでいる」、「有する」、「有している」、およびこれらの任意のバリエーションは、一切を含めた（即ち、非排他的な）意味に理解されることが意図されている。本明細書に記載したプロセス、方法、デバイス、装置又はシステムは、記述されたそれらの特徴又は部品又は要素又は工程に限定されるものではなく、特に記載されていない、又はそのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の、他の要素、特徴、部品、又は工程を含んでも良い。更に、本明細書において使用される用語の「ａ」及び「ａｎ」は、特に明記しない限り、一又はそれ以上を意味するものと理解されるべきとの意図である。また、「第一」、「第二」、「第三」などの用語は、単に分類として使用されており、数値要件を課すこと、又はそのオブジェクトの重要性の特定の順位を確立することを意図するものではない。

１ ブランク
２ フレーム
３ 主パネル
４ サイドフラップ
５ エンドフラップ
６ 取出口
７ 切り取り領域
８ 補強フラップ
９ 補強領域
１０ 接着剤ポイント
１１ 取り外し可能な部分
１２ フレキシブルバリアシート
１３ 横方向継ぎ目
１４ 横断継ぎ目
１５ ミシン目線
１６ 再封止可能な取出口
１７ 接合又は接着剤ポイント
１８ 主パネルの上縁
１００ 装置
１０１ ローラ
１０２ シールヘッド
１０３ シールヘッド
１０４ トリマ
１０５ ローラ
Ｐ パック
Ｌ 主パネル又はパックの側部の長さ
Ｃ 紙巻きタバコ
Ｇ 紙巻きタバコの装填物

Claims (15)

1. 喫煙物品に係る装填物（Ｇ）の表面と当接するように配置された主パネル（３）を有する、半硬質材料から成るフレーム（２）と、
   前記フレーム（２）及び前記装填物（Ｇ）に巻き付いて、封止された容器を形成するフレキシブルバリアシート（１２）とを備え、
   前記フレーム（２）は、前記喫煙物品に係る装填物（Ｇ）の表面を覆う、前記フレキシブルバリアシート（１２）を支持して、該パックに作用する外圧から、喫煙物品（Ｃ）及び／又は前記フレキシブルバリアシート（１２）への損傷を防止するものである、喫煙物品（Ｃ）のパック（Ｐ）。
2. 前記フレーム（２）は、前記フレキシブルバリアシート（１２）に取り付けられている請求項１記載のパック（Ｐ）。
3. 前記フレーム（２）は、前記喫煙物品に係る装填物（Ｇ）の対向側面に当接するように配置されたサイドフラップ（４）を含み、各サイドフラップ（４）は、該各サイドフラップ（４）が、喫煙物品に係る装填物の各対向側面の長さ上で不連続となるように、少なくとも一つの切り取り領域（７）を有し、前記主パネル（３）に対して実質的に左右対称となっている請求項１又は２記載のパック（Ｐ）。
4. 前記フレーム（２）の主パネル（３）は、補強領域（９）を含んでいる請求項１乃至３記載のいずれかのパック（Ｐ）。
5. 前記補強領域（９）は、好ましくは主パネル（３）に接合された半硬質材料からなる、多層又は折り畳まれた部分を含んでいる請求項４記載のパック（Ｐ）。
6. 前記主パネル（３）の補強領域（９）は、前記サイドフラップ（４）の切り取り領域（７）に由来するフラップ（８）から形成されている請求項４又は５記載のパック（Ｐ）。
7. 前記フレキシブルバリアシート（１２）は、喫煙物品（Ｃ）の装填物（Ｇ）及び前記フレーム（２）に巻き付けられて、一以上の封止された継ぎ目（１３，１４）を介して封止された容器を形成し、少なくとも一つの前記封止された継ぎ目（１３，１４）は、前記切り取り領域（７）及び／又は前記補強領域（９）内に延びるように配置されている請求項３乃至６記載のいずれかのパック（Ｐ）。
8. 前記フレーム（２）の各サイドフラップ（４）は、主パネル（３）の各エッジに沿って設けられたヒンジ式の取付物であり、これにより各サイドフラップ（４）の反対側のエッジは主パネル（３）から離れた自由端となっており、及び／又は、
   前記フレーム（２）は、喫煙物品（Ｃ）に係る装填物（Ｇ）によって形成された直方体形状の、二つの小さな側面、及び一つの主表面を包囲する請求項３乃至７記載のいずれかのパック（Ｐ）。
9. 前記フレキシブルバリアシート（１２）は、金属箔、プラスチックラミネート又は金属化プラスチックフィルムから構成され、及び／又は
   前記バリアシート（１２）は、再封止可能な取出口（１６）を有し、好ましくは、該取出口（１６）の位置で連続的であり、及び／又は
   前記バリアシート（１２）は、前記喫煙物品（Ｃ）の装填物（Ｇ）の少なくとも一端上に連続している請求項１乃至８記載のいずれかのパック（Ｐ）。
10. 更に、可撓性を有するシート材料から成るソフト外部ラップ、又は硬質若しくは半硬質の外部ケースを備えている請求項１乃至９記載のいずれかのパック（Ｐ）。
11. 半硬質材料から成り、少なくとも一つの主パネルを有するフレームを供給する工程と、
    前記主パネルが前記喫煙物品に係る装填物の表面に当接するか、及び／又は覆うように、前記フレームを、前記喫煙物品に係る装填物の上、又はその周りに配置する工程と、
    前記喫煙物品に係る装填物及びフレームを、フレキシブルバリアシートを用いて巻き付け、又は囲んで、前記装填物及びフレームの周りに封止された容器を形成する工程とを含む喫煙物品の包装方法。
12. 更に、前記フレームを、前記フレキシブルバリアシートに取り付ける工程を含んでいる請求項１１記載の方法。
13. 前記装填物及びフレームは、一以上の継ぎ目を形成するために、共にバリアシートの一部を封止することによって、フレキシブルバリアシートを用いて巻き付けられ、又は囲まれている請求項１１又は１２記載の方法。
14. 前記フレームは、前記主パネルの横方向に向かい合う側部にサイドフラップを含むとともに、好ましくは、主パネルの終端部に少なくとも部分的にエンドフラップを含み、
    前記各サイドフラップは、該各サイドフラップが前記主パネルの各側部上で不連続となるように、切り取り領域を有し、
    前記フレキシブルバリアシートに形成された少なくとも一つの継ぎ目は、前記サイドフラップの切り取り領域に延びている、請求項１１乃至１３記載のいずれかの方法。
15. 更に、前記フレームを、前記喫煙物品に係る装填物の上、又はその周りに配置する工程の前に、好ましくは、各切り取り領域からの補強フラップを前記主パネルに接着することによって、前記フレームの主パネルに補強領域を形成する工程を含み、
    前記フレームの主パネルは、補強領域を有し、前記フレキシブルバリアシートに形成された少なくとも一つの継ぎ目は、前記主パネルの前記補強領域に延びており、
    前記フレームを供給する工程は、好ましくは、ブランクを供給して、フレームにブランクを組み付けることを含んでいる請求項１１乃至１４記載のいずれかの方法。
    

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