JP2015527995A - カニューレ - Google Patents

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Abstract

本発明に係るカニューレ(100)は、カニューレの閉止部(110)における第1クランプ面(112)と、カニューレのベース(120)における第2クランプ面(122)と、閉止部及びベースを相互に接続する接続構造(130)とを備える。この接続構造により、閉止部が第2クランプ面の周囲を回動可能である。カニューレは、繰り返し取り外し可能なハンドル(140)を備えることができる。

Description

本発明は、臓器又は組織を灌流してその生存能力を監視し、処置し、維持し、及び/又は回復するための、或いは臓器又は組織を運搬し、及び/又は保存するためのカニューレ及びクランプ法に関する。
米国特許第7,824,848号明細書(特許文献1)に記載されるような、灌流する臓器の解剖学的組織を機械又は他の機器に結合するさまざまな装置が開発されてきた。このような装置を、一般的に灌流クランプ又は単にカニューレと称する。一般に使用されるカニューレという用語には別の意味もあるが、カニューレという用語は、本明細書を通して、流体流を成立させる接続部を提供するクランプ又は他の装置を指すために包括的に使用される。
参照として、Westcott他による米国特許第5,728,115号明細書(特許文献2)に記載される形式のカニューレを、図1〜図3に示す。このクランプ装置(カニューレ)10は、灌流装置を腎大動脈34に結合するために使用するものである。クランプ10は、ピン16を中心に枢動する2つの長手方向部材12及び14を含む。部材12の近位端は一体型ハンドル18を含み、部材14の近位端は一体型ハンドル20を含む。さらに、部材12の遠位端は細長く中空で環状の一体型クランプヘッド24を含み、部材14の遠位端は細長く中空で環状の一体型クランプヘッド26を含む。クランプヘッド26にはニップル28が取り付けられる。ハンドル18及び20を相互に向かって動かして、部材12及び14がピン16を中心に枢動させることにより、部材12及び14のクランプヘッド24及び26を相互に引き離す。ハンドル18及び20を離間するよう付勢するために、ハンドル間にばね22を配置する。これはさらに、クランプヘッド24及び26を押し合わせる傾向がある。したがって、部材12及び14の遠位端のクランプヘッド24及び26は、外的圧縮力がハンドル18及び20に加わらない限りは係合して挟持関係になる。内腔32がニップル28を貫通する。
使用時に、腎臓36の腎大動脈34などのドナー臓器の血管へのクランプ10の取り付けるに際しては、クランプ10を開き、腎大動脈34の遠位端38を環状クランプヘッド24に通し、腎大動脈34の遠位端38を環状クランプヘッド24で保持し、クランプ10のハンドルに対する圧力を解放させてクランプヘッド26を環状クランプヘッド24に腎大動脈34の遠位端38と係合させる。続いて、カテーテル40をニップル28に取り付けて液体を、内腔32を通して腎大動脈34へ灌流可能とする。
米国特許第7,824,848号明細書 米国特許第5,728,115号明細書
上述したカニューレは、ばね22がクランプヘッド24と26を合わせるよう付勢するため、使用が困難且つ/又は煩雑である。問題は少なくとも2つの要素から成る。第一に、腎大動脈をクランプヘッド24内に挿入するためには、ユーザがカニューレ10を積極的に開いて保持しておく必要がある。その結果、ユーザは腎大動脈を操作するために片手しか使うことができず、別人の助けを必要とする。また、この構成は、デフォルトで力が加えられた状態をもたらし、この力は、クランプされた任意の組織のばね定数及び厚さ(いずれもユーザが調節することができない)によって決定されるため、調節不可能である。第二に、クランプヘッド24はユーザの視界を遮り、且つクランプヘッド26、特に内部流路及びクランプ面へのアクセスを制限する。
また、上述したカニューレは、ハンドル18及び20を備えるために煩雑である。ハンドルはカニューレを開くために必要であるが、それ以外には関係の無いものである。臓器灌流装置とともに使用する場合、ハンドルは大きすぎる場合があり、そのため臓器を臓器灌流装置内に配置する場合には、ハンドルが繊細な組織に接触すると、損傷を引き起こす可能性がある。上述したカニューレは、さらに、ヘッド24及び26のピン16に最も近い部分が、一般的にヘッド24及び26のピン16から離れた部分よりも先に血管に接触するために、ヘッド24とヘッド26の間の任意の血管と不均一に係合する場合がある。このような不均一な係合により、血管を損傷しかねない力の不均一な分布を生じる場合がある。また、上述したカニューレのニップル28は、クランプ面から直角に延伸する。この構成は、狭い空間での使用には扱いにくく又は許容できない場合がある。また、ニップル28は漏出を生じることがある。
