JP2015534649A - 原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置に関するものであり、冷却水及びその冷却水と熱交換されて蒸気発生器の蒸気を凝縮して原子炉に供給する凝縮器を含む被動型凝縮タンクを含む被動型補助給水系統において、事故の際に前記被動型凝縮タンクに冷却水を供給する原水系統を更に含む。本発明は多様な充水源を使用するようにして、被動型補助給水系統の作動時間を延長する効果がある。【選択図】図2

Description

本発明は原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置に関するものであり、より詳しくは、被動型凝縮タンクに原水系統の原水を供給する原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置に関するものである。
原子力発電所は燃料の核分裂によって生成された熱エネルギーを利用して蒸気発生器を通過する水に熱を伝達して蒸気を発生し、発生した蒸気によってタービンと発電機を稼動して電気エネルギーを得る設備である。
原子力発電所は核燃料を保有している原子炉炉心と、原子炉から発生した熱エネルギーを2次側に伝達する原子炉冷却材系統を設計基準範囲内で安全に運転されるようにすることで原子力発電所の安全状態を維持し、放射能物質の拡散を防止するための設備が具備されるべきである。
それを達成するために、原子力発電所は事故が発生すると発電所を安全に停止するように工学的安全設備系統を備えている。工学的安全設備系統は、格納容器系統(Containment System)、非常用炉心冷却系統(Emergency Core Cooling System)、被動型補助給水系統(Passive Auxiliary Feedwater System)を含む。
前記被動型補助給水補助系統の一例である図1は、特許文献1に開示された軽水炉の被動型2次側凝縮系統を示すものである。
図1を参照する。図1によれば、従来の軽水炉の被動型2次側凝縮系統は、原子炉の熱によって蒸気を発生する蒸気発生器10、前記蒸気発生器10の熱をタービン側に供給する主蒸気管11、タービンを通った蒸気が冷却水との熱交換によって凝縮された水が蒸気発生器10に回収される主給水管12、原子炉の運転が中断される際にタービン側への蒸気の供給を遮断し主蒸気管11から分岐される蒸気供給管13を介して流入される蒸気を被動型凝縮タンク30の内部に入っている凝縮器20での熱交換によって水に凝縮した後、凝縮器20の出口に連結された凝縮水回収管14を介して凝縮された水を主給水管12に合流するように構成されており、凝縮水回収管14には凝縮された水の逆流を防止するための逆流防止部40が設置された構成が開示されている。
このような被動型2次側凝縮系統によると、ポンプのような別途の能動手段を具備せずに自然対流方式によって蒸気発生器10から発生した蒸気を凝縮器20で凝縮した後、蒸気発生器10に還収して原子炉を冷却することで、原子力発電所の事故の際に原子炉の過熱を防止することができる長所がある。
前記被動型凝縮タンク30に充水された冷却水は50万ガロンであり、最小8時間の冷却機能を確保している。このような冷却可能時間の限定により被動型凝縮タンク30内の冷却水が凝縮器20と熱交換されて次第にその温度が上昇し、結局凝縮器20を介して凝縮することができない状況が発生する。
よって、被動型凝縮タンク30によって8時間程度の事故に対しては被動型補助給水系統が円滑に作動して冷却を行うが、最近の日本の福島原発事故のように事故が長時間持続される場合には被動型補助給水系統が作用することができなくなる問題点があった。
大韓民国登録特許第10−1022164号
前記のような問題点を解決するための本発明の課題は、被動型補助給水系統の被動型凝縮タンクに浄水貯蔵タンク及び原水貯蔵タンクである多様な充水源を付加し、長時間持続される事故にも被動型補助給水系統が円滑に作動するようにする原子力発電所の被動型補助給水系統の重水装置を提供することにある。
前記のような課題を解決するための本発明の原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置は、原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置に関するものであって、冷却水及びその冷却水と熱交換されて蒸気発生器の蒸気を凝縮して原子炉に供給する凝縮器を含む被動型凝縮タンクを含む被動型補助給水系統において、事故の際に前記被動型凝縮タンクに冷却水を供給する原水系統を更に含む。
