JP2008522913A - 付加的なスペーサパネルを有するヒンジ蓋容器 - Google Patents

Abstract

【課題】新たなヒンジ蓋容器、特に、シガレットのような細長い喫煙物品のための新たなヒンジ蓋パック又はカートンを提供する。
【解決手段】シガレットのような細長い喫煙物品のためのヒンジ蓋パック又はカートンとしての特定用途を見出すヒンジ蓋容器は、箱部分（２）と、開放位置と閉鎖位置の間のピボット式移動のために箱部分（２）にその後壁（１４）にわたってヒンジ付けされた蓋部分（４）と、蓋部分（４）の前壁（８ａ）の内面の下部にわたって延びるフラップ（２２）と、箱部分（２）の前壁（８）の内面の少なくとも上部にわたって延びるスペーサパネル（２６）とを含む。好ましくは、箱部分（２）の前壁（８）の上縁（２８）に従属してそれに関して折り畳まれたスペーサパネル（２６）は、箱部分（２）の前壁（８）の内面にわたって延びる自由縁を有し、かつ閉鎖位置にある蓋部分（４）によって覆われた空間内に箱部分（２）から突出しない。
【選択図】図１

Description

本発明は、新たなヒンジ蓋容器に関し、具体的には、シガレットのような細長い喫煙物品のための新たなヒンジ蓋パック又はカートンに関する。

シガレットは、一般的に、箱部分と箱部分の後壁にヒンジ付けされた蓋部分とを有するヒンジ蓋ボール紙パックで売られている。使用時には、パックが立位状態で、蓋部分の前部は、消費者によって上方かつ後方にピボット回転されてパックを開き、それによって箱部分に立っているシガレットの束にアクセスすることができる。蓋部分が閉鎖されている時には、蓋部分の前壁、側壁、及び後壁は、箱部分の対応する壁の垂直延長部を形成する。

ヒンジ蓋シガレットパックは、通常は、箱部分の前部及び側部の内側に取り付けられた内側フレーム又はカラーも含み、その少なくとも一部分は、閉鎖位置にある蓋部分によって覆われた空間内に箱部分から突出している。消費者が開放位置にあるヒンジ蓋パックからシガレットを容易に取り出すことができるように、内側フレームの前壁に中央切欠きが設けられる。使用時には、内側フレームは、蓋部分が開閉される時に蓋部分との締まり又は摩擦係合をもたらし、それによってパックの偶発的な開放を防ぐのを助け、必要に応じて蓋部分を閉鎖位置に保持するのを助ける。更に、内側フレームはまた、ヒンジ蓋パックの箱部分の強化に役立つ。

典型的には、ヒンジ蓋シガレットパックの箱部分及び蓋部分は、単一の折り畳んだ薄層ボール紙ブランクから形成され、内側フレームは、第２の別の薄層ボール紙ブランクから形成される。パックを生成するために、例えば、金属化された紙又はアルミ箔に包装されたシガレットの束が、第１の薄層ボール紙ブランクと一線に並んだ第２の薄層ボール紙ブランクと共に包装ホイール上のポケットに配置される。包装ホイールは、いくつかのステーション間でインデックス付け可能であり、ポケットがステーションからステーションにわたってインデックスを付ける時に、第１の薄層ボール紙ブランクは、包装されたシガレットの束及び内側フレームの周囲に段階的に折り畳まれ、ヒンジ蓋パックを形成する。典型的には、形成されたヒンジ蓋シガレットパックは、次に、例えばポリエチレン又はポリプロピレンの透明な高分子フィルムで収縮包装又はその他の方法でうわ包装される。

