JP2015531650A - 誘導加熱される髪スタイリング器具およびその加熱ユニット - Google Patents

誘導加熱される髪スタイリング器具およびその加熱ユニット Download PDF

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Abstract

熱によって髪をスタイリングするための被加熱髪スタイリング器具を提供する。被加熱髪スタイリング器具は、加熱ヘッドであって、当該加熱ヘッドの表面の少なくとも一部を覆う外部シェル、および、加熱ヘッドの内側部分内に配置された内部熱源コアを有する加熱ヘッドと、加熱ヘッドの遠位端に取り付けられた取っ手とを備える。被加熱髪スタイリング器具は、内部熱源コアを加熱するために独立した加熱ユニットと共に作動し、熱源コアは、動作的に、外部シェルを加熱するために熱を供給して、外部シェルが加熱された後髪のスタイリングを行う。被加熱髪スタイリング器具のための誘導加熱ユニットも提供される。【選択図】図1A

Description

本発明は概して被加熱ブラシに関する。より詳細には、本発明は、髪スタイリング用被加熱ブラシ、および、当該被加熱ブラシを加熱するための加熱ユニットに関する。
髪をスタイリングする際には、髪をスタイリングするために髪を加熱しなければならないことが多い。使用状況によっては、さまざまな髪スタイリング器具にはさまざまな加熱方法がある。例えば、カール用こておよび髪ストレート用装置などの装置は、連続的に加熱要素を加熱するために電力を必要とする。最も一般的には、電力は、接続された電源コード/電線を通して供給される。このような電源コード/電線は、使用者がこれらの器具を動作させる際には邪魔になることが多い。
別の髪スタイリング器具は、一般的に、髪用ブロワー/ドライヤーと共に使用される熱ブラシを含む。髪用ブロワー/ドライヤーは、動作的に、髪はもちろん熱ブラシも加熱するための熱源としての役割を果たす。通常の使用者がいくつかの器具を同時に使用するといった問題に直面する場合があることが認識される。さらに、このような器具は器具自体の内部で熱を保たず、髪用ブロワーは、熱ブラシへの熱風の送風を停止するとすぐに、かなり急速に冷たくなる。
容易にかつ便利に使用されるコードレスおよび手持ち式器具が使用者によって所望されている。コードレスおよび手持ち式のものは、容易に動作しかつ素早く加熱するのが好ましい。
本発明の一態様において、髪をスタイリングするための被加熱髪スタイリング器具が提供される。髪スタイリング器具は、加熱ヘッドであって、当該加熱ヘッドの表面の少なくとも一部を覆う外部シェル、および、当該加熱ヘッドの内側部分内に配置された内部熱源コアを有する加熱ヘッドと、加熱ヘッドの遠位端に取り付けられた取っ手とを備える。髪スタイリング器具は、内部熱源コアを加熱するために独立した誘導加熱ユニットと共に作動する。この場合、熱源コアは、外部シェルを加熱するために熱を供給して、前記外部シェルが加熱された後髪のスタイリングを行う。
一実施形態では、取っ手は加熱ヘッドから着脱可能である。
別の実施形態では、外部シェルは熱伝導性材料で構成されている。場合によって、外部シェルは、セラミック被覆または任意の断熱材などの断熱層によって覆われている。さらに別の実施形態では、内部熱源コアは、鉄金属などの熱伝導材で構成されている。
さらなる実施形態では、髪スタイリング器具は熱ブラシである。熱ブラシは、断熱層によって覆われた外部シェルを有することができ、毛は断熱層上に形成される。
さらに別の実施形態では、髪スタイリング器具は、カール用こてまたは髪ストレートアイロンである。加熱ヘッドはさらに、開口部を画定することができ、当該開口部によって、加熱ヘッドの内側部分への出入りが可能になる。
また、加熱ヘッドはさらに、独立した加熱ユニットのセンサプラグと連結して検出するように適応されたセンサポートを備える。当該加熱ヘッドはさらに、加熱ヘッドの内側部分に配置され、かつ、センサポートに電気的に接続される温度センサを備えることができる。この場合、温度センサは、独立した加熱ユニットのセンサプラグに連結しているセンサポートを通して、独立した加熱ユニットに信号を送信するように動作可能である。
その上さらに、髪スタイリング器具は、さらに、独立した加熱ユニットを通して髪スタイリング器具のタイプを識別するために取り付けられた識別子を備えることができる。当該識別子はセンサポートに接続する抵抗器であってよい。ここで、髪スタイリング器具のそれぞれのタイプを、1つの固定抵抗値によって識別することができる。
本発明の別の態様において、容器を有する誘導加熱ユニットを備える髪スタイリング器具が提供される。当該容器は、誘導コイル巻線によって取り囲まれたくぼみを画定する。誘導コイル巻線は、コイル巻線および前述の髪スタイリング器具を通してくぼみ内で動作可能に電磁誘導を生成する回路に接続される。髪スタイリング器具は、利用する際に、電磁誘導によってくぼみ内で加熱される。
本発明のなおさらなる態様において、髪スタイリング器具を加熱するための誘導加熱ユニットが提供される。誘導加熱ユニットは、誘導コイル巻線によって取り囲まれたくぼみを画定する容器と、誘導コイル巻線に電気的に接続して発熱量を動作的に制御するコントローラと、髪スタイリング器具上のセンサソケットに連結して、温度センサを通して、少なくとも髪スタイリング器具の温度を検出するように適応されたセンサプラグとを備える。コントローラは、少なくとも、温度センサを通して検出された温度に基づいて発熱量を動作的に制御する。