本発明に係るカニューレは、カニューレの閉止部における第1クランプ面と、カニューレのベースにおける第2クランプ面と、閉止部とベースを接続する接続構造とを備えることができる。接続構造により閉止部を第2クランプ面の周囲を回動させることができる。好ましくは、第1クランプ面及び第2クランプ面を、これら両クランプ面の間の組織を固定するよう構成する。閉止部は第2クランプ面の周囲を少なくとも90度、好ましくは少なくとも180度又は360度回動可能であると好ましい場合がある。第2クランプ面の周囲を回動する際、第1クランプ面はベースに対向し続けることが好ましい。好ましくは、開放位置では閉止部がベースの周囲を回動可能であり、閉止位置では閉止部が第2クランプ面の周囲を回動不可能である。
接続構造は、閉止部をベースに向かって付勢し、且つ閉止部をベースから離すよう付勢するよう構成することができる。
本発明に係るカニューレは、閉止部及び/又はベース内に少なくとも1つの通路を備えることが好ましい。閉止部内の通路により第1クランプ面内の開口と別の開口との間の流体連通が可能となり、これにより例えば灌流装置への外部流体接続が可能となることが好ましい。閉止部内の通路は直線であってもよく、湾曲部を含んでもよい。また、通路は第1クランプ面内の開口から別の開口へ進むにつれ寸法及び/又は形状が変化してもよい。好ましくは、ベース内の通路は第2クランプ面の開口とベース内の第2開口を接続し、この組み合わせにより、血管系の自由端部が第2開口に続いて第2クランプ面の開口を通過することが可能となる。
本発明の例示的な実施形態は、カニューレに対して繰り返し着脱可能なハンドルを含むことができる。取り外し可能なハンドルの長さはカニューレの全長の半分を超えることが好ましい。取り外し可能なハンドルはさまざまな方法、例えば解除可能なスナップ嵌め又は嵌合条部によって装着することができる。ハンドルの有無に関わらず、カニューレは、カニューレ挿入された血管系へ流体流を供給し又は該血管系から流体流を供給するよう十分に機能することが好ましい。取り外し可能なハンドルは有益である。例えば、カニューレ挿入する血管系の寸法のために、カニューレはユーザの手の大きさに対して小さい場合がある。血管系は,直径が例えば約3〜7mmオーダである。したがって、このような血管系にカニューレ挿入するための構造はユーザの手に対して非常に小さくなり、操作が困難となる。ハンドルを追加すれば、カニューレはユーザにとってより容易に操作可能となる。ただし、ハンドルの追加により、カニューレは相当に大きくなり、ハンドルが他の装置(臓器灌流装置の一部など)の障害ともなりかねず、使用に困難を来たすことが考えられる。取り外し可能なハンドルを備える場合には、ハンドルをカニューレに取り付けることにより使いやすさ及び/又は操作性を改善することができ、ハンドルを取り外すことにより相対的に小さな寸法を達成することができる。
血管系にカニューレ挿入する方法に関する本発明の例示的な実施態様は、血管系をカニューレ内の孔を介して挿入する工程と、血管系の一部分を折り返して血管系の内部を露出させる工程と、該部分の外表面をカニューレの第1クランプ面と係合させる工程と、該部分の内表面をカニューレの第2クランプ面と係合させる工程とを含む方法を含む。好ましくは、血管系を折り返す角度はおよそ135度である。
本発明に係る例示的なクランプ法は、ユーザの手によってハンドルを把持し、少なくとも1つのクランプ面を同じ手の親指で移動させることによりカニューレを操作する工程を含むことができる。親指が非平坦表面などの表面と係合して移動を開始することができる。クランプ面の移動は、クランプ面を第2クランプ面の周囲を回動させる工程と、クランプ面を第2クランプ面に向かって移動させる工程と、クランプ面を第2クランプ面から離して移動させる工程との全て又は一部の工程を含むことができる。このような移動は、カニューレを血管系のクランプに用いる前又は血管系へのカニューレによるクランプを外した後に生じさせることができる。また、例示的な方法は、血管系をカニューレでクランプする前にハンドルをカニューレに装着する工程若しくはカニューレから血管系を取り外す工程、及び/又は、血管系がカニューレにクランプされた時点で、ハンドルをカニューレから取り外す工程を含むことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係るカニューレの例示的な実施態様を説明する。