単一の折り畳んだ薄層ボール紙ブランクから形成される、一体型内側フレームを有するヒンジ蓋容器もまた公知である。このような容器のためのブランクは、複雑になる可能性があり、容器を組み立てるためには、従来の機械を用いて達成することが困難である逆折り畳みを必要とする。
ヒンジ蓋シガレットパック及び他のヒンジ蓋容器が形成される薄層ボール紙ブランクは、使用時にパックの蓋部分の前壁を形成するブランクのパネルから延びる内蓋パネルを含むことが多い。生成する間、この内蓋パネルは、１８０度にわたって折り畳まれ、ブランクの蓋前壁パネルの内面に固定され、従って、形成されたヒンジ蓋容器において、それは、その蓋部分の前壁の内側に接して置かれる。形成されたヒンジ蓋容器の蓋部分に強化をもたらすだけでなく、内蓋パネルは、使用時に、蓋部分の下縁が箱部分の上縁に当接した状態で、その蓋部分を完全な閉鎖位置に保持するように容器に取り付けられた内側フレームの一部分と協働する保持手段を備えることができる。更に、内蓋パネルの外面は、有利な態様においては、消費者情報を印刷することができる。内蓋パネルと蓋前壁パネルの間に形成される折り目もまた、有利な態様においては、形成されたヒンジ蓋容器の蓋部分に巧妙な鈍い下部前縁をもたらす。

前段落で説明した恩典にも関わらず、ヒンジ蓋シガレットパック及び他のヒンジ蓋容器に内蓋フラップを含むことは、不利な態様においては、容器の箱部分の前壁の上部領域に比べて厚みが増した容器の蓋部分の前壁の下部領域をもたらす。強化フラップの存在のために、蓋部分の前壁の下縁は、閉鎖位置にある時に当接する箱部分の前壁の上縁の厚みの２倍である。蓋部分の前壁と箱部分の前壁の間のミスアラインメントが、形成されたヒンジ蓋容器に続いて付加される高分子フィルム上包装に折り目又はしわを生じる可能性があるので、蓋の線にわたるこのような厚みの差異は望ましくなく、並びに見苦しくもあり、高分子フィルムに形成された折り目又はしわは、上包装されたヒンジ蓋容器に関わるその後の製造及び輸送作業を妨げる場合がある。

本発明により、箱部分と、開放位置と閉鎖位置の間のピボット式移動のために箱部分にその後壁にわたってヒンジ付けされた蓋部分と、蓋部分の前壁の内面の下部にわたって延びるフラップと、箱部分の前壁の内面の少なくとも上部にわたって延び、箱部分の前壁の内面にわたって延びる自由縁を有するスペーサパネルとを含み、スペーサパネルが、閉鎖位置にある蓋部分によって覆われた空間内に箱部分から突出しないヒンジ蓋容器が提供される。

箱部分の前壁の内面に隣接するスペーサパネルを含むことにより、箱部分の前壁の上部がその内容物から離間される。スペーサパネルは、それが閉鎖位置にある蓋部分によって覆われた空間内に突出しないので、従ってフラップのために蓋部分の前壁の内面の下部の増加した厚みを補償する。本発明によりヒンジ蓋容器の蓋の線にわたるあらゆる厚みの差異を低減又は排除することにより、スペーサパネルは、有利な態様においては、容器に続いて付加される上包装に折り目又はしわを生じる可能性があった蓋部分の前壁と容器の箱部分の前壁との間のミスアラインメントを回避する。
スペーサパネルはまた、有利な態様においては、本発明によりヒンジ蓋容器の箱部分を強化する。その結果、公知のヒンジ蓋容器と実質的に同じ剛性を有する本発明によるヒンジ蓋容器は、有利な態様においては、低減された厚みの薄層ボール紙ブランク又は他の材料から及び／又は内側フレームを含む必要なく形成することができる。

好ましくは、スペーサパネルは、フラップと実質的に同じ厚みである。
好ましくは、スペーサパネルは、箱部分の前壁の上縁に実質的に平行に箱部分の前壁の内面にわたって延びる自由縁を有する。
フラップは、好ましくは、蓋部分の前壁の上縁に従属し、それに関して折り畳まれる。フラップは、例えば、接着剤を用いて蓋部分の前壁の内面に固定することができる。スペーサパネルは、例えば、接着剤を用いて箱部分の前壁の内面に固定することができる。

本発明の好ましい実施形態では、スペーサパネルは、箱部分の前壁と一体である。より好ましくは、スペーサパネルは、箱部分の前壁の上縁に従属し、それに関して折り畳まれる。
好ましくは、箱部分、蓋部分、フラップ、及びスペーサパネルは、ワンピース型折り畳み薄層ブランクから形成される。
本発明の他の実施形態では、スペーサパネルは、例えば、箱部分の前壁の内面に適切な接着剤で接着されるか又は他の方法で固定された別のパネルとすることができる。このような実施形態では、スペーサパネルは、箱部分の前壁の内面にわたって延びる１対の対向する自由縁を有する。