一実施形態では、温度センサはセンサプラグ上に配置される。代替実施形態では、温度センサは、髪スタイリング器具上に配置され、かつ、センサソケットに電気的に接続され、それによって、コントローラは、センサソケットがセンサプラグに連結されると、温度センサから信号を受信するように動作可能である。
さらなる実施形態では、温度センサは、負の温度係数(NTC)サーミスタまたは熱電対装置であってよい。さらに、センサプラグは多チャンネルプラグを含む。
別の実施形態では、コントローラはさらに、センサソケットが、センサソケットに電気的に接続された識別子を通してセンサプラグに連結される時に、髪スタイリング器具のタイプを検出する。
なおさらなる態様において、誘導加熱ユニットを通して髪スタイリング器具を加熱する方法が提供される。当該方法は、髪スタイリング器具を、誘導加熱ユニット上に配置されたセンサプラグに連結された髪スタイリング器具上のセンサソケットによって誘導加熱ユニットに入れることと、温度センサを通して髪スタイリング器具の温度を検出することと、少なくとも、温度センサを通して検出された温度に基づいて発熱量を制御することとを含む。
一実施形態では、方法はさらに、髪スタイリング器具のセンサソケットに接続された識別子を通して髪スタイリング器具のタイプを検出することを含む。ここで、コントローラは、検出された器具のタイプに基づいて発熱量を動作的に制御する。
ここで、本明細書に添付された図を参照して、本発明による好ましい実施形態を説明する。本図において、同様の参照番号は同様の要素を示す。
本発明の一実施形態による加熱ユニットの外観全体を示す図である。 図1Aの加熱ユニットにおいて、その筐体の一部を切り取って加熱ユニット内に装着された構成要素を露出させた図である。 本発明の別の実施形態による誘導加熱ポットを示す図である。 本発明の一実施形態による感知ロッドを示す図である。 本発明の一実施形態による加熱ユニットの回路の概略図である。 本発明の一実施形態による加熱ユニットの制御パネルを示す図である。 本発明の一実施形態による、図1Aの誘導加熱ユニットの動作フローを示す図である。 本発明の一実施形態による髪用熱ブラシを示す図である。 本発明の別の実施形態による髪用熱ブラシを示す図である。 本発明の代替実施形態による髪用熱ブラシを示す図である。 本発明のさらに別の実施形態による熱ブラシを示す図である。 本発明の一実施形態におけるカールアイロンを示す図である。 本発明の一実施形態による髪ストレート用器具を示す図である。 本発明の一実施形態による温度測定組立体の構成を概略的に示す図である。 本発明の代替実施形態による温度測定組立体を示す図である。 本発明のさらに別の代替実施形態における温度測定組立体を示す図である。 本発明のさらなる実施形態による温度測定組立体を概略的に示す図である。
ここで、本発明の実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。その説明は、本発明の範囲を限定するものではなく、示された装置におけるかかる変造およびさらなる修正、ならびに、本明細書で示されるような本発明の原理のさらなる応用が、通例、当業者が、本発明が関係するものに想到するものとして解釈されることは理解されたい。
図1Aは、本発明の一実施形態による加熱ユニット100の外観全体を示す。加熱ユニット100は、(図1Aに図示されない)熱ブラシを加熱するように適応される。好ましくは、加熱ユニット100は、当該加熱ユニット100に置かれる熱ブラシを加熱するための誘導加熱組立品によって適応される。加熱ユニット100は構成要素を収容するための筐体101を含む。筐体101の上部は、被加熱ブラシを装備するように適応されたくぼみ103を組み込む。くぼみ103のサイズおよび深さは、多数のサイズの熱ブラシを装備するのに十分大きいものであるという要求を満たす。加熱ユニット100は、概して取っ手によって適応させた熱ブラシを加熱するように適応される。また、くぼみは、熱ブラシのブラシ部のみを受けて、取っ手は取り扱いの際加熱ユニットの外側に対して露出するように適応されることが所望される。従って、被加熱ブラシを、加熱ユニット100を通して加熱した後利用できるように、熱ブラシをくぼみ103に容易に入れることができる。さらに、加熱ユニットがくぼみ103の空所内で被加熱ブラシを加熱する間、熱ブラシを、そのサイズに関わらず、あらゆる向きで被加熱ブラシとして難なくくぼみ103に入れるまたは下ろすことができる。制御パネル105を、筐体101の外面上に配置することができる。制御パネル105は、必要な動作制御を与えるために、ボタン106および表示画面107をさらに含んでよい。ボタン106は、加熱ユニットの動作を制御するためのオン/オフスイッチ、又は、複式トリガボタンであってよい。
誘導加熱ユニットは、加熱時間を迅速にし、かつ、髪スタイリング器具を最短でまたは中断時間なく再加熱できるようにするため、本実施形態では所望されていることは理解されるべきである。しかしながら、本発明の範囲から逸脱せずに、他の加熱ユニットが所望される場合がある。
図1Bは、図1Aの加熱ユニット100を示すが、その筐体101の一部を切り取って筐体101下で装着された構成要素を露出させている。加熱ユニット100は、くぼみ103を含む上部分、および、加熱ユニット100の回路を収容する下部分の、2つの部分を備える。
加熱ユニット100の上部分は、くぼみ103、巻線ローラ111、および、コイル112を含む。巻線ローラ111は、筐体101内のくぼみ103の球状面の周囲を囲むように適応された内筒である。巻線ローラ111は、コイル112を支持するための手段を容易にし、それによって、好ましくは銅線の電線コイルを巻線ローラ111の周辺に配置することができる。