本発明は原水系統の浄水貯蔵タンク及び原水貯蔵タンクに貯蔵された水を被動型凝縮タンクに充水するように構成され、被動型補助給水系統の作動時間を延長する効果がある。
従来の原子力発電所の被動型補助給水系統の構成図である。 本発明の一実施例による原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置の構成図である。 本発明の他の実施例による原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置の構成図である。
以下、本発明の好ましい実施例による原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置について添付した図面を参照して説明する。
図2は、本発明の好ましい実施例による原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置の構成図である。
図2を参照する。本発明による原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置は、格納容器内には原子炉を循環する冷却材との熱交換によって蒸気を発生する蒸気発生器110の1次側が具備され、格納容器の外部に具備される蒸気発生器110の2次側には蒸気発生器110から発生した蒸気をタービン(図示せず)側に供給する主蒸気管111が連結され、タービンを通過した蒸気が3次側の冷却水との熱交換によって凝縮されて蒸気発生器110に回収される主給水管112,112−1,112−2が具備される。図面符号Wは格納容器の外壁を示す。
前記主蒸気管111にはタービン側に供給される蒸気の流れを統制するための主蒸気遮断バルブV1,V2,V3,V4が設置され、原子炉の正常運転の際には前記主蒸気遮断バルブV1,V2,V3,V4が開放されてタービン側に蒸気が供給されるようにし、原子炉の運転中断の際には前記主蒸気遮断バルブV1,V2,V3,V4を閉鎖してターバン側への蒸気の供給が遮断されるように構成されている。
前記主給水管112,112−1,112−2は、蒸気発生器110の下部に具備されたエコノマイザーノズル112aに連結されるライン112−1と、蒸気発生器110の上部に具備されたダウンカマーノズル112bに連結されるライン112−2に分岐され、前記主給水管112,112−1,112−2にはタービンから蒸気発生器110側に回収される水の流れを統制するための主給水遮断バルブV5,V8と、主給水の逆流防止のためのチェックバルブV6,V7,V9が設置されている。
前記格納容器の外部には原子炉の運転中断の際に蒸気発生器110から発生した蒸気を凝縮し、凝縮水を更に蒸気発生器110に還収する凝縮器120が設置される。前記凝縮器120は冷却水が内部に充填された被動型凝縮タンク130内に沈んだ状態に設置され、凝縮水120を通過する蒸気は被動型凝縮タンク130内に充填された冷却水と熱交換によって水に凝縮される。前記凝縮器120の一側には非凝縮性気体を被動型凝縮タンク130に排出するための排出バルブV13が設置されている。
前記主蒸気管111には蒸気供給管113が分岐され、前記蒸気供給管113の他端は凝縮器120の入口側に連結される。前記蒸気供給管113には蒸気遮断バルブV10,V11が設置される。前記蒸気遮断バルブV10,V11は原子炉の正常運転の際には閉鎖した状態になって凝縮器120への蒸気の流入が遮断され、原子炉の運転が中断された際には開放されて蒸気発生器110から発生した蒸気が主蒸気管111から分岐された蒸気供給管113を介して凝縮気120に流入される。また、前記蒸気供給管113には蒸気中に含まれた水蒸気の一部が温度と圧力変化に応じて凝縮される場合、それを排出するための排水バルブV12が設置されている。
前記凝縮器120の出口と主給水管112との間には凝縮器120を通過しながら凝縮された水を主給水管112側に供給する凝縮水回収管114が連結されている。前記凝縮水回収管114には給水制御バルブV14,V15と逆流防止手段であるチェックバルブV16,V17がそれぞれ並列に設置されている。よって、給水制御バルブV14,V15のうちいずれか一つ又はチェックバルブV16,V17のうちいずれか一つのバルブに故障が発生しても並列に設置された残りのバルブを介して凝縮水が円滑に供給されるようになる。