本発明によるヒンジ蓋容器は、更に、箱部分に取り付けられて閉鎖位置にある蓋部分によって覆われた空間内に箱部分から突出する別の非一体型内側フレームを含むことができる。このような実施形態では、スペーサパネルは、箱部分の前壁の内面と内側フレームとの間に位置決めされる。本発明によるヒンジ蓋容器が内側フレームを含む場合には、スペーサパネルは、内側フレームに一体とすることができる。例えば、スペーサパネルは、スペーサパネルが箱部分の前壁の内面にわたってその上縁に近接して延びる自由縁を有するように、内側フレームの前壁の下縁に従属して、それに関して折り畳むことができる。箱部分、蓋部分、及びフラップは、第１の折り畳んだワンピース型薄層ブランクから形成され、内側フレーム及びスペーサパネルは、第２の折り畳んだワンピース型薄層ブランクから形成することができる。

本発明によるヒンジ蓋容器が内側フレームを含む場合には、スペーサパネルは、代替的に、ヒンジ蓋容器の箱部分に取り付けられる、内側フレームの下部の外面に接着されるか又は他の方法で固定された別のパネルとすることができる。スペーサパネルは、箱部分に取り付けられる内側フレームの下部の部分と同じか又は異なるサイズとすることができる。更に、スペーサパネルが内側フレームと一体でない場合には、スペーサパネル及び内側フレームは、異なる厚みであり、及び／又は異なる材料から形成することができる。

スペーサパネルは、箱部分の前壁と実質的に同じ寸法とすることができる。これは、以下で説明するように、本発明によるヒンジ蓋容器が、箱部分の前壁を通って延びる第１の開口部及びスペーサパネルを通って延びる第２の開口部を含む実施形態において特に好ましい。本発明によるヒンジ蓋容器を生成するのに必要なボール紙又は他の材料の量を低減するために、スペーサパネルは、しかしながら、箱部分の前壁に比べて低減された寸法とすることができる。例えば、スペーサパネルは、フラップと実質的に同じ寸法とすることができる。好ましくは、スペーサパネルは、箱部分の前壁の内面の上部の少なくとも中央部分にわたって延びる。より好ましくは、スペーサパネルは、箱部分の前壁の内面の実質的に幅全体にわたって延びる。

消費者が、例えば、ヒンジ蓋容器の内容物又はヒンジ蓋容器の内容物が包まれた内側包装紙の内面又は外面に設けられたロゴ又は他の印しを見ることができるように、本発明によるヒンジ蓋容器は、更に、箱部分の前壁を通って延びる第１の開口部及びスペーサパネルを通って延びる第２の開口部を含むことができ、第２の開口部の少なくとも一部分は、第１の開口部の少なくとも一部分に整列している。

本発明によるヒンジ蓋容器が内側フレームを含む場合には、これらの容器は、更に、内側フレームを通って延びる第３の開口部を含むことができ、第３の開口部の少なくとも一部分は、消費者が容器の内容物又は容器の内容物が包まれた内側包装紙の外面に設けられたロゴ又は他の印しを見ることができるように、第１の開口部の少なくとも一部分及び第２の開口部の少なくとも一部分に整列している。
第１の開口部、第２の開口部、及び第３の開口部は、同じか又は異なるサイズ及び形状とすることができる。例えば、第１の開口部及び第２の開口部の相対寸法の適切な選択を通して、本発明によるヒンジ蓋容器のスペーサパネルに設けられた第２の開口部は、有利な態様においては、容器の箱部分の前壁に設けられた第１の開口部にレリーフ又は深さをもたらすために用いることができる。

本発明によるヒンジ蓋容器は、特に有利な態様においては、シガレットのような細長い喫煙物品のためのパック及び／又はシガレットのような細長い喫煙物品の複数のパックを保持するカートンとして使用することができる。例えば、寸法の適正な選択を通して、異なる数の従来サイズ、キングサイズ、超キングサイズ、スリム、又は超スリムのシガレットを収容するための本発明によるヒンジ蓋容器を生成することができる。

