JP2015529649A - 有機ゲル化剤としてのヒドロキシステアリン酸を含む脂肪酸ジアミド - Google Patents

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Abstract

本発明は、a)C2−C12線状脂肪族ジアミン及び/またはC6−C18脂環式ジアミン及び/または芳香族ジアミンから選択される少なくとも1つのジアミン、b)12−ヒドロキシステアリン酸の存在または不在下での9−ヒドロキシステアリン酸及び/または10−ヒドロキシステアリン酸から選択される少なくとも1つの飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸、c)場合により、飽和非ヒドロキシル化C6−C18線状カルボン酸から選択される少なくとも1つの一酸の反応により製造される少なくとも1つのジアミドを含む脂肪酸ジアミドに関する。本発明は、コーティング、成形、パテ、接着もしくは粘着コンパウンド用、またはシーリング剤用、またはストリッピング剤または化粧品用有機ゲル化剤としての、このジアミドの使用にも関する。

Description

本発明は、まずその構造中に特定のヒドロキシカルボン酸を含む脂肪酸ジアミド、及びこの生成物の使用であって、特にコーティング、接着もしくは粘着、成形、マスチック、シーリングまたは化粧品組成物中の有機ゲル化剤またはレオロジー剤、すなわちレオロジー添加剤としての使用に関する。
12−ヒドロキシステアリン酸を主成分とする脂肪酸アミド、特にジアミドは、有機ゲル化剤、すなわち比較的低い質量濃度(1質量%未満)でもすべての種類の有機溶媒をゲル化できる小さい有機分子として、またはレオロジー添加剤、すなわち塗布配合物のレオロジーを修正するための添加剤として既に公知である。これらの脂肪酸アミドにより、例えばチキソトロピーまたは擬塑性効果を得ることができる。
US 4 128 436は、水素化ヒマシ油とヒドロキシステアリン酸、α−ω飽和第1級ジアミン及びα−ω飽和ジカルボン酸または水素化酸ダイマーを主成分とするポリアミドオリゴマーの粒状形態の混合物を含むレオロジーコントロール剤を記載している。
US 3 977 894は、自己活性化されている有機化モンモリロナイトクレーを主成分する非水性系用レオロジー添加剤を記載しており、前記クレーは一方が12−HSAトリグリセリドに基づき、他方が第1級ジアミン及び12−HSAを主成分とするアミドに基づく2つの固体ワックスとの均質混合物の形態である。
US 2006/0 047 046は、嫌気性粘着剤組成物に対するチキソトロープ剤の使用を記載しており、このチキソトロープ剤は有機塩で変性させた無機物質を主成分とし、または場合により有機塩で変性されているかまたは変性されていない無機粒状物質と組み合わせた有機物質を主成分としている。挙げられている有機物質は、場合によりトリグリセリドの分散性を改善するようにC10からC24脂肪酸アミドの存在下での水素化ヒマシ油またはワックス、または12−HSAトリグリセリドである。
FR 2 281 162は、すべてがN−アシル化されている、アミノ酸のエステル、アミドまたはアミン塩を固化またはゲル化剤として用いる非極性有機液体、例えば炭化水素の固化またはゲル化を記載している。
EP 2 098 502は、CからC環式構造を含むCからC200アルキルアミドまたはジアミド化合物を記載しており、これらの構造はそれぞれ同一または異なる少なくとも2つの一酸または2つのモノアミン、アミノ酸の場合には同一または異なる長さを有する一酸及びモノアミンの環式CからC構造のジアミン、二酸またはアミノ酸から得られ、モノアミンまたは一酸はCからC200である。挙げられている一酸の網羅的リストの中の1つは12−HSAである。これらのアルキルアミドまたはアルキルジアミドを粘度、均一性及びコストの点で改善を与えるインクジェット印刷インク中に使用することが推奨されている。
V.A.Malliaらは、Langmuir 2009,25(15) 8615−8625に12−HSA及びステアリン酸の窒素含有誘導体、例えばアミドまたはアミンを記載しており、その各種溶媒中での有機ゲル化特性を比較している。