従来技術のカニューレを示す。 従来技術のカニューレを示す。 従来技術のカニューレを示す。 閉止状態のカニューレを示す。 閉止状態のカニューレの断面を示す。 カニューレの一部分を示す。 ハンドルを取り外した閉止状態のカニューレを示す。 閉止状態のカニューレの断面を示す。
機械灌流による臓器保存は、コンピュータ制御の有無を問わず低体温で、晶質灌流液を使用して酸素付加を行わずに達成されている。例えば、Klatz他による米国特許第5,149,321号明細書、同第5,395,314号明細書、同第5,584,804号明細書、同第5,709,654号明細書、同第5,752,929号明細書、及び同第5,827,222号明細書(出願08/484,601)を参照されたい。
臓器は、温虚血時間を実質的にゼロに制限するようにして入手するのが理想的である。残念ながら、現実には、特に心拍停止ドナーからの多くの臓器は、長い温虚血期間(即ち、45分以上)の後に入手される。低温でのこれらの臓器の機械灌流は、著しい改善を示している(Transpl Int 1996 Daemen)。この目的を達成し、且つ臓器全般を機械灌流するために、種々の制御回路及びポンプ構成が利用されてきた。例えば、Sadriによる米国特許第5,338,662号明細書及び同第5,494,822号明細書、Bauer他による米国特許第4,745,759号明細書、Fahy他による米国特許第5,217,860号明細書及び同第5,472,876号、Martindale他による米国特許第5,051,352号明細書、Clark他による米国特許第3,995,444号明細書、Gruenbergによる米国特許第4,629,686号明細書、Thome他による米国特許第3,738,914号明細書及び同第3,892,628号明細書、Bacchi他による米国特許第5,285,657号明細書及び同第5,476,763号明細書、McGhee他による米国特許第5,157,930号明細書、並びにSugimachi他による米国特許第5,141,847号明細書を参照されたい。
本発明に係るカニューレ及びクランプ法は、Owenによる米国特許第6,014,864号明細書、同第6,183,019号明細書、同第6,241,945号明細書、及び同第6,485,450号明細書に記載されている装置及び方法と組み合わせて使用することができる。これらの装置及び方法は、臓器の回復及び移植に関するものであるが、本発明に係るカニューレ及びクランプ法は、流体流を伴ったクランピングが望まれる他の種々の医療手法及び医療機器でも使用することができる。即ち、本発明に係るカニューレ及びクランプ法は、例示的な実施態様に関連して後述する用途に限定されるものではない。
図4は、例示的な第1実施形態による灌流クランプ装置又はカニューレ100を示す。カニューレ100は、例えば灌流機又は灌流システム(図示せず)の配管への接続により、臓器又は組織の1つ又は複数の血管を灌流機又は灌流システムに接続することが可能である。全ての医療用流体接触面は、使用する医療用流体と適合する材料、好ましくは抗血栓性材料で形成又は被覆することが好ましい。便宜上、本明細書で用いる「臓器」という用語は、特に指定する場合を除き、臓器及び/又は組織を意味するものとする。
灌流用の医療用流体は、任意の適当な医療用流体であってもよい。例えば、これは単純な晶質溶液であってもよく、又は適当な酸素キャリアを添加してもよい。酸素キャリアは、例えば、洗浄し安定化した赤血球、架橋ヘモグロビン、ペグ化ヘモグロビン、又はフルオロカーボン系エマルジョンである。医療用流体は、生理環境における過酸化又はフリーラジカルによる損傷を低減することが知られている抗酸化物質、及び組織保護に役立つことが知られている特定の作用物質も含有することができる。さらに、医療用流体は、血液又は血液製剤であってもよく、これを含んでもよい。
上述したカニューレ100は、さまざまな有利な方法で用いることができる。カニューレ100は、ユーザの方手で操作することができ、有利である。ユーザは一方の手でハンドル140を把持し、閉止部110を同じ手の親指で操作することができ、これにより開放状態又は閉止状態に向かうかその状態から離れるよう閉止部110を回動させることができる。例えばハンドル140がカニューレ100を把持するために必要である場合にユーザはハンドル140を装着することができ、有利である。或いは、空間の制約により、ハンドル140を装着した状態で利用可能な空間にカニューレ100を収めることができない場合、ユーザはハンドル140を取り外すことができる。ハンドル140は取り外した後、後に再度装着することができる。ハンドル140は、任意の理由により繰り返し着脱することができる。