コイル112は、加熱ユニット100の回路に電気的に接続される。当該回路は加熱ユニット100の上部分の下に装着される。当該回路はPCB基板114と、コイル112を駆動して被加熱ブラシを加熱するための電磁誘導を生成するように適応された構成要素とを備える。PCB基板114の下には、熱を動作的にもたらす構成要素に取り付けられた熱シンク116がさらに設けられている。別の実施形態では、加熱ユニット100は、熱放散効率を増加させるためのファンをさらに設けることができる。
図1Cは、本発明の別の実施形態による誘導加熱ポット150を示す。誘導加熱ポット150は、誘導加熱ユニット100と同様の構成を有する。誘導加熱ポット150は、くぼみの底部から上方に延在する案内ポール152をさらに備える。案内ポール152は、テーパ状端部を有し、案内ポール152の長さに沿って、熱センサ155が設けられている。誘導加熱ポット150は、案内ポール152を受けるように構成された対応する溝穴によって適応された熱ブラシまたは髪スタイリング器具と共に作動する。好ましくは、案内ポール152は、案内ピンを全ての方向に旋回可能にするフレキシブルな部材によって支持される。
図1Dは、本発明の一実施形態による感知ロッド180を示す。感知ロッド180は、図1Cの案内ポール152と実質的に同じ機能、すなわち、加熱するためにユニット内に置かれる熱ブラシの温度を感知するために設けられたセンサを有する。当該センサは接触タイプの感知装置である。感知ロッド180は、基部182、フレキシブルロッド184、センサ先端部186、および、電線188を備える。基部182は、感知ロッド180全体を支持するために設けられ、感知ロッド180を加熱ユニットのくぼみ内に取り付ける。フレキシブルロッド184は一端が基部182に取り付けられ、もう一方の自由端が上方に延在する。センサ先端部186は、フレキシブルロッド184の自由端において取り付けられ、電線188は、センサ先端部186に電気的に接続されて、くぼみの基部を通して、かつ、加熱ユニットのコントローラに電気的に接続するように、ロッドの空所内で下方に延在する。
センサ先端部186は、熱ブラシに容易に連結するために円形に作られ、また、容易にかつ難なく連結するために熱ブラシの構成に対応する任意の他の形状で作られる場合もある。好ましくは、センサ先端部186は、加熱ユニットの動作中に加熱されることのない材料で構成される。例えば、誘導加熱ユニット上のセンサ先端部186にはアルミニウムを選択することができる。
フレキシブルロッド184は、シリコン、または、さらにはばねといった任意のフレキシブルな材料で構成可能である。ロッド184を全方向型バンドとし、放置されている時は、直立して静止可能とすることが所望される。
使用時、熱ブラシまたは関連する髪スタイリング器は、熱ブラシと連結している感知ロッド180を有する誘導加熱ユニットのくぼみ内に置かれる。それに応じて、熱ブラシは、熱ブラシの温度を感知するために感知ロッド180を受けるための連結手段、具体的には、熱ブラシの内部コアを有する。使用者が誘導加熱ユニットのくぼみに熱ブラシを難なく挿入して加熱できるように感知ロッド180および連結手段を構成することが所望される。一実施形態では、熱ブラシはブラシの上部上に開口部を含む。この場合、感知ロッド180を当該開口部に連結しかつ挿入して、感知ロッド180が熱ブラシの内部コアと接触できるようにすることで、熱ブラシの温度を感知する。
図2Aは、本発明の一実施形態による加熱ユニットの回路の概略図を示す。回路300は、マイクロコントローラ302、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)ドライバ304、1つまたは複数のIGBT306、電源310、インターフェースパネル314、センサ316、および、オプションとしてファン320を含む。電源310は、動作的に、電力を加熱ユニット全体に供給するが、それは、多重電圧電力供給であってよい。設計および仕様によっては、当該電力供給は、スイッチモード電力供給(SMPS)回路をさらに含み、DCバス電圧をいくつかの異なるDC低電圧出力に変換することができる。
マイクロコントローラ302は、誘導加熱ユニットの動作および処理全体を制御するように適応される。誘導加熱機器に適したマイクロコントローラ302を、市販されている任意の適したマイクロコントローラとすることができる。
IGBT306は主要電力構成要素であり、誘導加熱器のくぼみの周りに巻装するコイル308を駆動するために設けられる。IGBT306は、マイクロコントローラ302とIGBT306との間の電圧変換インターフェースとして設けられるIGBTドライバ304によって駆動される。所望される場合は、IGBT306をいくつかのバイポーラトランジスタと置き換え可能であることは、当技術分野では周知である。
マイクロコントローラは、使用者から制御入力を受け、かつ、使用者に何らかの動作状況を表示するためにインターフェースパネル314にさらに接続される。インターフェースパネル314はスイッチおよび表示パネルを含んでよい。使用者は、制御パネル上に設けられたスイッチを通して誘導加熱器の動作を制御し、かつ、表示パネルを通して動作状況を監視することができる。インターフェースパネル314は、動作状況を示すためにLED灯をさらに含むことができる。