よって、以下12HSAまたは12−HSAとしても公知の12−ヒドロキシステアリン酸は脂肪族アミドを製造するための出発材料として通常使用されている。しかしながら、このヒドロキシカルボン酸はその唯一のソースがヒマシ油であるルートから誘導されている。ヒマシ油を直接またはその誘導体の形態で広範囲に使用するある用途が急速に開発されているために、その消費はかなり増加しており、ヒマシ油ルートに由来する出発材料、例えば12−HSAの入手可能性及び物価圧力の問題が生じている。よって、各種用途に対して5%未満、特にコーティング用途に対して1%を超えない重量含量で非常に満足な有機ゲル化またはレオロジー性能品質を維持しながら、ヒマシ油に依存せず、豊富であり且つ再生可能な(または、バイオソース)起源であるルートに由来し、12−HSAの一部、特に少なくとも10%、好ましくは全部、すなわち100%を置換することができる新規出発材料を探すことにより、12−HSAの代替解決法を見つける要望が増している。
引用した従来文献はいずれも前記問題の解決法を記載も示唆もしておらず、また本発明の解決法を記載も示唆もしていない。
米国特許第4128436号明細書 米国特許第3977894号明細書 米国特許出願公開第2006/0047046号明細書 フランス特許出願公開第2281162号明細書 欧州特許出願公開第2098502号明細書
V.A. Mallia et al., Langmuir 2009,25(15) 8615−8625
本発明は、12−ヒドロキシステアリン酸(12−HSA)の含量が少ない、好ましくはゼロであり、出発材料としてのリシノール油から得られ、一般的に脂肪族ジアミド成分として使用される新規の脂肪族ジアミドに関する。これは、12−HSAを部分的に、特に少なくとも20%、好ましくは完全に、すなわち100%をヒマシ油とは異なるソースを有する他の飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸で置換することにより実施され、前記ソースは多分オレイン油のソースである。具体的には、オレイン酸をヒドロキシル化すると、9−ヒドロキシステアリン酸及び10−ヒドロキシステアリン酸が得られ、これらはそれぞれ9−HSA及び10−HSAと略記される。この置換は、特に目的とする用途において5%未満、より特に1%未満の重量含量でチキソトロピーパワーの点で完全に満足し、ある場合には従来技術の有機ゲル化剤、特に専ら12−HSAを主成分とする有機ゲル化剤と少なくとも同様に良好であり得る有機溶媒媒体における有機ゲル化剤の性能品質を有することに向けられている。従って、部分的または完全置換は、再生可能起源の出発材料を用いる永続的環境を守りながら、こうして得られたジアミド生成物のレオロジー性能品質に影響を与えてはならない。
この目的で、本発明の第1の主題は、一般的に酸12−HSAが、再生可能起源の9または10位にヒドロキシル基を有するステアリン酸を主成分する別の飽和脂肪族カルボン酸及びそのそれぞれの混合物で部分的に、より特に好ましくは完全に置換されている脂肪酸ジアミドに関する。
本発明の別の主題は、本発明のジアミドを含む添加剤、特にレオロジー添加剤であり、この添加剤は極性有機溶媒または可塑剤中で予め活性化され且つ予め濃縮されたペーストの形態で存在し、または使用される。
本発明は、上記ジアミドを含む有機ゲル化剤、より特にレオロジー剤、及び上記ジアミドそのものの使用にも関する。
最後に、本発明は、レオロジー剤として本発明の少なくとも1つのジアミドを含む有機結合剤組成物を包含する。
よって、本発明の第1の主題は、
a)
線状脂肪族CからC12、好ましくはCからC、より優先的にCからCジアミン、及び/または
からC18、好ましくはCからC12脂環式ジアミン、及び/または
芳香族ジアミン、好ましくはCからC12の芳香族ジアミン、より優先的にキシリレンジアミン及び/またはフェニレンジアミン
から選択される少なくとも1つのジアミン、
b)12−ヒドロキシステアリン酸が存在する、または存在しない、9−ヒドロキシステアリン酸及び/または10−ヒドロキシステアリン酸から選択される少なくとも1つの飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸、
c)場合により、飽和非ヒドロキシル化CからC18、好ましくはCからC15、より優先的にCからC12線状カルボン酸から選択される少なくとも1つの一酸、
d)場合により、a)とは異なる、線状脂肪族CからC12、好ましくはCからC、より優先的にCからCアミンから選択される少なくとも1つの第2のジアミン
を含むまたはこれらから構成される混合物の少なくとも1つの反応生成物を含む脂肪酸ジアミドである。
本発明のより具体的事例によれば、12−ヒドロキシステアリン酸(12−HSA)が存在し、他のヒドロキシステアリン酸、すなわち9−ヒドロキシステアリン酸及び/または10−ヒドロキシステアリン酸の含量は成分b)の10重量%から99重量%、好ましくは20重量%から99重量%、より優先的に30重量%から99重量%の範囲である。