カニューレ100は開放又は閉止して、第1クランプ面112及び第2クランプ面122を平行又はほぼ平行に維持したまま、これらのクランプ面を合わせるか又は離すようにすることができる。これは、クランプ力を均一に加え、又は除去することでクランプされる組織への損傷を回避できる点で有利である。このような移動は片手で達成することができる。例えば、ユーザはハンドル140を一方の手で把持し、同時に同じ手の親指で閉止部110を押下することができる。或いはまた、ハンドルを一方の手で把持する間、閉止部の下にユーザの親指を入れて閉止部110を持ち上げることにより、ユーザは第1クランプ面112を第2クランプ面122から離すことができる。
カニューレ100は外部流体管に取り付けることができる。血管系がカニューレ挿入された後、カニューレ100を外部流体管に接続可能とすることが好ましいが、カニューレ挿入の前にカニューレ100を外部流体管に接続してもよい。外部流体管への接続は、流体管をニップル136に接続することにより達成することができる。外部流体管により任意の用途のための流体連通を可能とすることができる。例えば、外部流体管は、カニューレ100と臓器灌流機の間の接続を可能とすることができる。
図4及び図5に示すカニューレ100は閉止状態にある。閉止状態では、閉止部110における第1クランプ面112及びベース120における第2クランプ面122は互いに近接又は接触している。好ましくは、閉止状態では、第1クランプ面112及び第2クランプ面122は、両面間に空隙を生じ、血管系などの組織を収容することができる。第1クランプ面112及び第2クランプ面122は、相対的に柔軟な(弾性など)材料又は相対的に硬質の材料(プラスチック又は金属など)で構成することができる。さらに、第1クランプ面112及び第2クランプ面122のいずれか一方又は両方が隆条又は階段のステップ状の構造を備えることができ、クランプされた組織又は血管系の保持に役立つ場合がある。
ベース120は、閉止部110をベース120に接続する接続構造130を備えることができる。好ましくは、接続構造130により閉止部110及び/又は第1クランプ面112が、ベース120及び/又は第2クランプ面の周囲を回動可能となる。図示のとおり、接続構造は完全な360度の回動を可能にする。ただし、さまざまな回動量が本明細書に記載する広範な発明原理により想定される。例えば、接続構造130は、90度の回動、180度の回動又はユーザの要求により指示された0度〜360度の他の任意の量の回動を可能とすることができる。このような移動はユーザの片手操作で達成することができる。例えば、ユーザはハンドル140を一方の手で把持し、同時に同じ手の親指で閉止部110に回動力を加えることができる。回動力は閉止部が開放位置にあるときに加えることが好ましい。
図示のとおり、第1クランプ面112は閉止部110の面を画定する。閉止部110がベース120の周囲を回動する際、上記面はベースに対向し続ける。しかし、ユーザが望むのであれば、本明細書に記載する広範な発明原理の範囲を逸脱しない範囲で上記面の向きを変更可能とする付加的な構造を設けてもよい。
図6に示すように、接続構造130は第1ローブ132及び第2ローブ134を含むことができる。これらのローブは、合わせてローブ間に狭窄部133を有する略8の字状の形状をなす。ローブは、(少なくとも図5に示すように)軸124と相互作用する際、ローブに対する軸124の場所に応じて、閉止部110をベース120に向けて付勢し、又はベース120から離れるように保持する。軸124が反曲点を超えて第2ローブ134よりも第1ローブ132の内側に軸124が多く収まるような場合、ベースを閉止位置に向かって付勢する。一方軸124が反曲点を超えて第1ローブ132よりも第2ローブ134の内側に軸124が多く収まる場合、ベースを開放位置に向かって付勢する。ローブ間の付勢は、狭窄部133によるものである。ローブ132、134及び軸124の相対的な寸法によっては、付勢力は閉止位置及び開放位置で加え続ける場合もあれば加え続けない場合もある。例えば、軸124の直径がローブ132及び134の一方の内径よりも僅かに大きい場合、少なくとも僅かな締まり嵌めが生じ、これにより軸124を現在存在する位置に付勢し続ける。しかし、軸124の直径がローブ132及び134の一方の内径よりも小さい場合、隙間嵌めが生じ、付勢力は反曲点と閉止位置又は開放位置との間の中間点で消滅する。両方のローブ132及び134が締まり嵌めとなる場合、両方のローブ132及び134が隙間嵌めとなる場合があり、或いは隙間嵌めと締まり嵌めの組合せを生じる場合がある。軸124は、ユーザの一方の手でローブ132とローブ134の間を移動させることができる。例えば、ユーザがハンドル140を一方の手に把持する間、同じ手の親指が閉止部110を押下するか持ち上げることができ、これにより軸124がローブからローブへと移動する。