センサ316は、誘導加熱器のくぼみ内の温度、または、さらに具体的には、当該誘導加熱器において加熱された熱ブラシの温度を検出するための熱センサを含む。これらのセンサは、必要な動作状況を自動的に検出し、マイクロコントローラ302はそれに従って応答する。例えば、センサをスイッチとしてくぼみの底部に置くことができ、熱ブラシがくぼみ内に置かれかつセンサをトリガする時、誘導加熱ユニットはさらなる動作を行うためにその状況を認識する。これによって、当該くぼみ内にいずれの熱ブラシも存在しない場合に、意図せずに誘導加熱がオンになることを防止することができる。別の実施形態では、センサを使用して熱ブラシの存在を検出し、誘導加熱ユニットを自動的にトリガして、熱ブラシは、加熱ユニットのくぼみ内に置かれた場合に加熱可能となる。
安全目的のために、熱センサが加熱状態を検出するために設けられることが所望されることがある。好ましくは、熱センサは、少なくとも、熱ブラシの温度を検出することができるように適応される。熱ブラシの過熱が検出されると、誘導加熱ユニットは自動的に切断されることになる。例えば、冷却されていない、被加熱の熱ブラシがくぼみ内に置かれる時、誘導加熱器は熱ブラシを過熱する場合がある。従って、くぼみ内に置かれた熱ブラシの温度は、誘導加熱動作が開始する前に検出可能であることが所望される。
熱センサは、サーモパイル、または、サーモパイル赤外線センサなどであってよく、熱電対などであってもよい。熱センサは、熱ブラシの温度を、非接触で検出できるのが最も好ましい。
誘導加熱ユニットは、加熱動作中に熱を放散させるために、ファン320によってさらに適応可能である。熱生成構成要素を熱シンクにさらに取り付け、ファンと共に作動させて、効果的に熱を動作的に放散することができる。
上記回路は例示によってのみ示され、限定するものでないことは、当業者には理解されたい。誘導加熱ユニットに適応可能な多くの他の適した構成がある。好ましくは、誘導加熱ユニットは、熱ブラシの被加熱要素を、実際の髪のスタイリングに適した所望の使用温度まで加熱可能とする。熱センサは、過熱を防止するために、加熱を制御または切断するように適応可能である。
誘導加熱器はコイル電力を制御することによって加熱される。当該コイル電力を制御するために、同期信号を検出する必要がある。
安全保護のために、誘導には、過電圧(OV)および過電流(OC)検出手段が設けられる場合がある。動作的に、誘導加熱器が稼動している時、過電圧、または、繰り返し切り換えられる(すなわち、オン/オフされる)IGBT306によって生じる高レベルの電圧ノイズを生成する場合があり、それによって、IGBT306を損傷させる可能性がある。電位差計OVは、マイクロコントローラ302が容易に電圧を調整できるようにする。IGBT306を流れる電流が予想した電流より大きい場合、IGBT306をまた、損傷させる可能性がある。変流器はOCを防止するように適応可能である。
図2Bは、本発明の一実施形態による加熱ユニットの制御パネル350を示す。制御パネル350にはボタン352が設けられている。当該ボタン352によって、さまざまな温度制御を必要とする、種々のサイズで設けられる場合もある種々のタイプの髪スタイリング器を加熱するように、加熱ユニット上の種々の制御が可能になる。髪スタイリング器具は、熱ブラシ(TB)、カールアイロン(CI)、髪ストレート用クランプ(HS)などを含むことができる。使用可能なサイズを、大(L)、中(M)および小(S)などとラベル表示することができる。さまざまなサイズのさまざまな髪スタイリング器具がさまざまな加熱レベルおよび時間を必要とする場合があるため、このような種々の制御は所望される。髪スタイリング器具が加熱される度に、使用者は、髪スタイリング器具のタイプおよびサイズを両方とも選択することを必要とする場合がある。何が選択されているかを示すために、各ボタン352に隣接してLED灯354を設けることができる。
図3は、本発明の一実施形態による、図1Aの誘導加熱ユニットの動作フローを示す。ステップ352において誘導加熱をオンにするために、電力スイッチを押すことによって動作を開始する。この段階では、誘導加熱ユニットは待機モードで置かれる。ステップ354において、熱ブラシを誘導加熱ユニットのくぼみに挿入することができる。熱ブラシが誘導加熱ユニットに置かれると、誘導加熱ユニットは、ステップ356において髪用熱ブラシの存在を検出することになる。髪用熱ブラシの存在によって、熱センサがトリガされて、髪用熱ブラシの温度が所定のレベルより大きくなっていることが検出されるかどうか、検出する。検出された温度が所定のレベルより大きい場合、誘導加熱ユニットは髪用熱ブラシを加熱するように機能しない。このような検出によって過熱が防止される。検出された温度が所定のレベルより低い場合、LED灯インジケータは、誘導加熱ユニットが動作の準備ができていることを示すために点灯してもよい。ステップ358において、使用者は、髪用熱ブラシの加熱を開始するために開始ボタンを押すことができる。ステップ360では、誘導加熱ユニットは必要とされる加熱時間を判断することができる。時間の判断は、ステップ356において検出された温度に基づいてよく、または、センサをトリガして開始ボタンが押された後に再び温度を検出する。髪用熱ブラシはステップ362において加熱され、ステップ364において加熱動作が完了すると、使用者は、髪をスタイリングするために、ステップ366において、髪用熱ブラシを誘導加熱ユニットから取り出すことができる。