より特に、本発明のジアミド中、成分b)は、12−HSAに対する9−HSA及び/または10−HSAのモル比が10/90から99/1、より優先的に20/80から99/1、より特に30/70から99/1の9−ヒドロキシステアリン酸及び/または10−ヒドロキシステアリン酸及び12−ヒドロキシステアリン酸の混合物である。
別の好ましいオプションによれば、ジアミド中に12−ヒドロキシステアリン酸は存在せず、完全に、すなわち100%まで9−ヒドロキシステアリン酸及び/または10−ヒドロキシステアリン酸で置換されている。12−HSAを部分的であれ完全であれ9−HSAと10−HSAの混合物を用いて置換することが好ましく、前記混合物は9位にエチレン不飽和を有するオレイン酸をヒドロキシル化した後にオレイン酸を特に分離することなく得られ、前記不飽和はヒドロキシル化により飽和されて9−HSAと10−HSAの混合物が生ずる。この混合物は等モルであると考えられ得る。
具体的事例によれば、ジアミドは同一ヒドロキシ酸b)または2つの異なるヒドロキシ酸b)に基づく2個のアミド官能基を有している。
本発明の別の好ましいオプションによれば、一酸c)は、一酸c)に対するヒドロキシ酸b)のモル比が1/2から4/1であるような含量で存在している。さらにより特に、本発明のジアミドはヒドロキシ酸b)に基づく1個のアミド官能基、前記一酸c)に基づく別の官能基を有しており、これはモル比b/cが1/1であることを意味する。
一般的に、アミン/酸のモル比は0.9から1.1の範囲であり得、好ましくは1/1の化学量論比に相当する。
別の可能性によれば、本発明のジアミドは少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つの上記に規定した異なる反応生成物を含んでいる。よって、ジアミドは上記した異なる反応生成物の二元、三元、四元またはそれ以上の混合物であり得る。より具体例によれば、この可能性に従って、本発明のジアミドは以下の式:
b1−a1−c1
b1−a1−b1
b1−a1−b2、
好ましく
b1−a1−c1
b1−a1−b1
b1−a1−b2
b2−a1−c1
b2−a1−b2
[a1:a)によるジアミン残基、b1:9−HSA残基、b2:10−HSA残基、及びc1:一酸c)による非ヒドロキシル化一酸残基]
を有する生成物を含む生成物の混合物からなる。
ジアミドのジアミン成分a)にとって好ましい適当な線状脂肪族ジアミンの例として、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ブチレン(または、テトラメチレン)ジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンが挙げられ得、好ましくはエチレンジアミンまたはヘキサメチレンジアミンが挙げられ得る。
成分a)に関連してなお適当である脂環式ジアミンの例として、1,3−、1,4−及び1,2−、特に1,3−または1,4−シクロヘキサンジアミン、イソホロンジアミン、1,3−、1,4−または1,2−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン(それぞれ、m−、p−、o−キシリレンジアミンの水素化誘導体)が挙げられ得、好ましくは1,3−または1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、デカヒドロナフタレンジアミン、ビス(3−メチル)−ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン(BMACM)またはビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン(BACM)、1−{[4−(アミノメチル)シクロヘキシル]オキシ}プロパン−2−アミンが挙げられ得る。好ましい脂環式ジアミンは、1,3−または1,4−シクロヘキサンジアミン、1,3−、1,4−または1,2−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタンから選択される。
ジアミドの成分a)として適当である芳香族ジアミンの適当で好ましい例として、m−、p−、o−キシリレンジアミン、特にm−及びp−、m−、p−、o−フェニレンジアミン、特にm−及びp−キシリレンジアミンが挙げられ得る。
一酸c)の例として、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン(すなわち、ラウリン酸)、またはステアリン酸が挙げられ得る。ヘキサン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸が好ましい。