本発明の好ましい実施形態によるヒンジ蓋容器は、箱部分と、蓋部分の前壁の下縁が箱部分の前壁の上縁から離間した開放位置との間のピボット式移動のために容器の後壁にわたって箱部分にヒンジ付けされた蓋部分と、蓋部分の前壁の内面の下部にわたって延び、蓋部分の前壁の下縁を形成するヒンジ線に従属してそれに関して折り畳まれたフラップと、箱部分の前壁の内面にわたって延び、箱部分の前壁の上縁を形成するヒンジ線に従属してそれに関して折り畳まれたスペーサパネルとを含み、スペーサパネルは、閉鎖位置にある蓋部分によって覆われた空間内に箱部分から突出しない。
本発明を単に例示的に添付図を参照して以下で更に説明する。

図１に示すヒンジ蓋容器は、直角な垂直縁部を有する従来のヒンジ蓋シガレットパックと全体的に同じ構成であり、下部箱部分２及び一体型上部蓋部分４を含み、蓋部分は、ヒンジ線６に沿って下部箱部分にヒンジ付けされている。下部箱部分２及び上部蓋部分４は、単一の折り畳んだワンピース型薄層ボール紙ブランクから形成される。
下部箱部分２は、前壁８、左側壁１０、右側壁１２、後壁１４、及び底壁１６を有する。蓋部分４は、同様に、前壁８ａ、左側壁１０ａ、右側壁１２ａ、及び後壁１４ａを有し、箱部分２及び蓋部分４が、図１に示す開放位置から閉鎖位置にヒンジ線６に関してピボット回転すると、これらは、それぞれ、下部箱部分２の同様に付番された壁の続きとして機能する。容器の上部蓋部分４は、更に、上部壁１８を含む。

蓋部分４の前壁８ａの内面に隣接し、かつそれに平行である第１のフラップ２２は、蓋部分４の前壁８ａの下縁２４から延び、箱部分２の前壁８の内面に隣接し、かつそれに平行である第２のフラップ２６（図１で太い点線で示される）は、箱部分２の前壁８の上縁２８から延びる。
ヒンジ蓋容器は、更に、第２の折り畳んだワンピース型薄層ボール紙ブランクから形成される内側フレーム２９を含み、これは、下部箱部分２に取り付けられ、上部蓋部分４が図１に示す開放位置から閉鎖位置にヒンジ線６に関してピボット回転すると、上部蓋部分４によって覆われた空間内にそこから上方に延びる。内側フレーム２９は、前壁、左側壁、及び右側壁を有し、その下部は、下部箱部分２の対応する壁に対向する。図１に示すように、第２のフラップ２６は、内側フレーム２９の前壁の外面に隣接してそれに平行であり、内側フレーム２９と箱部分の前壁８の内面の間に位置する。

図１のヒンジ蓋容器の下部箱部分２及び上部蓋部分を形成することができる細長い薄層ボール紙ブランク３０を図２に示す。ブランク３０は、様々なパネル及びフラップを含み、これは、適切な折れ線（図２に破線で示される）に関して折り畳まれると、図１に示すヒンジ蓋容器の下部箱部分２及び上部蓋部分を形成し、ここで、上述の図１の容器の要素と同様であるか又は関連するブランク３０の要素に対して、同じ参照符号が図２で用いられている。

ブランク３０は、箱部分フラップ２６と、箱部分前壁パネル８と、箱部分外側左側壁パネル１０及び箱部分外側右側壁パネル１２と、箱部分底壁パネル１６と、箱部分左フラップ３２及び箱部分右フラップ３４と、箱部分後壁パネル１４と、箱部分内側左側壁パネル３６及び箱部分内側右側壁パネル３８と、蓋部分後壁パネル１４ａと、蓋部分内側左側壁パネル４０及び蓋部分内側右側壁パネル４２と、蓋部分上部壁パネル１８と、蓋部分左フラップ４４及び蓋部分右フラップ４６と、蓋部分前壁パネル８ａと、蓋部分外側左側壁パネル１０ａ及び蓋部分外側右側壁パネル１２ａと、蓋部分フラップ２２とを含む。