図4は、本発明の一実施形態による髪用熱ブラシ400を示す。髪用熱ブラシ400は、いずれの電源または外部熱源がなくても、熱を貯蔵かつ自己解放する能力によって適応される。髪用熱ブラシ400は、誘導加熱ユニットを通して加熱されるように適応され、加熱されると、誘導加熱ユニットから出してすぐに使用可能である。髪用熱ブラシ400は、使用者が髪用熱ブラシ400を取り扱うことができるように、ブラシ取っ手404がついたブラシヘッド402を有する。ブラシヘッド402は、好ましい実施形態では、概して細長い円筒形状の円形通気式ブラシとして示される。しかしながら、髪用熱ブラシ400を、本願に適するように適応される具体的な構成を有する円形ブラシ、円筒形状ブラシ、髪用平坦ブラシ、へら状ブラシ、回転ブラシ、半円ブラシ、通気ブラシによって使用可能であることは、当業者は認識すべきである。使用時、使用者はブラシ取っ手404を堅持し、かつ、図1の誘導加熱ユニットのくぼみに入れることができる。髪用熱ブラシ400が加熱されると、加熱された髪用熱ブラシ400は、放射された熱でブラシをかけて髪をカールさせる助けとなることができる。髪用熱ブラシ400の利点は、加熱されるとすぐに使用できることであり、また、加熱するための外部電源を必要としないため、適応させるケーブルはなく、従って、取り扱いが容易になる。
図4に戻って参照すると、ブラシヘッド402は、種々の直径で形成されてよい。比較的狭い直径は、カールを作るには特に効果的であるが、反対に、直径が比較的大きいほど、作られるカールは緩くなる。ブラシヘッド402は、髪用熱ブラシ400上の一端からほぼ中間点まで、被加熱髪用ブラシ400上のほぼ半分まで延在する。ブラシヘッド402は快適に髪をとかすまたはスタイリングするのに、さらに、取り囲むように配置される十分な数の毛406を有するのに適した長さを有する。髪用熱ブラシ400によって示されるように、毛406は、ブラシヘッド402の内側から延在する。
ブラシヘッド402は、ブラシヘッド402と同心関係でブラシヘッド402の周りに配置された外部シェル408を有する。外部シェル408は、貫通穴408をさらに画定し、当該貫通穴408を通って、毛406は、ブラシヘッド402の内側空間から外方に延在する。
さらに図4を参照すると、髪用熱ブラシ400は、ブラシヘッド402の内側部分および外部シェル408の構造を露出する切り取り部分と共に示されている。概して、外部シェル408は保温器として適応される。外部シェル408は2つの層412、414で構成されている。層412は断熱材で構成されており、層414は熱伝導材で構成されている。層412には、セラミック材、ポリマーなどの材料を適応させることができる。代替実施形態では、層412は、層414の上部に被覆された断熱被覆の薄層であってもよい。一方、層414は、金属、銅、アルミニウム、または、当技術分野で既知の任意の他の熱導電材といった熱伝導材で構成されている。切り取り部分を通して、熱ブラシ400が熱源コア420をさらに備え、その熱源コア420から毛が延在しているのが分かる。好ましくは、熱源コア420はまた、熱伝導性材料で構成されている。より好ましくは、熱源コア420を、鉄金属または合金で構成することができる。熱源コア420にとって好ましい材料は、誘導加熱によって容易に加熱されるものとし、使用材料はできるだけ長く保温できるのが好ましい。熱源コア420にはさらに、セラミック被覆といった保温被覆を施すことができる。
動作的に、熱ブラシ400は、図1Aに示されたものなどの誘導加熱ユニットに置かれる。誘導加熱ユニットがオンになると、熱ブラシ400は電磁誘導によって加熱される。より具体的には、導電性材料、すなわち、外部シェル408および熱源コア420は、所望の温度まで加熱されることになる。タイマーによって誘導加熱を停止することができ、時間がきて熱ブラシ400が加熱されると、使用される準備ができている。髪に対して使用される時、外部シェル408は、髪に直接接触しているため、髪を直接加熱する。誘導加熱ユニットによって加熱される熱伝導層414は、断熱層412を通してゆっくりと熱を解放する。断熱層412は、熱伝導層414上への熱をできるだけ長く保持するための保熱器としての役割を果たす。
同様に、熱源コア420は、誘導加熱ユニットによって加熱されると、外部シェル408が動作上周囲に熱を逃がすため、外部シェル408に熱を連続的に供給して加熱するために、熱ブラシ400に対する熱源としての役割を果たす。
さらに別の実施形態では、断熱材を、例えば、セラミック被覆といった絶縁被覆の層とすることができる。このような絶縁材を、本発明の別の実施形態によると、熱源コア420上に施すこともできる。
図5Aは、本発明の別の実施形態による髪用熱ブラシ500を示す。髪用熱ブラシ500は、ブラシヘッド502を備え、ブラシヘッド502には一端にブラシ取っ手504が取り付けられている。ブラシヘッド502は、ブラシヘッド502と同心関係でブラシヘッド502の周りに配置された外部シェル508を有する。外部シェル508は、スリーブ510および金属層512の2つの層によって形成されている。金属層512は内側空所を画定する内筒である。金属層は、銅またはアルミニウムなどの熱伝導材で構成されており、誘導加熱器を通して加熱可能な材料で構成されるのが好ましい。スリーブ510は金属層512の周囲に配置されている外部層である。髪用熱ブラシ500の毛514は、スリーブ510から直接延在している。スリーブ510は、毛514と共に、例えば、ナイロンといった断熱材で構成されている。
内筒の空所内に、ブラシヘッド502は、ブラシヘッド502の同心軸に沿って配置された熱源コア520をさらに備える。この実施形態では、熱源コア520は、固体構成要素として構成されるが、熱源コア520を中空円筒によって作ることができる。同様に、熱源コア520は、熱伝導材で構成されており、より好ましくは、誘導加熱によって加熱可能な材料で構成されている。