上記したように、12−ヒドロキシステアリン酸を置換し得るヒドロキシ酸b)は9−ヒドロキシステアリン酸及び/または10−ヒドロキシステアリン酸であり、これら2つの酸はとりわけ9位にエチレン不飽和を有しているオレイン酸をヒドロキシル化した後の混合物の形態であり得、この不飽和はヒドロキシル化により飽和される。
本発明のジアミドをより優先的に50μm未満、さらにより優先的に25μm未満の容積平均サイズを有する微粒子化粉末の形態で使用することが好ましい。より特に、分布に関して、粒子の90%が20μmより小さい。このサイズはレーザー散乱により測定され得る。
本発明の第2の主題は、少なくとも1つ(すなわち、1つ以上)の本発明による上記に規定したジアミドを含み、有機溶媒、好ましくは極性有機溶媒中で予め活性化されおよび予め濃縮されたペーストの形態で存在し且つ使用される添加剤、特にレオロジー添加剤に関し、より特に前記添加剤は1つ以上の本発明による上記に規定したジアミド及び有機溶媒、好ましくは極性有機溶媒から構成され、より優先的にはジアミドの重量含量は15%から45%の範囲である。
本発明の別の主題は、有機ゲルを製造するための、有機溶媒、好ましくは極性有機溶媒中での有機ゲル化剤として、好ましくはレオロジー剤または添加剤としての、より優先的には有機溶媒中、好ましくは極性有機溶媒中で予め濃縮された組成物中の、予め活性化されたペーストの形態における、本発明のジアミドの使用に関する。
上記による用語「極性有機溶媒」は、その定義中に「少なくとも1つの極性有機溶媒」または「少なくとも1つの極性有機溶媒を含む有機溶媒の混合物」を含み、または「少なくとも1つの極性有機溶媒」または「少なくとも1つの極性有機溶媒を含む有機溶媒の混合物」を意味すると解釈されなければならない。少なくとも1つの極性基、例えばアルコールまたはエステル基を含む溶媒が極性有機溶媒と考えられる。第1の解釈のオプションによる極性有機溶媒の例として、アルコール、例えばエタノール、ブタノールまたはその混合物が挙げられ得、第2の解釈オプション(少なくとも1つの極性有機溶媒を含む有機溶媒の混合物)による極性有機溶媒の例として、前記アルコール(エタノールまたはブタノール)と非極性溶媒、例えばキシレンの混合物が挙げられ得る。
より特に、コーティング組成物、特にペイント、ワニス、インクまたはゲルコート中、または接着もしくは粘着、成形、マスチックもしくはシーリング、ストリッピングまたは化粧品組成物中に使用される。
少なくとも1つの本発明による上記に規定したジアミドを含む有機ゲル化剤、好ましくはレオロジー剤または添加剤も包含される。より特に、有機ゲル化剤は、有機溶媒、好ましくは極性有機溶媒中で予め濃縮された組成物中の、予め活性化されたペーストの形態のレオロジー剤または添加剤、特にチキソトロープ剤である。予め濃縮され且つ予め活性化されたペーストの作成は、WO 2008/0 153 924の記載及び実施例に従って、記載されている可塑剤を、上記に規定した有機溶媒、好ましくは極性有機溶媒で置換することにより実施され得る。
最後に、本発明は、レオロジー剤として少なくとも1つの本発明による上記に規定したジアミドを含む有機結合剤組成物を包含する。より特に、有機結合剤は、ペイント、ワニス、インク及びゲルコートから選択されるコーティング組成物用結合剤、接着もしくは粘着組成物用結合剤、またはマスチック、シーリングもしくはストリッピング組成物用、成形組成物用、または最後に化粧品組成物用結合剤である。好ましくは、結合剤は、エポキシ樹脂、ビニルエステル、不飽和及び飽和ポリエステル、アルキド、シラン処理した樹脂、ポリウレタン、ポリエステルアミド、非反応性溶媒を含む溶媒系アクリル樹脂、多官能性アクリレート(MFA)モノマー及び/またはオリゴマー、反応性希釈剤を含むアクリル化アクリル樹脂、塩素化もしくは非塩素化エラストマー、または他の塩素化ポリマーから選択される。
成形組成物は、より特に、特に強化繊維、例えばガラス、炭素またはアラミド繊維を用いて強化した複合材料に対する、または成形部品、例えば注型により成形した艇体、複合ボードまたは部品成形部品のようなSMC、BMCまたはラミネート材に対する成形組成物であり、組成物はスプレーガンを用いる噴霧、ブラッシングまたはローラー掛けにより塗布される。
これらの特定添加剤により、マスチック、接着もしくは粘着組成物、コーティング組成物(例えば、ペイント、ワニス、ゲルコートまたはインク)、または成形、マスチック、シーリングもしくはストリッピング、または化粧品組成物の粘度を修正することができる。
