JP2015530095A - カキの取り扱い方法 - Google Patents

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Abstract

カキを貯蔵する方法が提供され、その方法は、シクロプロペン化合物を含む雰囲気にカキを曝露する工程を含み、(a)それらのカキは、シクロプロペン化合物への曝露中に調整気相包装内に存在するか、または(b)それらのカキは、シクロプロペン化合物への曝露後に調整気相包装内に入れられ、それらのカキは、少なくとも2時間、調整気相包装内に入れられたままである。いくつかの実施形態において、調整気相包装は、包装全体に対する酸素の透過速度が、カキ1キログラムあたり1日あたり200〜40,000立方センチメートルであるように、構築される。

Description

関連出願の相互参照
本願は、2012年9月20日に出願された米国特許仮出願第61/703,286号に対する利益を主張する。前述の各々の全内容が、この参照により本明細書中に援用される。
本発明は、概して、農業の分野、より詳細には、農産物の収穫後の取り扱いの分野に関する。
カキの木は、カキノキ科の植物であり、日本および中国を含む世界の熱帯および温帯に生息しているかまたは栽培されている。カキノキ科の植物は、7つの属および20の種に分類され、いくつかの種類のカキの木の果実は、成熟した後でさえ、カキタンニンを含むと言われている。カキタンニンは、一部の医薬、媒染剤および革なめし剤に利用可能であることが公知である。
カキ(Diasoyros kaki)は、栄養価の高いアルカリ性の果実であり、糖、例えば、フルクトースおよびグルコースを約11〜15%、ビタミンCを約20〜50mg/100g(可食部)(これはリンゴの約5〜12倍である)、ならびにリンゴより多いミネラルを含む。さらに、カキは、大量のビタミンAおよびタンニン酸を含み、後者は、苦味をもたらす。特に、タンニン酸は、下痢または胃障害を治すこと、ならびに心電図(electrocardigram)に影響せずに血圧を下げることが公知である。食物と医薬の両方としてのカキの多くの研究が、盛んに行われている。
国内で生産されるカキの量は、1992年は約155,111トンだったが、1997年には約239,570トンにまで毎年増加していった。さらに、カキの栽培面積も毎年増加している。カキは、他の果実、例えば、リンゴよりも収益性が高いので、その栽培面積の著しい増加が予想される。したがって、食物と医薬の両方として使用するためにカキを取り扱うおよび/または保存する効果的かつ効率的な方法が必要とされている。
本発明は、カキの保管寿命および/または貯蔵を延長する、シクロプロペン化合物と調整気相包装(modified atmosphere package)との予想外の相乗効果に基づく。カキを貯蔵する方法が提供され、その方法は、シクロプロペン化合物を含む雰囲気にカキを曝露する工程を含み、(a)カキは、シクロプロペン化合物への曝露中に調整気相包装内に存在するか、または;(b)カキは、シクロプロペン化合物への曝露後に調整気相包装内に入れられ、カキは、少なくとも2時間、調整気相包装内に入れられたままである。いくつかの実施形態において、調整気相包装は、包装全体に対する酸素の透過速度が、カキ1キログラムあたり1日あたり200〜40,000立方センチメートルであるように構築される。
1つの態様において、カキの取り扱い方法が提供され、その方法は、シクロプロペン化合物を含む雰囲気にカキを曝露する工程を含み、そのカキは、シクロプロペン化合物への曝露中に調整気相包装内に存在し、カキは、曝露後少なくとも2時間、調整気相包装内に入れられたままである。
1つの実施形態において、調整気相包装は、包装全体に対する酸素の透過速度が、カキ1キログラムあたり1日あたり200〜40,000立方センチメートルであるように構築される。さらなる実施形態において、包装全体に対する二酸化炭素の透過速度は、カキ1キログラムあたり1日あたり500〜150,000立方センチメートルである。別の実施形態において、カキは、曝露後少なくとも10時間、20時間、40時間、4日間、7日間または10日間、調整気相包装内に入れられたままである。別の実施形態において、シクロプロペン化合物は、分子封入剤を含む製剤内に存在する。さらなる実施形態において、シクロプロペン化合物は、1−メチルシクロプロペン(1−MCP)を含む。別の実施形態において、分子封入剤は、アルファ−シクロデキストリン、ベータ−シクロデキストリン、ガンマ−シクロデキストリンまたはそれらの組み合わせを含む。さらなる実施形態において、封入剤は、アルファ−シクロデキストリンを含む。
1つの実施形態において、シクロプロペン化合物は、式:

のものであり、式中、Rは、置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニルまたはナフチル基であり;置換基は、独立して、ハロゲン、アルコキシまたは置換もしくは非置換のフェノキシである。
さらなる実施形態において、Rは、C1−8アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルである。
別の実施形態において、シクロプロペン化合物は、式:

のものであり、式中、Rは、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル(cylcoalkyl)、シクロアルキルアルキル(cylcoalkylalkyl)、フェニルまたはナフチル(napthyl)基であり;R、RおよびRは、水素である。
別の実施形態において、曝露中のシクロプロペン化合物は、10ppb〜5ppmの濃度で存在する。さらなる実施形態において、曝露中のシクロプロペン化合物は、約1,000ppbの濃度で存在する。別の実施形態において、曝露後のカキの硬度は、1日目の後に少なくとも16lbfまたは7日目の後に14lbfである。別の実施形態において、曝露後のカキの保管寿命は、少なくとも5日、10日、15日、20日、30日、40日、50日または60日である。別の実施形態において、カキは、収穫後2時間、4時間、8時間、12時間、24時間または48時間以内に調整気相包装に入れられる。
別の態様において、カキの取り扱い方法が提供され、その方法は、シクロプロペン化合物を含む雰囲気にカキを曝露する工程を含み、そのカキは、シクロプロペン化合物への曝露後2時間以内に調整気相包装内に入れられ、そのカキは、少なくとも2時間、調整気相包装内に入れられたままである。
1つの実施形態において、調整気相包装は、包装全体に対する酸素の透過速度が、カキ1キログラムあたり1日あたり200〜40,000立方センチメートルであるように構築される。さらなる実施形態において、包装全体に対する二酸化炭素の透過速度は、カキ1キログラムあたり1日あたり500〜150,000立方センチメートルである。別の実施形態において、カキは、シクロプロペン化合物への曝露後4時間、8時間、12時間または20時間以内に調整気相包装に入れられる。別の実施形態において、カキは、曝露後少なくとも10時間、20時間、40時間、4日間、7日間または10日間、調整気相包装内に入れられたままである。別の実施形態において、シクロプロペン化合物は、分子封入剤を含む製剤内に存在する。さらなる実施形態において、シクロプロペン化合物は、1−メチルシクロプロペン(1−MCP)を含む。別の実施形態において、分子封入剤は、アルファ−シクロデキストリン、ベータ−シクロデキストリン、ガンマ−シクロデキストリンまたはそれらの組み合わせを含む。さらなる実施形態において、封入剤は、アルファ−シクロデキストリンを含む。
1つの実施形態において、シクロプロペン化合物は、式:

のものであり、式中、Rは、置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニルまたはナフチル基であり;置換基は、独立して、ハロゲン、アルコキシまたは置換もしくは非置換のフェノキシである。
さらなる実施形態において、Rは、C1−8アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルである。
別の実施形態において、シクロプロペン化合物は、式:

のものであり、式中、Rは、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニルまたはナフチル基であり;R、RおよびRは、水素である。
別の実施形態において、曝露中のシクロプロペン化合物は、10ppb〜5ppmの濃度で存在する。さらなる実施形態において、曝露中のシクロプロペン化合物は、約1,000ppbの濃度で存在する。別の実施形態において、曝露後のカキの硬度は、1日目の後に少なくとも16lbfまたは7日目の後に14lbfである。別の実施形態において、曝露後のカキの保管寿命は、少なくとも5日、10日、15日、20日、30日、40日、50日または60日である。
別の態様において、カキを取り扱うためのシステムが提供され、そのシステムは、(a)10ppb〜5ppmの濃度でカキに適用されるシクロプロペン化合物;および(b)包装全体に対する酸素の透過速度がカキ1キログラムあたり1日あたり200〜40,000立方センチメートルであるように構築される調整気相包装を備える。
提供されるシステムの1つの実施形態において、包装全体に対する二酸化炭素の透過速度は、カキ1キログラムあたり1日あたり500〜150,000立方センチメートルである。別の実施形態において、シクロプロペン化合物は、分子封入剤を含む製剤内に存在する。さらなる実施形態において、シクロプロペン化合物は、1−メチルシクロプロペン(1−MCP)を含む。別の実施形態において、分子封入剤は、アルファ−シクロデキストリン、ベータ−シクロデキストリン、ガンマ−シクロデキストリンまたはそれらの組み合わせを含む。さらなる実施形態において、封入剤は、アルファ−シクロデキストリンを含む。
1つの実施形態において、シクロプロペン化合物は、式:

のものであり、式中、Rは、置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニルまたはナフチル基であり;置換基は、独立して、ハロゲン、アルコキシまたは置換もしくは非置換のフェノキシである。
さらなる実施形態において、Rは、C1−8アルキルである。別の実施形態において、Rは、メチルである。
別の実施形態において、シクロプロペン化合物は、式:

のものであり、式中、Rは、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニルまたはナフチル基であり;R、RおよびRは、水素である。
別の実施形態において、シクロプロペン化合物は、約1,000ppbの濃度でカキに適用される。別の実施形態において、提供されるシステムによる処理後のカキの硬度は、1日目の後に少なくとも16lbfまたは7日目の後に14lbfである。別の実施形態において、提供されるシステムによる処理後のカキの保管寿命は、少なくとも5日、10日、15日、20日、30日、40日、50日または60日である。
図1は、提供される方法(RipeLock)、調整気相包装のみ(MAP)、シクロプロペン化合物のみ(SmartFresh)またはコントロール(調整気相包装もシクロプロペン化合物も用いない)で処理されたカキの10日までの代表的な硬度の結果を示している。 図2Aは、図1の結果に係る処理の4日後のカキの代表的な硬度の結果を示している。図2Bは、図1の結果に係る処理の7日後のカキの代表的な硬度の結果を示している。 図3は、提供される方法(RipeLock)、調整気相包装のみ(MAP)、シクロプロペン化合物のみ(SmartFresh)またはコントロール(調整気相包装もシクロプロペン化合物も用いない)で処理されたカキの4日後までの他の代表的な硬度の結果を示している。 図4Aは、図3の結果に係る処理の1日後のカキの代表的な硬度の結果を示している。図2Bは、図3の結果に係る処理の4日後のカキの代表的な硬度の結果を示している。 図5は、提供される方法(Amcor Bag+SmartFresh=SMF)、調整気相包装のみ(Amcor Bag)、シクロプロペン化合物のみ(SmartFresh)またはコントロール(調整気相包装もシクロプロペン化合物も用いない)で処理されたカキの6日後までの他の代表的な硬度の結果を示している。 図6は、図5の結果に係る処理の6日後のカキの代表的な硬度の結果を示している。
ある化合物が、単位「ppm」を使用して、ある特定の濃度で雰囲気中に気体として存在すると本明細書中に記載されるとき、その濃度は、その雰囲気の体積100万部あたりのその化合物の体積部として与えられる。同様に、「ppb」は、その雰囲気の体積10億部あたりのその化合物の体積部を表す。
本明細書中で使用されるとき、「N」は、ニュートンを表し、「lbf」は、ポンド重である。
本明細書中で使用されるとき、「高分子フィルム」は、ポリマーで作製された物体であり;それは、1つの寸法(「厚さ」)が他の2つの寸法よりもかなり小さく;それは、比較的均一な厚さを有する。高分子フィルムは、通常、1mm以下の厚さを有する。
本明細書中で使用されるとき、カキの「果肉硬度」は、直径8mmのプランジャーを有する針入度計(例えば、Wagner Instruments製のFruit Test(商標)FT40針入度計)を使用して計測される。果肉硬度について試験を行うことにより、試験されるカキは破壊される。カキが、ある特定の果肉硬度を有するときに、ある特定の方法で処理される(例えば、収穫される、輸送される、シクロプロペン化合物に曝露されるなど)と本明細書中で言われるとき、それは、収穫されて合理的に可能な限り均一に処理されたカキの群の中から比較的少数のカキのサンプルが取り出され、果肉硬度について試験されることを意味する。カキの大きな群は、比較的小さいサンプルに対して行われた試験の平均値である果肉硬度を有すると考えられる。
本発明は、1つ以上のシクロプロペン化合物の使用を含む。本明細書中で使用されるとき、シクロプロペン化合物は、式