図5Aに示されるように、熱源コア520は、スリーブ510から間隔をあけて空所内に配置される。別の実施形態では、熱源コア520を、空間をあけて、または、空間をあけずに、金属層512の下に配置された内筒として作れるようにすることができる。なおさらなる実施形態では、熱源コア520から金属層512までの伝熱の速度を落とすことを目的に、断熱材によって(すなわち、金属層512と熱源コア520との間で)熱源コア520を覆うこともできる。
動作的に、髪用熱ブラシ500は、髪用熱ブラシ400と同じまたは実質的に同じ方法で加熱され、髪用熱ブラシ500が髪用熱ブラシ400のように外部シェル上に穴を有さないため、熱を髪用熱ブラシ500内でより長く保つことができると考えられる。
上記で示された外部シェルは、完全にそれぞれのブラシヘッドを取り囲んでいるが、代替的には、外部シェルは、ブラシヘッドの4分の3、ブラシヘッドの半分、または、ブラシヘッドの4分の1など、ブラシヘッドの放射部のみを取り囲むことができる。
さらに、上記で示された髪用熱ブラシのブラシヘッドは、取っ手に固定される。他の実施形態では、これらの髪用熱ブラシを、所望される場合は、ブラシヘッドを取っ手から着脱可能に適応させることができる。このような場合、ブラシヘッドを取っ手上に据え付けるために、ラッチを迅速に解放することで取っ手を適応させることができる。
図5Bは、本発明の代替実施形態による熱ブラシを示す。熱ブラシは、熱源コア520が中空コアで作られ、かつ、熱ブラシの上部が、中空コアの空洞までつながっている開口部によって適応されること以外は、熱ブラシ500と実質的に同じである。このような構成によって、図5Bに示されるように、案内ポール152を中空の熱源コア520の空洞に挿入することによって、熱ブラシを誘導加熱ポットに入れることができる。好ましくは、熱センサ155は、案内ポール152の直径よりわずかに大きく作られ、熱ブラシの熱源コアに挿入される時、ぴったりとはめられる。このような構成によって、熱センサは、少なくとも熱源コア520の温度を効率的に測定することができる。
案内ポール152は、案内ポール152が熱ブラシに挿入されると、加熱ユニットのくぼみにおけるブラシの存在を検出するためのセンサとして、さらに適応可能である。
図5Cは、本発明のさらに別の実施形態による熱ブラシ570を示す。熱ブラシ570は、図5Aの熱ブラシ500と全く同じ外部構成を有する。すなわち、熱ブラシ570は、ブラシ取っ手574に取り付けられるブラシヘッド572を備える。ブラシヘッド572は、毛577によって覆われているブラシヘッド572の周りに配置される外部シェル578を有する。円筒575の下に巻き付いた状態の外部シェル578は、熱伝導性材料、より好ましくは、誘導加熱可能な材料で構成されている。円筒の2つの最先端部はそれぞれ、熱コア576を円筒と直接接触させて配置される。熱コアは両方とも、熱ブラシの内側部分において配置される。熱ブラシの遠位上端部上は蓋で覆われている。当該蓋は、上部からの熱の放散を最小限に抑えるために、熱絶縁材料によって作られるのが好ましい。熱コア576はまた、熱伝導性材料、より好ましくは、誘導加熱可能な材料で構成される。熱源コア520と同様の2つの熱コア576は、加熱された後、動作可能に熱を連続的に供給するように、熱ブラシにおいて設けられる。従って、熱コア576は、蓄熱体として機能して熱を貯蔵でき、かつ、熱を円筒に徐々に供給できるかぎり、熱コア576にとって必要とされる形状およびサイズに対して制限は加えられない。さらに、熱コア576のうちの1つは必要とされる熱を伝えるのに十分であるが、2つとも熱をより一貫して供給する際に良好に作動可能であることは理解されたい。
熱コア576の構成には多くの変形があり得、例えば、熱コアは、中空体、または、ブラシヘッドの内側部分を充填する固体片であってよいことも、当業者には理解されたい。設けられる材料が多いほど貯蔵される熱は多くなる可能性があるが、重量も増えてしまう。従って、本発明による髪スタイリング器具のいずれの構成も、熱貯蔵能力および器具の重量によるバランスを考慮すべきであることが望まれるが、本器具に対して構成および設計上の制限は加えられない。
さらに図5Cを参照すると、上部において熱コア576を覆うための蓋はさらに、開口部を画定することができ、それに応じて、熱コア576は溝579を画定する。溝579は、センサを受けるために設けられ、当該センサは、挿入されると、熱コア576と直接接触し、それによって、熱コアの温度を測定することができる。
図6は、本発明の一実施形態におけるカールアイロン600を示す。カールアイロン600は、取っ手602と、取っ手602に取り付けられた加熱ロッド604とを備える。カールアイロン600はさらに、加熱ロッド604の一部を覆うクランプ板607と共に取っ手602の近位端において枢動させるクランプ606と、枢動軸の反対側で、取っ手602から突出する作動部608とを有する。
図6において、加熱ロッド604の前端は切り取られて、加熱ロッド604の内側構成を示す。示されるように、加熱ロッド604は、熱源コア612、および、加熱シェル614を含む。加熱シェル614は、加熱ロッド604の外部シェルを形成する。使用時、加熱シェル614は髪をスタイリングする際に髪に直接接触する。加熱シェル614を、断熱材の層によって被覆して、加熱プロセスを引き延ばすことができる。熱源コア612は、伸縮自在に加熱シェル内に配置される同心管状の構成要素である。可能な場合、熱源コア612と加熱シェルとの間に空間を設けることができる。