コーティング(例えば、ペイント、ワニス、ゲルコートまたはインク)のような塗布のための組成物、接着もしくは粘着組成物、シーリング、ストリッピングもしくはマスチック組成物、または成形または化粧品組成物中の有機ゲル化剤添加剤、より特にチキソトロピー添加剤として使用するためには、ジアミドはチキソトロピー性を有するために活性化される必要がある。第1の好ましいオプションによれば、WO 2008/0 153 924の明細書、特に実施例に記載されているように、これは、最終用途組成物とは無関係に、好ましくは室温で液体であり、ジアミド及び最終用途に対して適している有機溶媒、好ましくは極性有機溶媒中の、予め活性化されたペーストの形態で予め活性化されている、予め濃縮されたジアミドの組成物中で行われ得る。この場合、ジアミドが既に「予め活性化された」「予め濃縮された」ペースト組成物中に予め活性化されており、最終用途に対して適している限り、この予め活性化されたジアミド組成物は活性化する必要なく最終適用組成物に添加される。この場合、こうして添加される予め活性化されたジアミドは追加の活性化を必要とすることなく最終用途組成物に混合するとすぐにこの特性を与えるので処方者である最終ユーザーは配合物を活性化しなくてすみ、よって生産性が改善され得る(製造時間が短縮され、よってより実際的且つより簡易になる)。
最終用途に適している(適合している)媒体中で予め濃縮され且つ予め活性化されたペーストの形態で予活性化がされていないならば、ジアミドの活性化は第2オプションに従って最終用途組成物中で現場において、最終ユーザーにより実施され得る。よって、本発明のジアミドは予め活性化され且つ予め濃縮されたペーストの形態で予め活性化され得る。
この活性化は、最適の最終レオロジー特性を得るために、製品に応じて高速剪断、及び最高120℃に近い温度までの上昇を伴う加熱、更に温度条件及びシステムに応じて最低限の所要時間での対応を必要とする。添加剤により、顕著なずり減粘、すなわち剪断が上昇したときの粘度減少とその後の(ヒステリシス効果に等しい)粘度の時間依存的再獲得により特徴づけられるチキソトロピー挙動を取り入れる組成物が得られる。よって、このタイプの添加剤により、安静時の高い粘度、貯蔵時のこの粘度の良好な安定性、良好な抗沈降性、適用及び適用後の押し出しの容易さ、塗付したときの良好な垂れ下がり抵抗により特徴づけられる優れた適用特性が最終組成物に与えられる。
本発明の脂肪酸ジアミドは、場合によりc)によるモノカルボン酸の存在下、場合によりd)による第2の第1級ジアミンの存在下でのa)による少なくとも1つの第1級ジアミンと、b)による飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸の縮合により得られ得る。反応生成物を場合により水素化ヒマシ油、または場合によりヒドロキシル化オレイン油を用いて、ジアミド+油(例えば、水素化ヒマシ油)の全量に対して10から100重量%の含量に、好ましくは20から100重量%の含量に希釈してもよい。最終用途配合物の組成物に対する最終混合物混合物(ジアミド+水素化ヒマシ油)の親和性を適合させるために水素化ヒマシ油が使用され得る。
水素化ヒマシ油で希釈する場合には、添加は140から220℃の温度で行われる。添加終了後、固体の塊が得られ、これは粉末形態に粉砕される。
よって、脂肪酸ジアミドは粉末または上記した予め活性化されたペーストの形態で使用され得る。
実施例の欄に下記する実施例は本発明及びその性能品質を例示するために提示されており、特許請求の範囲を決して限定しない。
I 使用する出発材料
Figure 2015529649
Figure 2015529649
II 使用する方法及び試験
配合物を2つの試験、すなわち垂れ下がり抵抗試験及び各種速度での粘度の評価を用いて評価する。
−垂れ下がり抵抗試験
これは、コーティングの重力による垂れ下がりに対する抵抗を確認することができるサギングコントローラー(Sheen Instruments(登録商標)製levelling/sagging Tester)を用いて実施する。ステンレス鋼製であり、平らなブレードを有しているこのコントローラーは漸増するノッチを含んでいる。
この試験は、サギングコントローラーを用いてコントラストカード上に厚さの異なるペイントの各種平行ストリップを堆積させることからなる。最も薄い膜が一番上になるようにコントラストカードを直ちに垂直方向に配置する。ストリップが合体するところの厚さが垂れやすさの傾向を示す。
−粘度の評価
これは、25℃でブルックフィールド(登録商標)RV機(スピンドル:S4)を用いて実施する。スピンドルの速度を50rpmに設定し、各ペイントの粘度が安定化した後その粘度を測定する。操作を20rpm、10rpm、5rpm及び1rpmの速度で繰り返す。