箱部分前壁パネル８は、ブランク３０の縦方向においては第１横折れ線２８と平行第２横折れ線４８との間の分離により、及びブランク３０の横方向においては第１縦折れ線５０と平行第２縦折れ線５２との間の分離によって形成され、縦折れ線は、第１横折れ線２８と第２横折れ線４８の間に延び、かつこれらに垂直である。箱部分外側左側壁パネル１０及び箱部分外側右側壁パネル１２は、それぞれ、第１縦折れ線５０及び第２縦折れ線５２に沿って箱部分前壁パネル８に接続されている。

箱部分フラップ２６は、第１横折れ線２８で箱部分前壁パネル８から縦方向に延びる。箱部分底壁パネル１６は、第２横折れ線４８で箱部分前壁パネル８から平行第３横折れ線５４に延びる。箱部分底壁パネル１６は、更に、ブランク３０の横方向において縦第１切れ目５６と平行縦第２切れ目５８の間の分離によって形成され、この切れ目は、第２横折れ線４８と第３横折れ線５４の間に延び、かつこれらに垂直であり、縦第１切れ目５６は、第１縦折れ線５０の共線延長であり、縦第２切れ目５８は、第２縦折れ線５２の共線延長である。

箱部分後壁パネル１４は、第３横折れ線５４で箱部分底壁パネル１６から平行横ヒンジ線６まで縦方向に延び、更に、ブランク３０の横方向において、第３縦折れ線６０と平行第４縦折れ線６２の間の分離によって形成され、これらの折れ線は、第３横折れ線５４と横ヒンジ線６の間に延び、かつこれらに垂直であり、第３縦折れ線６０は、第１縦切れ目５６の共線延長であり、第４縦折れ線６２は、第２縦切れ目５８の共線延長である。横ヒンジ線６は、ブランク３０が作られるボール紙又は他の材料を例えば折り目付け、しわ付け、及び／又はエンボス加工のようなあらゆる適切な処理法によって弱化することによって形成される。第３横折れ線５４と横ヒンジ線６の間の距離は、第１横折れ線２８と第２横折れ線４８の間の分離よりも大きく、それによって箱部分後壁パネル１４の縦範囲は、箱部分前壁パネル８の縦範囲よりも大きい。

箱部分内側左側壁パネル３６及び箱部分内側右側壁パネル３８は、それぞれ、第３縦折れ線６０及び第４縦折れ線６２に沿って箱部分後壁パネル１４に接続される。箱部分内側左側壁パネル３６は、箱部分外側左側壁パネル１０と実質的に同じ形状及びサイズであり、ブランク３０の縦方向において、第３横折れ線５４の実質的に共線延長である第４横折れ線６４と斜め第３切れ目６６の間の分離によって形成される。箱部分内側右側壁パネル３８は、箱部分外側右側壁パネル１２と実質的に同じ形状及びサイズであり、ブランク３０の縦方向において、同じく第３横折れ線５４の実質的に共線延長である第５横折れ線６８と斜め第４切れ目７０の間の分離によって形成される。ブランク３０の折り畳みを容易にするために、第４横折れ線６４及び第５横折れ線６８は、第３横折れ線５４に対して横ヒンジ線６の方向にブランク３０の厚みにほぼ等しい距離だけ縦方向にオフセットされる。

箱部分左フラップ３２は、第４横折れ線６４に沿って箱部分内側左側壁パネル３６に接続され、ブランク３０の縦方向に第４横折れ線６４から横第５切れ目７２に延び、切れ目７２は、第２横折れ線４８の共線延長である。箱部分右フラップ３４は、第５横折れ線６８に沿って箱部分内側右側壁パネル３８に接続され、ブランク３０の縦方向に第５横折れ線６８から横第６切れ目７４に延び、切れ目７４もまた、第２横折れ線４８の共線延長である。

蓋部分後壁パネル１４ａは、ブランク３０の縦方向に横ヒンジ線６で箱部分後壁パネル１４から平行第６横折れ線７６に延び、更に、ブランク３０の横方向に、第５縦折れ線７８と平行第６縦折れ線８０の間の分離によって形成され、これらの折れ線は、横ヒンジ線６と第６横折れ線７６の間に延び、かつこれらに垂直であり、第５縦折れ線７８は、第３縦折れ線６０の共線延長であり、第６縦折れ線８０は、第４縦折れ線６２の共線延長である。