カールアイロン600は動作するための電源を何ら必要としないため、取り付けられるコードがないことは、留意されたい。
図7は、本発明の一実施形態による髪ストレート用器具700を示す。髪ストレート用器具700は2つの対向するこて702を含み、それらこて702は、一遠位端で共にヒンジ連結されている。ヒンジ連結の反対側に、対向するこて702がそれぞれのこて702上で加熱板704を保持する。加熱板704はこて702から取り外し可能である。加熱板を、髪をストレートにするために平坦なパネル、または、髪を波形にするためにジグザグ輪郭を画定する賦形パネルとすることができる。
図7に示されるように、下側のこて702の前端は切り取られて、髪ストレート用器具700の内側構成を示す。示されるように、こて702は、加熱板704の下に間隔をあけて配置された熱源コア712を有する。
2つの対向するこて702のヒンジ連結は、本発明の別の実施形態による、中間の、すなわち、クラス2のレバーにおいて構成可能であることは理解されたい。
使用時、上記で示されたカールアイロン600および髪ストレート用器具700は、加熱するために誘導加熱ユニットに入れることができ、所望の温度まで加熱されると、誘導加熱ユニットから取り出してすぐに利用可能である。外板またはシェルは、髪に直接接触するため、髪を直接加熱する。内部コアは、また、誘導加熱ユニットを通して加熱されて、その熱を外板またはシェルにゆっくりと放散することによって、加熱能力を引き延ばす。
図8は、本発明の一実施形態による温度測定組立体の構成を概略的に示す。温度測定組立体は、センサプラグ802および感知ポート804を備える。温度測定組立体は、図5Cと同様のブラシヘッドの2つの端部において配置される2つの熱コア806を適応する熱ブラシにおいて適応される。センサポート804は、熱ブラシの上端において画定する単なる間隙であり、熱コア806を露出することができる。熱コア806はさらに、センサプラグ802を受けるための小さなへこみを画定することができる。センサプラグ802は熱センサ810を有する。当該熱センサ810は、センサプラグ802が感知ポート804を通してブラシヘッドに挿入される時、熱センサ810が熱コア806と接触するように、その先端部上に配置される。熱センサ810を、加熱ユニットの制御回路またはPCB基板に電気的に接続されるKタイプの熱電対装置といった任意の熱電対とすることができる。このような構成によって、熱センサ810は、熱ヘッドの熱コア806のうちの1つと動作的に接触して、熱コア806の温度を測定することができる。熱コア806の温度が得られると、2つの熱コアと接触している外部導電性シェルの温度を、加熱ユニットの制御回路を通して予測することができる。
さらなる実施形態では、温度測定組立体は、センサプラグ802が感知ポート804に挿入されるとブラシの存在を検出するためのセンサをさらに含むことができる。センサを、単に、センサプラグ802上の2つの開路端子、および、センサポート804の間隙に配置されるジャンパーとすることができ、センサプラグ802が感知ポート804に挿入される時、ジャンパーは2つの端子を閉じて、熱ブラシが加熱ユニットに挿入されていることを示す。
測定される熱コア806の少なくともサイズ及び材料を知ることによって、外部導電性シェルの温度を容易に予測可能であることは、当業者には明らかである。外部導電性シェルが、熱コア806と少なくとも同じまたはそれより低い温度であることが想定される。
図9Aは、本発明の代替実施形態による温度測定組立体を示す。当該組立体も、図5Cと同様のブラシヘッドの2つの端部において配置される2つの被加熱コア906を適応する熱ブラシにおいて適応される。温度測定組立体は、ポート904、プラグ902、および、センサ903を備える。ポート904およびセンサ903は両方とも、ブラシヘッド上に配置され、プラグ902は加熱ユニット上に配置され、加熱ユニットの制御回路またはPCB基板に電気的に接続される。
この実施形態では、センサ903は、最大限の効果が得られるように、熱コア906のうちの1つに取り付けられ、かつ、ポート904に電気的に接続される。センサ903を、負の温度係数(NTC)サーミスタなどの任意の熱センサとすることができる。ポート904はプラグ902を受けるためのソケットを設ける。ポート904およびプラグ902は、互いに電気的に連結するために適応された多チャンネルコネクタであってよく、この多チャンネルコネクタによって、センサ903は、プラグ902がポート904に差し込まれる時、制御回路に信号を送信することができる。多チャンネルコネクタを、電話コネクタ、TRS/TRRSコネクタなどとすることができる。
図9Bは、本発明のさらに別の代替実施形態における温度測定組立体を示す。温度測定組立体は、センサ915が熱コアではなく、ブラシヘッドの熱伝導性シェル上に直接配置され、それによって、熱導電性シェルの温度を直接測定できること以外は、図9Aと実質的に同じである。
図9Cは、本発明のさらなる実施形態の温度測定組立体を示す。温度測定組立体は、センサ922、多チャンネルソケット924、および、識別子926を含む。同様に、多チャンネルソケット924は、加熱ユニット内で取り付けられた対応するプラグに連結するように適応される。センサ922および識別子926は、多チャンネルソケット924の各端子に電気的に接続される。センサ922は、髪スタイリング器具の熱コア928に取り付けられて、熱コア928の温度を検出する。識別子926は、加熱ユニットに挿入される器具のタイプを示すために設けられる。識別子926を、ある器具と別の器具を自動的に区別するための信号を与える任意の装置とすることができる。当該識別子926によって、加熱ユニットは、器具のタイプを識別することができ、それによって、器具を加熱するために適切な発熱量を与える。