を有する任意の化合物であり、式中、R、R、RおよびRの各々は、独立して、Hおよび式:
−(L)−Z
の化学基からなる群より選択され、式中、nは、0〜12の整数である。各Lは、二価のラジカルである。好適なL基としては、例えば、H、B、C、N、O、P、S、Siまたはそれらの混合物から選択される1つ以上の原子を含むラジカルが挙げられる。L基内の原子は、単結合、二重結合、三重結合またはそれらの混合物によって互いに接続され得る。各L基は、直鎖状、分枝状、環状またはそれらの組み合わせであり得る。任意の1つのR基(すなわち、R、R、RおよびRのいずれか1つ)において、ヘテロ原子(すなわち、HでもCでもない原子)の総数は、0〜6である。
独立して、任意の1つのR基において、非水素原子の総数は、50以下である。
各Zは、一価のラジカルである。各Zは、独立して、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、クロレート、ブロメート、ヨーデート、イソシアナト、イソシアニド、イソチオシアナト、ペンタフルオロチオおよび化学基Gからなる群より選択され、Gは、3〜14員環系である。
、R、RおよびR基は、独立して、好適な基から選択される。R、R、RおよびR基は、互いと同じであってもよいし、任意の数のそれらは、その他のものと異なってもよい。R、R、RおよびRの1つ以上として使用するのに適した基は、シクロプロペン環に直接接続されてもよいし、介在基、例えば、ヘテロ原子含有基を介してシクロプロペン環に接続されてもよい。
本明細書中で使用されるとき、目的の化学基の1つ以上の水素原子が、置換基で置き換えられる場合、その目的の化学基は、「置換」されると言われる。好適な置換基としては、例えば、アルキル、アルケニル、アセチルアミノ、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシイミノ、カルボキシ、ハロ、ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アルキルスルホニル、アルキルチオ、トリアルキルシリル、ジアルキルアミノおよびそれらの組み合わせが挙げられる。
好適なR、R、RおよびR基は、例えば、以下の基のいずれか1つの置換および非置換バージョンである:脂肪族、脂肪族−オキシ、アルキルカルボニル、アルキルホスホナト、アルキルホスファト、アルキルアミノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボキシル、アルキルアミノスルホニル、シクロアルキルスルホニル、シクロアルキルアミノ、ヘテロシクリル(すなわち、環に少なくとも1つのヘテロ原子を有する芳香族または非芳香族の環式基)、アリール、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、ニトロ、ニトロソ、アジド、クロラト、ブロマト、ヨーダト、イソシアナト、イソシアニド、イソチオシアナト、ペンタフルオロチオ;アセトキシ、カルボエトキシ、シアナト、ニトラト、ニトリト、ペルクロラト、アレニル;ブチルメルカプト、ジエチルホスホナト、ジメチルフェニルシリル、イソキノリル、メルカプト、ナフチル、フェノキシ、フェニル、ピペリジノ、ピリジル、キノリル、トリエチルシリルおよびトリメチルシリル。
好適なR、R、RおよびR基は、1つ以上のイオン化できる置換基を含む基である。そのようなイオン化できる基は、非電離型または塩の形態で存在し得る。
およびRが単一の基に一体となり、それが、二重結合によってシクロプロペン環の3番の炭素原子に付着される実施形態も企図される。そのような化合物のいくつかは、米国特許公開2005/0288189に記載されている。
好ましい実施形態において、R、R、RおよびRの1つ以上が水素である、1つ以上のシクロプロペンが、使用される。より好ましい実施形態において、R、R、RおよびRの各々は、水素または(C−C)アルキルである。より好ましい実施形態において、Rは、置換または非置換の(C−C)アルキルであり、R、RおよびRの各々は、水素である。より好ましい実施形態において、R、RおよびRの各々は、水素であり、Rは、非置換の(C−C)アルキルまたはカルボキシル置換された(C−C)アルキルである。より好ましい実施形態において、R、RおよびRの各々は、水素であり、Rは、非置換の(C−C)アルキルである。より好ましい実施形態において、Rは、メチルであり、R、RおよびRの各々は、水素であり、シクロプロペン化合物は、1−メチルシクロプロペン(methylcycplopropene)または「1−MCP」として本明細書中で公知である。
好ましい実施形態では、1気圧において50℃以下;または25℃以下;または15℃以下の沸点を有するシクロプロペン化合物が、使用される。独立して、好ましい実施形態では、1気圧において−100℃以上;−50℃以上;または25℃以上;または0℃以上の沸点を有するシクロプロペン化合物が、使用される。
本明細書中で使用されるとき「調整気相包装」または「MAP」とは、呼吸している農産物が囲いの中に入っているとき、通常の大気組成からその囲いの内側の気体の雰囲気を変化させる囲いのことを指す。MAPは、それが、その中に農産物が入った状態で持ち上げられ、運搬され得る包装であるという意味において、囲いである。MAPは、MAPの外側の周囲雰囲気と気体の交換を可能にすることもあるし、しないこともある。MAPは、他の任意の気体に対するその透過性または非透過性とは無関係に、任意の特定の気体の拡散に対して透過性であることもあるし、透過性でないこともある。
本明細書中で使用されるとき、「モノマー」は、重合反応に参加することができる1つ以上の炭素−炭素二重結合を有する化合物である。本明細書中で使用されるとき、「オレフィンモノマー」は、その分子が炭素および水素の原子だけを含むモノマーである。本明細書中で使用されるとき、「極性モノマー」は、その分子が1つ以上の極性基を含むモノマーである。極性基としては、例えば、ヒドロキシル、チオール、カルボニル、炭素−硫黄二重結合、カルボキシル、スルホン酸、エステル結合、他の極性基およびそれらの組み合わせが挙げられる。
本明細書中に提供される方法において、カキは、1つ以上のシクロプロペン化合物を含む雰囲気に曝露される。シクロプロペン化合物は、当分野で公知の方法によって、カキの周囲の雰囲気に導入され得る。例えば、気体のシクロプロペン化合物は、シクロプロペンが拡散してカキから遠く離れる前にシクロプロペン化合物がカキに接触するようにカキの近くの雰囲気に放出され得る。別の例では、カキは、ある囲い(すなわち、ある体積の雰囲気を閉じ込めている気密容器)の中に入れられ得、気体のシクロプロペン化合物が、その囲いの中に導入され得る。
いくつかの実施形態において、カキは、透過性の包囲デバイスの内側に存在し、その透過性の包囲デバイスの外側の雰囲気にシクロプロペン化合物が導入される。そのような実施形態において、透過性の包囲デバイスは、1つ以上のカキを閉じ込め、例えば、その透過性の包囲デバイスを通じてもしくは透過性の包囲デバイスにおける穴を通じてまたはそれらの組み合わせによっていくらかのシクロプロペン化合物を拡散させることによって、シクロプロペン化合物とカキとのいくらかの接触を可能にする。そのような透過性の包囲デバイスは、本明細書中で定義されるようなMAPとして適格であるかもしれないし、適格でないかもしれない。
気体のシクロプロペン化合物が囲いの中に導入される実施形態において、その導入は、当分野で公知の方法によって行われ得る。例えば、シクロプロペン化合物は、化学反応において生成され得、その囲いに排出され得る。別の例として、シクロプロペン化合物は、容器内、例えば、加圧ガスタンク内で維持され得、その容器から囲いに放出され得る。別の例として、シクロプロペン化合物は、シクロプロペン化合物の封入錯体(encapsulated complex)を分子封入剤に含む、粉末もしくはペレットまたは他の固体の形態で含まれ得る。分子封入剤の分子に封入された、シクロプロペン化合物分子またはシクロプロペン化合物分子の一部を含む錯体は、「シクロプロペン化合物錯体」または「シクロプロペン分子錯体」として本明細書中で公知である。
分子封入剤が使用される実施形態において、好適な分子封入剤としては、例えば、有機分子封入剤および無機分子封入剤が挙げられる。有機分子封入剤が提供され、それらとしては、例えば、置換シクロデキストリン、非置換シクロデキストリンおよびクラウンエーテルが挙げられる。好適な無機分子封入剤としては、例えば、ゼオライトが挙げられる。好適な分子封入剤の混合物も好適である。1つの実施形態において、封入剤は、アルファシクロデキストリン、ベータシクロデキストリン、ガンマシクロデキストリン、それらの置換バージョンおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される。さらなる実施形態において、シクロプロペン化合物は、1−メチルシクロプロペンであり、封入剤は、アルファシクロデキストリンである。封入剤の選択は、シクロデキストリン化合物の構造または使用されている化合物に応じて変化し得る。任意のシクロデキストリンもしくはシクロデキストリンの混合物、シクロデキストリンポリマー、修飾シクロデキストリンまたはそれらの混合物もまた、本発明に従って使用され得る。
いくつかの実施形態において、シクロプロペン化合物は、カキが入った囲いの中にシクロプロペン分子錯体を入れ、次いで、そのシクロプロペン分子錯体を放出剤と接触させることによって、その囲いに導入される。放出剤は、それがシクロプロペン封入錯体と接触すると、雰囲気へのシクロプロペン化合物の放出を促進する化合物である。アルファ−シクロデキストリンが使用される実施形態において、水(または液体の重量に基づいて50重量%以上の水を含む液体)が、例示的な放出剤である。
いくつかの実施形態において、シクロプロペン分子錯体を含む固体材料が、カキが入った囲いの中に入れられ、その固体材料と水を接触させる。水との接触により、その囲いの雰囲気にシクロプロペン化合物が放出される。例えば、固体材料は、他の成分の中でも、シクロプロペン化合物を含む封入錯体および泡起を引き起こす1つ以上の成分を必要に応じて含む錠剤の形態であり得る。
別の例として、いくつかの実施形態では、上記固体材料が、カキが入った囲いの中に入れられ、その雰囲気中の水蒸気が、放出剤として効果的であり得る。そのような実施形態のいくつかにおいて、シクロプロペン封入錯体を含む固体材料は、他の成分の中でも、吸水性化合物、例えば、吸水性ポリマーまたは潮解性塩も必要に応じて含む形態であり得る。
いくつかの実施形態において、気体の形態の1つ以上のシクロプロペン化合物を含む雰囲気が、カキと接触するか、または1つ以上のカキを取り囲む透過性の包囲デバイスと接触する。そのような実施形態では、シクロプロペン化合物のゼロより高いすべての濃度が、企図される。例えば、シクロプロペン化合物の濃度は、10ppb以上であり;より好ましくは、30ppb以上であり;より好ましくは、100ppb以上である。さらなる例として、シクロプロペン化合物の濃度は、50ppm以下であり、より好ましくは、10ppm以下であり、より好ましくは、5ppm以下である。
MAPは、能動的または受動的であり得る。能動的MAPは、ある特定の気体をそのMAPの内側の雰囲気に加えるおよび/またはある特定の気体をそのMAPの内側の雰囲気から除去するある材料または装置に取り付けられた包装である。
受動的MAP(商品生産用(commodity generated)調整気相包装とも呼ばれる)は、カキが収穫後に呼吸するという事実を利用する。したがって、囲いに入れられたカキは、他のプロセス中に、酸素を消費し、二酸化炭素を生成する。このMAPは、MAPの連続した外側表面を通じた拡散およびMAPの外側表面に存在し得る任意の穿孔を通じた気体の通過が、最適レベルの酸素、二酸化炭素および必要に応じて他の気体(例えば、水蒸気もしくはエチレンまたはその両方)を維持するように、デザインされ得る。1つの実施形態において、受動的MAPが使用される。別の実施形態において、能動的MAPが使用される。別の実施形態において、能動的MPAと受動的MPAの両方が使用される。例えば、あるMAPが、ある特定の気体透過特徴を有すると本明細書中で述べられる場合、以下の実施形態の両方が企図される:その気体透過特徴を有する受動的MAP;およびそれにカキが入っているとき、その気体透過特徴を有する受動的MAPにおいて生じ得る雰囲気と同じ雰囲気をそれ自体の中に維持する能動的MAP。
MAPを特徴付ける有用な方法は、MAP内に保持されているカキの量に対するそのMAP自体の気体透過速度である。好ましくは、二酸化炭素の透過速度は、カキ1キログラムあたり1日あたりの立方センチメートルの単位で、5,000以上;より好ましくは、7,000以上;より好ましくは、10,000以上である。好ましくは、二酸化炭素の透過速度は、カキ1キログラムあたり1日あたりの立方センチメートルの単位で、150,000以下;より好ましくは、100,000以下である。好ましくは、酸素の透過速度は、カキ1キログラムあたり1日あたりの立方センチメートルの単位で、3,800以上;より好ましくは、7,000以上;より好ましくは、15,000以上である。好ましくは、酸素の透過速度は、カキ1キログラムあたり1日あたりの立方センチメートルの単位で、100,000以下;または75,000以下である。
高分子フィルムの固有の気体透過特徴を特徴付けることが有用である。「固有の」とは、いかなる穿孔もまたは他の変更も無い場合のフィルム自体の特性のことを意味する。その組成を有し、30マイクロメートルの厚さである、フィルムの気体透過特徴を特徴付けることによって、そのフィルムの組成を特徴付けることが有用である。目的のフィルムが、30マイクロメートル(例えば、20〜40マイクロメートル)とは異なる厚さで作製され、試験されたとしても、当業者であれば、同じ組成を有し、かつ30マイクロメートルの厚さを有するフィルムの気体透過特徴を正確に計算することは容易であるだろうということが企図される。30マイクロメートルの厚さを有するフィルムの気体透過速度は、本明細書中で「GT−30」という名称が付けられる。
高分子フィルム組成物の1つの有用な固有の特徴は、本明細書中で「フィルムベータ比」と呼ばれ、これは、二酸化炭素ガスの透過速度に対するGT−30を酸素ガスに対するGT−30で除算することによって計算される商である。
1つの実施形態において、MAPの外側表面の一部または全部が、ポリマーである。別の実施形態において、そのポリマーは、高分子フィルムの形態である。いくつかの好適な高分子フィルムは、5マイクロメートル以上;または10マイクロメートル以上;または20マイクロメートル以上の厚さを有する。独立して、いくつかの好適な高分子フィルムは、200マイクロメートル以下;または100マイクロメートル以下;または50マイクロメートル以下の厚さを有する。