前記のような構成によって、原子力発電所の非常事故の際に原子炉の運転が中断される場合には蒸気発生器110から発生した蒸気は主蒸気管111から分岐された蒸気供給管113を介して自然対流によって凝縮器120側に供給され、凝縮器120で凝縮された水は自体荷重によって下に落下して凝縮水回収管114を通って主給水管112を介して蒸気発生器120に供給されることで原子炉を冷却するようになる。
このような作用は、ポンプのような別途の能動型手段によるのではなく自然対流及び重力のような自然現象を利用した被動的手段によって蒸気発生器110に給水を供給するようになる。
前記のような作用で持続的に被動型補助給水系統が作用する場合、前記凝縮器120との熱交換を介して前記被動型凝縮タンク130の冷却水はその水温が上昇し、円滑な被動型補助給水系統の作動が行われなくなる。
上述したように、前記被動型凝縮タンク130の冷却水路は約8時間程度の冷却作用をすることができるものであって、その期間の後には原水系統200の浄水貯蔵タンク210と原水貯蔵タンク220に貯蔵された浄水と原水をそれぞれポンプ211,221を使用して前記被動型凝縮タンク130に供給する。
このように原水系統200の浄水と原水がそれぞれ被動型凝縮タンク130に供給されると被動型凝縮タンク130内の冷却水の温度を下げることができ、前記被動型補助給水系統の円滑な作動時間を延長することができる。
図3は、本発明の他の実施例による原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置の構成図である。
図3を参照する。本発明の他の実施例による原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置は、前記図2を参照して説明した実施例の構成に前記被動型凝縮タンク300と、補充水脱塩系統の脱塩水貯蔵タンク400を更に含んで構成される。
前記廃水系統の廃水タンク300に貯蔵された廃水と脱塩水貯蔵タンク400に貯蔵された脱塩水は直接前記被動型凝縮タンク130に供給され、先に前記浄水貯蔵タンク210に供給されてから更に被動型凝縮タンクに供給される。
このように、本発明は多様な充水源を使用して被動型凝縮タンクに冷却水を供給することができるため、被動型補助給水系統の円滑な作動時間を延長することができる。
本発明は前記実施例に限定されず、本発明の技術的要旨を逸脱しない範囲内で多様に修正、変形されて実施されてもよいことは本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって自明である。
100 被動型2次側凝縮系統
110 蒸気発生器
111 主蒸気管
112,112−1,112−2 主給水管
112a エコノマイザーノズル
112b ダウンカマーノズル
113 蒸気供給管
114 凝縮水回収管
120 凝縮器
130 被動型凝縮タンク
200 原水系統
210 浄水貯蔵タンク
220 原水貯蔵タンク
300 廃水タンク
400 脱塩水貯蔵タンク

Claims (3)

  1. 冷却水と、その冷却水と熱交換されて蒸気発生器の蒸気を凝縮して原子炉に供給する凝縮器と、を含む被動型凝縮タンクを含む、被動型補助給水系統において、
    事故の際に前記被動型凝縮タンクに冷却水を供給する原水系統を更に含む、
    原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置。
  2. 前記原水系統は、浄水を貯蔵する浄水貯蔵タンクと、原水を貯蔵する原水貯蔵タンクと、前記浄水貯蔵タンクの浄水又は前記原水貯蔵タンクの原水を前記被動型凝縮タンクに供給するポンプを含む請求項1に記載の原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置。
  3. 前記被動型凝タンクに冷却水を供給する廃水系統の廃水タンク及び補充水脱塩系統の脱塩水貯蔵タンクを更に含み、前記廃水タンク及び脱塩水貯蔵タンクに貯蔵された水は直接前記被動型凝縮タンクに供給されるか、前記浄水貯蔵タンクを介して前記被動型凝縮タンクに供給されることを特徴とする請求項2に記載の原子力発電所の被動型補助給水系統の充水装置。
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