III 有機ゲル化剤及びレオロジー添加剤の製造及び特性評価
A)9−ヒドロキシステアリン酸及び10−ヒドロキシステアリン酸(9−HSA+10−HSA)の混合物の製造
製造は、Addition of Formic Acid to Olefinic Compounds,H.B.Knights,R.E.Koos and Daniel Swernよる,May 2,1953に記載されているように脂肪酸(オレイン酸に置き換える)の二重結合のヒドロキシル化に基づいている。
モノヒドロキシル化脂肪酸9−及び10−HSAを製造するために他の方法を使用してもよい。
使用する製造方法
温度計、ディーン・スターク装置、コンデンサー及び攪拌機を備えた1Lの丸底フラスコに窒素雰囲気下でオレイン酸(319.1g)、ギ酸(677.6g)及び過塩素酸(3.3g)を入れる。還流下で30分後、過剰のギ酸を75mbarの真空下、65℃で蒸発除去する。
次いで、得られた化合物(102g)を6N 水酸化ナトリウム溶液(100g)を用いて加水分解する。最後に、水(66g)中の発煙塩酸(64g)をゆっくり添加することにより生成物を中和する。
反応媒体をトルエン中に溶解し、11% NaCl溶液で3回連続洗浄することにより精製を実施する。次いで、トルエンを蒸発除去し、生成物をヘキサンから再結晶する。こうして、27gのモノヒドロキシル化脂肪酸9−及び10−HSAの混合物が得られる。
B)本発明によるジアミド及び比較ジアミドの製造
実施例1:比較ジアミドA
温度計、ディーン・スターク装置、コンデンサー及び攪拌機を備えた1Lの丸底フラスコに窒素雰囲気下で49.96gのヘキサメチレンジアミン(すなわち、0.43mol、0.86アミン当量)及び244.65gのステアリン酸(0.86mol、0.86当量)を入れる。
混合物をなお窒素流下で200℃に加熱する。150℃以上で脱離した水がディーン・スターク装置に蓄積し始める。反応を酸価及びアミン価によりモニターする。酸価及びアミン価が10mgKOH/g未満ならば、反応混合物を150℃に冷却し、その後シリコーン内張りしたモールドに空ける。室温まで冷却後、生成物を粉砕し、篩い分けすることにより機械的に微粒子化して、7μmの平均サイズを有する微細なコントロールされた粒度を得る。
実施例2:本発明によるジアミドB
温度計、ディーン・スターク装置、コンデンサー及び攪拌機を備えた1Lの丸底フラスコに窒素雰囲気下で49.96gのヘキサメチレンジアミン(すなわち、0.43mol、0.86アミン当量)及び260.48gの上記した9−及び10−ヒドロキシステアリン酸の混合物(すなわち、0.86mol、0.86酸当量)を入れる。混合物をなお窒素流下で200℃に加熱する。150℃以上で脱離した水がディーン・スターク装置に蓄積する。反応を酸価及びアミン価によりモニターする。酸価及びアミン価が10mgKOH/g未満ならば、反応混合物を150℃に冷却し、その後シリコーン内張りしたモールドに空ける。室温まで冷却後、生成物を実施例1のように同一平均サイズを有するように機械的に微粒子化する。
実施例3及び4:比較ジアミドC(3)及び本発明によるジアミドD(4)
同一手順を使用したが、下表に示す以下の反応成分を用いた。
Figure 2015529649
実施例5及び6:比較ジアミドE(5)及び本発明によるジアミドF(6)
同一手順を使用したが、下表に示す以下の反応成分を用いた。
Figure 2015529649
C)ジアミドA及びBの有機ゲル化特性
20gの予め粉砕した比較例A(10μmの容量平均サイズ)及び80gのキシレンを室温でメタルボックス中に入れる。直径4cmのパドルを備えたDispermat(登録商標)CV機を用いて、冷水を循環させることにより温度を調節することにより20℃を超えない温度で2つの生成物を2000回転/分(すなわち、rpm)の速度で混合する。
活性化:ボックスを注意深く閉じ、65℃に予め加熱したオーブン中に24時間置く。冷却後、4時間放置した後、混合物は液体のままである。
本発明による実施例Bは同一手順に従って活性化ステップ及び冷却後ペーストの形態であり、該ペースト中で木製スパチュラを垂直に保つことができる。この結果は、本発明による実施例Bのジアミドが有機ゲル化剤となる能力を完璧に示している。
IV ペイント配合物におけるレオロジー性能の評価
評価のために使用するペイント配合物
1−製造
練り顔料として公知の配合物を表3に示す割合で以下の方法で製造する。
ジャケットシステムで加熱されている分散機ボール(Dispermill 2075イエローライン,供給会社:Erichsen(登録商標))中に、
1. エポキシ結合剤、並びに分散剤及び脱ガス剤を導入する。2分後800rpmで均質化する。