いくつかの好適なポリマー組成物としては、例えば、ポリオレフィン、ポリビニル、ポリスチレン、ポリジエン、ポリシロキサン、ポリアミド、ビニリデンクロライドポリマー、ビニルクロライドポリマー、それらのコポリマー、それらの混合物およびそれらの積層体が挙げられる。好適なポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、それらのコポリマー、それらの混合物およびそれらの積層体が挙げられる。好適なポリエチレンとしては、例えば、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン触媒ポリエチレン、エチレンと極性モノマーとのコポリマー、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、それらのコポリマーおよびそれらの混合物が挙げられる。好適なポリプロピレンとしては、例えば、ポリプロピレンおよび配向ポリプロピレンが挙げられる。いくつかの実施形態において、低密度ポリエチレンが使用される。1つの実施形態において、スチレンとブタジエンとのコポリマーが使用される。別の実施形態において、ポリアミド、ポリオレフィンおよびそれらの混合物が使用される。
ポリオレフィンのうち、1つの例は、ポリエチレンであり;別の例は、メタロセン触媒ポリエチレンである。他の例としては、1つ以上のポリオレフィンおよび/またはオレフィンモノマーと極性モノマーとの1つ以上のコポリマーを含むポリマー組成物が挙げられる。句「コポリマー」とは、2つ以上の異なるモノマーを共重合した生成物のことを指す。オレフィンモノマーと極性モノマーとの好適なコポリマーとしては、例えば、Elvax(商標)樹脂と呼ばれるDuPontから入手可能であるようなポリマーが挙げられる。1つの実施形態は、エチレンと1つ以上の極性モノマーとのコポリマーを含む。好適な極性モノマーとしては、例えば、ビニルアセテート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、アクリル酸、メタクリル酸およびそれらの混合物が挙げられる。1つの例として、極性モノマーは、1つ以上のエステル結合を含み;別の例として、ビニルアセテートである。エチレンと1つ以上の極性モノマーとのコポリマーのうち、極性モノマーの量は、コポリマーの重量に基づく重量基準で、0.5%以上;例えば、1%以上;または1.5%以上であり得る。エチレンと1つ以上の極性モノマーとのコポリマーのうち、極性モノマーの量は、コポリマーの重量に基づく重量基準で、25%以下;例えば、20%以下;または15%以下であり得る。
好適なポリオレフィンとしては、オレフィンモノマーと極性モノマーとのコポリマーとのポリオレフィンホモポリマーの混合物が挙げられる。そのような混合物のうち、ホモポリマーとコポリマーとの重量比は、0.5:1以上;例えば、0.8:1以上;または1:1以上であり得る。そのような混合物のうち、ホモポリマーとコポリマーとの重量比は、3:1以下;例えば、2:1以下;または1.25:1以下であり得る。
好適なポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロン6,6およびそれらのコポリマー;例えば、ナイロン6とナイロン6,6とのコポリマーが挙げられる。ナイロン6とナイロン6,6とのコポリマー(ナイロン666と呼ばれることが多い)のうち、例としては、ナイロン6の重合単位とナイロン6,6の重合単位との重量比が、0.05:1以上;0.11:1以上;または0.25:1以上であり得るコポリマーが挙げられる。ナイロン6とナイロン6,6とのコポリマーのうち、例としては、ナイロン6の重合単位とナイロン6,6の重合単位との重量比が、9:1以下;3:1以下;または1.5:1以下であり得るコポリマーが挙げられる。
ポリアミドとポリオレフィンとの好適な混合物としては、ポリアミドとポリオレフィンとの重量比が、0.05:1以上;0.11:1以上;0.25:1以上;または0.5:1以上であり得る混合物が挙げられる。ポリアミドとポリオレフィンとの好適な混合物としては、ポリアミドとポリオレフィンとの重量比が、9:1以下;5:1以下;または3:1以下であり得る混合物が挙げられる。
ある容器が高分子フィルムを備えると本明細書中で述べられるとき、その容器の表面積の一部または全部が、高分子フィルムからなり、そのフィルムは、その高分子フィルムを通って拡散することができる分子が、容器の内側と容器の外側との間を両方向に拡散するように配置されているということが意味される。そのような容器は、その容器の表面積の1つ、2つまたはそれ以上の別個の部分が、高分子フィルムからなり、それらの高分子フィルムの部分が、互いと同じ組成であり得るかまたは互いと異なり得るように、構築され得る。そのような容器は、高分子フィルムでないその容器の表面の部分が、気体分子の拡散を効果的に阻止する(すなわち、通過して拡散する気体分子の量は、無視できるほどにしか重要でない)ように構築され得ることが企図される。
好適なポリオレフィンフィルムとしては、23℃における二酸化炭素に対するGT−30が、800以上;4,000以上;5,000以上;10,000以上;または20,000以上のcm/(m−日)単位であり得るフィルム組成物が挙げられる。例としては、150,000以下;80,000以下;または60,000以下のcm/(m−日)という単位の、23℃における二酸化炭素に対するGT−30を有するフィルムが挙げられる。他の例としては、200以上;1,000以上;3,000以上;または6,000以上のcm/(m−日)という単位の、23℃における酸素に対するGT−30を有するフィルムが挙げられる。他の例としては、150,000以下;80,000以下;40,000以下;20,000以下;または15,000以下のcm/(m−日)という単位の、23℃における酸素に対するGT−30を有するフィルムが挙げられる。他の例としては、5以上;または10以上のg/(m−日)という単位の、37.8℃における水蒸気に対するGT−30を有するフィルムが挙げられる。他の例としては、330以下;150以下;100以下;55以下;45以下;または35以下のg/(m−日)という単位の、37.8℃における水蒸気に対するGT−30を有するフィルムが挙げられる。1つの実施形態において、フィルムは、1以上;または2以上のフィルムベータ比を有する。別の実施形態において、フィルムは、15以下;または10以下のベータ比を有する。
ポリアミドフィルムには、本明細書中で使用されるとき、ポリアミドを含むフィルムおよびポリアミドと1つ以上の他のポリマーとの混合物を含むフィルムが含まれる。好適なポリアミドフィルムとしては、10以上;または20以上のg/(m−日)という単位の、37.8℃における水蒸気に対するGT−30を有するフィルムが挙げられる。例としては、1,000以下;800以下;500以下;350以下;または200以下のg/(m−日)という単位の、37.8℃における水蒸気に対するGT−30を有するフィルムが挙げられる。
酸素に対するGT−30と二酸化炭素に対するGT−30の両方が、ポリアミドフィルムに対して非常に低いことが企図される。ポリアミドまたはポリアミドと他のポリマーとの混合物で作製されたフィルムで作製されたMAPが使用されるとき、そのフィルムは、そのMAP自体の所望の気体透過特徴を提供するように選択された方法で穿孔されることが企図される。
1つの実施形態において、穿孔を有する高分子フィルムが使用される。さらなる実施形態において、その穴は、5マイクロメートル〜500マイクロメートルの平均直径を有する。穿孔を含む別の実施形態において、その穴は、10マイクロメートル以上;20マイクロメートル以上;50マイクロメートル以上;または100マイクロメートル以上の平均直径を有し得る。独立して、穿孔を含む別の実施形態において、その穴は、300マイクロメートル以下;または200マイクロメートル以下の平均直径を有し得る。穴が、円形でない場合、その穴の直径は、本明細書中では、その穴の面積をπで除算した商の平方根の2倍であると見なす。
1つの実施形態において、MAPは、高分子フィルムを備え、高分子フィルムからなるMAPの表面積のパーセントは、10%〜100%;50%〜100%;75%〜100%;または90%〜100%であり得る。表面積の90%〜100%が高分子フィルムからなるMAPは、本明細書中で「バッグ」として公知である。例としては、高分子フィルムを備え、かつ高分子フィルムでないMAPの表面のすべての部分が気体分子の拡散を効果的に阻止する、MAPが挙げられる。MAPが高分子フィルムを備え、MAPの表面の残りの部分(もしあれば)が気体分子の拡散を効果的に阻止する実施形態では、そのMAPは、受動的MAPであると見なされる。
高分子フィルムにおける穴は、当分野で公知の方法によって作製され得る。好適な方法としては、例えば、レーザー穿孔、ホットニードル、火炎、低エネルギー放電および高エネルギー放電が挙げられる。1つの実施形態において、そのような方法は、レーザー穿孔である。
MAPを特徴付ける別の有用な方法は、「MAPベータ比」であり、これは、本明細書中で、MAPの二酸化炭素の透過速度をそのMAP自体の酸素の透過速度で除算した結果生じる商と定義される。1つの実施形態において、MAPベータ比は、0.3以上;または0.5以上であり得る。別の実施形態において、MAPベータ比は、5以下;3以下;または2以下であり得る。別の実施形態において、MAPが、全体的にポリオレフィンフィルムで作製されているとき、MAPベータ比は、1.0〜1.6である。別の実施形態において、MAPが、全体的にポリアミドフィルムで作製されているとき、MAPベータ比は、0.5〜0.999である。別の実施形態において、MAPが、ポリアミドとポリオレフィンとの混合物を含むフィルムで作製されているとき、MAPベータ比は、0.6〜1.2である。
1つの実施形態において、カキは、成熟しているが未だ食べ頃ではないときに、収穫される。別の実施形態において、カキは、カキの重量に基づく重量基準で乾物内容物の重量が17%以上であるとき、収穫される。
1つの実施形態において、カキは、収穫され、直ちに(例えば、2時間以内に)MAPに入れられた後、シクロプロペン化合物に曝露される。別の実施形態において、収穫からMAPに入れるまでの時間は、30日以下;14日以下;7日以下;または2日以下であり得る。別の実施形態において、収穫されたカキは、シクロプロペン化合物への曝露後かつ輸送の前にMAPに入れられ、収穫されたカキは、輸送中はMAPに入れられたままである。
1つの実施形態において、カキは、収穫され、MAPに入れられる前に、それらのカキは、輸送前の貯蔵所に置かれる。そのような輸送前の貯蔵所は、室温より低く、例えば、7℃以下であり得る。そのような貯蔵の後、カキは、MAPに入れられ、次いで、目的地に輸送される。
別の実施形態において、カキは、意図される消費地の近くの目的地に輸送されるか、または意図される消費地および/もしくは販売地の近くで収穫される。本明細書中で使用されるとき、「意図される消費地および/または販売地の近く」とは、トラックまたは他の陸路による運搬によって消費地に3日以内にカキを輸送することができる場所のことを意味する。
カキがシクロプロペン化合物への曝露後に調整気相包装に入れられる(例えば、カキがMAPの中に入っていない状態で、それらのカキが、シクロプロペン化合物を含む雰囲気に曝露される)1つの実施形態において、カキは、シクロプロペン化合物を含む雰囲気への曝露が終わった後にMAPに入れられ、次いで、それらのカキは、少なくとも2時間、MAP内に入れられたままである。
カキがシクロプロペン化合物への曝露後に調整気相包装に入れられる別の実施形態において、それらのカキは、シクロプロペン化合物を含む雰囲気への曝露が終わった後から、それらのカキがMAPに入れられるまで、10℃以上の温度で維持される。さらなる実施形態において、シクロプロペン化合物を含む雰囲気への曝露が終わった後から、それらのカキがMAPに入れられるまでの時間は、8時間以下;4時間以下;2時間以下;または1時間以下であり得る。
カキがシクロプロペン化合物への曝露後に調整気相包装に入れられる別の実施形態において、それらのカキは、シクロプロペン化合物を含む雰囲気への曝露が終わった後から、それらのカキがMAPに入れられるまで、10℃未満の温度で維持される。さらなる実施形態において、シクロプロペン化合物を含む雰囲気への曝露が終わった後から、それらのカキがMAPに入れられるまでカキが維持される温度は、7℃以下であり得る。別のさらなる実施形態において、シクロプロペン化合物を含む雰囲気への曝露が終わった後から、それらのカキがMAPに入れられるまでの時間は、10分〜2ヶ月であり得る。
カキがシクロプロペン化合物への曝露中に調整気相包装内に存在する(例えば、カキがMAPに入った状態で、それらのカキが、シクロプロペン化合物を含む雰囲気に曝露される)1つの実施形態では、カキをシクロプロペン化合物に曝露し終わった直後でさえ見られ得る、カキの果肉硬度の改善が存在する。
カキがシクロプロペン化合物への曝露中に調整気相包装内に存在する別の実施形態において、カキは、1日以上の時間にわたってMAP内に入れられ、ここで、その時間は、収穫後かつシクロプロペン化合物を含む雰囲気への曝露前である(本明細書中で「プレX」時間と呼ばれる)。さらなる実施形態において、MAPの組成には、ポリアミドが含まれる。
いくつかの実施形態において、カキは、シクロプロペン化合物を含む雰囲気への曝露が終わった1時間以内に始まる貯蔵時間にわたってMAPの中に存在する(本明細書中で「ポストX」時間と呼ばれる)。例えば、ポストX貯蔵時間は、シクロプロペン化合物への曝露が終わって30分以内;15分以内;8分以内;または1分以内に始まり得る。
カキがシクロプロペン化合物への曝露中に調整気相包装内に存在する別の実施形態において、それらのカキは、シクロプロペン化合物を含む雰囲気への曝露中にMAP内に入れられており;それらのカキが、その後、MAPから取り出されずにMAP内に入れられたままである場合、ポストX貯蔵時間は、シクロプロペン化合物を含む雰囲気への曝露が終わった直後に始まると見なされる。例えば、ポストX貯蔵時間は、1日以上;または2日以上続き得る。
「シクロプロペン化合物にカキを曝露した後」とは、本明細書中では、カキが、本明細書中に記載されるようにシクロプロペン化合物に曝露された後、カキの周りの雰囲気(またはカキが、シクロプロペン化合物への曝露中に透過性の包囲デバイスに入れられている場合、その透過性の包囲デバイスの周りの雰囲気)中のシクロプロペン化合物の濃度が0.5ppb未満に低下する時間のことを意味する。
いくつかの実施形態において、カキがMAPに入れられ、カキが内側に存在する状態で、そのMAPが、シクロプロペン化合物を含む雰囲気に曝露され、次いで、16.7℃で10日間貯蔵されるとき、ある所定の雰囲気が、MAP内に存在し得るように、好適なMAPが選択されるかまたはデザインされる。その所定の雰囲気を用いる1つの実施形態において、MAPの内側の雰囲気の体積に基づく体積基準での二酸化炭素の体積の量は、1%以上;または5%以上であり得る。所定の雰囲気を用いる別の実施形態において、MAPの内側の雰囲気の体積に基づく体積基準での二酸化炭素の量は、20%以下;または15%以下であり得る。所定の雰囲気を用いる別の実施形態において、MAPの内側の雰囲気の体積に基づく体積基準での酸素の体積の量は、3%以上;または5%以上であり得る。所定の雰囲気を用いる別の実施形態において、MAPの内側の雰囲気の体積に基づく酸素の体積の量は、20%以下;または15%以下であり得る。