さらに、狭窄部133は軸124の凹部又は開口125(図5を参照)と相互作用することにより、閉止部110が中間位置に維持される。閉止部が閉止位置から90度回動する場合、狭窄部133の片側は開口124と係合可能である。これにより、偏倚した開放位置(第2ローブ134)と、偏倚した閉止位置(第1ローブ132)との間で閉止部110が90度回動した状態が保たれやすくなる。勿論、複数の開口125を備え、又は単一の開口125を配置することにより、閉止部110を任意の回動位置で維持する構成とすることもできる。例えば、回動位置は、45度、60度、75度、又はユーザの要求により指示された他の任意の角度若しくは角度の組み合わせに対応させることができる。閉止部110は、方手で中間位置に配置することができる。例えば、ハンドル140はユーザの手で把持することができ、その手の親指で回動力を閉止部110に加えて、ベース110が適切な回動角度まで回動するまで閉止部110をベース120の周囲を回動させることができる。その角度になると、ユーザは閉止部110の位置を親指で調整することができ、それにより狭窄部133が開口125と係合し、これにより閉止部110を中間位置に存在させることができる。
図5に示すように、第1クランプ面112及び第2クランプ面114は相補的な面として形成される。例えば、図5は、内鋭角をなすものとして第1クランプ面112を示し、外鋭角として第2クランプ面122を示す。或いはまた、クランプ面の両方を略円錐台断面として説明することができる。第1クランプ面112及び第2クランプ面122が閉止状態にある場合、これらの面の相補的な性質により閉止部110がベース120の周囲を回動可能となることを回避しやすくなり、一方開放位置では閉止部110が自由に回動可能である。第1クランプ面112及び第2クランプ面114を柔軟な弾性材で形成して、カニューレ挿入される血管系の細胞構造への損傷及び/又は外傷を減じることができる。
図5に示すように、ベース120は2つの開口を有する通路123を備える。一方の開口は第2クランプ面122に包囲されるものとして示され、他方の開口はベース120の第2クランプ面122とは反対側に示される。通路123は略卵型断面を有するものとして示されるが、他の形状も本明細書に記載する広範な発明原理により想定される。例えば、通路123は円形の断面とすることができる。使用時、通路123は血管系が通過できる空間を提供し、これにより血管系が第1クランプ面112と第2クランプ面122との間にクランプされる。好ましくは、血管系は、血管系の自由端部が第2クランプ面122にあるかその付近にある状態で通路123に挿入される。その後、血管系を折り返して血管系の内面を露出させることができ、カニューレ100が閉止位置にあるとき、第1クランプ面112を該内面に接触させることができる。好ましくは、血管系を折り返す角度は90度を超え、より好ましくはおよそ135度である。血管系を折り返す量は第1クランプ面112及び/又は第2クランプ面122の角度により決定することができる。例えば、第2クランプ面の角度は、第2クランプ面122と通路123の軸の間に画定される場合、105度〜150度である。或いはまた、角度は通路123の内表面とクランプ面122の間に画定することができ、30度〜60度とすることができる。角度がおよそ135度であれば、均一に分散されたクランプ力を維持しつつ、第1クランプ面112と第2クランプ面114の接触面積を最大とすることができる。この文脈において、「およそ」とは、標準的な製造上の角度の公差を包含するよう意図するが、少なくとも±10度の公差を含む。血管系を折り返す量は一般的に第1クランプ面112及び/又は第2クランプ面122がなす角度により指示される。
また、図5はニップル136などの配管への接続を示す。ニップル136は閉止部110内の内部通路の一部を含む。第1クランプ面112は内部通路の開口をほぼ包囲し、内部通路の第2の開口はニップル136の端部にあるか又はその付近にある。ニップルが図示されているが、他種の接続も本明細書に記載する発明原理によって予期される。例えば、標準的なルアー構造又は他の適当な構造をニップルの代わりに用いてもよい。
図5に示すように、閉止部110の内部通路は直径が変化するが、直線である。ただし、内部通路は内部湾曲部を含み、ニップル136が第1クランプ面112に対してある角度をなす構成とすることができる。図8に示すように、内部通路はニップル136を通過する際に図5の内部通路に対しおよそ90度の角度をなす。このような湾曲部により、ニップル136の端部の開口により画定される面は第1クランプ面112に対しほぼ直角となる。その結果、ニップル136の端部の開口の軸はベース120の周りの閉止部110の回転軸にほぼ平行となる。軸124は、そのような回転軸を画定する。或いはまた、ニップル136を閉止部110側に配置して、ニップル136端部により画定される面と第1クランプ面112を同様の相対位置とすることもできる。また、他の構成では、ニップル136の端部と第1クランプ面112の間の角度が、ユーザの要求によるか又はカニューレ100が用いられる装置の構造によって指示される他の例示的な角度とすることができる。例示的な角度は、15度、30度、45度、60度又は75度であるが、これらに限定されない。