一実施形態では、固定値抵抗器は、加熱される器具のタイプを識別するように適応可能である。例えば、1KΩの抵抗器の値を使用して器具が30mmの熱ブラシであることを示す、2KΩの抵抗器の値を使用して器具がカールアイロンであることを示すなどが可能である。従って、各抵抗器の抵抗値を検出することによって、加熱ユニットは、関連する器具のタイプを識別することができる。この実施形態では、固定値抵抗器は、かなり低価で、かつ、実装が比較的簡単であるため、選択される。本発明の範囲から逸脱することなく、RFIDタグなどの多くの他の手段が可能であることは、当業者には容易に理解されることである。
器具のタイプの検出に加えて、識別子926はさらに、在否センサとして使用可能であることは、当業者には十分理解されることである。
代替実施形態では、温度測定組立体は、ブラシヘッドの種々の場所内に配置された2つまたはそれ以上のセンサを含むことができ、それによって、ブラシヘッドの種々の場所の温度が分かる。
特有の実施形態を説明しかつ示してきたが、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明に対して多くの変更、修正、変形およびそれらの組み合わせを加えることができることは理解されたい。

Claims (19)

  1. 熱によって髪をスタイリングするための被加熱髪スタイリング器具であって、
    加熱ヘッドであって、前記加熱ヘッドの表面の少なくとも一部を覆う外部シェル、および、前記加熱ヘッドの内側部分内に配置された内部熱源コアを有する加熱ヘッドと、
    前記加熱ヘッドの遠位端に取り付けられた取っ手と、を備え、
    前記髪スタイリング器具は、前記内部熱源コアを加熱するために独立した加熱ユニットと共に作動し、前記熱源コアは、動作的に、前記外部シェルを加熱するために熱を供給して、前記外部シェルが加熱された後髪のスタイリングを行う、被加熱髪スタイリング器具。
  2. 前記取っ手は前記加熱ヘッドから着脱可能である、請求項1に記載の髪スタイリング器具。
  3. 前記外部シェルは熱伝導性材料で構成されている、請求項1に記載の髪スタイリング器具。
  4. 前記外部シェルは、断熱層によって覆われている、請求項1に記載の髪スタイリング器具。
  5. 前記外部シェルはセラミック被覆によって被覆される、請求項1に記載の髪スタイリング器具。
  6. 前記内部熱源コアは熱伝導材で構成されている、請求項1に記載の髪スタイリング器具。
  7. 前記内部熱源コアは鉄金属で構成されている、請求項6に記載の髪スタイリング器具。
  8. 前記髪スタイリング器具は熱ブラシである、請求項1に記載の髪スタイリング器具。
  9. 前記熱ブラシは、断熱層によって覆われた前記外部シェルを有し、毛は前記断熱層上に形成される、請求項8に記載の髪スタイリング器具。
  10. 前記髪スタイリング器具はカール用こてである、請求項1に記載の髪スタイリング器具。
  11. 前記髪スタイリング器具は髪ストレートアイロンである、請求項1に記載の髪スタイリング器具。
  12. 前記加熱ユニットは誘導加熱ユニットである、請求項1に記載の髪スタイリング器具。
  13. 前記加熱ヘッドはさらに、開口部を画定し、前記開口部によって、前記加熱ヘッドの前記内側部分への出入りが可能になる、請求項1に記載の髪スタイリング器具。
  14. 前記加熱ヘッドは、前記独立した加熱ユニットのセンサプラグと連結して検出するように適応されたセンサポートをさらに含む、請求項1に記載の髪スタイリング器具。
  15. 前記加熱ヘッドの前記内側部分に配置され、かつ、前記センサポートに電気的に接続される温度センサをさらに含み、前記温度センサは、前記独立した加熱ユニットのセンサプラグに連結している前記センサポートを通して、前記独立した加熱ユニットに信号を送信するように動作可能である、請求項14に記載の髪スタイリング器具。
  16. 前記独立した加熱ユニットを通して前記髪スタイリング器具のタイプを識別するために取り付けられた識別子をさらに含む、請求項1に記載の髪スタイリング器具。
  17. 前記識別子は前記センサポートに接続する抵抗器であり、前記髪スタイリング器具のそれぞれのタイプを、1つの固定抵抗値によって識別することができる、請求項16に記載の髪スタイリング器具。
  18. 髪スタイリング器具であって、
    容器を有する誘導加熱ユニットであって、前記容器は、誘導コイル巻線によって取り囲まれたくぼみを画定し、前記誘導コイル巻線は、前記コイル巻線を通して前記くぼみ内で動作可能に電磁誘導を生成する回路に接続される、誘導加熱ユニットと、
    請求項1に記載の被加熱髪スタイリング器具であって、前記髪スタイリング器具は、利用する際に、電磁誘導によってくぼみ内で加熱される、被加熱髪スタイリング器具と、を備える、髪スタイリング器具。
  19. 前記誘導加熱ユニットは、前記熱ブラシのセンサポートに連結して前記ブラシヘッドの温度を検出するように適応されたセンサプラグを含む、請求項18に記載の髪スタイリング器具。
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