2. 増量剤及び顔料を導入した後、7cmパドルを用いて3000rpmで30分間粉砕する。ジャケット付きボールにより、このステップを冷水(20℃)浴で冷却する。
3. 溶媒の導入。
2−活性化
練り顔料(表4)を製造してから24時間後に、配合物を再び4cmパドルを用いて3000rpmで分散する。ジアミドCまたはDを練り顔料中に所与の活性化温度(40から70℃の範囲)で、3000rpmで20分間置く。
練り顔料に希釈した硬化剤(表5)を添加した後、ペイントをキシレン/ブタノール混合物(1/1)を用いて0.4Pa.s(ブルックフィールド(登録商標)CAP 1000機を用いてコーン4で25℃、2500s−1で測定)に調節する。硬化剤と溶媒混合物の比率は表4に規定されている。
調節した後、ペイントを1500rpmで2分間混合し、次いで30分間放置する。
Figure 2015529649
Figure 2015529649
3−配合物のレオロジーの評価及び結果
各種ペイント配合物を上述したプロトコルに従って表3及び4の比率に従って、40から70℃の範囲の異なる活性化温度で作成した。
垂れ下がり抵抗及びレオロジー結果は、温度に関係なく不活性であるジアミドCとは異なり、9−及び10−HSAを主成分とするジアミドは60または70℃で活性化された後、配合物に対してチキソトロピー効果を有していることを示している(表7)。更に、ジアミドDにより良好な垂れ下がり抵抗を有し得る(表6)。従って、9−及び10−HSAを主成分とするジアミドDはレオロジー添加剤の必要な特性を有している。
Figure 2015529649
Figure 2015529649
V ペイント配合物におけるジアミドE(比較)及びF(本発明による)のレオロジー性能の評価
評価のために使用するペイント配合物:ポイントIV)でアミドC及びDについて記載した通りの作成、活性化及び評価。同一の配合物を使用し、試験するが、60℃でのみ活性化する。
配合物のレオロジーの評価の結果
垂れ下がり抵抗及びレオロジー結果は、9−HSA、10−HSA及び12−HSAを主成分とするジアミドFが12−HSAを主成分とするジアミドEのように60℃で活性化された後、配合物のチキソトロピー効果を有していることを示している(表9参照)。更に、ジアミドFにより良好な垂れ下がり抵抗を有し得る(表8)。従って、9−及び10−HSAを主成分とするジアミドEはレオロジー添加剤の必要で満足する特性を有している。
Figure 2015529649
Figure 2015529649

Claims (17)

  1. 脂肪族ジアミドであって、
    a)
    線状脂肪族CからC12、好ましくはCからC、より優先的にCからCジアミン、及び/または
    からC18、好ましくはCからC12脂環式ジアミン、及び/または
    芳香族ジアミン、好ましくはCからC12の芳香族ジアミン、より優先的にキシリレンジアミン及び/またはフェニレンジアミン
    から選択される少なくとも1つのジアミン、
    b)12−ヒドロキシステアリン酸の存在または不在下での9−ヒドロキシステアリン酸及び/または10−ヒドロキシステアリン酸から選択される少なくとも1つの飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸、
    c)場合により、飽和非ヒドロキシル化CからC18、好ましくはCからC15、より優先的にCからC12線状カルボン酸から選択される少なくとも1つの一酸、
    d)場合により、a)とは異なる、線状脂肪族CからC12、好ましくはCからC、より優先的にCからCアミンから選択される少なくとも1つの第2のジアミン
    を含むまたはこれらから構成される混合物の少なくとも1つの反応生成物を含むことを特徴とする、脂肪酸ジアミド。
  2. 12−ヒドロキシステアリン酸が存在し、他のヒドロキシステアリン酸、すなわち9−ヒドロキシステアリン酸及び/または10−ヒドロキシステアリン酸の含量は成分b)の10重量%から99重量%、好ましくは20重量%から99重量%、より優先的に30重量%から99重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の脂肪酸ジアミド。
  3. 12−ヒドロキシステアリン酸が存在せず、全部、すなわち100%まで9−ヒドロキシステアリン酸及び/または10−ヒドロキシステアリン酸で置換されていることを特徴とする、請求項1に記載の脂肪酸ジアミド。
  4. ジアミドが、同一ヒドロキシ酸b)または2つの異なるヒドロキシ酸b)に基づく2個のアミド官能基を有していることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のジアミド。