図4に示すように、カニューレ100は第1ラッチ部材150及び/又は第2ラッチ部材152を含むことができる。第1のラッチ部材150及び第2のラッチ部材152は好ましくは良好な引裂抵抗及び圧縮永久歪特性を有する弾性材料で構成することが好ましく、この材料は医療グレードのシリコーンゴム若しくは合成ポリイソプレン又はその等価物を含むことができる。ラッチ部材は突起154と噛合する孔を備える。或いは、孔と突起の位置を反対にして突起をラッチ部材の一方又は両方に設けてもよい。ラッチ部材は、閉止部110をベース120に向かって誘導しつつさまざまなクランプ力を加える能力をもたらす一連の孔を含むことができる。2つの異なるクランプ力をもたらすことができる2組の孔が図示されるが、任意の数の孔又は任意の組の孔が本明細書に記載する広範な発明原理によって想定される。ラッチ部材150及び152はユーザの片手で取り外すことができることが好ましい。例えば、ユーザはハンドル140を一方の手で把持し、同じ手の親指を使ってラッチ部材150及び152の一方又は両方を取り外すことができる。ユーザは親指をラッチ部材150及び152と閉止部110との間に入れて力を加え、ラッチ部材150及び152を突起154から分離させることができる。或いは、ユーザは両手でラッチ部材150及び152を操作することができる。好ましくは、ユーザの要求に応じてラッチ部材150及び152を繰り返し機能させることができる。
図4及び5はカニューレ100に取り付けたハンドル140を示す。ハンドルが所定の位置に存在してもしなくても、カニューレ100は、血管系へカニューレ挿入且つ/又は流れを供給するよう十分に機能することが好ましい。図7はハンドル140が無い状態のカニューレ100を示す。好ましくは、ハンドル140は、ハンドル140がカニューレ100に対して繰り返し着脱可能であるように設けることができる。以下に説明するとおり、図に示すハンドルは解除可能なスナップ嵌めによって取り付けているが、他の構造も本明細書に記載する広範な発明原理によって想定される。例えば、ハンドルをスナップ嵌め以外の、噛合する雄ねじ山と雌ねじ山又は摩擦嵌合によって取り付けることが可能である。
図4、5及び7に示すように、ハンドル140をスナップ嵌めによってカニューレ100に取り付けることができる。図7は、インサート126をハンドル140に挿入する際に凹部又は開口142と噛合する(図4に示すように)突起128を示す。インサート126はインサート126内の中空部129によって可撓とすることができる。図に示すように、中空部129はインサート126を貫通する略卵型の孔であるが、他の形状も想定される。中空部129は可撓性をもたらし、インサート126をハンドル140に挿入するかハンドルから取り外す際に、突起128が歪むようにすることができる。ただし、当業者には理解されるように、本明細書に記載する広範な発明原理は、スナップ嵌めが繰り返し解除可能である他の方法を包含する。
カニューレ100の各構成要素は、本明細書に記載する広範な発明原理に基づいて、任意の数の材料で形成することができる。構成要素の一部は、プラスチックの射出成形によって形成することが好ましいが、他の材料も想定される。
ハンドルは、カニューレ100の全長の半分を超える長さとすることができる。ハンドルの長さは、カニューレの全長のおよそ4分の3であることが好ましい。例えば、ハンドルは2インチ〜6インチ、好ましくは約3インチ〜3.5インチの長さであってもよい。ただし、ハンドルがいかなる長さであっても本発明に記載する広範な発明原理の範囲内である。好ましくは、ハンドルは卵型の断面を有するが、ユーザの要求に基づいて任意の形状を選択することが可能である。ハンドルが卵型の断面を有する場合、短い直径はおよそ0.5インチ〜0.6インチであることが好ましく、長い直径はおよそ0.5インチ〜0.7インチであることが好ましい。また、ハンドルは略卵型のくぼみ及び/又は突起として示される把握機構を備えることができるが、他の種類の把握機構も想定される。好ましくは、把握機構は約0.05インチ〜0.2インチであり、例えば高さ及び/又は深さ約0.1インチである。このような把握機構を備えることは、ユーザが医療用手袋を着用しながらカニューレ100を使用することが多いために有益であり、生じる摩擦を相対的に小さくすることができる。また、把握機構によって、カニューレ100を把持するユーザの能力が改善される。