調整気相包装に対する酸素透過速度またはOTRは、文献に発表された研究から計算され得るか、または直接計測され得る。マイクロ穿孔されたポリマーバッグの場合、任意の所与の時点におけるフィルムの透過性に起因するOTRは、拡散に関するフィックの法則を用いて理論的に計算され得、ここで、ポリマーフィルムに対する透過係数は、Oに対するASTMの方法D3985において要請されるような手順を用いて計測され得る。この同じマイクロ穿孔されたバッグに対して、マイクロ穿孔に起因するOTRは、拡散に関する修正されたフィックの法則を用いて計算され得る。任意の所与の時点におけるOTRは、その時点におけるO濃度推進力に依存する。その系のOTRは、時間に対してO分圧を計測し、次いで、時間に対する濃度勾配の自然対数をプロットすることによって、計測され得る。これは、OTRについて十分に確証されたモデル、例えば、微孔質の系、または独特のアプローチの組み合わせ、例えば、フィルムもしくはマイクロ穿孔されたフィルムと組み合わされた微孔性パッチが存在しない場合、好都合な方法である。
実施例1
MAPバッグに入れられ、貯蔵前にMCPでおよび貯蔵後にエタノールで処理されたカキ
カキをMogi das Cruzes−SP−ブラジルで収穫し、RPC(リサイクルプラスチック容器)に詰め、Piracicaba−SPに輸送する。収穫した当日に、それらのカキの一部をMAPバッグに詰める。
場所:ブラジル
品種:Giombo(渋味があり、そのまま食べられるようにするためにエタノールで処理される必要がある)
12℃で15日間貯蔵
MAPバッグ:FM Packagingから入手可能なKenylon 6250 Polyamide Film製の幅27”(68.6cm)×長さ28”(71.1cm)の寸法を有するナイロンバッグ
貯蔵前にMCPを適用
貯蔵後にエタノールを適用
使用されるMAPバッグについて、ベースフィルムは、レーザー穴を有しない25ミクロンの厚さを有する。使用されるMAPバッグの酸素(O)透過は、約28cc/m−日であり、CO透過は、約227cc/m−日である。そのバッグを、バッグの片側から9”(22.9cm)の2ヶ所に長さ方向で105ミクロンの穴をレーザーで穴あけする。穴の間隔は、9.06mmである。そのバッグの20”の長さ方向(8”は結ぶため)におけるレーザー穴の総数は、約228個である。105ミクロン(π×r=8630ミクロン)という穴の平均直径では、228個の穴は、約2.0mmの開口面積を提供し得る。そのバッグのOTRは、32,250cm/日であると計算される。
試験プロトコルは、以下のとおりである。4つのMAPバッグに詰める。各バッグは、およそ16kg(36lb)のカキを保持する。そのような1つのバッグは、各RPCに詰められる。MAPバッグ内のカキの総重量は、およそ64kgである。およそ64kgのカキを、MAPバッグに対して使用されるものと同一のRPCの中に入れる。
MAPで包装されたカキは、以下のとおり包装される:およそ16kgの80個の果実をマイクロ穿孔されたバッグの中に慎重に入れ、そのバッグの開いている側をねじり、ねじった端を折り畳み、そのバッグのねじって折り畳んだ端の周りに輪ゴムを巻き付けることによって、そのバッグを密閉する。
適切な重量のカキを、収穫および輸送の後に各バッグに入れる。バッグをRPC運搬デバイスの中に置く。次に、カキを12℃の低温室に移動する。
カキをバッグに入れたその日に、各処理セットのマークを付け、低温室の密封チャンバーに入れる。すべてのチャンバーが、同じサイズであり、同じように詰められる。処理は、12時間続く。「MCP」処理群用のチャンバーでは、処理時間の始めに、SmartTabs(商標)錠剤をそのチャンバー内に置く。SmartTab(商標)錠剤の量は、チャンバーの雰囲気において、示される濃度の1−メチルシクロプロペンが達成されるように選択される。
MAPバッグに詰めた後、カキを、以下のとおりランダムに処理セットに分ける:
MAPバッグおよびゼロではないMCPを用いる処理群が、本発明の例である。他のすべての処理群が、比較対象である。
この試みにおいて使用されるカキは、渋味のある品種である。渋味を除去するために、それらの果実を、低温貯蔵の15日後にエタノールで処理した。
MAPバッグ群に対しては、バッグを除去した後、すべての果実を密封チャンバーに入れ、エタノール(3.5mL/kg果実)で12時間処理する。
チャンバー内での処理の後、貯蔵および観察のために、RPCを室温の棚に移動させる。
硬度の評価は、以下のとおりである。「0」日目は、カキを収穫した日であり、「1」日目は、カキをエタノール処理から取り出した日である。
果肉硬度の評価のために、皮むき器でカキの皮を除去し、8mmのプローブを有するFirmness Texture Analyzer(FTA)で果肉硬度を計測する。
図1に示されているように、1−MCP処理と組み合わせたMAPバッグを用いた処理群の硬度の結果は、「RipeLock」として表示されている。MAPバッグだけ(MAP)で処理されたカキ、開放されたMAPバッグでの1−MCPだけ(SmarFresh)で処理されたカキ、およびコントロール(調整気相包装もシクロプロペン化合物も用いない)もまた、比較のために示されている。
上記の結果は、本発明の方法によって処理されたカキが、他のいずれの処理よりも長い時間にわたって果肉硬度を保持することを示している。
全体的に見て、本発明者らの知見は、1−MCP単独が、室温での1日後のカキに0.15lbfの硬度を提供することを示唆している。MAP単独では、室温での4日後のカキにさらなる硬度は提供されない。しかしながら、併用処理は、カキの硬度が無処理の果実よりも3.05lbf高く維持されるという点において相乗的である。
実施例2
MAPバッグに入れられ、貯蔵前に1−MCPおよびエタノールで処理されたカキ
この実施例は、エタノールの適用を貯蔵前に1−MCPの適用と同時に行うこと以外は実施例1と同様の試験を使用する。
カキをMogi das Cruzes−SP−ブラジルで収穫し、RPC(リサイクルプラスチック容器)に詰め、Piracicaba−SPに輸送する。収穫した当日に、それらのカキの一部をMAPバッグに詰める。
試験プロトコルは、以下のとおりである。4つのMAPバッグに詰める。各バッグは、およそ16kg(36lb)のカキを保持する。そのような1つのバッグは、各RPCに詰められる。MAPバッグ内のカキの総重量は、およそ64kgである。およそ64kgのカキを、MAPバッグに対して使用されるものと同一のRPCの中に入れる。
MAPで包装されたカキは、以下のとおり包装される:およそ16kgの80個の果実をマイクロ穿孔されたバッグの中に慎重に入れ、そのバッグの開いている側をねじり、ねじった端を折り畳み、そのバッグのねじって折り畳んだ端の周りに輪ゴムを巻き付けることによって、そのバッグを密閉する。
適切な重量のカキを、収穫および輸送の後に各バッグに入れる。バッグをRPC運搬デバイスの中に置く。次に、カキを12℃の低温室に移動する。
カキをバッグに入れたその日に、各処理セットのマークを付け、低温室の密封チャンバーに入れる。すべてのチャンバーが、同じサイズであり、同じように詰められる。処理は、12時間続く。「MCP」処理群用のチャンバーでは、処理時間の始めに、SmartTabs(商標)錠剤をそのチャンバー内に置く。SmartTab(商標)錠剤の量は、チャンバーの雰囲気において、示される濃度の1−メチルシクロプロペンが達成されるように選択される。同時に、渋味を除去する目的で、カキをエタノールに曝露する(3.5mL/kg果実).
MAPバッグに詰めた後、カキを、以下のとおりランダムに処理セットに分ける:
MAPバッグおよびゼロではないMCPを用いる処理群が、本発明の例である。他のすべての処理群が、比較対象である。
低温室での貯蔵の後、バッグを取り出し、RPCを貯蔵および観察のために室温の棚に移動させる。
硬度の評価は、以下のとおりである。「0」日目は、カキを収穫した日であり、「1」日目は、カキを低温貯蔵から取り出した日である。
図3に示されているように、1−MCP処理と組み合わせたMAPバッグを用いた処理群の硬度の結果は、「RipeLock」として表示されている。MAPバッグだけ(MAP)で処理されたカキ、開放されたMAPバッグでの1−MCPだけ(SmarFresh)で処理されたカキ、およびコントロール(調整気相包装もシクロプロペン化合物も用いない)もまた、比較のために示されている。詳細なデータは、図4Aおよび4Bならびに表3にも示されている。表4は、コントロールに対する硬度差(Δ)を示している。1−MCP(SmartFresh)とMAPとの併用の効果は、カキの硬度/保管寿命を高めるために相乗的であるとみられる。
果肉硬度の評価のために、皮むき器でカキの皮を除去し、8mmのプローブを有するFirmness Texture Analyzer(FTA)で果肉硬度を計測する。
上記の結果は、本発明の方法によって処理されたカキが、他のいずれの処理よりも長い時間にわたって果肉硬度を保持することを示している。
全体的に見て、本発明者らの知見は、1−MCP単独が、室温での7日後のカキに1.55lbfの硬度を提供することを示唆している。MAP単独では、室温での7日後のカキにさらなる硬度は提供されない。しかしながら、併用処理は、カキの硬度が無処理の果実よりも3.69lbf高く維持されるという点において相乗的である。
実施例3
MAPバッグに入れられ、貯蔵前にMCPで処理されたカキ
カキをMadera−CA−USAで収穫し、段ボール箱に詰め、Davis−CAに輸送する。収穫の当日に、それらのカキの一部をMAPバッグに詰める。
場所:米国
品種:Fuyu(渋味がなく、エタノールを適用する必要はなく、収穫後にそのまま食べられる)
0℃で60日間貯蔵
貯蔵前にMCPを適用
MAPバッグ:Amcorバッグタイプ30EF90。
Amcorバッグタイプ30EF90は、幅39.5”(100.3cm)および長さ35”(88.9cm)の寸法を有する。このバッグは、穿孔されておらず、25ミクロンの厚さを有し、6750cc/[m日]の酸素(O)透過性を有する。このバッグのOTRは、7560cm/日であると計算される。
試験プロトコルは、以下のとおりである。4つのMAPバッグに詰める。各バッグは、およそ10kg(22.5lb)のカキを保持する。そのような1つのバッグは、各RPC(リサイクルプラスチック容器)に詰められる。MAPバッグ内のカキの総重量は、およそ40kgである。およそ40kgのカキを、MAPバッグに対して使用されるものと同一のRPCの中に入れる。
MAPで包装されたカキは、以下のとおり包装される:およそ10kgの80個の果実をマイクロ穿孔されたバッグの中に慎重に入れ、そのバッグの開いている側をねじり、ねじった端を折り畳み、そのバッグのねじって折り畳んだ端の周りに輪ゴムを巻き付けることによって、そのバッグを密閉する。
適切な重量のカキを、収穫および輸送の後に各バッグに入れる。バッグをRPC運搬デバイスの中に置く。次いで、カキを0℃の低温室に移動する。
カキをバッグに入れたその日に、各処理セットのマークを付け、低温室の密封チャンバーに入れる。すべてのチャンバーが、同じサイズであり、同じように詰められる。処理は、12時間続く。「MCP」処理群用のチャンバーでは、処理時間の始めに、SmartTabs(商標)錠剤をそのチャンバー内に置く。SmartTab(商標)錠剤の量は、チャンバーの雰囲気において、示される濃度の1−メチルシクロプロペンが達成されるように選択される。
MAPバッグおよびゼロではないMCPを用いる処理群が、本発明の例である。他のすべての処理群が、比較対象である。MAPバッグに詰めた後、カキを、以下のとおりランダムに処理セットに分ける。
低温室での60日間の貯蔵の後、バッグを取り出し、RPCを貯蔵および観察のために室温の棚に移動させる。
硬度の評価は、以下のとおりである。「0」日目は、カキを低温貯蔵から取り出した日である。
図5に示されているように、1−MCP処理と組み合わせたMAPバッグを用いた処理群の硬度の結果は、「Amcor Bag+SMF」として表示されている。MAPバッグだけ(Amcor)で処理されたカキ、開放されたMAPバッグでの1−MCPだけ(SmarFresh)で処理されたカキ、およびコントロール(調整気相包装もシクロプロペン化合物も用いない)もまた、比較のために示されている。
果肉硬度の評価のために、皮むき器でカキの皮を除去し、8mmのプローブを有するFirmness Texture Analyzer(FTA)で果肉硬度を計測する。
上記の結果は、本発明の方法によって処理されたカキが、他のいずれの処理よりも長い時間にわたって果肉硬度を保持することを示している。
全体的に見て、本発明者らの知見は、1−MCP単独が、カキに6.2lbfの硬度を提供することを示唆している。MAP単独は、カキに2.6lbfの硬度を提供する。しかしながら、併用処理は、カキの硬度が無処理の果実よりも9.4lbf高く維持されるという点において相乗的である。
実施例4
MAPバッグに入れられ、貯蔵前にMCPおよび貯蔵後にCO渋味除去で処理されたカキ
カキをValencia−スペインで収穫し、包装工場において、それらの果実の一部をプラスチック箱に詰め、他の一部をMAPバッグに詰める。
場所:スペイン
品種:Rojo Brillante(渋味があり、CO2適用の必要があり、渋味除去プロセスの後はそのまま食べられる)
0℃で72日間貯蔵
貯蔵前にMCPを適用
MAPバッグ:FM Packagingから入手可能なKenylon 6250 Polyamide Film製の幅27”(68.6cm)×長さ28”(71.1cm)の寸法を有するPE/EVA0Pおよびナイロンバッグ
試験プロトコルは、以下のとおりである。
a.PE/EVA0Pバッグ:バッグ1つあたり3kg(6.6lb)の果実、箱1つあたり5つのバッグ、および6つのRPC箱
b.PE/EVA8Pバッグ:バッグ1つあたり1kg(2.2lb)の果実、箱1つあたり15個のバッグ、および6つのRPC箱
c.ナイロン0.2および0.35:バッグ1つあたり10kg(22.5lb)の果実、箱1つあたり2つのバッグ、および6つのRPC箱
d.バッグなし:箱1つあたり20kgの果実、および6つのRPC箱
MAPで包装されたカキは、以下のとおり包装される:果実をマイクロ穿孔されたバッグの中に慎重に入れ、そのバッグの開いている側をねじり、ねじった端を折り畳み、そのバッグのねじって折り畳んだ端の周りに輪ゴムを巻き付けることによって、そのバッグを密閉する。
適切な重量のカキを、収穫および輸送の後に各バッグに入れる。バッグをRPC運搬デバイスの中に置く。次いで、カキを1℃の低温室に移動する。
カキをバッグに入れたその日に、各処理セットのマークを付け、低温室の密封チャンバーに入れる。すべてのチャンバーが、同じサイズであり、同じように詰められる。処理は、18時間続く。「MCP」処理群用のチャンバーでは、処理時間の始めに、SmartTabs(商標)錠剤をそのチャンバー内に置く。SmartTab(商標)錠剤の量は、チャンバーの雰囲気において、示される濃度の1−メチルシクロプロペンが達成されるように選択される。
MAPバッグに詰めた後、カキを、以下のとおりランダムに処理セットに分ける:
MAPバッグおよびゼロではないMCPを用いる処理群が、本発明の例である。他のすべての処理群が、比較対象である。
低温室での59日間の貯蔵の後、渋味除去プロセスのために、それらの果実をCOに曝露する。
二酸化炭素処理の後、バッグを取り出し、7日間の貯蔵および観察のために、RPCを室温の棚に移動させる。
硬度の評価は、以下のとおり行われる。Δは、処理した場合の硬度とバッグなし処理の場合の硬度との差である。
果肉硬度の評価のために、皮むき器でカキの皮を除去し、8mmのプローブを有するManual Penetrometerで果肉硬度を計測する。
上記の結果は、本発明の方法によって処理されたカキが、これまで公知のいずれの処理よりも長い時間にわたって果肉硬度を保持することを示している。