蓋部分内側左側壁パネル４０及び蓋部分内側右側壁パネル４２は、それぞれ、第５縦折れ線７８及び第６縦折れ線８０に沿って蓋部分後壁パネル１４ａに接続される。蓋部分内側左側壁パネル４０は、更に、ブランク３０の縦方向に、斜め第３切れ目６６と第７横折れ線８２の間の分離によって形成され、第７横折れ線８２は、第６横折れ線７６と実質的に共線延長である。蓋部分内側右側壁パネル４２は、ブランク３０の縦方向に、斜め第４切れ目７０と第８横折れ線８４の間の分離によって形成され、第８横折れ線８４もまた、第６横折れ線７６と実質的に共線延長である。ブランク３０の折り畳みを容易にするために、第７横折れ線８２及び第８横折れ線８４もまた、第６横折れ線７６に対して横ヒンジ線６の方向にブランク３０の厚みにほぼ等しい距離だけ縦方向にオフセットされる。

蓋部分上部壁パネル１８は、第６横折れ線７６で蓋部分後壁パネル１４ａから平行第９横折れ線８６まで縦方向に延びる。蓋部分上部壁パネル１８は、更に、ブランク３０の横方向に、縦第７切れ目８８と平行縦第８切れ目９０の間の分離によって形成され、これらの切れ目は、第６横折れ線７６と第９横折れ線８６の間に延び、かつこれらに垂直であり、縦第７切れ目８８は、第５縦折れ線７８の共線延長であり、縦第８切れ目９０は、第６縦折れ線８０の共線延長である。第６横折れ線７６と第９横折れ線８６の間の距離は、第２横折れ線４８と第３横折れ線５４の間の分離と同じであり、それによって蓋部分上部壁パネル１８の縦範囲は、箱部分底壁パネル１６の縦範囲に等しい。

蓋部分左フラップ４４は、第７横折れ線８２に沿って蓋部分内側左側壁パネル４０に接続され、ブランク３０の縦方向に第７横折れ線８２から横第９切れ目９２に延び、この切れ目９２は、第９横折れ線８６の共線延長である。蓋部分右フラップ４６は、第８横折れ線８４に沿って蓋部分内側右側壁パネル４２に接続され、ブランク３０の縦方向に、第８横折れ線８４から横第１０切れ目９４に延び、この切れ目９４もまた、第９横折れ線８６の共線延長である。

蓋部分前壁パネル８ａは、第９横折れ線８６で蓋部分上部壁パネル１８から平行第１０横折れ線２４まで縦方向に延びる。蓋部分前壁パネル８ａは、更に、ブランク３０の横方向に、第７縦折れ線９６と平行第８縦折れ線９８の間の分離によって形成され、これらの折れ線は、第９横折れ線８６と第１０横折れ線２４の間に延び、かつこれらに垂直であり、第７縦折れ線９６は、縦第７切れ目８８の共線延長であり、第８縦折れ線９８は、縦第８切れ目９０の共線延長である。第９横折れ線８６と第１０横折れ線２４の間の距離は、横ヒンジ線６と第６横折れ線７６の間の分離よりも大きく、それによって蓋部分前壁パネル８ａの縦範囲は、蓋部分後壁パネル１４ａの縦範囲よりも大きい。

蓋部分内側左側壁パネル４０及び蓋部分内側右側壁パネル４２とそれぞれ実質的に同じ形状及びサイズである蓋部分外側左側壁パネル１０ａ及び蓋部分外側右側壁パネル１２ａは、それぞれ、第７縦折れ線９６及び第８縦折れ線９８に沿って蓋部分前壁パネル８ａに接続される。箱部分フラップ２６と実質的に同じ形状及びサイズである蓋部分フラップ２２は、第１０横折れ線２４で蓋部分前壁パネル８ａから縦方向に延びる。

図１に示すヒンジ蓋容器の下部箱部分２及び上部蓋部分を図２に示すブランク３０から形成するために、蓋部分フラップ２２は、第１０横折れ線２４に関して折り畳まれ、それによって蓋部分前壁パネル８ａと平行にそれに隣接して位置する。箱部分フラップ２６は、第１横折れ線２８に関して同様に折り畳まれ、それによって箱部分前壁パネル８と平行にそれに隣接して位置する。好ましくは、箱部分フラップ２６及び蓋部分フラップ２２は、それぞれ、箱部分前壁パネル８及び蓋部分前壁パネル８ａに接着的に取り付けられる。ヒンジ蓋容器の下部箱部分２及び上部蓋部分を完全に組み立てるために、ブランク３０はまた、第２から第９までの横折れ線４８、５４、６４、６８、７６、８２、８４、及び８６に沿って、かつ８つの縦折れ線５０、５２、６０、６２、７８、８０、９６、及び９８に沿って公知の方法で折り畳まれる。