閉止部110は、好ましくは第1クランプ面112と反対側に、把握又は操作を改善するための隆条又は他の表面構造を備えることができる。例えば、図4に示すように、閉止部110は幾つかの横隆条とともに、ニップル136のハンドル側の1つ又は複数の縦隆条を備えることができる。この1つ又は複数の隆条により、ユーザが、ハンドル140を把持する手の親指で閉止部110の位置を容易に操作することが可能となる。ユーザはハンドル140を一方の手で把持し、隆条又は他の表面構造をその手の親指と係合させることができる。隆条は、上述した片手による操作のいずれにも用いることができる。
上述した実施例に関連して本発明のさまざまな特徴を記載したが、これらの特徴及び/又は実施例のさまざまな代替形態、変更形態、変形形態、及び/又は改良形態が可能である。即ち、上述した実施例は単なる例示に過ぎない。基礎となる発明原理の広範な趣旨及び範囲から逸脱することなく、さまざまな変更を加えることができることは、言うまでもない。

Claims (34)

  1. カニューレであって、
    該カニューレの閉止部における第1クランプ面と、
    前記カニューレのベースにおける第2クランプ面と、
    前記閉止部と前記ベースとを接続する接続構造とを備え、
    前記接続構造により前記閉止部が前記第2クランプ面の周囲を回動可能とし、
    前記第1クランプ面及び前記第2クランプ面が、これら両クランプ面の間の組織をクランプするよう構成されたカニューレ。
  2. 請求項1に記載のカニューレにおいて、前記閉止部が、前記第2クランプ面の周囲を360度回動可能であるカニューレ。
  3. 請求項1に記載のカニューレにおいて、前記閉止部が、前記第2クランプ面の周囲を回動する際、前記第1クランプ面が前記ベースに対向し続けるカニューレ。
  4. 請求項1に記載のカニューレにおいて、前記接続構造が、前記閉止部を前記ベースに向かって付勢し、且つ前記閉止部を前記ベースから離すよう付勢するよう構成されたカニューレ。
  5. 請求項4に記載のカニューレにおいて、開放位置では前記閉止部が前記第2クランプ面の周囲を回動可能であり、閉止位置では前記閉止部が前記第2クランプ面の周囲を回動不可能であるカニューレ。
  6. 請求項1に記載のカニューレであって、前記カニューレに対して繰り返し着脱可能に構成したハンドルをさらに備えるカニューレ。
  7. 請求項6に記載のカニューレにおいて、前記ハンドルが、前記ベースに対して繰り返し着脱可能に構成されたカニューレ。
  8. 請求項4に記載のカニューレにおいて、前記接続構造が、略8の字形状を有する部分を備えるカニューレ。
  9. 請求項1に記載のカニューレにおいて、前記第1クランプ面が内鋭角を画定し、前記第2クランプ面が外鋭角を画定するカニューレ。
  10. 請求項1に記載のカニューレにおいて、
    前記カニューレが、少なくとも全開放位置、全閉止位置、及び該全開放位置と該全閉止位置との間の中間位置を含み、
    前記接続構造が前記カニューレを前記中間位置に維持するよう構成されたカニューレ。
  11. 請求項1に記載のカニューレにおいて、
    前記ベースが第1開口及び第2開口を有する第1通路を備え、前記第2クランプ面が前記第1開口の周囲に配置され、且つ
    前記閉止部が第3開口及び第4開口を有する第2通路を備え、前記第1クランプ面が前記第3開口の周囲に配置されるカニューレ。
  12. 請求項11に記載のカニューレにおいて、前記第2通路が直線であるカニューレ。
  13. 請求項11に記載のカニューレにおいて、前記第2通路が湾曲部を含むカニューレ。
  14. 請求項13に記載のカニューレにおいて、前記第1通路の軸と、前記第2通路の前記第4開口に隣接する部分の軸が互いに略直角をなすカニューレ。
  15. 請求項14に記載のカニューレにおいて、前記第2通路の前記部分の軸が、前記ベースの周囲の前記閉止部の回転軸に略平行であるカニューレ。
  16. 請求項1に記載のカニューレであって、該カニューレを閉止位置に固定するよう構成したラッチをさらに備えるカニューレ。
  17. 請求項16に記載のカニューレにおいて、前記ラッチが、前記第1クランプ面と前記第2クランプ面を合わせるよう誘導する力を印加するよう構成されたカニューレ。
  18. カニューレであって、
    第1クランプ面と、
    第2クランプ面と、
    前記第1クランプ面及び前記第2クランプ面が開放位置と閉止位置の間で互いに対し移動可能であるように前記第1クランプ面と前記第2クランプ面とを接続する接続構造と、
    前記カニューレに対して繰り返し着脱可能に構成された取り外し可能ハンドルとを備えるカニューレ。