  5. 一酸c)が、一酸c)に対するヒドロキシ酸b)のb/cモル比が1/2から4/1であるような含量で存在していることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のジアミド。
  6. ヒドロキシ酸b)に基づく1個のアミド官能基、一酸c)に基づく別のアミド官能基を、1/1のb/cモル比で有していることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のジアミド。
  7. 少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つの請求項1から6のいずれか一項に記載の通りに規定される異なる反応生成物を含んでいることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のジアミド。
  8. 以下の式:
    b1−a1−c1
    b1−a1−b1
    b1−a1−b2、
    好ましく
    b1−a1−c1
    b1−a1−b1
    b1−a1−b2
    b2−a1−c1
    b2−a1−b2
    [a1:a)に従うジアミン残基、b1:9−ヒドロキシステアリン酸残基、b2:10−ヒドロキシステアリン酸残基、及びc1:一酸c)に従う非ヒドロキシル化一酸残基]
    を有する生成物を含む生成物の混合物からなることを特徴とする、請求項7に記載のジアミド。
  9. 好ましくは50μm未満、より優先的に25μm未満の容積平均サイズを有する微粒子化粉末の形態であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のジアミド。
  10. 有機溶媒、好ましくは極性有機溶媒中で予め活性化され且つ予め濃縮されたペーストの形態で存在し、使用される請求項1から9のいずれか一項に記載の通りに規定される少なくとも1つのジアミドを含む添加剤、特にレオロジー添加剤であって、より特に1つ以上の請求項1から9のいずれか一項に記載の通りに規定されるジアミド及び有機溶媒、好ましくは極性有機溶媒から構成され、より優先的に前記ジアミドの重量含量は15から45%の範囲であることを特徴とする、添加剤。
  11. 請求項1から9のいずれか一項に記載の通りに規定されるジアミドの使用であって、前記ジアミドが、有機ゲルを製造するための、有機溶媒、好ましくは極性有機溶媒中の有機ゲル化剤として、好ましくはレオロジー剤または添加剤として、より優先的に有機溶媒、好ましくは極性有機溶媒中で予め濃縮された組成物中の、予め活性化されたペーストの形態で使用されることを特徴とする、使用。
  12. ジアミドが、コーティング組成物、特にペイント、ワニス、インク及びゲルコート中、または接着もしくは粘着、成形、マスチック、シーリングもしくはストリッピング、または化粧品組成物中に使用されることを特徴とする、請求項11に記載の使用。
  13. 請求項1から9のいずれか一項に記載の通りに規定される少なくとも1つのジアミドを含むことを特徴とする、有機ゲル化剤、好ましくはレオロジー剤または添加剤。
  14. 有機溶媒、好ましくは極性有機溶媒中で予め濃縮された組成物中の、予め活性化されたペーストの形態の、レオロジー剤または添加剤、特にチキソトロープ剤であることを特徴とする、請求項13に記載の有機ゲル化剤。
  15. レオロジー剤として請求項1から9のいずれか一項に記載の通りに規定される少なくとも1つのジアミドまたは請求項10に記載の通りに規定される添加剤を含むことを特徴とする、有機結合剤組成物。
  16. 有機結合剤が、ペイント、ワニス、インク及びゲルコートから選択されるコーティング組成物用結合剤、接着もしくは粘着組成物用結合剤、またはマスチック、シーリングもしくはストリッピング組成物用、成形組成物用または化粧品組成物用結合剤であることを特徴とする、請求項15に記載の有機結合剤組成物。
  17. 結合剤が、エポキシ樹脂、不飽和及び飽和ポリエステル、ビニルエステル、アルキド、シラン処理した樹脂、ポリウレタン、ポリエステルアミド、非反応性溶媒を含む溶媒系アクリル樹脂、多官能性アクリルモノマー及び/またはオリゴマー、または反応性希釈剤を含むアクリル化アクリル樹脂、または塩素化もしくは非塩素化エラストマー、または他の塩素化ポリマーから選択されることを特徴とする、請求項15または16に記載の組成物。
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