図３は、本発明の第２の実施形態によるヒンジ蓋容器を形成するための細長い薄層ボール紙ブランク１００を示している。図３に示すブランク１００は、図２に示すブランク３０と全体的に類似の構成であり、ここで、上述の図２のブランク３０の要素に対応するブランク１００の要素に対して、同じ参照符号が図３で用いられている。図２に示すブランク３０と対照的に、図３に示すブランク１００の箱部分フラップ２６は、箱部分前壁パネル８と実質的に同じサイズ及び形状を有する。第１の三角開口部１０２は、箱部分前壁パネル８の前壁の第２横折れ線４８の近くに設けられる。第１の三角開口部１０２と実質的に同じサイズであり、かつブランク１００の横方向に中心がそれに整列している第２の三角開口部１０４は、箱部分フラップ２６に第１横折れ線２８から離れて設けられる。ブランク１００の残りの特徴は、図２に示すブランク３０の特徴と同一である。

本発明の第２の実施形態によるヒンジ蓋容器は、図１に示す本発明の第１の実施形態による容器の下部箱部分２及び上部蓋部分を図２のブランク３０から組み立てるためにブランク１００を上述と同じ方法で折り畳むことにより、図３のブランク１００から組み立てられる。図３のブランク１００の第１の三角開口部１０２及び第２の三角開口部１０４の相対的配向及び位置は、その箱部分フラップ２６が、それが箱部分前壁パネル８と平行にそれに隣接して位置するように第１横折れ線２８に関して折り畳まれる時に、箱部分フラップ２６の第２の三角開口部１０４が箱部分前壁８の第１の三角開口部１０２に整列するようなものである。
必要であれば、図３に示すブランク１００から組み立てられた本発明の第２の実施形態によるヒンジ蓋容器は、更に、図１に示す本発明の第１の実施形態によるヒンジ蓋容器に含まれる種類の内側フレームを含むことができる。

本発明の第１及び第２の実施形態によるヒンジ蓋容器が、ヒンジ蓋シガレットパックとして用いられる場合には、図２に示すブランク３０及び図３に示すブランク１００の折り畳みは、それぞれ、内蓋パネルを有するヒンジ蓋シガレットパックを製造するための従来の機械で実行することができる。例えば、本発明の第１及び第２の実施形態によるヒンジ蓋シガレットパックは、イタリアのボローニャ所在の「Ｇ．Ｄ．Ｓ．ｐ．Ａ」によって型番Ｘ２、Ｘ３、及びＨ１０００の下で販売されている包装機、及び／又はドイツのフェルデン所在の「Ｆｏｃｋｅ ＆ Ｃｏ．」（ＧｍｂＨ ＆ Ｃｏ．）によって型番３５０、７００、Ｆ５、及びＦ８の下で販売されている包装機を用いて生成することができ、これらは、例えば、内蓋パネル２２が折り畳まれる領域で箱部分フラップ２６を折り畳むための付加的な折り畳み機構を含むように修正されている。

本発明は、主としてシガレットのような細長い喫煙物品の包装に関して説明したが、本発明によるヒンジ蓋容器はまた、例えば、化粧品、菓子製品、及び他の食材のような他の様々な品目を包装するために用いることができることが認められるであろう。
更に、本発明は、直角縁部を有するヒンジ蓋容器に関して上述のように例示したが、本発明によるヒンジ蓋容器はまた、例えば、１つ又はそれよりも多くの円形又は斜角の縁部を含むことができる。複数のシガレット又は他の細長い喫煙物品を収納するための本発明による「丸型コーナ」ヒンジ蓋容器は、それが組み立てられる薄層ブランクに公知の方法で折り目を付けることにより、例えば生成することができる。