  19. 請求項18に記載のカニューレにおいて、該カニューレが前記ハンドルを含む全長を有し、前記ハンドルの長さがカニューレの全長の半分を超えるカニューレ。
  20. 請求項18に記載のカニューレであって、
    前記接続構造及び前記ハンドルの一方における突起と
    前記接続構造及び前記ハンドルの他方に配置された孔とをさらに備え、
    前記ハンドルを前記カニューレに装着する際、前記突起が前記孔内に配置されるカニューレ。
  21. 請求項18に記載のカニューレにおいて、前記突起が、解除可能なスナップ嵌めによって前記孔に嵌入するカニューレ。
  22. 請求項18に記載のカニューレにおいて、前記突起及び前記孔が嵌合条部を備えるカニューレ。
  23. 請求項18に記載のカニューレにおいて、前記取り外し可能なハンドルを前記カニューレに装着し又は装着せずに、該カニューレが、カニューレ挿入された血管系へ流体流を供給し又は該血管系から流体流を供給するよう機能するカニューレ。
  24. 血管系にカニューレ挿入する方法であって、
    前記血管系の自由端部をカニューレ内の孔を介して挿入する工程と、
    前記血管系の一部分を、90度を超える角度で折り返して前記血管系の内部を露出させる工程と、
    前記部分の外表面を前記カニューレの第1クランプ面と係合させる工程と、
    前記部分の内表面を前記カニューレの第2クランプ面と係合させて前記角度を90度より大きく維持する工程とを含む方法。
  25. 請求項24に記載の方法において、前記部分が前記血管系の外周全体である方法。
  26. 請求項24に記載の方法において、前記角度を105度〜150度の間に維持する方法。
  27. 請求項24に記載の方法において、前記第1クランプ面及び前記第2クランプ面が合わさって前記角度を画定する方法。
  28. 請求項1に記載のカニューレであって、
    前記第2クランプ面の周囲における前記閉止部の回動により画定される回転軸に平行な長さを有するハンドルと、
    前記ハンドルをユーザの手により把持する際に、前記手の親指により係合されるよう構成した前記接続構造における把持部とをさらに備え、
    前記把持部が、前記閉止部による前記第2クランプ面の周囲の回動を容易にするよう構成されたカニューレ。
  29. 血管系にカニューレ挿入する方法であって、
    前記血管系をカニューレの第1クランプ面を介して挿入する工程と、
    前記第1クランプ面の周囲で前記カニューレの第2クランプ面を回動させて開放位置から閉止位置へ移動させる工程と、
    前記血管系を前記第1クランプ面と前記第2クランプ面との間に固定する工程とを含む方法。
  30. カニューレの使用方法であって、
    ハンドルを前記カニューレに装着する工程と、
    血管系を前記カニューレの第1クランプ面を介して挿入する工程と、
    前記血管系を前記カニューレの前記第1クランプ面と第2クランプ面との間にクランプする工程と、
    前記血管系を前記第1クランプ面と第2クランプ面との間にクランプする間に前記ハンドルを取り外す工程とを含む方法。
  31. 請求項30に記載の方法であって、前記クランプされた血管系を介して臓器又は組織を灌流させる工程をさらに含む方法。
  32. 請求項1に記載のカニューレを用いて血管系にカニューレ挿入する方法であって、
    血管系の自由端部を、前記第2クランプ面を介して挿入する工程と、
    前記自由端部を折り返して前記血管系の内部を露出させる工程と、
    前記血管系の前記内部を前記第1クランプ面と係合させるとともに前記血管系の外部を前記第2クランプ面と係合させて前記血管系をクランプする工程とを含む方法。
  33. 請求項18に記載のカニューレを用いて血管系にカニューレ挿入する方法であって、
    血管系の自由端部を、前記第2クランプ面を介して挿入する工程と、
    前記自由端部を折り返して前記血管系の内部を露出させる工程と、
    前記血管系の前記内部を前記第1クランプ面と係合させるとともに前記血管系の外部を前記第2クランプ面と係合させて前記血管系をクランプする工程とを含む方法。
  34. カニューレであって、
    該カニューレの閉止部における第1クランプ面と、
    前記カニューレのベースにおける、孔を備えた第2クランプ面とを備え、該孔が、該孔を介して血管系の自由端部を挿入するよう構成され、さらに、
    前記閉止部及び前記ベースを互いに接続する接続構造を備え、前記孔の内表面と前記第2クランプ面の間で画定される角度が30度〜60度であるカニューレ。
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