Claims (35)

  1. カキを貯蔵する方法であって、前記方法は、シクロプロペン化合物を含む雰囲気にカキを曝露する工程を含み、
    (a)前記カキは、前記シクロプロペン化合物への曝露中に調整気相包装内に存在するか、または;
    (b)前記カキは、前記シクロプロペン化合物への曝露後に調整気相包装内に入れられ、前記カキは、少なくとも2時間、前記調整気相包装内に入れられたままである、
    方法。
  2. 前記調整気相包装全体に対する酸素の透過速度が、カキ1キログラムあたり1日あたり200から40,000立方センチメートルであるように、前記包装が構築される、請求項1に記載の方法。
  3. カキの取り扱い方法であって、前記方法は、
    シクロプロペン化合物を含む雰囲気に前記カキを曝露する工程を含み、前記カキは、前記シクロプロペン化合物への曝露中に調整気相包装内に存在し、前記カキは、前記曝露後少なくとも2時間、前記調整気相包装内に入れられたままである、方法。
  4. 前記調整気相包装全体に対する酸素の透過速度が、カキ1キログラムあたり1日あたり200から40,000立方センチメートルであるように、前記包装が構築される、請求項3に記載の方法。
  5. 前記カキは、前記曝露後少なくとも10時間、前記調整気相包装内に入れられたままである、請求項3に記載の方法。
  6. 前記シクロプロペン化合物が、分子封入剤を含む製剤内に存在する、請求項3に記載の方法。
  7. 前記シクロプロペン化合物が、1−メチルシクロプロペン(1−MCP)を含み、前記分子封入剤が、アルファ−シクロデキストリンを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記シクロプロペン化合物が、式:

    のものであって、式中、Rは、置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニルまたはナフチル基であり;前記置換基は、独立して、ハロゲン、アルコキシまたは置換もしくは非置換のフェノキシである、請求項3に記載の方法。
  9. Rが、C1−8アルキルである、請求項8に記載の方法。
  10. Rが、メチルである、請求項8に記載の方法。
  11. 前記シクロプロペン化合物が、式:

    のものであって、式中、Rは、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニルまたはナフチル基であり;R、RおよびRは、水素である、請求項3に記載の方法。
  12. 前記シクロプロペンが、1−メチルシクロプロペン(1−MCP)を含む、請求項3に記載の方法。
  13. 前記分子封入剤が、アルファ−シクロデキストリン、ベータ−シクロデキストリン、ガンマ−シクロデキストリンまたはそれらの組み合わせを含む、請求項6に記載の方法。
  14. 前記分子封入剤が、アルファ−シクロデキストリンを含む、請求項6に記載の方法。
  15. 前記曝露中の前記シクロプロペン化合物が、10ppbから5ppmの濃度で存在する、請求項3に記載の方法。
  16. 前記曝露後の前記カキの硬度が、1日目の後に少なくとも16lbfであるか、または7日目の後に14lbfである、請求項3に記載の方法。
  17. 前記曝露後の前記カキの保管寿命が、少なくとも30日である、請求項3に記載の方法。
  18. 前記カキが、収穫後2時間以内に前記調整気相包装に入れられる、請求項3に記載の方法。
  19. カキの取り扱い方法であって、前記方法は、
    シクロプロペン化合物を含む雰囲気に前記カキを曝露する工程
    を含み、前記カキは、前記シクロプロペン化合物への曝露後2時間以内に調整気相包装内に入れられ、前記カキは、少なくとも2時間、前記調整気相包装内に入れられたままである、方法。
  20. 前記調整気相包装全体に対する酸素の透過速度が、カキ1キログラムあたり1日あたり200から40,000立方センチメートルであるように、前記包装が構築される、請求項19に記載の方法。
  21. 前記カキが、前記シクロプロペン化合物への曝露後4時間以内に調整気相包装内に入れられる、請求項19に記載の方法。
  22. 前記カキが、前記曝露後少なくとも10時間前記調整気相包装内に入れられたままである、請求項19に記載の方法。
  23. 前記シクロプロペン化合物が、分子封入剤を含む製剤内に存在する、請求項19に記載の方法。
  24. 前記シクロプロペン化合物が、1−メチルシクロプロペン(1−MCP)を含み、前記分子封入剤が、アルファ−シクロデキストリンを含む、請求項23に記載の方法。
  25. 前記シクロプロペン化合物が、式:

    のものであって、式中、Rは、置換または非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニルまたはナフチル基であり;前記置換基は、独立して、ハロゲン、アルコキシまたは置換もしくは非置換のフェノキシである、請求項19に記載の方法。
  26. Rが、C1−8アルキルである、請求項25に記載の方法。
  27. Rが、メチルである、請求項25に記載の方法。
  28. 前記シクロプロペン化合物が、式:

    のものであって、式中、Rは、置換または非置換のC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、フェニルまたはナフチル基であり;R、RおよびRは、水素である、請求項19に記載の方法。
  29. 前記シクロプロペンが、1−メチルシクロプロペン(1−MCP)を含む、請求項19に記載の方法。
  30. 前記分子封入剤が、アルファ−シクロデキストリン、ベータ−シクロデキストリン、ガンマ−シクロデキストリンまたはそれらの組み合わせを含む、請求項23に記載の方法。
  31. 前記分子封入剤が、アルファ−シクロデキストリンを含む、請求項23に記載の方法。
  32. 前記曝露中の前記シクロプロペン化合物が、10ppbから5ppmの濃度で存在する、請求項19に記載の方法。
  33. カキを取り扱うためのシステムであって、前記システムは、
    (a)10ppbから5ppmの濃度で前記カキに適用される、シクロプロペン化合物;および
    (b)調整気相包装全体に対する酸素の透過速度がカキ1キログラムあたり1日あたり200から40,000立方センチメートルであるように構築される、調整気相包装
    を備える、システム。
  34. 前記シクロプロペン化合物が、分子封入剤を含む製剤内に存在する、請求項33に記載のシステム。
  35. 前記シクロプロペン化合物が、1−メチルシクロプロペン(1−MCP)を含み、前記分子封入剤が、アルファ−シクロデキストリンを含む、請求項34に記載のシステム。
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