本発明の第１の実施形態による開放されたヒンジ蓋容器の正面斜視図である。 図１の容器の下部箱部分及び上部蓋部分を形成するための薄層ワンピース型ブランクの内面の平面図である。 本発明の第２の実施形態によるヒンジ蓋容器を形成するための薄層ブランクの内面の平面図である。

符号の説明

２ 箱部分
４ 蓋部分
８ 箱部分の前壁
８ａ 蓋部分の前壁
１４ 箱部分の後壁
２２ フラップ
２６ スペーサパネル
２８ 箱部分の前壁の上縁

Claims (14)

1. 箱部分（２）と、
   開放位置と閉鎖位置の間のピボット式移動のために前記箱部分（２）に対してその後壁（１４）にわたってヒンジ付けされた蓋部分（４）と、
   前記蓋部分（４）の前壁（８ａ）の内面の下部にわたって延びるフラップ（２２）と、
   前記箱部分（２）の前壁（８）の内面の少なくとも上部にわたって延び、かつ該箱部分（２）の該前壁（８）の該内面にわたって延びる自由縁を有するスペーサパネル（２６）と、
   を含み、
   前記スペーサパネル（２６）は、前記閉鎖位置にある前記蓋部分（４）によって覆われた空間内に前記箱部分（２）から突出しない、
   ことを特徴とするヒンジ蓋容器。
2. 前記閉鎖位置にある前記蓋部分（４）によって覆われた空間内に前記箱部分（２）から突出する、該箱部分（２）に取り付けられた別の内側フレーム（２９）を更に含み、前記スペーサパネル（２６）は、該箱部分（２）の前記前壁（８）の前記内面と該内側フレーム（２９）の間に位置決めされることを特徴とする請求項１に記載のヒンジ蓋容器。
3. 前記スペーサパネル（２６）は、前記箱部分（２）の前記前壁（８）と一体であることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のヒンジ蓋容器。
4. 前記箱部分（２）、蓋部分（４）、フラップ（２２）、及びスペーサパネル（２６）は、ワンピース型折り畳み薄層ブランク（３０）（１００）から形成されることを特徴とする請求項１、請求項２、又は請求項３に記載のヒンジ蓋容器。
5. 前記スペーサパネル（２６）は、前記箱部分（２）の前記前壁（８）の上縁（２８）に従属し、かつそれに関して折り畳まれていることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のヒンジ蓋容器。
6. 前記スペーサパネル（２６）は、前記内側フレーム（２９）と一体であることを特徴とする請求項２に記載のヒンジ蓋容器。
7. 前記フラップ（２２）は、前記蓋部分（４）の前記前壁（８ａ）の下縁（２４）に従属し、かつそれに関して折り畳まれていることを特徴とする請求項１から請求項６のいずれか１項に記載のヒンジ蓋容器。
8. 前記スペーサパネル（２６）は、前記箱部分（２）の前壁（８）の内面の実質的に幅全体にわたって延びていることを特徴とする請求項１から請求項７のいずれか１項に記載のヒンジ蓋容器。
9. 前記箱部分（２）の前記前壁（８）を通って延びる第１の開口部（１０２）と、
   前記スペーサパネル（２６）を通って延び、少なくとも一部分が前記第１の開口部（１０２）の少なくとも一部分に整列している第２の開口部（１０４）と、
   を更に含むことを特徴とする請求項１から請求項８のいずれか１項に記載のヒンジ蓋容器。
10. 前記スペーサパネル（２６）は、前記箱部分（２）の前記前壁（８）と実質的に同じ寸法のものであることを特徴とする請求項１から請求項９のいずれか１項に記載のヒンジ蓋容器。
11. 前記スペーサパネル（２６）は、前記フラップ（２２）と実質的に同じ寸法のものであることを特徴とする請求項１から請求項９のいずれか１項に記載のヒンジ蓋容器。
12. 前記スペーサパネル（２６）は、前記箱部分（２）の前記前壁（８）の前記内面に固定されていることを特徴とする請求項１から請求項１１のいずれか１項に記載のヒンジ蓋容器。
13. 複数の細長い喫煙物品を収納するためのものであることを特徴とする請求項１から請求項１２のいずれか１項に記載のヒンジ蓋容器。
14. 細長い喫煙物品の複数のパックを収納するためのものであることを特徴とする請求項１から請求項１３のいずれか１項に記載のヒンジ蓋容器。

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